JP2024050280A - エアバッグカバー及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの膨張時に基材によって表層部を破断させやすくすることができるエアバッグカバーを提供する。【解決手段】肉厚が薄肉となるように凹む凹部が裏面に形成され、エアバッグの膨張に伴って凹部が破断する基材21と、凹部の破断に伴って基材21に形成される縁部D2bから受ける圧力によって破断する表層部とを備えるエアバッグカバー20において、基材21の凹部は、左右方向に沿って延びる第1の領域及び第2の領域と、左右方向における第1の領域の前記第2の領域に近い側の端部から左右方向と交差する方向に延びる第3の領域と、左右方向における第2の領域の第1の領域に近い側の端部から延びて第3の領域と繋がる第4の領域であって、第3の領域とともに基材21の縁部に表層部に向かって突出する突起部21xを形成する第4の領域を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、エアバッグの膨張時に破断して開口部を形成し、当該開口部からエアバッグを繰り出させるエアバッグカバーと、当該エアバッグカバーを備えるエアバッグ装置に関する。
折り畳まれた状態のエアバッグを覆うエアバッグカバーにおいては、エアバッグの膨張時にエアバッグを迅速に繰り出させるために、破断しやすい箇所を意図的に設ける構成が従来から知られている。
例えば特許文献1では、基材と、基材の表面側に設けられた表層部とを有するエアバッグカバーにおいて、基材の裏面と表層部の裏面に溝状の破断予定部を設け、エアバッグの膨張時にこれらの破断予定部を破断させることによって開口部を形成し、この開口部からエアバッグを繰り出させる構成が記載されている。
特開2020-157840号公報
特許文献1に記載の構成では、表層部を破断させやすくするための構造が基材側に設けられておらず、表層部を円滑に破断させる点に改善の余地があった。
そこで本発明は、エアバッグの膨張時に基材によって表層部を破断させやすくすることができるエアバッグカバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係るエアバッグカバーの代表的な構成は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、エアバッグの膨張時に一部が破断して開口部を形成し、該開口部からエアバッグを繰り出させるエアバッグカバーにおいて、肉厚が薄肉となるように凹む凹部が裏面に形成され、前記エアバッグの膨張に伴って前記凹部が破断する基材と、前記基材の表面側に設けられた表層部であって、前記凹部の破断に伴って前記基材に形成される縁部から受ける圧力によって破断し、前記基材とともに前記開口部を形成する表層部と、を備え、前記凹部は、第1の方向に沿って延びる第1の領域と、前記第1の方向において前記第1の領域と間隔を空けて形成され、前記第1の方向に沿って延びる第2の領域と、前記第1の方向における前記第1の領域の前記第2の領域に近い側の端部から前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる第3の領域と、前記第1の方向における前記第2の領域の前記第1の領域に近い側の端部から前記第1の方向と前記第2の方向とに交差する第3の方向に延び、前記第3の領域と繋がる第4の領域であって、前記第3の領域とともに前記縁部に前記表層部に向かって突出する突起部を形成する前記第4の領域と、を有することを特徴とする。
本発明では、エアバッグカバーの基材の裏面に形成された凹部は、第3の領域と、第3の領域とともに基材の縁部に表層部に向かって突出する突起部を形成する第4の領域とを有している。このため、エアバッグの膨張に伴って基材が破断し、基材の縁部が表層部に接触する際、この突起部が表層部の裏面に対して突き刺さるように接触する。これにより表層部に破断の起点が形成されやすくなり、表層部を迅速に破断させやすくなる。従って、エアバッグの膨張時に基材によって表層部を破断させやすくすることができる。
また、前記凹部における前記第3の領域と前記第4の領域の少なくとも一部は、前記基材の厚み方向に貫通する貫通孔となっていてもよい。このような構成により、凹部が破断する際に意図しない部分で破断して突起部が形成されないことや、突起部が形成されるタイミングが遅延することを抑制することができ、突起部を迅速かつ安定的に形成させることができる。
また、前記第1の領域と前記第3の領域との交差角度と、前記第2の領域と前記第4の領域との交差角度は略同一の構成とすることができる。また、前記第3の領域と前記第4の領域との交差角度は90度以下であることが好ましい。また、前記第3の領域と前記第4の領域との交差角度は60度以上であることが好ましい。
また、上記課題を解決するための本発明に係るエアバッグカバーの他の代表的な構成は、折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、エアバッグの膨張時に一部が破断して開口部を形成し、該開口部からエアバッグを繰り出させるエアバッグカバーにおいて、基材と、前記基材の表面側に設けられた表層部であって、前記基材の破断に伴って前記基材に形成される縁部から受ける圧力によって破断し、前記基材とともに前記開口部を形成する表層部と、を備え、前記基材の裏面には、前記基材の肉厚が薄肉となるように凹み、第1の方向に沿って延びる第1の凹部であって、前記エアバッグの膨張に伴って破断して前記縁部を形成する第1の凹部と、前記基材の肉厚が薄肉となるように凹み、前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、前記第1の方向における前記第1の凹部の端部以外の位置で前記第1の凹部と交差する第2の凹部と、が形成されていることを特徴とする。
本発明では、エアバッグカバーの基材の裏面に、基材の肉厚が薄肉となるように凹み、第1の方向に沿って延び、エアバッグの膨張に伴って破断して表層部を破断させる縁部を形成する第1の凹部と、第1の方向と交差する第2の方向に延び、第1の方向における第1の凹部の端部以外の位置で第1の凹部と交差する第2の凹部が形成されている。このため、エアバッグの膨張に伴って基材の第1の凹部が破断する際、基材が第2の凹部において屈曲し、これにより基材の縁部に突起部が形成される。基材の縁部が表層部に接触する際、この突起部が表層部の裏面に対して突き刺さるように接触する。これにより表層部に破断の起点が形成されやすくなり、表層部を迅速に破断させやすくなる。このため、エアバッグの膨張時に基材によって表層部を破断させやすくすることができる。
ここで前記第2の凹部の深さは、前記第1の凹部の深さよりも浅い構成とするのが好ましい。また、前記第2の凹部は、前記第1の方向における前記第1の凹部の中心付近で前記第1の凹部と略直交する構成とするのが好ましい。
インストルメントパネルの概略斜視図である。 図1に示すA1-A1断面で切断したエアバッグ装置の断面概略図である。 第1実施形態に係るエアバッグカバーを裏面側から見た斜視図である。 エアバッグカバーの基材を裏面側から見た斜視図である。 基材を図4に示すA2-A2断面とA3-A3断面で切断した断面図である。 基材の図4に示す領域V1の拡大平面図である。 エアバッグの膨張に伴って破断した基材を表面側から見た斜視図である。 表層部に基材の突起部が突き刺さり、表層部に破断の起点が形成されたエアバッグカバーを表面側から見た斜視図である。 第2実施形態に係るエアバッグカバーを裏面側から見た斜視図である。 エアバッグカバーの基材を裏面側から見た斜視図である。 基材の図10に示す領域V2の拡大平面図である。 エアバッグの膨張に伴って破断した基材を表面側から見た斜視図である。 表層部に基材の突起部が突き刺さり、表層部に破断の起点が形成されたエアバッグカバーを表面側から見た斜視図である。
(第1実施形態)
以下、まず本発明の第1実施形態に係るエアバッグカバー20を備えるエアバッグ装置10の全体構成について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、左右方向はエアバッグ装置10が搭載された車両1の左方向と右方向、具体的には助手席に着座する乗員から見た左方向と右方向を意味する。前後方向は車両1の前方向と後方向、具体的には助手席に着座する乗員から見た前方向と後方向を意味する。上下方向は、鉛直方向の上方向と下方向を意味する。また、以下の説明中の構成部品の寸法、材質、形状等は、特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、車両1のインストルメントパネル2(以下、「インパネ2」という。)の斜視概略図である。図2は、図1に示すA1-A1断面で切断したエアバッグ装置10の断面概略図である。図1、図2に示す様に、エアバッグ装置10は、車両1の前席の前方に設けられたインパネ2に搭載されている。
インパネ2は、車両1の不図示のボディに保持されており、運転席前方に位置する運転席側部2aと、助手席前方に位置する助手席側部2bと、運転席と助手席との間に位置するセンターコンソールの前方の中央部2cを有する。エアバッグ装置10は、助手席側部2bに搭載されており、助手席に着座する乗員を保護する。
エアバッグ装置10は、エアバッグ11、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター14、エアバッグ11とインフレーター14を保持するケース15、及び、折り畳まれた状態のエアバッグ11を覆うエアバッグカバー20を備える。
インフレーター14は、膨張用ガスを発生させる略円柱形状の部材であり、膨張用ガスを吐出するための吐出口14aを上部に有する。また、インフレーター14は、ケース15に連結される部位として、吐出口14aが形成された面から上記円柱形状の径方向に延出するフランジ部14bを備える。なお、インフレーター14は、不図示の制御装置と不図示のリード線によって電気的に接続されており、制御装置からリード線を介して作動信号が入力されることによって作動して膨張用ガスを発生させる。
エアバッグ11は、袋状の部材であり、折り畳まれた状態でインパネ2の助手席側部2bの内部に収容されている。エアバッグ11の下面には、インフレーター14の吐出口14aが形成された上部側の部位を挿通させるための円形の開口部11aが設けられている。また、エアバッグ11の内部には、エアバッグ11やインフレーター14をケース15に固定するための略四角環状のリテーナ12が収容されている。
ケース15は、略長方形状の板状の底壁部15aと、底壁部15aの外縁から上方に延びる側壁部15bを備え、不図示のブラケットにより車両1のボディに連結されている。前側と後側の側壁部15bの上端部は、それぞれ鉤状のフック部15b1となっている。フック部15b1は、前側と後側の側壁部15bにおいて、左右方向に沿ってそれぞれ複数設けられている。また、底壁部15aには、インフレーター14が挿通される挿通孔15a1が形成されている。
エアバッグ11とインフレーター14は、エアバッグ11の内部に設けられたリテーナ12を介して、ケース15の底壁部15aに固定される。具体的には、エアバッグ11の開口部11aの周縁は、リテーナ12の下面とケース15の底壁部15aの上面によって挟持される。また、インフレーター14のフランジ部14bの上面は、ケース15の底壁部15aの下面に押し付けられる。この状態で、エアバッグ11の開口部11aの周縁、ケース15の底壁部15a、及びインフレーター14のフランジ部14bにボルト5が挿通されてナット13が締結される。これによりケース15の底壁部15aにエアバッグ11とインフレーター14が固定される。
エアバッグカバー20は、折り畳まれた状態のエアバッグ11を覆い、エアバッグ11の膨張時に一部が破断して開口部60を形成し、開口部60からエアバッグ11を繰り出させる。ここでエアバッグ11を覆うとは、必ずしもエアバッグ11を全周囲から覆う必要はなく、ケース15に保持されているエアバッグ11が車両1の乗員から隠れる態様でエアバッグ11を覆うことを意味する。本実施形態では、エアバッグカバー20は、折り畳まれた状態のエアバッグカバー20の上面と側面の一部を覆っている。
エアバッグカバー20は、基材21と、基材21の表面21a側に設けられた表層部22と、基材21の裏面21b側に設けられ、ケース15に連結される連結部23から構成されている。表層部22の裏面22bと基材21の表面21aは、接着剤によって接着されている。また、基材21と表層部22は、インパネ2を構成する部材であり、運転席側部2a部分や中央部2c部分まで延在している。換言すれば、インパネ2は、エアバッグカバー20の一部を兼ねている。
連結部23は、ケース15の側壁部15bを外側から覆う略四角筒状の壁部23aと、壁部23aの上部から基材21の裏面21bに沿うように延び、基材21の裏面21bに振動溶着によって連結された天面部23bを有する。前側及び後側の壁部23aには、ケース15の側壁部15bに形成されたフック部15b1が係合する係合孔23a1が形成されている。フック部15b1が係合孔23a1に係合することにより、エアバッグカバー20とケース15が連結される。
天面部23bは、後述する基材21の裏面21bに形成された第二凹部52の下方に空間が形成されるように前後方向に分離されており、その一方をドア部23b1とし、他方をドア部23b2としている。ドア部23b1、23b2は、エアバッグ11の膨張時に、壁部23aとの間で形成された角部23b1a、23b2a付近が撓むことによって上方に回動する。また、ドア部23b1、23b2には、下方に向かって突出する突出部23b1b、23b2bが形成されている。
本実施形態において、エアバッグカバー20の表層部22は、ポリエステル製の織布で形成された繊維層とポリプロピレン製のクッション材で形成されたクッション層の二層構造で構成されており、クッション層の表面に接着剤を塗布し、繊維層を真空成形によって吸着させることにより形成されている。基材21は、ポリプロピレン等の合成樹脂製である。連結部23は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の合成樹脂製である。なお、エアバッグカバー20の材質は上記のものに限られず、例えば表層部22を乗員の好みに合わせて合成皮革、天然皮革、合成樹脂製のフィルム素材等としてもよい。
次に、エアバッグ装置10の作動時の動作について説明する。まず車両1の衝突等が不図示のセンサによって検出されると、不図示の制御装置からインフレーター14に作動信号が入力され、インフレーター14が作動して膨張用ガスを発生させる。これによりエアバッグ11の内部に膨張用ガスが流入し、エアバッグ11が膨張を開始する。
次に、エアバッグ11の膨張に伴い、エアバッグカバー20の連結部23の天面部23bの突出部23b1b、23b2bに対してエアバッグ11が接触する。エアバッグ11がさらに膨張すると、エアバッグ11が突出部23b1b、23b2bを上方に向かって押し上げ、このエアバッグ11の押圧力が天面部23bを介して基材21と表層部22に伝達されて基材21と表層部22が破断する。
次に、エアバッグ11の上方への押圧力によって天面部23bの角部23b1a、23b2a付近が撓み、天面部23bのドア部23b1、23b2が破断した基材21及び表層部22と共にエアバッグ11に押し上げられて上方へ回動し、これにより開口部60が形成される。なお、図2に示す二点鎖線は、天面部23bのドア部23b1、23b2、基材21及び表層部22が上方へ回動した状態を示している。この開口部60からエアバッグ11が助手席用に着座する乗員側に繰り出し、エアバッグ11が前端側にかけて収束するような略四角錐形状に膨張してエアバッグ11の膨張が完了する。その後、前方に移動する乗員が、膨張が完了したエアバッグ11に受け止められて保護される。
次に、エアバッグカバー20の基材21の詳しい構成について説明する。図3は、エアバッグカバー20を裏面側から見た斜視図である。図4は、エアバッグカバー20の基材21を裏面側から見た斜視図である。図5Aは、基材21を図4に示すA2-A2断面で切断した断面図である。図5Bは、基材21を図4に示すA3-A3断面で切断した断面図である。図6は、基材21の図4に示す領域V1の拡大平面図である。
図3~図5に示す様に、基材21の裏面21bには、基材21の肉厚を薄肉とするように凹む凹部50がエンドミル加工等によって形成されている。本実施形態では、基材21は水平方向に沿って延びるように配置されることから、凹部50は基材21の裏面21bから上方に向かって凹んでいる。凹部50は、基材21において肉厚が薄肉の部分であることから、エアバッグ11の膨張時にエアバッグ11から圧力を受けて変形又は破断しやすい箇所となっている。
凹部50は、左右方向に沿って略直線状に延びる第一凹部51、第二凹部52、及び第三凹部53と、第一凹部51、第二凹部52、及び第三凹部53の左右方向の一端部又は他端部とそれぞれ直交するように前後方向に略直線状に延びる第四凹部54及び第五凹部55から構成されている。なお、本実施形態では、第一凹部51~第五凹部55は交差するように構成されているものの、これらは必ずしも交差している必要はなく、例えば第一凹部51と第四凹部54及び第五凹部55との間や、第二凹部52と第四凹部54及び第五凹部55との間に凹部が形成されていない部位があってもよい。
第一凹部51と第二凹部52は、それぞれ基材21の裏面21b側から表面21a側にかけて狭幅となる溝形状となっている。また、第一凹部51の溝深さK2は、第二凹部52の溝深さK1より浅くなるように構成されている。換言すれば、第一凹部51が形成された部分の基材21の肉厚G2は、第二凹部52が形成された部分の基材21の肉厚G1よりも厚くなるように構成されている。本実施形態においては、基材21の肉厚は2.5~3.5mmであり、G1=0.1~0.7mmであり、G2=0.3~1.5mmである。第三凹部53の溝形状及び溝深さは、第一凹部51の溝形状及び溝深さK1と同じに構成されている。第四凹部54、第五凹部55の溝形状及び溝深さは、第二凹部52の溝形状及び溝深さK2と同じに構成されている。つまり第一凹部51と第四凹部54及び第五凹部55との交差部分や、第二凹部52と第四凹部54及び第五凹部55との交差部分には段差が形成されている。
このように凹部50の溝深さが設定されていることで、エアバッグ11の膨張時にエアバッグ11から受ける押圧力によって、溝深さが深い第二凹部52、第四凹部54、及び第五凹部55は破断し、溝深さが浅い第一凹部51と第三凹部53は変形する。具体的には、図7に示す様に、基材21の第一凹部51、第二凹部52、第四凹部54、及び第五凹部55によって囲まれた領域D2(図4)は、第二凹部52、第四凹部54、及び第五凹部55が破断し、第一凹部51が変形することによって、連結部23のドア部23b2と共に上方へ回動する。同様に、基材21の第二凹部52、第三凹部53、第四凹部54、及び第五凹部55によって囲まれた領域D1(図4)は、第二凹部52、第四凹部54、及び第五凹部55が破断し、第三凹部53が変形することによって、連結部23のドア部23b1と共に上方へ回動する。なお、基材21の領域D1、D2の回動時に両者が干渉するのを抑制するため、長方形状の領域D1、D2の角部D1a、D2aがそれぞれ面取りされた形状となるように、第二凹部52と第四凹部54及び第五凹部55とが繋がる箇所は、前後方向と左右方向とに交差する方向に延びつつ繋がっている(図4参照)。
また、基材21の領域D1、D2の回動方向の先端側に位置する第二凹部52は、基材21によって表層部22を破断させやすくするために、次のように構成されている。即ち、図6に示す様に、第二凹部52は、左右方向(第1の方向)に沿って延びる領域52a(第1の領域)と、左右方向において領域52aと間隔を空けて形成され、左右方向に沿って延びる領域52b(第2の領域)を有する。また、第二凹部52は、左右方向における領域52aの領域52bに近い側の端部から左右方向と交差する矢印K1方向(第2の方向)に延びる領域52c(第3の領域)と、左右方向における領域52bの領域52aに近い側の端部から左右方向と矢印K1方向とに交差する矢印K2方向(第3の方向)に延び、領域52cと繋がる領域52dを有する。
本実施形態では、領域52aと領域52cとの交差角度θ1(左右方向と矢印K1方向との交差角度)は135度に設定されており、領域52bと領域52dとの交差角度θ2(左右方向と矢印K2方向との交差角度)は135度に設定されている。また、領域52cと領域52dとの交差角度θ3(矢印K1方向と矢印K2方向との交差角度)は90度に設定されている。また、領域52aと領域52bの左右方向の間隔L1は20mmであり、領域52aと領域52bとを結ぶ仮想線と領域52cと領域52dとの交点Cとの最短の距離L2は10mmである。
このように第二凹部52を形成することで、エアバッグ11が膨張し、基材21が第二凹部52の形状に沿って破断することにより、第二凹部52の領域52c、52dによって基材21の領域D2の回動方向の先端側の縁部D2bに表層部22に向かって突出する突起部21xが形成される(図7)。突起部21xは、第二凹部52が破断した直後は前後方向に向かって突出しているものの、領域D2の回動に伴って表層部22に向かって上方側に突出する位置関係となる。本実施形態では、領域52c、52dが略直線状に延び、交差角度θ1、θ2が同じであるため、突起部21xの形状は領域52c、52dをそれぞれ一辺とし、領域52aと52bとを結ぶ仮想線を一辺とする略二等辺三角形となる。また、突起部21xの幅は上記の間隔L1に概ね対応し、突起部21xの突出量は上記の距離L2に概ね対応する。
エアバッグ11の膨張に伴って基材21が破断し、基材21の領域D2の上方への回動によって領域D2の縁部D2bが表層部22に接触する際、突起部21xは表層部22の裏面22bに対して突き刺さるように接触する。これにより表層部22に破断の起点が形成されやすくなり、表層部22を迅速に破断させやすくなる。つまり基材21の領域D2の縁部D2b全体が表層部22に接触するよりも、突起部21xが表層部22に接触する方が、基材21と表層部22との接触面積が小さくなることから、基材21から表層部22に付与される圧力が大きくなり、表層部22に破断の起点が形成されやすくなる。なお、図8は、表層部22の裏面22bに突起部21xが突き刺さり、表層部22に破断の起点(22s)が形成されたエアバッグカバー20を表面側から見た斜視図である。このように本実施形態の構成によれば、エアバッグ11の膨張時に基材21によって表層部22を破断させやすくすることができる。
また、基材21の破断前から突起部21xが上方に向かって突出している場合、突起部21xによって表層部22が盛り上がり、エアバッグカバー20の意匠性が損なわれるおそれがある。これに対して本実施形態では、突起部21xは基材21の破断前は形成されておらず、基材21の破断時に形成されることから、突起部21xによってエアバッグカバー20の意匠性が損なわれることを防止することができる。
なお、突起部21xは、図6に示す交差角度θ3が小さい程、先端が鋭くなるため、突起部21xから表層部22に付与される圧力が大きくなり、表層部22に破断の起点を作りやすくなる。一方、交差角度θ3が小さい程、突起部21xが表層部22に接触する際に突起部21xが折れやすくなる。そこで表層部22に破断の起点を作りやすく、且つ、突起部21xが折れにくい角度として、交差角度θ3を60度以上、90度以下とするのが好ましい。
なお、本実施形態では、基材21の第二凹部52が基材21の肉厚を残す形で形成されている構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、例えば第二凹部52の領域52c、52dの少なくとも一部を基材21の厚み方向に貫通する貫通孔とする構成としてもよい。このような構成により、第二凹部52が破断する際に意図しない部分で破断して突起部21xが形成されないことや、突起部21xが形成されるタイミングが遅延することを抑制することができ、突起部21xを迅速かつ安定的に形成させることができる。このような観点から、第二凹部52の領域52cと領域52dとの交点C付近、例えば領域52cにおける矢印K1方向の交点C側約50%の領域と、領域52dにおける矢印K2方向の交点C側約50%の領域を貫通孔とするのが好ましい。
また、本実施形態では、基材21の突起部21xの形状が略三角形状の構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、例えば第二凹部52の領域52c、52dとの交差部分に若干丸みを持たせることにより突起部21xの先端が若干丸みを帯びた形状や、領域52cや領域52dが屈曲し、突起部21xが三角形よりも角が多い多角形状となっていても、上記同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るエアバッグカバー20を備えるエアバッグ装置10について説明する。第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の図面、同一の符号を用いて説明を省略する。
図9は、本実施形態に係るエアバッグ装置10が備えるエアバッグカバー20を裏面側から見た斜視図である。図10は、エアバッグカバー20の基材21を裏面側から見た斜視図である。図11は、基材21の図10に示す領域V2の拡大平面図である。
図9~図11に示す様に、本実施形態に係るエアバッグ装置10は、第1実施形態の構成に対し、エアバッグカバー20の連結部23の天面部23bの形状と、基材21の裏面21bに形成された凹部50の構成のみが異なる。具体的には、第1実施形態に係る凹部50のうち、第二凹部52が無くなり、代わりに第六凹部56と第七凹部57が設けられている。また、エアバッグカバー20の天面部23bは、第六凹部56と第七凹部57の下方に空間が形成されるように前後方向に分離されつつ一部が切り欠かれている。なお、第1実施形態と同様に、天面部23bは、前後方向に分離された一方をドア部23b1とし、他方をドア部23b2としている。本実施形態に係るエアバッグ装置10のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
第六凹部56(第1の凹部)は、基材21の肉厚が薄肉となるように凹み、左右方向(第1の方向)に略直線状に延びている。第六凹部56の左右方向の一端部は第四凹部54と繋がり、他端部は第五凹部55と繋がるように構成されている。また、第六凹部56は、基材21の裏面21b側から表面21a側にかけて狭幅となる溝形状となっており、その溝深さは第四凹部54や第五凹部55と同じであって、第一凹部51や第三凹部53よりも深くなっている。
第七凹部57(第2の凹部)は、基材21の肉厚が薄肉となるように凹み、前後方向(第2の方向)に略直線状に延びており、第六凹部56における左右方向の中心付近で第六凹部56と直交するように構成されている。つまり図11に示す第六凹部56と第七凹部57との交差角度θ4は90度となっている。また、第七凹部57は、基材21の裏面21b側から表面21a側にかけて狭幅となる溝形状となっており、その溝深さは第一凹部51や第三凹部53と同じであって、第四凹部54、第五凹部55、及び第六凹部56よりも浅くなっている。
また、第六凹部56と第七凹部57との交差部分の溝深さは、溝深さが深い第六凹部56の溝深さとなっている。このように両者の溝深さが異なることから、第六凹部56と第七凹部57との交差部分には段差が形成される。なお、第七凹部57の溝深さを第六凹部56の溝深さと同じ深溝とする構成としてもよい。
このように凹部50が構成されていることで、エアバッグ11の膨張時にエアバッグ11から受ける押圧力によって、溝深さが深い第四凹部54、第五凹部55、及び第六凹部56は破断し、溝深さが浅い第一凹部51、第三凹部53、及び第七凹部57は変形する。具体的には、図12に示す様に、基材21の第一凹部51、第四凹部54、第五凹部55、及び第六凹部56によって囲まれた領域D4(図10)は、第四凹部54、第五凹部55、及び第六凹部56が破断し、第一凹部51が変形することによって、連結部23のドア部23b2と共に上方へ回動する。同様に、基材21の第三凹部53、第四凹部54、第五凹部55、及び第六凹部56によって囲まれた領域D3(図10)は、第四凹部54、第五凹部55、及び第六凹部56が破断し、第三凹部53が変形することによって、連結部23のドア部23b1と共に上方へ回動する。なお、基材21の領域D3、D4の回動時に両者が干渉するのを抑制するため、長方形状の領域D3、D4の角部D3a、D4aがそれぞれ面取りされた形状となるように、第六凹部56と第四凹部54及び第五凹部55とが繋がる箇所は、前後方向と左右方向とに交差する方向に延びつつ繋がっている(図10参照)。
また、基材21の領域D3、D4が上方に回動する際、基材21の裏面21bに第七凹部57が形成されていることにより、領域D3、D4は、第七凹部57が形成された部分が上に凸となり、第七凹部57の前後両側が下方に下がるように、第七凹部57を屈曲部分として、くの字状に屈曲する。これにより基材21の領域D3、D4の回動方向の先端側の縁部D3b、D4bにおける第七凹部57が形成された部分に、表層部22に向かって上方に突出する突起部21wが形成される。
エアバッグ11から受けた押圧力によって基材21の領域D3、D4が上方へ回動し、領域D3、D4の縁部D3b、D4bが表層部22に接触する際、突起部21wは表層部22の裏面22bに対して突き刺さるように接触する。これにより表層部22に破断の起点が形成されやすくなり、表層部22を迅速に破断させやすくなる。つまり基材21の領域D3、D4の縁部D3b、D4b全体が表層部22に接触するよりも、突起部21wが表層部22に接触する方が、基材21と表層部22との接触面積が小さくなることから、基材21から表層部22に付与される圧力が大きくなり、表層部22に破断の起点が形成されやすくなる。なお、図13は、表層部22の裏面22bに突起部21wが突き刺さり、表層部22に破断の起点(22s)が形成されたエアバッグカバー20を表面側から見た斜視図である。このように本実施形態の構成によれば、エアバッグ11の膨張時に基材21によって表層部22を破断させやすくすることができる。
また、本実施形態では、基材21の裏面21bに形成された第七凹部57の深さは、第六凹部56の深さよりも浅く設定されている。これによりエアバッグ11の膨張に伴って基材21が破断する際、第六凹部56は破断し、第七凹部57は破断せずに変形するため、突起部21wが基材21の領域D3の縁部D3bと領域D4の縁部D4bとで一つずつ、合計で二つ形成される。このような構成により、第七凹部57が破断して突起部21wが縁部D3bと縁部D4bとで二つずつ、合計で四つ形成される構成と比較して、突起部21wから表層部22に付与される圧力が分散されることを抑制することができ、表層部22を破断させやすくなる。なお、第六凹部56と第七凹部57の深さを同等とし、エアバッグ11の膨張に伴って基材21が破断する際に第六凹部56と第七凹部57の両方を破断させる構成としても突起部21wを形成できるため、上記の点を考慮しなければ、そのような構成としてもよい。
また、基材21の破断前から突起部21wが上方に向かって突出している場合、突起部21wによって表層部22が盛り上がり、エアバッグカバー20の意匠性が損なわれるおそれがある。これに対して本実施形態では、突起部21wは基材21の破断前は形成されておらず、基材21の破断時に形成されることから、突起部21wによってエアバッグカバー20の意匠性が損なわれることを防止することができる。
なお、本実施形態では、図11に示す様に、前後方向における第七凹部57の領域D3部分の長さL5は、領域D3の前後方向の幅L3の半分程度に設定されている。同様に、前後方向における第七凹部57の領域D4部分の長さL6は、領域D4の前後方向の幅L4の半分程度に設定されている。ここで第七凹部57の長さL3、L5が長い程、領域D3、D4が第七凹部57において屈曲しやすくなり、突起部21wが形成されやすくなる。このため、第七凹部57の長さL5は領域D3の幅L3の1/3以上とするのが好ましく、第七凹部57の長さL6は領域D4の幅L4の1/3以上とするのが好ましい。
また、本実施形態では、第六凹部56の左右方向の中心において第六凹部56と第七凹部57とが直交する構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、第六凹部56の左右方向の端部以外の位置で第六凹部56と第七凹部57とが交差していれば、上記同様の効果を得ることができる。但し、第六凹部56の左右方向の中心付近で両者が交差する方が、各々の突起部21wから表層部22に付与される圧力が均一化されやすく、表層部22に破断の起点を作りやすい。このため、第六凹部56の左右方向の中心と当該中心から第六凹部56の左右方向の幅の30%ずれた位置との間の位置で、第六凹部56と第七凹部57とが交差する構成とするのが好ましい。また、第六凹部56と第七凹部57との交差角度θ4は85度以上、95度以下とするのが好ましい。
なお、第1実施形態、第2実施形態では、エアバッグ11の膨張に伴って、エアバッグカバー20における連結部23のドア部23b1、23b2や基材21の領域D1~D4が上方、且つ、前後方向に回動して開口部60を形成する構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、エアバッグカバー20における連結部23のドア部23b1、23b2や基材21の領域D1~D4が上方、且つ、左右方向に回動して開口部60を形成する構成に本発明を適用しても、上記同様の効果を得ることができる。この場合、例えば第1実施形態や第2実施形態の凹部50全体を90度回転させた構成とし、凹部50の形状に合わせて連結部23の天面部23bの形状を形成すればよい。
また、第1実施形態、第2実施形態では、エアバッグ11の膨張に伴って、エアバッグカバー20における連結部23のドア部23b1、23b2や基材21の領域D1~D4が全て回動して開口部60を形成する両開き構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、例えば第1実施形態の構成において、第二凹部52がある位置を平坦とし、第三凹部53の位置に第二凹部52を形成することによって凹部50を略U字状に構成し、基材21における当該U字状の凹部50に囲われた領域が第一凹部51を中心に回動して開口部60を形成する片開き構成としても、上記同様の効果を得ることができる。同様に、第2実施形態の構成において、第六凹部56がある位置を平坦とし、第三凹部53の位置に第六凹部56を形成し、第七凹部57をこの第六凹部56まで延存させて交差させ、基材21における第四凹部54、第五凹部55、第六凹部56によって囲われた領域が第一凹部51を中心に回動して開口部60を形成する片開き構成としても、上記同様の効果を得ることができる。
1…車両、2…インストルメントパネル、10…エアバッグ装置、11…エアバッグ、14…インフレーター、20…エアバッグカバー、21…基材、21w、21x…突起部、22…表層部、52…第二凹部、56…第六凹部、57…第七凹部、60…開口部

Claims (10)

  1. 折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、エアバッグの膨張時に一部が破断して開口部を形成し、該開口部からエアバッグを繰り出させるエアバッグカバーにおいて、
    肉厚が薄肉となるように凹む凹部が裏面に形成され、前記エアバッグの膨張に伴って前記凹部が破断する基材と、
    前記基材の表面側に設けられた表層部であって、前記凹部の破断に伴って前記基材に形成される縁部から受ける圧力によって破断し、前記基材とともに前記開口部を形成する表層部と、
    を備え、
    前記凹部は、
    第1の方向に沿って延びる第1の領域と、
    前記第1の方向において前記第1の領域と間隔を空けて形成され、前記第1の方向に沿って延びる第2の領域と、
    前記第1の方向における前記第1の領域の前記第2の領域に近い側の端部から前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる第3の領域と、
    前記第1の方向における前記第2の領域の前記第1の領域に近い側の端部から前記第1の方向と前記第2の方向とに交差する第3の方向に延び、前記第3の領域と繋がる第4の領域であって、前記第3の領域とともに前記縁部に前記表層部に向かって突出する突起部を形成する前記第4の領域と、
    を有することを特徴とするエアバッグカバー。
  2. 前記凹部における前記第3の領域と前記第4の領域の少なくとも一部は、前記基材の厚み方向に貫通する貫通孔となっていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  3. 前記第1の領域と前記第3の領域との交差角度と、前記第2の領域と前記第4の領域との交差角度は略同一であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  4. 前記第3の領域と前記第4の領域との交差角度は90度以下であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
  5. 前記第3の領域と前記第4の領域との交差角度は60度以上であることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグカバー。
  6. 折り畳まれた状態のエアバッグを覆い、エアバッグの膨張時に一部が破断して開口部を形成し、該開口部からエアバッグを繰り出させるエアバッグカバーにおいて、
    基材と、
    前記基材の表面側に設けられた表層部であって、前記基材の破断に伴って前記基材に形成される縁部から受ける圧力によって破断し、前記基材とともに前記開口部を形成する表層部と、
    を備え、
    前記基材の裏面には、
    前記基材の肉厚が薄肉となるように凹み、第1の方向に沿って延びる第1の凹部であって、前記エアバッグの膨張に伴って破断して前記縁部を形成する第1の凹部と、
    前記基材の肉厚が薄肉となるように凹み、前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、前記第1の方向における前記第1の凹部の端部以外の位置で前記第1の凹部と交差する第2の凹部と、
    が形成されていることを特徴とするエアバッグカバー。
  7. 前記第2の凹部の深さは、前記第1の凹部の深さよりも浅いことを特徴とする請求項6に記載のエアバッグカバー。
  8. 前記第2の凹部は、前記第1の方向における前記第1の凹部の中心付近で前記第1の凹部と略直交することを特徴とする請求項6に記載のエアバッグカバー。
  9. エアバッグと、
    前記エアバッグに膨張用ガスを流入させるインフレーターと、
    折り畳まれた状態の前記エアバッグを覆い、前記エアバッグの膨張時に一部が破断して開口部を形成し、該開口部から前記エアバッグを繰り出させる請求項1乃至8のいずれか1項に記載のエアバッグカバーと、
    を備えることを特徴とするエアバッグ装置。
  10. 前記エアバッグ装置は、車両の助手席の前方のインストルメントパネルに搭載されていることを特徴とする請求項9に記載のエアバッグ装置。
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