JP2024039129A - 作業制御方法、作業制御システム、及び、プログラム - Google Patents

作業制御方法、作業制御システム、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 作業装置を制御するための認証を行うにあたって、ユーザのニーズに最適化する程度を高くする。【解決手段】 作業制御方法は、圃場で作業する対象作業装置を認証するための装置情報と、対象作業装置を制御するために用いられる複数の機能のうち実行対象となる対象機能を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得することと、認証情報の機能情報に基づいて複数の機能のうち、対象機能を有効化することと、有効化された対象機能により対象作業装置を制御するための制御情報を生成することと、を含む。作業制御方法は、対象作業装置を制御する前記制御情報を出力することと、を含む場合がある。【選択図】図9A

Description

本発明は、作業制御方法、作業制御システム、及び、プログラムに関するものである。
農業の自動化のニーズが増す今日、圃場で作業する作業装置を制御する技術が開発されている。作業装置の制御を行うためには、いずれの作業装置をどのような機能を用いて制御するかを認証することが必要となる場合がある。
これに関連して特許文献1は、端末装置から無線接続で捕捉された複数の作業装置のうち一台を選択し、選択された作業装置と端末装置を自動接続する技術を開示している。
特開2020-25189号公報
特許文献1の技術では、端末装置そのものが複数の作業装置のうち一台と自動接続され、対応付けられる。このため、制御端末が複数の機能、又は、複数の制御用の情報を有する場合でも、制御端末の機能全体が作業装置と認証されてしまう。この場合、ユーザは端末装置の機能及び情報全体についてのコスト(例えば、利用料や操作の手間)を負担する必要があった。そのため、従来の作業制御システムは、作業装置を制御するための認証を行うにあたってユーザのニーズと適合する程度が低かった。
上記の状況に鑑み、本開示は、作業装置を制御するための認証を行うにあたって、ユーザのニーズに最適化する程度を高くすることを目的とする。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
実施形態に係る作業制御方法は、圃場で作業する対象作業装置(30a-1、30b-2)を認証するための装置情報と、対象作業装置(30a-1)を制御するために用いられる複数の機能(134a―1、134a―2、134b―1、134b―2)のうち実行対象となる対象機能(134a-1、134b-1)を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得することと、認証情報の機能情報に基づいて複数の機能(134a―1、134a―2、134b―1、134b―2)のうち、対象機能(134a-1)を有効化することと、有効化された対象機能(134a-1)により対象作業装置(30a-1)を制御するための制御情報を生成することと、対象作業装置(30a-1)を制御する制御情報を出力することと、を含む。
実施形態に係る作業制御システムは、圃場で作業する対象作業装置(30a-1)を認証するための装置情報と、対象作業装置(30a-1)を制御するために用いられる複数の機能部のうち実行対象となる対象機能部を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得する取得部(110)と、認証情報の機能情報に基づいて複数の機能部(134a―1、134a―2、134b―1、134b―2)のうち、対象機能部(134a-1、134b-1)を有効化する管理部(120)と、有効化された対象機能部(134a-1、134b-1)により対象作業装置(30a-1)を制御するための制御情報を生成する制御部(130a、130b)と、対象作業装置を制御する制御情報を出力する出力部と、を備える。
実施形態に係るプログラムは、コンピュータに、圃場で作業する対象作業装置(30a-1、30b-2)を認証するための装置情報と、対象作業装置(30a-1)を制御するために用いられる複数の機能(134a―1、134a―2、134b―1、134b―2)のうち実行対象となる対象機能(134a-1、134b-1)を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得することと、認証情報の機能情報に基づいて複数の機能(134a―1、134a―2、134b―1、134b―2)のうち、対象機能(134a-1)を有効化することと、有効化された対象機能(134a-1)により対象作業装置(30a-1)を制御するための制御情報を生成することと、対象作業装置(30a-1)を制御する制御情報を出力することと、を実行させる。
上記の実施形態によれば、作業装置を制御するための認証を行うにあたって、ユーザのニーズに最適化する程度を向上することができる。
一実施形態に係る作業制御システムの構成を示す概略図である。 一実施形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る作業装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る端末装置、サーバ装置、及び、作業装置の機能構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る設定情報の一例を示す図である。 一実施形態に係る資格情報の一例を示す図である。 一実施形態に係る作業制御システムが行う資格情報を設定する処理を表すフローチャートである。 一実施形態に係る作業制御システムが行う作業装置を制御する処理を表すフローチャートである。 一実施形態に係る作業制御システムが行う作業装置を制御する処理を表すフローチャートである。
(第1実施形態)
本実施形態による作業制御システム1を、図面を参照して説明する。図1に示すように、作業制御システム1は、端末装置10と、サーバ装置20と、1以上の作業装置30と、を備える。端末装置10は、サーバ装置20及び作業装置30と、ネットワークNTを介して通信可能に接続されている。ネットワークNTの例として、インターネット、イントラネットが挙げられる。
図1の例では、作業装置30は、圃場で第1の農作業を行う第1タイプの作業装置30aと、圃場で第2の農作業を行う第2タイプの作業装置30bと、を含む。第1タイプの作業装置30aは、例えば、農業機械40を牽引可能なトラクターである。以下、第1タイプの作業装置30aの個々を区別する場合には、作業装置30a-1、作業装置30a-2、…、のように末尾に番号を付す場合がある。
図1の第1タイプの作業装置30aにはそれぞれ、異なる種類の農作業を実行可能な異なる農業機械40が設けられている場合がある。例えば、作業装置30a-1には、第1作物(例えば、大豆)について第1の農作業を行う農業機械40-1が作業可能な態様で設けられており、作業装置30a-2には、第1作物について第1の農作業とは異なる第2の農作業を行う農業機械40-2が作業可能な態様で設けられている。一例として、農業機械40-1は土を起こすロータリーであり、農業機械40-2は農薬や除草剤を散布する散布装置である。あるいは、収穫物や堆肥等を掬うローダーや運搬用の荷台など、農作物や農作業に応じた作業を可能な農業機械40が作業装置30aに設けられてもよい。なお、作業装置30aに設けられた農業機械40は、交換可能であってもよい。例えば、作業装置30a-1には農業機械40-2が、作業装置30a-2には農業機械40-1が、それぞれ設けられてもよい。
第2タイプの作業装置30bは、一例として、圃場で第3の作業(例えば、作物の収穫作業)を行う自走可能な車両(例えば、コンバイン)である。なお、第2タイプの作業装置30bの個々を区別する場合には、作業装置30b-1、作業装置30b-2、…、のように末尾に番号を付す場合がある。本実施形態の作業装置30bは、圃場で栽培可能な複数の農作物(例えば、第2作物としての稲、及び、第3作物としての麦)について第3の作業を実行可能な機械部を有する。
本実施形態の作業制御システム1は、端末装置10が備える複数の制御機能を有する機能部(例えば、図5の第1制御部130a及び第2制御部130bの機能)のうち1以上を用いて作業装置30の動作を自動で制御する。例えば、端末装置10は複数の作業装置30のうちの制御対象の作業装置30(例えば、作業装置30a-1)に対応する、実行対象となる対象機能を認証する。実行対象となる対象機能は、例えば、農作業を行う作物の種類や、制御対象の作業装置30a-1に設けられた農業機械40が行う農作業の種類(例えば耕耘)に対応する。端末装置10は、この認証された対象機能により作業装置30a-1を制御するための制御情報を生成し、作業装置30a-1に出力する。
このようにして、作業制御システム1は、作業装置30を制御するにあたり、端末装置10の有する複数の制御機能のうち、ユーザが必要とする機能(例えば、制御対象の作業装置30a-1に対応する機能)を有効化する。そのため、作業制御システム1は予め、端末装置10の有する複数の制御機能のうちユーザが必要とする機能について、予め使用資格を(例えば、有償で販売した結果として)付与する。ユーザは、付与された使用資格に基づいて、端末装置10が備える複数の制御機能のうち、制御対象の作業装置30の制御に必要な制御機能を有効化する。一方で、ユーザは不要な制御機能については有効化する必要がないため、その機能については使用資格を有する必要がない。このため、作業制御システム1は不要な制御機能を有効化するためのコスト(例えば、有効化の権利を購入若しくは継続するための費用、ユーザ操作の手間)等を低減し得る。このように、作業制御システム1は、作業装置30を制御するにあたって、ユーザのニーズに最適化される程度が高い。
以下に作業制御システム1の構成を説明する。作業制御システム1に含まれる端末装置10は、図2に示すように、入出力装置12と、演算装置14と、通信装置16と、記憶装置18と、を備える。端末装置10は、例えば、作業装置30のユーザが携帯するタブレット端末やノート型のコンピュータである。あるいは、作業装置30の制御を遠隔で行う場合などでは、端末装置10はパーソナルコンピュータといった据え置き型のコンピュータであってもよい。
入出力装置12には、演算装置14が後述する処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置12は、演算装置14が処理を実行した結果を出力する。入出力装置12は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えばマイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。
通信装置16は、ネットワークNTと通信可能に接続され、ネットワークNTを介して端末装置10の外部の装置(例えば、作業装置30及びサーバ装置20)との通信を行う。通信装置16は、複数の作業装置30と、サーバ装置20と、から取得した情報を演算装置14に転送する。また、演算装置14が生成した情報を作業装置30と、サーバ装置20とのいずれか又は両方に転送する。通信装置16は、無線LAN(Local Area Network)やセルラー通信といった無線通信システムで外部の装置と通信可能な通信インタフェースを含む。端末装置10が据え置き型のコンピュータ装置である場合には、通信装置16はNIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)等の有線通信装置を含む場合がある。
記憶装置18は、本実施形態の作業制御システム1が後述する処理のうちの少なくとも一部を実行するための様々なデータ及び命令を含むプログラムP1等を記憶する。記憶装置18は、これらのデータ及び命令を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。プログラムP1は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体M1に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよい。または、記憶媒体M1は、プログラムP1を記憶した外部のサーバの記憶装置であってもよい。この場合、プログラムP1を含むデータはサーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供され得る。
演算装置14は、作業装置30を制御するための制御機能を有効化し、有効化した制御機能を用いて作業装置30を制御する制御情報を出力するための命令及びデータを含むプログラムP1を記憶装置18から読み出して実行する。例えば、演算装置14は、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)などを含む。
本実施形態では、サーバ装置20は、例えばサーバコンピュータやパーソナルコンピュータといったコンピュータ装置であり得る。
サーバ装置20は、図3に示すように、入出力装置22と、演算装置24と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。
入出力装置22には、演算装置24が後述する処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置22は、演算装置24が処理を実行した結果を出力する。入出力装置22は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。
通信装置26は、ネットワークNTと通信可能に接続され、ネットワークNTを介してサーバ装置20の外部の装置(例えば、端末装置10及び作業装置30)との通信を行う。通信装置26は、外部の装置から取得した情報を演算装置24に転送する。また、演算装置24が生成した情報を外部の装置に転送する。通信装置26は、例えば、NIC、USBなどの種々のインタフェースを含む。
記憶装置28は、本実施形態の作業制御システム1が後述する処理のうちの少なくとも一部を実行するための様々なデータ及び命令を含むプログラムP2等を記憶する。記憶装置28は、これらのデータ及び命令を記憶する非一時的記憶媒体として用いられる。プログラムP2は、プログラムP1と共に、あるいはこれと別個に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体M2に記録されたコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。または、記憶媒体M2は、プログラムP2を記憶した外部のサーバの記憶装置であってもよい。この場合、プログラムP2を含むデータはサーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供され得る。
演算装置24は端末装置10の機能及び作業装置30を認証するための情報を端末装置10に出力するための命令及びデータを含むプログラムP2を記憶装置28から読み出して実行する。例えば、演算装置24は、中央演算処理装置(CPU)などを含む。
本実施形態では、作業装置30は、圃場での作業を実行する車両である。図4に示すように、作業装置30は、作業装置30の車載型のコンピュータ装置として、入出力装置32と、演算装置34と、通信装置36と、記憶装置38と、を備える。作業装置30は更に、稼働装置39を有する。
稼働装置39は、作業装置30が農作業を行うための各種の機械を含む。稼働装置39は、例えば、動力を発生する原動機や、原動機が生じた動力を用いて農作業を実行する装置を備え得る。稼働装置39の具体例は、作業装置30のエンジン等を含む場合がある。作業装置30(例えば、第1タイプの作業装置30a)に農業機械40が設けられる場合、農業機械40が農作業を行うために、稼働装置39はその原動機により生じた動力を農業機械40に伝達する場合がある。また、作業装置30(例えば、第2タイプの作業装置30b)が農業機械40によらず自らの機能を用いて農作業を行う場合、稼働装置39は農作業を行う装置(例えば、コンバインの収穫機等)を含む場合がある。
入出力装置32には、演算装置34が後述する処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置32は、演算装置34が処理を実行した結果を出力する。入出力装置32は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。入出力装置32は省略されてもよい。
通信装置36は、ネットワークNTと通信可能に接続され、ネットワークNTを介して作業装置30の外部の装置(例えば、端末装置10及びサーバ装置20)との通信を行う。通信装置36は、外部の装置から取得した情報を演算装置34に転送する。また、演算装置34が生成した情報を外部の装置に転送する。通信装置36は、例えば、無線LANやセルラー通信といった無線通信システムで外部の装置と通信可能な通信インタフェースを含む。
記憶装置38は、本実施形態の作業制御システム1が後述する処理の少なくとも一部を実行するための様々なデータ及び命令を含むプログラムP3等を記憶する。記憶装置38は、これらのデータ及び命令を記憶する非一時的記憶媒体として用いられる。プログラムP3は、プログラムP1及びプログラムP2と共に、あるいはこれらと別個に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体M3に記録されたコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。または、記憶媒体M3は、プログラムP3を記憶した外部のサーバの記憶装置であってもよい。この場合、プログラムP3を含むデータはサーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供され得る。
演算装置34は、端末装置10と通信を行い、端末装置10が出力する制御情報に基づいて農作業を実行するための命令及びデータを含むプログラムP3を記憶装置38から読み出して実行する。例えば、演算装置34は、ECU(Electronic Control Unit)などを含む。
また、作業装置30は、例えば、全球測位衛星システム(GNSS;Global Navigation Satellite System)のような位置測量システムを用いて、自身の位置と現在の時刻(例えば、日付、時、分、秒など)を、繰り返し取得するセンサ装置を含む場合がある。作業装置30はこのセンサ装置を用いて、例えば、所定の周期(例えば、5秒ごと)に作業装置30の位置及び時刻を計測する場合がある。また、作業装置30は、計測した作業装置30の位置及び時刻を示す情報を、外部の装置(例えば、端末装置10及びサーバ装置20)に出力する場合がある。
図2~図4に示したような物理構成により、作業制御システム1の端末装置10、サーバ装置20、及び、作業装置30は、図5に示す機能単位を実現する。一例として、端末装置10の演算装置14は、プログラムP1を実行することで、情報取得部110と、管理部120と、複数の制御部(例えば、第1制御部130a及び第2制御部130b)と、制御出力部140と、情報記憶部160との各機能を実現する。第1制御部130aは、機能単位として、認証部132aと、作業装置30を制御するために用いられる複数の機能部(例えば、機能部134a-1及び機能部134a-2)とを含む。第2制御部130bは、機能単位として、認証部132bと、作業装置30を制御するために用いられる複数の機能部(例えば、機能部134b-1及び機能部134b-2)とを含む。
なお、以下、第1制御部130aと第2制御部130bを含む複数の制御部を互いに区別しない場合には、単に制御部130と呼ぶ場合がある。また、以下、機能部134a-1及び機能部134a-2を含む第1制御部130aが有する複数の機能部を、個別に区別しない場合、単に機能部134aと呼ぶ場合がある。同様に、機能部134b-1及び機能部134b-2を含む、第2制御部130bが有する複数の機能部を区別しない場合、単に機能部134bと呼ぶ場合がある。機能部134a及び機能部134bを含む制御部130が有する機能部を区別しない場合、単に機能部134と呼ぶ場合がある。
また、サーバ装置20の演算装置24は、プログラムP2を読み出し実行することで、資格設定部210及び情報記憶部220を実現する。作業装置30の演算装置34は、プログラムP3を読み出し実行することで、作業装置30の後述する機能単位(例えば、図5に示す通信部310)を実現する。また、演算装置34はプログラムP3を実行して稼働装置39を制御することで、例えば図5の作業部320を実現する。
以下、図5を参照して、各機能単位が有する機能について説明する。サーバ装置20の情報記憶部220は、設定情報D1aと、資格情報D1bと、を記憶する。設定情報D1aは、ユーザに機能部134の機能の使用資格(例えば、機能部134を認証するための認証鍵)を付与するための処理に用いられる。設定情報D1aは、例えば図6に示すように、各機能部134と、各機能部134を有する制御部130と、当該機能部134の機能と関連する作業装置30、農作業、及び、農作物を示す情報である。図6の例では、設定情報D1aには、各機能部134を示す「機能部」と、その機能部134を有する制御部130を示す「制御部ID」と、その機能部134の機能を用いて制御し得る作業装置30のタイプを示す「作業装置タイプ」と、その機能部134の機能に対応する農作業を示す「農作物」と、その機能部134の機能に対応する農作業を示す「作業」と、が対応付けて記憶されている。
例えば、「機能部」は、その行の機能を有する機能部134(例えば、機能部134a―1、機能部134a―2、機能部134b―1、又は、機能部134b―2)を示す識別子である。「制御部ID」は、例えば、その行の機能部134を有する制御部130(例えば、第1制御部130a又は第2制御部130b)の識別子である。「作業装置タイプ」は、その行の機能部134に対応する作業装置30のタイプ(例えば、第1タイプの作業装置30a又は第2タイプの作業装置30b)を示す情報である。「農作業」は、当該機能部134がいずれの農作物に対応するかを示す情報である。「作業」は、当該機能部134がどの種類の農作業に対応するかを示す情報である。
図6の設定情報D1aの1行目及び2行目では、「制御部ID」が「第1制御部」である制御部130(例えば、第1制御部130a)が有する、「第1タイプ」の作業装置30(例えば、作業装置30a)を制御するために用いられる機能部134を定義している。例えば、1行目は、「第1制御部」の制御部130(例えば、第1制御部130a)が、「第1機能部」(例えば、機能部134a-1)の機能を用いて「第1タイプ」の作業装置30(例えば、第1タイプの作業装置30a)を制御して、「第1作物」の作物(例えば、上述の第1作物)について「第1作業」の作業(例えば、第1の農作業)を行い得ることを示している。2行目は、「第1制御部」の制御部130が「第2機能部」(例えば、機能部134a-2)の機能を用いて「第1タイプ」の作業装置30bを制御して、「第1作物」について「第2作業」(例えば、第2の農作業)を行い得ることを示している。すなわち、第1制御部130aが有する複数の機能部134は、それぞれが異なる農作業に対応する。
設定情報D1aの3行目及び4行目では、「制御部ID」が「第2制御部」である制御部130(例えば、第2制御部130b)が有する、「第2タイプ」の作業装置30(例えば、作業装置30b)を制御するために用いられる機能部134を定義している。例えば、3行目は、「第2制御部」の制御部130(例えば、第2制御部130b)が「第3機能部」(例えば、機能部134b-1)を用いて「第2タイプ」の作業装置30(例えば、第2タイプの作業装置30b)を制御して、「第2作物」の作物(例えば、第2作物)について「第3作業」の作業(例えば、第3の農作業)を行い得ることを示している。4行目は、「第2制御部」の制御部130が「第4機能部」(例えば、機能部134b-2)を用いて「第2タイプ」の作業装置30bを制御して、「第3作物」(例えば、第3作物)について「第3作業」を行い得ることを示している。すなわち、第2制御部130bが有する複数の機能部134は、それぞれが異なる農作物に対応する。
図5の資格情報D1bは、制御対象の作業装置30(対象作業装置ともいう)を認証するための装置情報と、作業装置30を制御するために実行される機能(対象機能ともいう)を有する機能部134を認証するための機能情報と、を含む認証情報を示す。本実施形態の作業制御システム1は、認証情報として、図7の資格情報D1bの各行に定義された認証鍵を用いる。一例として、図7に示すように、資格情報D1bは、その行の認証鍵の識別子(例えば、「鍵ID」)と、実行対象の機能を有する機能部134を含む制御部130を特定する情報(例えば、「制御部ID」)と、制御対象の作業装置30を認証するための情報(例えば、「装置情報」)と、実行対象の機能を有する機能部134を認証するための情報(例えば、「機能情報」)と、を対応付けて記憶する。一例として、「装置情報」は、制御対象の作業装置30を認証するための装置情報である。また、「機能情報」は、実行対象の機能部134を認証するための機能情報である。例えば、ユーザが使用資格を有する機能部134は、資格情報D1bに対応する認証鍵が記憶されている。
図7の例では、資格情報D1bの一行の情報が一台の作業装置30を制御する機能部を有効化するための認証鍵である。「鍵ID」は、その行の認証鍵の識別子である。また、「制御部ID」は、その行の認証鍵を用いる制御部130(例えば、第1制御部130a又は第2制御部130b)の識別子である。「装置情報」は、「制御部ID」が示す制御部130の制御対象となる作業装置30の識別子を示す「作業装置ID」と、当該作業装置30の通信を認証するに用いる情報を含む「通信鍵」と、を含む。「通信鍵」は、例えば作業装置30の通信認証のための情報(例えば、電子証明書)を含む。「装置情報」は、圃場で作業する制御対象の作業装置30との通信を認証するための情報である。
また、「機能情報」は、「機能ID」を含む。「機能ID」は、「作業装置ID」が示す作業装置30について当該ユーザが有効化する資格を有する機能部134の識別子である。「機能ID」は、作業装置30を制御するために使用可能なすべての機能部134のうち、その行の認証鍵で有効化可能な(例えば、ユーザが使用資格を有する)機能部134を示す。「機能ID」は、後述する処理で、その識別子と対応する機能部134の機能を認証するために用いられる。すなわち、「機能情報」は、制御対象の作業装置30を制御する複数の機能のうち実行対象となる機能を有する機能部134を認証するための情報である。
図5のサーバ装置20の資格設定部210は、設定情報D1aと、外部装置(例えば、端末装置10や外部の販売サーバ)から取得した情報又はサーバ装置20の入出力装置22を用いたユーザ入力と、に基づき、端末装置10の機能を有効化するための認証鍵を含む資格情報(例えば、図7の資格情報D1b)の設定処理を行う。この設定処理により、資格設定部210は、複数の機能部134のうち、制御対象の作業装置30(例えば、作業装置30a-1)に対応する機能部134(例えば、機能部134a-1)の機能を有効化するための認証鍵を生成する。
図5の端末装置10の情報記憶部160は、1以上の第1個別情報D2aと、1以上の第2個別情報D2bと、を記憶する。1以上の第1個別情報D2aはそれぞれ、第1タイプの作業装置30aのうちの一台と対応する。例えば、第1個別情報D2aは、作業装置30a-1と対応する第1個別情報D2a-1と、作業装置30a-2と対応する第1個別情報D2a-2と、を含む。また、1以上の第2個別情報D2bはそれぞれ、第2タイプの作業装置30bのうちの一台と対応する。例えば、第2個別情報D2bは、作業装置30b-1と対応する第2個別情報D2b-1と、作業装置30b-2と対応する第2個別情報D2b-2と、を含む。以下、第1個別情報D2aと第2個別情報D2bを区別しない場合、単に個別情報D2と呼ぶ場合がある。
個別情報D2はそれぞれ、対応する作業装置30を制御する制御情報を生成するために用いられる情報を含む。例えば、個別情報D2はそれぞれ、対応する作業装置30が移動するルートに関連する情報を含む。一例として、個別情報D2はそれぞれ、対応する作業装置30が移動した過去のルート情報、ルートのテンプレート、又は、ルートを生成するためのパラメータ等を含んでいてもよい。例えば、制御情報を生成するためのパラメータとして、個別情報D2は、対応する作業装置30の最小旋回半径や最高速度といった作業装置30の性能等に関する情報や、その作業装置30に設けられた農業機械40の作業幅や作業可能な速度といった農業機械40の性能等に関する情報を含む場合がある。
端末装置10の情報取得部110は、サーバ装置20の情報記憶部220や、作業装置30の通信部310等から、認証情報(例えば、資格情報D1bの認証鍵)、及び、後述する結果情報等を取得する。また、情報取得部110は、情報記憶部160等から予め記憶されている情報(例えば、第1個別情報D2a、第2個別情報D2b等)を取得する。更に、情報取得部110は、入出力装置12を用いて受け付けたユーザ入力を示す情報を取得する場合がある。情報取得部110は、取得した情報を管理部120、第1制御部130a、及び、第2制御部130bといった各機能部位へ供給する。
管理部120は、情報取得部110が取得した認証情報や、ユーザ入力を示す情報等に基づいて、端末装置10の有する複数の制御部130(第1制御部130a及び第2制御部130b)を管理する。一例として、管理部120は、複数の制御部130のうち、入出力装置12を用いたユーザ入力が示す制御部130(例えば、第1制御部130a又は第2制御部130b)を起動する。また管理部120は、起動した制御部130に認証情報を供給する。
本実施形態では、複数の制御部130はそれぞれ、対応するタイプの作業装置30を制御するための制御情報を生成する個別アプリケーションである。例えば、第1制御部130aは第1個別情報D2aを用いて、第1タイプの作業装置30aを制御するための制御情報を生成する。一方、第2制御部130bは第2タイプの作業装置30bを制御するための制御情報を生成する。複数の制御部130はそれぞれ、認証部132と、1以上の機能部134と、を有する。
認証部132は、認証情報に基づき、複数の作業装置30のうち、制御対象の作業装置30を認証する処理の一部を実行する。例えば、第1制御部130aの認証部132aは、第1タイプの作業装置30aを認証する処理として、認証情報に基づき、複数の作業装置30aのうち、制御対象の作業装置30a(例えば、作業装置30a-1)との通信を認証する処理の一部を実行する。第2制御部130bの認証部132bは、第2タイプの作業装置30bを認証する処理として、認証情報に基づき、複数の作業装置30bのうち、制御対象の作業装置30b(例えば、作業装置30b-1)との通信を認証する処理の一部を実行する。
例えば、認証部132は作業装置30に、認証情報のうち制御対象の作業装置30との通信の認証に用いる装置情報(例えば、図7の「通信鍵」を含む情報)を出力する。認証部132はまた、認証情報に基づき制御対象の作業装置30の通信部310が行った通信の認証結果を取得し、当該認証結果に基づき、作業装置30との通信を開始する。
更に、認証部132は、認証情報のうち、制御対象の作業装置30を制御する複数の機能部134のうち実行対象の機能部134を認証するための機能情報(例えば、図7の「機能ID」を含む情報)に基づき、起動している制御部130が有する機能部134のうち、実行対象となる機能部134(例えば、機能部134a-1)を有効化するための認証処理を実行する。
制御部130は、例えば制御情報を生成するための機能単位(例えば、ソフトウェアモジュール又はライブラリ)として、1以上の機能部134を含む。一例として、機能部134は作業装置30の制御情報を生成する際に使用される特定のロジック又はアルゴリズムを含む。
例えば、作業装置30a-1には第1作物についての第1の農作業を行う農業機械40-1が設けられ、作業装置30a-2には第1作物についての第2の農作業を行う農業機械40-2が設けられている場合を考える。また上述のように、例えば、第1個別情報D2a-1は作業装置30a-1と、第1個別情報D2a-2は作業装置30a-2と、それぞれ対応する。このとき、機能部134a-1は、第1個別情報D2aを用いて、作業装置30a-1が農業機械40―1により第1作物についての第1の農作業を行うための制御情報を生成する機能を有する。機能部134a-2は、第1個別情報D2a-2を用いて、作業装置30a-2が農業機械40―2により第1作物について、第1の農作業とは種類が異なる第2の農作業を行うための制御情報を生成する機能を有する。
例えば、機能部134a-1は、作業装置30a-1に第1の農作業(例えば、土を起こすこと)を実行するための農業機械40-1(例えばロータリー)が備えられていることに対応して、第1個別情報D2a-1を用いて、作業装置30a-1が第1の農作業を行うためのルート上を移動するような制御情報を生成する。また、機能部134a-2は、作業装置30a-2に第2タイプの農作業(例えば、農薬の散布)を実行するための農業機械40-2(例えば散布装置)が備えられていることに対応して、第1個別情報D2a-2を用いて、作業装置30a-2が第2タイプの農作業を行うためのルート上を移動するような制御情報を生成する。このように、第1制御部130aが有する複数の機能部134aの機能はそれぞれ、第1タイプの複数の作業装置30aが行う複数の農作業(例えば、作業装置30aに設けられた複数の農業機械40が行う農作業)のうち少なくとも一つに対応する。
第2制御部130bについて、作業装置30b-1は第2作物について第3の農作業を行う機能を有し、作業装置30b-2には第3作物について第3の農作業を行う機能を有する場合を考える。このとき、機能部134b-1は、第2個別情報D2b-1を用いて、作業装置30b-1が第2作物について第3の農作業を行うための制御情報を生成する機能を有する。機能部134b-2は、第2個別情報D2b-2を用いて、第3作物について第3の農作業を行うための制御情報を生成する機能を有する。このように、第2制御部130bが有する複数の機能部134の機能はそれぞれ、作業装置30bが作業可能な農作物のうち少なくとも一つ(例えば、第2作物又は第3作物)に対応する。
第1制御部130a及び第2制御部130bは、生成した制御情報を制御出力部140に伝達する。
制御出力部140は、第1制御部130a及び第2制御部130bが生成した制御情報を、制御対象の作業装置30aに出力する。
作業装置30の通信部310は制御部130の認証部(例えば、認証部132a又は認証部132b)と協働して、当該作業装置30と端末装置10との通信を認証する。また、認証が成功した場合には、作業装置30と端末装置10との通信を実行する。例えば、通信部310は、制御出力部140が出力した制御情報を受信する。
作業部320は、通信部310が受信した制御情報に基づき稼働装置39を制御することで、所定の農作業(例えば、第1タイプの作業装置30aが行う第1の農作業あるいは第2の農作業、又は、第2タイプの作業装置30bが行う第3の農作業等)を行う。その作業装置30(例えば、作業装置30a)に農業機械40が設けられているときには、作業部320は、当該農業機械40を制御して、作業装置30の稼働装置39と連動して農作業を実行する。あるいは、その作業装置30(例えば、作業装置30b)の稼働装置39が単独で農作業可能な場合には、当該稼働装置39を用いて農作業を実行する。
(作業制御システム1の動作)
作業制御システム1は、上述した機能構成により、作業制御方法の一例である図8、図9A及び図9Bに示す処理を実行して、作業装置30の制御を行う。例えば、作業制御システム1は、情報取得部110が入出力装置12を介して、資格情報D1bの設定を開始するためのユーザ入力(例えば、ある機能部134の認証鍵の購入を開始する入力)を受け付けたときに、図8の資格情報D1bを設定する処理を開始する。
まず、情報取得部110は、ステップS102において、新たに認証鍵を購入する機能部134の制御対象の作業装置30を示す情報を取得する。例えば、情報取得部110は、入出力装置12を用いて、制御対象の作業装置30のタイプを指定するユーザ入力の情報を受け付ける。そして情報取得部110は、取得したユーザ入力の情報を、通信装置16を介して、サーバ装置20に出力する。一例として、このユーザ入力の情報は、新たに使用資格を購入する機能部134の制御対象の作業装置30(例えば、第1タイプの作業装置30a-1、作業装置30a-2、第2タイプの作業装置30b-1、又は、作業装置30b-2)を示す。
次に、サーバ装置20の資格設定部210は、ステップS104において、購入(又は更新)する認証鍵の対象となる機能の候補に関連する情報を取得する。本実施形態では、資格設定部210は、機能の候補に関連する情報として、ステップS102で取得した作業装置30で可能な農作業と農作物を示す情報を取得する。例えば、資格設定部210は、図6の設定情報D1aから、「作業装置」がステップS102で取得したタイプと一致する行を抽出する。例えば、ステップS104において第1タイプの作業装置30aを指定する情報を取得していた場合、資格設定部210は図6の1~2行目の情報を抽出する。図6の1~2行目の情報には、第1タイプの作業装置30aについて使用資格を購入可能な機能に対応する農作業として「第1作業」及び「第2作業」を示す情報が、農作物として「第1作物」を示す情報が含まれている。一方、ステップS104において第2タイプの作業装置30bを指定する情報を取得していた場合、資格設定部210は図6の3~4行目の情報を抽出する。図6の3~4行目の情報には、第2タイプの作業装置30bについて購入可能な機能に対応する農作業として「第3作業」を示す情報が、農作業として「第2作物」及び「第3作物」を示す情報が含まれている。資格設定部210は、通信装置26を介して、抽出した情報を端末装置10に出力する。
次に、端末装置10の情報取得部110が、ステップS106において、ユーザが購入する機能に関連する情報を取得する。本実施形態では、情報取得部110は、購入する機能に関連する情報として、購入する機能に対応する農作業と農作物を示す情報を取得する。
例えば情報取得部110は、入出力装置12のタッチパネルを用いて、表示された購入候補の複数の機能に対応する農作業及び農作物のうち、ユーザが所望する農作業と農作物を選択するユーザ入力を受け付ける。そのためにまず情報取得部110は、購入候補の複数の機能に対応する農作業及び農作物のうち少なくとも一方を、入出力装置12のタッチパネル等に複数表示させる。例えば情報取得部110は、ステップS104で抽出された行に含まれる「農作物」と「作業」の組み合わせを、入出力装置12のタッチパネル等に選択可能な態様で表示させる。一例として、図6の「作業装置タイプ」の情報で、第1タイプの作業装置30aに対応して、「第1作物」と「第1作業」、及び、「第1作物」と「第2作業」が記憶されていことに応じて、情報取得部110は入出力装置12のタッチパネルに「第1作物」と「第1作業」、及び、「第1作物」と「第2作業」の組み合わせを示す情報を選択可能に表示させる。
あるいは、図6の「作業装置タイプ」の情報で、第2タイプの作業装置30bに対応して、「第2作物」と「第3作業」、及び、「第3作物」と「第3作業」が記憶されていことに応じて、情報取得部110は入出力装置12のタッチパネルに「第2作物」と「第3作業」、及び、「第3作物」と「第3作業」の組み合わせを示す情報を選択可能に表示する。
そして情報取得部110は、入出力装置12のタッチパネルを用いて、表示された購入候補の複数の機能に対応する農作業及び農作物のうち、ユーザが行いたい農作業と農作物を選択するユーザ入力を受け付けることで、購入する機能に対応する農作業と農作物を示す情報を取得する。なお、当該ユーザ入力で選択された農作業及び農作物は、購入する認証鍵の機能に対応する。情報取得部110は、取得したユーザ入力の情報を、通信装置16を介して、サーバ装置20に出力する。
次に、サーバ装置20の資格設定部210はステップS108において、購入する機能に関連する情報に基づき資格情報D1bを更新する。まず、資格設定部210は、ステップS106で取得された農作業と農作物を示すユーザ入力の情報に基づいて、購入対象の機能を示す情報を取得する。例えば、ステップS104で「第1作物」と「第1作業」の組み合わせを示す情報を取得していた場合に、図6の設定情報D1aで当該組み合わせの行に記憶された「第1制御部」(第1制御部130aに対応)の「第1機能」(機能部134a―1の機能に対応)が、購入対象の機能として特定される。なお、設定情報D1aにおいて、ステップS104で取得した組み合わせに複数の機能部134の機能が対応する場合には、資格設定部210はこれら複数の機能部134の機能の認証鍵を、購入候補として入出力装置22に選択可能な態様で表示して、いずれを購入するかを指定するユーザ入力を受け付けてもよい。
例えば資格設定部210は、新たに作業装置30a―1について資格を購入した場合、図7の資格情報D1bに、ステップS102で取得された情報が示す作業装置30について、ステップS106で取得された情報が示す第1制御部130aの機能部134(例えば、機能部134a―1、又は、機能部134a―2)の認証鍵に対応する行を新たに追加してもよい。また資格設定部210は、資格情報D1bにすでに作業装置30a―1についての認証鍵が存在する場合、当該認証鍵の「機能情報」の列に、新たに購入された機能部134の機能を示す情報を追加してもよい。
次に、端末装置10の情報取得部110は、ステップS110において、購入(又は更新)が終了したか判別する。例えば、情報取得部110は、端末装置10の入出力装置12が認証鍵の購入(又は更新)を継続するユーザ入力の情報を受け付けた場合に、購入(又は更新)する処理は終了していないと判別する(ステップS110:NO)。この場合、情報取得部110は、次の購入対象について、ステップS102から処理を繰り返す。一方、認証鍵の購入(又は更新)を終了するユーザ入力の情報を取得した場合に、情報取得部110は、購入(又は更新)する処理が終了したと判別する(ステップS110:YES)。この場合、情報取得部110は図8の処理を終了する。例えば、情報取得部110は、購入を終了した旨を示す情報を、通信装置16を介して、サーバ装置20に出力してもよい。この場合、サーバ装置20は、例えばステップS108で購入(又は更新)された認証鍵について、決済処理(例えば、代金の請求処理等)を行ってもよい。
図8の処理の後、例えば、作業制御システム1の端末装置10は、情報取得部110が入出力装置12を介して、制御部130を起動するユーザ入力を受け付けたときに、図9Aの処理を開始する。
まず情報取得部110が、ステップS1002において、第1制御部130aと第2制御部130bを含む複数の制御部130のうち、起動する制御部130を指定する情報を取得する。
例えば情報取得部110は、複数の制御部130のうち、起動する制御部130を指定するユーザ入力の情報を取得する。一例として、情報取得部110は、入出力装置12を用いて、複数タイプの作業装置30のうち、制御すべき作業装置30のタイプを指定するユーザ入力を受け付ける。例えば、第1タイプの作業装置30aを指定する入力を受け付けた場合、情報取得部110はこのユーザ入力の情報を、第1制御部130aを指定する情報として取得する。一方、第2タイプの作業装置30bを指定する入力を受け付けた場合、情報取得部110はこのユーザ入力の情報を、第2制御部130bを指定する情報として取得する。
次に管理部120が、ステップS1004において、資格情報D1bに基づき、選択可能な作業装置30を決定する。例えば、管理部120は、ステップS1002において取得した制御部130を指定する情報をサーバ装置20に出力する。サーバ装置20の情報記憶部220が、資格情報D1bの各行のうち、「制御部ID」が示す制御部130がステップS1002で取得した情報が示す制御部130に対応する行の認証鍵を抽出する。情報記憶部220は、抽出した行の認証鍵を端末装置10へ出力する。そして、管理部120が出力された認証鍵を受信し、その認証鍵の「作業装置ID」が示す1以上の作業装置30を、起動対象の制御部130において選択可能な作業装置30として決定する。
次に管理部120が、ステップS1006において、情報取得部110を介して起動対象の制御部130で制御対象となる作業装置30を指定するユーザ入力を受け付ける。例えば、管理部120は入出力装置12のタッチパネルに、ステップS1004で決定した1以上の選択可能な作業装置30を選択可能に表示する。そして、管理部120は表示された1以上の作業装置30のうち、制御対象の作業装置30(例えば、作業装置30a-1)を指定するユーザ入力を受け付ける。そして管理部120は、ステップS1004において取得した認証鍵のうち、ユーザ入力により指定された制御対象の作業装置30が対応付けられた認証鍵を、ステップS1002で受け付けた起動対象の制御部130に伝達する。
次に、起動対象の制御部130の認証部(例えば、認証部132a又は認証部132b)が、ステップS1008において、ステップS1006で受け付けた制御対象の作業装置30に、当該作業装置30が対応付けられた認証鍵の少なくとも一部を出力する。例えば認証部132a又は認証部132bは、通信装置16を用いて、制御対象の作業装置30と対応付けられた認証鍵のうち、通信を認証するための情報(例えば、その認証鍵の「通信鍵」)を少なくとも出力する。
次に、制御対象の作業装置30の通信部310が、ステップS1010において、ステップS1008で出力された認証鍵を用いて、端末装置10と当該作業装置30の通信を認証する。例えば通信部310は、「通信鍵」が正当なものである場合に、認証が成功したとして、端末装置10と当該作業装置30の通信を許可する。そして、通信部310は成功の認証結果を端末装置10に出力する。なお、「通信鍵」が正当なものでない場合、通信部310は認証失敗の認証結果を端末装置10に出力する。
次に、起動対象の制御部130の認証部132(例えば、認証部132a又は認証部132b)が、ステップS1012において、ステップS1010で出力された認証結果を取得する。例えば、認証部132a又は認証部132bは、情報取得部110を介して、通信部310が出力した認証結果を取得する。
次に、起動対象の制御部130の認証部132(例えば、認証部132a又は認証部132b)が、ステップS1014において、認証が成功したか否か判別する。例えば、認証部132a又は認証部132bは、ステップS1012で取得した認証結果が認証失敗を示す場合(ステップS1014:NO)、図9A及び図9Bの処理を終了する。一方、認証部132a又は認証部132bは、認証結果が認証成功を示す場合(ステップS1014:YES)、処理を図9Bに示すステップS1016に進める。
次に、起動対象の制御部130の認証部132(例えば、認証部132a又は認証部132b)は、ステップS1016において、起動対象の制御部130の1以上の機能部134のうち、使用可能な機能部134を有効化する。例えば、認証部132a又は認証部132bは、ステップS1004で取得した、対象の作業装置30についての1以上の認証鍵において、「機能ID」が示す1以上の機能部134を抽出する。そして、認証部132a又は認証部132bは、抽出された機能部134を、使用可能な機能部134として有効化する。一例として、認証部132a又は認証部132bは、当該抽出された機能部134を選択可能な態様(例えば、グレーアウトされていない態様)で入出力装置12のタッチパネル等に表示する。一方、起動対象の制御部130が有する1以上の機能部のうち、使用可能な機能部134とは異なる(ステップS1004で取得した認証鍵に含まれない)機能部134については有効化しない。一例として、認証部132a又は認証部132bは、当該使用可能でない機能部134を選択不可能な態様(例えば、グレーアウトした態様)で入出力装置12のタッチパネル等に表示する。あるいは、認証部132a又は認証部132bは、当該使用可能でない機能部134を入出力装置12のタッチパネル等において表示しなくてもよい。
そして、認証部132a又は認証部132bは、入出力装置12を用いて、有効化された2以上の機能部134のうち使用する機能部134(例えば、機能部134a-1、機能部134a―2、機能部134b-1、又は、機能部134b-2)を指定するユーザ入力を受け付ける。そして、受け付けたユーザ入力が示す機能部134を、使用する機能部134として決定する。
次に、起動対象の制御部130の認証部132(例えば、認証部132a又は認証部132b)は、ステップS1018において、制御対象の作業装置30を制御するために使用する実行対象の機能部134の機能を決定する。例えば、認証部132a又は認証部132bは、入出力装置12を用いて、ステップS1016で有効化した機能部134のうち一つを選択するユーザ入力を受け付ける。そして、受け付けたユーザ入力が示す機能部134を、使用する機能部134として決定する。なお、認証部132a又は認証部132bは、ステップS1016で有効化した機能部134が一つである場合に、ユーザ入力等によらず、当該一つの機能部134を使用する機能部134として決定してもよい。
次に、制御部130はステップS1020において、ステップS1018で決定した機能部134により、制御対象の作業装置30に対応する対象の個別情報D2を用いて、制御情報を生成する。一例として決定した機能部134は、情報記憶部160が記憶する個別情報D2のうち、ステップS1006で受け付けたユーザ入力が示す制御対象の作業装置30に対応する個別情報D2を用いて制御情報を生成するためのロジックを含む。一例として、制御対象の作業装置30が作業装置30a―1である場合、制御部130は決定された機能部134a-1のロジックにより、第1個別情報D2a-1を用いて、作業装置30a―1が第1タイプの作業を行うためのルートに沿って移動するための制御情報を生成する。
一例として、有効化された機能部134の機能が、過去に制御対象の作業装置30が作業したルートをテンプレートとして新たな圃場に当てはめるロジックを含む場合、制御部130は、過去のルート(例えば、既知の間隔で平行に並んだ直線のルート)と圃場の位置及び形状とを含む個別情報D2を取得する。そして、制御部130は、過去のルートと幾何的に同様の特徴を持つルートを作業対象の圃場で再現するような制御情報を、個別情報D2のデータを有効化された機能部134のロジックに適用して生成する。あるいは、有効化された機能部134の機能が、圃場の地理的な情報と、作業装置30の最小旋回半径と、作業装置30(又は作業装置30に設けられた農業機械40)の作業幅と、ルートの形状(例えば、畝に沿って平行に乗びるルート)と、に基づいて対象の農作業に好適な新たなルートを生成するロジックである場合、制御部130はこのロジックを実行するために必要な情報を含む個別情報D2を取得する。そして、制御部130は有効化された機能部134のロジックにより、個別情報D2が示す作業装置30のパラメータに応じた好適なルートを決定し、このルートに沿って作業装置30を動作させるための制御情報を生成する。
なお、制御部130は機能部134の機能により、作業装置30の作業部320の作業時のパラメータを示す制御情報を生成してもよい。一例として、このパラメータは、例えば、農業機械40-1(例えばロータリー)が土を掘り起こす深さを示す制御パラメータや、農業機械40-2(例えば散布装置)が農薬を散布する時間当たりの量を示す制御パラメータであってもよい。
そして、起動対象の制御部130は、ステップS1018で決定した機能部134の機能を用いて生成した制御情報を制御出力部140に伝達する。
次に、制御出力部140は通信装置16を用いて、ステップS1022において、制御対象の作業装置30にステップS1020で生成した制御情報を出力する。
そして、制御対象の作業装置30の作業部320は、ステップS1024において、ステップS1022で出力された制御情報に基づいて稼働する。例えば、制御対象の作業装置30が第1タイプの作業装置30a-1である場合、作業部320は、制御情報に基づいて稼働装置39(及び稼働装置39に制御される農業機械40)を稼働させて、作業装置30を制御情報が示すルートに沿って移動させ、第1の作物について農業機械40により第1の農作業(または第2の農作業)を実行する。あるいは、制御対象の作業装置30が第2タイプの作業装置30b-1である場合、作業部320は、制御情報に基づいて稼働装置39を稼働させて、作業装置30を制御情報が示すルートに沿って移動させ、第2の作物(又は第3の作物)について第3の農作業を実行する。
このように、作業制御システム1は、制御対象の作業装置30の制御を行うにあたって、対応する制御部130が有する機能部134が担う複数の機能のうち、資格情報D1bが示す当該制御対象の作業装置30に対応する機能部134が担う機能を有効化する。そして作業制御システム1は、当該有効化した機能部134のうち選択された機能部134を用いて制御対象の作業装置30を制御する。このため、ユーザは、作業装置30の制御を行うため制御部130が有するすべての機能部134のうち、必要な機能部134を有効化し、不要な機能部134については有効化する必要がない。そのため、制御対象の作業装置30の制御を行うにあたって、ユーザの利便性が高い。
(変形例)
実施形態において説明した構成は一例であり、機能を阻害しない範囲で構成を変更することができる。
例えば、上記の実施形態において端末装置10の演算装置14が実行する機能の一部もしくは全体を、サーバ装置20の演算装置24又は作業装置30の演算装置34が実現してもよい。例えば、端末装置10の管理部120はサーバ装置20の演算装置24が実現してもよい。また、サーバ装置20の資格設定部210及び情報記憶部220を、端末装置10の演算装置14が実現してもよい。この場合、作業制御システム1はサーバ装置20を含まなくてもよい。
また、端末装置10が有する機能部位の一部をサーバ装置20が有していてもよい。例えば、上記実施形態では、図8の処理のステップS102及びステップS106において、端末装置10の情報取得部110が情報を取得していた。しかし、情報取得部110に代えて、サーバ装置20の演算装置24がこの処理を行う機能単位(例えば、サーバ装置20の情報取得部)を実現してもよい。例えば、図8のステップS102において、演算装置24が入出力装置22を用いて、認証対象の作業装置30を示すユーザ入力を受け付けてもよい。また、ステップS106において、演算装置24が入出力装置22を用いて、購入する機能に対応する農作業及び農作物を示すユーザ入力を受け付けてもよい。この場合、図8の処理はサーバ装置20で実行可能であり、端末装置10を必要としない。
また、端末装置10の情報取得部110、管理部120、制御部130、制御出力部140、及び、情報記憶部160が担う機能のうち2以上を、単一の機能部位が実行してもよい。例えば、上記実施形態では、管理部120と、第1制御部130a及び第2制御部130bと、はそれぞれ別のアプリケーションとして存在するものとして説明した。これに代えて、管理部120と、第1制御部130a及び第2制御部130bと、に相当する部位を、単一のアプリケーションが有していてもよい。あるいは、第1制御部130a及び第2制御部130bが、制御出力部140に相当する機能単位(例えば、第1制御部130a及び第2制御部130bの制御出力部)を有していてもよい。
上記実施形態では、図5の認証部132a又は認証部132bが作業装置30に「通信鍵」の情報を出力し、作業装置30の通信部310が「通信鍵」に基づいて通信の認証を行った。しかし、認証部132が作業装置30との通信の認証を行ってもよい。この場合、認証部132a又は認証部132bは、制御対象の作業装置30を認証するための装置情報として、図7の「通信鍵」に代えて通信IDとパスワードを用いてもよい。
また、上記実施形態では、資格設定部210が図8の処理により資格情報D1bを生成した。しかしこれに限らず、資格設定部210が外部の装置(例えば、プログラムP1~プログラムP3を販売するメーカーのサーバ)から資格情報D1bを取得してもよい。また、図8の処理では、資格設定部210は認証鍵を購入するユーザ入力に基づいて資格情報D1bを更新した。しかし購入に限らず、資格設定部210はユーザが使用を望む機能を(対価を支払わずに)選択する操作に基づき資格情報D1bを更新してもよい。
また、上記実施形態では、作業制御システム1は、同時には、第1制御部130a又は第2制御部130bにより一台の作業装置30を制御した。しかし、第1制御部130aが第1タイプの作業装置30aを制御している間に、図9A-図9Bの処理を再度行い、第2制御部130bにより第2タイプの作業装置30bを制御してもよい。
更に、第1制御部130aは、同時に2台の第1タイプの作業装置30aを制御してもよい。第2制御部130bは、同時に2台の第2タイプの作業装置30bを制御してもよい。この場合、資格情報D1bが、各機能部134が同時に制御可能な作業装置30の台数を示す情報を更に含んでもよい。この場合、予めステップS1010で通信認証を確立してから処理を終了するまで、現在制御している台数をカウントしておき、新たに作業装置30について図9A-図9Bの処理を行うにあたり、カウント数が制御可能な台数を超えない場合にステップS1004においでその作業装置30について選択可能な作業装置30として判別してもよい。
また、上記の実施形態では、一つの機能部134が一つの農作物又は一つの農作業に対応した。しかし、機能部134は複数の農作物又は複数の農作業に対応してもよい。例えば、ある機能部134は、類似する複数の農作物(例えば、小松菜とほうれん草)に対応してもよい。また、機能部134は、類似する複数の農作業(例えば、農薬散布と肥料散布)に対応してもよい。
また上記実施形態の作業制御システム1では、第1制御部130aの機能部134aはそれぞれ複数の異なる農作業に、第2制御部130bの機能部134bはそれぞれ複数の異なる農作物に対応した。しかしこれに限らず、第1制御部130aの機能部134aが複数の異なる農作物に、第2制御部130bの機能部134bが複数の異なる農作物に、それぞれ対応していてもよい。また、例えば第1制御部130a(又は第2制御部130b)は、複数の農作物に対応する機能部134と複数の農作業に対応する機能部134を有していてもよい。この場合、予め設定情報D1aは、第1制御部130aが有する機能部134aとして、複数の農作物に対応する機能部134aと複数の農作業に対応する機能部134aについての情報を記憶してもよい。
以上において説明した実施の形態および変形例は一例であり、各実施の形態および変形例で説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよく、または/および、任意に組み合わせてもよい。さらに、必要となる機能を実現できれば、実施の形態および変形例で説明した一部の機能を省略してもよい。
(付記)
各実施の形態で記載した作業制御方法と、作業制御システムと、プログラムとは以下のように言うことができる。
第1の態様に係る作業制御方法は、
圃場で作業する対象作業装置を認証するための装置情報と、前記対象作業装置を制御するために用いられる複数の機能のうち実行対象となる対象機能を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得することと、
前記認証情報の前記機能情報に基づいて前記複数の機能のうち、前記対象機能を有効化することと、
有効化された前記対象機能により前記対象作業装置を制御するための制御情報を生成することと、
前記対象作業装置を制御する前記制御情報を出力することと、
を含む。
第2の態様に係る作業制御方法は、第1の態様に係る作業制御方法であって、
前記対象作業装置を制御するために用いられる前記複数の機能はそれぞれ、前記圃場での複数種類の農作業に対応する。
第3の態様に係る作業制御方法は、第2の態様に係る作業制御方法であって、
前記対象作業装置を制御するために用いられる前記複数の機能はそれぞれ、複数の作業装置に設けられた複数の農業機械が行う複数の農作業のうち一つに対応する。
第4の態様に係る作業制御方法は、第1~第3の態様のいずれかに係る作業制御方法であって、
前記対象作業装置を制御するために用いられる前記複数の機能はそれぞれ、前記圃場で栽培可能な複数の農作物のうちの一つに対応する。
第5の態様に係る作業制御方法は、第1~第4の態様のいずれかに係る作業制御方法であって、
前記認証情報を取得することは、
圃場で作業可能な複数の作業装置のうちいずれを前記対象作業装置とするかを指定するユーザ入力を受け付けることと、
前記複数の作業装置にそれぞれ対応する複数の認証情報のうちから、前記対象作業装置に対応する前記認証情報を取得することと、
を含み、
前記対象作業装置の制御情報を生成することが、前記複数の認証情報にそれぞれ対応する複数の個別情報のうち、取得した前記認証情報に対応する対象個別情報を用いて前記制御情報を生成することを含む。
第6の態様に係る作業制御方法は、第5の態様に係る作業制御方法であって、
前記複数の個別情報はそれぞれ、前記複数の作業装置のうち対応する作業装置が作業すべき作業ルートに関する情報を含み、
前記制御情報を生成することが、前記対象個別情報に基づいて、前記作業ルートに沿って前記対象作業装置を制御するための前記制御情報を生成すること含む。
第7の態様に係る作業制御方法は、第1~第6の態様のいずれかに係る作業制御方法であって、
前記複数の作業装置は、圃場で行う作業が異なる複数種類の作業装置を含み、
前記複数種類の作業装置のいずれを制御するかを示すユーザ入力を受け付けることと、
受け付けた種類の前記作業装置のうち、前記対象作業装置を指定するユーザ入力を受け付けることと、
受け付けた前記ユーザ入力が示す前記対象作業装置との、前記装置情報に基づく通信の認証結果を取得することと、
を更に含み、
前記対象機能を有効化することが、取得した前記認証結果に基づき、前記対象作業装置との通信を開始することを含む。
第8の態様に係る作業制御方法は、第1~第7の態様のいずれかに係る作業制御方法であって、
複数の機能に対応する農作業及び農作物のうち少なくとも一方を複数表示することと、
複数表示された前記農作業及び前記農作物のうち少なくとも一方から1以上を選択するユーザ操作を受け付けることと、
受け付けた前記ユーザ操作に基づいて、選択された前記農作業及び前記農作物のうち少なくとも一方に対応する機能についての機能情報を、前記認証情報に追加することと、
を更に含む。
第9の態様に係る作業制御システムは
圃場で作業する対象作業装置を認証するための装置情報と、前記対象作業装置を制御するために用いられる複数の機能部のうち実行対象となる対象機能部を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得する取得部と、
前記認証情報の前記機能情報に基づいて前記複数の機能部のうち、前記対象機能部を有効化する管理部と、
有効化された前記対象機能部により前記対象作業装置を制御するための制御情報を生成する制御部と、
前記対象作業装置を制御する前記制御情報を出力する出力部と、
を備える。
第10の態様に係るプログラムは、
コンピュータに、
圃場で作業する対象作業装置を認証するための装置情報と、前記対象作業装置を制御するために用いられる複数の機能のうち実行対象となる対象機能を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得することと、
前記認証情報の前記機能情報に基づいて前記複数の機能のうち、前記対象機能を有効化することと、
有効化された前記対象機能により前記対象作業装置を制御するための制御情報を生成することと、
前記対象作業装置を制御する前記制御情報を出力することと、
を実行させる。
1 作業制御システム
10 端末装置
12 入出力装置
14 演算装置
16 通信装置
18 記憶装置
110 情報取得部
120 管理部
130a 第1制御部
132a 認証部
134a-1、134a-2 機能部
130b 第2制御部
132a 認証部
134b-1、134b-2 機能部
140 制御出力部
160 情報記憶部
D2a、D2a-1、D2a-2 第1個別情報
D2b、D2b-1、D2b-2 第2個別情報
20 サーバ装置
22 入出力装置
24 演算装置
26 通信装置
28 記憶装置
210 資格設定部
220 情報記憶部
30 作業装置
32 入出力装置
34 演算装置
36 通信装置
38 記憶装置
39 稼働装置
30a、30a-1、30a-1 第1タイプの作業装置
30b、30b-1、30b-1 第1タイプの作業装置
310 通信部
320 作業部
40、40-1、40-2 農業機械
NT ネットワーク
M1、M2、M3 記憶媒体
P1、P2、P3 プログラム
D1a 設定情報
D2b 資格情報

Claims (10)

  1. 圃場で作業する対象作業装置を認証するための装置情報と、前記対象作業装置を制御するために用いられる複数の機能のうち実行対象となる対象機能を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得することと、
    前記認証情報の前記機能情報に基づいて前記複数の機能のうち、前記対象機能を有効化することと、
    有効化された前記対象機能により前記対象作業装置を制御するための制御情報を生成することと、
    前記対象作業装置を制御する前記制御情報を出力することと、
    を含む、
    作業制御方法。
  2. 前記対象作業装置を制御するために用いられる前記複数の機能はそれぞれ、前記圃場での複数種類の農作業に対応する、
    請求項1に記載の作業制御方法。
  3. 前記対象作業装置を制御するために用いられる前記複数の機能はそれぞれ、複数の作業装置に設けられた複数の農業機械が行う複数の農作業のうち一つに対応する、
    請求項2に記載の作業制御方法。
  4. 前記対象作業装置を制御するために用いられる前記複数の機能はそれぞれ、前記圃場で栽培可能な複数の農作物のうちの一つに対応する、
    請求項1~3のいずれかに記載の作業制御方法。
  5. 前記認証情報を取得することは、
    圃場で作業可能な複数の作業装置のうちいずれを前記対象作業装置とするかを指定するユーザ入力を受け付けることと、
    前記複数の作業装置にそれぞれ対応する複数の認証情報のうちから、前記対象作業装置に対応する前記認証情報を取得することと、
    を含み、
    前記対象作業装置の制御情報を生成することが、前記複数の認証情報にそれぞれ対応する複数の個別情報のうち、取得した前記認証情報に対応する対象個別情報を用いて前記制御情報を生成することを含む、
    請求項1に記載の作業制御方法。
  6. 前記複数の個別情報はそれぞれ、前記複数の作業装置のうち対応する作業装置が作業すべき作業ルートに関する情報を含み、
    前記制御情報を生成することが、前記対象個別情報に基づいて、前記作業ルートに沿って前記対象作業装置を制御するための前記制御情報を生成すること含む、
    請求項5に記載の作業制御方法。
  7. 前記複数の作業装置は、圃場で行う作業が異なる複数種類の作業装置を含み、
    前記複数種類の作業装置のいずれを制御するかを示すユーザ入力を受け付けることと、
    受け付けた種類の前記作業装置のうち、前記対象作業装置を指定するユーザ入力を受け付けることと、
    受け付けた前記ユーザ入力が示す前記対象作業装置との、前記装置情報に基づく通信の認証結果を取得することと、
    を更に含み、
    前記対象機能を有効化することが、取得した前記認証結果に基づき、前記対象作業装置との通信を開始することを含む、
    請求項1に記載の作業制御方法。
  8. 複数の機能に対応する農作業及び農作物のうち少なくとも一方を複数表示することと、
    複数表示された前記農作業及び前記農作物のうち少なくとも一方から1以上を選択するユーザ操作を受け付けることと、
    受け付けた前記ユーザ操作に基づいて、選択された前記農作業及び前記農作物のうち少なくとも一方に対応する機能についての機能情報を、前記認証情報に追加することと、
    を更に含む、
    請求項1に記載の作業制御方法。
  9. 圃場で作業する対象作業装置を認証するための装置情報と、前記対象作業装置を制御するために用いられる複数の機能部のうち実行対象となる対象機能部を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得する取得部と、
    前記認証情報の前記機能情報に基づいて前記複数の機能部のうち、前記対象機能部を有効化する管理部と、
    有効化された前記対象機能部により前記対象作業装置を制御するための制御情報を生成する制御部と、
    前記対象作業装置を制御する前記制御情報を出力する出力部と、
    を備える、
    作業制御システム。
  10. コンピュータに、
    圃場で作業する対象作業装置を認証するための装置情報と、前記対象作業装置を制御するために用いられる複数の機能のうち実行対象となる対象機能を認証するための機能情報と、を含む認証情報を取得することと、
    前記認証情報の前記機能情報に基づいて前記複数の機能のうち、前記対象機能を有効化することと、
    有効化された前記対象機能により前記対象作業装置を制御するための制御情報を生成することと、
    前記対象作業装置を制御する前記制御情報を出力することと、
    を実行させるためのプログラム。
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