JP2024034883A - 二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収方法 - Google Patents

二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024034883000001
【課題】より経済的で、かつ効率の高い二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収方法を提供する。
【解決手段】二酸化炭素回収装置は、大気に開放された吸気口、及び排気口を有する第一吸着室と、ファンと、第一吸着室を閉止可能なダンパーと、二酸化炭素を吸着可能な第一吸着部と、第一吸着室に併設された第二吸着室と、第一吸着室と第二吸着室とを接続する接続配管と、第二吸着室内に配置され、二酸化炭素を吸着可能な第二吸着部と、接続配管上に設けられた開閉弁と、第一吸着部に吸収された二酸化炭素を脱離させる第一脱離部と、第二吸着部に吸収された二酸化炭素を脱離させる第二脱離部と、第二吸着部に接続され、第一吸着室内、及び第二吸着室内のガスを吸引可能な吸引部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収方法に関する。
近年、カーボンニュートラルの観点から、大気中に含まれる二酸化炭素の濃度に注目が集まっている。二酸化炭素濃度を下げるための措置の一例として、これまでにDAC(Direct Air Capture)と呼ばれる技術が提唱されている。この技術では、吸着室に導かれた大気に含まれる二酸化炭素を吸着剤によって吸着した後、吸着室内を減圧したり、加熱したりすることで、吸着材から脱離した二酸化炭素を外部に吸引・貯留したり、有効利用したりする方法が採られる(例えば下記特許文献1、及び下記特許文献2参照)。また、ガスを吸着剤によって吸着する技術の一例としては、下記特許文献3に示される原子力発電設備での希ガスの処理方法が知られている。
ここで、二酸化炭素を脱離させるに当たって吸着室の圧力を下げる場合には、当該吸着室の気密を確保するために、吸着室の入口、及び出口をシール性能の高いダンパー等で隔離する必要がある。また、吸着室自体を高耐圧構造にする必要がある。
特許第6659717号公報 特許第6622302号公報 特許第6697535号公報
しかしながら、上記のようにシール性能の高いダンパーや、高耐圧構造の吸着室を用意することは、製造コスト・メンテナンスコストの面で不利である。このため、より経済的で、かつ効率の高い二酸化炭素回収装置に関する要請が高まっていた。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、より経済的で、かつ効率の高い二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る二酸化炭素回収装置は、大気に開放された吸気口、及び排気口を有する第一吸着室と、前記吸気口から前記排気口に向かう方向に空気の流れを形成するファンと、前記排気口を閉止可能なダンパーと、前記第一吸着室内に配置され、空気に含まれる二酸化炭素を吸着可能な第一吸着部と、前記第一吸着室に併設された第二吸着室と、前記第一吸着室と前記第二吸着室とを接続する接続配管と、前記第二吸着室内に配置され、前記接続配管から流入したガスに含まれる二酸化炭素を吸着可能な第二吸着部と、前記接続配管上に設けられた開閉弁と、前記第一吸着部に吸収された二酸化炭素を脱離させる第一脱離部と、前記第二吸着部に吸収された二酸化炭素を脱離させる第二脱離部と、前記第二吸着部に接続され、前記第一吸着室内、及び前記第二吸着室内のガスを吸引可能な吸引部と、を備える。
本開示に係る二酸化炭素回収方法は、上記の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法であって、前記開閉弁を閉止した状態で、前記ダンパーを開放しつつ前記ファンを駆動することで前記第一吸着部に二酸化炭素を吸着させるステップと、前記ダンパーを閉止し、前記開閉弁を開放した状態で、前記第一脱離部を駆動して前記第一吸着部に吸着された二酸化炭素を脱離させ、前記吸引部を駆動することで前記脱離した二酸化炭素を含むガスを、前記接続配管を通じて前記第二吸着室に導くことで前記第二吸着部に二酸化炭素を吸着させるステップと、前記開閉弁を閉止した状態で、前記吸引部、及び前記第二脱離部を駆動することで、前記第二吸着部に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップと、を含み、前記第一吸着部に二酸化炭素を吸着させるステップと、前記第二吸着部に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップとが並行して実行される。
本開示によれば、より経済的で、かつ効率の高い二酸化炭素回収装置、及び二酸化炭素回収方法を提供することができる。
本開示の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の構成を示す模式図である。 本開示の実施形態に係る二酸化炭素回収方法の各ステップを示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る二酸化炭素回収方法における一のステップの状態を示す説明図である。 本開示の実施形態に係る二酸化炭素回収方法における他のステップの状態を示す説明図である。 本開示の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の変形例を示す模式図である。 本開示の実施形態に係る第一吸着室の変形例を示す模式図である。
以下、本開示の実施形態に係る二酸化炭素回収装置1、及び二酸化炭素回収方法について、図1から図4を参照して説明する。
(二酸化炭素回収装置の構成)
本実施形態に係る二酸化炭素回収装置1は、大気中に含まれる二酸化炭素を直接的に吸着・回収するための装置である。図1に示すように、この二酸化炭素回収装置1は、第一吸着室10と、第一吸着部11と、ファン12と、ダンパー13と、第二吸着室20と、第二吸着部21と、接続配管30と、開閉弁31と、第一冷却器32と、第一脱離部41と、第二脱離部42と、吸引部50と、第二冷却器61と、濃度計測部70と、回収配管80と、大気放出配管81と、凝縮水排出管82と、第三開閉弁93と、第四開閉弁94と、を備えている。
第一吸着室10は、大気に開放されて空気を取り入れ可能な吸気口10aと、この吸気口10aとは反対側に設けられた排気口10bと、を有する。排気口10bには、吸気口10aから排気口10bに向かう方向に空気の流れを形成するファン12が設けられている。ファン12は、回転駆動されることで上記の空気の流れを発生させる。なお、以下の説明では、空気の流れて来る方向を単に「上流側」と呼び、その反対側を「下流側」と呼ぶことがある。
排気口10bにおけるファン12よりも上流側には、当該排気口10bを閉止可能なダンパー13が設けられている。ダンパー13は板状をなし、紙面に対して垂直な水平方向に延びる回動軸回りに回動自在に支持されている。ダンパー13は簡易的な構造を有し、排気口10bから後述する接続配管30へ、二酸化炭素が捕集されていない大気が導入されることを抑制する。
第一吸着室10の内部には、第一吸着部11が配置されている。第一吸着部11は、第一吸着室10内を流れる空気に含まれる二酸化炭素を物理的もしくは化学的に捕集・吸着可能な物質で形成されている。第一吸着部11としては、二酸化炭素の濃度が低い大気中の空気を処理する事から通気量が大きくなるため、圧力損失が低く、比表面積の大きい多孔式構造体が用いられる。一例として、第一吸着部11は、空気の流れ方向に開口する多数の孔を有するハニカム構造を有している。つまり、第一吸着部11による空気の流れに対する圧力損失は、後述する第二吸着部21よりも小さくなっている。なお、第一吸着部11としては、ハニカム構造の他に、格子状、繊維状などの吸着材を採用しても良い。
第一吸着室10の内側もしくは外側であって、第一吸着室10内のガスの流れ方向に垂直な方向から見て、第一吸着部11と重なる領域には、第一脱離部41が設けられている。第一脱離部41は、第一吸着部11が吸着した二酸化炭素を脱離させて、当該第一吸着部11を再生するために設けられている。本実施形態では、第一脱離部41は、第一加熱部43である。第一加熱部43は、一例として電気ヒータや加熱流体を供給する熱交換器やマイクロ波加熱装置などが考えられる。つまり、第一加熱部43を動作させることで、第一吸着部11が加熱され、吸着していた二酸化炭素が脱離して外側を流れるガスに混合され、第一吸着部11が再生される。
吸気口10aには、濃度計測部70の1つである第一濃度計71が配置されている。また、排気口10bには、濃度計測部70の1つである第二濃度計72が配置されている。これら第一濃度計71、及び第二濃度計72は、空気中に含まれる二酸化炭素の濃度を計測・数値化して、外部に電気信号として送出され、二酸化炭素回収装置1の制御信号として用いられる。
第二吸着室20は、第一吸着室10に併設された他の空間である。第二吸着室20は、接続配管30によって第一吸着室10と連通している。接続配管30の一端部は、第一吸着室10における第一吸着部11の下流側の領域に開口している。つまり、第一吸着部11を通過したガスが接続配管30に流入可能とされている。なお、この接続配管30中では、第一吸着室10側から第二吸着室20側に流れるガスの流れ方向に基づいて、「上流側」、「下流側」との説明をすることがある。
二酸化炭素の比重を考慮して自重で円滑な流れが形成されるように、接続配管30の開口部は鉛直下方向に設けることが望ましい。第二吸着室20の内部には、第二吸着部21が設けられている。第二吸着部21は、第一吸着部11と同様に、ガスに含まれる二酸化炭素を吸着可能な物質で形成されている。なお、コンパクト化のため第二吸着部21の空隙率は第一吸着部11の空隙率よりも低く(つまり、第二吸着部21の密度は第一吸着部11の密度よりも高い。)、第二吸着部21の容積は、第一吸着部11の容積よりも小さくしてもよい。第二吸着部21は一例として粒子状もしくは第一吸着室より高密度のハニカム状の吸着材の集合体である。これにより、第二吸着部21では、容積当たりの二酸化炭素回収量が第一吸着部11よりも大きくなるため、装置のデッドスペースに残留するガス分の漏れ込み量を低減でき、回収される二酸化炭素の純度を向上させることができる。
第二吸着室20の内側もしくは外側には、第二脱離部42が設けられている。第二脱離部42は、第二加熱部44と、水蒸気供給部45と、を有する。第二加熱部44は、第一加熱部43と同様に、一例として電気ヒータや加熱流体を供給する熱交換器やマイクロ波加熱装置、電流の供給によって発熱するポーラス体などが考えられる。第二加熱部44は、第二吸着部21を加熱して、吸着されていた二酸化炭素を脱離させ、当該第二吸着部21を再生する。水蒸気供給部45は、第二吸着部21からの二酸化炭素の脱離を促進させることを目的として設けられている。水蒸気供給部45は、第二吸着部21の上流側から接続配管30内に水蒸気を供給可能である。なお、水蒸気供給部45を備えない構成を採ることも可能である。
上述した接続配管30上には、上流側から下流側にかけて、第三濃度計73(濃度計測部70)、第一開閉弁91(開閉弁31)、第一冷却器32、第二開閉弁92(開閉弁31)がこの順で配列されている。第三濃度計73は、接続配管30中を流れるガス中の二酸化炭素濃度を計測・数値化して、電気信号として外部に送出する。第一開閉弁91、及び第二開閉弁92は、接続配管30の上流側と下流側の連通状態を切り替える。つまり、これら開閉弁31を閉止することによって、第一吸着室10と第二吸着室20とが隔離される。第一冷却器32は、上述した第一脱離部41としての第一加熱部43によって加熱されて高温となったガスを冷却するために設けられている。なお、下流側に配置されている第二吸着部21の性質や仕様、状態によっては、第一冷却器32を省略することも可能である。
第二吸着部21の下流側には、回収配管80が接続されている。回収配管80上には、上流側から下流側にかけて順に、濃度計測部70としての第四濃度計74、吸引部50、第三開閉弁93、第二冷却器61が設けられている。第四濃度計74は、第二吸着部21を経た後のガス中の二酸化炭素の濃度を計測・数値化して、電気信号として外部に送出する。吸引部50は、吸引ポンプであり、回収配管80中を負圧にすることによって、上述した第一吸着室10から回収配管80にかけてのガスの流れを形成する。
回収配管80の下流側の端部には、不図示の二酸化炭素貯留装置が接続されている。なお、本実施形態では貯留装置に接続する例を示すが、回収配管80の接続先はこれに限定されず二酸化炭素利用装置に接続しても良い。第三開閉弁93はこの貯留装置へのガスの流通状態を切り替えるために設けられている。第二冷却器61は、上述した水蒸気供給部45が供給した水蒸気を冷却して凝縮させるための熱交換器である。なお、水蒸気供給部45を備えない場合は、この第二冷却器61も不要である。第二冷却器61で生じた凝縮水は、凝縮水排出管82を通じて外部に排出される。また、回収配管80における吸引部50と第三開閉弁93との間からは、大気放出配管81が分岐している。大気放出配管81の中途には、第四開閉弁94が設けられている。第四開閉弁94は、大気放出配管81中のガスの流通状態を切り替える。
(二酸化炭素回収方法について)
次いで、上記の二酸化炭素回収装置1を用いた二酸化炭素回収方法について、図2から図4を参照して説明する。図2に示すように、この方法は、第一吸着部11で二酸化炭素を吸着するステップS1と、第一吸着部11が二酸化炭素を吸着しきったか否か(破過したか否か)を判定するステップS2と、第一吸着部11から二酸化炭素を脱離させるステップS3と、第一吸着部11の脱離が完了したか否かを判定するステップS31と、第二吸着部21に二酸化炭素を吸着させるステップS4と、第二吸着部21が破過したか否かを判定するステップS41と、第二吸着部21から二酸化炭素を脱離させるステップS5と、第二吸着部21から二酸化炭素が脱離しきったか否かを判定するステップS6と、ステップS2とステップS6のいずれもがYesと判定されたか否かを判定するステップS21と、を含む。
図3に示すように、ステップS1では、開閉弁31を閉止した状態とし、ダンパー13は開放状態とする。この状態でファン12を駆動する。これにより、第一吸着室10内には空気(大気)が吸気口10aを経て流入する状態となる。吸気口10aから排気口10bに向かって流れる中途で、空気は第一吸着部11に接触する。これにより、当該空気中に含まれる二酸化炭素の大部分が第一吸着部11に吸着される。次いで、ステップS2では、第一濃度計71、及び第二濃度計72の出力値に基づいて、第一吸着部11が破過したか否かが判定される。つまり、第一濃度計71が示す二酸化炭素濃度が、第二濃度計72が示す二酸化炭素濃度と等しくなった場合には、第一吸着部11による二酸化炭素の吸着がそれ以上進まないことを意味することから、当該第一吸着部11が破過したものと判定される。なお、図3では、第一吸着部11の入出二酸化炭素濃度差から破過状態を判定しているが、吸着特性が既知であればタイマーなど吸着時間によりこれを判定しても良い。さらに、図3では、第一濃度計71、及び第二濃度計72の二つの濃度計の値に基づいて、第一吸着部11が破過したか否かが判定されているが、第一濃度計71を有さず、第二濃度計72のみの値から判定することも可能である。この場合、第二濃度計72の値が大気中の二酸化炭素濃度を示した時点で二酸化炭素の吸着がそれ以上進まないことを意味することから、当該第一吸着部11が破過したものと判定される。また、運転効率を考慮し、第一吸着部11の完全な破過、すなわち第二濃度計72の示す値が第一濃度計71の示す値と等しくなる状態となる前に、2つの濃度計の差分を積算し、一定量の吸着量が確認された段階で破過したものと判定としてもよい。
図2に示すように、上記のステップS1、S2と平行して、ステップS5、S6が実行される。つまり、ステップS1で第一吸着部11による二酸化炭素の吸着が進められている間に、第二吸着部21では、すでに吸着していた二酸化炭素の脱離が行われる(ステップS5)。この脱離は、第二加熱部44に通電、又は加熱流体を供給して第二吸着部21を加熱するとともに、水蒸気供給部45によって当該第二吸着部21に水蒸気を供給することで行われる。この状態で吸引部50を駆動することによって、脱離した二酸化炭素を含むガスが回収配管80を通じて不図示の貯留装置に送られ、二酸化炭素が回収される。
ステップS5の次に、ステップS6では、第二吸着部21からの二酸化炭素の脱離が完了したか否かが判定される。このステップS6では、第四濃度計74にて測定された二酸化炭素濃度から脱離された二酸化炭素の積算量を算出し、予め取得した第二吸着部21の吸着容量を基に脱離が完了したか否かを判断する。つまり、第四濃度計74にて測定された二酸化炭素濃度から算出される脱離された二酸化炭素の積算量が、予め取得した第二吸着部21の二酸化炭素吸着容量と等しくなった場合には、それ以上の二酸化炭素の脱離が見込めないことから、脱離が完了したと判定される(ステップS6:Yes)。ステップS6でNoと判定された場合には、再びステップS5を実行してさらなる脱離を進める。なお、第二吸着部21の脱離特性が既知であれば、タイマーなどによって脱離完了が予測される期間を予め設定し、当該期間の経過をもって脱離完了と判定しても良い。
以上のステップS2、及びステップS6でいずれもYesと判定されたか否かをステップS21で判定する。ステップS21でNoと判定された場合、再び当該ステップS21の判定を行う。ステップS21でYesと判定された場合、ステップS3の第一吸着部11からの二酸化炭素の脱離と、ステップS4の第二吸着部21での二酸化炭素の吸着とを並行して行う。ステップS3は、上述の第一加熱部43に通電もしくは加熱流体を供給することで実現される。図4に示すように、このとき、開閉弁31は開放された状態となっている。また、ダンパー13も排気口10bを閉止した状態となっている。ステップS3の後、ステップS31で第一吸着部11の脱離・再生が完了したか否かが判定される。このステップS31は、上述のステップS6と同様の処理によって行われる。ステップS31でNoと判定された場合、引き続き第一吸着部11の脱離・再生を行う。ステップS4では、第一吸着部11から脱離された二酸化炭素を含むガスは、接続配管30を通じて、下流側の第二吸着室20に流れ込む。これにより、当該ガス中の二酸化炭素が第二吸着部21に吸着される。つまり、第一吸着部11で吸着した二酸化炭素を、第二吸着部21でさらに吸着する。次いで、ステップS41で、第二吸着部21が破過したか否かが判定される。ステップS41では、第四濃度計74にて測定された二酸化炭素濃度から脱離された二酸化炭素の積算量を算出し、予め取得した第二吸着部21の吸着容量を基に脱離が完了したか否かを判断する。ステップS41でNoと判定された場合、引き続きステップS4を実行して第二吸着部21による二酸化炭素の吸着を継続する。ステップS31、ステップS41のいずれか一方でYesと判定された場合、再びステップS1に戻る。これは、第一吸着部11における吸着が完了すると、第二吸着部21には二酸化炭素を豊富に含むガスの供給ができなくなり、効率性確保の観点で不利になるためである。
以上のステップS1からS6を、連続的に繰り返して実行することで、本実施形態に係る二酸化炭素の回収方法が実現される。なお、二酸化炭素の吸着プロセス、脱着プロセスを連続的に行うため、これらの逆の操作を交互に行う一対の二酸化炭素回収装置1を組み合わせて配置しても良い。
(作用効果)
近年、カーボンニュートラルの観点から、大気中に含まれる二酸化炭素の濃度に注目が集まっている。二酸化炭素濃度を下げるための措置の一例として、これまでにDAC(Direct Air Capture)と呼ばれる技術が提唱されている。この技術では、吸着室に導かれた大気に含まれる二酸化炭素を吸着剤によって吸着した後、吸着室内を減圧したり、加熱したりすることで、吸着材から脱離した二酸化炭素を外部に吸引・貯留、又は有効利用する方法が採られる。
ここで、二酸化炭素を脱離させるに当たって吸着室の圧力を下げる場合には、当該吸着室の気密を確保するために、吸着室の入口、及び出口をシール性能の高いダンパー等で隔離する必要がある。また、吸着室自体を高耐圧構造にする必要がある。しかしながら、上記のようにシール性能の高いダンパーや、圧力性能の高い吸着室を用意することは、製造コスト・メンテナンスコストの面で不利である。このため、より経済的で、かつ効率の高い二酸化炭素回収装置に関する要請が高まっていた。そこで、本実施形態では、上述の構成、及び方法を採っている。
上記構成によれば、はじめに第一吸着部11が二酸化炭素を吸着する。第一吸着部11が破過した後に、開閉弁31を開いて吸引部50を動作させることで、第一吸着部11の再生が行われると同時に、第二吸着部21に二酸化炭素濃度の高いガスが流れ込む。これにより、第二吸着部21も二酸化炭素を吸着する。このように、二段階にかけて二酸化炭素を吸着する装置を接続することで、簡素な構成のもと、効率的に純度の高い二酸化炭素を回収することが可能となる。さらに、第一吸着部11からの二酸化炭素の脱離が完了した際には、開閉弁31を閉止することで、第一吸着室10と第二吸着室20とを分離することができる。このため、第一吸着室10では新たに二酸化炭素の吸着を進めつつも、第二吸着室20では二酸化炭素の脱離を進めることができる。このように、第一吸着室10と第二吸着室20とが分離できることによって、両者の吸収・脱離のサイクルを独立して操作することが可能となり、操作時間を短縮して効率的に二酸化炭素の回収を行うことができる。
さらに、第一吸着部11の空隙率は、第二吸着部21の空隙率よりも大きく、かつ第一吸着部11の容積は、第二吸着部21の容積よりも大きい。この構成によれば、第一吸着部11は十分な吸着容量を維持しつつ、大量の空気を流入させる際においても圧損を抑えられるため、二酸化炭素の吸着運転において高い運転効率を達成できる。また、第二吸着部21には、二酸化炭素濃度の高いガスが流れ込むことから、空隙率が小さく、かつ容積が小さくても、効率的に二酸化炭素を吸着することができる。これにより、各部材の寸法や体格をコンパクト化し、製造コスト、メンテナンスコストを削減することができる。さらに、空隙が少ない形状により吸着操作時において装置内に残留ガス量が少なくなり、回収する二酸化炭素の純度向上を実現することができる。
また、上記構成によれば、第一加熱部43によって第一吸着部11を加熱することのみによって、第一吸着部11に吸着した二酸化炭素を容易に脱離させることができる。特に、第二吸着部21によって二段階目の吸着を行うことから、第一吸着部11では過度に二酸化炭素の純度を高める必要がない。このため、他の圧力スイングを用いる方式に比べて、第一吸着室10の気密性を過度に確保する等の措置を取る必要がない。これにより、各部材に求められるシール性能や耐圧性能を低く抑えることができる。その結果、装置の製造コストやメンテナンスコストを削減することができる。
また、第二脱離部42は、第二吸着室20内に水蒸気を供給する水蒸気供給部45をさらに有する。この構成によれば、第二吸着室20に水蒸気を供給することによって、第二吸着部21からの二酸化炭素の脱離をさらに効率的に進めることができる。
さらに、上記の二酸化炭素の回収方法では、はじめに第一吸着部11が二酸化炭素を吸着する。第一吸着部11が破過した後に、開閉弁31を開いて吸引部50を動作させることで、第一吸着部11の再生が行われると同時に、第二吸着部21に二酸化炭素濃度の高いガスが流れ込む。これにより、第二吸着部21も二酸化炭素を吸着する。このように、二段階にかけて二酸化炭素を吸着する装置を接続することで、簡素な構成のもと、効率的に二酸化炭素を回収することが可能となる。さらに、第一吸着部11からの二酸化炭素の脱離が完了した際には、開閉弁31を閉止することで、第一吸着室10と第二吸着室20とを分離することができる。このため、第一吸着室10では新たに二酸化炭素の吸着を進めつつも、第二吸着室20では二酸化炭素の脱離を進めることができる。このように、第一吸着室10と第二吸着室20とが分離できることによって、両者の吸収・脱離のサイクルを独立させることが可能となり、操作時間を短縮して効率的に二酸化炭素の回収を行うことができる。具体的には、第一吸着部11に二酸化炭素を吸着させるステップと、第二吸着部21に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップとが独立して実行される。これにより、回収作業全体に要する時間が短縮され、装置の運用コストを削減することが可能となる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、変形例として図5に示すように、互いに並列に配置された複数(一例として2つ)の第一吸着室10と、並列に接続された複数(一例として2つ)の第二吸着室20とを備える構成を採ることも可能である。この場合、複数の第二吸着部21における空隙率および容積の合計値は、複数の第一吸着部11の合計値よりも小さいことが望ましい。なお、図5の例では、第一吸着室10と第二吸着室20がそれぞれ2つずつ設けられている構成を示しているが、吸着材の吸脱着性能により第二吸着室20の個数を第一吸着室10の個数より小さくすることも可能である。この場合、二酸化炭素回収装置1の寸法体格をよりコンパクトにすることができる。また、例えば第一吸着室10における吸着時間が第二吸着室20の第二吸着部21の再生にかかる時間よりも相当長ければ、第一吸着室10を並列化して、両者のタイミングをずらして再生を行い、第二吸着部21の吸着時間を増やすといった構成を採ることが可能である。また、その反対の関係も成立し得る。
この構成によれば、並列に配置された複数の第一吸着部11、及び並列に配置された複数の第二吸着部21を有することで、第一吸着部11、及び第二吸着部21に充填する吸着材の性能に合わせてシステム構成を変更することができる。これにより、吸着材の種類を問わず、それぞれの吸着剤に合った理想的な運転条件を実現することができる。
また、図6に示すように、第一吸着室10の吸気口10a側にも他のダンパー13を設けることが可能である。この場合、第一吸着室10から空気を吸引して二酸化炭素を回収する際に、外部から空気が入り込みにくくなるため、回収ガスの二酸化炭素濃度をさらに高くすることが可能となる。
さらに、上記実施形態では、第二脱離部42として、第二加熱部44、及び水蒸気供給部45を用いる温度スイングの例について説明した。しかしながら、第二脱離部42の態様はこれらに限定されず、圧力スイングを行う装置を第二脱離部42とすることも可能である。また、上記実施形態では第一吸着部11と第二吸着部21を持つ2段構成としたが、これに限定されず3段以上の複数構成としても良い。当該構成によれば、より高濃度の二酸化炭素を回収可能である。
<付記>
各実施形態に記載の二酸化炭素回収装置1、及び二酸化炭素回収方法は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、大気に開放された吸気口10a、及び排気口10bを有する第一吸着室10と、前記吸気口10aから前記排気口10bに向かう方向に空気の流れを形成するファン12と、前記排気口10bを閉止可能なダンパー13と、前記第一吸着室10内に配置され、空気に含まれる二酸化炭素を吸着可能な第一吸着部11と、前記第一吸着室10に併設された第二吸着室20と、前記第一吸着室10と前記第二吸着室20とを接続する接続配管30と、前記第二吸着室20内に配置され、前記接続配管30から流入したガスに含まれる二酸化炭素を吸着可能な第二吸着部21と、前記接続配管30上に設けられた開閉弁31と、前記第一吸着部11に吸収された二酸化炭素を脱離させる第一脱離部41と、前記第二吸着部21に吸収された二酸化炭素を脱離させる第二脱離部42と、前記第二吸着部21に接続され、前記第一吸着室10内、及び前記第二吸着室20内のガスを吸引可能な吸引部50と、を備える。
上記構成によれば、はじめに第一吸着部11が二酸化炭素を吸着する。第一吸着部11が破過した後に、開閉弁31を開いて吸引部50を動作させることで、第一吸着部11の再生が行われると同時に、第二吸着部21に二酸化炭素濃度の高いガスが流れ込む。これにより、第二吸着部21も二酸化炭素を吸着する。このように、二段階にかけて二酸化炭素を吸着する装置を接続することで、簡素な構成のもと、効率的に二酸化炭素を回収することが可能となる。
(2)第2の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、(1)の二酸化炭素回収装置1であって、前記第一吸着部11の空隙率は、前記第二吸着部21の空隙率よりも大きく、かつ前記第一吸着部11の容積は、前記第二吸着部21の容積よりも大きくしてもよい。
上記構成によれば、第一吸着部11には大量の空気(大気)が流入することから、空隙率が高く、かつ容積が大きいことで、圧損を低減しつつ、より多くの二酸化炭素を吸着させることができる。また、第二吸着部21には、二酸化炭素濃度の高いガスが流れ込むことから、空隙率が小さく、かつ容積が小さくても、効率的に二酸化炭素を吸着することができる。これにより、各部材の製造コスト、メンテナンスコストを削減することができる。
(3)第3の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、(1)又は(2)の二酸化炭素回収装置1であって、前記第一脱離部41は、前記第一吸着部11を加熱可能な第一加熱部43である。
上記構成によれば、第一加熱部43によって第一吸着部11を加熱することのみによって、第一吸着部11に吸着した二酸化炭素を容易に脱離させることができる。つまり、他の圧力スイングを用いる方式に比べて、各部材に求められるシール性能や耐圧性能を下げことができ、コストを削減することができる。
(4)第4の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、(1)から(3)のいずれか一態様に係る二酸化炭素回収装置1であって、前記第二脱離部42は、前記第二吸着部21を加熱可能な第二加熱部44である。
上記構成によれば、第二加熱部44によって第二吸着部21を加熱することのみによって、第二吸着部21に吸着した二酸化炭素を容易に脱離させることができる。つまり、他の圧力スイングを用いる方式に比べて、各部材に求められるシール性能や耐圧性能を下げことができ、コストを削減することができる。
(5)第5の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、(1)から(3)のいずれか一態様に係る二酸化炭素回収装置であって、前記第二脱離部42は、前記第二吸着部21に接続され、前記第二吸着室20内のガスを吸引可能な前記吸引部50である。
上記構成によれば、第二吸着部21を加熱するための他の装置を設けることなく、吸引部50の吸引のみによって容易に第二吸着部21から二酸化炭素を脱離させることができる。
(6)第6の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、(1)から(5)のいずれか一態様に係る二酸化炭素回収装置1であって、前記第二脱離部42は、前記第二吸着室20内に水蒸気を供給する水蒸気供給部45をさらに有する。
上記構成によれば、第二吸着室20に水蒸気を供給することによって、第二吸着部21からの二酸化炭素の脱離をさらに効率的に進めることができる。
(7)第7の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、(1)から(6)のいずれか一態様に係る二酸化炭素回収装置1であって、単一の、又は互いに並列に配置された複数の前記第一吸着室10、及び前記第一吸着部11と、単一の、又は並列に配置された複数の前記第二吸着室20、及び前記第二吸着部21と、をさらに備え、複数の前記第二吸着部21では、下流側に位置する前記第二吸着部21になるほど空隙率が小さくなり、かつ容積が小さくなる。
上記構成によれば、単一の、並列に配置された又は複数の第一吸着部11、及び単一の、又は並列に配置された複数の第二吸着部21を有することで、さらに純度の高い二酸化炭素を大量かつ短時間で回収することができる。
(8)第8の態様に係る二酸化炭素回収装置1は、(7)の二酸化炭素回収装置1であって、前記複数の第二吸着部21の空隙率、及び容積の合計値は、前記複数の第一吸着部11の空隙率、及び容積の合計値よりも小さい。
上記構成によれば、第一吸着部11は十分な吸着容量を維持しつつ、大量の空気を流入させる際においても圧損を抑えられるため、二酸化炭素の吸着運転において高い運転効率を達成できる。また、第二吸着部21には、二酸化炭素濃度の高いガスが流れ込むことから、空隙率が小さく、かつ容積が小さくても、効率的に二酸化炭素を吸着することができる。これにより、各部材の寸法や体格をコンパクト化し、製造コスト、メンテナンスコストを削減することができる。
(9)第9の態様に係る二酸化炭素回収方法は、(1)の二酸化炭素回収装置1を用いた二酸化炭素回収方法であって、前記ダンパーを閉止し、前記開閉弁31を閉止した状態で、前記ダンパー13を開放しつつ前記ファン12を駆動することで前記第一吸着部11に二酸化炭素を吸着させるステップと、前記開閉弁31を開放した状態で、前記第一脱離部41を駆動して前記第一吸着部11に吸着された二酸化炭素を脱離させ、前記吸引部50を駆動することで前記脱離した二酸化炭素を含むガスを、前記接続配管30を通じて前記第二吸着室20に導くことで前記第二吸着部21に二酸化炭素を吸着させるステップと、前記開閉弁31を閉止した状態で、前記吸引部50、及び前記第二脱離部42を駆動することで、前記第二吸着部21に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップと、を含み、前記第一吸着部11に二酸化炭素を吸着させるステップと、前記第二吸着部21に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップとが並行して実行される。
上記構成によれば、はじめに第一吸着部11が二酸化炭素を吸着する。第一吸着部11が破過した後に、開閉弁31を開いて吸引部50を動作させることで、第一吸着部11の再生が行われると同時に、第二吸着部21に二酸化炭素濃度の高いガスが流れ込む。これにより、第二吸着部21も二酸化炭素を吸着する。このように、二段階にかけて二酸化炭素を吸着する装置を接続することで、簡素な構成のもと、効率的に二酸化炭素を回収することが可能となる。また、第一吸着部11に二酸化炭素を吸着させるステップと、第二吸着部21に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップとが並行して実行される。これにより、回収作業全体に要する時間が短縮され、装置の運用コストを削減することが可能となる。
1…二酸化炭素回収装置
10…第一吸着室
10a…吸気口
10b…排気口
11…第一吸着部
12…ファン
13…ダンパー
20…第二吸着室
21…第二吸着部
30…接続配管
31…開閉弁
32…第一冷却器
41…第一脱離部
42…第二脱離部
43…第一加熱部
44…第二加熱部
45…水蒸気供給部
50…吸引部
61…第二冷却器
70…濃度計測部
71…第一濃度計
72…第二濃度計
73…第三濃度計
74…第四濃度計
80…回収配管
81…大気放出配管
82…凝縮水排出管
91…第一開閉弁
92…第二開閉弁
93…第三開閉弁
94…第四開閉弁

Claims (9)

  1. 大気に開放された吸気口、及び排気口を有する第一吸着室と、
    前記吸気口から前記排気口に向かう方向に空気の流れを形成するファンと、
    前記第一吸着室を閉止可能なダンパーと、
    前記第一吸着室内に配置され、空気に含まれる二酸化炭素を吸着可能な第一吸着部と、
    前記第一吸着室に併設された第二吸着室と、
    前記第一吸着室と前記第二吸着室とを接続する接続配管と、
    前記第二吸着室内に配置され、前記接続配管から流入したガスに含まれる二酸化炭素を吸着可能な第二吸着部と、
    前記接続配管上に設けられた開閉弁と、
    前記第一吸着部に吸収された二酸化炭素を脱離させる第一脱離部と、
    前記第二吸着部に吸収された二酸化炭素を脱離させる第二脱離部と、
    前記第二吸着部に接続され、前記第一吸着室内、及び前記第二吸着室内のガスを吸引可能な吸引部と、
    を備える二酸化炭素回収装置。
  2. 前記第一吸着部の空隙率は、前記第二吸着部の空隙率よりも大きく、かつ前記第一吸着部の容積は、前記第二吸着部の容積よりも大きい請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
  3. 前記第一脱離部は、前記第一吸着部を加熱可能な第一加熱部である請求項1又は2に記載の二酸化炭素回収装置。
  4. 前記第二脱離部は、前記第二吸着部を加熱可能な第二加熱部である請求項1又は2に記載の二酸化炭素回収装置。
  5. 前記第二脱離部は、前記第二吸着部に接続され、前記第二吸着室内のガスを吸引可能な前記吸引部である請求項1又は2に記載の二酸化炭素回収装置。
  6. 前記第二脱離部は、前記第二吸着室内に水蒸気を供給する水蒸気供給部をさらに有する請求項1又は2に記載の二酸化炭素回収装置。
  7. 単一の、又は互いに並列に配置された複数の前記第一吸着室、及び前記第一吸着部と、
    単一の、又は並列に配置された複数の前記第二吸着室、及び前記第二吸着部と、
    をさらに備える請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
  8. 前記複数の第二吸着部の空隙率、及び容積の合計値は、前記複数の第一吸着部の空隙率、及び容積の合計値よりも小さい請求項7に記載の二酸化炭素回収装置。
  9. 請求項1に記載の二酸化炭素回収装置を用いた二酸化炭素回収方法であって、
    前記開閉弁を閉止した状態で、前記ダンパーを開放しつつ前記ファンを駆動することで前記第一吸着部に二酸化炭素を吸着させるステップと、
    前記ダンパーを閉止し、前記開閉弁を開放した状態で、前記第一脱離部を駆動して前記第一吸着部に吸着された二酸化炭素を脱離させ、前記吸引部を駆動することで前記脱離した二酸化炭素を含むガスを、前記接続配管を通じて前記第二吸着室に導くことで前記第二吸着部に二酸化炭素を吸着させるステップと、
    前記開閉弁を閉止した状態で、前記吸引部、及び前記第二脱離部を駆動することで、前記第二吸着部に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップと、
    を含み、
    前記第一吸着部に二酸化炭素を吸着させるステップと、前記第二吸着部に吸着された二酸化炭素を脱離させて外部に導くステップとが並行して実行される二酸化炭素の回収方法。
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