JP2024053477A - 窒化ガリウムウェハの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】GaN層の結晶性が低下することを抑制する。【解決手段】反応ガスが導入され、反応室を構成する中空部101aで窒化ガリウムで構成されるエピタキシャル層11が成長させられる筒状の成長用容器100と、成長用容器100の中空部101a内に配置され、一面130aにエピタキシャル層11が成長させられる種基板10が配置されるウェハ加熱サセプタ130と、成長用容器100に備えられ、成長用容器100にエピタキシャル層を成長させるための反応ガスを一面に対する法線方向に沿って供給する供給配管210~230とを備える。そして、供給配管210は、ガリウム系ガスを供給する供給配管210と、アンモニア系ガスを供給する供給配管220と、エッチングガスを供給する供給配管210と、を有し、ウェハ加熱サセプタ130に種基板100が配置されてから種基板100にエピタキシャル層11を成長させる前に、エッチングガスを成長用容器100に供給するようにする。【選択図】図1
Description
本発明は、窒化ガリウム(以下では、単にGaNともいう)で構成される種基板上に、エピタキシャル層としてのGaN層を成長させてGaNウェハを製造するGaNウェハの製造装置に関するものである。
従来より、反応ガスが導入される反応室において、GaNで構成される種基板上に、エピタキシャル層としてのGaN層を成長させてGaNウェハを構成するGaNウェハの製造装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、このGaNウェハの製造装置では、種基板を成長温度まで加熱した後、種基板上に、ガリウム系ガスとアンモニア系ガスとを供給し、ガリウム系ガスとアンモニア系ガスとを反応させてGaN層を成長させている。なお、このGaNウェハの製造装置では、種基板の窒素抜けを抑制するため、種基板を成長温度まで加熱している途中においても、アンモニア系ガスを種基板上に供給している。
しかしながら、種基板を成長温度まで加熱している際、反応室に付着している可能性のあるGaN層を含む異物がアンモニア系ガスと反応して種基板に付着する可能性がある。そして、種基板に異物が付着した場合には、GaN層の結晶性が低下する可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、GaN層の結晶性が低下することを抑制できるGaN層の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1は、GaNウェハの製造装置であって、反応ガスが導入され、反応室を構成する中空部(101a)でGaNで構成されるエピタキシャル層(11)が成長させられる筒状の成長用容器(100)と、成長用容器の中空部内に配置され、一面(130a)にエピタキシャル層が成長させられる種基板(10)が配置されるウェハ加熱サセプタ(130)と、成長用容器に備えられ、成長用容器にエピタキシャル層を成長させるための反応ガスを一面に対する法線方向に沿って供給する供給配管(210~230)と、を備え、供給配管は、反応ガスとしてのガリウム系ガスを供給する供給配管(210)と、反応ガスとしてのアンモニア系ガスを供給する供給配管(220)と、エッチングガスを供給する供給配管(210)と、を有し、ウェハ加熱サセプタに種基板が配置されてから種基板にエピタキシャル層を成長させる前に、エッチングガスを成長用容器に供給する。
これによれば、エピタキシャル層を成長させる前に、エッチングガスを供給して種基板の表面をエッチングする。このため、種基板の表面に付着し得る異物、および種基板の表面側に生成され得るダメージ層やガリウムドロップレット等を除去することができ、エピタキシャル層の結晶性が低下することを抑制できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1に示されるように、GaNウェハの製造装置(以下では、単に製造装置ともいう)1は、成長用容器100、原料供給室110、回転装置120、回転変位機構160、加熱装置170等を備えている。また、製造装置1は、GaN層で構成されるエピタキシャル層11を種基板10の表面10a上に成長させるための各種のガスを成長用容器100へ供給する第1~第5供給配管210~250等を備えている。
成長用容器100は、反応室を構成する中空部101aを備えた筒状の筒部101と、筒部101に備えられて中空部101aを閉塞する第1蓋部102および第2蓋部103とを有している。筒部101は、石英ガラスやボロンナイトライド等で構成され、本実施形態では、円筒状とされている。第1蓋部102および第2蓋部103は、SUS等で構成されており、第1蓋部102が筒部101のうちの天側となる端部に備えられ、第2蓋部103が筒部101のうちの地側となる端部に備えられている。そして、成長用容器100は、エピタキシャル層11を成長させるための他の構成要素が中空部101a内に配置され、この中空部101aの圧力を真空引きすることによって所定圧力に維持できる構造とされている。
原料供給室110は、黒鉛、炭化珪素(SiC)、ボロンナイトライド(BN)等で構成される基材に、熱エッチングされ難い材料であって、高融点金属材料であり、GaN層が付着され難い材料で構成されたコーティング膜、またはボロンナイトライドで構成されるコーティング膜が備えられて構成されている。そして、原料供給室110は、一端部側が第2蓋部103側に向くように、他端部側が第1蓋部102に組付けられている。なお、熱エッチングされ難い材料であって、高融点金属材料であり、GaN層が付着され難い材料とは、炭化タンタル(TaC)、タングステン(W)、炭化タングステン(WC)、炭化ニオブ等が挙げられる。そして、コーティング膜は、これらの材料の少なくとも1つを主成分として構成されている。
第1~第5供給配管210~250は、第1蓋部102に備えられている。具体的には、第1供給配管210は、GaNで構成されるエピタキシャル層11を成長させるためのガリウム系ガスとして、三塩化ガリウムガスを成長用容器100内に供給する配管とされている。第2供給配管220は、ガリウム系ガスと共にエピタキシャル層11を成長させるためのアンモニア系ガスとして、アンモニアガスを成長用容器100内に供給する配管とされている。第3供給配管230は、三塩化ガリウムガスと反応して一塩化ガリウムガスを生成するための水素ガスを供給する配管とされている。そして、第1~第3供給配管210~230は、一端部側が原料供給室110内に位置するように、第1蓋部102に備えられている。
なお、本実施形態では、第1~第3供給配管210~230は、上記の各ガスと共にキャリアガスとしての窒素ガスも供給されるようになっている。また、本実施形態では、第1供給配管210には、エッチングガスとしての塩素ガスも供給されるようになっている。但し、本実施形態では、第1供給配管210に塩素ガスが供給される例を説明するが、エッチングガスが供給される配管が別に備えられていてもよい。そして、本実施形態では、三塩化ガリウムガスおよびアンモニアガスを含むガスが反応ガスに相当する。また、本実施形態の製造装置1は、第1蓋部102に第1~第3供給配管210~230が備えられており、後述するように、種基板10が配置されるウェハ加熱サセプタ130は、第1~第3供給配管210~230の下方に配置されている。このため、第1~第3供給配管210~230から供給される反応ガスは、後述するウェハ加熱サセプタ130の一面130aに対する法線方向に沿って供給される。したがって、本実施形態の製造装置1は、種基板10に向けて反応ガスを吹き降ろすダウンフロー型のガス供給構造といえる。
第4供給配管240および第5供給配管250は、反応ガスが第1蓋部102側に回り込むことを抑制するためのキャリアガスを成長用容器100内に供給する配管とされている。第4、第5供給配管240、250に供給されるキャリアガスは、例えば、窒素ガスが採用される。そして、第4供給配管240および第5供給配管250は、一端部側が原料供給室110外に位置するように第1蓋部102に備えられている。なお、本実施形態では、第4供給配管240および第5供給配管250がそれぞれ備えられている例を説明するが、いずれか1本の配管のみが備えられていてもよいし、第4供給配管240と第5供給配管250とが一体化されていてもよい。また、第4供給配管240および第5供給配管250は、円周上に複数本が備えられていてもよい。
回転装置120は、原料供給室110よりも下方(すなわち、第2蓋部103側)に配置されている。そして、本実施形態の回転装置120は、エピタキシャル層11を成長させるためのGaNで構成される種基板10が配置されるウェハ加熱サセプタ130と、ウェハ加熱サセプタ130と連結されるシャフト140(すなわち、回転軸)とを有している。
ウェハ加熱サセプタ130は、原料供給室110と同様に、黒鉛等で構成される基材に、熱エッチングされ難い材料であって、高融点金属材料であり、GaN層が付着され難い材料で構成されたコーティング膜、またはボロンナイトライドで構成されるコーティング膜が備えられて構成されている。そして、種基板10は、ウェハ加熱サセプタ130のうちの第1~第3供給配管210~230側に位置する一面130a側に貼り付けられる。
シャフト140は、ウェハ加熱サセプタ130のうちの種基板10が配置される一面130a側と反対側の面に連結されている。そして、ウェハ加熱サセプタ130は、シャフト140の回転に伴って回転させられると共に、シャフト140が成長用容器100の軸方向(すなわち、図1中紙面上下方向)に沿って変位することで共に変位する構成とされている。なお、シャフト140は、原料供給室110と同様に、黒鉛等で構成される基材に、熱エッチングされ難い材料であって、高融点金属材料であり、GaN層が付着され難い材料で構成されたコーティング膜、またはボロンナイトライドで構成されるコーティング膜が備えられて構成されている。
ここで、本実施形態の原料供給室110は、第2蓋部103側に位置する一端部に、先細り形状となるテーパ部111が構成されている。具体的には、テーパ部111は、種基板10の外縁部に反応ガスが直接達し難いように構成されている。これにより、種基板10の外縁部に過度に反応ガスが達することを抑制でき、種基板10の外縁部上に成長するエピタキシャル層11が盛り上がるエピクラウンが発生することを抑制できる。
回転変位機構160は、ギアやモータ等を含んで構成され、シャフト140と接続されてシャフト140を回転させると共にシャフト140を変位させる部材である。なお、回転変位機構160は、シャフト140を変位させる際には、エピタキシャル層11の成長に伴って当該エピタキシャル層11における成長表面の温度が成長に適した温度となるようにシャフト140(すなわち、種基板10)を変位させる。また、本実施形態の回転変位機構160は、エピタキシャル層11を成長させる際には、特に限定されるものではないが、ウェハ加熱サセプタ130が1分間に200回転以上の回転となるようにシャフト140を回転させる。
加熱装置170は、原料供給室110や成長用容器100内を加熱するものであり、例えば、誘導加熱用コイルや直接加熱用コイル等の加熱コイルによって構成され、成長用容器100の周囲を囲むように配置されている。
以上が本実施形態における製造装置1の構成である。次に、上記製造装置1を用いたエピタキシャル層11(すなわち、GaNウェハ12)の製造方法について、図2を参照しつつ説明する。
まず、上記の製造装置1を用意し、ウェハ加熱サセプタ130の一面130aに種基板10を配置する。そして、回転変位機構160により、シャフト140を介してウェハ加熱サセプタ130を回転させると共に、ウェハ加熱サセプタ130の位置を調整する。なお、エピタキシャル層11を成長させている際には、エピタキシャル層11の成長レートに合せてウェハ加熱サセプタ130の高さを調整する。これにより、エピタキシャル層11の成長表面の高さがほぼ一定に保たれ、成長表面温度の温度分布を効果的に制御することが可能となる。
次に、時点T1にて、第1~第5供給配管210~250から窒素ガスを供給しつつ、排気バルブの開閉率を調整して成長用容器100内の圧力を大気圧程度に維持する。なお、第1~第5供給配管210~250からは、例えば、それぞれ約5slmで窒素ガスが供給される。
また、加熱装置170を駆動し、種基板10における周囲の温度を高くする。この際、本実施形態では、種基板10の周囲の温度が約500℃になる時点T2において、第2供給配管220からアンモニアガスを成長用容器100内に供給することを開始する。これにより、加熱している際に種基板10にて窒素抜けが発生することを抑制できる。なお、アンモニアガスは、例えば、流量が約4slmとされる。
その後、加熱装置170による加熱を継続し、時点T3にて種基板10の温度がエピタキシャル層11の成長温度である1050℃程度となるようにする。そして、種基板10の温度が1050℃程度で安定した時点T4にて、第2供給配管220からのアンモニアガスの供給を一旦停止する。次に、時点T5にて、第1供給配管210からエッチングガスである塩素ガスの供給を開始する。これにより、種基板10の表面10aに付着している異物、および種基板10の表面10a側に生成され得るダメージ層やガリウムドロップレット等のエピタキシャル層11の結晶性を低下させる要因となるものが除去される。なお、ガリウムドロップレットとは、ガリウムが析出して粒状の突起となることである。
続いて、時点T6にて第1供給配管210からのエッチングガスの供給を停止する。すなわち、エッチングガスを供給してから所定期間後にエッチングガスの供給を停止する。そして、第1供給配管210から三塩化ガリウムガスを供給すると共に第2供給配管220からアンモニアガスを供給し、さらに第3供給配管230から水素ガスを供給する。この場合、例えば、三塩化ガリウムガスおよび水素ガスの流量が0.1slmとされ、アンモニアガスの流量が4slmとされる。
これにより、成長用容器100内では、下記化学式1の反応によって一塩化ガリウムが生成される。
(化1)GaCl3+H2→GaCl+2HCl
そして、種基板10上では、アンモニアガスおよび一塩化ガリウムガスが反応し、下記化学式2のように、GaNで構成されるエピタキシャル層11が成長する。
そして、種基板10上では、アンモニアガスおよび一塩化ガリウムガスが反応し、下記化学式2のように、GaNで構成されるエピタキシャル層11が成長する。
(化2)GaCl+NH3→GaN+HCl+H2
なお、種基板10上にGaN層のエピタキシャル層11を成長させるためには、第1供給配管210から直接的に一塩化ガリウムガスを成長用容器100内に導入するようにしてもよい。しかしながら、一塩化ガリウムガスは、三塩化ガリウムガスよりも配管のような低温では蒸気圧が低いために流し難いガスである。このため、本実施形態では、第1供給配管210に一塩化ガリウムガスを供給し難いため、三塩化ガリウムガスを成長用容器100に供給した後に一塩化ガリウムガスに変化させてGaN層のエピタキシャル層11を成長させるようにしている。
なお、種基板10上にGaN層のエピタキシャル層11を成長させるためには、第1供給配管210から直接的に一塩化ガリウムガスを成長用容器100内に導入するようにしてもよい。しかしながら、一塩化ガリウムガスは、三塩化ガリウムガスよりも配管のような低温では蒸気圧が低いために流し難いガスである。このため、本実施形態では、第1供給配管210に一塩化ガリウムガスを供給し難いため、三塩化ガリウムガスを成長用容器100に供給した後に一塩化ガリウムガスに変化させてGaN層のエピタキシャル層11を成長させるようにしている。
そして、種基板10上にエピタキシャル層11を成長させた後、時点T7にて、三塩化ガリウムガスおよび水素ガスの供給を停止すると共に、アンモニアガスの供給を停止する。その後、時点T8にて加熱装置170の駆動を停止する。そして、成長用容器100内を窒素ガスで充填し、成長用容器100内の温度が十分に低くなった時点T9にて、GaNウェハ12を取り出す。
以上説明した本実施形態によれば、エピタキシャル層11を成長させる前に、エッチングガスを供給して種基板10の表面10aをエッチングするようにしている。このため、種基板10の表面10aに付着し得る異物、および種基板10の表面10a側に生成され得るダメージ層やガリウムドロップレット等を除去することができ、エピタキシャル層11の結晶性が低下することを抑制できる。
(1)本実施形態では、エッチングガスを供給する前にアンモニアガスの供給を停止している。このため、エッチングガスが種基板10に達することをアンモニアガスによって阻害されることを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、原料供給室110の構成を変更したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、原料供給室110の構成を変更したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態の製造装置1は、原料供給室110に、ガス対流抑制板181、シャワーヘッド182、ガス仕切板183が備えられている。具体的には、ガス対流抑制板181は、原料供給室110における一端部と他端部との間に備えられ、一端部側の下方空間S1と他端部側の上方空間S2とを区画するように備えられている。
シャワーヘッド182は、板部材に複数の貫通孔182aが形成されて構成され、原料供給室110における一端部側の開口部(すなわち、テーパ部111)に備えられている。
ガス仕切板183は、下方空間S1を第1空間S1aと第2空間S1bとに区画するように備えられている。そして、第1、第3供給配管210、230の一端部は、第1空間S1aに位置するように備えられている。第2供給配管220の一端部は、第2空間S1bに位置するように備えられている。
以上説明した本実施形態では、エピタキシャル層11を成長させる前に、エッチングガスを供給するため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、下方空間S1を第1空間S1aと第2空間S1bとに区画し、第1空間S1aに第1、第3供給配管210、230の一端部が備えられ、第2空間S1bに第2供給配管220の一端部が備えられている。このため、まず、原料供給室110内で三塩化ガリウムガスとアンモニアガスとが反応することを抑制できる。また、第1空間S1aに第1、第3供給配管210、230の一端部が備えられているため、第1空間S1aにて三塩化ガリウムガスを一塩化ガリウムガスに変化させることができる。このため、種基板10上で未反応の三塩化ガリウムガスが滞留することを抑制でき、エピタキシャル層11の成長をし易くできる。
(他の実施形態)
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、上記各実施形態では、ウェハ加熱サセプタ130の回転および変位を行う回転変位機構160を備える例を説明したが、ウェハ加熱サセプタ130の回転のみを行って変位を行わないようにしてもよい。また、排出口104は、成長用容器100における第1蓋部102側に配置されていてもよい。
上記各実施形態において、エッチングガスは、塩素ガスではなく、塩化水素ガス等であってもよい。また、エッチングガスは、三塩化ガリウムガスをそのまま用いることもできる。
そして、上記各実施形態において、時点T4にてアンモニアガスの供給を停止せずに、エッチングガスを供給するようにしてもよい。
10 種基板
11 エピタキシャル層
100 成長用容器
101a 中空部
130 ウェハ加熱サセプタ
130a 一面
210~230 供給配管
11 エピタキシャル層
100 成長用容器
101a 中空部
130 ウェハ加熱サセプタ
130a 一面
210~230 供給配管
Claims (5)
- 窒化ガリウムウェハの製造装置であって、
反応ガスが導入され、反応室を構成する中空部(101a)で窒化ガリウムで構成されるエピタキシャル層(11)が成長させられる筒状の成長用容器(100)と、
前記成長用容器の前記中空部内に配置され、一面(130a)に前記エピタキシャル層が成長させられる種基板(10)が配置されるウェハ加熱サセプタ(130)と、
前記成長用容器に備えられ、前記成長用容器に前記エピタキシャル層を成長させるための反応ガスを前記一面に対する法線方向に沿って供給する供給配管(210~230)と、を備え、
前記供給配管は、前記反応ガスとしてのガリウム系ガスを供給する供給配管(210)と、前記反応ガスとしてのアンモニア系ガスを供給する供給配管(220)と、エッチングガスを供給する供給配管(210)と、を有し、
前記ウェハ加熱サセプタに前記種基板が配置されてから前記種基板に前記エピタキシャル層を成長させる前に、前記エッチングガスを前記成長用容器に供給する窒化ガリウムウェハの製造装置。 - 前記成長用容器を加熱する加熱装置(170)を有し、
前記種基板の温度が前記エピタキシャル層を成長させる温度よりも低い所定温度に達した際にアンモニア系ガスを前記成長用容器に供給し、
前記種基板の温度が前記エピタキシャル層を成長させる温度に達した際、前記アンモニア系ガスの供給を停止した後に前記エッチングガスを前記成長用容器に供給し、所定期間経過後に前記エッチングガスの供給を停止して、前記反応ガスとしてのガリウム系ガスおよびアンモニア系ガスを前記成長用容器に供給する請求項1に記載の窒化ガリウムウェハの製造装置。 - 前記成長用容器のうちの前記種基板上に位置する部分に備えられ、前記種基板側の一端部が開口部と筒状とされた原料供給室(110)を有し、
前記原料供給室には、前記一端部に、板部材に貫通孔(182a)が形成されたシャワーヘッド(182)が備えられると共に、前記一端部と反対側の他端部との間に、前記一端部側の下方空間(S1)と前記他端部側の上方空間(S2)とを区画するガス対流抑制板(181)が備えられ、さらに前記シャワーヘッドと前記ガス対流抑制板との間に、前記下方空間を第1空間(S1a)と第2空間(S1b)とに区画するガス仕切板(183)が備えられ、
前記ガリウム系ガスを供給する供給配管は、前記第1空間に前記ガリウム系ガスを供給するように配置され、
前記アンモニア系ガスを供給する供給配管は、前記第2空間に前記アンモニア系ガスを供給するように配置されている請求項1に記載の窒化ガリウムウェハの製造装置。 - 前記原料供給室は、基材が、炭化タンタル、タングステン、炭化タングステン、炭化ニオブの少なくとも一つを主成分とするコーティング膜、またはボロンナイトライドで構成されるコーティング膜で被覆されて構成されている請求項3に記載の窒化ガリウムウェハの製造装置。
- 前記ウェハ加熱サセプタは、基材が、炭化タンタル、タングステン、炭化タングステン、炭化ニオブの少なくとも一つを主成分とするコーティング膜、またはボロンナイトライドで構成されるコーティング膜で被覆されて構成されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の窒化ガリウムウェハの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022159791A JP2024053477A (ja) | 2022-10-03 | 2022-10-03 | 窒化ガリウムウェハの製造装置 |
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JP2022159791A JP2024053477A (ja) | 2022-10-03 | 2022-10-03 | 窒化ガリウムウェハの製造装置 |
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---|---|
JP2024053477A true JP2024053477A (ja) | 2024-04-15 |
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ID=90667361
Family Applications (1)
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JP2022159791A Pending JP2024053477A (ja) | 2022-10-03 | 2022-10-03 | 窒化ガリウムウェハの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024053477A (ja) |
-
2022
- 2022-10-03 JP JP2022159791A patent/JP2024053477A/ja active Pending
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