JP2024042851A - 加熱調理器 - Google Patents

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直樹 和田
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Abstract

【課題】 本体正面側の凹凸が少なく、デザイン性と清掃性が良好なグリル庫を備えた加熱調理器を提供する。【解決手段】 本体の上面に配置した鍋載置部と、該鍋載置部の下方かつ前記本体の前面に配置したグリル庫と、制御基板と、該制御基板を冷却する主ファン装置を備えた加熱調理器であって、前記グリル庫は、前面に開口部を有する加熱室と、該加熱室の内部を加熱する加熱手段と、前記開口部を覆うドアを有し、該ドアは、前記開口部を覆う箱体と、該箱体の上方に配置したハンドルユニットを有し、前記ハンドルユニットは、前面の一部を前記加熱室側に窪ませて構成した把手部と、該把手部より前記加熱室側に配置され、壁面に複数の開口を設けた空洞を有し、前記複数の開口のうち一つと連通する通風ダクトを前記グリル庫の側方に設けたことを特徴とする加熱調理器。【選択図】 図8

Description

本発明は、グリル庫を備えた加熱調理器に関する。
一般的に、グリル庫は、魚などの食品(被調理物)に対して上下に配置されたシーズヒーターやガスバーナーなどの熱源により、被調理物の両面を同時に加熱するものが主流である。
このグリル庫の加熱室では食品が熱源の放射熱で加熱するグリル調理の他に、加熱室内の温度制御により、例えばピザやお菓子、ケーキなど多種の調理メニューに応じたオーブン調理が行われる。このため、グリル庫の使用頻度や高温保持時間が増加している。グリル庫の加熱室内には、サーミスタ等の温度センサが備えられ、温度センサの検出値をもとに温度制御が行われている。
グリル庫は加熱調理器の正面側に開口部があり、その開口部を覆うようにドアを設けている。ドアは耐熱性や意匠性から正面にガラス板を配置し、該ガラス板が覗き窓となるように、覗き窓を避けて内部が空洞になるように板金を設けた構造が一般的である。
使用者が加熱室内に食品を載置する際には、ドアに設けたハンドルを引いて開放する構造となっている。グリル庫で加熱調理を行うと、熱源に供給される熱量によって庫内温度が200℃以上に上昇し、これに伴いドア温度も上昇する。ドアのガラス板の外表面温度は100℃以上の高温となるが、使用者がドア部の開閉時に触れるハンドルは温度上昇を抑制する必要がある。一般的なハンドルは、ドア正面側のガラス板より手前側に突出した把手部を構成したり、ガラス板の下側に把手部を配して、ガラス板からの熱が伝達され難い構造としている。
加熱調理器が組み込まれるシステムキッチンと同調するドアのデザインにするための技術として、ハンドルをガラス板より前方に突出させずに把手部の温度低減を図った、例えば特許文献1がある。特許文献1には、扉体(ドア)は、調理庫(グリル庫)開口と対向する閉塞面と、キッチン台前面側に位置する表面とを有し、閉塞面側から前記表面側への伝導熱を抑制する断熱構造(同文献の図3の断熱材6c、または、図4の空気層31)を備えた技術が開示されている。
特開2017-40394号公報
上記したように、特許文献1に記載に技術においては、庫内の高温空気から扉体(ドア)への熱移動を抑制する為に、両者の間隙に断熱構造(断熱材6c、空気層31)を設けて扉体への伝熱量の低減を図るものである。このため、同文献の図3,4から明らかなように、奥行サイズが規定されるシステムキッチンにおいて、扉体の閉成時に、扉体の加熱室側に設けた断熱構造により加熱調理を行う庫内の容積を縮小させ、庫内に配置できる食材の大きさが制限されることとなる。
また、断熱構造により扉体から調理庫までの距離が長いため、庫内を直に確認する覗き窓を扉体に設けておらず、撮影による間接的な確認しかできない構造となっており(特許文献1の実施の形態4参照)、発火などが生じた際の緊急時の直感的な対応が遅れる懸念がある。
また、扉体の上方に設けた手掛け状意匠部品(ハンドル)は、調理庫より上方の位置、すなわち、調理庫の庫壁の温度上昇に伴う熱伝導や、扉体と調理庫の接触面からの熱漏洩などによる熱気が集まり易い部分に配置されるため、冷却が不十分になり易い。扉体の断熱構造は、伝熱量を減少する効果は高いが、断熱構造自体の温度を下げる効果は扉体側の冷却性能に依存する。つまり、手掛け状意匠部品(ハンドル)が前面用化粧パネル(ドアガラス)より後方に配置されるほど、手掛け状意匠部品の近傍で自然対流が生じ難く、冷却空気が流れない。このため、冷却不足による手掛け状意匠部品の温度上昇が懸念される。
本発明の目的は、上記課題を解決し、本体正面側の凹凸を小さくして調理作業中に衣類などの引っ掛かりを抑え、キッチン作業性の向上とともに、デザイン性と清掃性が良好なグリル庫を備えた加熱調理器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、本体の上面に配置した鍋載置部と、該鍋載置部の下方かつ前記本体の前面に配置したグリル庫と、制御基板と、該制御基板を冷却する主ファン装置を備えた加熱調理器であって、前記グリル庫は、前面に開口部を有する加熱室と、該加熱室の内部を加熱する加熱手段と、前記開口部を覆うドアを有し、該ドアは、前記開口部を覆う箱体と、該箱体の上方に配置したハンドルユニットを有し、前記ハンドルユニットは、前面の一部を前記加熱室側に窪ませて構成した把手部と、該把手部より前記加熱室側に配置され、壁面に複数の開口を設けた空洞を有し、前記複数の開口のうち一つと連通する通風ダクトを前記グリル庫の側方に設けたことにある。
本発明によれば、ハンドルを効率よく冷却し、本体正面側の凹凸が少なく、デザイン性と清掃性が良好なグリル庫を備えた加熱調理器を提供することができる。
実施例1の加熱調理器の斜視図 実施例1の加熱調理器のドア開成時の斜視断面図 実施例1の加熱調理器の分解斜視図 図1に示すA-A線で切断した正面断面図 図1に示すB-B線で切断した正面断面図 図1に示すC-C線で切断した側面断面図 図1に示すD-D線で切断した側面断面図 上面から見た実施例1の加熱調理器の模式図 実施例1の変形例 実施例2の加熱調理器のドア開成時の斜視断面図 上面から見た実施例2の加熱調理の模式図 実施例3の加熱調理器のドア開成時の斜視図 実施例3のグリル庫の側面断面図の模式図 実施例4のグリル庫の側面断面図の模式図
本発明の加熱調理器の実施例について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、加熱調理器の一例として、グリル庫を備えたビルトインタイプのIHクッキングヒータを例示するが、グリル庫を備えた調理器であれば、据置タイプのIHクッキングヒータや、ビルトインタイプまたは据置タイプのガスコンロにも、本発明を適用することができる。
まず、本発明の実施例1に係る加熱調理器100の全体構成を概説した後、グリル庫5の詳細構造を説明する。
<加熱調理器100の全体構成>
本実施例の加熱調理器100は、上面に載置した金属鍋の鍋底に渦電流を発生させ、渦電流によるジュール熱によって金属鍋自体を発熱させるIH(Induction Heating)機能と、加熱室内に収納した食品をヒータの放射熱で加熱するグリル機能を備えた調理器である。なお、図1等に示すように、以下では、加熱調理器100に相対した使用者の視線を基準として、前後・上下・左右の各方向を定義する。
以下、図1から図3を用いて、本実施例の加熱調理器100の構成を説明する。図1は加熱調理器100の斜視図であり、図2は加熱調理器のドア開成時の斜視断面図、図3は加熱調理器100の分解斜視図である。各図に示すように、加熱調理器100は、本体1、トッププレート2、加熱コイル3、基板7、基板7を収納する基板カバー4を備え、さらに、本発明を適用したグリル庫5を内蔵した調理器である。
図3に示すように、本体1は、加熱調理器100を設置する空間(所定の左右幅・前後幅・高さ)に対応して外郭を有する筐体であり、上方が開放された箱状(凹状)を呈している。この本体1に、左下側のグリル庫5を設けるとともに、グリル庫5を覆う仕切板1b上方の基板台73に載置する基板7と、主ファン装置9を構成する下側のケーシング90b、インペラ91を平面状に配置し、主ファン装置9の流出部である吐出口は基板7面を含む高さに配置している。
ここで主ファン装置9は、インペラ91と、インペラ91を上下に挟んで設けたケーシング90a、90bと、ケーシング90aを貫通してインペラ91に連結するモータ92で構成した遠心ファンである。つまり、インペラ91は、モータ92を設けたケーシング90aと、吸気ダクト95を設けたケーシング90bで周囲を囲んだ空間に収納され、ケーシング90a、90bに接触しないように、モータ92の回転軸で支持している。よって、主ファン装置9はインペラ91の回転軸を本体1の上下方向に有し、下方から吸気した空気を基板7に向かって吹き出す。
このような主ファン装置9を基板7の上流側に配置し、モータ92を駆動することで吸気ダクト95を介して空気を取り込み、基板カバー4に覆われた基板7上のヒートシンク75に向かって冷却風を供給する。また、基板カバー4の上方に加熱コイル3や表示部P1等を設置し、さらに上から蓋をするようにトッププレート2を設けている。
ここで基板7上の電子部品71は、加熱コイル3に高周波電流を供給したり、主ファン装置9を駆動したりするために用いられる集積回路、インバータ回路、コンデンサ、抵抗器等である。基板台73は、基板7を固定するための絶縁部材(樹脂部材)であり、本体1の内壁や仕切板1bに固定される。
加熱コイル3は、トッププレート2の下方に設置され、その中心付近に鍋底の温度を検出する温度センサ34を設置している。また、加熱コイル3は、主ファン装置9の下流側に配置しており、主ファン装置9から吹き出る冷却風が基板カバー4下方の基板7を冷却した後、本体前側隅の吐出部40aを介して加熱コイル3を冷却するようになっている。加熱コイル3は、インバータ回路の駆動によって高周波電流が流れるコイルであり、コイルベース31に載置されている。
なお、本実施例では、平面視において右・左・中央奥に一つずつ加熱コイル3を設けるようにした。コイルベース31は、3つの支持部32(例えば、バネ)で支持され、この支持部32によって上向きの付勢力が与えられている。これによって、加熱コイルはトッププレート2の下面に押し付けられ、調理鍋と加熱コイル3との距離が一定に保たれる。
本体1の正面左側のグリル庫5には、前後にスライドして被調理物(図示せず)を設置するための投入口(図示せず)を設けており、該投入口を覆うドア6を配置している。また、本体1の正面右側には、ドア6正面の広い面に略平らになるように位置合わせした正面パネル1aと、主電源をオンオフする電源スイッチP3を配置している。なお、正面パネル1aはカンガルーポケット状にして、グリル庫の加熱具合を調整するための操作部(図示せず)を設けている。トッププレート2は、調理鍋が載置される板状ガラス(図示せず)と、板状ガラスの四辺を保持する枠部(図示せず)で構成され、本体1の上から設置している。
トッププレート2は、三つの加熱コイル3の設置位置に対応した三口の鍋載置部21と、鍋載置部21に載置された金属鍋の加熱具合を設定するための操作部P0と、排気開口部H2とを有している。なお、排気開口部H2は、後述するグリル庫5の排気ダクト59や、吸気開口部H1を起点とする風路の出口であり、トッププレート2の後方(右側・左側)に配置される。
<グリル庫5の構成>
次に、図4から図7を用いて、本実施例のグリル庫5の構成を説明する。図4は、加熱調理器100を、図1に示すA-A線で切断した正面断面図であり、図5は、加熱調理器100を、図1に示すB-B線で切断した正面断面図である。また、図6は、加熱調理器100を、図1に示すC-C線で切断した側面断面図であり、図7は、加熱調理器100を、図1に示すD-D線で切断した側面断面図である。
各図に示すように、本実施例のグリル庫5は、食品57を出し入れする前面開口に設けた、箱型の加熱室50を備えている。この加熱室50は、例えば、アルミニウム合金製の板をプレス加工によりそれぞれ所定の形状に成形した複数の部材をビスねじ等で組み立てて構成したものである。
この加熱室50では、網台54に載置した深皿状の調理パン58に食品57を収納して調理を行う。調理パン58は、例えば、アルミニウム等の材料により上面視矩形状に形成された深皿であり、表面にフッ素コート剤などがコーティングされたものである。
加熱室50内には、調理パン58を挟むように、上ヒータ51と下ヒータ52を設置しており、両ヒータのオンオフを制御することで、調理パン58内の食品57の上下面を同時に、あるいは、交互に加熱することができる。なお、上ヒータ51と下ヒータ52は、シーズヒーターや電熱ヒータ―などの放射熱を利用する熱源である。
このグリル庫5では、加熱室50の左右下側に設けた一対のドアレール56により、加熱室50の前面開口を封鎖するためのドア6が前後方向にスライドして移動する。このドア6は、加熱室50前面開口より幅と高さが大きく、また、加熱室50の前面側には、上下方向に延びたフランジ部50a(図7参照)が構成されているため、ドア6とフランジ部50aを略面接触させることで、加熱室50の前面開口を気密できる構造となっている。
なお、ドア6とフランジ部50aの接触面に、ゴム状のパッキン(図示せず)を設けることで、加熱室50の前面開口の気密性をより高めることができる。調理パン58を載置するための架台54は、ドアレール56を利用したドア6のスライドと連動して前後方向にスライドする。ドア6架台54と着脱可能であり、汚れた場合はグリル庫5から取り外して洗浄することができる。
加熱室50の背面側上方には加熱室50内の油煙や蒸気などを排出する排気ダクト59を設けており、トッププレート2の後方に設けた排気開口部H2から排気する構成(図3参照)となっている。排気開口部H2に連通する排気ダクト59内には、脱煙・脱臭処理を行う触媒55を設けている。
<ドア6周りの構成>
次に、本実施例のドア6周りの詳細構造について、グリル庫5の側面断面図である図6と、加熱調理器100を、図1に示すD-D線で切断した側面断面図である図7と、上面から見た加熱調理器100の模式図である図8を用いて説明する。
<<ドアの構成>>
図6に示すように、加熱室50の開口部を塞ぐドア6は、内部に空間を有する箱体61と、該箱体61の上方に設けたハンドルユニット62で構成される。
箱体61は、ドア6の前面を構成するドアパネル61aと、箱体61の上下面を構成するドアベース61bと、ドア6の背面と左右面を構成するフレーム61cで外郭を形成している。また、ドア6の背面となるフレーム61cには、グリル庫5の使用時に加熱室50の内部を観察するための覗き窓61dを設けている。本実施例では、覗き窓61dを仕切部材61eで支持しており、仕切部材61eとフレーム61cの空隙で遮熱部61fを構成している。
ハンドルユニット62は、ドア6の上端に設けている耐熱性の樹脂部材である。本発明のハンドルユニット62は、ドアパネル61aより後方(加熱室50側)に凹部62aを成形して把手部を構成している。また、本実施例では、ハンドルユニット62の把手部の前端をドアパネル61aの前面に合わせている。ハンドルユニット62の内部は空洞62bとなっており、空洞62bの両端に開口62cを備えている。以下、各々の詳細を説明する。
ドアパネル61aは、例えばガラス製の平面状部材で、上下のドアベース61bで挟んでフレーム61cに固定されている。
ドアベース61bは、ドアパネル61aを支持する耐熱樹脂製の部材である。本実施例では、ドアパネル61a上側のドアベース61bの更に上側にハンドルユニット62を設けた構成であるが、上側のドアベース61bとハンドルユニット62の底面を共有しても良く、箱体61とハンドルユニット62の内部空間が仕切られておればよい。
ハンドルユニット62やドアベース61bは樹脂材料とすることで、ハンドルユニット62の把手部やドアパネル61aの取り付け構造を任意の形状に成型することができ、ドア6の組立性やデザイン性などの改良が容易となる。
フレーム61cは、金属薄板の上下左右の端を折り曲げることで、前側が開放し、後側と上下左右面が閉塞した、前後方向に所定の厚みを持った箱状に形成されている。フレーム61cの加熱室50の開口部を塞ぐ面には穴が成型され、該穴を塞ぐように耐熱ガラス製の覗き窓61dを設けている。フレーム61cの内側には覗き窓61dを支持する為に仕切部材61eを設けている。フレーム61cの内側に配置した仕切部材61eにより、ドアパネル61aと仕切部材61e、及び仕切部材61eとフレーム61cの2層の間隙が構成される。各間隙は密閉に近い空間となり、空気の流動が小さい遮熱部61fが形成され、熱移動を抑制する。
上記した、ハンドルユニット62、ドアパネル61a、ドアベース61b、フレーム61c、および、仕切部材61eなどから構成されたドア6を利用することで、ハンドルユニット62とドアパネル61aの前面の凹凸差を最小限に構成して、キッチン台とのデザインと一体化させることでき、また、ドア6に上下2つの空間を有することで、各々の部位に適した冷却手段が選択できる。
<<ドア6周り送風経路>>
次に、ドア6周り全体の送風経路により、ハンドルユニット62内の空洞62bに送風する構成について説明する。
本実施例の加熱調理器100では、図1や図6に示すように、グリル庫5のドア6を閉めたときに、ドアパネル61aと、正面パネル1aと、ハンドルユニット62の前端の正面位置が略同一平面状になる位置関係となっている。また、ハンドルユニット62の凹部62aがドアパネル61aよりも加熱室50側に埋め込まれた構成となっている。さらに、ハンドルユニット62内の空洞62bは、凹部62aと加熱室50のフランジ部50aの間に配置され、ハンドルユニット62の左右端に設けた開口62cと連通している。
図7に示すように、本体1の右側にある正面パネル1aの後方に配置した通風ダクト45の前端には、ハンドルユニット62の右端の開口62cの位置に合わせて吸引開口45aを設けており、通風ダクト45の風路がハンドルユニット62内の空洞62bと連通するようになっている。なお、ハンドルユニット62の右端の開口62cと吸引開口45aは、ドア閉成時に例えば2mm以下の距離で近接しており、両者の間隙から漏れる空気量を抑えている。これは、ハンドルユニット62の左端の開口62cから空洞62bを介して右端の開口62cまでの通風抵抗が隙間からの漏れる空気の圧力損失に比べて十分に小さいためである。
つまり、図8に示した模式図のように、通風ダクト45は主ファン装置9の吸気側の空間を構成する吸気ダクト95に接続しており、主ファン装置9の駆動により、吸気ダクト95を介して通風ダクト45の空気も吸引される。したがって、ハンドルユニット62の凹部62aを冷却するドア周りの空気の流れは、まずハンドルユニット62の左端の開口62cから空洞62bに入り、空洞62b内で熱交換した空気がハンドルユニット62の右端の開口62cを通り、吸引開口45aを介して通風ダクト45内を流れ、吸気ダクト95内に吸い込まれる通風経路となる。
なお、ハンドルユニット62を冷却した結果、空洞62b内で温度上昇した空気の熱エネルギーは微小であり、本体1内での基板7や加熱コイル3の冷却効率の劣化に影響するレベルではない。なお、本実施例では、外気が空洞62bに流入する開口62cをハンドルユニット62の左側側面のみとしたが、空洞62bに連通する開口であれば、ハンドルユニット62の正面や上面にも開口62cを設けてもよく、開口62cの数が多く、開口面積が広いほど、空洞62b内を流れる空気の通風抵抗が低減され、冷却風が流し易くなる。
また、本実施例に示す凹部62aは、ハンドルユニット62の左右方向に同一形状としたが、ハンドルユニット62の中央部分のみ等、一部に把手部を設けた構成であってもよい。例えば、凹部62aがハンドルユニット62の中央部分のみであれば、左右の開口62cの面積を広くでき、空洞62b内に空気が入り易くなる。
また、実施例では、ハンドルユニット62の把手部のみを冷却しているが、ハンドルユニット62内の空洞62b内と箱体61の空間を繋げることで、一部の空気をドアパネル61aの冷却に活用してもよい。
以上のように、本実施例では、ドア6の上方に設けたハンドルユニット62の主な把手部である凹部62aに低温外気を流入して効率よく冷却できる。
<<変形例>>
次に、図9を用いて、実施例1の変形例について説明する。図9は加熱調理器の変形例を示す図である。
図9に示す変形例は、加熱調理器100の基板7をグリル庫5の側方に配置した構成となっている。また、基板7に送風する主ファン装置9が基板7と正面パネル1aの間に配置している。ここで、主ファン装置9は、本体1の正面側底面や正面パネル1aの一部あるいはその外周隙間などから吸引して、基板7に向かって送風する。つまり、主ファン装置9の上流側(吸い込み側)の空間と吸引開口45aを連通することにより、図8と同様に、ハンドルユニット62の開口62c(右側)から空気を吸引できる。主ファン装置9がハンドルユニット62の開口62cに近いため、構造を簡素化できる効果がある。
<グリル調理の動作>
次に、実際のグリル調理中における、ドア6の把手部の冷却について、図1から図8を参照しながら具体的に説明する。ここでは、加熱室50の調理パン58に載置された食品(図示せず)を加熱調理する場合を例に説明する。
まず、使用者は、ドア6を前方に引いて加熱室50の前面開口を開放し、食品を載置した調理パン58を加熱室50に入れた後、正面パネル1aに設けた操作部(図示せず)で調理温度や時間を設定し、或いは予め設定された自動調理メニューを設定し、操作部の調理ボタンを押してグリル調理を開始する。そして、調理の開始とともに、上ヒータ51或いは下ヒータ52が通電し、食品が加熱される。また、グリル庫5の使用による本体1の内部部品の温度上昇を抑制するために主ファン装置9が駆動する。
加熱中は加熱室50の壁面温度が上昇し、その熱気により加熱室のフランジ部50aやドア6のフレーム61cの温度も上昇する。ドア6の周りでは、熱気が自然対流で上昇し、ドア6の上端に配置したハンドルユニット62が加熱される。一方、主ファン装置9の駆動により、インペラ91の吸い込み側にある吸気ダクト95内は負圧となり、吸気開口部H1および吸気ダクト95に連結した通風ダクト45から空気を吸い込む流れを構成する。通風ダクト45は、正面パネル1aの後方の吸引開口45aまで連通しており、吸引開口45aと近接して設けた開口62cからハンドルユニット62の空洞62b内の空気を吸引する。このようにして空洞62b内に外気を取り込むことで、ハンドルユニット62の凹部62aが冷却される。つまり、グリル庫5の使用中は、主ファン装置9が駆動しているため、安定してハンドルユニット62の空洞62bの空気を吸引し続けて冷却することができる。
なお、使用者はグリル調理時にトッププレート2上で別の調理を行う場合があり、その際、本体1の前方で作業したり、キッチン台の前を左右に移動したりすることがある。本発明のグリル庫5のドア6は、キッチン台と本体正面側の凹凸が少なく、略フラットになるように構成されるため、衣類の引っ掛かりが生じ難く、調理作業の妨げになり難い。また、トッププレート2側から飛散した食品などがハンドルユニット62に付着して汚れたりする懸念に生じ難くなる。
以上で説明したように、本実施例の加熱調理器によれば、ハンドルユニット62を効率よく冷却し、本体1の正面側の凹凸が少なく、デザイン性と清掃性が良好なシステムキッチンを提供することができる。
次に、図10と図11を用いて、実施例2の加熱調理器を説明する。なお、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
図10は、本実施例の加熱調理器100のドア開成時の斜視断面図であり、図11は、上面から見た図10の加熱調理器100の模式図である。本実施例の加熱調理器100は、ハンドルユニット62に連通する通風ダクト45による送風構造が実施例1と異なる。すなわち、本実施例では、ハンドルユニット62内の空洞62bに送風する送風手段として、主ファン装置9とは別に、専用のドア冷却ファン49をグリル庫5の側方且つ正面パネル1a近傍に備えており、加熱調理器100内の基板7や主ファン装置9の配置によらず、ハンドルユニット62を冷却することができる。本実施例では、基板7をグリル庫5の側方に配置し、主ファン装置9を基板7の後方に設けている。なお、空洞62b内の流れの向きは、実施例1と同様にドア冷却ファン49で本体1側に吸引する構造が良好であるが、ドア冷却ファン49の冷却性能に余裕があれば、ドア冷却ファン49から通風ダクト45を介してハンドルユニット62の空洞62bに外気を送風する構成としてもよい。
これにより、ハンドルユニット62内の空洞62bに送風する流量を、ファン特性に加味してドア冷却ファン49を選択することで容易に決めることができる。また、通風ダクトの風路断面に合わせて冷却ファンの外形を選択できるので、通風ダクト45による通風抵抗を低減でき、効率よく送風することができる。また、主ファン装置9とドア冷却ファン49を別々に制御できるため、空洞62bを通過させる流れが過大であった際に生じる異音や騒音を抑制することができる。また、実施例1のように主ファン装置9を用いてハンドルユニット62した場合に生じる、ハンドルユニット62の過剰冷却に伴う加熱室50からの熱漏洩(エネルギーロス)も低減できる。
次に、図12と図13を用いて、実施例3の加熱調理器を説明する。なお、上記実施例との共通点は重複説明を省略する。
図12は、本実施例の加熱調理器のドア開成時の斜視図、図13はグリル庫5の側面断面図の模式図であり、ドア6の開成構造、およびドア6の箱体61の構造が実施例1と異なる。
すなわち、本実施例では、ドア6を縦開きで開成する構造に本発明の冷却構成を適用している。本発明は、ドア6が閉成の状態における通風経路であることから、ドア6の開け方によらず適用可能である。また、本実施例では、箱体61にも独自の冷却構造を設けている。つまり、ハンドルユニット62は、前記の実施例1や実施例2と同様に正面パネル1aの後方に設けた冷却手段(主ファン装置9やドア冷却ファン49)により、ハンドルユニット62の開口62cを介して空洞62bに冷却風を流す構成となっている。また、箱体61には、その側面となるフレーム61cに排気口61g、底面となる下方のドアベース61bに吸気口61hを設けており、箱体61の内部に生じる上昇気流を利用して冷却風を流し、ドアパネル61aの温度を低減させる構成となっている。
これにより、ハンドルユニット62の温度低減とともに、ドアパネル61aの温度も低減でき、ドア全体を効率よく冷却できる。
次に、図14を用いて、実施例4の加熱調理器を説明する。なお、上記実施例との共通点は重複説明を省略する。
図14は、本実施例のグリル庫5の側面断面図の模式図であり、ハンドルユニット62内の空洞62bに送風するドア冷却ファン49を、ドア6の箱体61内に配置した構造が実施例1と異なる。すなわち、本実施例では、ハンドルユニット62の空洞62bと箱体61の空間を連結し、箱体61の一部を通風ダクト45bとして、箱体61に設置したドア冷却ファン49から空洞62bに空気を送風したものである。
これにより、本体内の基板7や主ファン装置9の配置などによらず、ドア6全体を一括して効率よく冷却できる。なお、図14では、下方のドアベース61bにドア冷却ファン49の吸気口61hを設けており、ハンドルユニット62の空洞62bが最下流側となる。ハンドルユニット62の把手部をより効率よく冷却するために、ハンドルユニット62の開口62cから外気を吸引し、図14の吸気口61hと同等の位置に設けた開口から排気する冷却ファンの配置であっても差し支えない。
本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
100…加熱調理器、1…本体、1a…正面パネル、2…トッププレート、3…加熱コイル、
4…基板カバー、5…グリル庫、50…加熱室、50a…フランジ部、51…上ヒータ、52…下ヒータ、54…架台、55…触媒、56…ドアレール、58…調理パン、59…排気ダクト、6…ドア、61…箱体、61a…ドアパネル、61b…ドアベース、61c…フレーム、61d…覗き窓、61e…仕切部材、61f…遮熱部、61g…排気口、61h…吸気口、62…ハンドルユニット、62a…凹部、62b…空洞、62c…開口、7…基板、9…主ファン装置、91…インペラ、95…吸気ダクト、45、45b…通風ダクト、45a…吸引開口、

Claims (8)

  1. 本体の上面に配置した鍋載置部と、該鍋載置部の下方かつ前記本体の前面に配置したグリル庫と、制御基板と、該制御基板を冷却する主ファン装置を備えた加熱調理器であって、
    前記グリル庫は、前面に開口部を有する加熱室と、該加熱室の内部を加熱する加熱手段と、前記開口部を覆うドアを有し、
    該ドアは、前記開口部を覆う箱体と、該箱体の上方に配置したハンドルユニットを有し、
    前記ハンドルユニットは、前面の一部を前記加熱室側に窪ませて構成した把手部と、該把手部より前記加熱室側に配置され、壁面に複数の開口を設けた空洞を有し、
    前記複数の開口のうち一つと連通する通風ダクトを前記グリル庫の側方に設けたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記把手部の前端の位置は、前記箱体の前面と略同一平面状の位置関係にあることを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記複数の開口のうち一つは、前記ハンドルユニットの正面または上面に設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記通風ダクトと連通する開口は、前記ハンドルユニットの側面に設けた開口であり、
    前記通風ダクトは、前記本体の後側に配置した前記主ファン装置によって、前記空洞内の空気を吸引することを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記通風ダクトと連通する開口は、前記ハンドルユニットの側面に設けた開口であり、
    前記通風ダクトは、前記本体の前側に配置した前記主ファン装置によって、前記空洞内の空気を吸引することを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記通風ダクトと連通する開口は、前記ハンドルユニットの側面に設けた開口であり、
    前記通風ダクトは、前記本体の前側に配置したドア冷却ファンによって、前記空洞内の空気を吸引することを特徴とする加熱調理器。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の加熱調理器において、
    前記箱体は、内部に空洞を有するとともに、外郭に複数の開口を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  8. 本体の上面に配置した鍋載置部と、該鍋載置部の下方かつ前記本体の前面に配置したグリル庫と、制御基板と、該制御基板を冷却する主ファン装置を備えた加熱調理器であって、
    前記グリル庫は、前面に開口部を有する加熱室と、該加熱室の内部を加熱する加熱手段と、前記開口部を覆うドアを有し、
    該ドアは、前記開口部を覆う箱体と、該箱体の上方に配置したハンドルユニットを有し、
    前記ハンドルユニットは、前面の一部を前記加熱室側に窪ませて構成した把手部と、該把手部より前記加熱室側に配置され、壁面に複数の開口を設けた空洞を有し、
    前記箱体の内部に、前記複数の開口のうち前記箱体側の開口と連通する通風ダクトと、該通風ダクトに外気を供給するドア冷却ファンを配置したことを特徴とする加熱調理器。
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