JP2024051199A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示像のブレを抑制するヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、ウインドシールド103へ表示光Lを投射することで虚像Vを表示し、表示光Lを出射する液晶表示器110と、表示光Lを反射する凹面鏡131と、凹面鏡131を保持するホルダ132と、ホルダ132を回動可能に保持するハウジング140と、ホルダ132に形成される弾性板部24を支持し回動する駆動装置1と、を備え、弾性板部24は、弾性を有し、支持部16を押圧する【選択図】図4

Description

本開示は、反射器を回動動作させる駆動装置を有するヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、表示素子からの表示光を反射器(凹面鏡)によって反射させて車両のウインドシールドに投影し、投影された表示像(虚像)を車両の運転者に視認させるヘッドアップディスプレイ装置が知られている。このようなヘッドアップディスプレイ装置では、一般に、反射部材による表示光の反射角度を調整するために、凹面鏡を保持するホルダを所定の回転軸を中心として回動させる。
特開2015-102700号公報
特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置では、ホルダの突出片が、一対の樹脂壁により挟持されて保持されている。しかしながら、このような構成では、車両が振動したときに、例えば、ホルダがスライダの移動方向に動く(ガタつく)可能性があり、このホルダの動きにより表示像にブレが発生する可能性がある。
そこで、本開示の課題は、表示像のブレを抑制するヘッドアップディスプレイ装置を提供することである。
本開示のヘッドアップディスプレイ装置は上述した課題を解決するために、
被投射部材へ表示光を投射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示光を出射するディスプレイと、
前記表示光を反射するミラーと、
前記ミラーを保持するホルダと、
前記ホルダを回動可能に保持するケースと、
前記ホルダに形成される被支持部を支持することで回動する駆動装置と、を備え、
前記被支持部は、弾性を有し、前記支持部を押圧する。
第一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図である。 第一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。 第一実施形態に係る駆動装置及びホルダの構成を示す側面図である。 第一実施形態に係る駆動装置を示す側面図である。 第一実施形態に係るレバーカバーの構成を示す斜視図である。 第一実施形態に係る駆動装置の駆動動作を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。
まず、図1および図2を参照して、本開示の実施の形態である車両用のヘッドアップディスプレイ装置について説明する。図1は、本開示の実施の一形態であるヘッドアップディスプレイ装置の概略構成図である。図2は、本開示の実施の一形態のヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示すように、車両100のインストルメントパネル101の内部に設けられた表示装置102として構成され、、表示装置102が投射する表示光Lを被投射部材であるウインドシールド103で車両100の運転者104の方向に反射させ、虚像(表示像)Vの表示を行うものである。換言すると、ヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、液晶表示器110から発せられる表示光Lをウインドシールド103に照射(投射)し、この照射によって得られた虚像Vを運転者104に視認させるものである。これにより、運転者104は、虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。
表示装置102は、図2に示すように、液晶表示器110と、第1の反射器120と、第2の反射器130と、ハウジング140(ケース)とを有している。
液晶表示器110は、ディスプレイの一例であって、光源111と、液晶表示素子(表示素子)112とを有している。光源111は、配線基板Rに実装された発光ダイオードからなる。液晶表示素子112は、光源111からの照明光を透過して表示光Lを形成するように光源111の前方(真上)に位置する薄膜トランジスタ(TFT)型の液晶表示素子である。液晶表示素子112は、図示しない素子駆動回路からの駆動信号に基づいて、背後(直下)に配置された光源111から発せられる光により、表示すべき情報(例えば、車両の速度やエンジン回転数)を数値等で発光表示するものである。なお、表示すべき情報は、車両の速度やエンジン回転数に限定されず、表示形態としても、数値表示に限定されず、あらゆる形態を採用することができる。液晶表示器110は、可視波長域の光からなる表示光Lを発するものであり、例えば赤色光(主に発光波長域610~640nm)を発する光源111を用いることができる。
このような液晶表示器110は、表示光Lの出射側の面が第1の反射器120の後述するコールドミラー121に対向するようにハウジング140内に設けられ、表示光Lの光軸がコールドミラー121に交わるような位置や向きで固定保持されている。
第1の反射器120は、コールドミラー121と、コールドミラー121をハウジング140に固定するための取付部材122とを有している。コールドミラー121は、液晶表示器110から発せられた表示光Lを第2の反射器130(凹面鏡131)に向けて反射させるものである。コールドミラー121は、ほぼ矩形状のガラス基板121aと、ガラス基板121aの片面(第2の反射器130の後述する凹面鏡131に対向する面)に蒸着等によって形成された、膜厚が異なる多層の干渉膜からなる第1の反射層121bとを有している。また、取付部材122は、例えば黒色の合成樹脂材料からなり、ハウジング140に固定されている。
なお、コールドミラー121は、液晶表示器110の発光波長域を含む可視波長域(450~750nm)の光を高い反射率(例えば80%以上)で反射し、可視波長域以外の光を低い反射率で反射するものである。この場合、コールドミラー121としては、可視波長域以外の光、特に赤外波長域の光(赤外線あるいは太陽光の熱線)を低い反射率(例えば15%以下)で反射するものが適用される。なお、第1の反射層121bで反射されない光は、コールドミラー121を透過するようになっている。本実施形態では、コールドミラー121は、液晶表示器110と同様に、ハウジング140の後述する透光性カバー144から直接見えない位置に配置され、太陽光等の外部からの光(外光)が直接当たらないようになっている。
第2の反射器130(ミラー)は、凹面鏡131と、凹面鏡131を保持するホルダ132とを有している。凹面鏡131は、ポリカーボネートからなる樹脂基板の凹面に蒸着された第2の反射層131aを有し、コールドミラー121(つまり液晶表示素子112)からの表示光Lを拡大しつつ、ハウジング140の透光性カバー144を通じてウインドシールド103に向けて反射させるものである。凹面鏡131は、第2の反射層131aがコールドミラー121とハウジング140の透光性カバー144とに対向するように配置され、透光性カバー144から見える位置に配置されている。
ホルダ132は、高剛性材料(例えばマグネシウム)からなり、ハウジング140に設けられた軸受部に軸支された、表示光Lの光軸に直交する回転軸Aを有している。すなわち、ホルダ132とこれに保持された凹面鏡131は、回転軸Aを中心として回動可能であり、これにより、ホルダ132の角度位置、すなわち表示光Lの投射方向を調整することができる。ホルダ132には、回転軸Aの径方向外側に向けて部分的に突出する突出片132aが形成されている。この突出片132aが駆動装置1からの駆動力により移動することで、ホルダ132を回動させることができる。
図3に示される通り、ホルダ132は、突出部132aと共に折れ部132bと腕部132c(レバー)とを一体に形成する。
折れ部132bは、ラジアル方向に形成される突出部132aに対して回転方向に沿うように形成される形状である。折れ部132bは、ホルダ132が使用されるポジションに対して、駆動装置1の搭載位置を回転方向にオフセットするために設けられた形状である。この場合、図面内左方向には車両100に搭載される他部品が存在する場合に、駆動装置1の搭載位置を図面内右方向へ寄せるために、図示される形状を為す。
腕部132c(レバー)は、おおよそラジアル方向に沿う面形状を為し、駆動装置1から支持されることで、駆動装置1からの駆動力をホルダ132全体へ伝達する。図3に示される通り、腕部132cには、レバーカバー20が設けられる。レバーカバー20の詳細な構造は、後述される。なお、以降、駆動装置1による腕部132cの支持とは、実際には、レバーカバー20への押圧により腕部132cを支持することを意味する。
ハウジング140は、例えばアルミダイカストで形成され、上側ケース体141と下側ケース体142とリアカバー142aを有している。上側ケース体141と下側ケース体142とリアカバー142aは内部空間143を形成し、この内部空間143に、液晶表示器110、第1の反射器120、および第2の反射器130が収納されている。
上側ケース体141には、凹面鏡131に対向する位置に開口部141aが形成され、この開口部141aを塞ぐように透光性カバー144が配置されている。透光性カバー144は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、凹面鏡131で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、凹面鏡131によって反射された表示光Lは、ハウジング140に設けられた透光性カバー144を通じてウインドシールド103に投影され、これにより虚像Vの表示が行われる。
図3から図6を参照して、主に駆動装置1の構成を詳細に説明する。
駆動装置1は、外周面に螺旋溝が形成されたリードスクリュー12と、リードスクリュー12を軸線周りに回転させる駆動部11と、螺旋溝に係合して軸線方向に移動する可動部材15と、駆動部11等を支持するフレーム14と、を備えている。フレーム14には、リードスクリュー12に対して軸線方向に沿って平行に配置されたガイドシャフト13が固定されている。駆動部11は、ステッピングモータ等のモータであり、モータケースを構成するステータとステータの内部に配置されたロータ(図示せず)から概ね構成されている。ロータは、シャフトとシャフトに固定された永久磁石(図示せず)を備えている。
ステータの側面には給電部となる端子ピンが設けられており、基板17と電気的に接続されている。端子ピンには、ステータの駆動コイルの端末部分(図示せず)が巻き付けられており、端子ピンと基板17をはんだ付けすることで、基板17と駆動コイルとの電気的な接続を行うことができる。
フレーム14にはスイッチユニット18が取り付けられている。スイッチユニット18は、可動部材15の移動方向(軸線方向)の原点位置を検出する押圧式のスイッチである。スイッチユニット18と基板17との電気的な接続は、スイッチユニット18の端子ピンと基板17とをはんだ付けすることで行われる。
フレーム14は、板状のフレーム本体と、フレーム本体の長手方向の両端が折り曲げられて形成された一対の支持部とを有し、フレーム本体に形成された穴等を利用してハウジング140に固定されている。
リードスクリュー12は、駆動部11のシャフトと一体に形成されており、シャフトの一部(ステータから軸線方向の出力側L1に突出している部分)の外周面に螺旋溝を形成することで構成されている。したがって、リードスクリュー12は、駆動部11によって回転駆動されるものである。リードスクリュー12は、フレーム本体と略平行に配置され、軸線方向の出力側の先端が、フレーム14によって回転可能に支持されている。ガイドシャフト13は、リードスクリュー12と平行に配置され、その両端がフレーム14の支持部2b,2cにそれぞれ固定されている。
可動部材15は、リードスクリュー12に噛み合って軸線方向に移動するナットユニット(図示せず)と、ナットユニットと一体に軸線方向に移動する本体部と、本体部の上方に設けられ、被支持部であるホルダ132の腕部132cを支持する支持部16とを備えている。本体部には、ガイドシャフト13が貫通するガイド孔と、ナットユニットが配置されるナット配置部(図示せず)が形成されている。可動部材15は、駆動部11によるリードスクリュー12の回転に伴い、ナットユニットが軸線方向に往復移動することで、ガイドシャフト13にガイドされた状態で軸線方向に往復移動する。これにより、腕部132cが軸線方向に往復移動することで、回転軸A(図2参照)を中心としてホルダ132を所定の角度(ポジション)へ回動させることができる。
支持部16として、固定支持部16a,16bがホルダ132の腕部132cを挟むように対向して設けられる。そのうち、例えば固定支持部16aには、突起16cが形成される。突起16cは、固定支持部16aと腕部132cとの間の接触を点接触として維持しやすくする効果を奏する。
固定支持部16は、ステンレスなどの金属からなり、樹脂からなる本体部よりも剛性の高い材料で形成されている。固定支持部16は、インサート成形により本体部と一体に形成されている。したがって、固定支持部16は、本体部に部分的に埋め込まれて固定されている。このような構成により、固定支持部16が樹脂で本体部と一体に形成される場合に比べて、固定支持部16の強度を向上させることができる。その結果、表示装置102全体として共振周波数を高くすることができ、車両の振動による共振の発生を抑制し、表示像にブレが発生することを抑制することができる。
図5に示される通り、レバーカバー20は、例えば第一の板部21、折れ部22、第二の板部23を形成する、おおよそU字状のカバー部材である。レバーカバー20は、例えば板状ステンレス(板状の金属材)に打抜き加工及び曲げ加工、表面加工などを施すことで形成される。レバーカバー20は、特にホルダ132に用いられる素材より弾性変形し易い素材が用いられるとよい。レバーカバー20は、それぞれの板部の先端に端部210,230を形成する。レバーカバー20は、腕部132cに対してこの端部が指向する方向に向かって装着されることで、腕部132cによる保持が行われる。
図3に示される通り、レバーカバー20は、第一の板部21、第二の板部23の間でラジアル方向に沿って面状を為す腕部132bを挟持することで、腕部132cに保持される。なお、レバーカバー20は、板部に設けられた穴と腕部に設けられた突起とが係合することで保持されても良い。
第一の板部21には、更に固定端24aと自由端24bとを有する弾性板部24が形成される。弾性板部24は、弾性被支持部であって、図3や図6に示されるように、弾性板部24自体がしなることで得られる弾性力によって駆動装置1の固定支持部16を押圧する。弾性板部24は、例えば第一の板部21の中央をU字状に打抜き、先端を引き起こすように曲げることで形成される。このように形成された弾性板部24には、第一の板部21との接続部分としての固定端24a、固定支持部16と接触し押圧する自由端24bとが形成される。固定端24aは、第一の板部21内の基部21aに形成される。
腕部132cは、弾性板部24の押圧によって常に固定支持部16a側へ押し付けられた状態で支持されることになる。そのため、固定支持部16aを基準として常に腕部132c(ホルダ132)の位置を決めることができ、例えば車両100の移動に伴う振動があっても、突出片132aの位置をずれにくくすることができる。それと同時に、弾性板部24の付勢力により、車両が振動した場合にも腕部132cがガタつくことを抑制することができ、表示像にブレが発生することを抑制することができる。こうして、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、ホルダ132の位置決め精度を向上させることができる。
特に、弾性板部24は、第一の板部21の面内において、自由端24bが固定端24aより回転軸Aから遠い位置となるように形成される。このように形成される弾性板部24は、より容易に強い弾性力を発揮できる。
というのも、固定支持部16は、ホルダ132に対して比較的回転軸Aから離れた位置(本実施形態では回転軸Aから最も離れた位置)に装着されるが、これは駆動力に因って発生するホルダ132に与えられるトルクを増大するためである。このような固定支持部16が用いられることが多い駆動装置1を伴う場合、自由端24bが固定端24aより回転軸Aに近い箇所に形成されると、駆動装置1と固定端24aが干渉してしまい、必要以上の装置の肥大化を招く。
その一方、本構成のように、自由端24bが固定端24aより外側にある場合、固定端24aが第一の板部の面内で比較的自由な位置に設定可能である。加えて、端部210の付近に設ける場合、弾性板部24の全長を増大することができ、弾性板部24が発生する弾性力も増大し、自由端24bが固定支持部16bを押圧する力(すなわち腕部132cを固定端16aへ押し付ける力)を増大できるので、好適である。
折れ部22より端部210に近い箇所に固定端24aを形成し、端部210より折れ部22に近い箇所で、自由端24bを形成する。
自由端24bは、先端にガイド24cを有する。ガイド24cは、レバーカバー20が装着された腕部132cを、駆動装置1の固定支持部16へ挿入する際に、所定箇所への挿入を容易にするために、弾性板部24の先端を折れ部24bで折り曲げることで形成された形状である。
フック部21cは、レバーカバー20の脱落を防止する引っ掛かりである。フック部21cは、端部210付近の折れ部21bを折り曲げて形成される。フック部21cは、レバーカバー20が脱落する方向にずれた場合に、折れ部132b(腕部132cの上端)に引っかかることで、レバーカバー20の脱落が防止される。
なお、フック部21cは腕部132cより長い第一の板部21の端部210に形成されるとなおよい。すなわち、レバーカバー20が十分に深く挿入されている場合には、フック部21cは引っ掛かり作用を生じない。一方、駆動装置1の駆動動作に因り、レバーカバー20が固定支持部16側へ引っ張られた場合、レバーカバー20は腕部132cではなく支持部16に追従して摺動する。このようにして、レバーカバー20は、脱落が防止されながらも、駆動装置1による駆動操作中は腕部132cに対して摺動するように構成されると、駆動装置1とホルダ132との間でガタツキや異音が生じる虞を低減できる。
この構成では、特にレバーカバー20と腕部132cとの間にはグリスなどの摺動性を向上する部材が介在するとよく、腕部132cにはそのような部材がこぼれたりしないように溝などが形成されているとなお良い。
折れ部22は、U字状のレバーカバー20の板部同士を接続する形状である。折れ部22は、第一の板部21と第二の板部23とが腕部132cを挟持するために、それぞれの板部を腕部132cの厚み程度離間させる形状を為す。したがって、折れ部22は必ずしも折れ形状でなくともよく、例えば第一の板部21と第二の板部23とを連結する連結部であればよい。
第二の板部23は、レバーカバー20の他方の端部230を形成し、第一の板部21と対向した位置に形成された形状である。第二の板部23は、第一の板部21と共に、腕部132cを挟持することで、ホルダ132がレバーカバー20を保持可能とする。
第二の板部23は、弾性被支持部を構成しない、固定被支持部としても機能する。弾性板部24による押圧で、第二の板部23は固定支持部16a側へ位置決めされる。従って、固定支持部16aと腕部132cとの間の相対位置が動かないよう、第二の板部23は固定被支持部として構成されることが望ましい。
端部230は、レバーカバー20のU字形状の外側に広がるように形成されたガイド23bを有する。ガイド23bは、レバーカバー20の装着時に、腕部132cの先端が板部同士の間へ挿入することを容易にするために、第二の板部23の端部230を折れ部23aで折り曲げることで形成される。
図6に示される通り、駆動装置1は、支持部16を移動することでホルダ132を回転させる。図6では、ホルダ132が第一のポジションP1(点線)から第二のポジションP2(実線)へ遷移したときの様子を図示している。以下、点線の状態を第一状態、実線の状態を第二状態と称する。
第一のポジションP1は、パーキングポジションとも称される。第一状態においては、表示光Lは、ウインドシールド103に投射されない。すなわち、第一状態においては、通常の虚像を伴う表示を行わない。この態様は、例えば車両100の動力が停止したり、車両100が停車したり、ヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)に何らかの故障が生じたことにより虚像の表示を中止する場合に用いられる。
第二のポジションP2は、ディスプレイポジションとも称される。第二状態においては、表示光Lは、通常の虚像を伴う表示を行う。なお、前述の通り、第二のポジションP2では運転者104の視点の高さに応じてホルダ132のポジションが複数設定可能であってもよい。その際のポジションには、視点が高い運転者向けのポジションであるトーラーポジション、視点が低い運転者向けのポジションであるショーターポジション、平均的な視点の高さである運転者向けのポジションであるノミナルポジション等が含まれてもよい。
図6に示される通り、特に腕部132cは、第一状態において、可動部材15の移動方向(図内一点鎖線)に対して直交した面(図内二点鎖線)に沿った面形状を為す。このように構成されるヘッドアップディスプレイ装置では、製造時にパーキングポジションを初期状態としてホルダ132を組み上げることができ、なおかつその状態において腕部132cが固定支持部に対して傾斜せずに挿入できるので、製造性に優れる。
図6に示される通り、弾性板部24は、第一状態より第二状態でたわみ量(弾性変形による変形量)が大きく設定されている。一般に、第二状態では通常の虚像を伴う表示が行われており、第2の反射器の揺れを運転者が感知し易い。加えて、第二状態においては車両100も走行中であることが多く、第2の反射器の揺れが生じやすい。
そこで、弾性板部24は、そのような状態(第二状態)では第一状態と比較してより強い弾性力を以て固定支持部16bを押圧するように構成される。この構成によれば、実使用時に運転者104がホルダ132(第二の反射器130)の揺れを虚像Vの揺れとして感知する虞を低減できる。
(効果例)
本開示における、第一の態様のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、
ウインドシールド103へ表示光Lを投射することで虚像Vを表示するヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)であって、
表示光Lを出射する液晶表示器110と、
表示光Lを反射する凹面鏡131と、
凹面鏡131を保持するホルダ132と、
ホルダ132を回動可能に保持するケースと、
ホルダ132に形成される弾性板部24を支持する支持部16を有し、ホルダ132を回動する駆動装置1と、を備え、
弾性板部24は、弾性を有し、支持部16を押圧する。
このように構成することで、回動可能な反射器に弾性被支持部が備わることで、反射器の姿勢(ポジション)が変わったとしても、絶えず弾性力を発揮できる。すなわち、この構成に依れば、絶えず反射器130の位置決めを行いやすくなるので、ひいては表示像のブレを抑制できる。
第一の態様において、第二の態様のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、
駆動装置1は、直線上を移動し支持部16を形成する可動部材15を有し、
支持部16は、移動方向において対向する位置に二箇所(固定支持部16a,16b))設けられ、
弾性板部24は、一方の固定支持部16bを押圧することで、ホルダ132を他方の固定支持部16aへ押し付ける。
このように構成することで、支持部16へ反射器130が絶えず位置決めされやすくなるので、表示像のブレを抑制できる。
第一の態様において、第三の態様のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、
駆動装置1は、ホルダ132を、表示光Lがウインドシールド103へ到達しない第一のポジションP1と表示光Lがウインドシールド103へ到達する第二のポジションP2との間で回動し、
弾性板部は、ホルダ132の位置が第一のポジションP1である場合より、第二のポジションP2である場合の方が大きい弾性力で支持部16を押圧する。
このように構成することで、反射器130の位置決めがより強固に行われ、表示像のブレを更に抑制できる。
第一の態様において、第四の態様のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、
弾性板部24は、弾性被支持部であり、
弾性板部24は、ホルダ132に対して相対位置が一定に固定される固定端24aと、支持部16を押圧する自由端24bとを有し、
自由端24bは、固定端24aよりもホルダ132の回転軸Aから遠い箇所に設けられる。
このように構成することで、弾性力の増大と位置決めの強化を容易にできるので、表示像のブレを抑制できる。
第四の態様において、第五の態様のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、
ホルダ132は、凹面鏡131を保持する基部と、基部から延在する腕部132cと、第一の板部21と、第二の板部23と、第一の板部21と前記第二の板部23とを連結する折れ部22とで形成されるU字状のレバーカバー20とを有し、
レバーカバー20は、第一の板部21と第二の板部23とが腕部132cを挟持することで保持され、
弾性板部24は、第一の板部21に形成される。
このように構成することでU字状(クリップ状)の部材を腕部132cへ装着するだけで弾性被支持部である弾性腕部24を実装できるので、より容易に表示像のブレを抑制できる。
第五の態様において、第六の態様のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、
レバーカバー20は、第一の板部21及び第二の板部23が沿う面方向において、腕部132cに対して摺動可能に保持される。
このように構成することで、異音の発生やガタツキの発生を抑えつつも表示像のブレを抑制できる。
第五の態様において、第七の態様のヘッドアップディスプレイ装置(表示装置102)は、
駆動装置1は、直線上を移動し支持部16を形成する可動部材15を有し、
腕部132cは、ホルダ132が第一のポジションP1にある状態では、移動方向と直交するように形成される。
このように構成することで、製造時に腕部132cを支持部16へ挿入(設置、セット)し易いため、製造性を向上しつつも表示像のブレを抑制できる。
以上、第一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置を説明した。
(変形例)
以上説明したように、本発明によれば、画像を、主たる視認者と従たる視認者が視認できる場合に、主たる視認者のみならず、従たる視認者に対しても歪みが低減された表示を提供することができる。
第一実施形態では、弾性被支持部の弾性力に因って、腕部132cが固定支持部16bへ押し付けられる態様が示されたが、腕部132c(ひいてはホルダ132、反射器130)は、ハウジング140などへ押し付けられてもよい。
本明細書において、車両という用語は、広義に、乗り物としても解釈し得るものである。また、ナビゲーションに関する用語(例えば標識等)についても、例えば、車両の運行に役立つ広義のナビゲーション情報という観点等も考慮し、広義に解釈するものとする。また、HUD装置には、シミュレータ(例えば、航空機のシミュレータやゲーム装置としてのシミュレータ等)として使用されるものも含まれるものとする。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
102 表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置の一例)
103 ウインドシールド(被投射部材の一例)
104 運転者
110 液晶表示器
120 第1の反射器
130 第2の反射器(ミラーの一例)
131 凹面鏡
132 ホルダ
132a 突出部
132b 折れ部
132c 腕部
140 ハウジング

1 駆動装置
11 駆動部
12 リードスクリュー
13 ガイドシャフト
14 フレーム
15 本体部
16 支持部
16a,16b 固定支持部

20 レバーカバー
21 第一の板部
22 折れ部(連結部の一例)
23 第二の板部
24 弾性板部(弾性被支持部の一例)

L 表示光
V 虚像、
1 駆動装置
G 隙間

Claims (7)

  1. 被投射部材へ表示光を投射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記表示光を出射するディスプレイと、
    前記表示光を反射するミラーと、
    前記ミラーを保持するホルダと、
    前記ホルダを回動可能に保持するケースと、
    前記ホルダに形成される被支持部を支持する支持部を有し、前記ホルダを回動する駆動装置と、を備え、
    前記被支持部は、弾性を有し、前記支持部を押圧する
    ヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記駆動装置は、直線上を移動し前記支持部を形成する可動部材を有し、
    前記支持部は、前記移動方向において対向する位置に二箇所設けられ、
    前記弾性被支持部は、一方の前記支持部を押圧することで、前記ホルダを他方の前記支持部へ押し付ける
    請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記駆動装置は、前記ホルダを、前記表示光が前記被投射部材へ到達しない第一のポジションと前記表示光が前記被投射部材へ到達する第二のポジションとの間で回動し、
    前記被支持部は、前記ホルダが前記第一のポジションである場合より、前記第二のポジションである場合の方が大きい弾性力で前記支持部を押圧する
    請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記被支持部は、弾性板部であり、
    前記弾性板部は、前記ホルダに対して相対位置が一定に固定される固定端と、前記支持部を押圧する自由端とを有し、
    前記自由端は、前記固定端よりも前記ホルダの回転軸から遠い箇所に設けられる
    請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記ホルダは、前記反射面を保持する基部と、前記基部から延在する腕部と、第一の板部と、第二の板部と、前記第一の板部と前記第二の板部とを連結する連結部とで形成されるU字状のレバーカバーとを有し、
    前記レバーカバーは、前記第一の板部と前記第二の板部とが前記腕部を挟持することで保持され、
    前記被支持部は、前記第一の板部に形成される
    請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記レバーカバーは、前記第一の板部及び前記第二の板部が沿う面方向において、前記腕部に対して摺動可能に保持される
    請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記駆動装置は、直線上を移動し前記支持部を形成する可動部材を有し、
    前記腕部は、前記ホルダが前記第一のポジションにある状態では、前記移動方向と直交するように形成される
    請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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