JP2024034671A - ロータユニット及びロータ本体 - Google Patents

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博貴 森本
勇登 木村
敏信 篠原
仁 足立
康平 小倉
達也 鎌田
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Abstract

【課題】ロータ本体及び磁石の寸法誤差を吸収しつつホルダによる磁石の脱離防止を有効に行なえるロータユニットの提供を目的とする。【解決手段】本発明に係るロータユニットは、磁石のロータ本体からの脱離をロータ本体に可能に装着されるホルダが防止する。前記ホルダは、平板状ホルダ本体から延びる弾性変形可能な挿入アームと、挿入アームの自由端側に設けられたフック部と、ホルダ本体から延びる弾性変形可能な磁石押さえアームと、磁石押さえアームの自由端側に設けられた磁石押さえ部とを有する。ロータ本体は、挿入アームが挿入されるフック孔を有し、フック孔にはフック部が係止可能な係止部が設けられている。フック部が係止部に係止された際に、弾性変形に伴う磁石押さえアームの保有弾性によって磁石押さえ部が磁石の端面を押圧する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータ本体に磁石が装着されてなるロータユニット及びロータ本体に関する。
ロータ本体と、前記ロータ本体に装着された磁石とを備えたロータユニットにおいて、前記ロータ本体の軸線方向端面に装着可能なホルダを備え、前記ホルダによって前記磁石が前記ロータ本体から軸線方向へ脱離することを防止することが提案されている(下記特許文献1及び2参照)。
詳しくは、前記特許文献1には、円筒部及び前記円筒部から径方向外方へ突出し且つ周方向に間隔を存しつつ配置された複数の突極を有するロータ本体と、周方向に隣接する突極の間に形成される磁石設置空間に配置された磁石と、前記ロータ本体の軸線方向端面に装着されるホルダとを備えたロータユニットが記載されている。
前記ロータ本体及び前記磁石は、前記磁石の軸線方向端面が前記ロータ本体の軸線方向端面よりも軸線方向外方に位置するように形成されており、前記磁石の内周面及び前記円筒部の軸線方向端面によって軸線方向外方に開く凹状のホルダ設置空間が形成されている。
前記ホルダは、前記ホルダ設置空間に挿入されるホルダ本体と、前記ホルダ本体から径方向外方へ延びるアーム部と、前記アーム部の自由端部から軸線方向内方へ突出する当接部とを備えている。
前記特許文献1に記載のロータユニットは、前記円筒部の軸線方向端面に当接するように前記ホルダ本体を前記ホルダ設置空間に挿入させた状態において、片持ち支持される前記アーム部の自由端部に設けられた前記当接部が前記磁石の軸線方向端面に当接し、前記アーム部の軸線方向弾性変形量によって、前記ホルダ本体及び前記磁石の軸線方向寸法誤差を吸収できる、とされている。
しかしながら、前記特許文献1に記載のロータユニットにおいては、前記ホルダ本体は、軸線方向内方側端面が前記ロータ本体の軸線方向端面に面接触し且つ外周面が前記磁石の内周面に面接触した状態で前記ホルダ設置空間に挿入されている為、前記ホルダ本体及び前記磁石の軸線方向寸法誤差を前記アーム部の軸線方向弾性変形量だけで吸収しなければならず、前記寸法誤差を十分には吸収できない恐れがある。
また、前記ホルダ本体を前記ホルダ設置空間に嵌入することで前記ホルダ本体を前記ロータ本体に固定する為には前記ホルダ本体、前記ロータ本体及び前記磁石の製造誤差を可及的に減少させる必要があり、さらに、前記ホルダを前記ロータ本体の軸線方向端面に接着させる場合には別途に接着作業が必要となり、製造コストの上昇を招くという問題もある。また、前記ロータ本体に前記ホルダが装着される構成においては、リサイクル時の分別作業が困難となるという問題や、接着剤が未硬化となっていた場合に、磁石が振動等により破損し、ステータとロータ本体とのギャップ間に詰まりメカニカルロック等のモータ駆動に影響を及ぼす可能性がある。
前記特許文献2には、円筒状のロータ本体であって、軸線方向端面に開く複数の磁石孔が形成されたロータ本体と、前記磁石孔に挿入された磁石と、前記ロータ本体の軸線方向端面に装着されるホルダとを備えたロータユニットが記載されている。
前記磁石は、軸線方向端面が前記ロータ本体の軸線方向端面と面一となるように前記磁石孔に挿入されている。
前記ロータ本体には、前記磁石孔とは異なる位置で軸線方向端面に開くアーム挿入孔が形成されており、前記ホルダは、前記ロータ本体及び前記磁石の軸線方向端面に当接される平板状押さえ部と、前記アーム挿入孔に挿入されるように前記押さえ部から当該押さえ部の平面とは略直交する方向へ突出されたアーム部と、前記アーム部の自由端に設けられたフック部とを有している。
前記アーム挿入孔には、前記フック部が係合可能な凹部が設けられており、前記押さえ部が前記ロータ本体及び前記磁石の軸線方向端面に当接された状態で前記フック部が前記凹部に係合することにより、前記ホルダが前記ロータ本体に固定されて、前記ホルダによって前記磁石の前記ロータ本体からの脱離が防止されるようになっている。
前記特許文献2に記載のロータユニットにおいては、前記アーム部は前記ロータ本体の径方向に弾性変形される。従って、前記ロータ本体及び前記磁石の径方向に関するある程度の製造誤差は前記アーム部によって吸収することができる。
しかしながら、前記平板状押さえ部が前記ロータ本体及び前記磁石の軸線方向端面に当接された状態で前記アーム部の自由端に設けられた前記フック部が前記凹部に係合する構成である為、前記ロータ本体及び前記磁石の軸線方向に関する製造誤差は吸収することができない。
特開2021-027713号公報 特開2012-231602号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、ロータ本体からの磁石の脱離を前記ロータ本体に装着されるホルダによって防止するように構成されたロータユニットであって、前記ホルダの前記ロータ本体に対する脱着を容易としつつ、前記ロータ本体及び前記磁石の寸法誤差を有効に吸収して前記ホルダによる前記磁石の脱離防止を有効に行なえるロータユニットの提供を目的とする。
前記目的を達成する為に、本発明は、複数の磁性平板が積層されてなるロータ本体と、前記ロータ本体に装着される磁石と、前記ロータ本体の回転軸線方向一方側の第1端面に装着される第1端面側ホルダとを備え、前記ロータ本体には、回転軸線上において少なくとも第1端面に開き、回転軸が挿入される軸孔と、前記軸孔から径方向外方へ離間された位置において少なくとも前記第1端面に開き、前記磁石が装着される磁石装着孔と、前記軸孔及び前記磁石装着孔とは径方向に関し異なる位置において少なくとも前記第1端面に開くフック孔とが設けられ、前記第1端面側ホルダは、中央開口を有する平板状のホルダ本体と、平面視において前記中央開口が前記軸孔に重合されつつ前記ホルダ本体が前記ロータ本体の第1端面に対向されたホルダ本体の設置姿勢において前記フック孔に挿入されるように前記ホルダ本体から延びる弾性変形可能な挿入アームと、前記挿入アームの自由端側に設けられたフック部と、前記ホルダ本体から延び、当該ホルダ本体の板面と直交する方向に弾性変形可能な磁石押さえアームと、前記ホルダ本体の設置姿勢において前記磁石装着孔に装着された前記磁石の回転軸線方向一方側の第1端面に当接するように、前記磁石押さえアームの自由端側に設けられた磁石押さえ部とを有し、前記フック孔には、前記フック部が係止可能な第1端面側係止部が設けられ、前記フック部が前記第1端面側係止部に係止された際に、弾性変形に伴う前記磁石押さえアームの保有弾性によって前記磁石押さえ部が前記磁石の第1端面に押圧されるロータユニットを提供する。
好ましくは、前記第1端面側ホルダは、さらに、前記ホルダ本体から延び、当該ホルダ本体の板面と直交する方向に弾性変形可能なホルダ押さえアームと、前記ホルダ本体の設置姿勢において、前記ロータ本体の第1端面に当接するように前記ホルダ押さえアームの自由端側に設けられたホルダ押さえ部とを有し、前記第1端面側ホルダのフック部が前記第1端面側係止部に係止された際に、弾性変形に伴う前記ホルダ押さえアームの保有弾性によって前記ホルダ押さえ部が前記ロータ本体の第1端面に押圧される。
好ましくは、前記磁石押さえアームは、基端側から自由側へ行くに従って回転軸線を基準にして径方向外方及び内方の一方に位置するように前記ホルダ本体から延び、前記ホルダ押さえアームは、基端側から自由側へ行くに従って回転軸線を基準にして径方向外方及び内方の他方に位置するように前記ホルダ本体から延びる。
例えば、前記ホルダ本体は、前記中央開口を画する内側リング体と、前記内側リング体を囲む外側リング体と、前記内側リング体及び前記外側リング体を連結する複数のブリッジとを有する。
前記複数のブリッジは、回転軸線回り周方向に間隙を存しつつ配列され、前記磁石押さえアーム及び前記ホルダ押さえアームは、前記間隙内に配置され、且つ、周方向に交互に配列される。前記磁石押さえアームは、前記内側リング体及び前記外側リング体の一方から径方向に延び、前記ホルダ押さえアームは、前記内側リング体及び前記外側リング体の他方から径方向に延びる。
これに代えて、前記ホルダ本体は、前記中央開口を画するリング体と、前記リング体から径方向に延びる第1アームと、前記リング体から径方向に延びる支持枠とを有する。
前記第1アーム及び前記支持枠は、回転軸線回り周方向に交互に配列される。前記支持枠は、間隙を存しつつ互いに対して周方向に離間された状態で径方向一方側に延びる一対の径方向延在アームと、前記一対の径方向延在アームの自由端側同士を連結する連結アームと、前記間隙内において前記連結アームから径方向他方側へ延びる第2アームとを有する。前記第1及び第2アームの一方が前記磁石押さえアームを構成し、前記第1及び第2アームの他方が前記ホルダ押さえアームを構成する。
本発明に係るロータユニットは、前記ロータ本体の回転軸線方向他方側の第2端面に装着される第2端面側ホルダであって、前記第1端面側ホルダと同一構成の第2端面側ホルダを有し得る。
この場合、前記磁石装着孔及び前記フック孔は、前記第2端面にも開く貫通孔とされ、前記フック孔には、前記第2端面側ホルダのフック部が係止可能な第2端面側係止部が設けられる。
前記第2端面側ホルダのフック部が前記第2端面側係止部に係止された際に、弾性変形に伴う前記磁石押さえアームの保有弾性によって前記磁石押さえ部が前記磁石の第2端面に押圧されると共に、弾性変形に伴う前記ホルダ押さえアームの保有弾性によって前記ホルダ押さえ部が前記ロータ本体の第2端面に押圧される。
第1形態においては、前記ロータ本体は、回転軸線回り周方向に配列された複数の前記フック孔を有するものとされ、前記ロータ本体を形成する前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有するものとされる。
前記複数のフック用開口は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA2とされた第1タイプの開口と、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB2(但し、A1<B1<A2<B2)とされた第2タイプの開口とを含む。前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して周方向に関し対称に配置される。
前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1~第3磁性体アッセンブリを形成しており、前記第1及び第3磁性体アッセンブリは軸線方向厚みが同じになるように同数の前記磁性平板を有する。
前記ロータ本体は、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着された前記第1~第3磁性体アッセンブリを有する。
前記第1~第3磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1及び第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が回転軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1~第3磁性体アッセンブリの仮想中央面が位置合わせされた状態で、積層固着されている。
前記第1形態においては、前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の径方向段差が前記第1端面側係止部を形成し、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の径方向段差が前記第2端面側係止部を形成する。
好ましくは、前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、周方向に交互に配置される。
好ましくは、前記軸孔には、前記回転軸及び前記ロータ本体を軸線回り相対回転不能に連結する為に、前記回転軸に一体的又は別体に設けられる回転軸側係合部に凹凸係合するロータ本体側係合部が設けられる。
この場合、前記磁性平板の軸孔用開口には、前記ロータ本体側係合部を形成する係合部形成構造が設けられる。前記係合部形成構造は、前記仮想中央面を基準にして対称形状とされる。
第2形態においては、前記ロータ本体は、回転軸線回り周方向に配列された複数の前記フック孔を有するものとされ、前記ロータ本体を形成する前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有するものとされる。
前記複数のフック用開口は、周方向長さがL1とされた第1タイプの開口と、周方向長さがL2(但し、L2>L1)とされた第2タイプの開口とを含む。前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して径方向に関し対称に配置される。
前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1~第3磁性体アッセンブリを形成しており、前記第1及び第3磁性体アッセンブリは軸線方向厚みが同じになるように同数の前記磁性平板を有する。
前記ロータ本体は、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着された前記第1~第3磁性体アッセンブリを有する。
前記第1~第3磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1及び第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が回転軸線方向一方側を向き、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1~第3磁性体アッセンブリの前記仮想中央面が位置合わせされた状態で、積層固着されている。
前記第2形態においては、前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が前記第1端面側係止部を形成し、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が前記第2端面側係止部を形成する。
前記第2形態の第1構成においては、前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が周方向一方側及び他方側にそれぞれ延びる第1及び第2段差を含み、且つ、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が周方向一方側及び他方側にそれぞれ延びる第1及び第2段差を含むように、前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口が形成される。
この場合、前記第1及び第2端面側ホルダの前記挿入アームは、前記第1タイプの開口の周方向一方側及び他方側のエッジに沿って挿入されるように前記ホルダ本体から延びる第1及び第2延在片を有し、前記フック部は、前記第1及び第2延在片の自由端側においてそれぞれ周方向外方へ突出された第1及び第2フック部を有するものとされ、前記第1及び第2フック部が前記第1及び第2段差にそれぞれ係止可能とされる。
前記第2形態において、好ましくは、前記軸孔には、前記回転軸及び前記ロータ本体を軸線回り相対回転不能に連結する為に、前記回転軸に一体的又は別体に設けられる回転軸側係合部に凹凸係合するロータ本体側係合部が設けられる。
この場合、前記磁性平板の軸孔用開口には、前記ロータ本体側係合部を形成する係合部形成構造が設けられる。前記係合部形成構造は、前記仮想中央面を基準にして対称形状とされる。
また、本発明は、回転軸が挿入される軸孔と、前記軸孔から径方向外方へ離間された位置に設けられた磁石装着孔と、前記軸孔及び前記磁石装着孔とは径方向に関し異なる位置において周方向に沿って設けられた複数のフック孔とが形成されたロータ本体であって、複数の磁性平板を有し、前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有し、前記複数のフック用開口は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA2とされた第1タイプの開口と、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB2(但し、A1<B1<A2<B2)とされた第2タイプの開口とを含み、前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して周方向に関し対称に配置されており、前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1及び第2磁性体アッセンブリを形成しており、前記第1及び第2磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1及び第2磁性体アッセンブリの仮想中央面が位置合わせされた状態で、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着されており、前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に径方向段差が設けられているロータ本体を提供する。
好ましくは、本発明に係る前記ロータ本体は、さらに、前記磁性平板と同一構成の複数の磁性平板が、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第3磁性体アッセンブリを備え得る。
前記第3磁性体アッセンブリは、当該第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の第1表面が回転軸線方向一方側を向き、且つ、前記仮想中央面が位置合わせされた状態で、前記第2磁性体アッセンブリの回転軸線方向他方側に固着されており、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に径方向段差が設けられる。
また、本発明は、回転軸が挿入される軸孔と、前記軸孔から径方向外方へ離間された位置に設けられた磁石装着孔と、前記軸孔及び前記磁石装着孔とは径方向に関し異なる位置において周方向に沿って設けられた複数のフック孔とが形成されたロータ本体であって、複数の磁性平板を有し、前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有し、前記複数のフック用開口は、周方向長さがL1とされた第1タイプの開口と、周方向長さがL2(但し、L2>L1)とされた第2タイプの開口とを含み、前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して径方向に関し対称に配置されており、前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1及び第磁性体アッセンブリを形成しており、前記第1及び第2磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1及び第2磁性体アッセンブリの仮想中央面が位置合わせされた状態で、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着されており、前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に周方向段差が設けられているロータ本体を提供する。
前記ロータ本体は、前記磁性平板と同一構成の複数の磁性平板が、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第3磁性体アッセンブリを備え得る。
前記第3磁性体アッセンブリは、当該第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の第1表面が回転軸線方向一方側を向き、且つ、前記仮想中央面が位置合わせされた状態で、前記第2磁性体アッセンブリの回転軸線方向他方側に固着され、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に周方向向段差が設けられる。
本発明に係るモータユニットによれば、第1端面側ホルダのロータ本体に対する脱着容易化を図りつつ、前記ロータ本体及び当該ロータ本体に装着される磁石の寸法誤差を有効に吸収して前記ホルダによる前記磁石の脱離防止を有効に行なうことができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るロータユニットが適用された電動モータの縦断面図である。 図2は、前記実施の形態1に係るロータユニットの斜視図である。 図3は、第1及び第2端面側ホルダを取り外した状態の前記ロータユニットの斜視図である。 図4は、図3に示す状態の前記ロータユニットの平面図である。 図5(a)及び(b)は、それぞれ、図4におけるVa-Va線及びVb-Vb線に沿った断面図である。 図6は、前記第1端面側ホルダの斜視図である。 図7は、前記第1端面側ホルダの底面図である。 図8(a)及び(b)は、それぞれ、図7におけるVIIIa-VIIIa線及びVIIIb-VIIIb線に沿った断面図である。 図9(a)及び(b)は、図2におけるIX-IX線に沿った断面図であり、それぞれ、前記第1及び第2端面側ホルダの装着途中の状態並びに前記第1及び第2端面側ホルダの装着後の状態を示している。 図10(a)及び(b)は、図2におけるX-X線に沿った断面図であり、それぞれ、前記第1及び第2端面側ホルダの装着途中の状態並びに前記第1及び第2端面側ホルダの装着後の状態を示している。 図11(a)及び(b)は、それぞれ、図7におけるXIa-XIa線及びXIb-XIb線に沿った断面図である。 図12(a)及び(b)は、図2におけるXII-XII線に沿った断面図であり、それぞれ、前記第1及び第2端面側ホルダの装着途中の状態並びに前記第1及び第2端面側ホルダの装着後の状態を示している。 図13(a)及び(b)は、図2におけるXIII-XIII線に沿った断面図であり、それぞれ、前記第1及び第2端面側ホルダの装着途中の状態並びに前記第1及び第2端面側ホルダの装着後の状態を示している。 図14は、前記実施の形態1に係るロータユニットの第1端面側ホルダの変形例の部分底面図である。 図15(a)及び(b)は、それぞれ、前記実施の形態1に係るロータユニットにおける磁性平板の板厚方向一方側の第1表面の端面図及び板厚方向他方側の第2表面の端面図である。 図16は、前記第1表面が回転軸線方向一方側を向く第1の磁性平板と前記第2表面が回転軸線方向一方側を向く第2の磁性平板とを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させた平面図である。 図17(a)及び(b)は、前記実施の形態1に係るロータユニットにおけるロータ本体とは異なる第2仕様のロータ本体の断面図であり、それぞれ、図5(a)及び(b)に対応した断面図である。 図18は、本発明の実施の形態2に係るロータユニットの平面図であり、第1及び第2端面側ホルダを取り外した状態を示している。 図19は、図18におけるXIX-XIX線に沿った断面図である。 図20は、前記実施の形態2に係るロータユニットにおける第1端面側ホルダの斜視図であって、図6に対応した斜視図である。 図21(a)及び(b)に、それぞれ、前記実施の形態2に係るロータユニットにおける磁性平板の板厚方向一方側の端面(第1表面)及び板厚方向他方側の端面(第2表面)の平面図を示す。 図22は、前記実施の形態2における第1の磁性平板及び第2の磁性平板を重合させた状態の平面図であり、前記第1の磁性平板は前記第1表面が回転軸線方向一方側を向き、前記第2の磁性平板は第2表面が回転軸線方向一方側を向いている。 図23は、前記実施の形態2に係るロータユニットの縦断面図であり、図19と同じ断面で切断した状態を示している。
実施の形態1
以下、本発明に係るロータユニットの一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係るロータユニット100が適用された電動モータ1の縦断面図を示す。
また、図2に、前記ロータユニット100の斜視図を示す。
なお、本明細書においては、特に記載が無い限り、回転軸線Xとは前記ロータユニット100の回転軸線を意味し、軸線方向とは前記ロータユニット100の回転軸線Xに沿った方向を意味し、径方向及び周方向とはそれぞれ前記ロータユニット100の回転軸線Xを基準とした径方向及び周方向を意味する。
図1に示すように、前記電動モータ1は、前記ロータユニット100と、前記ロータユニット100に回転軸線X回り相対回転不能に連結されるロータ回転軸10と、前記ロータユニット100の径方向外方に配置されたステータ20と、前記ステータ20に装着されたコイル30と、前記コイル30に外部からの電力を伝達するバスバー40と、前記構成要素を収容する収容空間を形成するモータケース50及びモータカバー60とを有している。
図3及び図4に、それぞれ、下記第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)を取り外した状態の前記ロータユニット100(以下、適宜、プリアッセンブリという)の斜視図及び平面図を示す。
図1~図4に示すように、前記ロータユニット100は、ロータ本体110と、前記ロータ本体110に固定される磁石500と、前記ロータ本体110の回転軸線方向一方側の第1端面110(1)及び回転軸線方向他方側の第2端面110(2)にそれぞれ装着される第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)とを有している。
図3及び図4に示すように、前記ロータ本体110には、回転軸線X上において少なくとも第1端面110(1)に開き、前記ロータ回転軸10が挿入される軸孔112と、前記軸孔112から径方向外方へ離間された位置において少なくとも前記第1端面110(1)に開き、前記磁石500が装着される磁石装着孔115と、前記軸孔112及び前記磁石装着孔115とは径方向に関し異なる位置において少なくとも前記第1端面110(1)に開くフック孔とが設けられている。
図1~図3に示すように、本実施の形態においては、前記ロータ本体110は、同一構成の複数の磁性平板150が積層状態で固着されることによって形成されている。
前記磁性平板150の構成については後述する。
本実施の形態においては、前記軸孔112は、前記ロータ本体110の第1端面110(1)に加えて、第2端面110(2)にも開く貫通孔とされている。
前記軸孔112には、前記ロータ回転軸10及び前記ロータ本体110を軸線回り相対回転不能に連結する為のロータ本体側係合部113が設けられている。
前記ロータ回転軸10には、前記ロータ本体側係合部113と凹凸係合するロータ回転軸側係合部(図示せず)が一体的又は別体に設けられる。
本実施の形態においては、図2~4に示すように、前記ロータ本体側係合部113は、前記軸孔112の内周面から径方向内方へ突出された凸状とされている。この場合、前記ロータ回転軸側凹凸係合部は、凸状の前記ロータ本体側係合部113が係入される凹状とされる。
これに代えて、前記ロータ本体側係合部113を前記軸孔112の内周面から径方向外方へ凹まされた凹状とすることも可能である。この場合、前記ロータ回転軸側係合部は、凹状の前記ロータ本体側係合部113に係入される凸状とされる。なお、凸状の前記ロータ回転軸側係合部は、前記ロータ回転軸10に一体形成することも可能であるし、前記ロータ回転軸とは別体形成することも可能である。
本実施の形態においては、前記磁石装着孔115も、前記ロータ本体110の第1端面110(1)に加えて、第2端面110(2)にも開く貫通孔とされている。
図3及び図4に示すように、本実施の形態においては、複数(図示の構成においては16個)の前記磁石装着孔115が、径方向最外縁において周方向に沿って配列されており、前記複数の磁石装着孔115のそれぞれに前記磁石500が挿入されている。
前記フック孔は、前記第1端面側ホルダ300(1)の下記挿入アーム321、325が挿入される孔である。
本実施の形態においては、前記フック孔も、前記ロータ本体110の第1端面110(1)に加えて、第2端面110(2)にも開く貫通孔とされている。
図3及び図4に示すように、本実施の形態においては、複数の前記フック孔が、径方向に関し前記軸孔112及び前記磁石装着孔115の間において、周方向に沿って配列されている。
図5(a)及び(b)に、それぞれ、図4におけるVa-Va線及びVb-Vb線に沿った断面図を示す。
図3~図5に示すように、本実施の形態においては、前記フック孔は、前記第1及び第2端面110(1)、110(2)での開口形状は同一で且つ前記第1及び第2端面110(1)、110(2)での開口位置は異なる第1及び第2フック孔121、125を含んでいる。
詳しくは、図5(a)に示すように、前記第1フック孔121は、前記第1端面110(1)に開口された外端部から前記第2端面110(2)へ向けて軸線方向へ所定深さD1だけ延びる第1フック孔第1端面側領域122と、前記第2端面110(2)に開口された外端部から前記第1端面110(1)へ向けて軸線方向へ所定深さD1だけ延びる第1フック孔第2端面側領域123と、前記第1フック孔第1端面側領域122及び前記第1フック孔第2端面側領域123の間を連通する所定深さD2の第1フック孔中間領域124とを有している。
前記第1フック孔第1端面側領域122及び前記第1フック孔第2端面側領域123は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がA1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がA2とされている。
これに対し、前記第1フック孔中間領域124は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がB1(但し、A1<B1<A2)とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がB2(但し、A2<B2)とされている。
斯かる構成により、前記第1フック孔121においては、前記第1フック孔第1端面側領域122と前記第1フック孔中間領域124との間に、前記第1フック孔第1端面側領域122の軸線方向内端部から径方向外方へ延びる外向き段差が形成され、且つ、前記第1フック孔第2端面側領域123と前記第1フック孔中間領域124との間に、前記第1フック孔第2端面側領域123の軸線方向内端部から径方向外方へ延びる外向き段差が形成されている。
前記外向き段差は、前記第1端面側ホルダ300(1)の下記第1フック部331が係止される第1フック部用係止部として作用する。
一方、図5(b)に示すように、前記第2フック孔125は、前記第1端面110(1)に開口された外端部から前記第2端面110(2)へ向けて軸線方向へ所定深さD1だけ延びる第2フック孔第1端面側領域126と、前記第2端面110(2)に開口された外端部から前記第1端面110(1)へ向けて軸線方向へ所定深さD1だけ延びる第2フック孔第2端面側領域127と、前記第2フック孔第1端面側領域126及び前記第2フック孔第2端面側領域127の間を連通する所定深さD2の第2フック孔中間領域128とを有している。
前記第2フック孔第1端面側領域126及び前記第2フック孔第2端面側領域127は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がB1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がB2とされている。
これに対し、前記第2フック孔中間領域128は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がA1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がA2とされている。
斯かる構成により、前記第2フック孔125においては、前記第2フック孔第1端面側領域126と前記第2フック孔中間領域128との間に、前記第2フック孔第1端面側領域126の軸線方向内端部から径方向内方へ延びる内向き段差が形成され、且つ、前記第2フック孔第2端面側領域127と前記第2フック孔中間領域128との間に、前記第2フック孔第2端面側領域127の軸線方向内端部から径方向内方へ延びる内向き段差が形成されている。
前記内向き段差は、前記第1端面側ホルダ300(1)の下記第2フック部335が係止される第2フック部用係止部として作用する。
図6及び図7に、それぞれ、前記第1端面側ホルダ300(1)の斜視図及び底面図を示す。
図6及び図7は共に、前記第1端面側ホルダ300(1)における前記ロータ本体100と対向する内表面の側から視た状態を示している。
さらに、図8(a)及び(b)に、それぞれ、図7におけるVIIIa-VIIIa線及びVIIIb-VIIIb線に沿った断面図を示す。
なお、本実施の形態においては、前記第2端面側ホルダ300(2)は、前記第1端面側ホルダ300(1)と同一構成を有している。従って、前記第1端面側ホルダ300(1)の下記説明は、前記第2端面側ホルダ300(2)にも適用される。
前記第1端面側ホルダ300(1)は、例えば、適度な弾性を有し耐熱性や耐久性がある樹脂によって形成され、好ましくは、加工がし易く大量生産に向いた合成樹脂材料を用いて製作される。
図6~図8に示すように、前記第1端面側ホルダ300(1)は、平板状のホルダ本体310と、前記ホルダ本体310から、当該ホルダ本体310の板面方向に対して略垂直方向に延び、且つ、弾性変形して傾動可能な挿入アームと、前記挿入アームの自由端側に設けられたフック部と、前記ホルダ本体310から延びる弾性変形可能な磁石押さえアーム340と、前記磁石押さえアーム340の自由端側に設けられた磁石押さえ部350とを有している。
前記ホルダ本体310は、回転軸線Xに沿って視た平面視において前記軸孔112を囲む大きさの中央開口311を有している。
前記挿入アームは、前記ホルダ本体310の中心を回転軸線Xに一致させた状態で前記ホルダ本体310が前記ロータ本体110の第1端面110(1)に対向された前記ホルダ本体110(1)の設置姿勢において、前記フック孔に挿入されるように構成されている。
本実施の形態においては、前述の通り、前記フック孔は、前記第1及び第2フック孔121、125を有しており、前記挿入アームは、図6及び図7に示すように、前記第1及び第2フック孔121、125にそれぞれ挿入される第1及び第2挿入アーム321、325を有している。
図6及び図8に示すように、前記フック部は、前記第1及び第2挿入アーム321、325の自由端側にそれぞれ設けられた第1及び第2フック部331、335を有している。
前記第1フック部331は、前記所定深さD1に対応する長さに形成した前記第1挿入アーム321の自由端側から径方向外方へ突出しており、前記ホルダ本体110を設置姿勢とさせた際に前記第1フック孔121の前記第1フック部用係止部に係止可能とされている。
前記第2フック部335は、前記所定深さD1に対応する長さに形成した前記第2挿入アーム325の自由端側から径方向内方へ突出しており、前記ホルダ本体110を設置姿勢とさせた際に前記第2フック孔125の前記第2フック部用係止部に係止可能とされている。
図9及び図10に、それぞれ、図2におけるIX-IX線及びX-X線に沿った断面図を示す。
図9(a)及び図10(a)は、前記第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)を前記ロータ本体110に装着させる際の途中の状態を示し、図9(b)及び図10(b)は、前記第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)が前記ロータ本体110に装着させた後の状態を示している。
前述の通り、本実施の形態においては、前記第1及び第2フック孔121、125に設けられた段差は径方向に沿って延びている。
従って、図9(a)及び図10(a)に示すように、前記第1及び第2挿入アーム321、325は、少なくとも径方向に弾性変形可能に構成される。
斯かる構成により、前記第1端面側ホルダ300(1)の中心を前記ロータ本体110の回転軸線Xに一致させ且つ前記第1及び第2挿入アーム321、325の自由端をそれぞれ前記第1及び第2フック孔121、125に挿入させた状態で、前記第1端面側ホルダ300(1)を設置位置へ位置させる際には、前記第1挿入アーム321は自由端側が径方向内方へ弾性変形され(図9(a))、且つ、前記第2挿入アーム325は自由端側が径方向外方へ弾性変形された状態で(図10(a))、それぞれに対応したフック孔121、125の奥へ進入される。
そして、前記第1端面側ホルダ300(1)が所定の設置位置に到達した時点で、前記第1及び第2フック部331、335がそれぞれ対応した前記第1フック用係止部及び前記第2フック部用係止部の位置に到達し、前記第1挿入アーム321の自由端側が径方向外方へ曲げ戻されて、前記第1フック部331が前記第1フック部用係止部に係合し(図9(b))、且つ、前記第2挿入アーム325の自由端側が径方向内方へ曲げ戻されて、前記第2フック部335が前記第2フック部用係止部に係合する(図10(b))。
これにより、前記第1端面側ホルダ300(1)が前記ロータ本体110の第1端面110(1)に固定される。
図4に示すように、本実施の形態においては、外向き段差とされた前記第1フック部用係止部が設けられた前記第1フック孔121と内向き段差とされた前記第2フック部用係止部が設けられた前記第2フック孔125とが回転軸線X回りに交互に配設されている。
斯かる構成によれば、径方向外方に突出された前記第1フック部331及び外向き段差による係止構造と、径方向内方に吐出された前記第2フック部335及び内向き段差による係止構造とが、周方向に交互に配列されることになり、前記第1端面側ホルダ300(1)の前記ロータ本体110に対する設置姿勢の安定化を図ることができる。
前記磁石押さえアーム340は、その基部側が弾性変形することで自由端側が前記ホルダ本体110の板面と略直交する方向に傾動可能とされている。
図6~図10に示すように、本実施の形態においては、前記磁石押さえアーム340は、前記ホルダ本体310から、当該ホルダ本体310の板面と平行な方向に延びている。
本実施の形態においては、前記磁石押さえ部350は、前記ホルダ本体310の設置姿勢において前記磁石装着孔115に装着された前記磁石500の回転軸線方向一方側の第1端面に当接するように、前記ホルダ本体310が位置する平面より前記ロータ本体110に近接する方向へ回転軸線に沿って突出するように前記磁石押さえアーム340の自由端側に形成されている。
図9(b)及び図10(b)に示すように、前記磁石押さえアーム340及び前記磁石押さえ部350は、前記第1及び第2フック部331、335がそれぞれ前記第1フック部用係止部及び前記第2フック部用係止部に係止され、且つ、前記ホルダ本体310が前記ロータ本体110の第1端面110(1)から所定距離だけ離間されて対向された前記ホルダ本体110の設置姿勢において、前記磁石押さえ部350が前記磁石500の第1端面に当接された状態で前記磁石押さえアーム340の自由端側が前記ロータ本体110の第1端面110(1)から離間する方向へ弾性変形され、これにより、弾性変形に伴う前記磁石押さえアーム340の保有弾性によって前記磁石押さえ部350が前記磁石500の第1端面に押圧される。
図6及び図7に示すように、本実施の形態においては、前記第1端面側ホルダ300(1)は、さらに、前記ホルダ本体310から延びたホルダ押さえアーム360と、前記ホルダ押さえアーム360の自由端側に設けられたホルダ押さえ部370とを有している。
図11(a)及び(b)に、それぞれ、図7におけるXIa-XIa線及びXIb-XIb線に沿った断面図を示す。
前記ホルダ押さえアーム360は、その基部側が弾性変形することで自由端側が前記ホルダ本体310の板面と略直交する方向に傾動可能とされている。
図6、図7及び図11に示すように、本実施の形態においては、前記ホルダ押さえアーム360は、前記ホルダ本体310から、当該ホルダ本体310の板面と平行な方向に延びている。
本実施の形態においては、前記ホルダ押さえ部370は、前記ホルダ本体310の設置姿勢において前記ロータ本体110の第1端面110(1)に当接するように、前記ホルダ本体310が位置する平面より前記ロータ本体110に近接する方向へ回転軸線に沿って突出されている。
図12及び図13に、それぞれ、図2におけるXII-XII線及びXIII-XIII線に沿った断面図を示す。
図12(a)及び図13(a)は、前記第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)の前記ロータ本体110への装着途中の状態を示し、図12(b)及び図13(b)は、前記第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)が前記ロータ本体110に装着された後の状態を示している。
図12(b)及び図13(b)に示すように、前記ホルダ押さえアーム360及び前記ホルダ押さえ部370は、前記ホルダ本体310の設置姿勢において、前記ホルダ押さえ部370が前記ホルダ本体110の第1端面110(1)に当接された状態で前記ホルダ押さえアーム360の自由端側が前記ロータ本体110の第1端面110(1)から離間する方向へ弾性変形され、これにより、弾性変形に伴う前記ホルダ押さえアーム360の保有弾性によって前記ホルダ押さえ部370が前記ホルダ本体110の第1端面110(1)に押圧されるように構成されている。
前記第1端面側ホルダ300(1)に前記ホルダ押さえアーム360及び前記ホルダ押さえ部370を備えることにより、前記第1端面側ホルダ300(1)のさらなる設置安定化を図ることができる。
また、本実施の形態においては、図7に示すように、前記磁石押さえアーム340及び前記ホルダ押さえアーム360は、延在方向が互いに対して反対とされている。
即ち、前記磁石押さえアーム340は、基端側から自由端側へ行くに従って径方向外方及び内方の一方(図7においては、径方向外方)に位置し、前記ホルダ押さえアーム360は、基端側から自由端側へ行くに従って径方向内方及び外方の他方(図7においては、径方向内方)に位置している。
斯かる構成によれば、前記第1端面側ホルダ300(1)の設置姿勢のさらなる安定化を図ることができる。
図6及び図7に示すように、本実施の形態においては、前記ホルダ本体310は、前記中央開口311を画する内側リング体312と、前記内側リング体312を囲む外側リング体314と、前記内側リング体312及び前記外側リング体314を連結する複数のブリッジ316とを有している。
図7に示すように、前記複数のブリッジ316は、回転軸線回り周方向に間隙を存しつつ配列されている。
前記磁石押さえアーム340及び前記ホルダ押さえアーム360は、前記間隙内に配置され、且つ、周方向に交互に配列されている。
即ち、第1の間隙には前記磁石押さえアーム340が配置され、周方向に隣接する第2の間隙には前記ホルダ押さえアーム360が配置され、周方向に隣接する第3の間隙には前記磁石押さえアーム340が配置され、且つ、周方向に隣接する第4の間隙には前記ホルダ押さえアーム360が配置され、以降、前記磁石押さえアーム340及び前記ホルダ押さえアーム360が周方向に交互に配列されている。
前記磁石押さえアーム340の基端側は、前記内側リング体312の外縁及び前記外側リング体314内縁の一方に位置し、そこから径方向に延びて(図示の構成においては、前記内側リング体312から径方向外方へ延びて)自由端を形成する。前記ホルダ押さえアーム360の基端側は、前記内側リング体312の外縁及び前記外側リング体314の内縁の他方に位置し、そこから径方向に延びて(図示の構成においては、前記外側リング体314から径方向内方へ延びて)自由端を形成する。
図14に、前記第1端面側ホルダ300(1)に代えて適用可能な、変形例に係る第1端面側ホルダ301(1)の底面図(前記第1端面側ホルダ301(1)における前記ロータ本体110と対向する内表面の側から視た図)を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
図14に示すように、前記ホルダ301(1)は、前記中央開口311を画するリング体380と、前記リング体380から径方向(図14においては、径方向外方)に延びる第1アーム385と、前記リング体380から径方向に延びる支持枠390とを有し、前記第1アーム385及び前記支持枠390は、回転軸線回り周方向に交互に配列されている。
前記支持枠390は、間隙を存しつつ互いに対して周方向に離間された状態で径方向一方側(図14においては、径方向外方)に延びる一対の径方向延在アーム392と、前記一対の径方向延在アーム392の自由端側同士を連結する連結アーム394と、前記間隙内において前記連結アーム394から径方向他方側(図14においては、径方向内方)へ延びる第2アーム395とを有している。
斯かる構成において、前記第1及び第2アーム385、395の一方が前記磁石押さえアーム340として作用し、前記第1及び第2アーム385、395の他方が前記ホルダ押さえアーム360として作用する。
図14に示す構成においては、前記第1アーム385が磁石押さえアーム340として作用し、前記第2アーム395が前記ホルダ押さえアーム360として作用している。
次に、前記磁性平板150の構成について詳述する。
本実施の形態においては、前記ロータ本体110は、同一構成の複数の磁性平板150によって形成されている。
図15(a)及び(b)に、それぞれ、前記磁性平板150の板厚方向一方側の端面(以下、第1表面という)の端面図及び板厚方向他方側の端面(以下、第2表面という)の端面図)を示す。
なお、図15(a)及び(b)は、回転軸線Xを通り且つ前記磁性平板150の平面と直交する仮想中央面FPの回転軸線X回り位置を一致させた状態で示している。
即ち、図15(b)は、図15(a)の前記磁性平板150を、仮想中央面FPを固定させて裏返した状態を示している。
図15に示すように、前記磁性平板150は、前記軸孔112を形成する軸孔用開口152と、前記磁石装着孔115を形成する磁石用開口155と、回転軸線X回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有している。
図15に示すように、前記複数のフック用開口は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がA1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA2とされた第1タイプの開口161と、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB1(但し、A1<B1<A2)とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB2(但し、A2<B2)とされた第2タイプの開口162とを有している。
本実施の形態においては、前記複数のフック用開口は、4つの前記第1タイプ開口161-1~161-4と4つの前記第2タイプ開口162-1~162-4とを含んでいる。
図15に示すように、前記第1タイプの開口161及び前記第2タイプの開口162は、前記仮想中央面FPを基準にして、互いに対して周方向に関し対称に配置されている。
即ち、第1表面が回転軸線方向一方側を向く一の磁性平板150と第2表面が回転軸線方向一方側を向く他の磁性平板150とを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させた際に、一の磁性平板150の第1タイプの開口161及び第2タイプの開口162が、それぞれ、他の磁性平板150の第2タイプの開口162及び第1タイプの開口161と周方向位置に関し位置合わせされるようになっている。
図16に、第1表面が回転軸線方向一方側を向く第1の磁性平板150aと第2表面が回転軸線方向一方側を向く第2の磁性平板150bとを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させた平面図を示す。
図16においては、第2の磁性平板150bが第1の磁性平板150aの回転軸線方向他方側に位置されており、第1の磁性平板150aのフック用開口161a、162aを実線で示し且つ第2の磁性平板150bのフック用開口161b、162bを二点鎖線で示している。
図16に示すように、第1表面が回転軸線方向一方側を向く第1姿勢(表向き)の第1の磁性平板150aと第2表面が回転軸線方向一方側を向く第2姿勢(裏向き)の第2の磁性平板150bとを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させると、第1の磁性平板150aの第1タイプの開口161aと第2の磁性平板150bの第2タイプの開口162bとが回転軸線Xを基準にして周方向に一致され且つ径方向には位置ズレされた状態で重合し、第1の磁性平板150aの第2タイプの開口162aと第2の磁性平板150bの第1タイプの開口161bとが回転軸線Xを基準にして周方向に一致され且つ径方向には位置ズレされた状態で重合する。
前記磁石用開口155は仮想中央面FPを基準にして回転軸線X周り周方向に等間隔に配置しているため、前述のように前記磁性平板150を表裏反転させて重合しても位置ズレは起こさない。よって前記ロータ本体110の回転軸線方向厚みに等しい深さとなる前記磁石装着孔115には前記磁石500をスムーズに装填できる。
図15及び図16に示すように、本実施の形態においては、前記第1タイプの開口161及び前記第2タイプの開口162は、周方向に沿って交互に配置されている。
なお、本実施の形態においては、前記第1タイプの開口161及び前記第2タイプの開口162の開口形状(即ち、径方向開口幅及び周方向開口幅)は、同一とされている。
図15及び図16に示すように、前記軸孔用開口152は、第1表面が回転軸線方向一方側を向く第1の磁性平板150aと第2表面が回転軸線方向一方側を向く第2の磁性平板150bとを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させた際に、完全に一致するように仮想中央面FPを基準にして対称に配置されている。
前述の通り、本実施の形態においては、前記軸孔112には、前記ロータ回転軸10に設けられたロータ回転軸側係合部(図示せず)に凹凸係合する前記ロータ本体側係合部113が設けられている。
従って、図15及び図16に示すように、前記軸孔112を形成する前記軸孔用開口152には、前記ロータ本体側係合部113を形成する係合部形成構造153が仮想中央面FPを基準にして対称形状に設けられている。
前記磁石用開口155は、第1表面が回転軸線方向一方側を向く第1の磁性平板150aと第2表面が回転軸線方向一方側を向く第2の磁性平板150bとを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させた際に、完全に一致するように仮想中央面FPを基準にして対称に配置されている。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記ロータ本体110は、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着された第1~第3磁性体アッセンブリ181~183を有している。
前記第1~第3磁性体アッセンブリ181~183の各々は、同一構成の複数の前記磁性平板150が板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されることによって形成されている。
即ち、前記第1磁性体アッセンブリ181は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着された所定枚数の前記磁性平板150を有している。
前記第2磁性体アッセンブリ182は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着された任意枚数の前記磁性平板150を有している。
前記第3磁性体アッセンブリ183は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着された、前記第1磁性体アッセンブリ181と同数の前記磁性平板150を有している。
本実施の形態においては、図5に示すように、前記第1及び第3磁性体アッセンブリ181、183は12枚の前記磁性平板150を有し、前記第2磁性体アッセンブリ182は8枚の前記磁性平板150を有している。
前記第1~第3磁性体アッセンブリ181~183は、板厚方向に関しては前記第1及び第3磁性体アッセンブリ181、183を形成する前記磁性平板150の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリ182を形成する前記磁性平板150の第2表面が回転軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線X回りの周方向に関しては前記第1~第3磁性体アッセンブリ181~183の仮想中央面FPが一致された状態で、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着されている。
このように前記第1~第3磁性体アッセンブリ181~183が固着されてなる前記ロータ本体110においては、前記第1磁性体アッセンブリ181の第1タイプの開口161と前記第2磁性体アッセンブリ182の第2タイプの開口162との間の径方向外向き段差が前記第1フック部用係止部を形成し、且つ、前記第1磁性体アッセンブリ181の第2タイプの開口162と前記第2磁性体アッセンブリ182の第1タイプの開口161との間の径方向内向き段差が前記第2フック部用係止部を形成する。
従って、前記第1磁性体アッセンブリ181(及び前記第3磁性体アッセンブリ183)における前記磁性平板150の積層枚数は、前記フック部331、335の前記ホルダ本体310からの軸線方向距離に応じて設定される。
斯かる構成によれば、単一形状の複数の前記磁性平板150を用いて、前記軸孔112、前記磁石装着孔115及び前記フック孔121、125を有する前記ロータ本体110を形成することができる。従って、前記磁性平板150をプレス製作する際の金型は1つで済ませることができ、製作コストを低減できる。
さらに、m枚(例えば8枚)の前記磁性平板150によって形成される第2磁性体アッセンブリ182が前記第1及び第3磁性体アッセンブリ181、183によって挟まれてなる回転軸線方向厚みT1の第1仕様のロータ本体110(図5参照)と、m枚とは異なる枚数の前記磁性平板150によって形成される第2磁性体アッセンブリ182’が前記第1及び第3磁性体アッセンブリ181、183によって挟まれてなる回転軸線方向厚みT2の第2仕様のロータ本体110’とに対して、前記第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)を共用することができる。
図17(a)及び(b)に、それぞれ、図5(a)及び(b)に対応した、前記第2仕様のロータ本体110’の断面図を示す。
図17(a)及び(b)に示す前記第2仕様のロータ本体110’は、前記ロータ本体110に比して、前記第1及び第2フック孔121、125に代えて第1及び第2フック孔121’、125’を有している。
前記第1フック孔121’は、所定深さD1の前記第1フック孔第1端面側領域122と、所定深さD1の前記第1フック孔第2端面側領域123と、前記第1フック孔第1端面側領域122及び前記第1フック孔第2端面側領域123の間を連通する所定深さD3の第1フック孔中間領域124’とを有しており、T2=D1+D3+D1となる。
前記第2フック孔125’は、所定深さD1の前記第2フック孔第1端面側領域126と、所定深さD1の前記第2フック孔第2端面側領域127と、前記第2フック孔第1端面側領域126及び前記第2フック孔第2端面側領域127の間を連通する所定深さD3の第2フック孔中間領域128’とを有しており、、T2=D1+D3+D1となる。
即ち、前記ロータ本体110’においては、前記第1磁性体アッセンブリ181は、前記第1フック孔第1端面側領域122及び前記第2フック孔第1端面側領域126の深さがD1となるような枚数(図示の構成においては8枚)の磁性平板150を有し、前記第3磁性体アッセンブリ183は、前記第1フック孔第2端面側領域123及び前記第2フック孔第2端面側領域127の深さがD1となるような枚数(図示の構成においては8枚)の磁性平板150を有し、前記第2磁性体アッセンブリ182’は、前記第1フック孔中間領域124’及び前記第2フック孔中間領域128’の深さがD3となるような枚数(図示の構成においては12枚)の磁性平板150を有している。
実施の形態2
以下、本発明に係るロータユニットの他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態に係るロータユニット200は、ロータ本体210と、前記ロータ本体210に固定される前記磁石500と、前記ロータ本体210の回転軸線方向一方側の第1端面210(1)及び回転軸線方向他方側の第2端面210(2)にそれぞれ装着される第1及び第2端面側ホルダ400(1)、400(2)とを有している。
図18に、前記第1及び第2端面側ホルダ400(1)、400(2)を取り外した状態の前記ロータユニット200の平面図であって、前記実施の形態1における図4に対応した平面図を示す。
図19に、図18におけるXIX-XIX線に沿った断面図を示す。
さらに、図20に、前記第1端面側ホルダ400(1)の斜視図であって、前記実施の形態1における図6に対応した斜視図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
前記実施の形態1に係るロータユニット100においては、対応する前記第1及び第2端面側ホルダ300(1)、300(2)の前記フック部331、335が係止される係止部は、径方向に延びている。
これに対し、本実施の形態に係るロータユニット200においては、対応する前記第1及び第2端面側ホルダ400(1)、400(2)の下記フック部431が係止される係止部は、周方向に延びている。
図19に示すように、前記ロータ本体210は、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着された第1~第3磁性体アッセンブリ281~283を有している。
前記第1~第3磁性体アッセンブリ281~283の各々は、前記実施の形態1における前記磁性平板150とは異なる構成の磁性平板250によって形成されている。
図21(a)及び(b)に、それぞれ、前記磁性平板250の板厚方向一方側の端面(第1表面)及び板厚方向他方側の端面(第2表面)の平面図を示す。
なお、図21(a)及び(b)は、回転軸線Xを通り且つ前記磁性平板250の平面と直交する仮想中央面FPの回転軸線X回り位置を一致させた状態で示している。
即ち、図21(b)は、図21(a)の前記磁性平板250を、仮想中央面FPを固定させて裏返した状態を示している。
前記磁性平板250は、前記複数のフック用開口161、162が複数のフック用開口261、262に変更されている点において、前記磁性平板150と相違している。
即ち、図21に示すように、前記磁性平板250は、前記軸孔用開口152と、前記複数の磁石用開口155と、複数のフック用開口261、262とを有している。
図21に示すように、前記複数のフック用開口261、262は、周方向長さがL1とされた第1タイプの開口261と、周方向長さがL2(但し、L2>L1)とされた第2タイプの開口262とを有している。
前記第1タイプの開口261及び前記第2タイプの開口262は共に、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線Xの間の径方向距離がC1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がC2とされている。
本実施の形態においては、前記複数のフック用開口261、262は、4つの前記第1タイプの開口261-1~261-4と4つの前記第2タイプの開口262-1~262-4とを含んでいる。
図21に示すように、前記第1タイプの開口261及び前記第2タイプの開口262は、仮想中央面FPを基準にして、互いに対して径方向に関し対称に配置されている。
即ち、第1表面が回転軸線方向一方側を向く一の磁性平板250と第2表面が回転軸線方向一方側を向く他の磁性平板250とを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させた際に、一の磁性平板250の第1タイプの開口261及び第2タイプの開口262の周方向中心が、それぞれ、他の磁性平板250の第2タイプの開口262及び第1タイプの開口261の周方向中心に一致されるようになっている。
図22に、第1表面が回転軸線方向一方側を向く第1の磁性平板250aと第2表面が回転軸線方向一方側を向く第2の磁性平板250bとを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させた平面図を示す。
図22に示すように、第1表面が回転軸線方向一方側を向く第1姿勢(表向き)の第1の磁性平板250aと第2表面が回転軸線方向一方側を向く第2姿勢(裏向き)の第2の磁性平板250bとを仮想中央面FPを一致させた状態で重合させると、第1の磁性平板250aの第1タイプの開口261aと第2の磁性平板250bの第2タイプの開口262bとは、 径方向内方側の周方向延在エッジの径方向位置及び径方向外方側の周方向延在エッジの径方向位置が一致され且つ周方向中心位置が一致された状態で重合し、第1の磁性平板250aの第2タイプの開口262aと第2の磁性平板250bの第1タイプの開口261bとは、径方向内方側の周方向延在エッジの径方向位置及び径方向外方側の周方向延在エッジの径方向位置が一致され且つ周方向位置が一致された状態で重合する。
図21に示すように、本実施の形態においては、前記第1タイプの開口261及び前記第2タイプの開口261は、周方向に沿って交互に配置されている。
前記第1磁性体アッセンブリ281は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着された所定枚数の前記磁性平板250を有している。
前記第2磁性体アッセンブリ282は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着された任意枚数の前記磁性平板250を有している。
前記第3磁性体アッセンブリ283は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着された、前記第1磁性体アッセンブリ281と同数の前記磁性平板250を有している。
本実施の形態においては、図19に示すように、前記第1及び第3磁性体アッセンブリ281、283は、14枚の前記磁性平板250を有し、前記第2磁性体アッセンブリ282は10枚の前記磁性平板250を有している。
前記第1~第3磁性体アッセンブリ281~283は、板厚方向に関しては前記第1及び第3磁性体アッセンブリ281、283を形成する前記磁性平板250の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリ282を形成する前記磁性平板250の第2表面が回転軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1~第3磁性体アッセンブリ281~283の仮想中央面FPが一致された状態で、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着されている。
これにより、前記第1~第3磁性体アッセンブリ281~283によって形成される前記ロータ本体210は、前記軸用開口152によって形成される前記軸孔112と、前記複数の磁石用開口155によって形成される前記磁石装着孔115と、前記フック用開口261、262によって形成されるフック孔221とを有するものとされる。
詳しくは、本実施の形態においては、前記第1磁性体アッセンブリ281の第1タイプの開口261、前記第2磁性体アッセンブリ282の第2タイプの開口262及び前記第3磁性体アッセンブリ263の第1タイプの開口261によって形成される貫通孔が、前記フック孔221として作用する。
即ち、図19に示すように、前記フック孔221は、前記第1磁性体アッセンブリ281における前記第1タイプの開口261によって形成され、前記第1端面210(1)に開口された外端部から前記第2端面210(2)へ向けて軸線方向へ前記第1磁性体アッセンブリ281の厚みに応じた距離だけ延びる第1端面側領域222と、前記第3磁性体アッセンブリ283における前記第1タイプの開口261によって形成され、前記第2端面210(2)に開口された外端部から前記第1端面110(1)へ向けて軸線方向へ前記第3磁性体アッセンブリ283の厚みに応じた距離だけ延びる第2端面側領域223と、前記第2磁性体アッセンブリ282における前記第2タイプの開口262によって形成され、前記第1端面側領域222及び前記第2端面側領域223の間を連通する中間領域224とを有している。
斯かる構成の前記フック孔221には、前記第1端面側領域222と前記中間領域224との間に周方向両側へ延びる第1端面側段差が形成され、且つ、前記第2端面側領域223と前記中間領域224との間に周方向両側へ延びる第2端面側段差が形成される。
前記第1端面側段差が、前記第1端面側ホルダ400(1)の下記フック部431が係止される第1端面側ホルダ用係止部として作用し、前記第2端面側段差が、前記第2端面側ホルダ400(2)のフック部431が係止される第2端面側ホルダ用係止部として作用する。
なお、図18及び図19に示すように、前記ロータ本体210には、前記フック孔221に加えて、前記第1磁性体アッセンブリ281の第2タイプの開口262、前記第2磁性体アッセンブリ282の第1タイプの開口261及び前記第3磁性体アッセンブリ283の第2タイプの開口262によって形成される貫通孔225が設けられる。この貫通孔225は、フック孔としては利用されない。
次に、前記第1端面側ホルダ400(1)について説明する。
本実施の形態においても、前記第2端面側ホルダ400(2)は、前記第1端面側ホルダ400(1)と同一構成を有している。従って、前記第1端面側ホルダ400(1)の下記説明は、前記第2端面側ホルダ400(2)にも適用される。
図23に、図19と同じ断面で切断した、前記ロータユニット200の縦断面図を示す。
図20及び図23に示すように、前記第1端面側ホルダ400(1)は、前記挿入アーム321、325及び前記フック部331、335が挿入アーム421及びフック部431に変更されている点において、前記実施の形態1における前記第1端面側ホルダ300(1)と相違している。
即ち、前記第1端面側ホルダ400(1)は、前記ホルダ本体310と、前記ホルダ本体310から延びる弾性変形可能な挿入アーム421と、前記挿入アーム421の自由端側に設けられたフック部431と、前記磁石押さえアーム340と、前記磁石押さえ部350と、前記ホルダ押さえアーム360と、前記ホルダ押さえ部370とを有している。
前記挿入アーム421は前記フック孔221に挿入可能とされ、前記挿入アーム421の自由端側に設けられた前記フック部431が前記第1端面側ホルダ用係止部に係止可能とされる。
本実施の形態においては、図19に示すように、前記第1端面側領域222と前記中間領域224との間の第1端面側段差は周方向両側へ延びている。
この場合、前記挿入アーム421は、前記第1端面側領域222の周方向一方側及び他方側のエッジにそれぞれ沿って挿入されるように前記ホルダ本体310から直接又は間接的に延びる第1及び第2延在片421a、421bを有している。
そして、前記フック部431は、前記第1及び第2延在片421a、421bの自由端側においてそれぞれ周方向外方へ突出された第1及び第2フック部431a、431bを有している。
なお、合成樹脂材で製作される前記第1端面側ホルダ300(1)・400(1)や前記第2端面側ホルダ300(2)、400(2)は、前記ロータ本体110、210に対して弾性的に固定されるものであるから、接着固定されたものと比べて分別し易くリサイクル性にも優れる。
10 回転軸
100、200 ロータユニット
110、210 ロータ本体
110(1)、210(1) 第1端面
110(2)、210(2) 第2端面
112 軸孔
113 ロータ本体側係合部
115 磁石装着孔
121 第1フック孔
125 第2フック孔
150、250 磁性平板
152 軸孔用開口
153 係合部形成構造
155 磁石用開口
161、261 第1タイプのフック用開口
162、262 第2タイプのフック用開口
181~183、281~283 第1~第3磁性体アッセンブリ
300(1)、400(1) 第1端面側ホルダ
300(2)、400(2) 第2端面側ホルダ
310 ホルダ本体
311 中央開口
312 内側リング体
314 外側リング体
316 ブリッジ
321 第1挿入アーム
325 第2挿入アーム
331、335 フック部
340 磁石押さえアーム
350 磁石押さえ部
360 ホルダ押さえアーム
370 ホルダ押さえ部
385 第1アーム
390 支持枠
392 径方向延在アーム
394 連結アーム
395 第2アーム
421 挿入アーム
421a、421b 第1及び第2延在片
431a、431b 第1及び第2フック部
500 磁石
X 回転軸線
FP 仮想中央面

Claims (16)

  1. 複数の磁性平板が積層されてなるロータ本体と、前記ロータ本体に装着される磁石と、前記ロータ本体の回転軸線方向一方側の第1端面に装着される第1端面側ホルダとを備え、
    前記ロータ本体には、回転軸線上において少なくとも第1端面に開き、回転軸が挿入される軸孔と、前記軸孔から径方向外方へ離間された位置において少なくとも前記第1端面に開き、前記磁石が装着される磁石装着孔と、前記軸孔及び前記磁石装着孔とは径方向に関し異なる位置において少なくとも前記第1端面に開くフック孔とが設けられ、
    前記第1端面側ホルダは、中央開口を有する平板状のホルダ本体と、平面視において前記中央開口が前記軸孔に重合されつつ前記ホルダ本体が前記ロータ本体の第1端面に対向されたホルダ本体の設置姿勢において前記フック孔に挿入されるように前記ホルダ本体から延びる弾性変形可能な挿入アームと、前記挿入アームの自由端側に設けられたフック部と、前記ホルダ本体から延び、当該ホルダ本体の板面と直交する方向に弾性変形可能な磁石押さえアームと、前記ホルダ本体の設置姿勢において前記磁石装着孔に装着された前記磁石の回転軸線方向一方側の第1端面に当接するように、前記磁石押さえアームの自由端側に設けられた磁石押さえ部とを有し、
    前記フック孔には、前記フック部が係止可能な第1端面側係止部が設けられ、
    前記フック部が前記第1端面側係止部に係止された際に、弾性変形に伴う前記磁石押さえアームの保有弾性によって前記磁石押さえ部が前記磁石の第1端面に押圧されることを特徴とするロータユニット。
  2. 前記第1端面側ホルダは、前記ホルダ本体から延び、当該ホルダ本体の板面と直交する方向に弾性変形可能なホルダ押さえアームと、前記ホルダ本体の設置姿勢において、前記ロータ本体の第1端面に当接するように前記ホルダ押さえアームの自由端側に設けられたホルダ押さえ部とを有し、
    前記第1端面側ホルダのフック部が前記第1端面側係止部に係止された際に、弾性変形に伴う前記ホルダ押さえアームの保有弾性によって前記ホルダ押さえ部が前記ロータ本体の第1端面に押圧されることを特徴とする請求項1に記載のロータユニット。
  3. 前記磁石押さえアームは、基端側から自由側へ行くに従って回転軸線を基準にして径方向外方及び内方の一方に位置するように前記ホルダ本体から延びており、
    前記ホルダ押さえアームは、基端側から自由側へ行くに従って回転軸線を基準にして径方向外方及び内方の他方に位置するように前記ホルダ本体から延びていることを特徴とする請求項2に記載のロータユニット。
  4. 前記ホルダ本体は、前記中央開口を画する内側リング体と、前記内側リング体を囲む外側リング体と、前記内側リング体及び前記外側リング体を連結する複数のブリッジとを有し、
    前記複数のブリッジは、回転軸線回り周方向に間隙を存しつつ配列され、
    前記磁石押さえアーム及び前記ホルダ押さえアームは、前記間隙内に配置され、且つ、周方向に交互に配列されており、
    前記磁石押さえアームは、前記内側リング体及び前記外側リング体の一方から径方向に延び、
    前記ホルダ押さえアームは、前記内側リング体及び前記外側リング体の他方から径方向に延びていることを特徴とする請求項2又は3に記載のロータユニット。
  5. 前記ホルダ本体は、前記中央開口を画するリング体と、前記リング体から径方向に延びる第1アームと、前記リング体から径方向に延びる支持枠とを有し、
    前記第1アーム及び前記支持枠は、回転軸線回り周方向に交互に配列されており、
    前記支持枠は、間隙を存しつつ互いに対して周方向に離間された状態で径方向一方側に延びる一対の径方向延在アームと、前記一対の径方向延在アームの自由端側同士を連結する連結アームと、前記間隙内において前記連結アームから径方向他方側へ延びる第2アームとを有し、
    前記第1及び第2アームの一方が前記磁石押さえアームを構成し、前記第1及び第2アームの他方が前記ホルダ押さえアームを構成することを特徴とする請求項2又は3に記載のロータユニット。
  6. 前記ロータ本体の回転軸線方向他方側の第2端面に装着される第2端面側ホルダを備え、
    前記磁石装着孔及び前記フック孔は、前記第2端面にも開く貫通孔とされ、
    前記第2端面側ホルダは前記第1端面側ホルダと同一構成を有し、
    前記フック孔には、前記第2端面側ホルダのフック部が係止可能な第2端面側係止部が設けられ、
    前記第2端面側ホルダのフック部が前記第2端面側係止部に係止された際に、弾性変形に伴う前記磁石押さえアームの保有弾性によって前記磁石押さえ部が前記磁石の第2端面に押圧されると共に、弾性変形に伴う前記ホルダ押さえアームの保有弾性によって前記ホルダ押さえ部が前記ロータ本体の第2端面に押圧されることを特徴とする請求項2又は3に記載のロータユニット。
  7. 前記ロータ本体には、回転軸線回り周方向に配列された複数の前記フック孔が設けられており、
    前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有し、
    前記複数のフック用開口は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA2とされた第1タイプの開口と、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB2(但し、A1<B1<A2<B2)とされた第2タイプの開口とを含み、
    前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して周方向に関し対称に配置されており、
    前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1~第3磁性体アッセンブリを形成しており、
    前記第1及び第3磁性体アッセンブリは軸線方向厚みが同じになるように同数の前記磁性平板を有し、
    前記ロータ本体は、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着された前記第1~第3磁性体アッセンブリを有し、
    前記第1~第3磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1及び第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が回転軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1~第3磁性体アッセンブリの仮想中央面が位置合わせされた状態で、積層固着されており、
    前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の径方向段差が前記第1端面側係止部を形成し、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の径方向段差が前記第2端面側係止部を形成していることを特徴とする請求項6に記載のロータユニット。
  8. 前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、周方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のロータユニット。
  9. 前記軸孔には、前記回転軸及び前記ロータ本体を軸線回り相対回転不能に連結する為に、前記回転軸に一体的又は別体に設けられる回転軸側係合部に凹凸係合するロータ本体側係合部が設けられており、
    前記磁性平板の軸孔用開口には、前記ロータ本体側係合部を形成する係合部形成構造が設けられており、
    前記係合部形成構造は、前記仮想中央面を基準にして対称形状とされていることを特徴とする請求項7に記載のロータユニット。
  10. 前記ロータ本体には、回転軸線回り周方向に配列された複数の前記フック孔が設けられており、
    前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有し、
    前記複数のフック用開口は、周方向長さがL1とされた第1タイプの開口と、周方向長さがL2(但し、L2>L1)とされた第2タイプの開口とを含み、
    前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して径方向に関し対称に配置されており、
    前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1~第3磁性体アッセンブリを形成しており、
    前記第1及び第3磁性体アッセンブリは軸線方向厚みが同じになるように同数の前記磁性平板を有し、
    前記ロータ本体は、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着された前記第1~第3磁性体アッセンブリを有し、
    前記第1~第3磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1及び第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が回転軸線方向一方側を向き、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1~第3磁性体アッセンブリの前記仮想中央面が位置合わせされた状態で、積層固着されており、
    前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が前記第1端面側係止部を形成し、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が前記第2端面側係止部を形成していることを特徴とする請求項6に記載のロータユニット。
  11. 前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が周方向一方側及び他方側にそれぞれ延びる第1及び第2段差を含み、且つ、前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間の周方向段差が周方向一方側及び他方側にそれぞれ延びる第1及び第2段差を含むように、前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口が形成されており、
    前記第1及び第2端面側ホルダの前記挿入アームは、前記第1タイプの開口の周方向一方側及び他方側のエッジに沿って挿入されるように前記ホルダ本体から延びる第1及び第2延在片を有し、
    前記フック部は、前記第1及び第2延在片の自由端側においてそれぞれ周方向外方へ突出された第1及び第2フック部を有し、
    前記第1及び第2フック部が前記第1及び第2段差にそれぞれ係止可能とされていることを特徴とする請求項10に記載のロータユニット。
  12. 前記軸孔には、前記回転軸及び前記ロータ本体を軸線回り相対回転不能に連結する為に、前記回転軸に一体的又は別体に設けられる回転軸側係合部に凹凸係合するロータ本体側係合部が設けられており、
    前記磁性平板の軸孔用開口には、前記ロータ本体側係合部を形成する係合部形成構造が設けられており、
    前記係合部形成構造は、前記仮想中央面を基準にして対称形状とされていることを特徴とする請求項10に記載のロータユニット。
  13. 回転軸が挿入される軸孔と、前記軸孔から径方向外方へ離間された位置に設けられた磁石装着孔と、前記軸孔及び前記磁石装着孔とは径方向に関し異なる位置において周方向に沿って設けられた複数のフック孔とが形成されたロータ本体であって、
    複数の磁性平板を有し、
    前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有し、
    前記複数のフック用開口は、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がA2とされた第1タイプの開口と、径方向内方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB1とされ且つ径方向外方側の周方向延在エッジ及び回転軸線の間の径方向距離がB2(但し、A1<B1<A2<B2)とされた第2タイプの開口とを含み、
    前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して周方向に関し対称に配置されており、
    前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1及び第2磁性体アッセンブリを形成しており、
    前記第1及び第2磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1及び第2磁性体アッセンブリの仮想中央面が位置合わせされた状態で、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着されており、
    前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に径方向段差が設けられていることを特徴とするロータ本体。
  14. 前記磁性平板と同一構成の複数の磁性平板が、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第3磁性体アッセンブリを備え、
    前記第3磁性体アッセンブリは、当該第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の第1表面が回転軸線方向一方側を向き、且つ、前記仮想中央面が位置合わせされた状態で、前記第2磁性体アッセンブリの回転軸線方向他方側に固着されており、
    前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に径方向段差が設けられていることを特徴とする請求項13に記載のロータ本体。
  15. 回転軸が挿入される軸孔と、前記軸孔から径方向外方へ離間された位置に設けられた磁石装着孔と、前記軸孔及び前記磁石装着孔とは径方向に関し異なる位置において周方向に沿って設けられた複数のフック孔とが形成されたロータ本体であって、
    複数の磁性平板を有し、
    前記磁性平板は、前記軸孔を形成する軸孔用開口と、前記磁石装着孔を形成する磁石用開口と、回転軸線回り周方向に沿って配列され、前記複数のフック孔を形成する複数のフック用開口とを有し、
    前記複数のフック用開口は、周方向長さがL1とされた第1タイプの開口と、周方向長さがL2(但し、L2>L1)とされた第2タイプの開口とを含み、
    前記第1タイプの開口及び前記第2タイプの開口は、回転軸線を通り且つ前記磁性平板の平面と直交する仮想中央面を基準にして、互いに対して径方向に関し対称に配置されており、
    前記複数の磁性平板は、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第1及び第磁性体アッセンブリを形成しており、
    前記第1及び第2磁性体アッセンブリは、板厚方向に関しては前記第1磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向一方側の第1表面が回転軸線方向一方側を向き且つ前記第2磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の板厚方向他方側の第2表面が軸線方向一方側を向き、さらに、回転軸線回りの周方向に関しては前記第1及び第2磁性体アッセンブリの仮想中央面が位置合わせされた状態で、回転軸線方向一方側から他方側へこの順番で積層固着されており、
    前記第1磁性体アッセンブリのフック用開口と前記2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に周方向段差が設けられていることを特徴とするロータ本体。
  16. 前記磁性平板と同一構成の複数の磁性平板が、板厚方向に関し同一方向を向き且つ同じタイプの開口が位置合わせされた状態で積層固着されてなる第3磁性体アッセンブリを備え、
    前記第3磁性体アッセンブリは、当該第3磁性体アッセンブリを形成する前記磁性平板の第1表面が回転軸線方向一方側を向き、且つ、前記仮想中央面が位置合わせされた状態で、前記第2磁性体アッセンブリの回転軸線方向他方側に固着されており、
    前記第3磁性体アッセンブリのフック用開口と前記第2磁性体アッセンブリのフック用開口との間に周方向向段差が設けられていることを特徴とする請求項15に記載のロータ本体。
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