JP2024041298A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】決済サービスの加盟店として相応しいか否かを精度よく判定することを支援すること。【解決手段】情報処理装置は、審査者が入力した電子決済サービスの加盟店としての適性を示す第1スコアを定期的にまたは随時取得する手動スコア取得部と、記憶部に記憶された、審査条件および前記加盟店の動的な情報である加盟店情報に基づいて、所定のタイミングで繰り返し、前記加盟店としての適性を示す第2スコアを導出する自動スコア導出部と、前記第1スコアが取得されるタイミングまたは前記第2スコアが導出されるタイミングに応じて、前記タイミングより前の過去に取得された前記第1スコアと、前記タイミングで取得される前記第1スコアと前記タイミングで導出される前記第2スコアとのうち少なくとも一方のスコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する統合スコア導出部とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
従来、店舗の信用に関する信用情報が、与信に基づく取引を行う店舗として認めることが可能であるかの判定条件を満たすか否かを判定する判定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6438138号公報
しなしながら、決済サービスの加盟店として相応しいか否かを精度よく判定することができない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、決済サービスの加盟店として相応しいか否かを精度よく判定することを支援することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、審査者が入力した電子決済サービスの加盟店としての適性を示す第1スコアを定期的にまたは随時取得する手動スコア取得部と、記憶部に記憶された、審査条件および前記加盟店の動的な情報である加盟店情報に基づいて、所定のタイミングで繰り返し、前記加盟店としての適性を示す第2スコアを導出する自動スコア導出部と、前記第1スコアが取得されるタイミングまたは前記第2スコアが導出されるタイミングに応じて、前記タイミングより前の過去に取得された前記第1スコアと、前記タイミングで取得される前記第1スコアと前記タイミングで導出される前記第2スコアとのうち少なくとも一方のスコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する統合スコア導出部とを備える。
本発明の他の一態様は、記憶部に記憶された電子決済サービスの加盟店としての適性を判定するための条件であって前記加盟店における電子決済に係る金銭が不適切に前記加盟店から他の機関に移転される第1リスクに基づいて生成された第1条件を取得する第1取得部と、記憶部に記憶された前記加盟店の動的な情報である加盟店情報を取得する第2取得部と、前記第1条件と前記加盟店情報とに基づいて、前記加盟店としての適性を判定する判定処理部とを備える。
本発明の一態様によれば、決済サービスの加盟店として相応しいか否かを精度よく判定することを支援することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。 パターン1の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。 パターン2の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。 決済サーバ100の構成図である。 利用者情報172の内容の一例を示す図である。 加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。 審査サーバ200が実行する格付の概要について説明するための図である。 審査サーバ200の構成図である。 格付A-Cについて説明するための図であるである。 審査の処理の流れの一例を示す図である。 表示部に表示されるインターフェース画面IF1の一例である。 インターフェース画面IF2の一例を示す図である。 格付が行われる処理の一例について説明するための図である。 条件情報の内容について説明するための図である。 格付が行われる処理の一例について説明するための図である。 格付が行われる処理の他の一例について説明するための図である。 格付が行われる処理の他の一例について説明するための図である。
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
<第1実施形態>
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、一以上の第2店舗端末装置70、審査サーバ200、および管理者端末装置300のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。審査サーバ200は「情報処理装置」の一例である。
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)やバーコード等のコード画像(コード情報)が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
図2および図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコード(ユーザを識別または特定するための情報)の発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
[決済サーバ]
図4は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176などの情報が格納される。
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報、チャット履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのか、決済アプリ20に紐づけられたクレジットカードを利用した決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗IDが対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じた清算サイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
[審査の概要]
審査サーバ200は、対象の店舗が電子決済サービスの加盟店として適切であるか否かを判定する。審査サーバ200は、例えば、店舗を格付けする。図7は、審査サーバ200が実行する格付の概要について説明するための図である。審査サーバ200は、AML(Anti-Money Laundering)リスク格付と不正加盟店格付とを行う。AML格付は、店舗のマネーローンダリングリスクを格付する処理であり、不正加盟店格付は、店舗が不正行為を行うリスクを格付けする処理である。審査サーバ200は、例えば、それぞれの格付けにおいて「H(ハイリスク)」、「M(ミドルリスク)」および「L(ローリスク)」のいずれかの格付けを行う。格付けには、自動で格付けを行う自動格付と、審査者が行う手動格付けとがある。
[審査サーバ]
図8は、審査サーバ200の構成図である。審査サーバ200は、例えば、通信部210と、情報管理部220と、手動スコア取得部230と、自動スコア取得部240と、統合スコア導出部250と、情報処理部260と、記憶部270とを備える。通信部210および記憶部270以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。自動スコア取得部240と統合スコア導出部250との一方または双方は「判定処理部」の一例である。
記憶部270は、HDDやフラッシュメモリ、RAMなどである。記憶部270は、審査サーバ200がネットワークを介してアクセス可能なNAS装置であってもよい。記憶部270には、例えば、加盟店情報272、条件情報274、スコア情報280などの情報が格納される。これらの情報は、複数の記憶部に分散されて記憶されていてもよい。
通信部210は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部210は、例えばネットワークインターフェースカードである。
情報管理部220は、例えば、記憶部270に記憶された情報を取得する。情報管理部220は、例えば、加盟店情報取得部222と、条件情報取得部224とを含む。
加盟店情報取得部222(第2取得部)は、記憶部270に記憶された加盟店情報272を取得する。加盟店情報272は、加盟店の種々の情報を含む。種々の情報とは、加盟店のプロフィールや、加盟店に関わる人物の情報、売り上げ、電子決済サービスの利用情報などの情報である。加盟店情報272は、例えば、後述する格付けに利用される加盟店の情報を含む。加盟店情報は、時系列(例えば日次、月次など)で変化する動的な情報を含む。
条件情報取得部224(第1取得部)は、条件情報274を取得する。条件情報274は、例えば、第1条件および第2条件を含む。第1条件は、AML格付けが行われる際に利用される条件である(詳細は図14参照)。第1条件は、電子決済サービスの加盟店としての適性を判定するための条件であって加盟店における電子決済に係る金銭が不適切に加盟店から他の機関(例えば所定の国や所定の団体)に移転される第1リスクに基づいて生成された条件である。
第2条件は、不正加盟店格付が行われる際に利用される条件である。第2条件は、加盟店としての適性を判定するための条件であって加盟店として不適切な行為を行う第2リスクに基づいて生成された条件である。加盟店情報272と条件情報274とが比較され格付けが行われる。
第1条件は、第2条件とは一部または全部が異なる条件であってもよいし、同じであってもよい。例えば、第1条件と、第2条件との判定に利用するインジケータや要素などは同一であり、判定に用いるパラメータが異なっていてもよい。また、インジケータおよび要素と、パラメータとが異なっていてもよい。
手動スコア取得部230は、例えば、審査者が手動で行った格付けの結果を取得する。例えば、格付けのためのスコアを取得する。例えば、手動スコア取得部230は、審査者が管理者端末装置300を操作して入力したスコアを取得する。
自動スコア取得部240は、例えば、加盟店情報272と条件情報274とに基づいて導出する自動スコアを取得する。
統合スコア導出部250は、例えば、加盟店情報272と、条件情報274とに基づいて、加盟店としての適性を判定する。統合スコア導出部250は、例えば、手動スコア取得部230が取得したスコアと、自動スコア取得部240が取得したスコアとの一方または双方に基づいて、統合スコアを導出する。統合スコア導出部250は、導出した統合スコアと、閾値とに基づいて、店舗に対して設定値(例えば格付に応じたリスクを示す情報)を設定する。上記のスコアや設定値は、適性を判定した結果を示す情報の一例である。
統合スコア導出部250は、加盟店情報272と第1条件276とに基づいて加盟店がAMLを行う第1リスクを判定する。統合スコア導出部250は、加盟店情報272と第2条件278とに基づいて加盟店が不正加盟店である第2リスクを判定する。
情報処理部260は、例えば、上記の各スコアや、設定値など第1リスクと第2リスクとの一方または双方を示す情報を含むコンテンツを生成し、生成したコンテンツを含むインターフェース画面を管理者端末装置300の表示部に表示させる。
[格付の種別]
審査サーバ200は、格付A、格付B、または格付Cを行い店舗(加盟店)の審査を行う。図9は、格付A-Cについて説明するための図であるである。格付A(初回自動格付け)は、店舗が新規加盟店の申請を行った際の審査時(新規加盟時)または本実施形態の格付の処理を導入する時(格付導入時)に実施される格付である。格付B(2回目以降自動格付け)は、日次などの所定のタイミングで実施される格付である。格付Aおよび格付Bは、自動スコア取得部240が自動で行う格付け(自動格付)である。自動格付は、算出計算式がパターン化かつシステム化されており、定期的にシステムにより確定する格付けである。また、自動格付では、過去に手動格付けが行われている場合は「手動格付によるスコア」が加味される。
格付C(手動格付け)は、加盟店調査の実施時(詳細は後述する図10参照)に手動で実施される格付けである。格付Cは、審査者が手動で確定した格付けであり、この格付けの結果は手動スコア取得部230が取得する。
[審査フローの全体像]
図10は、審査の処理の流れの一例を示す図である。審査サーバ200は、店舗から新規加盟の申し込みがあった場合、格付Aを行う。その後、審査サーバ200は、日次などの所定の間隔やタイミングで加盟店に対して格付Bを行う。
また、審査サーバ200は、トリガーイベントが加盟店において発生した場合、格付Bを行ってもよい。トリガーイベントは、例えば、以下のイベントである。
・情報変更があったこと・・・加盟店の法人関係者や取扱商材など加盟店の情報に変更があったこと。
・加盟店情報に不備が生じたこと・・・加盟店のURLのリンク切れや加盟店のウエブページにアクセスできないこと、加盟店の電子メールが不通であること。
・取引状況が条件に合致したこと・・・電子決済サービスの利用状況(取引状況)のモニタリング結果が、予め規定された条件を満たすこと。
・問い合わせの状況が条件に合致したこと・・・電子決済サービスのユーザが加盟店に関する問い合わせをカスタマーセンターに行った件数が閾値以上となったことや、加盟店に対する苦情を受けたこと。
・企業情報の不一致が生じたこと・・・加盟店情報の内容と、情報提供機関などから取得した情報の内容とに不一致が生じたこと。
上記の格付A、格付Bが行われた後、定期/随時調査のトリガーイベントが発生した後、加盟店調査が行われる。定期/随時調査のトリガーイベントとは、定期的または随時行われる加盟店情報の確認が行われるタイミングである。例えば、格付Bの結果によって、このサイクルは決定される。格付Bの結果が好適の場合、格付Bの結果が好適でない場合よりも長いサイクルとなる。
加盟店調査は、簡易調査と、詳細調査とを含む。簡易調査は、全加盟店に対して行われる調査である。詳細調査は、簡易調査において更なる調査が必要と判断された場合に行われる調査である。また、詳細調査は、格付Bの結果において詳細調査が必要とされる条件を満たした加盟店に対して実施されてもよい。例えば、格付Bにおいて一部の項目のスコアが閾値以上である場合、詳細調査が行われる。
簡易調査は、審査者(調査者)が簡易に取得可能な情報(社内で取得可能な情報)を用いて行う調査である。例えば、インターネット(クローラーが収集した情報)や外部情報提供機関(外部DB)から取得した情報が用いられる。詳細調査は、審査者が、加盟店へのヒアリングや、簡易には取得できない情報(社外で取得可能な情報)を用いて行う調査である。
審査者は、加盟店調査の結果を参照して、格付Cを行う。格付Cにおいて、例えば、格付H、格付M、格付Lの格付が設定される。格付Hの場合、新規の店舗(加盟店の申請をした店舗)に対して否決の連絡がされ、加盟店に対しては解除通告がされる。
[管理者端末装置に提供される情報]
審査サーバ200は、上記の格付および審査フローの処理において生成した情報を管理者端末装置300に提供し、提供した情報を含むインターフェース画面を管理者端末装置300の表示部に表示させる。
図11は、表示部に表示されるインターフェース画面IF1の一例である。インターフェース画面IF1は、例えば、加盟店の識別情報ごとに、AMLリスクに関する情報と、不正加盟店リスクに関する情報とが対応付けられた情報を含む。AMLリスクに関する情報は、例えば、ALMリスク格付の処理で得られた格付、スコア、直近の格付日、および次回の調査の期限である対応期限を含む。不正加盟店リスクに関する情報は、例えば、不正加盟店リスク格付の処理で得られた格付、スコア、直近の格付日、および次回の調査の期限である対応期限を含む。対応期限は、格付またはスコアに基づいて決定される期限である。例えば、リスクが高いほど、次回の調査の期限は、短く設定される。管理者端末装置300のユーザが、所定の操作を行うことで、格付、スコア、直近の格付日、または次回の調査の期限を基に操作に応じた所望の順に加盟店を並び替えられたり、条件に合致する加盟店を抽出したりすることができる。これにより、ユーザは、容易に加盟店の情報を確認することができる。例えば、所定の加盟店の識別情報の表示領域が選択されると、図12に示すインターフェース画面IF2が表示部に表示される。
図12は、インターフェース画面IF2の一例を示す図である。インターフェース画面IF2は、例えば、加盟店情報や、スコア内訳、手動格付スコア内訳などの情報を含む。加盟店情報は、加盟店の識別情報や、加盟店名、住所、電話番号などの情報である。スコア内訳は、AMLリスクおよび不正加盟店リスクの格付や、格付に用いられたスコアの合計、各項目のスコアなどである。手動格付スコア内訳は、リスク区分(AMLリスクまたは不正加盟店リスク)や、審査者が行った格付日、審査した格付登録者、格付のスコア、審査者のコメントなどの情報である。審査者のコメントは、例えば、スコアの算出の根拠を示すコメントである。審査官は、これらの情報を参照して、手動格付スコアを加盟店に対して付与することができる。例えば、自動格付スコアや、過去の手動格付スコア、スコアが付与された内訳、コメントなどを参照して、手動格付スコア(引き継がれる手動格付スコア)を付与する。なお、手動格付スコア内訳における手動格付の審査の情報について、具体的に何の項目に基づくスコアやコメントなのかが分かるよう、具体的な審査項目がスコアに紐づいてスコア情報280に記憶されている。例えば、後述する引継ぎ対象のスコアであるか、引継ぎ対象でないスコアであるかがスコア情報280に記憶されている。このように、審査官は、各スコアが付与された根拠を認識して手動格付スコアを付与することができる。
[格付が行われる処理の概要および具体例]
審査サーバ200は、以下で説明するように過去に得られたスコアを加味して格付を行う。図13は、格付が行われる処理の一例について説明するための図である。例えば、統合スコア導出部250は、第1スコアが取得されるタイミングに応じて、過去に取得された第1スコアと、タイミングで取得される第1スコアと、タイミングの直近の第2スコアとに基づいて、加盟店の適性を示す統合スコアを導出する。統合スコア導出部250は、第2スコアが取得されるタイミングに応じて、過去に取得された第1スコアと、タイミングで取得される第2スコアとに基づいて、加盟店の適性を示す統合スコアを導出する。過去に取得された第1スコアは、タイミングの直近に取得された第1スコアである。過去に取得された第1スコアは、過去の一定期間内に取得された第1スコアが累積されたスコアである。
統合スコア導出部250は、第1スコア(手動スコア)が取得されるタイミングまたは第2スコア(自動スコア)が導出されるタイミングに応じて、上記のタイミングより前の直近に取得された第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;20点)と、上記のタイミングで取得される第1スコアと上記のタイミングで導出される第2スコア(例えば[3]の格付Bのスコア;10点)とのうち少なくとも一方のスコアとを用いて、加盟店の適性を示す統合スコア([3]の格付Bの総合スコア;30点)を導出する。この処理は、例えば[4]-[6]および[7]の格付においても適用される。
[7]の格付Cでは、上記のタイミングより前の直近に取得された第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;20点)と、上記のタイミングで取得される第1スコア(例えば[7]の格付Cのスコア;15点)とを少なくも用いて、加盟店の適性を示す統合スコア(例えば[7]の格付Cの総合スコア;55点)を導出する。
統合スコア導出部250は、上記のように、手動格付スコアを引き継いで格付けを行うことにより、より精度よく加盟店として相応しいか否かの判定を行うことができる。手動格付は、経験のある審査者により行われることが多く、この審査者の審査結果が以降の格付に反映されるためである。
なお、上記の処理および後述する処理において、言及したスコアを少なくも用いていればよく、言及したスコアに更に他のスコアや係数などを適用してもよい。また、統合スコアを導出する際に、各スコアを統計処理していればよく、加算、減算など種々の処理によって統合スコアが導出されてもよい。
統合スコア導出部250は、第1スコアが取得されるタイミングに応じて(例えば[6]の格付が行われるタイミングに応じて)、上記のタイミングより前の直近に取得された第1スコア(例えば[6]の格付Cのスコア;20点、換言すると[2]の格付Cのスコア;20点)と、上記のタイミングで取得される第1スコア(例えば[6]の格付Cのスコア;マイナス20点)と、上記のタイミングの直近の第2スコア(例えば[6]の格付Cのスコア;40点、換言すると[5]の格付Cのスコア;40点)とに基づいて、加盟店の適性を示す統合スコアを導出する。
統合スコア導出部250は、過去の手動格付スコアの結果と直近の自動格付スコアとが反映させることにより、より精度よく加盟店として相応しいか否かの判定を行うことができる。
統合スコア導出部250は、第1ルーチンの処理において、直近の第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;20点)と、第1ルーチンにおいて自動スコア取得部240が導出した第2スコア(例えば[3]の格付Bのスコア;10点)とに基づいて、統合スコア(例えば[3]の格付Bのスコア;30点))を導出する。例えば、直近の第1スコアと第2スコアとが加算されて統合スコアが導出される。ルーチンの処理は、手動審査での第1スコアが導出されるタイミングまたは自動審査での第1スコアが導出されるタイミングにおいて統合スコアを求める一連の処理である。
統合スコア導出部250は、第1ルーチンの処理の後の第3ルーチンの処理において、第1ルーチンの直近の第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;20点)と、第3ルーチンの処理において取得された第1スコア(例えば[6]の格付Cのスコア;マイナス20点)と、第1ルーチンの処理と第3ルーチンの処理との間の第2ルーチンの処理において導出された第2スコア(例えば[6]の格付Bのスコア;40点)とに基づいて、統合スコア(例えば[6]の格付Bのスコア;40点)を導出する。例えば、各スコアが加算されて統合スコアが導出される。
統合スコア導出部250は、第3ルーチンの処理の後の第4ルーチンにおいて、第1ルーチンの直近の第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;20点)と、第3ルーチンの処理において取得された第1スコア(例えば[6]の格付Cのスコア;マイナス20点)と、第4ルーチンにおいて取得された第1スコア(例えば[7]の格付Cのスコア;15点)と、第4ルーチンの直近で取得された第2スコア(例えば[7]の格付Cのスコア;40点)とに基づいて、統合スコア(例えば[7]の格付Cのスコア;55点)を導出する。例えば、各スコアが加算されて統合スコアが導出される。
統合スコア導出部250は、第4ルーチンの処理の後の第5ルーチンにおいて、第1ルーチンの直近の第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;20点)と、第3ルーチンの処理において取得された第1スコア(例えば[6]の格付Cのスコア;マイナス20点)と、第4ルーチンにおいて取得された第1スコア(例えば[7]の格付Cのスコア;15点)と、第5ルーチンで取得された第2スコア(例えば[8]の格付Bのスコア;40点)とに基づいて、統合スコア(例えば[8]の格付Cのスコア;55点)を導出する、例えば、各スコアが加算されて統合スコアが導出される。
上記のように、統合スコア導出部250は、各ルーチンにおいて過去の手動格付スコアの結果と過去の自動格付スコアとの一方または双方を、対象のルーチンのスコアに反映することで、加盟店の過去の状況を加味したスコアを導出することができる。
上記の統合スコア導出部250が行う処理の一部または全部は、後述する第2実施形態に適用されてもよい。例えば、上記の統合スコア導出部250が行う処理の一部または全部は、後述する第2実施形態における処理の一部または全部が組み合わされて適用されてもよい(第2実施形態で説明する差分スコア累積が用いてられて上記の各処理が行われてもよい)。
図13に示すように、新規の加盟店の申請が行われると、[1]の格付Aが行われる。次に、加盟店調査が行われ、[2]の格付Cが行われる。この際、[1]の自動格付スコアが[2]の格付Cで引き継がれる。[2]の格付Cの総合スコアは、引き継がれたスコアと、[2]の格付Cの手動格付スコアとの合計(30点)である。
新規の加盟店として登録された後、あらかじめ決められたタイミングで[3]の格付Bが実施される。この際、[2]の手動格付スコアが[3]の格付Bで引き継がれる。[3]の格付Bの総合スコアは、引き継がれたスコアと、[3]の格付Bの自動格付スコアとの合計(30点)である。
[3]の格付B、[4]の格付B、および[5]の格付Bにおいて、[2]の格付Cの手動格付スコアが引き継がれ、それぞれの格付において、統合スコアに加味される。[6]の格付Cにおいて、[5]の自動格付スコアと、[2]の手動格付スコアとが引き継がれ、更に[6]の格付Cの手動格付スコアが加味されて、統合スコアが導出される。
[7]の格付Cにおいて、[5]の格付Bの自動格付スコアが引き継がれるが、[2]の手動格付スコアは引き継がれない。[6]の格付Cの手動格付スコアによって[2]の手動格付スコアが相殺されるためである。
[8]の格付Bにおいて、[7]の格付Bの手動格付スコアが引き継がれる。[8]の格付Cの総合スコアは、引き継がれたスコアと、[8]の格付Bの自動格付スコアとの合計(55点)である。
[条件情報]
図14は、条件情報の内容について説明するための図である。条件情報は、例えば、(1)-(23)のインジケータとインジケータのそれぞれに対応する格付要素とが対応付けられた情報である。格付要素は、インジケータに対応する条件や、条件に対する判定結果ごとのスコアなどである。審査サーバ200は、例えば、条件情報と、動的な情報である加盟店情報とに基づいてスコアを導出して、スコアを利用して格付けを行う。例えば、スコアが高いほど格付けが低い。条件情報を用いた判定に利用される加盟店の情報は、加盟店情報272に含まれている。
(1)設立年
審査サーバ200は、設立からの年数と設定された閾値とに基づいてスコアを導出する。例えば、設立からの年数が短いほど、高いスコアが付与される。
(2)資本金
審査サーバ200は、資本金と設定された閾値とに基づいてスコアを導出する。例えば、資本金が小さいほど、高いスコアが付与される。
(3)外部機関の評点
審査サーバ200は、外部の情報提供機関から得た評点と設定された閾値とに基づいてスコアを導出する。例えば、外部機関の評点が小さいほど、高いスコアが付与される。評点とは、例えば、加盟店の健全性や経営状態などを示す評点である。
(4)法的構造
審査サーバ200は、加盟店の法的構造と、予め設定された条件とに基づいてスコアを導出する。法的構造とは、加盟店の種別であって、上場株式会社、上場株式会社のグループ会社、合同会社、非営利法人、地方公共団体、人格なき社団であるかなどである。
(5)規模およびオンライン・オフライン
審査サーバ200は、加盟店の規模と業態(例えばオンライン店舗またはオフライン店舗)との組み合わせと、予め設定された条件とに基づいてスコアを導出する。組み合わせごとに、スコアが対応付けられ、組み合わせに応じたスコアが付与される。
(6)業種
審査サーバ200は、加盟店の業種(例えば取り扱い商材)が予め設定された業種である否を判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。業種ごとに、スコアが対応付けられ、業種に応じたスコアが付与されてもよい。例えば、第1条件276で高いスコアが付与される業種と、第2条件278で高いスコアが付与される業種とは異なっている。第1条件276において高いスコアが付与される業種は、加盟店における電子決済に係る金銭が不適切に加盟店から他の機関に移転されるリスクに基づいて設定された業種である。予め設定された業種に該当する加盟店に対するスコアは、該当しない加盟店に対するスコアよりも高いスコアが付与される。
(7)同一企業の過去の履歴
審査サーバ200は、過去に同一企業(加盟店が属する団体や機関)で、決済停止や強制解約などの予め設定された条件に該当した事例があるか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。該当した事例がある場合、事例がない場合よりも高いスコアが付与される。
(8)所在地
審査サーバ200は、加盟店の所在地が予め設定された位置(住所など)に該当しているか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。所在地とは、例えば、法人所在地または店舗所在地である。
(9)代表・実質的支配者の居住国
審査サーバ200は、実質的支配者(または代表者)の居住国が予め設定された国(地域など)に該当しているか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。予め設定された国に該当している場合、該当していない場合よりも高いスコアが付与される。例えば、AMLと関連性が高いまたはAMLのリスクが高いと推定される国が居住国である場合は、リスクが高いと判定される。
(10)代表・実質的支配者の国籍
審査サーバ200は、実質的支配者(または代表者)の国籍が予め設定された国籍(地域など)に該当しているか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。予め設定された国籍に該当している場合、該当していない場合よりも高いスコアが付与される。例えば、AMLと関連性が高いとまたはAMLのリスクが高いと推定される国の国籍である場合は、リスクが高いと判定される。
(11)取引実績
審査サーバ200は、電子決済サービスにおける取引実績において予め設定された適切でないまたは疑わしい取引実績があるか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。例えば、適切でないまたは疑わしい取引実績がある場合、適切であるまたは疑わしい取引実績がない場合よりも高いスコアが付与される。
(12)他の電子決済サービスの利用度合
審査サーバ200は、加盟店における電子決済サービスとは異なる他の電子決済サービスの利用度合が予め設定された条件を満すか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。条件とは、例えば閾値以上であることである。例えば、他の電子決済サービスの利用度合が高いほど、高いスコアが付与される。
他の電子決済サービスは、AMLに利用される懸念があると推定される電子決済サービスである。例えば、AMLに利用される懸念がある国や地域で運営されているサービスや、当該国や地域の会社が運営しているサービスである。このような電子決済サービスの利用度合が高い場合、AMLに利用されるリスクが高いと推定され、利用度合が低い場合よりも高いスコアが付与される。
例えば、審査サーバ200は、他の電子決済サービスの利用度合を示す情報を取得可能である。例えば、電子決済サービスが他の電子決済サービスの決済に関する処理を仲介しているような場合、審査サーバ200は、仲介している決済サーバ100から他の電子決済サービスの決済の情報を取得可能である。
(13)CS問い合わせ
審査サーバ200は、所定期間における加盟店に対するCS問い合わせ件数(カスタマーサービスセンターへの問い合わせ件数)が、予め設定された条件を満すか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。例えば、ユーザから加盟店に対する問い合わせが多いほど、高いスコアが付与される。
(14)加盟店ごとの各ユーザの決済履歴
審査サーバ200は、加盟店におけるユーザの電子決済サービスの決済履歴が、予め設定された条件を満すか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。条件は、例えば、特定のユーザが所定額以上の決済を所定期間において行っていることである。
(15)連絡先の状態
審査サーバ200は、加盟店情報の加盟店の連絡先が利用可能であるか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。連絡先とは、例えば、電子アドレスや電話番号などである。利用可能とは、連絡先を利用した連絡が可能なことである。
(16)コード情報の利用
審査サーバ200は、加盟店の識別情報がエンコードされたコード情報の利用態様が所定の条件に該当するかの否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。コード情報は、電子決済サービスの決済で利用される店舗コード画像である。所定の条件とは、コード情報の利用が規定外であることである。規定外とは、例えば、店頭でコード情報を利用可能であり、インターネット上で利用不可とされているコード情報が、インターネット上で閲覧可能(または利用可能)であることである。また、規定外とは、例えば、加盟店がホームページなどにコード情報を掲載していることである。また、規定外とは、上記に代えて(または加えて)、例えば、コード情報が印刷された広告などの印刷物が流通していることや、コード情報が電子決済サービス以外の用途に利用されていることなどであってもよい。
上記のようにコード情報が規格外の利用態様で利用されている場合、規格外の利用態様のコード情報がAMLに利用されるリスクが高いと推定し、高いスコアが付与される。
(17)キャンセル取引金額
審査サーバ200は、電子決済サービスにおける加盟店のウォレット(加盟店の識別情報に対応付けられたウォレット)の状態が、基準を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。基準とは、例えば、ウォレットがマイナス残高で運用されている状態や、マイナス残高で運用されている状態が所定回数発生した状態であること、残高が閾値以下あることなどである。例えば、加盟店において電子決済サービスが利用され電子決済が行われると、加盟店のウォレットに電子決済に係る金額がチャージされ、電子決済済の決済がキャンセルされると、ウォレットの残高からキャンセル分の金額が差し引かれる。この際、ウォレットの残高によってはマイナス残高となることがある。マイナス残高である場合は、リスクが高いとして、マイナス残高でない場合よりも高いスコアが付与される。
(18)売上金額
審査サーバ200は、電子決済サービスにおける加盟店の売上金額が、予め設定された条件に該当するか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。例えば、売上金額が異常値である場合は、高いスコアが付与される。異常値であるか否かの判定は、例えば、業種が加味される。
(19)クレジットカードの決済度合
審査サーバ200は、決済アプリ20において利用可能なクレジットカードを利用した決済の履歴が基準を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。基準とは、例えば、クレジットカードの利用度合が閾値以上であることや、クレジットカードを利用して所定額以上の電子決済が行われている場合、これらの条件を満たさない場合よりも高いスコアが付与される。例えば、決済アプリ20においてクレジットカードを利用して高額の決済が行われている場合、AMLのリスクが高いとして、高額の決済が行われていない場合よりも高いスコアが付与される。
(20)申告情報
審査サーバ200は、加盟店によって申告され加盟店情報に登録された情報と、管理者が保有している情報とが一致するか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。
(21)清算サイクル
審査サーバ200は、加盟店の清算サイクルに基づいてスコアを導出する。清算サイクルとは、例えば、上述したウォレットを清算するサイクルである。例えば、清算サイクルが短いほど、高いスコアが付与される。
(22)前期比売上金額
審査サーバ200は、電子決済サービスの所定期間の決済の金額と、所定値との差異が閾値以上であるか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。所定期間とは、例えば1カ月などの任意の期間である。閾値は、例えば、過去の履歴から得られた平均額である。
(23)代表加盟店
審査サーバ200は、加盟店が代表加盟店に該当するか否かを判定し、判定結果に基づいてスコアを導出する。代表加盟店であるか否かを示す情報は、加盟店情報に含まれている。
上記のように、審査サーバ200は、インジケータと、インジケータごとの条件とに基づいて、AMLのリスクを有する加盟店を精度よく判定することができる。また、上記のインジケータが、不正加盟店の格付に利用されれば、審査サーバ200は、不正加盟店をより精度よく判定することができる。そして、審査者は、判定結果を参照して、加盟店が電子決済サービスの加盟店として相応しいか否かを判定することができる。このように、審査サーバ200は、加盟店が電子決済サービスの加盟店として相応しいか否かを精度よくするための支援を行うことができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、格付の実施において、手動格付スコアを次の格付に加味するものとした。これに対して、第2実施形態では、手動格付スコアと自動格付スコアとの差分が次の格付に加味される。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
(具体例1)
統合スコア導出部250は、第1スコア(手動格付スコア)が取得されるタイミングまたは第2スコア(自動格付スコア)が導出されるタイミングに応じて、上記のタイミングより前の直近に取得された第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;30点)と、上記のタイミングで取得される第1スコアと上記のタイミングで導出される第2スコア(例えば[3]の格付Bのスコア;10点)とのうち少なくとも一方のスコアとを用いて、加盟店の適性を示す統合スコア([3]の格付Bの総合スコア;30点)を導出する。この処理は、例えば[4]-[6]および[7]の格付においても適用されてもよい。
統合スコア導出部250は、例えば、第2スコアが取得されるタイミングに応じて、上記のタイミングより前の直近に取得された第1スコア(例えば[2]の格付Cのスコア;30点)と、上記のタイミングより前の直近に取得された第2スコア例えば[1]の格付Cのスコア;10点との差分と、上記のタイミングで取得された第2スコア例えば[3]の格付Cのスコア;10点とを用いて、加盟店の適性を示す統合スコアを導出する。
図15は、格付が行われる処理の一例について説明するための図である。新規の加盟店として登録された後、[3]の格付Bが実施される。この際、[2]の手動格付スコアと、[1]の自動格付スコアとの差分が、差分スコア累積として[3]の格付Cで引き継がれる。[3]の格付Cの総合スコアは、引き継がれたスコアと、[3]の格付Cの自動格付スコアとの合計(30点)である。このように、自動格付が行われた後に手動格付が行われた場合、次の自動格付スコアに上記の差分が加味される。
[8]の格付Bにおいて、[7]の格付Bの手動格付スコアが引き継がれる。[8]の格付Cの総合スコアは、引き継がれたスコアと、[8]の格付Bの自動格付スコアとの合計(55点)である。[3]の格付Bは、[1]の自動格付と[2]の手動格付とを含む一連の流れの中の格付であるが、[7]の格付Cは、自動格付スコアが関係しない定期調査であるため、[3]のように差分を加味せずに、[7]の手動格付スコアがそのまま加味される。このように、統合スコア導出部250は、自動格付スコアが関連しない定期調査(図10参照)である場合、手動格付スコアを差分スコア累積とする。
(具体例2)
審査サーバ200は、加盟店情報に含まれる情報に変更が生じた場合、スコアの引き継ぎをリセットしてもよい。図16は、格付が行われる処理の他の一例について説明するための図である。上記の図15の内容との相違点を中心に説明する。例えば、[3]の格付Bが実施された後、所在地の変更が生じたものとする。この場合、過去の差分スコア累積は、変更後の加盟店情報に対するスコアとして適切でないため、差分スコア累積をリセットする。このように、統合スコア導出部250が、加盟店情報に含まる情報に変更が生じた場合、差分スコア累積をリセットすることで、[4]の格付Bにおいて、差分のスコアの引き継ぎはされずに、自動格付スコアによって適切な格付がされる。
なお、(具体例2)のリセットする処理は、第1実施形態においても同様に行われてもよい。統合スコア導出部250は、過去の第1スコアの導出に用いられた加盟店の情報に変更があった場合、第2スコアが導出されるタイミングに応じて、過去に取得された第1スコアを利用せずに、変更された加盟店の情報に基づく第1スコアと、タイミングで取得される第2スコアとを用いて、加盟店の適性を示す統合スコアを導出してもよい。なお、第1スコアが導出されるタイミングでも同様に過去に取得された第1スコアを利用せずに統合スコアが導出されてもよい。例えば、加盟店に含まれる情報に変更が生じた場合において、変更が生じた情報の項目に紐づくスコアが手動審査のスコアに含まれていた場合、その項目のスコアがリセットされ、引き継ぐ手動審査のスコアが算出しなおされてもよい。この構成によって、過去の審査者による審査の結果を引き継ぎつつ、そのスコアに起因する情報が変わった場合には、その影響を次回の審査に持ち越さないようにすることができる。例えば、手動審査において、法人の所在地が加盟店として不適切な住所に該当し、審査官がリスクを「20」とした場合において、次回審査時には、その「20」を引き継いで総合スコアが算出されるが、次回審査までに、法人の所在地が変わった場合、法人の所在地に起因する手動審査のリスク「20」がリセットされることで、次回、当該スコアが引き継がれずに審査がされる。このように、第1実施形態においても、加盟店情報の変更に応じたリセットが適切にされるため、適切なスコアが導出される。
(具体例3)
審査サーバ200は、流動的な要素の変動によって格付のスコアが導出されている場合、このスコアを引き継がずに、これまでの差分のスコアを引き継いでもよい。図17は、格付が行われる処理の他の一例について説明するための図である。上記の図15の内容との相違点を中心に説明する。
例えば、[5]の格付Bの自動格付スコアが40点であり、その内訳は、取引情報(売上情報)の30点が加算されているものとする。例えば、[6]の格付Cの手動格付スコアは10点であり、その内訳では、調査の結果、通常の取引であったため、取引情報(売上情報)による点数の加算はなかった(0点であった)ものとする。この場合、次の[7]の格付Cでは、[6]の格付Cの手動格付スコア(10点)から[5]の格付Bの自動格付スコア(40点)を減算した「マイナス30点」を加味せずに、差分スコア累積である「20点」が加味される。
上記のように、統合スコア導出部250は、流動的な情報によって得られた点数を差分スコア累積のスコアとして用いずに、スコアを導出するために、より適切なスコアを導出することができる。
なお、(具体例3)の処理は、第1実施形態においても同様に行われてもよい。手動審査のスコアに起因する項目が、日次で流動的に変動するような項目であった場合は、そのスコアは引継ぎ対象でないスコアとされ次回審査に引継がれなくてもよい。手動審査のスコアにおいて、引継ぐ審査項目と引継がない審査項目とが予め記憶部に記憶されており、引継ぐ項目にかかるスコア(引継ぎ対象のスコア)のみが次回審査時に考慮されるスコアとされる。このように、統合スコア導出部250は、第2スコアが導出されるタイミングに応じて、過去に取得された第1スコアの引継ぎ対象でないスコアを利用せず、過去に取得された第1スコアの引継ぎ対象であるスコアと、当該タイミングで取得される第2スコアとに基づいて、加盟店の適性を示す統合スコアを導出する。なお、第1スコアが導出されるタイミングでも、上記と同様に過去に取得された第1スコアの引継ぎ対象であるスコアと、第1スコアとに基づいて、加盟店の適性を示す統合スコアを導出されてもよい。
以上説明した第2実施形態によれば、審査サーバ200は、手動格付スコアと自動格付スコアとの差分を次の格付に加味することで、より適切なスコアを導出することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 第1店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 第2店舗端末装置
100 決済サーバ
200 審査サーバ
222 加盟店情報取得部
224 条件情報取得部
230 手動スコア取得部
240 自動スコア取得部
250 統合スコア導出部
260 情報処理部
276 第1条件
278 第2条件
300 管理者端末装置

Claims (16)

  1. 審査者が入力した電子決済サービスの加盟店としての適性を示す第1スコアを定期的にまたは随時取得する手動スコア取得部と、
    記憶部に記憶された、審査条件および前記加盟店の動的な情報である加盟店情報に基づいて、所定のタイミングで繰り返し、前記加盟店としての適性を示す第2スコアを導出する自動スコア導出部と、
    前記第1スコアが取得されるタイミングまたは前記第2スコアが導出されるタイミングに応じて、前記タイミングより前の過去に取得された前記第1スコアと、前記タイミングで取得される前記第1スコアと前記タイミングで導出される前記第2スコアとのうち少なくとも一方のスコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する統合スコア導出部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記統合スコア導出部は、前記第1スコアが取得されるタイミングに応じて、過去に取得された前記第1スコアと、前記タイミングで取得される前記第1スコアと、前記タイミングの直近の第2スコアとに基づいて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記過去に取得された前記第1スコアは、前記タイミングの直近に取得された第1スコアである、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記過去に取得された前記第1スコアは、前記過去の一定期間内に取得された第1スコアが累積されたスコアである、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記統合スコア導出部は、
    前記過去の第1スコアの導出に用いられた前記加盟店の情報に変更があった場合、前記第1スコアが導出されるタイミングに応じて、前記過去に取得された前記第1スコアを利用せずに、変更された加盟店の情報に基づく第1スコアを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1スコアは、引継ぎ対象のスコアと、引継ぎ対象でないスコアとを含み、
    前記統合スコア導出部は、前記第1スコアが導出されるタイミングに応じて、前記過去に取得された前記第1スコアの引継ぎ対象でないスコアを利用せず、前記過去に取得された前記第1スコアの引継ぎ対象であるスコアと、前記タイミングで取得される前記第1スコアとに基づいて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記統合スコア導出部は、前記第2スコアが取得されるタイミングに応じて、過去に取得された前記第1スコアと、前記タイミングで取得される前記第2スコアとに基づいて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記過去に取得された前記第1スコアは、前記タイミングの直近に取得された第1スコアである、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記過去に取得された前記第1スコアは、前記過去の一定期間内に取得された第1スコアが累積されたスコアである、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記統合スコア導出部は、
    前記過去の第1スコアの導出に用いられた前記加盟店の情報に変更があった場合、前記第2スコアが導出されるタイミングに応じて、前記過去に取得された前記第1スコアを利用せずに、変更された加盟店の情報に基づく第1スコアと、前記タイミングで取得される前記第2スコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記第1スコアは、引継ぎ対象のスコアと、引継ぎ対象でないスコアとを含み、
    前記統合スコア導出部は、前記第2スコアが導出されるタイミングに応じて、前記過去に取得された前記第1スコアの引継ぎ対象でないスコアを利用せず、前記過去に取得された前記第1スコアの引継ぎ対象であるスコアと、前記タイミングで取得される前記第2スコアとに基づいて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項9に記載の情報処理装置。
  12. 前記統合スコア導出部は、前記第2スコアが取得されるタイミングに応じて、前記タイミングより前の直近に取得された前記第1スコアと前記タイミングより前の直近に取得された前記第2スコアとの差分と、前記タイミングで取得された前記第2スコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  13. 前記統合スコア導出部は、前記第1スコアが取得されるタイミングに応じて、前記タイミングより前の直近に取得された前記第1スコアと前記タイミングより前の直近に取得された前記第2スコアとの差分と、前記タイミングで取得された前記第2スコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  14. 前記統合スコア導出部は、前記加盟店において前記加盟店の識別情報がエンコードされたコード情報をユーザの端末装置が読み取って、または前記加盟店の端末装置が前記ユーザの端末装置の表示部に表示された前記ユーザの識別情報がエンコードされたコード情報を読み取って行われる電子決済サービスにおける加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    請求項1から13のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. コンピュータが、
    審査者が入力した電子決済サービスの加盟店としての適性を示す第1スコアを定期的にまたは随時取得し、
    記憶部に記憶された、審査条件および前記加盟店の動的な情報である加盟店情報に基づいて、所定のタイミングで繰り返し、前記加盟店としての適性を示す第2スコアを導出し、
    前記第1スコアが取得されるタイミングまたは前記第2スコアが導出されるタイミングに応じて、前記タイミングより前の過去に取得される前記第1スコアと、前記タイミングで取得された前記第1スコアと前記タイミングで導出される前記第2スコアとのうち少なくとも一方のスコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出する、
    情報処理方法。
  16. コンピュータに、
    審査者が入力した電子決済サービスの加盟店としての適性を示す第1スコアを定期的にまたは随時取得させ、
    記憶部に記憶された、審査条件および前記加盟店の動的な情報である加盟店情報に基づいて、所定のタイミングで繰り返し、前記加盟店としての適性を示す第2スコアを導出させ、
    前記第1スコアが取得されるタイミングまたは前記第2スコアが導出されるタイミングに応じて、前記タイミングより前の過去に取得される前記第1スコアと、前記タイミングで取得された前記第1スコアと前記タイミングで導出される前記第2スコアとのうち少なくとも一方のスコアとを用いて、前記加盟店の適性を示す統合スコアを導出させる、
    プログラム。
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