JP2024050059A - 校正方法及び校正システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発光分光分析装置を校正するための校正装置の光源を省電力化する技術を提供する。【解決手段】例示的実施形態に係る校正方法は、チャンバ内において載置面よりも高い位置に校正装置を配置する工程を含む。該方法は、チャンバ内において校正装置の発光装置を発光させる工程を含む。該方法は、発光装置から発せられる光の強度データを発光分光分析装置によって計測する工程を含む。該方法は、強度データに基づいて発光分光分析装置を校正する工程を含む。【選択図】図12

Description

本開示の例示的実施形態は、校正方法及び校正システムに関する。
特許文献1には、プラズマ処理装置のチャンバの窓に接続された発光分光分析装置の計測データを補正(調整)する方法が開示されている。該方法では、校正装置として治具が利用される。治具は、ベースと、ベースの上に設けられた複数の光源と、ベースの上に設けられ、複数の光源を点灯又は消灯させる制御部と、ベースの上に設けられ、複数の光源及び制御部に電力を供給する電力供給部と、を有する。発光分光分析装置は、プラズマ処理装置のチャンバ内に配置された治具の光源の発光強度を計測する。発光分光分析装置の計測データが基準データと比較されることにより、発光分光分析装置の計測データが補正される。
特開2021-93519号公報
本開示は、発光分光分析装置を校正するための校正装置の光源を省電力化する技術を提供する。
一つの例示的実施形態においては、校正装置を用いて、プラズマ処理装置内の発光を監視する発光分光分析装置を校正する校正方法が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバと、載置台と、窓とを備える。載置台は、被加工物を載置するためにチャンバ内に設けられている。窓は、載置台の載置面の高さよりも高い位置においてチャンバに設けられている。発光分光分析装置は、窓を介してチャンバ内の発光による光を受光するように設けられている。校正装置は、板状のベース基板と、発光装置と、制御装置とを備える。発光装置は、ベース基板上に配置されている。制御装置は、ベース基板に配置されており、発光装置を制御する。該方法は、チャンバ内において載置面よりも高い位置で校正装置を保持する工程を含む。該方法は、チャンバ内において校正装置の発光装置を発光させる工程を含む。該方法は、発光装置から発せられる光の強度データを発光分光分析装置によって計測する工程を含む。該方法は、強度データに基づいて発光分光分析装置を校正する工程を含む。
一つの例示的実施形態に係る校正方法によれば、発光分光分析装置を校正するための校正装置の光源を省電力化することができる。
処理システムを例示する図である。 アライナを例示する斜視図である。 プラズマ処理装置の一例を示す図である。 一例の校正装置を上面側から見た平面図である。 図4のV-V断面図である。 一例の校正装置を示すブロック図である。 一例の校正装置の加速度センサを説明するための模式図である。 一例の校正装置に加わる加速度を説明するためのグラフの例である。 処理システムを搬送される校正装置の搬送経路の例を示す図である。 一例の校正装置で利用される搬送レシピの例である。 校正システムの動作の一例を示すフローチャートである。 校正動作を説明する模式図である。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態においては、校正装置を用いて、プラズマ処理装置内の発光を監視する発光分光分析装置を校正する校正方法が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバと、載置台と、窓とを備える。載置台は、被加工物を載置するためにチャンバ内に設けられている。窓は、載置台の載置面の高さよりも高い位置においてチャンバに設けられている。発光分光分析装置は、窓を介してチャンバ内の発光による光を受光するように設けられている。校正装置は、板状のベース基板と、発光装置と、制御装置とを備える。発光装置は、ベース基板上に配置されている。制御装置は、ベース基板に配置されており、発光装置を制御する。該方法は、チャンバ内において、載置面に載置されたときの校正装置の高さ位置よりも高い所定範囲に校正装置を配置する工程を含む。該方法は、チャンバ内において所定範囲に配置された校正装置の発光装置を発光させる工程を含む。該方法は、発光装置から発せられる光の強度データを発光分光分析装置によって計測する工程を含む。該方法は、強度データに基づいて発光分光分析装置を校正する工程を含む。
一つの例示的実施形態においては、発光分光分析装置を校正する校正システムが提供される。校正システムは、プラズマ処理装置と、発光分光分析装置と、校正装置とを備える。プラズマ処理装置は、チャンバと、載置台と、窓とを備える。載置台は、被加工物を載置するために、チャンバ内に設けられている。窓は、載置台の載置面の高さよりも高い位置においてチャンバに設けられている。発光分光分析装置は、窓を介してチャンバ内の発光による光を受光するように設けられている。校正装置は、板状のベース基板と、発光装置と、制御装置とを備える。発光装置は、ベース基板上に配置されている。制御装置は、ベース基板に配置されており、発光装置を制御する。プラズマ処理装置は、校正装置を載置台の載置面よりも高い位置で保持するリフトピンを有する。校正装置の制御装置は、リフトピンによって校正装置が載置面よりも高い位置に保持されているときに、発光装置を発光させる。発光分光分析装置は、発光装置の発光に応じて窓を介して受光される光の強度データを計測し、計測された強度データに基づいて発光分光分析装置を校正する。
上記の校正方法及び校正システムでは、校正装置の発光装置から照射される光が窓を介して発光分光分析装置に入力される。窓は、載置面の高さよりも高い位置に設けられているため、校正装置が載置面よりも高い位置に保持されることで、発光装置から窓に入る光量を増加させることができる。そのため、発光装置を省電力化することができる。
一つの例示的実施形態において、配置する工程は、校正装置の発光装置の高さ位置が窓の配置範囲に入るように、校正装置を配置してもよい。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置は、被加工物を支持するリフトピンを有しており、配置する工程は、校正装置をリフトピンによって支持してもよい。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置は、被加工物をチャンバ内の載置面上に搬送する搬送装置を更に備えてもよい。配置する工程は、搬送装置によって校正装置を載置面上に搬送する工程を含み、載置面上に載置された校正装置をリフトピンによって支持してもよい。
一つの例示的実施形態において、配置する工程は、校正装置の高さ位置を変化させてもよい。計測する工程は、配置する工程において校正装置の高さ位置が変化しているときに、複数の高さ位置に対応する複数の強度データを計測してもよい。校正する工程は、複数の強度データのうち最も高い強度データに基づいて発光分光分析装置を校正してもよい。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
一つの例示的実施形態に係る校正方法に用いられる校正装置は、半導体製造装置S1としての機能を有する処理システム1によって搬送され得る。まず、被加工物を処理するための処理装置、及び、当該処理装置に被加工物を搬送するための搬送装置を有する処理システムについて説明する。図1は、処理システムを例示する図である。処理システム1は、台2a~2d、容器4a~4d、ローダモジュールLM、アライナAN、ロードロックモジュールLL1,LL2、プロセスモジュールPM1~PM6、トランスファーモジュールTF、及び、制御部MCを備えている。なお、台2a~2dの個数、容器4a~4dの個数、ロードロックモジュールLL1,LL2の個数、及び、プロセスモジュールPM1~PM6の個数は限定されるものではなく、一以上の任意の個数であり得る。
台2a~2dは、ローダモジュールLMの一縁に沿って配列されている。容器4a~4dはそれぞれ、台2a~2d上に搭載されている。容器4a~4dの各々は、例えば、FOUP(Front Opening Unified Pod)と称される容器である。容器4a~4dのそれぞれは、被加工物Wを収容するように構成され得る。被加工物Wは、ウエハのように略円盤形状を有する。
ローダモジュールLMは、大気圧状態の搬送空間をその内部に画成するチャンバ壁を有している。この搬送空間内には搬送装置TU1が設けられている。搬送装置TU1は、例えば、多関節ロボットであり、制御部MCによって制御される。搬送装置TU1は、容器4a~4dとアライナANとの間、アライナANとロードロックモジュールLL1~LL2の間、ロードロックモジュールLL1~LL2と容器4a~4dの間で被加工物Wを搬送するように構成されている。
アライナANは、ローダモジュールLMと接続されている。アライナANは、被加工物Wの位置の調整(位置の校正)を行うように構成されている。図2は、アライナを例示する斜視図である。アライナANは、支持台6T、駆動装置6D、及び、センサ6Sを有している。支持台6Tは、鉛直方向に延びる軸線中心に回転可能な台であり、その上に被加工物Wを支持するように構成されている。支持台6Tは、駆動装置6Dによって回転される。駆動装置6Dは、制御部MCによって制御される。駆動装置6Dからの動力により支持台6Tが回転すると、当該支持台6T上に載置された被加工物Wも回転するようになっている。
センサ6Sは、光学センサであり、被加工物Wが回転されている間、被加工物Wのエッジを検出する。センサ6Sは、エッジの検出結果から、基準角度位置に対する被加工物WのノッチWN(或いは、別のマーカー)の角度位置のずれ量、及び、基準位置に対する被加工物Wの中心位置のずれ量を検出する。センサ6Sは、ノッチWNの角度位置のずれ量及び被加工物Wの中心位置のずれ量を制御部MCに出力する。制御部MCは、ノッチWNの角度位置のずれ量に基づき、ノッチWNの角度位置を基準角度位置に補正するための支持台6Tの回転量を算出する。制御部MCは、この回転量の分だけ支持台6Tを回転させるよう、駆動装置6Dを制御する。これにより、ノッチWNの角度位置を基準角度位置に補正することができる。また、制御部MCは、ノッチWNの角度位置を任意の角度位置に補正してもよい。また、制御部MCは、アライナANから被加工物Wを受け取る際の搬送装置TU1のエンドエフェクタ(end effector)の位置を、被加工物Wの中心位置のずれ量に基づき、制御する。これにより、搬送装置TU1のエンドエフェクタ上の所定位置に被加工物Wの中心位置が一致する。
図1に戻り、ロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2の各々は、ローダモジュールLMとトランスファーモジュールTFとの間に設けられている。ロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2の各々は、予備減圧室を提供している。
トランスファーモジュールTFは、ロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2にゲートバルブを介して気密に接続されている。トランスファーモジュールTFは、減圧可能な減圧室を提供している。この減圧室には、搬送装置TU2が設けられている。搬送装置TU2は、例えば、搬送アームTUaを有する多関節ロボットであり、制御部MCによって制御される。搬送装置TU2は、ロードロックモジュールLL1~LL2とプロセスモジュールPM1~PM6との間、及び、プロセスモジュールPM1~PM6のうち任意の二つのプロセスモジュール間において、被加工物Wを搬送するように構成されている。
プロセスモジュールPM1~PM6は、トランスファーモジュールTFにゲートバルブを介して気密に接続されている。プロセスモジュールPM1~PM6の各々は、被加工物Wに対してプラズマ処理といった専用の処理を行うよう構成された処理装置である。
この処理システム1において被加工物Wの処理が行われる際の一連の動作は以下の通り例示される。ローダモジュールLMの搬送装置TU1が、容器4a~4dの何れかから被加工物Wを取り出し、当該被加工物WをアライナANに搬送する。次いで、搬送装置TU1は、その位置が調整された被加工物WをアライナANから取り出して、当該被加工物WをロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2のうち一方のロードロックモジュールに搬送する。次いで、一方のロードロックモジュールが、予備減圧室の圧力を所定の圧力に減圧する。次いで、トランスファーモジュールTFの搬送装置TU2が、一方のロードロックモジュールから被加工物Wを取り出し、当該被加工物WをプロセスモジュールPM1~PM6のうち何れかに搬送する。そして、プロセスモジュールPM1~PM6のうち一以上のプロセスモジュールが被加工物Wを処理する。そして、搬送装置TU2が、処理後の被加工物WをプロセスモジュールからロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2のうち一方のロードロックモジュールに搬送する。次いで、搬送装置TU1が被加工物Wを一方のロードロックモジュールから容器4a~4dの何れかに搬送する。
この処理システム1は、上述したように制御部MCを備えている。制御部MCは、プロセッサ、メモリといった記憶装置、表示装置、入出力装置、通信装置等を備えるコンピュータであり得る。上述した処理システム1の一連の動作は、記憶装置に記憶されたプログラムに従った制御部MCによる処理システム1の各部の制御により、実現されるようになっている。
図3は、プロセスモジュールPM1~PM6の何れかとして採用され得るプラズマ処理装置の一例を示す図である。図3に示すプラズマ処理装置10は、容量結合型プラズマエッチング装置である。プラズマ処理装置10は、略円筒形状のチャンバ本体12を備えている。チャンバ本体12は、例えば、アルミニウムから形成されており、その内壁面には、陽極酸化処理が施され得る。このチャンバ本体12は保安接地されている。
チャンバ本体12の底部上には、略円筒形状の支持部14が設けられている。支持部14は、例えば、絶縁材料から構成されている。支持部14は、チャンバ本体12内に設けられており、チャンバ本体12の底部から上方に延在している。また、チャンバ本体12によって提供されるチャンバS内には、ステージSTが設けられている。ステージSTは、支持部14によって支持されている。
ステージSTは、下部電極LE及び静電チャックESCを有している。下部電極LEは、第1プレート18a及び第2プレート18bを含んでいる。第1プレート18a及び第2プレート18bは、例えばアルミニウムといった金属から構成されており、略円盤形状をなしている。第2プレート18bは、第1プレート18a上に設けられており、第1プレート18aに電気的に接続されている。
第2プレート18b上には、静電チャックESCが設けられている。静電チャックESCは、導電膜である電極を一対の絶縁層又は絶縁シート間に配置した構造を有しており、略円盤形状を有している。静電チャックESCの電極には、直流電源22がスイッチ23を介して電気的に接続されている。この静電チャックESCは、直流電源22からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力により被加工物Wを吸着する。これにより、静電チャックESCは、被加工物Wを保持することができる。
第2プレート18bの周縁部上には、エッジリングERが設けられている。このエッジリングERは、被加工物Wのエッジ及び静電チャックESCを囲むように設けられている。このエッジリングERは、シリコン、炭化ケイ素、酸化シリコンといった種々の材料のうち何れかから形成され得る。
第2プレート18bの内部には、冷媒流路24が設けられている。冷媒流路24は、温調機構を構成している。冷媒流路24には、チャンバ本体12の外部に設けられたチラーユニットから配管26aを介して冷媒が供給される。冷媒流路24に供給された冷媒は、配管26bを介してチラーユニットに戻される。このように、冷媒流路24とチラーユニットとの間では、冷媒が循環される。この冷媒の温度を制御することにより、静電チャックESCによって支持された被加工物Wの温度が制御される。
ステージSTには、当該ステージSTを貫通する複数(例えば、三つ)の貫通孔25が形成されている。複数の貫通孔25は、平面視において静電チャックESCの内側に形成されている。これら、それぞれの貫通孔25には、リフトピン25aが挿入されている。なお、図3においては、一本のリフトピン25aが挿入された一つの貫通孔25が描かれている。リフトピン25aは、貫通孔25内において上下動可能に設けられている。リフトピン25aの動作は、制御部MCによって制御される。リフトピン25aが上昇することにより、リフトピン25aは搬送装置TU2によってプロセスモジュールに搬送された被加工物Wを受け取ることができる。被加工物Wを受け取ったリフトピン25aが下降することにより、被加工物Wは静電チャックESC上に載置される。また、静電チャックESC上に支持された被加工物Wは、リフトピン25aの上昇によって、静電チャックESCの上方に保持され得る。例えば、3つのリフトピン25aは、静電チャックESCの中心から等距離の位置において周方向に均等に配置されていてよい。
ステージSTには、平面視において静電チャックESCよりも外側の位置に、当該ステージST(下部電極LE)を貫通する複数(例えば、三つ)の貫通孔27が形成されている。これら、それぞれの貫通孔27には、リフトピン27aが挿入されている。なお、図3においては、一本のリフトピン27aが挿入された一つの貫通孔27が描かれている。リフトピン27aは、貫通孔27内において上下動可能に設けられている。リフトピン27aの上昇によって、第2プレート18b上に支持されたエッジリングERが上昇する。
また、プラズマ処理装置10には、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャックESCの上面と被加工物Wの裏面との間に供給する。
また、プラズマ処理装置10は、上部電極30を備えている。上部電極30は、ステージSTの上方において、当該ステージSTと対向配置されている。上部電極30は、絶縁性遮蔽部材32を介して、チャンバ本体12の上部に支持されている。上部電極30は、天板34及び支持体36を含み得る。天板34はチャンバSに面しており、当該天板34には複数のガス吐出孔34aが設けられている。この天板34は、シリコン又は石英から形成され得る。或いは、天板34は、アルミニウム製の母材の表面に酸化イットリウムといった耐プラズマ性の膜を形成することによって構成され得る。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持するものであり、例えばアルミニウムといった導電性材料から構成され得る。この支持体36は、水冷構造を有し得る。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。このガス拡散室36aからは、ガス吐出孔34aに連通する複数のガス通流孔36bが下方に延びている。また、支持体36には、ガス拡散室36aに処理ガスを導くガス導入口36cが形成されており、このガス導入口36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、バルブ群42及び流量制御器群44を介して、ガスソース群40が接続されている。ガスソース群40は、複数種のガス用の複数のガスソースを含んでいる。バルブ群42は複数のバルブを含んでおり、流量制御器群44はマスフローコントローラといった複数の流量制御器を含んでいる。ガスソース群40の複数のガスソースはそれぞれ、バルブ群42の対応のバルブ及び流量制御器群44の対応の流量制御器を介して、ガス供給管38に接続されている。
また、プラズマ処理装置10では、チャンバ本体12の内壁に沿ってデポシールド46が着脱自在に設けられている。デポシールド46は、支持部14の外周にも設けられている。デポシールド46は、チャンバ本体12にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するものであり、アルミニウム材に酸化イットリウム等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。
チャンバ本体12の底部側、且つ、支持部14とチャンバ本体12の側壁との間には排気プレート48が設けられている。排気プレート48は、例えば、アルミニウム材に酸化イットリウム等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。排気プレート48には、その板厚方向に貫通する複数の孔が形成されている。この排気プレート48の下方、且つ、チャンバ本体12には、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、圧力調整弁及びターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、チャンバ本体12内の空間を所望の真空度まで減圧することができる。また、チャンバ本体12の側壁には被加工物Wの搬入出口12gが設けられており、この搬入出口12gはゲートバルブ54により開閉可能となっている。
また、プラズマ処理装置10は、第1の高周波電源62及び第2の高周波電源64を更に備えている。第1の高周波電源62は、プラズマ生成用の第1の高周波を発生する電源であり、例えば、27~100MHzの周波数を有する高周波を発生する。第1の高周波電源62は、整合器66を介して上部電極30に接続されている。整合器66は、第1の高周波電源62の出力インピーダンスと負荷側(上部電極30側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。なお、第1の高周波電源62は、整合器66を介して下部電極LEに接続されていてもよい。
第2の高周波電源64は、被加工物Wにイオンを引き込むための第2の高周波を発生する電源であり、例えば、400kHz~13.56MHzの範囲内の周波数の高周波を発生する。第2の高周波電源64は、整合器68を介して下部電極LEに接続されている。整合器68は、第2の高周波電源64の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスを整合させるための回路を有している。
プラズマ処理装置10では、複数のガスソースのうち選択された一以上のガスソースからのガスがチャンバSに供給される。また、チャンバSの圧力が排気装置50によって所定の圧力に設定される。さらに、第1の高周波電源62からの第1の高周波によってチャンバS内のガスが励起される。これにより、プラズマが生成される。そして、発生した活性種によって被加工物Wが処理される。なお、必要に応じて、第2の高周波電源64の第2の高周波に基づくバイアスにより、被加工物Wにイオンが引き込まれてもよい。
チャンバ本体12には光を透過する窓12wが設けられている。窓12wは、例えばハニカム形状の2重窓構造となっていてもよい。この場合、窓12w内へのプラズマ及びラジカルの進入が抑制され、窓12wに付着する反応生成物の量が低減される。窓12wの外側には、レンズ、ミラー等の集光部12aが配置されていてもよい。窓12wには、集光部12a及び光ファイバ71を介して発光分光分析装置72が接続されている。発光分光分析装置72は、チャンバS内に生成されたプラズマの発光強度を分析する。発光分光分析装置72は、プラズマからの光を、窓12wを介して受光する。発光分光分析装置72は、プラズマの発光強度を分析する通常モードでの動作の他に、メンテナンスモードでの動作が可能となっている。メンテナンスモードでは、所定の光源を基準として発光分光分析装置72に搭載された分光器の校正が実行される。発光分光分析装置72は、制御部MCによって動作制御されてもよいし、発光分光分析装置72に動作制御のための制御部としてコンピュータ等の演算装置が設けられていてもよい。
続いて、校正装置について説明する。校正装置は、メンテナンスモードで動作する発光分光分析装置72の校正が実行されるときの基準となる光を発する。すなわち、校正装置100は、発光分光分析装置72の校正のための、いわゆる基準器である。なお、一例の校正装置100は、プロセスモジュールPM内において、所定位置に光源を配置するための装置であるため、治具と称してもよい。
図4は、実施形態に係る校正装置100を上面側から見た平面図である。図5は、校正装置100に設けられた発光装置130を説明する図であり、図4のV-V断面図である。図6は、校正装置を示すブロック図である。なお、図6では、校正装置100を使用する際に用いられる専用のFOUP4Fも模式的に示されている。校正装置100は、ベース基板110と、制御基板120と、バッテリ140と、を有する。校正装置100は、半導体製造装置S1としての機能を有する処理システム1の搬送装置によって搬送されて、複数の発光装置130を発光させる。
ベース基板110は、円盤状のウエハを一例とする基板である。ただし、ベース基板110は、円盤状に限られず、基板を搬送する搬送装置により搬送できれば、多角形、楕円等、形状には限定されない。ベース基板110のエッジには、ノッチ110Nが形成されている。基板の材質としては、例えばシリコン、カーボンファイバ、石英ガラス、シリコンカーバイド、シリコンナイトライド、アルミナなどが挙げられる。
制御基板120は、ベース基板110の上面に設けられる回路基板であり、複数の発光装置130A~130D(以下、発光装置を総称する場合には「発光装置130」という)と、コネクタパッド160と、制御回路170と、加速度センサ180とを有する。例えば、制御基板120は、ベース基板110の上面に接着剤115によって固定されている(図5参照)。
発光装置130A~130Dは、例えば、制御基板120上に配置されている。図4に示すように、一例の発光装置130A~130Dは、制御基板120の周縁において、周方向に等間隔となるように、互いに離間して配置されている。発光装置130は、光源131を含む。一例の光源131はLED(light emitting diode)光源であり、基板132と、基板132上に設けられたLED素子133と、LED素子133を覆うレンズ134と、を含む。なお、光源131は、OLED(Organic light emitting diode)であってもよい。光源131は、発光分光分析装置72のメンテナンスモードにおける校正の基準となる光を発する。すなわち、プロセスモジュールPM内で光源131が発光している状態において、メンテナンスモードで動作する発光分光分析装置72が校正される。例えば、光源131から出力される光の強度データは、基準となる発光分光分析装置によって事前に取得されている。プラズマ処理装置10に接続された校正の対象となる発光分光分析装置72は、基準となる発光分光分析装置によって事前に取得された強度データを校正用の基準データとして記憶していてよい。
一例では、基板132は矩形板状を有している。また、一例の光源131の光軸131aの向きは、ベース基板110の上面110aに垂直であってよい。なお、光軸131aの向きは、LED素子133の発光面133aに垂直な向きとして定義され得る。一例では、LED素子133の発光面133aは、制御基板120の上面120aおよびベース基板110の上面110aに平行となっている。発光装置130A~130Dのぞれぞれは、複数の光源131を有している。図示例では、発光装置130A~130Dは、それぞれ3つの光源131を有している。発光装置130Aの光源131と、発光装置130Bの光源131と、発光装置130Cの光源131と、発光装置130Dの光源131とは、それぞれ互いに異なる波長(つまり、異なる色)の光を発する。各波長の光源131の個数は3つに限られず、2以下又は4以上であってもよい。
図示例では、一つの発光装置130を構成する3つの光源131が、ベース基板110の径方向に対して交差(図示例では直交)する方向に離間して配列されている。
コネクタパッド160は、バッテリを充電するための接続部であり、外部電源に接続され得る。コネクタパッド160は、専用のFOUP4F内に載置された状態で、専用のFOUP4Fに設けられたコネクタ4FCを介して外部電源に接続される。バッテリ140は、ベース基板110の上に4つ配置されている。バッテリ140は、発光装置130A~130D及び制御回路170に電力を供給する。バッテリ140は、発光装置130A~130Dの最大電流値に耐え得る数であれば、4つに限られない。図6に示されるように、コネクタパッド160とバッテリ140との間には充電回路177が接続されており、充電回路177によってバッテリ140の充電が制御されている。また、バッテリ140には電源回路178が接続されており、電源回路178を介してバッテリ140からの電力が各デバイスに供給されている。
制御回路170は、制御基板120に配置されており、プロセッサを含む演算装置171、メモリ172、コントローラ173、電流/電圧計174等を有し、メモリ172に記憶されたプログラムに基づいて校正装置100の動作を統括的に制御する。制御回路170は、校正装置100の各部を制御する制御部として機能する。例えば発光装置130のそれぞれの点灯及び消灯は、発光装置130に入力される電力が電流/電圧計174によって計測されている状態で、コントローラ173によって制御される。また、外部の他の機器との通信の制御のために、制御回路170には、通信機器175が接続されている。一例において、校正装置100には、通信機器175を介して外部のコンピュータ88等から後述する搬送レシピを含む情報が入力され得る。通信機器175とコンピュータ88との接続方式は、有線及び無線のいずれであってもよい。また、一例においては、校正装置100は、制御回路170に接続されたコネクタパッド176を含んでいる。コネクタパッド176は、専用のFOUP4Fに設けられたスイッチSWに接続される。制御回路170は、スイッチSWから入力される信号に基づいて校正装置100の制御を開始し得る。
加速度センサ180は、校正装置100に加わる加速度を検出することによって、処理システム1内における校正装置100の搬送動作を検出する。図6に示すように、加速度センサ180は、少なくとも第1加速度センサ180Xと第2加速度センサ180Yとを含んで構成されている。
図7は、校正装置100の加速度センサ180を説明するための模式図である。図7では、校正装置100を上側から見た模式的な平面図が示されている。図7におけるY軸は、校正装置100の中心とノッチ110Nとを通っている。X軸は、Y軸に直交するとともに、校正装置100の中心を通っている。X軸とY軸とは、制御基板120に沿った平面に沿って互いに直交(交差)する軸であってよい。
第1加速度センサ180Xは、X軸方向における加速度を検出するように構成され、第2加速度センサ180Yは、Y軸方向における加速度を検出するように構成されている。そのため、校正装置100が水平の状態では、第1加速度センサ180Xによって水平方向に沿った第1方向における加速度が検出可能である。また、第2加速度センサ180Yによって水平方向に沿った第1方向に交差する第2方向における加速度が検出可能である。
一例において、第1加速度センサ180Xは、X軸の正方向に加わる加速度が検出されたときに、加速度の大きさに応じた正の検出値を出力し、X軸の負方向に加わる加速度が検出されたときに、加速度の大きさに応じた負の検出値を出力する。また、第2加速度センサ180Yは、Y軸の正方向に加わる加速度が検出されたときに、加速度の大きさに応じた正の検出値を出力し、Y軸の負方向に加わる加速度が検出されたときに、加速度の大きさに応じた負の検出値を出力する。
一般的に、X軸方向及びY軸方向にベクトルを持つ加速度の算出には、二乗和平方根が用いられる。しかし、一例の実施形態においては、X軸方向及びY軸方向における正負の方向も重要となるため、以下のように合算値を用いた演算が実行される。
一例の校正装置100では、第1加速度センサ180X及び第2加速度センサ180Yからのそれぞれの検出値が演算装置171に入力される。演算装置171は、第1加速度センサ180Xの検出値と第2加速度センサ180Yの検出値とを合算し、合算値を導出する。演算装置171は、合算値に基づいて処理システム1における搬送動作をカウントする。
図7に示すX軸に沿った方向D1,D2に校正装置100が搬送される場合、第2加速度センサ180Yでは実質的に加速度が検出されない。そのため、演算装置171は、第1加速度センサ180Xのみの検出値を合算値としてもよい。同様に、図7に示すY軸に沿った方向D3,D4に校正装置100が搬送される場合には、演算装置171は、第2加速度センサ180Yのみの検出値を合算値としてもよい。また、X軸とY軸との両方が正方向である方向D5、及び、X軸とY軸との両方が負方向である方向D6に校正装置が搬送される場合には、検出値がそのまま足し合わされた値を合算値としてもよい。
X軸が正方向でありY軸が負方向である方向D7、及び、X軸が負方向でありY軸が正方向である方向D8に校正装置100が搬送される場合、第1加速度センサ180Xの検出値と第2加速度センサ180Yの検出値とでは符号が逆になる。そのため、第1加速度センサ180Xの検出値から第2加速度センサ180Yの検出値を引いた値を合算値としてもよい。なお、第1加速度センサ180Xの検出値と第2加速度センサ180Yの検出値とが合算によって打ち消されなければよいため、第2加速度センサ180Yの検出値から第1加速度センサ180Xの検出値を引いた値を合算値としてもよい。
一例として、演算装置171に入力される2つの検出値のうちの一方が実質的にゼロである場合に、演算装置171は、校正装置100が方向D1,D2,D3,D4に搬送されていると判定して、合算値を算出してもよい。また、演算装置171に入力される2つの検出値の符号が同じである場合に、演算装置171は、校正装置100が方向D5,D6に搬送されていると判定して、合算値を算出してもよい。また、演算装置171に入力される2つの検出値の符号が互いに異なる場合に、演算装置171は、校正装置100が方向D7,D8に搬送されていると判定して、合算値を算出してもよい。
処理システム1においては、搬送装置TU1,TU2によって校正装置100が搬送される。例えば、搬送装置によって、静止している校正装置100がある位置まで搬送されて静止した場合、校正装置100には、搬送の開始時に搬送方向と逆向きに加速度がかかり、搬送の停止時に搬送方向に加速度がかかる。そこで、一例の校正装置100は、第1加速度センサ180Xによる検出値と第2加速度センサ180Yの検出値との合算値が、正の第1の閾値を超えた後に一定時間内に負の第2の閾値を下回った場合に、一回の搬送動作が実行されたと判定する。さらに、校正装置100は、負の第1の閾値を下回った後に一定時間内に正の第2の閾値を超えた場合に、一回の搬送動作が実行されたと判定する。
図8は、校正装置に加わる加速度を説明するためのグラフの例である。図8では、第1加速度センサ180Xによる検出値が「X方向」として示され、第2加速度センサ180yにおける検出値が「Y方向」として示されている。第1加速度センサ180Xによる検出値と第2加速度センサ180Yにおける検出値との合算値が「合算値」として示されている。図8では、X方向とY方向との検出値の符号が互いに異なるため、X方向の検出値からY方向の検出値を引いた値が合算値となっている。グラフにおける「移動平均」は、合算値の移動平均を示している。図8では、2回の搬送動作が時間間隔を空けて実施されたときの加速度が示されている。この例では、2回の搬送動作の間に校正装置100に回転等の動作が加わることによって検出値に乱れが生じている。このような検出値の乱れを誤検出しないために、搬送動作の有無は移動平均に基づいて判定されてもよい。
図8の例では、第1加速度センサ180Xによる検出値と第2加速度センサ180Yの検出値との合算値(ここでは移動平均)が、正の第1の閾値TH1を超えた後に一定時間TS内に負の第2の閾値TH2を下回っている。そのため、演算装置171は、搬送動作が実行されたと判定する。また、その後、合算値が負の閾値TH2を下回った後に一定時間内に正の閾値TH1を超えていることから、演算装置171は、2回目の搬送動作が実行されたと判定する。
図9は、処理システムを搬送される校正装置の搬送経路の例を示す図である。一例の処理システム1において校正装置100が搬送される場合、校正装置100は複数回の搬送動作によって目的の位置まで搬送される。例えば、校正装置100がプロセスモジュールPM1まで搬送される場合を考える。校正装置100は、搬送動作T1~T6を含む工程によって搬送される。搬送動作T1は、容器4a(専用のFOUP4F)からの取り出しのための動作である。搬送動作T2は、容器4aからの取り出し位置からアライナANまでの搬送のための動作である。搬送動作T3は、アライナANからの取り出しのための動作である。搬送動作T4は、アライナANからの取り出し位置からロードロックモジュールLL1までの搬送のための動作である。搬送動作T5は、ロードロックモジュールLL1からトランスファーモジュールTFまでの搬送のための動作である。搬送動作T6は、トランスファーモジュールTFからプロセスモジュールPM1までの搬送のための動作である。これらの搬送動作T1~T6では、互いに校正装置100に加わる加速度の状態が異なっている場合がある。そこで、一例の校正装置100では、搬送レシピに基づいて、搬送動作の判定がなされる。
図10は、一例の校正装置で利用される搬送レシピの例である。搬送レシピRは、搬送装置に搬送される校正装置100に加わる加速度の情報と搬送位置の情報との関係を示し得る。図10に示す搬送レシピRは、順番に実行される搬送動作ごとに、所要時間、最大加速度、最小加速度、動作が紐付けられている。最大加速度は、第1加速度センサ180Xによる検出値と第2加速度センサ180Yの検出値との合算値(ここでは移動平均)についての正の閾値TH1に相当する。最小加速度は、合算値についての負の閾値TH2に相当する。所要時間は、合算値の最大値の検出から最小値の検出までに経過した時間、又は、合算値の最小値の検出から最大値の検出までに経過した時間である。すなわち、所要時間は、搬送の開始から終了までに必要な時間に相当し、一定時間TSに対応する。所要時間、最大加速度、および最小加速度は、動作ごとに任意に決定されてよい。
図10の例では、第1動作から第6動作が搬送動作T1から搬送動作T6にそれぞれ対応している。そのため、例えば、第2動作が実施されたことが演算装置171によって判定された時点では、校正装置100はアライナANに位置している。また、第1動作から第6動作までが終了したと判定された場合には、校正装置100はプロセスモジュールPM1に搬送されている。演算装置171は、校正装置100がプロセスモジュールPM1に搬送されたと判定したときに、発光装置130を発光させてもよい。
続いて、処理システム1、発光分光分析装置72及び校正装置100によって構成される校正システムの動作(校正方法)について説明する。発光分光分析装置72は装置単独で任意の基準に対して校正することが可能である。しかし、チャンバSに接続された際に、取り付け部品等の影響を受けて、計測結果に機差が生じることが考えられる。そこで、一つの例示的実施形態においては、基準となる光源を用いて基準となる処理システムで取得された強度データと、基準となる光源を用いて校正対象の処理システムで取得された強度データとを比較することにより、発光分光分析装置72の校正を行う。なお、制御部MCと発光分光分析装置72とは通信可能に接続されていてよい。
図11は、校正方法の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、一例の校正方法では、搬送装置TU1,TU2によって校正装置100がプロセスモジュールPMに搬送される(ステップST1:搬送工程)。校正装置100を動作させる場合、まず、専用のFOUP4Fに載置された校正装置100を起動させる。上述のように、専用のFOUP4Fには、校正装置100を起動させるためのスイッチSWが設けられているため、当該スイッチSWによって校正装置100の起動が可能となる。校正装置100が起動されると、加速度センサ180が動作することにより、加速度センサ180からの信号が演算装置171によって取得される。校正装置100を利用して発光分光分析装置72の校正を行う場合、スイッチSWによって校正装置100が起動される。この際、制御部MCは、搬送装置TU1,TU2が校正装置100をFOUP4FからプロセスモジュールPM内の静電チャックESC上まで搬送するように処理システム1を制御する。また、制御部MCは、発光分光分析装置72がメンテナンスモードで動作するように制御する。
演算装置171は、加速度センサ180から取得した検出値に基づいて加速度の合算値を導出する。演算装置171は、搬送レシピRを参照して、導出された合算値を解析することにより、校正装置100の搬送位置を判定する。搬送位置の判定は、搬送レシピRの動作がどこまで終了したかの判定であってよい。
図12は、校正動作を説明する模式図であり、リフトピンによって支持された校正装置と窓との関係を示す。搬送装置TU1,TU2によって静電チャックESC上まで搬送された校正装置100は、図12に示すように、リフトピン25aによって静電チャックESCの上面(載置面)よりも高い位置に配置される(ステップST2:配置工程)。すなわち、チャンバS内において、校正装置100は、静電チャックESCに載置されたときの校正装置100の高さ位置よりも高い所定範囲に配置される。例えば、搬送装置TU2が静電チャックESCの上方に校正装置100を搬送した場合、リフトピン25aが上昇することにより、リフトピン25aは搬送装置TU2から校正装置100を受け取る。このとき、リフトピン25aは、一旦下降することにより、校正装置100を静電チャックESC上に載置してから、再び上昇して校正装置100を所定の高さ位置に保持してもよい。また、リフトピン25aは、搬送装置TU2から受け取った校正装置100を静電チャックESC上に載置することなく、校正装置100を所定の高さ位置に保持してもよい。
図12に示すように、一つの例示的実施形態における窓12wは、ハニカム構造を構成する複数の側壁12waを有している。図示例において、窓12wの下端の高さ位置は、静電チャックESCの上面(載置面)の高さ位置よりも高く、静電チャックESCに載置された状態の校正装置100の光源131の高さ位置よりも高い。ステップST2において、リフトピン25aに保持されている校正装置100の高さ位置は、窓12wの配置範囲に入っていてよい。図12の例では、校正装置100における光源131の高さ位置が、上下方向における窓12wの中心に一致している。すなわち、窓12wの中心に一致する仮想線12aLは、上下方向において光源131の範囲に収まっている。図示例では、仮想線12aLが基板132の上面に一致している。なお、仮想線12aLは、上下方向における集光部12aの中心に一致している。
演算装置171は、校正装置100がプロセスモジュールPM1に搬送されたと判定したときに、光源131を発光させるようにコントローラ173を制御する(ステップST3:発光工程)。例えば、演算装置171は、校正装置100がプロセスモジュールPM1に搬送されたと判定した後に、リフトピン25aによって所定の高さ位置に保持されるのに必要な所定時間経過してから光源131を発光させてもよい。すなわち、演算装置171は、プロセスモジュールPM1内に搬送された校正装置100がリフトピン25aによって所定の高さ位置に保持されてから、光源131を発光させてもよい。
発光分光分析装置72がメンテナンスモードで待機している場合には、光源131が発光されることを契機として発光分光分析装置72の校正動作が開始され得る。発光分光分析装置72は、窓12wから入射される光源131からの光の強度データを計測する(ステップST4:計測工程)。発光分光分析装置72は、計測された強度データを予め記憶している基準の強度データと比較し、互いの強度データを一致させるための補正値を取得する(ステップST5:校正工程)。たとえば、補正値は、記憶されている基準の強度データと計測された強度データとの差分であってもよい。発光分光分析装置72は、取得された補正値に基づき、その後の計測データを補正することができる。光源131が発光してから所定時間経過した場合、演算装置171は発光分光分析装置72の校正が終了したと判定し、光源131の発光を停止してもよい。
なお、発光分光分析装置72の校正のプログラムに応じて、校正装置100がプロセスモジュールPMとアライナANとの間を複数回にわたって搬送されてもよい。演算装置171は、校正装置100がプロセスモジュールPM1に搬送されたと判定する度に発光装置130を発光させてもよい。この場合、搬送レシピは、FOUP4FからプロセスモジュールPMまで搬送される際の動作レシピに加えて、プロセスモジュールPMとアライナANとの間の複数の搬送動作に対応するレシピを含んでもよい。さらに、搬送レシピは、搬送動作のレシピに加えて、発光装置130の発光の制御手順を含んでもよい。この場合、演算装置171は、搬送レシピを参照して発光装置130を制御することができる。
例えば、搬送レシピに含まれる発光の制御手順は、プロセスモジュールPMとアライナANとの間の搬送動作ごとに異なる発光装置130が発光されることを示す手順である。一例の制御手順では、プロセスモジュールPMに搬送されたときに発光装置130Aが窓12wに最も近くなるように、アライナANにおいて校正装置100の回転位置が調整される。その後、プロセスモジュールPMに校正装置100が搬送されたと判定されたタイミング、又は、校正装置100がリフトピン25aに保持されたタイミングで発光装置130Aが発光され、所定時間経過後に発光が停止される。
次いで、再びアライナANに搬送された校正装置100は、プロセスモジュールPMに搬送されたときに発光装置130Bが窓12wに最も近くなるように、アライナANにおいて校正装置100の回転位置が調整される。その後、プロセスモジュールPMに校正装置100が搬送されたと判定されたタイミング、又は、校正装置100がリフトピン25aに保持されたタイミングで発光装置130Bが発光され、所定時間経過後に発光が停止される。
次いで、再びアライナANに搬送された校正装置100は、プロセスモジュールPMに搬送されたときに発光装置130Cが窓12wに最も近くなるように、アライナANにおいて校正装置100の回転位置が調整される。その後、プロセスモジュールPMに校正装置100が搬送されたと判定されたタイミング、又は、校正装置100がリフトピン25aに保持されたタイミングで発光装置130Cが発光され、所定時間経過後に発光が停止される。
最後に、再びアライナANに搬送された校正装置100は、プロセスモジュールPMに搬送されたときに発光装置130Dが窓12wに最も近くなるように、アライナANにおいて校正装置100の回転位置が調整される。その後、プロセスモジュールPMに校正装置100が搬送されたと判定されたタイミング、又は、校正装置100がリフトピン25aに保持されたタイミングで発光装置130Dが発光され、所定時間経過後に発光が停止される。
全ての発光装置130A~130Dの発光動作が終了すると、発光分光分析装置72では、発光装置130A~130Dの発光に基づいて取得された各波長の光の強度データに基づいて、分光器の校正が実行される。また、全ての発光装置130A~130Dの発光動作が終了すると、校正装置100は搬送装置TU1,TU2によってFOUP4Fに搬送される。そして、残りのプロセスモジュールPMに接続された他の発光分光分析装置72の校正が終了しているか否かの判定が行われる。校正が終了していない発光分光分析装置72がある場合、当該発光分光分析装置72に接続されたプロセスモジュールPMに校正装置100が搬送され、上記と同様の手順によって発光分光分析装置72の校正が実行される。
以上説明したように、一つの例示的実施形態においては、校正装置100を用いて、プラズマ処理装置10内の発光を監視する発光分光分析装置72を校正する校正方法が提供される。プラズマ処理装置10は、チャンバSと、載置台としてのステージSTと、窓12wとを備える。ステージSTは、被加工物Wを載置するためにチャンバS内に設けられている。窓12wは、載置面である静電チャックESCの上面の高さよりも高い位置においてチャンバ本体12に設けられている。発光分光分析装置72は、窓12wを介してチャンバS内の発光による光を受光するように設けられている。校正装置100は、板状のベース基板110と、発光装置130と、演算装置171(制御装置)とを備える。発光装置130は、ベース基板110上に配置されている。演算装置171は、ベース基板110に配置されており、発光装置130を制御する。該方法は、チャンバS内において載置面よりも高い位置に校正装置100を配置する工程を含む。該方法は、チャンバS内において校正装置100の発光装置130を発光させる工程を含む。該方法は、発光装置130から発せられる光の強度データを発光分光分析装置72によって計測する工程を含む。該方法は、強度データに基づいて発光分光分析装置72を校正する工程を含む。
一つの例示的実施形態においては、発光分光分析装置72を校正する校正システムが提供される。校正システムは、プラズマ処理装置10と、発光分光分析装置72と、校正装置100とを備える。プラズマ処理装置10は、校正装置100を静電チャックESCの上面よりも高い位置で保持するリフトピン25aを有する。校正装置100の演算装置171は、リフトピン25aによって校正装置100が静電チャックESCの上面よりも高い位置に保持されているときに、発光装置130を発光させる。発光分光分析装置72は、発光装置130の発光に応じて窓12wを介して受光される光の強度データを計測し、計測された強度データに基づいて発光分光分析装置72を校正する。
プラズマ処理装置10の静電チャックESC上に載置された校正装置100の発光装置130から照射される光の強度データに基づいて発光分光分析装置72を校正する方法を考える。この方法では、チャンバS内の発光による光が窓12wを介して発光分光分析装置72に入力される。窓12wは、厚さ方向に沿って形成された側壁12waを有するハニカム構造を呈している。そのため、窓12wに直交するように入射される光は、窓12wを通過し易いが、窓12wに対して斜めに入射される光は、側壁12waに遮られ、窓12wを通過しにくい場合がある。図12に示すように、窓12wが静電チャックESCの上面の高さよりも高い位置に設けられている場合、二点鎖線で示すように、静電チャックESC上に載置された校正装置100の光源131は、窓12wの下端よりも下側に位置する。この場合、光源131から照射される光が窓12wを通過し難いおそれがある。発光分光分析装置72が強度データを適切に取得するために、光源131を高輝度で発光させることが考えられるが、この場合には、消費電力が大きくなり、光源131の駆動時間が短くなってしまう。
上記した一つの例示的実施形態に係る校正方法及び校正システムでは、校正装置100が静電チャックESCの上面よりも高い位置に配置されることで、発光装置130から窓12wに入る光量を増加させることができる。そのため、光源131の輝度を抑えることが可能となり、発光装置130を省電力化することができる。この場合、校正装置100に搭載されるバッテリのサイズ、数量等を低減することで、校正装置100を軽量化することも可能となる。
一つの例示的実施形態において、配置工程であるステップST2は、校正装置100の発光装置130の高さ位置が窓12wの配置範囲に入るように、校正装置100を保持してもよい。この構成では、窓12wに直交するように入射される光量が増大するため、発光分光分析装置72によって取得される強度データの信号強度を高めることができる。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置10は、被加工物Wを支持するリフトピン25aを有しており、配置工程は、校正装置100をリフトピン25aによって支持してもよい。この構成では、特別な装置を付加することなく、校正装置100を適切な高さ位置に調整することができる。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置10を含む処理システム1は、被加工物WをチャンバS内に搬送する搬送装置TU1,TU2を備える。配置工程は、搬送装置TU1,TU2によって校正装置100を静電チャックESC上に搬送する工程(搬送工程)を含み、静電チャックESC上に載置された校正装置100をリフトピン25aによって支持してもよい。この構成では、処理システム1が元々備えている搬送装置TU1,TU2を用いて校正装置100を搬送するため、校正動作を容易に自動化することができる。
一つの例示的実施形態において、配置工程は、校正装置100の高さ位置を変化させてもよい。計測工程は、配置工程において校正装置100の高さ位置が変化しているときに、複数の高さ位置に対応する複数の強度データを計測してもよい。校正工程は、複数の強度データのうち最も高い強度データに基づいて発光分光分析装置72を校正してもよい。例えば、校正装置100が同じ高さ位置に調整されたとしても、プラズマ処理装置10の機差に基づいて、計測される強度データの大きさにバラツキが生じることが考えられる。上記構成では、プラズマ処理装置10の機差にかかわらず、高い強度データを取得することができる。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な省略、置換、及び変更がなされてもよい。
例えば、校正装置100がリフトピン25aによって窓12wの中心の高さ位置に保持される例を示したが、校正装置100の配置位置はこれに限定されない。例えばステップST3では、校正装置100の高さ位置が変化するように、リフトピン25aによって校正装置100が支持されてもよい。すなわち、制御部MCは、リフトピン25aが校正装置100を搬送装置TU2から受け取った後に、リフトピン25aの上昇及び下降を繰り返してもよい。例えば、校正装置100の高さ位置は、窓12wの配置範囲を含むように変化してよい。また、校正装置100の高さ位置は、窓12wの中心位置を越えるように変化してもよい。一例において、校正装置100の高さ位置は、窓12wの配置範囲の下端から上端までを往復するように変化してもよい。ステップST4では、校正装置100の高さ位置が変化しているときに、複数の高さ位置に対応する複数の強度データを計測してもよい。例えば、校正装置100の高さ位置が変化しているときに、発光分光分析装置72は経時的に強度データを取得してもよい。ステップST5では、取得された複数の強度データのうち最も高い強度データに基づいて発光分光分析装置72が校正されてよい。
また、ベース基板上において周縁の4カ所にそれぞれ発光装置130が配置された例を示したが、発光装置の数は、特に限定されない。発光装置の数は、3以下であってもよいし、5以上であってもよい。例えば、ベース基板上の周縁において、周方向に離間した10カ所に、互いに異なる波長の光を出力する10種類の発光装置がそれぞれ配置されてもよい。
また、校正装置100が搬送装置TU1,TU2によってチャンバ内に搬送される形態について説明したが、例えば、校正装置100は、作業者によってチャンバ内の所定位置に配置されてもよい。
また、省電力化のために、校正装置100がチャンバ内に搬送されたことを判定して光源を点灯させる形態を例示したが、例えば、校正装置100は搬送装置による搬送前または搬送中に光源を点灯させてもよい。すなわち、図11における発光工程は、配置工程以前に行われてもよい。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
ここで、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[E1]~[E6]に記載する。
[E1]
校正装置を用いて、プラズマ処理装置内の発光を監視する発光分光分析装置を校正する校正方法であって、
前記プラズマ処理装置は、
チャンバと、
被加工物を載置するために前記チャンバ内に設けられた載置台と、
前記載置台の載置面の高さよりも高い位置において前記チャンバに設けられた窓と、を備え、
前記発光分光分析装置は、前記窓を介して前記チャンバ内の発光による光を受光するように設けられており、
前記校正装置は、
板状のベース基板と、
前記ベース基板上に配置された発光装置と、
前記ベース基板に配置され、前記発光装置を制御する制御装置と、を備え、
該方法は、
前記チャンバ内において、前記載置面に載置されたときの前記校正装置の高さ位置よりも高い所定範囲に前記校正装置を配置する工程と、
前記チャンバ内において前記所定範囲に配置された前記校正装置の前記発光装置を発光させる工程と、
前記発光装置から発せられる光の強度データを前記発光分光分析装置によって計測する工程と、
前記強度データに基づいて前記発光分光分析装置を校正する工程と、を備える、校正方法。
[E2]
前記配置する工程は、前記校正装置の発光装置の高さ位置が前記窓の設置範囲に入るように、前記校正装置を配置する、E1に記載の校正方法。
[E3]
前記プラズマ処理装置は、前記被加工物を支持するリフトピンを有し、
前記配置する工程は、前記校正装置を前記リフトピンによって支持する、E1又はE2に記載の校正方法。
[E4]
前記プラズマ処理装置は、前記被加工物を前記チャンバ内の前記載置面上に搬送する搬送装置を更に備え、
前記配置する工程は、前記搬送装置によって前記校正装置を前記載置面上に搬送する工程を含み、前記載置面上に載置された前記校正装置を前記リフトピンによって支持する、E3に記載の校正方法。
[E5]
前記配置する工程は、前記校正装置の高さ位置を変化させ、
前記計測する工程は、前記配置する工程において前記校正装置の高さ位置が変化しているときに、複数の高さ位置に対応する複数の前記強度データを計測し、
前記校正する工程は、前記複数の前記強度データのうち最も高い強度データに基づいて前記発光分光分析装置を校正する、E1~E4のいずれかに記載の校正方法。
[E6]
発光分光分析装置を校正する校正システムであって、
チャンバ、
被加工物を載置するために前記チャンバ内に設けられた載置台、及び、
前記載置台の載置面の高さよりも高い位置において前記チャンバに設けられた窓、を備える、プラズマ処理装置と、
前記窓を介して前記チャンバ内の発光による光を受光するように設けられた発光分光分析装置と、
板状のベース基板、
前記ベース基板上に配置された発光装置、及び、
前記ベース基板に配置され、前記発光装置を制御する制御装置、を備える、校正装置と、を備え、
前記プラズマ処理装置は、前記校正装置を前記載置台の載置面よりも高い位置で保持するリフトピンを有し、
前記校正装置の前記制御装置は、前記リフトピンによって前記校正装置が前記載置面よりも高い位置に保持されているときに、前記発光装置を発光させ、
前記発光分光分析装置は、前記発光装置の発光に応じて前記窓を介して受光される光の強度データを計測し、計測された前記強度データに基づいて当該発光分光分析装置を校正する、校正システム。
10…プラズマ処理装置、12w…窓、25a…リフトピン、72…発光分光分析装置、100…校正装置、110…ベース基板、130…発光装置、171…演算装置(制御装置)、ESC…静電チャック(載置台)、S…チャンバ。

Claims (6)

  1. 校正装置を用いて、プラズマ処理装置内の発光を監視する発光分光分析装置を校正する校正方法であって、
    前記プラズマ処理装置は、
    チャンバと、
    被加工物を載置するために前記チャンバ内に設けられた載置台と、
    前記載置台の載置面の高さよりも高い位置において前記チャンバに設けられた窓と、を備え、
    前記発光分光分析装置は、前記窓を介して前記チャンバ内の発光による光を受光するように設けられており、
    前記校正装置は、
    板状のベース基板と、
    前記ベース基板上に配置された発光装置と、
    前記ベース基板に配置され、前記発光装置を制御する制御装置と、を備え、
    該方法は、
    前記チャンバ内において、前記載置面に載置されたときの前記校正装置の高さ位置よりも高い所定範囲に前記校正装置を配置する工程と、
    前記チャンバ内において前記所定範囲に配置された前記校正装置の前記発光装置を発光させる工程と、
    前記発光装置から発せられる光の強度データを前記発光分光分析装置によって計測する工程と、
    前記強度データに基づいて前記発光分光分析装置を校正する工程と、を備える、校正方法。
  2. 前記配置する工程は、前記校正装置の発光装置の高さ位置が前記窓の設置範囲に入るように、前記校正装置を配置する、請求項1に記載の校正方法。
  3. 前記プラズマ処理装置は、前記被加工物を支持するリフトピンを有し、
    前記配置する工程は、前記校正装置を前記リフトピンによって支持する、請求項1又は2に記載の校正方法。
  4. 前記プラズマ処理装置は、前記被加工物を前記チャンバ内の前記載置面上に搬送する搬送装置を更に備え、
    前記配置する工程は、前記搬送装置によって前記校正装置を前記載置面上に搬送する工程を含み、前記載置面上に載置された前記校正装置を前記リフトピンによって支持する、請求項3に記載の校正方法。
  5. 前記配置する工程は、前記校正装置の高さ位置を変化させ、
    前記計測する工程は、前記配置する工程において前記校正装置の高さ位置が変化しているときに、複数の高さ位置に対応する複数の前記強度データを計測し、
    前記校正する工程は、前記複数の前記強度データのうち最も高い強度データに基づいて前記発光分光分析装置を校正する、請求項1~4のいずれか一項に記載の校正方法。
  6. 発光分光分析装置を校正する校正システムであって、
    チャンバ、
    被加工物を載置するために前記チャンバ内に設けられた載置台、及び、
    前記載置台の載置面の高さよりも高い位置において前記チャンバに設けられた窓、を備える、プラズマ処理装置と、
    前記窓を介して前記チャンバ内の発光による光を受光するように設けられた発光分光分析装置と、
    板状のベース基板、
    前記ベース基板上に配置された発光装置、及び、
    前記ベース基板に配置され、前記発光装置を制御する制御装置、を備える、校正装置と、を備え、
    前記プラズマ処理装置は、前記校正装置を前記載置台の載置面よりも高い位置で保持するリフトピンを有し、
    前記校正装置の前記制御装置は、前記リフトピンによって前記校正装置が前記載置面よりも高い位置に保持されているときに、前記発光装置を発光させ、
    前記発光分光分析装置は、前記発光装置の発光に応じて前記窓を介して受光される光の強度データを計測し、計測された前記強度データに基づいて当該発光分光分析装置を校正する、校正システム。
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