JP2024041230A - コネクタ - Google Patents

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章弘 西谷
照雄 原
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】小型化し易いコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ10は、ハウジング11と、ランス11Bと、開口部11Fと、外壁部13Bと、を備えている。ハウジング11は、端子金具12が挿入されるキャビティ11Aを有する。ランス11Bは、キャビティ11A内に挿入された端子金具12に係止して端子金具12を抜け止めし、弾性変形可能である。開口部11Fは、ハウジング11の外壁面に開口し、ランス11Bを外壁面上に露出させることが可能である。外壁部13Bは、ハウジング11に対し、開口部11Fを覆うように取り付けられる。外壁部13Bは、ランス11Bと離間して、ランス11Bが弾性変形することを許容する離間位置と、ランス11Bに近接して、ランス11Bの弾性変形を抑制して、ランス11Bが端子金具12に係止した状態を保持する近接位置と、に移動する。【選択図】図8

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、キャビティ内にランスが設けられたコネクタが開示されている。キャビティ内に端子金具が挿入されると、ランスは、端子金具によって弾性変形させられ、端子金具がキャビティ内の正規位置に至ると、ランスは弾性復帰して、端子金具を抜け止め状態にすることができる。
特開2021-18907号公報
特許文献1のコネクタは、コネクタハウジング内にランスが撓む空間が設けられている。しかし、この空間は、端子金具をキャビティ内に挿入する際にランスが撓むために利用する空間であり、端子金具にランスが係止した後には、利用されない。このため、コネクタの小型化を実現しようとする場合、このような空間を形成することによって、コネクタの小型化が阻害されるおそれがある。
本開示は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化し易いコネクタを提供することを目的とする。
本開示のコネクタは、
端子金具が挿入されるキャビティを有するハウジングと、
前記キャビティ内に挿入された前記端子金具に係止して前記端子金具を抜け止めする弾性変形可能なランスと、
前記ハウジングの外壁面に開口し、前記ランスを前記外壁面上に露出させることが可能な開口部と、
前記ハウジングに対し、前記開口部を覆うように取り付けられる外壁部と、
を備え、
前記外壁部は、
前記ランスと離間して、前記ランスが弾性変形することを許容する離間位置と、
前記ランスに近接して、前記ランスの弾性変形を抑制して、前記ランスが前記端子金具に係止した状態を保持する近接位置と、
に移動する。
本開示によれば、コネクタの小型化がし易い。
図1は、本実施形態にかかるコネクタの分解斜視図である。 図2は、ハウジングの斜視図である。 図3は、可動部材の斜視図である。 図4は、外壁部が離間位置にある状態のコネクタの斜視図である。 図5は、外壁部が離間位置にある状態のコネクタの側面図である。 図6は、図5におけるA-A断面図である。 図7は、図5におけるB-B断面図である。 図8は、外壁部が離間位置にある状態のコネクタの側断面図である 図9は、図5におけるA-A断面図に相当し、外壁部が近接位置にある状態を示す。 図10は、図5におけるB-B断面図に相当し、外壁部が近接位置にある状態を示す。 図11は、外壁部が近接位置にある状態のコネクタの側断面図である
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)ハウジングと、ランスと、開口部と、外壁部と、を備えている。ハウジングは、端子金具が挿入されるキャビティを有する。ランスは、キャビティ内に挿入された端子金具に係止して端子金具を抜け止めし弾性変形可能である。開口部は、ハウジングの外壁面に開口し、ランスを外壁面上に露出させることが可能である。外壁部は、ハウジングに対し、開口部を覆うように取り付けられる。外壁部は、ランスと離間して、ランスが弾性変形することを許容する離間位置と、ランスに近接して、ランスの弾性変形を抑制して、ランスが端子金具に係止した状態を保持する近接位置と、に移動する。この構成によれば、端子金具をキャビティに対して挿抜する際に外壁部を離間位置に移動させることによって、ランスが弾性変形可能な空間を形成する。そして、端子金具をキャビティに挿入した後には、外壁部を近接位置に移動させることによって、ランスが弾性変形する空間を無くすことができる。これによって、端子金具をキャビティに挿入した後のハウジング内に、デッドスペースが形成されることを抑制することができる。
(2)本開示のコネクタは、ハウジングに取り付けられるリテーナを更に備えることが好ましい。外壁部は、リテーナと一体的に形成されており、外壁部が離間位置にある場合、リテーナは、端子金具のキャビティへの挿入を許容する仮係止位置に配置されることが好ましい。外壁部が近接位置にある場合、リテーナは、キャビティ内の正規位置まで挿入された端子金具に係止して端子金具を抜止めする本係止位置に配置されることが好ましい。この構成によれば、外壁部とリテーナとが一体的に形成されているので、外壁部及びリテーナをまとめて移動させることができ、これによって、ランスの弾性変形の抑制、及び端子金具の本係止の2つの機能を1つの動作で発揮させることができる。
(3)本開示のコネクタにおいて、ハウジングの前端と外壁部の前端部との間には、ランスを操作する治具が挿入される治具挿入口が開口していることが好ましい。外壁部が離間位置にある場合、外壁部が離間位置と近接位置とに移動する移動方向における治具挿入口の開口寸法は、治具が挿入可能な挿入可能寸法となることが好ましい。外壁部が近接位置にある場合、開口寸法は、治具の挿入が抑制される挿入抑制寸法となることが好ましい。この構成によれば、外壁部が近接位置にあり、ランスの弾性変形が抑制されている場合における治具の挿入を抑制することができる。
(4)本開示のコネクタにおいて、ハウジングは、キャビティを複数有し、外壁部は、各キャビティに対応するように治具挿入口を仕切る仕切り壁を有していることが好ましい。この構成によれば、必要なキャビティに治具を確実に挿入させ易い。
(5)本開示のコネクタにおいて、ハウジングの前端部には、キャビティ内に相手側端子金具が挿通される挿通孔が貫通して形成されており、且つ挿通孔と治具挿入口とを仕切る仕切り部が設けられていることが好ましい。この構成によれば、治具がキャビティ内に誤挿入されることを仕切り部によって防止できる。
(6)本開示のコネクタの外壁部は、リテーナよりも前方であって、ハウジングの前端部に配置されていることが好ましい。外壁部の前端部には、ハウジングに係止する第1係止部が設けられていることが好ましい。第1係止部よりも後方の外壁部には、ハウジングに係止する第2係止部が設けられていることが好ましい。この構成によれば、第1係止部によって、外壁部の前端部をハウジングに係止して、ハウジングに対する外壁部の前端部の位置が不安定になることを抑制することができる。
(7)本開示のコネクタは、離間位置にある外壁部に対してランスが変形して接触するとき、ランスの弾性変形時に生じる応力がランスの弾性限度の範囲内であることが好ましい。この構成によれば、ランスが塑性変形してしまうこと(ランスが変形したままになること)を防止することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
<実施形態1>
本開示を具体化したコネクタ10を、図1から図11を参照して説明する。図中、「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「右側」、及び「左側」は、それぞれ「F」、「B」、「U」、「D」、「R」、及び「L」で表される本実施形態1では、左右方向は、幅方向に相当する。コネクタ10は、図1に示すように、ハウジング11と、端子金具12と、可動部材13を備えている。
[ハウジングの構成]
ハウジング11は、合成樹脂製である。ハウジング11は、全体として左右対称なブロック状をなす。図2に示すように、ハウジング11内には、ハウジング11を前後方向に貫通する形態の複数(本実施形態では5室)のキャビティ11Aが、左右方向(幅方向)に並列に配置された状態で形成されている。各キャビティ11Aには、その下面に沿って前方へ片持ち状に延出した形態のランス11Bが設けられている。ランス11Bは、キャビティ11A内に挿入された端子金具12に係止して端子金具12を抜け止めする機能を有している。ランス11Bは、下向きに弾性変形可能である。
ハウジング11の前端部には、キャビティ11A内に前方から相手側端子金具T(図8参照)が挿通される挿通孔11Cが貫通して形成されている。挿通孔11Cの下方には、挿通孔11Cの下端縁に沿うように、仕切り部11Dが設けられている。仕切り部11Dは、ハウジング11の前端部の下端縁部に沿うように設けられている。
ハウジング11の左右方向の両側縁は、下向きに延出する一対の延出部11Eが設けられている。ハウジング11の下側であって、一対の延出部11Eの間には、開口部11Fが形成されている。開口部11Fは、ハウジング11の前後方向中央部から前端にかけてハウジング11の外壁面に開口し、キャビティ11A及びランス11Bを外壁面上に露出させるように形成されている。ランス11Bよりも後方には、上向きに窪んで、リテーナ挿入穴11Gが形成されている。リテーナ挿入穴11Gは、開口部11Fよりも後方に位置し、各キャビティ11Aに連通している。
一対の延出部11Eの左右方向外側の面には、左右方向外向きに突出する本係止突起11H及び仮係止突起11Jが設けられている。本係止突起11H及び仮係止突起11Jは、前後方向に長く延びて形成されている。本係止突起11Hは、仮係止突起11Jよりも上方に配置されている。一対の延出部11Eの前端部における左右方向の内側の下端部には、左右方向内向きに突出する係止爪11Kが設けられている。係止爪11Kは、本係止突起11H及び仮係止突起11Jよりも前方且つ下方に配置されている。
[端子金具の構成]
端子金具12は、導電性を有した金属製である。図1に示すように、端子金具12は、電線31の端末部に接続され、前部に角筒状の箱部12Aが設けられている。箱部12Aには、相手側端子金具Tのタブが挿入されて接続される。端子金具12は、箱部12Aの下面から下向きに突出する抜止部12Bを有している。端子金具12は、各キャビティ11Aに後方から挿入される。
[可動部材の構成]
可動部材13は、合成樹脂製である。図3に示すように、可動部材13は、全体として左右対称なブロック状をなした単一部品として構成される。可動部材13は、リテーナ13A、及び外壁部13Bを有している。リテーナ13Aは、左右方向に長く形成されており、可動部材13における後端部に配置されている。リテーナ13Aの上端部の前側には、上向きに突出する複数の係止部13Cが左右方向に並列に並んでいる。これら係止部13Cは、キャビティ11Aに挿入された端子金具12の箱部12Aの後端に対して後方から係止する(図11参照)。
外壁部13Bは、板状をなしており板厚方向を上下方向に向けている。外壁部13Bは、リテーナ13Aよりも前方に配置されており、リテーナ13Aと一体的に形成されている。外壁部13Bには、複数の仕切り壁13D、一対の第1係止部13E、及び一対の第2係止部13Fを有している。
複数の仕切り壁13Dは、平板状をなしており板厚方向を左右方向に向けている。これら仕切り壁13Dは、左右方向に等間隔に並び、外壁部13Bの上面から上向きに突出するように形成されている。
一対の第1係止部13Eは、平板状をなしており板厚方向を左右方向に向けている。一対の第1係止部13Eは、外壁部13Bの前端部の左右方向両側縁から1つずつ立ち上がるように設けられている。一対の第1係止部13Eの左右方向外側の面には、左右方向外向きに突出する近接位置突起13G及び離間位置突起13Hが設けられている。近接位置突起13Gは、離間位置突起13Hよりも下方に配置されている。
一対の第2係止部13Fは、平板状をなしており板厚方向を左右方向に向けている。一対の第2係止部13Fは、外壁部13Bの左右方向両側縁から1つずつ立ち上がるように配置されている。第2係止部13Fは、第1係止部13Eよりも後方の外壁部13Bであって、第1係止部13Eと離間した位置に設けられている。一対の第2係止部13Fの左右方向の内側の上端部には、左右方向内向きに突出する係止爪13Jが設けられている。係止爪13Jは、前後方向に長く形成されており、第2係止部13Fの上端縁に沿うように配置されている。係止爪13Jは、近接位置突起13G及び離間位置突起13Hよりも上方に配置されている。
[ハウジングに対する可動部材及び端子金具の取り付け]
こうして形成された可動部材13は、ハウジング11に下方から取り付けられる。具体的には、可動部材13の外壁部13Bは、ハウジング11の開口部11Fを覆うように取り付けられる(図4参照)。これとともに、可動部材13のリテーナ13Aは、ハウジング11のリテーナ挿入穴11Gに下方から挿入され取り付けられる(図5参照)。
先ず、外壁部13Bにおいて、一対の第1係止部13Eを一対の延出部11Eの間に進入させ、一対の第2係止部13Fを一対の延出部11Eの左右方向の外側を覆うように配置する。そして、第1係止部13Eの離間位置突起13Hが、延出部11Eの係止爪11Kを上向きに通過して、係止爪11Kに係止する(図6参照)。これとともに、延出部11Eの仮係止突起11Jが、第2係止部13Fの係止爪13Jを下向きに追加して、係止爪13Jに係止する(図7参照)。こうして、第1係止部13E及び第2係止部13Fがハウジング11に係止する。このとき、外壁部13Bは、弾性変形していないランス11Bよりも下方に位置しつつ、ランス11Bと離間した離間位置に配置される(図8参照)。外壁部13Bが離間位置に配置された状態では、ランス11Bの下面と、外壁部13Bの上面の間に撓み許容空間Sが形成され、ランス11Bが下向きに弾性変形することが許容される(図8参照)。このとき、ランス11Bの下面と、外壁部13Bの上面との間隔は、端子金具12からランス11Bを外すのに必要な寸法よりも大きく設定されている。
図8に示すように、外壁部13Bが離間位置にある場合、リテーナ13Aの係止部13Cは、キャビティ11Aに進入していない。このとき、リテーナ13Aは、端子金具12がキャビティ11A内に挿入されることを許容する仮係止位置に配置される。
図4に示すように、可動部材13がハウジング11に取り付けられた状態において、ハウジング11の前端と外壁部13Bの前端部との間には、治具挿入口10Aが開口して形成される。治具挿入口10Aは、左右方向に長く形成されている。外壁部13Bに設けられた複数の仕切り壁13Dは、治具挿入口10Aを各キャビティ11Aに対応するように左右方向に仕切るように配置される。治具挿入口10Aには、前方から治具J(図8参照)が挿入される。外壁部13Bが離間位置にある場合、治具挿入口10Aの上下方向の開口寸法は、治具Jが挿入可能な挿入可能寸法Spとなる。
治具挿入口10Aに挿入される治具Jは、ランス11Bの前端部に接触して、ランス11Bを下向きに弾性変形させるようにランス11B操作することができる。外壁部13Bが離間位置にある状態において、ランス11Bが下向きに弾性変形すると、図8に示すように、ランス11Bの先端部は、離間位置にある外壁部13Bの上面に対して、ランス11Bの弾性変形の範囲内で突き当たる。言い換えると、離間位置にある外壁部13Bに対してランス11Bが変形して接触するとき、ランス11Bの弾性変形時に生じる応力は、ランス11Bの弾性限度の範囲内である。これによって、ランス11Bが塑性変形することを防止する。ハウジング11の仕切り部11Dは、複数の挿通孔11Cと、治具挿入口10Aとを仕切るように配置される。このため、治具Jが誤って複数の挿通孔11Cに進入することを防ぐ。
次に、外壁部13Bが離間位置にあり、且つリテーナ13Aが仮係止位置にある状態で、端子金具12をキャビティ11Aに挿入する。端子金具12の挿入過程では、箱部12A及び抜止部12Bによってランス11Bが下向きに押圧されて弾性変形する。端子金具12が正規の挿入位置に到達すると、ランス11Bは上向きに弾性復帰して抜止部12Bに係止し、この係止作用によって端子金具12が抜止め状態に保持される。
次に、可動部材13をハウジング11に近づける向き(上向き)に押圧する。すると、第1係止部13Eの近接位置突起13Gが、ハウジング11の延出部11Eの係止爪11Kを上向きに通過して、係止爪11Kに係止する(図9参照)。これとともに、ハウジング11の延出部11Eの本係止突起11Hが、第2係止部13Fの係止爪13Jを下向きに追加して、係止爪13Jに係止する(図10参照)。これによって、外壁部13Bは、図11に示すように、ランス11Bに近接して、ランス11Bが下向きに弾性変形することを抑制して、ランス11Bが端子金具12の抜止部12Bに係止した状態を保持する近接位置に配置される。近接位置における、ランス11Bの下面と、外壁部13Bの上面との間隔は、端子金具12からランス11Bを外すのに必要な寸法よりも小さく設定されている。外壁部13Bが離間位置と近接位置とに移動する移動方向は上下方向(ランス11Bの撓み方向)である。
リテーナ13Aは、リテーナ挿入穴11Gに深く挿入される。リテーナ13Aの係止部13Cは、キャビティ11A内の正規位置まで挿入された端子金具12の箱部12Aの後端の後方に隣接して配置される。こうして、リテーナ13Aは、外壁部13Bが近接位置にある場合、キャビティ11A内の正規位置まで挿入された端子金具12に係止して端子金具12を抜止めする本係止位置に配置される。
このときの治具挿入口10Aの上下方向の開口寸法は、外壁部13Bが離間位置にある場合の挿入可能寸法Spに比べて小さくなる。これによって、治具挿入口10Aへの治具Jの挿入は、抑制される。外壁部13Bが近接位置にある場合、治具挿入口10Aの上下方向の開口寸法は、外壁部13Bが離間位置にある場合の挿入可能寸法Spよりも小さく、治具Jの挿入が抑制される挿入抑制寸法Ssとなる。
次に、実施形態1の作用を説明する。
本開示のコネクタ10は、ハウジング11と、ランス11Bと、開口部11Fと、外壁部13Bと、を備えている。ハウジング11は、端子金具12が挿入されるキャビティ11Aを有する。ランス11Bは、キャビティ11A内に挿入された端子金具12に係止して端子金具12を抜け止めし、弾性変形可能である。開口部11Fは、ハウジング11の外壁面に開口し、ランス11Bを外壁面上に露出させることが可能である。外壁部13Bは、ハウジング11に対し、開口部11Fを覆うように取り付けられる。外壁部13Bは、ランス11Bと離間して、ランス11Bが弾性変形することを許容する離間位置と、ランス11Bに近接して、ランス11Bの弾性変形を抑制して、ランス11Bが端子金具12に係止した状態を保持する近接位置と、に移動する。この構成によれば、端子金具12をキャビティ11Aに対して挿抜する際に外壁部13Bを離間位置に移動させることによって、ランス11Bが弾性変形可能な空間を形成する。そして、端子金具12をキャビティ11Aの正規位置に挿入した後には、外壁部13Bを近接位置に移動させることによって、ランス11Bが弾性変形する空間を無くすことができる。これによって、端子金具12をキャビティ11Aに挿入した後のハウジング11内に、デッドスペースが形成されることを抑制することができる。
本開示のコネクタ10は、ハウジング11に取り付けられるリテーナ13Aを更に備えている。外壁部13Bは、リテーナ13Aと一体的に形成されており、外壁部13Bが離間位置にある場合、リテーナ13Aは、端子金具12のキャビティ11Aへの挿入を許容する仮係止位置に配置される。外壁部13Bが近接位置にある場合、リテーナ13Aは、キャビティ11A内の正規位置まで挿入された端子金具12に係止して端子金具12を抜止めする本係止位置に配置される。この構成によれば、外壁部13Bとリテーナ13Aとが一体的に形成されているので、外壁部13B及びリテーナ13Aをまとめて移動させることができる。これによって、ランス11Bの弾性変形の抑制、及び端子金具12の本係止の2つの機能を1つの動作で発揮させることができる。
本開示のコネクタ10において、ハウジング11の前端と外壁部13Bの前端部との間には、ランス11Bを操作する治具Jが挿入される治具挿入口10Aが開口している。外壁部13Bが離間位置にある場合、外壁部13Bが離間位置と近接位置とに移動する移動方向における治具挿入口10Aの開口寸法は、治具Jが挿入可能な挿入可能寸法Spとなる。外壁部13Bが近接位置にある場合、開口寸法は、治具Jの挿入が抑制される挿入抑制寸法Ssとなる。この構成によれば、外壁部13Bが近接位置にあり、ランス11Bの弾性変形が抑制されている場合における治具Jの挿入を抑制することができる。
本開示のコネクタ10において、ハウジング11は、キャビティ11Aを複数有し、外壁部13Bは、各キャビティ11Aに対応するように治具挿入口10Aを仕切る仕切り壁13Dを有している。この構成によれば、必要なキャビティ11Aに治具Jを確実に挿入させ易い。
本開示のコネクタ10において、ハウジング11の前端部には、キャビティ11A内に相手側端子金具Tが挿通される挿通孔11Cが貫通して形成されており、且つ挿通孔11Cと治具挿入口10Aとを仕切る仕切り部11Dが設けられている。この構成によれば、治具Jがキャビティ11A内に誤挿入されることを仕切り部11Dによって防止できる。
本開示のコネクタ10の外壁部13Bは、リテーナ13Aよりも前方であって、ハウジング11の前端部に配置されている。外壁部13Bの前端部には、ハウジング11に係止する第1係止部13Eが設けられている。第1係止部13Eよりも後方の外壁部13Bには、ハウジング11に係止する第2係止部13Fが設けられている。この構成によれば、第1係止部13Eによって、外壁部13Bの前端部をハウジング11に係止して、ハウジング11に対する外壁部13Bの前端部の位置が不安定になることを抑制することができる。
本開示のコネクタ10において、離間位置にある外壁部13B対してランス11Bが変形して接触するとき、ランス11Bの弾性変形時に生じる応力がランス11Bの弾性限度の範囲内である。この構成によれば、ランス11Bが塑性変形してしまうこと(ランス11Bが変形したままになること)を防止することができる。
[本開示の他の実施形態]
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではない。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
(1)実施形態1とは異なり、第1係止部を設けず第2係止部のみを設けた構成でもよい。
(2)端子金具が雄端子金具であってもよい。
(3)キャビティの数は実施形態1の数に限らない。
(4)実施形態1とは異なり、可動部材とハウジングとを屈曲可能なヒンジを介して繋がるような形態で一体的に成型した構成としてもよい。
10…コネクタ
10A…治具挿入口
11…ハウジング
11A…キャビティ
11B…ランス
11C…挿通孔
11D…仕切り部
11E…延出部
11F…開口部
11G…リテーナ挿入穴
11H…本係止突起
11J…仮係止突起
11K…係止爪
12…端子金具
12A…箱部
12B…抜止部
13…可動部材
13A…リテーナ
13B…外壁部
13C…係止部
13D…仕切り壁
13E…第1係止部
13F…第2係止部
13G…近接位置突起
13H…離間位置突起
13J…係止爪
31…電線
J…治具
S…撓み許容空間
Sp…挿入可能寸法
Ss…挿入抑制寸法
T…相手側端子金具

Claims (7)

  1. 端子金具が挿入されるキャビティを有するハウジングと、
    前記キャビティ内に挿入された前記端子金具に係止して前記端子金具を抜け止めする弾性変形可能なランスと、
    前記ハウジングの外壁面に開口し、前記ランスを前記外壁面上に露出させることが可能な開口部と、
    前記ハウジングに対し、前記開口部を覆うように取り付けられる外壁部と、
    を備え、
    前記外壁部は、
    前記ランスと離間して、前記ランスが弾性変形することを許容する離間位置と、
    前記ランスに近接して、前記ランスの弾性変形を抑制して、前記ランスが前記端子金具に係止した状態を保持する近接位置と、
    に移動する、コネクタ。
  2. 前記ハウジングに取り付けられるリテーナを更に備え、
    前記外壁部は、前記リテーナと一体的に形成されており、
    前記外壁部が前記離間位置にある場合、前記リテーナは、前記端子金具の前記キャビティへの挿入を許容する仮係止位置に配置され、
    前記外壁部が前記近接位置にある場合、前記リテーナは、前記キャビティ内の正規位置まで挿入された前記端子金具に係止して前記端子金具を抜止めする本係止位置に配置される、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングの前端と前記外壁部の前端部との間には、前記ランスを操作する治具が挿入される治具挿入口が開口しており、
    前記外壁部が前記離間位置にある場合、前記外壁部が前記離間位置と前記近接位置とに移動する移動方向における前記治具挿入口の開口寸法は、前記治具が挿入可能な挿入可能寸法となり、
    前記外壁部が前記近接位置にある場合、前記開口寸法は、前記治具の挿入が抑制される挿入抑制寸法となる、請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記キャビティを複数有し、
    前記外壁部は、各前記キャビティに対応するように前記治具挿入口を仕切る仕切り壁を有している、請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングの前端部には、前記キャビティ内に相手側端子金具が挿通される挿通孔が貫通して形成されており、且つ前記挿通孔と前記治具挿入口とを仕切る仕切り部が設けられている、請求項3に記載のコネクタ。
  6. 前記外壁部は、
    前記リテーナよりも前方であって、前記ハウジングの前端部に配置されており、
    前記外壁部の前端部には、前記ハウジングに係止する第1係止部が設けられ、
    前記第1係止部よりも後方の前記外壁部には、前記ハウジングに係止する第2係止部が設けられている、請求項2に記載のコネクタ。
  7. 前記離間位置にある前記外壁部に対して前記ランスが変形して接触するとき、前記ランスの弾性変形時に生じる応力が前記ランスの弾性限度の範囲内である、請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
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