JP2024044473A - 金属空気電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】負極活物質の利用率を向上させることのできる金属空気電池を提供する。【解決手段】金属空気電池1は、負極活物質となる金属を含む金属負極3と、金属負極3に対向して配置された正極2と、金属負極3と正極2との間に設けられたセパレータ40とを備える。セパレータ40は金属負極3の負極活物質層32に接触するように配置される。負極活物質層32には、電解液および水酸化物イオンが浸透可能および通過可能であるとともに前記負極活物質は通過困難なシート状の浸透部材により形成された導水構造部33が設けられている。【選択図】図2

Description

本開示は、正極および金属負極を有する金属空気電池に関する。
正極および金属負極を外装体内に配置した構成の金属空気電池が実用化されてきている。この種の金属空気電池において、金属負極の電極は電解液中に負極電極活物質を分散させた構成の負極活物質層を備え、有孔板からなる負極集電体に接合された負極端子から金属負極の電流を電池外に取り出すように構成されている。
例えば特許文献1には、金属負極の両面に、セパレータ、空気極、および撥水膜がそれぞれ積層され、電解液とともに樹脂フィルム製のシート状外装体の内部に収容され、外装体の両面に空気を取り込むための空気孔が複数設けられた亜鉛空気電池が開示されている。金属負極は、負極活物質として亜鉛合金粒子を電解液中に分散させてなる負極活物質層と、負極集電体とを有している。
特開2018-49687号公報
前記従来の亜鉛空気電池において、負極活物質層は粒子状の負極活物質と電解液とが混合されて、電解液中に負極活物質が分散されてなるコロイド状のスラリーとされている。一般的に、このような負極活物質層はエネルギー密度を確保するために厚く設けられる傾向がある。電池反応はイオン濃度の関係から正極表面から進行するが、本発明者らの研究により、空気孔が設けられた正極側から水分が蒸散することに伴って負極活物質層中の水分が失われやすくなり、その結果、特に高温低湿環境下で電池反応を継続すると負極活物質が十分に利用されずに電池反応が終了するおそれがあることがわかった。
本開示は、前記のような事情にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、負極活物質の利用率を向上させることのできる金属空気電池を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本開示では、負極活物質となる金属を含む金属負極と、前記金属負極に対向して配置された正極と、前記金属負極と前記正極との間に設けられたセパレータとを備える金属空気電池であって、前記金属負極は、電解液中に前記負極活物質を分散させてなる負極活物質層と、負極集電体とを有し、前記セパレータは前記負極活物質層に接触するように配置され、前記負極活物質層には、電解液および水酸化物イオンが浸透可能および通過可能であるとともに前記負極活物質は通過困難なシート状の浸透部材により形成された導水構造部が設けられていることを特徴としている。
また、前記構成の金属空気電池において、前記浸透部材は、耐アルカリ性を有する繊維材を含む不織布または織布であることが好ましい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記繊維材は、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素系繊維、アラミド系繊維からなる群より選択されるいずれか1種以上を含むことが好ましい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記導水構造部は、前記セパレータと前記負極集電体との間に配置されることが好ましい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記導水構造部は、前記セパレータから前記負極集電体の方向へ延伸された導水路部を有し、前記導水路部の延伸方向の一端部は前記セパレータに接するように設けられることが好ましい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記導水路部の延伸方向の他端部は前記負極集電体に接するように設けられることが好ましい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記負極活物質層は、前記負極集電体に対して前記セパレータ側に設けられた第1負極活物質部と、前記負極集電体に対して前記セパレータ側とは反対側に設けられた第2負極活物質部とを有し、前記第1負極活物質部の厚みは前記第2負極活物質部の厚みよりも大きく、前記導水構造部は、前記第1負極活物質部に配置されてもよい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記導水構造部は、略円筒形状または断面略多角形状の複数の筒状体の集合体とされ、前記筒状体が前記セパレータおよび前記負極集電体の方向に開放して設けられてもよい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記導水構造部は短片形状とされ、複数の前記導水構造部が前記負極活物質層に分散配置されてもよい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記正極は空気極であって、触媒層と正極集電体とを備え、前記金属負極は亜鉛負極とされてもよい。
また、前記構成の金属空気電池において、前記金属負極に対向して2つの前記正極が配置され、前記金属負極は、2つの前記正極の間に配置されてもよい。
本開示に係る金属空気電池によれば、前記導水構造部を電解液中の水酸化物イオンの伝導路とすることができ、負極活物質の利用率を向上させることが可能となる。
本開示の実施形態1に係る金属空気電池を示す斜視図である。 前記金属空気電池の概略構成を模式的に示す断面図である。 本開示の実施形態2に係る金属空気電池における導水構造部を示す正面図である。 前記導水構造部を示す斜視図である。 本開示の実施形態3に係る金属空気電池の概略構成を模式的に示す断面図である。 前記金属空気電池の他の例の概略構成を模式的に示す断面図である。 本開示の実施形態4に係る金属空気電池の概略構成を模式的に示す断面図である。 参考例としての金属空気電池における電池反応について模式的に示す説明図である。
以下、本開示に係る金属空気電池1について図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1は、本開示の実施形態1に係る金属空気電池1を示す斜視図である。なお、説明の便宜上、図1における図中の方向を、金属空気電池1の厚み方向である前後方向X、前後方向Xに直交する左右方向(幅方向)Yおよび上下方向Zとして示すこととする。
図1に示すように、金属空気電池1は、略矩形の正面形状を有する電池ケース5に、正極2および金属負極3が収容されて構成されている。
(電池ケース)
電池ケース5は有底袋状の容器とされ、正極2および金属負極3を収容するために辺縁部のいずれか一辺が開放された形状であらかじめ用意される。例えば、電池ケース5は、耐アルカリ性に優れた熱可塑性樹脂フィルム材である包材51のラミネートにより形成されている。包材51を構成する樹脂フィルム材としては、熱溶着性樹脂フィルム材のみからなる単層構造のもの、または熱溶着性樹脂フィルム材と、耐熱性基材とが積層された複層構造のものとすることができる。
熱溶着性樹脂フィルム材としては、具体的には、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系樹脂フィルム材や、ポリビニルアルコール(PVA)を用いることができる。耐熱性基材としては、耐熱性を有する合成樹脂系材料を含むことが好ましく、例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)などの樹脂基材を好適に用いることができる。包材51は、単層構造である場合にも、複層構造である場合にも、電池ケース5の内面側には熱溶着性樹脂フィルム材が配置されることが好ましく、熱溶着性樹脂フィルム材が包材51の少なくとも内面側に設けられることで、熱溶着、振動溶着、超音波溶着等の溶着法を用いて接着することができる。
電池ケース5は、正極2および金属負極3を内部に収容し、包材51の開放された一辺が溶着される。その際、正極集電体22の延伸部(リード端子)および負極集電体31の延伸部が、電池ケース5の外部に延伸した状態で封止される。また、電池ケース5には、正極2側に開口部52が設けられている。
図2は、金属空気電池1の概略構成を模式的に示す断面図である。図2では、図1の前後方向Xと平行な切断面での断面により示している。図示するように、金属空気電池1は、電池ケース5の内部に、正極2と、正極2に対向して配置された金属負極3と、正極2と金属負極3との間に設けられたセパレータ40とを備えている。
(正極)
図2に示すように、正極2は、電池ケース5を構成する包材51とセパレータ40との間に設けられ、撥水膜21、正極集電体22、および触媒層23が積層されている。例示の形態では、正極2は空気極を構成している。電池ケース5に設けられた開口部52は、空気取込口とされ、内側に撥水膜21が備えられている。
撥水膜21は、略矩形状に形成された薄膜であり、開口部52よりも大きく、撥水性樹脂を含有する多孔質材により形成されている。例示の形態では、撥水膜21は、開口部52に接して配置される基材層211と、正極集電体22側に配置される撥水層212とが積層されたシート材とされている。この場合、例えば、撥水膜21の基材層211は不織布とされ、撥水層212はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる撥水性樹脂シートとされて、これらの基材層211と撥水層212とがラミネート等によって積層一体化されている。撥水膜21は、開口部52を覆うように設けられて、電池ケース5を構成する包材51に溶着されている。
正極2は、正極集電体22、および正極集電体22と接する触媒層23を備えて、空気極として酸素還元能を有する。正極集電体22は、多孔性でかつ電子伝導性を有する。
触媒層23は、例えば、導電性の多孔性担体と、多孔性担体に担持されて少なくとも酸素還元能を有する触媒とを含む。触媒層23に含まれる触媒としては、例えば、ニッケル、パラジウムおよび白金等の白金族、コバルト、マンガンおよび鉄等の遷移金属を含むペロブスカイト型酸化物、ルテニウム、パラジウムなどの貴金属酸化物、酸化マンガン等が挙げられる。
(金属負極)
図2に示すように、金属負極3は、負極集電体31と、負極活物質を電解液中に分散させてなる負極活物質層32とを有している。
負極活物質層32は、粒子状の負極活物質と電解液とが混合されて、電解液中に負極活物質が分散されてなるコロイド状のスラリーとされている。負極活物質層32には、負極活物質に加えて、結着材や導電助剤などの添加剤が含まれてもよい。
負極活物質層32を構成する電解液はイオン伝導性を有する液体であり、溶媒に電解質が溶解している。電解液の種類は、金属負極3に含まれる負極活物質の種類によって異なるが、水溶媒を用いた電解液(電解質水溶液)であることが好ましい。
例えば、金属空気電池1として、亜鉛空気電池、アルミニウム空気電池、鉄空気電池が適用される場合、電解液には、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液などのアルカリ性水溶液を用いることができる。マグネシウム空気電池の場合には、電解液に塩化ナトリウム水溶液を用いることができる。リチウム空気電池の場合には、有機性の電解液を用いることができる。また、電解液には、電解質以外の有機添加物や無機添加物が添加されていてもよい。
負極活物質は、金属種を含んで構成され、粒子状であることが好ましい。金属種には、亜鉛種、カドミウム種、リチウム種、ナトリウム種、マグネシウム種、鉛種、鉄種、錫種等が挙げられる。ここで、亜鉛種とは、金属の単体または亜鉛化合物をいう。亜鉛化合物としては、酸化物、硫化物、水酸化物等が挙げられる。リチウム種、ナトリウム種、マグネシウム種、鉄種、錫種についても同様である。
負極活物質層32は、例えば数mm~十数mmの厚さを有する。負極集電体31は、このような負極活物質層32からの電流の導電路を構成する。金属空気電池1において、負極集電体31は、水酸化物イオンの伝導パスとして働く電解液および負極活物質を含む負極活物質層32に効率的に接触するように設けられている。例えば、負極集電体31は多孔性でかつ電子伝導性を有し、例えば金属線材を用いてメッシュ状(網構造)に形成され、多数の貫通孔が設けられた多孔質材とされることが好ましい。
負極集電体31に用いられる金属線材の材質は限定されるものではなく公知の材質を適用することができるが、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、銅、アルミニウム、タングステン、チタン等から1種以上を選択できる。なお、負極集電体31は、メッシュ状とされるに限らず、エキスパンドメタル、パンチングメタル、エッチングによるもの、金属粒子や金属繊維の焼結体、発泡金属などの多孔質材とされてもよい。負極集電体31および前記の正極集電体22は、電池ケース5の外部に延伸された部分を備えて、それぞれリード端子として機能するように設けられている。
セパレータ40は、正極2および金属負極3間で短絡することを防ぐものであり、電子的に絶縁性の材料で形成されている。セパレータ40には、例えば多孔性樹脂シート、アニオン伝導膜、イオン交換膜等の固体電解質シートを用いることができる。
(電池反応)
図8は、参考例としての金属空気電池80における電池反応について模式的に示す説明図である。
正極82では、触媒層823に含まれる触媒上において、電解液から供給される水と、大気から供給される酸素ガスと、金属負極83から供給される電子とが反応して、水酸化物イオン(OH)を生成する放電反応が起こる。酸素ガスは、基材層811と撥水層812との積層体である撥水膜81、および包材851に設けられた開口部852を介して供給される。この正極82においては、酸素(気相)、水(液相)、電子伝導体(固相)が共存する三相界面で放電反応が進行する。
生成された水酸化物イオンは、セパレータ840を通過して電解液中をイオン伝導し、金属負極83へ移動する。負極活物質が亜鉛種である場合を例にとって説明すると、電池ケース85内の金属負極83では、負極活物質層832の亜鉛粒子と電解液中の水酸化物イオンとが反応することにより水酸化亜鉛が生成される。これに伴い、放出された電子が金属負極83から正極82へと供給される。生成された水酸化亜鉛は、酸化亜鉛と水(HO)とに分解されて、分解された水は電解液中に戻る。電池反応により負極集電体831側で生成された水は、正極集電体822側へ移動し、触媒層823の三相界面で酸素と電子を受け取り、水酸化物イオンを生成する。このようなサイクルを経て、金属空気電池80は連続的な電力の取り出しを実現する。
本発明者らは、このような電池反応の詳細を研究観察した結果、次のような事象を明らかにした。すなわち、電池反応に伴う亜鉛粒子の酸化に関して、亜鉛の溶解反応は、正極82との隔離膜であるセパレータ840と接する部分で支配的に進行する。これは、水酸化物イオン濃度に従った反応であり、電解液中の水酸化物イオン濃度には偏りがある。亜鉛の酸化の結果、電解液中にジンケートイオンとして溶解すると、溶解したジンケートイオンは過飽和濃度を超えて酸化亜鉛に至り、極めて微細な粒子を析出する。水酸化物イオン濃度に偏りがあることで、負極集電体831近傍には未反応の亜鉛粒子が多数存在し、正極集電体822近傍には酸化亜鉛粒子が多数存在する状態となる。
直径10μm以下の粒子で存在する酸化亜鉛粒子は、直径100~200μm程度で構成される亜鉛粒子と比較して、表面積の大きさが格段に大きい。負極活物質層832中に存在する固形物の表面積の増大は水分を保持する能力を増大させるので、結果的に酸化亜鉛粒子を多く含むスラリー層である領域A2は泥層となる。したがって、図8に示される負極活物質層832において、セパレータ840近傍の領域A2周辺では保水量が増加する一方、負極集電体831近傍の領域A1周辺では保水量が減少することとなる。
また、正極82の触媒層823は、撥水膜81および開口部852を通じて大気と接しているため、一定量の水分が開口部852から蒸散する。特に高温低湿環境下では蒸散量が増加しやすく、電池ケース85内の水分量を減少させる要因となる。
このような電池反応の観察研究から、本発明者らは電池反応の進展に伴う電解液の水分の喪失は、負極活物質中に生じる水分量の偏りによるところが大きいと判断した。負極集電体831近傍の領域A1側では水分量の減少が発生しやすく、電解液を構成する水分が減少することに伴って、水酸化物イオンの移動が困難になるものと考えられた。しかも、高温低湿環境下で電池反応を継続すると、領域A1側での水分量の減少が顕著となり、負極活物質が十分に利用されずに電池反応が終了することとなって、電池容量の低下を招くおそれがあるとの結論に至った。
そこで、本開示に係る金属空気電池1では、前記のような負極活物質の利用率の低下を抑制するため、負極活物質中に電解液の水分を保持する機能を備えさせ、電池反応の進行に伴う水酸化物イオンの伝導性の低下を補うように構成している。
(導水構造部)
本実施形態に係る金属空気電池1において、負極活物質層32には、シート状の浸透部材により形成された導水構造部33が備えられている。図2に示すように、負極活物質層32において、導水構造部33は、セパレータ40と負極集電体31との間に配置されている。
より詳しくは、負極活物質層32は、負極集電体31に対してセパレータ40側に設けられた第1負極活物質部321と、負極集電体31に対してセパレータ40側とは反対側に設けられた第2負極活物質部322とを含む。つまり、負極活物質層32は負極集電体31を挟んで第1負極活物質部321と、第2負極活物質部322とを含んでおり、この場合、第1負極活物質部321の厚みは、第2負極活物質部322の厚みよりも大きく設けられている。導水構造部33は、このような負極活物質層32の第1負極活物質部321に配置されている。
図2に示すように、導水構造部33は、セパレータ40から負極集電体31の方向に延伸する複数の導水路部331を備えている。例示の形態では、導水路部331はそれぞれ、金属空気電池1の厚み方向となる前後方向Xを延伸方向として連続するように設けられている。また、導水路部331は、延伸方向の一端部がセパレータ40の表面に接し、延伸方向の他端部が負極集電体31に接するように設けられている。例えば電池ケース5の前後方向Xの大きさ(厚さ)は9mmとされるのに対して、導水路部331の前後方向Xの長さは5mm程度とされることが好ましい。
導水構造部33は、上下方向Zには、複数の導水路部331が均等な間隔で並列されている。導水路部331同士の間には、電解液中に負極活物質を分散させてなる負極活物質層32が充填されている。また、導水構造部33は、左右方向Yには、シート状の導水路部331がそれぞれ延設された部分を有するものとなっている。導水構造部33は、複数の導水路部331の一端部をセパレータ40に連結した構造として、セパレータ40とともに電池ケース5内に収納する構成とされてもよい。
導水構造部33を構成する浸透部材は、電解液および水酸化物イオンが浸透可能および通過可能であるとともに、負極活物質層32の負極活物質は通過困難であるシート状材とされている。このような特性を有する浸透部材としては、耐アルカリ性を有する繊維材を含む不織布であることが好ましい。シート状の浸透部材であれば、耐アルカリ性を有する繊維材からなる織布であってもよい。
浸透部材を構成する耐アルカリ性の繊維材としては、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素系繊維、アラミド系繊維からなる群より選択されるいずれか1種以上を含むことが好ましく、例えばポリプロピレン繊維不織布とすることができる。
これにより、セパレータ40と負極集電体31との間に連続的に延びる導水構造部33の各導水路部331は、電解液および水酸化物イオンが浸透し、かつ通過が可能であり、負極活物質は通過できない構造体とされる。したがって、第1負極活物質部321において導水路部331には電解液が浸透し通過するものの負極活物質は通過困難であるので、導水路部331は電解液中の水分が導通するものとなり、セパレータ40と負極集電体31との間の水路として機能する。導水構造部33が保水することで、電池ケース5内の保水性を高めることができ、開口部52からの水分の蒸散に伴う乾燥を抑制することが可能となる。
前記のとおり、亜鉛の溶解反応では、正極2との隔離膜であるセパレータ40と接する部分で支配的に進行し、電解液中の水酸化物イオン濃度には偏りがあるが、複数の導水路部331を有する導水構造部33が水酸化物イオンの伝導路として機能する。そのため、セパレータ40の表面に沿って酸化反応が進行すると同時に、導水路部331が水酸化物イオンの供給路となる。電池反応に伴って亜鉛粒子の酸化が進行するとき、電解液中の水酸化物イオンは導水路部331を経路として移動することができ、導水路部331の表面に沿った酸化反応の継続が可能となる。これにより、負極集電体31近傍の亜鉛粒子が酸化反応に利用可能とされ、亜鉛の利用効率が向上し、電池容量を増加させることが可能となる。
また、導水構造部33は、前後方向Xに投影した際の正極2への投影面積が小さく構成されることが好ましい。図2に示すように、導水構造部33は各導水路部331を水酸化物イオンの伝導路とするために、正極2の酸素供給面上に設置しなければならない。このような導水路部331は、金属空気電池1の電池反応面に亜鉛金属が存在しない断面を設けることになるので、正極2の反応面積をできるだけ確保するためには、導水構造部33の正極2への投影面積は極力小さくすることが好ましい。例えば、正極2の反対面の投影面積に対する、導水構造部33の正極2への投影面積は、15%以下とされることが好ましく、反応面の減少に伴う出力特性の劣化を抑制することができる。
図2に示す形態では、導水構造部33は前記のとおりシート状の浸透部材で構成された複数の導水路部331を有し、それぞれ浸透部材(不織布)の表裏両面を上下方向Zに向けて第1負極活物質部321に配置されている。そのため、導水構造部33として、前後方向Xには正極2への投影面積は複数の導水路部331を構成する浸透部材の厚みの合算値で済み、正極2の反応面積を広く確保することができる。
また、負極活物質層32は、負極集電体31に対してセパレータ40側に設けられた第1負極活物質部321と、負極集電体31に対してセパレータ40側とは反対側に設けられた第2負極活物質部322とを含み、第1負極活物質部321に導水構造部33が設けられている。金属負極3に負極活物質層32を注入するときには、負極集電体31の一方の第2負極活物質部322に注入することで、多孔質材である負極集電体31を通して厚み方向(前後方向X)への移動が阻害されず、第1負極活物質部321にも十分に到達させることができ、負極活物質層32を金属負極3の隅々まで容易に充填することが可能となる。
したがって、負極活物質を金属負極3に均一に分布させることができ、導水構造部33によってその負極活物質の利用率を高めることができ、電池容量を増加させることが可能となる。また、導水構造部33が奏する保水効果によって、高温低湿環境下であっても乾燥を遅らせることができ、金属空気電池1として稼働可能な湿度条件を拡大することが可能となる。
なお、導水構造部33は、セパレータ40から負極集電体31の方向へ延伸された浸透部材の導水路部331を有する構成であれば、どのような形態により形成されてもよく、延伸方向の一端部がセパレータ40に接していなくとも、または他端部が負極集電体31に接していなくともよい。図2に示した形態は例示であって導水路部331の数を特定するものでもなく、上下方向Zに導水路部331が並列されていればよい。
(実施形態2)
本開示に係る金属空気電池1は、実施形態1に示す構成とされる以外にも、他の様々な形で実施することができる。
金属空気電池1は電池ケース5が熱可塑性樹脂フィルム材の包材51のラミネート構成とされることから、正極2と金属負極3との間には圧縮応力が作用する。このため、負極活物質層32に設置される導水構造部33は圧縮によっても導水路部331の形状を維持しうる機械的強度を有する構成であることがより好ましい。
そこで、実施形態2に係る金属空気電池1では、導水構造部33が複数の筒状体34の集合体とされている。図3および図4は、実施形態2に係る金属空気電池1における導水構造部33を示し、図3は正面図、図4は斜視図である。なお、金属空気電池1の概略構成は実施形態1と共通することから、以下の説明において、実施形態1と共通する構成には共通の参照符号を付すことにより示し、重複する説明は省略している。
この導水構造部33は、実施形態1と同様に、電解液および水酸化物イオンが浸透可能および通過可能であるとともに、負極活物質層32の負極活物質は通過困難であるシート状の浸透部材により構成されている。図3に示すように、導水構造部33を構成する複数の筒状体34は、それぞれ例えば耐アルカリ性を有する繊維材の不織布等の浸透部材により形成されている。筒状体34を構成する耐アルカリ性の不織布としては、例えば強アルカリ電解液に耐えうるポリプロピレン(PP)繊維不織布、またはポリエチレン(PE)繊維不織布が好ましい。また、そのような不織布としては、フッ素系繊維不織布、アラミド系繊維不織布であってもよい。
浸透部材としての不織布の厚さは、50~500μmとされることが好ましく、50~150μmとされることがより好ましい。また、例示の形態では、筒状体34は略円筒形状に形成され、円筒部が導水路部331を構成し、その内側が中空部332とされている。隣接する筒状体34同士は接合されて一体となされている。
図4を参照して、例えば、一つの筒状体34の前後方向Xの長さは5mmとされ、複数の筒状体34の集合体である導水構造部33の左右方向Yおよび上下方向Zの大きさは70mmとすることができる。導水構造部33は、このような筒状体34が、複数個、セパレータ40の金属負極3側の表面の全体にわたって配置された構成を有する。これにより、導水構造部33としての機械的強度を確保することができるとともに、正極2への投影面積を小さく抑えることも可能とされる。
図4に示すように、導水構造部33は、筒状体34の一方がセパレータ40(例えばX1側)の方向に開放され、他方が負極集電体31(例えばX2側)の方向に開放された状態で、負極活物質層32に配置される。導水構造部33を金属負極3の負極活物質層32に配置すると、概ね図2に示すような状態となる。筒状体34の円筒部は導水路部331を構成し、中空部332には負極活物質層32が充填される。
これにより、負極活物質層32に、セパレータ40と負極集電体31との間を連続的につなぐ導水路部331を複数の筒状体34により形成することができ、電解液および水酸化物イオンが浸透かつ通過可能であり、負極活物質は通過できない構造体である導水構造部33を備えさせることができる。複数の筒状体34は、導水路部331において電解液中の水分が導通し、セパレータ40と負極集電体31との間の水路として機能し、水酸化物イオンの伝導路となる。
したがって、電池反応に伴って亜鉛粒子の酸化が進行するとき、電解液中の水酸化物イオンは筒状体34を経路として移動することができ、導水路部331の表面に沿った酸化反応の継続が可能となる。負極集電体31近傍の亜鉛粒子は酸化反応に利用可能とされるので、亜鉛の利用効率が向上し、電池容量を増加させることが可能となる。
なお、導水構造部33は、略円筒形状の複数の筒状体34の集合体とされるに限らず、例えば断面正六角形の複数の筒状体34の集合体(ハニカム構造)であるなど、断面略多角形状の複数の筒状体34の集合体とされてもよい。そのような場合にも、導水構造部33が金属負極3の負極活物質層32に配置されると、概ね図2に示すような状態となり、機械的強度を確保できるとともに、セパレータ40と負極集電体31との間の水路として機能させて、水酸化物イオンの伝導路とすることができる。
(実施形態3)
本開示に係る金属空気電池1は、前記実施形態以外にも他の様々な形で実施することができる。図5は、実施形態3に係る金属空気電池1の概略構成を模式的に示す断面図であり、図6は、金属空気電池1の他の例の概略構成を模式的に示す断面図である。
図5および図6に示す金属空気電池1は、1つの金属負極3に対向して2つの正極2(201、202)が配置された3極式の構成を有する。金属負極3は、第1正極201と第2正極202との2つの正極2の間に配置されている。電池ケース5には、前後方向Xの両側に開口部52が設けられて、それぞれの開口部52の内側に撥水膜21が備えられている。
前記のとおり、複数の筒状体34の集合体とされた導水構造部33は、図2に示したように、負極集電体31を挟んで第2負極活物質部322の厚みよりも大きく設けられた第1負極活物質部321に配置することができる。また、金属空気電池1の構成としてはこれに限られず、図5に示すように、前後方向Xにおいて、負極活物質層32の中間部に配置された負極集電体31に対して、いずれか一方の表面側にセパレータ40とともに導水構造部33が配置されてもよい。この場合、負極集電体31が第1正極201側に移動して片寄って配置されることになるが、第1正極201および第2正極202の2つの正極2からの酸化反応を助ける仕組みには特に影響を与えないものとなる。
また、図6に示すように、負極活物質層32の中間部に配置された負極集電体31に対して、両方の表面側にそれぞれ導水構造部33が配置されてもよい。すなわち、金属負極3と第1正極201側のセパレータ40との間、および金属負極3と第2正極202側のセパレータ40との間に、それぞれ導水構造部33が設けられている。導水構造部33は、セパレータ40と負極集電体31との間に挟まれて固定される。導水構造部33はセパレータ40と連結された構造で電池ケース5に配置されても、セパレータ40とは別体であって個別に電池ケース5に配置されてもよい。
これらの形態にあっても、金属空気電池1において、電池反応に伴って亜鉛粒子の酸化が進行するとき、電解液中の水酸化物イオンは導水路部331を経路として移動することができ、導水路部331の表面に沿った酸化反応の継続が可能となる。負極集電体31近傍の亜鉛粒子は酸化反応に利用可能とされるので、亜鉛の利用効率が向上し、電池容量を増加させることが可能となる。電池内部の亜鉛まで使い切ることが可能とされる。
なお、図6に示すように、負極集電体31を挟んで両側に導水構造部33を設ける場合には、導水構造部33の導水路部331の前後方向Xの長さを図5に示す形態よりも短くなるように構成されてもよい。例えば、図5に示す形態では導水路部331の前後方向Xの長さが5mmとされるのに対し、図6に示す形態では3mmと短くされてもよい。これにより、金属空気電池1全体の大きさを大幅に変更することなく、導水構造部33を均等に2つ設けることができる。
(実施形態4)
図7は、本開示の実施形態4に係る金属空気電池1の概略構成を模式的に示す断面図である。
金属空気電池1は、亜鉛空気電池である場合に、電池反応である亜鉛金属粒子の酸化反応が水酸化物イオン濃度の高い正極2の近傍で生じやすく、亜鉛の溶解、およびジンケートイオンへの変化を経て、酸化亜鉛微粒子の生成に至る。比表面積の大きな酸化亜鉛微粒子の集合体は保水量を増加させるため、イオン伝導路としての機能は維持される。したがって、前述の導水構造部33は、必ずしもセパレータ40と接している必要はなく、例えば短片形状である導水路片として負極活物質中に拡散させ、離散的に配置する構成とされてもよい。
図7に示すように、金属空気電池1の負極活物質層32には、短片形状とされた複数の導水構造部(導水路片)35が分散配置されている。1つの導水構造部35は、例えば平板状であって短冊形状とされている。このような導水構造部35にあっても、前記と同様に、電解液および水酸化物イオンが浸透可能および通過可能であるとともに、負極活物質層32の負極活物質は通過困難であるシート状材の浸透部材によって形成されている。
負極活物質層32に分散配置される複数の導水構造部35は、浸透部材により構成されてイオン伝導路として機能できるが、負極活物質中への混入によって亜鉛粒子同士の接続を切断し、酸化に伴う電子伝導パスの遮断、およびオーミック抵抗を増大させる。そのため、短片形状の導水構造部35は、電子伝導パスに影響を与えない程度に投影面積が小さい形状であることが好ましい。
より具体的には、1つの導水構造部35は、厚さ0.1mm、長さ5mm、幅1mmの平面形状で短冊形状のポリプロピレン(PP)繊維不織布またはポリエチレン(PE)繊維不織布で構成されることが好ましい。また、外径が1mmであり、長さが5mmの略円筒形状または略円柱形状のポリプロピレン不織布等により構成されてもよい。導水構造部35の形状は、短片形状であれば、これらの形状であるに限らず、例えば棒状、断面楕円形状、または紡錘形状等とされてもよい。
このような短片形状の導水構造部35が負極活物質層32中に適当な密度で存在することにより、セパレータ40近傍で生じた酸化亜鉛微粒子が、導水構造部35と接触し、水酸化物イオンの伝導路を新たに構築することができる。例えば、130gの負極活物質層32に対して、短片形状の導水構造部35の表面積の合算値が40cmとなる密度で充填されることが好ましい。
これにより、電池反応に伴って、生成された水酸化亜鉛は、酸化亜鉛と水(H2O)とに分解されて、分解された水は電解液中に戻る。電池反応により負極集電体31側で生成された水は、正極集電体22側へ移動し、触媒層23の三相界面で酸素と電子を受け取り、水酸化物イオンを生成する。電解液中の水酸化物イオンは短片形状(短冊形状等)の導水構造部35をイオン伝導路として移動することができるので、導水構造部35に沿った酸化反応の継続が可能となり、負極集電体31近傍の亜鉛粒子も酸化反応に利用可能とすることができる。
以上説明したように、本開示に係る電池としての金属空気電池1では、高温低湿環境下で電池反応を継続すると負極活物質が十分に利用されずに電池反応が終了するといった問題点を解消し得て、負極活物質の利用率を向上させることが可能となり、電池容量を増加させることができる。
なお、本開示に係る電池の適用は、正極2を空気極とする金属空気電池1に限定されるものではなく、また、金属空気電池1における負極集電体31等の構成は前記実施形態に限定されるものではなく、どのような形状により構成されてもよい。
なお、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 金属空気電池
2 正極
21 撥水膜
211 基材層
212 撥水層
22 正極集電体
23 触媒層
3 金属負極
31 負極集電体
32 負極活物質層
321 第1負極活物質部
322 第2負極活物質部
33、35 導水構造部
331 導水路部
332 中空部
34 筒状体
40 セパレータ
5 電池ケース
51 包材
52 開口部

Claims (11)

  1. 負極活物質となる金属を含む金属負極と、
    前記金属負極に対向して配置された正極と、
    前記金属負極と前記正極との間に設けられたセパレータとを備える金属空気電池であって、
    前記金属負極は、電解液中に前記負極活物質を分散させてなる負極活物質層と、負極集電体とを有し、
    前記セパレータは前記負極活物質層に接触するように配置され、
    前記負極活物質層には、電解液および水酸化物イオンが浸透可能および通過可能であるとともに前記負極活物質は通過困難なシート状の浸透部材により形成された導水構造部が設けられていることを特徴とする金属空気電池。
  2. 請求項1に記載の金属空気電池において、
    前記浸透部材は、耐アルカリ性を有する繊維材を含む不織布または織布であることを特徴とする金属空気電池。
  3. 請求項2に記載の金属空気電池において、
    前記繊維材は、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、フッ素系繊維、アラミド系繊維からなる群より選択されるいずれか1種以上を含むことを特徴とする金属空気電池。
  4. 請求項1に記載の金属空気電池において、
    前記導水構造部は、前記セパレータと前記負極集電体との間に配置されていることを特徴とする金属空気電池。
  5. 請求項4に記載の金属空気電池において、
    前記導水構造部は、前記セパレータから前記負極集電体の方向へ延伸された導水路部を有し、前記導水路部の延伸方向の一端部は前記セパレータに接するように設けられていることを特徴とする金属空気電池。
  6. 請求項5に記載の金属空気電池において、
    前記導水路部の延伸方向の他端部は前記負極集電体に接するように設けられていることを特徴とする金属空気電池。
  7. 請求項6に記載の金属空気電池において、
    前記負極活物質層は、前記負極集電体に対して前記セパレータ側に設けられた第1負極活物質部と、前記負極集電体に対して前記セパレータ側とは反対側に設けられた第2負極活物質部とを有し、
    前記第1負極活物質部の厚みは前記第2負極活物質部の厚みよりも大きく、
    前記導水構造部は、前記第1負極活物質部に配置されていることを特徴とする金属空気電池。
  8. 請求項4に記載の金属空気電池において、
    前記導水構造部は、略円筒形状または断面略多角形状の複数の筒状体の集合体とされ、前記筒状体が前記セパレータおよび前記負極集電体の方向に開放して設けられたことを特徴とする金属空気電池。
  9. 請求項4に記載の金属空気電池において、
    前記導水構造部は短片形状とされ、複数の前記導水構造部が前記負極活物質層に分散配置されてなることを特徴とする金属空気電池。
  10. 請求項1~9のいずれか1つの請求項に記載の金属空気電池において、
    前記正極は空気極であって、触媒層と正極集電体とを備え、
    前記金属負極は亜鉛負極であることを特徴とする金属空気電池。
  11. 請求項1~9のいずれか1つの請求項に記載の金属空気電池において、
    前記金属負極に対向して2つの前記正極が配置され、
    前記金属負極は、2つの前記正極の間に配置されていることを特徴とする金属空気電池。
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