JP2024056112A - 半導体装置の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体素子の破壊を抑制することができる半導体装置の製造方法および製造装置を提供する。【解決手段】検査対象の半導体素子を第1半導体素子とし、教師データを取得するための半導体素子を第2半導体素子として、第2半導体素子の特性に関する複数のデータを含む教師データを取得することと、教師データを用いて学習済みモデルを作成することと、第1半導体素子の特性に関する複数のデータを学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、第1半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定することと、を行う。【選択図】図3
Description
本発明は、半導体装置の製造方法および製造装置に関するものである。
MOSFET素子等を備える半導体装置の出荷前には、高電圧を印加するスイッチング試験や耐圧試験が行われる。これらの試験で素子がショート破壊し、チップテスタのプローブ、ステージ、コレット等の治具に異物が付着した場合に、そのまま試験を継続すると、後続チップへのダメージにより測定不良や外観不良が多発する。そのため、素子破壊が生じた場合には、後続チップへのダメージを避けるために、治具が交換される。
治具を交換すると、スループットの低下や治具の費用により、チップコストが増加する。そのため、素子がショート破壊した場合には、過電流を検知して電流を遮断し、治具の保護が図られる。例えば、MOSFET素子の破壊によりドレイン電流が急峻に増加して基準値を超えると、素子への電流供給が遮断されて、ドレイン電流が止められる。
しかしながら、この方法では、電流遮断前には大電流が流れるため、素子破壊による治具への異物付着を低減することは困難である。
半導体装置の製造に関して、例えば特許文献1では、各ロットについてバーンインテストの要否を判定し、バーンインテストが必要であると判定されたロットについて、最終テスト工程の前にバーンインテストを行うことが提案されている。バーンインテスト要否については、事前に複数のチップについてプローブテストとバーンインテストを行い、この結果に基づいて設定された基準で判定を行っている。具体的には、プローブテストのテスト項目のうちバーンインテストの結果との関連性が高いものを選択し、このテスト項目における各チップの検査結果を2次元グラフ上に点データとしてプロットし、点データの分布に基づいて判定基準を設定している。
例えば電気検査の前にバーンインテストで不良チップをふるい落とすことにより、電気検査における素子破壊を抑制し、治具の保護を図ることができる。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、テスト結果が1つのチップにつき1つの点データに変換されるため、情報の欠落が多い。したがって、十分な判定精度が得られず、素子破壊のおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、半導体素子の破壊を抑制することができる半導体装置の製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体装置の製造方法であって、検査対象の半導体素子を第1半導体素子(S1)とし、教師データを取得するための半導体素子を第2半導体素子(S2)として、第2半導体素子の特性に関する複数のデータを含む教師データを取得することと、教師データを用いて学習済みモデルを作成することと、第1半導体素子の特性に関する複数のデータを学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、第1半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定することと、を行う。
これによれば、第2半導体素子の特性に関する複数のデータが教師データに含まれ、第1半導体素子の特性に関する複数のデータを用いて判定を行うため、判定精度が向上し、半導体素子の破壊を抑制することができる。
また、請求項10に記載の発明では、半導体装置の製造装置であって、半導体素子(S1)の特性に関する複数のデータを学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定する制御部(4)を備える。
これによれば、第1半導体素子の特性に関する複数のデータを用いて判定を行うため、判定精度が向上し、半導体素子の破壊を抑制することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置の製造装置は、図1に示す検査装置を備えている。この検査装置は、チップテスタ1と、ステージ2と、デジタイザ3と、制御部4とを備えている。
第1実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置の製造装置は、図1に示す検査装置を備えている。この検査装置は、チップテスタ1と、ステージ2と、デジタイザ3と、制御部4とを備えている。
チップテスタ1は、検査対象の半導体素子である半導体素子S1に電圧を印加し、半導体素子S1から出力される電圧、電流等を測定するものである。本実施形態の半導体素子S1は、チップ化されたMOSFET素子であり、車両のインバータ等に用いられる。半導体素子S1は、第1半導体素子に相当する。
図1に示すように、半導体素子S1はステージ2の上面に載置される。半導体素子S1の上面は、チップテスタ1に設けられた複数のプローブ1aによって、チップテスタ1に接続される。チップテスタ1は、複数のプローブ1aを介して、半導体素子S1に電圧を印加し、半導体素子S1の出力を測定する。
チップテスタ1によって測定された電圧および電流は、デジタイザ3に入力される。デジタイザ3は、入力された信号をデジタル信号に変換して、制御部4に送信する。
制御部4は、チップテスタ1からデジタイザ3を介して送信されたデータ等に基づいて、チップテスタ1を制御するものである。制御部4は、図示しないCPUや、ROM、RAM、フラッシュメモリ、HDD等の非遷移的実体的記憶媒体で構成される記憶部等を備えたマイクロコンピュータ等で構成される。CPUは、Central Processing Unitの略であり、ROMは、Read Only Memoryの略であり、RAMは、Random Access Memoryの略であり、HDDはHard Disk Driveの略である。
制御部4は、後述するステップS102で作成された学習済みモデルを記憶し、チップテスタ1から送信されたデータを学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、チップテスタ1を制御する。
チップテスタ1の内部には複数の回路素子が配置されており、半導体素子S1にプローブ1aを当てることにより、半導体素子S1と、チップテスタ1の内部に配置された回路素子とによって、図2に示す検査回路が構成される。
検査回路では、電源11にMOSFET素子12、MOSFET素子13が接続されている。具体的には、MOSFET素子12のドレイン電極は電源11の正極に接続されており、ソース電極はMOSFET素子13のドレイン電極に接続されており、MOSFET素子13のソース電極は接地されている。MOSFET素子12、MOSFET素子13は、電源14、電源15からゲート電極に供給される電圧によってオンとオフとが切り替えられる。
また、電源11の正極と負極との間には、MOSFET素子16、MOSFET素子17、IGBT素子18、半導体素子S1が直列に接続されている。具体的には、MOSFET素子16のドレイン電極は電源11の正極に接続されており、ソース電極はMOSFET素子17のソース電極に接続されている。MOSFET素子17のドレイン電極は、IGBT素子18のコレクタ電極に接続されており、IGBT素子18のエミッタ電極は、半導体素子S1のドレイン電極に接続されている。半導体素子S1のソース電極は接地されている。
MOSFET素子17、IGBT素子18は、それぞれ、電源19、電源20からゲート電極に供給される電圧によってオンとオフとが切り替えられる。MOSFET素子12、MOSFET素子13の接続点と、MOSFET素子17、IGBT素子18の接続点は、コイル21を介して接続されている。
半導体素子S1は、ドレイン電極、ゲート電極、ソース電極に加えて、ケルビンソース電極を有しており、半導体素子S1にゲート電圧を印加する電源22は、半導体素子S1のゲート電極とケルビンソース電極との間に配置されている。
電源22と半導体素子S1のゲート電極との間には、ゲート駆動回路23が配置されている。ゲート駆動回路23は、ダイオード24、抵抗25と、ダイオード24、抵抗25に対して並列に接続されたダイオード26、抵抗27とで構成されている。ダイオード24は、アノード電極が電源22に接続されており、ダイオード26は、カソード電極が電源22に接続されている。
半導体素子S1のドレイン電極とケルビンソース電極との間には、電圧計28が配置されている。また、半導体素子S1のゲート電極とケルビンソース電極との間には、電圧計29が配置されている。電圧計28、電圧計29は、半導体素子S1のドレイン-ソース間電圧Vds、ゲート-ソース間電圧Vgsを測定するものである。
IGBT素子18と半導体素子S1との間には電流計30が配置されている。電流計30は、半導体素子S1のドレイン電流Idを測定するものである。電圧計28、電圧計29、電流計30によるドレイン-ソース間電圧Vds、ゲート-ソース間電圧Vgs、ドレイン電流Idの測定結果は、デジタイザ3に入力され、制御部4に送信される。
MOSFET素子16のゲート電極とソース電極との間には、電源31と、ゲート駆動回路32とが配置されている。ゲート駆動回路32は、ダイオード33、抵抗34と、ダイオード33、抵抗34に対して並列に接続されたダイオード35、抵抗36とで構成されている。ダイオード33は、アノード電極が電源31に接続されており、ダイオード35は、カソード電極が電源31に接続されている。
MOSFET素子16のドレイン電極とソース電極との間、ゲート電極とソース電極との間には、電圧計37、電圧計38が配置されている。電圧計37、電圧計38は、MOSFET素子16のドレイン-ソース間電圧、ゲート-ソース間電圧を測定するものである。MOSFET素子16とMOSFET素子17との間には電流計39が配置されている。電流計39は、MOSFET素子16のドレイン電流を測定するものである。電圧計37、電圧計38、電流計39によるMOSFET素子16のドレイン-ソース間電圧、ゲート-ソース間電圧、ドレイン電流の測定結果は、デジタイザ3に入力され、制御部4に送信される。
この検査回路で半導体素子S1に電流を流す場合には、電源14、電源19、電源20、電源22の出力電圧をハイレベルにしてMOSFET素子12、MOSFET素子17、IGBT素子18、半導体素子S1をオン状態にする。一方、電源15、電源31の出力電圧はローレベルとし、MOSFET素子13、MOSFET素子16をオフ状態にする。これにより、図2の矢印A1で示す経路で電流が流れる。
この状態で半導体素子S1に流れる電流を遮断する場合には、電源20の出力電圧をローレベルにして、IGBT素子18をオフ状態にする。これにより、半導体素子S1に流れる電流は遮断され、コイル21に流れていた電流は矢印A2で示す経路で還流する。
半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態では、図3に示すステップS101~ステップS109によって半導体装置の検査が行われる。
ステップS101では、半導体素子S1と同じ設計のMOSFET素子を半導体素子S2として用意し、半導体素子S2の特性に関する複数のデータを含む教師データを取得する。半導体素子S2は、教師データを取得するための半導体素子であり、第2半導体素子に相当する。なお、半導体素子S2は複数用意され、各半導体素子S2について複数のデータが取得される。
本実施形態では、半導体素子S2の特性に関する複数のデータとして、半導体素子S2の電気的特性に関する波形データを用いる。具体的には、図1に示す検査装置を用いて、半導体素子S2に対し、後述するステップS106、S107と同様の検査を行う。すなわち、複数の半導体素子S2に対しゲートリーク、ドレインリーク、閾値電圧Vth、オン電圧Von、耐圧等を調べる直流試験や、低電圧の交流試験を行う。これにより、各半導体素子S2について、複数の点データで構成されたId-Vgs特性等の波形データが取得される。
例えば、半導体素子S2に対し1200V程度までの耐圧試験を行うことにより、図4の実線または破線で示すようなId-Vgs特性の波形データが取得される。また、半導体素子S2のゲート電圧を0~5Vの範囲で変化させることにより、図5の実線または破線で示すようなId-Vgs特性の波形データが取得される。
半導体素子S2に対しては、上記の検査の後に、後述するステップS109と同様の検査を行う。すなわち、半導体素子S2に対し、上記の検査よりも素子が破壊される可能性の高い高電圧の交流試験を行う。教師データには、この試験結果も含まれる。図4、図5の実線は、高電圧試験で破壊されなかった半導体素子S2の波形データであり、破線は、高電圧試験で破壊された半導体素子S2の波形データである。
ステップS102では、ステップS101で取得した教師データを用いた機械学習により、学習済みモデルを作成する。例えば、ニューラルネットワークやディープラーニング等を用いて学習済みモデルを作成することができる。
学習済みモデルは、半導体素子S1の特性に関する複数のデータを入力したときに、素子破壊の可能性に関する数値が出力されるように作成される。本実施形態では、半導体素子S1の特性に関する複数のデータは、半導体素子S1の電気的特性に関する波形データとされる。例えば、半導体素子S1の素子破壊の可能性の低い耐圧試験等の検査で取得されたId-Vgs特性等の波形データを入力したときに、素子破壊の可能性の高い高電圧の交流試験で半導体素子S1が破壊される確率が出力されるように、学習済みモデルが作成される。制御部4は、作成された学習済みモデルを記憶する。
ステップS103では、図示しない検査装置を用いて、半導体素子S1が形成されるウェハの欠陥検査を行う。例えば、ウェハに光を照射し、反射光の強度等に基づいて表面欠陥や内部欠陥を検出する。
ステップS104では、上記のウェハに半導体プロセスを施して複数のMOSFET素子を形成し、ダイシングしてチップ単位に分割する。これにより、チップ状の半導体素子S1が複数形成される。
ステップS105では、複数の半導体素子S1に対し、ステップS103と同様の欠陥検査を行う。また、複数の半導体素子S1に対し外観検査を行い、クラック等の有無を調べる。
ステップS105の後、半導体素子S1の電気検査を行う。電気検査は、第1電気検査と、第1電気検査の後に行われる第2電気検査とを含む。第2電気検査は、第1電気検査よりも半導体素子S1の素子破壊が生じやすい検査である。具体的には、第2電気検査は、第1電気検査よりも高い電圧が半導体素子S1に印加される検査である。本実施形態では、ステップS106、ステップS107が第1電気検査に相当し、ステップS109が第2電気検査に相当する。
ステップS106では、図1に示す検査装置を用いて半導体素子S1の直流試験を行い、ゲートリーク、ドレインリーク、閾値電圧Vth、オン電圧Von、耐圧等の波形データを取得し、制御部4に送信する。
ステップS107では、図1に示す検査装置を用いて半導体素子S1の交流試験を行い、半導体素子S1の特性に関する波形データを取得し、制御部4に送信する。ステップS107で行う交流試験は、低電圧のスイッチング試験等である。
ステップS108では、制御部4は、ステップS106、ステップS107が行われた半導体素子S1について、ステップS109を行うか否かを判定する。具体的には、制御部4は、判定対象の半導体素子S1の特性に関する複数のデータを、ステップS102で作成した学習済みモデルに入力する。前述したように、本実施形態では、この複数のデータは、半導体素子S1の電気的特性に関する波形データであり、制御部4は、ステップS106、ステップS107で取得された波形データを学習済みモデルに入力する。そして、制御部4は、これにより得られた出力に基づいて、この半導体素子S1についてステップS109を実施するか否かを判定する。例えば、制御部4は、学習済みモデルから出力された素子破壊が生じる確率を示す数値が所定値未満のときには、ステップS109を実施すると判定し、この数値が所定値以上である場合には、ステップS109を実施しないと判定する。
ステップS109では、ステップS108においてステップS109を実施すると判定された半導体素子S1について、素子破壊が生じやすい高電圧のスイッチング試験等を行い、スイッチング耐量、アバランシェ耐量等を調べる。
その後、ステップS103、ステップS105、ステップS106、ステップS107、ステップS109を含む検査で良品と判定された半導体素子S1のパッケージング等が行われる。このようにして、半導体素子S1を含む半導体装置が製造される。
本実施形態の効果について説明する。複数の半導体素子S2について行った直流試験等の結果を、1つの半導体素子S2につき1つの点データに変換して教師データを作成すると、情報の欠落が多いため、ステップS108において十分な判定精度が得られない。例えば、教師データを取得する際に図4の点P1または点P2のデータが選択されると、素子破壊が生じた半導体素子S2と、素子破壊が生じなかった半導体素子S2とで、データの値の差が小さくなる。したがって、学習済みモデルに2種類のデータの差が反映されにくくなり、判定精度が低下する。
これに対して、本実施形態では、図4の波形データ等を含むように教師データを作成する。これによれば、例えば図4の点P1、P2に加えて、2つの波形で差が生じている点P3、P4、P5のデータも教師データに含まれるため、学習済みモデルに2種類のデータの差が反映されやすくなり、判定精度が向上する。
以上説明したように、本実施形態では、半導体素子S2の特性に関する複数のデータが教師データに含まれ、半導体素子S1の特性に関する複数のデータを用いて高電圧試験の実施判定を行う。したがって、判定精度が向上し、半導体素子S1の破壊を抑制することができる。これにより、素子破壊によるプローブ1a等の治具の損傷や異物付着を抑制し、スループットの低下や治具の費用の増加によるチップコストの増加を低減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して電気検査の実施判定のタイミングを変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して電気検査の実施判定のタイミングを変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、電気検査の実施判定を第2電気検査の途中で行う。具体的には、図6に示すように、ステップS107の後、ステップS108を行わずにステップS109を開始する。そして、ステップS109では、図7に示すように、ステップS201~ステップS203を順に行う。
本実施形態のステップS101では、図1に示す検査装置を用いて、複数の半導体素子S2に対して第1実施形態のステップS109と同様の高電圧試験を行う。そして、図8~図10に示すようなドレイン電流Id、ゲート-ソース間電圧Vgs、ドレイン-ソース間電圧Vdsの波形データを取得する。また、高電圧試験によって素子が破壊されたか否かのデータや、素子が破壊されるまでの時間のデータを取得する。
図8~図10の実線は、高電圧試験で破壊されなかった半導体素子S2の波形データであり、破線は、高電圧試験で破壊された半導体素子S2の波形データである。図8~図10では、試験開始から時間t1が経過した時点で素子が破壊され、ドレイン電流Idが急峻に増加している。そして、試験開始から時間t2が経過した時点でドレイン電流Idが所定値以上になり、図2のIGBT素子18がオフ状態とされて半導体素子S2に流れる電流が遮断され、ドレイン電流Idが減少している。
図8、図9に示すように、高電圧試験で破壊された半導体素子S2の波形データでは、破壊されなかった半導体素子S2の波形データに比べて、試験開始直後のドレイン電流Id、ゲート-ソース間電圧Vgsの値が小さい。これは、例えば、試験開始後にゲート酸化膜にクラックが入り始めたことにより、実効的なゲート電圧が低下したためであると考えられる。
ステップS102では、ステップS101で取得したデータを含む教師データを用いた機械学習により、学習済みモデルを作成する。学習済みモデルは、半導体素子S1の高電圧試験における波形データを入力したときに、高電圧試験を続けた場合に半導体素子S1が破壊される確率が出力されるように作成される。
ステップS201では、半導体素子S1に対して高電圧試験を行う。ステップS201では、第1実施形態のステップS109よりも短い時間で試験を終了する。試験終了までの時間t3は、ステップS101において半導体素子S2の素子破壊が生じた時間t1よりも短くなるように設定される。また、ステップS201では、高電圧試験を行っている間のドレイン-ソース間電圧Vds、ゲート-ソース間電圧Vgs、ドレイン電流Idの波形データが、デジタイザ4によって制御部4に送信される。
ステップS202では、制御部4は、デジタイザ4から送信された波形データに基づいて、ステップS201が行われた半導体素子S1について、ステップS203を行うか否かを判定する。具体的には、制御部4は、判定対象の半導体素子S1についてステップS201で取得した波形データを、ステップS102で作成した学習済みモデルに入力する。そして、制御部4は、これにより得られた出力に基づいて、この半導体素子S1についてステップS203を実施するか否かを判定する。例えば、制御部4は、学習済みモデルから出力された素子破壊が生じる確率を示す数値が所定値未満のときには、ステップS203を実施すると判定し、この数値が所定値以上である場合には、ステップS203を実施しないと判定する。
ステップS203では、ステップS202においてステップS203を実施すると判定された半導体素子S1について、高電圧試験を継続して行う。
本実施形態は、第1実施形態と同様の構成および作動からは第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
例えば、WAT(Wafer Acceptance Test)やパッケージ検査において、第1、第2実施形態と同様に、電気検査の実施判定を行ってもよい。これにより、ウェハやパッケージの破壊による治具の損傷を抑制することができる。
また、第2実施形態において、第1実施形態のようにステップS108を行ってもよい。すなわち、ステップS107の後にステップS108を行い、ステップS109を実施すると判定された半導体素子S1についてステップS201、S202を行い、ステップS203を実施すると判定された半導体素子S1についてステップS203を行ってもよい。この場合には、ステップS101では半導体素子S2に対してステップS106、S107と同様の検査も行われ、これにより得られたデータを含む教師データが作成される。そして、ステップS102では、半導体素子S1についてのステップS106、S107で得られたデータを入力する学習済みモデルと、ステップS201で得られたデータを入力する学習済みモデルとが作成され、ステップS108、S202で判定に用いられる。
また、ステップS101、ステップS102を第1、第2実施形態とは異なるタイミングで行ってもよい。例えば、ステップS101、ステップS102をステップS103~ステップS105の後に行ってもよい。
また、半導体素子S1、S2の特性に関する複数のデータとして、半導体素子S1、S2の画像データを用いてもよい。例えば、半導体素子S2の欠陥検査で得られた画像データを含む教師データを用いて学習済みモデルを作成し、ステップS108にて半導体素子S1の欠陥検査で得られた画像データを学習済みモデルに入力して、ステップS109の実施判定を行ってもよい。また、半導体素子S2の外観検査で得られた画像データを含む教師データを用いて学習済みモデルを作成し、ステップS108にて半導体素子S1の外観検査で得られた画像データを学習済みモデルに入力して、ステップS109の実施判定を行ってもよい。画像データを用いる場合には、半導体素子S1、S2の特性に関する複数のデータとして、半導体素子S1、S2の電気的特性に関する波形データと、画像データとの両方を用いてもよいし、波形データを用いず画像データのみを用いてもよい。また、画像データを用いる場合に、欠陥検査で得られた画像データと、外観検査で得られた画像データの両方を用いてもよい。半導体素子S1、S2の特性に関する複数のデータに、上記の波形データおよび画像データとは異なるデータが含まれていてもよい。
また、ステップS108、ステップS202にてステップS109、ステップS203を実施しないと判定された半導体素子S1に対して、ステップS109、ステップS203と同様の検査を行い、これにより得られたデータを教師データに含めてもよい。すなわち、素子破壊の可能性が高いと判定された半導体素子S1が実際に高電圧試験で破壊されるか否かを調べ、その結果を教師データに反映させてもよい。これにより、ステップS108、ステップS202の判定精度をさらに向上させることができる。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(本開示の特徴)
[第1の観点]
半導体装置の製造方法であって、
検査対象の半導体素子を第1半導体素子(S1)とし、
教師データを取得するための半導体素子を第2半導体素子(S2)として、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータを含む前記教師データを取得することと、
前記教師データを用いて学習済みモデルを作成することと、
前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第1半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定することと、を行う半導体装置の製造方法。
[第2の観点]
前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第1半導体素子の電気的特性に関する波形データを含み、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第2半導体素子の電気的特性に関する波形データを含む第1の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第3の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われる第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定する第1または第2の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第4の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第2電気検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することは、前記第2電気検査の途中で行われ、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第1または第2の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第5の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータと、前記第2電気検査で得られたデータとを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することは、前記第2電気検査の前と、前記第2電気検査の途中とで行われ、
前記第2電気検査の前に行われる、前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定し、
前記第2電気検査の途中で行われる、前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第1または第2の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第6の観点]
前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第1半導体素子の画像データを含み、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第2半導体素子の画像データを含む第1ないし第5の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第7の観点]
前記教師データは、前記第2半導体素子の欠陥検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記欠陥検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第1ないし第6の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第8の観点]
前記教師データは、前記第2半導体素子の外観検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記外観検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第1ないし第7の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第9の観点]
前記教師データは、前記電気検査を実施しないと判定された前記第1半導体素子に対して前記電気検査と同様の検査を行って得られたデータを含む第1ないし第8の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第10の観点]
半導体装置の製造装置であって、
半導体素子(S1)の特性に関する複数のデータを学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定する制御部(4)を備える半導体装置の製造装置。
[第11の観点]
前記半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記半導体素子の電気的特性に関する波形データを含む第10の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第12の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われる第2電気検査とを含み、
前記制御部は、
前記半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定する第10または第11の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第13の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査を含み、
前記制御部は、前記半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第10または第11の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第14の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記制御部は、
前記半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定し、
前記半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第10または第11の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第15の観点]
前記半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記半導体素子の画像データを含む第10ないし第14の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造装置。
[第16の観点]
前記制御部は、前記半導体素子の欠陥検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第10ないし第15の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造装置。
[第17の観点]
前記制御部は、前記半導体素子の外観検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第10ないし第16の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造装置。
[第1の観点]
半導体装置の製造方法であって、
検査対象の半導体素子を第1半導体素子(S1)とし、
教師データを取得するための半導体素子を第2半導体素子(S2)として、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータを含む前記教師データを取得することと、
前記教師データを用いて学習済みモデルを作成することと、
前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第1半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定することと、を行う半導体装置の製造方法。
[第2の観点]
前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第1半導体素子の電気的特性に関する波形データを含み、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第2半導体素子の電気的特性に関する波形データを含む第1の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第3の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われる第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定する第1または第2の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第4の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第2電気検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することは、前記第2電気検査の途中で行われ、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第1または第2の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第5の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータと、前記第2電気検査で得られたデータとを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することは、前記第2電気検査の前と、前記第2電気検査の途中とで行われ、
前記第2電気検査の前に行われる、前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定し、
前記第2電気検査の途中で行われる、前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第1または第2の観点に記載の半導体装置の製造方法。
[第6の観点]
前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第1半導体素子の画像データを含み、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第2半導体素子の画像データを含む第1ないし第5の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第7の観点]
前記教師データは、前記第2半導体素子の欠陥検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記欠陥検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第1ないし第6の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第8の観点]
前記教師データは、前記第2半導体素子の外観検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記外観検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第1ないし第7の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第9の観点]
前記教師データは、前記電気検査を実施しないと判定された前記第1半導体素子に対して前記電気検査と同様の検査を行って得られたデータを含む第1ないし第8の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
[第10の観点]
半導体装置の製造装置であって、
半導体素子(S1)の特性に関する複数のデータを学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定する制御部(4)を備える半導体装置の製造装置。
[第11の観点]
前記半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記半導体素子の電気的特性に関する波形データを含む第10の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第12の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われる第2電気検査とを含み、
前記制御部は、
前記半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定する第10または第11の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第13の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査を含み、
前記制御部は、前記半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第10または第11の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第14の観点]
前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記制御部は、
前記半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定し、
前記半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する第10または第11の観点に記載の半導体装置の製造装置。
[第15の観点]
前記半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記半導体素子の画像データを含む第10ないし第14の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造装置。
[第16の観点]
前記制御部は、前記半導体素子の欠陥検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第10ないし第15の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造装置。
[第17の観点]
前記制御部は、前記半導体素子の外観検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する第10ないし第16の観点のいずれか1つに記載の半導体装置の製造装置。
S1 半導体素子
S2 半導体素子
S2 半導体素子
Claims (17)
- 半導体装置の製造方法であって、
検査対象の半導体素子を第1半導体素子(S1)とし、
教師データを取得するための半導体素子を第2半導体素子(S2)として、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータを含む前記教師データを取得することと、
前記教師データを用いて学習済みモデルを作成することと、
前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第1半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定することと、を行う半導体装置の製造方法。 - 前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第1半導体素子の電気的特性に関する波形データを含み、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第2半導体素子の電気的特性に関する波形データを含む請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われる第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第2電気検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することは、前記第2電気検査の途中で行われ、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記教師データは、前記第2半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータと、前記第2電気検査で得られたデータとを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することは、前記第2電気検査の前と、前記第2電気検査の途中とで行われ、
前記第2電気検査の前に行われる、前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定し、
前記第2電気検査の途中で行われる、前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第1半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第1半導体素子の画像データを含み、
前記第2半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記第2半導体素子の画像データを含む請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記教師データは、前記第2半導体素子の欠陥検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記欠陥検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記教師データは、前記第2半導体素子の外観検査で得られたデータを含み、
前記電気検査を実施するか否かを判定することでは、前記第1半導体素子の前記外観検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記教師データは、前記電気検査を実施しないと判定された前記第1半導体素子に対して前記電気検査と同様の検査を行って得られたデータを含む請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体装置の製造装置であって、
半導体素子(S1)の特性に関する複数のデータを学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記半導体素子の電気検査を実施するか否かを判定する制御部(4)を備える半導体装置の製造装置。 - 前記半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記半導体素子の電気的特性に関する波形データを含む請求項10に記載の半導体装置の製造装置。
- 前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われる第2電気検査とを含み、
前記制御部は、
前記半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定する請求項10または11に記載の半導体装置の製造装置。 - 前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査を含み、
前記制御部は、前記半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する請求項10または11に記載の半導体装置の製造装置。 - 前記電気検査は、第1電気検査と、前記第1電気検査の後に行われ、前記第1電気検査よりも高い電圧が印加される第2電気検査とを含み、
前記制御部は、
前記半導体素子の前記第1電気検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を実施するか否かを判定し、
前記半導体素子の前記第2電気検査の途中までで得られたデータを前記学習済みモデルに入力して得られた出力に基づいて、前記第2電気検査を継続して実施するか否かを判定する請求項10または11に記載の半導体装置の製造装置。 - 前記半導体素子の特性に関する複数のデータは、前記半導体素子の画像データを含む請求項10または11に記載の半導体装置の製造装置。
- 前記制御部は、前記半導体素子の欠陥検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する請求項10または11に記載の半導体装置の製造装置。
- 前記制御部は、前記半導体素子の外観検査で得られたデータを前記学習済みモデルに入力する請求項10または11に記載の半導体装置の製造装置。
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