JP2024052318A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】np境界部において発生するサリサイド層の欠陥を低減することができる半導体装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】絶縁領域を含む半導体基板と、絶縁領域の表面上に形成されたポリシリコン膜と、ポリシリコン膜上に形成されたコバルトシリサイドからなるサリサイド層と、を備え、ポリシリコン膜が、第1導電型不純物が注入された第1導電型ポリシリコン領域と、第1導電型不純物とは導電型が異なる第2導電型不純物が注入された第2導電型ポリシリコン領域と、第1導電型ポリシリコン領域と第2導電型ポリシリコン領域との間に形成され、第1導電型不純物及び第2導電型不純物の両方が注入された重なり部分と、を含む半導体装置とする。【選択図】図15

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関する。
トランジスタなどを含む半導体装置では、シリコン基板のソース領域、ドレイン領域、及びゲート電極等の表面に、ケイ素と金属との化合物からなるサリサイド層を形成することで、これらの領域と金属配線との接触抵抗を低減している。また、トランジスタのゲート電極同士を接続する配線は、ゲート電極と同様にポリシリコンから形成されるが、このポリシリコンからなる配線の表面にもサリサイド層が形成される。
サリサイド層を形成するための金属としてはコバルト(Co)が汎用されている。半導体装置のサリサイド層は、一般に、サリサイドプロセスにより形成される。サリサイドプロセスでは、まず、シリコン基板の対象領域の表面にコバルトなどの金属膜を堆積する。次に、金属膜が堆積されたシリコン基板を熱処理してシリコンとコバルトとを反応させてサリサイド層を形成する。そして最後に、未反応の金属膜を除去する。
特開2006-114633号公報
しかしながら、ポリシリコンからなる配線は、n型不純物が注入されたn型不純物領域とp型不純物が注入されたp型不純物領域との境界部(以下、「np境界部」という。)において、サリサイド層に欠陥が生じ易いという問題がある(図4参照)。また、この欠陥に起因して、半導体装置のEDS(Electrical Die Sorting)工程における歩留まりが低下し、市場でのクレームの原因となる等の問題が生じている。さらに、ポリシリコンからなる配線に限らず、np境界部を跨いでサリサイド層を形成する場合に、サリサイド層に同様の欠陥が生じるものと予想される。
本発明の目的は、np境界部において発生するサリサイド層の欠陥を低減することができる半導体装置の製造方法と、その製造方法により製造された半導体装置とを提供することにある。
本発明者等は、np境界部においてサリサイド層の欠陥が発生するメカニズムを解析し、本発明を考案するに至ったものである。
本開示の第1の態様は、半導体装置に係るものであり、絶縁領域を含む半導体基板と、前記絶縁領域の表面上に形成され、予め定めた幅を有しかつ予め定めた方向に延在する平面視が長尺状のポリシリコン膜と、前記ポリシリコン膜上に形成されたコバルトシリサイドからなるサリサイド層と、を備え、前記ポリシリコン膜が、第1導電型不純物のみが注入された第1導電型ポリシリコン領域と、前記第1導電型不純物とは導電型が異なる第2導電型不純物のみが注入された第2導電型ポリシリコン領域と、前記第1導電型ポリシリコン領域と前記第2導電型ポリシリコン領域との間に形成され、前記第1導電型不純物及び前記第2導電型不純物の両方が注入された重なり部分と、を含む半導体装置とする。
本開示の第2の態様は、半導体基板の絶縁領域の表面上にノンドープのポリシリコン膜を形成するステップと、前記ノンドープのポリシリコン膜の一部に、第1導電型不純物を注入するステップと、前記ノンドープのポリシリコン膜の残部と前記第1導電型不純物が注入された領域の一部とに、前記第1導電型不純物とは導電型が異なる第2導電型不純物を注入するステップと、前記第1導電型不純物及び第2導電型不純物の少なくとも一方が導入されたポリシリコン膜を、予め定めた幅にパターニングするステップと、前記予め定めた幅にパターニングされたポリシリコン膜を覆うようにコバルト膜を堆積するステップと、前記コバルト膜を覆うように窒化チタン膜を堆積するステップと、熱処理により前記コバルト膜と前記ポリシリコン膜とを反応させて、前記コバルト膜と前記ポリシリコン膜との間にコバルトシリサイドからなるサリサイド層を形成するステップと、を含む半導体装置の製造方法とする。
本発明によれば、np境界部において発生するサリサイド層の欠陥を低減することができる。
np境界部における半導体装置のレイアウトの一例を示す概略図である。 NMOSトランジスタの概略構成を示す、図1のA-A線断面図である。 (A)は配線の概略構成を示す、図1のB-B線断面図である。(B)は配線の長さ方向に沿った断面図である。 np境界部におけるサリサイド層の欠陥を示す図である。 サリサイド層の欠陥が生じる原因を説明するための、配線の長さ方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置(配線)の構成の一例を示す、配線の長さ方向に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
(np境界部)
まず、図1を参照してnp境界部における半導体装置のレイアウトの一例について説明する。この例では、半導体基板のp型不純物イオンが注入されるp型不純物領域10と、n型不純物イオンが注入されるn型不純物領域20とが隣接して設けられている。p型不純物領域10にはPMOSトランジスタ12が設けられ、n型不純物領域20にはNMOSトランジスタ22が設けられている。
PMOSトランジスタ12のゲート電極14と、NMOSトランジスタ22のゲート電極24とは配線30により接続されている。すなわち、配線30は、ゲート電極14の端部から、np境界部を跨いでゲート電極24の端部まで延在している。ゲート電極14、ゲート電極24、及び配線30の各々は、対応する導電型の不純物イオンが注入されたポリシリコンから形成されている。また、図示はしていないが、ゲート電極14、ゲート電極24、及び配線30の各々表面には、コバルトシリサイドからなるサリサイド層が形成されている。
(NMOSトランジスタの構造)
図2は図1のA-A線断面図であり、NMOSトランジスタ22の概略構成を示している。図2に示すように、半導体装置は、例えば単結晶のシリコン基板26を備えている。シリコン基板26は、例えば第1導電型(p型) 基板である。NMOSトランジスタ22は、シリコン基板26の表層部の素子形成領域に設けられている。素子形成領域は、シリコン基板26の素子分離領域に設けられた素子分離層28によって画定され、他の素子形成領域とは絶縁分離されている。素子分離層28は、酸化シリコンによりシリコン基板26内に形成された素子分離用絶縁領域である。
シリコン基板26の素子形成領域には、第1導電型(p型)のウエル領域32が設けられ、このウエル領域32内には、互いに離隔して配置されたソース領域34とドレイン領域36とが設けられている。ソース領域34とドレイン領域36は、第2導電型(n型)であり、ソース領域34とドレイン領域36との間には、第1導電型(p型)のチャネル領域38が配置されている。
チャネル領域38上には、ゲート絶縁膜29を介してゲート電極24が設けられている。ゲート絶縁膜29は、酸化シリコンにより形成された絶縁膜である。ゲート電極24は、リンイオン(P+)やヒ素イオン(As+)などのn型不純物イオンが注入されたポリシリコン膜からなる。なお、PMOSトランジスタの場合は、ホウ素イオン(B+)などのp型不純物イオンが注入されたポリシリコン膜からゲート電極24を形成する。
ソース領域34、ドレイン領域36、及びゲート電極24のそれぞれの表面にはサリサイド層40が設けられている。サリサイド層40は、ケイ素と金属との化合物からなる低抵抗層である。本実施の形態では、サリサイド層40は、コバルトシリサイド(CoSi)からなる層である。サリサイド層40の両側には、サイドウォール42が設けられている。サイドウォール42は、酸化シリコンにより形成された絶縁膜である。
(配線部の構造)
図3(A)は、図1のB-B線断面図であり、配線30の概略構成を示している。配線30は、素子形成領域と素子形成領域との間の素子分離領域、すなわち素子分離層28上に設けられる。上記の通り、素子分離層28は、酸化シリコンにより形成された素子分離用絶縁領域である。図3(A)に示すように、素子分離層28には、配線30を構成するポリシリコン膜50が設けられている。ポリシリコン膜50には、図2に示すNMOSトランジスタのゲート電極24と同様に、不純物イオンが注入されている。不純物イオンが注入されたポリシリコン膜50の表面にはサリサイド層54が設けられており、サリサイド層54の両側にはサイドウォール52が設けられている。
図3(B)は、配線30の長さ方向に沿った断面図である。配線30はnp境界部を跨いで延在しているので、ポリシリコン膜50は、n型不純物イオンが注入されたn型ポリシリコン領域50Nと、p型不純物イオンが注入されたp型ポリシリコン領域50Pとを備えており、通常、各領域は互いに隣接しているので、各領域の境界線がnp境界部となる。なお、B-B線はnp境界部よりn型不純物領域10側にあるので、図3(A)に示すポリシリコン膜は、n型ポリシリコン領域50Nとなっている。
このような配線30のnp境界部では、サリサイド層54に欠陥が生じ易いという問題がある。例えば、図4に示す写真は、配線30を上方から撮影したものである。この図では、白く写っているのがサリサイド層54であり、その両側にあるのがサイドウォール52である。また、np境界部を水平に延びる白い線で表した。図4から分かるように、np境界部付近でサリサイド層54の一部が欠ける欠陥Dが発生している。
発明者等が鋭意検討した結果、図5に示すように、ポリシリコン膜50におけるn型ポリシリコン領域50Nとp型ポリシリコン領域50Pとが離間し、n型ポリシリコン領域50Nとp型ポリシリコン領域50Pとの間にノンドープ領域、すなわち不純物イオンが注入されていないポリシリコン膜50Vが存在する場合に、サリサイド層54に欠陥が生じ易いことが判明した。なお、図5に示す例のように、各領域の境界線が曖昧な場合、n型ポリシリコン領域50Nの端部とp型ポリシリコン領域50Pの端部との間の領域が「np境界部」に相当する。
(半導体装置の構造)
発明者等は、この知見に基づいて、n型不純物イオンが注入された領域とp型不純物イオンが注入された領域とが一部重なり合うようにすることで、サリサイド層54の欠陥の発生が低減されることを確認した。この重なり部分を「重なり部分50M」という。すなわち、図6に示すように、ポリシリコン膜50は、n型不純物イオンが注入されたn型ポリシリコン領域50Nと、p型不純物イオンが注入されたp型ポリシリコン領域50Pと、n型不純物イオン及びp型不純物イオンの両方が注入された「重なり部分50M」とを備えている。
サリサイド層54の欠陥を顕著に低減するには、配線30の長さ方向における重なり部分50Mの長さが、ゲート電極の幅(ゲート長)と同じかそれよりも長いことが好ましい。配線30のポリシリコン膜50は、通常、ゲート電極と同じ幅で形成される。したがって、重なり部分50Mの長さは、配線30のポリシリコン膜50の幅と同じかそれよりも長いことが好ましいということになる。
具体的な長さについては、イオン注入工程で使用されるレジストマスクの形成精度等にも依存するので、製造工程の累積公差を考慮する必要がある。例えば、ゲート電極の幅が0.3μmである場合、重なり部分50Mの長さは0.3μm以上であることが好ましい。また、配線30の幅が狭いほど欠陥が生じ易く、配線30の幅が広い場合には欠陥は余り生じない。したがって、重なり部分50Mの長さは、0.3μm以上0.5μm未満であることがより好ましい。
なお、図6に示す例のように、重なり部分50Mが形成される場合、n型ポリシリコン領域50Nの端部とp型ポリシリコン領域50Pの端部との間の領域を、すなわち、重なり部分50Mが「np境界部」に相当する。
(半導体装置の製造工程)
次に、半導体装置の製造方法について説明する。ここでは、図6に示す配線構造を備えた半導体装置の製造する方法について説明する。以下では、np境界部における断面図と、必要に応じて配線30の長さ方向に沿った断面図とを示す。
まず、図7に示すように、素子分離領域にある素子分離層28の表面全面にノンドープのポリシリコン膜50を形成する。ノンドープのポリシリコン膜50は、例えばCVD法により形成される。
次に、図8(A)及び(B)に示すように、ポリシリコン膜50の表面にレジストマスク66を形成し、露出しているポリシリコン膜50の部分をエッチングにより除去する。この工程により、ポリシリコン膜50が、予め定めた配線30のパターンに形成される。したがって、配線30の長さ方向は、ポリシリコン膜50の長さ方向と言い換えることができる。ハードマスク66は、ポリシリコン膜50の全面にCVD法等により酸化シリコン膜を成膜し、この酸化シリコン膜をフォトリソグラフィ及びエッチングして予め定めたゲート長にパターニングすることにより形成することができる。
次に、図9(A)及び(B)に示すように、配線30のパターンに形成されたポリシリコン膜50の側面にサイドウォール52を形成する。サイドウォール52は、素子分離層28の表面全面に、CVD法等により酸化シリコン膜を成膜し、この酸化シリコン膜を異方性エッチング及びエッチングして予め定めた形状にパターニングすることにより形成することができる。異方性エッチングとしては、反応性異方エッチング(RIE)等を用いることができる。
次に、図10(A)及び(B)に示すように、p型ポリシリコン領域50Pとなる領域の表面にレジストマスク62を形成し、露出しているポリシリコン膜50にn型不純物イオンを注入する。この工程により、n型ポリシリコン領域50Nが形成されると共に、np境界部ではn型ポリシリコン領域50Neが形成される。n型ポリシリコン領域50Neは、後に重なり部分50Mとなる領域である。
n型不純物イオンとしては、リンイオン(P+)やヒ素イオン(As+)などが使用される。レジストマスク62は、ポリシリコン膜50の全面に成膜された感光性レジストを、フォトリソグラフィによりパターニングすることにより形成することができる。レジストマスク62は、イオン注入完了後に除去される。レジストマスク62を除去した後に、アニールによる熱処理を行ってもよい。
次に、図11(A)及び(B)に示すように、n型ポリシリコン領域50Nの表面にレジストマスク64を形成し、露出しているポリシリコン膜50の表面にp型不純物イオンを注入する。この工程により、図12(A)及び(B)に示すように、p型ポリシリコン領域50Pが形成されると共に、n型ポリシリコン領域50Neにさらにp型不純物イオンが注入されて重なり部分50Mが形成される。なお、ポリシリコン膜50に形成される各部分/各領域を区別する必要が無い場合は、ポリシリコン膜50と総称する。
p型不純物イオンとしては、ホウ素イオン(B+)などが使用される。レジストマスク64は、ポリシリコン膜50の全面に成膜された感光性レジストを、フォトリソグラフィによりパターニングすることにより形成することができる。レジストマスク64は、イオン注入完了後に除去される。レジストマスク64を除去した後に、アニールによる熱処理を行ってもよい。
配線30の長さ方向における重なり部分50Mの長さLは、レジストマスク62とレジストマスク64の各々のレイアウトによって調整することができる。レジストマスク62の端部からレジストマスク64の端部までの設計上の距離をLとすることで、重なり部分50Mの長さLを実現することができる。
次に、図13(A)及び(B)に示すように、素子分離層28、ポリシリコン膜50、及びサイドウォール52の露出部分を覆うように、スパッタリングによりコバルト(Co)膜70を堆積させる。さらにコバルト膜70を覆うように、スパッタリングにより窒化チタン(TiN)膜72を保護層として堆積させる。
次に、図14(A)及び(B)に示すように、熱処理を行うことにより、コバルト膜70とポリシリコン膜50との間にサリサイド層54を形成する。ここでは、ポリシリコン膜50のシリコンとコバルト膜70のコバルトとが反応して、主にCoSiからなるサリサイド層54が形成される。さらに高温で熱処理することによりCoSiがCoSiに変換される。この工程により、主にCoSiからなるサリサイド層54が形成される。
最後に、図15(A)及び(B)に示すように、未反応のコバルト膜70と窒化チタン膜72とをウェットエッチングにより除去して、サリサイド層54が完成する。
なお、上記では、ポリシリコン膜50にn型不純物イオンを注入した後で、p型不純物イオンを注入する例について説明したが、重なり部分50Mが形成されればよく、不純物イオンの注入順序は入れ替えてもよい。例えば、ポリシリコン膜50にp型不純物イオンを注入した後で、n型不純物イオンを注入してもよい。
以上説明した通り、本実施の形態では、配線を構成するポリシリコン膜に対して不純物イオンを注入する際に、np境界部においてn型不純物イオンが注入される領域とp型不純物イオンが注入される領域とが重なるようにしたので、ノンドープのポリシリコン膜が取り残されず、これに起因するサリサイド層の欠陥が低減される。
本実施の形態は、配線を構成するポリシリコン膜の幅は、同じ基板に形成されるトランジスタのゲート電極の幅と略同じであり、n型不純物イオン及びp型不純物イオンの両方が注入される重なり部分の形成は、ポリシリコン膜の幅(これは、サリサイド層の幅に等しい)が、0.5μm以下の場合に特に有効である。
また、サリサイド層の欠陥をより顕著に低減させるために、配線の長さ方向における重なり部分の長さは0.3μm以上が好ましく、0.3μm以上0.5μm未満がより好ましい。
10 p型不純物領域
12 PMOSトランジスタ
14 ゲート電極
20 n型不純物領域
22 NMOSトランジスタ
24 ゲート電極
26 シリコン基板
28 素子分離層
29 ゲート絶縁膜
30 配線
32 ウエル領域
34 ソース領域
36 ドレイン領域
38 チャネル領域
40 サリサイド層
42 サイドウォール
50 ポリシリコン膜
50M 重なり部分
50N n型ポリシリコン領域
50Ne n型ポリシリコン領域
50P p型ポリシリコン領域
50V ノンドープポリシリコン膜
52 サイドウォール
54 サリサイド層
62 レジストマスク
64 レジストマスク
66 レジストマスク
70 コバルト膜
72 窒化チタン膜

Claims (10)

  1. 絶縁領域を含む半導体基板と、
    前記絶縁領域の表面上に形成されたポリシリコン膜と、
    前記ポリシリコン膜上に形成されたコバルトシリサイドからなるサリサイド層と、
    を備え、
    前記ポリシリコン膜が、
    第1導電型不純物が注入された第1導電型ポリシリコン領域と、
    前記第1導電型不純物とは導電型が異なる第2導電型不純物が注入された第2導電型ポリシリコン領域と、
    前記第1導電型ポリシリコン領域と前記第2導電型ポリシリコン領域との間に形成され、前記第1導電型不純物及び前記第2導電型不純物の両方が注入された重なり部分と、を含む、
    半導体装置。
  2. 前記ポリシリコン膜は、予め定めた幅を有しかつ予め定めた方向に延在する平面視が長尺状である、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ポリシリコン膜の前記予め定めた幅は、前記半導体基板の素子領域に形成されるトランジスタのゲート電極のゲート長以上である、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ポリシリコン膜の長さ方向に沿った前記重なり部分の長さは、前記半導体基板の素子領域に形成されるトランジスタのゲート電極のゲート長以上である、請求項1又は請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記ポリシリコン膜の長さ方向に沿った前記重なり部分の長さは、0.3μm以上0.5μm未満である、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 半導体基板の絶縁領域の表面上にノンドープのポリシリコン膜を形成するステップと、
    前記ノンドープのポリシリコン膜の一部に、第1導電型不純物を注入するステップと、
    前記ノンドープのポリシリコン膜の残部と前記第1導電型不純物が注入された領域の一部とに、前記第1導電型不純物とは導電型が異なる第2導電型不純物を注入するステップと、
    前記第1導電型不純物及び第2導電型不純物の少なくとも一方が導入されたポリシリコン膜を、予め定めた幅にパターニングするステップと、
    前記予め定めた幅にパターニングされたポリシリコン膜を覆うようにコバルト膜を堆積するステップと、
    前記コバルト膜を覆うように窒化チタン膜を堆積するステップと、
    熱処理により前記コバルト膜と前記ポリシリコン膜とを反応させて、前記コバルト膜と前記ポリシリコン膜との間にコバルトシリサイドからなるサリサイド層を形成するステップと、
    を含む半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1導電型不純物を注入するステップでは、前記第2導電型不純物を注入する領域を遮蔽する第1マスクを形成して、露出した領域に前記第1導電型不純物を注入し、
    前記第2導電型不純物を注入するステップでは、前記第1導電型不純物を注入する領域を遮蔽する第2マスクを形成して、露出した領域に前記第2導電型不純物を注入する、
    請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1マスク及び前記第2マスクの各々のレイアウトにより、前記第1導電型不純物及び前記第2導電型不純物の両方が注入された重なり部分を形成する、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記ポリシリコン膜の長さ方向に沿った前記重なり部分の長さを、0.3μm以上0.5μm未満とする、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とする、
    請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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