JP2024043309A - 薬剤進捗管理装置、薬剤進捗管理システム、及び薬剤進捗管理方法 - Google Patents

薬剤進捗管理装置、薬剤進捗管理システム、及び薬剤進捗管理方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024043309000001
【課題】医療機関内における薬剤のステータスを効率よく管理できる薬剤進捗管理装置を提供する。
【解決手段】薬剤進捗管理装置は、病院内で収容部材とともに移送される薬剤のステータスを管理する薬剤進捗管理装置であって、薬剤の処方情報と対応付けた進捗ID及び薬剤ステータスを含む進捗管理テーブルを記憶する記憶部と、所定のステータスに対応付けられたチェック用端末により、収容部材に付された進捗IDに関する情報の読み取りが実行された場合に、薬剤ステータスを、所定のステータスに更新する制御部と、を備え、制御部は、ステータス確認要求を受け付けた場合、薬剤ステータスを含むステータス確認情報を提示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤進捗管理装置、薬剤進捗管理システム、及び薬剤進捗管理方法に関する。
従来から、医療機関では、薬剤の処方を医療機関内で行う、所謂院内処方が実施されている。このような医療機関の場合、薬剤は、医療機関内に設けられた薬局で調剤される。そして、調剤された薬剤は、例えば薬袋に収容された状態で、薬局から病棟のナースステーションまで移送される。
特許文献1には、薬局における調剤業務を監視するための監視システムが開示されている。
特開2007-151001号公報
ところで、上述のような院内処方を実施している医療機関の場合、薬局で調剤された薬剤は、いくつかのステータスを経て、薬局からナースステーションまで移送される。このような医療機関において、薬剤のステータスを効率よく管理することが望まれている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、医療機関内における薬剤のステータスを効率よく管理できる薬剤進捗管理装置、薬剤進捗管理システム、及び薬剤進捗管理方法を提供することを目的としている。
本発明に係る薬剤進捗管理装置の一態様は、
病院内で収容部材とともに移送される薬剤のステータスを管理する薬剤進捗管理装置であって、
薬剤の処方情報と対応付けた進捗ID及び薬剤ステータスを含む進捗管理テーブルを記憶する記憶部と、
所定のステータスに対応付けられたチェック用端末により、収容部材に付された進捗IDに関する情報の読み取りが実行された場合に、薬剤ステータスを、所定のステータスに更新する制御部と、を備え、
制御部は、ステータス確認要求を受け付けた場合、薬剤ステータスを含むステータス確認情報を提示する。
本発明に係る薬剤進捗管理システムの一態様は、
上述の薬剤進捗管理装置と、
薬剤進捗管理装置に通信接続され、収容部材に付された進捗IDに関する情報を読み取る読取部を有するチェック用端末と、を備える。
本発明に係る薬剤進捗管理方法の一態様は、
病院内で収容部材とともに移送される薬剤のステータスを管理する薬剤進捗管理装置において実施される薬剤進捗管理方法であって、
薬剤の処方情報に対応付けて、進捗ID及び薬剤ステータスを含む進捗管理テーブルを登録するステップと、
所定のステータスに対応付けられたチェック用端末により、収容部材に付された進捗IDに関する情報の読み取りが実行された場合に、薬剤ステータスを、所定のステータスに更新するステップと、
ステータス確認要求を受け付けた場合に、薬剤ステータスを含むステータス確認情報を提示するステップと、を含む。
本発明によれば、医療機関内における薬剤のステータスを効率よく管理できる薬剤進捗管理装置、薬剤進捗管理システム、及び薬剤進捗管理方法を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る薬剤進捗管理システムの構成を示す図である。 図2は、薬剤進捗管理システムの機能ブロック図である。 図3は、進捗管理テーブルの一例を示す図である。 図4は、薬袋の一例を示す図である。 図5は、薬剤進捗管理処理のフローチャートである。 図6Aは、薬剤進捗管理装置が表示する画像の一例を示す図である。 図6Bは、薬剤進捗管理装置が表示する画像の一例を示す図である。 図6Cは、ステータス確認情報の一例を示す図である。 図6Dは、ステータス確認情報の一例を示す図である。 図6Eは、ステータス確認情報の一例を示す図である。 図6Fは、処方情報登録処理後の薬剤ステータスを示す図である。 図6Gは、チェック指示画像の一例を示す図である。 図6Hは、読取完了画像の一例を示す図である。 図6Iは、調剤完了後の薬剤ステータスを示す図である。 図6Jは、チェック指示画像の一例を示す図である。 図6Kは、読取完了画像の一例を示す図である。 図6Lは、看護師が薬剤を受け取った後の薬剤ステータスを示す図である。 図6Mは、チェック指示画像の一例を示す図である。 図6Nは、チェック指示画像の一例を示す図である。 図6Oは、薬剤がナースステーションに到着した後の薬剤ステータスを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る薬剤進捗管理装置、薬剤進捗管理システム、及び薬剤進捗管理方法について説明する。尚、同じ構成要素には同じ符号を付している。添付の図面と共に以下に記載される事項は、例示的な実施形態を説明するためのものであり、唯一の実施形態を示すためのものではない。例えば、実施形態において動作(処理)の順序が示された場合、動作(処理)の順序は、全体的な動作として矛盾が生じない範囲で、適宜変更されてもよい。
[実施形態]
図1~図6Oを参照して、本発明の実施形態に係る薬剤進捗管理装置、薬剤進捗管理システム、及び薬剤進捗管理方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る薬剤進捗管理システムSの構成を示す図である。図2は、実施形態に係る薬剤進捗管理システムSの構成を示すブロック図である。尚、図1には、薬剤進捗管理システムSを構成する主要デバイスのみを記載している。薬剤進捗管理システムSは、図1に示された主要デバイス以外のデバイスを含んでもよい。
先ず、薬剤進捗管理システムSの概要について説明する。薬剤進捗管理システムSは、基本的には、一つの医療機関内に設けられている。このような医療機関には、薬局51が設けられている。薬局51では、医師により発行された処方箋に基づいて、薬剤が調剤される。
そして、薬局51で調剤された薬剤は、看護師により、患者が入院する病棟のナースステーション52に移送される。このように薬剤は、いくつかのステータスを経て、ナースステーション52に移送される。
本実施形態に係る薬剤進捗管理システムSは、医療機関内における薬剤のステータスを管理するためのシステムである。特に、本実施形態に係る薬剤進捗管理システムSの場合、薬剤を収容する収容部材(具体的には、薬袋D又はトレイ)のステータスを管理することにより、薬剤のステータスを管理する。
収容部材(具体的には、薬袋D又はトレイ)は、薬剤を収容した状態で、薬剤とともに移送される部材である。以下、薬剤進捗管理システムSの具体的な構成について説明する。
薬剤進捗管理システムSは、ハードウェア構成として、薬剤進捗管理装置1及び複数のチェック用端末CT1~CT3を有する。薬剤進捗管理システムSは、薬剤進捗管理装置1とチェック用端末CT1~CT3とが、インターネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークNを介して接続されたシステムである。
図1では、説明の便宜上、後述のチェック処理(具体的には、調剤完了チェック処理、看護師受取完了チェック処理、及びNS到着チェック処理)を実施する端末であるチェック用端末CT1~CT3のみが示されている。但し、チェック用端末CT1~CT3の数は、図示の場合に限定されない。
薬剤進捗管理装置1は、例えば、デスクトップ型コンピュータ等のコンピュータである。薬剤進捗管理装置1は、例えば、医療機関内の薬局51(図1参照)に設置されている。薬剤進捗管理装置1には、薬剤進捗管理アプリケーションが組み込まれている。
薬剤進捗管理装置1において実施される処理は、薬剤進捗管理装置1において薬剤進捗管理アプリケーションが実行されることにより、実現される。
薬剤進捗管理装置1は、図2に示すように、機能部として、通信部10、薬袋発行部12、記憶部11、入力受付部13、表示部14、及び制御部15を有する。
通信部10は、制御部15の制御下で、チェック用端末CT1~CT3と、ネットワークNを介して通信する。そのため、通信部10は、情報の送信部及び受信部(図示省略)等を備える。
通信部10は、チェック用端末CT1~CT3から受信した情報を、制御部15に送る。又、通信部10は、制御部15から受け取った情報を、チェック用端末CT1~CT3に送信する。
記憶部11は、種々の情報を記憶する記憶装置により構成されている。記憶部11は、進捗管理テーブルTを記憶している。進捗管理テーブルTは、薬剤進捗管理システムSにおいて実施される薬剤進捗管理処理に使用される種々の情報(以下、「進捗管理情報」と称する。)を含むテーブルである。
具体的には、進捗管理テーブルTは、図3に示すような、進捗管理情報を含む。進捗管理情報は、進捗ID60、処方ID61、データ受付日時62、管理方式63、薬剤ステータス64、薬袋ステータス65、薬袋数66、及び更新完了薬袋数67を含む。
進捗ID60は、1つの処方箋と対応付けて設定される識別情報である。本実施形態の場合、進捗ID60と、1つの処方箋とは、1対1で対応する。尚、処方箋が複数の場合、複数の処方箋に対して、1つの進捗IDを設定してよい。進捗IDとして進捗管理テーブルTに登録される情報は、任意の文字列(数字及び/又は文字)であってよい。
進捗ID60は、記憶部11に新しい処方情報データテーブル(不図示)が登録された際、制御部15により自動的に登録される。処方情報テーブルは、記憶部11に記憶されたテーブルである。
処方情報テーブルに含まれる情報は、処方箋に記載された薬剤の処方情報であって、例えば、図6Bに示される情報である。このような処方情報は、例えば、薬剤師により入力される。
処方ID61は、進捗管理テーブルTと処方情報テーブルとを対応付けるための情報である。換言すれば、処方ID61は、進捗管理テーブルTの進捗ID60と、処方情報テーブルとを対応付けている。
尚、処方箋が複数の場合、複数の処方ID61が、進捗管理テーブルTに設定されてもよい。
データ受付日時62は、進捗管理テーブルTが登録された日時を示す情報である。このようなデータ受付日時62は、例えば、薬剤師により入力される。
管理方式63は、薬袋の管理方式を指定するための情報である。管理方式は、例えば、複数の薬袋をまとめて一括管理する方式(以下、「一括管理方式」と称することもある。)、及び、複数の薬袋のそれぞれを独立管理する方式(以下、「独立管理方式」と称することもある。)を含む。
尚、管理方式63は、1つの進捗ID60に対して複数の薬袋が存在する場合に、登録されればよい。1つの進捗ID60に対して1つの薬袋のみが存在する場合には、管理方式63の登録は不要である。
薬剤ステータス64は、複数の薬袋に分散収容された総ての薬剤のステータスである。薬剤ステータス64は、薬袋を一括管理方式で管理する場合、薬剤ステータスの一例に該当する。
薬剤ステータス64は、図3に示すように、4個の項目を含む。具体的には、薬剤ステータス64は、項目として、薬剤ステータス1、薬剤ステータス2、薬剤ステータス3、及び薬剤ステータス4を含む。
薬剤ステータス1は、「調剤中」ステータスに対応する。薬剤ステータス2は、「調剤完了」ステータスに対応する。薬剤ステータス3は、「看護師受取完了」ステータスに対応する。薬剤ステータス4は、「NS(ナースステーション)到着」ステータスに対応する。
尚、薬剤ステータス64の態様は、図3のように複数の項目を含む態様に限定されない。薬剤ステータス64の態様は、薬剤ステータスを識別できる態様であればよい。
又、本明細書において、「調剤中」、「調剤完了」、「看護師受取完了」、及び「NS到着」の記載は、薬袋ステータス及び薬剤ステータスを意味する。
薬袋ステータス65は、進捗管理テーブルTに登録された複数の薬袋それぞれのステータスである。尚、進捗管理テーブルTに登録された薬袋にはそれぞれ薬袋識別情報が付与される。
図3に示す進捗管理テーブルTの場合、4つの薬袋1~4が登録されている。4つの薬袋1~4の薬袋識別情報はそれぞれ、「薬袋1」、「薬袋2」、「薬袋3」、及び「薬袋4」である。複数の薬袋を独立管理方式により管理する場合、薬袋ステータス65は、薬剤ステータスの一例に該当する。
図3に示す進捗管理テーブルTの場合、薬袋ステータス65は、薬袋1のステータス、薬袋2のステータス、薬袋3のステータス、及び薬袋4のステータスを含む。
複数の薬袋を独立管理方式により管理する場合、薬袋1のステータス、薬袋2のステータス、薬袋3のステータス、及び薬袋4のステータスのそれぞれが、薬剤ステータスの一例に該当する。
薬袋のステータスが「調剤中」の場合、薬袋ステータス65に「1」が設定される。又、薬袋のステータスが「調剤完了」の場合、薬袋ステータス65に「2」が設定される。
又、薬袋のステータスが「看護師受取完了」の場合、薬袋ステータス65に「3」が設定される。又、薬袋のステータスが「NS到着」の場合、薬袋ステータス65に「4」が設定される。
尚、以下の説明において、「調剤中」から「調剤完了」までを調剤工程と称することもある。つまり、調剤工程が終了すると、薬袋ステータス及び薬剤ステータスは、「調剤完了」となる。
又、「調剤完了」から「看護師受取完了」までを受取待ち工程と称することもある。つまり、受取待ち工程が終了すると、薬袋ステータス及び薬剤ステータスは、「看護師受取完了」となる。
又、「看護師受取完了」から「NS到着」までを病棟移送工程と称することもある。つまり、病棟移送工程が終了すると、薬袋ステータス及び薬剤ステータスは、「NS到着」となる。
又、以下の説明において、薬剤が属する工程といった場合には、薬剤ステータス64において、最新の登録日時が設定された薬剤ステータスから次の薬剤ステータスまでの工程を意味する。
例えば、図3に示す進捗管理テーブルTの場合、薬剤ステータス1及び薬剤ステータス2に登録日時が設定されており、薬剤ステータス3及び薬剤ステータス4に登録日時が設定されていない。よって、図3に示す進捗管理テーブルTの場合、薬剤が属する工程は、「調剤完了」から「看護師受取完了」までの工程である受取待ち工程である。
薬袋数66は、1つの進捗ID60に対して存在する薬袋数である。図3に示す進捗管理テーブルTの場合、薬袋数66は4である。
更新完了薬袋数67は、最新のステータスにステータスを更新された薬袋の数である。例えば、図3に示す進捗管理テーブルTの場合、薬袋1のステータス及び薬袋2のステータスが、「看護師受取完了」であり、薬袋3のステータス及び薬袋4のステータスが、「調剤完了」である。この場合、最新のステータスにステータスを更新された薬袋は、薬袋1及び薬袋2であるため、更新完了薬袋数は、「2」となる。
尚、総ての薬袋ステータスが、最新のステータスに更新されると、更新完了薬袋数は「0」となる。
薬袋発行部12は、制御部15の制御下で、図4に示すような薬袋Dを発行する。薬袋発行部12は、制御部15から、薬袋に印字する情報(以下、「印字情報」と称する。)を取得する。
印字情報は、記憶部11に記憶された情報であって、薬袋Dの表面に印字される情報である。具体的には、印字情報は、薬剤の処方に関する情報、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報を含む。
薬剤の処方に関する情報は、処方情報テーブル(不図示)に登録された情報である。薬剤の処方に関する情報は、患者に関する情報、患者の病棟に関する情報、薬剤に関する情報、及び薬剤の用法に関する情報を含む。
進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報は、進捗管理テーブルTに登録された情報である。薬袋発行部12は、処方情報テーブルに対応付けられた進捗管理テーブルTから、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報を取得する。
薬袋発行部12は、制御部15の制御下で、印字情報を薬袋Dの表面に印字する指示を、印刷装置(不図示)に出力する。その結果、印刷装置は、図4に示す薬袋Dを出力する。
薬袋Dの表面の上部には、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報を含むバーコードD1が印字されている。バーコードD1は、進捗IDに関する情報の一例に該当する。尚、進捗IDに関する情報は、QRコード(登録商標)等のコードであってもよい。又、進捗IDに関する情報は、ICタグ等の記憶装置に記憶されていてもよい。
薬袋Dは、薬剤とともに病院内において移送される収容部材の一例に該当する。本実施形態の場合、バーコードD1は、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報を含む。
図3に示す進捗管理テーブルTには、薬袋1~4が登録されている。よって、薬袋発行部12は、4枚の薬袋Dを発行する。
例えば、薬袋1に付されたバーコードD1は、進捗ID60、薬袋数66(具体的には、「4」)、及び薬袋1に付された薬袋識別情報(具体的には、「薬袋1」)を含む。薬袋2~4に対応する薬袋Dに付されたバーコードD1についても同様である。
入力受付部13は、薬剤進捗管理装置1のユーザ(例えば、薬剤師)から入力された情報を受け付ける。具体的には、入力受付部13は、ユーザにより入力された処方情報を受け付ける。入力受付部13は、受け付けた情報を、後述の制御部15に送る。
表示部14は、例えば、ディスプレイであって、情報を表示する。具体的には、表示部14は、後述の制御部15の制御下で、ユーザが処方情報を入力するための画像等を表示する。
制御部15は、薬剤進捗管理装置1の動作を統括制御する。制御部15は、実体的には、CPU、ROM、RAM、及びHDD等がバスで接続される構成、又は、ワンチップのLSI等からなる構成であってよい。制御部15の機能については、薬剤進捗管理処理の説明とともに、後述する。
チェック用端末CT1~CT3はそれぞれ、外部端末の一例に該当し、ネットワークNを介して、薬剤進捗管理装置1に接続されている。
チェック用端末CT1~CT3はそれぞれ、例えば、デスクトップ型コンピュータ等の設置型のコンピュータ、又は、スマートフォン等のモバイル型コンピュータである。チェック用端末CT1~CT3が設置型のコンピュータの場合、チェック用端末CT1~CT3は、医療機関内の所定位置に設置されてよい。
本実施形態の場合、チェック用端末CT1、CT3は、設置型のコンピュータである。チェック用端末CT1は、薬局51に設置されている。薬剤進捗管理装置1が薬局51に設置される場合、チェック用端末CT1は、薬剤進捗管理装置1と共通のコンピュータであってもよい。
又、チェック用端末CT3は、病棟(例えば、内科病棟)のナースステーション52に設置されている。
チェック用端末CT2は、スマートフォン等のモバイル型コンピュータである。チェック用端末CT2は、薬局51から薬剤(薬袋)を受け取る看護師により所持されている。
チェック用端末CT1~CT3は、後述のチェック処理の際、薬袋Dに付されたバーコードD1の読み取りを実行する。そして、チェック用端末CT1~CT3は、バーコードD1から読み取った情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)を、薬剤進捗管理装置1に送る。
チェック用端末CT1~CT3にはそれぞれ、チェック用アプリケーションが組み込まれている。チェック用端末CT1~CT3において実施されるチェック処理は、チェック用端末CT1~CT3においてチェック用アプリケーションが実行されることにより、実現される。
チェック用アプリケーションは、チェック処理に応じたモードを有する。チェック処理は、薬剤ステータスに対応した処理である。チェック用アプリケーションが組み込まれたチェック用端末CT1~CT3は、チェック用アプリケーションを介して、薬剤のステータスと対応付けられている。
具体的には、チェック処理は、調剤完了チェック処理、看護師受取完了チェック処理、及びNS到着チェック処理を含む。
調剤完了チェック処理は、薬局51において調剤が完了した後に実施されるチェック処理である。調剤完了チェック処理は、主に、調剤を行った薬剤師がチェック用端末CT1を操作することにより実施される。よって、調剤完了チェック処理を実施するチェック用端末CT1は、薬剤のステータスのうちの「調剤完了」に対応付けられている。
看護師受取完了チェック処理は、看護師が薬局51から薬剤(薬袋)を受け取った後に実施されるチェック処理である。看護師受取完了チェック処理は、主に、薬局51から薬剤(薬袋)を受け取った看護師がチェック用端末CT2を操作することにより実施される。よって、看護師受取完了チェック処理を実施するチェック用端末CT2は、薬剤のステータスのうちの「看護師受取完了」に対応付けられている。
尚、看護師は、薬局51に設置されたチェック用端末CT1により看護師受取完了チェック処理を実施してもよい。この場合、看護師は、看護師受取完了チェック処理に対応するモードで、チェック用端末CT1に組み込まれたチェック用プログラムを起動して、看護師受取完了チェック処理を実施する。
NS到着チェック処理は、薬剤(薬袋)がナースステーション52に到着した後に実施されるチェック処理である。NS到着チェック処理は、主に、薬剤(薬袋)をナースステーション52に移送した看護師がナースステーション52に設置されたチェック用端末CT3を操作することにより実施される。よって、NS到着チェック処理を実施するチェック用端末CT3は、薬剤のステータスのうちの「NS到着」に対応付けられている。
以下、チェック用端末CT1~CT3の具体的な構成について説明する。尚、チェック用端末CT1~CT3はそれぞれ、基本的には、ほぼ同様の構成を備えている。
チェック用端末CT1~CT3はそれぞれ、図2に示すように、通信部20、読取部21、表示部22、及び制御部23を有する。
通信部20は、制御部23の制御下で、薬剤進捗管理装置1と、ネットワークNを介して通信する。そのため、通信部20は、情報の送信部及び受信部(図示省略)等を備える。
通信部20は、薬剤進捗管理装置1から受信した情報を、制御部23に送る。又、通信部20は、制御部23から受け取った情報を、薬剤進捗管理装置1に送信する。
読取部21は、薬袋Dに印字されたバーコードD1を読み取る機能を有する。具体的には、読取部21は、チェック用端末CT1~CT3に設けられたバーコードリーダー(例えば、スキャナ又はカメラ)により構成されている。読取部21は、バーコードD1から取得した情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)を、制御部23に送る。
表示部22は、例えば、ディスプレイであって、情報を表示する。具体的には、表示部22は、制御部23の制御下で、ユーザがチェック処理を実施する際の画像、及び、ユーザが薬剤のステータス確認を実施する際の画像を表示する。
制御部23は、チェック用端末CT1~CT3の動作を統括制御する。制御部23は、実体的には、CPU、ROM、RAM、及びHDD等がバスで接続される構成、又は、ワンチップのLSI等からなる構成であってよい。制御部23の機能については、薬剤進捗管理装置1の動作の説明及び薬剤進捗管理方法の説明とともに、後述する。
以上のような構成を有する薬剤進捗管理システムSは、病院内で移送される薬剤のステータスを管理するための薬剤進捗管理処理(薬剤進捗管理方法)を実施する。以下、薬剤進捗管理システムSにおいて実施される薬剤進捗管理処理について説明する。
薬剤進捗管理処理のうち、薬剤進捗管理装置1において実施される処理は、薬剤進捗管理装置1において薬剤進捗管理アプリケーションが実行されることにより実現される。薬剤進捗管理装置1において実施される処理は、薬剤進捗管理装置1の制御部15により制御される。
又、薬剤進捗管理処理のうち、チェック用端末CT1~CT3において実施される処理は、チェック用端末CT1~CT3においてチェック用アプリケーションが実行されることにより実現される。チェック用端末CT1~CT3において実施される処理は、チェック用端末CT1~CT3の制御部23により制御される。
図5は、薬剤進捗管理処理において実施される処理を示すフローチャートである。以下、薬剤進捗管理システムSにおいて実施される薬剤進捗管理処理について、図5、及び、図6A~図6Oを参照しつつ、説明する。
尚、図5に示すフローチャートには、薬剤進捗管理装置1及びチェック用端末CT1~CT3において実施される処理だけでなく、薬剤師又は看護師により実施される処理も示されている。
又、図5に示すフローチャートは、複数の薬袋を一括管理方式により管理する場合の、薬剤進捗管理処理を示している。
又、図5に示すフローチャートは、薬剤進捗管理処理の一例を示すものである。よって、図5に示すフローチャートにおいて示された処理の順番は、技術的に矛盾しない範囲において適宜入れ替えられてもよい。
先ず、図5のステップS100において、薬剤師は、処方情報登録処理を実施する。具体的には、薬剤師は、薬局51に設置された薬剤進捗管理装置1を操作して、薬剤進捗管理アプリケーションを起動する。すると、制御部15は、薬剤進捗管理装置1の表示部14に、図6Aに示す初期画像G1を表示する。
初期画像G1には、薬剤師の識別情報及び薬剤師の氏名が表示されている。又、初期画像G1には、「処方箋入力」及び「調剤モニタ」のアイコンが表示されている。尚、説明の便宜上、初期画像G1に表示される一部の情報(アイコン等)を省略している。初期画像G1には、図6Aに示される情報以外の情報が含まれてもよい。
処方情報登録処理において、薬剤師が初期画像G1の「処方箋入力」のアイコンを選択すると、制御部15は、表示部14に、図6Bに示す処方入力画像G2を表示する。看護師は、不図示の入力装置(例えば、キーボード及びマウス)を操作して、処方入力画像G2に処方情報を入力する。尚、図6Bに示す処方入力画像G2は、処方情報がすでに入力された状態を示している。
薬剤師による処方情報登録処理が終了すると、制御部15は、処方情報テーブル(不図示)を生成する。そして、制御部15は、処方情報テーブルを、記憶部11に登録する。
尚、処方情報登録処理において登録される情報は、薬剤師により入力される情報に限らない。処方情報登録処理において登録される情報は、例えば、ネットワークNを介してオンラインで取得した情報であってもよい。
又、初期画像G1の「調剤モニタ」のアイコンは、薬剤師及び看護師が、薬剤進捗管理装置1に対して薬剤のステータス確認を要求するためのアイコンである。
次に、図5のステップS101において、制御部15は、進捗管理テーブル登録処理を実施する。進捗管理テーブル登録処理において、制御部15は、図3に示すような進捗管理テーブルTを生成する。そして、制御部15は、生成した進捗管理テーブルTを、記憶部11に登録する。
ステップS101において、制御部15は、ステップS100における処方情報登録処理が終了した後、自動的に、進捗管理テーブルTを生成する。進捗管理テーブルTには、図3に示すような情報が含まれる。進捗管理テーブルTの構成は、既述の通りである。
尚、ステップS100において記憶部11に登録された処方情報テーブルと、ステップS101において記憶部11に登録された進捗管理テーブルTとは、処方情報テーブル及び進捗管理テーブルTのそれぞれに登録された処方ID61により対応付けられている。
次に、図5のステップS102において、制御部15は、薬袋発行部12を制御して、薬袋発行処理を実施する。
具体的には、制御部15は、進捗管理テーブルTから進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報(図3参照)を取得する。制御部15は、取得した情報を、薬袋発行部12に送る。尚、図3に示す進捗管理テーブルTの場合、薬袋識別情報は、「薬袋1」、「薬袋2」、「薬袋3」、及び「薬袋4」である。
薬袋発行部12は、制御部15の制御下で、図4に示すような薬袋Dを発行する。薬袋Dの表面の上部には、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報を含むバーコードD1が印字されている。
次に、図5のステップS103において、制御部15は、ステータス更新処理を実施する。
ステップS103において、制御部15は、薬袋ステータス更新処理、及び、薬剤ステータス更新処理を実施する。ステップS103において、制御部15が実施する薬袋ステータス更新処理は、第一薬袋ステータス更新処理とも称する。又、ステップS103において、制御部15が実施する薬剤ステータス更新処理は、第一薬剤ステータス更新処理とも称する。
具体的には、制御部15は、第一薬袋ステータス更新処理において、進捗管理テーブルT(図3参照)の薬袋ステータス65に含まれる総ての薬袋(薬袋1~4)のステータスに、「調剤中」を示す情報を登録する。
本実施形態の場合、進捗管理テーブルTにおける薬袋1のステータス、薬袋2のステータス、薬袋3のステータス、及び薬袋4のステータスに、「調剤中」を示す「1」を登録する。
又、制御部15は、第一薬剤ステータス更新処理において、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64の薬剤ステータス1に、登録日時を登録する。この結果、薬剤ステータス64は、「調剤中」となる。又、薬剤が属する工程は、調剤工程となる。
薬剤師及び看護師は、上述のようなステータス更新処理で更新された薬剤ステータスを、確認することができる。ここで、薬剤ステータスを確認する方法(以下、「ステータス確認方法」と称する。)について説明する。薬剤師及び看護師は、薬剤ステータスを確認したい場合、薬剤進捗管理装置1に対して、ステータス確認を要求する。
看護師及び薬剤師は、例えば、薬剤進捗管理装置1及びチェック用端末CT1~CT3により、薬剤ステータスを確認することができる。
薬剤師及び看護師が薬剤進捗管理装置1により薬剤ステータスを確認する場合、薬剤師及び看護師は、図6Aに示す初期画像G1の「調剤モニタ」のアイコンを選択することにより、薬剤進捗管理装置1に対して薬剤のステータス確認を要求する。
尚、薬剤師及び看護師がチェック用端末CT1~CT3により、薬剤ステータスを確認する場合には、薬剤師及び看護師は、チェック用端末CT1~CT3の表示部22に表示された画像(不図示)を介して、薬剤進捗管理装置1に対して薬剤のステータス確認を要求する。
以下、薬剤師及び看護師が薬剤進捗管理装置1により薬剤ステータスを確認する場合について説明する。薬剤進捗管理装置1の制御部15がステータス確認要求を受け付けると、制御部15は、薬剤進捗管理装置1の表示部14に、図6Cに示すステータス確認画像G3を表示する。
ステータス確認画像G3は、ステータス確認情報の一例に該当する。このように制御部15は、ステータス確認要求を受け付けた場合に、薬剤ステータスを含むステータス確認情報を提示する機能を有する。尚、ステータス確認情報は、薬剤進捗管理装置1に組み込まれたステータス確認アプリケーションにより生成される。
図6Cに示すステータス確認画像G3には、病棟に関する抽出条件が「全病棟」であり、ステータスに関する抽出条件が「全処方」であり、受付日時に関する抽出条件が「8月12日」であるステータス確認情報が表示されている。ステータス確認情報における「ステータス」は、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64に対応する。
病棟に関する抽出条件、ステータスに関する抽出条件、及び受付日時に関する抽出条件は、図6Dのステータス確認画像G31に示されるように、複数の条件から選択できる。
薬剤師及び看護師が、図6Cに示すステータス確認画像G3から1つのステータス確認情報を選択すると、制御部15は、薬剤進捗管理装置1の表示部14に、図6Eに示すステータス確認画像G32を表示する。ステータス確認画像G32には、処方情報が含まれる。
尚、図6Fは、ステップS103におけるステータス更新処理が実施された後の、ステータス確認情報の一例を示している。図6Fに示すステータス確認情報において、薬剤ステータスは、「調剤開始」である。図6Fに示すステータス確認情報におけるステータスは、進捗管理テーブルTの薬剤ステータス64に対応する。
次に、図5のステップS104において、薬剤師は、調剤処理を実施する。調剤処理において、薬剤師は、処方箋に示された情報に基づいて、ステップS102で発行された薬袋D(本実施形態の場合、薬袋1~4)に薬剤を収容する。
次に、調剤処理が終了すると、図5のステップS105において、薬剤師は、調剤完了チェック処理を実施する。調剤完了チェック処理は、進捗管理テーブルTに登録された総ての薬袋D(薬袋1~4)のそれぞれに対して実施される。
具体的には、薬剤師は、薬局51に設置されたチェック用端末CT1(図1及び図2参照)を操作して、チェック用アプリケーションを起動する。この際、チェック用アプリケーションは、調剤完了チェック処理に対応するモードで起動される。
換言すれば、チェック用アプリケーションは、薬剤ステータスにおける「調剤完了」に対応するモードで起動する。すると、チェック用端末CT1の制御部23は、表示部22に、図6Gに示すチェック指示画像G4を表示する。
このように、チェック用端末CT1においてチェック用アプリケーションが、薬剤ステータスにおける「調剤完了」に対応するモードで起動されることにより、チェック用端末CT1は、薬剤ステータスにおける「調剤完了」に対応付けられる。この場合、チェック用端末に対応付けられた所定のステータスは、「調剤完了」である。
この状態で、薬剤師は、チェック用端末CT1の読取部21により、調剤が完了した薬袋D(薬袋1~4)のバーコードD1を読み取る。読取部21によりバーコードD1が読み取られると、チェック用端末CT1の制御部23は、表示部22に、図6Hに示す読取完了画像G5を表示する。
図6Hに示す読取完了画像G5には、処方情報も示されている。制御部23は、所定時間だけ読取完了画像G5を表示部22に表示してもよい。
そして、読取部21は、バーコードD1から読み取った情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)を、制御部23に送る。又、制御部23は、第一情報を、薬剤進捗管理装置1に送信する。第一情報は、薬袋D(薬袋1~4)に付されたバーコードD1がチェック用端末CT1により読み取られたことを示す情報である。
次に、薬剤進捗管理装置1が、チェック用端末CT1からバーコードD1に関する情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)及び第一情報を受信すると、制御部15は、図5のステップS106において、薬袋ステータス更新処理を実施する。
尚、ステップS106において、制御部15が実施する薬袋ステータス更新処理は、第二薬袋ステータス更新処理とも称する。制御部15は、チェック用端末CT1から受信した第一情報に基づいて、更新処理の内容を決定してよい。
制御部15は、ステップS105において調剤完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に関する薬袋ステータス更新処理を実施する。尚、制御部15は、チェック用端末CT1から受信したバーコードD1に関する情報に基づいて、ステップS105において調剤完了チェック処理が完了した薬袋Dの薬袋識別情報を認識する。
具体的には、制御部15は、進捗管理テーブルTに登録された薬袋D(薬袋1~4)のうち、ステップS105において調剤完了チェック処理が完了した薬袋D(例えば、薬袋1)のステータスに、「調剤完了」を示す「2」を登録する。
図5のステップS106において、制御部15は、薬袋D(薬袋1~4)に対する薬袋ステータス更新処理が完了するたびに、進捗管理テーブルTの更新完了薬袋数に「1」を加算する。
次に、図5のステップS107において、制御部15は、進捗管理テーブルTに登録された総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了したか否かを判定する。
制御部15は、例えば、進捗管理テーブルT(図3参照)における更新完了薬袋数67が、進捗管理テーブルTにおける薬袋数66に一致しているか否かにより、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了しているか否かを判定する。
制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了していると判定した場合(図5のステップS107において“YES”)、制御処理をステップS108に進める。
一方、制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了していないと判定した場合(図5のステップS107において“NO”)、制御処理をステップS105に進める。
以上のように、制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して、ステップS106における薬袋ステータス更新処理が完了していると判定した場合にのみ、制御処理を進める。このような構成は、複数の薬袋に分散収容された薬剤を、確実に一括管理できる。
次に、図5のステップS108において、制御部15は、薬剤ステータス更新処理を実施する。ステップS108において、制御部15が実施する薬剤ステータス更新処理は、第二薬剤ステータス更新処理とも称する。
具体的には、制御部15は、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64の薬剤ステータス2に、登録日時を登録する。この結果、薬剤ステータスは、「調剤完了」となる。又、薬剤が属する工程は、受取待ち工程となる。
図6Iは、ステップS108における薬剤ステータス更新処理が実施された後の、ステータス確認情報の一例を示している。薬剤ステータスは、「調剤完了」である。
以上のように、薬剤進捗管理装置1(具体的には、制御部15)は、ステップS105においてチェック用端末CT2から第一情報(薬袋Dに付されたバーコードD1がチェック用端末CT1により読み取られたことを示す情報)を受信したことにより、ステップS108における薬剤ステータス更新処理を実施する。
つまり、薬剤進捗管理装置1(具体的には、制御部15)は、所定のステータス(「調剤完了」)に対応付けられたチェック用端末CT1により、薬袋Dに付されたバーコードD1の読み取りが実行された場合に、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64を、所定のステータス(「調剤完了」)に更新する。
尚、図5のステップS108における薬剤ステータス更新処理が終了すると、制御部15は、進捗管理テーブルTの更新完了薬袋数を「0」にする。
次に、図5のステップS109において、薬局51に薬剤(薬袋D)を受け取りに来た看護師は、薬剤(薬袋D)を受け取った後、看護師受取完了チェック処理を実施する。
具体的には、看護師は、携帯するチェック用端末CT2(図1及び図2参照)を操作して、チェック用アプリケーションを起動する。この際、チェック用アプリケーションは、看護師受取完了チェック処理に対応するモードで起動される。
換言すれば、チェック用アプリケーションは、薬剤ステータスにおける「看護師受取完了」に対応するモードで起動する。すると、チェック用端末CT2の制御部23は、表示部22に、図6Jに示すチェック指示画像G6を表示する。
このように、チェック用端末CT2においてチェック用アプリケーションが、薬剤ステータスにおける「看護師受取完了」に対応するモードで起動されることにより、チェック用端末CT2は、薬剤ステータスにおける「看護師受取完了」に対応付けられる。この場合、チェック用端末に対応付けられた所定のステータスは、「看護師受取完了」である。
この状態で、看護師は、チェック用端末CT2の読取部21により、受け取った薬袋D(薬袋1~4)のバーコードD1を読み取る。読取部21によりバーコードD1が読み取られると、チェック用端末CT2の制御部23は、表示部22に、図6Kに示す読取完了画像G7を表示する。
図6Kに示す読取完了画像G7には、処方情報も示されている。制御部23は、所定時間だけ読取完了画像G7を表示部22に表示してもよい。
そして、読取部21は、バーコードD1から読み取った情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)を、制御部23に送る。又、制御部23は、第二情報を、薬剤進捗管理装置1に送信する。第二情報は、薬袋D(薬袋1~4)に付されたバーコードD1がチェック用端末CT2により読み取られたことを示す情報である。
次に、薬剤進捗管理装置1が、チェック用端末CT2からバーコードD1に関する情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)及び第二情報を受信すると、制御部15は、図5のステップS110において、薬袋ステータス更新処理を実施する。
尚、ステップS110において、制御部15が実施する薬袋ステータス更新処理は、第三薬袋ステータス更新処理とも称する。制御部15は、チェック用端末CT2から受信した第二情報に基づいて、更新処理の内容を決定してよい。
制御部15は、ステップS109において看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理を実施する。尚、制御部15は、チェック用端末CT2から受信したバーコードD1に関する情報に基づいて、ステップS109において看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋Dの薬袋識別情報を認識する。
具体的には、制御部15は、進捗管理テーブルTに登録された薬袋D(薬袋1~4)のうち、ステップS110において看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(例えば、薬袋1)のステータスに、「看護師受取完了」を示す「3」を登録する。
ステップS110において、制御部15は、薬袋D(薬袋1~4)に対する薬袋ステータス更新処理が完了するたびに、進捗管理テーブルTの更新完了薬袋数に「1」を加算する。
又、ステップS110において、制御部15は、第一更新判定処理を実施する。制御部15は、第一更新判定処理において、薬袋ステータスを更新できると判定した場合にのみ、薬袋ステータス更新処理を実施する。
換言すれば、制御部15は、第一更新判定処理において、薬袋ステータスを更新できないと判定した場合、薬袋ステータス更新処理を実施しない。
ここで、第一更新判定処理について説明する。第一更新判定処理は、ステップS109において看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に対して実施される処理である。
第一更新判定処理において、制御部15は、ステップS109において看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)が、適切なステータスを経ているか否かを判定する。
制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)が、適切なステータスを経ている場合、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスを更新できると判定する。そして、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に関する薬袋ステータス更新処理を実施する。
具体的には、制御部15は、ステップS109において看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが、直前のステータス(具体的には、「調剤完了」)であるか否かを判定する。
制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが、直前のステータス(具体的には、「調剤完了」)である場合、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスを更新できると判定する。そして、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に関する薬袋ステータス更新処理を実施する。
一方、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが、適切なステータスを経ていない場合、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスを更新できないと判定する。
そして、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが適切でないことを示す警告情報を、チェック用端末CT2に送信する。この場合、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に対する薬袋ステータス更新処理を実施しない。
具体的には、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが、直前のステータス(具体的には、「調剤完了」)でない場合、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスを更新できないと判定する。
そして、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが適切でないことを示す警告情報を、チェック用端末CT2に送信する。この場合、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に対する薬袋ステータス更新処理を実施しない。
チェック用端末CT2の制御部15は、警告情報を、表示部22に表示する。看護師は、表示部22に表示された警告情報を視認することにより、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)の直前のステータスが不適切であることを認識できる。この結果、看護師は、薬剤が適切なステータスを経て移送されるように修正できる。
以上のように、制御部15は、看護師受取完了チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが適切でない場合、制御処理を進めないように構成されている。この結果、薬剤が不適切なステータスを経て移送されることを事前に防止できる。
次に、図5のステップS111において、制御部15は、進捗管理テーブルTに登録された総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了したか否かを判定する。
制御部15は、例えば、進捗管理テーブルTにおける更新完了薬袋数67が、進捗管理テーブルTにおける薬袋数66に一致しているか否かにより、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了しているか否かを判定する。
制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了していると判定した場合(図5のステップS111において“YES”)、制御処理をステップS112に進める。
一方、制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了していないと判定した場合(図5のステップS111において“NO”)、制御処理をステップS109に進める。
以上のように、制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して、ステップS110における薬袋ステータス更新処理が完了していると判定した場合にのみ、制御処理を進めるように構成されている。このような構成は、複数の薬袋に分散収容された薬剤を、確実に一括管理できる。
次に、図5のステップS112において、制御部15は、薬剤ステータス更新処理を実施する。ステップS112において、制御部15が実施する薬剤ステータス更新処理は、第三薬剤ステータス更新処理とも称する。
具体的には、制御部15は、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64の薬剤ステータス3に、登録日時を登録する。この結果、薬剤ステータスは、「看護師受取完了」となる。又、薬剤が属する工程は、病棟移送工程となる。
図6Lは、ステップS112における薬剤ステータス更新処理が実施された後の、ステータス確認情報の一例を示している。薬剤ステータスは、「看護師受取完了」である。
以上のように、薬剤進捗管理装置1(具体的には、制御部15)は、ステップS109においてチェック用端末CT2から第二情報(薬袋Dに付されたバーコードD1がチェック用端末CT2により読み取られたことを示す情報)を受信したことにより、ステップS112における薬剤ステータス更新処理を実施する。
つまり、薬剤進捗管理装置1(具体的には、制御部15)は、所定のステータス(「看護師受取完了」)に対応付けられたチェック用端末CT2により、薬袋Dに付されたバーコードD1の読み取りが実行された場合に、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64を、所定のステータス(「看護師受取完了」)に更新する。
尚、図5のステップS112における薬剤ステータス更新処理が終了すると、制御部15は、進捗管理テーブルTの更新完了薬袋数を「0」にする。
以上のようなステップS109~ステップS112の処理は、看護師がチェック用端末CT2を操作することにより、実施される処理である。尚、ステップS109~ステップS112の処理は、看護師が、薬局51に設置された薬剤進捗管理装置1又はチェック用端末CT1を操作することにより実施されてもよい。この場合、看護師は、薬剤進捗管理装置1又はチェック用端末CT1に組み込まれたチェック用アプリケーションを看護師受取完了チェック処理に対応するモードで起動する。
次に、看護師に運ばれて薬剤(薬袋D)がナースステーションに到着すると、薬剤(薬袋D)を移送した看護師は、図5のステップS113において、NS到着チェック処理を実施する。
具体的には、看護師は、ナースステーション52に設置されたチェック用端末CT3(図1及び図2参照)を操作して、チェック用アプリケーションを起動する。この際、チェック用アプリケーションは、NS到着チェック処理に対応するモードで起動される。
換言すれば、チェック用アプリケーションは、薬剤ステータスにおける「NS到着」に対応するモードで起動する。すると、チェック用端末CT3の制御部23は、表示部22に、図6Mに示すチェック指示画像G8を表示する。
このように、チェック用端末CT3においてチェック用アプリケーションが、薬剤ステータスにおける「NS到着」に対応するモードで起動されることにより、チェック用端末CT3は、薬剤ステータスにおける「NS到着」に対応付けられる。この場合、チェック用端末に対応付けられた所定のステータスは、「NS到着」である。
この状態で、看護師は、チェック用端末CT3の読取部21により、薬袋D(薬袋1~4)のバーコードD1を読み取る。読取部21によりバーコードD1が読み取られると、チェック用端末CT3の制御部23は、表示部22に、図6Nに示す読取完了画像G9を表示する。
図6Nに示す読取完了画像G9には、処方情報も示されている。制御部23は、所定時間だけ読取完了画像G9を表示部22に表示してもよい。
そして、読取部21は、バーコードD1から読み取った情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)を、制御部23に送る。又、制御部23は、第三情報を、薬剤進捗管理装置1に送信する。第三情報は、薬袋D(薬袋1~4)に付されたバーコードD1がチェック用端末CT3により読み取られたことを示す情報である。
次に、薬剤進捗管理装置1が、チェック用端末CT3からバーコードD1に関する情報(つまり、進捗ID60、薬袋数66、及び薬袋識別情報)及び第三情報を受信すると、制御部15は、図5のステップS114において、薬袋ステータス更新処理を実施する。
尚、ステップS114において、制御部15が実施する薬袋ステータス更新処理は、第四薬袋ステータス更新処理とも称する。制御部15は、チェック用端末CT3から受信した第三情報に基づいて、更新処理の内容を決定してよい。
制御部15は、ステップS114においてNS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理を実施する。尚、制御部15は、チェック用端末CT3から受信したバーコードD1に関する情報に基づいて、ステップS113においてNS到着チェック処理が完了した薬袋Dの薬袋識別情報を認識する。
具体的には、ステップS114において、制御部15は、薬袋D(薬袋1~4)に対する薬袋ステータス更新処理が完了するたび制御部15は、進捗管理テーブルTに登録された薬袋D(薬袋1~4)のうち、ステップS114においてNS到着チェック処理が完了した薬袋D(例えば、薬袋1)のステータスに、「NS到着」を示す「4」を登録する。
ステップS114において、制御部15は、薬袋D(薬袋1~4)に対する薬袋ステータス更新処理が完了するたびに、進捗管理テーブルTの更新完了薬袋数に「1」を加算する。
ステップS114において、制御部15は、第二更新判定処理を実施する。制御部15は、第二更新判定処理において、薬袋ステータスを更新できると判定した場合にのみ、薬袋ステータス更新処理を実施する。
換言すれば、制御部15は、第二更新判定処理において、薬袋ステータスを更新できないと判定した場合、薬袋ステータス更新処理を実施しない。
ここで、第二更新判定処理について説明する。第二更新判定処理は、ステップS113においてNS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に対して実施される処理である。尚、第二更新判定処理は、既述の第一更新判定処理のほぼ同様である。このため、以下、第二更新判定処理の具体例についてのみ説明する。
第二更新判定処理において、制御部15は、ステップS113においてNS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが、直前のステータス(具体的には、「看護師受取完了」)であるか否かを判定する。
制御部15は、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが、直前のステータス(具体的には、「看護師受取完了」)である場合、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスを更新できると判定する。そして、制御部15は、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に関する薬袋ステータス更新処理を実施する。
一方、制御部15は、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが、直前のステータス(具体的には、「看護師受取完了」)でない場合、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスを更新できないと判定する。
そして、制御部15は、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが適切でないことを示す警告情報を、チェック用端末CT3に送信する。この場合、制御部15は、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)に対する薬袋ステータス更新処理を実施しない。
チェック用端末CT3の制御部15は、警告情報を、表示部22に表示する。看護師は、表示部22に表示された警告情報を視認することにより、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが不適切であることを認識できる。この結果、看護師は、薬剤が適切なステータスを経て移送されるように修正できる。
以上のように、制御部15は、NS到着チェック処理が完了した薬袋D(薬袋1~4)のステータスが適切でない場合、制御処理を進めないように構成されている。この結果、薬剤が不適切なステータスを経て移送されることを事前に防止できる。
次に、図5のステップS115において、制御部15は、進捗管理テーブルTに登録された総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して、図5のステップS114における薬袋ステータス更新処理が完了したか否かを判定する。
制御部15は、例えば、進捗管理テーブルTにおける更新完了薬袋数67が、進捗管理テーブルTにおける薬袋数66に一致しているか否かにより、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了しているか否かを判定する。
制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了していると判定した場合(図5のステップS115において“YES”)、制御処理をステップS116に進める。
一方、制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して薬袋ステータス更新処理が完了していないと判定した場合(図5のステップS115において“NO”)、制御処理をステップS113に進める。
以上のように、制御部15は、総ての薬袋D(薬袋1~4)に対して、ステップS114における薬袋ステータス更新処理が完了していると判定した場合にのみ、制御処理を進めるように構成されている。このような構成は、複数の薬袋に分散収容された薬剤を、確実に一括管理できる。
次に、図5のステップS116において、制御部15は、薬剤ステータス更新処理を実施する。ステップS116において、制御部15が実施する薬剤ステータス更新処理は、第四薬剤ステータス更新処理とも称する。
具体的には、制御部15は、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64の薬剤ステータス4に、登録日時を登録する。この結果、薬剤ステータスは、「NS到着」となる。
図6Oは、ステップS116における薬剤ステータス更新処理が実施された後の、ステータス確認情報の一例を示している。薬剤ステータスは、「NS到着」である。そして、制御部15は、薬剤進捗管理処理を終了する。
以上のように、薬剤進捗管理装置1(具体的には、制御部15)は、ステップS113においてチェック用端末CT3から第三情報(薬袋Dに付されたバーコードD1がチェック用端末CT3により読み取られたことを示す情報)を受信したことにより、ステップS116における薬剤ステータス更新処理を実施する。
つまり、薬剤進捗管理装置1(具体的には、制御部15)は、所定のステータス(「NS到着」)に対応付けられたチェック用端末CT3により、薬袋Dに付されたバーコードD1の読み取りが実行された場合に、進捗管理テーブルTにおける薬剤ステータス64を、所定のステータス(「NS到着」)に更新する。
尚、薬剤師及び看護師は、薬剤進捗管理装置1又はチェック用端末CT1~CT3を介して、適宜のタイミングで、薬剤進捗管理装置1に対して薬剤のステータス確認を要求することができる。
薬剤進捗管理装置1の制御部15は、チェック用端末CT1~CT3から薬剤のステータス確認要求を受け付けた場合、薬剤ステータスを含むステータス確認情報をチェック用端末CT1~CT3に提示する。
チェック用端末CT1~CT3の表示部22に表示されるステータス確認情報は、図6C~図6Eに示すステータス確認情報とほぼ同様である。ステータス確認要求は、チェック用端末CT1~CT3以外の外部端末(不図示)から、薬剤進捗管理装置1に送られてもよい。このような外部端末も、ネットワークNを介して薬剤進捗管理装置1に接続されてよい。
(本実施形態の作用・効果)
以上のような構成を有する本実施形態に係る薬剤進捗管理システムSによれば、医療機関内における薬剤ステータスを効率よく管理することができる。
又、上述のように、本実施形態に係る薬剤進捗管理システムSの場合、薬袋を一括管理方式により管理する際、総ての薬袋に関するステータスが更新されている状態でのみ、薬剤ステータスを更新する。このため、薬剤進捗管理システムSは、複数の薬袋に分散収容された薬剤を、確実に一括管理できる。
又、上述のように、本実施形態に係る薬剤進捗管理システムSの場合、薬袋が適切なステータスを経て移送された場合にのみ、薬袋ステータス更新処理を実施する。このため、薬剤が不適切なステータスを経て移送されることを事前に防止できる。
又、本実施形態に係る薬剤進捗管理システムSの場合、薬剤進捗管理装置1において薬袋ステータスを更新できないと判定した場合に、薬袋ステータスが適切でないことを示す警告情報を、チェック用端末に送信する。薬剤師又は看護師は、チェック用端末に表示された警告情報により、薬袋のステータスが不適切であることを認識できる。この結果、薬剤師又は看護師は、薬剤が適切なステータスを経て移送されるように修正できる。
更に、本実施形態に係る薬剤進捗管理システムSは、薬袋に印字されたバーコードの読み取りに基づいて、薬剤のステータスを管理する。このようなシステムは、比較的簡易に構築できる。このため、薬剤のステータスを管理するためのコストの低減を図れる。尚、本実施形態に係る薬剤進捗管理システムS、薬剤進捗管理装置1、及び薬剤進捗管理方法の構成から得られるその他の作用・効果については、既述の通りである。
(付記)
上述の実施形態では、複数の薬袋を一括管理方式により管理する場合の、薬剤進捗管理処理について説明した。但し、本発明に係る薬剤進捗管理システムS、薬剤進捗管理装置1、及び薬剤進捗管理方法は、複数の薬袋を独立管理方式により管理することもできる。
複数の薬袋を独立管理方式により管理する場合、例えば、図5に示すフローチャートにおけるステップS107、ステップS111、及びステップS115における処理が不要となる。
又、複数の薬袋を独立管理方式で管理する場合、進捗管理テーブルTにおける薬袋ステータス65が、薬剤ステータスに対応する。尚、複数の薬袋を独立管理方式により管理する場合には、複数の薬袋を一括管理方式により管理する場合とは異なる進捗管理テーブルを用いてもよい。複数の薬袋を独立管理方式により管理する場合の薬剤進捗管理処理については、技術的に矛盾しない範囲で、上述の実施形態の説明を適宜読み替えてよい。
本発明は、院内薬局を有する種々の医療機関に好適に適用できる。
CT1、CT2、CT3 チェック用端末
N ネットワーク
S 薬剤進捗管理システム
T 進捗管理テーブル
1 薬剤進捗管理装置
10 通信部
11 記憶部
12 薬袋発行部
13 入力受付部
14 表示部
15 制御部
20 通信部
21 読取部
22 表示部
23 制御部
51 薬局
52 ナースステーション(NS)
60 進捗ID
61 処方ID
62 データ受付日時
63 管理方式
64 薬剤ステータス
65 薬袋ステータス
66 薬袋数
67 更新完了薬袋数
D 薬袋
D1 バーコード
G1 初期画像
G2 処方入力画像
G3、G31、G32 ステータス確認画像
G4 チェック指示画像
G5 読取完了画像
G6 チェック指示画像
G7 読取完了画像
G8 チェック指示画像
G9 読取完了画像

Claims (12)

  1. 病院内で収容部材とともに移送される薬剤のステータスを管理する薬剤進捗管理装置であって、
    前記薬剤の処方情報と対応付けた進捗ID及び薬剤ステータスを含む進捗管理テーブルを記憶する記憶部と、
    所定の前記ステータスに対応付けられたチェック用端末により、前記収容部材に付された前記進捗IDに関する情報の読み取りが実行された場合に、前記薬剤ステータスを、前記所定のステータスに更新する制御部と、を備え、
    前記制御部は、ステータス確認要求を受け付けた場合、前記薬剤ステータスを含むステータス確認情報を提示する、
    薬剤進捗管理装置。
  2. 前記進捗IDに関する情報は、バーコードであり、
    前記収容部材は、前記バーコードが印字された薬袋である、請求項1に記載の薬剤進捗管理装置。
  3. 前記進捗IDに関する情報を印字した前記収容部材である薬袋を発行する薬袋発行部を、更に備える、請求項1に記載の薬剤進捗管理装置。
  4. 前記制御部は、前記チェック用端末から前記ステータス確認要求を受け付けた場合、前記ステータス確認情報を前記チェック用端末に提示する、請求項1に記載の薬剤進捗管理装置。
  5. 前記ステータスは、
    前記病院内の薬局において調剤が行われている状態に対応する調剤中ステータス、
    前記薬局において前記調剤が完了した状態に対応する調剤完了ステータス、
    前記薬局から看護師への前記薬剤の受け渡しが完了した状態に対応する看護師受取完了ステータス、及び
    前記薬剤がナースステーションに到着した状態に対応するNS到着ステータス、を含む、
    請求項1に記載の薬剤進捗管理装置。
  6. 前記制御部は、前記処方情報が前記記憶部に新たに登録された場合に、前記処方情報に対応する前記進捗IDを前記進捗管理テーブルに登録し、且つ、前記薬剤ステータスを前記調剤中ステータスとする、請求項5に記載の薬剤進捗管理装置。
  7. 前記制御部は、
    複数の前記薬袋に分散収容された前記薬剤の前記ステータスを一括管理する場合に、前記複数の薬袋それぞれのステータスを示す薬袋ステータスと、前記薬剤ステータスと、を前記進捗管理テーブルに登録し、
    前記薬袋ステータスが総て一致した場合にのみ、前記薬剤ステータスを更新する、請求項2に記載の薬剤進捗管理装置。
  8. 前記制御部は、
    前記薬剤が適切な前記ステータスを経ていると判断した場合、前記薬剤ステータスを更新し、
    前記薬剤が適切な前記ステータスを経ていないと判断した場合、前記薬剤ステータスを更新せず、前記チェック用端末に警告情報を送信する、請求項1に記載の薬剤進捗管理装置。
  9. 請求項1に記載の薬剤進捗管理装置と、
    前記薬剤進捗管理装置に通信接続され、前記収容部材に付された前記進捗IDに関する情報を読み取る読取部を有するチェック用端末と、を備える、
    薬剤進捗管理システム。
  10. 前記薬剤進捗管理装置は、前記進捗IDに関する情報を印字した前記収容部材である薬袋を発行する薬袋発行部を、備える、請求項9に記載の薬剤進捗管理システム。
  11. 病院内で収容部材とともに移送される薬剤のステータスを管理する薬剤進捗管理装置において実施される薬剤進捗管理方法であって、
    前記薬剤の処方情報に対応付けて、進捗ID及び薬剤ステータスを含む進捗管理テーブルを登録するステップと、
    所定の前記ステータスに対応付けられたチェック用端末により、前記収容部材に付された前記進捗IDに関する情報の読み取りが実行された場合に、前記薬剤ステータスを、前記所定のステータスに更新するステップと、
    ステータス確認要求を受け付けた場合に、薬剤ステータスを含むステータス確認情報を提示するステップと、を含む、
    薬剤進捗管理方法。
  12. 前記進捗IDに関する情報は、バーコードであり、
    前記収容部材は、前記薬剤を収容する薬袋であり、
    前記薬剤進捗管理方法は、前記登録するステップの後、前記バーコードを印字した前記薬袋を発行するステップを、含む、
    請求項11に記載の薬剤進捗管理方法。
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