JP2024035717A - 使い捨ておむつの収容体 - Google Patents

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Hiroyuki Katayama
航平 戸田
Kohei Toda
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Abstract

【課題】使い捨ておむつが備える虫の忌避剤の効果を発揮させやすい使い捨ておむつの収容体を提供する。【解決手段】複数の使い捨ておむつ(1)が互いに隣接するように配置された使い捨ておむつ(1)は揮発性の虫の忌避剤(AM)が設けられており、最も上側に位置するおむつ列(R1)は収容空間(S)のうちの収容空間(S)の上端から前記おむつ列の下端までの空間を3等分し、最も上の空間を上部領域(SA)とし最も下の空間を下部領域(SC)とし上部領域(SA)と下部領域(SC)との間に位置する空間を中間領域(SB)としたとき上部領域(SA)を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が下部領域(SC)を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい、又は、上部領域(SA)を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、中間領域(SB)を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい。【選択図】図6

Description

本発明は、使い捨ておむつの収容体に関する。
従来、便や尿などの排泄物を吸収する使い捨ておむつが知られている。例えば、特許文献1には、使い捨ておむつが香料を備えることで排泄物等の不快な匂いを軽減させることが記載されている。
特開2018-102612号公報
特許文献1のように、使い捨ておむつが香料を有する製品であっても、香料の揮発によって、使い捨ておむつの着用者時には、使い捨ておむつの着用者や使い捨ておむつを着用させようとする者が使い捨ておむつの香料の存在を実感できない恐れがあった。特に、使い捨ておむつが揮発性の虫の忌避剤を有する場合には、使い捨ておむつが虫の忌避効果を備えているにも関わらず、着用者等に対してその効果を発揮しにくいという問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、使い捨ておむつの収容体を開封したときに、開封した者等に対して、使い捨ておむつが備える虫の忌避剤の効果を発揮させやすい使い捨ておむつの収容体を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、複数の使い捨ておむつが互いに隣接するように配置されたおむつ列と、前記おむつ列を収容した収容部材と、を備えた使い捨ておむつの収容体であって、上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、前記使い捨ておむつは、吸収体を備え、揮発性の虫の忌避剤が設けられており、前記収容部材の内側の収容空間において、最も上側に位置する前記おむつ列は、前記吸収体が折り部で2つ折りされた状態の前記使い捨ておむつが、前記吸収体の厚さ方向に隣接するように配置されており、前記使い捨ておむつは、前記折り部が上方又は下方となるように配置されており、前記収容空間のうちの、前記収容空間の上端から前記おむつ列の下端までの空間を3等分し、最も上の空間を上部領域とし、最も下の空間を下部領域とし、前記上部領域と前記下部領域との間に位置する空間を中間領域としたとき、前記上部領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい、又は、前記上部領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記中間領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より小さいことを特徴とする使い捨ておむつの収容体である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、使い捨ておむつの収容体を開封したときに、開封した者や開封した場所等に対して、使い捨ておむつが備える虫の忌避剤の効果を発揮させやすい。
使い捨ておむつ1の収容体100の斜視図である。 収容状態のおむつ1を背側から見た図である。 展開状態かつ伸張状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 図3中のA-A線での概略断面図である。 おむつ1の収容状態を説明する図である。 収容体100を前面から見た図である。 収容体100の各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力の測定方法を説明する図である。 変形例の収容体101~104を説明する図である。 基準領域aaと比較領域abを説明する図である。 おむつ1における各領域を説明する図である。 おむつ1における各領域を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(態様1)
複数の使い捨ておむつが互いに隣接するように配置されたおむつ列と、前記おむつ列を収容した収容部材と、を備えた使い捨ておむつの収容体であって、上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、前記使い捨ておむつは、吸収体を備え、揮発性の虫の忌避剤が設けられており、前記収容部材の内側の収容空間において、最も上側に位置する前記おむつ列は、前記吸収体が折り部で2つ折りされた状態の前記使い捨ておむつが、前記吸収体の厚さ方向に隣接するように配置されており、前記使い捨ておむつは、前記折り部が上方又は下方となるように配置されており、前記収容空間のうちの、前記収容空間の上端から前記おむつ列の下端までの空間を3等分し、最も上の空間を上部領域とし、最も下の空間を下部領域とし、前記上部領域と前記下部領域との間に位置する空間を中間領域としたとき、前記上部領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい、又は、前記上部領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記中間領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より小さいことを特徴とする使い捨ておむつの収容体である。
収容空間の領域に対して、左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が大きいほど、当該領域には使い捨ておむつが密に詰められた状態であり、左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が小さいほど、当該領域には使い捨ておむつが粗に詰められた状態である。態様1の使い捨ておむつの収容体によれば、上部領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力を、下部領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さくする、又は、上部領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力を、中間領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さくすることで、収容空間において、上部領域が下部領域よりも使い捨ておむつが粗に詰められた状態となり、又は上部領域が中間領域よりも使い捨ておむつが粗に詰められた状態となる。そのため、揮発した虫の忌避剤が下部領域又は中間領域よりも上部領域に充満しやすくなり、使い捨ておむつの着用者又は使用者が使い捨ておむつの収容体を開封したときに、虫の忌避剤の効果を開封した者や開封した場所や空間に対して発揮させることができる。また、虫の忌避剤が香りを有する場合には、着用者等が使い捨ておむつの収容体を開封したときに、着用者等は虫の忌避剤の香りを感じやすくなり、使い捨ておむつが虫の忌避剤を備えることを着用者等に実感させやすくなる。
(態様2)
前記収容部材の酸素透過度が、100cm3/m2・24h・atm以下である、態様1に記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様2の使い捨ておむつの収容体によれば、収容部材の酸素透過度が100cm3/m2・24h・atmより大きい場合よりも、使い捨ておむつに設けられた虫の忌避剤が収容部材の外部に漏出する恐れを軽減させることができる。
(態様3)
前記使い捨ておむつに設けられた前記忌避剤が、少なくとも前記下部領域と重なる位置に設けられており、前記中間領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より大きい、態様1又は2に記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様3の使い捨ておむつの収容体によれば、下部領域に対応する位置に設けられた虫の忌避剤が、上部領域にまで到達する恐れを軽減させることができるため、使い捨ておむつに設けられた虫の忌避剤が収容部材の外部に漏出する恐れを軽減させ、使い捨ておむつの虫の忌避剤を備えた状態を維持しやすくなる。
(態様4)
前記使い捨ておむつに設けられた前記忌避剤が、少なくとも前記上部領域と重なる位置に設けられており、前記中間領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より大きい、態様1から3のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様4の使い捨ておむつの収容体によれば、虫の忌避剤を上部領域に充満させやすくなるため、使い捨ておむつの着用者又は使用者が使い捨ておむつの収容体を開封したときに、虫の忌避剤の効果を開封した者や開封した場所や空間に対して発揮させることができる。
(態様5)
前記使い捨ておむつに設けられた前記忌避剤が、少なくとも前記中間領域と重なる位置に設けられており、前記中間領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より大きい、態様1から4のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様5の使い捨ておむつの収容体によれば、中間領域と重なる位置に設けられた虫の忌避剤が上部領域に移動することを軽減させることができるため、使い捨ておむつの虫の忌避剤が収容部材の外部に漏出する恐れを軽減させ、使い捨ておむつの虫の忌避剤を備えた状態を維持しやすくなる。
(態様6)
前記使い捨ておむつにおいては、隣接する前記使い捨ておむつとの当接面に前記忌避剤が設けられている、態様1から5のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様6の使い捨ておむつの収容体によれば、使い捨ておむつから虫の忌避剤が揮発する恐れを軽減させて、使い捨ておむつが虫の忌避剤を備えた状態を維持しやすくなる。
(態様7)
前記収容部材には、収容された前記使い捨ておむつの取り出し用の開口部を形成するための開口手段が設けられており、前記開口手段は、前記上部領域に対応する位置の少なくとも一部に設けられている、態様1から6のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様7の使い捨ておむつの収容体によれば、使い捨ておむつの着用者又は使用者が使い捨ておむつの収容体を開封したときに、虫の忌避剤の効果を開封した者や開封した場所や空間に対して発揮させることができる。
(態様8)
前記開口手段が、ミシン目又はハーフカットである、態様7に記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様8の使い捨ておむつの収容体によれば、未開封の状態では、虫の忌避剤を収容部材中に留めやすくしつつ、着用者等は、ミシン目又はハーフカットの部分から容易に収容部材に開口部を形成することができ、使い捨ておむつを取り出しやすい。
(態様9)
前記収容部材について、前記上部領域に対応する位置における前記開口手段の長さの合計が、前記中間領域及び前記下部領域に対応する位置における前記開口手段の長さの合計より長い、態様7又は8に記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様9の使い捨ておむつの収容体によれば、着用者等が開口部から使い捨ておむつを取り出そうと使い捨ておむつの収容体を開封したときに、虫の忌避剤の効果を開封した者や開封した場所や空間に対して発揮させつつ、中間領域や下部領域から揮発した虫の忌避剤が漏出してしまう恐れを軽減させて、使い捨ておむつが虫の忌避剤を備えた状態を維持しやすくなる。
(態様10)
前記収容部材について、前記開口手段の長さが、前記使い捨ておむつの前記折り部に沿った方向の長さ以上であり、且つ、前記使い捨ておむつの前記折り部に沿った方向の長さの2倍以下である、態様7から9のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様10の使い捨ておむつの収容体によれば、開口手段の長さを収容状態における前記使い捨ておむつの前記折り部に沿った方向の長さより短くした場合よりも収容体から使い捨ておむつを取り出しやすくしつつ、開口手段の長さを収容状態における前記使い捨ておむつの前記折り部に沿った方向の長さの2倍より長い場合よりも、虫の忌避剤が開口部から外部に漏出してしまう恐れを軽減させることができる。
(態様11)
前記開口手段は、ミシン目であり、前記収容部材の厚さ方向に貫通した開孔部と、前記収容部材の前記厚さ方向に貫通していない非開孔部を交互に有しており、前記開口手段において、互いに隣接する前記開孔部の長さが異なる部分を有する、又は互いに隣接する前記非開孔部の長さが異なる部分を有する、態様7から10のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様11の使い捨ておむつの収容体によれば、開口部を過度に大きく形成する恐れを軽減させることができるため、虫の忌避剤が開口部から外部に漏出してしまう恐れを軽減させることができる。
(態様12)
形成された前記開口部を封止するためのシール部を有し、前記シール部は、前記シール部と前記収容部材との所定の単位面積当たりの接着力を備える強接着領域と、前記強接着領域より前記シール部と前記収容部材との単位面積当たりの接着力が弱い弱接着領域とを有し、前記シール部は、前記開口手段の少なくとも一部を覆うように、前記収容部材に接着されている、態様7から11のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様12の使い捨ておむつの収容体によれば、使い捨ておむつの収容体を開封するために、収容部材に開口部を形成した後でも、シール部を用いることで開口部を閉じるように封止することができるため、虫の揮発剤が収容体の外部に漏出する恐れを軽減させて、使い捨ておむつが虫の忌避剤を備えた状態を維持させやすくしつつ、開口部を封止した収容部材を再度開封した場合には、開封した者や開封した部屋等の空間に虫の忌避剤の効果を発揮させやすくなる。
(態様13)
形成された前記開口部を封止するためのシール部を有し、前記シール部は、前記シール部と前記収容部材とを所定の単位面積当たりの接着力を備える強接着領域と、前記強接着領域より前記シール部と前記収容部材との単位面積当たりの接着力が弱い弱接着領域とを有し、前記シール部は、前記開口手段を覆わないように、前記収容部材に接着されている、態様7から11のいずれかに記載の使い捨ておむつの収容体である。
態様13の使い捨ておむつの収容体によれば、収容部材に開口部を形成して使い捨ておむつの収容体を一旦開封した後でも、シール部を用いて開口部を閉じることができるため、虫の揮発剤が収容体の外部に漏出する恐れを軽減させて、使い捨ておむつが虫の忌避剤を備えた状態を維持させやすくしつつ、開口部を封止した収容部材を再度開封した場合には、開封した者や開封した部屋等の空間に虫の忌避剤の効果を発揮させやすくなる。
===第1実施形態===
<<収容体100の基本構成>>
以下、本実施形態にかかる使い捨ておむつの収容体の一例として、乳幼児用のパンツ型使い捨ておむつの収容体100(「収容体100」ともいう。)を例に挙げて説明する。ただし、本実施形態にかかる使い捨ておむつは、上記に限定されず、大人用のパンツ型使い捨ておむつや、乳幼児用又は大人用のテープ型使い捨ておむつでも利用可能である。
図1は、収容体100の斜視図である。収容体100は、複数のパンツ型使い捨ておむつ1(以下、単に「おむつ1」ともいう。)と、複数のおむつ1(図2等)を収容する収容部材120とを有する。おむつ1は、収容部材120に収容された状態で流通、保管される。図1に示すように、本実施形態では、収容部材120におむつ1が収容された状態(以下、「収容状態」ともいう。)の収容体100は、複数の面200(前面200A、側面200B、後面(不図示)、上面200D、底面(不図示))を有する略六面体であるが、これに限られず、他の多面体であってもよい。また、以下において、おむつ1の着用者、又は着用者におむつ1を着用させる者を「着用者等」という。
<<パンツ型使い捨ておむつ1の基本構成>>
図2は、収容状態のおむつ1を背側から見た図である。図3は、展開状態かつ伸張状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。図4は、図3中のA-A線での概略断面図である。なお、図2のおむつ1は、自然状態のおむつ1であり、且つ、収容状態のおむつ1でもある。
おむつ1の展開状態とは、パンツ型おむつ1の両側部に設けられている一対の接合部2をそれぞれ分離し、おむつ1を開いて平面的に展開した状態である。おむつ1の伸張状態とは、おむつ1の皺が視認できなくなる程度まで、おむつ1が備える弾性部材を伸張させた状態を示す。具体的には、おむつ1を構成する各部材の寸法が、その部材単体の寸法(すなわち弾性部材の伸縮性が発現しない状態での寸法)と一致又はそれに近い寸法になるまで伸張させた状態を示す。
パンツ型おむつ1は、上下方向、幅方向、及び、前後方向を備え、おむつ1には胴回り開口BH及び一対の脚周り開口LHが形成されている(図2参照)。前後方向において、着用者の腹側となる側を前側とし、着用者の背側となる側を後側とする。また、おむつ1は、図4に示すように厚さ方向を有し、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側とし、その逆側を非肌側とする。
おむつ1は、吸収性本体10と、吸収性本体10よりも非肌側に配された胴回り部20,30を有する。本実施形態のおむつ1は、所謂3ピースタイプであり、胴回り部は腹側胴回り部20と背側胴回り部30を有し、腹側胴回り部20と背側胴回り部30よりも下側の吸収性本体10の部位では、その非肌側面が外部に露出している。
図3及び図4に示すように、吸収性本体10の長手方向の腹側の端部の非肌側面が、腹側胴回り部20の肌側面に接着剤等により接合されており、吸収性本体10の長手方向の後側の端部の非肌側面が、背側胴回り部30の肌側面に接着剤等により接合されている。図3の展開状態のおむつ1から、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が対向するように、折り部Fで吸収性本体10を二つ折りして、腹側胴回り部20の幅方向の両側部と背側胴回り部30の幅方向の両側部とを溶着(例えば熱溶着や超音波溶着)等により接合して一対の接合部2を形成することにより、おむつ1はパンツ型となる。折り部Fは、展開状態のおむつ1の長手方向の中央部に設けられる。
吸収性本体10は、液透過性のトップシート11と、排泄物を吸収する吸収体12と、液不透過性のバックシート13と、外装シート14を備え、それぞれ接着剤等によって接着されている。吸収体12としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維に高吸収性ポリマーを含有させたものを所定の形状に成形したものを例示できる。吸収体12は、液透過性のティッシュペーパーや不織布等のコアラップシートで被覆されていてもよい。その他、吸収体12として、親水性のシートにSAP層を付着させたSAPシートや、液体吸収性繊維をエアレイド法によってシート状に成形したエアレイドシート等を例示できる。
また、吸収性本体10は、幅方向の両側部において、長手方向(上下方向)に伸縮する脚周り弾性部材15(例えば糸ゴム)を有する。これにより、おむつ1は着用者の脚周りにフィットする。
また、吸収性本体10は、幅方向の両側部において、肌側に起立可能な防漏壁部16を有する。例えば、外装シート14の幅方向の両側部がトップシート11の肌側面上に位置するように幅方向の内側に折り返されて、その折り返された部位に長手方向に伸縮する防漏壁弾性部材161(例えば糸ゴム)が設けられることにより、防漏壁部16が形成される。
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、図4に示すように、それぞれ柔軟な不織布等からなる肌側シート21、31と非肌側シート22、32と、幅方向に伸縮する複数の胴回り弾性部材23、33(例えば糸ゴム)を有する。複数の胴回り弾性部材23、33は、胴回り部20、30において、上下方向に間隔を空けて並んで配されるとともに、幅方向に伸張した状態でシートに固定されている。したがって、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は幅方向に伸縮可能であり、着用者の胴回りにフィットする。
また、図3に示すように腹側胴回り部20は矩形形状を成す。一方、背側胴回り部30は矩形形状である接合部2から下側に延出した延出部34を有する。延出部34は、下側に向かって幅方向の長さが短くなった略台形形状を成す。
以上、おむつ1の基本構成を説明したが、おむつ1の構成は上記に限定されるものではない。例えば、おむつ1が2ピースタイプのおむつであってもよく、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が連続した1つの部材で形成されていたり、腹側胴回り部20と背側胴回り部30を繋ぐ股下部の胴回り部が設けられていたりしてもよい。また、胴回り弾性部材23,33や脚周り弾性部材15は、糸ゴムではなく、シート状の弾性部材(伸縮性フィルムや伸縮性不織布)であってもよい。
<<虫の忌避剤AM>>
おむつ1には、虫の忌避剤AMが設けられている。虫の忌避剤AM(以下、「忌避剤AM」ともいう。)とは、蚊、蚋、ユスリカ、ハエ類等の害虫に対する忌避剤(虫よけ剤)であり、虫よけ効果のある成分を含む合成化合物や天然植物抽出物である。例えば、レモングラス、シトロネラール、1,8-シネオール、リナリルアセテート、ディート(N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド)、セスキテルペン、エチルブチルアセチルアミノプロピオン酸エチル、ピカリジン、ピレスロイド、シナモン、ローズマリー、ラベンダー、ペパーミント、ユーカリ、シトロネラ、レモンユーカリ、ツルシ等を用いることができる。忌避剤AMは、対象とする害虫や着用対象者に応じて選択可能である。本実施形態では、シトロネラグラスから抽出した単離香料を採用した。これにより虫よけ効果のある成分(シトロネラグラス)がおむつ1に付与される。その他、例えば、レモングラス等の忌避成分から抽出した単離香料を用いた忌避剤AMとしてもよい。
なお、忌避剤AMは、アレルゲンフリーの物質であることが好ましい。例えば、EU(欧州連合)の化粧品指令(76/768/EEC)において、アレルゲン物質としてラベル表示の義務付けが成されている26種類の物質が実質的に含まれていない(忌避剤AMにおける比率が1%以下である)ことが好ましい。また、忌避剤AMは、おむつ1に使用されるホットメルト接着剤の接着性能を阻害するものでないことが好ましい。
図2等における忌避剤AMは、忌避剤AMを塗布した領域を示す忌避剤配置領域AMでもある。本実施形態の虫の忌避剤AMは、揮発性の物質であり、液体状で塗布されている。忌避剤配置領域AMには、虫除け効果のある成分を含む合成化合物や天然植物抽出物のみが塗布されていてもよく、適宜、虫除け効果のある成分(物質)に、適宜、溶媒等が加えられた液体が塗布されていてもよい。
なお、本実施形態では、おむつ1に対して液体状の忌避剤AMを塗布したが、これに限られない。虫の忌避剤AMが固形状であってもよく、マイクロカプセル等に忌避剤が内包された形状であってもよい。
図2等に示すように、本実施形態では、おむつ1の背側に虫の忌避剤AMが設けられており、具体的には、おむつ1の背側において、背側胴回り部30より下側(折り部F側)で、折り部Fより上側であり、幅方向における略中央部に忌避剤AMが設けられている。これによって、着用者の脚回りに対する忌避効果を発揮させやすくして、着用者の脚が蚊に刺される恐れを軽減させることができる。なお、本実施形態では、おむつ1の背側の吸収性本体10に忌避剤AMを設けたが、これに限られない。おむつ1において、着用者に対する忌避効果を発揮させる身体の部位に応じた部分に、適宜、忌避剤AMを設けることができる。
<<収容部材120>>
収容部材120は、樹脂(プラスチック)フィルムで形成されており、具体的には、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)からなる樹脂フィルムで形成されている。なお、収容部材120を構成する材料としては、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)に限らず、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる合成樹脂フィルム等のフィルム状の素材から形成されていてもよい。
この収容部材120の酸素透過度が、23℃において、100cm3/m2・24h・atm以下であることが好ましい。また、酸素透過度が、23℃において、10cm3/m2・24h・atmであることが、より好ましい。酸素透過度は、例えば、クーロメトリック法に従い、23℃、0%RHの条件下で測定される。
おむつ1に設けられた虫の忌避剤AMが揮発性であることから、収容部材120の酸素透過度を100cm3/m2・24h・atm以下とすることで、収容体100の気密性が高まり、収容部材120の酸素透過度が100cm3/m2・24h・atmより大きい場合よりも、おむつ1に設けられた虫の忌避剤AMが収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させることができる。
収容部材120の透湿度が2000g/m2・24h以下であってもよく、例えば、ポリエチレン(PE)の樹脂フィルム等であってもよい。これによって、収容部材120の透湿度が2000g/m2・24hより大きい場合よりも、収容部材120は、その内側に設けられた忌避剤AMを厚さ方向に透過し難くなる。そのため、おむつ1に設けられた虫の忌避剤AMが収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させることができる。
収容部材120は、上面200Dの上部に取っ手121を有している。取っ手121を有することで、着用者等は収容体100を持ち運びやすくなる。取っ手121は、収容部材120と同じ材質でもよく、収容部材120と異なる材質のものでもよい。例えば、ポリエチレン(PE)からなる樹脂フィルムや、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる合成樹脂フィルム等から形成されていてもよい。また、取っ手121は必ずしも設けられていなくてもよく、収容部材120(収容体100)が、取っ手121を有していなくてもよい。
<<収容状態の収容体100>>
図1等に示すように、収容状態の収容体100は、上下方向、左右方向、及び前後方向を有している。収容体100の上下方向について、収容体100(収容部材120)が取っ手121を有する場合には、取っ手121が設けられている側を上側とし、その反対側を下側として、上下方向を判断する。又は、取っ手121が設けられていない場合には、収容体100(収容部材121)のうち、最も大きく商品名が記載された面200を前面とし、商品名の文字の方向で上下方向を判断する。
収容体100において、複数のおむつ1が互いに隣接するように配置されたおむつ列Rが収容部材120に収容されている。本実施形態の収容体100は、図1等に示すように、上下方向に複数(2列)のおむつ列Rを有しており、収容部材120の内側の収容空間Sにおいて最も上側に位置する上側おむつ列(おむつ列)R1と、上側おむつ列R1より下側で、収容空間Sにおいて最も下側に位置する下側おむつ列R2を有している。本実施形態のおむつ列Rは、上側おむつ列R1と下側おむつ列R2を備えたが、これに限られない。例えば、おむつ列Rが、1列のおむつ列のみで構成されるものであってもよく、上側おむつ列R1と下側おむつ列R2との間に1又は2以上のおむつ列を備えていてもよい。なお、おむつ列Rが、1列のおむつ列のみで構成されるものである場合には、1列のおむつ列が、収容空間Sにおいて、最も上側に位置する上側おむつ列R1となる。
おむつ列R1、R2は吸収体12(吸収性本体10)が折り部で2つ折りされた状態のおむつ1が吸収体12の厚さ方向に隣接するように配置されており、おむつ1は、折り部Fが上方又は下方となるように配置されている。具体的には、本実施形態の収容体100には、図3に示す展開状態のおむつ1を長手方向の中央部の折り部Fで2つ折りして、両側端部の接合部2で接合することでパンツ型状態とした図2に示すおむつ1が収容されている。このとき、吸収性本体10(吸収体12)は、折り部Fで2つ折りされる。このおむつ1は、図5に示すように、吸収体12の厚さ方向に隣接するように配置されている。図5は、おむつ1の収容状態を説明する図である。収容状態では、収容されたおむつ1は、互いを密着させた状態で収容部材120中に入っている。図5は、便宜上、収容状態のおむつ1のうちの2つを左右方向に分離させた状態を示している。図5に示す方向は、収容体100の方向である。図5に示すように、吸収体12の厚さ方向は左右方向に沿っている。また、本実施形態のおむつ1は、折り部Fが下方となるように配置されている。
なお、本実施形態のおむつ列Rでは、収容された全てのおむつ1を、吸収体12の厚さ方向を左右方向に沿わせ、折り部Fが下方となるように配置したが、これに限られない。例えば、全てのおむつ1を、吸収体12の厚さ方向が前後方向に沿うように配置してもよく、一部のおむつ1は、吸収体12の厚さ方向が左右方向又は前後方向に沿い、その他のおむつ1が、吸収体12の厚さ方向が左右方向又は前後方向に対して傾斜させた状態で配置してもよい。また、必ずしも、全てのおむつ1を折り部Fが下方となるように配置しなくてもよく、全てのおむつ1を折り部Fが上方となるように配置してもよく、一部のおむつ1の折り部Fを上方とし、その他のおむつ1の折り部Fを下方となるように配置してもよい。
収容部材120の内側の収容空間Sとは、収容部材120の内側の面で囲まれた空間をいう。図6に示すように、収容空間Sのうちの、収容空間Sの上端から上側おむつ列R1の下端までの空間を3等分したとき、最も上の空間を上部領域SAとし、最も下の空間を下部領域SCとし、上部領域SAと下部領域との間に位置する空間を中間領域SBとする。図6は、収容体100を前面200Aから見た図である。
この収容体100について、上部領域SAを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、下部領域SCを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい。又は、上部領域SAを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、中間領域SBを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい。各領域(各空間)を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が大きいほど、当該領域にはおむつ1が密に詰められた状態であり、各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が小さいほど、当該領域にはおむつ1が粗に詰められた状態である。
収容体100について、上部領域SAを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力を、下部領域SCを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さくすることで、上部領域SA内は、下部領域SC内よりも粗の状態でおむつ1が詰められており、上部領域SA内は、下部領域SC内よりも余白となる空間を多く有する。そのため、おむつ1が備える忌避剤AMが揮発した状態では、下部領域SCよりも上部領域SAに忌避剤AMが充満しやすくなる。
同様に、収容体100について、上部領域SAを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力を、中間領域SBを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さくすることで、上部領域SA内は、中部領域SBよりもその状態でおむつ1が詰められており、上部領域SAは、中部領域SBよりも余白となる空間を多く有する。そのため、おむつ1が備える忌避剤AMが揮発した状態では、中間領域SBよりも上部領域SAに忌避剤AMが充満しやすくなる。
これによって、着用者等が収容体100を開封したときに、下部領域SC又は中間領域SBよりも、上部領域SAに充満した忌避剤AMが、開封した者(着用者等)に付着したり、開封した部屋等の場所や空間に広がりやすくなるため、開封した者や開封した部屋等に対して忌避剤AMの効果を発揮させることができる。また、忌避剤AMが香りを備えた物質(成分)である場合には、着用者等が収容体100を開封したときに、忌避剤AMの香りを感じやすくなるため、着用者等が、収容体100に収容されたおむつ1が忌避剤AMを備えた製品であるということを認識しやすくなる。
各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力の測定は、以下の方法で行うことができる。図7は、収容体100の各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力の測定方法を説明する図である。
まず、未開封状態の収容体100を平らな面Gに載置し、収容体100の一方の側面200B(抵抗測定装置50の荷重部52を当接させる側面200Bと反対側の面)を壁E等の垂直な面に当接させる。「未開封状態」とは、収容体100を一度も開封していない状態をいう。そして、抵抗測定装置50を用いて、未開封状態の収容体100の各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの抵抗力(抵抗値)を測定する。この抵抗力(抵抗値)が大きいほど、反力(反力の値)が大きい。
抵抗測定装置50は、収容体100の側面200Bにおける抵抗値を測定するための装置である。この抵抗測定装置50を用いて左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの抵抗力R(抵抗値)を測定する。抵抗測定装置50としては、例えば、日本電産シンポ(株)製のデジタルフォースゲージ(型番:FGP-0.2)を用いて測定することができる。抵抗測定装置50は、本体部51、荷重部52、軸部53を備える。本体部51は、荷重部52における荷重を測定して抵抗値として表示する。荷重部52及び軸部53は、測定用のアタッチメントである。軸部53は、本体部51と荷重部52との間をつなぐ部材である。荷重部52は、収容体100に当接して、収容体100の側面200Bを押圧する部材である。荷重部52は、収容体100の側面200Bに対して平面で当接し、当接する面は、測定する領域(空間)における側面200Bの領域を覆う大きさである。具体的には、図7では、上部領域SAの反力を測定する状態を説明している。図7に示す状態において、荷重部52の収容体100の側面200Bに当接する面の大きさは、上下方向の長さが領域SAの上下方向の長さ以上であり、前後方向の長さが収容体100の前後方向の長さ以上である。
図7に示すように、収容体100の上部領域SAの側面200Bに、抵抗測定装置50の荷重部52を当てた状態とする。このとき、側面200Bに対して、抵抗測定装置50の荷重部52が力を加えないようにする。
そして、図7の状態から、側面200Bに対して左右方向に所定距離(本実施形態では、4cm)だけ圧縮させたときの抵抗力(抵抗値)Rを測定することで、上部領域SAを左右方向に沿って所定長さ(4cm)だけ圧縮したときの反力の値を得ることができる。
中間領域SB、下部領域SCをそれぞれ左右方向に沿って所定長さ(4cm)だけ圧縮したときの反力の値も同様の方法で得ることができる。
また、収容体100に収容された状態のおむつ1に設けられた虫の忌避剤AMが、少なくとも下部領域SCと重なる位置に設けられていることが好ましい。このとき、中間領域SBを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、下部領域SCを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より大きいことが好ましい。
つまり、中間領域SBの方が下部領域SCよりも、収容空間Sにおいておむつ1が密に詰められており、中間領域SBは下部領域SCよりも、余白となる部分が少ない。そのため、下部領域SCに対応する位置に設けられた虫の忌避剤AMが、中間領域SBを通過しづらくなり、上部領域SAまで到達する恐れを軽減させることができる。これによって、おむつ1に設けられた虫の忌避剤AMが、収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させることができる。特に、収容部材120を一旦開封した後は、収容部材120から虫の忌避剤AMが外部に揮発しやすくなるところ、収容空間Sの下部領域SC及び中間領域SB内に虫の忌避剤AMを留めやすくなるため、おむつ1が虫の忌避剤AMを備えた状態を維持しやすくなる。
本実施形態の収容体100は、上部領域SAを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、下部領域SCを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さく、下部領域SCを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、中間領域SBを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい。収容体100に収容されたおむつ1は、図2等に示すように、吸収性本体10、腹側胴回り部20、背側胴回り部30を備えたパンツ型おむつである。一般的に、吸収性本体10の吸収体12は、おむつ1の中で、最も厚く、剛性が高い。そのため、図2に示すように、おむつ1を前後方向に見たときに、上下方向において、吸収性コア11と腹側胴回り部20と背側胴回り部30とが重なる部分Yが、部分Yより下側の吸収性本体10の部分Xよりも厚く、剛性が高い。また、部分Yより上側の腹側胴回り部20及び背側胴回り部30からなる部分Xは、吸収性コア11を備えないため、部分Zよりも薄く、剛性が低い。そのため、収容状態のおむつ1の厚みは、部分Y>部分Z>部分Xとなる。
そして、折り部Fを下方とした状態でおむつ1が収容された状態では、図6に示すように、おむつ1の部分Zの大部分が下部領域SCに位置しており、部分Yの大部分が中間領域SBに位置しており、部分Xの大部分及びおむつ1が存在しない空間が上部領域SAに位置している。そのため、収容体100の各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力は、中間領域SBが下部領域SCより高く、下部領域SCが上部領域SAより高い。
本実施形態の収容体100では、各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力を、中間領域SBが下部領域SCより高く、下部領域SCが上部領域SAより高くしたが、これに限られない。収容体100の各領域を左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力は、中間領域SBと下部領域SCが同じ大きさで、中間領域SB(下部領域SC)が上部領域SAより大きくてもよく、下部領域SCが中間領域SBより大きく、中間領域SBが上部領域SAより大きくてもよい。例えば、複数のテープ型おむつを収容した収容体の場合には、下部領域SCにおける反力が中間領域SBにおけるより大きく、中間領域SBにおける反力が上部領域SAにおける反力より大きくなる。
また、収容状態において、おむつ1に設けられた忌避剤AMを、下部領域SCと重なる位置に設けたが、これに限られない。中間領域SB又は上部領域SAと重なる位置におむつ1の忌避剤AMを設けてもよい。
収容体100のおむつ1が、少なくとも中間領域SBと重なる位置に忌避剤AMを備え、中間領域SBを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、下部領域SCを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より大きくてもよい。これによって、中間領域SBと重なる位置に設けられた忌避剤AMが上部領域SAに移動しづらくさせることができるため、おむつ1に設けられた忌避剤AMが収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させて、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持しやすくなる。
収容体100のおむつ1が、少なくとも上部領域SAと重なる位置に忌避剤AMを備え、中間領域SBを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、下部領域SCを左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力より大きくてもよい。これによって、揮発した忌避剤AMを上部領域に充満させやすくなるため、着用者等が収容体100を開封したときに、上部領域SAに充満した忌避剤AMが、開封した者(着用者等)に付着したり、開封した部屋等の場所や空間に広がりやすくなるため、開封した者や開封した部屋等に対して忌避剤AMの効果を発揮させることができる。
収容体100の中に収容されたおむつ1が、隣接するおむつ1との当接面に忌避剤AMが設けられていることが好ましい。図5において、左側のおむつ1は、背側胴回り部30及び吸収性本体10の背側部分が、右側のおむつ1の腹側胴回り部20及び吸収性本体10の腹側部分と当接した当接面である。図5に示すように、左側のおむつ1が、隣接する右側のおむつ1との当接面に忌避剤AMを備えていることで、おむつ1から忌避剤AMが揮発する恐れを軽減させて、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持しやすくなる。
収容部材120について、収容されたおむつ1の取り出し用の開口部を形成するための開口手段が設けられていることが好ましく、開口手段は、上部領域SAに対応する位置の少なくとも一部に設けられていることが好ましい。開口手段が、上部領域SAに設けられていることで、着用者等が収容体100を開封したときに、忌避剤AMの効果を開封した者や開封した部屋等に対して発揮させることができる。
本実施形態の収容部材120は、開口部を形成するための開口手段として、ミシン目Lを有している。ミシン目Lは、収容部材120を厚さ方向に貫通した貫通孔が線状に、且つ間欠的に設けられた部分である。このように、収容部材120が開口手段としてミシン目Lを有することで、ミシン目Lで収容部材120を切り取る前の未開封状態では、忌避剤AMを収容部材120中に留めやすい。一方、着用者等は、収容部材120に設けられたミシン目Lを切り取ることで、容易に開口部を形成することができるため、簡単な作業で収容された状態のおむつ1を収容部材120の内側から開口部を通して取り出すことが可能となる。
本実施形態の収容部材120に設けられたミシン目Lは、収容体100における上面200Dに設けられており、左右方向に沿った直線状のミシン目である。ミシン目Lの左右方向の長さは、収容体100の左右方向の長さよりも短く、ミシン目Lの両側端は、収容体100の側面200Bにまで達していない。
なお、開口手段としては、ミシン目Lに限らず、ハーフカット部であってもよい。ハーフカット部は、刃物や突起物によって、開口部を設ける部分の収容部材120を厚さ方向に薄くした凹部である。ハーフカット部は、厚みが薄いことから、ハーフカットが設けられていない部分よりも衝撃や負荷によって収容部材120を切断しやすい部分である。そのため、開口手段(ハーフカット部)に対して力を加えることで、開口部を形成することができる。ハーフカット部を有することで、ミシン目Lと同様に、未開封状態では、忌避剤AMを収容部材120中に留めやすく、着用者等は、収容部材120に設けられたハーフカット部で収容部材120を切り取ることで、容易に開口部を形成することができるため、簡単な作業で収容された状態のおむつ1を収容部材120の内側から開口部を通して取り出すことが可能となる。また、収容部材120がレールファスナーを備え、開口部をレールファスナーで開閉可能な構成としてもよい。開閉可能とすることで、おむつ1の忌避剤AMが過度に収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させることができる。
また、収容部材120に設けられたミシン目Lについて、上部領域SAに対応する位置におけるミシン目Lの長さの合計が、中間領域SB及び下部領域SCに対応する位置におけるミシン目Lの長さの合計より長いことが好ましい。本実施形態の収容部材120に設けられたミシン目Lは、収容体100の上面200Dのみに設けられていることから、明らかに上部領域SAに対応する位置におけるミシン目Lの長さの合計が、中間領域SB及び下部領域SCに対応する位置におけるミシン目Lの長さの合計より長い。これによって、着用者等が開口部からおむつ1を取り出そうと収容体100を開封したときに、上部領域SAに充満された忌避剤AMの効果を開封した者や開封した部屋等の場所や空間に対して発揮させやすくなる。また、中間領域SBや下部領域SCから揮発した忌避剤AMが漏出する恐れを軽減させて、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持しやすくなる。
さらに、ミシン目Lの長さが、おむつ1の折り部Fに沿った方向の長さW以上であり、且つ、おむつ1の折り部Fに沿った方向の長さWの2倍以下であることが好ましい(W≦ミシン目Lの長さ≦W×2)。これによって、ミシン目Lの長さを収容状態のおむつ1の折り部Fに沿った方向の長さWより短くした場合よりも、収容体100からおむつ1を取り出しやすい。また、ミシン目Lの長さを収容状態のおむつ1の折り部Fに沿った方向の長さWの2倍より長い場合よりも、忌避剤AMが開口部から収容部材120の外部に漏出してしまう恐れを軽減させることができる。なお、収容されたおむつ1の折り部Fに沿った方向の長さWについて、収容体100に収容された状態の複数のおむつ1の少なくとも1つのミシン目Lの長さが、おむつ1の折り部Fに沿った方向の長さW以上であり、且つ、おむつ1の折り部Fに沿った方向の長さWの2倍以下であればよく、必ずしも、収容体100に収容されたおむつ1全てがこの長さの関係でなくてもよい。
開口手段としてのミシン目Lは、収容部材120の厚さ方向に貫通した開孔部L1、L2と、収容部材120の厚さ方向に貫通していない非開口部nを交互に有している。ミシン目Lにおいて、互いに隣接する開孔部L1、L2の長さが異なる部分を有することが好ましい。本実施形態の収容部材120のミシン目Lは、開孔部L1の長さが開孔部L2の長さより長い。ミシン目Lにおいて、開孔部の長さが長いほど、開口手段として切断しやすい部分となる。そのため、互いに隣接する長さが異なった開孔部L1、L2を有することで、切断しやすいL1の部分と、L1より切断しづらいL2の部分とを有することができる。これによって、開口部を過度に大きく形成する恐れを軽減させることができるため、忌避剤AMが開口部から外部に漏出してしまう恐れを軽減させることができる。
本実施形態のミシン目Lは、互いに隣接して長さが異なっている開孔部L1と開孔部L2を備えたが、これに限られない。ミシン目Lが、互いに隣接する非開孔部nの長さが異なる部分を有していてもよい。さらに、ミシン目Lが、互いに隣接する開孔部L1と開孔部L2を備え、且つ、互いに隣接する非開孔部nの長さが異なる部分を有していてもよい。例えば、図1に示す収容部材120について、開孔部L1の長さが開孔部L2の長さより長く、開孔部L1の右側に位置する非開孔部nの長さが、開孔部L1と開孔部L2の間に位置する非開孔部nの長さより短くてもよい。これによって、ミシン目Lのうち、収容部材120を開口させやすい部分と、開口させづらい部分とを設けることができ、過度に広く開口部を形成してしまう恐れを軽減させることができる。
また、本実施形態の収容体100のように、おむつ列Rを複数(2列以上)設けた場合には、ミシン目Lを、上側おむつ列R1の下端より上側に設けることが好ましい。ミシン目Lを上側おむつ列R1の下端より上側に設けることで、上側おむつ列R1より下側に位置するおむつ1に設けられた忌避剤AMが揮発してしまう恐れがある軽減させることができる。
収容体100(収容部材120)について、ミシン目L(開封手段)の位置を示す開口表示を有していてもよい。開口表示は、ミシン目L等の開口手段の位置を示す表示であり、例えば、開口手段の位置を矢印等の図柄や文字で示したり、ミシン目L上に点線を表示するものを例示できる。着用者等は、開口表示によって、ミシン目Lの位置を認識しやすくなり、収容部材120を開口手段とは異なる場所を破る恐れを軽減させることができる。また、外観上、ミシン目Lを認識しづらい場合もあるため、そのミシン目Lの位置を正確に認識させることができる。これによって、予め設定したミシン目Lによる開口部を形成しやすくなるため、開口部が過度に大きくなったり、収容部材120の開口手段が設けられていない位置を破ってしまう恐れを軽減させることで、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持しやすくなる。
さらに、本実施形態の収容体100のように、取っ手121が、収容部材120とは別の部材として設けられていることが好ましい。取っ手121を備えることで、収容部材100を掴む部分を特定でき、取っ手121が収容部材120と異なる部材であることで、収容材100を掴んで引っ張り上げた場合でも、収容部材120が伸長してしまう恐れを軽減させ、収縮部材120の酸素透過度が増加してしまう恐れを軽減させることができる。これによって、収容部材120内に忌避剤AMを留めやすくなり、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持しやすくなる。
また、収容部材120の何れかの面200に、虫に刺されにくくする方法の情報表示を設けることがより好ましい。虫に刺されにくくする方法としては、例えば、着衣の色の選択、手足の除菌、汗を拭く等を例示できる。この情報表示を設けることで、着用者等に、虫に刺されないようにするための意識を向けさせて、着用者等が虫に刺される恐れを軽減させることができる。
図8は、変形例の収容体101~104を説明する図である。図8A~図8Dに示す収容体101~104について、主に上述の実施形態と異なる部分を説明し、上述の実施形態の構成と共通する部分は、符号等を同じとし、詳細な説明は省略する。
図8Aに示す収容体101の収容部材120は、上面200Dにミシン目Laを有している。図8Aに示すミシン目Laのように、開孔部の長さ及び非開孔部の長さがそれぞれ略均一でもよく、左右方向の一方にのみにミシン目Laが設けられているものであってもよい。
図8Bに示す収容体102の収容部材120には、上面200Dにミシン目Laが設けられていない。収容体102のように、側面200Bから前面200A及び後面に亘ってミシン目Lbが設けられていてもよい。具体的には、ミシン目Lbが、前面200Aの左右方向の一方の端部から側面200Bを経て、後面の一方の端部まで連続している。このミシン目Lbは、上部領域SAに設けられていることがより好ましい。
図8Cに示す収容体103の収容部材120のように、上面200Dから前面200Aに亘ってミシン目Lcが設けられていてもよい。具体的には、ミシン目Lcが、上面200Dの前側の端部から前面200Aの上側の端部まで連続している。このミシン目Lcは、上部領域SAに設けられていることが好ましい。また、収容体103は、収容部材120にシール部Tcを接着していることが好ましい。シール部Tcは、ミシン目Lc(開口手段)によって形成された開口部を封止するための部材である。シール部Tcは、収容部材120と同じ素材で形成されていてもよく、収容部材120と異なる部材で形成されていてもよい。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂素材を例示できる。
シール部Tcは、シール部Tcと収容部材120との所定の単位面積当たりの接着力を備える強接着領域Tc1と、強接着領域Tc1よりシール部Tcと収容部材120との単位面積当たりの接着力が弱い弱接着領域Tc2とを有している。このようなシール部Tcが、ミシン目Lcの少なくとも一部を覆うように、収容部材120に接着した状態で設けられていることが好ましい。収容体103を開封するために、収容部材120に開口部を形成した後でも、シール部Tcを用いることで、開口部を閉じるように封止することができるため、忌避剤AMが開口部から収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させることができる。
さらに、収容部材120が再封止を促すための表示を備えることがより好ましい。例えば、シール部Tc等を用いて開口部を封止するように促す文字や図柄の表示を設けることで、着用者等は、開口部の封止を行いやすくなり、忌避剤AMが開口部から収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させて、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持させやすくしつつ、開口部を封止した収容部材120を再度開封して開口部を開口させた場合には、開封した者や開封した部屋等の空間に忌避剤AMの効果を発揮させやすくなる。
また、収容部材120が、収容された複数のおむつ1を取り出して、別の容器や袋に入れ替えることを抑止するための注意表示を備えることが好ましい。揮発性の忌避剤AMを備えたおむつ1を収容部材120から取り出して、別の容器や袋に入れ替えると、入れ替え作業中に忌避剤AMが揮発したり、揮発性の忌避剤AMに対応していない容器や袋の場合には、入れ替え後の容器や袋から忌避剤AMが揮発してしまう恐れがある。そのため、収容部材120から複数のおむつ1を別の容器や袋に入れ替えることを抑止するための注意表示を収容部材120が備えることで、忌避剤AMを備えたおむつ1を忌避剤AMに対応した収容部材120中に収容した状態とさせやすくなり、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持させやすくなる。
図8Dに示す収容体104の収容部材120のように、収容部材120の資材(面)を延出させて取っ手121を形成した形状であってもよい。収容体104は、両側の側面200Bを延出させた部分を互いに貼り合わせて上面200Dを形成しており、且つ、前面200Aと背面をそれぞれ延出させた部分を互いに貼り合わせることで取っ手領域200Eを形成している。取っ手領域200Eの上端部に手を入れるための取っ手開口1122を設けることで取っ手121が形成されている。収容体104のように、取っ手領域200Eにミシン目Ldが設けられていてもよい。具体的には、ミシン目Ldは、取っ手領域Eのうち、前面200Aと背面とが貼り合わされた部分より下側で、且つ、前面200A側の面に設けられた、左右方向に沿った直線状のミシン目である。
また、収容体104は、収容部材120にシール部Tを有している。シール部Tdは、図8Cに示す収容体103と同様に、ミシン目Ldによって形成された開口部を封止するための部材であり、収容部材120と同じ素材で形成されていてもよく、収容部材120と異なる部材で形成されていてもよい。
シール部Tdは、シール部Td1と収容部材120との所定の単位面積当たりの接着力を備える強接着領域Td1と、強接着領域Td1よりシール部Tdと収容部材120との接着力が弱い弱接着領域Td2とを有している。このようにシールTdが、ミシン目Ldを覆わないように、収容部材120に接着した状態で設けられていることが好ましい。収容体104では、シール部Tdは側面200Bに接着されている。収容体104を開封するために、収容部材120に開口部を形成した後であっても、側面200Bからシール部Td2を剥がして、シールTdを用いて開口部を閉じるように封止することで、忌避剤AMが開口部から収容部材120の外部に漏出する恐れを軽減させて、おむつ1が忌避剤AMを備えた状態を維持させやすくしつつ、開口部を封止した収容部材120を再度開封して開口部を開口させた場合には、開封した者や開封した部屋等の空間に忌避剤AMの効果を発揮させやすくなる。
また、シール部Tdについて、シール部Tdと収容部材120との所定の単位面積当たりの接着力が異なる2つの領域Td1、Td2を備えないものであってもよい。例えば、シール部Tdの略全域に亘って、シール部Tdと収容部材120との所定の単位面積当たりの接着力が均一である構成であってもよい。このようなシールTdによって、開封後の開口部を封止することができ、且つ、封止後のシールTdを取り除くことで再び開口部を開口させることができる。つまり、開口部の開閉を繰り返し行うことができる。さらに、シール部Tdを、収集可能な部材としてもよい。例えば、シール部Tdに、ポイントや図柄を設けることで、着用者等がシール部Tdを集めるきっかけとなり、収容体104を購入する動機付けとさせやすくなる。
収容体100のおむつ1が、以下の特徴を備えたものであってもよい。図9は、基準領域aaと比較領域abを説明する図である。図10及び図11は、おむつ1における各領域を説明する図である。図9~図11は、非肌側から見た概略図であり、便宜上、弾性部材23、33等の部材を省略して示している。なお、長手方向における腹側を一方側ともいい、背側を他方側ともいう。おむつ1において、接合部2が位置する上下方向の範囲の領域を「腹側胴回り部1F」、「背側胴回り部1B」と称し、腹側胴周り部1Fと背側胴回り部1Bよりも下側の領域を「股下部1C」と称す。なお、「股下部」とは、着用状態において、着用者の股下に配される領域である。具体的には、おむつ1のようなパンツ型の使い捨ておむつの場合には、パンツ型の状態において、幅方向の両端部の接合部2より下側の領域を股下部1Cとする。また、テープ型の使い捨ておむつの場合には、使い捨ておむつを長手方向の中央部の折り部で2つ折りした状態で、使い捨ておむつを長手方向に2等分したときの最も下側の領域を股下部とする。
図9に示すように、展開状態且つ伸長状態のおむつ1は、長手方向及び幅方向の長さが1cmの正方形の基準領域aaと、長手方向及び幅方向の長さが1cmの正方形の比較領域baと、背側端部領域Hbとを有する。
基準領域aaの中心acは、長手方向において、おむつ1の中央位置CLと吸収性コアの背側の端12bcの位置の中央cb12に位置し、且つ、幅方向において、おむつ1の中央位置C-Cに位置している。背側端部領域Hbは、背側胴回り部30の幅方向における一方から他方までの領域であって、且つ、おむつ1の長手方向の背側の端30eから一方側に1cmの長さを有する領域である。おむつ1について、背側端部領域Hbにおいて比較領域baをどの位置に配置したとしても、基準領域aaにおける忌避剤AMの坪量が、比較領域baにおける忌避剤AMの坪量より高いものであってもよい。例えば、背側端部領域Hbにおいて、比較領域baを、領域ba1の位置に配置したとしても、基準領域aaにおける忌避剤AMの坪量が領域ba1の坪量より高い。比較領域baを、領域ba2の位置に配置したとしても、基準領域aaにおける忌避剤AMの坪量が領域ba2の坪量より高い。比較領域baを、領域ba3の位置に配置したとしても、基準領域aaにおける忌避剤AMの坪量が領域ba3の坪量より高い。なお、領域ba1、領域ba2、領域ba3はそれぞれ、長手方向の長さは1cmであり、幅方向の長さは1cmである。
背側端部領域Hbにおいて比較領域baをどの位置に配置したとしても、基準領域aaにおける忌避剤AMの坪量が、比較領域baにおける忌避剤AMの坪量より高いことで、背側端部領域Hbにおける忌避剤AMの坪量を基準領域aaの坪量以上とした場合よりもおむつ1に用いる忌避剤AMの量を少なくすることができる。
また、おむつ1について、股下部1Cに、最も非肌側に位置する外装シート(非肌側シート)14と、外装シート14に肌側から隣接するバックシート(肌側シート)13を有し、外装シート14とバックシート13とは、ホットメルト接着剤等の接着剤で接合されている。おむつ1の股下部1Cは、図10に示すように、腹側股下領域(一方側股下領域)1Caと背側股下領域(他方側股下領域)1Cbを備える。腹側股下領域1Caは、長手方向における股下部1Cの腹側の端からおむつ1の中央位置CLまでの領域である。背側股下領域1Cbは、長手方向における股下部1Cの背側の端からおむつ1の中央位置CLまでの領域である。
腹側股下領域1Caの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より、背側股下領域1Cbの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値の方が高くてもよい。外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値が高いほど、外装シート14とバックシート13とが剥離する恐れを軽減させることができ、外装シート14の肌側面又はバックシート13の非肌側面に、シートの剥離による凹凸が形成されにくくなり、蚊などの虫が背側の股下部1Cに止まる恐れを軽減させることができるため、背側股下領域1Cbにおける虫の忌避効果を発揮して、おむつ1に用いる虫の忌避剤の量を削減させることができる。
腹側股下領域(一方側股下領域)1Caの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より、背側股下領域(他方側股下領域)1Cbの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値の方が高い場合において、腹側股下領域1Caにおける忌避剤AMの坪量の最大値より、背側股下領域1Cbにおける忌避剤AMの坪量の最大値の方が高いことが好ましい。これによって、おむつ1の背側(背側股下領域1Cb)は、外装シート14とバックシート13との剥離により表面に凹凸が形成されることを軽減させることができるため、蚊がおむつ1の背側の股下部1Cに止まる恐れを軽減させ、おむつ1の背側股下領域1Cbに設けられた忌避剤AMの効果と相俟って、虫の忌避剤を過度に使用する恐れを軽減させつつ、おむつ1の背側の部分(背側股下領域1Cb)の忌避効果を高めることができる。なお、背側股下領域1Cbの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より、腹側股下領域1Caの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値の方が高い場合に、背側股下領域1Cbにおける忌避剤AMの坪量の最大値より、腹側股下領域1Caにおける忌避剤AMの坪量の最大値の方を高くしてもよい。
腹側股下領域(一方側股下領域)1Caの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より、背側股下領域(他方側股下領域)1Cbの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値の方が高い場合において、背側股下領域1Cbにおける忌避剤AMの坪量の最大値より、腹側股下領域1Caにおける忌避剤AMの坪量の最大値の方を高くしてもよい。これによって、おむつ1の背側(背側股下領域1Cb)は、外装シート14とバックシート13との剥離により表面に凹凸が形成されることを軽減させることができるため、蚊がおむつ1の背側の股下部1Cに止まる恐れを軽減させ、且つ、腹側股下領域1Caに設けられた忌避剤AMによって、虫の忌避剤AMを過度に使用する恐れを軽減させつつ、着用者の腹側と背側の両側で、虫の忌避効果を発揮させ、虫に刺される恐れを軽減させることができる。なお、背側股下領域1Cbの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より、腹側股下領域1Caの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値の方が高い場合には、腹側股下領域1Caにおける忌避剤AMの坪量の最大値より、背側股下領域1Cbにおける忌避剤AMの坪量の最大値の方が高くてもよい。
また、図10に示すように、股下部1Cは、中央領域Ccと側部領域Ceを有する。中央領域Ccは、股下部1Cを幅方向に3等分したときの幅方向における中央の領域である。側部領域Ceは、それぞれ、中央領域の両側に位置する領域である。背側股下領域1Cbにおける中央領域Ccは背側中央領域Cbcであり、背側股下領域1Cbにおける側部領域Ceは背側側部領域Cbeである。背側中央領域Cbcの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より、背側側部領域Cbeの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値の方が高くてもよい。背側側部領域Cbeにおける外装シート14とバックシート13とが剥離する恐れを軽減させることで、蚊などの虫が背側側部領域Cbeに止まる恐れを軽減させることができるため、おむつ1の脚回り開口部LHに近い領域の虫の忌避効果を高めやすくなる。背側股下領域1Cbと同様に、腹側側部領域Caeの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値を、腹側中央領域Cacの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より高くしてもよい。
一方、背側中央領域Cbcの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値が、背側側部領域Cbeの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より高くてもよい。これによって、背側股下領域1Cbにおいて、外装シート14とバックシート13とが完全に剥離して、背側股下領域1Cbの全域に亘って外装シート14とバックシート13の剥離による凸凹が露出してしまう恐れを軽減させることができる。そのため、背側股下領域1Cbに蚊などの虫が止まる恐れを軽減させることができ、背側股下領域1Cbの虫の忌避効果を高めやすくなる。なお、背側股下領域1Cbと同様に、腹側中央領域Cacの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値が、腹側側部領域Caeの全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より高くてもよい。
また、背側股下領域1Cbにおいて、背側中央領域Cbcにおける忌避剤AMの坪量の最大値より、背側側部領域Cbeにおける忌避剤AMの坪量の最大値の方が高くてもよい。これによって、背側中央領域Cbcにおける忌避剤AMの坪量の最大値を、背側側部領域Cbeにおける忌避剤AMの坪量の最大値より高くした場合よりも、着用状態のおむつ1の背側の脚回り開口部LHに近い領域の虫の忌避効果を高めやすくなる。なお、腹側股下領域1Caも同様に、腹側中央領域Cacにおける忌避剤AMの坪量の最大値より、腹側側部領域Caeにおける忌避剤AMの坪量の最大値の方を高くしてもよい。
一方、背側股下領域1Cbの背側中央領域Cbcにおける忌避剤AMの坪量の最大値が、背側側部領域Cbeにおける忌避剤AMの坪量の最大値より高くてもよい。背側側部領域Cbeより多く設けられた背側中央領域Cbcにおける忌避剤AMが、幅方向の両側の脚回り開口部LHに向かって効果を発揮することができるため、おむつ1に用いる忌避剤AMが過度な使用量となる恐れを軽減させることができる。なお、腹側股下領域1Caも同様に、腹側中央領域Cacにおける忌避剤AMの坪量の最大値が、腹側側部領域Caeにおける忌避剤AMの坪量の最大値より高くてもよい。
また、図11に示すように、背側股下領域1Cbは、第1領域Cb1と第2領域Cb2を有する。第1領域Cb1は、背側股下領域1Cbを長手方向及び幅方向にそれぞれ3等分したときの、長手方向の中央、且つ幅方向の中央の領域である。第2領域Cb2は、背側股下領域1Cbのうち、第1領域Cb1を除く領域である。第1領域Cb1の全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値が、第2領域Cb2の全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値以上であってもよい。これによって、第1領域Cb1の全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値が、第2領域Cb2の全域における外装シート14とバックシート13との剥離強度の最大値より低い場合よりも、背側股下領域1Cbにおいて、外装シート14とバックシート13とが完全に剥離して、背側股下領域1Cbの全域に亘って外装シート14とバックシート13の剥離による凸凹が露出する恐れを軽減させることができる。そのため、蚊などの虫が背側股下領域1Cbに止まりにくくすることで、背側股下領域1Cbの虫の忌避効果を高めやすくなる。なお、腹側股下領域1Caが背側股下領域1Cbと同様の構成であってもよい。
また、第1領域Cb1における忌避剤AMの坪量の最大値が、第2領域Cb2における忌避剤AMの坪量の最大値以上であってもよい。これによって、背側股下領域1Cbの中央部(真ん中)に設けられた第1領域Cbに設けられた忌避剤AMが幅方向の両側の脚回り開口部LHに向かって効果を発揮することができる。そのため、おむつ1に用いる忌避剤AMを過度に設ける恐れを軽減させることができる。
さらに、上述のとおり、股下部1Cにおいて、吸収性コア12より非肌側に設けられた液不透過性シートであるバックシート13を有している。そして、忌避剤AMが、少なくともバックシート13より非肌側に設けられていてもよい。これによって、バックシート13(液不透過性シート)より非肌側に設けられた忌避剤AMが吸収性コア12まで浸透する恐れを軽減させることができ、着用中に吸収した尿等の排泄物と忌避剤AMとが混ざる恐れを軽減させることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
1 おむつ(パンツ型使い捨ておむつ、使い捨ておむつ)、
1F 腹側胴周り部(一方側胴回り部)、
1B 背側胴周り部(他方側胴回り部)、
1C 股下部、
1Ca 腹側股下領域(一方側股下領域)、
1Cb 背側股下領域(他方側股下領域)、
2 接合部、
10 吸収性本体、
11 トップシート、12 吸収体、
13 バックシート、14 外装シート、
15 脚回り弾性部材、16 防漏壁部、161 防漏壁弾性部材、
20 腹側胴回り部(一方側胴回り部)、
21 肌側シート、22 非肌側シート、23 胴回り弾性部材、
30 背側胴回り部(他方側胴回り部)、
31 肌側シート、32 非肌側シート、33 胴回り弾性部材、
100、101、102、103、104 収容体(使い捨ておむつの収容体)
120 収容部材、121 取っ手、
200 面、200A 前面、200B 側面、200D 上面、
BH 胴回り開口部、LH 脚回り開口部、
F 折り部、
AM 忌避剤、忌避剤配置領域(虫の忌避剤)、
L、La、Lb、Lc、Ld ミシン目、
L1、L2 開孔部、
n 非開孔部、
R おむつ列、
R1 上側おむつ列(おむつ列)、R2 下側おむつ列、
S 収容空間、
SA 上部領域、SB 中間領域、SC 下部領域

Claims (13)

  1. 複数の使い捨ておむつが互いに隣接するように配置されたおむつ列と、
    前記おむつ列を収容した収容部材と、
    を備えた使い捨ておむつの収容体であって、
    上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、
    前記使い捨ておむつは、吸収体を備え、揮発性の虫の忌避剤が設けられており、
    前記収容部材の内側の収容空間において、最も上側に位置する前記おむつ列は、前記吸収体が折り部で2つ折りされた状態の前記使い捨ておむつが、前記吸収体の厚さ方向に隣接するように配置されており、
    前記使い捨ておむつは、前記折り部が上方又は下方となるように配置されており、
    前記収容空間のうちの、前記収容空間の上端から前記おむつ列の下端までの空間を3等分し、最も上の空間を上部領域とし、最も下の空間を下部領域とし、前記上部領域と前記下部領域との間に位置する空間を中間領域としたとき、
    前記上部領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい、
    又は、
    前記上部領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記中間領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より小さい
    ことを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  2. 請求項1に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記収容部材の酸素透過度が、100cm3/m2・24h・atm以下であることを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  3. 請求項1又は2に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記使い捨ておむつに設けられた前記忌避剤が、少なくとも前記下部領域と重なる位置に設けられており、
    前記中間領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より大きいことを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  4. 請求項1又は2に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記使い捨ておむつに設けられた前記忌避剤が、少なくとも前記上部領域と重なる位置に設けられており、
    前記中間領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より大きいことを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  5. 請求項1又は2に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記使い捨ておむつに設けられた前記忌避剤が、少なくとも前記中間領域と重なる位置に設けられており、
    前記中間領域を前記左右方向に沿って所定長さだけ圧縮したときの反力が、前記下部領域を前記左右方向に沿って前記所定長さだけ圧縮したときの反力より大きいことを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  6. 請求項1又は2に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記使い捨ておむつにおいては、隣接する前記使い捨ておむつとの当接面に前記忌避剤が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  7. 請求項1又は2に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記収容部材には、収容された前記使い捨ておむつの取り出し用の開口部を形成するための開口手段が設けられており、
    前記開口手段は、前記上部領域に対応する位置の少なくとも一部に設けられていることを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  8. 請求項7に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記開口手段が、ミシン目又はハーフカットであることを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  9. 請求項7に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記収容部材について、前記上部領域に対応する位置における前記開口手段の長さの合計が、前記中間領域及び前記下部領域に対応する位置における前記開口手段の長さの合計より長いことを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  10. 請求項7に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記収容部材について、
    前記開口手段の長さが、前記使い捨ておむつの前記折り部に沿った方向の長さ以上であり、且つ、前記使い捨ておむつの前記折り部に沿った方向の長さの2倍以下であることを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  11. 請求項7に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    前記開口手段は、ミシン目であり、前記収容部材の厚さ方向に貫通した開孔部と、前記収容部材の前記厚さ方向に貫通していない非開孔部を交互に有しており、
    前記開口手段において、互いに隣接する前記開孔部の長さが異なる部分を有する、又は互いに隣接する前記非開孔部の長さが異なる部分を有することを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  12. 請求項7に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    形成された前記開口部を封止するためのシール部を有し、
    前記シール部は、前記シール部と前記収容部材との所定の単位面積当たりの接着力を備える強接着領域と、前記強接着領域より前記シール部と前記収容部材との単位面積当たりの接着力が弱い弱接着領域とを有し、
    前記シール部は、前記開口手段の少なくとも一部を覆うように、前記収容部材に接着されていることを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
  13. 請求項7に記載の使い捨ておむつの収容体であって、
    形成された前記開口部を封止するためのシール部を有し、
    前記シール部は、前記シール部と前記収容部材とを所定の単位面積当たりの接着力を備える強接着領域と、前記強接着領域より前記シール部と前記収容部材との単位面積当たりの接着力が弱い弱接着領域とを有し、
    前記シール部は、前記開口手段を覆わないように、前記収容部材に接着されていることを特徴とする使い捨ておむつの収容体。
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