JP2024037253A - コネクタ及び電子基板 - Google Patents

コネクタ及び電子基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2024037253A
JP2024037253A JP2022141955A JP2022141955A JP2024037253A JP 2024037253 A JP2024037253 A JP 2024037253A JP 2022141955 A JP2022141955 A JP 2022141955A JP 2022141955 A JP2022141955 A JP 2022141955A JP 2024037253 A JP2024037253 A JP 2024037253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
contact
tip
contact pad
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022141955A
Other languages
English (en)
Inventor
智陽 井上
直樹 長牛
智宏 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2022141955A priority Critical patent/JP2024037253A/ja
Publication of JP2024037253A publication Critical patent/JP2024037253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

Figure 2024037253000001
【課題】接続対象に嵌合させるときの挿入力を分散させるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1aは、複数の端子接点122を有する接続対象としてのバスバー端子群100に嵌合する。コネクタ1aは、板形の基材10と、基材10の表面上に嵌合方向と垂直な方向に沿って配列され、複数の端子接点122が板厚方向に沿って個々に接触する複数の接点パッド21とを備える。複数の接点パッド21は、第1先端部22aを有する第1接点パッド21aと、嵌合方向において第1先端部22aよりも奥側に位置する第2先端部22bを有する第2接点パッド21bとを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタ及び電子基板に関する。
従来、板状のコネクタを有する電子基板を被取付部に取り付ける場合に、被取付部に予め設けられている接続対象にコネクタを嵌合させる構造がある。特許文献1は、複数の平型の電子接点が配列されたコネクタを有する基板カートリッジを、被取付部に設けられている複数のコネクタ要素にコネクタを挟み込ませることで取り付けるカートリッジコネクタに関する技術を開示している。
特開2013-143387号公報
特許文献1に開示されているカートリッジコネクタでは、被取付部にある複数のコネクタ要素は、カートリッジにある複数の電子接点の個々に対して板厚方向に沿って接触する。ここで、複数の電子接点の表面が周囲のカートリッジ表面よりもそれぞれ突出している場合、作業者がカートリッジを被取付部に取り付けるとき、複数のコネクタ要素ごとのヘッド部は、それぞれ電子接点の表面上に乗り上げる。そのため、複数のヘッド部は、それぞれ一時に電子接点に対してより大きな押圧力を加えることになり、結果的に、カートリッジのコネクタを被取付部のコネクタ要素に嵌合させるときに、一時に最大挿入力を要することになる。このような最大挿入力は、カートリッジのコネクタ、ひいてはカートリッジ全体に対して一時に加えられる外力として、コネクタ自体の破損、又はカートリッジに実装されている電子部品の破損などを引き起こす要因となり得る。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、接続対象に嵌合させるときの挿入力を分散させるコネクタ及び電子基板を提供することにある。
本発明の態様は、複数の端子接点を有する接続対象に嵌合するコネクタであって、板形の基材と、基材の表面上に嵌合方向と垂直な方向に沿って配列され、複数の端子接点が板厚方向に沿って個々に接触する複数の接点パッドと、を備え、複数の接点パッドは、第1先端部を有する第1接点パッドと、嵌合方向において第1先端部よりも奥側に位置する第2先端部を有する第2接点パッドとを含む。
本発明の他の態様は、電子部品を実装する電子基板であって、電子部品と電気的に連通する複数の接点パッドを備えたコネクタを有し、コネクタは、上記のコネクタである。
本発明によれば、接続対象に嵌合させるときの挿入力を分散させるコネクタ及び電子基板を提供することができる。
バスバー端子群へのコネクタの嵌合前の状態を示す平面図である。 コネクタの嵌合完了位置での状態を示す平面図である。 図1BにおけるII-II断面に対応した断面図である。 図1AにおけるIII部分に対応した拡大平面図である。 挿入時に第1接点パッドと接触するバスバー端子の状態を示す図である。 挿入時に第2接点パッドと接触するバスバー端子の状態を示す図である。 バスバー端子の突部が第2傾斜面と接触した状態を示す図である。 バスバー端子の突部が第2傾斜面に誘導される状態を示す図である。
以下、図面を用いて一実施形態に係るコネクタ及び電子基板について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
図1A及び図1Bは、本実施形態に係るコネクタ1aを有する電子基板1が、コネクタ1aの接続対象としてのバスバー端子群100を有するバスバー群に取り付けられるときの状態を示す平面図である。図1Aは、バスバー群への電子基板1の取付前、すなわち、バスバー端子群100へのコネクタ1aの嵌合前の状態を示す図である。図1Bは、バスバー群への電子基板1の取付完了時、すなわち、バスバー端子群100へのコネクタ1aの嵌合完了時の状態を示す図である。図2は、図1BにおけるII-II断面に対応した、嵌合完了位置におけるコネクタ1aに含まれる1つの接点パッド21での嵌合状態を示す断面図である。
ここで、本実施形態に関する各図では、一例として、各方向を以下のように規定する。電子基板1の平板形状を基準として、電子基板1の主平面と平行なXY平面を規定する。X方向は、バスバー群に対する電子基板1の取付方向、すなわち、バスバー端子群100に対するコネクタ1aの嵌合方向に相当する。なお、図1Aでは、嵌合方向が白抜きの矢印で示されている。また、XY平面に対して垂直となる方向をZ方向と規定する。Z方向は、図2に示すように、嵌合時にバスバー端子群100がコネクタ1aを挟み込む方向におおよそ相当する。
電子基板1は、各種の電子機器に採用され、電子機器に含まれる被取付部に対してコネクタ1aを介して取り付け及び取り外し可能な接続部品である。電子基板1は、いわゆるプリント基板であり、基本構造として、リジッド基板であってもよいし、フレキシブル基板であってもよい。電子基板1全体の平面形状は、本実施形態ではおおよそ正方形であるが、これに限定されるものではない。
電子基板1は、基材10と、銅箔層20と、ソルダーレジスト層30と、電子部品40とを有する。基材10は、例えば、紙基材又はガラス布基材に樹脂材を含浸させた絶縁性部材である。銅箔層20は、電流が流れる回路を構成する部位であり、基材10の表面上に積層される。ソルダーレジスト層30は、銅箔層20を保護したり、電子部品40のはんだ付け時の短絡を防止したりするために、基材10又は銅箔層20上に積層される。電子部品40は、基材10上に実装され、銅箔層20と電気的に連通する。
また、電子基板1は、コネクタ1aを有する。ここで、コネクタ1aの構造又は形状を説明する前提として、コネクタ1aが嵌合する接続対象について説明する。
本実施形態において想定される接続対象は、コネクタ1aに対して複数の端子接点を介して電気的に接続する。当該条件を満たす接続対象を有するものとして、本実施形態における例では、自動車等の車両に設置され得る電気接続箱のような電子機器において利用されるバスバー群を想定する。バスバーは、例えば、取り付け及び取り外し可能な電子部品と車両内の電子機器等とを電気的に連通させる導電性部材である。1つのバスバーは、1つのバスバー端子100aを有する。そして、本実施形態における接続対象は、バスバー群に設けられるバスバー端子群100であるものとする。なお、個々のバスバーの全体形状については、利用される電子機器ごとに異なり、かつ、コネクタ1aとの嵌合状態を説明するに際して特に限定されるものではないため、図示及び詳細説明を省略する。
バスバー端子群100は、各々同一形状である複数のバスバー端子100aを含む。バスバー端子100aは、一定の厚みを有する金属製の板材に、切断、穴あけ又は曲げ等の各加工を施すことで製造され得る。つまり、バスバー端子100aは、全体として、Y方向に沿った方向を厚み方向とする板体である。
バスバー端子100aは、例えば、第1腕部110と、第2腕部120と、腕支持部130と、バスバー接続部140とを有する。第1腕部110と第2腕部120とは、Z方向で互いに対向し、かつ、X方向でコネクタ1aが挿入されてくる側とは反対側にある腕支持部130で各々支持される。バスバー端子100aは、第1腕部110と第2腕部120との間に平板状のコネクタ1aを挟み込ませることで、機構的かつ電気的にコネクタ1aを接続する。また、バスバー接続部140は、バスバーが採用される電子機器に合わせて規定される形状を有し、外部の他の電子機器等に電気的に接続される。
第1腕部110は、バスバー端子100aとコネクタ1aとの嵌合時の変形が基本的に想定されていない側の腕部である。第1腕部110は、それぞれ第2腕部120と対向する第1面111と第2面112とを有する。第1面111は、X方向でコネクタ1aが挿入されてくる側に近い方の面であり、嵌合時には、コネクタ1aの裏面と面接触する。第2面112は、X方向でコネクタ1aが挿入されてくる側から遠い方の面であり、腕支持部130と連続する。Z方向の幅に関して、第2面112が設けられている部分の幅は、第1面111が設けられている部分の幅よりも長い。これに伴い、第1腕部110には、第1面111と第2面112との境界に、挿入されてくるコネクタ1aと対向する対向面113を有する。
第2腕部120は、バスバー端子100aとコネクタ1aとの嵌合時の変形が想定されている側の腕部である。したがって、Z方向の幅に関して、第2腕部120の幅は、第1腕部110の各部の幅よりも短い。第2腕部120は、腕支持部130と連続する側とは反対側の開放端に、第1腕部110に向かって凸となる突部121を有する。突部121の先端は、端子接点122である。
各々のバスバー端子100aは、図1A及び図1Bに示すように、厚み方向に対応したY方向に沿って、おおよそ等間隔で配置される。つまり、接続対象としてのバスバー端子群100は、バスバー端子100aごとの複数の端子接点122を有する。
次に、電子基板1が有するコネクタ1aの構造及び形状について説明する。コネクタ1aは、バスバー端子群100の構造及び形状に合わせて、電子基板1の一辺側に設けられる。コネクタ1aは、電子基板1を構成する板形の基材10の一部を備える。また、コネクタ1aは、当該一部の基材10の表面上に、Y方向に沿って配列される複数の接点パッド21を備える。
複数の接点パッド21は、コネクタ1aがバスバー端子群100に嵌合するとき、Z方向に対応する電子基板1の板厚方向に沿って複数の端子接点122が個々に接触する部位である。接点パッド21は、電子基板1を構成する銅箔層20の一部である。コネクタ1aにおける基材10上では、基本的に、ソルダーレジスト層30が存在せず、銅箔層20としては、接点パッド21となる部分のみが外部に露出する。本実施形態の例では、バスバー端子群100には7つのバスバー端子100aが存在するため、接点パッド21もバスバー端子100aの配列間隔に合わせて7つ存在する。各々の接点パッド21のY方向の幅は、互いに同一で、かつ、バスバー端子100aの幅よりも広く設定される。また、各々の接点パッドのX方向の長さは、Y方向の幅の値よりも長く設定される。
図3は、図1AにおけるIII部分に対応した、複数の接点パッド21から抽出された4つの接点パッド21を示す拡大平面図である。複数の接点パッド21は、第1接点パッド21aと、第2接点パッド21bとを含む。
複数の接点パッド21は、それぞれ、電子基板1をバスバー群に取り付けるときに各々対応するバスバー端子100aに向かう先端部を有する。第1接点パッド21aが有する先端部が、第1先端部22aである。第2接点パッド21bが有する先端部が、第2先端部22bである。この場合、第2先端部22bは、嵌合方向に相当するX方向において第1先端部22aよりも奥側に位置する。より具体的には、例えば、コネクタ1aを構成する基材10において、電子基板1をバスバー群に取り付けるときにバスバー端子群100に向かう側の端部を、コネクタ端部10aと規定する。この場合、コネクタ端部10aから第2先端部22bまでの距離L2は、コネクタ端部10aから第1先端部22aまでの距離L1よりも長い。本実施形態では、複数の接点パッド21として、第1接点パッド21aと第2接点パッド21bとが交互に配置される。本実施形態の例では、7つの接点パッド21のうち、3つが第1接点パッド21aであり、4つが第2接点パッド21bである。
また、複数の接点パッド21は、各々の先端部に一対の突出部を有する。一対の突出部は、嵌合方向に相当するX方向で奥側から先端側に向かうにつれて相互に離れていくテーパー形状を有する。第1接点パッド21aの第1先端部22aに設けられる一対の突出部が、第1突出部23aである。第2接点パッド21bの第2先端部22bに設けられる一対の突出部が、第2突出部23bである。なお、第1突出部23a及び第2突出部23bの構造及び形状については、以下の作用及び効果の説明と併せて詳説する。
更に、複数の接点パッド21は、第1接点パッド21aであるか第2接点パッド21bであるかを問わず、それぞれ、図2に示す嵌合完了位置において、バスバー端子100aの突部121を挿入させる貫通孔25を有する。貫通孔25は、Z方向に沿って基材10を貫通する。なお、貫通孔25の構造及び設置位置については、以下の作用及び効果の説明と併せて詳説する。
次に、コネクタ1a及び電子基板1の作用及び効果について説明する。
まず、本実施形態に係るコネクタ1aは、複数の端子接点122を有する接続対象としてのバスバー端子群100に嵌合する。コネクタ1aは、板形の基材10と、基材10の表面上に嵌合方向と垂直な方向に沿って配列され、複数の端子接点122が板厚方向に沿って個々に接触する複数の接点パッド21とを備える。複数の接点パッド21は、第1先端部22aを有する第1接点パッド21aと、嵌合方向において第1先端部22aよりも奥側に位置する第2先端部22bを有する第2接点パッド21bとを含む。
ここで、上記例示では、嵌合方向はX方向に、複数の接点パッド21の配列方向はY方向に、板厚方向はZ方向に、それぞれ対応する。
また、本実施形態に係る電子基板1は、電子部品40を実装する。電子基板1は、電子部品40と電気的に連通する複数の接点パッド21を備えたコネクタ1aを有する。
図4A及び図4Bは、コネクタ1aが第1接点パッド21aと第2接点パッド21bとの二種の接点パッド21を備えることによる作用を説明するための断面図である。なお、図4A及び図4Bは、それぞれ、図2に示す断面図に対応して描画されている。
図4Aは、コネクタ1aがバスバー端子100aに挿入されて嵌合完了位置に向かっているときに、第1接点パッド21aと接触するバスバー端子100aの状態を示す図である。図4Aに示す挿入タイミングでは、コネクタ1aがバスバー端子100aの第1腕部110と第2腕部120とに挟み込まれ、同時に、第2腕部120の突部121が第1先端部22aを乗り越えて、端子接点122が第1接点パッド21a上にある。このとき、端子接点122は、基材10と接触していて第1接点パッド21a上にないときと比較すると、第1接点パッド21aのZ方向の厚み分、第1腕部110の第1面111からより離れるため、大きな押圧力F1をコネクタ1aに与える。
図4Bは、図4Aと同一の挿入タイミングのときに、第2接点パッド21bと接触するバスバー端子100aの状態を示す図である。第2接点パッド21bの第2先端部22bは、嵌合方向において第1先端部22aよりも奥側に位置する。そのため、図4Aに示すように、第1接点パッド21a上に第2腕部120の突部121が乗り上げたとしても、図4Bに示すように、第2接点パッド21b上には突部121が乗り上げていないタイミングが発生する。図4Bに示す状態では、端子接点122は、未だ基材10上にあり、第1面111から第2接点パッド21bのZ方向の厚み分の離間がないため、押圧力F1よりも小さい押圧力F2をコネクタ1aに与える。
ここで、比較例として、第1接点パッド21aと第2接点パッド21bとの区別がなく、すべての接点パッド21が有する各々の先端部が嵌合方向において同一の位置に存在する場合を想定する。この場合、コネクタ1aがバスバー端子100aに挿入されて嵌合完了位置に向かっているとき、各々の端子接点122が、対応する各々の接点パッド21上に乗り上げるタイミングは、同時である。したがって、作業者がコネクタ1aを挿入する際に要する挿入力は、すべての端子接点122が同時に接点パッド21上に乗り上げるタイミングで、一時に最大となる。
これに対して、本実施形態に係るコネクタ1a及び電子基板1では、コネクタ1aがバスバー端子100aに挿入されて嵌合完了位置に向かっているとき、第1接点パッド21aと第2接点パッド21bとでは、端子接点122が乗り上げるタイミングがずれる。つまり、コネクタ1a及び電子基板1では、上記の比較例に比べて、一度に接点パッド21に乗り上げる端子接点122の数が少ない。したがって、コネクタ1a及び電子基板1によれば、作業者がコネクタ1aを挿入する際に要する挿入力を分散させ、一時に最大挿入力を要することになるという事象を予め回避させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、接続対象に嵌合させるときの挿入力を分散させるコネクタ1a及び電子基板1を提供することができる。そして、本実施形態によれば、接続対象に嵌合させるときにコネクタ1a又は電子基板1に突如加えられる外力を減少させることができるため、コネクタ1a自体の破損、又は電子基板1に実装されている電子部品40の破損などを予め回避させることができる。
また、コネクタ1aでは、第1接点パッド21aと第2接点パッド21bとは、交互に配置されてもよい。
このコネクタ1aによれば、複数の接点パッド21全体で見た場合に、接続対象に嵌合させるときの挿入力をバランスよく分散させることができる。
なお、第1接点パッド21aと第2接点パッド21bとが交互に配置されるに際して、本実施形態における例示のように1つずつ交互に配置されるものでなくとも、例えば2つずつ交互に配置されるものであってもよい。
また、コネクタ1aでは、第1先端部22a及び第2先端部22bは、嵌合方向で奥側から先端側に向かうにつれて相互に離れていくテーパー形状を有する一対の突出部を有してもよい。
ここで、上記例示では、第1先端部22aに設けられる一対の突出部が第1突出部23aであり、第2先端部22bに設けられる一対の突出部が第2突出部23bである。
図5A及び図5Bは、一対の第1突出部23a及び一対の第2突出部23bによる作用を説明するための平面図である。ただし、一対の第1突出部23aと一対の第2突出部23bとによる作用は互いに同様であるため、図5A及び図5Bでは、代表として、一対の第2突出部23bによる作用を例示する。
図5Aは、コネクタ1aがバスバー端子100aに挿入されて嵌合完了位置に向かっているときに、第2腕部120の突部121の一部が、一対の第2突出部23bの一方が有する第2傾斜面24bと接触した状態を示す図である。図5Bは、図5Aに示す挿入タイミングから更にコネクタ1aの挿入が進行し、突部121の一部が第2先端部22bと接触した状態を示す図である。
第2接点パッド21bにおいて、Y方向の幅の中間位置を通り、嵌合方向に相当するX方向に沿って延伸する基準軸AXを想定する。この場合、一対の第2突出部23bの一方が有する第2傾斜面24bと他方が有する第2傾斜面24bとは、基準軸AXを基準として、互いに傾斜角θで傾斜し、かつ、互いに対称関係にある。各々の第2傾斜面24bの傾斜方向は、各々の第2傾斜面24b上の位置がX方向で奥側から先端側に向かうにつれて相互に離れていくような方向である。つまり、第2傾斜面24b同士のY方向での間隔は、第2先端部22bと連続する位置で最も狭く、第2先端部22bから最も離れた位置で最も広い。
ここで、バスバー端子群100では、各々のバスバー端子100aは、Y方向に沿って等間隔に設定されている。しかし、バスバー群を有する電子機器では、隣り合うバスバー端子100a同士のピッチに誤差が生じていることもあり得る。このとき、ピッチ誤差が生じたままでは、例えば、電子機器に含まれるハウジングのような他部位にバスバー端子100aが干渉する等の不具合が生じるおそれがある。
これに対して、バスバー端子群100にピッチ誤差が生じていることに伴い、あるバスバー端子100aが、挿入されてきたコネクタ1aの第2接点パッド21bに対して、基準軸AXからY方向で離れた位置で接触したとする。このとき、バスバー端子100aの突部121は、図5Aに示すように、まず、いずれかの第2傾斜面24bの一部と接触する。そして、コネクタ1aの挿入が進むにつれて、突部121は、接触した第2傾斜面24bに誘導され、図5Bの黒塗りの矢印で示すように、基準軸AXに近づいていく。つまり、このコネクタ1aによれば、嵌合完了位置では、バスバー端子100aが、第2接点パッド21bに対してセンタリングされることになるため、上記のような望まない他部位との干渉等を予め回避させることができる。
また、コネクタ1aでは、第1接点パッド21a及び第2接点パッド21bは、嵌合完了位置において、端子接点122を含むバスバー端子100aの突部121を挿入させる貫通孔25を有してもよい。
貫通孔25は、各々の第1接点パッド21a及び第2接点パッド21bにおいて、嵌合方向で同一位置に形成される。貫通孔25の開口形状及び開口サイズは、少なくとも、突部121の一部が入り込むことが可能なものとする。本実施形態では、貫通孔25の開口形状は円形であるが、上記の開口形状及び開口サイズの条件を満たすものであるならば、特に限定されるものではない。また、嵌合完了位置において、第1接点パッド21a又は第2接点パッド21bとバスバー端子100aとは、電気的に適切に導通される必要がある。そこで、図2に示すように、コネクタ1aにおける銅箔層20は、貫通孔25の内壁、又は、バスバー端子100aの第1面111と接触する基材10の裏面にも、連続的に形成されてもよい。
ここで、コネクタ1aに貫通孔25が存在しない場合、嵌合完了位置は、例えば、バスバー群を有する電子機器に含まれるハウジングの一部にコネクタ1aが当接した位置として規定される。しかし、この場合、電子機器が過負荷状態となったり、当接時の衝撃により、電子基板1に実装されている電子部品40が破損したりする懸念がある。
これに対して、このコネクタ1aによれば、嵌合完了位置では、バスバー端子100aの突部121の一部が貫通孔25に入り込む。このように突部121の一部が貫通孔25に入り込んだ状態では、上記例示したような押圧力F1又は押圧力F2が低下するのに合わせて、必要となる挿入力も低減される。したがって、作業者は、挿入力が低減されたタイミングを感ずることで、コネクタ1aがハウジングに当接する前に、嵌合完了位置を把握し、コネクタ1aの挿入を停止することができる。また、このコネクタ1aによれば、嵌合完了位置では、突部121の一部が貫通孔25に入り込んだ状態に維持されるため、接続対象であるバスバー端子群100に電子基板1をロックさせることができる。したがって、バスバー端子群100に対して、電子基板1の保持力を向上させることができる。
なお、上記説明では、コネクタ1aの接続対象として、バスバー群に含まれるバスバー端子群100を想定したが、複数の端子接点を有するものであれば、各種の電子機器に含まれる、あらゆる電気的な接続部を接続対象とし得る。
また、上記説明では、電子基板1に含まれるコネクタ1aを例示したが、コネクタ1aと同等の構造を有するコネクタは、全体形状が平板状ではない他の電子部品又は電子装置にも適用可能である。
以上、各実施形態を説明したが、実施形態はこれらに限定されるものではなく、実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1 電子基板
1a コネクタ
10 基材
21 接点パッド
21a 第1接点パッド
21b 第2接点パッド
22a 第1先端部
22b 第2先端部
23a 第1突出部
23b 第2突出部
25 貫通孔
40 電子部品
100 バスバー端子群
121 突部
122 端子接点

Claims (5)

  1. 複数の端子接点を有する接続対象に嵌合するコネクタであって、
    板形の基材と、
    前記基材の表面上に嵌合方向と垂直な方向に沿って配列され、複数の前記端子接点が板厚方向に沿って個々に接触する複数の接点パッドと、を備え、
    複数の前記接点パッドは、第1先端部を有する第1接点パッドと、前記嵌合方向において前記第1先端部よりも奥側に位置する第2先端部を有する第2接点パッドとを含む、コネクタ。
  2. 前記第1接点パッドと前記第2接点パッドとは、交互に配置されている、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1先端部及び前記第2先端部は、前記嵌合方向で奥側から先端側に向かうにつれて相互に離れていくテーパー形状を有する一対の突出部を有する、請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記第1接点パッド及び前記第2接点パッドは、嵌合完了位置において、前記端子接点を含む前記接続対象の突部を挿入させる貫通孔を有する、請求項1又は2に記載のコネクタ。
  5. 電子部品を実装する電子基板であって、
    前記電子部品と電気的に連通する複数の接点パッドを備えたコネクタを有し、
    前記コネクタは、請求項1又は2に記載のコネクタである、電子基板。
JP2022141955A 2022-09-07 2022-09-07 コネクタ及び電子基板 Pending JP2024037253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022141955A JP2024037253A (ja) 2022-09-07 2022-09-07 コネクタ及び電子基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022141955A JP2024037253A (ja) 2022-09-07 2022-09-07 コネクタ及び電子基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024037253A true JP2024037253A (ja) 2024-03-19

Family

ID=90300509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022141955A Pending JP2024037253A (ja) 2022-09-07 2022-09-07 コネクタ及び電子基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024037253A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11742620B2 (en) High-frequency electrical connector
EP0854549B1 (en) Surface mount connector with integrated PCB assembly
JP3013756B2 (ja) 基板用コネクタ
JP5287753B2 (ja) 電子装置
TWI687001B (zh) 電連接器
JP6068223B2 (ja) 多層基板用コネクタ
US9240642B2 (en) Connector
US20140004752A1 (en) Connector
JPH08124638A (ja) 表面実装型コネクタ及びその電気コンタクト
US20070111555A1 (en) Conductor connecting module for printed circuit boards
JP2000077120A (ja) コネクタの端子構造
JPH11297435A (ja) コネクタ装置、コネクタ装置を有する回路モジュールおよび回路モジュールを搭載した電子機器
CN115207847B (zh) 电气连接箱
JP2024037253A (ja) コネクタ及び電子基板
US5261828A (en) Misalignment tolerant edge connector assembly
JP2008004368A (ja) コネクタ
KR102344935B1 (ko) 배터리 센싱 모듈
JP4498890B2 (ja) 一対のヘッダーコンタクト及びこれを用いたヘッダーコネクタ
JP3128568B2 (ja) 電気コネクタの実装構造及びその実装に用いる治具
US20240064900A1 (en) Multilayer electronic substrate
JP2017103143A (ja) 電気コネクタ
KR100606482B1 (ko) 단자부재와 그 단자부재를 구비한 커넥터 및 단자부재의제조방법
KR101160901B1 (ko) 한쌍의 헤더 콘택트 및 이것을 이용한 헤더 커넥터
CN112470555B (zh) 电子控制装置
JP6738688B2 (ja) 基板セット及び固定用サブ基板