JP2024039994A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材のガタつきに起因した異音の発生を抑制できるコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ1は、第1フード部22の外周面に設けられたロック突起23及び検知アーム係止突起24を有する第1ハウジング2と、第1ハウジング2との嵌合状態が完全嵌合状態のときにロック突起23をロック部37bがロックする可撓性のロックアーム37と、第1フード部22の外方に嵌合される第2フード部32と、第2フード部32に設けられた一対の対向壁部38における互いの対向面に設けられた側方突出部39とを有する第2ハウジング3と、第2ハウジング3に対し相対移動可能な基体41に設けられた一対の側方アーム43の外側面に設けられ、本係止位置において側方突出部39を押圧付勢する付勢用突起47を有する嵌合検知部材4と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、嵌合検知部材(CPA)付きのコネクタに関する。
従来、コネクタにおいては、相手側コネクタとの嵌合状態が完全なるものであるか否かを作業者等に判断させるための技術が知られている。例えば、コネクタは、仮係止位置と本係止位置との間でのハウジングに対する相対移動が可能な嵌合検知部材(CPA)を備えている(特許文献1)。
この嵌合検知部材は、コネクタと相手側コネクタとの間(コネクタ間)の嵌合状態が完全なるものでなければ(所謂、中途嵌合状態であれば)、仮係止位置から本係止位置まで移動させることができず、その嵌合状態が完全なるものであれば(所謂、完全嵌合状態であれば)、仮係止位置から本係止位置まで移動させることができる。
そこで、作業者等は、そのようなハウジング対する嵌合検知部材の相対的な位置関係に基づいて、コネクタ間の嵌合状態が完全なるものであるのか否かを判断することができる。
特開2021-180144号公報
ところで、嵌合検知部材とハウジングの間には、組付けるためのクリアランスが設けられているため、嵌合検知部材がコネクタのハウジングに組付けられた状態において、クリアランスにより嵌合検知部材がガタつくことが懸念される。さらに、嵌合されたコネクタと相手側コネクタとが車両に搭載され、走行時等の振動が加わると、嵌合検知部材のガタつきに起因して異音が発生することが懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材のガタつきに起因した異音の発生を抑制できるコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記を特徴としている。
第1端子を収容保持する第1ハウジング本体と、前記第1ハウジング本体が内方に配置されるように形成された筒状の第1フード部と、前記第1フード部の外周面に設けられたロック突起と、前記ロック突起よりもハウジング後方における前記第1フード部の外周面に設けられた検知アーム係止突起とを有する第1ハウジングと、
前記第1端子に電気的に接続される第2端子を収容保持する第2ハウジング本体と、前記第2ハウジング本体の外周面に設けられて前記第1ハウジングとの嵌合状態が完全嵌合状態のときに前記ロック突起をロック部が解除可能にロックする可撓性のロックアームと、前記第2ハウジング本体が内方に配置されるように形成されて前記第1フード部の外方に嵌合される筒状の第2フード部と、前記ロックアームを挟んでハウジング幅方向で対向するように前記第2フード部に設けられた一対の対向壁部と、前記一対の対向壁部における互いの対向面に設けられた側方突出部とを有する第2ハウジングと、
前記第2ハウジングに組み付けられ、前記嵌合状態が前記完全嵌合状態において仮係止位置と本係止位置との間で前記第2ハウジングに対し相対移動可能な基体と、前記基体に突設されたスライド操作部と、前記基体から前記第1ハウジングに向けて突設され、前記仮係止位置において先端部が前記ロック部と離脱方向に対向し、前記本係止位置において前記先端部が前記ロック部と嵌合方向に対向するように位置して前記検知アーム係止突起を係止する可撓性の検知アームと、前記検知アームを挟んでハウジング幅方向で対向するように前記基体に設けられた一対の側方アームと、前記側方アームの外側面に設けられ、前記本係止位置において前記側方突出部を押圧付勢する付勢用突起とを有する嵌合検知部材と、
を備えたことを特徴とするコネクタ。
本発明に係るコネクタによれば、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材のガタつきに起因した異音の発生を抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合前におけるコネクタの斜視図である。 図2は、図1に示した第2ハウジングと嵌合検知部材の組み付け前における斜視図である。 図3は、図2に示した第2ハウジングを第1ハウジング側から視た斜視図である。 図4は、図1に示した第2ハウジングを第1ハウジング側から視た正面図である。 図5は、図2に示した嵌合検知部材を下方側から視た斜視図である。 図6は、図1に示した第1ハウジングと第2ハウジングの完全嵌合状態におけるコネクタの斜視図である。 図7は、本第1実施形態に係るロックアームのロック部がロック突起を解除可能にロックした完全嵌合状態におけるコネクタの縦断面図である。 図8は、図7に示した嵌合検知部材が仮係止位置より本係止位置側へスライドされた状態を示すコネクタの縦断面図である。 図9は、図8のIX-IX断面矢視図である。 図10は、図8に示した嵌合検知部材が本係止位置へスライドされた状態を示すコネクタの縦断面図である。 図11は、図10のXI-XI断面矢視図である。 図12は、嵌合検知部材が本係止位置へスライドされた嵌合完了状態におけるコネクタの斜視図である。 図13は、本発明の第2実施形態に係る嵌合検知部材の斜視図である。 図14は、本第2実施形態に係る第2ハウジングを第1ハウジング側から視た斜視図である。 図15は、本第2実施形態に係る嵌合検知部材が本係止位置へスライドされた嵌合完了状態におけるコネクタの水平断面図である。 図16は、本発明の第3実施形態に係る嵌合検知部材の斜視図である。 図17は、図16に示した嵌合検知部材を下方側から視た斜視図である。 図18は、本第3実施形態に係る第1ハウジングの斜視図である。 図19は、本第3実施形態に係る嵌合検知部材が本係止位置へスライドされた嵌合完了状態におけるコネクタの縦断面図である。 図20は、図19のXX-XX断面矢視図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る第1ハウジング2と第2ハウジング3の嵌合前におけるコネクタ1の斜視図である。図2は、図1に示した第2ハウジング3と嵌合検知部材4の組み付け前における斜視図である。
なお、本明細書中、コネクタ1の前後方向、上下方向および左右幅方向は、図1に示した矢印の方向に従うものとする。即ち、前後方向とは、コネクタ1のコネクタ嵌合方向に沿う方向であり、第1ハウジング2が嵌合される側を第2ハウジング3の前方とする。また、上下方向とは、扁平直方体状の第2ハウジング3におけるコネクタ嵌合方向と直交する短手方向(高さ方向)であり、嵌合検知部材4が組み付けられる側を上方とする。更に、左右幅方向とは、扁平直方体状の第2ハウジング3におけるコネクタ嵌合方向と直交する長手方向(幅方向)である。
図1に示す本第1実施形態に係るコネクタ1は、例えば、自働車等に使用されるワイヤハーネス等に適用される。ここでは、コネクタ1は、ワイヤハーネスを構成する複数の電線を接続する電線対電線接続用の接続機構であり、例えば、エアバッグ回路において用いられる。このコネクタ1は、図示しない第1端子を収容保持する第1ハウジング2と、図示しない第2端子を収容保持する第2ハウジング3と、第2ハウジング3に組み付けられる嵌合検知部材4と、を備える。
第1端子及び第2端子は、金属等の導電性材料によってそれぞれ所定形状に成形され、電線の端末の芯線が圧着や溶着等の所定の接続形態で物理的且つ電気的に接続される。本実施形態では、第1端子を雄端子として成形し、第2端子を雌端子として成形している。但し、第1端子と第2端子は、互いに嵌合された上で物理的且つ電気的に接続されるものであるならば、その何れが雌端子であってもよく雄端子であってもよい。
第1ハウジング2は、図1に示すように、合成樹脂等の絶縁性材料によって所定形状に成形された雄ハウジングである。第1ハウジング2は、第1端子を収容保持する第1ハウジング本体21と、第1ハウジング本体21が内方に配置されるように形成された筒状の第1フード部22と、第1フード部22の外周面に設けられたロック突起23及び検知アーム係止突起24と、第1フロントホルダ29と、を有する。
第1ハウジング本体21は、複数個の第1端子を収容及び保持するために複数の端子収容室21aが設けられている。それぞれの端子収容室21aは、嵌合方向に沿って第1端子を1つずつ収容及び保持するように形成されている。端子収容室21aは、嵌合方向前方に開口部を有しており、この開口部から突出した第1端子の端子接続部が第2端子の端子接続部に嵌合される。この端子収容室21aの嵌合方向後方の開口部からは、第1端子の電線接続部に接続されている電線が外方に引き出される。
本実施形態のそれぞれの端子収容室21aは、角筒状の第1フード部22の内方に配置された扁平直方体状の第1ハウジング本体21の内方に格子状に並べて配置され、かつ、第1フード部22から嵌合方向後方に突出させている。
第1フード部22は、図1に示すように、筒状であり、第1ハウジング本体21が内方に配置されるように形成される。第1フード部22は、その筒軸方向が、嵌合方向に沿うように配置される。第1フード部22は、前方に開口部22aを有しており、第2ハウジング3の第2ハウジング本体31は、その開口部22aから挿入される(図7、参照)。
ロック突起23は、図1に示すように、第1フード部22の外周面に設けられた突出体であり、コネクタ嵌合工程において、嵌合方向において後述するロックアーム37のロック部37bと向き合うことができるように形成されている。ロック突起23は、完全嵌合状態のときに、ロック部37bよりも離脱方向側(嵌合方向後側)に位置するように、第1フード部22の外周面に対して形成されている。
ロック部37bとロック突起23は、完全嵌合状態のときに、嵌合方向で互いに接触させてもよく、嵌合方向で間隔が空いていてもよい。但し、間隔を空ける場合には、その間隔が詰まってロック部37bとロック突起23とが接触した際に、完全嵌合状態が損なわれないような間隔を設定する。この例示のロック突起23は、方体状に形成されている。
検知アーム係止突起24は、図1に示すように、第1フード部22の外周面に設けられた突出体であり、コネクタ嵌合工程において、嵌合方向においてロックアーム37のロック部37bと向き合うことができるように形成されている。検知アーム係止突起24は、完全嵌合状態のときに、ロック部37bよりも嵌合方向前側に位置するように、第1フード部22の外周面に対して形成されている。
ロック部37bおよび検知アーム係止突起24は、完全嵌合状態のときに、嵌合方向で互いに接触する。この検知アーム係止突起24は、方体状に形成されており、ハウジング後方側に、第1フード部22の外周面に向かうに伴って離脱方向(第1ハウジング2の嵌合方向後方)に傾斜する被係止傾斜面24aが形成されている。
また、本係止位置において被係止傾斜面24aと対向する嵌合検知部材4の検知アーム42には、係止傾斜面42bが設けられている。
第1フロントホルダ29は、図7に示すように、第1ハウジング本体21の前方に装着されて、図示しない係止構造により第1ハウジング本体21に対して係止されることで、第1ハウジング2に保持される。第1フロントホルダ29は、端子収容室21aに収容された第1端子を二重係止する。
第2ハウジング3は、図3及び図4に示すように、合成樹脂等の絶縁性材料によって所定形状に成形された雌ハウジングである。第2ハウジング3は、第2端子を収容保持する第2ハウジング本体31と、第2ハウジング本体31の外周面に設けられた可撓性のロックアーム37と、第2ハウジング本体31が内方に配置されるように形成された筒状の第2フード部32と、第2フロントホルダ30と、を有する。
第2ハウジング本体31は、図3及び図4に示すように、複数個の第2端子を収容及び保持するために複数の端子収容室31aが設けられている。それぞれの端子収容室31aは、嵌合方向に沿って第2端子を1つずつ収容及び保持するように形成されている。端子収容室31aは、前方に開口部を有しており、この開口部から端子収容室31aに挿入された第1端子の端子接続部が第2端子の端子接続部に嵌合される。この端子収容室31aの後方の開口部からは、第2端子の電線接続部に接続されている電線が外方に引き出される。
第2フロントホルダ30は、図2および図4に示すように、第2ハウジング本体31の前方に装着されて、図2中に示されている係止構造により第2ハウジング本体31に対して係止されることで、第2ハウジング3に保持される。即ち、第2フロントホルダ30の上方に突出する突起30aが、第2ハウジング本体31に設けられている係止アーム31bの本係止溝31cに係止されることで、第2フロントホルダ30は、第2ハウジング3に本係止状態とされる。第2ハウジング3に保持された第2フロントホルダ30は、端子収容室31aに収容された第2端子を二重係止する。
第2フロントホルダ30には、嵌合方向において対向する複数の第1端子にそれぞれ対応して開口が形成されており、各開口を介して第1端子の端子接続部が端子収容室31aの前方の開口部に挿入される。
本実施形態のそれぞれの端子収容室31aは、角筒状の第2フード部32の内方に配置された扁平直方体状の第2ハウジング本体31の内方に格子状に並べて配置され、かつ、第2フード部32から後方側に突出している。
第2フード部32は、図3及び図4に示すように、筒状であり、第2ハウジング本体31が内方に配置されるように形成される。第2フード部32は、その筒軸方向が、嵌合方向に沿うように配置される。第2ハウジング本体31と第2フード部32との間には、環状空間部33が形成されている。そして、第1ハウジング2と第2ハウジング3のコネクタ嵌合工程に際して、第1ハウジング2の第1フード部22が、第2ハウジング本体31を内方に包み込むように収容される。
第2フード部32の後方上部には、嵌合検知部材4の一部を外方に露出させるように操作溝34が形成されている。操作溝34は、嵌合検知部材4に対する作業者等の操作を行うために設けられている。
操作溝34は、操作空間部34aと、可動空間部34bとを有している。操作空間部34aは、操作溝34において、嵌合検知部材4を外方に露出させている空間部分であり、作業者等が操作を行う際に利用される。操作空間部34aは、側壁34a1を有している。側壁34a1は、左右幅方向で対向するように形成されており、第2ハウジング3の外壁の一部を構成している。可動空間部34bは、操作溝34において、嵌合検知部材4と第2ハウジング本体31の外周面との間に設けられている空間であり、嵌合方向前側において環状空間部33と連通している。
図2及び図3に示すように、操作空間部34aよりも嵌合方向前側には、収容空間部35が配置されており、操作空間部34aの嵌合方向前側に連通している。
収容空間部35は、ロック用壁部36と、対向壁部38とを有している。ロック用壁部36は、上下方向において環状空間部33側とは反対側で、第2ハウジング本体31に対して上方向に対向するよう形成されており、嵌合検知部材4の一部を収容する。対向壁部38は、ロック用壁部36の両端部を繋ぐよう形成されており、左右幅方向において対向して一対形成されている。また、ロック用壁部36及び対向壁部38は、第2フード部32の一部を構成している。
図3及び図4に示すように、一対の対向壁部38における互いの対向面には、内方へ突出する側方突出部39がそれぞれ嵌合方向に沿って延設されている。一方の側方突出部39は、他方の側方突出部39に向けて突出して形成されている。他方の側方突出部39も同様に、一方の側方突出部39に向けて突出して形成されている。
ロックアーム37は、図2,3及び図7に示すように、第2ハウジング本体31の上方向側の外周面に対して一体化されて片持ち梁状に形成されており、第1ハウジング2に係止されることで、完全嵌合状態を保持させる。ロックアーム37は、一対の側壁34a1がロックアーム37を挟むよう形成されている。また、ロックアーム37は、可撓性を有しており、嵌合検知部材4が取り付け可能となっている。また、ロックアーム37は、基部37aと、ロック部37bと、解除レバー部37cと、支持部37dと、ガイドレール37eとを有している。
基部37aは、嵌合方向後側の一端が下方に曲がって第2ハウジング本体31の上方向側の外周面に固定され、かつ嵌合方向前側の他端が嵌合方向前方に延在するよう形成されている。
ロック部37bは、基部37aの嵌合方向前側の他端に形成され、ロック用壁部36と下方向において対向するように形成されている。ロック部37bは、第1ハウジング2に設けられたロック突起23を係止するものであり、係止を解除可能に、第1ハウジング2を第2ハウジング3に対してロックするものである。
解除レバー部37cは、嵌合方向前側の一端がロック部37bに接続され、嵌合方向後側の他端が嵌合方向後方に延在するよう形成されている。解除レバー部37cは、ロックアーム37の両側壁が嵌合方向に延びる半矢じり形状に形成されており、支持部37dを有している。
支持部37dは、第2ハウジング3単体での状態において、第2ハウジング本体31との間に隙間が形成されている。支持部37dは、第2ハウジング本体31の外周面と上下方向に対向するものであり、左右幅方向から見た場合に、基部37aの嵌合方向後側の一端と重なるよう形成されている。
ガイドレール37eは、図4に示すように、各側壁34a1に向かってそれぞれ突出し、かつ嵌合方向に延在するとともに、嵌合方向後側の一部が第2ハウジング本体31から離れる方向に向かって形成されている。本第1実施形態におおける一対のガイドレール37eは、解除レバー部37cにおける各側壁34a1にそれぞれ対向する位置に設けられている。
本実施形態のコネクタ1は、図6及び図7に示すように、嵌合方向において第2ハウジング3に対して相対移動が可能に形成され、作業者等が第1ハウジング2との完全嵌合状態を判断するための嵌合検知部材4を有する。
嵌合検知部材4は、ロックアーム37に取り付けられる。嵌合検知部材4は、ロックアーム37よりも第2ハウジング3の外方寄りに配置され、かつ、少なくとも嵌合方向後側が操作溝34の操作空間部34aに配置されるように、第2ハウジング3に対して組み付けられる。従って、操作空間部34aにおいては、嵌合検知部材4の少なくとも嵌合方向後側が外方に露出している。
本実施形態のコネクタ1においては、操作空間部34aを嵌合検知部材4の相対移動操作のための空間としても利用する。このため、嵌合検知部材4においては、嵌合方向後側が相対移動操作のための操作部として利用される。
また、嵌合検知部材4は、図2及び図5に示すように、基体41と、検知アーム42と、側方アーム43と、突出体44と、スライド操作部45と、当接部46と、付勢用突起47と、係止突起48とを有している。
基体41は、図7に示すように、第2ハウジング3に対して嵌合検知部材4を取り付けた後に、ロックアーム37の基部37aに対して間隔を空けて配置されるよう形成されている。基体41は、図2及び図5に示すように、例えば、一方の平面を下方向で基部37aに向かい合わせた矩形状の成形体であり、その成形体に様々な切欠きや溝等を形成したものである。
検知アーム42は、図2及び図5に示すように、U字状に形成された基体41の左右幅方向における中央部から嵌合方向前側に向けて突出し、基体41に対して可撓性を持たせて形成されている。検知アーム42は、先端部42aを有しており、嵌合検知部材4がロックアーム37に取りつけられた際に、先端部42aがロック部37bと嵌合方向において対向するよう形成される。
側方アーム43は、図2及び図5に示すように、基体41の左右幅方向の両端部から、検知アーム42を挟んで左右幅方向(ハウジング幅方向)で対向するように基体41に一体形成されている。
各側方アーム43は、図5に示すように、それぞれ突出体44を有する。突出体44は、一方の側方アーム43から対向する他方の側方アーム43に向けてそれぞれ突出して形成されている。本実施形態における突出体44は、側方アーム43の下方向側の端部に形成され、嵌合検知部材移動工程において、ロックアーム37のガイドレール37eに対して上下方向に向き合うことができるように形成及び配置されている。突出体44は、ガイドレール37eと上下方向において対向しつつ、嵌合方向に移動することで、第2ハウジング3に対する嵌合検知部材4の嵌合方向への相対移動を案内する。
スライド操作部45は、図1に示すように、操作空間部34aにおいて、上方向に基体41から突出するよう形成されている。スライド操作部45は、嵌合検知部材4の相対移動を作業者等が行う際に利用される。
当接部46は、スライド操作部45の左右幅方向の両端部から前方側に突出するように設けられたリブ状の突起である。当接部46は、嵌合検知部材4の本係止位置において第2フード部32の後端部32aに当接し、基体41の前方側への移動を規制するように形成されている。
そして、本係止位置において、第2フード部32の後端部32aに当接した当接部46が、基体41の前方側への移動を規制することにより、検知アーム42の係止傾斜面42bが検知アーム係止突起24の被係止傾斜面24aを押圧付勢した状態とされる。
付勢用突起47は、図2及び図5に示すように、各側方アーム43の嵌合方向前方の外側面にそれぞれ形成されている。各側方アームの外側面にそれぞれ設けられた一対の付勢用突起47は、第2ハウジング3のそれぞれの対向壁部38に対向するように突出しており、嵌合検知部材移動工程において、嵌合方向に沿って第2ハウジング3の側方突出部39と向き合うことができるように形成及び配置される。
係止突起48は、図2及び図5に示すように、各側方アーム43の嵌合方向前方の外側面にそれぞれ形成されている。一対の係止突起48は、第2ハウジング3のそれぞれの対向壁部38に対向するように突出しており、嵌合検知部材移動工程において、嵌合方向に沿って第2ハウジング3の側方突出部39と向き合うことができるように形成及び配置される。
付勢用突起47と係止突起48は、側方アーム43の高さ方向で重なるように一体で形成されている。左右幅方向においては、付勢用突起47よりも係止突起48の方が高く突出し、嵌合方向においては、付勢用突起47の方が係止突起48よりも後方に長く延設されている。
嵌合検知部材4は、第2ハウジング3に対して仮係止位置と本係止位置との間で相対移動(嵌合検知部材移動工程)させることができる。
仮係止位置とは、第1ハウジング2と第2ハウジング3との間の嵌合状態が嵌合解除状態のときの第2ハウジング3に対する嵌合検知部材4の位置のことであり、嵌合検知部材4がロック用壁部36とロック部37bとの間に位置しない位置である。
本係止位置とは、第1ハウジング2と第2ハウジング3との間の嵌合状態が完全嵌合状態のときの第2ハウジング3に対する嵌合検知部材4の位置のことであり、嵌合検知部材4の少なくとも一部がロック用壁部36とロック部37bとの間に位置する位置である。
本実施形態における嵌合検知部材4は、第2ハウジング3に対して嵌合方向に相対移動するものである。嵌合検知部材4は、仮係止位置から嵌合方向前方へと相対移動させることで本係止位置まで到達し、本係止位置から離脱方向(第2ハウジング3の嵌合方向後方)へ相対移動させることで、仮係止位置まで到達する。
次に、本第1実施形態のコネクタ1における第1ハウジング2と第2ハウジング3の嵌合操作について説明する。
先ず、嵌合検知部材4が仮係止位置とされた第2ハウジング3に、第1ハウジング2を組み付ける。第2ハウジング3が嵌合方向前方に移動されると、ロックアーム37のロック部37bとロック突起23とが当接する。ロック部37bとロック突起23は、当接した後、第2ハウジング3が嵌合方向に移動し続けることで、ロック部37bがロック突起23によって上方向へと押動され、ロックアーム37を撓ませながらロック部37bが完全嵌合状態となる位置まで移動することで、ロック部37bは、ロック突起23を乗り越える。
なお、ロック突起23がロック部37bを上方向へと押動した後、第2ハウジング3が嵌合方向に移動し続けることで、検知アーム42の先端部42aがロック突起23に接触する。そして、移動が進むに連れて、ロック突起23が先端部42aに対して上方向に向けた力を作用させる。その際、嵌合検知部材4においては、検知アーム42が嵌合方向後側の根元を支点にして撓み始める。
完全嵌合状態となる位置では、図7に示すように、撓ませられていたロックアーム37が元の位置に戻り、嵌合方向においてロック部37bとロック突起23とが向かい合うことになる。ロック部37bがロック突起23に係止されることで、第1ハウジング2と第2ハウジング3との間の抜去動作が抑制され、完全嵌合状態で保持される。また、嵌合検知部材4においては、先端部42aがロック部37bを乗り越えることができる位置まで、検知アーム42が撓む。
ロックアーム37においては、図7に示すように、完全嵌合状態となる位置まで嵌合方向に移動することによって、ロック部37bが検知アーム係止突起24に近づいていく。そして、ロック部37bと検知アーム係止突起24との間においては、完全嵌合状態となる位置での間隔を詰めることによって、ロック部37bの嵌合方向側への動きを検知アーム係止突起24の端部で係止する。このロック部37bと検知アーム係止突起24の端部とを利用することで、完全嵌合状態でのロックアーム37の嵌合方向側への動きが規制される。
次に、嵌合検知部材4における、仮係止位置から本係止位置へのスライド過程について説明する。
図7に示すように、完全嵌合状態において、嵌合検知部材4が仮係止位置の状態で、先端部42aがロック部37bを越えて嵌合方向側に動かされる。これにより、嵌合検知部材4は、図8に示すように、仮係止位置から本係止位置へと第2ハウジング3に対して相対移動する。これにより検知アーム42がロック用壁部36とロック部37bとの間に位置する。
さらに、このスライド過程では、図9に示すように、嵌合検知部材4における側方アーム43の係止突起48が、第2フード部32における対向壁部38の側方突出部39に乗り上り、側方アーム43が、左右幅方向内側に向かって弾性変形する。
スライドが更に進むと、図10に示すように、嵌合検知部材4は、先端部42aの係止状態が解除されてから本係止位置へと移動するまでの間に、先端部42aが検知アーム係止突起24を乗り越えるので、検知アーム42の撓みが徐々に解消されていく。
また、図11に示すように、嵌合検知部材4における側方アーム43の係止突起48は、対向壁部38の側方突出部39を乗り越え、側方アーム43の係止突起48が、対向壁部38の側方突出部39の前端に設けられた係止部39aに達して、側方アーム43が、弾性変形より復元しようとする。しかし、嵌合検知部材4における側方アーム43は、所定量復元するものの、嵌合検知部材4における側方アーム43の付勢用突起47が、側方突出部39に乗り上がったままの状態となる。そこで、側方アーム43は、付勢用突起47により、左右幅方向内側に向かって弾性変形した状態となり、側方突出部39を押圧付勢することができる。
そして、嵌合検知部材4は、本係止位置へ達すると、当接部46が第2フード部32の後端部に当接し、基体41の前方側への移動が規制される。また、嵌合検知部材4は、側方アーム43の係止突起48が側方突出部39の係止部39aに係止され、基体41の後方側への移動が規制される。
このように嵌合検知部材4が本係止位置に位置することで、作業者等は、第1ハウジング2と第2ハウジング3との嵌合状態が完全なるものであると判断することができる。
また、嵌合検知部材4の本係止位置においては、付勢用突起47が側方突出部39に乗り上がったままの状態となるので、各側方アーム43は側方突出部39を押圧付勢することができる。したがって、第2ハウジング3に組付けられた嵌合検知部材4は、左右幅方向でガタ付くことが規制される。
更に、嵌合検知部材4の本係止位置においては、第2フード部32の後端部32aに当接した当接部46が、基体41の前方側への移動を規制することにより、検知アーム42の係止傾斜面42bが検知アーム係止突起24の被係止傾斜面24aを押圧付勢した状態とされる。したがって、嵌合された第1ハウジング2と第2ハウジング3とは、第2ハウジング3に組付けられた嵌合検知部材4を介してガタ付きが規制される。
その結果、本第1実施形態に係るコネクタ1によれば、嵌合された第1ハウジング2と第2ハウジング3とが、車両に搭載され、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材4のガタ付きに起因した異音の発生を抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るコネクタ1Aについて説明する。
図13は、本発明の第2実施形態に係る嵌合検知部材4Aの斜視図である。図14は、本第2実施形態に係る第2ハウジング3Aを第1ハウジング2側から視た斜視図である。図15は、本第2実施形態に係る嵌合検知部材4Aが本係止位置へスライドされた嵌合完了状態におけるコネクタ1Aの水平断面図である。なお、上記第1実施形態のコネクタ1と同様のコネクタ1Aの構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
本第2実施形態に係る嵌合検知部材4Aは、図13に示すように、基体41と、検知アーム42と、側方アーム43と、突出体44と、スライド操作部45と、当接部46と、付勢用突起47Aと、係止突起48Aとを有している。
付勢用突起47Aは、図13に示すように、各側方アーム43の嵌合方向前方の外側面にそれぞれ形成されている。各側方アームの外側面にそれぞれ設けられた一対の付勢用突起47Aは、第2ハウジング3Aのそれぞれの対向壁部38に対向するように突出しており、嵌合検知部材移動工程において、嵌合方向に沿って第2ハウジング3Aの側方突出部39Aと向き合うことができるように形成及び配置される。
係止突起48Aは、図13に示すように、各側方アーム43の嵌合方向前方の外側面にそれぞれ形成されている。一対の係止突起48Aは、第2ハウジング3Aのそれぞれの対向壁部38に対向するように突出しており、嵌合検知部材移動工程において、嵌合方向に沿って第2ハウジング3Aの側方突出部39Aと向き合うことができるように形成及び配置される。
係止突起48Aは、側方アーム43の嵌合方向で重なるように付勢用突起47Aより後方に所定間隔を有して突設されている。左右幅方向においては、付勢用突起47Aよりも係止突起48Aの方が高く突出している。
第2ハウジング3Aの側方突出部39Aは、図14及び図15に示すように、嵌合方向の中間部に係止部である係止溝40が形成されている。第2ハウジング3Aの上下方向に延びる係止溝40は、係止突起48Aを係止可能な溝幅を有する。
本第2実施形態に係る嵌合検知部材4Aは、スライド過程では、嵌合検知部材4Aにおける側方アーム43の係止突起48Aが、第2フード部32における対向壁部38の側方突出部39Aに乗り上り、側方アーム43が、左右幅方向内側に向かって弾性変形する。
スライドが更に進むと、図15に示すように、嵌合検知部材4Aにおける側方アーム43の係止突起48Aが、側方突出部39Aの係止溝40に入り込み、側方アーム43が、弾性変形より復元しようとする。しかし、嵌合検知部材4Aにおける側方アーム43は、所定量復元するものの、嵌合検知部材4Aにおける側方アーム43の付勢用突起47Aが、側方突出部39Aに乗り上がったままの状態となる。そこで、側方アーム43は、付勢用突起47Aにより、左右幅方向内側に向かって弾性変形した状態となり、側方突出部39Aを押圧付勢することができる。
また、嵌合検知部材4Aは、本係止位置へ達すると、側方アーム43の係止突起48Aが側方突出部39Aの係止溝40に係止され、基体41の後方側への移動が規制される。
したがって、本第2実施形態に係るコネクタ1Aによれば、嵌合された第1ハウジング2と第2ハウジング3Aとが、車両に搭載され、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材4Aのガタ付きに起因した異音の発生を抑制できる。
次に、本発明の第3実施形態に係るコネクタ1Bについて説明する。
図16は、本発明の第3実施形態に係る嵌合検知部材4Bの斜視図である。図17は、図16に示した嵌合検知部材4Bを下方側から視た斜視図である。図18は、本第3実施形態に係る第1ハウジング2Bの斜視図である。図19は、本第3実施形態に係る嵌合検知部材4Bが本係止位置へスライドされた嵌合完了状態におけるコネクタ1Bの縦断面図である。図20は、図19のXX-XX断面矢視図である。なお、上記第1実施形態のコネクタ1と同様のコネクタ1Bの構成部材については、同符号を付して詳細な説明を省略する。
本第3実施形態に係る嵌合検知部材4Bは、図16及び図17に示すように、基体41と、検知アーム42と、側方アーム43と、突出体44と、スライド操作部45と、当接部46と、付勢用突起47Bとを有している。
検知アーム42の係止傾斜面42bには、断面三角形の凸係合部42cが突設されている。
付勢用突起47Bは、図16及び図17に示すように、各側方アーム43の嵌合方向前方の外側面にそれぞれ形成されている。各側方アーム43の外側面にそれぞれ設けられた一対の付勢用突起47Bは、第2ハウジング3のそれぞれの対向壁部38に対向するように突出しており、嵌合検知部材移動工程において、嵌合方向に沿って第2ハウジング3の側方突出部39と向き合うことができるように形成及び配置される。
本第3実施形態に係る第1ハウジング2Bは、図18に示すように、第1ハウジング本体21と、筒状の第1フード部22と、第1フード部22の外周面に設けられたロック突起23及び検知アーム係止突起24Bと、を有する。
検知アーム係止突起24Bは、ハウジング後方側に、第1フード部22の外周面に向かうに伴って離脱方向(第1ハウジング2Bの嵌合方向後方)に傾斜する被係止傾斜面24aが形成されている。さらに、被係止傾斜面24aには、検知アーム42の凸係合部42cに係合して基体41の後方側への移動を規制する断面三角形の凹係合部24bが形成されている。
本第3実施形態に係る嵌合検知部材4Bは、スライド過程では、嵌合検知部材4Bにおける側方アーム43の付勢用突起47Bが、第2フード部32における対向壁部38の側方突出部39に乗り上り、側方アーム43が、左右幅方向内側に向かって弾性変形する。
スライドが更に進んで本係止位置になると、図19に示すように、第2フード部32の後端部32aに当接した当接部46が、基体41の前方側への移動を規制することにより、検知アーム42の係止傾斜面42bが検知アーム係止突起24の被係止傾斜面24aを押圧付勢した状態とされる。したがって、嵌合された第1ハウジング2Bと第2ハウジング3とは、第2ハウジング3に組付けられた嵌合検知部材4Bを介してガタ付きが規制される。
更に、嵌合検知部材4Bにおける検知アーム42の凸係合部42cが、検知アーム係止突起24Bの凹係合部24bに係合され、基体41の後方側への移動が規制される。
また、本係止位置においては、図20に示すように、嵌合検知部材4Bにおける側方アーム43の付勢用突起47Bが、側方突出部39に乗り上がったままの状態となる。そこで、側方アーム43は、付勢用突起47Bにより、左右幅方向内側に向かって弾性変形した状態となり、側方突出部39Bを押圧付勢することができる。したがって、第2ハウジング3に組付けられた嵌合検知部材4Bが、左右幅方向でガタ付くことが規制される。
したがって、本第3実施形態に係るコネクタ1Bによれば、嵌合された第1ハウジング2Bと第2ハウジング3とが、車両に搭載され、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材4Bのガタ付きに起因した異音の発生を抑制できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記第3実施形態のコネクタ1Bでは、被係止傾斜面24aと係止傾斜面42bに設けられる凹凸係合部が、検知アーム係止突起24Bに設けられた凹係合部24bと、検知アーム42に設けられた凸係合部42cとで構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。検知アーム係止突起24Bに設けた凸係合部と、検知アーム42に設けた凹係合部とで凹凸係合部を構成することもできる。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 第1端子を収容保持する第1ハウジング本体(21)と、前記第1ハウジング本体(21)が内方に配置されるように形成された筒状の第1フード部(22)と、前記第1フード部(22)の外周面に設けられたロック突起(23)と、前記ロック突起(23)よりもハウジング後方における前記第1フード部(22)の外周面に設けられた検知アーム係止突起(24)とを有する第1ハウジング(2,2B)と、
前記第1端子に電気的に接続される第2端子を収容保持する第2ハウジング本体(31)と、前記第2ハウジング本体(31)の外周面に設けられて前記第1ハウジング本体(21)との嵌合状態が完全嵌合状態のときに前記ロック突起(23)をロック部(37b)が解除可能にロックする可撓性のロックアーム(37)と、前記第2ハウジング本体(31)が内方に配置されるように形成されて前記第1フード部(22)の外方に嵌合される筒状の第2フード部(32)と、前記ロックアーム(37)を挟んでハウジング幅方向で対向するように前記第2フード部(32)に設けられた一対の対向壁部(38)と、前記一対の対向壁部(38)における互いの対向面に設けられた側方突出部(39,39A)とを有する第2ハウジング(3,3A)と、
前記第2ハウジング(3,3A)に組み付けられ、前記嵌合状態が前記完全嵌合状態において仮係止位置と本係止位置との間で前記第2ハウジング(3,3A)に対し相対移動可能な基体(41)と、前記基体(41)に突設されたスライド操作部(45)と、前記基体(41)から前記第1ハウジング(2)に向けて突設され、前記仮係止位置において先端部(42a)が前記ロック部(37b)と離脱方向に対向し、前記本係止位置において前記先端部(42a)が前記ロック部(37b)と嵌合方向に対向するように位置して前記検知アーム係止突起(24,24B)を係止する可撓性の検知アーム(42)と、前記検知アーム(42)を挟んでハウジング幅方向で対向するように前記基体(41)に設けられた一対の側方アーム(43)と、前記側方アーム(43)の外側面に設けられ、前記本係止位置において前記側方突出部(39)を押圧付勢する付勢用突起(47,47A,47B)とを有する嵌合検知部材(4,4A,4B)と、
を備えたことを特徴とするコネクタ(1,1A,1B)。
上記[1]の構成のコネクタ(1,1A,1B)によれば、嵌合検知部材(4,4A,4B)の本係止位置においては、付勢用突起(47,47A,47B)が側方突出部(39)を押圧付勢することができる。そこで、第2ハウジング(3,3A)に組付けられた嵌合検知部(4,4A,4B)は、左右幅方向でガタ付くことが規制される。
したがって、嵌合された第1ハウジング(2,2B)と第2ハウジング(3,3A)とが、車両に搭載され、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材材(4,4A,4B)のガタ付きに起因した異音の発生を抑制できる。
[2] 上記[1]に記載のコネクタであって、
前記検知アーム係止突起(24)のハウジング後方側に設けられ、前記第1フード部(22)の外周面に向かうに伴って離脱方向に傾斜する被係止傾斜面(24a)と、
前記本係止位置において前記被係止傾斜面(24a)と対向するように前記検知アーム(42)に設けられた係止傾斜面(42b)と、
前記スライド操作部(45)の前方側に設けられ、前記本係止位置において前記第2フード部(32)の後端部(32a)に当接して前記基体(41)の前方側への移動を規制することにより前記係止傾斜面(42b)が前記被係止傾斜面(24a)を押圧付勢した状態とする当接部(46)と、
を備えたコネクタ(1,1A,1B)。
上記[2]の構成のコネクタ(1,1A,1B)によれば、嵌合検知部材(4,4A,4B)の本係止位置においては、第2フード部(32)の後端部(32a)に当接した当接部(46)が、基体(41)の前方側への移動を規制することにより、係止傾斜面(42b)が被係止傾斜面(24a)を押圧付勢した状態とされる。そこで、嵌合された第1ハウジング(2,2B)と第2ハウジング(3,3A)は、第2ハウジング(3,3A)に組付けられた嵌合検知部材(4,4A,4B)を介してガタ付きが規制される。
したがって、嵌合された第1ハウジング(2,2B)と第2ハウジング(3,3A)とが、車両に搭載され、走行時等の振動が加わっても、嵌合検知部材(4,4A,4B)のガタ付きに起因した異音の発生を抑制できる。
[3] 上記[2]に記載のコネクタであって、
前記被係止傾斜面(24a)と前記係止傾斜面(42b)には、互いに係合して前記基体(41)の後方側への移動を規制する凹凸係合部(凹係合部24b,凸係合部42c)が設けられたコネクタ(1B)。
上記[3]の構成のコネクタ(1B)によれば、嵌合検知部材(4B)における検知アーム(42)の凸係合部(42c)が、検知アーム係止突起(24B)の凹係合部(24b)に係合され、基体(41)の後方側への移動が規制される。
[4] 上記[1]に記載のコネクタであって、
前記側方突出部(39,39A)に設けられた係止部(39a,係止溝40)と、
前記側方アーム(43)の外側面に設けられ、前記本係止位置において前記係止部(39a,係止溝40)に係止されて前記基体(41)の後方側への移動を規制する係止突起(48,48A)と、
を備えたコネクタ(1,1A)。
上記[4]の構成のコネクタ(1,1A)によれば、嵌合検知部材(4,4A)は、側方アーム(43)の係止突起(48,48A)が側方突出部(39,39A)の係止部(39a,係止溝40)に係止され、基体(41)の後方側への移動が規制される。
1…コネクタ
2…第1ハウジング
3…第2ハウジング
21…第1ハウジング本体
22…第1フード部
23…ロック突起
24…検知アーム係止突起
31…第2ハウジング本体
32…第2フード部
37…ロックアーム
38…対向壁部
39…側方突出部
41…基体
42…検知アーム
43…側方アーム
47…付勢用突起

Claims (4)

  1. 第1端子を収容保持する第1ハウジング本体と、前記第1ハウジング本体が内方に配置されるように形成された筒状の第1フード部と、前記第1フード部の外周面に設けられたロック突起と、前記ロック突起よりもハウジング後方における前記第1フード部の外周面に設けられた検知アーム係止突起とを有する第1ハウジングと、
    前記第1端子に電気的に接続される第2端子を収容保持する第2ハウジング本体と、前記第2ハウジング本体の外周面に設けられて前記第1ハウジングとの嵌合状態が完全嵌合状態のときに前記ロック突起をロック部が解除可能にロックする可撓性のロックアームと、前記第2ハウジング本体が内方に配置されるように形成されて前記第1フード部の外方に嵌合される筒状の第2フード部と、前記ロックアームを挟んでハウジング幅方向で対向するように前記第2フード部に設けられた一対の対向壁部と、前記一対の対向壁部における互いの対向面に設けられた側方突出部とを有する第2ハウジングと、
    前記第2ハウジングに組み付けられ、前記嵌合状態が前記完全嵌合状態において仮係止位置と本係止位置との間で前記第2ハウジングに対し相対移動可能な基体と、前記基体に突設されたスライド操作部と、前記基体から前記第1ハウジングに向けて突設され、前記仮係止位置において先端部が前記ロック部と離脱方向に対向し、前記本係止位置において前記先端部が前記ロック部と嵌合方向に対向するように位置して前記検知アーム係止突起を係止する可撓性の検知アームと、前記検知アームを挟んでハウジング幅方向で対向するように前記基体に設けられた一対の側方アームと、前記側方アームの外側面に設けられ、前記本係止位置において前記側方突出部を押圧付勢する付勢用突起とを有する嵌合検知部材と、
    を備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記検知アーム係止突起のハウジング後方側に設けられ、前記第1フード部の外周面に向かうに伴って離脱方向に傾斜する被係止傾斜面と、
    前記本係止位置において前記被係止傾斜面と対向するように前記検知アームに設けられた係止傾斜面と、
    前記スライド操作部の前方側に設けられ、前記本係止位置において前記第2フード部の後端部に当接して前記基体の前方側への移動を規制することにより前記係止傾斜面が前記被係止傾斜面を押圧付勢した状態とする当接部と、
    を備えたコネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタであって、
    前記被係止傾斜面と前記係止傾斜面には、互いに係合して前記基体の後方側への移動を規制する
    凹凸係合部が設けられたコネクタ。
  4. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記側方突出部に設けられた係止部と、
    前記側方アームの外側面に設けられ、前記本係止位置において前記係止部に係止されて前記基体の後方側への移動を規制する係止突起と、
    を備えたコネクタ。
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