JP2024041671A - 照明器具及び光源ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示の課題は、受光感度の向上を図ることである。【解決手段】照明器具A1は、支持部材3と、光源(光源モジュール1)と、受光部40と、反射部材8と、を備える。支持部材3は、第1面30Aと第1面30Aと反対の第2面30Bを有する。光源モジュール1は、第1面30Aの側で支持部材3に支持される。受光部40は、支持部材3の第2面30Bの側に配置される。光源モジュール1は、例えば、基板11と、基板11に実装される1つ以上の発光素子(LED10)と、を有する。反射部材8は、支持部材3の第1面30Aの側において光源モジュール1の周囲に配置され、光源モジュール1から放射される光を反射する反射面80を有する。支持部材3は、反射部材8に挟まれた領域S1に第1面30Aから第2面30Bに貫通する貫通穴32を有する。そして、受光部40は、貫通穴32と対向する。【選択図】 図1

Description

本開示は、照明器具及び光源ユニットに関し、より詳細には、遠隔制御可能な照明器具、及び当該照明器具が有する光源ユニットに関する。
従来例として特許文献1記載の光源ユニット及び照明器具を例示する。特許文献1記載の照明器具は、光源ユニットと、光源ユニットを着脱自在に保持する器具本体とを備える。光源ユニットは、光源モジュールと、光源モジュールに供給する電力を制御する点灯装置と、リモコン信号(赤外線信号)を受信して点灯装置を制御する受光素子ユニットと、光源モジュールを支持する支持板と、光源モジュールを覆うように支持板に取り付けられるカバーと、を備える。
受光素子ユニットは、赤外線を受光するための受光部を有する受光素子と、受光素子が搭載される回路基板と、回路基板を収納するケースと、を備える。ケースは、受光素子の受光部をケースから露出させる第1開口を有する。
支持板は金属板からなり、第1面側に光源モジュールが設けられ、第1面と反対の第2面側に受光素子ユニットが設けられる。支持板は、光源モジュールが設けられない部分に第2開口が形成される。第2開口は、第1面と垂直な方向から見て第1開口と少なくとも一部が重なる円形又は楕円形である。つまり、受光素子は、第1開口及び第2開口を介して赤外線信号を受信する。
カバーは、支持板の第1面に沿って伸びる支持部を有する。カバーは、光源モジュールを覆うように支持板に固定される。支持板の第2開口は、カバーの支持部によって塞がれる。これにより、第2開口から支持板の第2面側の空間ヘの異物の混入が防止される。
特開2021-82520号公報
しかしながら、特許文献1記載の従来例では、受光部に受光される赤外線信号は、カバーと支持部の2つの部材を通過しなければならない。そのため、受光素子における赤外線信号の受光感度の向上を図ることが困難であった。
本開示の目的は、受光感度の向上を図ることができる照明器具及び光源ユニットを提供することである。
本開示の一態様に係る照明器具は、支持部材と、光源と、受光部と、反射部材と、を備える。前記支持部材は、第1面と前記第1面と反対の第2面を有する。前記光源は、前記第1面側で前記支持部材に支持される。前記受光部は、前記支持部材の前記第2面側に配置される。前記反射部材は、前記支持部材の前記第1面側において前記光源の周囲に配置され、前記光源から放射される光を反射する反射面を有する。前記支持部材は、前記反射部材に挟まれた領域に前記第1面から前記第2面に貫通する貫通穴を有する。前記受光部は、前記貫通穴と対向する。
本開示の一態様に係る光源ユニットは、照明器具に用いられる。前記光源ユニットは、前記支持部材、前記光源、前記受光部、及び前記反射部材を備える。前記光源ユニットは、造営材に取り付けられる器具本体に対して着脱可能に取り付けられる。
本開示の照明器具及び光源ユニットは、受光感度の向上を図ることができるという効果がある。
図1は、本開示の実施形態に係る照明器具の概略図である。 図2は、同上の照明器具の斜視図である。 図3は、同上の照明器具の分解斜視図である。 図4は、同上の照明器具における光源ユニットの回路ブロック図である。 図5は、同上の照明器具における赤外線モジュールの一部破断した斜視図である。 図6は、同上の光源ユニットの要部の断面図である。 図7は、同上の照明器具における光源モジュール、支持部材及びカバーの一部省略した側面図である。 図8は、同上の照明器具における赤外線モジュールの一部破断した斜視図である。 図9は、同上の照明器具の設置状態を説明するための説明図である。 図10Aは、同上の照明器具の変形例1における光源モジュール、支持部材及びカバーの一部省略した側面図である。図10Bは、同上の照明器具の変形例1における光源モジュール、支持部材及びカバーの別の構成の一部省略した側面図である。図10Cは、同上の照明器具の変形例1における光源モジュール、支持部材及びカバーの更に別の構成の一部省略した側面図である。図10Dは、同上の照明器具の変形例1における光源モジュール、支持部材及びカバーの更にまた別の構成の一部省略した側面図である。 図11は、同上の照明器具の変形例1における光源モジュール、支持部材及びカバーの別の構成の側面図である。 図12は、同上の照明器具の変形例2における光源モジュール、支持部材及びカバーの側面図である。 図13は、同上の照明器具の変形例3における光源モジュール、支持部材及びカバーの一部省略した断面図である。 図14は、同上の照明器具の変形例3における光源モジュール、支持部材及びカバーの別の構成の一部省略した断面図である。 図15は、同上の照明器具の変形例3における光源モジュール、支持部材及びカバーの更に別の構成の一部省略した断面図である。 図16Aは、同上の照明器具の変形例4における光源モジュール、支持部材及びカバーの一部省略した断面図である。図16Bは、同上の照明器具の変形例4における光源モジュール、支持部材及びカバーの別の構成の一部省略した断面図である。図16Cは、同上の照明器具の変形例4における光源モジュール、支持部材及びカバーの更に別の構成の一部省略した断面図である。図16Dは、同上の照明器具の変形例4における光源モジュール、支持部材及びカバーの更にまた別の構成の一部省略した断面図である。 図17Aは、同上の照明器具の変形例4における光源モジュール及び支持部材の別の構成の一部省略した断面図である。図17Bは、同上の照明器具の変形例4における光源モジュール及び支持部材の更に別の構成の一部省略した断面図である。 図18は、同上の照明器具の変形例5における光源モジュール、支持部材及び器具本体の一部省略した断面図である。 図19Aは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の要部の断面図である。図19Bは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の別の構成の要部の断面図である。図19Cは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の更に別の構成の要部の断面図である。 図20Aは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の要部の断面図である。図20Bは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の別の構成の要部の断面図である。図20Cは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の更に別の構成の要部の断面図である。図20Dは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の更にまた別の構成の要部の断面図である。 図21Aは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の要部の断面図である。図21Bは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の別の構成の要部の断面図である。図21Cは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の更に別の構成の要部の断面図である。 図22Aは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の要部の断面図である。図22Bは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の別の構成の要部の断面図である。 図23Aは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の要部の断面図である。図23Bは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の別の構成の要部の断面図である。図23Cは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の更に別の構成の要部の断面図である。 図24Aは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の要部の断面図である。図24Bは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の別の構成の要部の断面図である。図24Cは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の更に別の構成の要部の断面図である。図24Dは、同上の照明器具の変形例6における支持部材の更にまた別の構成の要部の断面図である。 図25Aは、同上の照明器具の変形例6における光源モジュール及び支持部材の要部の断面図である。図25Bは、同上の照明器具の変形例6における光源モジュール及び支持部材の別の構成の要部の断面図である。 図26は、同上の照明器具の変形例7の正面図である。 図27Aは、同上の照明器具の変形例7における光源モジュール、支持部材及びカバーの要部の断面図である。図27Bは、同上の照明器具の変形例7における光源モジュール、支持部材及びカバーの別の構成の要部の断面図である。図27Cは、同上の照明器具の変形例7における光源モジュール、支持部材及びカバーの更に別の構成の要部の断面図である。 図28は、同上の照明器具の変形例8における要部の断面図である。 図29は、同上の照明器具の変形例9における光源ユニットの要部の断面図である。 図30は、同上の照明器具の変形例9における光源ユニットの別の構成の要部の断面図である。 図31Aは、同上の照明器具の変形例9における光源ユニットの更に別の構成の要部の断面図である。図31Bは、同上の照明器具の変形例9における光源ユニットの更にまた別の構成の要部の断面図である。 図32は、同上の照明器具の変形例9における光源ユニットの別の構成の要部の断面図である。 図33Aは、同上の照明器具の変形例9における基板と支持部材の要部の断面図である。図33Bは、同上の照明器具の変形例9における基板と支持部材の別の構成の要部の断面図である。図33Cは、同上の照明器具の変形例9における基板と支持部材の更に別の構成の要部の断面図である。図33Dは、同上の照明器具の変形例9における基板と支持部材の更にまた別の構成の要部の断面図である。 図34Aは、同上の照明器具の変形例9における基板と支持部材の要部の断面図である。図34Bは、同上の照明器具の変形例9における基板と支持部材の別の構成の要部の断面図である。図34Cは、同上の照明器具の変形例9における支持部材とケースの要部の断面図である。図34Dは、同上の照明器具の変形例9における支持部材とケースの別の構成の要部の断面図である。 図35Aは、同上の照明器具の変形例10における支持部材と部品の要部の断面斜視図である。図35Bは、同上の照明器具の変形例10における支持部材と部品の別の構成の要部の断面斜視図である。図35Cは、同上の照明器具の変形例10における支持部材と部品の更に別の構成の要部の断面図である。図35Dは、同上の照明器具の変形例10における支持部材と部品の更にまた別の構成の要部の断面図である。 図36は、同上の照明器具の変形例11における基板の要部の断面図である。 図37Aは、同上の照明器具の変形例12における支持部材と受光部の要部の平面図である。図37Bは、同上の照明器具の変形例12における支持部材と受光部の別の構成の要部の平面図である。図37Cは、同上の照明器具の変形例12における支持部材と受光部の更に別の構成の要部の平面図である。図37Dは、同上の照明器具の変形例12における支持部材と受光部の更にまた別の構成の要部の平面図である。 図38Aは、同上の照明器具の変形例12における支持部材と受光部の要部の平面図である。図38Bは、同上の照明器具の変形例12における支持部材と受光部の要部の別の構成の平面図である。 図39Aは、同上の照明器具の変形例13における基板、支持部材及び受光部の要部の平面図である。図39Bは、同上の照明器具の変形例13における基板、支持部材及び受光部の別の構成の要部の平面図である。 図40Aは、同上の照明器具の変形例14における光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの要部の横断面図である。図40Bは、同上の照明器具の変形例14の光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの要部の縦断面図である。 図41は、同上の照明器具の変形例15における支持部材、電源ユニット及び絶縁部材の要部の縦断面図である。 図42Aは、同上の照明器具の変形例15における支持部材、電源ユニット及び絶縁部材の要部の横断面図である。図42Bは、同上の照明器具の変形例15における支持部材、電源ユニット及び絶縁部材の別の構成の要部の横断面図である。図42Cは、同上の照明器具の変形例15における支持部材、電源ユニット及び絶縁部材の更に別の構成の要部の横断面図である。図42Dは、同上の照明器具の変形例15における支持部材、電源ユニット及び絶縁部材の更にまた別の構成の要部の横断面図である。 図43Aは、同上の照明器具の変形例16における光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの要部の横断面図である。図43Bは、同上の照明器具の変形例16における光源モジュール、支持部材、電源ユニット及び赤外線モジュールの要部の縦断面図である。 図44Aは、同上の照明器具の変形例16における光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの要部の横断面図である。図44Bは、同上の照明器具の変形例16における光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの別の構成の要部の横断面図である。 図45Aは、同上の照明器具の変形例16における光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの要部の横断面図である。図45Bは、同上の照明器具の変形例16における光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの別の構成の要部の横断面図である。 図46は、同上の照明器具の変形例16における光源モジュール、支持部材及び赤外線モジュールの要部の横断面図である。
以下、本開示の実施形態に係る照明器具及び光源ユニットについて、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)概要
実施形態に係る照明器具A1は、図1に示すように、支持部材3と、光源(光源モジュール1)と、受光部40と、反射部材8と、を備える。
支持部材3は、第1面30Aと第1面30Aと反対の第2面30Bを有する。光源モジュール1は、第1面30Aの側で支持部材3に支持される。受光部40は、支持部材3の第2面30Bの側に配置される。光源モジュール1は、例えば、基板11と、基板11に実装される1つ以上の発光素子(LED10)と、を有する。
反射部材8は、支持部材3の第1面30Aの側において光源モジュール1の周囲に配置され、光源モジュール1から放射される光を反射する反射面80を有する。
支持部材3は、反射部材8に挟まれた領域S1に第1面30Aから第2面30Bに貫通する貫通穴32を有する。そして、受光部40は、貫通穴32と対向する。
実施形態に係る照明器具A1は、支持部材3が有する貫通穴32を通して受光部40に光信号を受信させることができる。したがって、実施形態に係る照明器具A1は、支持部材3の貫通穴32を通過するまでの光信号の減衰を抑制することにより、受光部40における受光感度の向上を図ることができる。
しかも、実施形態に係る照明器具A1は、光源モジュール1から放射される光を反射部材8の反射面80で反射させることにより、反射部材8を備えない場合と比較して光の取出効率の向上を図ることができる。
(2)詳細
本開示の実施形態に係る照明器具A1(以下、照明器具A1と略す。)は、図2及び図3に示すように、本開示の実施形態に係る光源ユニットB1(以下、光源ユニットB1と略す。)と、器具本体6とを備える。光源ユニットB1は、天井(造営材)に直付けされる器具本体6に着脱可能に取り付けられる。ただし、器具本体6は、天井に埋め込まれてもよいし、あるいは、壁に直付けされてもよいし、壁に埋め込まれてもよい。
器具本体6は、下面が開放された矩形箱状の収容部60と、収容部60の長手方向に沿った両側の開口端縁より斜め上向きに突出する一対の反射板61と、収容部60及び一対の反射板61の長手方向の両端に設けられた一対のエンド板62とを備える(図3参照)。器具本体6は、収容部60の底面に設けられている複数の取付孔63のうちの少なくともいずれか2つの取付孔63につりボルト(不図示)がそれぞれ挿通され、それらのつりボルトにナット(不図示)が締め付けられることで天井に設置される。また、収容部60の底面に設けられている複数の電源孔64のうちのいずれか一つの電源孔64に電源線が挿通される。電源孔64に挿通された電源線は、収容部60の内底面に取り付けられている端子台65に電気的に接続される。端子台65からは3本の電線66が引き出されている。これら3本の電線66の先端が1つのオス型の電源コネクタ67と電気的に接続されている。
(2-1)光源ユニット
光源ユニットB1は、図3に示すように、光源モジュール1と、電源ユニット2と、支持部材3と、赤外線モジュール4と、カバー5と、を備える。
(2-1-1)光源モジュール
光源モジュール1は、2枚の基板11と、各基板11の表面(下面)に実装された多数のLED(Light Emitting Diode)10と、を有している。発光素子であるLED10は、例えば、パッケージ型の照明用白色LEDである。ただし、発光素子はLEDに限定されず、有機エレクトロルミネッセンス素子又は半導体レーザ素子などであっても構わない。
各基板11は、長尺の長方形状に形成されている。ただし、基板11は、複数枚の基板が長手方向に連結されて構成されてもよい。多数のLED10は、各基板11の表面(下面)における短手方向の中央に、各基板11の長手方向に沿って等間隔かつ1列に並べて実装されている(図3参照)。多数のLED10は、各基板11の表面に形成されているプリント配線によって電気的に直列又は直並列に接続されている。また、各基板11の表面における長手方向の一端に2組のコネクタ12が実装されている。そして、各基板11の表面に形成されたプリント配線は、2組のコネクタ12を介して電気的に接続されている。
(2-1-2)支持部材
支持部材3は、金属板によって長尺の角とい状に形成されている。支持部材3は、長尺の長方形状の底板30と、底板30の長手方向に沿った両端から上向きに立ち上がる一対の側板31とを有している。光源モジュール1は、底板30から切り起こされている複数の爪301によって底板30の第1面30A(下面)に取り付けられる。なお、底板30の短手方向の幅は、基板11の短手方向の幅よりも大きい(図3参照)。ただし、光源モジュール1は、底板30の長手方向に沿って基板11をスライドさせて複数の爪301に引掛けた後、底板30に設けられた抜け止め片で基板11の移動を規制することによって底板30に取り付けられてもよい。あるいは、爪301以外の突起などを基板11の端部に引掛けて取り付ける取付方法、基板11を接着剤で底板30に接着する取付方法などを採用しても構わない。
また、底板30は、その短手方向の両端に突部34を有している(図6参照)。各突部34は、底板30の長手方向から見てU字状に形成されており、底板30の第1面30Aから下向きに突出している。なお、一対の側板31は、突部34の外側の端から上向きに突出している。
さらに、底板30には、底板30の第1面30Aから第2面30B(上面)に貫通する貫通穴32が設けられている(図6参照)。この貫通穴32は、底板30の短手方向において光源モジュール1の外側かつ突部34より内側に設けられる。言い換えると、貫通穴32は、底板30の厚み方向(上下方向)から見て、光源モジュール1と重ならない位置に設けられる(図6参照)。なお、底板30の厚み方向から見た貫通穴32の形状は円形であるが、だ円形、4角形などの円形以外の形状であっても構わない。
(2-1-3)電源ユニット
電源ユニット2は、図3に示すように、電源装置20と、電源装置20を収容する電源ケース21とを有している。電源装置20は、長方形状のプリント回路板22に集積回路を含む種々の電子部品及びメス型の電源コネクタ23が実装されたプリント回路で構成されている。電源コネクタ23は、電源コネクタ67と電気的かつ機械的に接続される。
電源ケース21は、金属板により、一面(下面)が開口した長尺の矩形箱状に形成されている。電源ケース21は、電源装置20を収容し、その開口面を底板30の第2面30B(上面)に向けるようにして支持部材3に固定される。
電源装置20は、図4に示すように、商用の電力系統9から電源コネクタ23を通して交流電力が供給される。電源装置20は、電力変換回路200と、定電流回路201と、制御回路202と、制御電源回路203と、一対の出力端子204、205と、信号端子206と、制御電源端子207と、グランド端子208と、を有している。一方の出力端子204は、光源モジュール1の正極と電気的に接続され、他方の出力端子205は、光源モジュール1の負極と電気的に接続されている。
電力変換回路200は、電力系統9から供給される交流電力を直流電力に変換するように構成されている。電力変換回路200は、例えば、全波整流回路、力率改善回路(昇圧チョッパ回路)、バックコンバータ(降圧チョッパ回路)などを有する。あるいは、電力変換回路200は、全波整流回路及びコンバータ回路で構成されてもよい。コンバータ回路は、電圧変換と力率改善を並行して行うことが可能なシングル・ステージ・コンバータ(ワン・コンバータとも呼ばれる。)を有している。具体的には、コンバータ回路は、SEPIC(Single Ended Primary Inductance Converter)タイプのDC/DCコンバータ回路を有する。
定電流回路201は、電力変換回路200から一対の出力端子204、205を介して光源モジュール1に供給される直流電流を目標値に一致させるように構成されている。
制御回路202は、マイクロコントローラを主構成要素として備える。制御回路202は、赤外線モジュール4から受け取る制御情報に応じて、電力変換回路200及び定電流回路201の動作と停止を切り替え、かつ、定電流回路201における直流電流(負荷電流)の目標値を変更するように構成されている。
制御回路202は、信号端子206とグランド端子208を通して赤外線モジュール4からPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を受け取る。PWM信号は、一定周期の矩形波信号のデューティ比を変化させることで制御情報を伝送する。例えば、デューティ比が95%から100%のときに負荷電流の目標値をゼロとする制御情報が伝送される。また、デューティ比が5%以下のときに負荷電流の目標値を光源モジュール1の電流定格値とする制御情報が伝送される。さらに、デューティ比が95%から5%の範囲の任意の値のときに、負荷電流の目標値を光源モジュール1の定格電流値の5%から100%の範囲の対応した値とする制御情報が伝送される。
制御電源回路203は、電力変換回路200の直流出力から制御電源電圧を生成するように構成されている。制御電源回路203は、電力変換回路200の出力電圧から制御電源電圧(例えば、5V~3.3V程度の直流電圧)を作成するように構成される。制御電源回路203は、作成した制御電源電圧を、制御電源端子207とグランド端子208に印加し、2本の電線46を介して赤外線モジュール4に供給する。
(2-1-4)赤外線モジュール
(2-1-4-1)赤外線モジュールの回路構成
赤外線モジュール4は、受光部40と、信号回路部41とを有し、リモートコントローラ7(図4参照)から送信される光信号(赤外線信号)を受信(受光)して制御情報を取得する。なお、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号は、例えば、一般財団法人家電製品協会によって規定された規格、いわゆる、家電協フォーマットに準拠している。家電協フォーマットでは、波長のピーク値が900~950nmの赤外線であり、デューティ比が50%、周波数が33kHz以上、40kHz以下の方形波からなる搬送波がパルス位置変調(Pulse Position Modulation)される。ただし、光信号は、家電協フォーマット以外のプロトコルに準拠した赤外線信号であっても構わない。あるいは、光信号は、赤外線以外の光(例えば、可視光など)を媒体としても構わない。
受光部40は、赤外線(赤外光)を受光するための受光素子(例えば、フォトダイオード又はフォトトランジスタ)を有している。受光部40は、受光素子の出力信号を波形整形し、かつ、増幅して出力する。すなわち、受光部40は、光信号(赤外線信号)を電気信号に変換して出力する。なお、以下の説明においては、受光部40から出力される電気信号を受信信号と呼ぶ。
信号回路部41は、受光部40が出力する受信信号を復調して制御情報を取得する。制御情報は、光源ユニットB1を点灯させる点灯司令、光源ユニットB1を消灯させる消灯指令、及び光源ユニットB1の調光比を指示する調光指令の各指令を含む情報である。
さらに、信号回路部41は、取得した制御情報(点灯指令、消灯指令及び調光指令)をPWM信号に変換する。例えば、信号回路部41は、点灯指令を取得した場合はデューティ比を3%としたPWM信号に変換し、消灯指令を取得した場合はデューティ比を100%としたPWM信号に変換する。また、信号回路部41は、調光指令を取得した場合は調光指令で指示された調光比に対応するデューティ比のPWM信号に変換する。信号回路部41は、変換したPWM信号を、電源装置20の信号端子206とグランド端子208に出力する。なお、受光部40及び信号回路部41は、電源装置20の制御電源回路203から供給される制御電源電圧で動作する。
(2-1-4-2)赤外線モジュールの構造
赤外線モジュール4は、図5に示すように、回路基板42とケース43を有する。回路基板42は、長方形状に形成されている。そして、回路基板42の表面(下面)に、受光部40、信号回路部41、信号コネクタなどが実装されている。ただし、図5においては、信号コネクタの図示を省略している。
受光部40は、直方体状のパッケージ400の1つの側面に、受光レンズ401が設けられている(図5及び図6参照)。受光レンズ401は、パッケージ400に収容されているフォトダイオード又はフォトトランジスタなどの受光素子に赤外線信号(赤外光)を集光するように構成される。
(2-1-4-3)ケース
図5において矢印で示す上下、左右、前後のそれぞれの方向を、赤外線モジュール4の上下、左右、前後のそれぞれの方向と定義する。
ケース43は、図5及び図6に示すように、下壁430、前壁431、後壁432、側壁433及び上壁434を有し、左側面が開放された箱形に形成されている。また、ケース43は、回路基板42の長手方向に沿った両端部を支持する支持部435を前壁431及び後壁432にそれぞれ有している。ケース43は、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂材料からなる合成樹脂成形体として構成される。ただし、ケース43は、金属を含む、合成樹脂以外の材料で形成されてもよいし、金属と合成樹脂のハイブリッド材料で形成されても構わない。
下壁430の右端の後端に円形の開口部44が形成されている。開口部44は、下壁430を上下方向に貫通しており、回路基板42に実装された受光部40の受光レンズ401と上下方向に沿って対向している(図5及び図6参照)。つまり、受光部40の受光レンズ401は、下壁430の開口部44を通して、ケース43の外に臨んでいる。ゆえに、受光部40は、ケース43の外から到来する赤外線信号を、開口部44を通して受光レンズ401で受光することができる。
ここで、ケース43の開口部44は、支持部材3の底板30に設けられている貫通穴32と上下方向に沿って対向する(図5及び図6参照)。したがって、開口部44と貫通穴32の各々の大きさを最適な大きさに設計することにより、赤外線モジュール4に必要な受信距離を確保しつつ、他の光源ユニットに向けて送信される光信号(赤外線信号)を受信する可能性を低減することができる。
ケース43の前壁431と後壁432はそれぞれ、結合オス部436を一つずつ有する。各結合オス部436は、E字状に形成されている。各結合オス部436は、電源ケース21に設けられる一対の結合メス部と機械的に結合される(図3参照)。一対の結合メス部は、電源ケース21の長手方向の一方の側面に設けられている。
しかして、ケース43は、一対の結合オス部436を一対の結合メス部に結合することにより、電源ケース21の長手方向の一端に取り付けられる(図3参照)。そのため、照明器具A1は、ケース43を支持部材3に取り付けるための構造が不要であるから、部品点数の削減と組立工程の削減を図ることができる。ただし、ケース43は、支持部材3(例えば、支持部材3の側板31)に取り付けられても構わない。照明器具A1は、ケース43を支持部材3に取り付けることにより、赤外線モジュール4の設置場所の自由度を高めることができる。なお、赤外線モジュール4の3本の電線46は、電源装置20のプリント回路板22に実装されたレセプタクルコネクタにプラグコネクタが接続されることにより、電源装置20の信号端子206、制御電源端子207及びグランド端子208と電気的に接続される(図4参照)。
(2-1-5)カバー
カバー5は、カバー本体50、一対の突壁51、及び一対の延出部53を有する(図3及び図6参照)。カバー本体50は、長尺の半円筒形状に形成される。ただし、カバー本体50の形状は長尺の半円筒形状に限定されず、角筒形状などの任意の形状で構わない。一対の延出部53は、カバー本体50の短手方向の両端からカバー本体50の長手方向に沿って内向きに突出する。一対の突壁51は、一対の延出部53の連結片531(後述する)からカバー本体50の長手方向に沿って上向きに突出する(図6参照)。なお、一対の突壁51の上端には、鉤形の引掛部52が各突壁51の長手方向に沿って一体に設けられている。カバー本体50、一対の突壁51及び一対の延出部53は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂によって一体に形成される。ただし、カバー本体50、一対の突壁51及び一対の延出部53は、合成樹脂以外の透光性を有する材料、例えば、石英ガラスなどの無機ガラスなどで形成されても構わない。カバー5は、一対の突壁51の間に支持部材3を収容し、支持部材3の一対の側板31の先端(上端)に、一対の突壁51の上端に設けられている引掛部52がそれぞれ引掛けられることで支持部材3に取り付けられる(図6参照)。
一対の延出部53は、支持部材3の底板30の第1面30Aのうち、光源モジュール1の外側に露出している部分の少なくとも一部を覆うように構成されている(図6参照)。なお、支持部材3の貫通穴32は、光源モジュール1と片側の延出部53に挟まれた領域S2に設けられる(図6参照)。
各延出部53は、主片530、連結片531、及び側片532を有する(図6参照)。連結片531は、長方形の平板状に形成されてカバー本体50の短手方向の両端からカバー本体50の長手方向に沿って内向きに突出する。主片530は、長手方向から見てV字形状に形成され、連結片531の先端からカバー本体50の長手方向に沿って内向きに突出する。側片532は、長方形の平板状に形成されて主片530の先端からカバー本体50の長手方向に沿って上向きに突出する。なお、側片532の上端は、カバー5が支持部材3に取り付けられた状態において、支持部材3の底板30の第1面30Aに接触する(図6参照)。また、主片530の一部(主片530の最下端から外側の部分)は、カバー5が支持部材3に取り付けられた状態において、支持部材3の突部34と僅かの隙間を空けて対向する(図6参照)。これにより、カバー5に外力が加わった際に突部34が主片530に当たることにより、延出部53の過度の変形を抑制することができる。
ここで、カバー本体50は、光源モジュール1から放射される光(照明光)を拡散するように構成されている。具体的には、カバー本体50(あるいはカバー5全体)を形成する合成樹脂に光拡散性を有する充填材(フィラー)が充填されることによって、カバー本体50に光拡散性が付与される。そして、光源モジュール1(LED10)から放射される光の大半は、カバー本体50の内側表面(上面)からカバー本体50内に入射し、充填材で拡散されつつカバー本体50の外側表面(下面)からカバー5の外に出射する。しかしながら、光源モジュール1から放射される光の一部は、カバー本体50の内側表面に反射されて支持部材3の方へ戻る。そして、カバー本体50の内側表面に反射された光の一部は、カバー5の各延出部53の表面(下面)の少なくとも一部に反射された後、カバー本体50を透過する。ただし、光源モジュール1から放射される光の一部が各延出部53の表面(下面)で直接反射されることもある。つまり、実施形態においては、カバー5の各延出部53の表面(下面)が反射面に相当し、かつ、各延出部53が反射部材に相当する。
また、支持部材3の底板30を貫通する貫通穴32は、光源モジュール1(基板11)と延出部53(側片532)に挟まれた領域S2に設けられている。そのため、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号は、カバー本体50を透過した後は延出部53を通過せずに貫通穴32を通して受光部40に受光(受信)される(図6の破線X1参照)。つまり、受光部40に受信される赤外線信号を減衰させる要素は、カバー本体50のみであるから、支持部材3の貫通穴32を通過するまでの赤外線信号の減衰を抑制することにより、受光部40における受光感度の向上を図ることができる。
ここで、延出部53は、反射面に相当する表面(下面)の可視光に対する反射率を、カバー本体50の内側表面の可視光に対する反射率よりも高くするように形成されることが好ましい。例えば、延出部53とカバー本体50が2色成形によって一体に形成される場合、延出部53を形成する合成樹脂に充填される充填材の種類又は充填量を、カバー本体50を形成する合成樹脂に充填される充填材の種類又は充填量と異ならせることが好ましい。あるいは、延出部53の表面(下面)が、2層の2色成形によって延出部53の裏面(上面)よりも可視光に対する反射率が高くなるように形成されてもよい。つまり、延出部53の裏面を含む第1層53Aは、カバー本体50と同じ種類・同じ量の充填剤が充填された合成樹脂で形成され、延出部53の表面を含む第2層53Bは、カバー本体50と異なる種類の充填材又は同じ種類で異なる量の充填剤が充填された合成樹脂で形成されてもよい(図7参照)。あるいは、カバー本体50と同じ合成樹脂で形成された延出部53の表面に塗料が塗布されることによって、可視光に対する反射率が高められても構わない。
(2-2)実施形態に係る照明器具の利点
上述のように照明器具A1は、支持部材3が有する貫通穴32を通して受光部40に光信号(赤外線信号)を受信させることができる。したがって、照明器具A1は、支持部材3の貫通穴32を通過するまでの光信号の減衰を抑制することにより、受光部40における受光感度の向上を図ることができる。しかも、照明器具A1は、光源モジュール1から放射される光を反射部材(カバー5の延出部53)の反射面(延出部53の表面)で反射させることにより、反射部材を備えない場合と比較して光の取出効率の向上を図ることができる。
また、照明器具A1は、底板30の第1面30Aと対向する方向(下方向)から光源モジュール1を覆うカバー5によって、光源モジュール1の保護及び光源モジュール1から放射される光の配光制御(例えば、拡散)を実現できる。ただし、カバー5は、一つ以上のレンズを有し、レンズによって光の配光を制御するように構成されても構わない。
なお、カバー5は、底板30の第1面30Aと対向する方向(下方向)から貫通穴32を覆っている(図6参照)。つまり、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号は、カバー5のカバー本体50を透過した後、貫通穴32を通して受光部40に受光(受信)される。しかして、照明器具A1は、特許文献1記載の従来例とは異なり、赤外線信号を減衰させる要素がカバー5(カバー本体50)のみであるから、カバー5によって光源モジュール1の保護等を実現しつつ受光部40における受光感度の向上を図ることができる。
さらに、照明器具A1は、受光部40で受光する赤外線信号に応じて、電源装置20から光源モジュール1への電力の供給を調整するので、電源装置20を遠隔制御することができる。なお、照明器具A1は、赤外光(赤外線)を光信号の媒体とするので、例えば、可視光を媒体とする場合に比べて、他の照明器具から照射される光(可視光)などの影響を受けにくくなり、受光部40における光信号の受光精度の向上を図ることができる。
また、照明器具A1は、カバー5の延出部53を反射部材としているので、カバー5と別体の反射部材を設ける場合に比べて、部品点数の削減による製造コスト及び組立工程の削減を図ることができる。しかも、照明器具A1は、反射部材である延出部53を、カバー5(カバー本体50)の端部から第1面30Aに沿って光源モジュール1に近付く向きに突出させるので、底板30の第1面30Aの一部を反射部材(延出部53)で覆うことにより、光源モジュール1から放射される光の光取出率の向上を図ることができる。なお、照明器具A1は、反射面(延出部53の下面)を、第1面30Aから離れるにつれて光源モジュール1から遠ざかる向きに傾斜させることによって、光の取出効率の更なる向上を図ることができる。
さらに、照明器具A1は、支持部材3に突部34を設けているので、突部34を設けない場合に比べて支持部材3の機械的強度の向上を図ることができる。しかも、照明器具A1は、突部34を底板30の第1面30Aから突出させることによって、器具本体6の短手方向の側方から到来する赤外線信号を受光部40で誤って受信する可能性を低減することができる。
ここで、照明器具A1は、延出部53で突部34の少なくとも一部を覆っているので、光源モジュール1の光の取出効率を向上するために突部34の表面を塗装するなどの処理が不要となる。その結果、照明器具A1は、製造コストの削減を図ることができる。
また、照明器具A1は、延出部53の一部(側片532の先端)を底板30の第1面30Aに接触させているので(図6参照)、カバー5に何らかの外力が加わった際、延出部53の過度の変形を抑制することができる。
ここで、延出部53の主片530がV字形状に形成されているため、主片530と底板30の間に空隙533が生じる(図6参照)。したがって、照明器具A1は、種々の部品、例えば、支持部材3を器具本体6に取り付ける取付部材を底板30に固定するためのねじ300を空隙533に収容することにより、デッドスペースとなる空隙533を有効活用することができる。なお、空隙533に収容可能な部品はねじに限定されない。
また、照明器具A1は、赤外線モジュール4を電源ユニット2に隣接する位置に配置することにより、以下のような利点を有している。
電源ユニット2の電源装置20から電源ケース21を介して支持部材3に流れるコモンモードノイズの周波数と、赤外線信号の搬送波の周波数(33kHz~40kHz)との差が小さいほど、コモンモードノイズが受信信号と干渉する可能性が高くなる。そして、コモンモードノイズが受信信号と干渉した場合、電源ユニット2が誤動作したり、不動作となる可能性が高まる。
しかして、照明器具A1では、赤外線モジュール4が電源ユニット2と隣接する位置に配置されているので、赤外線モジュール4と電源ユニット2を電気的に接続する電線46(図4参照)を短くすることができる。つまり、照明器具A1は、赤外線モジュール4と電源ユニット2を電気的に接続する電線46を短くすることによって、受信信号がコモンモードノイズと干渉する可能性を下げることができる。その結果、照明器具A1は、赤外線信号における耐雑音性(S/N比)の向上を図ることができる。
また、電源ユニット2の電源ケース21に赤外線モジュール4のケース43が取り付けられているので、照明器具A1は、赤外線モジュール4と電源ユニット2を電気的に接続する電線46を更に短くすることができる。その結果、照明器具A1は、赤外線信号における耐雑音性の更なる向上を図ることができる。
ここで、受光部40の受光レンズ401をケース43の外に配置した場合、赤外線信号の受信範囲が広くなり過ぎるため、別の照明器具に向けて送信された赤外線信号を受信してしまうおそれがある。
これに対して、照明器具A1は、ケース43の開口部44を通して受光部40に赤外線信号を受信させるので、受光部40が赤外線信号を受信可能な範囲を絞ることができる。その結果、照明器具A1は、他の照明器具に向けて送信される赤外線信号を誤って受信する可能性を低くすることができる。
また、ケース43の開口部44は、底板30の厚み方向に沿って支持部材3の貫通穴32と重なっている。ゆえに、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号は、支持部材3の貫通穴32からケース43の開口部44を通って受光部40に受信される。例えば、受光部40の受光レンズ401を支持部材3(底板30)の表面(下面)に配置した場合、赤外線信号の受信範囲が広くなり過ぎるため、別の照明器具に向けて送信された赤外線信号を受信してしまうおそれがある。
これに対して、照明器具A1は、支持部材3の貫通穴32からケース43の開口部44を通して受光部40に赤外線信号を受信させることにより、受光部40が赤外線信号を受信可能な範囲を絞ることができる。その結果、照明器具A1は、他の照明器具に向けて送信される赤外線信号を誤って受信する可能性を低くすることができる。ただし、受光部40の受光レンズ401を貫通穴32に挿入して受光感度の向上を図ってもよい。この場合、受光レンズ401の先端(下端)は、底板30の第1面30Aから下に突出してもよいし、突出しなくてもよい。
ところで、貫通穴32は、底板30の厚み方向から見て、光源モジュール1と重ならない位置に設けられている(図6参照)。例えば、貫通穴が光源モジュール1と重なる位置に設けられた場合、基板11において貫通穴と重なる位置に穴が設けられるため、穴の近傍においてLED10のピッチが部分的に大きくなってしまう。その結果、光源モジュールの配光特性の均斉度が低下するおそれがある。
これに対して、照明器具A1は、他の照明器具に向けて送信される赤外線信号を誤って受信する可能性を低くしつつ、光源モジュール1の配光特性の均斉化を図ることができる。
さらに、照明器具A1において、ケース43の開口部44の周囲に筒状の周壁45が設けられても構わない(図8参照)。周壁45は、ケース43の表面(下面)における開口部44の周囲を囲うようにケース43から突出する。なお、周壁45の先端(下端)は、底板30の第2面30B(上面)に接触するか、あるいは接触しない程度まで接近することが好ましい。周壁45の先端を底板30の第2面30Bに接触させた場合、開口部44を通して底板30の第1面30Aの側に虫などの異物が侵入することを抑制できる。あるいは、周壁45の先端を底板30の第2面30Bに接触させない場合、赤外線を透過可能な材料で形成されたテープを周壁45の先端に貼り付けて異物の侵入を抑制しても構わない。
底板30の貫通穴32を通過した赤外線信号は、ケース43に設けられた周壁45の内周面で反射しながらケース43の開口部44に到達して受光部40で受信される。そのため、照明器具A1は、周壁45が設けられない場合と比べて、受光部40における受光感度の更なる向上を図ることができる。
なお、周壁45の内周面は、周壁45の先端(下端)から開口部44に向かって内径を小さくした円すい台状に形成されてもよい。周壁45の内周面が円すい台状に形成されれば、貫通穴32を通って周壁45の内部に進入する赤外線信号の大部分を開口部44に到達させて受光部40に受信させることができる。すなわち、照明器具A1は、不要な赤外線信号(他の照明器具に向けて送信された無線信号)の誤受信を防ぎつつ、必要な赤外線信号(照明器具A1に向けて送信された赤外線信号)の受信感度を高めることができる。
ところで、底板30に設けられた貫通穴32を通して、虫などの異物が底板30の第2面30Bの側から第1面30Aの側に侵入する可能性がある。そこで、赤外線を透過可能な材料で形成されたシート状の部材、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂材料製のテープ(絶縁テープ)を底板30の第2面30Bに貼り付けて貫通穴32をテープで塞いでも構わない。貫通穴32がテープで塞がれることにより、受光部40における赤外線信号の受光感度の向上効果が若干低下するが、異物の侵入を防ぐことができる。なお、底板30には複数の爪301を切り起こした際の穴が存在している。そして、これらの穴を通して、底板30の第1面30Aの側から第2面30Bの側に異物が侵入する可能性がある。そのため、光源ユニットB1においては、底板30の第2面30Bにテープを貼り付けて、切り起こしによる穴を塞いでいる。そこで、切り起こしによる穴を塞ぐテープによって、底板30の貫通穴32を塞いでも構わない。そうすれば、テープの使用数の削減とテープの貼付け工程の簡略化を図ることができる。
ここで、多数の照明器具A1が等間隔で天井に設置された照明空間E1を想定する(図9参照)。この照明空間E1は、例えば、オフィスビルの1つのフロアであり、複数の照明器具A1が縦横に等間隔に並ぶように設置されている。なお、複数の照明器具A1の縦方向(光源ユニットB1の長手方向)の間隔をP1、横方向(光源ユニットB1の短手方向)の間隔をP2と表記する。
例えば、操作者H1がリモートコントローラ7を操作して直上の1台の照明器具A1のみを点灯させる場合、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号が隣の照明器具A1で受信される可能性を低くすることが望ましい。つまり、各照明器具A1の受光部40が赤外線信号を受信可能な範囲は、照明器具A1の長手方向の長さと縦方向の間隔P1の2倍の和よりも狭く、かつ、照明器具A1の短手方向の長さと横方向の間隔P2の2倍の和よりも狭いことが好ましい。ただし、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号の到達範囲は、例えば、リモートコントローラ7の先端から20度の角度、かつリモートコントローラ7の先端から5m~6mの距離までの範囲である。
しかして、照明器具A1は、開口部44の大きさ、貫通穴32の大きさ、周壁45の大きさ(軸方向の長さ及び内径)のそれぞれが適切な値に設定されることにより、不要な赤外線信号の受信を防ぎつつ、必要な赤外線信号の受信感度を高めることができる。
ところで、照明器具A1においては、金属製の支持部材3と合成樹脂製のカバー5の熱膨張係数の差に起因した異音が発生することがある。つまり、支持部材3とカバー5の接触面において、熱膨張係数が相対的に大きい合成樹脂製のカバー5の膨張及び収縮する力が最大静止摩擦力を超えたとき、カバー5に生じていた歪みが急激に開放される。カバー5の歪みが急激に開放されることにより、カバー5における支持部材3との接触面で振動を伴う摩擦音が発生する。このような現象は、一般にスティックスリップ現象として知られている。そして、スティックスリップ現象による異音は、2つの部材(支持部材3とカバー5)の接触面積が大きいほど、発生しやすいと考えられる。
そこで、照明器具A1では、カバー5の一対の突壁51における側板31との対向面に、カバー本体50の長手方向に沿った複数のリブ510が設けられている(図7参照)。これら複数のリブ510は、側板31と接触可能な高さに形成されている。つまり、カバー5の一対の突壁51は、支持部材3の一対の側板31に対してリブ510の先端で接触し得るので、リブ510が設けられない場合と比較して、カバー5と支持部材3との接触面積が低減される。その結果、照明器具A1は、スティックスリップ現象に伴う異音の発生を抑制することができる。ただし、リブ510が設けられる場所は突壁51に限定されず、支持部材3の側板31に設けられても構わない。
ところで、実施形態に係る照明器具A1は、天井等の造営材に固定される器具本体6と、器具本体6に着脱可能に取り付けられる光源ユニットB1と、を備えているが、光源ユニットB1の構成要素である支持部材が器具本体と一体に構成されても構わない。なお、実施形態に係る照明器具は、支持部材と器具本体が一体に構成される場合においても、上述した利点を有することは自明である。
(3)実施形態に係る照明器具の変形例
次に、実施形態に係る照明器具A1の幾つかの変形例を説明する。ただし、以下に説明する各変形例の照明器具A1の基本構成は、実施形態に係る照明器具A1の基本構成と共通である。したがって、実施形態に係る照明器具A1の基本構成と共通する構成及び実質的に共通する構成については、同一の符号を付して図示及び説明を適宜省略する。なお、以下の説明において「実質的に共通する構成」とは、形状・大きさなどは多少相違しているが機能は共通している構成を意味する。
(3-1)変形例1
変形例1の照明器具A1は、反射部材に相当するカバー5の延出部53に特徴がある。変形例1における延出部53は、例えば、図10Aに示すように、側片532の先端(上端)が支持部材3(の底板30)の第1面30Aから離れて接していない。つまり、側片532の先端が支持部材3と接しないことにより、上述したスティックスリップ現象に伴う異音の発生を抑制することができる。
また、変形例1における延出部53は、側片532を有していなくても構わない(図10B参照)。この場合、延出部53の主片530の先端は底板30の第1面30Aに接してもよいし、接しなくても構わない。
あるいは、変形例1における延出部53の主片530のうち、支持部材3の突部34よりも内側の部分が底板30の第1面30Aとほぼ平行になるように形成されても構わない(図10C参照)。このとき、底板30の厚み方向(上下方向)から見て、主片530と底板30の貫通穴32が重ならないことが好ましい。ただし、主片530の一部が貫通穴32と重なっても構わない。主片530の一部が貫通穴32と重なる場合、赤外線信号以外の光(例えば、光源モジュール1から放射される可視光)が貫通穴32を通過することを抑制して受光部(40)における受光感度の向上を図ることができる。
ここで、延出部53の少なくとも一部は、カバー本体50と異なる材料(合成樹脂材料)で形成(2色成形)されても構わない(図10D参照)。例えば、延出部53全体に充填材が充填されることで白色に形成され、カバー本体50には延出部53よりも少ない量の充填剤が充填されるか、異なる充填材が充填されて乳白色に形成されても構わない。なお、延出部53の先端は支持部材3の底板30の第1面30Aに接触してもよいし、第1面30Aに接触しなくてもよい。延出部53の先端を底板30の第1面30Aに接触させた場合、異物の侵入を抑制できるという利点がある。
また、主片530の一部ではなく、主片530全体が底板30の第1面30Aとほぼ平行になるように形成されても構わない(図11参照)。このとき、支持部材3は、一対の突部34を有さず、底板30の短手方向の両端部分が平坦に形成されることが好ましい。なお、底板30は、光源モジュール1を支持する中央部分が両端部分よりも上に突出するように形成されているが、中央部分が両端部分よりも下に突出するように形成されても構わない。あるいは、底板30全体が平坦に形成されても構わない。
なお、延出部53の一部(貫通穴32と隣り合う部分以外の部分)が基板11の下面に接しても構わない。この場合、延出部53の一部で基板11を支持できるので、底板30に設けられる複数の爪301が不要になり、製造コストの削減を図ることができる。
(3-2)変形例2
変形例2の照明器具A1は、光源モジュール1の基板11に反射部材を設けた点に特徴がある。すなわち、変形例2における基板11は、絶縁基板として柔軟性を有する合成樹脂製のフィルムを用いたフレキシブルプリント配線板で構成される。基板11は、長尺の長方形状に形成された実装部110と、実装部110の短手方向の両端に設けられた一対の反射部111と、を有する(図12参照)。実装部110と一対の反射部111は、ポリイミドなどの柔軟性と電気絶縁性を有する材料からなる絶縁フィルムによって一体に形成される。
実装部110は、短手方向の中央に多数のLED10が実装される。一対の反射部111は、長方形状に形成されて実装部110の短手方向の両端から斜め下向きに曲げ起こされている。すなわち、一対の反射部111の各々の表面(下面)が反射面に相当する。
ここで、実装部110において底板30の貫通穴32と対向する位置に貫通穴112が設けられる(図12参照)。つまり、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号は、実装部110の貫通穴112と底板30の貫通穴32を通して受光部40で受信される。
変形例2の照明器具A1は、光源モジュール1の基板11に反射部材を設けているので、部品点数の削減による製造コストの削減を図ることができる。
(3-3)変形例3
変形例3の照明器具A1は、反射部材を兼ねるカバー5の形状に特徴がある。すなわち、変形例3におけるカバー5は、上面が開口した長尺の角とい状に形成されている(図13参照)。また、変形例3の照明器具A1では、器具本体6と支持部材3が金属材料(例えば、アルミ又はアルミ合金)で一体に形成されている。
カバー5は、光源モジュール1の基板11と上下方向に対向する底板部500と、底板部500の短手方向(図13における左右方向)の両端から上向きに起立する一対の側板部501と、を有する。なお、底板部500と一対の側板部501は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂よって一体に形成される。
底板部500は、長方形の平板状に形成されている。底板部500は、透明又は拡散性を有している。
一対の側板部501は、長方形の平板状に形成されている。一対の側板部501の内側面は、底板部500の内側面(上面)と比較して可視光に対する反射率が高くなっている。つまり、変形例3の照明器具A1においては、カバー5の一対の側板部501が反射部材に相当し、一対の側板部501の内側面が反射面に相当する。なお、一対の側板部501は、可視光に対する透過率が底板部500よりも低くてもよいし、拡散性を有しても構わない。ただし、一対の側板部501は、底板部500と同一の材料によって底板部500と同一の透過率及び反射率を持つように形成されてもよい。なお、一対の側板部501が透光性を有する材料で形成される場合であっても、側板部501の内側面に到達した光源モジュール1の光の一部が反射されるので、透光性を有する側板部501も反射部材に該当する。カバー5は、各側板部501の上端に設けられる引掛部52が、支持部材3の一対の側板31に引掛けられることで支持部材3(器具本体6)に取り付けられる。
支持部材3の底板30において、光源モジュール1と引掛部52の間に貫通穴32が設けられている。したがって、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号は、カバー5を透過した後、支持部材3の貫通穴32を通して受光部40で受信される。また、光源モジュール1から放射される光の一部は、反射面(側板部501の内側面)に反射された後に底板部500を透過して外部に照射される。
なお、一対の側板部501は、図14に示すようにV字状に形成されても構わない。あるいは、一対の側板部501は、図15に示すように上端から下端に向かって外側に傾斜しても構わない。
しかして、変形例3の照明器具A1は、反射部材をカバー5と一体に設けているので、部品点数の削減による製造コストの削減を図ることができる。また、変形例3の照明器具A1は、反射面(側板部501の内側面)を底板30の第1面30Aに対して垂直な面としているので、器具本体6の直下の照度を高くすることができる。
(3-4)変形例4
変形例4の照明器具A1は、支持部材3に反射部材を設けた点に特徴がある。
変形例4における支持部材3は、底板30と、底板30の短手方向の両端から下向きに曲げ起こされた一対の側板31と、を有し、一対の側板31を反射部材としている(図16A参照)。なお、各側板31の内側面は、白色の塗料が塗布されるか、あるいは、表面が反射面となるシート部材、例えば、白色のテープ(いわゆる反射シート)が貼り付けられることで高反射率の反射面とされることが好ましい。
カバー5は、一対の側板31の先端(下端)に取り付けられる(図16A参照)。あるいは、カバー5は、底板30の第1面30Aに取り付けられても構わない(図16B参照)。なお、カバー5の形状は図示例に限定されず、例えば、平板状又は箱状などの任意の形状で構わない。
また、一対の側板31は、底板30から離れるにつれて外側に傾斜しても構わない(図16C参照)。さらに、一対の側板31の先端(下端)から上向きに突出する一対の第2側板310が設けられても構わない(図16D参照)。一対の第2側板310によって支持部材3の機械的な強度の向上を図ることができる。なお、それぞれの支持部材3において、底板30には赤外線信号を通過させるための貫通穴32が設けられる。
あるいは、支持部材3は、一対の側板31の先端(下端)から内側に突出する一対の第2側板310を有してもよい(図17A参照)。この場合、一対の第2側板310が反射部材となり、各第2側板310の内側面が反射面となる。
しかして、変形例4の照明器具A1は、反射部材を支持部材3に設けることによって、部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。さらに、変形例4の照明器具A1は、支持部材3の一対の側板31を反射部材としており、反射部材を支持部材3と一体に形成することによって、更なる製造コストの低減と組立て作業の作業性の向上を図ることができる。
なお、一対の側板31を反射部材とする場合、各側板31がV字形状に形成されても構わない(図17B参照)。
(3-5)変形例5
変形例5の照明器具A1は、器具本体6の一対の反射板61を反射部材とした点に特徴がある。
変形例5における器具本体6は、下面が開放された矩形箱状の収容部60と、収容部60の長手方向に沿った両側の開口端縁より斜め下向きに突出する一対の反射板61と、を備える(図18参照)。そして、底板30における反射板61と光源モジュール1の間の領域に貫通穴32が設けられている。なお、図18では図示を省略しているが、収容部60に収容される支持部材3の底板30の第1面30Aがカバーで覆われている。
変形例5の照明器具A1は、器具本体6の反射板61を反射部材に兼用することにより、部品点数の削減を図ることができる。
(3-6)変形例6
変形例6の照明器具A1は、一対の側板31を含む、支持部材3の短手方向の両端部分の構造に特徴がある。
変形例6における支持部材3の短手方向の両端部(以下、単に「支持部材3の端部」と呼ぶ場合がある。)は、L字状の突部34と、突部34の先端から上向きに突出する側板31と、を有する(図19A参照)。なお、側板31の先端(上端)は、底板30の厚み方向(上下方向)において側板31の第2面30Bとほぼ同じ高さに位置している。あるいは、突部34の先端部分がヘミング曲げ(図19B参照)又はカール加工されても構わない。なお、突部34の先端部分がヘミング曲げ又はカール加工される場合、突部34の上面側に曲げられてもよいし(図19B参照)、突部34の下面側に曲げられてもよい。さらに、突部34の底板が外に向かって上向きに傾斜するように形成されても構わない(図19C参照)。あるいは、突部34の底部340が外に向かって下向きに傾斜するように形成されても構わない(図20A参照)。
また、突部34は、V字状に形成されても構わない(図20B及び図20C参照)。さらに、突部34は、半円筒状に形成されても構わない(図20D参照)。あるいは、突部34の内側の側部341及び外側の側部342の少なくとも一方が底板30の厚み方向(上下方向)に対して傾斜するように形成されても構わない(図21A-図21C参照)。
さらに、突部34の内側の側部341が階段状に形成されても構わない(図22A及び図22B参照)。この場合、外側の側部342の上端は、底板30の第2面30Bより高い位置にあってもよいし(図22A参照)、第2面30Bとほぼ同じ高さの位置にあってもよい(図22B参照)。
また、突部34の内側の側部341が階段状に形成され、外側の側部342がヘミング曲げされても構わない(図23A参照)。あるいは、突部34が角とい状に形成され、外側の側部342の上端が外向きに突出するように形成されても構わない(図23B参照)。なお、外側の側部342は、階段状に形成されても構わない(図23C参照)。
さらに、突部34は、底部340、内側の側部341、及び外側の側部342のうちの少なくとも一つが傾斜するように形成されても構わない(図24A-図24D参照)。
あるいは、支持部材3の底板30における突部34の内側にビード302がそれぞれ設けられても構わない(図25A及び図25B参照)。なお、貫通穴32は、ビード302の底面に設けられても構わない。このように底板30にビード302が設けられることにより、支持部材3の強度の向上を図ることができる。
(3-7)変形例7
変形例7の照明器具A2は、器具本体6が平面視で正方形状に形成され、器具本体6の下面に複数(図示例では3つ)の光源ユニットB2が取り付けられる点に特徴がある(図26参照)。
変形例7における器具本体6は、天井又は壁に直付け若しくは埋め込むように設置される。
3つの光源ユニットB2の基本構成は共通である。すなわち、3つの光源ユニットB2は、光源モジュール1、支持部材3、カバー5、を共通に備える。また、そのうちの1つの光源ユニットB2は、赤外線モジュール4を更に備える(図27A参照)。ただし、2つ又は3つの光源ユニットB2がそれぞれ赤外線モジュール4を備えても構わない。
支持部材3は、平板状の底板30の短手方向の両端から一対の側板31を突出させるように構成されている。なお、一対の側板31は、その長手方向から見てV字状に形成されている。底板30の下面(第1面30A)に光源モジュール1が取り付けられる。そして、光源モジュール1と片側(図27Aにおける右側)の側板31の間の領域に貫通穴32が設けられる。貫通穴32の上方に赤外線モジュール4の受光部40が配置される。
変形例7の照明器具A2は、変形例4と同様に、支持部材3の一対の側板31を反射部材としている。なお、一対の側板31は長手方向から見てV字状に形成されているが、平板状に形成されても構わない(図27B参照)。また、各側板31の内側面は、白色の塗料が塗布されるか、あるいは、白色のテープが貼り付けられることで高反射率の反射面とされることが好ましい。カバー5は、平板状に形成されて一対の側板31の先端(下端)に取り付けられる。
ただし、変形例7の照明器具A2において、反射部材をカバー5に設けても構わない(図27C参照)。例えば、カバー5は、平板状の底板部54と、底板部54の短手方向の両端から下向きかつ内向きに傾斜して突出する一対の側板部55と、を有する。底板部54と一対の側板部55は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂よって一体に形成される。
底板部54は、透明又は拡散性を有する。一対の側板部55の内側面は、底板部54の内側面(上面)と比較して可視光に対する反射率が高くなっている。つまり、一対の側板部55の内側面が反射面に相当する。なお、一対の側板部55は、可視光に対する透過率が底板部54よりも低くてもよいし、拡散性を有しても構わない。
変形例7の照明器具A2において、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号は、カバー5を透過した後、支持部材3の貫通穴32を通して受光部40で受信される。また、光源モジュール1から放射される光の一部は、反射面(支持部材3の一対の側板31又はカバー5の一対の側板部55の内側面)に反射された後に外部に照射される。
(3-8)変形例8
変形例8の照明器具A3は、器具本体6が長尺の箱状に形成され、器具本体6内に複数(図示例では2つ)の光源ユニットB3が収容される点に特徴がある(図28参照)。
変形例8における器具本体6は、天井又は壁に埋め込むように設置される。器具本体6の内部に、2つの光源ユニットB3が収容される。
2つの光源ユニットB3は、1つの支持部材3を共用している。支持部材3は、底板30と、底板30の短手方向(図28における左右方向)の両端から上向きに突出する一対の側板31と、を有する。底板30の第1面30Aに2つの光源ユニットB3のそれぞれの光源モジュール1とカバー5が間隔を空けて取り付けられる。なお、2つのカバー5に挟まれた底板30の短手方向の中央に貫通穴32が設けられる。そして、貫通穴32の上方に赤外線モジュール4の受光部40が配置される。
2つの光源モジュール1から放射される光の一部は、カバー5を透過した後に器具本体6の短手方向両側の側面に反射して下方に照射される。つまり、変形例8の照明器具A3においては、器具本体6が反射部材に相当し、器具本体6の側面が反射面に相当する。
(3-9)変形例9
変形例9の照明器具A1は、底板30の厚み方向(上下方向)において底板30の貫通穴32と対向する位置に、光源モジュール1の基板11に設けられた空所が配置される点に特徴がある。
基板11に設けられる空所とは、例えば、基板11に設けられる切欠き113である。切欠き113は、基板11の表面(下面)においてプリント配線を避けた場所、例えば、基板11の短手方向の一端縁に設けられることが好ましい(図29参照)。ただし、空所は、他の目的のために設けられる切欠き、例えば、底板30から切り起こされた爪301を避けるために基板11の短手方向の端部に設けられる切欠き113と兼用されても構わない(図30参照)。
また、空所は、切欠き113に限定されない。例えば、空所は、基板11を厚み方向(上下方向)に貫通する穴114でも構わない(図31A参照)。なお、基板11において空所(切欠き113及び穴114)が設けられる場所は、基板11の表面に実装されるLED10及び基板11表面のプリント配線から必要十分な距離を保つことができる場所であればよい。例えば、空所が設けられる場所は、基板11の短手方向の中央であり、かつ、基板11の長手方向に沿って並ぶLED10の間であっても構わない。また、切欠き113の深さ(基板11の短手方向に沿った長さ)は、貫通穴32の直径より長くてもよいし(図29参照)、貫通穴32の直径より短くて貫通穴32の一部が切欠き113の外にはみ出しても構わない(図30参照)。
さらに、延出部53の先端が基板11の表面(下面)に接しても構わない(図31B参照)。この場合、延出部53の少なくとも一部は、カバー本体50と異なる材料(合成樹脂材料)で形成(2色成形)されても構わない。例えば、延出部53全体に充填材が充填されることで白色に形成され、カバー本体50には延出部53よりも少ない量の充填剤が充填されるか、異なる充填材が充填されて乳白色に形成されても構わない。
また、延出部53の主片530の先端が基板11の表面(下面)に接するとともに主片530から底板30に向かって突出する側片532が設けられても構わない(図32参照)。この場合、側片532の先端は、底板30の第1面30Aに接してもよいし、接していなくてもよい。側片532の先端が底板30の第1面30Aに接する場合、異物の侵入を抑制できるという利点がある。
変形例9の照明器具A1は、底板30の貫通穴32と上下方向に対向する位置に基板11の空所(切欠き113)を配置するので、反射部材(延出部53)と基板11の距離を縮めることができる。そのため、変形例9の照明器具A1は、例えば、延出部53の先端を基板11の表面(下面)に接触させ、延出部53で基板11を支持させることができる。そして、変形例9の照明器具A1は、延出部53で基板11を支持させることにより、支持部材3に複数の爪301を設ける必要がなくなるため、製造コストの削減を図ることができる。
ここで、底板30の第1面30Aにおける貫通穴32の周囲に筒部33が設けられても構わない。筒部33は、例えば、円筒形状に形成されて基板11の穴114に挿入される(図33A参照)。あるいは、筒部33は、円錐台形状に形成されてもよい(図33B参照)。また、円筒形状の筒部33の底面に円形の穴330が設けられて構わない(図33C参照)。なお、筒部33は、底板30の第2面30Bにおける貫通穴32の周囲に設けられても構わない(図33D参照)。なお、これら複数種類の筒部33は、金属板で形成される支持部材3に対して、バーリング加工、絞り加工、あるいは金型成形を施すことで形成可能である。また、筒部33は、底板30の厚み方向(上下方向)から見て基板11と重ならない位置に設けられても構わない。
しかして、底板30の第1面30A又は第2面30Bにおける貫通穴32の周囲に筒部33が設けられることにより、光源モジュール1から放射される光などの外乱光が貫通穴32を通過しにくくなる。そのため、変形例9の照明器具A1は、受光部40が外乱光を受信することを抑制して受光感度の向上を図ることができる。しかも、変形例9の照明器具A1は、筒部33の内周面で赤外線信号を反射させることによって、受光部40の受光感度の更なる向上を図ることができる。
ところで、基板11の穴114の大きさ(直径)は、底板30の貫通穴32の大きさ(直径)と同じであってもよいが、異なっていてもよい。例えば、基板11の穴114の大きさが底板30の貫通穴32の大きさよりも大きい場合(図34A参照)、底板30の貫通穴32を通過可能な赤外線信号L1の角度(底板30の厚み方向に対する傾きの角度)が相対的に狭くできる。ゆえに、この場合は、工場及び物流倉庫のように床面から照明器具A1までの高さがかなり高い場所において、リモートコントローラ7による遠隔制御が行いやすくなるという利点がある。
一方、基板11の穴114の大きさが底板30の貫通穴32の大きさよりも小さい場合(図34B参照)、基板11の穴114と基板11のプリント配線の絶縁距離を確保しやすいという利点がある。しかも、基板11は、金属製の底板30に比べて、多少は赤外線信号を透過させることができるので、基板11の穴114の大きさが底板30の貫通穴32の大きさよりも大きい場合に比べて、底板30の貫通穴32を通過可能な赤外線信号L1の角度を大きくできる。ゆえに、この場合は、一般の事務所のように床面から照明器具A1までの高さが高くない場所において、リモートコントローラ7を照明器具A1の斜め下から操作して照明器具A1を遠隔制御でき、天井に複数の照明器具A1が設置される状況に対して好適である。
また、底板30の貫通穴32の大きさは、受光部40を収容するケース43の開口部44の大きさ(直径)と同じであってもよいが、異なっていてもよい。例えば、底板30の貫通穴32の大きさがケース43の開口部44の大きさよりも小さい場合(図34C参照)、底板30の貫通穴32を通過可能な赤外線信号L1の角度が相対的に狭くできる。ゆえに、この場合は、工場及び物流倉庫のように床面から照明器具A1までの高さがかなり高い場所において、リモートコントローラ7による遠隔制御が行いやすくなるという利点がある。
一方、底板30の貫通穴32の大きさがケース43の開口部44の大きさよりも大きい場合(図34D参照)、合成樹脂製のケース43は、金属製の底板30に比べて、多少は赤外線信号を透過させることができるので、ケース43の開口部44の大きさが底板30の貫通穴32の大きさよりも大きい場合に比べて、ケース43の開口部44を通過可能な赤外線信号L1の角度を大きくできる。ゆえに、この場合は、一般の事務所のように床面から照明器具A1までの高さが高くない場所において、リモートコントローラ7を照明器具A1の斜め下から操作して照明器具A1を遠隔制御でき、天井に複数の照明器具A1が設置される状況に対して好適である。
(3-10)変形例10
変形例10の照明器具A1は、底板30の貫通穴32に装着される部品35を有している(図35A-図35D参照)。
部品35は、例えば、合成樹脂で形成される。部品35は、貫通穴32に挿通される筒状の本体350と、本体350の軸方向の一端(上端)に設けられた鍔部351と、本体350の軸方向の他端(下端)に設けられた引掛部352と、を有する(図35A参照)。
部品35は、本体350を貫通穴32に挿通し、引掛部352を底板30の第1面30Aにおける貫通穴32の周囲に引掛けるようにして底板30に装着される。なお、鍔部351の外径が貫通穴32の直径よりも大きいので、部品35が底板30の第1面30Aの側に抜けてしまうことはない。
しかして、変形例10の照明器具A1は、貫通穴32に装着する部品35によって、底板30の第1面30Aの側から第2面30Bの側に赤外線信号を通過させる範囲を調整することができる。つまり、部品35の本体350の穴径は貫通穴32の直径よりも小さいので、本体350の穴を通過可能な赤外線信号の角度(底板30の厚み方向に対する傾きの角度)が相対的に狭くなる。ゆえに、この場合は、工場及び物流倉庫のように床面から照明器具A1までの高さがかなり高い場所において、リモートコントローラによる遠隔制御が行いやすくなるという利点がある。
また、部品35は、本体350の下端側の開口を塞ぐ膜部353を有しても構わない(図35B参照)。膜部353は、本体350と共通の合成樹脂で本体350と一体に形成される。ただし、膜部353は、赤外線信号を透過可能な厚みに形成される。変形例10の照明器具A1は、赤外線信号を透過可能な膜部353で本体350の下端側の開口を塞ぐことにより、虫などの異物の侵入を防ぐことができる。
なお、部品35は、引掛部352を有していなくても構わない(図35C参照)。この場合、部品35は、接着などの適宜の方法で底板30に固定されることが好ましい。
また、部品35の本体350は、鍔部351よりも上方に突出しても構わない(図35D参照)。変形例10の照明器具A1は、鍔部351よりも上方に本体350を突出させることにより、受光部40における赤外線信号の受信感度の向上を図ることができる。
ここで、部品35は、可視光を反射する充填材が充填されることで白色に形成されても構わない。あるいは、部品35は、可視光を吸収する充填材が充填されることで黒色に形成されても構わない。
部品35を白色に形成する場合、変形例10の照明器具A1は、本体350の内周面で赤外線信号を反射させることによって、受光部40における赤外線信号の受信感度の向上を図ることができる。
一方、部品35を黒色に形成する場合、変形例10の照明器具A1は、本体350の内周面で赤外線信号を吸収させることによって、本体350を通過可能な赤外線信号の角度が相対的に狭くできる。ゆえに、この場合は、工場及び物流倉庫のように床面から照明器具A1までの高さがかなり高い場所において、リモートコントローラ7による遠隔制御が行いやすくなるという利点がある。
(3-11)変形例11
変形例11の照明器具A1は、変形例9の照明器具A1における基板11の穴114をめっきスルーホールで形成する点に特徴がある。
変形例11における穴114は、プリント配線用の導体(銅はく1140)によってめっきされためっきスルーホールで形成される(図36参照)。なお、穴114は、図示例のようにランド付のめっきスルーホールでもよいが、ランドなしのめっきスルーホールであっても構わない。また、赤外線信号の通過用の穴141として使用されるめっきスルーホールは、基板11に形成されるプリント配線用のめっきスルーホールに兼用されても構わない。
しかして、変形例11の照明器具A1は、基板11の穴114をめっきスルーホールで形成するので、穴114を通過可能な赤外線信号の角度が相対的に狭くできる。ゆえに、この場合は、工場及び物流倉庫のように床面から照明器具A1までの高さがかなり高い場所において、リモートコントローラ7による遠隔制御が行いやすくなるという利点がある。
(3-12)変形例12
変形例12の照明器具A1は、底板30に設けられる貫通穴32の形状・大きさ・個数・配置などに特徴がある。
例えば、貫通穴32は、長方形状に形成されても構わない(図37A-図37C参照)。長方形状の貫通穴32は、受光部40よりも大きい寸法に形成されることが好ましい(図37A、図37B参照)。あるいは、長方形状の貫通穴32は、その短手方向の幅寸法が受光部40の幅寸法よりも狭くなるように形成されてもよい(図37C参照)。
また、円形の貫通穴32が複数設けられても構わない(図37D参照)。例えば、3つの貫通穴32が1列に並ぶように設けられ、そのうちの中央の貫通穴32に受光部40が対向するように配置されてもよい(図37D参照)。ただし、受光部40と対向する貫通穴32は中央の貫通穴32に限定されず、いずれかの端の貫通穴32でもよい。また、底板30の厚み方向から見て、貫通穴32の一部と重なるように受光部40が配置されても構わない。
なお、底板30の貫通穴32は、底板30の厚み方向から見て、受光部40と重ならない位置に設けられても構わない(図38A及び図38B参照)。貫通穴32は、長方形状に形成されてもよいし(図38A参照)、円形に形成されてもよい(図38B参照)。また、貫通穴32は1つでもよいし(図38A参照)、複数でもよい(図38B参照)。この場合、照明器具A1の直下から送信される赤外線信号は、受光部40で受信されにくくなるが、照明器具A1の斜め下方から送信される赤外線信号は、受光部40で受信されやすくなるという利点がある。
(3-13)変形例13
変形例13の照明器具A1は、底板30に設けられる貫通穴32に特徴がある。
支持部材3の底板30には、複数の爪301を切り起こすための穴(切り起こし穴303)が存在する。変形例13の照明器具A1は、底板30に存在する複数の切り起こし穴303のうちの1つの切り起こし303の一部を貫通穴32に利用している(図39A参照)。変形例13における貫通穴32は、切り起こし穴303において基板11の切欠き114と重なる部分に相当する。あるいは、切り起こし穴303の一部を貫通穴32とする代わりに、貫通穴32が切り起こし穴303とつながるように形成されても構わない(図39B参照)。
しかして、変形例13の照明器具A1は、底板30に設けられる切り起こし穴303の一部を貫通穴32に利用する、あるいは、貫通穴32を切り起こし穴303とつながるように形成することにより、爪301と貫通穴32をまとめて設けることができる。その結果、変形例13の照明器具A1は、製造工程の削減を図ることができる。
(3-14)変形例14
変形例14の照明器具A1は、赤外線を透過可能であり、かつ、電気絶縁性を有するシート状の絶縁部材で底板30の貫通穴32を塞ぐ点に特徴がある。
変形例14におけるケース43は、底板30と対向する面(下面)が開口している(図40A及び図40B参照)。ケース43には、受光部40と信号回路部を実装した回路基板42が収容されている。そして、受光部40の受光レンズ401が上下方向において底板30の貫通穴32と対向している。
底板30の第2面30Bに絶縁部材36が配置されている。絶縁部材36は、赤外線を透過可能な材料で形成されたシート状の部材、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂材料製のテープ(絶縁テープ)で構成される。ただし、絶縁部材36は絶縁テープに限定されず、赤外線を透過可能であり、かつ、電気絶縁性を有していれば、どのような材料で形成されても構わない。
しかして、変形例14の照明器具A1は、赤外線を透過可能な絶縁部材36で貫通穴32を塞ぐことにより、受光部40による赤外線信号の受光を阻害することなく、貫通穴32を通して底板30の第1面30Aの側に異物が侵入することを抑制できる。
(3-15)変形例15
変形例15の照明器具A1は、赤外線モジュール4を電源装置20とともに電源ケース21に収容し、かつ、底板30の貫通穴32を絶縁部材36で塞ぐ点に特徴がある。
変形例15における赤外線モジュール4の受光部40及び信号回路部41は、電源装置20のプリント回路板22に実装される(図41参照)。受光部40は、プリント回路板22の下面に実装され、受光レンズ401を底板30の第2面30Bと対向させている。ただし、赤外線モジュール4は、電源装置20のプリント回路板22とは別の回路基板(例えば、実施形態における回路基板42)に実装され、回路基板に実装されるコネクタを介してプリント回路板22と接続されて電源ケース21に収容されてもよい。この場合、赤外線モジュール4(の回路基板)は、電源装置20(のプリント回路板22)と水平方向に並べて電源ケース21に収容されてもよいし、赤外線モジュール4を下にして上下方向に並べて収容されても構わない。
変形例15における絶縁部材36は、底板360と、底板360の長手方向に沿った両端から上向きに曲げ起こされた一対の側板361と、を有する。なお、底板360の長手方向と一対の側板361は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂材料製のシート(絶縁シート)を角とい状に折り曲げて一体に形成される(図41及び図42A参照)。
絶縁部材36は、電源ケース21内に収容される(図41及び図42A参照)。電源ケース21に収容された絶縁部材36は、電源ケース21の下面の開口を底板360で塞ぎ、かつ、電源ケース21の内側面に沿うように一対の側板361を配置する。絶縁部材36は、プリント回路板22の回路部品及びプリント配線と、金属製の電源ケース21及び支持部材3(底板30)との絶縁距離を確保する役割を担っている。
しかして、変形例15の照明器具A1は、変形例14と同様に、赤外線を透過可能な絶縁部材36で貫通穴32を塞ぐことにより、受光部40による赤外線信号の受光を阻害することなく、貫通穴32を通して底板30の第1面30Aの側に異物が侵入することを抑制できる。しかも、変形例15の照明器具A1は、絶縁部材36によって電源装置20の絶縁距離の確保にも兼用するので、部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。また、変形例15の照明器具A1は、赤外線モジュール4のケースを電源ケース21と共用しているので、部品点数の減少による製造コストの削減を図ることができる。さらに、変形例15の照明器具A1は、赤外線モジュール4(受光部40、信号回路部41など)を電源装置20のプリント回路板22に実装しているので、赤外線モジュール4と電源装置20を接続する電線をプリント配線に置き換えることができる。そのため、変形例15の照明器具A1は、赤外線モジュール4と電源装置20を接続する電線が不要になるため、部品及び製造工程の減少による製造コストの削減を図ることができる。
ここで、絶縁部材36は、片方の側板361の先端(上端)から突出する天板362を備えても構わない(図42B参照)。つまり、プリント回路板22と電源ケース21の底の間に天板362を配置することにより、プリント回路板22と電源ケース21の間の絶縁距離を更に大きくできる。
また、絶縁部材36は、底板360を下向きに弧状に湾曲させた形状に形成されても構わない(図42Cの破線参照)。あるいは、絶縁部材36の一方の側板361の先端(上端)がプリント回路板22に当たっていても構わない(図42D参照)。なお、側板361の先端は、プリント回路板22以外の部位、例えば、電源ケース21の内底面(天面)でもよいし、プリント回路板22を支持するために電源ケース21の側面に形成されるブリッジなどであってもよい。いずれの場合においても、電源ケース21が支持部材3に取り付けられた状態では、底板30に押されることで絶縁部材36が変形し、絶縁部材36と底板30及び電源ケース21との隙間を狭めることができる(図42C及び図42D参照)。
(3-16)変形例16
変形例16の照明器具A1は、赤外線モジュール4のケース43の構造に特徴がある。
変形例16におけるケース43は、合成樹脂製のケースボディ43Aとケースカバー43Bと、を有する(図43A及び図43B参照)。ケースボディ43Aは、下面が開口した直方体状の箱形に形成されている。ケースカバー43Bは、ケースボディ43Aよりも浅く(上下方向の高さ寸法が短く)、かつ、上面が開口した直方体状の箱形に形成されている。ケースカバー43Bは、ケースボディ43Aの下面の開口を塞ぐようにケースボディ43Aと結合される。
ケースカバー43Bの底面に開口部44が設けられている。開口部44は、円形の穴である。また、ケースカバー43Bの内底面における開口部44の周囲に、筒状の周壁部440が設けられている。周壁部440の上端は開放されており、受光部40の受光レンズ401と対向している。周壁部440の下端は薄い隔壁441で塞がっている。なお、隔壁441の厚みは、赤外線信号が透過可能な程度であればよい。さらに、ケースカバー43Bの外底面における開口部44の周囲に環状のリブ442が設けられている。
ケース43は、電源ケース21又は支持部材3に取り付けられる。ケース43が電源ケース21又は支持部材3に取り付けられた状態において、リブ442の下端が底板30の第2面30Bにおける貫通穴32の周囲に接する(図43A及び図43B参照)。
しかして、変形例16の照明器具A1は、リモートコントローラ7から送信される赤外線信号を、支持部材3(底板30)の貫通穴32からケース43(ケースカバー43B)の隔壁441を透過させて受光部40に受信させることができる。しかも、ケース43の開口部44が隔壁441で塞がっているので、開口部44からケース43内に異物が侵入することを防止できる。さらに、ケースカバー43Bのリブ442が底板30の第2面30Bに接しているため、底板30の貫通穴32から底板30の第1面30Aの側に異物が侵入することも防止できる。しかも、ケースカバー43Bの開口部44を通過した赤外線信号は周壁部440の内周面に反射して受光部40に受信されるので、赤外線信号の受信可能な範囲を拡大することができる。
なお、ケースカバー43Bの全体が赤外線信号を透過可能な材料及び厚みに形成されてもよい。あるいは、ケースカバー43Bのうち、周壁部440と隔壁441が赤外線信号を透過可能な材料で形成され、周壁部440と隔壁441を除いた部分が赤外線信号を透過しない材料で形成されても構わない(図44A参照)。
ただし、ケースカバー43Bは、隔壁441が赤外線信号を透過可能であればよく、隔壁441を含むケースカバー43B全体が赤外線信号の透過率が高くない材料で形成されても構わない。この場合、不要な赤外線信号がケースカバー43Bを透過して受光部40に受信されにくくなるので、迷光などによって電源装置20が誤動作することを抑制できる。なお、ケースカバー43Bの下面にはリブ442が設けられなくても構わない(図44B参照)。あるいは、リブ442の代わりにOリングのようなシール部材で開口部44の周囲を囲んでも構わない。
また、ケースカバー43Bの周壁部440は、その上端部分で受光部40の受光レンズ401を囲むように形成されても構わない(図45A参照)。この場合、不要な赤外線信号が受光部40に更に受信されにくくなるので、迷光などによって電源装置20が誤動作することを更に抑制できる。ただし、ケースカバー43Bは周壁部440を有さなくても構わない(図45B参照)。
あるいは、周壁部440の先端部分(上端部分)が先細り(円すい台状)に形成されても構わない(図46参照)。周壁部440の先端部分の開口径は、受光部40の受光レンズ401のレンズ径より大きくてもよいし、レンズ径より小さくてもよい。この場合、周壁部440の先端部分によって赤外線信号が集光されるため、受光レンズ401で受光される赤外線信号の強度を高めて受信感度の向上を図ることができる。
なお、変形例16の照明器具A1において、赤外線モジュール4の回路基板42は電源装置20とともに電源ケース21に収容されても構わない。また、回路基板42は、立てた状態でケース43に収容されても構わない。
また、上述した実施形態及び各変形例において、受光部の代わりに、電波を媒体とした無線信号を受信する受信部を備えても構わない。
(4)まとめ
本開示の第1の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、支持部材(3)と、光源(光源モジュール1)と、受光部(40)と、反射部材(8)と、を備える。支持部材(3)は、第1面(30A)と第1面(30A)と反対の第2面(30B)を有する。光源は、第1面(30A)の側で支持部材(3)に支持される。受光部(40)は、支持部材(3)の第2面(30B)の側に配置される。反射部材(8)は、支持部材(3)の第1面(30A)の側において光源の周囲に配置される。反射部材(8)は、光源から放射される光を反射する反射面(80)を有する。支持部材(3)は、反射部材(8)に挟まれた領域(S1)に第1面(30A)から第2面(30B)に貫通する貫通穴(32)を有する。そして、受光部(40)は、貫通穴(32)と対向する。
第1の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、支持部材(3)が有する貫通穴(32)を通して受光部(40)に光信号を受信させることができる。したがって、第1の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、支持部材(3)の貫通穴(32)を通過するまでの光信号の減衰を抑制することにより、受光部(40)における受光感度の向上を図ることができる。しかも、第1の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、光源から放射される光を反射部材(8)の反射面(80)で反射させることにより、反射部材(8)を備えない場合と比較して光の取出効率の向上を図ることができる。
本開示の第2の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1面(30A)と対向する方向から光源を覆うカバー(5)を更に備えることが好ましい。
第2の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、カバー(5)で覆うことで光源の保護及び光源から放射される光の制御(例えば、光の拡散)を実現できる。
本開示の第3の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、カバー(5)は、第1面(30A)と対向する方向から貫通穴(32)を覆うことが好ましい。
第3の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、光信号を減衰させる要素がカバー(5)のみであるから、光源の保護等を実現しつつ受光部(40)における受光感度の向上を図ることができる。
本開示の第4の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第3のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第4の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、光源に電力を供給して点灯させる電源装置(20)を更に備えることが好ましい。電源装置(20)は、受光部(40)が受光する光信号に応じて光源への電力の供給を調整することが好ましい。
第4の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、受光部(40)で受光する光信号によって電源装置(20)を遠隔制御することができる。
本開示の第5の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第4の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、光信号は赤外光を媒体とすることが好ましい。
第5の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、赤外光(赤外線)を媒体とする光信号を受光部(40)で受光するので、可視光を媒体とする場合に比べて、受光部(40)における光信号の受光精度の向上を図ることができる。
本開示の第6の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第5のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第6の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、反射面(80)は、第1面(30A)から離れるにつれて光源から遠ざかる向きに傾斜することが好ましい。
第6の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、光源から放射される光の光取出率の向上を図ることができる。
本開示の第7の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第6のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第7の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1面(30A)と対向する方向から光源を覆うカバー(5)を更に備えることが好ましい。反射部材(延出部53)は、カバー(5)に設けられることが好ましい。
第7の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、反射部材をカバー(5)に設けることによって部品点数の削減による製造コスト及び組立工程の削減を図ることができる。
本開示の第8の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第7の態様との組合せにより実現され得る。第8の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、反射部材は、カバー(5)の端部から光源に近付く向きに突出することが好ましい。
第8の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、支持部材(3)の第1面(30A)の一部を反射部材で覆うことにより、光源から放射される光の光取出率の向上を図ることができる。
本開示の第9の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第8の態様との組合せにより実現され得る。第9の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、反射部材の少なくとも一部が第1面(30A)に接することが好ましい。
第9の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、例えば、反射部材に外力が加わった場合、反射部材の少なくとも一部が第1面(30A)と接していることによって、反射部材の過度の変形を抑制することができる。
本開示の第10の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第8の態様との組合せにより実現され得る。第10の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、光源は、1つ以上の発光素子(LED10)と、発光素子が実装される基板(11)と、を有することが好ましい。支持部材(3)は、光源と反射部材(延出部53)に挟まれた領域(S2)に貫通穴(32)を有することが好ましい。
第10の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、光信号が基板(11)によって減衰させられる可能性を低減し、受光部(40)における受光感度の更なる向上を図ることができる。
本開示の第11の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第8の態様との組合せにより実現され得る。第11の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、光源は、1つ以上の発光素子と、発光素子が実装される基板(11)と、を有することが好ましい。反射部材の少なくとも一部は、第1面(30A)と対向する方向において基板(11)に重なることが好ましい。
第11の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、光源モジュール(1)から放射される光などが貫通穴(32)を通過することを抑制して受光部(40)における受光感度の更なる向上を図ることができる。
本開示の第12の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第8の態様との組合せにより実現され得る。第12の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、光源は、1つ以上の発光素子(LED10)と、発光素子が実装される基板(11)と、を有することが好ましい。反射部材の少なくとも一部が基板(11)に接することが好ましい。
第12の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、反射部材の少なくとも一部が基板(11)に接するので、反射部材で基板(11)を支持することができる。
本開示の第13の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第10のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第13の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、反射面を第1面(30A)に対して垂直としているので、器具本体(6)の直下の照度を高くすることができる。
本開示の第14の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第6のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第14の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、反射部材は、支持部材(3)に設けられることが好ましい。
第14の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、反射部材を支持部材(3)に設けることによって、部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
本開示の第15の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第13の態様との組合せにより実現され得る。第15の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、反射部材は、支持部材(3)と一体に形成されることが好ましい。
第15の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、反射部材を支持部材(3)と一体に形成することによって、更なる製造コストの低減と組立て作業の作業性の向上を図ることができる。
本開示の第16の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第6のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第16の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、反射部材は、表面が反射面となるシート部材であることが好ましい。
第16の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、シート部材を反射部材とすることにより、部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
本開示の第17の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第16のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第17の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、光源は、1つ以上の発光素子と、発光素子が実装される基板(11)と、を有することが好ましい。反射部材は、基板(11)に設けられることが好ましい。
第17の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、基板(11)に反射部材を設けることによって、部品点数の削減による製造コストの削減を図ることができる。
本開示の第18の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第1-第17のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第18の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、受光部(40)を収容するケース(43)を更に備えることが好ましい。ケース(43)は、貫通穴(32)と対向する位置に開口部(44)を有することが好ましい。
第18の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、受光部(40)に必要な受信距離を確保しつつ、他の照明器具に向けて送信される光信号を受信する可能性を低減することができる。
本開示の第19の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第18の態様との組合せにより実現され得る。第19の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、光源に電力を供給して点灯させる電源装置(20)と、電源装置(20)を収容する電源ケース(21)と、を更に備えることが好ましい。ケース(43)は、電源ケース(21)に取り付けられることが好ましい。
第19の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、ケース(43)を支持部材(3)に取り付けるための構造が不要であるから、部品点数の削減と組立工程の削減を図ることができる。
本開示の第20の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)は、第18の態様との組合せにより実現され得る。第20の態様に係る照明器具(A1;A2;A3)において、ケース(43)は、支持部材(3)に取り付けられることが好ましい。
第20の態様に係る照明器具(A1;A3)は、ケース(43)を支持部材(3)に取り付けることにより、受光部(40)の設置場所の自由度を高めることができる。
本開示の第21の態様に係る照明器具(A1;A3)は、第1-第20のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第21の態様に係る照明器具(A1;A3)において、支持部材(3)は、長尺の板状に形成されることが好ましい。反射部材は、支持部材(3)の短手方向において、光源の両側に配置される一対の反射面を有することが好ましい。
第21の態様に係る照明器具(A1;A3)は、一対の反射面を光源の両側に配置することにより、光源から放射される光の取出効率の更なる向上を図ることができる。
本開示の第22の態様に係る光源ユニット(B1;B2;B3)は、第1-21のいずれかの態様に係る照明器具(A1;A2;A3)に用いられる。第22の態様に係る光源ユニット(B1;B2;B3)は、支持部材(3)、光源(光源モジュール1)、受光部(40)、及び反射部材を備える。第22の態様に係る光源ユニット(B1;B2;B3)は、造営材に取り付けられる器具本体(6)に対して着脱可能に取り付けられる。
第22の態様に係る光源ユニット(B1;B2;B3)は、支持部材(3)の貫通穴(32)を通過するまでの光信号の減衰を抑制することにより、受光部(40)における受光感度の向上を図ることができる。しかも、第22の態様に係る光源ユニット(B1;B2;B3)は、光源から放射される光を反射部材の反射面で反射させることにより、反射部材を備えない場合と比較して光の取出効率の向上を図ることができる。
A1;A2;A3 照明器具
B1;B2;B3 光源ユニット
S1 領域
S2 領域
1 光源モジュール(光源)
3 支持部材
5 カバー
6 器具本体
8 反射部材
10 LED(発光素子)
11 基板
20 電源装置
21 電源ケース
30A 第1面
30B 第2面
32 貫通穴
40 受光部
43 ケース
44 開口部
53 延出部(反射部材)
80 反射面

Claims (22)

  1. 第1面と前記第1面と反対の第2面を有する支持部材と、
    前記第1面側で前記支持部材に支持される光源と、
    前記支持部材の前記第2面側に配置される受光部と、
    前記支持部材の前記第1面側において前記光源の周囲に配置され、前記光源から放射される光を反射する反射面を有した反射部材と、
    を備え、
    前記支持部材は、前記反射部材に挟まれた領域に前記第1面から前記第2面に貫通する貫通穴を有し、
    前記受光部は、前記貫通穴と対向する、
    照明器具。
  2. 前記第1面と対向する方向から前記光源を覆うカバーを更に備える、
    請求項1記載の照明器具。
  3. 前記カバーは、前記第1面と対向する方向から前記貫通穴を覆う、
    請求項2記載の照明器具。
  4. 前記光源に電力を供給して点灯させる電源装置を更に備え、
    前記電源装置は、前記受光部が受光する光信号に応じて前記光源への前記電力の供給を調整する、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  5. 前記光信号は赤外光を媒体とする、
    請求項4記載の照明器具。
  6. 前記反射面は、前記第1面から離れるにつれて前記光源から遠ざかる向きに傾斜する、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  7. 前記反射部材は、前記カバーに設けられる、
    請求項2又は3記載の照明器具。
  8. 前記反射部材は、前記カバーの端部から前記光源に近付く向きに突出する、
    請求項7記載の照明器具。
  9. 前記反射部材の少なくとも一部が前記第1面に接する、
    請求項8記載の照明器具。
  10. 前記光源は、1つ以上の発光素子と、前記発光素子が実装される基板と、を有し、
    前記支持部材は、前記光源と前記反射部材に挟まれた領域に前記貫通穴を有する、
    請求項8記載の照明器具。
  11. 前記光源は、1つ以上の発光素子と、前記発光素子が実装される基板と、を有し、
    前記反射部材の少なくとも一部は、前記第1面と対向する方向において前記基板に重なる、
    請求項8記載の照明器具。
  12. 前記光源は、1つ以上の発光素子と、前記発光素子が実装される基板と、を有し、
    前記反射部材の少なくとも一部が前記基板に接する、
    請求項8記載の照明器具。
  13. 前記反射面は、前記第1面に対して垂直である、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  14. 前記反射部材は、前記支持部材に設けられる、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  15. 前記反射部材は、前記支持部材と一体に形成される、
    請求項14記載の照明器具。
  16. 前記反射部材は、表面が前記反射面となるシート部材である、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  17. 前記光源は、1つ以上の発光素子と、前記発光素子が実装される基板と、を有し、
    前記反射部材は、前記基板に設けられる、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  18. 前記受光部を収容するケースを更に備え、
    前記ケースは、前記貫通穴と対向する位置に開口部を有する、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  19. 前記光源に電力を供給して点灯させる電源装置と、
    前記電源装置を収容する電源ケースと、を更に備え、
    前記ケースは、前記電源ケースに取り付けられる、
    請求項18記載の照明器具。
  20. 前記ケースは、前記支持部材に取り付けられる、
    請求項18記載の照明器具。
  21. 前記支持部材は、長尺の板状に形成され、
    前記反射部材は、前記支持部材の短手方向において、前記光源の両側に配置される一対の前記反射面を有する、
    請求項1-3のいずれか1項に記載の照明器具。
  22. 請求項1-3のいずれかの照明器具に用いられる光源ユニットであって、
    前記支持部材、前記光源、前記受光部、及び前記反射部材を備え、
    造営材に取り付けられる器具本体に対して着脱可能に取り付けられる、
    光源ユニット。
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