JP2024050258A - コイル部品 - Google Patents

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裕行 本田
卓也 石田
将之 石田
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Abstract

【課題】実装部の変形を抑制する。【解決手段】コイル部品10は、巻芯部、第1鍔部20、第2鍔部を有するドラムコアを備えている。また、コイル部品10は、第1金属端子41を備えている。第1金属端子41は、接合部450と、実装部430と、延伸部440と、を有している。接合部450の第1正方向X1側を向く面には、第1ワイヤ51の第1線端が接続されている。実装部430は、第1金属端子41のうち最も第1正方向X1側に位置している。延伸部440は、実装部430及び接合部450を接続している。延伸部440は、実装部430の厚さ寸法に対して厚さ寸法が小さい第2部分442を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、コイル部品に関する。
特許文献1に記載のコイル部品は、巻芯部及び2つの鍔部を備えている。巻芯部は四角柱状である。2つの鍔部は、巻芯部の両端に接続している。各鍔部は、巻芯部から外側に張り出している。これら巻芯部及び鍔部は、コイル部品のコアを構成している。
上記のコイル部品は、複数の金属端子、及び2本のワイヤを備えている。各金属端子は、実装部と、接合部と、延伸部とを有している。巻芯部の中心軸に直交する方向を第1正方向としたとき、実装部は、当該金属端子の中で最も第1正方向側に位置している。この実装部は、コイル部品を基板等に実装する際に当該基板に接触する部分である。接合部は、ワイヤの端が接合される部分である。延伸部は、実装部と接合部とを接続する部分である。
特開2015-35473号公報
特許文献1のようなコイル部品において、ワイヤの端を接合部に接合する際、接合部に対して外力が作用することがある。そして、接合部に加わった外力が延伸部を介して実装部に作用するおそれがある。このとき、外力の影響により実装部が変形するおそれがある。
上記課題を解決するため、本発明は、柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に平行な方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、前記第1鍔部に取り付けられた板状の第1金属端子と、前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第1金属端子に接合されたワイヤと、を備え、前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に平行な方向のうちの一方を第1正方向としたとき、前記第1鍔部は、前記第1正方向において前記巻芯部に対して外側に張り出しており、前記第1金属端子は、前記ワイヤの前記第1線端が接続されている接合部と、前記第1金属端子のうち最も前記第1正方向側に位置する実装部と、前記実装部及び前記接合部を接続する延伸部と、を有しており、前記第1線端は、前記接合部における前記第1正方向側を向く面に接合されており、前記延伸部は、前記実装部の厚さ寸法に対して厚さ寸法が小さい薄肉部を有しているコイル部品である。
上記構成によれば、薄肉部は、実装部よりも変形しやすい。仮に、ワイヤの端を接合部に接合する際に、接合部に外力が作用したとする。このとき、薄肉部が変形することで、当該外力の影響が実装部にまで伝わりにくくなる。その結果、実装部の変形を抑制できる。
延伸部を介して実装部に作用する外力の影響を抑制する。
図1は、コイル部品の斜視図である。 図2は、コイル部品の平面図である。 図3は、図2における3-3線の一部拡大断面図である。 図4は、第1金属端子近傍の拡大斜視図である。 図5は、内方向を向いて第1鍔部を視たときの図である。 図6は、外方向を向いて第1金属端子を視たときの図である。 図7は、第1負方向を向いてコイル部品を視たときの図である。 図8は、図5における8-8線の一部拡大断面図である。
以下、コイル部品の一実施形態について説明する。なお、図面は理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図中のものと異なる場合がある。
<全体構成について>
図1に示すように、コイル部品10は、ドラムコア10Cと、天板12と、を備えている。
ドラムコア10Cは、巻芯部11、第1鍔部20、第2鍔部30を有している。
巻芯部11は、四角柱状である。巻芯部11の材質は、非導電性材料である。具体的には、巻芯部11の材質は、例えば、アルミナ、Ni-Zn系フェライト、樹脂、及びこれらの混合物等とすることができる。
第1鍔部20は、巻芯部11の中心軸Cに平行な方向の第1端に接続している。第2鍔部30は、巻芯部11の中心軸Cに平行な方向の第1端とは反対側の第2端に接続している。第1鍔部20及び第2鍔部30の材質は、巻芯部11と同じ非導電性材料である。また、第1鍔部20及び第2鍔部30は、巻芯部11との一体成形物である。
ここで、中心軸Cに直交する特定の軸を第1軸Xとする。本実施形態では、中心軸Cに平行な方向を向いて視たときに、第1軸Xは、巻芯部11の4つの辺のうち2つと平行である。また、中心軸C及び第1軸Xに直交する軸を第2軸Yとする。さらに、本実施形態では、中心軸Cに平行な軸を第3軸Zとする。そして、第1軸Xに平行な方向のうちの一方を第1正方向X1とし、第1正方向X1とは反対方向を第1負方向X2とする。同様に、第2軸Yに平行な方向のうちの一方を第2正方向Y1とし、第2正方向Y1とは反対方向を第2負方向Y2とする。また、第3軸Zに平行な方向のうちの一方を第3正方向Z1とし、第3正方向Z1とは反対方向を第3負方向Z2とする。なお、本実施形態では、巻芯部11から第1鍔部20に向かう方向を第3正方向Z1とし、巻芯部11から第2鍔部30に向かう方向を第3負方向Z2とする。
第1鍔部20は、第1軸Xに平行な方向及び第2軸Yに平行な方向において、巻芯部11に対して外側に張り出している。第1鍔部20は、第2軸Yに沿う方向において、対称形状である。
第1鍔部20は、本体部21と、底面側突出部22と、端面側突出部23と、を有している。本体部21は、第3軸Zに平行な方向に扁平な略四角柱状である。ここで、中心軸Cに平行な方向のうち、第1鍔部20から巻芯部11に向かう方向を内方向とし、巻芯部11から第1鍔部20に向かう方向を外方向とする。図2に示すように、本体部21の外面のうちの外方向を向く面を外端面21Aとし、本体部21の外面のうちの内方向を向く面を内端面21Bとする。また、図1に示すように、本体部21の外面のうちの第1正方向X1を向く面を底面21Cとし、本体部21の外面のうちの第1負方向X2を向く面を天面21Dとする。また、図2に示すように、本体部21の外面のうちの第2正方向Y1を向く面を第1側面21Eとし、本体部21の第2負方向Y2に位置する面を第2側面21Fとする。また、図1に示すように、巻芯部11は、内端面21Bに接続している。すなわち、外端面21Aは、本体部21のうちの巻芯部11に接続する面とは反対の面である。
底面側突出部22は、本体部21の底面21Cから第1正方向X1側に突出している。底面側突出部22は、第2軸Yに平行な方向において本体部21の中央に位置している。底面側突出部22と本体部21とは一体成形物である。すなわち、底面側突出部22と本体部21との間に明確な境界はない。なお、底面側突出部22の形状の詳細については、後述する。
図2に示すように、端面側突出部23は、本体部21の外端面21Aから外方向側に突出している。端面側突出部23は、第2軸Yに平行な方向において本体部21の中央に位置している。また、端面側突出部23は、第1軸Xに平行な方向において本体部21の全体に亘って延びている。また、端面側突出部23は、底面側突出部22からも突出している。つまり、端面側突出部23は、第1軸Xに平行な方向において底面側突出部22における第1負方向X2側の一部に亘って延びている。端面側突出部23と本体部21と底面側突出部22とは一体成形物である。すなわち、端面側突出部23と本体部21との間、及び端面側突出部23と底面側突出部22との間に明確な境界はない。なお、端面側突出部23の形状の詳細については後述する。
第2鍔部30は、第3軸Zに平行な方向において、第1鍔部20と対称形状である。すなわち、第2鍔部30は、第1軸Xに平行な方向及び第2軸Yに平行な方向において、巻芯部11に対して外側に張り出している。そして、第2鍔部30は、本体部31と、底面側突出部32と、端面側突出部33と、を有している。
ここで、中心軸Cに平行な方向のうち、第2鍔部30から巻芯部11に向かう方向を内方向とし、巻芯部11から第2鍔部30に向かう方向を外方向とする。すなわち、第2鍔部30を基準とする場合、内方向及び外方向が、第1鍔部20を基準する場合と反対となる。
図2に示すように、本体部31の外方向側を向く面を外端面31Aとし、本体部31の内方向側を向く面を内端面31Bとする。また、図1に示すように、本体部31の第1正方向X1側を向く面を底面31Cとし、本体部31の第1負方向X2側を向く面を天面31Dとする。また、図2に示すように、本体部31の第2正方向Y1を向く面を第1側面31Eとし、本体部31の第2負方向Y2を向く面を第2側面31Fとする。
底面側突出部32は、本体部31の底面31Cから第1正方向X1側に突出している。第2鍔部30における底面側突出部32の形状及び配置は、第1鍔部20における底面側突出部22の形状及び配置と同じである。
端面側突出部33は、本体部31の外端面31Aから外方向側に突出している。第2鍔部30における端面側突出部33の形状及び配置は、第1鍔部20における端面側突出部23の形状及び配置と同じである。
本実施形態において、ドラムコア10Cの第1軸Xに平行な方向の最大寸法は、2.3mmである。また、ドラムコア10Cの第2軸Yに平行な方向の最大寸法は、2.6mmである。また、ドラムコア10Cの第3軸Zに平行な方向の最大寸法は、3.5mmである。
図1に示すように、天板12は、長方形の板状である。天板12は、第1軸Xに平行な方向において扁平である。天板12の長辺は、第3軸Zと平行である。天板12の短辺は、第2軸Yと平行である。天板12は、ドラムコア10Cに対して第1負方向X2側に位置する。天板12は、第1鍔部20の本体部21の天面21D、及び第2鍔部30の本体部31の天面31Dの双方に接続している。つまり、天板12は、第1鍔部20及び第2鍔部30の間に架け渡されている。天板12の材質は、ドラムコア10Cと同じ非導電性材料である。
コイル部品10は、第1金属端子41、第2金属端子42、第3金属端子43、及び第4金属端子44を備えている。
第1金属端子41は、第1鍔部20に取り付けられている。第1金属端子41は、端面側突出部23に対して第2正方向Y1側に位置している。第2金属端子42は、第1鍔部20に取り付けられている。第2金属端子42は、端面側突出部23に対して第2負方向Y2側に位置している。第3金属端子43は、第2鍔部30に取り付けられている。第3金属端子43は、端面側突出部33に対して第2正方向Y1側に位置している。第4金属端子44は、第2鍔部30に取り付けられている。第4金属端子44は、端面側突出部33に対して第2負方向Y2側に位置している。なお、これら第1金属端子41~第4金属端子44の形状の詳細については後述する。
図2に示すように、コイル部品10は、第1ワイヤ51及び第2ワイヤ52を備えている。図示は省略するが、第1ワイヤ51は、銅線と、絶縁被膜と、を有している。絶縁被膜は、銅線の外面を覆っている。第1ワイヤ51は、当該第1ワイヤ51が延びる方向に直交する断面で、略円形状である。
第1ワイヤ51の第1線端は、第1金属端子41に、熱圧着で接合されている。第1ワイヤ51は、第1金属端子41から、巻芯部11のうちの第1負方向X2側、且つ第2正方向Y1側の稜線に向かって延びている。そして、第1ワイヤ51は、第3負方向Z2を向いて視たとき、第3負方向Z2に向かうにつれて時計回りで進行するように、巻芯部11に巻回されている。そして、第1ワイヤ51は、第2鍔部30近傍において、巻芯部11のうちの第1正方向X1側、且つ第2負方向Y2側の稜線から第3金属端子43に向かって延びている。第1ワイヤ51の第2線端は、第3金属端子43に、熱圧着で接合されている。
第2ワイヤ52は、第1ワイヤ51と同じ構成である。すなわち、第2ワイヤ52は、銅線と、絶縁被膜と、を有している。
第2ワイヤ52の第1線端は、第2金属端子42に、熱圧着で接合されている。第2ワイヤ52は、第2金属端子42から、巻芯部11のうちの第1正方向X1側、且つ第2正方向Y1側の稜線に向かって延びている。そして、第2ワイヤ52は、第3負方向Z2を向いて視たとき、第3負方向Z2に向かうにつれて時計回りで進行するように、巻芯部11に巻回されている。そして、第2ワイヤ52は、第2鍔部30近傍において、巻芯部11のうちの第1負方向X2側、且つ第2負方向Y2側の稜線から第4金属端子44に向かって延びている。第2ワイヤ52の第2線端は、第4金属端子44に、熱圧着で接合されている。
<底面側突出部について>
以下では、第1鍔部20における底面側突出部22を代表して説明する。なお、第2鍔部30側の底面側突出部32は、第1鍔部20における底面側突出部22と第3軸Zに平行な方向に対称形状である。また、底面側突出部22は、第1鍔部20の第1正方向X1側を向く面である底面21Cから第1正方向X1側に突出する第2突出部である。
上述したように、底面側突出部22は、本体部21の底面21Cから第1正方向X1側に突出している。底面側突出部22は、本体部21の第2軸Yに平行な方向の略中央に位置している。
図1に示すように、底面側突出部22は、概ね四角柱状である。そして、底面側突出部22の突出先端側の縁のうち、第2正方向Y1側、第2負方向Y2側、及び第3正方向Z1側の縁がC面取り形状になっている。その結果、底面側突出部22は、四角柱状の基端部分から略四角錐台状の先端部分が突出したような形状になっている。
図2及び図3に示すように、底面側突出部22は、内端面22A、対向面22B、第1傾斜面22C、外端面22Dを有している。また、底面側突出部22は、2つの第2傾斜面22E、第1平坦面22F、2つの第2平坦面22G、及び面取り面22H、及び、2つの側端面22Iを有している。
図3に示すように、内端面22Aは、底面側突出部22における第3負方向Z2側を向く面である。したがって、内端面22Aは、第3軸Zに対して直交している。内端面22Aは、本体部21の内端面21Bと面一になっている。
対向面22Bは、底面側突出部22における第1正方向X1側を向く面である。つまり、対向面22Bは、底面側突出部22の頂面である。対向面22Bは、第1鍔部20のうち最も第1正方向X1側に位置している。対向面22Bは、内端面22Aに対して第1正方向X1側で隣り合っている。対向面22Bは、第1軸Xに対して直交している。対向面22Bは、後述する第1金属端子41の実装部430と向かい合っている。
第1傾斜面22Cは、底面側突出部22における第3正方向Z1側且つ第1正方向X1側を向く面である。第1傾斜面22Cは、対向面22Bに対して第3正方向Z1側で隣り合っている。本実施形態において、第1傾斜面22Cは、平面状である。第1傾斜面22Cは、第3正方向Z1側に向かうほど、第1軸Xに平行な方向において対向面22Bからの距離が大きくなっている。
本実施形態において、第1傾斜面22Cの傾斜角度は、約45度である。また、第1傾斜面22Cの平均傾斜角度も、約45度である。なお、ここでいう傾斜角度とは、対向面22Bを含む仮想平面と第1傾斜面22Cを含む仮想平面とが成す角度のうち鋭角側の角度である。また、ここでいう平均傾斜角度とは、次のとおり定義される。すなわち、第1傾斜面22Cにおける最も第3正方向Z1側の縁での対向面22Bと平行な仮想平面に対する傾斜角度を算出する。また、第1傾斜面22Cにおける最も第3負方向Z2側の縁での対向面22Bと平行な仮想平面に対する傾斜角度を算出する。さらに、第1傾斜面22Cにおける第3軸Zに沿う方向の中央での対向面22Bと平行な仮想平面に対する傾斜角度を算出する。これら3つの傾斜角度の平均を平均傾斜角度とする。以降の説明においても、傾斜角度及び平均傾斜角度を同様にして算出するものとする。
第1平坦面22Fは、第1傾斜面22Cに対して第3正方向Z1側で隣り合っている。第1平坦面22Fは、平面状である。本実施形態において第1平坦面22Fの傾斜角度は、0度である。したがって、第1平坦面22Fの傾斜角度は、第1傾斜面22Cの平均傾斜角度に比べて小さい。
面取り面22Hは、第1平坦面22Fに対して第3正方向Z1側で隣り合っている。本実施形態では、面取り面22Hは、第3正方向Z1側且つ第1正方向X1側に凸となる曲面である。面取り面22Hの平均傾斜角度は、約45度である。すなわち、面取り面22Hの平均傾斜角度は、第1平坦面22Fの傾斜角度に比べて大きい。
外端面22Dは、面取り面22Hに対して第1負方向X2側で隣り合っている。外端面22Dは、底面側突出部22における第3正方向Z1を向く面である。したがって、外端面22Dは、第3軸Zに対して直交している。外端面22Dは、本体部21の外端面21Aと面一になっている。外端面22Dは、本体部21の外端面21Aと共に、後述の第1金属端子41の接着部410が接着される接着面ASとなっている。
図4に示すように、2つの第2傾斜面22Eのうちの1つ、2つの第2平坦面22Gのうちの1つ、及び2つの側端面22Iのうちの1つは、対向面22Bに対して第2正方向Y1側に位置している。以下、第2正方向Y1側の第2傾斜面22E、第2平坦面22G、及び側端面22Iについて説明する。
第2傾斜面22Eは、第2正方向Y1側且つ第1正方向X1側を向く面である。当該第2傾斜面22Eは、対向面22Bに対して第3負方向Z2側で隣り合っている。また、第2傾斜面22Eは、第1傾斜面22Cに対して第2正方向Y1側で隣り合っている。本実施形態において、当該第2傾斜面22Eは、平面状である。当該第2傾斜面22Eは、対向面22Bから遠ざかるほど、第1軸Xに平行な方向において対向面22Bからの距離が大きくなっている。当該第2傾斜面22Eの傾斜角度は、約45度である。また、第2傾斜面22Eの平均傾斜角度も、約45度である。
第2平坦面22Gは、第2傾斜面22Eに対して第2正方向Y1側、すなわち対向面22Bとは反対側で隣り合っている。また、第2平坦面22Gは、第1平坦面22Fと連続している。第2平坦面22Gは、平面状である。本実施形態において第2平坦面22Gの傾斜角度は、0度である。したがって、第2平坦面22Gの傾斜角度は、第2傾斜面22Eの平均傾斜角度に比べて小さい。
側端面22Iは、第2平坦面22Gに対して第1負方向X2側で隣り合っている。側端面22Iは、底面側突出部22における第2正方向Y1側を向く面である。したがって、側端面22Iは、第2軸Yに対して直交している。側端面22Iは、本体部21の底面21Cに繋がっている。
なお、2つの第2傾斜面22Eのうちのもう1つ、2つの第2平坦面22Gのうちのもう1つ、及び2つの側端面22Iのうちのもう1つは、対向面22Bに対して第2負方向Y2側に位置している。これら第2負方向Y2側の第2傾斜面22E、第2平坦面22G、及び側端面22Iの形状と、第2正方向Y1側の第2傾斜面22E、第2平坦面22G、及び側端面22Iの形状とは、第2軸Yに沿う方向において対称形状である。
<端面側突出部について>
以下では、第1鍔部20における端面側突出部23を代表して説明する。なお、第2鍔部30側の端面側突出部33は、第1鍔部20における端面側突出部23と第3軸Zに平行な方向に対称形状である。なお、端面側突出部23は、本体部21のうちの巻芯部11に接続する面とは反対の外端面21Aから突出する第1突出部である。
上述したように、端面側突出部23は、本体部21の外端面21Aから外方向側に突出している。また、図5に示すように、端面側突出部23は、第1軸Xに平行な方向において本体部21の全体及び底面側突出部22における第1負方向X2側の一部に亘って延びている。具体的には、端面側突出部23は、本体部21の第1負方向X2側の端から、底面側突出部22の第1平坦面22Fまで延びている。すなわち、底面側突出部22の対向面22Bは、端面側突出部23のうち最も第1正方向X1側に位置する箇所に対して第1正方向X1側に位置している。端面側突出部23は、本体部21の第2軸Yに沿う方向の略中央に位置している。端面側突出部23の第2軸Yに平行な方向の寸法は、底面側突出部22の第2軸Yに平行な方向の最大寸法よりも小さい。なお、図5において天板12の図示を省略している。
図8に示すように、端面側突出部23と外端面21Aとの境界部分23Aは、面取り形状になっている。第1負方向X2を向いて視たとき、端面側突出部23と外端面21Aとの境界部分23Aは、端面側突出部23の中央側且つ第3負方向Z2側に凸となる曲面である。すなわち、面取り形状は、R面取り形状である。
<第1金属端子について>
図6に示すように、第1金属端子41は、板状である。より具体的には、第1金属端子41は、複数箇所で湾曲した板状である。第1金属端子41は、第1鍔部20に取り付けられている。第1金属端子41は、接着部410、連結部420、実装部430、延伸部440、及び接合部450を有している。なお、接着部410、連結部420、実装部430、延伸部440、及び接合部450は、一体成形物である。具体的には、第1金属端子41は、一枚の板材を折り曲げて形成されている。したがって、第1金属端子41の内部においてこれらの部材の間に明確な境界はない。
図5に示すように、接着部410は、略長方形板状である。図3に示すように接着部410は、第1鍔部20の接着面ASに接着剤60を介して接着されている。すなわち、接着部410は、第1鍔部20の外面のうちの外方向を向く面に接着されている。図5に示すように、第3負方向Z2を向いて視たとき、接着部410の第2正方向Y1側且つ第1正方向X1側の角は、丸みを帯びている。一方で、接着部410のうちの第2正方向Y1側及び第1負方向X2側の角は、略直角である。すなわち、接着部410のうちの第2正方向Y1側に位置し、天面21Dに近い側の角は、接着部410のうちの第2正方向Y1側に位置し、底面21Cに近い側の角に対して曲率が大きい。
接着部410は、第1鍔部20の本体部21のうちの第1正方向X1側に寄って位置している。すなわち、接着部410の第1正方向X1側の縁から本体部21の底面21Cまでの最短距離は、接着部410のうちの第1負方向X2側の縁から本体部21の天面21Dまでの最短距離よりも短くなっている。
接着部410の第2軸Yに平行な方向の最大寸法は、第1鍔部20の第2軸Yに平行な方向の最大寸法に対して半分以下である。本実施形態では、接着部410の第2軸Yに平行な方向の寸法は、本体部21の第2軸Yに平行な方向の寸法に対して半分以下である。
連結部420は、第1正方向X1側において、接着部410と隣接している。具体的には、連結部420は、接着部410の第2負方向Y2の端から第1正方向X1に延びている。第3負方向Z2を向いて視たとき、連結部420は、略長方形状である。連結部420の第2軸Yに沿う方向の寸法は、接着部410の第2軸Yに沿う方向の寸法より小さくなっている。連結部420の第2軸Yに沿う方向の寸法は、接着部410との境界部分を除き、略一定である。その一方で、連結部420の第2負方向Y2側の縁は、接着部410の第2負方向Y2側の縁と同一直線上に、第1軸Xと平行に延びている。連結部420の第1正方向X1側の端は、第3軸Zに平行な方向を向いて視たときに、第1鍔部20から第1正方向X1側に飛び出している。なお、図5では、連結部420と接着部410との境界を仮想的に破線で示している。
図4に示すように、連結部420の第1鍔部20に対して第1正方向X1側に飛び出している箇所は、途中で約90度湾曲している。当該湾曲した箇所は、丸みを帯びている。連結部420における接着部410とは反対側の端は、第3負方向Z2を向いている。
図4に示すように、実装部430は、連結部420における接着部410とは反対側の端に接続している。すなわち、連結部420は、実装部430と、接着部410とを繋いでいる。実装部430は、平板状である。実装部430の主面は第1軸Xに直交している。すなわち、実装部430の主面は、連結部420における第1軸Xに沿って延びる部分の主面に対して直交している。実装部430の第2軸Yに平行な方向の寸法は、連結部420の第2軸Yに平行な方向の寸法と同じである。実装部430の第2負方向Y2側の縁は、連結部420の第2負方向Y2側の縁と同一直線状で、第3軸Zと平行に延びている。
また、実装部430は、第1金属端子41のうち最も第1正方向X1側に位置する部分である。実装部430は、第1鍔部20の対向面22Bに対して第1正方向X1側に離れている。つまり、実装部430と第1鍔部20との間には隙間が存在している。なお、実装部430と対向面22Bとは向かい合っている。実装部430は、コイル部品10を基板に実装する際に、基板と向かい合う部分である。
図3に示すように、第1軸Xに平行な方向での実装部430から第1鍔部20までの最短距離W1は、第1軸Xに平行な方向での実装部430の最小の寸法W2よりも大きい。また、第1軸Xに平行な方向での実装部430から第1鍔部20までの最短距離W1は、第1傾斜面22Cの内方向の端から外端面21Aまでの中心軸Cに平行な方向の最小の寸法MSよりも大きい。第1傾斜面22Cの内方向の端から外端面21Aまでの中心軸Cに平行な方向の最小の寸法MSは、例えば200μmである。本実施形態において、第1軸Xに沿う方向での実装部430の寸法は、実装部430の厚さ寸法である。なお、厚さ寸法とは、第1金属端子41の板厚を示す。より具体的には、厚さ寸法とは、第1金属端子41の外表面の特定の点から、当該特定の点が位置する外表面と反対側の外表面までの最短距離である。実装部430の厚さ寸法は、略一定である。
図4に示すように、延伸部440は、実装部430の第2正方向Y1側の端に接続している。延伸部440は、実装部430から、第2正方向Y1側、且つ第1負方向X2側に向かって、概ね斜めに延びている。延伸部440における第3軸Zに沿う方向での寸法、すなわち延伸部440の幅寸法は、略一定である。
延伸部440は、第1部分441と、第2部分442とを有している。第1部分441は、延伸部440のうち、実装部430側の一部である。また、第2部分442は、延伸部440のうちの実装部430から遠い側の一部である。なお、第1部分441は、実装部430との接続箇所にも位置している。また、第2部分442は、延伸部440と後述する接合部450との接続箇所にも位置している。第1部分441の厚さ寸法は、実装部430の厚さ寸法と略同じである。一方、第2部分442の厚さ寸法は、第1部分441の厚さ寸法よりも小さくなっている。したがって、第2部分442は、実装部430の厚さ寸法に対して厚さ寸法が小さい薄肉部である。
第1部分441の第1鍔部20と向かい合う面は、第2部分442の第1鍔部20と向かい合う面と面一になっている。一方で、第2部分442の第2正方向Y1側を向く面は、第1部分441の第2正方向Y1を向く面に対して第2負方向Y2側に位置している。
延伸部440は、第2正方向Y1に向かうにつれて、本体部21の底面21Cに近づくように延びている。第2軸Yに平行な方向において、延伸部440と、第1鍔部20との間に、隙間が生じている。具体的には、第2軸Yに平行な方向において、延伸部440と、底面側突出部22との間に、隙間が生じている。
接合部450は、延伸部440の第1負方向X2側の端に接続している。接合部450は、概ね板状である。接合部450は、板体451と、接合突起452と、を有している。板体451は、第1軸Xに沿う方向を向いて視たとき、第3軸Z方向に長手の略長方形状である。第3軸Zに平行な方向での板体451の最大寸法は、第3軸Zに平行な方向での延伸部440の最大寸法より大きい。板体451の第1正方向X1側を向く面であって、第3負方向Z2側の一部は、傾斜面になっている。すなわち、板体451の第3負方向Z2側の一部の厚さ寸法は、第3負方向Z2側に向かうほど小さくなっている。なお、板体451における上記傾斜面が形成されていない部分の厚さ寸法は、第2部分442の厚さ寸法と略同じである。
図4に示すように、板体451は、第1鍔部20の本体部21における底面21Cに対して、第1正方向X1側から向かい合っている。接合部450における第1負方向X2を向く面は、当該底面21Cに対して接触している。その一方で、板体451における第1負方向X2を向く面は、底面21Cに対して固定されていない。
図7に示すように、接合突起452は、板体451のうちの第1正方向X1を向く面から第1正方向X1側に突出している。接合突起452は、第1正方向X1に向かうほど、第3軸Zに平行な方向の寸法が小さくなっている。また、接合突起452は、第1正方向X1に向かうほど、第2軸Yに平行な方向の寸法が小さくなっている。すなわち、接合突起452は、略四角錐台状である。第1負方向X2を向いて視たときに、接合突起452の幾何中心G2は、接合部450の幾何中心G1に対して、外方向側且つ延伸部440とは反対側に位置している。具体的には、接合突起452は、板体451のうちの第2正方向Y1側且つ第3正方向Z1側の角部から突出している。なお、接合突起452の第1正方向X1側を向く面には、第1ワイヤ51の第1線端が接合されている。
<第1金属端子の第3負方向側の面について>
図6に示すように、第1金属端子41は、窪み401を有している。図3に示すように、窪み401は、接着部410のうちの第3負方向Z2を向く面に対して窪んでいる。また、窪み401は、連結部420のうちの第3負方向Z2を向く面に対して窪んでいる。つまり、図6に示すように、窪み401は、接着部410及び連結部420の双方に跨っている。窪み401は、接着部410のうちの第2軸Yに平行な方向の全域に亘っている。また、図3に示すように、窪み401の第1正方向X1側の端は、接着面ASの第1正方向X1側の端に対して第1負方向X2側に位置している。図6に示すように、窪み401の第1負方向X2側の端は、接着部410の第1負方向X2の端に対して第1正方向X1側に位置している。窪み401には、接着剤60が収容されている。なお、接着剤60は、窪み401からはみ出していることがある。
図6に示すように、第1金属端子41のうち、第2負方向Y2側且つ第1鍔部20に近い側の縁である中央側端縁402は、面取り形状になっている。具体的には、第1金属端子41のうちの第1鍔部20側と向かい合う面において、第2負方向Y2側の縁は、窪み401を除き面取り形状になっている。当該中央側端縁402は、角が斜めに切り取られた形状である。すなわち、中央側端縁402は、いわゆるC面取りがなされている。ここで、面取り寸法を次のとおり定義する。すなわち、C面取りの場合、面取り寸法は、面取りされた斜辺の寸法に対して1/√2倍したものである。また、R面取りの場合、面取り寸法は、当該面取り形状の半径である。
<第2金属端子~第4金属端子について>
図1に示すように、第2金属端子42は、第1金属端子41に対して第2軸Yに沿う方向において反転した形状である。第3金属端子43は、第2金属端子42と同じ形状である。第4金属端子44は、第1金属端子41と同じ形状である。すなわち、第2金属端子42~第4金属端子44は、上述の接着部410、連結部420、実装部430、延伸部440、及び接合部450と同様の構成を有している。
<第1金属端子と端面側突出部との位置関係について>
上述したように、第2軸Yに平行な方向において、延伸部440と、第1鍔部20との間に、隙間が生じている。具体的には、延伸部440と底面側突出部22との間に隙間が生じている。また、第2軸Yに平行な方向において接合部450と、第1鍔部20の間に隙間が生じている。具体的には、接合部450と底面側突出部22との間に隙間が生じている。
図5に示すように、第3負方向Z2を向いて視たとき、第1金属端子41の第2負方向Y2側の縁は、端面側突出部23と面接触している。具体的には、図8に示すように、端面側突出部23の第2正方向Y1の側の面と、第1金属端子41の第2負方向Y2側の面とが接触している。また、上述したように、第1金属端子41は、中央側端縁402を有している。当該中央側端縁402の面取り寸法は、端面側突出部23と外端面21Aとの境界部分23Aの面取り寸法よりも大きい。したがって、第1金属端子41の中央側端縁402と、端面側突出部23の境界部分23Aとは接触していない。
また、第1金属端子41のうち、第2軸Yに平行な方向において、端面側突出部23の第2正方向Y1側の端から接合部450までの最短距離を、第1距離P1とする。また、第2軸Yに平行な方向において、端面側突出部23の第2正方向Y1側の端から底面側突出部22の第2正方向Y1側の端、すなわち、側端面22Iまでの最大距離を、第2距離P2とする。第1距離P1は、第2距離P2よりも大きい。
また、ここで、第1金属端子41のうち、第2軸Yに平行な方向において、端面側突出部23の第2正方向Y1側の端から延伸部440までの最短距離を、第3距離P3とする。第3距離P3は、第2距離P2よりも大きい。
なお、第2金属端子42と端面側突出部23との位置関係は、上記第1金属端子41と端面側突出部23との位置関係と同様である。また、第3金属端子43と端面側突出部33との位置関係、及び第4金属端子44と端面側突出部33との位置関係も上記第1金属端子41と端面側突出部23との位置関係と同様である。
また、図8に示すように、第1負方向X2を向いて視たときに、第1金属端子41の接着部410の最も外方向側の箇所は、端面側突出部23の最も外方向側の箇所に対して、外方向側に位置している。
<熱圧着について>
第1ワイヤ51を接合部450に接合する際、先ず、第1ワイヤ51の第1線端を第1金属端子41の接合突起452上に配置する。そして、接合突起452のうちの第1正方向X1側を向く面と平行になるように、治具を押し当てる。当該治具の熱及び外力により、第1ワイヤ51の第1線端が接合突起452に接合される。このように治具を押し当てる際に、第1金属端子41が変形することがある。また、当該治具からの熱により、第1ワイヤ51の第1線端の近傍部分で絶縁被膜が劣化することがある。なお、第1ワイヤ51の第2線端、及び第2ワイヤ52の各先端も同様にして熱圧着される。
<本実施形態の効果>
以下では、第1金属端子41~第4金属端子44に共通する効果については、代表して第1金属端子41についてのみ説明する。また、第1鍔部20及び第2鍔部30に共通する効果については、第1鍔部20についてのみ説明する。
(1)上記実施形態によれば、延伸部440のうちの第2部分442は、実装部430よりも変形しやすい。上述したように、第1ワイヤ51を接合部450に接合する際に、治具により接合部450に外力が作用する。このとき、第2部分442が変形することで、当該外力の影響が実装部430にまで伝わりにくくなる。その結果、実装部430の変形を抑制できる。
(2)上記実施形態では、第2部分442は、延伸部440のうちの接合部450との接続箇所に位置している。この構成によれば、接合部450に加わった外力を、より実装部430から遠い箇所で吸収できる。したがって、より効果的に、実装部430の変形を抑制できる。
(3)上記実施形態では、接合部450は接合突起452を備えている。そして、第1ワイヤ51は、接合突起452に熱圧着される。そのため、上記構成によれば、第1ワイヤ51は、接合突起452と治具との間で強く挟み込まれる一方で、板体451と治具との間ではそれほど強く挟み込まれない。その結果、接合突起452を有していない構成に比較して、熱圧着時に生じ得る第1ワイヤ51の絶縁被覆の劣化を接合突起452近傍のみに留められる。すなわち、第1ワイヤ51の絶縁被覆の劣化が生じ得る領域を低減できる。
(4)上記実施形態では、接合突起452の幾何中心G1は、接合部450の幾何中心G2に対して外方向側且つ延伸部440とは反対側に位置している。すなわち、接合突起452は、接合部450のうち、巻芯部11から遠い箇所に位置している。この接合突起452の位置によれば、巻芯部11から引き出された第1ワイヤ51の第1線端の末端を接合しやすい。
(5)上記実施形態では、第1部分441の厚さ寸法は、第2部分442の厚さ寸法に対して大きくなっている。また、第1部分441は、延伸部440のうちの実装部430との接続箇所に位置している。この構成によれば、第1部分441は、第2部分442よりも変形しにくい。したがって、延伸部440が第2部分442を有していない構成と比較して、実装部430をはんだ等で基板に取り付ける際にコイル部品10の取付姿勢が安定する。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。なお、第1金属端子41~第4金属端子44に共通する変更例については、代表して第1金属端子41についてのみ説明する。また、第1鍔部20及び第2鍔部30に共通する変更例については、第1鍔部20についてのみ説明する。
・上記実施形態において、コイル部品10の構成は限定されない。例えば、コイル部品10は、天板12を省略可能である。また、第1鍔部20の形状は、上記実施形態の形状に限定されない。例えば、第1鍔部20は、底面側突出部22及び端面側突出部23を省略可能である。
・上記実施形態において、コイル部品10は、第2ワイヤ52を省略してもよい。例えば、コイル部品10が、第1ワイヤ51しか備えていない場合、各鍔部において1つの金属端子が取り付けられていればよい。
・上記実施形態において、巻芯部11は四角柱状でなくてもよい。例えば、巻芯部11の断面形状は、円形、楕円形、又は四角形以外の多角形状であってもよい。
・上記実施形態において、第1金属端子41の形状は上記実施形態の例に限定されない。第1金属端子41は、実装部430、延伸部440、及び接合部450を備えていればよい。
・上記実施形態において、延伸部440は、実装部430に直接接続されていなくてもよい。例えば、延伸部440と、実装部430との間に接着部410が位置していてもよい。
・上記実施形態において、実装部430から対向面22Bまでの最短距離W1は、第1軸Xに沿う方向での実装部430の最小の寸法W2よりも小さくてもよいし、同じでもよい。
・上記実施形態において、実装部430は、対向面22Bに対して第1正方向X1側に位置していれば、対向面22Bに対して接触していてもよい。
・上記実施形態において、接合部450は、底面21Cに対して離れていてもよい。また、接合部450と、底面21Cと、の間に接着剤60が収容されていてもよい。
・上記実施形態において、第1平坦面22Fの傾斜角度は上記実施形態の例に限定されない。ただし、ドラムコア10Cを金型等で形成する際に、第1傾斜面22C等の型崩れを抑制するためには、第1平坦面22Fの傾斜角度は、第1傾斜面22Cの平均傾斜角度に対して小さいことが好ましい。また、第1鍔部20は、第1平坦面22Fを省略可能である。
・上記実施形態において、第1平坦面22Fの傾斜角度が正のとき、面取り面22Hの平均傾斜角度は、第1平坦面22Fの平均傾斜角度に対して小さくてもよい。また、第1鍔部20において、面取り面22Hは省略可能である。
・上記実施形態において、第1軸Xに平行な方向での実装部430から第1鍔部20までの最短距離W1は、第1傾斜面22Cの内方向の端から外端面21Aまでの中心軸Cに平行な方向の最小の寸法MSよりも小さくてもよい。
・上記実施形態において、第1傾斜面22Cの内方向の端から接着面ASまでの中心軸Cに平行な方向での最小の寸法MSは、上記実施形態の例に限定されない。一方で、接着剤60が対向面22Bに至ることを抑制するためには、最小の寸法MSは、100μm以上であることが好ましい。また、第1鍔部20の強度を確保するためには、最小の寸法MSは、300μm以下であることが好ましい。
・上記実施形態において、また、第1鍔部20において、第2傾斜面22Eは1つのみでもよい。また、第2傾斜面22Eを省略可能である。
・上記実施形態において、第2平坦面22Gの傾斜角度は上記実施形態の例に限定されない。ただし、ドラムコア10Cを金型等で形成する際に、第2傾斜面22E等の型崩れを抑制するためには、第2平坦面22Gの傾斜角度は、第2傾斜面22Eの平均傾斜角度に対して小さいことが好ましい。また、第1鍔部20は、第2平坦面22Gを省略可能である。
・上記実施形態において第1傾斜面22C、第2傾斜面22Eは、平面状でなくてもよい。例えば、第1傾斜面22C及び第2傾斜面22Eは、曲面であってもよい。また、第1傾斜面22C、第2傾斜面22E及び面取り面22Hは、バレル加工等が施され、曲率が一律でない曲面になっていてもよい。
・上記実施形態において、接着部410は、本体部21のうちの対向面22B以外の面に接着されていればよい。例えば、接着部410は、本体部21の内端面21Bに接着されていてもよい。
・上記実施形態において、第1金属端子41の窪み401は省略可能である。
・上記実施形態において、延伸部440が底面側突出部22に接触していてもよい。また、接合部450が底面側突出部22に接触していてもよい。
・上記実施形態において、第1鍔部20は、第1傾斜面22Cを省略可能である。また、底面側突出部22は、略直方体状であってもよい。また、第1鍔部20において、底面側突出部22を省略してもよい。
・上記実施形態において、延伸部440が底面側突出部22に接触していてもよい。また、接合部450が底面側突出部22に接触していてもよい。
・上記実施形態において、第2部分442の厚さ寸法が実装部430よりも小さければ、その形状は問わない。例えば、第2部分442のうち、第2正方向Y1側を向く面が、第1部分441のうちの第2正方向Y1側を向く面と面一になっていてもよい。この場合、第2部分442の第1鍔部20と向かい合う面が、第1部分441の第1鍔部20と向かい合う面に対して窪んだような形状にすればよい。また、第2部分442は、第1部分441と面一になる面を有していなくてもよい。
・上記実施形態において、延伸部440のうち実装部430の厚み寸法に対して小さくなっている部分、すなわち薄肉部の位置は問わない。例えば、薄肉部が、延伸部440のうちの延伸方向の中央に位置していてもよいし、延伸部440のうちの実装部430との接続箇所に位置していてもよい。
・上記実施形態において、延伸部440は、第1部分441を省略できる。すなわち、延伸部440全体の厚さ寸法が、実装部430の厚さ寸法に対して小さくなっていてもよい。
・上記実施形態において、接合突起452の位置は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、接合突起452の幾何中心G1が、接合部450の幾何中心G2に対して内方向側且つ、延伸部440と近い側に位置していてもよい。また、接合突起452の幾何中心G1が、接合部450の幾何中心G2に対して一致していてもよい。
・上記実施形態において、接合突起452の形状は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、接合突起452は、略円柱状であってもよい。
・上記実施形態において、接合部450は、接合突起452を備えていなくてもよい。
・上記実施形態において、第1金属端子41に対する第1ワイヤ51の第1線端の接合様態は、熱圧着に限定されない。例えば、レーザー溶接等で第1線端が第1金属端子41に接合されていてもよい。この点、第2ワイヤ52も同様である。
・上記実施形態では、端面側突出部23と本体部21の外端面21Aとの境界部分23Aは、面取り形状になっていなくてもよい。すなわち、境界部分23Aが、曲面でなく、線状になっていてもよい。
・上記実施形態において、また、中央側端縁402の面取り寸法は、境界部分23Aの面取り寸法と同じでもよいし、小さくてもよい。
・上記実施形態において、第1金属端子41のうち、第2負方向Y2側且つ第1鍔部20に近い側の縁は、面取りされていなくてもよい。
・上記実施形態において、接着部410と端面側突出部23とが面接触でなく線接触していてもよい。また、接着部410と端面側突出部23とが接触していなくてもよい。
・上記実施形態において、第1軸Xに平行な方向において、端面側突出部23のうち最も第1正方向X1に位置する箇所と対向面22Bとが同じ位置であってもよい。
・上記実施形態において、接着部410の最も外方向側の箇所は、端面側突出部23の最も外方向側の箇所に対して、内方向側に位置していてもよい。また、接着部410の最も外方向側の箇所と、端面側突出部23の最も外方向側の箇所とが同一平面上に位置していてもよい。
上記実施形態及び変更例から導き出せる技術思想を以下に記載する。
[1]柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に平行な方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、前記第1鍔部に取り付けられた板状の第1金属端子と、前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第1金属端子に接合されたワイヤと、を備え、前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に平行な方向のうちの一方を第1正方向としたとき、前記第1鍔部は、前記第1正方向において前記巻芯部に対して外側に張り出しており、前記第1金属端子は、前記ワイヤの前記第1線端が接続されている接合部と、前記第1金属端子のうち最も前記第1正方向側に位置する実装部と、前記実装部及び前記接合部を接続する延伸部と、を有しており、前記第1線端は、前記接合部における前記第1正方向側を向く面に接合されており、前記延伸部は、前記実装部の厚さ寸法に対して厚さ寸法が小さい薄肉部を有しているコイル部品。
[2]前記薄肉部は、前記延伸部のうちの前記接合部との接続箇所に位置している[1]に記載のコイル部品。
[3]前記接合部は、前記第1鍔部のうちの前記第1正方向を向く面と向かい合っており、前記接合部は、前記第1鍔部のうちの前記第1正方向を向く面と向かい合う板体と、前記板体における前記第1正方向側を向く面から前記第1正方向に突出する接合突起とを備えており、前記ワイヤの前記第1線端は、前記接合突起の前記第1正方向側を向く面に接合されている[1]または[2]に記載のコイル部品。
[4]前記中心軸に平行な方向のうち前記巻芯部から前記第1鍔部に向かう方向を外方向とし、前記第1軸に平行な方向を向いて前記接合部を平面視したとき、前記接合突起の幾何中心は、前記接合部の幾何中心に対して、前記外方向側且つ前記延伸部とは反対側に位置している[3]に記載のコイル部品。
[5]前記薄肉部は、前記延伸部のうちの前記接合部との接続箇所に位置し、前記延伸部のうちの前記実装部との接続箇所は、前記薄肉部に対して厚さ寸法が大きくなっている[1]~[4]のいずれか1つに記載のコイル部品。
C…中心軸
10…コイル部品
10C…ドラムコア
11…巻芯部
20…第1鍔部
30…第2鍔部
41…第1金属端子
51…第1ワイヤ
430…実装部
440…延伸部
441…第1部分
442…第2部分
450…接合部
451…板体
452…接合突起

Claims (5)

  1. 柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に平行な方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、
    前記第1鍔部に取り付けられた板状の第1金属端子と、
    前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第1金属端子に接合されたワイヤと、
    を備え、
    前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に平行な方向のうちの一方を第1正方向としたとき、
    前記第1鍔部は、前記第1正方向において前記巻芯部に対して外側に張り出しており、
    前記第1金属端子は、
    前記ワイヤの前記第1線端が接続されている接合部と、
    前記第1金属端子のうち最も前記第1正方向側に位置する実装部と、
    前記実装部及び前記接合部を接続する延伸部と、
    を有しており、
    前記第1線端は、前記接合部における前記第1正方向側を向く面に接合されており、
    前記延伸部は、前記実装部の厚さ寸法に対して厚さ寸法が小さい薄肉部を有している
    コイル部品。
  2. 前記薄肉部は、前記延伸部のうちの前記接合部との接続箇所に位置している
    請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記接合部は、前記第1鍔部のうちの前記第1正方向を向く面と向かい合っており、
    前記接合部は、前記第1鍔部のうちの前記第1正方向を向く面と向かい合う板体と、前記板体における前記第1正方向側を向く面から前記第1正方向に突出する接合突起とを備えており、
    前記ワイヤの前記第1線端は、前記接合突起の前記第1正方向側を向く面に接合されている
    請求項1に記載のコイル部品。
  4. 前記中心軸に平行な方向のうち前記巻芯部から前記第1鍔部に向かう方向を外方向とし、
    前記第1軸に平行な方向を向いて前記接合部を平面視したとき、
    前記接合突起の幾何中心は、前記接合部の幾何中心に対して、前記外方向側且つ前記延伸部とは反対側に位置している
    請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記薄肉部は、前記延伸部のうちの前記接合部との接続箇所に位置し、
    前記延伸部のうちの前記実装部との接続箇所は、前記薄肉部に対して厚さ寸法が大きくなっている
    請求項1に記載のコイル部品。
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