JP2024040764A - 回転電機のコア及び回転電機 - Google Patents

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    • H02K1/276Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]

Abstract

【課題】スキュー構造の周方向の変位量を容易に確保することを可能にした回転電機のコア及び回転電機を提供する。【解決手段】ロータコアを形成する複数のコアシート24の各々は、第1嵌合部43は、軸方向に突出する凸状をなす第1嵌合部43と、軸方向に窪む凹状をなす第2嵌合部45とを有する。複数のコアシート24において、軸方向に重なり合う一対のコアシート24は、一方のコアシート24の第1嵌合部43と他方のコアシート24の第2嵌合部45との嵌合により、互いに結合される。そして、同一のコアシート24に設けられた第1嵌合部43と第2嵌合部45とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている。【選択図】図4

Description

本開示は、回転電機のコア及び回転電機に関するものである。
例えば、特許文献1に開示された回転電機のロータコアは、軸方向に積層された複数のコアシートを備える。各コアシートは、プレス加工により形成される凸部と凹部を有している。詳しくは、コアシートの一方の面に対してパンチを軸方向に押し込むことにより、当該一方の面に凹部が形成されるとともに、その反対側の面に凸部が形成される。軸方向に重なり合うコアシート同士は、一方のコアシートの凸部が他方のコアシートの凹部に嵌合されることで、互いに結合される。また、特許文献1のロータでは、ロータコアに埋設された永久磁石によって磁極が形成されている。
特開2022-122982号公報
上記のようなロータにおいて、磁極が軸方向にかけて周方向にずれるスキュー構造を実現する場合、同一のコアシートにおいて凸部とその裏側の凹部とを周方向にずらして形成する必要がある。この場合、凸部のプレス加工に用いるダイとパンチとを周方向にずらすことで、凸部とその裏側の凹部とを周方向にずらすことが可能である。しかしながら、このプレス加工では、凸部と凹部との周方向のずらし量を大きくすることは難しい。このため、磁極のスキュー構造における周方向への所望の変位量を確保するために、ロータコアの軸方向長さを大きくする必要が生じる等、ロータコアの設計に制約が生じてしまう。
本開示の目的は、スキュー構造の周方向の変位量を容易に確保することを可能にした回転電機のコア及び回転電機を提供することにある。
上記課題を解決する回転電機のコアは、複数の磁極形成部(32)を周方向において等間隔に備えるコアシート(24)が軸方向に複数積層されてなる回転電機のコア(22)であって、前記複数のコアシートの各々は、第1嵌合部(43)と、第2嵌合部(45)と、を有し、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、軸方向に突出する凸状をなし、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の他方は、軸方向に窪む凹状をなし、軸方向に重なり合う一対の前記コアシートは、一方のコアシートの前記第1嵌合部と他方のコアシートの前記第2嵌合部との嵌合により、互いに結合され、同一の前記コアシートに設けられた前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている。
上記課題を解決する回転電機は、ロータコア(22)を有するロータ(20)と、ステータコア(11)を有するステータ(10)と、を備えた回転電機(M)であって、前記ロータコア及び前記ステータコアの少なくとも一方は、複数の磁極形成部(32)を周方向において等間隔に備えるコアシート(24)が軸方向に複数積層されてなり、前記複数のコアシートの各々は、第1嵌合部(43)と、第2嵌合部(45)と、を有し、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、軸方向に突出する凸状をなし、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の他方は、軸方向に窪む凹状をなし、軸方向に重なり合う一対の前記コアシートは、一方のコアシートの前記第1嵌合部と他方のコアシートの前記第2嵌合部との嵌合により、互いに結合され、同一の前記コアシートに設けられた前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている。
上記の回転電機のコア及び回転電機によれば、第2嵌合部の成形に第1嵌合部が関与しない構成となる。このため、第2嵌合部の形成位置の設定自由度が高くなり、その結果、スキュー構造の周方向の変位量を容易に確保することが可能となる。
実施形態における回転電機の構成図である。 同形態におけるコアシートの一部を示す平面図である。 同形態のコアシートにおける第2磁極形成部を示す平面図である。 同形態のロータコアにおける各コアシートの積層態様を示す説明図である。 同形態のロータコアにおけるコアシート間の結合態様を示す説明図である。 同形態のロータにおける磁極のスキュー構造を示す模式図である。 変更例のロータにおける磁極のスキュー構造を示す模式図である。 変更例のロータにおける磁極のスキュー構造を示す模式図である。 変更例のロータコアにおける第2嵌合部を示す断面図である。 変更例のコアシートを示す斜視図である。
以下、回転電機のコア及び回転電機の一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態の回転電機Mは、埋込磁石型のブラシレスモータにて構成されている。回転電機Mは、略円環状のステータ10と、ステータ10の径方向内側空間にて回転可能に配置される略円柱状のロータ20とを備えている。ステータ10は、ロータ20に対して回転磁界を付与する。
(ステータ10)
ステータ10は、略円環状のステータコア11を備えている。ステータコア11は、磁性金属材料にて構成されている。ステータコア11は、例えば複数のコアシートを中心軸L1に沿った方向に積層して構成されている。当該複数のコアシートは、例えば電磁鋼板よりなる。ステータコア11は、例えば12個のティース12を有している。ティース12は、径方向内側に向かって延び周方向等間隔に配置される。各ティース12は、互いに同一形状をなしている。ティース12は、先端部である径方向内側端部が略T型をなし、先端面12aがロータ20の外周面に倣った円弧状をなしている。
ティース12には、巻線13が例えば集中巻きにて巻装されている。巻線13は3相結線がなされ、図1に示すようにそれぞれU相、V相、W相として機能する。そして、巻線13に対して電源供給がなされると、ロータ20を回転駆動するための回転磁界がステータ10にて生じるようになっている。このようなステータ10は、ステータコア11の外周面がハウジング14の内周面に対して固定されている。
(ロータ20)
ロータ20は、回転軸21と、ロータコア22と、複数の永久磁石23とを備える。ロータコア22は、略円柱状をなしている。ロータコア22の中心部には、回転軸21が嵌挿されている。複数の永久磁石23は、ロータコア22の内部に埋め込まれている。永久磁石23は、ロータコア22に例えば8個設けられている。ロータ20は、回転軸21がハウジング14に設けられる図示略の軸受に支持されることで、ステータ10に対して回転可能に配置されている。
(コアシート24の構成)
ロータコア22は、図2に示す複数のコアシート24が軸方向に積層されて構成されている。各コアシート24は、例えば、磁性金属材料にて形成された電磁鋼板からなる。本実施形態では、各コアシート24は、互いに同一形状をなしている。
図2に示すように、コアシート24は、回転軸21が挿通される軸挿通孔31と、軸挿通孔31の周囲に位置する複数の磁極形成部32を有している。複数の磁極形成部32は、ロータコア22の周方向において等間隔に設けられている。なお、以下の説明では、ロータコア22の周方向、ロータコア22の軸方向及びロータコア22の径方向をそれぞれ単に、周方向、軸方向及び径方向と称する場合がある。
本実施形態のロータ20は、例えば8極で構成されている。すなわち、各コアシート24には、8つの磁極形成部32が周方向において45°間隔で設けられている。
8つの磁極形成部32は、磁石用孔33をそれぞれ備える。各磁石用孔33は、コアシート24を軸方向に貫通する孔である。磁石用孔33は、各磁極形成部32で同一形状をなす。各磁石用孔33の内部には、永久磁石23が配置される。各磁石用孔33は、軸方向から見て、径方向内側に向かって突出する折返し形状をなす。すなわち、各磁石用孔33は、軸方向から見て略V字状をなす。8つの磁石用孔33は、周方向において等間隔に設けられている。
8つの磁極形成部32は、磁石用孔33の径方向外側の部位である外側コア部34をそれぞれ有する。外側コア部34は、磁石用孔33のV字の折返し形状の内側に形成されるコアシート24の一部である。外側コア部34は、ステータ10と対向してリラクタンストルクを得る部位として機能する。外側コア部34は、軸方向から見て、コアシート24の中心軸L1に向かう方向に1つの頂点を向けた略三角形状をなしている。
本実施形態の8つの磁極形成部32は、4つの第1磁極形成部41と、4つの第2磁極形成部42とからなる。4つの第1磁極形成部41と4つの第2磁極形成部42とは、周方向において交互に配置されている。
本実施形態では、各第1磁極形成部41の磁石用孔33に例えば連結部35が設けられている。連結部35は、磁石用孔33における径方向内側端部のV字の屈曲部分において、外側コア部34とコアシート24における軸挿通孔31の周囲の部分とを繋いでいる。なお、各第2磁極形成部42の磁石用孔33には、連結部35のような連結部が設けられていない。
(第1嵌合部43の構成)
各コアシート24は、第1嵌合部43を有する。第1嵌合部43は、各第1磁極形成部41の外側コア部34に設けられている。すなわち、各コアシート24において、第1嵌合部43は4つ設けられている。
図5に示すように、第1嵌合部43は、軸方向に突出する凸状をなす。第1嵌合部43は、コアシート24に対するプレス加工により形成されている。第1嵌合部43の裏側には、第1嵌合部43のプレス成形時に形成される凹部44を有する。すなわち、コアシート24の一方の面に対して図示しないパンチを軸方向に押し込むことにより、コアシート24の当該一方の面に凹部44が形成されるとともに、その反対側の面に第1嵌合部43が形成される。したがって、第1嵌合部43及び凹部44は、軸方向から見た形状がほぼ同一形状をなす。本実施形態において、第1嵌合部43及び凹部44は、軸方向視で円形をなしている。第1嵌合部43と凹部44とは、周方向にずれていない。すなわち、第1嵌合部43の中心43aと凹部44の中心44aとは、軸方向に沿う同一直線L2上に位置している。
(第2嵌合部45の構成)
図2に示すように、各コアシート24は、第2嵌合部45を有する。第2嵌合部45は、各第2磁極形成部42の外側コア部34に設けられている。すなわち、各コアシート24において、第2嵌合部45は4つ設けられている。また、8つの磁極形成部32に対して周方向に交互に第1嵌合部43と第2嵌合部45とが設けられている。
第2嵌合部45は、軸方向に窪む凹状をなす。具体的には、第2嵌合部45は、コアシート24を軸方向に貫通する貫通孔である。第2嵌合部45は、軸方向視で円形をなしている。各第1嵌合部43と各第2嵌合部45とは、中心軸L1を中心とする同一円上に配置されている。
上記のように、第1嵌合部43は第1磁極形成部41に設けられ、第2嵌合部45は第2磁極形成部42に設けられている。すなわち、同一のコアシート24に設けられた第1嵌合部43と第2嵌合部45とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている。
(第1嵌合部43及び第2嵌合部45の配置について)
複数の磁極形成部32のピッチ角度θ1は、各磁極形成部32の周方向中心間の角度である。すなわち、複数の磁極形成部32のピッチ角度θ1は、ロータ20の極数をPとして、θ1=360°/Pである。したがって、本実施形態のピッチ角度θ1は45°である。また、本実施形態では、第1磁極形成部41の周方向中心C1と、第2磁極形成部42の周方向中心C2とがなす角度は、ピッチ角度θ1と同一であって、45°である。
第1嵌合部43は、第1嵌合部43の中心43aが第1磁極形成部41の周方向中心C1上に位置するように設けられている。一方、第2嵌合部45は、第2嵌合部45の中心45aが第2磁極形成部42の周方向中心C2に対して周方向にオフセット角度θ2だけオフセットされた位置に設定されている。
なお、第1嵌合部43は、外側コア部34の周方向の中心に設けられている。これにより、第1嵌合部43を、第1磁極形成部41における外側コア部34の周方向の縁部、すなわち磁石用孔33の周方向内側縁から離れた位置に設けることが可能である。したがって、第1嵌合部43が外側コア部34の周方向の縁部に近い位置に設けられることによる、外側コア部34の剛性低下を回避することが可能となる。
図3に示すように、コアシート24の中心軸L1から第2嵌合部45の中心45aまでの距離rとしたとき、第2磁極形成部42の周方向中心C2に対する第2嵌合部45のオフセット距離Dは、D≒r×sin(θ2)である。このオフセット距離Dは、コアシート24の板厚tの10分の1以上の長さに設定される。すなわち、前記距離rと、第2嵌合部45のオフセット角度θ2と、コアシート24の板厚tとの関係は、0.1t≦r×sin(θ2)を満たすように構成されている。また、第2嵌合部45は、中心45aが第2磁極形成部42の外側コア部34の径方向中心線34aよりも径方向外側に位置するように設けられている。
図5に示すように、軸方向に積層された複数のコアシート24において、軸方向に重なり合う一対のコアシート24は、一方のコアシート24の第1嵌合部43と他方のコアシート24の第2嵌合部45との嵌合により、互いに結合される。これにより、各コアシート24が積層された状態において、第1磁極形成部41と第2磁極形成部42とは、軸方向に交互に重なっている。
図4に示すように、複数のコアシート24は、例えば1枚毎に、中心軸L1を中心として転積角度θaだけ回転された状態で積層される。本実施形態の転積角度θaは、θa=θ1+θ2である。すなわち、軸方向に重なり合うコアシート24同士は、複数の磁極形成部32のピッチ角度θ1にオフセット角度θ2を足し合わせた角度だけ回転されている。
上記のように、各コアシート24は、第1嵌合部43と第2嵌合部45との嵌合により互いに結合される。そして、第1嵌合部43の中心43aが第1磁極形成部41の周方向中心C1上に位置するのに対し、第2嵌合部45の中心45aは、第2磁極形成部42の周方向中心C2からオフセット角度θ2だけずれている。これにより、各コアシート24の磁極形成部32は、1枚ずつオフセット角度θ2だけ周方向にずれた状態で軸方向に積層される。すなわち、軸方向に積層される磁極形成部32によって形成されるロータコア22の磁極は、ロータコア22の軸方向の一端から他端に向かうにつれて周方向に変位するいわゆるスキュー構造をなす。
図6には、複数のコアシート24が上記の態様で積層されてなるロータコア22を示す。同図において、ロータコア22の外周面には、軸方向に積層された各コアシート24の磁極形成部32の周方向中心(すなわち、周方向中心C1,C2)をなぞったスキュー線L3を示している。なお、図6及び後述の図7及び図8では、説明の便宜上、磁石用孔33等のコアシート24の詳細な形状の図示を省略している。スキュー線L3に示されるように、軸方向に積層された磁極形成部32は、ロータコア22の軸方向の一端から他端に向かうにつれて周方向に変位するいわゆるスキュー構造をなしている。このスキュー構造の周方向への変位量は、第2嵌合部45のオフセット角度θ2と、コアシート24の積層枚数とによって決定される。
軸方向に積層された各磁極形成部32が有する磁石用孔33は、ロータコア22の軸方向の一端から他端に向かうにつれて、スキュー線L3に沿って周方向に変位している。また、各コアシート24の磁石用孔33がスキュー線L3に沿って連なって形成される収容空間には、永久磁石23が配置される。
永久磁石23は、例えば、磁石用孔33が連なって形成される前記収容空間に充填されるボンド磁石よりなる。これにより、永久磁石23は、軸方向から見て、径方向内側に向かって突出する略V字の折返し形状をなす。また、永久磁石23は、ロータコア22の軸方向の一端から他端に向かうにつれて、スキュー線L3に沿って周方向に変位している。なお、永久磁石23に用いられる磁石粉体としては、例えばサマリウム鉄窒素(SmFeN)系磁石が用いられるが、他の希土類磁石等を用いてもよい。軸方向に積層された磁極形成部32と、当該磁極形成部32の磁石用孔33にて形成された収容空間に配置された永久磁石23とによって、ロータ20の磁極が構成される。
本実施形態の作用について説明する。
ロータコア22の磁極は、ロータコア22の軸方向の一端から他端に向かうにつれて周方向に変位するスキュー構造をなす。このため、回転電機Mにて発生するコギングトルクを小さく抑えることが可能となっている。
本実施形態の効果について説明する。
(1)軸方向に積層された複数のコアシート24において、軸方向に重なり合う一対のコアシート24は、一方のコアシート24の第1嵌合部43と他方のコアシート24の第2嵌合部45との嵌合により、互いに結合される。そして、同一のコアシート24に設けられた第1嵌合部43と第2嵌合部45とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている。
ここで、本実施形態に対する比較構成として、コアシート24の第1嵌合部43を、軸方向に隣接するコアシート24における第1嵌合部43の裏側の凹部に嵌合することで、各コアシート24を結合する構成について説明する。上記比較構成において、ロータ20の磁極のスキュー構造を実現する場合、第1嵌合部43とその裏側の凹部とを周方向にずらす必要がある。この場合、第1嵌合部43のプレス加工に用いるダイとパンチとを周方向にずらすことで、第1嵌合部43とその裏側の凹部とを周方向にずらすことが可能である。しかしながら、このプレス加工では、第1嵌合部43と凹部との周方向のずらし量を大きくすることは難しい。このため、スキュー構造の所望の変位量を確保するために、ロータコア22の軸方向長さを大きくする必要が生じる等、ロータコア22の設計に制約が生じてしまう。
その点、本実施形態では、同一のコアシート24において、第1嵌合部43と第2嵌合部45とが、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている。すなわち、第2嵌合部45の成形に第1嵌合部43が関与しない構成となる。このため、第2嵌合部45の形成位置の設定自由度が高く、その結果、第2嵌合部45のオフセット角度θ2を大きく確保することが可能となる。したがって、スキュー構造の周方向の変位量を容易に確保することが可能となるため、ロータコア22の設計に制約が生じにくい構成となる。
(2)各コアシート24において、複数の磁極形成部32は、第1嵌合部43が設けられた第1磁極形成部41と、第2嵌合部45が設けられた第2磁極形成部42と、を含む。第1嵌合部43の中心43aは、第1磁極形成部41の周方向中心C1上に設定されている。第2嵌合部45の中心45aは、第2磁極形成部42の周方向中心C2に対して周方向にオフセットされた位置に設定されている。この構成によれば、コアシート24の第1嵌合部43を、軸方向に隣接するコアシート24の第2嵌合部45に嵌合することで、軸方向に積層される磁極形成部32にて形成されるロータ20の磁極をスキュー構造とすることが可能となる。
(3)コアシート24の中心軸L1から第2嵌合部45の中心45aまでの距離rと、第2嵌合部45のオフセット角度θ2と、コアシート24の板厚tとの関係が、0.1t≦r×sin(θ2)を満たすように構成されている。この構成によれば、第2嵌合部45の形成位置の設定自由度が向上されることで、第2嵌合部45の周方向のオフセット距離D(D≒r×sin(θ2))を、コアシート24の板厚tの10分の1以上に設定することが容易となる。このため、第2嵌合部45のオフセット角度θ2を確保するために、コアシート24の中心軸L1から第2嵌合部45の中心45aまでの距離rを小さくする等の設計上の制約を無くすことが可能となる。
(4)複数のコアシート24は、1枚毎に転積角度θaだけ回転された状態で積層される。そして、複数の磁極形成部32のピッチ角度をθ1とし、第2嵌合部45のオフセット角度をθ2としたとき、転積角度θaは、θa=θ1+θ2である。この構成によれば、軸方向に重なり合うコアシート24同士を、複数の磁極形成部32のピッチ角度θ1にオフセット角度θ2を足し合わせた角度だけ回転した状態で積層することが可能となる。
(5)複数の磁極形成部32は、第1嵌合部43が設けられた第1磁極形成部41と、第2嵌合部45が設けられた第2磁極形成部42とが周方向において交互に複数配置されて構成されている。この構成によれば、複数の磁極形成部32に対して周方向に交互に第1嵌合部43と第2嵌合部45とを設けることが可能となる。これにより、軸方向に重なり合うコアシート24において、第1嵌合部43と第2嵌合部45との嵌合箇所を、磁極形成部32の個数の半数分確保することが可能となる。
(6)第1嵌合部43は、軸方向に突出する凸状をなし、第2嵌合部45は、コアシート24を軸方向に貫通する貫通孔である。貫通孔である第2嵌合部45は、第1嵌合部43に対して磁気抵抗が大きい。このため、第2嵌合部45を、磁束密度が高い第2磁極形成部42の周方向中心C2からオフセットさせることで、磁気特性への影響を小さく抑えることが可能となる。
(7)各コアシート24における第2嵌合部45のオフセット角度θ2が全て同じである。この構成によれば、各コアシート24を同一形状とすることが可能となる。
(8)第2嵌合部45は、コアシート24を軸方向に貫通する貫通孔である。この構成によれば、凸状の第1嵌合部43が嵌合される第2嵌合部45を容易に形成することが可能となる。
(9)各コアシート24は、第1嵌合部43の裏側において、第1嵌合部43のプレス成形時に形成される凹部44を有する。そして、第1嵌合部43の中心43aと凹部44の中心44aとが軸方向に沿う同一直線L2上に位置している。この構成によれば、プレス加工にて形成される第1嵌合部43の形状を、精度良く形成することが可能となる。
(10)各コアシート24において、複数の磁極形成部32の各々は、永久磁石23が内部に配置される磁石用孔33を有する。そして、磁石用孔33は、径方向内側に向かって突出する折返し形状をなす。この構成によれば、リラクタンストルクに寄与する外側コア部34の大きさを確保することが可能となる。
(11)各コアシート24において、複数の磁極形成部32の各々は、磁石用孔33の径方向外側の部位である外側コア部34を有する。第1嵌合部43及び第2嵌合部45は、外側コア部34にそれぞれ設けられている。この構成によれば、磁石用孔33がV字状をなすことで、外側コア部34の面積が確保されている。このため、第1嵌合部43及び第2嵌合部45の形成位置を外側コア部34に設定することで、第1嵌合部43及び第2嵌合部45の形成位置の設定自由度を向上させることが可能となる。
(12)第2嵌合部45は、その中心45aが第2磁極形成部42の外側コア部34の径方向中心線34aよりも径方向外側に位置するように設けられている。第2嵌合部45の形成位置が製造誤差により周方向にずれてしまったとき、第2嵌合部45が径方向内側に位置する(すなわち距離rが小さい)ほど、オフセット角度θ2の誤差が大きくなる。したがって、第2嵌合部45が前記径方向中心線34aよりも径方向外側にあることで、オフセット角度θ2の誤差を小さく抑えることが可能となる。
(13)第1嵌合部43は、軸方向から見て円形をなしている。これにより、第1嵌合部43の周りにおける応力の均一化を図ることができる。同様に、第2嵌合部45は、軸方向から見て円形をなしている。これにより、第2嵌合部45の周りにおける応力の均一化を図ることができる。
(14)各磁極形成部32には、第1嵌合部43または第2嵌合部45が1つのみ設けられている。第1嵌合部43及び第2嵌合部45は、磁極形成部32における磁束の流れを阻害する要因となる。このため、1つの磁極形成部32に設けられる第1嵌合部43または第2嵌合部45の数を最小にすることで、各磁極形成部32における磁束の流れの悪化を抑えることが可能となる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ロータコア22を形成する複数のコアシート24が、第2嵌合部45のオフセット角度θ2が異なるコアシート24を含んでいてもよい。
例えば、図7に示すロータコア22では、第1コアシート群51と第2コアシート群52とが軸方向に重ねられている。第1コアシート群51は、互いに同一形状の複数のコアシート24が積層されて構成されている。第1コアシート群51を構成する複数のコアシート24をそれぞれ第1コアシート24aとする。複数の第1コアシート24aは、互いに同一形状である。また、第2コアシート群52を構成する複数のコアシート24をそれぞれ第2コアシート24bとする。複数の第2コアシート24bは、互いに同一形状である。
ここで、第1コアシート24aにおける第2嵌合部45のオフセット角度θ2をα°とし、第2コアシート24bにおける第2嵌合部45のオフセット角度θ2をβ°とする。図7に示す例では、αがプラスの値であるとき、βがマイナスの値とされている。すなわち、第2コアシート24bの第2嵌合部45は、第1コアシート24aの第2嵌合部45に対して反対方向にオフセットされている。これにより、ロータ20の磁極のスキュー構造において、軸方向の一方側にかけての周方向への変位を、第1コアシート群51と第2コアシート群52とで反対向きとすることができる。したがって、ロータ20の磁極がスキュー構造を有することによって生じる軸方向へのスラスト力が、第1コアシート群51と第2コアシート群52とで反対向きとなる。このため、第1コアシート群51及び第2コアシート群52の各々で生じるスラスト力を足し合わせたロータ20全体のスラスト力を小さく抑えることが可能となる。
さらに、図7に示す例では、プラス値であるαとマイナス値であるβの絶対値が等しく設定されている。これにより、ロータ20の磁極のスキュー構造において、軸方向の一方側にかけての周方向への変位を、第1コアシート群51と第2コアシート群52とで同等とすることが可能となる。これにより、第1コアシート群51及び第2コアシート群52の各々で生じるスラスト力を相殺させて、ロータ20全体で生じるスラスト力をより小さく抑えることが可能となる。なお、図8には、αをプラスの値として、α<βに設定した例を示している。
・図9に示すように、第2嵌合部45が、コアシート24を貫通しない凹部であってもよい。この構成によれば、第2嵌合部45を貫通孔とする場合に比べて、第2嵌合部45の磁気抵抗を小さく抑えることが可能となる。
・上記実施形態のコアシート24では、中心軸L1を中心とする同一円上に配置される複数の第1嵌合部43と複数の第2嵌合部45とからなる凹凸群を1つのみ設けているが、これに特に限定されるものではなく、当該凹凸群を2つ以上設けてもよい。
例えば、図10に示すコアシート24は、中心軸L1を中心とする第1基準円X1上に配置される複数の第1嵌合部43と複数の第2嵌合部45とからなる第1凹凸群61を有している。また、コアシート24は、中心軸L1を中心とする第2基準円X2上に配置される複数の第1嵌合部43と複数の第2嵌合部45とからなる第2凹凸群62を有している。第2基準円X2は、第1基準円X1よりも径が小さい。
第1凹凸群61において、第1嵌合部43と第2嵌合部45とは、例えば、複数の磁極形成部32に対して周方向に交互に設けられている。また、第2凹凸群62において、例えば、第1嵌合部43と第2嵌合部45とは、複数の磁極形成部32に対して周方向に交互に設けられている。ここで、複数の磁極形成部32において、第1凹凸群61の第1嵌合部43が設けられる磁極形成部32を第1磁極形成部41とし、第1凹凸群61の第2嵌合部45が設けられる磁極形成部32を第2磁極形成部42とする。各第1磁極形成部41には、第1凹凸群61の第1嵌合部43と第2凹凸群62の第2嵌合部45とが1つずつ設けられている。各第2磁極形成部42には、第1凹凸群61の第2嵌合部45と第2凹凸群62の第1嵌合部43とが1つずつ設けられている。第1凹凸群61及び第2凹凸群62の各々の第1嵌合部43は、磁極形成部32の周方向中心に設けられている。第1凹凸群61及び第2凹凸群62の各々の第2嵌合部45は、磁極形成部32の周方向中心から周方向にオフセットした位置に設けられている。
第1凹凸群61及び第2凹凸群62の各々において、同一の凹凸群内の第1嵌合部43と第2嵌合部45とが互いに対応している。すなわち、各コアシート24が積層された状態において、第1凹凸群61の第1嵌合部43は、隣接するコアシート24における第1凹凸群61の第2嵌合部45に嵌合される。また、第2凹凸群62の第1嵌合部43は、隣接するコアシート24における第2凹凸群62の第2嵌合部45に嵌合される。
図10に示すような構成によれば、第1凹凸群61と第2凹凸群62とによって、軸方向に積層される各コアシート24の結合強度を向上させることが可能となる。また、第1凹凸群61及び第2凹凸群62のそれぞれにおいて、第1嵌合部43及び第2嵌合部45の位置の基準となる第1基準円X1と第2基準円X2とが、互いに径が異なっている。これにより、1つの磁極形成部32において、第1嵌合部43と第2嵌合部45とが周方向に並ばない構成となる。このため、第1嵌合部43及び第2嵌合部45が外側コア部34の周方向の縁部に近い位置に設けられることによる、外側コア部34の剛性低下を回避することが可能となる。
また、同構成では、各磁極形成部32に、第1嵌合部43及び第2嵌合部45が1つずつ設けられている。すなわち、1つの磁極形成部32に、第1凹凸群61及び第2凹凸群62の両方の第2嵌合部45が設けられていない構成となっている。したがって、磁気抵抗が第1嵌合部43よりも大きい第2嵌合部45が1つの磁極形成部32に複数設けられることがなく、その結果、磁極形成部32における磁気抵抗の増加を抑えることが可能となる。
なお、図10に示す構成において、各第1磁極形成部41に、第1凹凸群61及び第2凹凸群62の各々の第1嵌合部43を設け、各第2磁極形成部42に、第1凹凸群61及び第2凹凸群62の各々の第2嵌合部45を設けてもよい。また、図10に示す構成では、コアシート24が凹凸群を2つ(第1凹凸群61及び第2凹凸群62)のみ備えるが、これに限らず、凹凸群を3つ以上備えていてもよい。なお、凹凸群を3つ以上設ける場合においても、凹凸群の配置の基準となる基準円は、各凹凸群で互いに異なる径に設定される。
・上記実施形態のコアシート24において、第1嵌合部43及び第2嵌合部45の中心43a,45aを、外側コア部34の径方向中心線34aよりも径方向内側に設定してもよい。
・上記実施形態において、転積角度θaは、θa=θ1+θ2に限定されることはなく、適宜変更可能である。すなわち、上記実施形態においては、転積角度θaは、θa=(θ1×(2N-1))+θ2(ただし、Nは1以上の整数)であればよい。
・複数のコアシート24を複数枚毎に転積角度θaだけ回転された状態で積層してもよい。この場合、回転状態で積層しないコアシート24同士は、第1嵌合部43と凹部44との嵌合によって互いに結合される。
・上記実施形態のコアシート24では、複数の磁極形成部32に対し、第1嵌合部43と第2嵌合部45とを周方向に交互に配置したが、これに特に限定されるものではない。例えば、複数の第1嵌合部43及び複数の第2嵌合部45が周方向において連続して配置される構成であってもよい。また、複数の磁極形成部32の全てに第1嵌合部43または第2嵌合部45を設ける必要はない。例えば、周方向において1つおきの磁極形成部32に対し、第1嵌合部43と第2嵌合部45とを交互に設けてもよい。なお、第1嵌合部43及び第2嵌合部45の配置によっては、転積角度θaを、θa=(θ1×N)+θ2(ただし、Nは1以上の整数)とすることが可能である。
・第1嵌合部43の中心43aを第1磁極形成部41の周方向中心C1に対して周方向にオフセットした位置に設定してもよい。なお、この場合、第1嵌合部43のオフセット角度を、第2嵌合部45のオフセット角度θ2とは異ならせる必要がある。このような構成によれば、第1嵌合部43の配置の自由度を向上させることが可能となる。
・上記実施形態及び図10に示すコアシート24において、第1嵌合部43及び第2嵌合部45の凹凸関係を逆にしてもよい。すなわち、第1嵌合部43が軸方向に窪む凹状をなし、第2嵌合部45が軸方向に突出する凸状をなしていてもよい。
・ロータ20の極数、すなわち、1つのコアシート24における磁極形成部32の数は、上記実施形態の8個に限らず、7個以下、または9個以上に設定してもよい。
・磁石用孔33の軸方向視の形状は、上記実施形態に限定されるものではなく、U字状等、コアシート24の径方向内側に突出するその他の折返し形状であってもよい。また、I字状等、折返し形状以外であってもよい。
・上記実施形態における第1嵌合部43及び第2嵌合部45を、ステータコア11を形成するコアシートに適用可能である。
・本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
(付記)
本発明の特徴を以下の通り示す。
[1]複数の磁極形成部(32)を周方向において等間隔に備えるコアシート(24)が軸方向に複数積層されてなる回転電機のコア(22)であって、前記複数のコアシートの各々は、第1嵌合部(43)と、第2嵌合部(45)と、を有し、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、軸方向に突出する凸状をなし、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の他方は、軸方向に窪む凹状をなし、軸方向に重なり合う一対の前記コアシートは、一方のコアシートの前記第1嵌合部と他方のコアシートの前記第2嵌合部との嵌合により、互いに結合され、同一の前記コアシートに設けられた前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている、回転電機のコア。
[2]前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部は、前記第1嵌合部が設けられた第1磁極形成部(41)と、前記第2嵌合部が設けられた第2磁極形成部(42)と、を含み、前記第1嵌合部の中心(43a)は、前記第1磁極形成部の周方向中心(C1)上に設定され、前記第2嵌合部の中心(45a)は、前記第2磁極形成部の周方向中心(C2)に対して周方向にオフセットされた位置に設定されている、[1]に記載の回転電機のコア。
[3]前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部は、前記第1嵌合部が設けられた第1磁極形成部(41)と、前記第2嵌合部が設けられた第2磁極形成部(42)と、を含み、前記第1嵌合部の中心(43a)は、前記第1磁極形成部の周方向中心(C1)に対して周方向にオフセットされた位置に設定され、前記第2嵌合部の中心(45a)は、前記第2磁極形成部の周方向中心(C2)に対して周方向にオフセットされた位置に設定されている、[1]に記載の回転電機のコア。
[4]前記コアシートの中心軸(L1)から前記第2嵌合部の中心までの距離rと、前記第2嵌合部のオフセット角度θ2と、前記コアシートの板厚tとの関係が、0.1t≦r×sin(θ2)を満たすように構成されている、[2]に記載の回転電機のコア。
[5]前記複数のコアシートは、1枚毎または複数枚毎に転積角度θaだけ回転された状態で積層され、前記複数の磁極形成部のピッチ角度をθ1とし、前記第2嵌合部のオフセット角度をθ2としたとき、前記転積角度θaは、θa=(θ1×N)+θ2(ただし、Nは1以上の整数)である、[2]または[4]に記載の回転電機のコア。
[6]前記複数の磁極形成部は、前記第1磁極形成部と前記第2磁極形成部とが周方向において交互に複数配置されて構成されている、[2]から[5]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[7]前記第1嵌合部は、軸方向に突出する凸状をなし、前記第2嵌合部は、前記コアシートを軸方向に貫通する貫通孔(45)である、[2]から[6]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[8]前記各コアシートにおける前記第2嵌合部のオフセット角度(θ2)が全て同じである、[2]から[7]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[9]前記複数のコアシートは、前記第2嵌合部のオフセット角度(θ2)が異なるコアシートを含んでいる、[2]から[7]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[10]軸方向に窪む凹状をなす前記第1嵌合部または前記第2嵌合部は、前記コアシートを軸方向に貫通する貫通孔(45)である、[1]から[9]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[11]前記第1嵌合部は、軸方向に突出する凸状をなし、前記第2嵌合部は、軸方向に窪む凹状をなし、前記各コアシートは、前記第1嵌合部の裏側において、前記第1嵌合部のプレス成形時に形成される凹部(45)を有し、前記第1嵌合部の中心(43a)と前記凹部の中心(45a)とが軸方向に沿う同一直線(L2)上に位置している、[1]から[10]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[12]前記回転電機のコアは、回転電機(M)のロータ(20)に用いられるロータコア(22)であり、前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部の各々は、永久磁石(23)が内部に配置される磁石用孔(33)を有し、前記磁石用孔は、径方向内側に向かって突出する折返し形状をなす、[1]から[11]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[13]前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部の各々は、前記磁石用孔の径方向外側の部位である外側コア部(34)を有し、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、前記外側コア部にそれぞれ設けられている、[12]に記載の回転電機のコア。
[14]前記各コアシートは、前記コアシートの中心軸(L1)を中心とする第1基準円(X1)上に配置される前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とからなる第1凹凸群(61)と、前記中心軸を中心とする、前記第1基準円よりも径が小さい第2基準円(X2)上に配置される前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とからなる第2凹凸群(62)と、を備える、[1]から[13]のいずれか1つに記載の回転電機のコア。
[15]ロータコア(22)を有するロータ(20)と、ステータコア(11)を有するステータ(10)と、を備えた回転電機(M)であって、前記ロータコア及び前記ステータコアの少なくとも一方は、複数の磁極形成部(32)を周方向において等間隔に備えるコアシート(24)が軸方向に複数積層されてなり、前記複数のコアシートの各々は、第1嵌合部(43)と、第2嵌合部(45)と、を有し、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、軸方向に突出する凸状をなし、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の他方は、軸方向に窪む凹状をなし、軸方向に重なり合う一対の前記コアシートは、一方のコアシートの前記第1嵌合部と他方のコアシートの前記第2嵌合部との嵌合により、互いに結合され、同一の前記コアシートに設けられた前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている、回転電機。
10 ステータ、11 ステータコア、20 ロータ、22 ロータコア、23 永久磁石、24 コアシート、32 磁極形成部、33 磁石用孔、34 外側コア部、41 第1磁極形成部、42 第2磁極形成部、43 第1嵌合部、43a 中心、44 凹部、44a 中心、45 第2嵌合部(貫通孔)、45a 中心、61 第1凹凸群、62 第2凹凸群、L2 直線、r 距離、t 板厚、θ1 ピッチ角度、θ2 オフセット角度、θa 転積角度、C1 第1磁極形成部の周方向中心、C2 第2磁極形成部の周方向中心、L1 中心軸、M 回転電機、X1 第1基準円、X2 第2基準円。

Claims (15)

  1. 複数の磁極形成部(32)を周方向において等間隔に備えるコアシート(24)が軸方向に複数積層されてなる回転電機のコア(22)であって、
    前記複数のコアシートの各々は、第1嵌合部(43)と、第2嵌合部(45)と、を有し、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、軸方向に突出する凸状をなし、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の他方は、軸方向に窪む凹状をなし、
    軸方向に重なり合う一対の前記コアシートは、一方のコアシートの前記第1嵌合部と他方のコアシートの前記第2嵌合部との嵌合により、互いに結合され、
    同一の前記コアシートに設けられた前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている、
    回転電機のコア。
  2. 前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部は、前記第1嵌合部が設けられた第1磁極形成部(41)と、前記第2嵌合部が設けられた第2磁極形成部(42)と、を含み、
    前記第1嵌合部の中心(43a)は、前記第1磁極形成部の周方向中心(C1)上に設定され、
    前記第2嵌合部の中心(45a)は、前記第2磁極形成部の周方向中心(C2)に対して周方向にオフセットされた位置に設定されている、
    請求項1に記載の回転電機のコア。
  3. 前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部は、前記第1嵌合部が設けられた第1磁極形成部(41)と、前記第2嵌合部が設けられた第2磁極形成部(42)と、を含み、
    前記第1嵌合部の中心(43a)は、前記第1磁極形成部の周方向中心(C1)に対して周方向にオフセットされた位置に設定され、
    前記第2嵌合部の中心(45a)は、前記第2磁極形成部の周方向中心(C2)に対して周方向にオフセットされた位置に設定されている、
    請求項1に記載の回転電機のコア。
  4. 前記コアシートの中心軸(L1)から前記第2嵌合部の中心までの距離rと、前記第2嵌合部のオフセット角度θ2と、前記コアシートの板厚tとの関係が、0.1t≦r×sin(θ2)を満たすように構成されている、
    請求項2に記載の回転電機のコア。
  5. 前記複数のコアシートは、1枚毎または複数枚毎に転積角度θaだけ回転された状態で積層され、
    前記複数の磁極形成部のピッチ角度をθ1とし、前記第2嵌合部のオフセット角度をθ2としたとき、前記転積角度θaは、θa=(θ1×N)+θ2(ただし、Nは1以上の整数)である、
    請求項2に記載の回転電機のコア。
  6. 前記複数の磁極形成部は、前記第1磁極形成部と前記第2磁極形成部とが周方向において交互に複数配置されて構成されている、
    請求項2に記載の回転電機のコア。
  7. 前記第1嵌合部は、軸方向に突出する凸状をなし、
    前記第2嵌合部は、前記コアシートを軸方向に貫通する貫通孔(45)である、
    請求項2に記載の回転電機のコア。
  8. 前記各コアシートにおける前記第2嵌合部のオフセット角度(θ2)が全て同じである、
    請求項2に記載の回転電機のコア。
  9. 前記複数のコアシートは、前記第2嵌合部のオフセット角度(θ2)が異なるコアシートを含んでいる、
    請求項2に記載の回転電機のコア。
  10. 軸方向に窪む凹状をなす前記第1嵌合部または前記第2嵌合部は、前記コアシートを軸方向に貫通する貫通孔(45)である、
    請求項1に記載の回転電機のコア。
  11. 前記第1嵌合部は、軸方向に突出する凸状をなし、
    前記第2嵌合部は、軸方向に窪む凹状をなし、
    前記各コアシートは、前記第1嵌合部の裏側において、前記第1嵌合部のプレス成形時に形成される凹部(45)を有し、
    前記第1嵌合部の中心(43a)と前記凹部の中心(45a)とが軸方向に沿う同一直線(L2)上に位置している、
    請求項1に記載の回転電機のコア。
  12. 前記回転電機のコアは、回転電機(M)のロータ(20)に用いられるロータコア(22)であり、
    前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部の各々は、永久磁石(23)が内部に配置される磁石用孔(33)を有し、
    前記磁石用孔は、径方向内側に向かって突出する折返し形状をなす、
    請求項1に記載の回転電機のコア。
  13. 前記各コアシートにおいて、前記複数の磁極形成部の各々は、前記磁石用孔の径方向外側の部位である外側コア部(34)を有し、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、前記外側コア部にそれぞれ設けられている、
    請求項12に記載の回転電機のコア。
  14. 前記各コアシートは、
    前記コアシートの中心軸(L1)を中心とする第1基準円(X1)上に配置される前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とからなる第1凹凸群(61)と、
    前記中心軸を中心とする、前記第1基準円よりも径が小さい第2基準円(X2)上に配置される前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とからなる第2凹凸群(62)と、
    を備える、
    請求項1に記載の回転電機のコア。
  15. ロータコア(22)を有するロータ(20)と、
    ステータコア(11)を有するステータ(10)と、を備えた回転電機(M)であって、
    前記ロータコア及び前記ステータコアの少なくとも一方は、複数の磁極形成部(32)を周方向において等間隔に備えるコアシート(24)が軸方向に複数積層されてなり、
    前記複数のコアシートの各々は、第1嵌合部(43)と、第2嵌合部(45)と、を有し、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の一方は、軸方向に突出する凸状をなし、
    前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の他方は、軸方向に窪む凹状をなし、
    軸方向に重なり合う一対の前記コアシートは、一方のコアシートの前記第1嵌合部と他方のコアシートの前記第2嵌合部との嵌合により、互いに結合され、
    同一の前記コアシートに設けられた前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは、軸方向において互いに重ならない位置に設けられている、
    回転電機。
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