JP2024047110A - 会計装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明が解決しようとする課題は、オペレータの操作性を向上させることが可能な会計装置、およびプログラムを提供することである。【解決手段】実施形態の会計装置は、取引対象の商品情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した商品情報に基づいて取引の決済処理を実行する決済処理手段と、前記決済処理手段が決済処理する取引の取引金額を表示する第1表示領域、当該取引金額に係る前記決済処理手段による決済方法を選択可能に表示する第2表示領域、および選択された決済方法に関する情報を表示する第3表示領域を、表示部の一画面に表示させる表示制御手段と、を備える。【選択図】図8
Description
本発明の実施形態は、会計装置、およびプログラムに関する。
商品あるいはサービス(以下、総称して「商品」という)を販売する店舗では、POS(Point Of Sales)端末などの会計装置が用いられている。POS端末は、顧客が購入する商品の商品情報を取得して、当該商品情報に基づいて決済処理を実行する。
POS端末は、決済処理において、オペレータの操作に必要な各種情報を表示する。例えば、POS端末は、登録された商品情報、取引金額(購入商品の合計金額)、決済方法選択用操作子など多数の情報を表示する。POS端末は、決済処理において表示される情報の表示方法を改善することによって操作性を向上することができる。
従来、表示部の表示画面に2つの表示領域を形成し、一方の表示領域にオペレータが操作可能なソフトウェアキーボードを表示して操作性を向上させたPOS端末が提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、上記従来のPOS端末では、決済方法の選択や変更等に係る操作性の点において改善の余地があるものであった。
本発明が解決しようとする課題は、オペレータの操作性を向上させることが可能な会計装置、およびプログラムを提供することである。
実施形態の会計装置は、取引対象の商品情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した商品情報に基づいて取引の決済処理を実行する決済処理手段と、前記決済処理手段が決済処理する取引の取引金額を表示する第1表示領域、当該取引金額に係る前記決済処理手段による決済方法を選択可能に表示する第2表示領域、および選択された決済方法に関する情報を表示する第3表示領域を、表示部の一画面に表示させる表示制御手段と、を備える。
以下、本実施形態に係る会計装置、およびプログラムについて図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、二人のオペレータにより操作される二人制POSシステムにおけるPOS端末を会計装置とした例を説明するが、これに限らない。会計装置は、一人のオペレータにより操作される通常のPOS端末であってもよい。
また、会計装置は、オペレータが顧客であるものであってもよく、例えば顧客が商品登録および決済処理に係る操作を行うセルフPOS端末、店員が商品登録に係る操作を行う登録装置と顧客が決済処理に係る操作を行う会計装置とを備えたセミセルフPOSシステムの会計装置であってもよい。さらに、会計装置は、レシートを印刷ずるプリンタ、商品を識別する商品コードを読み取るスキャナなどの周辺機器に有線または無線で接続されたタブレット端末からなる、いわゆるタブレット型POS端末であってもよい。会計装置は、顧客が所望する決済方法に係る決済処理を実行するものであればよい。
図1は、POSシステム1の全体構成を示す斜視図である。POSシステム1は、商品登録に係る操作を行うチェッカが操作する読取装置10と、決済処理に係る操作を行うキャッシャが操作するPOS端末20と、決済端末30(図2参照)と、を備える。以下の説明において、チェッカおよびキャッシャを特に区別しない場合、これらをオペレータという場合がある。
読取装置10とPOS端末20とは、ネットワークを介して通信可能に接続されている。また、POS端末20は、決済端末30と通信可能に接続されている。なお、POS端末20が決済端末30の機能を備えていてもよい。読取装置10は、顧客が購入する商品の商品情報を読取ってPOS端末20に送信する。POS端末20は、受信した商品情報に基づいて、決済処理を実行する。決済端末30は、POS端末20と協働してキャッシュレス決済での支払いに係る処理を実行する。決済処理は、購入代金の支払いを完了するためにPOS端末20が行う処理である。POS端末20は、会計装置の一例である。
読取装置10は、商品を入れた買物カゴ等を載置するためのサッカー台2上であって、チェッカと顧客とが対面する略中央部に立設される。POS端末20は、サッカー台2の一方の端部付近に設けられる。
読取装置10について説明する。読取装置10は、本体部11と、撮像部12と、チェッカ用表示部13と、操作部14と、客用表示部15と、を備える。
本体部11は、略直方体状に形成されており、サッカー台2上に立設される。本体部11におけるチェッカの立ち位置側には、撮像窓16が設けられる。撮像窓16の内側には、撮像部12が設置される。撮像部12は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子と撮像レンズとを有する。
撮像部12は、撮像窓16に翳された商品の外観を撮像する。読取装置10は、撮像部12が撮像した画像から商品に付されたバーコード等のコードシンボルを抽出し、抽出したコードシンボルから商品コードを読取る。ここで、商品コードは、商品を識別する情報であり商品情報の一例である。なお、読取装置10は、一般物体認識(オブジェクト認識)により商品コードを読取ってもよい。読取装置10は、読取った商品コードをPOS端末20に送信する。
また、撮像部12は、顧客が所有する媒体(会員カードやスマートフォンなど)が示すコードシンボルを撮像する。読取装置10は、撮像部12が撮像した画像からコードシンボルを抽出し、抽出したコードシンボルから会員コードを読取る。読取装置10は、読取った会員コードをPOS端末20に送信する。
チェッカ用表示部13は、読取装置10を操作するチェッカに対して情報を表示する表示装置であって、撮像窓16の上部に設けられる。チェッカ用表示部13は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスで構成される表示装置である。チェッカ用表示部13は、例えば、読取装置10が読取った商品コードに基づいて取得した商品名や価格などの商品情報を表示する。読取装置10は、商品コードと商品名や価格などとを対応付けた商品マスタを記憶するPOS端末20から商品情報を取得する。
操作部14は、チェッカ用表示部13に隣接して設けられている。操作部14は、キーボードで構成されており、商品コードを入力するための各種キー等を有する。操作部14は、読取ができないコードシンボルが付された商品やコードシンボルが付されていない商品の商品コードを入力する際などに操作される。
客用表示部15は、顧客に対して情報を表示する表示装置であって、本体部11の側部に支持される。客用表示部15は、例えば、LCD等の表示デバイスで構成されるタッチパネル付きの表示装置である。客用表示部15は、例えば、読取装置10が商品に付されたコードシンボルから読取った商品コードに基づく商品情報を表示する。また、客用表示部15は、顧客が情報を入力するための入力画面を表示する。例えば、客用表示部15は、顧客がレジ袋の購入や割り箸を希望する際に操作される操作子を表示した入力画面を表示する。
次にPOS端末20について説明する。POS端末20は、表示部21と、操作部22と、レシートプリンタ23と、ドロア24と、を備えている。
表示部21は、第1表示部(キャッシャ用表示部)211と第2表示部(客用表示部)212とで構成される。第1表示部211は、キャッシャに対して、商品登録された商品の商品情報、取引金額、決済方法を選択するための操作子、選択された決済方法による決済処理に必要な情報の入力を行うための操作子等の各種情報を表示する。第1表示部211は、後述する第1表示領域、第2表示領域、および第3表示領域を一画面に表示する表示部の一例である。第2表示部212は、顧客に対して、取引の合計金額等の各種情報を表示する。
操作部22は、第1表示部211の表面に設けられたタッチパネルで構成される。操作部22は、キャッシャが触れた位置に応じた情報を制御部200(図2参照)に入力する。
レシートプリンタ23は、例えばサーマルプリンタで構成され、1取引に係る情報を印刷したレシートを発行する。1取引に係る情報は、顧客が購入した商品の商品情報や取引金額などである。
ドロア24は、金銭を金種別に収納する開閉可能な収納装置であって、制御部200からの指示信号に応じて開放される。
図2は、POS端末20の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。POS端末20は、制御部200と、記憶部220と、第1表示部211と、第2表示部212と、操作部22と、レシートプリンタ23と、ドロア24と、通信部230と、を備えている。制御部200、記憶部220、第1表示部211、第2表示部212、操作部22、レシートプリンタ23、ドロア24、および通信部230は、バス240等を介して互いに接続されている。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備えたコンピュータ構成となっている。CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス240を介して互いに接続されている。
CPU201はPOS端末20の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用され、ROM202や記憶部220に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部200は、CPU201がROM202や記憶部220に記憶されてRAM203に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、POS端末20の各種制御処理を実行する。
また、RAM203は、商品情報部2031を有する。商品情報部2031は、顧客が購入する商品の商品情報を記憶する。具体的には、商品情報部2031は、読取装置10から取得した商品コードに基づいて記憶部220から読み出された商品情報を記憶する。商品情報部2031に商品情報が登録されることを商品登録ともいう。
記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部220は、制御プログラム221、および商品マスタ222を記憶する。
制御プログラム221は、商品情報を登録する機能、登録された商品情報に基づいて決済処理を実行する機能、表示部21に各種情報を表示させる機能等を実現するためのプログラムなどである。
商品マスタ222は、店舗が販売する商品の商品情報を記憶したマスタファイルであり、図示しない店舗サーバから送信されて記憶部220に記憶される。店舗で扱う商品は日々変化するため、商品マスタ222は適宜更新される。商品マスタ222は、商品コードに対応付けて、商品名、価格、商品画像などの商品に関する情報を記憶する。
第1表示部211、第2表示部212、操作部22、レシートプリンタ23、ドロア24の構成および機能については前述しているので、重複する説明は省略する。通信部230は、読取装置10や決済端末30などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部200は、通信部230を介して外部装置と接続されることで、当該外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
続いて、POS端末20の制御部200の機能構成について説明する。図3は、POS端末20の制御部200の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部200は、CPU201がROM202や記憶部220に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信手段2001、入力手段2002、登録手段2003、決済処理手段2004、表示制御手段2005、およびレシート発行手段2006として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアを用いて構成してもよい。
送受信手段2001は、読取装置10や決済端末30との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信手段2001は、読取装置10が商品に付されたコードシンボルから読取った商品コードを当該読取装置10から受信する。送受信手段2001は、取引対象の商品情報を取得する取得手段として機能する。また、送受信手段2001は、登録手段2003が登録した商品情報を読取装置10に送信する。
送受信手段2001は、顧客がクレジット決済、電子マネー決済、コード決済等のキャッシュレス決済により購入代金の支払いを行う場合、取引金額などを含む一取引に係る取引情報を決済端末30に送信する。また、送受信手段2001は、決済端末30が決済事業者の決済サーバ(図示せず)と通信して取引金額の決済に係る処理を完了させると、当該決済端末30から決済完了通知を受信する。
入力手段2002には、操作部22から各種情報が入力される。例えば、入力手段2002には、取引に係る決済方法を特定する情報が入力される。また、入力手段2002には、顧客から預かった現金の金額を示す情報、商品券やクーポン券の金額を示す情報が入力される。
登録手段2003は、商品登録を実行する。具体的には、登録手段2003は、送受信手段2001が受信した商品コードに対応する情報を商品マスタ222から読み出す。そして、登録手段2003は、商品コードと読み出した情報とを対応付けた商品情報を商品情報部2031に登録する。
決済処理手段2004は、送受信手段2001が取得した商品情報に基づいて取引の決済処理を実行する。言い換えると、決済処理手段2004は、顧客が購入代金の支払いを完了するための処理を実行する。例えば、決済処理手段2004は、商品登録された商品の合計金額(取引金額)を算出する。顧客が現金決済により支払を行う場合、決済処理手段2004は、顧客から受領した金額と取引金額とを比較し、必要に応じて釣銭額を算出する。
顧客が商品券やクーポン券等の金券決済により支払を行う場合、決済処理手段2004は、入力手段2002に入力された金券の金額と取引金額とを比較し、必要に応じて釣銭額を算出する。この際、決済処理手段2004は、例えば記憶部220に記憶された金券情報を参照して、顧客が使用する金券が釣銭を払い出し可能な金券であるか否か判断する。
また、顧客がクレジット決済、電子マネー決済、コード決済等のキャッシュレス決済により購入代金の支払いを行う場合、決済処理手段2004は、決済端末30に送信する情報を決定する。さらに、決済処理手段2004は、送受信手段2001が決済端末30から受信した決済完了通知に基づいて、決済に必要な処理が完了したと判断する。
表示制御手段2005は、表示部21に各種情報を表示させる。例えば、表示制御手段2005は、決済処理において、決済処理手段2004が決済処理する取引の取引金額を表示する第1表示領域81、当該取引金額に係る決済処理手段2004による決済方法を選択可能に表示する第2表示領域82、および選択された決済方法に関する情報を表示する第3表示領域83を、第1表示部211の一画面に表示させる。
レシート発行手段2006は、レシートプリンタ23を制御して当該レシートプリンタ23から一取引に係るレシートを発行させる。なお、レシート発行手段2006は、電子レシートを発行させるようにしてもよい。例えば、レシート発行手段2006は、顧客の携帯端末(図示せず)に電子レシート情報を送信する電子レシートサーバ(図示せず)に対して、電子レシートの発行指示を出力するようにしてもよい。
次に、決済端末30について説明する。決済端末30は、電子マネー決済による支払を可能とする。例えば、決済端末30は、POS端末20から取引金額を含む取引情報を取得する。また、決済端末30は、電子マネーの残金を示す金額情報を記憶した媒体に対し、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術を用いてアクセスして当該金額情報を読み取る。決済端末30は、読み取った金額情報から取引金額を差し引いた金額情報を媒体に書込む。決済端末30は、媒体から読取ったユーザID、書込んだ金額情報、および取引金額等を対応付けて図示しない電子マネーサーバに送信する。
また、決済端末30は、クレジット決済、コード決済による支払を可能とする。例えば、決済端末30は、POS端末20から取引金額を含む取引情報を取得する。また、決済端末30は、クレジットカードや媒体から、クレジット決済やコード決済に必要な顧客情報を読み取る。決済端末30は、取得した取引情報と読み取った顧客情報とを図示しない決済サーバに送信する。
次に、POSシステム1を用いた取引の流れについて説明する。図4は、POSシステム1における取引の流れを示すフローチャートである。
顧客が購入する商品をPOSシステム1に持ち込むと、オペレータの操作により取引開始入力がなされる。これにより、POSシステム1は、取引開始入力を受付ける(ステップS1)。取引開始入力は、例えば、チェッカが読取装置10の操作部14を操作することにより、あるいは、キャッシャがPOS端末20の操作部22を操作することによりなされる。
次いで、チェッカの操作に基づいて、読取装置10は顧客が購入する商品の商品コードを読取りPOS端末20に送信する。POS端末20は、受信した商品コードに基づいて商品登録を実行する(ステップS2)。
図6は、商品登録の際に第1表示部211に表示される登録画面を示す図である。登録画面は、上段にヘッダー部50、下段にフッター部60、中段に情報表示部70が配置される。
ヘッダー部50には、現在の時刻、登録明細を表示する画面であることを示す「登録明細」の文字、POS端末20の番号を示すレジNo、キャッシャおよびチェッカの氏名、などが表示される。フッター部60には、小計ボタン61および複数の各種ボタン62が表示される。
情報表示部70は、第1商品情報表示部71、第2商品情報表示部72、顧客情報表示部73、移行ボタン74、および取引情報表示部75を有する。第1商品情報表示部71は、これまでに商品登録された商品の情報を表示する。表示される商品の情報は、特売商品など商品の属性、商品名、数量(点数)、単価、値引額、金額、税種別などである。第2商品情報表示部72は、直近に商品登録された商品の情報を表示する。表示される商品の情報は、商品名、数量、金額などである。
顧客情報表示部73は、顧客が保有するポイントなど顧客の情報を表示する。顧客の情報は、POS端末20が読取装置10から取得した会員コードに基づいて表示される。移行ボタン74は、コードシンボルが付されていない商品を商品登録する際に操作される。移行ボタン74が操作されると、第1表示部211は、商品に対応した登録ボタンが複数表示される登録ボタン画面を表示する。取引情報表示部75は、商品登録された全商品の合計点数および合計金額を表示する。
図4に戻って取引の流れについて説明する。顧客が支払を行う場合、キャッシャの操作により小計ボタン61が操作される。これにより、代金を決済することを宣言する決済入力がなされ、POSシステム1は決済入力を受付ける(ステップS3)。なお、登録画面は、読取装置10のチェッカ用表示部13にも表示されてもよい。
続いて、POS端末20は、会計処理を実行する(ステップS4)。POS端末20による会計処理が完了すると取引は終了する。会計処理は、決済処理手段2004による決済処理、表示制御手段2005による表示制御処理、およびレシート発行手段2006によるレシート発行処理を含む。
次に、POS端末20が実行する会計処理について、第1表示部211が表示する画面と合わせて説明する。図5は、POS端末20の制御部200による会計処理の流れを示すフローチャートである。
図6の登録画面で小計ボタン61が操作されて入力手段2002に決済入力がなされると、表示制御手段2005は、第1表示部211に選択画面を表示させる(ステップS11)。選択画面は、決済方法を選択するための画面である。決済方法は、支払方法と言い換えることができる。本実施形態においては、顧客は、現金、商品券、クレジットカード、クーポン券、電子マネー、およびコード決済のいずれか1つまたは複数の決済方法で支払を行うことができる。
図7は、選択画面を示す図である。なお、以降の画面の説明において、従前に説明してある画面と同様な構成については同一符号を付し、説明を省略する場合がある。選択画面のヘッダー部50は、支払を行う画面であることを示す「支払」の文字が表示される点、チェッカの氏名の表示がなくなってキャッシャの氏名のみが表示される点において、登録画面のヘッダー部50と相違する。また、選択画面のフッター部60は、何の情報も表示されない点において、登録画面のフッター部60と相違する。選択画面の情報表示部70は、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83を有する。
第1表示領域81は、決済処理手段2004が決済処理する取引の取引金額を表示する。より詳細には、第1表示領域81は、取引情報表示部811、残額表示部812、戻るボタン813、および顧客情報表示部814を有する。
取引情報表示部811に表示される情報は、登録画面の取引情報表示部75と同様の情報である。具体的には、取引情報表示部811は、顧客が購入する商品の合計点数および取引金額を表示する。なお、取引情報表示部811に顧客が購入する商品の商品情報を併せて表示してもよい。残額表示部812は、取引金額のうち支払われていない金額を表示する。図示の例では、顧客が購入する商品は5点、その合計金額である取引金額は12,345円、顧客が支払っていない残額は12,345円である。
戻るボタン813は、登録画面に戻る際に操作されるボタンである。戻るボタン813は、例えば顧客が商品登録された商品のいずれかの購入を取りやめたい場合や、顧客が追加して商品を購入したい場合などに操作される。顧客情報表示部814に表示される情報は、登録画面の顧客情報表示部73と同様の情報である。具体的には、顧客情報表示部814は、顧客が保有するポイントなど顧客の情報を表示する。
第2表示領域82は、取引金額に係る決済処理手段2004による決済方法を選択可能に表示する。具体的には、第2表示領域82は、各種決済方法を選択するためのボタン、すなわち決済方法に対応する操作子を表示する。より詳細には、第2表示領域82は、現金決済を選択するための現金ボタン821、商品券決済を選択するための商品券ボタン822、クレジット決済を選択するためのクレジットボタン823、クーポン券決済を選択するためのクーポン券ボタン824、電子マネー決済を選択するための電子マネーボタン825、およびコード決済を選択するためのコード決済ボタン826を表示する。なお、以下の説明において、これらボタン821~826を特に区別しない場合「決済方法選択ボタン」という場合がある。また、第2表示領域82は、現金ボタン821の上側に位置して、値引きを行うための小計値引きボタン827、および割引を行うための小計割引ボタン828を表示する。
決済方法選択ボタンの一部または全てには、アイコン91~93が対応付けて表示される。アイコン91~93は、対応する決済方法選択ボタンが操作された場合に決済処理手段2004による以降の処理に関する情報を示すものである。
例えば、現金ボタン821およびクーポン券ボタン824に設けられたアイコン91は、テンキーのマークで表されたアイコンである。アイコン91は、現金ボタン821やクーポン券ボタン824が操作されると、第3表示領域83にテンキーが表示されることを示している。また、商品券ボタン822、電子マネーボタン825、およびコード決済ボタン826に設けられたアイコン92は、右側を頂点とする二等辺三角形のマークで表されたアイコンである。アイコン92は、商品券ボタン822や電子マネーボタン825やコード決済ボタン826が操作されると、第3表示領域83に選択ボタンが表示されることを示している。アイコン91およびアイコン92は、対応する操作子(決済方法選択ボタン)が操作された場合、次に何等かの情報を入力するため画面が表示されることを示すアイコンである。言い換えれば、アイコン91およびアイコン92は、次の階層の表示(第3表示領域の表示)において、情報を入力するための操作子が表示されることを示すアイコンであるということができる。
クーポン券ボタン824に設けられたアイコン93は、現金のイラストに斜線が引かれたマークで表されたアイコンである。アイコン93は、クーポン券決済の場合に釣銭が支払われないことを示している。詳細には、アイコン93は、顧客が使用するクーポン券の金額が取引金額より大きい場合、その差額が釣銭として支払われないことを示している。
なお、決済方法選択ボタンの数は図示に限るものでなく、POSシステム1を使用する店舗の運用によって任意に設定することができる。決済方法選択ボタンの数が多い場合、第2表示領域82は、上下にスクロール表示することにより全ての決済方法選択ボタンを表示することができる。
本実施例においては、選択画面の第3表示領域は何も表示しないが、何らかの情報を表示するようにしてもよい。例えば、選択画面の第3表示領域は、キャッシャに以降の操作を案内するガイダンス表示を行ってもよい。また、POS端末20が顧客によって操作されるセルフPOS端末等である場合、選択画面の第3表示領域は広告情報等を表示してもよい。
図5のフローチャートに戻って会計処理について説明する。図7に示す選択画面が第1表示部211に表示された状態で、決済処理手段2004は、入力手段2002に現金決済を選択した旨の情報が入力されたか否か判断する(ステップS12)。言い換えれば、決済処理手段2004は、選択画面において現金ボタン821が操作されたか否か判断する。現金決済が選択されると(ステップS12のY)、表示制御手段2005は、第1表示部211に現金決済画面を表示させる(ステップS13)。
図8は、現金決済画面を示す図である。なお、図8はキャッシャが顧客から預かった現金の金額を入力した後の状態を示す図である。現金決済画面のヘッダー部50およびフッター部60は、選択画面のヘッダー部50およびフッター部60と同様である。
選択画面において現金ボタン821が操作されると、第3表示領域83にはテンキー831および戻るボタン832が表示される。テンキー831は、顧客から預かった現金の金額を入力するためのもので、置数キー、クリアキー、一字削除キー、入力キー、入力金額の表示部等を備える。戻るボタン832は、選択画面にもどるためのボタンである。
現金決済画面において、テンキー831により金額が入力されると、現金ボタン821以外の決済方法選択ボタンはグレーアウトされて操作できないようになる。現金決済画面において、テンキー831により金額が入力さていない状態では、現金ボタン821以外はグレーアウトされず操作可能となっている。
現金決済画面は、第1表示領域81に表示される取引金額や残額、第2表示領域82に表示される決済方法選択ボタン、第3表示領域83に表示されるテンキーを一画面に表示する。これにより、キャッシャが決済に関する各種情報を一画面で閲覧することができるので、テンキー831が選択画面にポップアップ表示されるもの等に比べて、キャッシャの操作性を向上することができる。例えば、キャッシャは、取引金額、残額、決済方法を確認しながらテンキー831を操作して金額を入力することができるので操作が容易になる。
また、選択画面から現金決済画面に移行する場合、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83は、第1表示部211における位置、および領域の大きさが変化せず一定となっている。このため、選択画面から現金決済画面に移行した際に、キャッシャは表示された情報の位置を確認しやすく、この点においても操作性を向上することができる。
加えて、現金ボタン821が操作されてテンキー831に金額が入力されていない状態では、他の決済方法選択ボタンが操作可能となっている。このため、決済方法を変更する場合に他の決済方法選択ボタンを操作すれば、選択画面に戻ることなく決済方法を変更することができ、この点においても操作性を向上することができる。なお、テンキー831に金額が入力された後も他の決済方法選択ボタンを選択可能としてもよい。
図5のフローチャートに戻る。図8に示す現金決済画面が第1表示部211に表示された状態で、決済処理手段2004は、入力手段2002に金額が入力されたか否か判断する(ステップS14)。言い換えれば、決済処理手段2004は、現金決済画面においてテンキー831の置数キーにより金額が入力され、かつ入力キーが操作されたか否か判断する。
入力手段2002に金額が入力されない場合(ステップS14のN)、詳細には金額が入力されずに現金ボタン821以外の決済方法選択ボタンが選択可能である場合、決済処理手段2004は決済方法が変更されたか否か判断する(ステップS15)。現金ボタン821以外の決済方法選択ボタンが操作されずに決済方法の変更がなされなかった場合(ステップS15のN)、制御部200はステップS14の処理に戻って金額の入力を待つ。現金決済画面で支払方法の変更がなされた場合(ステップS15のY)、制御部200はステップS12の処理に戻る。
なお、テンキー831に金額が入力され、入力キーが操作されていない状態、すなわち図8に示す状態で戻るボタン832が操作された場合は、制御部200はステップS11の処理に戻るものとする。
入力手段2002に金額が入力された場合(ステップS14のY)、決済処理手段2004は、入力された金額が取引金額以上か否か判断する(ステップS16)。入力された金額が取引金額未満である場合(ステップS16のN)、制御部200はステップS11の処理に戻る。このとき、表示制御手段2005は、選択画面を表示するが、第1表示領域の残額に表示される金額は取引金額でなく、不足額すなわち取引金額から入力された金額を差し引いた金額となる。顧客は、残額の決済方法を改めて選択することができる。
入力された金額が取引金額以上である場合(ステップS16のY)、レシート発行手段2006は、レシートプリンタ23にレシートの発行を指示する(ステップS17)。次いで、表示制御手段2005は、第1表示部211に決済完了画面を表示させる(ステップS18)。決済完了画面は、キャッシャに決済が完了したことを示す画面である。そして、制御部200は会計処理を終了する。
図9は、決済完了画面を示す図である。決済完了画面のヘッダー部50は、現金決済画面のヘッダー部50と同様である。決済完了画面のフッター部60には、終了ボタン63が表示される。終了ボタン63は、取引の終了を宣言するためのボタンで、購入代金の支払いが完了した際に操作される。例えば、キャッシャが決済完了画面を確認し釣銭を顧客に手渡した場合に終了ボタン63が操作される。
決済完了画面の情報表示部70は、取引情報表示部75を有する。取引情報表示部75は、顧客が購入した商品の合計点数および合計金額、顧客から預かった金額(テンキー831により入力された金額)、釣銭額を表示する。また、取引情報表示部75は、キャッシャに対して、顧客へレシートを渡すことを促すメッセージを表示する。キャッシャは、取引情報表示部75に表示された釣銭額を確認し、釣銭がある場合にはドロア24から釣銭を取り出して顧客に渡すことができる。
図5のフローチャートに戻る。ステップS12の処理において、現金決済の入力がなされなかった場合(ステップS12のN)、決済処理手段2004は、入力手段2002に金券決済を選択した旨の情報が入力されたか否か判断する(ステップS19)。言い換えれば、決済処理手段2004は、選択画面において商品券ボタン822またはクーポン券ボタン824が操作されたか否か判断する。金券決済が選択されると(ステップS19のY)、表示制御手段2005は、第1表示部211に金券決済画面を表示させる(ステップS20)。そして、制御部200は、ステップS14の処理に移行する。
図10は、金券決済画面を示す図である。ここでは商品券ボタン822が操作された場合について説明する。決済完了画面のヘッダー部50およびフッター部60は、現金決済画面のヘッダー部50およびフッター部60と同様である。
選択画面において商品券ボタン822が操作されると、第3表示領域83には店舗で使用可能な商品券の種別に対応する種別ボタン833が複数表示される。商品券ボタン822が操作された場合、種別ボタン833が操作されるまでは、決済方法選択ボタンはグレーアウトされておらず、操作可能となっている。種別ボタン833は、左右2列に配置され、左列には上下5段、右列には上下4段に渡ってそれぞれ設けられている。複数の種別ボタン833は、3つグループA、B、Cに分類することができる。
グループAは、商品券を発行した会社名とアイコン91が表示される種別ボタン833であり、左列の最上段の種別ボタン833からなる。グループAの種別ボタン833は、他の種別ボタンに設定されている金額以外、例えば1,500円の商品券などに対応する。キャッシャは、グループAの種別ボタン833を操作した後に金額を別途入力する必要がある。このため、第1表示部211は、グループAの種別ボタン833が操作されると、金額を入力するためのテンキーを例えばポップアップ表示する。グループAの種別ボタン833には、次にテンキーが表示されることを示すアイコン91が設けられている。
グループBは、商品券を発行した会社名、金額、およびアイコン93が表示される種別ボタン833であり、右列の最上段、左右列の2段目および3段目の5つの種別ボタン833からなる。グループBの種別ボタン833は、発行会社名と金額がプリセットされたものである。キャッシャは、グループBの種別ボタン833を操作するだけで金額の入力を完了することができる。また、グループBの種別ボタン833に対応する商品券は釣銭を受け取ることができないものである。グループBの種別ボタン833には、釣銭が支払われないことを示すアイコン93が設けられている。これにより、キャッシャは、グループBの種別ボタン833に対応する商品券を使おうとする顧客に対して、釣銭がでないことを伝えることができる。
グループCは、商品券を発行した会社名および金額が表示される種別ボタン833であり、左右列の4段目、左列の5段目の3つの種別ボタン833からなる。グループCの種別ボタン833は、発行会社名と金額がプリセットされたものである。キャッシャは、グループCの種別ボタン833も操作するだけで金額の入力を完了することができる。また、グループCの種別ボタン833に対応する商品券は釣銭を受け取ることができるものである。グループCの種別ボタン833には、釣銭が支払われないことを示すアイコン93が設けられていない。
なお、クーポン券ボタン824が操作された場合、第3表示領域83にはテンキー831が表示される。キャッシャは、テンキー831を操作してクーポン券の金額を入力する。なお、クーポン券ボタン824が操作された場合、図10と同様に第3表示領域83に種別ボタンが表示されてもよい。この場合、第3表示領域83に表示される種別ボタンは金額のみ、あるいは金額とアイコンが表示されるものとしてもよい。
金券決済画面は、第1表示領域81に表示される取引金額や残額、第2表示領域82に表示される決済方法選択ボタン、第3表示領域83に表示される種別ボタン833を一画面に表示する。これにより、現金決済画面と同様に、キャッシャが決済に関する各種情報を一画面で閲覧することができるので、キャッシャの操作性を向上することができる。
また、選択画面から金券決済画面に移行する場合、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83の位置、および領域の大きさが変化しない点、他の決済方法選択ボタンを操作することで決済方法を容易に変更できる点も現金決済画面と同様である。したがって、金券決済画面は、上記の点においても現金決済画面と同様に、キャッシャの操作性を向上させることができる。
図5のフローチャートに戻る。ステップS19の処理において、金券決済の入力がなされなかった場合(ステップS19のN)、決済処理手段2004は、入力手段2002にクレジット決済を選択した旨の情報が入力されたか否か判断する(ステップS21)。言い換えれば、決済処理手段2004は、選択画面においてクレジットボタン823が操作されたか否か判断する。クレジット決済が選択されると(ステップS21のY)、表示制御手段2005は、第1表示部211にクレジット決済画面を表示させる(ステップS22)。
図11は、クレジット決済画面を示す図である。クレジット決済画面のヘッダー部50およびフッター部60は、現金決済画面のヘッダー部50およびフッター部60と同様である。
選択画面においてクレジットボタン823が操作されると、第3表示領域83にはガイダンス表示部834と中止ボタン835が表示される。クレジットボタン823が操作されると、取引金額を含む取引情報が決済端末30に送信され、当該決済端末30の処理が開始するので他の決済方法は選択できないようになっている。このため、他の決済方法選択ボタンはグレーアウトされて、操作できないようになっている。
ガイダンス表示部834は、キャッシャが顧客に対して決済端末30の操作を案内するための情報が表示される。例えば、クレジットカードの種類に応じた決済端末30の操作方法を表示する。中止ボタン835は、クレジット決済を中止して他の決済方法を選択するためのボタンである。クレジット決済画面では、他の決済方法選択ボタンが操作できないため、中止ボタン835を操作することによって選択画面に戻ることを可能としている。
なお、クレジットボタン823にアイコンを設けてもよい。この場合、アイコンは、選択された決済方法、すなわちクレジット決済に関する情報として、クレジット決済における決済端末30の操作に関するガイダンスを示すものとなる。
クレジット決済画面は、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83を並列に一画面で表示する点、選択画面からクレジット決済画面に移行する場合、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83の位置、および領域の大きさが変化しない点において、現金決済画面と同様である。したがって、上記の点において現金決済画面と同様に、キャッシャの操作性を向上させることができる。
図5のフローチャートに戻る。決済処理手段2004は、クレジット決済画面で中止ボタン835が操作されてクレジット決済が中止されたか否か判断する(ステップS23)。クレジット決済が中止されると(ステップS23のY)、制御部200は、ステップS11の処理に移行して選択画面における決済方法の選択を待つ。
クレジット決済が中止されない場合(ステップS23のN)、例えばクレジットボタン823が操作されてから所定時間経過しても中止ボタン835が操作されない場合、送受信手段2001は決済端末30に取引金額を含む取引情報を送信する(ステップS24)。決済処理手段2004は、送受信手段2001が決済サーバから決済完了通知を受信したか否か判断する(ステップS25)。
送受信手段2001が決済完了通知を受信しない場合(ステップS25のN)、制御部200はステップS25の処理に戻る。制御部200は、決済端末30に送信した取引情報に基づいて、当該決済端末30が決済サーバ(図示せず)と通信を行って決済が完了するまで待機する。
なお、送受信手段2001が決済端末30から決済できない旨の情報を受信した場合、表示制御手段2005は、第1表示部211および第2表示部212にエラー情報を表示する。エラー情報は、クレジット決済ができないことを示す情報である。送受信手段2001が決済端末30から決済完了通知を受信すると(ステップS25のY)、制御部200はステップS17の処理に移行する。
ステップS21の処理において、クレジット決済の入力がなされなかった場合(ステップS21のN)、決済処理手段2004は、入力手段2002に電子マネー決済を選択した旨の情報が入力されたか否か判断する(ステップS26)。言い換えれば、決済処理手段2004は、選択画面において電子マネーボタン825が操作されたか否か判断する。電子マネー決済が選択されると(ステップS26のY)、表示制御手段2005は、第1表示部211に電子マネー決済画面を表示させる(ステップS27)。
図12は、電子マネー決済画面を示す図である。電子マネー決済了画面のヘッダー部50およびフッター部60は、現金決済画面のヘッダー部50およびフッター部60と同様である。
選択画面において電子マネーボタン825が操作されると、第3表示領域83には電子マネーの種別に対応する電子マネー種別ボタン836が複数表示される。電子マネーボタン825が操作された場合、電子マネー種別ボタン836が操作されるまでは、決済方法選択ボタンはグレーアウトされておらず、操作可能となっている。電子マネー種別ボタン836は、左右2列に配置される。
電子マネー種別ボタン836が操作されると、他の決済方法は選択できないようになる。このため、電子マネー種別ボタン836が操作されると、電子マネー決済画面から移行した画面において、第2表示領域82は他の決済方法選択ボタンをグレーアウト表示する。また、第3表示領域83は中止ボタン(図示せず)を表示する。これにより、キャッシャが他の決済方法ボタンを操作することはできなくなり、電子マネーでの決済を取りやめる場合は中止ボタンを操作する。
電子マネー決済画面は、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83を並列に一画面で表示する点、選択画面から電子マネー決済画面に移行する場合、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83の位置、および領域の大きさが変化しない点、他の決済方法選択ボタンを操作することで決済方法を容易に変更できる点において、現金決済画面と同様である。したがって、上記の点において、現金決済画面と同様に、キャッシャの操作性を向上させることができる。
図5のフローチャートに戻る。決済処理手段2004は、電子マネー決済画面で電子マネー種別ボタン836が操作されて電子マネー種別が入力されたか否か判断する(ステップS28)。電子マネー種別の入力がなされると(ステップS28のY)、決済処理手段2004は、電子マネー決済画面から移行した画面において中止ボタンが操作されて電子マネー決済が中止されたか否か判断する(ステップS29)。
電子マネー決済が中止されると(ステップS29のY)、制御部200は、ステップS11の処理に移行して選択画面における決済方法の選択を待つ。電子マネー決済が中止されない場合(ステップS29のN)、例えば電子マネー種別ボタン836が操作されてから所定時間経過しても中止ボタンが操作されない場合、制御部200はステップS24の処理に移行して、選択された電子マネー種別による決済を決済端末30に指示する。
ステップS28の処理において、電子マネー種別の入力がなされない場合(ステップS28のN)、決済処理手段2004は、他の決済方法選択ボタンが操作されることによって決済方法が変更されたか否か判断する(ステップS30)。決済方法の変更がなされない場合(ステップS30のN)、制御部200はステップS28の処理に戻る。決済方法の変更がなされた場合(ステップS30のY)、制御部200はステップS12の処理に移行する。
ステップS26の処理において、電子マネー決済が選択されない場合(ステップS26のN)、決済処理手段2004は、コード決済が選択されたか否か判断する(ステップS31)。言い換えれば、決済処理手段2004は、選択画面においてコード決済ボタン826が操作されたか否か判断する。コード決済が選択されると(ステップS31のY)、表示制御手段2005は、第1表示部211にコード決済画面を表示させる(ステップS32)。
図13は、コード決済画面を示す図である。コード決済画面のヘッダー部50およびフッター部60は、現金決済画面のヘッダー部50およびフッター部60と同様である。
選択画面においてコード決済ボタン826が操作されると、第3表示領域83にはコード決済の種別に対応するコード決済種別ボタン837が複数表示される。コード決済ボタン826が操作された場合、コード決済種別ボタン837が操作されるまでは、決済方法選択ボタンはグレーアウトされておらず、操作可能となっている。コード決済種別ボタン837は、左右2列に配置される。
コード決済種別ボタン837が操作されると、他の決済方法は選択できないようになる。このため、コード決済種別ボタン837が操作されると、コード決済画面から移行した画面において、第2表示領域82は他の決済方法選択ボタンをグレーアウト表示する。また、第3表示領域83には中止ボタン(図示せず)を表示する。これにより、キャッシャが他の決済方法選択ボタンを操作することはできなくなり、コード決済を取りやめる場合は中止ボタンを操作することとなる。
コード決済画面は、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83を並列に一画面で表示する点、選択画面からコード決済画面に移行する場合、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83の位置、および領域の大きさが変化しない点、他の決済方法選択ボタンを操作することで決済方法を容易に変更できる点において、現金決済画面と同様である。したがって、上記の点において、現金決済画面と同様に、キャッシャの操作性を向上させることができる。
図5のフローチャートに戻る。決済処理手段2004は、コード決済画面でコード決済種別ボタン837が操作されてコード決済種別が入力されたか否か判断する(ステップS33)。コード決済種別入力がなされると(ステップS33のY)、決済処理手段2004は、コード決済画面から移行した画面において中止ボタンが操作されてコード決済が中止されたか否か判断する(ステップS34)。
コード決済が中止されると(ステップS34のY)、制御部200は、ステップS11の処理に移行して選択画面における決済方法の選択を待つ。コード決済が中止されない場合(ステップS34のN)、制御部200はステップS24の処理に移行して、選択されたコード決済種別による決済を決済端末30に指示する。
ステップS33の処理において、コード決済種別の入力がなされない場合(ステップS33のN)、決済処理手段2004は、他の決済方法選択ボタンが操作されることによって決済方法が変更されたか否か判断する(ステップS35)。決済方法の変更がなされなかった場合(ステップS35のN)、制御部200はステップS33の処理に戻る。決済方法の変更がなされた場合(ステップS35のY)、制御部200はステップS12の処理に移行する。
ステップS31の処理において、コード決済が選択されない場合(ステップS31のN)、制御部200はステップS12の処理に戻る。
上記会計処理により、顧客は、現金決済、商品券決済、クレジット決済、クーポン券決済、電子マネー決済、およびコード決済のいずれか、あるいはこれら決済方法の組み合わせにより、購入代金の支払いを行うことができる。また、上述したように、上記会計処理により、POS端末20はキャッシャの操作性を向上させることができる。
次に、POS端末20の変形例について説明する。変形例においては、POS端末20は、ドロア24に代えて自動釣銭機(図示せず)を備えている。自動釣銭機は、周知のものであって、紙幣や硬貨等の現金を受け入れて当該現金の金額を認識し、必要に応じて釣銭を払い出す機能を有する。このため、変形例のPOS端末20においては、キャッシャは現金決済の際に顧客から預かった現金の金額を通常は入力する必要がない。
図14は、変形例の現金決済画面を示す図である。なお、図14はキャッシャが顧客から預かった現金を自動釣銭機に投入する前の状態を示す図である。ここでは、図8の現金決済画面と異なる点について説明する。
変形例の現金決済画面においては、第3表示領域83に預り金額表示部841、入金開始ボタン842、預り/現計ボタン843、中止ボタン844、および手入力ボタン845が表示される。
預り金額表示部841は、「現金を釣銭機に投入してください」とのメッセージ、預り投入金額、手入力金額、および預り合計金額を表示する。預り投入金額は、キャッシャが顧客から預かって自動釣銭機に投入された現金の金額を表示する。手入力金額は、金額が手入力される場合に入力された金額を表示する。金額が手入力される場合とは、自動釣銭機が投入された現金の金額を認識できずに当該現金が戻された場合などである。預り合計金額は、預り投入金額と手入力金額の合計金額を表示する。残額は、取引金額から預り合計金額を引いた金額を表示する。
入金開始ボタン842は、自動釣銭機へ現金を投入する際に操作されるボタンである。預り/現計ボタン843は、釣銭機への投入金額が完了した際に操作されるボタンである。預り/現計ボタン843は、自動釣銭機への投入金額が取引金額以上になるまではグレーアウト表示され操作できないようになっている。預り/現計ボタン843が操作されると、第1表示部211は決済完了画面を表示する。
中止ボタン844は、現金決済を中止する際に操作されるボタンである。中止ボタン844は、自動釣銭機に現金が投入された後はグレーアウト表示され操作できないようになっている。なお、図14に示す自動釣銭機に現金が投入されていない状態で、中止ボタン844をグレーアウト表示させ、第2表示領域に表示される他の決済方法選択ボタンをグレーアウト表示させないようにしてもよい。この場合、中止ボタン844を操作することなく、他の決済方法を選択することが可能となる。手入力ボタン845は、顧客から預かった現金の金額をキャッシャが手入力する場合に操作される。手入力ボタン845が操作されると、金額を入力するためのテンキーが表示される。テンキーは、現金決済画面にポップアップ表示されてもよいし、図8に示す現金決済画面に移行することで表示されてもよい。
変形例の現金決済画面は、自動釣銭機を備えたPOS端末20に適した表示画面であり、前述した例と同様に、キャッシャの操作性を向上させることができる。
次に、第1表示領域に表示される顧客情報表示部814の変形例について説明する。この変形例では、顧客情報表示部814を必要に応じて拡大して表示することができるようにしたものである。顧客情報表示部814は、通常時は第1顧客情報を表示し、拡大された場合には当該第1顧客情報に加えて第2顧客情報も表示する。
図15は、変形例における顧客情報表示部814の一例を示す図である。顧客情報表示部814は、第1情報表示部8141と拡大矢印8142とを表示する。
第1情報表示部8141は、第1顧客情報としてカードの種別と当該カードに関連づいたポイント数を表示する。例えば、第1情報表示部8141は店舗会員カードの名称および当該店舗会員カードに対応付けられた店舗独自で運営するポイントサービスのポイント数を表示する。拡大矢印8142は、顧客情報表示部814を拡大表示する際に操作される。
拡大矢印8142が操作されると、顧客情報表示部814は拡大表示され第1情報表示部8141に加えて、第2情報表示部8143および縮小矢印8144を表示する。第2情報表示部8143は、第2顧客情報として顧客の氏名、他のポイントサービスの名称、および当該他のポイントサービスのポイント数を表示する。縮小矢印8144は、顧客情報表示部814を通常表示させる際、すなわち縮小させる際に操作される。
本実施形態では、拡大矢印8142が操作された場合、顧客情報表示部814は残額の表示欄に重なるように上側に拡大するが、拡大する方向は上側に限らず、いずれの方向に拡大するようにしてもよい。
図16は、変形例における顧客情報表示部814の他の一例を示す図である。この例では、第2情報表示部8143に表示される第2顧客情報が図15の例とは異なる。図16における第2顧客情報は、顧客の氏名や顧客が保有するポイント数に加えて、付加情報が表示される。
付加情報は、カード支払アイコン、割りばしアイコン、紙袋アイコン、レジ袋アイコンなどである。カード支払アイコンは、例えば、顧客が会員登録時にカード支払を選択して会員コードとカード支払いが対応付けられている場合に表示される。割りばしアイコン、紙袋アイコン、レジ袋アイコンは、顧客が読取装置10の客用表示部15のタッチパネルで割りばし、紙袋、レジ袋の要求を入力した場合に表示される。キャッシャは、これらアイコンを確認して、割りばし、紙袋、レジ袋を必要に応じて顧客に手渡すことができる。
以上説明したとおり、実施形態のPOS端末20は、取引対象の商品情報を取得する送受信手段2001(取得手段)と、送受信手段2001が取得した商品情報に基づいて取引の決済処理を実行する決済処理手段2004と、決済処理手段2004が決済処理する取引の取引金額を表示する第1表示領域81、当該取引金額に係る決済処理手段2004による決済方法を選択可能に表示する第2表示領域82、および選択された決済方法に関する情報を表示する第3表示領域83を、第1表示部211(表示部)の一画面に表示させる表示制御手段2005と、を備える。
これにより、キャッシャは決済に関する各種情報を一画面で閲覧することができるので、POS端末20はキャッシャの操作性を向上させることができる。
また、実施形態のPOS端末20の表示制御手段2005は、選択された決済方法に関する情報として、当該選択された決済方法に係る決済処理に必要な情報を入力するための操作子(テンキーやボタン)を第3表示領域83に表示させる。
これにより、キャッシャは取引金額および決済方法の確認、および決済処理に必要な情報の入力を一画面で行うことができるので、POS端末20はキャッシャの操作性をより向上させることができる。
さらに、実施形態のPOS端末20の表示制御手段2005は、選択された決済方法に関する情報として、当該選択された決済方法に係る操作を案内する操作ガイダンスを第3表示領域83に表示させる。
これにより、キャッシャは選択された決済方法での決済処理に必要な操作を認識することができるので、この点においてもPOS端末20はキャッシャの操作性を向上させることができる。
加えて、実施形態のPOS端末20の表示制御手段2005は、第1表示領域81、第2表示領域82、および第3表示領域83の位置および大きさを変えずに画面変移させる。
これにより、例えば、第1表示部211が選択画面から現金決済画面に変移した際などに、オペレータは各表示領域に表示された情報の位置を確認しやすくので、POS端末20はこの点においてもオペレータの操作性を向上することができる。
また、実施形態のPOS端末20の表示制御手段2005は、第2表示領域82に決済方法に対応する操作子(決済方法選択ボタン)を表示させるとともに、当該操作子が操作された場合に決済処理手段2004による以降の処理に関する情報を示すアイコンを当該操作子に対応付けて表示させる。
これにより、オペレータは第2表示領域82で操作子が選択された場合に以降の処理に関する情報を認識することができるため、POS端末20はオペレータの操作性をさらに向上させることができる。
なお、上記実施形態において、POS端末20で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のPOS端末20で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、会計装置は、クラウド型のものであってもよい。具体的には、会計装置が商品マスタ222や商品情報部2031を備えず、これらに記憶される情報が当該会計装置と通信可能なクラウドサーバで管理されてもよい。この場合、会計装置は、上述した各種表示画面を表示させる制御プログラム、レシートプリンタ等の周辺機器やクラウドサーバと通信するためのプログラムなどを備える。
20 POS端末(会計装置)
211 第1表示部(表示部)
2001 送受信手段(取得手段)
2004 決済処理手段
2005 表示制御手段
211 第1表示部(表示部)
2001 送受信手段(取得手段)
2004 決済処理手段
2005 表示制御手段
Claims (6)
- 取引対象の商品情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した商品情報に基づいて取引の決済処理を実行する決済処理手段と、
前記決済処理手段が決済処理する取引の取引金額を表示する第1表示領域、当該取引金額に係る前記決済処理手段による決済方法を選択可能に表示する第2表示領域、および選択された決済方法に関する情報を表示する第3表示領域を、表示部の一画面に表示させる表示制御手段と、
会計装置。 - 前記表示制御手段は、選択された決済方法に関する情報として、当該選択された決済方法に係る決済処理に必要な情報を入力するための操作子を前記第3表示領域に表示させる、
請求項1に記載の会計装置。 - 前記表示制御手段は、選択された決済方法に関する情報として、当該選択された決済方法に係る操作を案内する操作ガイダンスを前記第3表示領域に表示させる、
請求項1に記載の会計装置。 - 前記表示制御手段は、前記第1表示領域、前記第2表示領域、および前記第3表示領域の位置および大きさを変えずに画面変移させる、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の会計装置。 - 前記表示制御手段は、前記第2表示領域に決済方法に対応する操作子を表示させるとともに、当該操作子が操作された場合に前記決済処理手段による以降の処理に関する情報を示すアイコンを当該操作子に対応付けて表示させる、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の会計装置。 - 会計装置をコンピュータで制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
取引対象の商品情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した商品情報に基づいて取引の決済処理を実行する決済処理手段と、
前記決済処理手段が決済処理する取引の取引金額を表示する第1表示領域、当該取引金額に係る前記決済処理手段による決済方法を選択可能に表示する第2表示領域、および選択された決済方法に関する情報を表示する第3表示領域を、表示部の一画面に表示させる表示制御手段と、
して機能させるプログラム。
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