JP2024054792A - 固定資産異動制御装置、固定資産異動制御方法、および、固定資産異動制御プログラム - Google Patents

固定資産異動制御装置、固定資産異動制御方法、および、固定資産異動制御プログラム Download PDF

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淳子 宮内
知志 竹川
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Abstract

【課題】承認中の状態の資産に対して、別の異動処理ができないように排他制御することができる固定資産異動制御装置、固定資産異動制御方法、および、固定資産異動制御プログラムを提供することを課題とする。【解決手段】異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得し、異動請求データに基づいて、対象固定資産の承認状態が承認用履歴データに設定されているか否かを判定し、対象固定資産の承認状態が承認用履歴データに設定されていると判定された場合、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を制限する。【選択図】図3

Description

本発明は、固定資産異動制御装置、固定資産異動制御方法、および、固定資産異動制御プログラムに関する。
特許文献1には、固定資産の資産情報が記録・更新された場合、資産処理の内容毎に処理履歴を記録する構成が開示されている。
特開2006-59263号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、一つの資産に対して承認中のデータがある場合、その他の異動処理ができないように制御することができないという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、承認中の状態の資産に対して、別の異動処理ができないように排他制御することができる固定資産異動制御装置、固定資産異動制御方法、および、固定資産異動制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る固定資産異動制御装置は、記憶部と制御部とを備えた固定資産異動制御装置であって、前記記憶部は、承認状態が完了ではない固定資産の異動事由、および、前記承認状態を紐付けて設定した承認用履歴データを記憶する承認用記憶手段、を備え、前記制御部は、異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得する異動請求取得手段と、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されているか否かを判定する承認状態判定手段と、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を制限する異動制限手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記異動制限手段は、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記対象異動事由の前記承認状態として申請、却下または引戻が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の修正のみ許可することを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記異動制限手段は、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記対象異動事由の前記承認状態として申請、却下または引戻以外が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記異動請求を全て不許可とすることを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記異動制限手段は、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記対象異動事由以外の前記異動事由の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を全て不許可とすることを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記異動制限手段は、更に、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていないと判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を許可することを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記異動制限手段は、更に、前記対象固定資産の前記異動請求に対する制限内容に対応するメッセージを表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記記憶部は、前記承認状態が完了である前記固定資産の前記異動事由を設定した承認後履歴データを記憶する承認後記憶手段、を更に備え、前記制御部は、前記承認用履歴データに設定された前記対象固定資産が承認完了した場合、当該対象固定資産を設定した前記承認用履歴データを前記承認用記憶手段から削除し、当該対象固定資産の前記対象異動事由を設定した承認後履歴データを前記承認後記憶手段に格納する承認完了手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記制御部は、前記承認用履歴データに設定された前記対象固定資産の前記承認状態に対して中間承認、却下または引戻への変更申請がされた場合、前記変更申請に基づいて、前記承認用履歴データに設定された当該対象固定資産の前記承認状態を更新する更新手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記制御部は、前記承認状態の違いを選択可能な承認状態反映区分が選択された場合、選択承認状態反映区分、前記承認用履歴データ、および、前記承認後履歴データに基づいて、前記固定資産の一覧帳票データを出力させる帳票出力手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、資産種類単位または資産単位を選択可能な反映単位、ならびに、前記承認状態の違いを選択可能な承認状態反映区分が選択された場合、選択反映単位、選択承認状態反映区分、前記承認用履歴データ、および、前記承認後履歴データに基づいて、前記固定資産の前記資産種類単位または前記資産単位の償却額を設定した減価償却一覧帳票データを出力させる帳票出力手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御装置において、前記異動制限手段は、更に、前記対象異動事由が分割であり、且つ、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、当該承認用履歴データに設定された前記異動事由を前記分割に更新し、当該対象固定資産の取得である前記異動事由の前記承認状態を設定した新規の承認用履歴データ、ならびに、当該対象固定資産の移動である前記異動事由の前記承認状態を設定した新規の承認用履歴データを前記承認用記憶手段に格納することを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御方法は、記憶部と制御部とを備えた固定資産異動制御装置に実行させるための固定資産異動制御方法であって、前記記憶部は、承認状態が完了ではない固定資産の異動事由、および、前記承認状態を紐付けて設定した承認用履歴データを記憶する承認用記憶手段、を備え、前記制御部において実行される、異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得する異動請求取得ステップと、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されているか否かを判定する承認状態判定ステップと、前記承認状態判定ステップにて前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を制限する異動制限ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る固定資産異動制御プログラムは、記憶部と制御部とを備えた固定資産異動制御装置に実行させるための固定資産異動制御プログラムであって、前記記憶部は、承認状態が完了ではない固定資産の異動事由、および、前記承認状態を紐付けて設定した承認用履歴データを記憶する承認用記憶手段、を備え、前記制御部において、異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得する異動請求取得ステップと、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されているか否かを判定する承認状態判定ステップと、前記承認状態判定ステップにて前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を制限する異動制限ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、システム外で行われていた承認業務をシステム化することで、セキュリティおよび統制が強化され、経営数値の早期把握が可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、固定資産の複数の異動事由(取得、移動、または、除却等)毎の承認を行うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、承認中の資産についても、償却計算結果を把握することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、資産購買業務において、大手企業中心に複雑化してきている現場部門を交えた承認業務や統制要件に対応することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、締状態と異動事由とに応じた処理を可能とし、現場用画面と経理用画面との処理の切り替えを可能とするという効果を奏する。また、特に現場で管理を行うような企業においては、統制要件として承認が必須である一方で、現場部門の承認処理遅延等により経営に必要な数値がとりにくくなるというデメリットも発生していたが、本発明によれば、統制要件を満たしつつ、承認漏れ・遅延等による経営数値の早期把握を可能とするという効果を奏する。
図1は、本実施形態におけるデータ構造の一例を示す図である。 図2は、本実施形態におけるデータ構造の一例を示す図である。 図3は、本実施形態における固定資産異動制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施形態における承認用履歴データの一例を示す図である。 図5は、本実施形態における固定資産異動制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、本実施形態における固定資産異動制御処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図8は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図9は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図10は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図11は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図12は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図13は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図14は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図15は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図16は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図17は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図18は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。 図19は、本実施形態における帳票出力処理の一例を示す図である。 図20は、本実施形態における帳票出力処理の一例を示す図である。 図21は、本実施形態における帳票出力処理の一例を示す図である。 図22は、本実施形態における帳票出力処理の一例を示す図である。 図23は、本実施形態における承認用データおよび承認後データの一例を示す図である。 図24は、本実施形態における帳票出力処理の一例を示す図である。 図25は、本実施形態における帳票出力処理の一例を示す図である。 図26は、本実施形態における帳票の一例を示す図である。 図27は、本実施形態における帳票の一例を示す図である。 図28は、本実施形態における固定資産分割処理の一例を示す図である。 図29は、本実施形態における移動登録画面の一例を示す図である。 図30は、本実施形態における固定資産分割処理の一例を示す図である。 図31は、本実施形態における固定資産分割処理の一例を示す図である。 図32は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、図1および図2を参照して、本発明の概要を説明する。図1および図2は、本実施形態におけるデータ構造の一例を示す図である。
従来から、一つの資産に対して、複数の異動事象(取得、移動、または、除却等)が起こる固定資産の承認をそれぞれ行いたいという要望があり、固定資産データが異動事象によって償却計算結果が変わるため、時系列に処理制御をかける必要があり、承認中の資産に対して、別の異動データの登録が出来ないように制御をかけたいという要望があり、承認中の資産についても、償却計算結果を速報値として把握したいため、承認中データの結果を確認したいという要望がある。
従来、大手企業等の企業においては、現場部門での購買が行われており、資産性がある購入品の管理が煩雑となっていた。また、従来、企業においては、早期計上のための報告や、現場での統制がExcel(登録商標)運用となっていることが多く、企業の計上漏れ・承認遅延・統制漏れが発生していた。
そのため、特に、従来、現場部門で資産管理を行う企業においては、システム外で承認処理をすることで業務が複雑になっており、統制要件を満たすことができておらず、承認漏れや承認遅延等が原因としてシステム投入が遅れ、経営に必要な数値が取りにくかった。
そこで、本実施形態においては、承認完了後のデータを格納するテーブル(例えば、承認後テーブル等)とは別に、承認中のデータを格納するテーブルと、その承認状態を管理するテーブル(例えば、承認前テーブル等)とを構築し、データ管理をすることで、固定資産の異動登録時に、償却計算を実行して異動後の計算結果を(例えば、24ヶ月分等)保持し、承認中のデータの有無をみて、異動データの登録制御をかけ、承認前後のデータ出力を制御し、承認前後の帳票出力を実装する仕組みを提供している。
ここで、図1に示す固定資産台帳登録、および、図2に示す移動登録ように、本実施形態におけるデータ管理においては、承認前テーブル(承認用テーブル)と承認後テーブル(承認完了分のデータが更新されるテーブル)とをそれぞれ同じ体系で持ち、登録時に承認前テーブルを更新し、最終承認完了時に承認後テーブルを更新している。
ここで、本実施形態においては、一つの資産に対して承認中のデータがある場合、その他の異動処理ができないように制御し、「履歴データ_承認用データ」テーブルでデータの有無を判別し、異動登録時にエラーメッセージを表示させている。また、本実施形態においては、承認前後のデータ出力として、異動登録時に償却計算を実行し、承認前テーブルに更新をしてデータを保持し、帳票出力時に、承認前データを含めるか含めないか、未承認データのみ出力するかを制御している。
なお、本実施形態における承認対象となる異動事象(異動事由)としては、「取得」:資産の購入、「移動」:資産の場所の移動、「除却」:資産の廃棄・売却、「分割」:複数資産を一式で登録していた資産の分割、「減損」:資産価値の減少、「休止」:資産の使用休止・稼働休止、「償却方法耐用年数変更」:資産の使用用途変更等による償却方法・耐用年数の変更、または、「資産種類変更」:資産の使用用途変更等による資産種類の変更等であってもよい。
[2.構成]
本実施形態に係る固定資産異動制御装置100の構成の一例について、図3および図4を参照して説明する。図3は、本実施形態における固定資産異動制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、固定資産異動制御装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、固定資産異動制御装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
固定資産異動制御装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。固定資産異動制御装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、固定資産異動制御装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、固定資産異動制御装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、承認用データベース106aと承認後データベース106bとを備えている。
承認用データベース106aは、承認用データを記憶する。ここで、承認用データベース106aは、承認状態が完了ではない固定資産の異動事由、および、承認状態を紐付けて設定した承認用履歴データを記憶していてもよい。また、承認用データベース106aは、承認用資産データ、承認用償却データ、承認用移動データ、および/または、承認用月別償却データを記憶していてもよい。
ここで、図4を参照して、本実施形態における承認用履歴データの一例について説明する。図4は、本実施形態における承認用履歴データの一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態における承認用履歴データにおいては、全ての異動事象の承認状態を管理するテーブルであり、異動申請(登録)時に、「履歴データ_承認用データ」にレコードが更新され、承認時に、承認状態が更新される。
図3に戻り、承認後データベース106bは、承認後データを記憶する。ここで、承認後データベース106bは、承認状態が完了である固定資産の異動事由を設定した承認後履歴データを記憶していてもよい。また、承認後データベース106bは、資産データ、償却データ、移動データ、および/または、月別償却データを記憶していてもよい。
制御部102は、固定資産異動制御装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、異動請求取得部102aと承認状態判定部102bと異動制限部102cと更新部102dと承認完了部102eと帳票出力部102fとを備えている。
異動請求取得部102aは、異動の対象となる対象固定資産の異動請求データを取得する。ここで、異動請求取得部102aは、異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得してもよい。また、対象異動事由は、取得、移動、分割、減損、休止、または、変更等であってもよい。
承認状態判定部102bは、対象固定資産の承認状態が承認用履歴データに設定されているか否かを判定する。ここで、承認状態判定部102bは、異動請求データに基づいて、対象固定資産の承認状態が承認用履歴データに設定されているか否かを判定してもよい。
異動制限部102cは、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を制御する。ここで、異動制限部102cは、承認状態判定部102bにより対象固定資産の承認状態が承認用履歴データに設定されていると判定された場合、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を制限してもよい。また、異動制限部102cは、承認状態判定部102bにより対象固定資産の対象異動事由の承認状態として申請、却下または引戻が承認用履歴データに設定されていると判定された場合、異動請求データに基づいて、対象固定資産の修正のみ許可してもよい。また、異動制限部102cは、承認状態判定部102bにより対象固定資産の対象異動事由の承認状態として申請、却下または引戻以外が承認用履歴データに設定されていると判定された場合、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を全て不許可としてもよい。また、異動制限部102cは、承認状態判定部102bにより対象固定資産の対象異動事由以外の異動事由の承認状態が承認用履歴データに設定されていると判定された場合、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を全て不許可としてもよい。また、異動制限部102cは、承認状態判定部102bにより対象固定資産の承認状態が承認用履歴データに設定されていないと判定された場合、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を許可してもよい。また、異動制限部102cは、対象固定資産の異動請求に対する制限内容に対応するメッセージを表示させてもよい。また、異動制限部102cは、異動請求データに設定された対象固定資産の対象異動事由が分割であり、且つ、承認状態判定部102bにより対象固定資産の承認状態が承認用履歴データに設定されていると判定された場合、当該承認用履歴データに設定された異動事由を分割に更新し、当該対象固定資産の取得である異動事由の承認状態を設定した新規の承認用履歴データ、ならびに、当該対象固定資産の移動である異動事由の承認状態を設定した新規の承認用履歴データを承認用データベース106aに格納してもよい。
更新部102dは、承認用履歴データに設定された対象固定資産の承認状態を更新する。ここで、更新部102dは、承認用履歴データに設定された対象固定資産の承認状態に対して中間承認、却下または引戻への変更申請がされた場合、変更申請に基づいて、承認用履歴データに設定された当該対象固定資産の承認状態を更新してもよい。
承認完了部102eは、対象固定資産を設定した承認用履歴データを承認用データベース106aから削除し、当該対象固定資産の対象異動事由を設定した承認後履歴データを承認後データベース106bに格納(登録)する。ここで、承認完了部102eは、承認用履歴データに設定された対象固定資産が承認完了した場合、当該対象固定資産を設定した承認用履歴データを承認用データベース106aから削除し、当該対象固定資産の対象異動事由を設定した承認後履歴データを承認後データベース106bに格納してもよい。
帳票出力部102fは、固定資産の帳票データを出力させる。ここで、帳票出力部102fは、承認状態の違いを選択可能な承認状態反映区分が選択された場合、選択承認状態反映区分、承認用履歴データ、および、承認後履歴データに基づいて、固定資産の一覧帳票データを出力させてもよい。また、帳票出力部102fは、資産種類単位または資産単位を選択可能な反映単位、ならびに、承認状態の違いを選択可能な承認状態反映区分が選択された場合、選択反映単位、選択承認状態反映区分、承認用履歴データ、および、承認後履歴データに基づいて、固定資産の資産種類単位または資産単位の償却額を設定した減価償却一覧帳票データを出力させてもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図5から図32を参照して説明する。
[固定資産異動制御処理]
ここで、図5を参照して、本実施形態における固定資産異動制御処理の一例について説明する。図5は、本実施形態における固定資産異動制御装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、異動請求取得部102aは、固定資産の異動が発生したことにより、ユーザにより入力装置112を介して異動登録画面に異動の対象となる対象固定資産および対象異動事由が設定された場合、対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得する(ステップSA-1)。
そして、承認状態判定部102bは、異動請求データに基づいて、対象固定資産の承認状態が、承認用データベース106aに記憶された承認用履歴データに設定されているか否かを判定する(ステップSA-2)。
そして、承認状態判定部102bは、対象固定資産の承認状態が、承認用データベース106aに記憶された承認用履歴データに設定されていると判定した場合(ステップSA-2:Yes)、処理をステップSA-3に移行させる。
そして、異動制限部102cは、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を制限し(ステップSA-3)、処理をステップSA-5に移行させる。
一方、承認状態判定部102bは、対象固定資産の承認状態が、承認用データベース106aに記憶された承認用履歴データに設定されていないと判定した場合(ステップSA-2:No)、処理をステップSA-4に移行させる。
そして、異動制限部102cは、異動請求データに基づいて、対象固定資産の異動請求を許可し(ステップSA-4)、処理をステップSA-5に移行させる。
そして、帳票出力部102fは、ユーザにより入力装置112を介して固定資産台帳画面にて承認状態の違いを選択可能な承認状態反映区分が選択された場合、選択承認状態反映区分、承認用履歴データ、および、承認後履歴データに基づいて、固定資産の一覧帳票データを出力装置114に表示させる(ステップSA-5)。
そして、承認完了部102eは、承認用データベース106aに記憶された承認用履歴データに設定された対象固定資産が承認完了した場合、当該対象固定資産を設定した承認用履歴データを承認用データベース106aから削除し、当該対象固定資産の対象異動事由を設定した承認後履歴データを承認後データベース106bに格納し(ステップSA-6)、処理を終了する。
ここで、図6を参照して、本実施形態における固定資産異動制御処理の一例について説明する。図6は、本実施形態における固定資産異動制御処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施形態においては、固定資産の異動が発生した際に、ユーザにより異動登録画面にて異動の対象となる対象固定資産が呼び出され(ステップSB-1)、対象固定資産が承認中の固定資産であるか否かが判定される(ステップSB-2)。
そして、本実施形態においては、対象固定資産が承認中の固定資産ではないと判定された場合(ステップSB-2:No)、処理がステップSB-11に移行され、対象固定資産が承認中の固定資産であると判定された場合(ステップSB-2:Yes)、対象固定資産の対象異動事由が分割であるか否かが判定される(ステップSB-3)。
そして、本実施形態においては、対象固定資産の対象異動事由が分割ではないと判定された場合(ステップSB-3:No)、処理がステップSB-7に移行され、対象固定資産の対象異動事由が分割であると判定された場合(ステップSB-3:Yes)、対象固定資産に複数のシステム履歴NOが存在するか否かが判定される(ステップSB-4)。
そして、本実施形態においては、対象固定資産に複数のシステム履歴NOが存在しないと判定された場合(ステップSB-4:No)、処理がステップSB-7に移行され、対象固定資産に複数のシステム履歴NOが存在すると判定された場合(ステップSB-4:Yes)、同じシステム履歴NO内に「移動」の異動事由の対象固定資産が存在するか否かが判定される(ステップSB-5)。
そして、本実施形態においては、同じシステム履歴NO内に「移動」の異動事由の対象固定資産が存在すると判定された場合(ステップSB-5:Yes)、処理がステップSB-7に移行され、同じシステム履歴NO内に「移動」の異動事由の対象固定資産が存在しないと判定された場合(ステップSB-5:No)、同じシステム履歴NO内に「除却」の異動事由の対象固定資産が存在するか否かが判定される(ステップSB-6)。
そして、本実施形態においては、同じシステム履歴NO内に「除却」の異動事由の対象固定資産が存在しないと判定された場合(ステップSB-6:No)、処理がステップSB-10に移行され、同じシステム履歴NO内に「除却」の異動事由の対象固定資産が存在すると判定された場合(ステップSB-6:Yes)、処理対象の対象異動事由が承認中の固定資産の異動事由と同じか否かが判定される(ステップSB-7)。
そして、本実施形態においては、処理対象の対象異動事由が承認中の固定資産の異動事由と同じではないと判定された場合(ステップSB-7:No)、処理がステップSB-10に移行され、処理対象の対象異動事由が承認中の固定資産の異動事由と同じであると判定された場合(ステップSB-7:Yes)、承認中の固定資産の承認状態が「申請」/「却下」/「引戻」のいずれかに該当するか否かが判定される(ステップSB-8)。
そして、本実施形態においては、承認中の固定資産の承認状態が「申請」/「却下」/「引戻」のいずれかに該当しないと判定された場合(ステップSB-8:No)、処理がステップSB-10に移行され、承認中の固定資産の承認状態が「申請」/「却下」/「引戻」のいずれかに該当すると判定された場合(ステップSB-8:Yes)、処理モード(更新区分)が「修正」であるか否かが判定される(ステップSB-9)。
そして、本実施形態においては、処理モード(更新区分)が「修正」であると判定された場合(ステップSB-9:Yes)、処理がステップSB-11に移行され、処理モード(更新区分)が「修正」ではないと判定された場合(ステップSB-9:No)、対象固定資産の異動請求が制限され、承認用データが呼出不可とされ(ステップSB-10)、処理が終了する。
一方、本実施形態においては、異動登録画面を介して異動請求データが入力され(ステップSB-11)、異動請求データに基づいて、処理が実行されて固定資産異動登録が完了し(ステップSB-12)、処理が終了する。
また、図7から図18を参照して、本実施形態におけるデータ更新処理の一例について説明する。図7から図18は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。
図7に示すように、本実施形態における「新規」時の「取得」データ更新処理においては、固定資産登録申請時に承認用データが登録され、承認完了時に承認用データが削除されて承認後データが登録される。
また、図8に示すように、本実施形態における「新規」時の「移動」データ更新処理においては、移動登録申請時に承認用データが登録され、承認完了時に承認用データが削除されて登録済みの承認後データが更新される。
また、図9に示すように、本実施形態における「修正」時の「取得」データ更新処理においては、固定資産登録(修正)申請時に承認用データが登録され、承認完了時に承認用データが削除されて登録済みの承認後データが更新される。
また、図10に示すように、本実施形態における「修正」時の「移動」データ更新処理においては、移動登録(修正)申請時に承認用データが登録され、承認完了時に承認用データが削除されて登録済みの承認後データが更新される。
また、図11に示すように、本実施形態における「削除」時の「取得」データ更新処理においては、固定資産登録(削除)申請時に承認用データが登録され、承認完了時に承認用データが削除され、登録済みの承認後データが削除される。
また、図12に示すように、本実施形態における「削除」時の「移動」データ更新処理においては、移動登録(削除)申請時に承認用データが登録され、承認完了時に承認用データが削除され、登録済みの承認後データが削除される。
また、図13に示すように、本実施形態における承認状態の更新処理においては、固定資産登録申請時に承認用データが登録され、中間承認時に承認用データが更新され、承認完了時に承認用データが削除されて承認後データが登録される。
また、図14に示すように、承認者が登録間違い等に気付いて申請者に戻す場合、本実施形態における「却下」データ更新処理においては、固定資産登録申請時に登録された承認用データが却下に更新される。
また、図15に示すように、申請者が登録間違い等に気付いて手元に引き戻す場合、本実施形態における「引戻」データ更新処理においては、固定資産登録申請時に登録された承認用データが引戻に更新される。
また、本実施形態においては、図16に示すように、承認状態が「10:申請」、「30:却下」または「40:引戻」の場合、同じ異動事由の修正のみ許可され、その他の登録ができないように制御され、図17に示すように、承認状態が「20:承認中」の場合全ての登録ができないように制御されてもよい。
また、図18に示すように、本実施形態においては、各異動登録時に、対象固定資産で承認中のデータの有無が「履歴データ_承認用データ」テーブル(承認用履歴データ)にて判別されて制御される。
また、図19から図27を参照して、本実施形態における帳票出力処理の一例について説明する。図19から図22、図24および図25は、本実施形態における帳票出力処理の一例を示す図である。図23は、本実施形態における承認用データおよび承認後データの一例を示す図である。図26および図27は、本実施形態における帳票の一例を示す図である。
本実施形態においては、固定資産の状態を確認する台帳、および、異動の状態を確認する一覧表にて、「最終承認完了のみ」、「最終承認完了前を反映」または「未承認のみ」の切り口でデータの出力が実行され、台帳にて、承認中の内容が反映可能となり、承認中の異動事由が印字され、「履歴データ_承認用データ」テーブルのデータ有無をみて帳票反映判定が行われ、未承認分のみの出力が可能となる。ここで、図19には、本実施形態における固定資産登録新規登録時に出力される固定資産台帳の帳票データが示されており、図20には、本実施形態における固定資産登録修正登録時に出力される固定資産台帳の帳票データが示されており、図21には、本実施形態における移動登録時に出力される固定資産台帳の帳票データが示されている。
また、本実施形態においては、一覧表にて、承認前および承認中の内容が反映可能となり、「履歴データ_承認用データ」テーブルのデータ有無をみて帳票反映判定が行われ、承認中の明細が分かるように印字される。ここで、図22には、本実施形態における移動登録時に出力される移動一覧表の帳票データが示されている。
また、本実施形態においては、図23に示す承認用データおよび承認後データに基づいて、異動登録した際の償却計算結果を確認する減価償却費一覧表において、「最終承認完了のみ」、「最終承認完了前を反映」または「未承認のみ」の切り口でデータの出力が実行され、減価償却一覧表にて、承認前および承認中の内容が反映可能となり、「履歴データ_承認用データ」テーブルのデータ有無をみて帳票反映判定が行われ、固定資産毎の印字の際、承認中の固定資産が分かるように異動事由が印字される。ここで、本実施形態においては、ユーザにより図24に示す固定資産台帳画面にて反映単位として資産種類単位が選択された場合、図25に示すように、減価償却費一覧表が印字される。また、本実施形態においては、ユーザにより図26に示す固定資産台帳画面にて反映単位として資産単位が選択された場合、図27に示すように、減価償却費一覧表が印字される。
また、図28から図32を参照して、本実施形態における固定資産分割の一例について説明する。図28、図30および図31は、本実施形態における固定資産分割処理の一例を示す図である。図29は、本実施形態における移動登録画面の一例を示す図である。図32は、本実施形態におけるデータ更新処理の一例を示す図である。
本実施形態においては、図28に示すように、機械Aおよび機械Bを一式とする固定資産がA部門からB部門へ分割された場合、図29の移動登録画面に示すように、一部移動であるため、機械Bの分割先であるB部門に移動処理され、分割先の資産番号が自動採番される。
また、本実施形態における「分割」時の「一部移動」データ更新処理においては、図30に示すように、移動登録時に「履歴データ_承認用データ」テーブルに設定された異動事由が分割に更新され、対象固定資産の取得である異動事由の承認状態を設定した新規承認用データ、ならびに、対象固定資産の移動である異動事由の承認状態を設定した新規承認用データが登録され、図31に示すように、承認完了時に承認用データが削除されて登録済みの承認後データが更新される。
また、図32に示すように、本実施形態においては、パターン(1)の資産番号:「N001」の移動登録呼出時に、「履歴データ_承認用データ」テーブルに、異動事由区分:「7:分割」のデータあり、且つ、複数のシステム履歴NOが存在し、同じシステム履歴NO内の異動事由区分に「3:移動」ありの場合、一部移動処理と判断され、修正のみ許可され、その他の登録ができないように制御される。また、図32に示すように、本実施形態においては、パターン(2)の資産番号:「N002」の移動登録呼出時に、「履歴データ_承認用データ」テーブルに、異動事由区分:「1:取得」または「3:移動」のデータありの場合、複数承認データが存在するため、全ての登録ができないように制御される。また、図32に示すように、本実施形態においては、パターン(3)の資産番号:「N001」の台帳登録呼出時に、「履歴データ_承認用データ」テーブルに、異動事由区分:「7:分割」のデータあり、且つ、複数のシステム履歴NOが存在し、同じシステム履歴NO内の異動事由区分に「3:移動」ありの場合、一部移動処理と判断され、全ての登録ができないように制御される。また、図32に示すように、本実施形態においては、資産番号:「N002」の台帳登録呼出時に、「履歴データ_承認用データ」テーブルに、異動事由区分:「1:取得」または「3:移動」のデータありの場合、複数承認データが存在するため、全ての登録ができないように制御される。
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、固定資産異動制御装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、固定資産異動制御装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて固定資産異動制御装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、固定資産異動制御装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、固定資産異動制御装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、固定資産異動制御装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、製造業界、小売業界、または、金融業界等の業界において有用である。
100 固定資産異動制御装置
102 制御部
102a 異動請求取得部
102b 承認状態判定部
102c 異動制限部
102d 更新部
102e 承認完了部
102f 帳票出力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 承認用データベース
106b 承認後データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (13)

  1. 記憶部と制御部とを備えた固定資産異動制御装置であって、
    前記記憶部は、
    承認状態が完了ではない固定資産の異動事由、および、前記承認状態を紐付けて設定した承認用履歴データを記憶する承認用記憶手段、
    を備え、
    前記制御部は、
    異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得する異動請求取得手段と、
    前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されているか否かを判定する承認状態判定手段と、
    前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を制限する異動制限手段と、
    を備えたことを特徴とする固定資産異動制御装置。
  2. 前記異動制限手段は、
    前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記対象異動事由の前記承認状態として申請、却下または引戻が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の修正のみ許可することを特徴とする請求項1に記載の固定資産異動制御装置。
  3. 前記異動制限手段は、
    前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記対象異動事由の前記承認状態として申請、却下または引戻以外が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記異動請求を全て不許可とすることを特徴とする請求項1に記載の固定資産異動制御装置。
  4. 前記異動制限手段は、
    前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記対象異動事由以外の前記異動事由の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を全て不許可とすることを特徴とする請求項1に記載の固定資産異動制御装置。
  5. 前記異動制限手段は、
    更に、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていないと判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を許可することを特徴とする請求項1に記載の固定資産異動制御装置。
  6. 前記異動制限手段は、
    更に、前記対象固定資産の前記異動請求に対する制限内容に対応するメッセージを表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の固定資産異動制御装置。
  7. 前記記憶部は、
    前記承認状態が完了である前記固定資産の前記異動事由を設定した承認後履歴データを記憶する承認後記憶手段、
    を更に備え、
    前記制御部は、
    前記承認用履歴データに設定された前記対象固定資産が承認完了した場合、当該対象固定資産を設定した前記承認用履歴データを前記承認用記憶手段から削除し、当該対象固定資産の前記対象異動事由を設定した承認後履歴データを前記承認後記憶手段に格納する承認完了手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定資産異動制御装置。
  8. 前記制御部は、
    前記承認用履歴データに設定された前記対象固定資産の前記承認状態に対して中間承認、却下または引戻への変更申請がされた場合、前記変更申請に基づいて、前記承認用履歴データに設定された当該対象固定資産の前記承認状態を更新する更新手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定資産異動制御装置。
  9. 前記制御部は、
    前記承認状態の違いを選択可能な承認状態反映区分が選択された場合、選択承認状態反映区分、前記承認用履歴データ、および、前記承認後履歴データに基づいて、前記固定資産の一覧帳票データを出力させる帳票出力手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の固定資産異動制御装置。
  10. 資産種類単位または資産単位を選択可能な反映単位、ならびに、前記承認状態の違いを選択可能な承認状態反映区分が選択された場合、選択反映単位、選択承認状態反映区分、前記承認用履歴データ、および、前記承認後履歴データに基づいて、前記固定資産の前記資産種類単位または前記資産単位の償却額を設定した減価償却一覧帳票データを出力させる帳票出力手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の固定資産異動制御装置。
  11. 前記異動制限手段は、
    更に、前記対象異動事由が分割であり、且つ、前記承認状態判定手段により前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、当該承認用履歴データに設定された前記異動事由を前記分割に更新し、当該対象固定資産の取得である前記異動事由の前記承認状態を設定した新規の承認用履歴データ、ならびに、当該対象固定資産の移動である前記異動事由の前記承認状態を設定した新規の承認用履歴データを前記承認用記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の固定資産異動制御装置。
  12. 記憶部と制御部とを備えた固定資産異動制御装置に実行させるための固定資産異動制御方法であって、
    前記記憶部は、
    承認状態が完了ではない固定資産の異動事由、および、前記承認状態を紐付けて設定した承認用履歴データを記憶する承認用記憶手段、
    を備え、
    前記制御部において実行される、
    異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得する異動請求取得ステップと、
    前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されているか否かを判定する承認状態判定ステップと、
    前記承認状態判定ステップにて前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を制限する異動制限ステップと、
    を含むことを特徴とする固定資産異動制御方法。
  13. 記憶部と制御部とを備えた固定資産異動制御装置に実行させるための固定資産異動制御プログラムであって、
    前記記憶部は、
    承認状態が完了ではない固定資産の異動事由、および、前記承認状態を紐付けて設定した承認用履歴データを記憶する承認用記憶手段、
    を備え、
    前記制御部において、
    異動の対象となる対象固定資産の対象異動事由を設定した異動請求データを取得する異動請求取得ステップと、
    前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されているか否かを判定する承認状態判定ステップと、
    前記承認状態判定ステップにて前記対象固定資産の前記承認状態が前記承認用履歴データに設定されていると判定された場合、前記異動請求データに基づいて、前記対象固定資産の異動請求を制限する異動制限ステップと、
    を実行させるための固定資産異動制御プログラム。
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