JP2024038880A - タイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、rfタグ - Google Patents

タイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、rfタグ Download PDF

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Abstract

【課題】RFタグの耐久性を向上できる、タイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、RFタグを、提供する。【解決手段】RFタグ10を備えたタイヤT01であって、RFタグは、通信構造部51と、通信構造部を覆う、タグ被覆ゴム部50と、を有し、通信構造部は、アンテナ2と、アンテナの一部を収容する、外装体3と、を備え、外装体は、外装体の内部に区画された、側部凹所35と、側部凹所に連通するとともに外装体の側端縁に形成された、側端開口36と、を有しており、アンテナは、側部凹所及び側端開口を通して外装体の外部に延出しており、タグ被覆ゴム部は、側部凹所に完全には充填されていない。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、RFタグに関する。
従来より、RFタグを備えたタイヤがある(特許文献1)。
特開2021-46057号公報
しかし、従来のタイヤにおいては、RFタグの耐久性につき、向上の余地があった。
本発明は、RFタグの耐久性を向上できる、タイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、RFタグを、提供することを目的とする。
〔1〕RFタグを備えたタイヤであって、
前記RFタグは、
通信構造部と、
前記通信構造部を覆う、タグ被覆ゴム部と、
を有し、
前記通信構造部は、
アンテナと、
前記アンテナの一部を収容する、外装体と、
を備え、
前記外装体は、
前記外装体の内部に区画された、側部凹所と、
前記側部凹所に連通するとともに前記外装体の側端縁に形成された、側端開口と、
を有しており、
前記アンテナは、前記側部凹所及び前記側端開口を通して前記外装体の外部に延出しており、
前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、タイヤ。
〔2〕前記タグ被覆ゴム部は、前記側端開口を完全には塞いでいない、〔1〕に記載のタイヤ。
〔3〕前記アンテナは、前記側端開口内で変位可能にされている、〔1〕又は〔2〕に記載のタイヤ。
〔4〕RFタグを備えた未加硫タイヤであって、
前記RFタグは、
通信構造部と、
前記通信構造部を覆う、タグ被覆ゴム部と、
を有し、
前記通信構造部は、
アンテナと、
前記アンテナの一部を収容する、外装体と、
を備え、
前記外装体は、
前記外装体の内部に区画された、側部凹所と、
前記側部凹所に連通するとともに前記外装体の側端縁に形成された、側端開口と、
を有しており、
前記アンテナは、前記側部凹所及び前記側端開口を通して前記外装体の外部に延出しており、
前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、未加硫タイヤ。
〔5〕〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載のタイヤを製造するためのタイヤ製造方法であって、
未加硫タイヤを製造する、未加硫タイヤ製造ステップと、
前記未加硫タイヤを加硫成形する、加硫成形ステップと、
を含み、
前記加硫成形ステップ後に得られる前記タイヤは、前記RFタグを有しており、
前記加硫成形ステップ後に得られる前記タイヤにおいて、前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、タイヤ製造方法。
〔6〕タイヤ又は未加硫タイヤに備えられる、RFタグであって、
通信構造部と、
前記通信構造部を覆う、タグ被覆ゴム部と、
を有し、
前記通信構造部は、
アンテナと、
前記アンテナの一部を収容する、外装体と、
を備え、
前記外装体は、
前記外装体の内部に区画された、側部凹所と、
前記側部凹所に連通するとともに前記外装体の側端縁に形成された、側端開口と、
を有しており、
前記アンテナは、前記側部凹所及び前記側端開口を通して前記外装体の外部に延出しており、
前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、RFタグ。
本発明によれば、RFタグの耐久性を向上できる、タイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、RFタグを、提供することができる。
本発明の一実施形態に係る未加硫タイヤ及びタイヤのタイヤ半部を、タイヤ幅方向の断面により概略的に示す、タイヤ幅方向断面図である。 本発明の任意の実施形態に係る未加硫タイヤ及びタイヤに備えられることができる、本発明の一実施形態に係るRFタグの一例を示す、斜視図である。 図2のRFタグを図2のB-B線に沿った断面により示す、B-B断面図である。 図2の例に係るRFタグの通信構造部の平面図である。 図2の例に係るRFタグの通信構造部の斜視図である。 外装体の蓋部を外した状態のRFタグの通信構造部の斜視図である。 図2の例に係るRFタグの通信構造部の分解斜視図である。 第2アンテナの平面図である。 図2の例に係るRFタグの通信構造部の一部断面図である。
本発明に係るタイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、RFタグは、任意の種類の空気入りタイヤに好適に利用でき、例えば、重荷重用空気入りタイヤ(例えば、トラック・バス用空気入りタイヤ、オフ・ザ・ロード(建設車両用)空気入りタイヤ等)、乗用車用空気入りタイヤに好適に利用できる。
以下、本発明に係るタイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、RFタグの実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施形態に係る未加硫タイヤT01’及びタイヤT01を説明するための図面である。タイヤ(加硫済みタイヤ)T01は、未加硫タイヤT01’を加硫成形用金型によって加硫成形した後に得られるものである。未加硫タイヤT01’とタイヤT01とは、形状がわずかに異なり得るが、本明細書において説明する種々の構成に関しては、特に断りが無い限り、基本的に互いに同様であり得る。図1では、便宜のため、未加硫タイヤT01’とタイヤT01とを同じ図面により示している。以下の説明では、便宜のため、タイヤT01及び未加硫タイヤT01’の構成を並行して説明する。また、以下では、便宜のため、未加硫タイヤT01’を単に「タイヤT01’」と称する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤT01’、T01のタイヤ半部(具体的には、タイヤ赤道面CLに対する一方側の部分)を示す、タイヤ幅方向断面図である。
図1の実施形態のタイヤT01’、T01は、重荷重用空気入りタイヤ(例えば、トラック・バス用空気入りタイヤ、オフ・ザ・ロード(建設車両用)空気入りタイヤ等)として構成されている。ただし、本発明の任意の実施形態のタイヤT01’、T01は、任意の種類のタイヤとして構成されてよい。
タイヤT01’、T01は、タイヤ本体T0Mと、RFタグ10と、を備えている。タイヤ本体T0Mは、タイヤT01’、T01のうち、RFタグ10以外の部分に相当する。
まず、図1を主に参照しつつ、タイヤ本体T0Mについて説明する。
図1に示すように、タイヤ本体T0Mは、トレッド部T01tと、このトレッド部T01tのタイヤ幅方向の両端部からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部T01wと、各サイドウォール部T01wのタイヤ径方向内側の端部に設けられた一対のビード部T01bと、を備えている。ビード部T01bは、タイヤT01をリムに装着したときに、タイヤ径方向内側及びタイヤ幅方向外側においてリムに接するように構成される。
また、タイヤ本体T0Mは、一対のビードコアT02と、一対のビードフィラーT03と、カーカスT05と、ベルトT06と、トレッドゴムT07と、サイドゴムT08と、インナーライナーT09と、を備えている。
各ビードコアT02は、それぞれ、対応するビード部T01bに埋設されている。ビードコアT02は、周囲をゴムにより被覆されている複数のビードワイヤを備えている。ビードワイヤは、金属(例えばスチール)から構成されると好適であるが、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどからなる有機繊維から構成されてもよい。ビードワイヤは、例えば、モノフィラメント又は撚り線からなるものとすることができる。
各ビードフィラーT03は、それぞれ、対応するビードコアT02に対してタイヤ径方向外側に位置する。ビードフィラーT03は、タイヤ径方向外側に向かって先細状に延びている。ビードフィラーT03は、ゴムから構成される。
一般的に、ビードフィラーは、「スティフナー」と呼ばれることがある。
図1に示すように、ビードフィラーT03は、複数(図1の例では、2つ)のビードフィラー部T031、T032から構成されてもよい。これら複数のビードフィラー部T031、T032は、それぞれを構成するゴムの組成が、互いに異なる。ただし、各ビードフィラー部T031、T032は、それぞれを構成するゴムの組成が、当該ビードフィラー部T031、T032の全体にわたって実質的に同じである。これら複数のビードフィラー部T031、T032は、例えば、硬さが異なり得る。これら複数のビードフィラー部T031、T032は、例えば、タイヤ径方向に沿って配列(積層)される。例えば、これら複数のビードフィラー部T031、T032のうち、最もタイヤ径方向外側に位置するビードフィラー部T032が、他のビードフィラー部T031よりも、軟らかくてもよい。
あるいは、ビードフィラーT03は、1つのビードフィラー部のみから構成されてもよく、いいかえれば、当該ビードフィラーT03を構成するゴムの組成が、当該ビードフィラーT03の全体にわたって実質的に同じであってもよい。
カーカスT05は、一対のビードコアT02間に跨っており、トロイダル状に延在している。カーカスT05は、1枚以上(図1の例では、1枚)のカーカスプライT05pから構成されている。各カーカスプライT05pは、1本又は複数本のカーカスコードT05cと、カーカスコードT05cを被覆する被覆ゴムT05rと、を含んでいる。カーカスコードT05cは、モノフィラメント又は撚り線で形成することができる。
カーカスコードT05cは、金属(例えばスチール)から構成されると好適であるが、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどからなる有機繊維から構成されてもよい。
カーカスT05は、ラジアル構造であると好適であるが、バイアス構造でもよい。
ベルトT06は、カーカスT05のクラウン部に対してタイヤ径方向外側に配置されている。ベルトT06は、1層以上(図1の例では、4層)のベルトプライT06pを備えている。各ベルトプライT06pは、1本又は複数本のベルトコードと、ベルトコードを被覆する被覆ゴムと、を含んでいる。ベルトコードは、モノフィラメント又は撚り線で形成することができる。ベルトコードは、金属(例えばスチール)から構成されてもよいし、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどからなる有機繊維から構成されてもよい。
トレッドゴムT07は、トレッド部T01tにおいて、ベルトT06のタイヤ径方向外側に位置している。トレッドゴムT07は、トレッド部T01tのタイヤ径方向外側の面であるトレッド踏面を構成している。トレッド踏面には、トレッドパターンが形成されている。
サイドゴムT08は、サイドウォール部T01wに位置している。サイドゴムT08は、サイドウォール部T01wのタイヤ幅方向外側の外表面を構成している。サイドゴムT08は、カーカスT05よりもタイヤ幅方向外側に位置している。サイドゴムT08は、ビードフィラーT03よりもタイヤ幅方向外側に位置している。サイドゴムT08は、トレッドゴムT07と一体で形成されている。
インナーライナーT09は、カーカスT05のタイヤ内側に配置され、例えば、カーカスT05のタイヤ内側に積層されてもよい。インナーライナーT09は、例えば、空気透過性の低いブチル系ゴムで構成される。ブチル系ゴムには、例えばブチルゴム、及びその誘導体であるハロゲン化ブチルゴムが含まれる。インナーライナーT09は、ブチル系ゴムに限られず、他のゴム組成物、樹脂、又はエラストマーで構成することができる。
図1に示すように、タイヤ本体T0Mは、タイヤ径方向におけるカーカスT05とトレッドゴムT07との間に、クッションゴムT10を備えていてもよい。クッションゴムT10は、図1の例のように、ベルトT06のタイヤ幅方向端部の近傍に位置していてもよい。
図1に示すように、タイヤ本体T0Mは、各ビード部T01bにおける、リムと接触するように構成された部分において、ゴムチェーファーT11を備えていてもよい。
図1に示すように、タイヤ本体T0Mは、各ビードコアT02の周りに、1枚又は複数枚(図1の例では、1枚)のワイヤーチェーファーT14を備えていてもよい。ワイヤーチェーファーT14は、図1の例のように、カーカスT05に対してビードコアT02とは反対側に配置されていてもよい。ワイヤーチェーファーT14は、金属(例えばスチール)から構成される。
図1に示すように、タイヤ本体T0Mは、各ビードコアT02の周りに、1枚又は複数枚(図1の例では、2枚)のナイロンチェーファーT13を備えていてもよい。ナイロンチェーファーT13は、図1の例のように、カーカスT05に対してビードコアT02とは反対側に配置されていてもよい。ナイロンチェーファーT13は、ナイロンから構成される。
なお、図1の例において、各ナイロンチェーファーT13は、ワイヤーチェーファーT14に対してビードコアT02とは反対側に配置されている。
図1に示すように、タイヤ本体T0Mは、各タイヤ半部において、タイヤ幅方向におけるビードフィラーT03とサイドゴムT08との間に、ハットゴムT12を備えていてもよい。
図1の例において、ハットゴムT12は、タイヤ幅方向におけるビードフィラーT03と各ナイロンチェーファーT13との間に配置されている。
つぎに、図2~図9を主に参照しつつ、RFタグ10について説明する。図2~図9は、図1の実施形態を含む、本発明の任意の実施形態に係る未加硫タイヤT01’及びタイヤT01に備えられることができる、本発明の一実施形態に係るRFタグ10の一例を説明するための図面である。
RFタグ10は、タイヤT01の外部にある所定外部装置(例えば、リーダ、あるいは、リーダ/ライタ)と無線通信可能に構成される。
RFタグ10は、非接触型データ受送信体であり、「RFIDタグ」とも呼ばれる。
図2は、図1の実施形態を含む、本発明の任意の実施形態に係る未加硫タイヤT01’及びタイヤT01に備えられることができる、RFタグ10の一例を示す、斜視図である。図3は、図2のRFタグ10を図2のB-B線に沿った断面により示す、B-B断面図である。
図2~図3に示すように、RFタグ10は、通信構造部51と、通信構造部51を覆うタグ被覆ゴム部50と、を備えている。
タグ被覆ゴム部50は、通信構造部51の全体を覆っている。タグ被覆ゴム部50は、ゴムから構成される。
本例において、タグ被覆ゴム部50は、一対のシート状のタグ被覆ゴム部材50a、50bを有している。一対のタグ被覆ゴム部材50a、50bは、両者間に通信構造部51を挟んだ状態で、互いに重ねられている。
ただし、タグ被覆ゴム部50は、1つの部材から構成されてもよい。
本例において、タグ被覆ゴム部50は、平面視において四角形状をなしているが、タグ被覆ゴム部50は、平面視において任意の形状をなしてよい。
図4~図9では、RFタグ10のうちのタグ被覆ゴム部50を省略しており、ひいては、RFタグ10のうちの通信構造部51のみを示している。図4は、本例に係るRFタグ10の通信構造部51の平面図である。図5は、RFタグ10の通信構造部51の斜視図である。図6は、外装体の蓋部を外した状態のRFタグ10の通信構造部51の斜視図である。図7は、RFタグ10の通信構造部51の分解斜視図である。図8は、第2アンテナ2の平面図である。図9は、RFタグ10の通信構造部51の一部断面図である。図9は、図5のI-I断面図である。
図4および図5に示すように、RFタグ10の通信構造部51は、基板1と、第2アンテナ(アンテナ)2と、外装体3とを備える。
外装体3の主面31a(図6参照)の長手方向(図4における左右方向)をX方向という。X方向のうち一方向(図4における右方向)を+X方向という。X方向のうち他方向(図4における左方向)を-X方向という。外装体3の主面31a(図6参照)の短手方向をY方向という。Y方向は、主面31aに沿う面内においてX方向に直交する。Y方向のうち一方向(図4における上方向)を+Y方向という。Y方向のうち他方向(図4における下方向)を-Y方向という。外装体3の主面31aに直交する方向をZ方向という。Z方向は、X方向およびY方向に直交する。Z方向から見ることを平面視という。Z軸とは、Z方向に沿う中心軸である。
図6に示すように、基板1は、ICチップ11と、第1アンテナ(アンテナ)12と、基材13とを備える。基板1には、ICチップ11と第1アンテナ12とが設けられている。
基材13は、板状に形成されている。平面視における基材13の形状は、特に限定されないが、少なくとも外周縁13aの一部が湾曲形状であることが好ましい。湾曲形状は、例えば、楕円弧状、円弧状、高次曲線状(例えば二次曲線状)などである。高次曲線状は、放物線状、双曲線状などである。平面視における基材13の外形は、例えば、楕円形状、円形状、長円形状(レーストラック形状)などであってよい。平面視における基材13の外形は、非円形状が望ましい。
本例では、基材13は、楕円形状とされている。基材13は、長径方向をX方向に向けた姿勢とされている。基材13としては、ガラスエポキシ樹脂基板、セラミックス、プラスチックフィルムなどが使用できる。
ICチップ11は、第1アンテナ12および第2アンテナ2を介して非接触にて情報の書き込みおよび読み出しが可能である。ICチップ11は、基材13に実装されている。
第1アンテナ12は、例えば、基材13の一方の面に形成された導電層である。導電層は、例えば、導電性箔、メッキ層、導電インク層などで構成される。導電性箔は、例えば、銅、銀、金、白金、アルミニウムなどで構成される金属箔である。導電性箔は、エッチングなどによって所定の形状に形成される。メッキ層は、例えば、銅、銀、金、白金、アルミニウムなどの金属で構成される。導電インク層は、導電インクを用いて印刷などにより形成される。導電インクは、金属、カーボン材料などで形成される導電性粒子を含む。
第1アンテナ12は、ループ状に形成されている。第1アンテナ12は、例えば、基材13の外周縁13aに沿う湾曲形状を有する。本例では、第1アンテナ12は、楕円形状のループ状に形成されている。第1アンテナ12は、ICチップ11に電気的に接続されている。
第2アンテナ2は、ブースター用のアンテナである。第2アンテナ2は、例えば、線状体である。第2アンテナ2は、例えば、スチール、ステンレス鋼、銅、銅合金などの金属で形成されている。第2アンテナ2は、例えば、真鍮メッキ鋼線で形成することができる。第2アンテナ2は、基板1とは別体とされている。
なお、本例における第2アンテナ2は線状体であるが、第2アンテナの形状は特に限定されない。第2アンテナは、例えば、板状体であってもよい。
第2アンテナ2は、電磁界結合部21と、一対の延出部22とを備える。
電磁界結合部21は、湾曲形状を有する。「湾曲形状」とは、急峻な屈曲部がなく、滑らかに曲がる形状である。湾曲形状としては、例えば、楕円弧状、円弧状、高次曲線状(例えば二次曲線状)などがある。「高次曲線状」としては、放物線状、双曲線状などがある。本例では、電磁界結合部21は、半楕円形状とされている。詳しくは、電磁界結合部21は、楕円形の一方の頂点(長軸と交わる頂点)から他方の頂点(長軸と交わる頂点)に至る半楕円形状である。
電磁界結合部21は、平面視において、基板1の少なくとも一部を囲む形状とされる。本例では、電磁界結合部21は、楕円形状の基板1の一方の頂点(長軸と交わる頂点)から他方の頂点(長軸と交わる頂点)に至る範囲(+Y方向側の半周範囲)を囲む。
電磁界結合部21は、平面視において、第1アンテナ12の外周縁12aに沿う湾曲形状(例えば、楕円弧状)とされている。電磁界結合部21と外周縁12aとの離間距離は、ほぼ一定である。電磁界結合部21は、平面視において、基板1の外周縁13aの外側に、外周縁13aに近接して位置する。電磁界結合部21は、平面視において、外周縁13aに沿う形状とされる。電磁界結合部21と外周縁13aとの離間距離は、ほぼ一定である。
電磁界結合部21は、非接触で第1アンテナ12と電磁界結合する。電磁界結合とは、例えば、電界結合と磁界結合のうち一方である。電磁界結合部21の長さ方向に直交する断面の形状は、例えば、円形状である(図9参照)。
一対の延出部22は、電磁界結合部21の一方および他方の端部21aからそれぞれ延出する。
図8に示すように、一対の延出部22のうち一方である第1延出部22Aは、電磁界結合部21の-X方向の端部21aから、蛇行しつつ-X方向に延出する。一対の延出部22のうち他方である第2延出部22Bは、電磁界結合部21の+X方向の端部21aから、蛇行しつつ+X方向に延出する。
延出部22の平面視形状は、例えば、メアンダ(蛇行)形状、波状、ジグザグ形状などである。本例では、延出部22は、メアンダ形状を有する。ただし、延出部22の平面視形状は、任意の形状でよく、例えば、直線状であってもよい。
図7に示すように、延出部22は、本例において、複数の直線部23と、複数の折り返し部24とを備える。直線部23は、Y方向に沿う直線状とされている。複数の直線部23は、X方向に間隔をおいて配置されている。折り返し部24は、隣り合う直線部23の端部どうしを連結する。折り返し部24は、湾曲形状(例えば、円弧形状)を有する。
複数の直線部23のうち最も電磁界結合部21に近い直線部23を「第1直線部23A」という。複数の直線部23のうち2番目に電磁界結合部21に近い直線部23を「第2直線部23B」という。複数の直線部23のうち3番目に電磁界結合部21に近い直線部23を「第3直線部23C」という。
第1直線部23Aと第2直線部23Bとを連結する折り返し部24を「第1折り返し部24A」という。第2直線部23Bと第3直線部23Cとを連結する折り返し部24を「第2折り返し部24B」という。
第1直線部23Aは、電磁界結合部21の端部21aから-Y方向に延出する。第1折り返し部24Aは、第1直線部23Aの-Y方向の端部から湾曲して延び、第2直線部23Bの-Y方向の端部に達する。
延出部22のうち、第1直線部23Aと第1折り返し部24Aの一部とは外装体3内にあるが、延出部22のそれ以外の部分は、外装体3の外に延出している(図6参照)。
外装体3は、第2アンテナ2の一部を内部に収容している。図5に示すように、外装体3は、板状の本体部31と、板状の蓋部32とを備える。外装体3は、全体として板状とされている。本体部31および蓋部32は、例えば、樹脂で形成される。樹脂としては、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂;ポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂;ポリフッ化ビニルなどのポリフッ化エチレン系樹脂;ポリ塩化ビニルなどのビニル重合体;ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂等が挙げられる。
図7に示すように、本体部31は、平面視において矩形状とされている。本体部31の一方の面である主面31aには、基板保持凹部37(基板保持部)と、アンテナ保持溝34と、一対の側部凹所35が形成されている。基板保持凹部37は、基板保持凸部33によって形成される。基板保持凹部37は、基板保持凸部33によって囲まれた凹部である。
基板保持凸部33は、環状のリブ状突起である。基板保持凸部33は、基板1の外周縁13aに沿う湾曲形状(例えば、楕円形状)とされている。基板保持凸部33は、主面31aから+Z方向に突出する。基板保持凸部33の長さ方向に直交する断面の形状は、例えば矩形状である。基板保持凸部33は、平面視において、第1アンテナ12の外周縁12aに沿う湾曲形状(例えば、楕円形状)とされている。
基板保持凹部37は、基板1を保持する。基板保持凹部37は、基板1の外周縁13aに沿う形状(例えば、楕円形状)とされている。基板保持凹部37の内形寸法(内径)は、基板1の外形寸法(外径)とほぼ同じ、または基板1の外形寸法(外径)よりわずかに大きい。基板保持凹部37は、平面視において基板1と相似形である。
基板1および基板保持凹部37は、非円形状(例えば、楕円形状)であると、基板1がZ軸周りに傾斜するのを規制し、基板1の正しい姿勢を保つことができる。そのため、第1アンテナ12と電磁界結合部21との電磁界結合を維持することができる。
アンテナ保持溝34は、第2アンテナ2の電磁界結合部21を収容する(図6および図9参照)。
アンテナ保持溝34は、基板保持凸部33の外側に、基板保持凸部33に近接して形成されている。アンテナ保持溝34は、平面視において、基板保持凸部33に沿う形状とされる。アンテナ保持溝34は、平面視において、第1アンテナ12の外周縁12aに沿う湾曲形状(例えば、楕円弧状)とされている。アンテナ保持溝34は、平面視において、基板1の外周縁13aに沿う湾曲形状(例えば、楕円弧状)とされている。
アンテナ保持溝34は、平面視において、半楕円形状とされている。詳しくは、アンテナ保持溝34は、楕円形の一方の頂点(長軸と交わる頂点)から他方の頂点(長軸と交わる頂点)に至る半楕円形状である。
アンテナ保持溝34は、平面視において、基板1の少なくとも一部を囲む形状とされる。本本例では、アンテナ保持溝34は、楕円形状の基板1の一方の頂点(長軸と交わる頂点)から他方の頂点(長軸と交わる頂点)に至る範囲(+Y方向側の半周範囲)を囲む。
図9に示すように、アンテナ保持溝34の長さ方向に直交する断面は、例えば、矩形状である。アンテナ保持溝34の幅(内形寸法)W1は、電磁界結合部21の外径(外形寸法)D1より大である。幅W1と外径D1との差は、例えば、0.01mm~1mm(好ましくは0.05mm~0.2mm)とすることができる。
アンテナ保持溝34の幅W1が電磁界結合部21の外径D1より大であるため、電磁界結合部21は、線径方向(例えば、Y方向)に変位可能な状態でアンテナ保持溝34に収容される。「線径方向」は、電磁界結合部21の長さ方向に直交する方向である。電磁界結合部21は、アンテナ保持溝34に対して長さ方向にも変位可能である。
アンテナ保持溝34の深さは、アンテナ保持溝34の底面34aから蓋部32(天面38a)までの高さ(内形寸法)H1が、電磁界結合部21の外径D1より大となるように定められる。高さH1と外径D1との差は、例えば、0.01mm~1mm(好ましくは0.05mm~0.2mm)とすることができる。
アンテナ保持溝34の高さH1が電磁界結合部21の外径D1より大であるため、電磁界結合部21は、線径方向(例えば、Z方向)に変位可能な状態でアンテナ保持溝34に収容される。
側部凹所35は、外装体3の内部に区画されている。図7に示すように、側部凹所35は、主面31aの一方および他方の側部に形成されている。側部凹所35は、本体部31のX方向の側端縁31bを含む領域に形成されている。側部凹所35の内周縁35aは、Y方向に沿う第1直線部35bと、湾曲部35cと、X方向に沿う第2直線部35dとを有する。
第1直線部35bは、アンテナ保持溝34の内周縁の端部を始点として-Y方向に延びる部分である。湾曲部35cは、第1直線部35bの先端から、X方向に対する傾斜角度が小さくなりつつ延出する部分である。第2直線部35dは、湾曲部35cの先端からX方向に沿って側端縁31bに向かう部分である。
図6に示すように、側部凹所35は、平面視において、第2アンテナ2の第1直線部23Aと、第1折り返し部24Aの一部とを包含する。第1直線部23Aは、第1直線部35b(図7参照)に近接している。第1折り返し部24Aは、湾曲部35c(図7参照)に近接している。側部凹所35は、第2アンテナ2の所定の長さ範囲(第1直線部23Aと、第1折り返し部24Aの一部)の少なくとも一部を収容する。
図5に示すように、側部凹所35はY方向に十分な距離があるため、側端縁31bには、Y方向(主面31aに沿う方向)に延びるスリット状の側端開口36が形成される。側端開口36は、側部凹所35に連通している。第2アンテナ2は、側部凹所35及び側端開口36を通して外装体3の外部に延出している。
図7に示すように、本体部31の+Y方向の端縁31cには、X方向に位置を違えて2つの係止凹部39が形成されている。本体部31の-Y方向の端縁31dにも、X方向に位置を違えて2つの係止凹部39が形成されている。
図5に示すように、蓋部32は、平面視において矩形状とされている。蓋部32は、本体部31と同形とされ、本体部31の主面31aに対向して設置されている。蓋部32は、平面視において、本体部31の主面31aに重なるように設置されている。
図9に示すように、蓋部32の対向面32aは、本体部31の主面31aに対向する面である。対向面32aには、位置決め溝38が形成されている。位置決め溝38は、環状の溝である。位置決め溝38の長さ方向に直交する断面の形状は、例えば矩形状である。
位置決め溝38は、基板保持凸部33およびアンテナ保持溝34に応じた湾曲形状(例えば、楕円形状)とされている。位置決め溝38は、平面視において、基板保持凸部33およびアンテナ保持溝34を一括して包含する幅を有する。位置決め溝38の天面38aの一部は、アンテナ保持溝34の底面34aに対向する。
図5に示すように、蓋部32の+Y方向の端縁32cには、X方向に位置を違えて2つの係止凸部40が形成されている。蓋部32の-Y方向の端縁32dにも、X方向に位置を違えて2つの係止凸部40が形成されている。
係止凸部40は、先端に係止爪部(図示略)が形成されている。係止凸部40は、本体部31の係止凹部39に挿入される。係止凸部40の係止爪部は、本体部31に係止する。これにより、蓋部32は、本体部31に着脱自在に結合される。
外装体3は、第2アンテナ2に対して固定されていない。すなわち、外装体3は、第2アンテナ2に対して非固定である。
RFタグ10は、図1の実施形態のように、タイヤT01’、T01のタイヤ本体T0Mの内部に埋設されていてもよいし、あるいは、タイヤT01’、T01のタイヤ本体T0Mの内表面又は外表面上に貼り付けられていてもよい。
タイヤT01’、T01のタイヤ本体T0Mに伸び、曲げなどの変形が生じた場合、第2アンテナ2に、外力が作用する可能性がある。例えば、延出部22に、X方向に沿って外装体3から離れる方向の引張力が作用することが考えられる。延出部22には、X方向に沿って外装体3に近づく方向の力が作用することも考えられる。
RFタグ10では、第2アンテナ2の電磁界結合部21が線径方向(電磁界結合部21の長さ方向に直交する方向)に変位可能な状態でアンテナ保持溝34に収容される(図9参照)。電磁界結合部21が変位可能であるため、第2アンテナ2に外力が作用した場合に、第2アンテナ2における応力を緩和することができる。よって、第2アンテナ2の破損を起こりにくくすることができる。
これに対し、第2アンテナが外装体に固定されている場合には、第2アンテナに外力が作用すると、外装体から延出する第2アンテナの基端部(根元部分)に応力が集中し、この箇所で破損が起こりやすくなる可能性がある。
第2アンテナ2の電磁界結合部21は、第1アンテナ12の外周縁12aに沿う形状を有するため、電磁界結合部21を第1アンテナ12に十分に電磁界結合させることができる。
アンテナ保持溝34は、第1アンテナ12の外周縁12aに沿って形成されているため、第2アンテナ2の電磁界結合部21を、第1アンテナ12に沿って配置することができる。よって、電磁界結合部21を第1アンテナ12に十分に電磁界結合させることができる。
第2アンテナ2の電磁界結合部21は、湾曲形状(例えば、半楕円形状)を有するため、第2アンテナ2に外力が作用した場合でも、矩形状の場合に比べ、応力集中が生じにくい。よって、第2アンテナ2の破損を起こりにくくすることができる。
これに対し、電磁界結合部が矩形状である場合には、第2アンテナに外力が作用すると、角部(屈曲部)に応力が集中し、この箇所で破損が起こりやすくなる可能性がある。
アンテナ保持溝34は、基板1の外周縁13aに沿って形成されているため、第2アンテナ2の電磁界結合部21を、第1アンテナ12に沿って配置することができる。よって、電磁界結合部21を第1アンテナ12に十分に電磁界結合させることができる。
外装体3は、本体部31と、主面31aに重ねられる蓋部32とを備える。基板保持凹部37およびアンテナ保持溝34は、主面31aに形成されている。そのため、蓋部32によって、基板1および第2アンテナ2が本体部31から脱落するのを阻止することができる。よって、基板1および第2アンテナ2を外装体3に安定的に保持することができる。
RFタグ10では、外装体3の側端縁31bに、Y方向(主面31aに沿う方向)に延びるスリット状の側端開口36が形成されている。そのため、第2アンテナ2は、側端開口36内で変位可能であり、外装体3に対してY方向に位置変動できる。したがって、第2アンテナ2に外力が作用した場合に、変位により応力を緩和しやすくなる。よって、第2アンテナ2の破損を起こりにくくすることができる。
なお、上述したRFタグ10の構成は、一例にすぎず、RFタグ10は様々な変形例が可能である。
例えば、RFタグ10では、基板1の外周縁13aおよび第1アンテナ12の外周縁12aは全周にわたって湾曲形状であるが、基板および第1アンテナは、外周縁の一部が湾曲形状であってもよい。外装体3は、本体部31と蓋部32とを備えるが、外装体の構成は特に限定されない。例えば、外装体は、蓋部を備えていなくてもよい。外装体は板状に限らず、他の形状(ブロック状等)であってもよい。
つぎに、タイヤT01’、T01のタイヤ本体T0MとRFタグ10との関係について説明する。
図1に示す実施形態において、RFタグ10は、その全体が、タイヤT01’、T01のサイドウォール部T01wの内部に埋設されている。具体的に、RFタグ10は、タイヤ幅方向において、サイドゴムT08とビードフィラーT03との間に配置されている。RFタグ10は、ビードフィラーT03のタイヤ幅方向外側の面に接触している。
ただし、本明細書で説明する任意の実施形態において、RFタグ10は、タイヤT01’、T01のタイヤ本体T0Mにおける任意の部分の内部に埋設されていてよい。
あるいは、本明細書で説明する任意の実施形態において、RFタグ10は、タイヤT01’、T01のタイヤ本体T0Mの内表面又は外表面上に貼り付けられていてもよい。
本明細書で説明する任意の実施形態において、タイヤ(加硫済みタイヤ)T01を製造するためのタイヤ製造方法は、未加硫タイヤT01’を製造する、未加硫タイヤ製造ステップと、未加硫タイヤT01’を加硫成形用金型を用いて加硫成形する、加硫成形ステップと、
を含む。
RFタグ10は、未加硫タイヤ製造ステップにおいて、未加硫タイヤT01’のタイヤ本体T0Mの内部に埋設されてもよいし、あるいは、未加硫タイヤT01’のタイヤ本体T0Mの内表面又は外表面上に貼り付けられてもよい。この場合、この未加硫タイヤT01’から得られたタイヤT01においても、RFタグ10が、タイヤ本体T0Mの内部に埋設されているか、あるいは、タイヤ本体T0Mの内表面又は外表面上に貼り付けられた状態となる。
あるいは、RFタグ10は、加硫成形ステップの後に得られたタイヤT01のタイヤ本体T0Mの内表面又は外表面上に貼り付けられてもよい。それにより、タイヤT01は、RFタグ10を有することとなる。この場合、このタイヤT01を加硫成形する前の未加硫タイヤT01’は、RFタグ10を備えなくてもよい。
図1に示す実施形態において、RFタグ10は、RFタグ10のZ方向がタイヤ幅方向にほぼ沿うとともに、RFタグ10のX方向がタイヤ周方向にほぼ沿うように、指向されている(図1)。
ただし、本明細書で説明する任意の実施形態において、RFタグ10は、タイヤT01’、T01のタイヤ本体T0Mに対して任意の向きに指向されてよい。
本明細書で説明する任意の実施形態におけるタイヤT01’、T01においては、図3に示す例のように、RFタグ10のタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材は、RFタグ10の側部凹所35に完全には充填されていないこと、言い換えれば、側部凹所35内にはタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材によって充填されていない空洞が存在することが、好適である。これにより、タイヤT01において、第2アンテナ2が側部凹所35内でタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材によって阻害されることなく変位可能に維持されるので、上述したような、第2アンテナ2に外力が作用した場合に第2アンテナ2における応力を緩和できるといった効果を得ることができ、RFタグ10の耐久性を向上できる。
同様の観点から、本明細書で説明する任意の実施形態におけるタイヤT01’、T01においては、図3に示す例のように、RFタグ10のタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材は、RFタグ10の側部凹所35内に存在しないことが、さらに好適である。
本明細書で説明する任意の実施形態におけるタイヤT01’、T01においては、図3に示す例のように、RFタグ10のタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材は、RFタグ10の側端開口36を完全には塞いでいないと、好適である。これにより、タイヤT01において、第2アンテナ2がタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材によって阻害されることなく側端開口36内で変位可能に維持されるので、上述したような、第2アンテナ2に外力が作用した場合に第2アンテナ2における応力を緩和できるといった効果を得ることができ、RFタグ10の耐久性を向上できる。
同様の観点から、本明細書で説明する任意の実施形態におけるタイヤT01’、T01においては、図3に示す例のように、RFタグ10のタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材は、RFタグ10の側端開口36を全く塞いでいない(すなわち、側端開口36上に存在しない)と、さらに好適である。
本明細書で説明する任意の実施形態におけるタイヤT01’、T01においては、RFタグ10の第2アンテナ(アンテナ)2は、側端開口36のY方向の少なくとも一部にわたって、側端開口36内で変位可能にされていると、好適である。これにより、タイヤT01において、上述したような、第2アンテナ2に外力が作用した場合に第2アンテナ2における応力を緩和できるといった効果を得ることができ、RFタグ10の耐久性を向上できる。
同様の観点から、本明細書で説明する任意の実施形態におけるタイヤT01’、T01においては、RFタグ10の第2アンテナ(アンテナ)2は、側端開口36のY方向の全長にわたって、側端開口36内で変位可能にされていると、さらに好適である。
本明細書で説明する任意の実施形態におけるタイヤT01’、T01においては、図3に示す例のように、RFタグ10のタグ被覆ゴム部50とRFタグ10の外装体3との間に、側端開口36に連通する空洞52が区画されていると、好適である。これにより、タイヤT01において、第2アンテナ2がタグ被覆ゴム部50及び/又はタイヤ本体T0Mのゴム部材によって阻害されることなく側端開口36内で変位可能に維持されるので、上述したような、第2アンテナ2に外力が作用した場合に第2アンテナ2における応力を緩和できるといった効果を得ることができ、RFタグ10の耐久性を向上できる。
RFタグ10は、例えば、タイヤT01を構成する同種又は異種の複数の部材の間の位置に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、タイヤT01生産時にRFタグ10を取り付け易く、RFタグ10を備えるタイヤT01の生産性を向上させることができる。図1の例のように、RFタグ10は、例えば、ビードフィラーT03と、ビードフィラーT03に隣接するその他の部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。
RFタグ10は、タイヤT01を構成するいずれかの部材内に埋設されていてもよい。このようにすることで、タイヤT01を構成する複数の部材の間の位置に挟み込まれて配置される場合と比較して、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。本例では、RFタグ10は、例えば、トレッドゴムT07、サイドゴムT08等のゴム部材内に埋設されてよい。
RFタグ10は、タイヤ幅方向断面視でのタイヤ外面に沿う方向であるペリフェリ長さ方向において、剛性の異なる部材の境界となる位置に、配置されないことが好ましい。このようにすることで、RFタグ10は、剛性段差に基づき歪みが集中し易い位置に、配置されない。そのため、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。本例では、RFタグ10は、例えば、タイヤ幅方向断面視でカーカスT05の端部と、このカーカスT05の端部に隣接する部材(例えばサイドゴムT08等)と、の境界となる位置に配置されないことが好ましい。
RFタグ10の数は特に限定されない。タイヤT01は、1個のみのRFタグ10を備えてもよく、2個以上のRFタグ10を備えてもよい。ここでは、通信装置の一例として、RFタグ10を例示説明しているが、RFタグ10とは異なる通信装置であってもよい。
RFタグ10は、例えば、タイヤT01のトレッド部T01tに配置されてよい。このようにすることで、RFタグ10は、タイヤT01のサイドカットにより損傷しない。
RFタグ10は、例えば、タイヤ幅方向において、トレッド中央部に配置されてよい。トレッド中央部は、トレッド部T01tにおいて撓みが集中し難い位置である。このようにすることで、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。また、タイヤ幅方向でのタイヤT01の両外側からのRFタグ10との通信性に差が生じることを抑制できる。本例では、RFタグ10は、例えば、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面CLを中心としてトレッド幅の1/2の範囲内に配置されてよい。
RFタグ10は、例えば、タイヤ幅方向において、トレッド端部に配置されてもよい。RFタグ10と通信するリーダーの位置が予め決まっている場合には、RFタグ10は、例えば、このリーダーに近い一方側のトレッド端部に配置されてよい。本例では、RFタグ10は、例えば、タイヤ幅方向において、トレッド端を外端とする、トレッド幅の1/4の範囲内に配置されてよい。
RFタグ10は、例えば、ビード部T01b間に跨る、1枚以上のカーカスプライT05pを含むカーカスT05より、タイヤ内腔側に配置されてよい。このようにすることで、タイヤT01の外部から加わる衝撃や、サイドカットや釘刺さりなどの損傷に対して、RFタグ10が損傷し難くなる。一例として、RFタグ10は、カーカスT05のタイヤ内腔側の面に密着して配置されてよい。別の一例として、カーカスT05よりタイヤ内腔側に別の部材がある場合に、RFタグ10は、例えば、カーカスT05と、このカーカスT05よりタイヤ内腔側に位置する別の部材と、の間に配置されてもよい。カーカスT05よりタイヤ内腔側に位置する別の部材としては、例えば、タイヤ内面を形成するインナーライナーT09が挙げられる。別の一例として、RFタグ10は、タイヤ内腔に面するタイヤ内面に取り付けられていてもよい。RFタグ10が、タイヤ内面に取り付けられる構成とすることで、RFタグ10のタイヤT01への取り付け、及び、RFタグ10の点検・交換が行い易い。つまり、RFタグ10の取り付け性及びメンテナンス性を向上させることができる。また、RFタグ10が、タイヤ内面に取り付けられることで、RFタグ10をタイヤT01内に埋設する構成と比較して、RFタグ10がタイヤ故障の核となることを防ぐことができる。
また、カーカスT05が、複数枚のカーカスプライT05pを備え、複数枚のカーカスプライT05pが重ねられている位置がある場合に、RFタグ10は、重ねられているカーカスプライT05pの間に配置されていてもよい。
RFタグ10は、例えば、タイヤT01のトレッド部T01tで、1枚以上のベルトプライT06pを含むベルトT06より、タイヤ径方向の外側に配置されてよい。一例として、RFタグ10は、ベルトT06に対してタイヤ径方向の外側で、当該ベルトT06に密着して配置されてよい。また、別の一例として、ベルト補強層を備える場合、当該ベルト補強層に対してタイヤ径方向の外側で、当該ベルト補強層に密着して配置されてよい。また、別の一例として、RFタグ10は、ベルトT06よりタイヤ径方向の外側で、トレッドゴムT07内に埋設されていてもよい。RFタグ10が、タイヤT01のトレッド部T01tで、ベルトT06よりタイヤ径方向の外側に配置されることで、タイヤ径方向でのタイヤT01の外側からのRFタグ10との通信が、ベルトT06により阻害され難い。そのため、タイヤ径方向でのタイヤT01の外側からのRFタグ10との通信性を向上させることができる。
また、RFタグ10は、例えば、タイヤT01のトレッド部T01tで、ベルトT06よりタイヤ径方向の内側に配置されていてもよい。このようにすることで、RFタグ10のタイヤ径方向の外側がベルトT06に覆われるため、RFタグ10は、トレッド面からの衝撃や釘刺さりなどに対して損傷し難くなる。この一例として、RFタグ10は、タイヤT01のトレッド部T01tで、ベルトT06と、当該ベルトT06よりタイヤ径方向の内側に位置するカーカスT05と、の間に配置されてよい。
また、ベルトT06が、複数枚のベルトプライT06pを備える場合に、RFタグ10は、タイヤT01のトレッド部T01tで、任意の2枚のベルトプライT06pの間に配置されてよい。このようにすることで、RFタグ10のタイヤ径方向の外側が1枚以上のベルトプライT06pに覆われるため、RFタグ10は、トレッド面からの衝撃や釘刺さりなどに対して損傷し難くなる。
RFタグ10は、例えば、クッションゴムT10と、トレッドゴムT07との間やクッションゴムT10と、サイドゴムT08と、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、RFタグ10への衝撃を、クッションゴムT10により緩和できる。そのため、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。
また、RFタグ10は、例えば、クッションゴムT10内に埋設されていてもよい。更に、クッションゴムT10は、隣接する同種又は異種の複数のゴム部材から構成されてよい。かかる場合に、RFタグ10は、クッションゴムT10を構成する複数のゴム部材の間に挟み込まれて配置されてもよい。
この構成は、タイヤT01が重荷重用空気入りタイヤ(例えば、トラック・バス用空気入りタイヤ、オフ・ザ・ロード(建設車両用)空気入りタイヤ等)である場合に、特に好適である。
RFタグ10は、例えば、タイヤT01のサイドウォール部T01w又はビード部T01bの位置に配置されてよい。RFタグ10は、例えば、RFタグ10と通信可能なリーダーに対して近い一方側のサイドウォール部T01w又は一方側のビード部T01bに配置されてよい。このようにすることで、RFタグ10とリーダーとの通信性を高めることができる。一例として、RFタグ10は、カーカスT05と、サイドゴムT08と、の間やトレッドゴムT07とサイドゴムT08と、の間に配置されてよい。
RFタグ10は、例えば、タイヤ径方向において、タイヤ最大幅となる位置と、トレッド面の位置と、の間に配置されてよい。このようにすることで、RFタグ10がタイヤ最大幅となる位置よりタイヤ径方向の内側に配置される構成と比較して、タイヤ径方向でのタイヤT01の外側からのRFタグ10との通信性を高めることができる。
RFタグ10は、例えば、タイヤ最大幅となる位置よりタイヤ径方向の内側に配置されていてもよい。このようにすることで、RFタグ10は、剛性の高いビード部T01b近傍に配置される。そのため、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。一例として、RFタグ10は、ビードコアT02とタイヤ径方向又はタイヤ幅方向で隣接する位置に配置されてよい。ビードコアT02近傍は歪みが集中し難い。そのため、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。
特に、RFタグ10は、タイヤ最大幅となる位置よりタイヤ径方向の内側であって、かつ、ビード部T01bのビードコアT02よりタイヤ径方向の外側の位置に配置されることが好ましい。このようにすることで、RFタグ10の耐久性を向上させることができるとともに、RFタグ10とリーダーとの通信が、ビードコアT02により阻害され難く、RFタグ10の通信性を高めることができる。
また、サイドゴムT08がタイヤ径方向に隣接する同種又は異種の複数のゴム部材から構成されている場合に、RFタグ10は、サイドゴムT08を構成する複数のゴム部材の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
RFタグ10は、ビードフィラーT03と、このビードフィラーT03に隣接する部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、ビードフィラーT03を配置することにより歪みが集中し難くなった位置に、RFタグ10を配置することができる。そのため、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。
RFタグ10は、例えば、ビードフィラーT03と、カーカスT05と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。カーカスT05のうちビードフィラーT03と共にRFタグ10を挟み込む部分は、ビードフィラーT03に対してタイヤ幅方向の外側に位置してもよく、タイヤ幅方向の内側に位置してもよい。カーカスT05のうちビードフィラーT03と共にRFタグ10を挟み込む部分が、ビードフィラーT03に対してタイヤ幅方向の外側に位置する場合には、タイヤ幅方向のタイヤT01の外側からの衝撃や損傷により、RFタグ10に加わる負荷を、より低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を、より向上させることができる。
また、ビードフィラーT03は、サイドゴムT08と隣接して配置されている部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ビードフィラーT03と、サイドゴムT08と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
更に、ビードフィラーT03は、ゴムチェーファーT11と隣接して配置されている部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ビードフィラーT03と、ゴムチェーファーT11と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
この構成は、タイヤT01が乗用車用空気入りタイヤである場合に、特に好適である。
RFタグ10は、スティフナーT03と、このスティフナーT03に隣接する部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、スティフナーT03を配置することにより歪みが集中し難くなった位置に、RFタグ10を配置することができる。そのため、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。RFタグ10は、例えば、スティフナーT03と、サイドゴムT08と、の間に挟み込まれて配置されてよい。
また、RFタグ10は、例えば、スティフナーT03と、カーカスT05と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。カーカスT05のうちスティフナーT03と共にRFタグ10を挟み込む部分は、スティフナーT03に対してタイヤ幅方向の外側に位置してもよく、タイヤ幅方向の内側に位置してもよい。カーカスT05のうちスティフナーT03と共にRFタグ10を挟み込む部分が、スティフナーT03に対してタイヤ幅方向の外側に位置する場合には、タイヤ幅方向のタイヤT01の外側からの衝撃や損傷により、RFタグ10に加わる負荷を、より低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を、より向上させることができる。
スティフナーT03は、ゴムチェーファーT11と隣接して配置されている部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、スティフナーT03と、ゴムチェーファーT11と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
スティフナーT03は、タイヤ幅方向の外側でハットゴムT12に隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、スティフナーT03と、ハットゴムT12と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
スティフナーT03は、硬さの異なる複数のゴム部材から構成されてよい。かかる場合に、RFタグ10は、スティフナーT03を構成する複数のゴム部材の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
RFタグ10は、ハットゴムT12と、このハットゴムT12に隣接する部材と、の間に挟み込まれて配置されてよい。RFタグ10は、例えば、ハットゴムT12と、カーカスプライT05pと、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、RFタグ10への衝撃を、ハットゴムT12により緩和できる。そのため、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。
この構成は、タイヤT01が重荷重用空気入りタイヤ(例えば、トラック・バス用空気入りタイヤ、オフ・ザ・ロード(建設車両用)空気入りタイヤ等)である場合に、特に好適である。
RFタグ10は、例えば、ゴムチェーファーT11と、サイドゴムT08と、の間に挟み込まれて配置されてよい。このようにすることで、ゴムチェーファーT11を配置することにより歪みが集中し難くなった位置に、RFタグ10を配置することができる。そのため、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。
RFタグ10は、例えば、ゴムチェーファーT11と、カーカスT05と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。このようにすることで、リムから加わる衝撃や損傷により、RFタグ10に加わる負荷を低減できる。そのため、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。
RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、このナイロンチェーファーT13のタイヤ幅方向の外側又は内側で隣接する別の部材と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。このようにすることで、タイヤ変形時に、RFタグ10の位置が変動し難くなる。そのため、タイヤ変形時にRFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。
ナイロンチェーファーT13は、例えば、タイヤ幅方向外側で、ゴムチェーファーT11と隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、ゴムチェーファーT11と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。ナイロンチェーファーT13は、例えば、タイヤ幅方向外側で、サイドゴムT08と隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、サイドゴムT08と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
ナイロンチェーファーT13は、例えば、タイヤ幅方向内側で、スティフナーT03と隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、スティフナーT03と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。また、ナイロンチェーファーT13は、例えば、タイヤ幅方向内側で、ハットゴムT12と隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、ハットゴムT12と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。更に、ナイロンチェーファーT13は、例えば、タイヤ幅方向内側で、カーカスT05と隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、カーカスT05と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。更に、ナイロンチェーファーT13は、例えば、タイヤ幅方向内側で、ワイヤーチェーファーT14と隣接する部分を備えてもよい。かかる場合に、RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、ワイヤーチェーファーT14と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。
このように、RFタグ10は、ナイロンチェーファーT13と、このナイロンチェーファーT13のタイヤ幅方向の外側又は内側で隣接する別の部材と、の間に挟み込まれて配置されていてよい。特に、RFタグ10のタイヤ幅方向外側が、ナイロンチェーファーT13に覆われることで、タイヤ幅方向でのタイヤの外側からの衝撃や損傷により、RFタグ10に加わる負荷を、より低減できる。そのため、RFタグ10の耐久性を、より向上させることができる。
この構成は、タイヤT01が重荷重用空気入りタイヤ(例えば、トラック・バス用空気入りタイヤ、オフ・ザ・ロード(建設車両用)空気入りタイヤ等)である場合に、特に好適である。
RFタグ10は、ワイヤーチェーファーT14と、このワイヤーチェーファーT14のタイヤ幅方向の内側又は外側で隣接する別の部材と、の間に挟み込まれて配置されていてもよい。このようにすることで、タイヤ変形時に、RFタグ10の位置が変動し難くなる。そのため、タイヤ変形時にRFタグ10に加わる負荷を低減できる。これにより、RFタグ10の耐久性を向上させることができる。ワイヤーチェーファーT14がタイヤ幅方向の内側又は外側で隣接する別の部材は、例えば、ゴムチェーファーT11などのゴム部材であってよい。また、ワイヤーチェーファーT14がタイヤ幅方向の内側又は外側で隣接する別の部材は、例えば、カーカスT05であってもよい。
ベルトT06の半径方向外側にベルト補強層をさらに備えてもよい。例えば、ベルト補強層はポリエチレンテレフタレートからなるベルト補強層コードをタイヤ周方向に連続して螺旋状に巻回してなってもよい。ここでベルト補強層コードは、6.9×10-2 N/tex以上の張力をかけて接着剤処理を施してなり、160℃で測定した29.4N荷重時の弾性率が2.5 mN/dtex・%以上であってもよい。さらにベルト補強層はベルトT06全体を覆うように配置されていてもベルトT06の両端部のみを覆うように配置されていてもよい。さらにベルト補強層の単位幅あたりの巻き回し密度が幅方向位置で異なっていてもよい。このようにすることで、高速耐久性を低下させることなくロードノイズおよびフラットスポットを低減させることができる。
この構成は、タイヤT01が乗用車用空気入りタイヤである場合に、特に好適である。
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
持続可能な社会の実現に向けて、SDGsが提唱されている。本発明の一実施形態は「No.12_つくる責任、つかう責任」および「No.13_気候変動に具体的な対策を」などに貢献する技術となり得ると考えられる。
本発明に係るタイヤ、未加硫タイヤ、タイヤ製造方法、及び、RFタグは、任意の種類の空気入りタイヤに好適に利用でき、例えば、重荷重用空気入りタイヤ(例えば、トラック・バス用空気入りタイヤ、オフ・ザ・ロード(建設車両用)空気入りタイヤ等)、乗用車用空気入りタイヤに好適に利用できる。
T01:タイヤ(加硫済みタイヤ)、
T01’:未加硫タイヤ、
T0M:タイヤ本体、
T01t:トレッド部、 T01w:サイドウォール部、 T01b:ビード部、
T02:ビードコア、
T03:ビードフィラー(スティフナー)、 T031、T032:ビードフィラー部、
T05:カーカス、 T05p:カーカスプライ、 T05c:カーカスコード、 T05r:被覆ゴム、
T06:ベルト、 T06p:ベルトプライ、
T07:トレッドゴム、
T08:サイドゴム、
T09:インナーライナー、
T10:クッションゴム、
T11:ゴムチェーファー、
T12:ハットゴム、
T13:ナイロンチェーファー、
T14:ワイヤーチェーファー、
CL:タイヤ赤道面、
1:基板、 2:第2アンテナ(アンテナ)、 3:外装体、 10:RFタグRFタグ、 11:ICチップ、 12:第1アンテナ(アンテナ)、 12a:外周縁、 21:電磁界結合部、 21a:端部、 22:延出部、 34:アンテナ保持溝、 35:側部凹所、 36:側端開口、 37:基板保持凹部(基板保持部)、
50:タグ被覆ゴム部、 50a、50b:タグ被覆ゴム部材、
51:通信構造部、
52:空洞

Claims (6)

  1. RFタグを備えたタイヤであって、
    前記RFタグは、
    通信構造部と、
    前記通信構造部を覆う、タグ被覆ゴム部と、
    を有し、
    前記通信構造部は、
    アンテナと、
    前記アンテナの一部を収容する、外装体と、
    を備え、
    前記外装体は、
    前記外装体の内部に区画された、側部凹所と、
    前記側部凹所に連通するとともに前記外装体の側端縁に形成された、側端開口と、
    を有しており、
    前記アンテナは、前記側部凹所及び前記側端開口を通して前記外装体の外部に延出しており、
    前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、タイヤ。
  2. 前記タグ被覆ゴム部は、前記側端開口を完全には塞いでいない、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記アンテナは、前記側端開口内で変位可能にされている、請求項1に記載のタイヤ。
  4. RFタグを備えた未加硫タイヤであって、
    前記RFタグは、
    通信構造部と、
    前記通信構造部を覆う、タグ被覆ゴム部と、
    を有し、
    前記通信構造部は、
    アンテナと、
    前記アンテナの一部を収容する、外装体と、
    を備え、
    前記外装体は、
    前記外装体の内部に区画された、側部凹所と、
    前記側部凹所に連通するとともに前記外装体の側端縁に形成された、側端開口と、
    を有しており、
    前記アンテナは、前記側部凹所及び前記側端開口を通して前記外装体の外部に延出しており、
    前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、未加硫タイヤ。
  5. 請求項1~3のいずれか一項に記載のタイヤを製造するためのタイヤ製造方法であって、
    未加硫タイヤを製造する、未加硫タイヤ製造ステップと、
    前記未加硫タイヤを加硫成形する、加硫成形ステップと、
    を含み、
    前記加硫成形ステップ後に得られる前記タイヤは、前記RFタグを有しており、
    前記加硫成形ステップ後に得られる前記タイヤにおいて、前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、タイヤ製造方法。
  6. タイヤ又は未加硫タイヤに備えられる、RFタグであって、
    通信構造部と、
    前記通信構造部を覆う、タグ被覆ゴム部と、
    を有し、
    前記通信構造部は、
    アンテナと、
    前記アンテナの一部を収容する、外装体と、
    を備え、
    前記外装体は、
    前記外装体の内部に区画された、側部凹所と、
    前記側部凹所に連通するとともに前記外装体の側端縁に形成された、側端開口と、
    を有しており、
    前記アンテナは、前記側部凹所及び前記側端開口を通して前記外装体の外部に延出しており、
    前記タグ被覆ゴム部は、前記側部凹所に完全には充填されていない、RFタグ。

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