JP2024035056A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】賽銭/参拝をオンライン上で行う利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進すること。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、発行部と、送金制御部とを有する。発行部は、宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する。送金制御部は、発行部により発行された識別情報を用いた送金要求を端末装置から受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金する。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
近年、紙幣や硬貨などの現金を離れ、災害が発生した際の義援金や、寺社仏閣に対する賽銭などをキャッシュレスで送金する方法が提案され始めている。また、近年では、クラウドファンディングのように、ネットワークを通じた資金調達が世間一般に認知され、個人から特定の団体に対して送金が行われる場合も日常的に想定される。
また、参拝における寄付の電子決済を支援することを目的とした技術が知られている。
特開2020-173710号公報
しかしながら、従来の技術では、賽銭/参拝をオンライン上で行う利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進する上で更なる改善の余地があった。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、賽銭/参拝をオンライン上で行う利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する発行部と、前記発行部により発行された識別情報を用いた送金要求を端末装置から受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金する送金制御部と、を有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、賽銭/参拝をオンライン上で行う利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る情報処理の前提となる処理の概要を示す図である。 図2は、本実施形態に係る情報処理の概要を示す図である。 図3は、本実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、本実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、本実施形態に係る宗教法人ウォレット記憶部の一例を示す図である。 図6は、本実施形態に係る寺社仏閣情報記憶部の一例を示す図である。 図7は、本実施形態に係る情報処理装置の処理手順例を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.本実施形態に係る情報処理の前提となる処理一例〕
以下、本実施形態に係る情報処理の前提となる処理の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理の前提となる処理の概要を示す図である。なお、以下に説明する前提となる処理と、本実施形態に係る情報処理とは、同一の構成を有する情報処理システムSYSにおいて実行される。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システムSYSは、端末装置10と、情報処理装置100とを含む。なお、図1は、本実施形態に係る情報処理システムSYSの一例を示しており、図1には示されていない他の端末装置が含まれていてもよい。
端末装置10および情報処理装置100は、有線または無線によりネットワークN(例えば、図4参照)に接続される。端末装置10および情報処理装置100は、ネットワークNを通じて相互に通信できる。
図1に示す端末装置10は、情報処理装置100から提供される電子決済サービスの利用者であるユーザUによって使用される情報処理端末である。端末装置10の典型例としては、スマートフォンが該当するが、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現されてもよい。図1の例では、端末装置10として、スマートフォンが示されている。なお、以下の説明では、端末装置10をユーザUと言い換えて表記する場合がある。つまり、ユーザUを端末装置10と読み替えることができる。また、以下の説明において、情報処理装置100から提供される電子決済サービスの利用者を単に「ユーザ」と称する場合がある。
また、端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続するための通信ユニットを有する。これにより、ユーザUは、端末装置10を操作して情報処理装置100にアクセスして、情報処理装置100により提供される電子決済サービスを利用できる。
また、端末装置10は、情報処理装置100により提供される電子決済サービスを利用するための情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。このとき、端末装置10は、ウェブブラウザやアプリケーションなどによる情報の表示処理を実現するための制御情報を情報処理装置100から受け取った場合には、受け取った制御情報に従って表示処理を実現する。
図1に示す情報処理装置100は、ユーザUに対して電子決済サービスを提供する。情報処理装置100は、典型的にはサーバ装置であるが、メインフレームやワークステーションなどにより実現されてもよい。情報処理装置100がサーバ装置で実現される場合、単独のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。
なお、情報処理装置100は、ユーザUが使用する端末装置10に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)などのスタイルシート言語により記述される。なお、情報処理装置100から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
ここで、実施形態に係る情報処理に先立ち、端末装置10を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、電子決済サービスの加盟店である店舗などに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、ユーザUが端末装置10を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意のユーザが任意の端末装置を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号などであってもよい。
例えば、ユーザUが店舗にて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、ユーザUは、端末装置10にインストールされた決済用のアプリケーション(決済アプリ)を起動する。そして、ユーザは、決済アプリを介して、店舗に設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置10は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、ユーザUまたは店舗の店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、端末装置10は、ユーザUを識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗を示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を情報処理装置100へと送信する。
このような場合、情報処理装置100は、利用者識別情報が示すユーザUの口座から、店舗識別情報が示す店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、情報処理装置100は、決済が完了した旨の通知を端末装置10へと送信する。このような場合、端末装置10は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
なお、端末装置10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置10を用いた決済は、店舗に設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、端末装置10は、ユーザUを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗に設置された店舗端末は、端末装置10に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、ユーザUを示す情報(例えば、ユーザID))と、決済金額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を情報処理装置100へと送信する。このような場合、情報処理装置100は、利用者識別情報が示すユーザUの口座から、店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗の店舗端末または端末装置10に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
また、端末装置10を用いた決済は、ユーザUが予め電子マネーをチャージした口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、ユーザUが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、端末装置10は、店舗の口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、ユーザUのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
なお、上述した決済手段や決済サービスは、商品の購入や役務の提供に対する対価の提供(債務の精算)のためのものに限定されるものではない。例えば、上述したように、決済手段や決済サービスは、複数のユーザが有する口座間の送金に関する機能を有していてもよい。すなわち、上述した決済手段や決済サービスは、ユーザUや店舗など、電子マネーの所有者と紐づく任意の所有者の口座間における電子マネーの送受信を制御するサービスであればよい。すなわち、実施形態に係る決済手段や決済サービスは、電子マネーのやり取りを実現するための各種制御(電子マネーを介した各種の口座間送金制御のみならず、電子マネー口座と銀行口座間のやり取りに関する制御や、分割、ボーナス払いに伴う処理といった各種債権処理、その他電子マネーを含む財産のやり取りに関する各種制御)を実行する取引手段や取引サービスであれば、任意の態様で提供されるものであってもよい。また、このような取引手段や取引サービスが実現する各種の制御には、決済に関する制御と送金に関する制御の両方が含まれていてもよい。すなわち、「取引」とは、電子マネーに関する「決済」のみならず、電子マネーの「送金」やその他各種の処理をも含む概念である。すなわち、情報処理装置100は、任意の所有者間における電子マネーのやり取りを制御する取引手段を実現する情報処理装置であってもよい。
また、図1に示す情報処理装置100は、法人向けの法人アカウントサービスを提供する。法人アカウントサービスは、法人向けの内国為替取引に関する各種サービスを利用する際に用いられる。法人アカウントサービスにおいて、情報処理装置100から事業者Xに提供される法人アカウントには、例えば、メインウォレットとサブウォレットとが含まれる。
メインウォレットは、事業者Xが予め指定する金融機関口座と紐付けられている。例えば、事業者Xは、このメインウォレットを通じて、事業者Xが予め利用登録する各種サービスの取引に充当するための原資の入金を行うことができる。また、例えば、事業者Xは、このメインウォレットを通じて、各種サービスの取引に充当されずに残された資金の払出を受けることもできる。また、サブウォレットは、事業者Xが予め利用登録する各種サービスと紐付けられている。メインウォレットからサブウォレットに移行された残高は、各種サービスの取引に充当される。
また、本実施形態に係る情報処理の前提として、情報処理装置100は、ユーザUから処理要求を適切な処理に振り分けることにより、電子マネーなどのデジタルマネーに関するサービスの処理を効率的に実行できる。以下、本実施形態に係る情報処理の前提となる処理について、この処理が実施される際に想定される流れに沿って具体的に説明する。なお、以下の説明において、事業者Xは、電子決済サービスおよび法人アカウントサービスを運営する事業者との間で、電子決済サービスの加盟店として加盟店契約を締結するとともに、法人アカウントサービスの利用契約を締結していることを前提とする。すなわち、事業者Xは、電子決済サービスおよび法人アカウントサービスを運営する事業者との間で所定の契約関係にあるサービス利用者であるともいえる。
例えば、ユーザUは、端末装置10を操作して、事業者Xに紐付く2次元コードである識別情報Qを読み取り、識別情報Qに対応する処理要求を情報処理装置100に送信する。図1に示す識別情報Qには、決済または送金のいずれかの処理が対応付けられている。識別情報Qは、ユーザUが処理要求を送信する際に端末装置10を用いて読込可能に構成される。識別情報Qが決済を目的とする識別情報であれば、電子決済サービスの加盟店である店舗に設置される場合などが想定される。また、識別情報Qが寄付や賽銭などの送金を目的とする識別情報であれば、寄付を募る募金会場や、寺社仏閣や、クラウドファンディングなどの資金調達用の所定のウェブサイトなどに配置される場合などが想定される。端末装置10から情報処理装置100に送信される処理要求には、処理要求に対応する処理内容を特定するための要求識別情報が含まれている。例えば、要求識別情報は、識別情報Qを記述する際にコードの内部に予め埋め込まれる。
情報処理装置100は、ユーザUから受信した処理要求を決済処理または送金処理に振り分ける振分処理を実行する(ステップS1)。例えば、情報処理装置100は、ユーザUからの処理要求に含まれる要求識別情報に基づいて、処理要求に基づく処理を決済処理または送金処理のいずれか一方に振り分ける。
また、情報処理装置100は、処理要求を決済処理に振り分けた場合、処理要求の内容に従って決済処理を実行する(ステップS2-1)。情報処理装置100は、決済処理が正常に完了した場合、電子決済サービスの加盟店契約の締結に基づいて事業者Xに提供される決済サービス対応ウォレットを通じて、決済金額に相当する額の電子マネーの入金を受け付ける。そして、情報処理装置100は、加盟店契約に準じた所定のタイミングで、決済サービス対応ウォレットの残高を事業者Xが振込先として予め指定する金融機関口座に払い出す。
また、情報処理装置100は、処理要求を送金処理に振り分けた場合、処理要求の内容に従って送金処理を実行する(ステップS2-2)。情報処理装置100は、送金処理が正常に完了した場合、事業者Xの法人アカウントに紐付けられている送金サービス用のサブウォレットを通じて、送金金額に相当する額の電子マネーの入金を受け付ける。そして、情報処理装置100は、送金サービス対応のサブウォレットの残高を、事業者Xの受取金として法人アカウントが有するメインウォレットの残高に加算する。そして、情報処理装置100は、法人アカウントサービスの利用契約に準じた所定のタイミングで、法人ウォレットの残高を事業者Xが振込先として予め指定する金融機関口座に払い出す。
このようにして、本実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザUからの処理要求を適切な処理に振り分けることができ、電子マネーなどのデジタルマネーに関するサービスに関する処理を効率的に実行できる。また、本実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザUに対して、決済処理および送金処理を同一のプラットフォーム上で処理するサービスを提供できる。
〔2.本実施形態に係る情報処理の一例〕
以下、本実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理の概要を示す図である。なお、本実施形態に係る情報処理は、上述の前提となる処理において、ユーザUからの処理要求が送金処理に振り分けられた場合、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられた宗教法人のウォレットに対しての送金を実現する。これにより、本実施形態に係る情報処理装置100は、賽銭/参拝をオンライン上で行う利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進することができる。
例えば、ユーザUは、端末装置10にインストールされた決済アプリを用いて、識別情報Qを読み取ることにより、簡便に電子決済または送金を実行できる。なお、送金に関する機能は、スーパーアプリとして機能する決済アプリにおいて動作するミニアプリとして予め設けられていてもよいし、個別のアプリケーションプログラムとして設けられていてもよい。
以下、本実施形態に係る情報処理について、この情報処理が実施される際に想定される流れに沿って具体的に説明する。なお、以下では、ユーザUが、決済アプリを利用して、特定の送金先に対して電子マネーや仮想通貨などのデジタルマネーによる寄付の送金を行う場合について説明するが、実施形態に係る情報処理は、この事例には特に限定されることなく、デジタルマネーを利用してキャッシュレスで行われる種々の送金に対して適用できる。また、実施形態に係る宗教法人は、寺社仏閣に限られず、例えば、社会貢献などを目的とした公益財団法人などであってもよい。
例えば、ユーザUは、ある寺社仏閣を参拝する。ある寺社仏閣には識別情報Q1が複数の場所に設置されている。例えば、本殿、稲荷神社、大鳥居、参道などの複数の場所に設置されている。ユーザUは、端末装置10を操作して、参拝中の寺社仏閣のある場所に設置された識別情報Q1を読み取る(ステップS11)。なお、識別情報Q1は、宗教法人からの要求に応じて、情報処理装置100において予め生成される。例えば、識別情報Q1は、QRコード(登録商標)などの2次元コードにより構成され、ユーザUからの送金要求を受け付けるための受付手段として機能する。なお、識別情報Q1は、ユーザUからの送金要求を受け付けるための受付手段の一例であり、ユーザUからの送金要求を受付可能な任意の手段を採用できる。識別情報Q1には、宗教法人に提供される法人アカウントに紐付けて、これらの法人を送金先として所定の目的での送金を行うための情報が記述される。識別情報Q1は、賽銭のために予め用意された送金用画面(ウェブページ)にアクセスするための情報が記述される。例えば、識別情報Q1に記述される情報には、送金先を識別するための送金先識別情報や、送金要求であることを示す送金フラグなどが含まれている。また、実施形態に係る識別情報は、ラミネート加工されたものであってもよく、また、寺社仏閣のロゴ入りのものであってもよい。
なお、おみくじやお守りなどの購入は、通常の決済処理によって実行される。例えば、識別情報Q2は、おみくじやお守りなどの購入のために予め用意された送金用画面を表示させるための情報が記述される。例えば、識別情報Q2に記述される情報には、送金先を識別するための送金先識別情報や、送金要求であることを示す送金フラグなどが含まれている。ユーザUは、端末装置10を操作して、参拝中の寺社仏閣の授与所に設置された識別情報Q2や、授与所の奉仕者(例えば、助勤者)の端末装置に表示された識別情報Q2などを読み取る。なお、識別情報Q1と同様に、識別情報Q2は、宗教法人からの要求に応じて、情報処理装置100において予め生成される。例えば、識別情報Q2は、QRコード(登録商標)などの2次元コードにより構成され、ユーザUからの送金要求を受け付けるための受付手段として機能する。なお、識別情報Q2は、ユーザUからの送金要求を受け付けるための受付手段の一例であり、ユーザUからの送金要求を受付可能な任意の手段を採用できる。識別情報Q2には、宗教法人に提供される法人アカウントに紐付けて、これらの法人を送金先として所定の目的での送金を行うための情報が記述される。
ユーザUが参拝する寺社仏閣の宗教法人には、複数のウォレットが紐づけられており、複数のウォレットのうち、あるウォレットは識別情報Q1と紐づけられ、賽銭時には、識別情報Q1を経由してそのウォレットに送金される。また、複数のウォレットのうち、あるウォレットは識別情報Q2と紐づけられ、おみくじやお守りなどの購入時には、識別情報Q2を経由してそのウォレットに送金される。このように、送金の目的に応じて同一の宗教法人の異なるウォレットに送金される。
端末装置10は、情報処理装置100に対する処理要求として、識別情報Q1から読み取ったコード読取情報を情報処理装置100に送信する(ステップS12)。例えば、コード読取情報には、送金先を識別するための送金先識別情報や、送金要求であることを示す送金フラグ(上述の「要求識別情報」に対応)や、送金元(ユーザU)を識別するための送金元識別情報が含まれている。例えば、送金元識別情報には、電子決済サービスを利用するユーザUに対して、個別に割り振られているユーザID(例えば、U#000)などが用いられる。
情報処理装置100は、端末装置10から受信したコード読取情報に送金フラグが含まれる場合、送金処理であることを認識し、コード読取情報に含まれる送金先識別情報に基づいて、送金先情報を取得する(ステップS13)。
ここで、ユーザインターフェースについて説明する。識別情報Q1は、賽銭のために予め用意された送金用画面を表示させるための情報が記述されるため、識別情報Q1を読み取ることで送金用画面が表示される(ステップS14/ステップS15)。このため、ユーザUは、混雑時などに、本殿まで行くことなく、稲荷神社などの他の場所に設置された識別情報Q1を読み取ることで賽銭することができる。
送金用画面に金額を入力し確定させることで送金が実行される(ステップS16/ステップS18/ステップS19)。この際、送金用画面に金額を入力し確定ボタンを操作することで送金が確定されてもよいし、送金用画面に金額を入力し、賽銭箱でよく見られるような鈴を鳴らすように端末装置10を振ることでジャイロセンサが反応し送金が確定されてもよい。また、送金の確定時は、通常の送金時とは異なる演出を行ってもよい。例えば、送金の確定時に、鈴や篳篥の音を出力(決済音の着せ替えを実行)したり、鈴や鐘を鳴らすようなアニメーションコンテンツを出力したり、篳篥を演奏するようなアニメーションコンテンツを出力したり、賽銭を賽銭箱へ投げるようなアニメーションコンテンツを出力したり、寺社仏閣ごとに予め定められた言葉(新春のご挨拶などの賀詞)を記したコンテンツを出力したり、御朱印を記したコンテンツを出力したり、参拝中の寺社仏閣の御朱印に着せ替えたコンテンツを出力(御朱印の着せ替えを実行)したりしてもよい(ステップS17)。また、これらのコンテンツや音と、おみくじとをセットにしたコンテンツを出力してもよい。情報処理装置100は、端末装置10から送金指示を受信すると、受信した送金指示に従って送金処理を実行する。そして、情報処理装置100は、送信処理が正常に完了すると、送金完了通知を端末装置10に送信する(ステップS20)。
また、このような演出を、送金の確定時ではなく、送金用画面への金額の入力時に行ってもよい。また、送金用画面への金額の入力時には、送金の確定時とは異なる演出を行ってもよい。例えば、送金用画面への金額の入力時には賽銭を賽銭箱に投げるようなアニメーションコンテンツを出力し、そして、送金の確定時には鈴を鳴らすようなアニメーションコンテンツを出力してもよい。また、参拝の時期によって、参拝する寺社仏閣にその寺社仏閣の神様が不在の場合がある。例えば、神無月は神様が不在の時期であるため、参拝する寺社仏閣に神様が不在と考えられ得る。このため、送金用画面の表示時に、神様が不在の場合には、不在を示すコンテンツを出力してもよい。
また、例えば、授与所の奉仕者の端末装置に表示された識別情報Q1を読み取って賽銭を行う場合には、端末装置10だけでなく、授与所の奉仕者の端末装置も、送金の確定時に通常の送金時とは異なるコンテンツや音が出力されてもよい。また、これらのコンテンツや音は、ユーザ側でも、宗教法人側(例えば、授与所の奉仕者側)でも、寺社仏閣によって異なるものが出力されてもよい。例えば、寺社仏閣が神社の場合には鈴を鳴らすようなアニメーションコンテンツが出力され、寺社仏閣が寺の場合には鐘を鳴らすようなアニメーションコンテンツが出力されるといったように、寺社仏閣によって異なるものが出力されてもよい。
情報処理装置100は、不正防止のため認証を行い、認証に成功した場合に送金先の宗教法人のウォレットへの送金を実行してもよい。ここで、実施形態に係る識別情報は、マップと連動して、マップ上に賽銭が可能な寺社仏閣を表示してもよい。例えば、端末装置10は、ユーザUの近隣に位置する寺社仏閣を示すマップを表示する。例えば、ユーザUの近隣に位置する寺社仏閣が複数ある場合には、複数の寺社仏閣が表示される。情報処理装置100は、ユーザUによって参拝中の寺社仏閣が指定された場合には、指定された寺社仏閣の賽銭用のウォレットに紐づく識別情報を発行する。このように、寺社仏閣に設置された実際の識別情報を読み取って送金を行ってもよいし、マップ上で寺社仏閣を指定することで発行された識別情報に基づき送金を行ってもよい。これにより、ユーザUが実際の識別情報を読み取らずとも賽銭が可能となるため、賽銭泥棒などによる不正を防止することができる。例えば、賽銭泥棒などによる識別情報の偽造が想定され得る。例えば、実際の識別情報が偽造の識別情報に張り替えられた場合には、偽造の識別情報が読み取られてしまうことも想定され得る。情報処理装置100は、ユーザUによって実際に読み取られた識別情報と、ユーザUがマップ上で指定することにより発行された識別情報とを比較して一致するか否かを判定し、一致した場合(認証に成功した場合)に、送金先の宗教法人のウォレットへの送金を実行してもよい。なお、情報処理装置100は、一致しない場合(認証に失敗した場合)には、不正と判定(偽造と認定)し、送金を行わずに(決済を却下して)、ユーザUに対して、読み取った識別情報が不正な識別情報である旨の通知を行ってもよい。また、この際、情報処理装置100は、宗教法人の管理者や情報処理装置100の管理者へ不正が行われた旨の通知を行ってもよい。また、例えば、端末装置10は、ユーザUが実際に識別情報を読み取ると、送金用画面の前に、ミニアプリのウェブサイトへリンクする。情報処理装置100は、リンク先のウェブサイトのサイト情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))と宗教法人の識別情報とに基づいて、ウェブサイトのサイト情報に含まれる宗教法人の識別情報が、ユーザUが参拝中の寺社仏閣の宗教法人の識別情報と一致するかを判定し、一致した場合に、送金先の宗教法人のウォレットへの送金を実行してもよい。
〔3.実施形態の処理のバリエーション〕
(遠隔参拝)
上記実施形態では、ユーザUが実際に寺社仏閣を参拝し、寺社仏閣の複数の場所に設置された識別情報Q1に紐づき表示された送金用画面で賽銭を行う場合を示した。ここで、何時、何処からでも賽銭/参拝を可能にする遠隔参拝を実現するための処理について説明する。遠隔参拝により、例えば、自宅からでも賽銭/参拝が可能になるため、賽銭/参拝をオンライン上で行う利用者の利便性の向上を促進することができる。例えば、識別情報を読み取ることなく賽銭が可能になるため、混雑時などには、本殿に入るために並ぶ間に賽銭を済ませることも可能になる。端末装置10は、例えば、マップ上に賽銭が可能な寺社仏閣を表示する。例えば、ユーザUがマップ上に表示された寺社仏閣の中から賽銭/参拝をしたい寺社仏閣を指定すると、指定された寺社仏閣の宗教法人の賽銭用のウォレットに紐づく識別情報が情報処理装置100へ送信される。また、端末装置10には、指定された寺社仏閣の宗教法人の賽銭用のウォレットへ賽銭を送金するための送金用画面が表示される。情報処理装置100は、ユーザUが送金用画面へ金額を入力し確定させることで、取得した識別情報に基づいて送金を実行する。
(不正防止)
過去、宗教法人などの公益法人が、税制上のメリットがあるという点で、悪意ある勢力のターゲットとされ、脱税やマネーロンダリングの隠れみのになった事件があった。上記実施形態において、情報処理装置100は、送金者や送金先の事業者の情報(例えば、額、期間、用途、入出金、eKYC(electronic Know Your Customer)など)から所定の条件に合致する疑わしい取引(不適当な取引)と判断した取引の送金を制限してもよい。例えば、情報処理装置100は、送金額が賽銭の最大額として予め定められた所定額を超える場合(例えば、100万円を超える場合など賽銭では想定し得ない額の場合など)には、送金は賽銭ではなく疑わしい取引と判断して送金を制限してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、送金先の事業者のウォレットが設定されてから所定の期間経過していない場合(例えば、ウォレットが設定されてから1分も経っていない場合など)には、送金は賽銭ではなく疑わしい取引と判断して送金を制限してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、送金先の事業者のウォレットの用途が不明な場合(例えば、ウォレットが時々しか使用されていない場合など)には、送金は賽銭ではなく疑わしい取引と判断して送金を制限してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、送金先の事業者のウォレットにおける入出金の回数が予め定められた所定回数を超える場合(例えば、同一の送金者から同日10回以上の送金があった場合など)には、送金は賽銭ではなく疑わしい取引と判断して送金を制限してもよい。このように、情報処理装置100は、所定の条件に合致する疑わしい取引と判断した取引の送金を制限することで、脱税やマネーロンダリングなどの不正を防止することもできる。このため、情報処理装置100は、脱税やマネーロンダリングなどの不正ではない取引と判断された場合にのみ送金を実現することもできる。
〔4.端末装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図1に示す例では、ユーザUからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から取得した情報を表示する。
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(Controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から情報を取得して表示するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現又は実行する。
(受信部141)
受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、賽銭用の送金用画面を表示させるための情報を受信する。また、例えば、受信部141は、おみくじやお守りなどの購入用の送金用画面を表示させるための情報を受信する。また、例えば、受信部141は、マップ上で賽銭が可能な寺社仏閣を表示するために、マップ情報を受信する。
(送信部142)
送信部142は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、寺社仏閣に設置されたQRコード(登録商標)を撮影した場合には、撮影されたQRコード(登録商標)の識別情報を送信する。また、例えば、送信部142は、マップ上で賽銭が可能な寺社仏閣を指定した場合には、指定された寺社仏閣の宗教法人の賽銭用のウォレットに紐づく識別情報を送信する。これらの識別情報に基づいて、賽銭用の送金用画面が表示される。
〔5.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、宗教法人ウォレット記憶部121と、寺社仏閣情報記憶部122とを有する。
宗教法人ウォレット記憶部121は、宗教法人のウォレットごとに紐づけられた識別情報を記憶する。ここで、図5を用いて、宗教法人ウォレット記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る宗教法人ウォレット記憶部121の一例を示す図である。図5の例において、宗教法人ウォレット記憶部121は、「ウォレットID」、「宗教法人ID」、「識別情報」といった項目を有する。
「ウォレットID」は、宗教法人のウォレットを識別するための識別情報を示す。「宗教法人ID」は、宗教法人を識別するための識別情報を示す。「識別情報」は、ウォレットに紐づく識別情報を示す。図5に示した例では、「識別情報」に「識別情報#1」や「識別情報#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、QRコード(登録商標)などの情報が格納される。このQRコード(登録商標)が、紐づく宗教法人の寺社仏閣に設置される。また、賽銭用のウォレットに紐づく場合には、QRコード(登録商標)を読み取ることで、賽銭用の送金用画面が表示される。
寺社仏閣情報記憶部122は、寺社仏閣の情報を記憶する。ここで、図6を用いて、寺社仏閣情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。図6は、実施形態に係る寺社仏閣情報記憶部122の一例を示す図である。図6の例において、寺社仏閣情報記憶部122は、「寺社仏閣ID」、「寺社仏閣情報」といった項目を有する。
「寺社仏閣ID」は、寺社仏閣を識別するための識別情報を示す。「寺社仏閣情報」は、図6に示した例では、「寺社仏閣情報」に「寺社仏閣情報#1」や「寺社仏閣情報#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、寺社仏閣の位置情報などの情報が格納される。この寺社仏閣情報に基づいて、寺社仏閣を示す情報がマップ上に表示される。また、マップ上に表示された寺社仏閣を指定することで、目的が賽銭である場合には、寺社仏閣の宗教法人の賽銭用のウォレットに紐づく識別情報が取得される。
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部130は、図4に示すように、発行部131と、取得部132と、送金制御部133と、通知部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。
(発行部131)
発行部131は、宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する。例えば、発行部131は、ある宗教法人Aに決済用(例えば、おみくじやお守りの購入)のウォレットが紐づけられている場合には、決済用のウォレットと紐づけられた決済用の識別情報を複数発行してもよいし、賽銭用のウォレットが紐づけられている場合には、賽銭用のウォレットと紐づけられた賽銭用の識別情報を複数発行してもよい。このように、発行部131は、ある宗教法人Aに賽銭用や決済用などの複数のウォレットが紐づけられている場合には、賽銭用のウォレットと紐づけられた賽銭用の識別情報と決済用のウォレットと紐づけられた決済用の識別情報とを含む複数の識別情報を発行する。これらの識別情報は、例えば、宗教法人Aの寺社仏閣の複数の場所(例えば、本殿、稲荷神社、大鳥居、参道など)に設置される。また、これらの識別情報は、例えば、宗教法人Aの寺社仏閣の複数の場所に設置された識別情報を読み取ることで取得されてもよいし、マップ上で宗教法人Aの寺社仏閣を指定することで取得されてもよい。
(取得部132)
取得部132は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部132は、ユーザUが寺社仏閣に設置されたQRコード(登録商標)を撮影した場合には、撮影されたQRコード(登録商標)の識別情報を取得する。また、例えば、取得部132は、ユーザUがマップ上で賽銭が可能な寺社仏閣を指定した場合には、指定された寺社仏閣の宗教法人の賽銭用のウォレットに紐づく識別情報を取得する。
取得部132は、宗教法人ウォレット記憶部121や寺社仏閣情報記憶部122から各種情報を取得する。例えば、取得部132は、取得した識別情報と、宗教法人ウォレット記憶部121に記憶された情報との比較に基づいて特定された、取得した識別情報に紐づくウォレットの情報を取得する。このウォレットに対して送金用画面で入力された金額の賽銭が送金される。また、例えば、取得部132は、寺社仏閣情報記憶部122に記憶された情報に基づいて、ユーザUが指定した場所の近隣の寺社仏閣のうち参拝が可能な寺社仏閣の位置情報を取得する。この位置情報に基づき生成されたマップ上で寺社仏閣が指定されることで取得した識別情報に紐づくウォレットに対して送金用画面で入力された金額の賽銭が送金される。
(送金制御部133)
送金制御部133は、発行部131により発行された識別情報を用いた送金要求を受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金する。例えば、送金制御部133は、ユーザUが識別情報を読み取ることで表示された送金用画面で金額を入力し確定させることで、送金を実行する。また、例えば、送金制御部133は、ユーザUがマップ上で寺社仏閣を指定することで表示された送金用画面で金額を入力し確定させることで、送金を実行する。
(通知部134)
通知部134は、送金時にコンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを端末装置10に出力させる。例えば、通知部134は、送金制御部133によって、宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、賽銭用のウォレットに対して送金された場合には、他のウォレットに対する送金時とは異なるコンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを端末装置10に出力させる。
通知部134は、例えば、送金の確定時に、コンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを端末装置10に出力させる。例えば、通知部134は、ユーザUが送金用画面上で金額を入力し送金を確定させた確定時に、コンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを端末装置10に出力させる。また、通知部134は、例えば、送金用画面上で金額の入力時に、コンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを端末装置10に出力させる。例えば、通知部134は、賽銭を賽銭箱に投げ入れるようなアニメーションコンテンツ(送金目的であることを示すコンテンツの一例)を端末装置10に出力させる。
〔6.情報処理のフロー〕
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、情報処理装置100は、宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する(ステップS101)。
情報処理装置100は、発行された識別情報を用いた送金要求を受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金を実行する(ステップS102)。
情報処理装置100は、送金用画面上で送金の確定時にコンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを出力させる(ステップS103)。
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、発行部131と、送金制御部133とを有する。発行部131は、宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する。送金制御部133は、発行部131により発行された識別情報を用いた送金要求を端末装置から受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金する。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、識別情報を用いてオンライン上で賽銭を行うことができるため、賽銭/参拝をオンライン上で行う利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進することができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、発行部131により発行された識別情報と紐づけられたウォレットへの送金時は、他のウォレットへの送金時とは異なるコンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを端末装置に出力させる通知部134を更に有する。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、おみくじやお守りなどの購入時とは異なる音やコンテンツを出力することができるため、利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進することができる。
また、通知部134は、送金の確定時に、端末装置に出力させる。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、送金が無事に実行されたことを通知することができる。
また、通知部134は、送金用画面上で送金目的であることを示すコンテンツを端末装置に出力させる。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、送金目的に応じた送金用画面を表示させることができるため、利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進することができる。
また、通知部134は、賽銭を賽銭箱に投げ入れるアニメーションコンテンツを端末装置に出力させる。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、送金目的が賽銭である場合には、賽銭を賽銭箱に投げ入れるようなコンテンツを表示させることができるため、利用者のユーザエクスペリエンスの向上を促進することができる。
また、送金制御部133は、識別情報に基づいて認証に成功した場合に送金を実行する。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、適切に不正認証を防止することができる。
また、送金制御部133は、識別情報に基づきリンクしたリンク先のミニアプリ上のウェブサイトのサイト情報と宗教法人の識別情報とに基づいて認証に成功した場合に送金を実行する。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より効果的に不正認証を防止することができる。
また、送金制御部133は、端末装置に表示されたマップ上で利用者が指定した場所に応じて発行された識別情報との比較に基づき認証に成功した場合に送金を実行する。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より効果的に不正認証を防止することができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。図8は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、情報処理装置100の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した情報処理装置100は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 宗教法人ウォレット記憶部
122 寺社仏閣情報記憶部
130 制御部
131 発行部
132 取得部
133 送金制御部
134 通知部
141 受信部
142 送信部

Claims (10)

  1. 宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する発行部と、
    前記発行部により発行された識別情報を用いた送金要求を端末装置から受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金する送金制御部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記発行部により発行された識別情報と紐づけられたウォレットへの送金時は、他のウォレットへの送金時とは異なるコンテンツ及び音のうち少なくともいずれかを前記端末装置に出力させる通知部、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通知部は、
    前記送金の確定時に、前記端末装置に出力させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記通知部は、
    送金用画面上で送金目的であることを示すコンテンツを前記端末装置に出力させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記通知部は、
    賽銭を賽銭箱に投げ入れるアニメーションコンテンツを前記端末装置に出力させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記送金制御部は、
    前記識別情報に基づいて認証に成功した場合に前記送金を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記送金制御部は、
    前記識別情報に基づきリンクしたリンク先のミニアプリ上のウェブサイトのサイト情報と前記宗教法人の識別情報とに基づいて認証に成功した場合に前記送金を実行する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記送金制御部は、
    前記端末装置に表示されたマップ上で前記利用者が指定した場所に応じて発行された識別情報との比較に基づき認証に成功した場合に前記送金を実行する
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する発行工程と、
    前記発行工程により発行された識別情報を用いた送金要求を端末装置から受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金する送金制御工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  10. 宗教法人と紐づけられた複数のウォレットのうち、いずれかのウォレットと紐づけられた識別情報を発行する発行手順と、
    前記発行手順により発行された識別情報を用いた送金要求を端末装置から受け付けた場合は、利用者のウォレットから識別情報と紐づけられたウォレットに対して送金する送金制御手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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