JP2024034596A - 歯車加工方法および歯車加工装置 - Google Patents

歯車加工方法および歯車加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡によりインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う場合において、所望のインボリュート形歯面を得ることができる歯車加工方法および歯車加工装置を提供する。【解決手段】工作物Wと回転工具Tとを同期回転させ、工作物Wに対する回転工具Tの砥石Tbのサイクロイド軌跡により、歯車形の工作物Wにおけるインボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工を行う。この加工時において、工作物Wに対して回転工具Tを、回転工具Tの回転軸線Ctに直交する方向に相対的に移動させる。【選択図】図3

Description

本発明は、研磨加工または研削加工による歯車加工方法および歯車加工装置に関する。
特許文献1には、ねじ状砥石によって歯車研削を行うことが記載されている。また、ねじ状砥石によって歯車ホーニングを行うことも知られている。また、特許文献2には、スカイビングカッタによって歯車加工を行うことが記載されている。
特許文献3には、径方向外方に突出した1以上の砥石を備える回転工具を用い、工作物の回転軸線と回転工具の回転軸線とを平行に配置した状態で工作物と回転工具とを同期回転させることにより、工作物に対する砥石の運動軌跡をサイクロイド軌跡とし、工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡により工作物におけるインボリュート形歯面の研削加工を行う加工方法が記載されている。
特開2016-107359号公報 特開2020-19096号公報 特開2022-084107号公報
特許文献3に記載の加工方法にてインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行った場合には、工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡とインボリュート形歯面のインボリュート形状とのずれによって、研磨加工または研削加工が不足し、インボリュート形歯面に形状誤差が生じることが分かった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡によりインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う場合において、所望のインボリュート形歯面を得ることができる歯車加工方法および歯車加工装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
歯車形の工作物におけるインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う歯車加工方法であって、
径方向外方に突出した1以上の砥石を備える回転工具を用い、前記工作物の回転軸線と前記回転工具の回転軸線とを平行に配置した状態で前記工作物と前記回転工具とを同期回転させることにより、前記工作物に対する前記砥石の運動軌跡をサイクロイド軌跡とし、前記工作物に対する前記砥石の前記サイクロイド軌跡により前記インボリュート形歯面の前記研磨加工または前記研削加工を行う加工方法であり、
前記研磨加工または研削加工を行う加工時において、前記工作物に対して前記回転工具を、前記回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させる、歯車加工方法にある。
本発明の他の態様は、
歯車形の工作物におけるインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う歯車加工装置であって、
径方向外方に突出した1以上の砥石を備える回転工具と、
前記工作物および前記回転工具の動作を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記工作物の回転軸線と前記回転工具の回転軸線とを平行に配置した状態で前記工作物と前記回転工具とを同期回転させることにより、前記工作物に対する前記砥石の運動軌跡をサイクロイド軌跡とし、前記工作物に対する前記砥石の前記サイクロイド軌跡により前記インボリュート形歯面の前記研磨加工または前記研削加工を行うよう構成されており、
かつ、前記研磨加工または研削加工を行う加工時において、前記工作物に対して前記回転工具を、前記回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させるよう構成されている、歯車加工装置にある。
前記一態様の歯車加工方法においては、インボリュート形歯面のインボリュート形状に近づくよう、工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡を補正する。具体的には、回転工具の砥石によって工作物におけるインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う加工時に、工作物に対して回転工具を、回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させる。これにより、インボリュート形歯面のインボリュート形状と工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡とのずれ量が小さくなるよう補正される。
それ故、前記一態様の歯車加工方法によれば、工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡によりインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う場合において、所望のインボリュート形歯面を得ることができる。
前記他の態様の歯車加工装置においても、前記一態様の歯車加工方法と同様に、インボリュート形歯面のインボリュート形状に近づくよう、工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡を補正する。
それ故、前記他の態様の歯車加工装置によれば、工作物に対する砥石のサイクロイド軌跡によりインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う場合において、所望のインボリュート形歯面を得ることができる。
歯車加工装置を示す図である。 歯車加工装置の制御装置の電気的構成を示す図である。 工作物および回転工具を示す図である。 工作物に対する回転工具の砥石の相対的な運動軌跡を示す図である。 工作物に対する回転工具の砥石の刃先の相対的な運動軌跡を示す図である。 回転工具の回転中心から砥石の刃先までの径を適宜変化させたときの、インボリュート形歯面のインボリュート形状に対する砥石の刃先の動作軌跡の位置のずれ量を示すグラフである。 余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化を利用する場合の、X軸方向への補正量の変化を示すグラフである。 第一例における、インボリュート形歯面のインボリュート形状と砥石の刃先の動作軌跡との幾何学的ずれ量(補正前ずれ量)、および工作物に対する回転工具のX軸方向への補正量を示すグラフである。 第一例における、補正前ずれ量、および余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化によって、工作物に対する回転工具のX軸方向の相対位置を補正した後の補正後ずれ量を示すグラフである。 第二例における、インボリュート形歯面のインボリュート形状と砥石の刃先の動作軌跡との幾何学的ずれ量(補正前ずれ量)、および工作物に対する回転工具のX軸方向への補正量を示すグラフである。 第二例における、補正前ずれ量、および幾何学的ずれ量をゼロにするよう、工作物に対する回転工具のX軸方向の相対位置を補正した後の補正後ずれ量を示すグラフである。 第三例における、加工測定時にインボリュート形歯面の法線方向の加工抵抗を測定した結果としての補正前加工抵抗と、加工時にインボリュート形歯面の法線方向の加工抵抗が一定になるよう、工作物に対して回転工具をX軸方向へ相対的に移動したときの補正後加工抵抗とを示すグラフである。 第四例における、歯車加工方法を示すフローチャートである。
(実施形態)
1.歯車加工装置1の構成
歯車加工装置1は、歯車加工方法を実行するための装置である。歯車加工装置1は、回転工具Tを用いて、歯車形の工作物Wにおけるインボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工を行う。歯車加工装置1は、回転工具Tと工作物Wとを相対的に移動させるための複数の構造体により構成される。歯車加工装置1には、例えば、公知のマシニングセンタの構成が適用される。
歯車加工装置1の構成例について、図1を参照して説明する。歯車加工装置1は、工具交換が可能なマシニングセンタを適用する。歯車加工装置1は、インボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工の他に、ギヤスカイビング加工やホブ加工等によって、工作物Wに歯形を切削加工することも可能である。なお、歯車加工装置1は、研磨加工または研削加工の専用機としてもよい。
本形態において、歯車加工装置1は、図1に示すように、横形マシニングセンタの構成を適用する場合を例示するが、立形マシニングセンタなど、他の構成を適用することもできる。図1に示すように、歯車加工装置1は、例えば、相互に直交する3つの直進駆動軸(X軸,Y軸,Z軸)を有する。ここで、回転工具Tの回転軸線Ctに平行な方向をZ軸方向と定義し、Z軸方向に直交する2軸をX軸およびY軸と定義する。図1においては、水平方向をX軸方向とし、鉛直方向をY軸方向とする。
さらに、歯車加工装置1は、工作物Wと回転工具Tとの相対姿勢を変更するための1つの回転駆動軸(B軸回りの回転駆動軸)を有する。本形態において、B軸は、Y軸方向に平行な軸線の回りに工作物Wの姿勢を変更させるための回転駆動軸である。また、歯車加工装置1は、回転工具Tを回転させるための回転駆動軸(Ct軸回りの回転駆動軸)、および、工作物Wを回転させるための回転駆動軸(Cw軸回りの回転駆動軸)を有する。本形態においては、回転工具Tの回転軸線Ctは、Z軸方向に常に平行である。工作物Wの回転軸線Cwは、水平な軸線であって、B軸角度に応じてZ軸方向およびX軸方向に対して角度を取ることが可能となる。ただし、研磨加工または研削加工においては、工作物Wの回転軸線Cwは、回転工具Tの回転軸線Ctと平行な状態である。
歯車加工装置1において、工作物Wと回転工具Tとを相対移動させる構成は、適宜選択可能である。例えば、歯車加工装置1は、B軸に代えて、X軸方向に平行な回転軸線であるA軸を有する構成としてもよい。以下においては、歯車加工装置1は、回転工具TをY軸方向およびZ軸方向に直動可能とし、工作物WをX軸方向に直動可能とし、さらに工作物WをB軸回りに回転可能とする場合を例に挙げる。
歯車加工装置1は、ベッド10と、工作物保持装置20と、工具保持装置30と、制御装置40とを備える。ベッド10は、設置面上に設置され、工作物保持装置20の形状および工具保持装置30の形状に応じた形状に形成される。本形態においては、ベッド10は、例えば、矩形状とする。ベッド10の上面には、工作物保持装置20をX軸方向に移動させるための一対のX軸ガイドレール、および、工具保持装置30をZ軸方向に移動させるための一対のZ軸ガイドレールが形成されている。
工作物保持装置20は、工作物Wをベッド10に対して、X軸方向へ移動可能とし、B軸回りに回動可能とし、Cw軸回りに回転可能とする。工作物保持装置20は、X軸移動テーブル21、B軸回動テーブル22、工作物主軸装置23を主に備える。X軸移動テーブル21は、リニアモータまたはボールねじ機構を構成するX軸モータ211によって駆動されることにより、一対のX軸ガイドレールに案内されながらX軸方向へ移動する。
B軸回動テーブル22は、X軸移動テーブル21の上面に設けられ、X軸移動テーブル21と一体的にX軸方向へ移動する。また、B軸回動テーブル22は、X軸移動テーブル21に対してB軸回りに回動可能に設けられる。B軸回動テーブル22には、図示しない回転モータおよび回転角度検出器が設けられ、B軸回動テーブル22は、回転モータを駆動することでB軸回りに回動可能となる。
工作物主軸装置23は、B軸回動テーブル22に設けられ、B軸回動テーブル22と一体的にB軸回りに回動する。工作物主軸装置23は、工作物Wを回転可能に保持する。工作物主軸装置23は、工作物主軸基台23a、工作物主軸ハウジング23b、および、工作物主軸23cを備える。工作物主軸基台23aは、B軸回動テーブル22の上面に固定されている。
工作物主軸ハウジング23bは、工作物主軸基台23aに固定され、B軸中心線に直交するCw軸中心線を中心とする円筒内周面を有する。工作物主軸23cは、工作物主軸ハウジング23bに回転可能に支持される。工作物主軸23cには、工作物Wが着脱可能に保持される。つまり、工作物主軸23cは、工作物Wを工作物主軸ハウジング23bにCw軸回りに回転可能に保持し、工作物Wと一体的に回転する。
工作物主軸ハウジング23bには、図示しない回転モータおよび回転角度検出器が設けられ、工作物主軸装置23は、回転モータの駆動により工作物WをCw軸回りに回転可能とする。このようにして、工作物保持装置20は、工作物Wを、ベッド10に対して、X軸方向へ移動可能とし、B軸回りに回動可能とし、Cw軸回りに回転可能とする。
工具保持装置30は、コラム31、サドル32、工具主軸装置33を主に備える。コラム31は、図示しないリニアモータまたはボールねじ機構などの駆動装置によって駆動されることにより、ベッド10のZ軸ガイドレールに案内されながらZ軸方向へ移動する。コラム31の上下方向に延びる側面には、Y軸ガイドレールが形成されている。サドル32は、リニアモータまたはボールねじ機構を構成するY軸モータ321によって駆動されることにより、コラム31のY軸ガイドレールに案内されながらY軸方向へ移動する。
工具主軸装置33は、サドル32に設けられるとともに、サドル32と一体的にY軸方向へ移動する。工具主軸装置33は、回転工具Tを保持する。工具主軸装置33には、図示しない回転モータおよび回転角度検出器が設けられ、工具主軸装置33は、回転モータの駆動により回転工具TをCt軸回りに回転可能とする。このようにして、工具保持装置30は、回転工具Tを、ベッド10に対して、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能とし、かつ、Ct軸回りに回転可能に保持する。
工具主軸装置33は、工具主軸ハウジング33aと、工具主軸33bとを備える。工具主軸ハウジング33aがサドル32に固定され、工具主軸装置33の工具主軸33bが工具主軸ハウジング33aに回転可能に支持されている。工具主軸33bには、回転工具Tが着脱可能に保持される。つまり、工具主軸33bは、回転工具Tを工具主軸ハウジング33aにCt軸回りに回転可能に保持し、回転工具Tと一体的に回転する。
制御装置40は、工作物保持装置20および工具保持装置30を構成する駆動装置を制御する。制御装置40による動作の制御によって、工作物Wの回転、回転工具Tの回転、工作物Wと回転工具TのX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向における相対移動が可能である。制御装置40は、工作物Wと回転工具Tを同期回転させて研磨加工または研削加工を行う加工時においては、工作物Wに対して回転工具Tを、回転工具Tの回転軸線Ctに直交する方向であるX軸方向に相対的に移動させるよう構成されている。本形態においては、X軸移動テーブル21の動作によって、工作物Wが回転工具Tに対してX軸方向に移動する。
制御装置40の構成を、図2を参照して説明する。制御装置40は、工作物Wと回転工具Tとの同期回転を制御する同期回転制御部401と、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対移動を制御する軸移動制御部402とを有する。制御装置40には、工作物Wと回転工具Tとを同期させるための同期回転データD1と、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対移動を制御するための軸移動データD2とが記憶されている。インボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工が行われる際には、同期回転制御部401に同期回転データD1が送られ、軸移動制御部402に軸移動データD2が送られる。
同期回転制御部401は、同期回転データD1を利用して、工作物主軸装置23及び工具主軸装置33を動作させることによって、工作物Wと回転工具Tとの同期回転を制御する。軸移動制御部402は、軸移動データD2を利用して、X軸モータ211を制御することによって、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対移動を制御する。また、軸移動制御部402は、軸移動データD2を利用して、X軸モータ211およびY軸モータ321を制御することによって、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向およびY軸方向への相対移動を制御してもよい。
2.工作物W
工作物Wについて、図3を参照して説明する。加工対象の工作物Wは、外周面または内周面に凸歯Wcが形成された歯車形(外歯車形または内歯車形)である。つまり、加工対象の工作物Wは、予め凸歯Wcが形成されている。ここで、加工対象の工作物Wにおいて、それぞれの凸歯Wcは、周方向Eの両側にインボリュート形歯面Wbを有する。そして、工作物Wは、周方向Eに隣り合う凸歯Wcの間、すなわち周方向Eに対向するインボリュート形歯面Wbの間に歯溝Waを有する。
本形態においては、内歯車形の工作物Wに対して研磨加工または研削加工を行う例を示す。この場合には、回転工具Tは、工作物Wの内周側に配置される。また、本形態の内歯車形の工作物Wは、歯すじ方向が工作物Wの回転軸線Cwに平行である平歯車である。内歯車形または外歯車形の工作物Wは、歯すじ方向が工作物Wの回転軸線Cwに対して角度を有するはすば歯車としてもよい。外歯車形の工作物Wに対して研磨加工または研削加工を行う場合には、回転工具Tは、工作物Wの外周側に配置される。
3.回転工具T
回転工具Tの構成について、図3を参照して説明する。回転工具Tは、インボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工を行う工具である。研磨加工は、予め成形されたインボリュート形歯面Wbの凹凸を滑らかにする加工である。研削加工は、予め成形されたインボリュート形歯面Wbに対して僅かな除去加工を行う加工である。
回転工具Tは、工具本体Taと、砥石Tbとを備える。工具本体Taは、例えば、円柱状に形成され、中心軸線が工具主軸33bのCt軸中心線に一致するように工具主軸33bに保持される。工具本体Taは、例えば、鋼材などにより形成される。
砥石Tbは、工具本体Taの軸方向先端に設けられ、工具本体Taの径方向外方に突出するように設けられている。つまり、砥石Tbは、工具本体Taの軸方向から見た場合に、径方向に延在する長方形、または、先端側ほど幅狭となる台形などに形成される。本形態においては、砥石Tbは、工具本体Taの回転軸線Ctに平行となるように、工具本体Taの軸方向に延在する板状に形成されている。また、砥石Tbは、板状の面法線方向(図3の右)から見た場合に、長方形、または、先端側ほど幅狭となる台形などに形成されている。
本形態においては、工作物Wの凸歯Wcの歯すじ方向が工作物Wの回転軸線Cwに平行である場合を対象とし、砥石Tbは、工具本体Taの回転軸線Ctに平行となるように、工具本体Taの軸方向に延在する板状に形成されている。ただし、工作物Wの凸歯Wcの歯すじ方向が工作物Wの回転軸線Cwに対して角度を有する場合を対象とする場合には、砥石Tbも、工具本体Taの回転軸線Ctに対して角度を有するように形成すればよい。
従って、砥石Tbは、回転工具Tの径方向外方の先端面Tb1と、回転工具Tの周方向Eを向く側面Tb2とを備える。そして、砥石Tbにおいて、工作物Wのインボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工を行う部位は、先端面Tb1と側面Tb2との間の稜線部分であって、この稜線部分Tb3が砥石Tbの刃先Tb3を構成する。
歯車加工装置1は、工作物Wの回転軸線Cwと回転工具Tの回転軸線Ctとを平行に配置した状態で、工作物Wと回転工具Tとを同期回転させることによって、回転工具Tの砥石Tbにより、工作物Wのインボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工を行う。同期回転とは、工作物Wの各凸歯Wcの周方向Eの初期位置と、回転工具Tにおける砥石Tbの回転方向の初期位置とを設定した状態で、工作物Wおよび回転工具Tを回転させることをいう。また、本形態においては、工作物Wおよび回転工具Tは、適切な回転速度比が設定されて、それぞれ一定速度で回転する。
また、砥石Tbは、ほとんど弾性変形しない剛性を有していても良く、弾性変形可能な剛性を有していてもよい。研磨加工を行う場合には、弾性変形しやすい砥石Tbを用いることができ、研削加工を行う場合には、弾性変形しにくい砥石Tbを用いることができる。
なお、本形態においては、回転工具Tは、1つの砥石Tbを備える構成を例に挙げるが、複数の砥石Tbを備えるようにしてもよい。複数の砥石Tbは、工具本体Taの外周面において回転工具Tの回転方向に断続的に設けられるようにしてもよい。
4.歯車加工動作
回転工具Tによる工作物Wのインボリュート形歯面Wbの加工方法について、図4~図5を参照して説明する。図3に示すように、工作物Wの回転軸線Cwと回転工具Tの回転軸線Ctとを平行に配置する。この状態で、工作物Wと回転工具Tとを同期回転させる。図3においては、工作物W及び回転工具Tを右回りに回転させる。このような工作物Wと回転工具Tとの相対的な動作により、工作物Wに対する回転工具Tの砥石Tbの運動軌跡は、サイクロイド軌跡となる。工作物Wに対する砥石Tbのサイクロイド軌跡によって、インボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工が行われる。
図4には、工作物Wのインボリュート形歯面Wbに砥石Tbが接触する周辺を拡大して示す。図4においては、工作物W及び回転工具Tが右回りに回転し、工作物Wを固定したと仮定した場合に、歯溝Wa内を移動する回転工具Tの砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr1,Tr2を模式的に示す。歯溝Wa内に進入する砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr1を破線によって示し、歯溝Wa内から進出する砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2を実線によって示す。
工作物Wの回転軸線Cwと回転工具Tの回転軸線Ctとを平行に配置した状態で、工作物Wと回転工具Tとを同期回転させることにより、工作物Wに対して回転工具Tの砥石Tbの刃先Tb3は、サイクロイド軌跡を描いて移動する。砥石Tbが動作軌跡Tr1によって歯溝Wa内に進入するときには、刃先Tb3によって工作物Wの周方向Eの他方側に位置するインボリュート形歯面Wbの加工は行われない。砥石Tbが動作軌跡Tr2によって歯溝Wa内から進出するときには、刃先Tb3によって、工作物Wの周方向Eの一方側に位置するインボリュート形歯面Wbの加工が歯底位置Wb1から歯先位置Wb3に向けて行われる。なお、歯底位置Wb1とは、歯溝Waの最も深い位置である必要はなく、インボリュート形歯面Wbの加工が必要な歯底側の位置のことをいう。
砥石Tbが歯溝Wa内から進出するときのサイクロイド軌跡による動作軌跡Tr2は、周方向Eの一方側に位置するインボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrに対して完全には一致しない。動作軌跡Tr2は、インボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1及び歯先位置Wb3においては、インボリュート形歯面Wbから離れる方向に位置がずれ、インボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2においては、インボリュート形歯面Wbに近づく方向に位置がずれる。本形態においては、インボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2における位置のずれ量がゼロになるように、インボリュート形歯面Wbに対する砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2を調整する。
図5には、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと工作物Wに対する砥石Tbの刃先Tb3のサイクロイド軌跡としての動作軌跡Tr2との位置のずれを拡大して示す。砥石Tbの刃先Tb3は、砥石Tbの先端面Tb1と側面Tb2との間の角部(稜線部分)によって構成される。研磨加工又は研削加工を行う際には、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと工作物Wに対する砥石Tbのサイクロイド軌跡とができるだけ一致するように、回転工具Tの回転中心から砥石Tbの刃先Tb3までの径、工作物Wと回転工具Tの回転速度比、工作物Wに対する回転工具Tの加工初期位相等を設定する。しかし、この設定を行っても、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2との間には、位置ずれが生じる。なお、回転工具Tの回転中心から砥石Tbの刃先Tb3までの径は、半径として表されるが、歯車加工装置1の制御装置40の仕様に合わせて直径(刃先Tb3の回転直径に相当)を用いてもよい。
図6には、工作物Wの周方向Eの一方側のインボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1から歯先位置Wb3まで研磨加工または研削加工を行うときに、回転工具Tの回転中心から砥石Tbの刃先Tb3までの径を、工具サンプル1~3として適宜変化させたときの、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrに対する砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2の位置のずれ量を示す。工具サンプル2の半径は工具サンプル1の半径よりも大きく、工具サンプル3の半径は工具サンプル2の半径よりも大きい。
図6において、位置のずれ量は、歯厚方向のずれ量として示す。歯厚方向のずれ量は、X軸方向のずれ量に相当する。図6においては、動作軌跡Tr2がインボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrから離れる方向のずれを、マイナス(-)によって示す。図6に示すように、工具サンプル1~3のいずれにおいても、インボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2から歯底位置Wb1または歯先位置Wb3に行くに連れて、歯厚方向のずれ量が大きくなる。また、半径が最も小さい工具サンプル1の歯厚方向のずれ量が最も大きく、半径が最も大きい工具サンプル3の歯厚方向のずれ量が最も小さい。
なお、回転工具Tの回転中心から砥石Tbの刃先Tb3までの径、および工作物Wと回転工具Tとの回転速度比を調整した後、工作物W及び回転工具Tを右回りに回転させるときに、周方向Eの一方側に位置するすべてのインボリュート形歯面Wbに対して、砥石Tbによる研磨加工または研削加工が順次行われる。また、工作物W及び回転工具Tを左回り(逆回り)に回転させるときに、周方向Eの他方側に位置するすべてのインボリュート形歯面Wbに対して、砥石Tbによる研磨加工または研削加工が順次行われる。
5.工作物Wに対する砥石Tbのサイクロイド軌跡の補正
歯車加工装置1及び歯車加工方法による研磨加工または研削加工の加工時においては、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrに対する砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2の位置ずれを補正するよう、工作物Wに対して回転工具Tを、回転工具Tの回転軸線Ctに直交する方向に相対的に移動させる。本形態においては、位置ずれの補正のために、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向に相対的に移動させる。
図3においては、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動を符号Xmによって示す。また、工作物Wおよび回転工具Tの回転方向を矢印によって示す。なお、位置ずれの補正のために、工作物Wに対して回転工具TをY軸方向に相対的に移動させてもよく、X軸方向およびY軸方向の両方に相対的に移動させてもよい。
加工時における工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、幾何学的ずれ量に基づいて行う場合、砥石Tbに作用する加工抵抗に基づいて行う場合、並びに幾何学的ずれ量及び砥石Tbに作用する加工抵抗の両方に基づいて行う場合がある。図4および図5に示すように、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrに対する砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2のずれ量が大きい場合には、幾何学的ずれ量に基づく補正が有効である。
5-1.第一例
位置ずれの補正を行う第一例は、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrに対する砥石Tbの動作軌跡Tr2の幾何学的ずれ量を小さくするよう、工作物Wに対して回転工具Tを、X軸方向に相対的に移動させる例である。図4および図5においては、インボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1における動作軌跡Tr2の幾何学的ずれ量をx1によって示し、インボリュート形歯面Wbの歯先位置Wb3における動作軌跡Tr2の幾何学的ずれ量をx2によって示す。
工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、加工時において、工作物Wおよび回転工具Tの回転に同期して行う。換言すれば、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動の開始時点は、工作物Wの各凸歯Wcの周方向Eの初期位置と、回転工具Tにおける砥石Tbの回転方向の初期位置とに関係して決定される。
工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、図4~図6に示すように、インボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2に対して、インボリュート形状Wrから離れる側に位置ずれした歯底位置Wb1および歯先位置Wb3の幾何学的ずれ量に応じて、砥石Tbが工作物Wにおける周方向Eの一方側に位置するインボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1から歯先位置Wb3に向けて接触する際に往復動する状態で行う。換言すれば、工作物W及び回転工具Tが回転して、砥石Tbがインボリュート形歯面Wbの加工を歯底位置Wb1から歯先位置Wb3に向けて行うときには、回転工具Tが工作物Wに対して、幾何学的ずれ量を少なくするように、X軸方向の一方側から他方側へ移動した後、X軸方向の他方側から一方側へ移動する。
第一例においては、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、幾何学的ずれ量をインボリュート形歯面Wbの加工範囲の少なくとも一部においてゼロとせずに、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化を利用して行う。インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2との間の幾何学的ずれ量は、インボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2においてゼロになる状態を含んで曲線的に変化する。この曲線的な変化は、余弦波の極値を含む範囲の曲線的な変化に近似する。
そこで、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化を利用することができる。余弦波の振幅の時間的変化は、曲線状の連続的な変化である。そのため、余弦波の振幅の時間的変化を利用することにより、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動を簡単かつ滑らかにすることができる。
インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと、工作物Wに対する砥石Tbの刃先Tb3のサイクロイド軌跡による動作軌跡Tr2とは、両者の幾何学的な位置関係から計算によって算出される。そして、計算上における、インボリュート形状WrのX軸方向の位置と動作軌跡Tr2のX軸方向の位置との差分が算出される。この差分を小さくするように、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化を利用する。そして、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化が、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向に相対移動させる補正量となる。
余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化による、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への補正量は、次の式に基づいて決定してもよい。すなわち、余弦波の振幅をA[mm]、工作物Wの回転位相をθ[°]、工作物Wの回転位相の調整量をΔθa[°]、工作物Wの歯数をZwとしたとき、X軸方向への補正量X[mm]は、X=A×cos(Zw×θ-Δθa)-Aに基づいて決定すればよい。A及びZw及びΔθaは定数であり、θおよびXは変数である。
図7には、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化を利用する場合の、X軸方向への補正量の変化を示す。図7において、加工時のX軸方向の補正に使用される回転位相の範囲θH[°]は、極値を含む適宜範囲として設定される。なお、余弦波の代わりに、正弦波としてもよい。この場合には、X軸方向への補正量Xは、余弦波に対して回転位相が90°ずれた範囲として決定される。
図8には、工作物Wのインボリュート形歯面Wbにおける工作物Wの位相[°](インボリュート形歯面Wbにおける歯たけ方向の位置[mm]に相当)に対する、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2との幾何学的ずれ量を、補正前ずれ量[mm]として示す。また、工作物Wのインボリュート形歯面Wbにおける工作物Wの位相に対する、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化による、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への補正量X[mm]も示す。補正前ずれ量と補正量Xとの間には、若干の位相のずれがある。
図9には、補正前ずれ量[mm]と、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化によって、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向へ補正した後の補正後ずれ量[mm]とを示す。補正後ずれ量は、図8における、補正前ずれ量(幾何学的ずれ量)と補正量Xとの誤差を示す。ただし、補正後ずれ量は、歯厚方向のずれ量がゼロである位置の付近において、プラス側とマイナス側に振れる状態で生じる。補正前ずれ量の変動幅に対して補正後ずれ量の変動幅が小さく改善されており、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化によって幾何学的ずれ量を補正する場合にも、十分な補正の効果が得られる。これにより、所望のインボリュート形歯面Wbを得ることが可能になる。
工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、工作物Wが1回転している間に周期的に繰り返し往復動する状態で行う。換言すれば、加工時において、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、余弦波の振幅の周期的な変化が連続するように行われる。図7には、工作物Wの1回転を0°から360°の回転位相として示す。図7において、工作物Wが1回転する間に、加工時の回転位相の範囲θH[°]が繰り返し現れ、砥石Tbによるインボリュート形歯面Wbの加工が繰り返し行われる。砥石Tbがインボリュート形歯面Wbの加工をしていないときにも、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動が継続される。この構成により、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動の制御を容易にすることができる。
また、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、インボリュート形歯面Wbに砥石Tbが接触する前後、およびインボリュート形歯面Wbから砥石Tbが離隔する前後において、インボリュート形歯面Wbに対する砥石TbのX軸方向への相対的な移動速度が連続的に変化するように行ってもよい。この構成によっても、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動の制御を容易にすることができる。
幾何学的ずれ量を補正して、インボリュート形歯面Wbに研磨加工または研削加工を行うときには、研磨代または削り代を見込んで、工作物Wの凸歯Wcと回転工具Tの砥石Tbとの加工初期位相を設定すればよい。
5-2.第二例
位置ずれの補正を行う第二例は、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動を、幾何学的ずれ量がインボリュート形歯面Wbの加工範囲においてゼロとなるように往復動する状態で行う。インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと、工作物Wに対する砥石Tbの刃先Tb3のサイクロイド軌跡による動作軌跡Tr2とは、両者の幾何学的な位置関係から計算によって算出される。そして、計算上における、インボリュート形状WrのX軸方向の位置と動作軌跡Tr2のX軸方向の位置との差分に応じて、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向に相対移動させる補正量が決定される。砥石Tbによってインボリュート形歯面Wbの各位置を加工するときに、各位置における補正量の分だけ、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向に相対移動させることにより、インボリュート形歯面Wbの加工範囲において、幾何学的ずれ量がゼロに近くなる。
幾何学的ずれ量は、インボリュート形歯面Wbの加工範囲内の、適宜間隔で設定された複数の位置において算出される。換言すれば、幾何学的ずれ量は、インボリュート形歯面Wbの加工範囲内に点群として算出される。そして、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向に相対移動させる補正量は、インボリュート形歯面Wbの複数の位置において、幾何学的ずれ量がゼロになるように決定される。なお、適宜間隔は、所定の時間間隔、インボリュート形歯面Wbにおける工作物Wの位相(周方向Eの角度位置)の所定間隔、インボリュート形歯面Wbの径方向(歯たけ方向)の位置の所定間隔等とすればよい。
砥石Tbがインボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1に加工を開始するときには、幾何学的ずれ量が大きな値を示し、インボリュート形状Wrに対する動作軌跡Tr2のX軸方向の補正量が大きい。工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対移動を急激に上昇させることは難しい。そのため、インボリュート形歯面Wbに砥石Tbの接触が開始する前には、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対移動を開始しておく。そして、インボリュート形歯面Wbに砥石Tbの接触が開始する前後において、インボリュート形歯面Wbに対する砥石TbのX軸方向への相対的な移動速度を連続的に変化させる。この構成により、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動の制御を容易にすることができる。
図10には、図8と同様に、補正前ずれ量[mm]を示すとともに、工作物Wのインボリュート形歯面Wbにおける工作物Wの位相に対する幾何学的ずれ量をインボリュート形歯面Wbの加工範囲においてゼロとする場合の、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への補正量X[mm]も示す。補正量Xは、補正前ずれ量をゼロとするように決定される。
図11には、補正前ずれ量[mm]と、幾何学的ずれ量をインボリュート形歯面Wbの加工範囲においてゼロとするよう、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向へ補正した後の補正後ずれ量[mm]とを示す。補正後ずれ量は、ほぼゼロになっている。これにより、所望のインボリュート形歯面Wbを得ることが可能になる。
5-3.第三例
位置ずれの補正を行う第三例は、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動を、2次関数の極値を含む範囲の値の時間的変化を利用して行う。幾何学的ずれ量は、インボリュート形歯面Wbの加工範囲の少なくとも一部においてゼロとしない。インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2との間の幾何学的ずれ量の曲線的な変化は、2次関数の極値を含む範囲の曲線的な変化にも近似する。2次関数の変化も、曲線状の連続的な変化である。そのため、2次関数の変化を利用することによっても、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動を簡単かつ滑らかにすることができる。
2次関数の極値を含む範囲の値の時間的変化による、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への補正量は、次の式に基づいて決定してもよい。すなわち、この場合には、2次関数の係数をB[mm]、工作物Wの回転位相をθ[°]、工作物Wの回転位相の調整量をΔθb[°]としたとき、X軸方向への補正量X[mm]は、X=B×(θ-Δθb)2に基づいて決定すればよい。BおよびΔθbは定数であり、θおよびXは変数である。また、加工時のX軸方向の補正に使用される回転位相の範囲は、極値を含む適宜範囲として設定される。
幾何学的ずれ量がゼロとなるように往復動する場合、および2次関数の極値を含む範囲の値の時間的変化を利用する場合においても、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、インボリュート形歯面Wbに砥石Tbが接触する前後、およびインボリュート形歯面Wbから砥石Tbが離隔する前後において、インボリュート形歯面Wbに対する砥石TbのX軸方向への相対的な移動速度が連続的に変化するように行ってもよい。
また、幾何学的ずれ量がゼロとなるように往復動する場合、および2次関数の極値を含む範囲の値の時間的変化を利用する場合においても、その他の構成は、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化を利用する場合と同様である。
5-4.第四例
位置ずれの補正を行う第四例は、インボリュート形歯面Wbの複数位置から砥石Tbに加わる加工抵抗のばらつきを小さくするよう、工作物Wに対して回転工具Tを、X軸方向に相対的に移動させる例である。インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrに対する砥石Tbの刃先Tb3の動作軌跡Tr2のずれ量がそれほど大きくない場合には、加工抵抗のばらつきに基づく補正が有効である。
第四例においては、研磨加工または研削加工を行う前の加工測定時において、測定用の研磨加工または研削加工の最中に、インボリュート形歯面Wbの複数位置における法線方向の加工抵抗を測定する。加工抵抗は、種々の方法によって測定することができる。例えば、加工抵抗の測定には、図1に示す歯車加工装置1におけるX軸方向の駆動装置の駆動力の変化を用いることができる。本形態においては、インボリュート形歯面Wbの各位置を加工する際には、各加工位置の法線方向がほぼX軸方向に一致する構成であるためである。より高精度に法線方向の加工抵抗を測定するために、X軸方向の駆動装置の駆動力の変化に加えて、Y軸方向の駆動装置の駆動力の変化を用いることもできる。また、加工抵抗の測定には、工作物Wの回転を駆動する回転モータのトルクの変化、回転工具Tの回転を駆動する回転モータのトルクの変化、砥石Tbに設けた歪ゲージ等の測定器などを用いてもよい。
インボリュート形歯面Wbから砥石Tbに加わる加工抵抗を測定するときには、研磨代または研削代が大きめに取られ、インボリュート形歯面Wbに接触する砥石Tbが弾性変形する状態が形成される。そして、測定用の研磨加工または研削加工を行うときには、インボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1から歯先位置Wb3までの間の複数位置において測定される加工抵抗が変化する。
図12には、加工測定時において、工作物Wのインボリュート形歯面Wbにおける工作物Wの位相[°](インボリュート形歯面Wbにおける歯たけ方向の位置[mm]に相当)に対する、インボリュート形歯面Wbの法線方向の加工抵抗を測定した結果を、補正前加工抵抗[N]として示す。インボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1の付近および歯先位置Wb3の付近においては加工抵抗が小さくなり、インボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2の付近においては加工抵抗が大きくなる。この加工抵抗の変化は、インボリュート形歯面Wbの各位置における加工抵抗のばらつきとして生じる。
加工抵抗が小さい位置ほど、砥石Tbをインボリュート形歯面Wbに近づける補正が必要となる。より具体的には、加工抵抗が最も大きくなるインボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2における加工抵抗を、最大加工抵抗として基準とすると、最大加工抵抗よりも加工抵抗が小さくなる位置ほど、砥石Tbをインボリュート形歯面Wbに近づける補正が必要となる。そして、砥石Tbがインボリュート形歯面Wbの各位置を加工するときに、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向へ相対移動させる相対移動量としての補正量は、インボリュート形歯面Wbの中間位置Wb2に比べて歯底位置Wb1および歯先位置Wb3において大きくなる。
研磨加工または研削加工を行う加工時においては、複数位置の加工抵抗のばらつきを小さくするよう、工作物Wに対して回転工具Tを、回転工具Tの回転軸線に直交する方向としてのX軸方向に相対的に移動させる。このとき、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、加工抵抗のばらつきに応じた補正量に基づいて行われる。また、工作物Wに対する回転工具TのX軸方向への相対的な移動は、補正量に応じて、砥石Tbが工作物Wにおける周方向Eの一方側に位置するインボリュート形歯面Wbの歯底位置Wb1から歯先位置Wb3に向けて接触する際に往復動する状態で行う。
図12には、加工時において、工作物Wのインボリュート形歯面Wbにおける工作物Wの各位相において、法線方向の加工抵抗が一定になるように、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向へ相対的に移動したときの補正後加工抵抗[N]についても示す。加工時において、工作物Wと回転工具Tとを同期回転させながら、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向へ相対的に移動させることにより、加工抵抗がほとんど均一で中間位置Wb2の加工抵抗と等しくなり、所望のインボリュート形歯面Wbを得ることが可能になる。
図13には、第四例の歯車加工方法のフローチャートを示す。ステップS101においては、加工測定時において、インボリュート形歯面Wbの複数位置における法線方向の加工抵抗を測定する。次いで、ステップS102においては、法線方向の加工抵抗に応じて、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向へ相対移動させる補正量を決定し、この補正量を軸移動データD2として作成し記憶する。次いで、ステップS103においては、加工時において、同期回転データD1に基づいて砥石Tbがインボリュート形歯面Wbの各位置を加工するときに、軸移動データD2に基づいて工作物Wに対して回転工具TをX軸方向へ相対移動させて、実加工を行う。
5-5.第五例
位置ずれの補正を行う第五例は、第一例から第三例に示す幾何学的ずれ量と、第四例に示す加工抵抗のばらつきとの両方に基づいて、工作物Wに対して回転工具Tを、X軸方向に相対的に移動させる例である。第五例においても、加工測定時において、インボリュート形歯面Wbの複数位置における法線方向の加工抵抗を測定する。そして、加工時において、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと工作物Wに対する砥石Tbのサイクロイド軌跡との幾何学的ずれ量を小さくするとともに、インボリュート形歯面Wbの複数位置の加工抵抗のばらつきを小さくするよう、工作物Wに対して回転工具Tを、回転工具Tの回転軸線Ctに直交する方向としてのX軸方向に相対的に移動させる。
第五例は、砥石Tbが弾性変形するために、幾何学的ずれ量を補正するだけでは十分でない場合に有効である。第五例においては、幾何学的ずれ量の補正と加工抵抗のばらつきの補正とを組み合わせることにより、インボリュート形歯面Wbに対する砥石Tbの加工をより適切に行うことができる。
6.実施形態の効果
本形態の歯車加工方法および歯車加工装置1においては、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrに近づくよう、工作物Wに対する砥石Tbのサイクロイド軌跡を補正する。具体的には、回転工具Tの砥石Tbによって工作物Wにおけるインボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工を行う加工時に、工作物Wに対して回転工具TをX軸方向に相対的に移動させる。これにより、インボリュート形歯面Wbのインボリュート形状Wrと工作物Wに対する砥石Tbのサイクロイド軌跡とのずれ量が小さくなるよう補正される。
それ故、本形態の歯車加工方法および歯車加工装置1によれば、工作物Wに対する砥石Tbのサイクロイド軌跡によりインボリュート形歯面Wbの研磨加工または研削加工を行う場合に、所望のインボリュート形歯面Wbを得ることができる。
W 工作物
Wb インボリュート形歯面
Tb 砥石
T 回転工具
Cw 工作物の回転軸線
Ct 回転工具の回転軸線
Wr インボリュート形状
Tr1,Tr2 動作軌跡(サイクロイド軌跡)

Claims (12)

  1. 歯車形の工作物におけるインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う歯車加工方法であって、
    径方向外方に突出した1以上の砥石を備える回転工具を用い、前記工作物の回転軸線と前記回転工具の回転軸線とを平行に配置した状態で前記工作物と前記回転工具とを同期回転させることにより、前記工作物に対する前記砥石の運動軌跡をサイクロイド軌跡とし、前記工作物に対する前記砥石の前記サイクロイド軌跡により前記インボリュート形歯面の前記研磨加工または前記研削加工を行う加工方法であり、
    前記研磨加工または研削加工を行う加工時において、前記工作物に対して前記回転工具を、前記回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させる、歯車加工方法。
  2. 前記工作物に対する前記回転工具の相対的な移動は、前記砥石が前記工作物における周方向の一方側に位置する前記インボリュート形歯面の歯底位置から歯先位置に向けて接触する際に往復動する状態で行う、請求項1に記載の歯車加工方法。
  3. 前記インボリュート形歯面のインボリュート形状と前記工作物に対する前記砥石の前記サイクロイド軌跡との幾何学的ずれ量を小さくするよう、前記工作物に対して前記回転工具を、前記回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させる、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  4. 前記工作物に対する前記回転工具の相対的な移動は、前記幾何学的ずれ量を前記インボリュート形歯面の加工範囲においてゼロとするように往復動する状態で行う、請求項3に記載の歯車加工方法。
  5. 前記工作物に対する前記回転工具の相対的な移動は、前記幾何学的ずれ量を前記インボリュート形歯面の加工範囲の少なくとも一部においてゼロとせずに、余弦波の極値を含む範囲の振幅の時間的変化を利用して行う、請求項3に記載の歯車加工方法。
  6. 前記工作物に対する前記回転工具の相対的な移動は、前記幾何学的ずれ量を前記インボリュート形歯面の加工範囲の少なくとも一部においてゼロとせずに、2次関数の極値を含む範囲の値の時間的変化を利用して行う、請求項3に記載の歯車加工方法。
  7. 前記研磨加工または前記研削加工を行う前の加工測定時において、測定用の研磨加工または研削加工の最中に、前記インボリュート形歯面の複数位置における法線方向の加工抵抗を測定し、
    前記研磨加工または前記研削加工を行う加工時において、前記複数位置の前記加工抵抗のばらつきを小さくするよう、前記工作物に対して前記回転工具を、前記回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させる、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  8. 前記研磨加工または前記研削加工を行う前の加工測定時において、測定用の研磨加工または研削加工の最中に、前記インボリュート形歯面の複数位置における法線方向の加工抵抗を測定し、
    前記研磨加工または前記研削加工を行う加工時において、前記インボリュート形歯面のインボリュート形状と前記工作物に対する前記砥石の前記サイクロイド軌跡との幾何学的ずれ量を小さくするとともに前記複数位置の前記加工抵抗のばらつきを小さくするよう、前記工作物に対して前記回転工具を、前記回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させる、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  9. 前記工作物に対する前記回転工具の相対的な移動は、前記工作物が1回転している間に周期的に繰り返し往復動する状態で行う、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  10. 前記工作物に対する前記回転工具の相対的な移動は、前記インボリュート形歯面に前記砥石が接触する前後、および前記インボリュート形歯面から前記砥石が離隔する前後において、前記インボリュート形歯面に対する前記砥石の相対的な移動速度が連続的に変化するように行う、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  11. 前記歯車形の工作物は、内歯車形の工作物であり、
    前記回転工具は、前記工作物の内周側に配置されている、請求項1又は2に記載の歯車加工方法。
  12. 歯車形の工作物におけるインボリュート形歯面の研磨加工または研削加工を行う歯車加工装置であって、
    径方向外方に突出した1以上の砥石を備える回転工具と、
    前記工作物および前記回転工具の動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記工作物の回転軸線と前記回転工具の回転軸線とを平行に配置した状態で前記工作物と前記回転工具とを同期回転させることにより、前記工作物に対する前記砥石の運動軌跡をサイクロイド軌跡とし、前記工作物に対する前記砥石の前記サイクロイド軌跡により前記インボリュート形歯面の前記研磨加工または前記研削加工を行うよう構成されており、
    かつ、前記研磨加工または研削加工を行う加工時において、前記工作物に対して前記回転工具を、前記回転工具の回転軸線に直交する方向に相対的に移動させるよう構成されている、歯車加工装置。
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