JP2024055730A - 配線モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】端子をプロテクタに組み付ける際に端子が変形しにくい配線モジュールを提供する。【解決手段】配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、ラミネート型電池の電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、端子30と、端子30に接続される電線と、端子30と電線とを保持するプロテクタ50と、を備え、端子30は、本体部31と、本体部31から延設され、接合部を構成する電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、本体部31に曲げ部を介して接続され、第1方向におけるラミネート型電池側に延びる屈曲板部33と、を備え、プロテクタ50は、プロテクタ本体51と、第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片62を有し、撓み片62は蛇腹状をなしている。【選択図】図16

Description

本開示は、配線モジュールに関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等に用いられる高圧のバッテリーパックは、通常、多数のバッテリーセルが積層され、配線モジュールによって直列あるいは並列に電気接続されている。このような配線モジュールとして、従来、特表2020-527848号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。特許文献1に記載のバッテリーモジュールは、前端部及び後端部に電極リードを備えたバッテリーセルが左右方向に複数個積層されたセルアセンブリーと、上下左右の4つの側壁によって構成される内部空間にセルアセンブリーを収容するように構成されたモジュールハウジングと、セルアセンブリーの前後に組み付けられ、セルアセンブリーを外部デバイスに接続させるエンドフレームと、を備える。
特表2020-527848号公報
上記の構成では、セルアセンブリーは、隣り合うバッテリーセルの電極リードが互いに近づくように折り曲げられ、重ねられて、電気的に接続されている部分を有するため、電極リード同士を接続するバスバーを設ける必要がない。電極リードは、エンドフレームに設けられるモジュール端子に電気的に接続されるようになっている。
上記の構成において、電極リードとモジュール端子とは、レーザー溶接により接続することができる。レーザー溶接の効率を考慮すると、モジュール端子の板厚は薄い方が好ましい。一方で、モジュール端子が薄い場合には、エンドフレームに対してモジュール端子を組み付ける際、モジュール端子が曲がってしまうおそれがある。
本開示の配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、端子と、前記端子に接続される電線と、前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、前記端子は、本体部と、前記本体部から延設され、前記接合部を構成する前記電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、前記本体部に曲げ部を介して接続され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に延びる屈曲板部と、を備え、前記プロテクタは、プロテクタ本体と、前記プロテクタ本体に対して前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記屈曲板部を収容する凹部と、前記プロテクタ本体から延出され、前記第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片と、を有し、前記撓み片は、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔を空けて並ぶ複数の板部と、隣接する2つの前記板部の前記第1方向における端部を連結する少なくとも1つの連結部と、を備え、前記複数の板部は、少なくとも、前記プロテクタ本体に接続される基端側板部と、前記端子に対向するように配される先端側板部と、を備え、前記先端側板部は、前記凹部内に配され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側から前記屈曲板部に係止する係止部を備え、前記基端側板部から前記先端側板部に至るまで前記板部と前記連結部とが交互に接続されることで、前記撓み片は蛇腹状をなしている、配線モジュールである。
本開示によれば、端子をプロテクタに組み付ける際に端子が変形しにくい配線モジュールを提供することができる。
図1は、実施形態1にかかる蓄電モジュールの前部を示す斜視図である。 図2は、蓄電モジュールの正面図である。 図3は、図2において端子周辺を拡大して示す図である。 図4は、図2のA-A断面図である。 図5は、図3のB-B断面図である。 図6は、図3のB-B断面において端子の第1位置を示す図である。 図7は、図3のB-B断面において端子の第2位置を示す図である。 図8は、図3のB-B断面において端子を省略した図である。 図9は、図3のC-C断面図である。 図10は、図5のD-D断面図である。 図11は、蓄電モジュールにおいて端子収容部周辺を示す斜視図である。 図12は、図11において端子を省略した図である。 図13は、電池積層体の前部の斜視図である。 図14は、ラミネート型電池の要部を示す斜視図である。 図15は、電線に接続された端子の斜視図である。 図16は、図3のB-B断面において屈曲板部を凹部内に挿入する際に撓み片が撓んだ状態を示す図である。 図17は、実施形態2にかかる撓み片周辺を示す斜視図である。 図18は、蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図5に対応する断面を示す図である。 図19は、蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図9に対応する断面を示す図である。 図20は、実施形態3にかかる撓み片周辺を示す斜視図である。 図21は、撓み片収容凹部の内壁のスリットを示す斜視図である。 図22は、蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図5に対応する断面を示す図である。 図23は、他の実施形態にかかる蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図5に対応する断面を示す図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示の配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、端子と、前記端子に接続される電線と、前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、前記端子は、本体部と、前記本体部から延設され、前記接合部を構成する前記電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、前記本体部に曲げ部を介して接続され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に延びる屈曲板部と、を備え、前記プロテクタは、プロテクタ本体と、前記プロテクタ本体に対して前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記屈曲板部を収容する凹部と、前記プロテクタ本体から延出され、前記第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片と、を有し、前記撓み片は、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔を空けて並ぶ複数の板部と、隣接する2つの前記板部の前記第1方向における端部を連結する少なくとも1つの連結部と、を備え、前記複数の板部は、少なくとも、前記プロテクタ本体に接続される基端側板部と、前記端子に対向するように配される先端側板部と、を備え、前記先端側板部は、前記凹部内に配され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側から前記屈曲板部に係止する係止部を備え、前記基端側板部から前記先端側板部に至るまで前記板部と前記連結部とが交互に接続されることで、前記撓み片は蛇腹状をなしている。
このような構成によると、撓み片は、複数の板部と、隣接する2つの板部を連結する少なくとも1つの連結部と、を備え、蛇腹状とされているから、撓み片を撓ませるのに必要な応力を低減することができる。したがって、屈曲板部を凹部に挿入することで端子をプロテクタに組み付ける際、端子が曲がることを抑制することができる。
(2)前記プロテクタには、前記プロテクタ本体を前記第1方向に貫通し、前記電極リードを受け入れる複数の電極収容凹部が形成されており、前記複数の電極収容凹部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する第3方向に並んでおり、前記撓み片は、隣接する2つの前記電極収容凹部の間に配されていることが好ましい。
このような構成によると、複数の電極収容凹部は第3方向に並んでいるから、この配線モジュールは第3方向にラミネート型電池を複数個積層した電池積層体に取り付けられる。第3方向に隣接する電極リード間には、第1方向及び第2方向に延びる空間が形成されるから、この空間に撓み片を配することにより、撓み片の撓み代を大きくすることができる。また、配線モジュールを小型化することができる。
(3)前記先端側板部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側の端部において前記連結部と接続されていることが好ましい。
このような構成によると、屈曲板部を凹部内に挿入する際、先端側板部と先端側板部に隣接する板部との間に誤って屈曲板部を挿入することを抑制することができる。
(4)前記先端側板部は、前記先端側板部から前記第2方向における前記基端側板部側と反対側に突出する係止突起を備え、前記係止突起は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に配される前記係止部と、前記係止部より前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側に配される傾斜部と、を備え、前記傾斜部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記第2方向における前記基端側板部から離れるように位置していることが好ましい。
このような構成によると、傾斜部により、凹部への屈曲板部の挿入、及び屈曲板部と係止部との係止を円滑に行うことができる。
(5)前記先端側板部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記第2方向における前記基端側板部から離れるように位置していることが好ましい。
このような構成によると、先端側板部により、凹部への屈曲板部の挿入を円滑に行うことができる。
(6)前記プロテクタは、前記凹部より前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側に前記凹部の内壁と連続して配されるガイド部を備え、前記ガイド部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記凹部の内方へ向かって傾斜していることが好ましい。
このような構成によると、ガイド部により、凹部への屈曲板部の挿入を案内することができる。
(7)前記プロテクタは、前記プロテクタ本体から前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記撓み片の一部を収容する撓み片収容凹部を有することが好ましい。
このような構成によると、撓み片収容凹部に撓み片の一部を収容することにより、撓み片の一部を保護することができる。
(8)前記撓み片収容凹部を構成する内壁は、前記第1方向に延びるとともに、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する第3方向に並んで配される一対のスリットを有し、
前記一対のスリットの間に配される前記内壁は、前記基端側板部とされていることが好ましい。
このような構成によると、撓み片収容凹部の内壁を利用して基端側板部を構成することができるから、撓み片を形成するためのスペースを小さくすることができる。
(9)前記端子には、前記屈曲板部を貫通する少なくとも1つの開口部が形成されており、前記開口部の口縁部は、前記係止部に係止する係止受け部を備えることが好ましい。
このような構成によると、屈曲板部に開口部を形成することで、係止部と係止する係止受け部を簡便に設けることができる。また、屈曲板部と係止部との係止にかかるスペースを小さくすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
本開示の実施形態1について、図1から図16を参照しつつ説明する。本実施形態の配線モジュール20を備えた蓄電モジュール10は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の車両に搭載されて、車両の駆動源として用いられる。以下の説明においては、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。以下では、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方、矢線Zの示す方向を上方として説明する。本実施形態では、前後方向は第1方向の一例、上下方向は第2方向の一例、左右方向は第3方向の一例である。
[電池積層体]
蓄電モジュール10は、図13に示す電池積層体11Lと、図1に示すように電池積層体11Lに取り付けられる配線モジュール20と、を備える。図1に示すように、本実施形態の蓄電モジュール10は、さらに電池積層体11Lを上下左右の四方から覆う筐体15を備える。筐体15は、電池積層体11Lの下面側に配される底部15Aと、電池積層体11Lの上面側に配される天井部15Bと、底部15Aと天井部15Bとを左右両側において接続する一対の側方部15Cと、からなる。
[ラミネート型電池、電極リード]
図13に示すように、電池積層体11Lは、ラミネート型電池11が左右方向に複数個(本実施形態では18個)積層されて構成されている。なお、図13においては、電池積層体11Lの前側部分のみを示している。図14に示すように、ラミネート型電池11は、前後方向に長く、左右方向に扁平な形状をなしている。ラミネート型電池11の内部には、蓄電要素(図示せず)が収容されている。ラミネート型電池11の前後方向の両側には、一対の電極リード12が配置され、互いに反対方向を向くようにして突出している。一対の電極リード12は、板状をなし、互いに反対の極性を有している。
[接合部]
図4及び図13に示すように、電池積層体11Lには、左右方向に連続して並ぶラミネート型電池11の4つの電極リード12が電気的に接続された接合部13が設けられている。すなわち、4つの電極リード12が、略直角に左方または右方に折り曲げられ、重ね合わせられて、レーザー溶接により接合されることにより、接合部13が構成されている。接合部13を構成する電極リード12は、接続電極リード12Aとされている。4つの接続電極リード12Aのうち、右側に配される2つの接続電極リード12Aと、左側に配される2つの接続電極リード12Aとは、反対の極性を有している。例えば、右側の2つの接続電極リード12Aが正極とされ、左側の2つの接続電極リード12Aが負極とされている。したがって、電池積層体11Lにおいて、接合部13は、並列接続された2つのラミネート型電池11を直列接続している。図13に示すように、電池積層体11Lは前部に4つの接合部13を備える。なお、図示しないものの、電池積層体11Lは後部にも4つの接合部13を備える。
接合部13の形成工程には、電極リード12の折り曲げ加工や、レーザー溶接等が含まれるため、特に接合部13(及び接続電極リード12A)の前後方向における公差が大きくなりやすい。例えば、本実施形態では、接合部13(及び接続電極リード12A)の前後方向における公差は、電極リード12の厚みに比べて大きな数値となっている。
図4及び図13に示すように、電池積層体11Lは、前部の左端部に出力部14を備える。なお、図示しないものの、電池積層体11Lは、後部の右端部にも出力部14を備える。出力部14は、電極リード12のうち、接合部13を構成しない2つの電極リード12が接合されることで構成されている。出力部14を構成する電極リード12は、出力電極リード12Bとされている。1つの出力部14を構成する2つの出力電極リード12Bは、互いに同じ極性を有している。出力部14は、電池積層体11L全体の正極あるいは負極を構成している。すなわち、例えば前部の出力部14が電池積層体11Lの総正極である場合、後部の出力部14は電池積層体11Lの総負極である。
[配線モジュール]
図1に示すように、本実施形態の配線モジュール20は、接続電極リード12Aに接続される端子30と、出力電極リード12Bに接続されるバスバー40と、端子30に接続される電線45と、端子30とバスバー40と電線45とを保持するプロテクタ50と、を備えている。以下では、蓄電モジュール10の前側に配される配線モジュール20の構成について詳細に説明する。図示しないものの、蓄電モジュール10の後側に配される配線モジュール20は、蓄電モジュール10の前側に配される配線モジュール20と同様に構成されている。
バスバー40は、板状の形状をなし、導電性の金属板材を加工することにより形成されている。図2に示すように、バスバー40は、上下方向に延びる第1部分40Aと、第1部分40Aの上端部に接続される第2部分40Bと、を備える。第1部分40Aは、前後方向に扁平とされている。第2部分40Bは、第1部分40Aの上端部から右方に延びており、上下方向に扁平とされている。バスバー40は、プロテクタ50のバスバー保持部53に保持され、第1部分40Aの上下方向中央部において出力電極リード12Bに接続されている。第2部分40Bの右端部には、バスバー側接続部41が設けられている。
図1に示すように、バスバー側接続部41は、ボルトが挿通される貫通孔41Aを有する。バスバー側接続部41の上には、図示しない外部接続端子が重ねられ、バスバー側接続部41にボルト締結されるようになっている。これにより、バスバー側接続部41は、外部接続端子と電気的に接続される。外部接続端子は、図示しない外部機器と蓄電モジュール10とを接続するために用いられる。
[電線]
図6及び図15に示すように、電線45は、芯線46と、芯線46を覆う絶縁被覆47と、を有している。電線45の一方の端部は端子30と接続されている。図1に示すように、電線45の他方の端部は一束にまとめられ、コネクタ48に接続されている。電線45は、プロテクタ50の配索凹部50Aに配索され、所定位置に配索されるようになっている。
図2に示すように、コネクタ48は、絶縁性の合成樹脂製のハウジング48Aと、ハウジング48A内部に収容される雄端子48Bと、を備える。コネクタ48は、雌端子を有する相手側コネクタ(図示せず)と嵌合するようになっている。相手側コネクタは、図示しない電線を介して外部のECU(Electronic Control Unit)等に接続されている。ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、各ラミネート型電池11の電圧、電流、温度等の検知や、各ラミネート型電池11の充放電制御コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
[端子]
図15に示すように、端子30は、導電性の金属板材を加工して設けられている。端子30は、本体部31と、本体部31から右方に延設された接続部32と、本体部31の下部から後方に延設された屈曲板部33と、本体部31から上方に延びる電線接続部34と、を備える。図3に示すように、本体部31は端子30の右側に配されており、正面視で矩形状をなしている。本体部31は板厚方向が前後方向となるように端子収容部54に収容される。
[接続部]
図15に示すように、接続部32は左右方向に長い矩形状をなし、本体部31と面一に形成されている。接続部32は、上下方向について本体部31よりも上方及び下方に突出している。図4に示すように、接続部32は、接合部13あるいは接合部13を構成する接続電極リード12Aの一部に面接触して接続される態様とされている。すなわち、端子30は、隣り合う接続電極リード12A間を接続するための部材ではなく、予め接続された接続電極リード12A(接合部13)と電線45との間を接続するための部材である。このため、接続部32の上下方向の寸法は、接続電極リード12Aの上下方向の寸法に比べて小さくてもよい。
[屈曲板部]
図15に示すように、屈曲板部33は、本体部31に対して略垂直に曲げられ、後方に延びて形成されている。屈曲板部33は板厚方向が上下方向となるように配されている。本体部31の下端部と屈曲板部33の前端部とは曲げ部35を介してつながっている。曲げ部35の板厚方向は、本体部31から屈曲板部33に向かうにつれて、前後方向から上下方向へと変化している。
[開口部、係止受け部]
屈曲板部33には、開口部36が上下方向に貫通して形成されている。開口部36は、屈曲板部33の左右方向中央部に配されている。開口部36の口縁部のうち後側の口縁部は係止受け部36Aとされている。図7に示すように、係止受け部36Aは、後述する撓み片62の係止部65Aと係止可能とされている。図15に示すように、開口部36は、本体部31側まで広がる拡張開口部36Bを有する。拡張開口部36Bが形成されることにより、端子30がプロテクタ50に対して前後方向に移動する際、本体部31の下端部が撓み片62に干渉しないようになっている(図6参照)。
図6及び図15に示すように、電線接続部34は、本体部31と面一とされる基部34Aと、基部34Aの左右方向における両端から延出されるかしめ片34Bと、を備える。かしめ片34Bは、第1かしめ片34Cと、第1かしめ片34Cと前後方向に間隔を空けて配される第2かしめ片34Dと、を備える。第1かしめ片34Cは、電線接続部34の本体部31側に配され、電線45の芯線46に圧着される。第2かしめ片34Dは、電線接続部34の上端部に配され、電線45の絶縁被覆47に圧着される。なお、電線接続部34は図5から図7、図15、及び図16を除いて簡略化して図示している。
図6に示すように、かしめ片34Bは、基部34Aの後方において、電線45をかしめている。本体部31に対して後方に配される電線接続部34は、後述する電線接続部収容部57内に配されるようになっている。このような構成により、配線モジュール20の前後方向の寸法を小さくすることができる。
[プロテクタ、電極収容凹部]
図1に示すように、プロテクタ50は、絶縁性の合成樹脂からなり、板状をなしている。プロテクタ50は、筐体15(及び電池積層体11L)に対して位置決めされるプロテクタ本体51を備える。図2に示すように、プロテクタ本体51の上下方向の中央部には、左右方向に並列して、電極収容凹部52が設けられている。電極収容凹部52は、前後方向に貫通形成され、上下に長い矩形状をなしている。電極収容凹部52は、接合部13及び接続電極リード12Aを受け入れる接続電極収容凹部52Aと、出力電極リード12B及び出力部14を受け入れる出力電極収容凹部52Bと、から構成されている。
図2に示すように、出力電極収容凹部52Bの上側及び下側には、バスバー40を保持するバスバー保持部53が設けられている。上側のバスバー保持部53の右側には、バスバー40をボルト締結するためのボルト締結部53Aが設けられている。接続電極収容凹部52Aの左斜め下側には、端子30の一部を収容する端子収容部54が設けられている。
図12に示すように、端子収容部54は、プロテクタ本体51から後方に凹んで形成されている。端子収容部54は、本体部収容部55と、凹部56と、電線接続部収容部57と、を備える。本体部収容部55は、端子収容部54の下側部分に配されている。本体部収容部55は、底壁部55Aと、底壁部55Aの左端部から前方に延びる左壁部55Bと、右方に開口する連通孔55Cと、を有する。連通孔55Cは、接続電極収容凹部52Aに連通している。図11に示すように、本体部収容部55は端子30の本体部31を収容する。図6に示すように、底壁部55Aの前面は、端子30に後方から当接する当接部58とされている。図11に示すように、連通孔55Cには本体部31の接続部32側の部分が配され、接続電極収容凹部52Aの内側には接続部32が配されている。
[凹部]
図8及び図12に示すように、本体部収容部55の下方には凹部56が形成されている。凹部56は本体部収容部55よりもさらに後方に凹んでいる。凹部56は、プロテクタ50を前後方向に貫通して形成されている。図10に示すように、凹部56を構成する内壁59は、互いに上下方向に対向する第1内壁59A及び第2内壁59Bと、互いに左右方向に対向する2つの側壁59Cと、を備える。第1内壁59Aは、第2内壁59Bよりも上方(本体部収容部55側)に配されている。第1内壁59Aと第2内壁59Bとの間の寸法は、屈曲板部33の板厚(上下方向の寸法)と同じか、これよりやや大きく設定されている。2つの側壁59C間の寸法は、屈曲板部33の左右方向の寸法と同じか、これよりやや大きく設定されている。凹部56の内部には屈曲板部33が収容され、屈曲板部33と凹部56の内壁59とは摺接可能とされている。屈曲板部33と凹部56の内壁59とが摺接することによって、図5から図7、及び図9に示すように、端子30がプロテクタ本体51に対して前後方向に移動できるようになっている。
[ガイド部]
図5に示すように、底壁部55Aの下端部の前側には、ガイド部60が形成されている。ガイド部60は、凹部56の第1内壁59Aの前側に連なって配されている。ガイド部60は、後方に向かうにつれて下側に位置するように傾斜している。屈曲板部33を凹部56内に挿通する際、ガイド部60は屈曲板部33の後端部を凹部56内へと誘い込んでガイドするようになっている。
図12に示すように、電線接続部収容部57は、本体部収容部55の上方に連なって配されている。図6に示すように、電線接続部収容部57は、底壁部55Aよりもさらに後方に凹んで形成されている。具体的には、端子収容部54内に配された端子30の本体部31が底壁部55Aの前面(当接部58)に当接した状態で、電線接続部34が当たらないような位置に電線接続部収容部57の前面が設定されている。電線接続部収容部57の上部は、電線45が配索される配索凹部50Aとつながっている。
[撓み片収容凹部、撓み片]
図12に示すように、凹部56の下方には、撓み片収容凹部61がプロテクタ本体51から後方に凹んで形成されている。凹部56と撓み片収容凹部61との間の第2内壁59Bには、進入口61Aが第2内壁59Bの上端から後方に凹んで形成されている。進入口61Aにより凹部56と撓み片収容凹部61とが連通している。図8に示すように、撓み片収容凹部61の下側の内壁からは、撓み片62が上方に延出されている。図12に示すように、進入口61Aの内部に撓み片62の一部が配されることで、凹部56内に撓み片62の先端部が進入している。
[複数の板部、連結部、先端側板部、基端側板部]
図8に示すように、撓み片62は、前後方向に長く、かつ上下方向に扁平とされる複数(本実施形態では2つ)の板部63と、隣接する2つの板部63を連結する連結部64と、を備える。本実施形態では、複数の板部63は、撓み片62の先端側(上側)に配される先端側板部63Aと、撓み片62の基端側(下側)に配される基端側板部63Bと、から構成されている。先端側板部63Aと基端側板部63Bとは上下方向に間隔を空けて重なるように配されている。先端側板部63Aの前端部と基端側板部63Bの前端部とは、アーチ状をなす連結部64により段差がない状態で滑らかに連結されている。基端側板部63Bの後端部は、基端接続部66を介して、撓み片収容凹部61の下側の内壁に接続されている。撓み片62は上下方向に撓み変形可能となっている。
本実施形態の撓み片62においては、撓み片62の基端側から先端側に向かって、基端側板部63B、連結部64、先端側板部63Aの順で、複数の板部63と連結部64とが接続されている。すなわち、板部63と連結部64とが上下方向に交互に配されている。これにより、撓み片62は蛇腹状をなしている。図2に示すように、本実施形態では、比較的スペースにゆとりがある電極収容凹部52の間に撓み片62を配置することで、配線モジュール20を大型化させることなく、撓み片62の撓み代を確保しやすくしている。
[係止突起、係止部、傾斜部]
図8に示すように、先端側板部63Aは、先端側板部63Aの上面から上方に突出する係止突起65を備える。係止突起65は、先端側板部63Aの後端部に配されている。係止突起65の後端面は、係止部65Aとされている。係止突起65の前側部分には、傾斜部65Bが配されている。傾斜部65Bは、後方に向かうにつれて上側に位置するように傾斜している。係止部65Aと傾斜部65Bは、前後方向に連なるように配されている。係止突起65は、凹部56内の前側の空間に配されている。
[プロテクタへの端子の組み付け]
端子30及びプロテクタ50の構成は以上であって、以下、プロテクタ50への端子30の組み付けについて説明する。
プロテクタ50に端子30を組み付けるには、具体的には、屈曲板部33を前方から凹部56内へと挿入する。本実施形態では、先端側板部63Aの前端部に連結部64が接続されているため、屈曲板部33が先端側板部63Aと基端側板部63Bとの間に誤って挿入されないようになっている。凹部56の前端縁において、屈曲板部33はガイド部60や係止突起65の傾斜部65Bに摺接することで、凹部56の内部へと案内される。
屈曲板部33の後端部を係止突起65の傾斜部65Bに押し当てながら、凹部56の奥方に向かって屈曲板部33を後方に移動させていくと、図16に示すように、撓み片62が下方に撓む。連結部64、係止突起65、及び基端接続部66が変形するとともに、各板部63がそれぞれ自然状態の姿勢から傾くように変位することで、撓み片62全体が撓んでいる。具体的には、基端側板部63Bは前端部が後端部よりも下方に配されるように変位し、先端側板部63Aは後端部が前端部よりも下方に配されるように変位している。
このように、本実施形態の撓み片62は、変形可能な部位(連結部64、係止突起65、及び基端接続部66)を複数備えるから、撓み片62を撓ませるのに必要な応力が小さくなる。このことは、複数のばねを直列に接続した直列ばねの合成ばね定数が、個々のばね定数に比べて小さくなることから類推できる。また、変形可能な部位の間において板部63が傾くように変位するから、板部63を複数設けることにより板部63の変位に伴う撓み片62の撓み代を大きくすることができる。以上のことから、本実施形態の撓み片62においては、撓み片62を撓ませるのに必要な応力が小さくなっている。言い換えると、小さな応力により撓み片62を大きく撓ませることができる。したがって、端子30をプロテクタ50に組み付ける際に、端子30に加わる応力を低減し、端子30の変形を抑制することができる。
なお、図16に図示した撓み片62の変形の態様は、1つの例示にすぎない。撓み片62の各部位の変形が図16とは異なっている構成も、本開示の範囲に含まれる。例えば、板部63が傾くように変位するのではなく、弾性的に変形するような構成等も本開示の範囲内である。
屈曲板部33をさらに後方に移動させると、係止突起65の後端面(係止部65A)が屈曲板部33の開口部36内に配されたところで、撓み片62が弾性変形状態から自然状態に復帰する。そして、係止部65Aと係止受け部36Aが前後方向に対向し、係止可能な状態となる(図7参照)。このように、傾斜部65Bを係止部65Aと前後方向に並べて配することにより、凹部56内への屈曲板部33の挿入を案内しつつ、屈曲板部33と係止部65Aとの係止を円滑に行うことができる。
また、本実施形態では、端子30の屈曲板部33が端子収容部54の凹部56内に配されることにより、プロテクタ50に対して端子30が前後方向に移動できるようになっている。端子30は、プロテクタ本体51に対して第1位置(図6参照)と第2位置(図7参照)との間で前後方向に移動可能とされている。ここで、第1位置は端子30が移動可能な最後方の位置であって、第2位置は端子30が移動可能な最前方の位置である。図6に示すように、端子30が第1位置に配された状態では、本体部31の後面が当接部58に当接している。これにより、端子30が後方に移動することが規制される。図7に示すように、端子30が第2位置に配された状態では、端子30の係止受け部36Aと撓み片62の係止部65Aとが係止している。これにより、端子30が前方に移動することが規制される。
第1位置と第2位置との間の前後方向における長さは、接続電極リード12Aの前後方向における公差を二倍したものと同じか、これより大きく設定されている。また、第1位置と第2位置の間の中間位置は、接続電極リード12Aの前後方向における平均位置とされている。このように第1位置と第2位置を設定することにより、配線モジュール20のプロテクタ本体51を電池積層体11Lに対して固定した後、接続電極リード12Aに対して端子30が追従可能となる。詳細には、端子30と接続電極リード12Aとをレーザー溶接する際、治具等により接続電極リード12Aに対して端子30の接続部32が押し付けられる。このとき、端子30が接続電極リード12Aに合わせて前後方向に移動する。したがって、接続部32と接続電極リード12Aとが密着した状態が担保され、接続部32と接続電極リード12Aとのレーザー溶接が良好に行われる。
[実施形態1の作用効果]
実施形態1によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態1にかかる配線モジュール20は、電極リード12を備えるラミネート型電池11が複数個積層されて構成され、ラミネート型電池11の電極リード12同士が重ね合わせられて接合された接合部13を備える電池積層体11Lに取り付けられる配線モジュール20であって、端子30と、端子30に接続される電線45と、端子30と電線45とを保持するプロテクタ50と、を備え、端子30は、本体部31と、本体部31から延設され、接合部13を構成する電極リード12と第1方向(前後方向)に対向して接続される接続部32と、本体部31に曲げ部35を介して接続され、第1方向におけるラミネート型電池11側(後側)に延びる屈曲板部33と、を備え、プロテクタ50は、プロテクタ本体51と、プロテクタ本体51に対して第1方向におけるラミネート型電池11側に凹み、屈曲板部33を収容する凹部56と、プロテクタ本体51から延出され、第1方向に直交する第2方向(上下方向)に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片62と、を有し、撓み片62は、第1方向に延び、第2方向に間隔を空けて並ぶ複数の板部63と、隣接する2つの板部63の第1方向における端部を連結する少なくとも1つの連結部64と、を備え、複数の板部63は、少なくとも、プロテクタ本体51に接続される基端側板部63Bと、端子30に対向するように配される先端側板部63Aと、を備え、先端側板部63Aは、凹部56内に配され、第1方向におけるラミネート型電池11側と反対側(前側)から屈曲板部33に係止する係止部65Aを備え、基端側板部63Bから先端側板部63Aに至るまで板部63と連結部64とが交互に接続されることで、撓み片62は蛇腹状をなしている。
このような構成によると、撓み片62は、複数の板部63と、隣接する2つの板部63を連結する少なくとも1つの連結部64と、を備え、蛇腹状とされているから、撓み片62を撓ませるのに必要な応力を低減することができる。したがって、屈曲板部33を凹部56に挿入することで端子30をプロテクタ50に組み付ける際、端子30が曲がることを抑制することができる。
実施形態1では、プロテクタ50には、プロテクタ本体51を第1方向に貫通し、電極リード12を受け入れる複数の電極収容凹部52が形成されており、複数の電極収容凹部52は、第1方向及び第2方向の双方に直交する第3方向(左右方向)に並んでおり、撓み片62は、隣接する2つの電極収容凹部52の間に配されている。
このような構成によると、複数の電極収容凹部52は第3方向に並んでいるから、この配線モジュール20は第3方向にラミネート型電池11を複数個積層した電池積層体11Lに取り付けられる。第3方向に隣接する電極リード12間には、第1方向及び第2方向に延びる空間が形成されるから、この空間に撓み片62を配することにより、撓み片62の撓み代を大きくすることができる。また、配線モジュール20を小型化することができる。
実施形態1では、先端側板部63Aは、第1方向におけるラミネート型電池11側と反対側の端部において連結部64と接続されている。
このような構成によると、屈曲板部33を凹部56内に挿入する際、先端側板部63Aと先端側板部63Aに隣接する板部63との間に誤って屈曲板部33を挿入することを抑制することができる。
実施形態1では、先端側板部63Aは、先端側板部63Aから第2方向における基端側板部63B側と反対側(上側)に突出する係止突起65を備え、係止突起65は、第1方向におけるラミネート型電池11側に配される係止部65Aと、係止部65Aより第1方向におけるラミネート型電池11側と反対側に配される傾斜部65Bと、を備え、傾斜部65Bは、第1方向におけるラミネート型電池11側に向かうにつれて第2方向における基端側板部63Bから離れるように位置している。
このような構成によると、傾斜部65Bにより、凹部56への屈曲板部33の挿入、及び屈曲板部33と係止部65Aとの係止を円滑に行うことができる。
実施形態1では、プロテクタ50は、凹部56より第1方向におけるラミネート型電池11側と反対側に凹部56の内壁59(第1内壁59A)と連続して配されるガイド部60を備え、ガイド部60は、第1方向におけるラミネート型電池11側に向かうにつれて凹部56の内方へ向かって傾斜している。
このような構成によると、ガイド部60により、凹部56への屈曲板部33の挿入を案内することができる。
実施形態1では、プロテクタ50は、プロテクタ本体51から第1方向におけるラミネート型電池11側に凹み、撓み片62の一部を収容する撓み片収容凹部61を有する。
このような構成によると、撓み片収容凹部61に撓み片62の一部を収容することにより、撓み片62の一部を保護することができる。
実施形態1では、端子30には、屈曲板部33を貫通する少なくとも1つの開口部36が形成されており、開口部36の口縁部は、係止部65Aに係止する係止受け部36Aを備える。
このような構成によると、屈曲板部33に開口部36を形成することで、係止部65Aと係止する係止受け部36Aを簡便に設けることができる。また、屈曲板部33と係止部65Aとの係止にかかるスペースを小さくすることができる。
<実施形態2>
本開示の実施形態2について、図17から図19を参照しつつ説明する。実施形態1と同様の構成については、実施形態1と同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。また、実施形態1と同様の作用効果については、説明を省略する。図17に示すように、実施形態2にかかるプロテクタ150は、複数の板部163を備える撓み片162を備える。複数の板部163は、先端側板部163Aと基端側板部63Bとから構成されている。
図18に示すように、撓み片162の先端側板部163Aは、実施形態1にかかる係止突起65を備えていない。先端側板部163Aは、後方に向かうにつれて上方に位置するように傾斜している。実施形態2の蓄電モジュール110(配線モジュール120)において、先端側板部163Aの後端面は、端子30の係止受け部36Aと係止可能な係止部165Aとされている。このように先端側板部163Aが傾斜していることで、実施形態1の係止突起65の傾斜部65Bと同様に、凹部56内へと屈曲板部33が案内されるようになっている。
また、図19に示すように、実施形態2では、凹部56の第2内壁59Bから上方に連なってガイド部160が形成されている。ガイド部160は、後方に向かうほど上方に位置して傾斜している。屈曲板部33をガイド部160に摺接させることで、凹部56内に屈曲板部33を案内することができる。
[実施形態2の作用効果]
実施形態2によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態2では、先端側板部163Aは、第1方向におけるラミネート型電池11側に向かうにつれて第2方向における基端側板部63Bから離れるように位置している。
このような構成によると、先端側板部163Aにより、凹部56への屈曲板部33の挿入を円滑に行うことができる。
<実施形態3>
本開示の実施形態3について、図20から図22を参照しつつ説明する。実施形態1と同様の構成については、実施形態1と同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。また、実施形態1と同様の作用効果については、説明を省略する。図20に示すように、実施形態3にかかるプロテクタ250は、撓み片262を備える。プロテクタ250の撓み片収容凹部261は、進入口61Aが設けられる上側の内壁と対向する下側の内壁に一対のスリット261Bを有する。
図21に示すように、一対のスリット261Bは、前後方向に細長く形成されており、左右方向に並んで配されている。一対のスリット261Bは、上下方向に撓み片収容凹部261の内壁を貫通するとともに、後方に開口している。一対のスリット261Bの間に挟まれた撓み片収容凹部261の内壁は、撓み片262の基端側板部263Bとされている。基端側板部263Bの前端部は、基端接続部266を介してプロテクタ本体51に接続されている。このように一対のスリット261Bを設け、撓み片収容凹部261の内壁の一部を基端側板部263Bとすることで、撓み片262を形成するためのスペースを小さくすることができる。
図22に示すように、本実施形態の撓み片262は、複数(3つ)の板部263と、複数(2つ)の連結部264と、を備える。複数の板部263は、先端側板部63Aと、基端側板部263Bと、先端側板部63A及び基端側板部263Bの間に配される中間板部263Cと、から構成されている。複数の連結部264は、先端側板部63Aの前端部と中間板部263Cの前端部とを連結する第1連結部264Aと、中間板部263Cの後端部と基端側板部263Bの後端部とを連結する第2連結部264Bと、から構成されている。本実施形態の撓み片262において、複数の板部263及び複数の連結部264は、基端側(下側)から先端側(上側)に向かって、基端側板部263B、第2連結部264B、中間板部263C、第1連結部264A、先端側板部63Aの順に配置されている。すなわち、撓み片262の撓む上下方向について、板部263と連結部264とが交互に配されることにより、撓み片262は蛇腹状に形成されている。
実施形態3の蓄電モジュール210(配線モジュール220)において、端子30がプロテクタ250に組み付けられる際、前側から屈曲板部33の後端部が係止突起65の傾斜部65Bに押し当てられ、撓み片262が下方に撓む。このとき、撓み片262の複数の板部263は、実施形態1の複数の板部63よりも1つ多いため、実施形態1と比較して撓み片262から端子30にかかる応力が低減されている。また、基端側板部263Bは撓み片収容凹部261の内壁を切り欠いて形成されているから、実施形態1の撓み片62が占めるスペースと実施形態3の撓み片262が占めるスペースとは同等となっている。
[実施形態3の作用効果]
実施形態3によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態3では、撓み片収容凹部261を構成する内壁は、第1方向に延びるとともに、第1方向及び第2方向の双方に直交する第3方向に並んで配される一対のスリット261Bを有し、一対のスリット261Bの間に配される内壁は、基端側板部263Bとされている。
このような構成によると、撓み片収容凹部261の内壁を利用して基端側板部263Bを構成することができるから、撓み片262を形成するためのスペースを小さくすることができる。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、接合部13は4つの電極リード12が接合されて構成されていたが、これに限られることはない。接合部は複数の電極リードが接合されて構成されていればよい。
(2)上記実施形態では、端子30は1つの係止受け部36Aを備え、プロテクタ50,150,250は、1つの端子30に対して1つの撓み片62,162,262を備える構成としたが、これに限られることはない。例えば、端子は2つの係止受け部を備え、プロテクタは1つの端子に対して2つの撓み片を備える構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、端子30は開口部36を有し、開口部36の口縁部は係止受け部36Aを備える構成としたが、これに限られることはない。例えば、端子は開口部を有さず、屈曲板部から突出する形態の係止受け部を備える構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、傾斜部65Bは平面状をなして形成されていたが、これに限られることはない。例えば、図23に示すように、蓄電モジュール310(配線モジュール320)のプロテクタ350は撓み片362を備え、撓み片362の傾斜部365Bは曲面状をなして形成されていてもよい。
10,110,210,310: 蓄電モジュール
11: ラミネート型電池
11L: 電池積層体
12: 電極リード
12A: 接続電極リード
12B: 出力電極リード
13: 接合部
14: 出力部
15: 筐体
15A: 底部
15B: 天井部
15C: 側方部
20,120,220,320: 配線モジュール
30: 端子
31: 本体部
32: 接続部
33: 屈曲板部
34: 電線接続部
34A: 基部
34B: かしめ片
34C: 第1かしめ片
34D: 第2かしめ片
35: 曲げ部
36: 開口部
36A: 係止受け部
36B: 拡張開口部
40: バスバー
40A: 第1部分
40B: 第2部分
41: バスバー側接続部
41A: 貫通孔
45: 電線
46: 芯線
47: 絶縁被覆
48: コネクタ
48A: ハウジング
48B: 雄端子
50,150,250,350: プロテクタ
50A: 配索凹部
51: プロテクタ本体
52: 電極収容凹部
52A: 接続電極収容凹部
52B: 出力電極収容凹部
53: バスバー保持部
53A: ボルト締結部
54: 端子収容部
55: 本体部収容部
55A: 底壁部
55B: 左壁部
55C: 連通孔
56: 凹部
57: 電線接続部収容部
58: 当接部
59: 内壁
59A: 第1内壁
59B: 第2内壁
59C: 側壁
60,160: ガイド部
61,261: 撓み片収容凹部
61A: 進入口
62,162,262,362: 撓み片
63,163,263: 板部
63A,163A: 先端側板部
63B,263B: 基端側板部
64,264: 連結部
65: 係止突起
65A,165A: 係止部
65B,365B: 傾斜部
66,266: 基端接続部
261B: スリット
263C: 中間板部
264A: 第1連結部
264B: 第2連結部

Claims (9)

  1. 電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、
    端子と、
    前記端子に接続される電線と、
    前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、
    前記端子は、本体部と、前記本体部から延設され、前記接合部を構成する前記電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、前記本体部に曲げ部を介して接続され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に延びる屈曲板部と、を備え、
    前記プロテクタは、プロテクタ本体と、前記プロテクタ本体に対して前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記屈曲板部を収容する凹部と、前記プロテクタ本体から延出され、前記第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片と、を有し、
    前記撓み片は、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔を空けて並ぶ複数の板部と、隣接する2つの前記板部の前記第1方向における端部を連結する少なくとも1つの連結部と、を備え、
    前記複数の板部は、少なくとも、前記プロテクタ本体に接続される基端側板部と、前記端子に対向するように配される先端側板部と、を備え、
    前記先端側板部は、前記凹部内に配され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側から前記屈曲板部に係止する係止部を備え、
    前記基端側板部から前記先端側板部に至るまで前記板部と前記連結部とが交互に接続されることで、前記撓み片は蛇腹状をなしている、配線モジュール。
  2. 前記プロテクタには、前記プロテクタ本体を前記第1方向に貫通し、前記電極リードを受け入れる複数の電極収容凹部が形成されており、
    前記複数の電極収容凹部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する第3方向に並んでおり、
    前記撓み片は、隣接する2つの前記電極収容凹部の間に配されている、請求項1に記載の配線モジュール。
  3. 前記先端側板部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側の端部において前記連結部と接続されている、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
  4. 前記先端側板部は、前記先端側板部から前記第2方向における前記基端側板部側と反対側に突出する係止突起を備え、
    前記係止突起は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に配される前記係止部と、前記係止部より前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側に配される傾斜部と、を備え、
    前記傾斜部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記第2方向における前記基端側板部から離れるように位置している、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
  5. 前記先端側板部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記第2方向における前記基端側板部から離れるように位置している、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
  6. 前記プロテクタは、前記凹部より前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側に前記凹部の内壁と連続して配されるガイド部を備え、
    前記ガイド部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記凹部の内方へ向かって傾斜している、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
  7. 前記プロテクタは、前記プロテクタ本体から前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記撓み片の一部を収容する撓み片収容凹部を有する、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
  8. 前記撓み片収容凹部を構成する内壁は、前記第1方向に延びるとともに、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する第3方向に並んで配される一対のスリットを有し、
    前記一対のスリットの間に配される前記内壁は、前記基端側板部とされている、請求項7に記載の配線モジュール。
  9. 前記端子には、前記屈曲板部を貫通する少なくとも1つの開口部が形成されており、
    前記開口部の口縁部は、前記係止部に係止する係止受け部を備える、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
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