JP2024045013A - ウェーハ収納容器洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄されたウェーハ収納容器の収納空間内の清浄の度合いを示すパーティクルに関する情報を出力する。【解決手段】ウェーハ収納容器を洗浄するウェーハ収納容器洗浄装置であって、本体開口部及び本体開口部に連通する洗浄空間を有する洗浄槽本体5a、本体開口部に対して開閉可能に設けられる蓋部5b、洗浄空間内に設けられ、シェル開口部と対向する状態でシェル20aを載置するとともに、シェル開口部と対向する部分に収納空間と連通する貫通孔5c_1が形成されている載置部5c、シェルの収納空間に洗浄液を吐出する第1の吐出部5d、シェルの外側部分に洗浄液を吐出する第2の吐出部5e、貫通孔と連通するとともに、シェルの収納空間に吐出された洗浄液を排出する第1の排出部5g、シェルの外側部分を経由した洗浄液を排出する第2の排出部5h及び第1の排出部により排出された洗浄液のパーティクルを計測するパーティクル計測部を備える。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、ウェーハ収納容器洗浄装置に関する。
従来、半導体ウェーハを収納(収容)するFOUP(Front Opening Unified Pod)やFOSB(Front Opening Shipping Box)等のウェーハ収納容器を洗浄、乾燥するウェーハ収納容器洗浄装置がある。
ウェーハ収納容器では、ドア(蓋部)の開閉が行われたり、半導体ウェーハの出し入れが行われたりすることにより、半導体ウェーハが収納される収納空間内に不純物(パーティクル)が付着することがある。そのため、ウェーハ収納容器洗浄装置により、少なくとも、収納空間内の洗浄が行われる。ここで、ユーザは、ウェーハ収納容器洗浄装置により洗浄された後のウェーハ収納容器の収納空間内の清浄の度合いをパーティクルに関する情報により把握したい、という要望がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、洗浄されたウェーハ収納容器の収納空間内の清浄の度合いを示すパーティクルに関する情報を検出することができるウェーハ収納容器洗浄装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一態様に係るウェーハ収納容器洗浄装置は、シェル開口部及び半導体ウェーハを収納する収納空間であって前記シェル開口部に連通している収納空間を有するシェルと、前記シェル開口部に対して開閉可能に装着されるドアと、を有するウェーハ収納容器を洗浄するウェーハ収納容器洗浄装置であって、本体開口部及び前記本体開口部に連通している洗浄空間を有する洗浄槽本体と、前記本体開口部に対して開閉可能に設けられる蓋部と、前記洗浄空間内に設けられ、前記シェル開口部と対向する状態で前記シェルを載置するとともに、前記シェル開口部と対向する部分に前記収納空間と連通する貫通孔が形成されている載置部と、前記シェルの前記収納空間に洗浄液を吐出する第1の吐出部と、前記シェルの外側部分に洗浄液を吐出する第2の吐出部と、前記貫通孔と連通するとともに、前記シェルの前記収納空間に吐出された洗浄液を排出する第1の排出部と、前記シェルの外側部分を経由した洗浄液を排出する第2の排出部と、前記第1の排出部により排出された洗浄液のパーティクルを計測するパーティクル計測部とを備える。
本発明の実施形態によれば、洗浄されたウェーハ収納容器の収納空間内の清浄の度合いを示すパーティクルに関する情報を検出することができる。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するウェーハ収納容器洗浄装置の実施形態を詳細に説明する。なお、本願の開示するウェーハ収納容器洗浄装置は、以下の実施形態により限定されるものではない。また、各実施形態及び各変形例は、矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせることができる。なお、以下の実施形態では、洗浄対象のウェーハ収納容器が、FOUPである場合を挙げて説明するが、洗浄対象のウェーハ収納容器はこれに限られない。例えば、洗浄対象のウェーハ収納容器は、FOSBであってもよい。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るウェーハ収納容器洗浄装置1の概略構成の一例を示す平面図である。ウェーハ収納容器洗浄装置1は、例えば、半導体ウェーハを製造する工場内に設けられ、ウェーハ収納容器を洗浄する。図1に示すように、ウェーハ収納容器洗浄装置1は、ロードポート2、ロボット3、分解/連結ステージ4、洗浄槽5、アンロードポート6及び制御部7を備える。
図1は、実施形態に係るウェーハ収納容器洗浄装置1の概略構成の一例を示す平面図である。ウェーハ収納容器洗浄装置1は、例えば、半導体ウェーハを製造する工場内に設けられ、ウェーハ収納容器を洗浄する。図1に示すように、ウェーハ収納容器洗浄装置1は、ロードポート2、ロボット3、分解/連結ステージ4、洗浄槽5、アンロードポート6及び制御部7を備える。
ロボット3、分解/連結ステージ4、洗浄槽5及び制御部7は、ウェーハ収納容器洗浄装置1のケーシング1aの内部に設けられている。一方、ロードポート2及びアンロードポート6は、ウェーハ収納容器洗浄装置1のケーシング1aの内部及び外部に跨って設けられている。
ロードポート2は、ロードポート2のケーシング1aの外部の部分に載置された、洗浄対象となるFOUP20をケーシング1aの内部に搬入する。FOUP20は、シェル(FOUP本体)20aとドア(蓋)20bとを備える。シェル20aは、開口部(シェル開口部)と、半導体ウェーハを収納する収納空間とを有する。収納空間は、シェル開口部よりも内側に存在し、シェル開口部に連通する。ドア20bは、シェル開口部に対して開閉可能な状態で設けられている。また、シェル20aの上部にはフランジ20cが設けられている。フランジ20cは、FOUP20がOHT(Overhead Hoist Transport )やロボット3等により搬送される際に把持(保持)される部分である。なお、OHTは、フランジ20cだけでなく、FOUP20の底面も保持することがある。
例えば、ロードポート2のケーシング1aの外部の部分には、OHTによりフランジ20cが把持された状態で搬送されたFOUP20が載置される。例えば、図1に示すように、FOUP20のドア20bが、ケーシング1aに対向するように、FOUP20が載置される。このようにしてロードポート2にFOUP20が載置されると、ケーシング1aの開口部1bに設けられたシャッター2aが上昇する。これにより、開口部1bからFOUP20がケーシング1aの内部に搬入可能な状態となる。すなわち、FOUP20がウェーハ収納容器洗浄装置1の内部に搬入可能な状態となる。そして、ロードポート2のスライド装置によりFOUP20が、矢印2bが示す方向にスライドされることにより、FOUP20がケーシング1aの内部に搬入される。スライド装置によるスライドについて説明する。例えば、スライド装置に備えられたピンが、FOUP20の底部(載置面)に設けられた孔部に挿入されることによりFOUP20の載置面がスライド装置に固定される。この状態で、スライド装置が矢印2b方向へスライドされることによりFOUP20も伴ってスライドされる。これにより、FOUP20は、ロードポート2のケーシング1aの内部の所定の部分上に載置された状態となる。このようにしてFOUP20がケーシング1aの内部に搬入されると、シャッター2aが下降して、ケーシング1aの開口部1bが閉じられる。スライド装置はピンとともに、下降したシャッター2aの下端(FOUP20の載置面)よりも低い位置まで降下し、ケーシング1aの外部の元の位置へ戻る。
ロボット3は、FOUP20のフランジ20cを把持した状態でFOUP20を各部へ搬送する。ロボット3は、ロボットアーム3a及びロボットハンド3bを備えている。ロボット3は、ロボットハンド3bにフランジ20cを把持させた状態で、ロボットアーム3aを伸縮させたり回転移動させたりすることで、FOUP20を各部へ搬送する。
分解/連結ステージ4は、FOUP20をシェル20aとドア20bとに分解したり、シェル20aとドア20bとを連結(装着)したりする。分解/連結ステージ4上にはラッチキー4aが設けられている。このラッチキー4aがFOUP20のドア20bに設けられたラッチ穴に挿入された状態で回転することで、FOUP20がシェル20aとドア20bとに分解(分離)されたり、シェル20aとドア20bとが連結されたりする。
洗浄槽5は、FOUP20を洗浄する槽である。洗浄槽5は、洗浄部の一例である。図2及び図3は、実施形態に係る洗浄槽5の構成の一例を模式的に示す図である。なお、図3は、洗浄槽5の模式的な平面図であり、洗浄空間にFOUP20が載置されていない状態を表す図である。図2に示すように、例えば、洗浄槽5は、洗浄槽本体5aと、蓋部5bと、載置部5cと、第1の供給部(第1の吐出部)5dと、第2の供給部(第2の吐出部)5eと、乾燥部5fと、第1の排出部5gと、第2の排出部5hとを備える。
洗浄槽本体5aは、上方に開口部(本体開口部)を有するとともに、本体開口部に連通する洗浄空間を有する。洗浄空間は、本体開口部よりも内部に存在する空間である。ロボット3により、シェル20aが、本体開口部を経由して洗浄空間に搬入される。このようにして、シェル20aは、洗浄槽本体5aの内部に搬入される。そして、洗浄槽本体5aの洗浄空間に設けられた載置部5cには、搬入されたシェル20aが載置される。載置部5cは、図2に示すように、シェル20aのシェル開口部が下方に向けられた状態でシェル20aを載置する台(載置台)である。載置部5cには、図3に示すように、位置決めピン5rが設けられている。位置決めピン5rにより、シェル20aの載置位置が決定される。図2及び図3に示すように、載置部5cには、複数の貫通孔5c_1が形成されている。貫通孔5c_1は、第1の排出部5gに連通(接続)している。
蓋部5bは、洗浄槽本体5aの上方に設けられており、エアシリンダが動作することにより洗浄槽本体5aの本体開口部に対して開閉する。蓋部5bの内側にはドア20bを吸着して保持することが可能な保持部(保持機構)5iが設けられている。
本実施形態では、洗浄槽5においてFOUP20の洗浄が行われる場合、ロボット3は、分解/連結ステージ4上のシェル20aとドア20bとを別々に洗浄槽5に搬送する。例えば、ロボット3は、シェル20aの開口部が下方に向けられた状態で、シェル20aを洗浄槽本体5aの開口部から洗浄槽本体5aの内部に搬送する。そして、図2に示すように、シェル20aは、シェル20aの開口部が下方に向けられた状態で、載置部5cに載置される。また、ロボット3は、ドア20bの外側の面が蓋部5bの保持部5iにより保持されるように、ドア20bを保持部5iに搬送する。これにより、図2に示すように、蓋部5bが閉じられた場合、ドア20bの内側の面(内面)が下方を向くようになる。
なお、洗浄槽5においてFOUP20の洗浄が完了した場合、ロボット3は、洗浄槽5内のシェル20aとドア20bとを別々に分解/連結ステージ4上に搬送する。そして、分解/連結ステージ4は、シェル20aとドア20bとを連結する。
また、洗浄槽本体5aの洗浄空間には、第1の供給部5d及び第2の供給部5eが設けられている。第1の供給部5d及び第2の供給部5eには、シェル20a及びドア20bを洗浄処理する際に用いられる洗浄液(例えばDI水(脱イオン水)等の純水)が供給される。そして、第1の供給部5dは、シェル20aの収納空間に洗浄液を供給(吐出)することにより、収納空間内の洗浄を行う。また、第2の供給部5eは、シェル20aの外側部分及び蓋部5bの保持部5iにより保持されたドア20bの内面に洗浄液を供給(吐出)することにより、シェル20aの外側部分及びドア20bの内面を洗浄する。
第1の供給部5dは、載置部5cに載置されたシェル20aの収納空間に洗浄液を供給することが可能な位置に設けられている。例えば、第1の供給部5dは、載置部5cのシェル20aが載置される面から上方向に延びる少なくとも1本の棒状のパイプ(本実施形態においては、図3に示すように2本設けられる)と、水平方向に延びる少なくとも1本の棒状のパイプ(図3では不図示)と、各パイプに複数設けられたノズル5mとを備える。ノズル5mは、例えば、二流体ノズルである。ノズル5mが二流体ノズルである場合、ノズル5mは、空気(気体の一例)と洗浄液とを混合し、空気の流れにより洗浄液を微粒化して、微粒化された洗浄液をシェル20aの収納空間に供給する。なお、このようなノズル5mは、空気と洗浄液とを混合せずに、洗浄液を収納空間に供給することができる。すなわち、ノズル5mは、洗浄液を微粒化せずに、微粒化されていない洗浄液を収納空間に供給することができる。
第2の供給部5eは、シェル20aの外側部分及びドア20bの内面に洗浄液を供給することが可能な位置に設けられている。例えば、第2の供給部5eは、上下方向に延びる少なくとも1本の棒状のパイプ(本実施形態においては、図3に示すように2本設けられる)と、水平方向に延び、かつ回動可能な複数本の棒状のパイプと、各パイプに複数設けられたノズル5o又はノズル5nとを備える。ノズル5nは、例えば、ドア20bに向かって吐出するように設けられた、ノズル5mと同様の二流体ノズルである。ノズル5nが二流体ノズルである場合、ノズル5nは、シェル20aの外側部分及びドア20bの内面に微粒化された洗浄液を供給する。また、ノズル5oは、例えば、一流体ノズルである。ノズル5oが一流体ノズルである場合、ノズル5oは、シェル20aの外側部分に洗浄液を供給する。
例えば、図2中、シェル20aとドア20bとの間に配置されている第2の供給部5eのノズルは、シェル20aの搬出時、搬入時及び乾燥時には、図3に示すように、シェル20aに干渉しない位置(退避位置)に退避している。そして、シェル20aが洗浄空間に搬入され、保持部5iによりドア20bが保持された状態で蓋部5bが閉じられた後に、第2の供給部5eのノズルは、回動して、載置部5cに載置されたシェル20aの上方であり、かつ、保持部5iにより保持されたドア20bの下方の位置(洗浄位置)に移動する。洗浄が終了すると、回動して、退避位置に移動する。
乾燥部5fは、シェル20aの収納空間、シェル20aの外側部分及びドア20bの内面に熱風(ホットブロー)を供給することが可能な位置に設けられている。例えば、乾燥部5fは、上下方向に延びる少なくとも1本の棒状のパイプと、水平方向に延びる少なくとも1本の棒状のパイプと、各パイプに複数設けられたホットブローノズルとを備える。本実施形態においては、シェル20aが載置された際に、シェル20aの収納空間に熱風を供給する、上下方向に延びるパイプが2本と、水平方向に延びるパイプが1本設けられている。また、シェル20aの外側部分に熱風を供給する、上下方向に延びるパイプが2本と、水平方向に延びていて回動可能なパイプが1本設けられている。これらのパイプに設けられたホットブローノズルは、シェル20aの収納空間、シェル20aの外側部分及びドア20bの内面に熱風を供給する。
例えば、図2中、シェル20aとドア20bとの間に配置されている乾燥部5fは、シェル20aの搬出時、搬入時及び洗浄時には、図3に示すように、シェル20aに干渉しない位置(退避位置)に退避している。そして、洗浄が終了すると、回動して、載置部5cに載置されたシェル20aの上方であり、かつ、保持部5iにより保持されたドア20bの下方の位置(乾燥位置)に移動する。乾燥が終了すると、回動して、退避位置に移動する。
また、洗浄槽本体5aは、モータ5kを含む第1の回転部を備える。第1の回転部は、シェル20aの洗浄中及びホットブロー中に、上下方向に延びる軸5lを回転軸として、載置部5cを回転させる。載置部5cの回転に伴い、載置部5cに載置されたシェル20aも回転する。また、蓋部5bは、モータ5jを含む第2の回転部を備える。第2の回転部は、ドア20bの洗浄中及び乾燥中に、軸5lを回転軸として、保持部5iを回転させる。保持部5iの回転に伴い、保持部5iに保持されたドア20bも回転する。よって、FOUP20の洗浄中には、FOUP20にまんべんなく洗浄液が供給されることになる。また、FOUP20の乾燥中には、FOUP20にまんべんなくホットブローが供給されることになる。また、ホットブローノズルからホットブローを供給することなく、第1の回転部及び第2の回転部による回転によってシェル20a及びドア20bに付着した液体の乾燥を行うようにしても良い。
第1の排出部5gは、シェル20aの収納空間に供給(吐出)された洗浄液を排出する。上述したように、第1の排出部5gは、貫通孔5c_1に連通(接続)している。このため、シェル20aの収納空間に供給された洗浄液が、貫通孔5c_1を経由して、第1の排出部5gに流入する。第1の排出部5gよりも後段の洗浄液が流れる流路には、後述するパーティクルカウンタ38が設けられている。
第2の排出部5hは、シェル20aの外側を経由した洗浄液を排出する。シェル20aの外側を経由した洗浄液とは、シェル20aの外側部分及びドア20bの内面に供給(吐出)された洗浄液である。例えば、第2の排出部5hは、洗浄槽本体5aの底部に設けられた排出口である。
図1の説明に戻り、アンロードポート6は、アンロードポート6のケーシング1aの内部の部分にロボット3により載置された洗浄済みであるFOUP20をケーシング1aの外部に搬出する。
例えば、アンロードポート6のケーシング1aの内部の部分には、洗浄後に、分解/連結ステージ4おいてシェル20aとドア20bとが連結されたFOUP20がロボット3により搬送されて載置される。このようにしてアンロードポート6にFOUP20が載置されると、ケーシング1aの開口部1cに設けられたシャッター6aが上昇する。これにより、開口部1cからFOUP20がケーシング1aの外部に搬出可能な状態となる。すなわち、FOUP20がウェーハ収納容器洗浄装置1の外部に搬出可能な状態となる。そして、アンロードポート6のスライド装置(ロードポート2のスライド装置と同様の機構を有する)によりFOUP20が、矢印6bが示す方向にスライドされることにより、FOUP20がケーシング1aの外部に搬出される。このようにしてFOUP20がケーシング1aの外部に搬出されると、シャッター6aが下降して、ケーシング1aの開口部1cが閉じられる。
制御部7は、ウェーハ収納容器洗浄装置1全体の動作を制御する。例えば、制御部7は、ロードポート2、ロボット3、分解/連結ステージ4、洗浄槽5及びアンロードポート6を制御することにより、上述したように、ロードポート2、ロボット3、分解/連結ステージ4、洗浄槽5及びアンロードポート6を動作させる。
図4は、実施形態に係る制御部7の構成の一例を示す図である。図4に示すように、制御部7は、CPU(Central Processing Unit)7aと、ROM(Read Only Memory)7bと、RAM(Random Access Memory)7cと、HDD(Hard Disk Drive)7dと、通信インタフェース7eと、を備える。これらは、内部バスを介して接続されている。
CPU7aは、RAM7cの記憶領域を各種の処理に用いられるデータの一時的な保存領域として用いながら、各種の処理を実行する。CPU7aにより実行される処理については後述する。ROM7b及びHDD7dには各種の処理を実行するためのプログラムや、各種の処理を実行する際に用いられる各種のデータベースや各種のテーブル等が記憶されている。
通信インタフェース7eは、ウェーハ収納容器洗浄装置1の上述した各部と通信を行うとともに、ウェーハ収納容器洗浄装置1とネットワークを介して接続された外部の装置と通信を行うためのインタフェースである。例えば、通信インタフェース7eは、ネットワークインタフェースカードである。
次に、ウェーハ収納容器洗浄装置1の第1の排出部5gよりも後段の洗浄液が流れる流路に設けられた各部の構成の一例について説明する。図5は、実施形態に係る第1の排出部5gよりも後段の洗浄液が流れる流路に設けられた各部の構成の一例について説明するための図である。
図5に示すように、第1の排出部5gよりも後段の洗浄液が流れる流路には、三方弁31、廃液測定タンク32、AOバルブ(空気操作弁)33~36、ポンプ37、パーティクルカウンタ38及び液面センサー39,40が設けられている。以下の説明では、AOバルブ33を第1のAOバルブ33、AOバルブ34を第2のAOバルブ34、AOバルブ35を第3のAOバルブ35、AOバルブ36を第4のAOバルブ36と称する場合がある。
三方弁31の3つの接続口は、第1の排出部5g、廃液側(図5中左側)及び廃液測定タンク32に接続されている。例えば、三方弁31には、第1の排出部5gにより排出された洗浄液が廃液として流入する。そして、三方弁31が制御部7による制御を受けて、三方弁31に流入された廃液が、廃液側及び廃液測定タンク32のいずれか一方に流出する。
廃液測定タンク32には、パーティクルカウンタ38により測定されるパーティクルを含む廃液が貯められる。
第1のAOバルブ33は、純水が廃液測定タンク32に向かって流れる流路に設けられている。第1のAOバルブ33が開けられることで、廃液測定タンク32へ純水が供給される。第1のAOバルブ33が閉められることで、廃液測定タンク32への純水の供給が停止する。
第2のAOバルブ34は、廃液測定タンク32から廃液が流出する流路に設けられている。第2のAOバルブ34が開けられることで、廃液測定タンク32から廃液が流出する。第2のAOバルブ34が閉められることで、廃液測定タンク32からの廃液の流出が停止する。
第3のAOバルブ35は、廃液測定タンク32からパーティクルカウンタ38に向かって廃液が流れる流路に設けられている。第3のAOバルブ35が開けられることで、廃液測定タンク32からの廃液がパーティクルカウンタ38に供給される。第3のAOバルブ35が閉められることで、パーティクルカウンタ38への廃液の供給が停止する。
第4のAOバルブ36は、純水がパーティクルカウンタ38に向かって流れる流路に設けられている。第4のAOバルブ36が開けられることで、パーティクルカウンタ38及びその流路(測定ライン)へ純水が供給される。第4のAOバルブ36が閉められることで、パーティクルカウンタ38及びその流路(測定ライン)への純水の供給が停止する。
ポンプ37は、動作することで、廃液や純水を引き込む。
パーティクルカウンタ38は、供給された廃液に含まれるパーティクルを計測し、パーティクルに関する情報を出力する。例えば、パーティクルカウンタ38は、所定の単位容量(例えば10ml)の廃液に含まれるパーティクルの数を計測する。そして、パーティクルカウンタ38は、パーティクルに関する情報として、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数を制御部7に出力する。パーティクルカウンタ38は、パーティクル計測部の一例である。
液面センサー39は、液面センサー40よりも高い位置に設けられ、廃液測定タンク32に貯められた廃液の液面の高さが液面センサー39の高さと同じ高さ39aに到達したか否かを検出する。液面センサー39は、このような検出を所定の時間毎に行う。そして、液面センサー39は、所定の時間毎に、検出結果を制御部7に出力する。
液面センサー40は、廃液測定タンク32に貯められた廃液の液面の高さが液面センサー40の高さと同じ高さ40aに到達したか否かを検出する。液面センサー40は、このような検出を所定の時間毎に行う。そして、液面センサー40は、所定の時間毎に、検出結果を制御部7に出力する。
次に、ウェーハ収納容器洗浄装置1が実行する処理の一例について説明する。図6は、実施形態に係るウェーハ収納容器洗浄装置1が実行する処理(ウェーハ収納容器洗浄装置1の動作)の一例の流れを示すフローチャートである。図6に示す処理は、洗浄槽5においてFOUP20の洗浄が行われる場合に実行される。なお、図6に示す処理は、例えば、制御部7以外の各部については、制御部7による制御を受けて各部が実行する処理である。
洗浄槽5は、FOUP20の洗浄を開始する。このとき、第1の供給部5dのノズル5mは、例えば、微粒化された洗浄液(二流体)をシェル20aの収納空間に供給する(ステップS101)。また、このとき、三方弁31は、第1の排出部5gからの廃液を廃液側に流出する。
次に、制御部7のCPU7aは、FOUP20の洗浄を開始(二流体の洗浄液(二流体洗浄液)の供給を開始)してから、第1の所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS102)。この第1の所定時間は、例えば、洗浄槽5によるFOUP20の1回の洗浄に要する時間(洗浄時間)である。
FOUP20の洗浄を開始してから第1の所定時間が経過していない場合(ステップS102:No)、洗浄液の供給は継続され、CPU7aは、再び、ステップS102の判定を行う。一方、FOUP20の洗浄を開始してから第1の所定時間が経過した場合(ステップS102:Yes)、第1の供給部5dのノズル5mは、空気と洗浄液とを混合せずに、微粒化されていない洗浄液(純水)を収納空間に供給することを開始する(ステップS103)。すなわち、ステップS103では、ノズル5mは、ノズル5mから吐出される流体を、空気及び洗浄液の二流体から、純水(一流体)に切り替える。
次に、CPU7aは、ステップS103で純水に切り替えてから、第2の所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS104)。この第2の所定時間は、例えば、全ての二流体が収納空間から排出される程度の時間である。
純水に切り替えてから、第2の所定時間が経過していない場合(ステップS104:No)、一流体の洗浄液(一流体洗浄液)の供給が継続され、CPU7aは、再び、ステップS104の判定を行う。一方、純水に切り替えてから、第2の所定時間が経過した場合(ステップS104:Yes)、CPU7aは、三方弁31に流入された廃液(一流体洗浄液である純水)が、廃液測定タンク32に流出するように、三方弁31を切り替える(ステップS105)。すなわち、CPU7aは、廃液が廃液測定タンク32に流出するように、三方弁31を制御する。このとき、第1のAOバルブ33、第2のAOバルブ34及び第3のAOバルブ35は閉じられ、第4のAOバルブ36は開けられた状態である。また、ポンプ37はステップS101で二流体の洗浄液が収納空間に供給されるタイミングで作動を開始し、純水がパーティクルカウンタ38に供給されている状態である。これは、パーティクルカウンタ38による測定開始前にパーティクル測定エリアを清浄にしておくための工程である。
そして、CPU7aは、液面センサー39から所定の時間毎に出力される検出結果に基づいて、液面センサー39の高さと同じ高さ39aまで廃液が廃液測定タンク32内に溜まったか否かを判定する(ステップS106)。
液面センサー39の高さと同じ高さ39aまで廃液が溜まっていない場合(ステップS106:No)、廃液測定タンク32への廃液を継続し、CPU7aは、再び、ステップS106の判定を行う。一方、液面センサー39の高さと同じ高さ39aまで廃液が溜まった場合(ステップS106:Yes)、CPU7aは、三方弁31に流入された廃液が、廃液側に流出するように、三方弁31を切り替える(ステップS107)。すなわち、CPU7aは、廃液が廃液側に流出するように、三方弁31を制御する。
次に、CPU7aは、ポンプ37を止め、第4のAOバルブ36を閉じ、第3のAOバルブ35を開ける(ステップS108)。
次に、CPU7aは、ポンプ37を作動させることにより、廃液測定タンク32内の廃液をパーティクルカウンタ38に送液する(ステップS109)。
次に、パーティクルカウンタ38は、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数を計測し、パーティクルに関する情報として、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数を制御部7に出力する(ステップS110)。なお、パーティクルカウンタ38は、このような計測を複数回行い、複数の計測結果(所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数)の平均値を最終的な計測結果として制御部7に出力してもよい。例えば、パーティクルカウンタ38は、送液された廃液を所定時間毎に複数回計測して、この計測結果の平均値を制御部7に出力するようにしてもよい。あるいは、廃液測定タンク32への貯留とパーティクルカウンタ38による計測とを複数回繰り返し、パーティクルカウンタ38が複数回計測した結果の平均値を制御部7に出力するようにしてもよい。この場合には、後述するステップS115の廃液測定タンク32内の廃液を排出する工程と、ステップS116の廃液測定タンク内の純水貯留、ステップS117の廃液測定タンク内の純水の排出の工程を挟むことで、正確に計測することができる。
次に、CPU7aは、計測結果と、FOUP20のID(個体識別番号)とを対応付けた情報を生成し、生成した情報をHDD7dに記憶させるとともに、工場内の全てのFOUPを一元管理する外部の装置に出力するように通信インタフェース7eを制御する(ステップS111)。例えば、制御部7はID読取部を備え、ID読取部は、FOUP20に設けられたFOUP20の識別情報であるID(Identification)を読み取る。ID読取部は、読取部の一例である。例えば、FOUP20のIDは、ID読取部であるバーコードスキャナ(バーコードリーダ)により得ることができる。例えば、バーコードスキャナは、FOUP20のIDとしてFOUP20の個体識別番号を示すバーコードを読み取り、読み取られたバーコードが示す個体識別番号をCPU7aに送信する。また、例えば、ID読取部は、FOUP20に設けられたRFタグからFOUP20のIDとして出力されるFOUP20の個体識別番号を読み取るリーダであってもよい。この場合、リーダは、読み取られた個体識別番号をCPU7aに送信する。また、パーティクルの計測結果を、工場内のすべてのFOUPを一元管理する外部の装置に出力するのに代えて、FOUP20に設けられたRFタグに計測結果の情報を書き込むようにしてもよい。
ステップS111における処理により、通信インタフェース7eは、パーティクルカウンタ38により計測されたパーティクルに関する情報を出力する。通信インタフェース7eは、出力部の一例である。また、ステップS111における処理により、HDD7dには、FOUP20(より具体的にはFOUP20のID)に対応付けられたパーティクルに関する情報の履歴が記憶されることとなる。
次に、CPU7aは、ポンプ37を止め、第3のAOバルブ35を閉じ、第4のAOバルブ36を開ける(ステップS112)。
次に、CPU7aは、ポンプ37を作動させることにより、純水をパーティクルカウンタ38及びその流路に送液し、流路のパージを行う(ステップS113)。
次に、CPU7aは、第2のAOバルブ34を開けることにより、廃液測定タンク32内に残留している廃液を排出させる(ステップS114)。
次に、CPU7aは、廃液測定タンク32内に残留している廃液が廃液測定タンク32から全て排出されたか否かを判定する(ステップS115)。例えば、CPU7aは、液面センサー40から所定の時間毎に出力される検出結果に基づいて、廃液の液面が、液面センサー40の高さと同じ高さ40aになってから所定時間経過した場合に、廃液測定タンク32内に残留している廃液が廃液測定タンク32から全て排出されたと判定する。一方、そうでない場合、CPU7aは、廃液測定タンク32内に残留している廃液が廃液測定タンク32から全て排出されていないと判定する。
廃液測定タンク32内に残留している廃液が廃液測定タンク32から全て排出されていない場合(ステップS115:No)、廃液の排出を継続し、CPU7aは、再び、ステップS115の判定を行う。一方、廃液測定タンク32内に残留している廃液が廃液測定タンク32から全て排出された場合(ステップS115:Yes)、CPU7aは、第1のAOバルブ33を開け、第2のAOバルブ34を閉める(ステップS116)。これにより、廃液測定タンク32には純水が供給され、廃液測定タンク32内に純水が貯められる。ステップS116では、廃液測定タンク32は、オーバーフローするまで、純水を貯める。なお、オーバーフローするまでにかかる時間を予め求めておき、この時間、廃液測定タンク32に純水を供給し続ければよい。
次に、CPU7aは、第1のAOバルブ33を閉め、第2のAOバルブ34を開ける(ステップS117)。これにより、廃液測定タンク32内の純水が廃液測定タンク32から排出される。
次に、CPU7aは、ステップS116,S117における処理を所定回数繰り返したか否かを判定する(ステップS118)。ステップS116,S117における処理が所定回数繰り返されることで、廃液測定タンク32内がパージされる。
ステップS116,S117における処理を所定回数繰り返していない場合(ステップS118:No)、CPU7aは、ステップS116に戻り、再び、ステップS116以降の各処理を行う。一方、ステップS116,S117における処理を所定回数繰り返した場合(ステップS118:Yes)、CPU7aは、図6に示す処理を終了する。
以上、実施形態に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明した。上述したように、ウェーハ収納容器洗浄装置1は、シェル開口部及び半導体ウェーハを収納する収納空間であってシェル開口部に連通している収納空間を有するシェル20aと、シェル開口部に対して開閉可能に装着されるドア20bと、を有するFOUP20を洗浄する。このようなウェーハ収納容器洗浄装置1は、本体開口部及び本体開口部に連通している洗浄空間を有する洗浄槽本体5aと、本体開口部に対して開閉可能に設けられる蓋部5bと、洗浄空間内に設けられ、シェル開口部と対向する状態でシェル20aを載置するとともに、シェル開口部と対向する部分に収納空間と連通する貫通孔5c_1が形成されている載置部5cと、シェル20aの収納空間に洗浄液を供給する第1の供給部5dと、シェル20aの外側部分に洗浄液を供給する第2の供給部5eと、貫通孔5c_1と連通するとともに、シェル20aの収納空間に供給された洗浄液を排出する第1の排出部5gと、シェル20aの外側部分を経由した洗浄液を排出する第2の排出部5hと、第1の排出部5gにより排出された洗浄液のパーティクルを計測するパーティクルカウンタ38とを備える。
このように、シェル20aの収納空間に供給された洗浄液と、シェル20aの外側部分を経由した洗浄液とを分けて廃液として排出する。このため、シェル20aの収納空間に供給された洗浄液のみをパーティクルカウンタ38に供給することができる。したがって、実施形態に係るウェーハ収納容器洗浄装置1によれば、洗浄されたFOUP20の収納空間内の清浄の度合いを示すパーティクルに関する情報を検出することができる。
(実施形態の第1の変形例)
次に、実施形態の第1の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第1の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、パーティクルカウンタ38により計測された所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値以上である場合に、追加でFOUP20を洗浄する点が、実施形態に係るウェーハ収納容器洗浄装置1と異なる。
次に、実施形態の第1の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第1の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、パーティクルカウンタ38により計測された所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値以上である場合に、追加でFOUP20を洗浄する点が、実施形態に係るウェーハ収納容器洗浄装置1と異なる。
第1の変形例では、FOUP20の洗浄を開始してから上述した第1の所定時間が経過した時点で、制御部7のCPU7aは、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値以上であるか否かを判定する。なお、第1の所定時間は、上述したように、例えば、洗浄槽5によるFOUP20の1回の洗浄に要する洗浄時間である。
所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値未満である場合に、CPU7aは、洗浄を完了するように洗浄槽5を制御する。一方、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値以上である場合に、CPU7aは、追加でFOUP20を追加洗浄時間だけ洗浄するように洗浄槽5を制御する。そして、追加でFOUP20の洗浄が開始されてから追加洗浄時間が経過した時点で、パーティクルカウンタ38は、再度、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数を計測する。そして、CPU7aは、再度、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値以上であるか否かを判定する。そして、CPU7aは、上述した処理と同様の処理を、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値未満となるまで繰り返し行う。なお、CPU7aは、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値以上であると判定される回数が所定回数に達した場合、洗浄を終了し、当該FOUP20を不合格品として排出するようにアンロードポート6を制御してもよい。また、単位時間あたりに処理するFOUP20の個数に対する追加洗浄時間洗浄する必要になったFOUP20の個数の割合が、一定割合(例えば10%)を超えたら、CPU7aは、第1の所定時間に追加洗浄時間を加えた時間を新たな第1の所定時間とするよう変更してもよい。また、追加洗浄時間は、一定でもよいが、CPU7aは、割合に応じて追加洗浄時間を変化させてもよい。例えば、CPU7aは、超過する割合が多いほど追加洗浄時間が長くなるように設定してもよい。
なお、第1の変形例において、CPU7aは、追加洗浄時間を、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数に基づいて決定してもよい。例えば、CPU7aは、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が大きくなるほど、長くなるように追加洗浄時間を決定してもよい。
以上、第1の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明した。第1の変形例では、制御部7は、FOUP20が第1の所定時間(所定の洗浄時間)だけ洗浄された後に、パーティクルカウンタ38により計測されたパーティクルの数が、所定値以上であった場合、追加で、FOUP20を洗浄するように制御する。
第1の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1によれば、FOUP20の洗浄が不十分である場合に、追加で洗浄を行うので、FOUP20の清浄の度合いが基準を満たすFOUP20を提供することができる。
(実施形態の第2の変形例)
次に、実施形態の第2の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第2の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、第1の排出部5gから排出された廃液を廃液測定タンク32に貯めずにパーティクルカウンタ38に送液して、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数を計測する。そして、ウェーハ収納容器洗浄装置1は、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値未満となるまで、FOUP20を継続して洗浄する。ウェーハ収納容器洗浄装置1は、パーティクルの数が所定値未満になったら洗浄を終了する。よって、第2の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1によれば、第1の変形例と同様に、FOUP20の清浄の度合いが基準を満たすFOUP20を提供することができる。なお、第2の変形例においては、洗浄に用いる二流体の洗浄液をそのままパーティクルカウンタ38に送液してもよいし、所定のタイミングで洗浄液を二流体から一流体に切り替え、一流体への切り替えから所定時間が経過したタイミングでパーティクルカウンタ38による計測を行うようにしてもよい。
次に、実施形態の第2の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第2の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、第1の排出部5gから排出された廃液を廃液測定タンク32に貯めずにパーティクルカウンタ38に送液して、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数を計測する。そして、ウェーハ収納容器洗浄装置1は、所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値未満となるまで、FOUP20を継続して洗浄する。ウェーハ収納容器洗浄装置1は、パーティクルの数が所定値未満になったら洗浄を終了する。よって、第2の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1によれば、第1の変形例と同様に、FOUP20の清浄の度合いが基準を満たすFOUP20を提供することができる。なお、第2の変形例においては、洗浄に用いる二流体の洗浄液をそのままパーティクルカウンタ38に送液してもよいし、所定のタイミングで洗浄液を二流体から一流体に切り替え、一流体への切り替えから所定時間が経過したタイミングでパーティクルカウンタ38による計測を行うようにしてもよい。
また、FOUP20の清浄度(汚染度)によっては、洗浄時間が、上述した第1の所定時間よりも短い時間で、十分な場合がある。第2の変形例では、廃液測定タンク32に廃液を貯めずにパーティクルカウンタ38に送液し、制御部7が、パーティクルカウンタ38により計測されたパーティクルに関する情報に応じて、FOUP20の洗浄を完了するように制御する。したがって、FOUP20を効率良く洗浄することができる。
なお、第2の変形例においては、第1の排出部5gから排出された廃液を廃液測定タンク32に貯めつつ、パーティクルカウンタ38に送液するようにしてもよい。
また、予め洗浄時間の上限を設定しておき、計測される所定の単位容量の廃液に含まれるパーティクルの数が所定値以上のまま、洗浄時間が上限に達したら、FOUP20の洗浄を終了し、当該FOUP20を不合格品として排出するようにしてもよい。
(実施形態の第3の変形例)
次に、実施形態の第3の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第3の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、FOUP20に収納されていたウェーハの情報に基づいて、上述した第1の所定時間を決定する。ID読取部は、FOUP20に設けられたRFタグから、ウェーハ収納容器洗浄装置1に搬入されたFOUP20が、ウェーハ収納容器洗浄装置1に搬入されるより前に使用されていた工程の情報を取得する。これにより、FOUP20に収納されていたウェーハの種類(ウェーハ上に形成されていた膜の種類を含む。)を特定することができる。特定されたウェーハの種類に応じて、FOUP20を洗浄する時間(第1の所定時間)を決定する。したがって、FOUP20を効率良く洗浄することができる。
次に、実施形態の第3の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第3の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、FOUP20に収納されていたウェーハの情報に基づいて、上述した第1の所定時間を決定する。ID読取部は、FOUP20に設けられたRFタグから、ウェーハ収納容器洗浄装置1に搬入されたFOUP20が、ウェーハ収納容器洗浄装置1に搬入されるより前に使用されていた工程の情報を取得する。これにより、FOUP20に収納されていたウェーハの種類(ウェーハ上に形成されていた膜の種類を含む。)を特定することができる。特定されたウェーハの種類に応じて、FOUP20を洗浄する時間(第1の所定時間)を決定する。したがって、FOUP20を効率良く洗浄することができる。
(実施形態の第4の変形例)
次に、実施形態の第4の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第4の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、廃液測定タンク32に代えて廃液測定タンク320を有する。廃液測定タンク320について、図7を用いて説明する。
次に、実施形態の第4の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1について説明する。第4の変形例に係るウェーハ収納容器洗浄装置1は、廃液測定タンク32に代えて廃液測定タンク320を有する。廃液測定タンク320について、図7を用いて説明する。
図7は、実施形態の第4の変形例に係る廃液測定タンク320の構成の一例を示す図である。図7に示すように、廃液測定タンク320には、三方弁31に代えてAOバルブ310、第1のAOバルブ33に代えてAOバルブ330が設けられている。廃液測定タンク320内にはオーバーフロー壁341、障壁321が設けられている。オーバーフロー壁341は円筒状の管であり、その上端は廃液測定タンク320内に開放されている。オーバーフロー壁341の下端は廃液測定タンク320の底面に接続され、当該下端が接続される廃液測定タンク320の底面には第2のAOバルブ34が設けられる配管が接続されており、オーバーフロー壁341の下端と第2のAOバルブ34が設けられる配管とは連通している。障壁321は、廃液測定タンク320内の空間を、オーバーフロー壁341が設けられる側と、パーティクルカウンタ38に通ずる配管および廃液測定タンク320を純水パージする配管が設けられる側との二つに仕切るように設けられた板状の部材である。障壁321の上端は廃液測定タンク320の天井に設けられ、下端は廃液測定タンク320の底面からわずかな隙間を形成する位置に設けられる。
なお、第1の排出部5gからの廃液が供給される配管の、廃液測定タンク320と接続される高さ位置は、オーバーフロー壁341の上端よりも低い位置に設けられる。廃液測定タンク320の底面から大きく離れた高さ位置に設けられると、廃液測定タンク320に貯留された廃液の液面に新たに供給される廃液が落下して廃液中に気泡が多く発生する。廃液中に気泡が含まれた状態でパーティクルカウンタ38に送液されると、気泡がパーティクルとして誤検知されてしまい正確な測定を行うことができない。したがって、第1の排出部5gからの廃液が供給される配管の、廃液測定タンク320と接続される高さ位置は、廃液測定タンク320の底面に近い高さ位置とすることが好ましい。
また、AOバルブ330が設けられる純水供給用配管の、廃液測定タンク320に接続される位置は、上述のように、廃液測定タンク320の、障壁321により離隔された第3のAOバルブ35側に設けられる。これにより、パーティクルカウンタ38に送液される配管近傍を十分にパージすることができる。その他の構造は上述の実施形態と同様である。
上述の実施形態におけるステップS101において、二流体の洗浄液が収納空間に供給されると、第1の排出部5gから排出された廃液は、開状態のAOバルブ310を介して廃液測定タンク320内に供給される。つまり、先に述べた実施形態では、第1の所定時間が経過し、第2の所定時間が経過後に廃液測定タンク32への廃液の供給を開始することを例示したが、本変形例では、第1の所定時間および第2の所定時間の経過を待たずに、供給された洗浄液のすべてが廃液測定タンク320に供給される。廃液測定タンク320内に供給された廃液は、廃液測定タンク320内に貯留されていき、オーバーフロー壁341を乗り越えるとAOバルブ34側から排出される。廃液測定タンク320内に貯留される廃液の一部は、障壁321の下方から、第3のAOバルブ35側へと貯留される。第1の所定時間が経過すると(S102のYes)、洗浄液を一流体に切り替える。第2の所定時間が経過すると(ステップS104のYes)、第3のAOバルブ35を開き、ポンプ37を作動させてパーティクルカウンタ38による測定を行う。なお、ここでの第2の所定時間は、廃液測定タンク320内の、第1の所定時間経過後に供給を開始した一流体の洗浄液が、第1の所定時間経過前に供給されていた二流体の洗浄液から置換される程度の時間とすることができる。廃液測定タンク320によれば、気泡を多く含む廃液測定タンク320の上方に貯留される廃液は、オーバーフロー壁341を乗り越えて排出される。また、気泡を含みにくい廃液測定タンク320の下方に貯留される廃液が障壁321の下方の隙間から通り抜けてパーティクルカウンタ38へ送液されることになる。したがって、パーティクルカウンタ38で気泡を含んだ廃液を測定し、気泡をパーティクルとして誤検知してしまうことを防止できる。また、廃液測定タンク320内にオーバーフロー壁341を設け、第1の排出部5gからの廃液のすべてが廃液測定タンク320内に供給されるようにしたことにより、常に廃液測定タンク320内に廃液が貯留されることから、液面センサー39、40を設けて廃液の貯留されている量を測定する必要がない。
なお、第1の排出部5gから排出される廃液は一流体に切り替えずに洗浄に用いる二流体でもよい。オーバーフロー壁341、障壁321を通過する過程で気泡が除去された廃液がパーティクルカウンタ38に供給されやすくなるため、二流体の洗浄液であってもパーティクルカウンタ38による誤検出を防止することができる。この場合には、第1の所定時間および第2の所定時間の経過を待つことなく、常時パーティクルカウンタ38による測定を実施することができる。
(その他の変形例)
次に、その他の変形例について説明する。図8は、その他の変形例について説明するための図である。例えば、廃液に含まれる気泡が、パーティクルカウンタ38による計測に影響する場合がある。このため、図8に示すように、パーティクルカウンタ38の前段に脱気ユニット50及び脱気ポンプ51を設け、脱気ユニット50及び脱気ポンプ51がパーティクルカウンタ38に供給される廃液を脱気してもよい。この場合、ノズル5mから吐出される流体を二流体から一流体に切り替えてから、廃液測定タンク32に流出するように制御する必要はない。
次に、その他の変形例について説明する。図8は、その他の変形例について説明するための図である。例えば、廃液に含まれる気泡が、パーティクルカウンタ38による計測に影響する場合がある。このため、図8に示すように、パーティクルカウンタ38の前段に脱気ユニット50及び脱気ポンプ51を設け、脱気ユニット50及び脱気ポンプ51がパーティクルカウンタ38に供給される廃液を脱気してもよい。この場合、ノズル5mから吐出される流体を二流体から一流体に切り替えてから、廃液測定タンク32に流出するように制御する必要はない。
また、ホットブローノズルに代えてヒータを設けて、ヒータによりFOUP20を乾燥してもよい。また、ホットブローノズル及びヒータの両方を設けてもよい。
また、第1の排出部5gから三方弁31を介して廃液測定タンク32に供給される廃液を導く配管は、第1のAOバルブ33を介して供給される純水を導く配管のように、廃液測定タンク32の底面近くまで延びるように設けられてもよい。廃液測定タンク32の底面近くに廃液が供給されることにより、既に廃液測定タンク32内に貯留された廃液の液面に新たに廃液が供給されて泡立つことを防止できる。液面の泡立ちを防止することにより、液面センサー39による測定が正確に行えるほか、パーティクルカウンタ38へと送られる廃液中に気泡を含むことを防止することができる。
また、廃液測定タンク32を設けず、第1の排出部5gから排出された廃液が直接パーティクルカウンタ38に流れるようにしてもよい。
また、シェル20aの収納空間に供給された洗浄液の一部が、第2の排出部5hに流入してもよい。シェル20aの収納空間に供給された液のみが、パーティクルの計測対象となればよい。
また、一つの洗浄槽5において、シェル20aとドア20bとを同時に洗浄する場合について説明したが、シェル20aを洗浄する洗浄槽、及び、ドア20bを洗浄する洗浄槽の2つの洗浄槽を設けてもよい。
また、上述の実施形態においては、パーティクルカウンタ38は、廃液測定タンク32の側面に接続される流路に設けられ、当該流路中の廃液を測定することを例示したが、これに限らない。例えば、廃液測定タンク32の後段にタンクを備えるようにし、当該タンクから送液される廃液をパーティクルカウンタ38によって測定するようにしてもよい。この場合、廃液測定タンク32または後段のタンクを密閉構造にし、タンクに脱気ポンプを接続することによって、タンク中の廃液を脱気してからパーティクルカウンタ38に送液できる構造としてもよい。
また、上述の実施形態においては、ノズル5mから供給される一流体である純水を廃液測定タンク32に回収して、パーティクルカウンタ38により測定することを例示したが、これに限らない。例えば、パーティクルカウンタ38に送液する用の流体(純水)を供給する専用ノズルを設けてもよい。あるいは、洗浄液を吐出するノズル(ノズル5m)以外のノズルであって、FOUP20の処理に用いる流体を供給するためのノズルを備え、このノズルからパーティクルカウンタ38に送液する流体を供給するようにしてもよい。なお、ノズルからの流体は、シェル20aの、不図示のウェーハ保持棚が形成される領域を覆うように供給されるのが好ましい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 ウェーハ収納容器洗浄装置
5 洗浄槽
5a 洗浄槽本体
5b 蓋部
5c 載置部
5d 第1の供給部
5e 第2の供給部
5g 第1の排出部
5h 第2の排出部
7e 通信インタフェース
38 パーティクルカウンタ
5 洗浄槽
5a 洗浄槽本体
5b 蓋部
5c 載置部
5d 第1の供給部
5e 第2の供給部
5g 第1の排出部
5h 第2の排出部
7e 通信インタフェース
38 パーティクルカウンタ
Claims (6)
- シェル開口部及び半導体ウェーハを収納する収納空間であって前記シェル開口部に連通している収納空間を有するシェルと、前記シェル開口部に対して開閉可能に装着されるドアと、を有するウェーハ収納容器を洗浄するウェーハ収納容器洗浄装置であって、
本体開口部及び前記本体開口部に連通している洗浄空間を有する洗浄槽本体と、
前記本体開口部に対して開閉可能に設けられる蓋部と、
前記洗浄空間内に設けられ、前記シェル開口部と対向する状態で前記シェルを載置するとともに、前記シェル開口部と対向する部分に前記収納空間と連通する貫通孔が形成されている載置部と、
前記シェルの前記収納空間に洗浄液を吐出する第1の吐出部と、
前記シェルの外側部分に洗浄液を吐出する第2の吐出部と、
前記貫通孔と連通するとともに、前記シェルの前記収納空間に吐出された洗浄液を排出する第1の排出部と、
前記シェルの外側部分を経由した洗浄液を排出する第2の排出部と、
前記第1の排出部により排出された洗浄液のパーティクルを計測するパーティクル計測部と、
を備える、ウェーハ収納容器洗浄装置。 - 前記蓋部は、前記ドアを保持する保持部を有し、
前記第2の吐出部は、更に、前記ドアの内面に洗浄液を吐出する、
請求項1に記載のウェーハ収納容器洗浄装置。 - 前記ウェーハ収納容器が所定の洗浄時間だけ洗浄された後に、前記パーティクル計測部により計測されたパーティクルの数が、所定値以上であった場合、追加で、前記ウェーハ収納容器を洗浄するように制御する制御部を備える、
請求項1に記載のウェーハ収納容器洗浄装置。 - 前記制御部は、前記パーティクルの数に基づいて、追加する洗浄時間を決定する、
請求項3に記載のウェーハ収納容器洗浄装置。 - 前記パーティクル計測部により計測されたパーティクルの数が所定値未満になったら、前記ウェーハ収納容器の洗浄を完了するように制御する制御部を備える、
請求項1に記載のウェーハ収納容器洗浄装置。 - 前記ウェーハ収納容器に収納されていたウェーハの情報に基づいて、前記ウェーハ収納容器の洗浄時間を決定する制御部を備える、
請求項1に記載のウェーハ収納容器洗浄装置。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
CN202311175733.4A CN117732824A (zh) | 2022-09-20 | 2023-09-13 | 晶片收纳容器清洗装置 |
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US18/369,002 US20240091828A1 (en) | 2022-09-20 | 2023-09-15 | Cleaning apparatus for wafer storage container |
KR1020230124668A KR20240040044A (ko) | 2022-09-20 | 2023-09-19 | 웨이퍼 수납 용기 세정 장치 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2022148809 | 2022-09-20 |
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Family Applications (1)
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2023
- 2023-07-31 JP JP2023124167A patent/JP2024045013A/ja active Pending
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