JP2024055634A - 回転角算出装置、回転角算出システム、回転角算出方法、及び回転角算出プログラム - Google Patents

回転角算出装置、回転角算出システム、回転角算出方法、及び回転角算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本開示は、電気角に対する2つの直交成分の信号を生成した場合において、検出対象の回転角について、算出結果と現に回転した回転角との誤差を抑制できる回転角算出装置、回転角算出システム、回転角算出方法、及び回転角算出プログラムを提供することを目的とする。【解決手段】回転角算出装置は、回転角を検出する検出対象が備える一の永久磁石(4)に対して電気角が120度ずれた位置に配置された3つの検出素子(11)から、前記永久磁石(4)から発生した漏れ磁束を検出した検出結果をそれぞれ取得する取得部(21)と、取得した3つの前記検出結果を用いて、前記漏れ磁束の強さを表す2つの直交成分を示す直交成分信号を生成する生成部(22)と、前記直交成分信号を用いて、前記検出対象の回転角を算出する算出部(23)と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、検出対象の回転角を算出する回転角算出装置、回転角算出システム、回転角算出方法、及び回転角算出プログラム
に関する。
特許文献1には、永久磁石同期モータにおいて、永久磁石が設置されたロータに対して、回転電気角が0度より大きく180度より小さい位置に、永久磁石から発生した磁束を検出する2つのホールセンサが配置された永久磁石同期モータ装置が開示されている。永久磁石同期モータ装置は、当該ホールセンサが検出した信号に応じて、ロータを駆動する巻き線を励磁する電流を生成する。
永久磁石同期モータ装置は、ロータを駆動する巻き線を励磁する電流を制御するコントローラを備えており、当該コントローラが、ホール素子が検出した信号に応じて巻き線を励磁する電流を制御するため、トルクリップルが抑制される。
特開2005-323490号公報
ところで、2つのホール素子が検出した磁束の強さを示す信号の波形は、電気角に対して1次の正弦波であることが望ましく、1次の正弦波から乖離するほど算出する回転角に誤差が生じる。換言すると、2つのホール素子が検出した信号を用いて、電気角に対する2つの直交成分の信号を生成した場合、当該信号にノイズが含まれ、検出対象の回転角について、算出結果と現に回転した回転角とに誤差が生じることがある。
本開示は、電気角に対する2つの直交成分の信号を生成した場合において、検出対象の回転角について、算出結果と現に回転した回転角との誤差を抑制できる回転角算出装置、回転角算出システム、回転角算出方法、及び回転角算出プログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1態様に係る回転角算出装置は、回転角を検出する検出対象が備える一の永久磁石(4)に対して電気角が120度ずれた位置に配置された3つの検出素子(11)から、前記永久磁石(4)から発生した漏れ磁束を検出した検出結果をそれぞれ取得する取得部(21)と、取得した3つの前記検出結果を用いて、前記漏れ磁束の強さを表す2つの直交成分を示す直交成分信号を生成する生成部(22)と、前記直交成分信号を用いて、前記検出対象の回転角を算出する算出部(23)と、を備える。
また、本開示の第2態様に係る回転角算出方法は、コンピュータが、回転角を検出する対象であるモータが備える一の永久磁石に対して電気角が120度ずれた位置に配置された3つの検出素子から、前記永久磁石から発生した漏れ磁束を検出した検出結果をそれぞれ取得し、取得した3つの前記検出結果を用いて、前記漏れ磁束の強さを表す2つの直交成分を示す直交成分信号を生成し、前記直交成分信号を用いて、前記モータの回転角を算出する、処理を実行する。
また、本開示の第3態様に係る回転角算出プログラムは、少なくとも1つのプロセッサに、回転角を検出する対象であるモータが備える一の永久磁石に対して電気角が120度ずれた位置に配置された3つの検出素子から、前記永久磁石から発生した漏れ磁束を検出した検出結果をそれぞれ取得し、取得した3つの前記検出結果を用いて、前記漏れ磁束の強さを表す2つの直交成分を示す直交成分信号を生成し、前記直交成分信号を用いて、前記モータの回転角を算出する、処理を実行させる。
本開示によれば、電気角に対する2つの直交成分の信号を生成した場合において、検出対象の回転角について、算出結果と現に回転した回転角との誤差を抑制できる。
本実施形態に係る回転角算出システムの構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る回転角算出装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る回転角算出装置の機能の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る電気角に対する検出結果の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る合成した検出結果の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る電気角に対する合成した検出結果の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る回転角の算出する処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る永久磁石同期型モータ(SPM)の構成の一例を示す正面図である。 本実施形態に係るホール素子の配置の説明に供する永久磁石同期型モータの構成の一例を示す上面図である。 変形例1に係る埋め込み式の永久磁石同期型モータ(IPM)の構成の一例を示す正面図である。 変形例2に係るアウターロータ式の永久磁石同期型モータの構成の一例を示す正面図である。 変形例3に係るアキシャルギャップ式の永久磁石同期型モータの構成の一例を示す正面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る回転角算出システムの構成の一例を示す概略図である。
(回転角算出システムの構成)
一例として図1に示すように、回転角算出システム1は、永久磁石同期型のモータ2、及び当該モータの回転角を算出する回転角算出装置10を備えている。
モータ2は、ロータコア3と永久磁石4とを含むロータ5、及びステータ6を備えている。
例えば、モータ2は、ロータ5がステータ6の径方向内側に設置されたインナーロータ式の永久磁石同期型モータである。永久磁石4は、ロータコア3に固定され、隣接する永久磁石4間で磁界の向きが交互に逆向きとなるように設置されている。ステータ6は、図示しない巻き線が巻回されるティース6A、及び当該ティース6A間に構成されたスロット6Bを備えている。ステータ6は、スロット6Bを跨ぐように、図示しない巻き線が巻回されたステータコアである。なお、本実施形態では、8極の永久磁石4、及び12スロットのスロット6B(巻き線)が構成されたステータ6が配置された永久磁石同期型モータである形態について説明する。しかし、これに限定されない。永久磁石4は4極であってもよいし、スロット6B(巻き線)は8スロットであってもよいし、永久磁石4、及びスロット6Bの数は、如何なる数であってもよい。
回転角算出装置10は、ホール素子11A、ホール素子11B、及びホール素子11Cを備えている。なお、以下では、各々のホール素子11を区別する場合、ホール素子11A、ホール素子11B、及びホール素子11Cと記載し、区別しない場合は、ホール素子11と記載する。なお、ホール素子11は、「検出素子」の一例である。
各々のホール素子11は、モータ2の内部において、永久磁石4から発生した漏れ磁束を検出可能な位置に配置され、1極の永久磁石4に対して、3つのホール素子11が配置される。ホール素子11は、検出結果として、漏れ磁束の強さを示す信号を出力する。ここで、各々のホール素子11は、電気角が120度ずれた位置に配置される。モータ2に複数の永久磁石4が含まれる場合、各々のホール素子11が配置ピッチは、一のホール素子11を基準として、以下の数式によって表される。
ここで、dは、基準となる一のホール素子11に対する他のホール素子11の配置ピッチであり、pは、モータ2に含まれる永久磁石4に係る磁極の対の数(極対数)である。sは、1極の永久磁石4に対する各々のホール素子を識別するための識別子であり、s=1、2の何れかを取り得る。nは、各々の永久磁石を識別するための識別子であり、0~p-1の何れかを取り得る。
例えば、モータ2が8極の永久磁石4を備える場合、各々のホール素子11は、機械角が15度となる間隔でモータ2の周方向に配置される。なお、以下では、錯綜を避けるために、ホール素子11A、ホール素子11B、及びホール素子11Cの3つのホール素子11が信号をそれぞれ検出する形態について説明する。
回転角算出装置10は、ホール素子11A、ホール素子11B、及びホール素子11Cが検出した三相の信号を用いて各々の差分を導出してSIN信号、及びCOS信号を生成する。回転角算出装置10は、生成したSIN信号、及びCOS信号を用いて、モータの回転角を算出する。なお、SIN信号、及びCOS信号は、「直交成分信号」の一例である。
(回転角算出装置の構成)
次に、図2を参照して、回転角算出装置10のハードウエア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る回転角算出装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
一例として図2に示すように、回転角算出装置10は、ホール素子11、制御部12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14、入出力インターフェイス(以下、「入出力I/F」という。)15、及びアナログ・デジタル変換回路(以下、「AD変換回路」という。)16を備えている。制御部12、ROM13、RAM14、及びAD変換回路16の各々は、バス19により相互に接続されている。
ホール素子11は、永久磁石4の漏れ磁束を検出するセンサである。制御部12は、回転角算出装置10の全体を統括し、制御する。ROM13は、各種プログラム及びデータ等を記憶している。RAM14は、各種プログラムの実行時のワークエリアとして用いられるメモリである。制御部12は、ROM13に記憶されたプログラムをRAM14に展開して実行することにより、検出対象の回転角を算出する処理を行う。
入出力I/F15は、ホール素子11、及びAD変換回路16に接続されている。入出力I/F15は、ホール素子11A、ホール素子11B、及びホール素子11Cから入力された三相の信号をAD変換回路16に出力する。
AD変換回路16は、入出力I/F15が出力した三相のアナログ信号をデジタル信号に変換して、制御部12に出力する。
次に、図3を参照して、回転角算出装置10の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る回転角算出装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
一例として図3に示すように、回転角算出装置10は、取得部21、生成部22、及び算出部23を備えている。
取得部21は、入出力I/F15及びAD変換回路16を介して、ホール素子11が出力した三相のアナログ信号を変換したデジタル信号を取得する。ここで、ホール素子11は、一例として図4に示すように、U相、V相、及びW相の三相のアナログ信号を出力する。ここで、各々のアナログ信号は、互いに120度の位相差を有している。
生成部22は、取得部21が取得した三相のデジタル信号を用いて、互いに直交するSIN信号、及びCOS信号を生成する。具体的には、生成部22は、三相の信号のうち、2つの信号の値の差分をそれぞれ導出し、導出した差分を用いて、SIN信号、及びCOS信号を生成する。各々の信号の差分は、以下の数式によって表される。
ここで、U′は、U相の信号とV相の信号との差分であり、V′は、V相の信号とW相の信号との差分であり、W′は、W相の信号とU相の信号との差分であり、V″は、V′相の信号とW′相の信号との差分である。
V″は、U相、V相、及びW相を用いて、表すと、上述した式(5)は、以下の数式によって表される。
上述した式(2)によって表されるU′相と、上述した式(6)によって表されるV″相は、一例として図5に示すように、互いに直交している。生成部22は、U′相の信号を正規化してSIN信号を生成し、V″相のデジタル信号を正規化してCOS信号を生成することによって、直交成分の信号を生成する。図6は、本実施形態に係るアナログ信号におけるU′相に係るSIN信号、及びV″相に係るCOS信号の一例を示すグラフである。
算出部23は、生成されたSIN信号、及びCOS信号を用いて、検出対象の回転角を算出する。具体的には、算出部23は、生成されたSIN信号の値と、COS信号の値と、を用いて、θ=tan-1(SINθ/COSθ)を演算して、検出対象の回転角を算出する。ここで、θは、検出対象が回転した回転角であり、tan-1は、正接の逆関数である。SINθは、生成されたSIN信号の値であり、COSθは、生成されたCOS信号の値である。
次に、図7を参照して、本実施形態に係る回転角を検出する方法について説明する。図7は、本実施形態に係る回転角を検出する方法の一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、回転角算出装置10は、ホール素子11によって検出され、AD変換回路16によって変換された三相のデジタル信号を取得する。
ステップS102において、回転角算出装置10は、取得した三相のデジタル信号を用いて各々の差分を導出し、U′相、V′相、及びW′相の値を導出する。
ステップS103において、回転角算出装置10は、V′相、及びW′相の値を用いて、V″相を導出する。
ステップS104において、回転角算出装置10は、U′相のデジタル信号の値を正規化してSIN信号を生成し、V″相のデジタル信号の値を正規化してCOS信号を生成する。
ステップS105において、回転角算出装置10は、生成したSIN信号、及びCOS信号を用いて、検出対象の回転角を算出する。
(ホール素子11の配置)
次に、図8を参照して、本実施形態に係るモータ2内部におけるホール素子11の配置について説明する。図8は、本実施形態に係るモータ2の構成の一例を示す模式図である。なお、本実施形態に係るモータ2は、ロータ5がステータ6の径方向内側に設置されたインナーロータ式の永久磁石同期型モータである形態について説明する。
一例として図8に示すように、本実施形態に係るモータ2において、ロータ5は、軸心部のロータコア3と、ロータコア3の径方向外側に永久磁石4とを含む。また、ステータ6は、ロータコア3の径方向外側に設けられたティース6Aと、ティース6Aに巻回された巻き線(コイル)7と、を含む。すなわち、本実施形態に係るモータ2では、モータ2の中心から径方向に向かって、ロータコア3、永久磁石4、及びステータ6の順に設置されている。
ホール素子11の位置は、永久磁石4から発生する漏れ磁束が検出可能な位置に配置される。具体的には、永久磁石4の幅(径方向の長さ)をBとした場合、径方向におけるホール素子11の位置は、径方向において、永久磁石4の径方向内側の端部から3B離れた位置(矢印31参照)から、永久磁石4の径方向外側の端部から3B離れた位置(矢印32参照)までの範囲に配置されることによって漏れ磁束が検出可能となる。また、軸方向におけるホール素子11の位置も同様に、永久磁石4の軸方向上側の端部から、当該端部から3B離れた位置(矢印33参照)までの範囲に配置される。なお、軸方向におけるホール素子11の位置は、巻き線7の高さ(軸方向の長さ)を超えないことが望ましい。
なお、本実施形態では、永久磁石4の漏れ磁束を検出するホール素子11の配置について説明した。しかし、これに限定されない。永久磁石4の高さを変更してもよい。
例えば、永久磁石4の高さ(軸方向の長さ)Mは、下の数式によって表される。
ここで、Sは、ステータ6(ティース6A)の高さ(軸方向の長さ)であり、Aは、径方向におけるロータ5及びステータ6の隙間(エアギャップ)の大きさである。
上述した式(7)が表すように、永久磁石4の高さMは、エアギャップの大きさAの2倍の高さをステータ6(ティース6A)の高さSに加算した値を下限とし、ステータ6(ティース6A)の高さSを1.3倍した値を上限とした範囲であることが望ましい。永久磁石4の高さを上述した式(7)とすることによって、永久磁石4の高さに併せてホール素子11の配置が高くなる。そのため、ホール素子11とティース6A(巻き線7)との距離が大きくなり、ティース6A(巻き線7)による磁束の歪みが小さくなり、ホール素子11による漏れ磁束の検出の精度が向上する。
また、ステータ6に構成された隣接するティース6A間(スロット6B上)にホール素子11を配置する。換言すると、ホール素子11は、巻き線(コイル)7間に配置されることによって、巻き線(コイル)7による磁束の歪みが小さくなる。図9は、本実施形態に係るホール素子の配置の説明に供する永久磁石同期型モータの構成の一例を示す上面図である。一例として図9に示すように、ホール素子11は、周方向において、一のティース6Aと隣接する他のティース6Aとの間に配置されることが望ましい。ホール素子11が、隣接するティース6A間に設置されることにより、巻き線(コイル)7から発生した磁束の影響が抑制される。
(ホール素子11の配置に係る変形例1)
上記実施形態に係るモータ2は、ロータコア3の周囲に永久磁石4が配置されたSPM(Surface Permament Magnet)モータである形態について説明した。本変形例1に係るモータ2は、ロータコア3に永久磁石4が埋め込まれたIPM(Interior Permament Magnet)モータである形態について説明する。
図10は、変形例1におけるモータ2の構成の一例を示す模式図である。一例として図10に示すように、変形例1に係るモータ2は、ロータ5は、軸心部のロータコア3と、ロータコア3の内部に永久磁石4とを含む。また、ステータ6は、ロータコア3の径方向外側に設けられたティース6Aと、ティース6Aに巻回された巻き線(コイル)7と、を含む。
変形例1におけるホール素子11の配置は、上記実施形態と同様に、永久磁石の幅(径方向の長さ)Bに対して、径方向において、永久磁石4の径方向内側の端部から3B離れた位置(矢印34参照)から、永久磁石4の径方向外側の端部から3B離れた位置(矢印35参照)までの範囲に配置される。また、軸方向におけるホール素子11の位置も同様に、永久磁石4の軸方向上側の端部から、当該端部から3B離れた位置(矢印36参照)までの範囲に配置される。なお、軸方向におけるホール素子11の位置は、巻き線7の高さ(軸方向の長さ)を超えないことが望ましい。
変形例1における永久磁石4の高さは、ロータ5、及びステータ6の隙間(エアギャップ)の大きさをAとした場合において、上述した式(7)が表すように、永久磁石4の高さMは、エアギャップの大きさAの2倍の高さをステータ6(ティース6A)の高さSに加算した値を下限とし、ステータ6(ティース6A)の高さSを1.3倍した値を上限とした範囲であることが望ましい。
(ホール素子11の配置に係る変形例2)
上記実施形態に係るモータ2は、ロータ5がステータ6の径方向内側に設置されているインナーロータ式の永久磁石同期型モータである形態について説明した。本変形例に係るモータ2は、ロータ5がステータ6の径方向外側に設置されているアウターロータ式の永久磁石同期型モータである形態について説明する。
図11は、変形例2におけるモータ2の構成の一例を示す模式図である。一例として図11に示すように、変形例2に係るモータ2は、ロータ5は、ロータコア3と、ロータコア3の径方向内側に設置された永久磁石4とを含む。また、ステータ6は、ロータコア3の径方向内側に設けられたティース6Aと、ティース6Aに巻回された巻き線(コイル)7と、が構成されている。すなわち、本実施形態に係るモータ2では、モータ2の中心から径方向に向かって、ステータ6、永久磁石4、及びロータコア3の順に設置されている。
変形例2におけるホール素子11の配置は、上記実施形態と同様に、永久磁石の幅(径方向の長さ)Bに対して、径方向において、永久磁石4の径方向内側の端部から3B離れた位置(矢印37参照)から、径方向外側の端部から3B離れた位置(矢印38参照)までの範囲に配置される。
(ホール素子11の配置に係る変形例3)
上記実施形態に係るモータ2は、磁界の向きが径方向を向くように永久磁石4が設置されているラジアルギャップ式の永久磁石同期型モータである形態について説明した。本変形例に係るモータ2は、磁界の向きが軸方向を向くように永久磁石4が設置されているアキシャルギャップ式の永久磁石同期型モータである形態について説明する。
図12は、変形例3におけるモータ2の構成の一例を示す模式図である。一例として図12に示すように、変形例3に係るモータ2は、ロータ5は、駆動部のロータコア3と、ロータコア3の軸方向上側に永久磁石4とを含む。また、ステータ6は、ロータコア3の軸方向上側に設けられたティース6Aと、ティース6Aに巻回された巻き線(コイル)7と、を含む。
変形例3におけるホール素子11の配置は、上記実施形態と同様に、永久磁石4の高さ(軸方向の長さ)Bに対して、軸方向において、永久磁石4の軸方向上側の端部から3B離れた位置(矢印39参照)から、永久磁石4の軸方向下側の端部から3B離れた位置(矢印40参照)までの範囲に配置される。また、径方向におけるホール素子11の位置も同様に、永久磁石4の径方向内側端部から、当該端部から3B離れた位置までの範囲に配置される。なお、軸方向におけるホール素子11の位置は、巻き線7の幅(径方向の長さ)を超えないことが望ましい。
ここで、ホール素子11は、ステータ6の径方向内側、及び径方向外側の両方に配置可能である。ホール素子11をステータ6の径方向内側に配置する場合、ホール素子11の位置の範囲は、永久磁石4の軸方向上側の端部から3B離れた位置(矢印41参照)から、ロータ5までの位置の範囲に配置される。また、径方向におけるホール素子11の位置は、永久磁石4の径方向内側の端部から3B離れた位置までの範囲に配置される。
以上説明したように、上記実施形態によれば、電気角に対する2つの直交成分の信号を生成した場合において、検出対象の回転角について、算出結果と現に回転した回転角との誤差を抑制できる。
また、上記実施形態によれば、検出した信号の差分を導出することによって、信号に含まれる波形の歪みを除去することができる。また、検出した信号の差分を導出することによって、外部から受けたノイズを除去できる。
また、上記実施形態によれば、モータ2に設置された永久磁石4の漏れ磁束を検出することによって、回転角を検出するための磁石を設置する必要がなく、ホール素子11を小型化することができる。
また、上記実施形態によれば、永久磁石4の高さを高くすることによって、ステータ6とホール素子11との距離が大きくなり、ステータ6(巻き線7)による磁束の影響を抑制できる。
また、上記実施形態によれば、ホール素子11をステータ6間に設置することによってステータ6(巻き線7)による磁束の影響を抑制できる。
また、上述した実施の形態では、回転角算出プログラムがROM14にインストールされている形態について説明したが、これに限定されるものではない。本開示に係る回転角算出プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本開示に係る回転角算出プログラムを、CD(Compact Disc)-ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、本開示に係る回転角算出プログラムをUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。更に、回転角算出装置10は図示しない通信回線を通じて、図示しない通信回線と接続される外部装置から、本開示に係る回転角算出プログラムをダウンロードするようにしてもよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウエア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 回転角算出システム
2 モータ
3 ロータコア
4 永久磁石
5 ロータ
6 ステータ
6A ティース
6B スロット
7 巻き線(コイル)
10 回転角算出装置
11、11A、11B、11C ホール素子
12 制御部
13 ROM
14 RAM
15 入出力I/F
16 AD変換回路
19 バス
21 取得部
22 生成部
23 算出部

Claims (12)

  1. 回転角を検出する検出対象が備える一の永久磁石(4)に対して電気角が120度ずれた位置に配置された3つの検出素子(11)から、前記永久磁石(4)から発生した漏れ磁束を検出した検出結果をそれぞれ取得する取得部(21)と、
    取得した3つの前記検出結果を用いて、前記漏れ磁束の強さを表す2つの直交成分を示す直交成分信号を生成する生成部(22)と、
    前記直交成分信号を用いて、前記検出対象の回転角を算出する算出部(23)と、
    を備えた回転角算出装置。
  2. 前記取得部は、前記検出結果として、各々が120度の位相差を有する信号U、V、及びWを取得し、
    前記生成部は、U-Vから求めた直交成分信号X、及びU+V-2Wから求めた直交成分信号Yを生成する
    請求項1に記載の回転角算出装置。
  3. 前記検出素子を備えた請求項1又は請求項2の回転角算出装置と、
    巻き線が巻回されたステータ、及び前記永久磁石が設置されたロータが設置されたモータと、
    を備え、
    前記検出素子は、前記ステータ、及び前記ロータの間に設置された前記永久磁石から発生した前記漏れ磁束が検出可能な位置に配置される
    回転角算出システム。
  4. 前記検出素子は、前記永久磁石の径方向の幅をBとした場合、径方向おいて、前記永久磁石の一方の端部から3B離れた位置から、他方の端部から3B離れた位置までの範囲に配置される
    請求項3に記載の回転角算出システム。
  5. 前記検出素子は、さらに、軸方向おいて前記永久磁石の端部から3B離れた位置までの範囲に配置される
    請求項4に記載の回転角算出システム。
  6. 前記検出素子は、軸方向において、前記ステータに巻回された巻き線の範囲を超えない範囲に配置される
    請求項5に記載の回転角算出システム。
  7. 前記検出素子は、前記永久磁石の軸方向の高さをBとした場合、軸方向おいて、前記永久磁石の一方の端部から3B離れた位置から、他方の端部から3B離れた位置までの範囲に配置される
    請求項3に記載の回転角算出システム。
  8. 前記検出素子は、さらに、径方向おいて前記永久磁石の端部から3B離れた位置までの範囲に配置される
    請求項7に記載の回転角算出システム。
  9. 前記永久磁石の軸方向の長さMは、前記永久磁石の軸方向の長さをM、前記ステータの軸方向の長さをS、前記永久磁石と前記ステータとの径方向における隙間の大きさをAとした場合、S+2A≦M≦1.3Sで表される
    請求項3に記載の回転角算出システム。
  10. 前記検出素子は、前記モータの径方向において、隣接する前記ステータに巻回された巻き線間に配置される
    請求項3に記載の回転角算出システム。
  11. 回転角を検出する対象であるモータが備える一の永久磁石に対して電気角が120度ずれた位置に配置された3つの検出素子から、前記永久磁石から発生した漏れ磁束を検出した検出結果をそれぞれ取得し、
    取得した3つの前記検出結果を用いて、前記漏れ磁束の強さを表す2つの直交成分を示す直交成分信号を生成し、
    前記直交成分信号を用いて、前記モータの回転角を算出する、
    処理をコンピュータに実行させる回転角算出方法。
  12. 少なくとも1つのプロセッサに、
    回転角を検出する対象であるモータが備える一の永久磁石に対して電気角が120度ずれた位置に配置された3つの検出素子から、前記永久磁石から発生した漏れ磁束を検出した検出結果をそれぞれ取得し、
    取得した3つの前記検出結果を用いて、前記漏れ磁束の強さを表す2つの直交成分を示す直交成分信号を生成し、
    前記直交成分信号を用いて、前記モータの回転角を算出する、
    処理を実行させるための回転角算出プログラム。
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