JP2024047282A - ペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物が起因して弾性部材55、ホルダ52に作動不良が生じることを抑える。【解決手段】ペダル装置1は、軸線方向Dcに変位可能に構成され、弾性部材55を軸線方向Dcの他方側から支えるホルダ52を備える。ペダル装置1は、ホルダ52を軸線方向Dcの他方側から支え、弾性部材55の弾性力をホルダ52を介して軸線方向Dcの一方側から受けることにより弾性変形により圧縮して弾性力をホルダ52に与える弾性部材54を備える。ホルダ52は、ホルダ52の上下方向に異物を通過させる通路90を有している。したがって、通路90によってホルダ52の中空部52aからホルダ52の外側に異物を排出する。【選択図】図2

Description

本発明は、ペダル装置に関するものである。
従来、ペダル装置では、運転者から踏み込み操作されることによって回転するペダルと、ペダルの回転に伴ってペダルから加わる回転力に対する反力を発生する反力発生部を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
反力発生部では、ホルダ、第1弾性部材、および第2弾性部材がハウジング内に収納されている。ホルダは、上下方向に移動可能に構成されている。第1弾性部材は、ホルダによって支持され、かつペダルから加わる回転力により押されることにより弾性変形により圧縮して弾性力をペダルに与える。
第2弾性部材は、ハウジングの底部に支持されて、ホルダが車両下側に移動することに伴ってホルダから押されて弾性変形により圧縮して弾性力をホルダに与える。
このように反力発生部は、第1、第2の弾性部材のそれぞれの弾性変形によりペダルから加わる回転力に対する反力として、第1、第2の弾性部材の弾性力をペダルに加えることになる。
欧州特許出願公開第3589518号明細書
上記特許文献1のペダル装置の反力発生部は、ペダルから加わる回転力に対する反力として、第1、第2の弾性部材の弾性力をペダルに加える。
しかし、水等の異物がホルダに貯まると、錆、氷結や生じてホルダに作動不良が生じる恐れがある。
また、水等の異物がハウジング内に貯まると、弾性部材に錆、氷結が生じて、弾性部材の作動不良になる虞がある。
さらに、ホルダや弾性部材の摩耗粉、砂、埃等の異物が、ホルダや弾性部材に作動不良を生じさせる虞がある。
本発明は上記点に鑑みて、異物が起因して作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ペダル装置であって、
ペダル(20、20A)と、
ペダルの変位に伴ってペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(51、52、133、154、132A、210、200、281)と、
ホルダを所定方向の他方側から支え、ペダルから与えられる力をホルダを介して所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力をホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(54、55、143、141、230)と、を備え、
ホルダは、異物を通過させる少なくとも1つの通路(90、93、93A、94、154、161、162、211a、200d、281d)を有している。
以上により、ホルダに異物が溜まることを抑えることができるので、異物が起因してホルダ、弾性部材に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することができる。
請求項12に記載の発明では、ペダル装置であって、
ペダル(20)と、
ペダルの変位に伴ってペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(54)と、
ホルダを所定方向の他方側から支え、ペダルから与えられる力をホルダを介して所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力をホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(53)と、を備え、
ホルダは、弾性部材を所定方向の他方側から支える支持部(51c)を有しており、
支持部は、異物を通過させる少なくとも1つの通路(92)を有している。
以上により、ホルダに異物が溜まることを抑えることができるので、異物が起因してホルダ、弾性部材に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することができる。
請求項17に記載の発明では、ペダル装置であって、
ペダル(20)と、
ペダルの変位に伴ってペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(51)と、
ホルダを所定方向の他方側から支え、ペダルから与えられる力をホルダを介して所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力をホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(54)と、を備え、
ホルダが所定方向に変位可能になるようにホルダを案内する案内部(12)と、を備え、
案内部は、異物を通過させる通路(300)を有している。
以上により、ホルダや弾性部材に異物が溜まることを抑えることができるので、異物が起因してホルダ、弾性部材に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することができる。
請求項18に記載の発明では、ペダル装置であって、
ペダル(20、20A)と、
ペダルの変位に伴ってペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力をペダルに与える弾性部材(53、54、55、70、90、130、140~146、180~181、186、187)と、
弾性部材を収納する収納室(10a、13、14)を形成するハウジング(10)と、を備え、
ハウジングは、収納室からハウジングの外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(10b、11、153、13a、91)を有している。
以上により、異物が起因してホルダ、弾性部材に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することができる。
請求項20に記載の発明では、ペダル装置であって、
ペダル(20A)と、
ペダルの変位に伴ってペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を力に対する反力としてペダルに与える弾性部材(70A)と、
弾性部材が入れられる収納室(13)を形成するハウジング(10)と、を備え、
弾性部材は、収納室に入れられた状態でハウジングによって支持され、収納室内から収納室の外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(13a)を有している。
以上により、異物が起因して弾性部材に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することができる。
請求項22に記載の発明では、ペダル装置であって、
ペダル(20A)と、
ペダルの変位に伴ってペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力をペダルに与える弾性部材(330)と、
弾性部材が入れられる収納室(14)を形成するハウジング(10)と、を備え、
弾性部材は、収納室に入れられた状態でハウジングによって支持されており、
ハウジングは、収納室内から収納室の外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(96)を有している。
以上により、異物が起因して弾性部材に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することができる。
請求項24に記載の発明では、ペダル装置であって、
ペダル(20)と、
ペダルの変位に伴ってペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を力に対する反力としてペダルに与える弾性部材(70A)と、
弾性部材が入れられる収納室(13)を形成するハウジング(10)と、を備え、
弾性部材は、収納室に入れられた状態でハウジングによって支持され、
弾性部材には、弾性部材を貫通するように形成され、かつ異物を通過させる少なくとも1つの通路(72)が設けられている。
以上により、異物が起因して弾性部材に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置を提供することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態におけるペダル装置が適用されるブレーキバイワイヤシステムが車両に搭載されている状態を示す模式図であり、ブレーキバイワイヤシステムの説明の補助に用いられる図である。 第1実施形態におけるペダル装置の断面構成を示す図であり、ペダル装置の反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および通路の説明を補助するための図である。 図2の第1実施形態におけるペダル装置のうち反力発生部およびその周辺を拡大した断面図であり、反力発生部におけるホルダ等の詳細の説明を補助するための図である。 図2の第1実施形態におけるペダル装置のホルダの底部を軸線方向の他方側から視た図であり、ホルダの底部に設けられている複数の通路の説明を補助するための図である。 第2実施形態におけるペダル装置の断面構成を示す図であり、ペダル装置の反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、通路の説明を補助するための図である。 第3実施形態におけるペダル装置の断面構成を示す図であり、ペダル装置の反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、通路の説明を補助するための図である。 第4実施形態におけるペダル装置の反力発生部のホルダの底部を軸線方向の他方側から視た図であり、ホルダの底部に設けられている複数の通路の説明を補助するための図である。 第5実施形態におけるペダル装置の断面構成を示す図であり、ペダル装置の反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、通路の説明を補助するための図である。 図8の第5実施形態におけるペダル装置の反力発生部を拡大した断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ホルダ等に設けられる通路の説明を補助するための図である。 第6実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ホルダやハウジングに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第7実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ハウジングやホルダに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第8実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ハウジングに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第9実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ハウジングに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第10実施形態におけるペダル装置を示す模式図であり、ペダル装置の構成の説明を補助するための図である。 図14の第10実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ホルダやハウジングに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第11実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ハウジングに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第12実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ハウジングに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第13実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ホルダやハウジングに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第14実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ホルダに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第15実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ホルダ、ハウジング、および、ホルダに設けられる通路の説明を補助するための図である。 第16実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ハウジング、および、弾性部材に設けられる通路の説明を補助するための図である。 第17実施形態におけるペダル装置の反力発生部のホルダ単体を示す断面図であり、ホルダの筒部および底部に跨るように形成されている複数の通路の説明を補助するための図である。 図22の第17実施形態におけるペダル装置の反力発生部を示す断面図であり、反力発生部における弾性部材、ハウジング、および、弾性部材に設けられる通路の説明を補助するための図である。 第18実施形態におけるペダル装置の反力発生部の2つのホルダを軸線方向の一方側から視た図であり、ホルダに設けられた複数の通路の説明を補助するための図である。 第19実施形態におけるペダル装置の反力発生部の2つのホルダを軸線方向の一方側から視た図であり、ホルダに設けられた複数の通路の説明を補助するための図である。 第20実施形態におけるペダル装置の反力発生部において、2つのホルダ、および4つの弾性部材の配置関係の説明を補助するための断面図である。 第21実施形態の弾性部材、収納室、および通路を示す断面図であり、図8の上記第5実施形態の弾性部材、およびその周辺を拡大した拡大図に相当している図である。 第22実施形態の弾性部材、収納室、および通路を示す断面図であり、図8の上記第5実施形態の弾性部材、およびその周辺を拡大した拡大図に相当している図である。 第23実施形態のハウジング、弾性部材、および通路を示す断面図であり、図8の上記第5実施形態の弾性部材、およびその周辺を拡大した拡大図に相当している図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に本第1実施形態の車両のブレーキ用のペダル装置1の全体構成を示す。図2に本第1実施形態の車両のブレーキ用のペダル装置1の断面図を示す。
図1に示すように、本実施形態のペダル装置1は、車両80に搭載され、当該車両80の運転手による車両を制動するためのブレーキ操作(例えば、足による踏み込み操作、踏み戻し操作)を受ける。
車両80は、車輪で走行する乗り物である。車両80としては、例えば乗用車、商用車、農建機、小型モビリティ等がある。
ペダル装置1は、受けたブレーキ操作の量に応じた操作量信号をブレーキ制御回路83に出力する。ブレーキ制御回路83は、この操作量信号に応じて不図示のブレーキアクチュエータ(例えば液圧ブレーキ回路において液圧を調整する電動ポンプ)を制御することにより、各車輪のブレーキパッドを駆動するシステムである。このように、ペダル装置1は、ブレーキバイワイヤシステム82を実現するための装置である。
なお、図1の上下左右の4つの矢印はそれぞれ、ペダル装置1が搭載される車両80の向きを示す。
車両進行方向Daと車両80の上下方向(言い換えると、車両80の天地方向)である車両上下方向Dbとが、4つの矢印でそれぞれ示されている。また、本実施形態の説明では、車両進行方向Daにおける前側は車両進行方向前側とも称され、車両進行方向Daにおける後側は車両進行方向後側とも称される。車両上下方向Dbにおける上側は車両上側とも称され、車両上下方向Dbにおける下側は車両下側とも称される。
図1、図2、図3、および図4に示すように、ペダル装置1は、ハウジング10、ペダル20、回転角度センサ30、回転軸40、反力発生部50、および弾性部材60、70、330などを備えている。本実施形態のペダル装置1は、オルガン式ペダル装置である。
オルガン式のペダル装置1とは、ペダル20のうち運転者81に踏まれる部位がペダル20の回転中心CLに対して車両上方(すなわち、車両搭載時の天地方向における上方)に配置される構成のものをいう。
オルガン式のペダル装置1では、ペダル20は、そのペダル20に与えられる運転者81の踏力が増すほど、ペダル20のうち回転中心CLよりも車両上方の部位を車両下方(すなわち、車両搭載時の天地方向における下方)へ近づける向きに回転する。
なお、ペダル20の回転中心CLとは、ペダル20の揺動における回転中心である。また、本実施形態の説明では、そのペダル20の回転中心CLは、ペダル軸芯(すなわち、回転軸40の軸芯)CLとも称される。
図2および図3に示すように、ハウジング10は、反力発生部50等を収納する収納室10aを有している。ハウジング10は、収納室10aを車両上側に開口する開口部11を有して、車室内の床部に固定されている。ハウジング10には、その底部から後述する軸線Zbに沿って軸状に延びる支持部12が設けられている。支持部12は、反力発生部50のホルダ51を軸線方向Dcに移動可能になるように案内する案内部である。
支持部12には、軸線Zbに沿って軸状に延びる通路300が設けられている。通路300の下側開口部は、ハウジング10の外側に開口されている。通路300の上側開口部は、軸支持部51eの内側に連通している。軸支持部51eの内部は、中空部52aを通して中空部51aに連通されている。
通路300は、ホルダ51のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている。基準面Zhは、ホルダ51のうち最下部からの距離とホルダ52のうち最上部からの距離とが同一になる仮想面である。
このことにより、通路300は、ハウジング10の外側と中空部52a、51aとの間を連通していることになる。軸支持部51eには、軸支持部51eの内側から軸支持部51eの車両下側に水等の異物を重力によって導く通路301が設けられている。
ハウジング10には、収納室10aからハウジング10の外側に水等の異物を重力によって導く通路10b(すなわち、第2通路)が設けられている。
ペダル20は、操作者から踏み込み操作されることによって回転軸40を中心として回転する。具体的には、ペダル20は、ペダルパッド21、およびペダルアーム22を備える。
ペダルパッド21は、ハウジング10の車両上側に配置されている。ペダルパッド21は、長板状に形成されて、操作者の足から踏み込み操作を受ける。ペダルアーム22は、ペダルパッド21を車両下側から支えつつ、回転軸40を中心として回転する。
ペダルアーム22は、回転軸基部120、ペダルパッド支持部121、およびアーム部123を備える。回転軸基部120は、ハウジング10内に配置されている。回転軸基部120は、回転軸40に固定され、回転軸40を中心として回転可能に構成されている。回転軸40は、ハウジング10によって回転可能に支持されている。
ペダルパッド支持部121は、回転軸基部120に支持されて、ハウジング10の開口部11を貫通してペダルパッド21を支持するように構成されている。アーム部123は、ハウジング10内に配置されて、回転軸基部120から車両進行方向前側でかつ車両上側に延びるように形成されている。
回転角度センサ30は、ペダル20の回転角度(すなわち、回転軸40回転角度)を検出する。
反力発生部50は、ホルダ51、52、および弾性部材53、54、55を備える。
ホルダ51は、軸線方向Dcに移動可能に構成されている第2ホルダである。軸線方向Dcは、車両上下方向Dbに交差し、かつ車両進行方向Daに交差する所定方向である。具体的には、軸線方向Dcは、車両上側に進むほど車両進行方向Da後側に向かうように設定されている。
ホルダ51は、中空部51aを有して軸線Zbを中心とする円筒形状に形成され筒部51bと、中空部51aを軸線方向Dc他方側から塞ぐ底部51cと、筒部51bから軸線Zbを中心とする径方向外側に突起するフランジ部51dとを備える。底部51cは、弾性部材54を支える支持部を構成する。
フランジ部51dは、軸線Zbを中心とする環状に形成されている。フランジ部51dには、フランジ部51dの車両上側の水等の異物をフランジ部51dの車両下側に導く通路302が設けられている。
ホルダ51には、支持部12が貫通される筒状に形成されている軸支持部51eが設けられている。軸支持部51eは、底部51cに支持されている。
本実施形態のホルダ51には、その中空部51aのうち、ホルダ52の車両上側とホルダ52の車両下側とを連通する通路91が設けられている。
通路91は、筒部51bの内周面から軸線Zbを中心とする径方向外側に凹むように形成されている。通路91は、ホルダ52の筒部52bによって軸線Zbを中心とする径方向内側から覆われている。
ホルダ52は、ホルダ51の中空部51a内に配置されている第1ホルダである。ホルダ52は、軸線方向Dcに移動可能に構成されている。ホルダ52は、中空部52aを有して軸線Zbを中心とする円筒形状に形成され筒部52bと、中空部52aを軸線方向Dc一方側から塞ぐ蓋部52cとを備える。
ホルダ52は、ホルダ51に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている。ホルダ52の蓋部52cには、車両上下方向Dbに連通する通路90(すなわち、第1通路)が設けられている。
通路90は、蓋部52cの車両上側の水等の異物を重力によってホルダ52の車両下側に通過させる。通路90は、中空部52aから砂、埃、摩耗紛等の異物を振動等によってホルダ52の車両上側に通過させる。摩耗紛は、ホルダ52、51、弾性部材53、54、55等が摩耗によって生じる粉体である。
ホルダ51の底部51cには、図2、図3、および図4に示すように、車両上下方向Dbに連通する複数の通路92(すなわち、第2通路)が設けられている。複数の通路92は、図4に示すように、軸線Zbを中心とする円周方向に並べられている。複数の通路92は、ホルダ51の底部51cの車両上側の水等の異物をホルダ51の底部51cの車両下側に導く。
本実施形態では、複数の通路92として、4つの通路92がホルダ51の底部51cに設けられている。複数の通路92は、ホルダ51のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている。基準面Zhは、ホルダ51のうち最下部からの距離とホルダ51のうち最上部からの距離とが同一になる仮想面である。
本実施形態のホルダ51、52は、金属材料や樹脂材料によって構成されている。
弾性部材53は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材53は、ハウジング10の底部とホルダ51のフランジ部51dの間に配置されている。
このことにより、弾性部材53は、ハウジング10の底部によって支持されて、ホルダ51を支えることになる。なお、本実施形態の弾性部材53は、第2弾性部材、或いは第3弾性部材を構成する。
弾性部材54は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルばねである。弾性部材54は、ホルダ52の中空部52a内に配置されている。弾性部材54は、ホルダ51の底部51cとホルダ52の蓋部52cとの間に配置されている。
このことにより、弾性部材54は、ホルダ51の底部51cに支持されて、ホルダ52の蓋部52cを支える。なお、本実施形態の弾性部材54は、第1弾性部材、或いは第2弾性部材を構成する。
弾性部材55は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルばねとしての第2弾性部材である。弾性部材55は、ペダルアーム22のアーム部123とホルダ52の蓋部52cとの間に配置されている。
このことにより、弾性部材55は、ホルダ52によって支持されて、ペダル20を支えることになる。
このように構成される弾性部材53、54、55は、回転力に対する反力としての弾性力をペダルアーム22のアーム部123に与える。
本実施形態の弾性部材53、54、55は、例えば、金属材料によって構成されている。
弾性部材60は、ゴム等の弾性部材によって構成され、ペダルアーム22のアーム部123に支持されている。弾性部材60は、ホルダ52の蓋部52cに向けて凸となるように形成されている。
弾性部材60は、ペダルアーム22のアーム部123の車両下側に配置されて、ホルダ52の蓋部52cに当たることにより弾性変形により圧縮して弾性力をホルダ52の蓋部52cに与える。
弾性部材70は、反力発生部50Aに対して、ペダル20の回転中心CLを中心とする径方向外側に配置されている。弾性部材70は、ハウジング10の収納室13に圧入によって嵌め込まれている。
すなわち、弾性部材70は、ハウジング10の収納室13に入れられた状態でハウジング10に保持されている。本実施形態の弾性部材70は、ペダルパッド21に当たることにより弾性変形により圧縮して弾性力をペダルパッド21に与える。
弾性部材330は、ハウジング10の収納室14に圧入によって嵌め込まれている。
すなわち、弾性部材330は、ハウジング10の収納室14内に入れられた状態で、ハウジング10に支持されている。弾性部材330は、アーム部123に当たることにより弾性変形により圧縮して弾性力をアーム部123に与える。
本実施形態の弾性部材60、70、330は、ゴム等の弾性部材によって構成されている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81によってペダル20のペダルパッド21がブレーキ操作されて、運転者81の踏力がペダル20のペダルパッド21に加わると、ペダル20は回転中心CLまわりに回転する。
詳細には、ペダルアーム22、ペダルパッド21、および回転軸40は、車両進行方向前側へ移動するように回転中心CLまわりに揺動する。言い換えると、ペダル20は、非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動を行う。
このとき、回転角度センサ30は、回転軸40の回転角度を示す電気信号をブレーキ制御回路83へ出力する。ブレーキ制御回路83は、ブレーキバイワイヤシステム82に含まれるブレーキ回路を駆動制御して車両80の制動に必要な液圧(例えば、油圧)を発生させ、その液圧によりブレーキパッドを駆動して車両80を減速または停止させる。
このとき、ペダル20の回転に伴ってペダルアーム22のアーム部123、および弾性部材60が回転中心CLまわりに回転する。このため、ペダル20の回転力がアーム部123から軸線方向Dcの一方側から弾性部材55に加わる。このため、弾性部材55は、ホルダ52の蓋部52cによって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。
このとき、弾性部材55の弾性力は、ペダル20の回転力に対する反力としてアーム部123に加わる。
これに加えて、弾性部材55の弾性力が軸線方向Dcの一方側からホルダ52の蓋部52cに加わる。このため、ホルダ52が軸線方向Dcの他方側に変位する。このため、ホルダ52の蓋部52cが弾性部材54を軸線方向Dcの一方側から押し付ける。
したがって、弾性部材54は、ホルダ51の底部51cによって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。このため、弾性部材54の弾性力がホルダ51の底部51cとホルダ52の蓋部52cとに加わる。
このため、ホルダ51は、弾性部材54の弾性力によって軸線方向Dcの他方側に変位する。これに伴い、弾性部材53は、ハウジング10の底面によって支持された状態で、ホルダ51のフランジ部51dによって軸線方向Dcの一方側から押し付けられる。
このことにより、弾性部材53は、弾性変形により圧縮して弾性力をホルダ51に与えることになる。このような弾性部材53、54、55の弾性変形により、ペダル20の回転力に対する反力をペダル20に与える。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材53、54、55は大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材70からペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材53、54、55の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材53、54、55の弾性力がペダル20に与えられた状態で、ペダルアーム22、ペダルパッド21、および回転軸40は、車両進行方向後側へ移動するように回転中心CLまわりに揺動する。言い換えると、ペダル20は、最大踏込み状態から非踏込み状態へと姿勢変化する揺動を行う。
このとき、ホルダ52の蓋部52cの車両上側の水等の異物は、通路90、91を通してホルダ52の車両下側に重力によって導かれる。
このようにホルダ52の車両下側に導かれる異物は、複数の通路92を通してホルダ51の車両下側に導かれる。フランジ部51dの車両上側の異物は、通路302を通してフランジ部51dの車両下側に導かれる。これに加えて、軸支持部51eの内側の異物は、重力によって通路301を通してホルダ51の車両下側に導かれる。
このようにホルダ51の車両下側に導かれる異物は、重力によってハウジング10の底面に導かれる。この導かれる異物は、ハウジング10の通路10bを通して収納室10a(すなわち、ハウジング10)の外側に導かれる。
また、運転者81からペダル20に与えられる踏力によってホルダ52に振動が生じる。車両の走行に伴ってホルダ52に振動が生じる。このような振動が起因して、ホルダ52の中空部52aの砂、摩耗紛、埃等の異物は、通路92およびホルダ52の車両上側を通してホルダ51の外側に移動する。
この移動した異物は、ハウジング10の通路10bを通してハウジング10の外側に重力によって導かれる。
さらに、軸支持部51eの内側の異物は、重力によって通路300を通してハウジング10の外側に導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、操作者から踏み込み操作されることによって回転軸40を中心として回転するペダル20を備える。
ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20の回転力を軸線方向Dcの一方側から受けることにより弾性変形により圧縮して弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える弾性部材55を備える。
ペダル装置1は、軸線方向Dcに変位可能に構成され、弾性部材55を軸線方向Dcの他方側から支えるホルダ52を備える。
ペダル装置1は、ホルダ52を軸線方向Dcの他方側から支え、弾性部材55の弾性力をホルダ52を介して軸線方向Dcの一方側から受けることにより弾性変形により圧縮して弾性力をホルダ52に与える弾性部材54を備える。
ホルダ52の蓋部52cは、ホルダ52の中空部52aとホルダ52の車両上側とを連通して異物を重力や振動によってホルダ52の外側に通過させる通路90を有している。
したがって、通路90によってホルダ52の中空部52aからホルダ52の外側に異物を排出することができる。このため、ホルダ52の中空部52aに異物が貯まることを防ぐことができる。
よって、水等の異物が起因して、錆、氷結やホルダ52に異音発生等の作動不良が生じることを抑えることができる。ホルダ52や弾性部材54の摩耗粉、砂、埃等の異物が、ホルダ52や弾性部材54に作動不良を生じさせることを抑えることができる。ホルダ52が樹脂材料から成る場合にはホルダ52に加水分解が生じることを未然に抑えることができる。このため、ホルダ52の加水分解に起因してホルダ52に作動不良が生じることはない。
さらに、ホルダ51、52の間に摩耗粉、砂、埃等の異物が詰まってホルダ51、52の作動不良を生じることもない。弾性部材53、54、55おいて摩耗粉、砂、埃等の異物が詰まることにより弾性部材53、54、55の伸縮を妨げることはない。
以上により、異物が起因してホルダ52や弾性部材54に作動不良が生じることを抑えることができる。
このように構成される本実施形態では、次の(a)(b)(c)(d)(e)の作用効果を得ることができる。
(a)ペダル装置1は、軸線方向Dcに変位可能に構成され、かつ弾性部材54を軸線方向Dcの他方側から支えるホルダ51を備える。ペダル装置1は、ホルダ51を軸線方向Dcの他方側から支え、弾性部材54の弾性力をホルダ51を介して受けることにより弾性変形により圧縮する弾性部材53を備える。
ホルダ51の底部51cは、重力により異物をホルダ51の中空部51aからホルダ51の車両下側に導く通路92を有している。
したがって、ホルダ51の中空部52aからホルダ51の車両下側に重力により異物を導くことができる。このため、ホルダ51の中空部52a内の異物によって弾性部材53に作動不良が生じることを抑えることができる。
ホルダ51が樹脂材料から成る場合にはホルダ51に加水分解が生じることを未然に抑えることができる。このため、ホルダ51の加水分解に起因してホルダ51に作動不良が生じることはない。
(b)ペダル装置1は、弾性部材55、54、53、およびホルダ51、52を収納する収納室10aと、収納室10aからハウジング10の外側に異物を導く通路10bとを形成するハウジング10を備える。このため、収納室10a内から収納室10aの外側に異物を重力で導くことができる。
したがって、弾性部材55、54、53、ホルダ51、52に異物によって作動不良が生じることを未然に抑えることができる。
(c)ペダル装置1は、ホルダ51が軸線方向Dcに変位可能になるようにホルダ51を案内し、かつホルダ51の中空部51a内から中空部51aの外側に異物を導く通路300を有している支持部12を備える。
このため、支持部12の通路300がホルダ51の中空部51a内からホルダ51の外側に異物を重力によって導くことができる。したがって、ホルダ51の中空部51a内から異物をより一層良好に排出することができる。
(d)ペダル装置1は、ホルダ51の内周面には、ホルダ52の車両上側とホルダ52の車両下側とを連通する通路91が設けられている。このため、ホルダ52の車両上側から通路91を通してホルダ52の車両下側に異物を重力によって通過させることができる。したがって、ホルダ52の車両上側に配置される弾性部材55が異物によって作動不良が生じることを未然に抑えることができる。
(e)弾性部材53、54、55のそれぞれの軸線方向Dcは、ペダル装置1が車両に搭載された状態で、水平方向Dsに対して斜めになっている。このため、弾性部材53、54、55は、それぞれ、バネとして、水平方向Dsに対して斜めになる軸線方向Dcに弾性変形によって伸縮する。
このため、弾性部材53、54、55のそれぞれの軸線方向Dcが水平方向Dsに平行である場合に比べて、弾性部材53、54、55から異物が排出し易くなる。したがって、異物が排出する排出性を向上することができる。
(第1実施形態の第1変形例)
上記第1実施形態では、ホルダ52の車両上側とホルダ52の車両下側とを連通するために、通路91をホルダ51に設けた例について説明した。
しかし、これに代えて、ホルダ52の外周面に通路を設け、この通路によって、ホルダ52の車両上側とホルダ52の車両下側とを連通させてもよい。
具体的には、通路は、ホルダ52の外周面から軸線Zbを中心とする径方向内側に凹む凹部によって構成されている。この凹部は、ホルダ51の内周面によって覆われている。
このことにより、ホルダ52の通路を用いて、ホルダ52の車両上側からホルダ52の車両下側に水等の異物を導くことができる。
(第1実施形態の第2変形例)
上記第1実施形態では、ホルダ51が軸線方向Dcに変位可能になるようにホルダ51を案内する支持部12を設けた例について説明した。
しかし、これに代えて、ホルダ52が軸線方向Dcに変位可能になるようにホルダ52を案内する案内部を設けてもよい。この場合、ホルダ52の中空部52a内から異物を排出する通路を案内部に設けてもよい。
(第2実施形態)
本第2実施形態のペダル装置1のホルダ51は、上記第1実施形態のペダル装置1において、異物の排出性を向上するために、底部51cの底面51fを傾斜状に形成した例について図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態のペダル装置1のうち反力発生部50およびその周辺部分を示す部分拡大図である。
本実施形態のペダル装置1の複数の通路92は、図5に示すように、ホルダ51の底部51cのうち軸線Zbを中心とする径方向外側に設けられている。複数の通路92は、ホルダ51の底部51cにおいて、軸線Zbを中心とする円周方向に並べられている。
ホルダ51の底部51cのうち軸線方向Dcの一方側には、傾斜面としての底面51fが形成されている。ホルダ51の底部51cの底面51fは、軸線Zbを中心とする径方向内側から径方向外側に近づくほど、軸線方向Dcの他方側に向かう傾斜状に形成されている。
すなわち、ホルダ51の底部51cの底面51fは、軸線Zbを中心とする径方向内側から複数の通路92に近づくほど、軸線方向Dcの他方側に向かう傾斜状に形成されている。
以上説明した本実施形態によれば、底面51fの車両上側の異物を複数の通路92に良好に集めることができる。このため、ホルダ51の底部51cにおける異物の排出性を向上することができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、複数の通路92は、ホルダ51の底部51cのうち軸線Zbを中心とする径方向外側に設けられている例について説明した。
しかし、これに代えて、複数の通路92は、ホルダ51の底部51cのうち軸線Zbを中心とする径方向内側に設けられている本第3実施形態について図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態のペダル装置1のうち反力発生部50およびその周辺部分を示す部分拡大図である。
複数の通路92は、ホルダ51の底部51cのうち軸線Zbを中心とする径方向内側に設けられている。複数の通路92は、軸支持部51eに対して軸線Zbを中心とする径方向内側において、軸線Zbを中心とする円周方向に並べられている。
ホルダ51の底部51cの底面51fは、傾斜面として、軸線Zbを中心とする径方向外側から径方向内側に近づくほど、軸線方向Dcの他方側に向かう傾斜状に形成されている。
すなわち、ホルダ51の底部51cの底面51fは、軸線Zbを中心とする径方向外側から複数の通路92に近づくほど、軸線方向Dcの他方側に向かう傾斜状に形成されている。
以上説明した本実施形態によれば、底面51fの車両上側の異物を複数の通路92に良好に集めることができる。このため、ホルダ51の底部51cにおける異物の排出性を向上することができる。
(第4実施形態)
本第4実施形態のホルダ51の底部51cは、上記第1実施形態のホルダ51において、複数のリブ92aが軸線Zcを中心とする放射状に形成されている例について図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態のペダル装置1のホルダ51の底部51cを軸線方向Dcの他方側から視た図である。
複数の通路92は、ホルダ51の底部51cのうち軸線Zbを中心とする円周方向に並べられている。複数のリブ92aは、ホルダ51の底部51cにおいて複数の通路92のうち隣り合う2つの通路92の間に配置されている。
複数のリブ92aは、軸線Zcを中心とする円周方向に並べられている。複数のリブ92aは、軸線Zcを中心とする放射状に形成されている。このことにより、ホルダ51の底部51cにおいて、複数の通路92を形成することになる。
以上説明した本実施形態によれば、複数のリブ92aは、底部51cにおいて、複数の通路92のうち隣り合う2つの通路92の間に配置され、かつ軸線Zcを中心とする放射状に形成されていることにより複数の通路92をそれぞれ形成する。
したがって、底部51cは、弾性部材54を良好に支持しつつ、複数の通路92による異物の排出性を確保することができる。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、ペダル装置1として、オルガン式ペダル装置を用いた例について説明した。しかし、これに代えて、ペダル装置1として、ペンダント式ペダル装置を用いる本第5実施形態について図8、図9を参照して説明する。
図8は、本実施形態の車両のブレーキ用のペダル装置1の断面図である。図9は、本実施形態のペダル装置1のうち反力発生部50およびその周辺部分を示す部分拡大図である。
本実施形態では、図8、図9に示すように、ペダル装置1は、上記第1実施形態のペダル装置1において、ペダル20に代わるペダル20Aと、反力発生部50に代わる反力発生部50Aとを備える。ペダル装置1は、上記第1実施形態のペダル装置1において、弾性部材70に代わる弾性部材70Aを備える。
本実施形態のペダル装置1と上記第1実施形態のペダル装置1とにおいて、同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態のペダル装置1は、ペンダント式ペダル装置である。ペンダント式のペダル装置1とは、ペダル20Aのうち運転者81に踏まれる部位がペダル20Aの回転中心CLに対して車両下方(すなわち、車両搭載時の天地方向における下方)に配置される構成のものをいう。そして、ペンダント式のペダル装置1では、ペダル20Aは、そのペダル20Aに与えられる運転者81の踏力が増すほど、ペダル20Aのうち回転中心CLよりも車両下方の部位を車両進行方向前側へ近づける向きに揺動する。
本実施形態の反力発生部50Aと上記第1実施形態の反力発生部50とは、ホルダ51、52の配置関係が相違するだけで、実質的同様に、ホルダ51、52、および弾性部材53、54、55を備える。ホルダ51は、ホルダ52に対して軸線Zbを中心とする径方向外側に配置されている。
ホルダ51の筒部51bには、中空部51aからホルダ51の車両下側に異物を通過させる通路91Aが設けられている。通路91Aは、ホルダ51の筒部51bのうち軸線Zbを中心とする内周面400において、軸線Zbを中心とする径方向外側に凹むように形成されている。すなわち、通路91Aは、ホルダ51の筒部51bのうち軸線Zbを中心とする内周面400によって形成されている。
通路91Aは、ホルダ52の筒部52bの外周面によって軸線Zbを中心とする径方向内側から覆われることになる。通路91Aは、ホルダ51のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている。
基準面Zhは、ホルダ52のうち最下部からの距離とホルダ52のうち最上部からの距離とが同一になる仮想面である。
本実施形態において、通路91Aは、ホルダ52の筒部52bのうち軸線方向Dcの一方側に開口する出口401を有している。ホルダ51の筒部51bのうち軸線Zcを中心とする内周面400は、軸線方向Dcの他方側から軸線方向Dcの一方側に向かうほど軸線Zbを中心とする径方向外側に向かう傾斜状に形成されている。
すなわち、内周面400は、軸線方向Dcの他方側から出口401に近づくほど軸線Zbを中心とする径方向外側に向かう傾斜状に形成されている。ホルダ51の筒部51bのうち軸線方向Dcの一方側は、軸線方向Dcの他方側に比べて車両下側に配置されている。
ここで、内周面400は、ホルダ51の中空部51a内の異物を出口401に案内する役割を果たす。以上により、通路91Aは、軸線方向Dcの他方側から出口401に近づくほど軸線Zbを中心とする径方向外側に向かう傾斜状に形成されていることになる。
本実施形態では、通路91Aは、内周面400において軸線Zbを中心とする全周に亘って形成してもよい。或いは、通路91Aは、内周面400において軸線Zbを中心とする周方向のうち一部分に形成されるようにしてもよい。
なお、ホルダ51を金属材料や樹脂材料で射出成形する際に中空部51aを成形するための抜き勾配によって内周面400を構成してもよい。
本実施形態の反力発生部50Aでは、弾性部材55は、ペダル20Aとホルダ52の蓋部52cとの間に配置されている。弾性部材54は、ホルダ51の底部51cとホルダ52の蓋部52cとの間に配置されている。弾性部材53は、ホルダ51のフランジ部51dとハウジング10の底面との間に配置されている。
本実施形態の弾性部材70Aは、反力発生部50Aに対して、ペダル20Aの回転中心CLを中心とする径方向外側に配置されている。弾性部材70Aは、ゴム等の弾性部材によって構成され、ハウジング10の収納室13に圧入によって嵌め込まれている。
すなわち、弾性部材70Aは、ハウジング10の収納室13に入れられた状態でハウジング10に保持されている。弾性部材70Aには、収納室13内の異物を収納室13の外側に重力によって導く通路13aが設けられている。通路13aは、弾性部材70Aの外表面から内側に凹むように形成されている。
本実施形態の弾性部材330は、回転中心CLを中心とする回転方向において、弾性部材70A、反力発生部50に対して反対側に配置されている。弾性部材330は、ゴム等の弾性部材によって構成されている。
弾性部材330は、ハウジング10の収納室14内に圧入によって嵌め込まれている。すなわち、弾性部材330は、ハウジング10の収納室14内に入れられた状態で、ハウジング10に支持されている。
弾性部材330は、ペダル20Aの回転に伴ってペダル20Aから回転力が加えられることにより弾性変形により圧縮して弾性力を回転力に対する反力としてペダル20Aに与える。ハウジング10には、収納室14内の異物を収納室14の外側に重力によって導く通路96が設けられている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20Aのペダルパッド21に加わると、ペダル20Aは回転中心CLまわりに回転する。詳細には、ペダル20Aは、車両進行方向前側へ移動するように回転中心CLまわりに揺動する。言い換えると、ペダル20Aは、非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動を行う。
このとき、回転角度センサ30は、回転軸40の回転角度を示す電気信号をブレーキ制御回路83へ出力する。
これにより、ペダル20Aの回転力が軸線方向Dcの一方側から弾性部材55に加わる。このため、弾性部材55は、ホルダ52の蓋部52cによって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。このとき、弾性部材55の弾性力は、ペダル20Aの回転力に対する反力としてペダル20Aに加わる。
これに加えて、弾性部材55の弾性力が軸線方向Dcの一方側からホルダ52の蓋部52cに加わる。このため、ホルダ52が軸線方向Dcの他方側に変位する。これに伴い、ホルダ52の蓋部52cが弾性部材54を軸線方向Dcの一方側から押し付ける。
したがって、弾性部材54は、ホルダ51の底部51cによって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。このため、弾性部材54の弾性力がホルダ51の底部51cとホルダ52の蓋部52cとに加わる。
このため、ホルダ51は、弾性部材54の弾性力によって軸線方向Dcの他方側に変位する。これに伴い、弾性部材53は、ハウジング10の底面によって支持された状態で、ホルダ51のフランジ部51dによって軸線方向Dcの一方側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮して弾性力をホルダ51に与える。
このような弾性部材53、54、55の弾性変形により、ペダル20Aの回転力に対する反力をペダル20Aに与える。
さらに、弾性部材70Aは、ペダル20Aから与えられるペダル20Aの回転力によって押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。これに伴い、弾性部材70Aは、弾性力をペダル20Aの回転力に対する反力としてペダル20Aに与える。
このとき、ペダル20Aが非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20Aが非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材53、54、55、70Aは大きく弾性変形する。このため、ペダル20Aが非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材53、54、55、70Aからペダル20Aに与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20Aが運転者81の足部から解放されて、ペダル20Aに対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材53、54、55、70Aの弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材53、54、55、70Aの弾性力がペダル20Aに与えられた状態で、ペダル20Aは、車両進行方向後側へ移動するように回転中心CLまわりに揺動する。言い換えると、ペダル20Aは、最大踏込み状態から非踏込み状態へと姿勢変化する揺動を行う。
この際に、弾性部材330は、ペダル20Aから与えられるペダル20Aの回転力によって押し付けられて、弾性変形により圧縮する。このため、弾性部材330の弾性力がペダル20Aの回転力に対する反力としてペダル20Aに与えられる。
このとき、ホルダ52の中空部52a内に存在する水等の異物は、通路93、94を通してホルダ52の車両下側に重力によって導かれる。ホルダ51の中空部51a内に存在する水等の異物は、通路91Aを通してホルダ51の車両下側に重力によって導かれる。
このようにホルダ52、51の車両下側に導かれる異物は、重力によってハウジング10の底面に導かれる。この導かれる異物は、ハウジング10の開口部11を通して収納室10a(すなわち、ハウジング10)の外側に導かれる。
また、ハウジング10の収納室14の水、塵、砂、摩耗粉等の異物は、上述の振動や重力によって通路96を通して収納室14の外側に導かれる。
さらに、ハウジング10の収納室13の水、塵、砂、摩耗粉等の異物は、上述の振動や重力によって通路13aを通して収納室14の外側に導かれる。
さらに、ハウジング10の収納室13内の異物は、通路13aを通して収納室13の外側に上述の振動や重力によって通過される。
また、ハウジング10の収納室14内の異物は、通路96を通して収納室14の外側に上述の振動や重力によって通過される。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、操作者から踏み込み操作されることによって回転軸40を中心として回転するペダル20Aを備える。
ペダル装置1は、ペダル20Aの回転に伴ってペダル20Aの回転力を軸線方向Dcの一方側から受けることにより弾性変形により圧縮して弾性力を回転力に対する反力としてペダル20Aに与える弾性部材55を備える。
ペダル装置1は、軸線方向Dcに変位可能に構成され、弾性部材55を軸線方向Dcの他方側から支えるホルダ52を備える。
ペダル装置1は、ホルダ52を軸線方向Dcの他方側から支え、弾性部材55の弾性力をホルダ52を介して軸線方向Dcの一方側から受けることにより弾性変形により圧縮して弾性力をホルダ52に与える弾性部材54を備える。
ホルダ52は、ホルダ52の車両上側から車両下側に異物を上述の振動や重力によって導く少なくとも通路93、94を有している。
したがって、通路93、94によってホルダ52の中空部52aからホルダ52の車両下側に水等の異物を導くことができる。このため、ホルダ52の中空部52a内の異物が起因して弾性部材54に作動不良が生じることを抑えることができる。
このように構成される本実施形態では、次の作用効果(f)(g)(h)(i)(j)を得ることができる。
(f)ハウジング10は、収納室10a内の異物を収納室10aの外側に上述の振動や重力によって導く開口部11を備える。このため、収納室10a内の異物を収納室10aの外側に良好に排出することができる。
(g)ホルダ52は、軸線方向Dcに延びる軸線Zbを中心とする筒状に形成されて筒部52bと、筒部52bを軸線方向Dcの一方側から塞ぐ部材としての底部52fとを有している。
(h)ハウジング10には、収納室14から異物を収納室14の外側に導く通路96が設けられている。このため、収納室14から水等の異物を排出することができる。したがって、収納室14内の弾性部材330に加水分解が生じることを未然に抑えることができる。
ここで、ホルダ52のうち最下部からの距離とホルダ52のうち最上部からの距離とが同一(すなわち、等距離)になる仮想面を基準面Zhとする。距離とは、最下部、或いは最上部から最短の距離のことである。
通路93、94は、ホルダ52のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている。なお、本実施形態では、ホルダ52の基準面Zhとホルダ52の基準面Zhとが共通の仮想面になっている。
ここで、通路93は、ホルダ52の底部52fに配置されている。通路94は、筒部52bに配置されている。したがって、ホルダ52の中空部52aから通路93、94を通してホルダ52の車両下側に異物を重力によって良好に排出することができる。
(i)通路93Aは、ホルダ52の底部52fのうち基準面Zhを含む位置に配置されている。したがって、ホルダ52の中空部52aから通路93Aを通してホルダ52の車両下側に異物を重力によって良好に排出することができる。
(j)ホルダ51の筒部51bのうち通路91Aを形成する内周面400は、軸線方向Dcの他方側から出口401に近づくほど軸線Zbを中心とする径方向外側に向かう傾斜状に形成されている。このため、内周面400は、ホルダ51の中空部51a内の異物を出口401に良好に導くことができる。したがって、ホルダ51の中空部51a内の異物をホルダ51の外側に排出する排出性を向上することができる。
(第5実施形態の変形例)
上記第5実施形態では、ホルダ51の筒部51bの内周面において、軸線Zbを中心とする径方向外側に凹む凹部を通路91Aとした例について説明した。
しかし、これに代えて、ホルダ52の筒部52bの外周面において、軸線Zbを中心とする径方向内側に凹む凹部を通路91Aとしてもよい。
(第6実施形態)
上記第1実施形態では、3つの弾性部材55、54、53を用いた反力発生部50を用いた例について説明した。
しかし、これに代えて、弾性部材140、141、142、143、144、145、146を用いた反力発生部60Aを用いた本第6実施形態について図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態の反力発生部60Aの全体構成を示す断面図である。
本実施形態の反力発生部60Aは、ハウジング10、支持部15、ホルダ130、131、132、133、134、弾性部材140、141、142、143、144、145、146を備える。
ハウジング10は、収納室10aを有している軸線Zbを中心とする円筒状に形成されている。軸線Zbは、車両上下方向Dbに延びるように設定されている。
ハウジング10の底部には、ハウジング10の収納室10a内の異物をハウジング10の外側に重力によって導く通路153(すなわち、第2通路)が設けられている。ハウジング10には、収納室10a内の異物をハウジング10の外側に通過させる通路150が設けられている。
ホルダ130は、ペダル20に対して車両下側に配置されている。ハウジング10に対して車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。ホルダ130は、車両上下方向Dbに可能に構成されている。本実施形態のホルダ130は、ペダル20の回転力をホルダ131に伝える。
ホルダ131は、軸線Zbを中心とする環状に形成されている。ホルダ131は、ハウジング10の収納室10aに配置され、かつホルダ130に対して車両下側に配置されている。ホルダ131は、ホルダ134に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている。
本実施形態のホルダ131は、ハウジング10に対して車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。
ホルダ132は、軸線Zbを中心とする環状に形成されている。ホルダ132は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ131に対して車両下側に配置されている。ホルダ132は、ホルダ134に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている。
本実施形態のホルダ132は、ハウジング10に対して車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。ホルダ132には、ホルダ132の車両上側の異物をホルダ132の車両下側に導く通路154が設けられている。
ホルダ133は、中空部133aを有して軸線Zbを中心とする筒状に形成されている。ホルダ133は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ132に対して車両下側に配置されている。ホルダ133は、ホルダ134に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている。
本実施形態のホルダ133は、ハウジング10に対して車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。ホルダ133には、車両上側から中空部133aに貫通する通路133bが設けられている。
ホルダ134は、軸線Zbを中心とする円筒状に形成されている。ホルダ134は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ133に対して軸線Zbを中心とする径方向外側に配置されている。
本実施形態のホルダ134は、ハウジング10に対して車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。ホルダ134の底部134aには、収納室10a内の異物をホルダ134の車両下側に導く通路151、152が設けられている。
弾性部材140は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ134に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている第1弾性部材である。弾性部材140は、ホルダ131、133の間に配置されている。
弾性部材141は、ハウジング10の収納室10a内に配置されている第2弾性部材である。弾性部材141は、例えば、ホルダ134に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されているコイルばねである。弾性部材141は、ホルダ131、132の間に配置されている。
弾性部材142は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ134に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている。弾性部材142は、ホルダ132、ホルダ134の底部134aの間に配置されている。
弾性部材143は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ134に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている第2弾性部材である。弾性部材143は、ホルダ133およびホルダ134の底部134aの間に配置されている。
本実施形態の弾性部材140、142、143、143は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。
弾性部材144、145、146は、それぞれ、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ134に対して車両下側に配置されている。弾性部材145、146の間には、弾性部材145を車両下側から支える支持部15が配置されている。支持部15には、通路151、152を通過した異物をホルダ134の車両下側に導く通路156が設けられている。
本実施形態の弾性部材144、145、146は、それぞれ、例えば、板バネによって構成されている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダル20は回転して回転力がホルダ130に加わる。これに伴い、ホルダ130は、車両下側に変位する。このため、ホルダ131は、ホルダ130によって車両上側から押し付けられて、車両下側に変位する。
このため、弾性部材141は、ホルダ132によって支持された状態で、ホルダ131によって車両上側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。これに加えて、弾性部材140は、ホルダ133によって支持された状態で、ホルダ131によって車両上側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。
このように弾性部材140、141が弾性変形により圧縮することにより弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてホルダ131、130を介してペダル20に与える。
このとき、弾性部材140の弾性力はホルダ133にも与えられることにより、ホルダ133は車両下側に変位する。このため、弾性部材143は、ホルダ134の底部134aによって支持された状態で、ホルダ133によって車両上側から押し付けられる。このため、弾性部材143は、弾性変形により圧縮する。
また、弾性部材141の弾性力はホルダ132にも与えられることにより、ホルダ132は車両下側に変位する。このため、弾性部材142は、ホルダ134の底部134aによって支持された状態で、ホルダ132によって車両上側から押し付けられる。このため、弾性部材142は、弾性変形により圧縮する。
このように、弾性部材142、143は、弾性変形により圧縮することにより、弾性力をホルダ134の底部134aに与える。これに伴い、ホルダ134は車両下側に変位する。これに伴い、弾性部材144、145、146は、ホルダ134の底部134aによって車両上側から押し付けられて、弾性変形により圧縮する。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材140、141、142、143、144、145、146は大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Aからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材140、141、142、143、144、145、146の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材140、141、142、143、144、145、146の弾性力がペダル20に与えられた状態で、ペダル20は揺動する。
このとき、ハウジング10のうちホルダ131の車両上側の水等の異物は、通路150を通してハウジング10の外側に重力によって導かれる。
さらに、ホルダ132の車両上側の水等の異物は、通路154を通してホルダ132の車両下側に重力によって導かれる。
その後、ホルダ133の車両上側の水等の異物は、通路133bを通して中空部133aを通してホルダ133の車両下側に重力によって導かれる。
このようにホルダ133の車両下側に導かれる異物は、ホルダ134の底部134aに重力によって導かれる。その後、この導かれる異物は、ホルダ134の底部134aの通路151、152、および通路156を通してハウジング10の底部に重力によって導かれる。
この導かれる異物は、ハウジング10の底部から通路153を通してハウジング10の車両下側(すなわち、収納室10aの外側)に重力によって導かれる。このようにハウジング10の収納室10aから異物がハウジング10の外側に排出されることになる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、操作者から踏み込み操作されることによって回転軸40を中心として回転するペダル20を備える。ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20から与えられる回転力によって弾性変形により圧縮することにより弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える弾性部材140、141、142、143、144、145、146を備える。
ペダル装置1は、弾性部材140、141、142、143、144、145、146を収納する収納室10aを形成するハウジング10を備える。ハウジング10には、収納室10a内から収納室10aの外側に異物を導く通路153が設けられている。
したがって、ハウジング10の外側に異物を排出することができるので、水等の異物が起因して弾性部材140~146に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
(第7実施形態)
上記第6実施形態では、7つの弾性部材140、141、142、143、144、145、146を用いた反力発生部60Aを用いた例について説明した。
しかし、これに代えて、3つの弾性部材140、141、147を用いた反力発生部60Bを用いた本第7実施形態について図11を参照して説明する。
図11は、本実施形態の反力発生部60Bの全体構成を示す断面図である。
本実施形態の反力発生部60Bは、ハウジング10、ホルダ130、131、132A、弾性部材140、141、147を備える。
ハウジング10は、収納室10aを有している軸線Zbを中心とする円筒状に形成されている。ハウジング10の底部には、ハウジング10の収納室10a内の異物を収納室10aの外側に導く通路153が設けられている。
ホルダ130は、ペダル20に対して車両下側に配置されている。ホルダ130は、車両上下方向Dbに可能に構成されている。本実施形態のホルダ130は、ペダル20の回転力をホルダ131に伝える。
ホルダ131は、軸線Zbを中心とする環状に形成されている。ホルダ131は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ130に対して車両下側に配置されている。
本実施形態のホルダ131は、ハウジング10に対して車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。ホルダ131には、ホルダ131の車両上側の異物をホルダ131の車両下側に導く通路160が設けられている。
ホルダ132Aは、軸線Zbを中心とする環状に形成されている。ホルダ132Aは、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ131に対して車両下側に配置されている。ホルダ132Aには、弾性部材147を保持する保持部132hが設けられている。
ホルダ132Aには、ホルダ132Aの車両上側の異物をホルダ132Aの車両下側に通過させる通路161が設けられている。ホルダ132の保持部132hには、保持部132hの車両上側の異物を保持部132hの車両下側に導く通路162が設けられている。
弾性部材140は、ハウジング10の収納室10a内に配置されている板バネとしての第1弾性部材である。弾性部材140は、ホルダ131、132Aの間に配置されている。
弾性部材141は、例えば、コイルバネである。弾性部材141は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、かつホルダ131、およびハウジング10の底部の間に配置されている第1弾性部材である。
弾性部材147は、ハウジング10の収納室10a内に配置され、ホルダ132の保持部132hによって保持されている。弾性部材147には、車両上下方向Dbに貫通する通路147Aが設けられている。通路147Aは、ホルダ132Aの通路161に連通している。
通路147Aは、ホルダ132Aの通路161を通過した水等の異物を弾性部材147の車両下側に重力によって通過させる。弾性部材147は、ゴム等によって構成されている。本実施形態では、通路160、161、147Aは、車両上下方向Dbに並べられている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダル20は回転して回転力がホルダ130に加わる。これに伴い、ホルダ130は、車両下側に変位する。ホルダ130は、ホルダ131を車両上側から押し付ける。このため、ホルダ131は、車両下側に変位する。
このため、弾性部材140は、ホルダ132Aによって支持された状態で、ホルダ131によって車両上側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。これに伴い、弾性部材140が弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてホルダ131、130を介してペダル20に与える。
このとき、弾性部材140の弾性力はホルダ132Aにも与えられることにより、ホルダ132Aは車両下側に変位する。このため、弾性部材141は、ハウジング10の底部によって支持された状態で、ホルダ12Aによって車両上側から押し付けられる。このため、弾性部材141は、弾性変形により圧縮する。
また、ホルダ132Aは車両下側に変位することに伴い、弾性部材147は、ホルダ132Aとともに、車両下側に変位する。その後、弾性部材147は、ハウジング10の底部に接触すると、弾性変形により圧縮する。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材140、141、147は大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Aからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材140、141、147の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材140、141、147の弾性力がペダル20に与えられた状態で、ペダル20は揺動する。
このとき、ホルダ131の車両上側の水等の異物は、通路160を通してホルダ131の車両下側に重力によって導かれる。
このようにホルダ131の車両下側に導かれる異物は、ホルダ132Aの通路161、弾性部材147の通路147Aを通してハウジング10の底部に重力によって導かれる。或いは、ホルダ132の保持部132hの通路162を通してハウジング10の底部に重力によって導かれる。この導かれた異物は、ハウジング10の底部の通路153からハウジング10の車両下側(すなわち、収納室10aの外側)に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20から与えられる回転力によって弾性変形により圧縮する弾性部材140、141、147を備える。弾性部材140、141、147は、弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える。
ペダル装置1は、弾性部材140、141、147を収納する収納室10aを形成するハウジング10を備える。ハウジング10には、収納室10a内から収納室10aの外側に異物を導く通路153が設けられている。
したがって、ハウジング10の外側に異物を排出することができるので、水等の異物が起因して弾性部材140~146に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
本実施形態では、ホルダ131には、通路160が設けられている。ホルダ132Aには、通路161、162が設けられている。このため、ホルダ131、132Aの車両上側の水等の異物をハウジング10底部に良好に導くことができる。
(第8実施形態)
上記第1実施形態では、弾性部材53、54が同軸状に配置されている例について説明した。
しかし、これに代えて、3つの弾性部材140、141、142が同軸状に配置されている反力発生部60Cを備えるペダル装置1の本第8実施形態について図12を参照して説明する。
図12は、本実施形態の反力発生部60Cの全体構成を示す断面図である。
本実施形態の反力発生部60Cは、ハウジング10、ホルダ130、弾性部材140、141、142、144、145、146を備える。
ハウジング10は、収納室10aを有して軸線Zbを中心とする円筒状に形成されている。ハウジング10の底部には、ハウジング10の収納室10a内の異物を収納室10aの外側に導く通路153が設けられている。
ホルダ130は、ペダル20に対して車両下側に配置されている。ホルダ130は、ハウジング10の収納室10a内に配置されている。ホルダ130は、車両上下方向Dbに可能に構成されている。
本実施形態のホルダ130は、ペダル20の回転力を弾性部材140、141、142、144、145、146に伝える。ホルダ130は、軸線Zbに沿って車両下側に延びる軸部130aを備える。
弾性部材140、141、142は、それぞれ、ハウジング10の収納室10a内に配置されている。弾性部材140、141、142は、それぞれ、ホルダ130および弾性部材144の間に配置されている。
弾性部材140、141、142は、それぞれ、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されるコイルバネである。すなわち、弾性部材140、141、142は、それぞれ、同軸状に配置されている。
弾性部材140は、弾性部材141に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている。弾性部材141は、弾性部材142に対して軸線Zbを中心とする径方向内側に配置されている。
弾性部材144は、弾性部材140、141、142に対して車両下側に配置されている。弾性部材145は、弾性部材144に対して車両下側に配置されている。弾性部材146は、弾性部材145に対して車両下側に配置されている。弾性部材146は、ハウジング10の底部によって支持されている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダル20は回転して回転力がホルダ130に加わる。これに伴い、ホルダ130は、車両下側に変位する。ホルダ130は、弾性部材140、141、142を車両上側から押し付ける。
このため、弾性部材140、141、142は、弾性部材144によって支持された状態で、ホルダ130によって車両上側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。これに伴い、弾性部材140、141、142が弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてホルダ130を介してペダル20に与える。
このとき、弾性部材140、141、142の弾性力は弾性部材144にも与えられる。これに加えて、ホルダ130の軸部130aが、弾性部材144を車両上側から押し付ける。このため、弾性部材144が弾性変形により車両下側に変位して弾性部材145を車両上側から押し付ける。これに伴い、弾性部材145が弾性変形により車両下側に変位して弾性部材146を車両上側から押し付ける。このため、弾性部材146が弾性変形する。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材140、141、142、144、145、146は大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Cからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材140、141、142、144、145、146の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材140、141、142、144、145、146の弾性力がペダル20に与えられた状態で、ペダル20は揺動する。
このとき、ハウジング10の収納室10a内の水等の異物は、ハウジング10の底部の通路153からハウジング10の外側(すなわち、収納室10aの外側)に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20から与えられる回転力によって弾性変形により圧縮する弾性部材140、141、142、144、145、146を備える。弾性部材140、141、142、144、145、146は、弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える
ペダル装置1は、弾性部材140、141、142、144、145、146を収納する収納室10aを形成するハウジング10を備える。ハウジング10には、収納室10a内から収納室10aの外側に異物を重力によって導く通路153が設けられている。
したがって、ハウジング10の外側に異物を重力によって排出することができるので、水等の異物が起因して弾性部材140~146やホルダ130に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
(第9実施形態)
上記第1実施形態では、弾性部材53、54が同軸状に配置されている例について説明した。
しかし、これに代えて、弾性部材180、181、182、183、184が直列に配置されている反力発生部60Dを備えるペダル装置1の本第9実施形態について図13を参照して説明する。
図13は、本実施形態の反力発生部60Dの全体構成を示す断面図である。
本実施形態の反力発生部60Bは、ハウジング10、ホルダ170、171、172、173、弾性部材180、181、182、183、184、185を備える。
ハウジング10は、ホルダ170、171、172、173、弾性部材180、181、182、183、184、185を収納する収納室10aを有している。ハウジング10の底部には、ハウジング10の収納室10a内の異物を収納室10aの外側に導く通路153が設けられている。
ホルダ130は、ペダル20に対して車両下側に配置されている。ホルダ130は、ハウジング10の収納室10a内に配置されている。ホルダ130は、車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。本実施形態のホルダ130は、ペダル20の回転力を弾性部材180に伝える。
ホルダ170は、ホルダ130に対して車両下側に配置されている。ホルダ170は、ホルダ130によって連結された状態で、車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。
ホルダ171は、ホルダ170に対して車両下側に配置されている。ホルダ171は、ホルダ170によって連結された状態で、車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。
ホルダ172は、ホルダ171に対して車両下側に配置されている。ホルダ172は、ホルダ171によって連結された状態で、車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。
ホルダ173は、ホルダ172に対して車両下側に配置されている。ホルダ173は、ホルダ172によって連結された状態で、車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。
ホルダ174は、ホルダ173に対して車両下側に配置されている。ホルダ174は、ホルダ173によって連結された状態で、車両上下方向Dbに変位可能に構成されている。
このように、ホルダ170、171、172、173、174は、車両上下方向Dbに並べられた状態で、車両上下方向Dbに変位可能になるように連結されている。
弾性部材180は、例えば、板バネによって構成され、かつホルダ170によって支持されている。弾性部材181は、例えば、板バネによって構成され、かつホルダ171によって支持されている。弾性部材181は、弾性部材180に対して車両下側に配置されている。
弾性部材182は、例えば、板バネによって構成され、かつホルダ172によって支持されている。弾性部材182は、弾性部材181に対して車両下側に配置されている。
弾性部材183は、例えば、板バネによって構成され、かつホルダ173によって支持されている。弾性部材183は、弾性部材182に対して車両下側に配置されている。
弾性部材184は、例えば、板バネによって構成され、かつホルダ174によって支持されている。弾性部材184は、弾性部材183に対して車両下側に配置されている。弾性部材185は、例えば、コイルバネによって構成され、ホルダ130、172の間に配置されている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダル20は回転して回転力がホルダ130に加わる。これに伴い、ホルダ130は、車両下側に変位する。ホルダ130は、弾性部材180を車両上側から押し付ける。このため、弾性部材180は、ホルダ130によって車両上側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。これに伴い、弾性部材180が弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてホルダ130を介してペダル20に与える。
このとき、弾性部材180の弾性力はホルダ170にも与えられることにより、ホルダ170は車両下側に変位する。このため、弾性部材181は、ホルダ170によって車両上側から押し付けられる。これにより、弾性部材181は、弾性変形により圧縮する。
さらに、弾性部材181の弾性力はホルダ171にも与えられることにより、ホルダ171は車両下側に変位する。このため、弾性部材182は、ホルダ171によって車両上側から押し付けられる。これに伴って、弾性部材182は、弾性変形により圧縮する。
このとき、弾性部材182の弾性力はホルダ172にも与えられることにより、ホルダ172は車両下側に変位する。このため、弾性部材183は、ホルダ172によって車両上側から押し付けられる。これに伴って、弾性部材183は、弾性変形により圧縮する。
このとき、弾性部材183の弾性力は、ホルダ173にも与えられることにより、ホルダ173は車両下側に変位する。
このため、弾性部材184は、ホルダ174を介してハウジング10の底部によって支持された状態で、ホルダ173によって車両上側から押し付けられる。これに伴って、弾性部材183は、弾性変形により圧縮する。
さらに、ホルダ130、172のそれぞれの変位と伴って、弾性部材185は、ホルダ130、172から車両上下方向Dbの力を受けて弾性変形により圧縮する。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材180、181、182、183、184、185は大きく弾性変形する。
このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Dからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材180、181、182、183、184、185の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材180、181、182、183、184、185の弾性力がペダル20に与えられた状態で、ペダル20は揺動する。
このとき、ハウジング10の収納室10a内の異物は、ハウジング10の底部の通路153からハウジング10の外側(すなわち、収納室10aの外側)に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20から与えられる回転力によって弾性変形により圧縮する弾性部材180、181、182、183、184、185を備える。弾性部材180、181、182、183、184、185は、弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える。
ペダル装置1は、弾性部材180、181、182、183、184、185、およびホルダ170、171、172、173を収納する収納室10aを形成するハウジング10を備える。ハウジング10には、収納室10a内からハウジング10の外側に異物を導く通路153が設けられている。
したがって、ハウジング10の外側に異物を排出することができるので、水等の異物が起因して弾性部材180、181、182、183、184、185やホルダ130に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
(第10実施形態)
上記第9実施形態では、弾性部材180、181、182、183、184が直列に配置されている反力発生部60Dを備える例について説明した。
しかし、これに代えて、2つの弾性部材140、148を用いる反力発生部60Eを備えるペダル装置1の本第10実施形態について図14、図15を参照して説明する。
図14は、本実施形態のペダル装置1の全体構成を示す断面図である。図15は、図14の反力発生部60Eの詳細構成を示す断面図である。
本実施形態のペダル装置1は、図14、および図15に示すように、ペダル20、ペダルアーム22、リンク部材23、回転軸40、反力発生部60E、および弾性部材22Bを備える。
反力発生部60Eは、図15に示すように、ハウジング10、ホルダ130、および弾性部材140、148を備える。
ペダル20は、ペダルアーム22によって支持されている。ペダルアーム22は、回転軸40を中心として回転自在になるように車体84によって支持されている。このことにより、ペダル20は、回転軸40を中心として回転自在になるように構成されている。
リンク部材23は、棒状に形成されている。リンク部材23のうち一端側は、ペダルアーム22に連結されている。リンク部材23のうち他端側は、反力発生部60Eのホルダ130に連結されている。
ハウジング10は、車体84によって支持されている。ハウジング10は、弾性部材140、148、およびホルダ130を収納する収納室10aを有している。ハウジング10は、車両上側に開口する開口部を有し、この開口部が車体84によって塞がれている。ハウジング10の底部には、ハウジング10の収納室10a内の異物を収納室10aの外側に導く通路153が設けられている。
弾性部材140は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材140は、車体84とハウジング10の底部の間に配置されている。弾性部材148は、ゴム等の弾性部材によって構成され、車両下側に凸となるように構成されている。
ホルダ130は、車両上下方向Dbに変位可能になるように構成されている。ホルダ130には、ホルダ130の車両上側の水等の異物を重力によりホルダ130の車両下側に導く通路130bが設けられている。
本実施形態の弾性部材22Bの一端部がペダルアーム22に接続され、弾性部材22Bの他端部が車体84に接続されている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、弾性部材22Bが弾性変形により膨張しつつ、ペダルアーム22は回転して回転力がリンク部材23を通してホルダ130に加わる。これに伴い、ホルダ130は、車両上側に変位する。
このようにペダル20が車両上側に変位すると、ホルダ130がハウジング10の通路153を開けることになる。
ホルダ130は、弾性部材140を車両下側から押し付ける。このため、弾性部材140は、車体84によって支持された状態で、ホルダ130によって車両上側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。このとき、ホルダ130は、弾性部材148を車両下側から押し付ける。これにより、弾性部材148は、弾性変形により圧縮する。
このように弾性部材140、148が弾性変形により圧縮することにより、弾性部材140、148が弾性力をホルダ130に与える。このため、弾性部材140、148が弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてホルダ130、ペダルアーム22、リンク部材23を介してペダル20に与える。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材140、148は大きく弾性変形する。
このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Eからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材140、148、22Bの弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材140、148の弾性力がペダル20に与えられた状態で、ペダル20は揺動する。
このようにペダル20が非踏込み状態になると、ホルダ130がハウジング10の通路153を閉じることになる。
このとき、収納室10aのうちホルダ130の車両上側の異物が通路130bを通してホルダ130の車両下側に導かれる。
ホルダ130がハウジング10の通路153を開けた状態では、ホルダ130の車両下側に導かれた異物は、ハウジング10の底部の通路153を通してハウジング10の外側(すなわち、収納室10aの外側)に導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20から与えられる回転力によって弾性変形により圧縮することにより弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える弾性部材140、148を備える。
ペダル装置1は、弾性部材140、148を収納する収納室10aを形成するハウジング10を備える。ハウジング10には、収納室10a内からハウジング10の外側に異物を導く通路153が設けられている。
したがって、ハウジング10の外側に異物を排出することができるので、水等の異物が起因して弾性部材140、148に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
本実施形態では、ホルダ130には、通路130bが設けられている。このため、ホルダ130の車両上側の水等の異物を重力によりホルダ130の車両下側に良好に導くことができる。
(第11実施形態)
上記第10実施形態では、ゴム等の弾性材料からなる弾性部材148を用いる反力発生部60Eを備える例について説明した。
しかし、これに代えて、トーションスプリングからなる弾性部材148を用いる反力発生部60Fを備えるペダル装置1の本第11実施形態について図16を参照して説明する。
図16は、本実施形態のペダル装置1の全体構成を示す断面図である。
本実施形態のペダル装置1は、図16に示すように、ペダル20、ペダルアーム22、および反力発生部60Fを備える。
反力発生部60Fは、ハウジング10、弾性部材140、149、リンク部材25、および回転軸40を備える。
ペダル20は、ペダルアーム22によって支持されている。ペダルアーム22は、車両進行方向Daに変位自在になるように構成されている。
このことにより、ペダル20は、車両進行方向Daに変位自在になるように構成されている。ペダルアーム22は、ペダル20に与えられる運転者81の踏力をリンク部材25に伝える。
ハウジング10は、弾性部材140、149、リンク部材25、および回転軸40を収納する収納室10aを有している。ハウジング10には、ハウジング10の収納室10a内の異物を収納室10aの外側に重力によって導く通路153が設けられている。ハウジング10には、車両前側に開口してリンク部材25を貫通させる開口部155が設けられている。
リンク部材25は、回転軸40を中心として回転自在に構成されている。リンク部材25は、その回転によって、ペダルアーム22から伝達される運転者81の踏力を弾性部材140に伝える。
弾性部材140は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。軸線Zbは、車両進行方向Daに交差し、かつ車両上下方向Dbに交差する軸線方向Dzに延びる仮想戦である。弾性部材140は、ハウジング10の天井部とリンク部材25との間に配置されている。
弾性部材149は、ハウジング10によって支持された状態で、回転軸40を中心とする回転方向Dkの一方側に向けて弾性力をリンク部材25に与えるトーションスプリングである。弾性部材149は、その弾性力をリンク部材25を介して弾性部材140に与えることにより、弾性部材140をリンク部材25に対して車両上側に保持する。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダルアーム22は車両前側に変位して運転者81の踏力がペダルアーム22を通してリンク部材25に加わる。これに伴い、リンク部材25は、回転方向Dkの一方側に回転する。
これに伴い、リンク部材25は、弾性部材140を軸線方向Dzの一方側から押し付ける。このため、弾性部材140は、ハウジング10の天井部によって支持された状態で、リンク部材25によって軸線方向Dzの一方側から押し付けることにより、弾性変形により圧縮する。
このように弾性部材140が弾性変形により圧縮することにより、弾性部材140が弾性力をリンク部材25に与える。このため、弾性部材140が弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてリンク部材25、ペダルアーム22を介してペダル20に与える。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材140は大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Fからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材140の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材140の弾性力がリンク部材25に与えられた状態で、リンク部材25は回転方向Dkの他方側に揺動する。これに伴い、ペダルアーム22は、リンク部材25によって車両前側に押される。これにより、ペダル20は、ペダルアーム22とともに、車両前側に変位する。
このとき、ハウジング10の収納室10a内の異物がハウジング10の底部の通路153からハウジング10の外側(すなわち、収納室10aの外側)に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20から与えられる回転力によって弾性変形により圧縮することにより弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える弾性部材140を備える。
ペダル装置1は、弾性部材140を収納する収納室10aを形成するハウジング10を備える。ハウジング10には、収納室10a内から収納室10aの外側に異物を重力によって導く通路153が設けられている。
したがって、ハウジング10の外側に異物を排出することができるので、水等の異物が起因して弾性部材140、148に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
(第12実施形態)
上記第11実施形態では、トーションスプリングを用いる反力発生部60Eを備える例について説明した。
しかし、これに代えて、2つのコイルバネを用いる反力発生部60Gを備えるペダル装置1の本第12実施形態について図17を参照して説明した。
図17は、本実施形態のペダル装置1の全体構成を示す断面図である。
本実施形態のペダル装置1は、図17に示すように、ペダル20、ペダルアーム22、リンク部材23、反力発生部60Gを備える。
反力発生部60Gは、ハウジング10、リンク部材24、回転軸41、ホルダ175、弾性部材186、187、およびガイド部190を備える。
ペダル20は、ペダルアーム22によって支持されている。ペダルアーム22は、回転軸40を中心として回転自在になるように構成されている。
このことにより、ペダル20は、回転軸40を中心として回転自在になるように構成されている。ペダルアーム22は、ペダル20に与えられる運転者81の踏力をリンク部材23に伝える。
リンク部材23の一端側は、ペダルアーム22に対して回転自在に連結されている。リンク部材23の他端側は、反力発生部60Fのリンク部材24に対して回転自在に連結されている。
ハウジング10は、リンク部材24、回転軸41、弾性部材186、187、およびガイド部190を収納する収納室10aを有している。ハウジング10には、ハウジング10の収納室10a内の異物を収納室10aの外側に導く通路153が設けられている。
リンク部材24は、回転軸41を中心として回転自在に構成されている。回転軸41は、ハウジング10によって支持されている。
ホルダ175は、車両進行方向Daに変位が可能になるようにガイド部190によって支持されている。ガイド部190は、ハウジング10によって支持され、かつホルダ175を車両進行方向Daに変位が可能になるように構成されている。
弾性部材186、187は、ハウジング10の内壁によって支えられた状態で、ホルダ175を支える。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダルアーム22は回転軸40を中心する回転方向一方側に回転して運転者81の踏力がペダルアーム22およびリンク部材23を通してリンク部材24に加わる。これに伴い、リンク部材24は、回転軸41を介して回転方向一方側に回転する。
これに伴い、リンク部材24は、ホルダ175を車両前側に押し付ける。このため、弾性部材186、187は、それぞれ、ハウジング10の内壁によって支持された状態で、ホルダ175によって車両後側から押し付けることにより、弾性変形により圧縮する。
このように弾性部材186、187が弾性変形により圧縮することにより、弾性部材186、187が弾性力をホルダ175に与える。このため、弾性部材186、187の弾性力が、ホルダ175、リンク部材24、23、ペダルアーム22を通してペダル20に与える。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材186、187は大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Gからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材186、187の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材186、187の弾性力がホルダ175に与えられた状態で、ホルダ175は車両後側に変位する。これに伴い、リンク部材24、23は、ペダルアーム22とともに、回転方向他方側に回転する。これにより、ペダル20は、ペダルアーム22とともに、回転方向他方側に回転する。
このとき、ハウジング10の収納室10a内の異物がハウジング10の底部の通路153からハウジング10の外側(すなわち、収納室10aの外側)に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20から与えられる回転力によって弾性変形により圧縮することにより弾性力を回転力に対する反力としてペダル20に与える弾性部材186、187を備える。
ペダル装置1は、弾性部材186、187を収納する収納室10aを形成するハウジング10を備える。ハウジング10には、収納室10a内から収納室10aの外側に異物を重力によって導く通路153が設けられている。
したがって、ハウジング10の外側に異物を排出することができるので、水等の異物が起因して弾性部材186、187に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
(第13実施形態)
上記第1実施形態では、2つのホルダ51、52を用いる反力発生部50を備える例について説明した。
しかし、これに代えて、3つのホルダを用いる反力発生部60Hを備えるペダル装置1の本第13実施形態について図18を参照して説明した。
図18は、本実施形態のペダル装置1の反力発生部60Hの全体構成を示す断面図である。
本実施形態の反力発生部60Hは、図18に示すように、ホルダ200、210、220、弾性部材230、231、締結部材240、および板バネ250を備える。
ホルダ200は、支持部201および案内部202を備える。支持部201は、軸線Zdを中心とする略円盤状に形成されている。支持部201は、板バネ250に対して軸線方向Ddの一方側に配置されている。
案内部202は、支持部201から軸線Zdに沿って軸線方向Ddの一方側に延びるように形成されている。案内部202には、軸線方向Ddに貫通する中空部203が形成されている。
本実施形態のホルダ200には、ホルダ200の車両上側の異物をホルダ200の車両下側に導く通路201aが設けられている。
締結部材240は、板バネ250の貫通孔251を貫通した状態で、案内部202の中空部203に貫通して案内部202に締結されている。このことにより、締結部材240は、板バネ250とホルダ200とを締結により固定する。本実施形態の締結部材240は、軸線方向Ddに貫通する通路241が形成されている。
板バネ250は、車体に支持された状態で、弾性変形により軸線方向Ddの他方側に変位可能に構成されている。軸線方向Ddは、軸線Zdが延びる方向である。
ホルダ210は、底部211を有して軸線Zdを中心とするカップ状に形成されている。ホルダ210の底部211には、軸線方向Ddに貫通する貫通孔212が設けられている。
ホルダ210は、その貫通孔212にホルダ200の案内部202が貫通されている。ホルダ210は、案内部202によって案内されて、車両上下方向Dbに変位可能になるように構成されている。
ホルダ210のうち軸線方向Dd一方側には、軸線Zdを中心とする径方向外側に突起するフランジ部213が設けられている。本実施形態のホルダ210の底部211には、ホルダ210の車両上側の異物をホルダ210の車両下側に導く通路211aが設けられている。
ホルダ220は、中空部221を有して軸線Zdを中心とする円筒状に形成されている。ホルダ220には、中空部221を軸線方向Dd一方側から塞ぐ蓋部222が設けられている。ホルダ220のうち軸線方向Dd一方側には、軸線Zdを中心とする径方向外側に突起するフランジ部223が設けられている。
本実施形態のホルダ220は、中空部221にホルダ200の案内部202が入れられている。ホルダ220は、案内部202によって案内されて、軸線方向Ddに変位可能になるように構成されている。
弾性部材230は、例えば、軸線Zdを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材230は、ホルダ200によって支持された状態で、ホルダ210のフランジ部213を支える第1弾性部材である。
弾性部材231は、例えば、軸線Zdを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材231は、ホルダ210の底部211によって支持された状態で、ホルダ220のフランジ部223を支える第2弾性部材である。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダルに加わると、ペダルは回転軸を中心する回転方向一方側に回転して運転者81の踏力がロッド260を通してホルダ220に伝わる。
このとき、ロッド260がホルダ220を車両下側に押し付ける。このため、ホルダ220は、ホルダ210の底部211によって支持された状態で、ホルダ200の案内部202によって案内されて、車両下側に変位する。
これに伴い、ホルダ220が弾性部材231を車両下側に押し付ける。このため、弾性部材231は、弾性変形により圧縮する。
このとき、弾性部材231の弾性力が運転者81の踏力に対する反力としてロッド260を通してペダルに与えられる。
このとき、弾性部材231の弾性力は、ホルダ210の底部211に与えられる。このため、ホルダ210は、ホルダ200の案内部202によって案内されて、車両下側に変位する。
これに伴い、ホルダ210が弾性部材230を車両下側に押し付ける。このため、弾性部材230は、ホルダ200を介して板バネ250によって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。
このように弾性部材230が弾性変形により圧縮することにより、弾性部材230が弾性力をホルダ210とホルダ200とに与える。このとき、ホルダ200は、弾性部材230の弾性力を受けて車両下側に変位する。
このため、板バネ250は、ホルダ200によって車両上側から押し付けられることにより、弾性変形して車両下側に変位する。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダルが非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材230、231、232、板バネ250は、大きく弾性変形する。このため、ペダルが非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Hからペダルに与える反力が大きくなる。
その後、ペダルが運転者81の足部から解放されて、ペダルに対する運転者の踏力の印加が止められると、弾性部材230、231、232、板バネ250の弾性変形が戻ることになる。
このとき、ホルダ210の車両上側の異物は通路211aを通してホルダ210の車両下側に重力によって導かれる。この導かれる異物は、通路201aを通してホルダ200の車両上側からホルダ200の車両下側に重力によって導かれる。
さらに、ホルダ220の中空部221内の異物は、案内部202の中空部203、および締結部材240の通路241を通して締結部材240の車両下側に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、反力発生部60Hにおいて、ホルダ210には、ホルダ210の車両上側の異物をホルダ210の車両下側に重力によって導く通路211aが設けられている。このため、水等の異物が起因して弾性部材231に作動不良が生じることを抑えることができる。
ホルダ200には、ホルダ200の車両上側の異物をホルダ200の車両下側に重力によって導く通路201aが設けられている。このため、水等の異物が起因して弾性部材231、230、ホルダ210、220に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
(第14実施形態)
上記第13実施形態では、ホルダ220、210が案内部202によって案内されて変位する例について説明した。
しかし、これに代えて、ホルダ200が案内部270によって案内されて変位し、かつホルダ210がホルダ200によって案内されて変位する反力発生部60Iを備えるペダル装置1の第14実施形態みについて図19を参照して説明する。
図19は、本実施形態のペダル装置1の反力発生部60Iの全体構成を示す断面図である。
本実施形態の反力発生部60Iは、図19に示すように、ホルダ200、210、および弾性部材230、231、232、および案内部270を備える。
ホルダ200は、底部200aを有して軸線Zdを中心とするカップ状に形成されている。底部200aには、中空部200eを有して軸線Zdを中心とする円筒状に形成されている筒部200bが設けられている。本実施形態の軸線Zbは、車両進行方向Daに延びる仮想線である。
筒部200bには、案内部270が貫通されている。ホルダ200は、案内部270によって案内された状態で、車両進行方向Daに変位可能に構成されている。案内部270は、軸線Zbを中心とする円柱状に形成されている。案内部270は、ハウジング10によって支持された状態で、ホルダ200の変位を案内する。
ホルダ200には、軸線Zdを中心とする径方向外側に突起するフランジ部200cが設けられている。本実施形態のホルダ200には、中空部200eから異物をホルダ200の車両下側に導く通路200dが設けられている。
ホルダ210は、中空部210eを有して軸線Zbを中心とする円筒状に形成されている。ホルダ210は、中空部210eを車両後側から塞ぐ蓋部210aが設けられている。
ホルダ210には、軸線Zbを中心とする径方向外側に突起するフランジ部210bが設けられている。ホルダ210は、その中空部210eにホルダ200の筒部200bが挿入された状態で、筒部200bによって案内された状態で、車両進行方向Daに変位可能に構成されている。
ホルダ210のうち軸線Zbを中心とする内周面210fは、軸線Zbを中心とする径方向外側に凹むように形成されている通路210kを有している。通路210kは、軸線方向Dcの他方側に開口する出口210hを有している。
ホルダ210の内周面210fは、ホルダ210のうち軸線方向Dcの一方側から軸線方向Dcの他方側に進むほど、軸線Zbを中心とする径方向外側に向かうように形成されている。すなわち、ホルダ210の内周面210fは、ホルダ210のうち軸線方向Dcの一方側から出口210hに近づくほど、軸線Zbを中心とする径方向外側に向かう傾斜状に形成されている。
本実施形態では、ホルダ210の内周面210fは、軸線Zbを中心とする周方向全体に亘って、軸線方向Dcの一方側から出口210hに近づくほど径方向外側に向かう傾斜状に形成されている。
なお、ホルダ210の内周面210fのうち軸線Zbを中心とする周方向の一部において、軸線方向Dcの一方側から出口210hに近づくほど径方向外側に向かう傾斜状に形成してもよい。ホルダ210を金属材料や樹脂材料で射出成形する際に中空部210eを成形するための抜き勾配によって内周面210fを構成してもよい。
弾性部材230は、例えば、軸線Zdを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材230は、ハウジング10によって支持された状態で、ホルダ200のフランジ部200cを支える第1弾性部材である。
弾性部材231は、例えば、軸線Zdを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材231は、ホルダ200の底部200aによって支持された状態で、ホルダ210のフランジ部210bを支える第1弾性部材である。
弾性部材232は、例えば、螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材232は、ホルダ210のフランジ部210bによって支持された状態で、ロッド260を支える。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダルに加わると、ペダルは回転軸を中心する回転方向一方側に回転して運転者81の踏力がロッド260を通して弾性部材232に伝わる。このとき、ロッド260が弾性部材232を車両後側から押し付ける。
これに伴い、弾性部材232は、ホルダ210のフランジ部210bによって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。このため、弾性部材232の弾性力は、運転者81の踏力に対する反力として、ロッド260を介してペダルに与える。
このとき、ホルダ210は、弾性部材232の弾性力を受けることにより、ホルダ200の筒部200bによって案内されて、車両前側に変位する。
これに伴い、弾性部材231は、ホルダ210によって車両後側から押し付けられる。このため、弾性部材231は、ホルダ200の底部200aによって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。
このように弾性部材231が弾性変形により圧縮することにより、弾性部材231が弾性力をホルダ210のフランジ部210bに与える。
このとき、ホルダ200は、弾性部材231の弾性力を受けることにより、案内部270によって案内されて、車両前側に変位する。このため、弾性部材230は、ホルダ200のフランジ部200cによって、車両前側に押し付けられる。これに伴い、弾性部材230は、弾性変形により圧縮する。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダルが非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材230、231、232は大きく弾性変形する。このため、ペダルが非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Iからペダルに与える反力が大きくなる。
その後、ペダルが運転者81の足部から解放されて、ペダルに対する運転者の踏力の印加が止められると、弾性部材230、231、232の弾性変形が戻ることになる。
このとき、ホルダ200の内部の異物は通路200dを通してホルダ210の車両下側に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、反力発生部60Iにおいて、ホルダ200には、ホルダ200の内部の異物をホルダ200の車両下側に重力によって導く通路200dが設けられている。このため、水等の異物が起因してホルダ200や弾性部材231に作動不良が生じることを抑えることができる。
したがって、水等の異物が起因してホルダ200や弾性部材231に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
本実施形態では、ホルダ210の内周面210fは、ホルダ210のうち軸線方向Dcの一方側から通路210kの出口210hに近づくほど、軸線Zbを中心とする径方向外側に向かうように形成されている。
よって、内周面210fは、ホルダ210のうち中空部210e内の異物を重力によって出口210hに良好に導くことができる。したがって、ホルダ210の出口210hを利用することにより、ホルダ210の貫通孔を設けることなく、ホルダ210の外側に異物を排出することができる。これにより、ホルダ210の機械的強度を確保しつつ、異物を排出する異物の排出性を向上することができる。
(第15実施形態)
上記第1実施形態では、ホルダが軸線方向に変位する反力発生部50を備える例について説明した。
しかし、これに代えて、ホルダが円周方向に変位する反力発生部60Jを備えるペダル装置1の本第15実施形態について図20を参照して説明する。
図20は、本実施形態のペダル装置1の全体構成を示す断面図である。
本実施形態のペダル装置1は、図20に示すように、ペダル20、ペダルアーム22、および反力発生部60Jを備える。
反力発生部60Jは、ハウジング10、弾性部材140、141、およびホルダ280、281を備える。
ペダル20は、ペダルアーム22によって支持されている。ペダルアーム22は、ハウジング10に対して回転軸40を中心とする円周方向Vtに変位自在になるように構成されている。
このことにより、ペダル20は、円周方向Vtに変位自在になるように構成されている。ペダルアーム22は、ペダル20に与えられる運転者81の踏力をホルダ280に伝える。
ハウジング10は、弾性部材140、141、およびホルダ280、281を収納する収納室10aを有している。ハウジング10のうち車両下側に開口する下側開口部320が設けられている。
ホルダ280は、回転軸40を中心とする円周方向Vtに変位自在になるように構成されている。ホルダ281は、ホルダ280に対して車両前側に配置されている。ホルダ281は、案内部310によって案内されて、車両進行方向Daに変位可能になるように構成されている。
ホルダ281は、軸線Zbを中心とする筒状に形成されている筒部281aと筒部281aから軸線Zbを中心とする径方向外側に突起するフランジ部281bとを備える。ホルダ281の中空部281cには、案内部310が挿入されている。
案内部310は、ハウジング10によって支持されて、軸線Zbに沿って延びる軸状に形成されている。
弾性部材140は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。軸線Zbは、車両進行方向Daに延びる仮想戦である。弾性部材140は、ホルダ280によって支持された状態で、ホルダ280を支える第1弾性部材である。
弾性部材141は、例えば、軸線Zbを中心とする螺旋状に形成されているコイルバネである。弾性部材141は、ハウジング10の内壁によって支持された状態で、ホルダ281のフランジ部281bを支える第1弾性部材である。
本実施形態のホルダ281、280は、金属材料、或いは樹脂材料によって構成されている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダルアーム22は車両前側に変位して運転者81の踏力がペダルアーム22を通してホルダ280に加わる。これに伴い、ホルダ280は、回転軸40を中心とする回転方向Vtkの一方側に回転する。
これに伴い、ホルダ280は、弾性部材140を車両後側から押し付ける。このため、弾性部材140は、ホルダ280によって支持された状態で、弾性変形により圧縮する。
このように弾性部材140が弾性変形により圧縮することにより、弾性部材140が弾性力をホルダ280に与える。このため、弾性部材140が弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてホルダ280、ペダルアーム22を介してペダル20に与える。
このとき、弾性部材140の弾性力は、ホルダ281に与えられる。このため、ホルダ281は、案内部310によって案内されて、車両前側に変位する。これに伴い、ホルダ281は、フランジ部281bが弾性部材141を車両前側に押し付ける。これにより、弾性部材141が弾性変形により圧縮する。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、弾性部材140、141は大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部60Jからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、弾性部材140、141の弾性変形が戻ることになる。
この際、弾性部材140の弾性力がリンク部材25に与えられた状態で、ホルダ281は、案内部310によって案内されて、車両後側に変位する。ホルダ280は、回転軸40を中心とする回転方向Vtkの他方側に回転する。ペダル20は、ペダルアーム22とともに、回転方向Vtkの他方側に回転する。
このとき、ホルダ281の中空部281cの異物が通路281dからホルダ281の車両下側に重力によって導かれる。この異物は、ハウジング10の下側開口部320からその車両下側に重力によって排出される。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20の回転に伴ってペダル20からペダルアーム22を介して与えられる回転力によって円周方向Vtの一方側に変位するホルダ280を備える。
ペダル装置1は、ホルダ280を支えた状態で、ホルダ280の変位によって弾性変形により圧縮する弾性部材140と、ハウジング10の内壁によって支持されて、ホルダ280を支える弾性部材141とを備える。
ホルダ280は、回転軸40を中心とする円周方向Vtに変位自在になるように構成されている。ホルダ281は、弾性部材140の弾性力を受けることにより、案内部310によって案内されて、車両進行方向Daに変位する。
ホルダ281には、その中空部281cの内部から埃、水等の異物をホルダ281の車両下側に重力によって導く通路281dが設けられている。
したがって、ホルダ281の中空部281cの外側に異物を排出することができるので、水等の異物が起因してホルダ281に作動不良が生じることを抑えるようにしたペダル装置1を提供することができる。
(第16実施形態)
本第16実施形態では、上記第5実施形態における弾性部材70Aの通路13aの具体例について図21を参照して説明する。図21は、図8中XXI-XXI断面に相当する図である。
図21に示すように、弾性部材70Aには、ハウジング10側に凸になる凸部71が設けられている。弾性部材70Aのうち凸部71の車両上側および車両下側には、2つの通路13aが設けられている。
すなわち、2つの通路13aは、弾性部材70Aによって構成されている。2つの通路13aは、それぞれ、弾性部材70Aのうちその中心Ta側に凹むように形成されている。
(第17実施形態)
上記第1実施形態では、ホルダ51の底部51cに通路90を設けた例について説明した。しかし、これに代えて、ホルダ51の底部51cと筒部51bとに跨るように形成されている通路90を複数設けた本第17実施形態について図22、図23を参照して説明する。
図22は、本実施形態のホルダ51単体を示す断面図であり、図23は、図22中のホルダ51単体を軸線方向Dc他方側から視た図である。
図22、図23に示すように、本実施形態の複数の通路90は、それぞれ、ホルダ51の底部51cと筒部51bとに亘って形成されている。
(第18実施形態)
上記第1実施形態では、ホルダ51に1つの通路91を設けた例について説明した。しかし、これに代えて、複数の通路91をホルダ51に設ける本第18実施形態について図24を参照して説明する。
図24は、本実施形態のホルダ51、52を軸線方向Dcの一方側から視た図であり、ホルダ51に8個の通路91が設けられている具体例を示している。
図24に示すように、本実施形態の複数の通路91は、それぞれ、軸線Zbを中心とする周方向に並べられている。複数の通路91は、それぞれ、ホルダ51のうち軸線Zbを中心とする径方向外側に凹むように形成されている。複数の通路91は、ホルダ52の外周面によって軸線Zbを中心とする径方向内側から覆われている。
ホルダ51には、複数の通路91のうち隣り合う2つの通路91の間に配置されている複数の仕切り部51gが設けられている。複数の仕切り部51gは、それぞれ、複数の通路91のうち隣り合う2つの通路91を仕切るために設けられている。
(第19実施形態)
上記第1実施形態では、ホルダ51に1つの通路91を設けた例について説明した。しかし、これに代えて、複数の通路91をホルダ52に設ける第19実施形態について図25を参照して説明する。
図25は、本実施形態のホルダ51、52を軸線方向Dcの一方側から視た図であり、ホルダ51に8個の通路91が設けられている具体例を示している。
図25に示すように、複数の通路91は、それぞれ、軸線Zbを中心とする周方向に並べられている。複数の通路91は、それぞれ、ホルダ52のうち軸線Zbを中心とする外周面から径方向内側に凹むように形成されている。複数の通路91は、それぞれ、ホルダ51のうち軸線Zbを中心とする内周面によって径方向外側から覆われている。
ホルダ52には、複数の通路91のうち隣り合う2つの通路91の間に配置されている複数の仕切り部52gが設けられている。複数の仕切り部52gは、それぞれ、複数の通路91のうち隣り合う2つの通路91を仕切るために設けられている。
(第20実施形態)
上記第1~第5実施形態では、ペダル装置1において、ホルダ51、52の間に1つの弾性部材が配置されている反力発生部50について説明した。しかし、これに代えて、るペダル装置1において、ホルダ51、52の間に2つの弾性部材が並列に配置されている反力発生部50Bの本第20実施形態について図26を参照して説明する。
図26は、本実施形態のペダル装置1の反力発生部50Bにおいて、ホルダ51、52、2つの弾性部材55、および2つの弾性部材54の配置関係を示す断面図である。
図26に示すように、反力発生部50Bにおいて、ホルダ52は、ホルダ51に対して軸線方向Dcの一方側に配置されている。ホルダ51は、ハウジング10の底部に対して軸線方向Dcの一方側に配置されている。
ホルダ52、51は、それぞれ、軸線方向Dcに変位が可能になるように配置されている。ホルダ51は、2つの弾性部材55を軸線方向Dcの他方側から支える支持部材を構成する。本実施形態では、ホルダ52は、ホルダ51に対して車両上側に配置されている。
なお、本実施形態のハウジング10は、上記第1実施形態のハウジング10と同様に、ホルダ51、52、2つの弾性部材55、および2つの弾性部材54を収納している。
本実施形態のホルダ51、52の間には、2つの弾性部材55が並列に配置されている。ホルダ51およびハウジング10の底面の間には、2つの弾性部材55が並列に配置されている。
ここで、2つの弾性部材55のうち図中右側の弾性部材55は、例えば、軸線Zb1を中心とする螺旋状に形成されているコイルばねである。2つの弾性部材55のうち図中左側の弾性部材55は、例えば、軸線Zb2を中心とする螺旋状に形成されているコイルばねである。
2つの弾性部材55は、それぞれ、ホルダ51によって支えられた状態で、ホルダ52を軸線方向Dcの他方側から支える。2つの弾性部材54は、それぞれ、ハウジング10の底部によって支えられた状態で、ホルダ51を軸線方向Dcの他方側から支える。
2つの弾性部材54のうち図中右側の弾性部材54は、例えば、軸線Zb1を中心とする螺旋状に形成されているコイルばねである。2つの弾性部材54のうち図中右側の弾性部材54は、例えば、軸線Zb2を中心とする螺旋状に形成されているコイルばねである。
本実施形態のホルダ51には、重力、振動等によって異物を通過させる通路92が設けられている。ホルダ52には、重力、振動等によって異物を通過させる通路90が設けられている。ハウジング10の底部は、2つの弾性部材54を軸線方向Dcの他方側から支える支持部材を構成する。ハウジング10の底部には、重力等によって異物を通過させる通路10bが設けられている。
ここで、ペダル装置1が車両80に搭載された状態で、弾性部材54、55は、軸線Zb1、Zb2が、水平方向Dsに対して直交、或いは傾斜する方向になるように配置されている。
次に、本実施形態のペダル装置1の作動について説明する。
まず、運転者81の踏力がペダル20に加わると、ペダル20は回転して回転力Fpがホルダ52に加わる。これに伴い、ホルダ52は、軸線方向Dc他方側に変位する。このため、ホルダ52は、ペダル20からの回転力Fpによって軸線方向Dc一方側から押し付けられて、軸線方向Dc他方側に変位する。
このため、2つの弾性部材55は、ホルダ51によって支持された状態で、ホルダ52によって軸線方向Dc一方側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。
このとき、2つの弾性部材55は、ペダル20からの回転力Fpに対する反力として弾性力をホルダ52を通してペダル20に与える。
さらに、2つの弾性部材55の弾性力は、軸線方向Dc一方側からホルダ52に対して与えられる。このため、ホルダ52は、2つの弾性部材55の弾性力によって軸線方向Dc他方側に変位する。
この際、2つの弾性部材54は、ハウジング10の底部によって支持された状態で、ホルダ51によって軸線方向Dc一方側から押し付けられることにより、弾性変形により圧縮する。これに伴い、2つの弾性部材54は、それぞれ、ホルダ51から押し付けられる力に対する反力として弾性力をホルダ51に与える。
このように2つの弾性部材55、および2つの弾性部材54が弾性変形により圧縮することにより弾性力をペダル20の回転力に対する反力としてホルダ51、52を介してペダル20に与える。
このとき、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態へと姿勢変化する揺動では、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、2つの弾性部材55、および2つの弾性部材54が大きく弾性変形する。このため、ペダル20が非踏込み状態から最大踏込み状態に近づくほど、反力発生部50Bからペダル20に与える反力が大きくなる。
その後、ペダル20が運転者81の足部から解放されて、ペダル20に対する運転者81の踏力の印加が止められると、2つの弾性部材55、および2つの弾性部材54の弾性変形が戻ることになる。
この際、2つの弾性部材55、および2つの弾性部材54の弾性力がペダル20に与えられた状態で、ペダル20は揺動する。
このとき、ホルダ52の車両上側の水等の異物は、通路90を通してホルダ52の車両下側に重力によって導かれる。ホルダ51の車両上側の水等の異物は、通路92を通してハウジング10の底部に重力によって導かれる。
このハウジング10の底部に導かれる異物は、通路10bを通してハウジング10の車両下側に重力によって導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1の反力発生部50Bでは、2つの弾性部材55は、それぞれ、ホルダ51によって支えられた状態で、ホルダ52を軸線方向Dcの他方側から支える。2つの弾性部材55は、それぞれ、ペダル20から与えられる回転力Fpをホルダ52を介して軸線方向Dcの一方側から受けることにより弾性変形して弾性力をホルダに52与える。
したがって、本実施形態の反力発生部50Bは、1つの弾性部材55を用いる場合に比べて、ペダル20から与えられる回転力Fpに対する大きな反力をペダル20に与えることができる。
さらに、本実施形態のペダル装置1の反力発生部50Bでは、2つの弾性部材54は、それぞれ、ハウジング10の底部によって支えられた状態で、ホルダ51を軸線方向Dcの他方側から支える。2つの弾性部材54は、それぞれ、ペダル20から与えられる回転力Fpをホルダ52、2つの弾性部材55、ホルダ51を介して軸線方向Dcの一方側から受けることにより弾性変形して弾性力をホルダに51与える。
したがって、本実施形態の反力発生部50Bは、1つの弾性部材54を用いる場合に比べて、ペダル20から与えられる回転力Fpに対する大きな反力をペダル20に与えることができる。
さらに、通路92によってホルダ51の上側からホルダ51の下側に異物を排出することができる。通路90によってホルダ52の上側からホルダ52の下側に異物を排出することができる。このため、ホルダ51、52や弾性部材55、54が異物によって作動不良を生じることを未然に防ぐことができる。
(第20実施形態の第1変形例)
上記第20実施形態では、ペダル装置1において、2つの弾性部材55を並列に配置した例について説明したが、これに代えて、3つ以上の弾性部材55を並列に配置してもよい。
また、上記第20実施形態では、ペダル装置1において、2つの弾性部材54を並列に配置する場合に限らず、3つ以上の弾性部材54を並列に配置してもよい。
(第20実施形態の第2変形例)
上記第20実施形態の場合と同様に、上記第1~第4実施形態において、ペダル20とホルダ52との間に1つの弾性部材55を配置する場合に限らず、ペダル20とホルダ52との間に複数の弾性部材55を並列に配置してもよい。
同様に、上記第1~第4実施形態において、ホルダ51、52との間に1つの弾性部材54を配置する場合に限らず、ホルダ51、52との間に複数の弾性部材54を並列に配置してもよい。
同様に、上記第1~第4実施形態において、ホルダ51とハウジング10との間に1つの弾性部材53を配置する場合に限らず、ホルダ51とハウジング10との間に複数の弾性部材53を並列に配置してもよい。
(第21実施形態)
上記第5実施形態では、弾性部材70Aにおいて収納室13内の異物を収納室13の外側に重力によって導くための通路13aを設けた例について説明した。しかし、これに加えて、通路13aが出口13cに近づくほと車両下側に向かうように通路13aを形成した本第21実施形態について図27を参照して説明する。
図27は、本実施形態の弾性部材70A、収納室13、および通路13a、13bを示す断面図であり、図8の上記第5実施形態の弾性部材70Aおよびその周辺を拡大した図に相当している。
図27に示すように、本実施形態では、ハウジング10の収納室13内の異物を収納室13の外側に重力によって導くための通路13a、13bが設けられている。通路13aは、弾性部材70Aの外表面から内側に凹むように形成されている。通路13aは、ハウジング10の内壁によって車両下側から覆われている。
通路13bは、通路13aを通過した異物をハウジング10(すなわち、収納室13)の外側に導くための通路である。通路13bは、ハウジング10に設けられている。通路13bは、通路13aに連通して異物を出口13cに導くように形成されている。出口13cは、ハウジング10において、その外側に開口されている。
本実施形態の通路13aは、出口13cに近づくほど、車両下側に向かうように形成されている。通路13bは、出口13cに近づくほど、車両下側に向かうように形成されている。
以上説明した本実施形態によれば、通路13a、13bは、それぞれ、出口13cに近づくほど、車両下側に向かうように形成されている。このため、収納室13内の異物を収納室13の外側に排出する排出性を向上することができる。
(第22実施形態)
上記第21実施形態では、通路13a、13bが出口13cに近づくほど、車両下側に向かうように形成されている例について説明した。これと同様に、上記5実施形態における収納室14内の異物を収納室14の外側に導くための通路96がその出口96aに近づくほど、車両下側に向かうように通路96を形成した本第22実施形態について図28を参照して説明する。
図28は、本実施形態の弾性部材330、収納室14、および通路96を示す断面図であり、図8の上記第5実施形態の弾性部材330およびその周辺を拡大した図に相当している。
図28に示すように、本実施形態では、ハウジング10において、弾性部材330を保持するための収納室14内の異物を収納室14の外側に導くための通路96が設けられている。通路96には、異物をハウジング10の外側に排出する出口96aが設けられている。本実施形態の通路96は、出口96aに近づくほど、車両下側に向かうように形成されている。
以上説明した本実施形態によれば、通路96は、それぞれ、出口96aに近づくほど、車両下側に向かうように形成されている。このため、収納室14内の異物を収納室14の外側に排出する排出性を向上することができる。
(第23実施形態)
上記第21実施形態では、収納室13内の異物を収納室13の外側に導くための通路13aとして、弾性部材70Aの外表面から内側に凹むように形成されている通路を設けた例について説明した。
しかし、弾性部材70Aを貫通する貫通孔を、異物を通過させる通路72とするペダル装置1の本第23実施形態について図29を参照して説明する。
図29は、本実施形態のペダル装置1の弾性部材70A、収納室13および通路72を示す断面図であり、図8の上記第5実施形態の弾性部材70Aおよびその周辺を拡大した図に相当している。
図29に示すように、本実施形態では、通路72は、弾性部材70Aを軸線方向Dhに貫通するように形成されている。通路72は、弾性部材70Aのうち弾性部材70Aを収納する収納室13から収納室13の外側に異物を導くために設けられている。
本実施形態の弾性部材70Aは、ゴム等の弾性部材によって構成され、軸線Zkを中心とする略円柱状で、かつ軸線方向Dhの一方側に凸となるように形成されている。軸線方向Dhは、軸線Zkが延びる方向である。弾性部材70Aは、軸線方向Dhの一方側にペダルから力を与えられて弾性変形して弾性力をペダルからの力に対する反力としてペダルに与える。
本実施形態のハウジング10のうち収納室13を形成する内壁13dには、内壁13dから軸線Zkに向けて突起する突起部16が設けられている。突起部16は、軸線Zkを中心とする周方向に亘って形成されている。突起部16は、収納室13の断面積を小さくする役割を果たす。
軸線方向Dhに直交する方向を直交方向Deとする。収納室13の断面積とは、直交方向Deを含む切断面で収納室13を切断した断面の面積である。収納室13のうち突起部16によって挟まれる領域16aは、収納室13のうち領域16a以外の領域16b、16cに比べて、直交方向Deの断面積が小さくなっている。
領域16bは、収納室13のうち突起部16(すなわち、領域16a)に対して軸線方向Dhの他方側に配置されている。領域16cは、収納室13のうち突起部16(すなわち、領域16a)に対して軸線方向Dhの一方側に配置されている。
このため、弾性部材70Aは、突起部16によって圧入されて弾性変形により圧縮された状態で収納室13内に収納されている。すなわち、弾性部材70Aは、収納室13内に収納された状態でハウジング10の突起部16によって支持されていることになる。
本実施形態の軸線方向Dhは、車両上下方向Dbに傾斜した方向になっている。弾性部材70Aのうち軸線方向Dhの一方側は、弾性部材70Aのうち軸線方向Dhの他方側に比べて車両下側に配置されている。通路72のうち軸線方向Dhの一方側は、通路72のうち軸線方向Dhの他方側に比べて車両下側に配置されている。
このため、収納室13のうち軸線方向Dhの他方側の領域16b内の異物は、重力によって通路72を通して収納室13に対して軸線方向Dhの一方側(すなわち、収納室13の外側)に導かれる。
以上説明した本実施形態によれば、ペダル装置1は、ペダル20と、ペダル20の変位に伴ってペダル20から与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を力に対する反力としてペダル20に与える弾性部材70Aを備える。ペダル装置1は、弾性部材70Aが入れられる収納室13を形成するハウジング10を備える。弾性部材70Aは、収納室13に圧入されてた状態でハウジング10によって支持されている。
弾性部材70Aには、弾性部材70Aを貫通するように形成され、かつ異物を通過させる通路72が設けられている。このため、収納室13の領域16bから通路72を通して異物が重力で排出される。
したがって、収納室13のうち領域16b内に異物が貯まることを未然に防ぐことができる。このため、ハウジング10や弾性部材70Aが水等の異物によって加水分解することはない。このため、異物が起因してハウジング10や弾性部材70Aに作動不良が生じることを抑えることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1~第23実施形態では、ブレーキ装置をブレーキバイワイヤシステム82に適用した例について説明した。
しかし、これに代えて、ブレーキペダルとブレーキパッドとがケーブルや油圧などの機械的手段で接続されて運転者の操作力をブレーキパッドに伝えるブレーキシステムに、ブレーキ装置を適用してもよい。
(2)上記第1~第5実施形態において、弾性部材55、54、53、ホルダ51、52によって反力発生部50を構成した例について説明した。しかし、これに限らず、次のようにしてもよい。
弾性部材55、およびホルダ52を削除して、弾性部材54、53、ホルダ51によって反力発生部50を構成してもよい。この場合、弾性部材54は、ペダル20から回転力を与えられることになる。
或いは、弾性部材53、およびホルダ51を削除して、弾性部材55、54、ホルダ52によって反力発生部50を構成してもよい。この場合、弾性部材54は、ハウジング10の底部によって支えられることになる。
(3)上記第1~第5実施形態において、弾性部材55、54、53をコイルバネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材55、54、53としては、コイルバネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(4)上記第6、第8実施形態において、弾性部材140、141、142をコイルバネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材140、141、142としては、コイルバネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(5)上記第7実施形態において、弾性部材140を板バネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材140としては、板バネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(6)上記第9実施形態において、弾性部材180、181、182、183、184を板バネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材180、181、182、183、184としては、板バネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(7)上記第10、第11実施形態において、弾性部材140を板バネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材140としては、板バネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(8)上記第12実施形態において、弾性部材186、187を板バネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材186、187としては、板バネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(9)上記第13実施形態において、弾性部材230、231をコイルバネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材186、187としては、コイルバネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(10)上記第14実施形態において、弾性部材230、231、232をコイルバネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材230、231、232としては、コイルバネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(11)上記第15実施形態において、弾性部材140、141をコイルバネとした例について説明したが、これに限らず、弾性部材140、141としては、コイルバネ以外の各種のバネを用いてもよい。
(12)上記第1~第5実施形態において、反力発生部50としては、2つのホルダ51、52を用いた例について説明したが、これに限らず、反力発生部50に用いられるホルダの個数を1つ、或いは3つ以上としてもよい。
(13)上記第1~第15実施形態では、ペダル装置1をブレーキペダル装置に適用した例について説明した。しかし、これに代えて、ペダル装置1をアクセルペダル装置に適用してもよい。或いは、ペダル装置1をクラッチペダル装置に適用してもよい。
(14)上記第1~第15実施形態では、ペダル装置1を車両80に適用した例について説明したが、これに代えて、ペダル装置1を車両80以外の各種の機器に適用してもよい。
(15)上記第1~第23実施形態では、運転者81から踏み込み操作されることによって変位する部材をペダル20とした例について説明した。しかし、これに限らず、操作者の指、手等から操作される部材をペダル2としてもよい。或いは、操作者から蹴り上げられることにより操作される部材をペダル20としてもよい。
(16)上記第1~第4実施形態では、ホルダ51の底部51cを、弾性部材54を支える支持部とした例について説明した。しかし、これに代えて、ホルダ51の筒部51bを軸線方向Dcの一方側から塞ぐ蓋部を、弾性部材54を支える支持部としてもよい。
(17)上記第1~第4実施形態では、複数の通路92をホルダ51の底部51c(すなわち、支持部)に設けた例について説明したが、これに代えて、複数の通路92をホルダ52の底部に設けてもよい。
ここで、ホルダ52の筒部52bを軸線方向Dcの一方側から塞ぐ蓋部に、複数の通路92を設けてもよい。
(18)上記第1~第4実施形態では、複数のリブ92aをホルダ51の底部51cに設けた例について説明したが、これに代えて、複数のリブ92aをホルダ52の底部に設けてもよい。
ここで、ホルダ52の筒部52bを軸線方向Dcの一方側から塞ぐ蓋部に、複数のリブ92aを設けてもよい。
(19)上記第3、第4実施形態では、ホルダ51の底部51cの底面51fを傾斜状に形成した例について説明したが、これに代えて、ホルダ51の底部51cの底面51fを傾斜状に形成してもよい。
ここで、ホルダ52の筒部52bを軸線方向Dcの一方側から塞ぐ蓋部に複数の通路92を形成し、かつ、蓋部のうち軸線方向Dcの一方側に形成される面を傾斜状に形成してもよい。
(20)上記第5実施形態では、ハウジング10において収納室14内の異物を収納室14の外側に導く通路96が設けられている例について説明した。しかし、これに代えて、上記第1~4実施形態のハウジング10において収納室14内の異物を収納室14の外側に導く通路96を設けてもよい。
(21)上記第5実施形態では、弾性部材70Aには、収納室13内の異物を収納室13の外側に重力によって導く通路13aが設けられている例について説明した。しかし、これに代えて、上記第1~4実施形態の弾性部材70Aにおいて、収納室13内の異物を収納室13の外側に重力によって導く通路13aを設けてもよい。
(22)上記第5実施形態では、ホルダ52のうち最上部と最下部とから等距離になる仮想面を基準面Zhとしたとき、通路93、94は、ホルダ52のうち基準面Zhに対して車両下側に配置した例について説明した。
これと同様に、上記第20実施形態の反力発生部50Bにおいて、ホルダ52のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている通路を設けるようにしてもよい。
ここで、ホルダ52を筒状に形成した場合に、ホルダ52のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている通路としては、ホルダ52の筒部を軸線方向Dcから塞ぐ部材に設けられる通路としてもよい。ホルダ52のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている通路としては、ホルダ52の筒部に設けられる通路としてもよい。
さらに、ホルダ51のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている通路を設けるようにしてもよい。
ここで、ホルダ51を筒状に形成した場合に、ホルダ51のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている通路としては、ホルダ51の筒部を軸線方向Dcから塞ぐ部材に設けられる通路としてもよい。ホルダ51のうち基準面Zhに対して車両下側に配置されている通路としては、ホルダ51の筒部に設けられる通路としてもよい。
(23)上記第5実施形態では、ホルダ52のうち基準面Zhを含む位置に通路93Aを設けた例について説明した。
これと同様に、上記第20実施形態の反力発生部50Bにおいて、ホルダ52のうち基準面Zhを含む位置に通路を設けてもよい。或いは、ホルダ51のうち基準面Zhを含む位置に通路を設けるようにしてもよい。
(24)上記第5実施形態では、ホルダ52は、その筒部52bの内周面400が、軸線方向Dcにおいて出口401に近づくほど径方向外側に向かうように形成されている例について説明した。
これと同様に、上記第20実施形態の反力発生部50Bにおいて、ホルダ52が筒状に設けられている場合に、ホルダ52の筒部52bの内周面400が、軸線方向Dcにおいて出口401に近づくほど径方向外側に向かうように形成されるようにしてもよい。
(25)上記第5実施形態では、ホルダ51、52から異物を通過させる通路91Aとしてホルダ51の内周面に凹部を設けた例について説明した。
しかし、これに代えて、ホルダ51の内周面およびホルダ52の外周面のそれぞれに凹部が設けられない状態で、ホルダ51の内周面およびホルダ52の外周面の間に形成される隙間を、ホルダ51、52から異物を重力によって通過させるための通路としてもよい。
すなわち、上記第5実施形態と同様に軸線方向Dcが車両上下方向Dbに対して傾斜した状態で、ホルダ51、52の間に形成される隙間を、ホルダ51、52から異物を重力によって通過させるための通路としてもよい。
ここで、隙間は、ホルダ51の内周面およびホルダ52の外周面のうち一方が他方に対して摺動させるために形成される隙間である。
さらに、上記第1実施形態において、ハウジング10のうち収納室13を形成する内壁および弾性部材70のそれぞれに凹部が形成されていない状態で、ハウジング10および弾性部材70の間に形成される隙間を、収納室13から異物を排出する通路としてもよい。
すなわち、ハウジング10のうち収納室13内に弾性部材70が圧入されている状態で、ハウジング10および弾性部材70の間に形成される隙間を、収納室13から異物を排出する通路としてもよい。
また、ホルダの外壁がハウジング10の内壁に対して摺動させる場合に、ホルダの外壁とハウジング10の内壁との間に形成される隙間を、ホルダから異物を通過させる通路としてもよい。
(26)上記第20実施形態では、ペダル装置の反力発生部において、2つの弾性部材55と2つの弾性部材54とを軸線方向Dcに並べた例について説明した。
しかし、これに代えて、ペダル装置の反力発生部において、並列配置される弾性部材を、1段だけ設けるようにしてもよい。
すなわち、ペダル装置の反力発生部において、2つの弾性部材55を削除して2つの弾性部材54を採用してもよい。或いは、ペダル装置の反力発生部において、2つの弾性部材55を採用して2つの弾性部材54を削除してもよい。
(27)上記第20実施形態では、ペダル装置の反力発生部において、並列配置される弾性部材を、軸線方向Dcに2段並べた例について説明した。しかし、これに代えて、ペダル装置の反力発生部において、並列配置される弾性部材を、軸線方向Dcに3段以上並べてもよい。
(28)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(本発明の特徴)
[請求項1]
ペダル装置であって、
ペダル(20、20A)と、
前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(51、52、133、154、132A、210、200、281)と、
前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(54、55、143、141、230)と、を備え、
前記ホルダは、異物を通過させる少なくとも1つの通路(90、93、93A、94、154、161、162、211a、200d、281d)を有しているペダル装置。
[請求項2]
前記少なくとも1つの弾性部材(54、55)は、前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、かつ支持部材(51、10)によって前記所定方向の他方側から支えられた状態で、並列に配置されている複数の弾性部材であり、
前記複数の弾性部材は、それぞれ、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える請求項1に記載のペダル装置。
[請求項3]
前記少なくとも1つの弾性部材を少なくとも1つの第1弾性部材(54)としたとき、前記ホルダによって前記所定方向の他方側から支えられ、前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ペダルに与える少なくとも1つの第2弾性部材(55、141、140、231)を備え、
前記少なくとも1つの前記第1弾性部材は、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダ、および前記少なくとも1つの前記第2弾性部材を介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える請求項1に記載のペダル装置。
[請求項4]
前記ホルダのうち最上部と最下部とから等距離になる仮想面を基準面(Zh)としたとき、前記少なくとも1つの通路(93、94)は、前記ホルダのうち前記基準面に対して下側に配置されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項5]
前記ホルダのうち最上部と最下部とから等距離になる仮想面を基準面(Zh)としたとき、前記少なくとも1つの通路(93A)は、前記ホルダのうち前記基準面を含む位置に配置されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項6]
前記基準面は、前記ペダル、前記ホルダ、および前記少なくとも1つの弾性部材が車両(80)に搭載された状態で、前記ホルダのうち最上部と最下部とから等距離になる仮想面である請求項4または5に記載のペダル装置。
[請求項7]
前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(52b)と、前記筒部を前記所定方向から塞ぐ部材(52f)と、を有しており、
前記少なくとも1つの通路(93)は、前記部材に配置されている請求項1ないし6のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項8]
前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(52b)を有し、
前記少なくとも1つの通路(94)は、前記筒部に配置されている請求項1ないし6のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項9]
前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(52b)を有し、
前記少なくとも1つの通路(91A)は、前記筒部のうち軸線(Zb)を中心とする内周面(400)によって形成されており、
さらに、前記少なくとも1つの通路(91A)は、前記筒部のうち前記所定方向に開口されて前記異物を排出する出口(401)を有しており、
前記少なくとも1つの通路は、前記所定方向において前記出口に近づくほど、軸線(Zb)を中心とする径方向外側に向かうように形成されている請求項1ないし8のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項10]
前記ホルダ(52)を第1ホルダとした場合に、前記所定方向に変位可能に構成され、かつ前記第2弾性部材を前記所定方向の他方側から支える第2ホルダ(51)と、
前記第2ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記第2弾性部材の前記弾性力を前記第2ホルダを介して受けることにより弾性変形する第3弾性部材(53)と、を備え、
前記少なくとも1つの通路を少なくとも1つの第1通路(90)としたとき、前記第2ホルダは、異物を通過させる少なくとも1つの第2通路(92)を有している請求項3に記載のペダル装置。
[請求項11]
前記少なくとも1つの弾性部材、および前記ホルダを収納する収納室(10a)を有しているハウジング(10)を備え、
前記少なくとも1つの通路を少なくとも1つの第1通路としたとき、前記ハウジングは、前記収納室から前記ハウジングの外側に前記異物を通過させる少なくとも1つの第2通路(10b、153)を有している請求項1ないし10のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項12]
ペダル装置であって、
ペダル(20)と、
前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(54)と、
前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(53)と、を備え、
前記ホルダは、前記弾性部材を前記所定方向の他方側から支える支持部(51c)を有しており、
前記支持部は、異物を通過させる少なくとも1つの通路(92)を有しているペダル装置。
[請求項13]
前記少なくとも1つの通路は、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする円周方向に並べられて、かつ異物を通過させる複数の通路である請求項12に記載のペダル装置。
[請求項14]
前記ホルダは、前記複数の通路のうち隣り合う2つの通路の間に配置され、かつ前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする放射状に形成されていることにより前記複数の通路をそれぞれ形成する複数のリブ(92a)を備える請求項12または13に記載のペダル装置。
[請求項15]
前記支持部のうち前記所定方向の一方側には、前記少なくとも1つの通路(92)に近づくほど前記所定方向の他方側に向かう傾斜状に形成されている傾斜面(51f)が設けられている請求項12ないし14のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項16]
前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(51b)を有しており、
前記支持部は、前記筒部を前記所定方向から塞ぐように形成されており、
前記少なくとも1つの通路は、前記筒部および前記支持部に亘って形成されている請求項12ないし15のいずれか1つに記載のペダル装置。
[請求項17]
ペダル装置であって、
ペダル(20)と、
前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(51)と、
前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(54)と、を備え、
前記ホルダが前記所定方向に変位可能になるように前記ホルダを案内する案内部(12)と、を備え、
前記案内部は、異物を通過させる通路(300)を有しているペダル装置。
[請求項18]
ペダル装置であって、
ペダル(20、20A)と、
前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記ペダルに与える弾性部材(53、54、55、70、90、130、140~146、180~181、186、187)と、
前記弾性部材を収納する収納室(10a、13、14)を形成するハウジング(10)と、を備え、
前記ハウジングは、前記収納室から前記ハウジングの外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(10b、11、153、13a)を有しているペダル装置。
[請求項19]
前記弾性部材は、前記ペダル、前記弾性部材、および前記ハウジングが車両(80)に搭載された状態で、水平方向(Ds)に対して斜めになる所定方向(Dc)に弾性変形によって伸縮するバネである請求項18に記載のペダル装置。
[請求項20]
ペダル装置であって、
ペダル(20A)と、
前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記力に対する反力として前記ペダルに与える弾性部材(70A)と、
前記弾性部材が入れられる収納室(13)を形成するハウジング(10)と、を備え、
前記弾性部材は、前記収納室に入れられた状態で前記ハウジングによって支持され、前記収納室内から前記収納室の外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(13a)を有しているペダル装置。
[請求項21]
前記少なくとも1つの通路は、出口(13c)から前記収納室の外側に前記異物を排出し、
前記ペダル、前記弾性部材、および前記ハウジングが車両(80)に搭載された状態で、前記少なくとも1つの通路は、前記出口に向けて下側に向かうように形成されている請求項20に記載のペダル装置。
[請求項22]
ペダル装置であって、
ペダル(20A)と、
前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記ペダルに与える弾性部材(330)と、
前記弾性部材が入れられる収納室(14)を形成するハウジング(10)と、を備え、
前記弾性部材は、前記収納室に入れられた状態で前記ハウジングによって支持されており、
前記ハウジングは、前記収納室内から前記収納室の外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(96)を有しているペダル装置。
[請求項23]
前記少なくとも1つの通路は、前記異物を排出する出口(96a)を有しており、
前記ペダル、前記弾性部材、および前記ハウジングが車両(80)に搭載された状態で、前記少なくとも1つの通路は、前記出口に近づくほど下側に向かうように形成されている請求項22に記載のペダル装置。
[請求項24]
ペダル装置であって、
ペダル(20)と、
前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記力に対する反力として前記ペダルに与える弾性部材(70A)と、
前記弾性部材が入れられる収納室(13)を形成するハウジング(10)と、を備え、
前記弾性部材は、前記収納室に入れられた状態で前記ハウジングによって支持され、
前記弾性部材には、前記弾性部材を貫通するように形成され、かつ異物を通過させる少
なくとも1つの通路(72)が設けられているペダル装置。
1 ペダル装置
20 ペダル
52 ホルダ
54 弾性部材
55 弾性部材
90 通路
93 通路
133 ホルダ
140 弾性部材
141 弾性部材

Claims (24)

  1. ペダル装置であって、
    ペダル(20、20A)と、
    前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(51、52、133、154、132A、210、200、281)と、
    前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(54、55、143、141、230)と、を備え、
    前記ホルダは、異物を通過させる少なくとも1つの通路(90、93、93A、94、154、161、162、211a、200d、281d)を有しているペダル装置。
  2. 前記少なくとも1つの弾性部材(54、55)は、前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、かつ支持部材(51、10)によって前記所定方向の他方側から支えられた状態で、並列に配置されている複数の弾性部材であり、
    前記複数の弾性部材は、それぞれ、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える請求項1に記載のペダル装置。
  3. 前記少なくとも1つの弾性部材を少なくとも1つの第1弾性部材(54)としたとき、前記ホルダによって前記所定方向の他方側から支えられ、前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ペダルに与える少なくとも1つの第2弾性部材(55、141、140、231)を備え、
    前記少なくとも1つの前記第1弾性部材は、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダ、および前記少なくとも1つの前記第2弾性部材を介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える請求項1に記載のペダル装置。
  4. 前記ホルダのうち最上部と最下部とから等距離になる仮想面を基準面(Zh)としたとき、前記少なくとも1つの通路(93、94)は、前記ホルダのうち前記基準面に対して下側に配置されている請求項1に記載のペダル装置。
  5. 前記ホルダのうち最上部と最下部とから等距離になる仮想面を基準面(Zh)としたとき、前記少なくとも1つの通路(93A)は、前記ホルダのうち前記基準面を含む位置に配置されている請求項1に記載のペダル装置。
  6. 前記基準面は、前記ペダル、前記ホルダ、および前記少なくとも1つの弾性部材が車両(80)に搭載された状態で、前記ホルダのうち最上部と最下部とから等距離になる仮想面である請求項4または5に記載のペダル装置。
  7. 前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(52b)と、前記筒部を前記所定方向から塞ぐ部材(52f)と、を有しており、
    前記少なくとも1つの通路(93)は、前記部材に配置されている請求項1に記載のペダル装置。
  8. 前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(52b)を有し、
    前記少なくとも1つの通路(94)は、前記筒部に配置されている請求項1に記載のペダル装置。
  9. 前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(52b)を有し、
    前記少なくとも1つの通路(91A)は、前記筒部のうち軸線(Zb)を中心とする内周面(400)によって形成されており、
    さらに、前記少なくとも1つの通路(91A)は、前記筒部のうち前記所定方向に開口されて前記異物を排出する出口(401)を有しており、
    前記少なくとも1つの通路は、前記所定方向において前記出口に近づくほど、軸線(Zb)を中心とする径方向外側に向かうように形成されている請求項1に記載のペダル装置。
  10. 前記ホルダ(52)を第1ホルダとした場合に、前記所定方向に変位可能に構成され、かつ前記第2弾性部材を前記所定方向の他方側から支える第2ホルダ(51)と、
    前記第2ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記第2弾性部材の前記弾性力を前記第2ホルダを介して受けることにより弾性変形する第3弾性部材(53)と、を備え、
    前記少なくとも1つの通路を少なくとも1つの第1通路(90)としたとき、前記第2ホルダは、異物を通過させる少なくとも1つの第2通路(92)を有している請求項3に記載のペダル装置。
  11. 前記少なくとも1つの弾性部材、および前記ホルダを収納する収納室(10a)を有しているハウジング(10)を備え、
    前記少なくとも1つの通路を少なくとも1つの第1通路としたとき、前記ハウジングは、前記収納室から前記ハウジングの外側に前記異物を通過させる少なくとも1つの第2通路(10b、153)を有している請求項1に記載のペダル装置。
  12. ペダル装置であって、
    ペダル(20)と、
    前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(54)と、
    前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(53)と、を備え、
    前記ホルダは、前記弾性部材を前記所定方向の他方側から支える支持部(51c)を有しており、
    前記支持部は、異物を通過させる少なくとも1つの通路(92)を有しているペダル装置。
  13. 前記少なくとも1つの通路は、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする円周方向に並べられて、かつ異物を通過させる複数の通路である請求項12に記載のペダル装置。
  14. 前記ホルダは、前記複数の通路のうち隣り合う2つの通路の間に配置され、かつ前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする放射状に形成されていることにより前記複数の通路をそれぞれ形成する複数のリブ(92a)を備える請求項12に記載のペダル装置。
  15. 前記支持部のうち前記所定方向の一方側には、前記少なくとも1つの通路(92)に近づくほど前記所定方向の他方側に向かう傾斜状に形成されている傾斜面(51f)が設けられている請求項12に記載のペダル装置。
  16. 前記ホルダは、前記所定方向に延びる軸線(Zb)を中心とする筒状に形成されている筒部(51b)を有しており、
    前記支持部は、前記筒部を前記所定方向から塞ぐように形成されており、
    前記少なくとも1つの通路は、前記筒部および前記支持部に亘って形成されている請求項12に記載のペダル装置。
  17. ペダル装置であって、
    ペダル(20)と、
    前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力を所定方向(Dc)の一方側から受けることにより所定方向(Dc)に変位可能に構成されるホルダ(51)と、
    前記ホルダを前記所定方向の他方側から支え、前記ペダルから与えられる力を前記ホルダを介して前記所定方向の一方側から受けることにより弾性変形して弾性力を前記ホルダに与える少なくとも1つの弾性部材(54)と、
    前記ホルダが前記所定方向に変位可能になるように前記ホルダを案内する案内部(12)と、を備え、
    前記案内部は、異物を通過させる通路(300)を有しているペダル装置。
  18. ペダル装置であって、
    ペダル(20、20A)と、
    前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記ペダルに与える弾性部材(53、54、55、70、90、130、140~146、180~181、186、187)と、
    前記弾性部材を収納する収納室(10a、13、14)を形成するハウジング(10)と、を備え、
    前記ハウジングは、前記収納室から前記ハウジングの外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(10b、11、153、13a)を有しているペダル装置。
  19. 前記弾性部材は、前記ペダル、前記弾性部材、および前記ハウジングが車両(80)に搭載された状態で、水平方向(Ds)に対して斜めになる所定方向(Dc)に弾性変形によって伸縮するバネである請求項18に記載のペダル装置。
  20. ペダル装置であって、
    ペダル(20A)と、
    前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記力に対する反力として前記ペダルに与える弾性部材(70A)と、
    前記弾性部材が入れられる収納室(13)を形成するハウジング(10)と、を備え、
    前記弾性部材は、前記収納室に入れられた状態で前記ハウジングによって支持され、前記収納室内から前記収納室の外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(13a)を有しているペダル装置。
  21. 前記少なくとも1つの通路は、出口(13c)から前記収納室の外側に前記異物を排出し、
    前記ペダル、前記弾性部材、および前記ハウジングが車両(80)に搭載された状態で、前記少なくとも1つの通路は、前記出口に向けて下側に向かうように形成されている請求項20に記載のペダル装置。
  22. ペダル装置であって、
    ペダル(20A)と、
    前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記ペダルに与える弾性部材(330)と、
    前記弾性部材が入れられる収納室(14)を形成するハウジング(10)と、を備え、
    前記弾性部材は、前記収納室に入れられた状態で前記ハウジングによって支持されており、
    前記ハウジングは、前記収納室内から前記収納室の外側に異物を通過させる少なくとも1つの通路(96)を有しているペダル装置。
  23. 前記少なくとも1つの通路は、前記異物を排出する出口(96a)を有しており、
    前記ペダル、前記弾性部材、および前記ハウジングが車両(80)に搭載された状態で、前記少なくとも1つの通路は、前記出口に近づくほど下側に向かうように形成されている請求項22に記載のペダル装置。
  24. ペダル装置であって、
    ペダル(20)と、
    前記ペダルの変位に伴って前記ペダルから与えられる力によって弾性変形することにより弾性力を前記力に対する反力として前記ペダルに与える弾性部材(70A)と、
    前記弾性部材が入れられる収納室(13)を形成するハウジング(10)と、を備え、
    前記弾性部材は、前記収納室に入れられた状態で前記ハウジングによって支持され、
    前記弾性部材には、前記弾性部材を貫通するように形成され、かつ異物を通過させる
    少なくとも1つの通路(72)が設けられているペダル装置。
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