JP2024033887A - コネクタ - Google Patents

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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • H01R24/00Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure
    • H01R24/38Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts

Abstract

【課題】シールド性能の向上を図ることが可能なコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ10は、内導体11、外導体13、ハウジング14および板状導電部材15を備える。外導体13は、相手外導体83に電気的に接続される筒部24を有している。ハウジング14は、筒部24を貫通させる貫通孔38を有している。板状導電部材15は、ハウジング14の内外に亘って延び、ハウジング14の外側で接地部材70に電気的に接続される第1接続部47と、ハウジング14の内側で筒部24に電気的に接続される第2接続部48と、を有している。【選択図】図3

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1に記載されたコネクタは、ハウジングと、ハウジングを覆うシェルと、シェルと別体のグランド部材と、を備えている。シェルは、グランド部材と接触する背面部と、背面部と交差して連なる上板部と、を有している。上板部には、導電性の筐体に接触する筐体接続部が形成されている。グランド接続部は、相手コネクタの相手シェルと接触する接点部を有している。
特許文献2は、キャビネット正面、背面または側面等に設けられているジャックをアースするアース金具を開示している。特許文献3、4は、コネクタに取り付けられ、筐体に接触するシールドフィンガーを開示している。
特開2018-45971号公報 特開2005-243475号公報 特開平7-45335号公報 特開平6-163114号公報
特許文献1の場合は、相手シェルがグランド接続部に接続され、グランド接続部から離れた位置で筐体接続部が筐体に接続されるので、ノイズ伝達経路が長くなり、ノイズを効果的に筐体に落とすことができず、シールド性能の向上を図ることが困難であった。
特許文献2の場合は、アース金具がジャックとの接続部位で露出しており、ジャックに対してアース金具が位置ずれする懸念があった。同じく、特許文献3、4の場合も、シールドフィンガーがコネクタのシールド部分との接続部位で露出しており、シールド部分に対してシールドフィンガーが位置ずれする懸念があった。このように、アース金具やシールドフィンガー等が接続部位で位置ずれすると、接続安定性に欠け、特許文献1と同様、シールド性能の向上を図ることが困難であった。
そこで、本開示は、シールド性能の向上を図ることが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本開示のコネクタは、内導体と、前記内導体の外周を包囲し、且つ前記内導体とは電気的に絶縁される外導体と、前記外導体を装着する合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングの内外に亘って延びる板状導電部材と、を備え、前記外導体は、相手外導体に電気的に接続される筒部を有し、前記ハウジングは、前記筒部を貫通させる貫通孔を有し、前記板状導電部材は、前記ハウジングの外側で接地部材に電気的に接続される第1接続部と、前記ハウジングの内側で前記筒部に電気的に接続される第2接続部と、を有している。
本開示によれば、シールド性能の向上を図ることが可能なコネクタを提供することができる。
図1は、本開示の実施形態1において、コネクタの分解斜視図である。 図2は、コネクタの正面図である。 図3は、板状導電部材が接地部材に接触し、コネクタと相手コネクタとが正規に嵌合された状態を示す側断面図である。 図4は、第1外導体を斜め上前方から見た斜視図である。 図5は、ハウジングを斜め上後方から見た斜視図である。 図6は、ハウジングの背面図である。 図7は、ハウジングの底面図である。 図8は、板状導電部材を斜め上後方から見た斜視図である。 図9は、ハウジングに板状導電部材が取り付けられた状態を示す背面図である。 図10は、図9の状態からハウジングに第1外導体が取り付けられた状態を示す背面図である。 図11は、コネクタを斜め下後方から見た斜視図である。 図12は、コネクタを斜め上後方から見た斜視図である。 図13は、筒部の各接点部が板状導電部材と接触する位置で切断したコネクタの横断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)内導体と、前記内導体の外周を包囲し、且つ前記内導体とは電気的に絶縁される外導体と、前記外導体を装着する合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングの内外に亘って延びる板状導電部材と、を備え、前記外導体は、相手外導体に電気的に接続される筒部を有し、前記ハウジングは、前記筒部を貫通させる貫通孔を有し、前記板状導電部材は、前記ハウジングの外側で接地部材に電気的に接続される第1接続部と、前記ハウジングの内側で前記筒部に電気的に接続される第2接続部と、を有している。
上記構成によれば、外導体の筒部が相手外導体に接続され、板状導電部材が筒部に接続されるため、相手外導体から接地部材に至る伝達ノイズおよび外部から接地部材に至る幅射ノイズの伝達経路を短くできる。板状導電部材の第2接続部は、ハウジングの内側で筒部に接続されるため、筒部に対して位置ずれしにくい。
(2)前記第2接続部は、前記筒部を貫通させる有端環状又は無端環状の環部を有していることが好ましい。
上記構成によれば、板状導電部材の第2接続部がハウジングの内側に配置された状態で、筒部がハウジングの貫通孔に貫通して保持されることにより、筒部が第2接続部の環部をも貫通するため、板状導電部材の筒部からの抜け出しが規制されるとともに、ハウジングに対して板状導電部材を位置決めすることができる。
(3)前記環部は、前記有端環状であって、径方向外側に弾性変形した状態で前記筒部に接触していることが好ましい。
上記構成によれば、筒部に対する環部の接続状態を容易に実現し且つ維持することができる。
(4)前記筒部の外周には、周方向に間隔を置いた複数箇所に、前記環部に接触可能な接点部が突設されていることが良い。
上記構成によれば、複数の接点部によって筒部と第2接続部との接続部位を所定位置に定めることができる。
(5)前記板状導電部材は、前記第1接続部と前記第2接続部との間に屈曲部を有し、前記第1接続部は、前記屈曲部から延びて前記ハウジングの外面に沿って配置される基部と、前記基部の延び方向の端部側から前記屈曲部側に折り返されて延びる弾性接触部と、を有し、前記弾性接触部は、前記基部側に弾性変形した状態で前記接地部材に接触する頂部を有していることが良い。
上記構成によれば、基部がハウジングの外面に支持されるため、弾性接触部が基部の端部側を支点として弾性変形したときに、弾性接触部から基部に力が加わっても、基部が変形せずに該力を受け止めることができる。その結果、弾性接触部が安定して弾性変形することができる。また、板状導電部材の組み付け時、基部がハウジングの外面に支持されることで、板状導電部材をハウジングに留め置くことができる。
(6)前記弾性接触部は、前記基部の前記端部側に前記弾性接触部の延び方向と交差する幅方向に複数並んで連結されていることが良い。
上記構成によれば、複数の弾性接触部がそれぞれ独立して弾性変形することができるため、一部の弾性接触部が適正に弾性変形しない状態になっても、他の弾性接触部が弾性変形して接地部材との接続状態に適正に実現することができる。
(7)前記ハウジングは、前記貫通孔と交差して延び、内側に前記板状導電部材の一部を配置させるスリット孔と、前記貫通孔に対する前記筒部の貫通方向と対向する側で前記スリット孔の内壁を形成し、且つ前記環部の少なくとも一部の板面に接触可能に対向する押さえ面と、を有していることが好ましい。
上記構成によれば、板状導電部材の一部をスリット孔の内側に配置させた状態で、筒部を第2接続部に貫通させる際に、第2接続部が筒部に押圧されて筒部の貫通方向に倒れてしまうのを、ハウジングの押さえ面に第2接続部が接触することで、防止することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
本開示の実施形態1に係るコネクタ10は、図1-図3に示すように、内導体11、誘電体12、外導体13、ハウジング14および板状導電部材15を備えている。内導体11、外導体13および板状導電部材15は、導電性の金属材で構成されている。誘電体12およびハウジング14は、合成樹脂材で構成されている。図1に示すように、外導体13は、第1外導体16と第2外導体17とに分離可能である。図3に示すように、コネクタ10は、相手コネクタ80と嵌合可能である。なお、以下の説明において、前後方向については、コネクタ10および相手コネクタ80が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とする。上下方向は、図7を除く各図の上下方向を基準とする。左右方向は、図2の左右方向を基準とする。図1において、前方(前側)を矢印X、右方(前方から見て右側)を矢印Y、上方(上側)を矢印Zで示す。なお、これらの方向の基準は、コネクタ10が図示しない車両等に搭載された状態における方向の基準と必ずしも一致しない。
(相手コネクタ)
図3に示すように、相手コネクタ80は、相手内導体81、相手誘電体82、相手外導体83および相手ハウジング84を備えている。相手内導体81および相手外導体83は、導電性の金属材で構成されている。相手誘電体82および相手ハウジング84は、合成樹脂材で構成されている。
相手内導体81は、シールド電線90の端部に接続されている。シールド電線90は、径方向中心から外側にかけて順次、芯線91、内皮92、編組線であるシールド部93および外皮94を有して構成されている。シールド電線90の端部では、外皮94が切除され、芯線91、内皮92およびシールド部93が順次露出している。シールド電線90の芯線91は、相手内導体81の後端部に圧着によって接続されている。
相手誘電体82は、相手内導体81を収容し、相手内導体81と相手外導体83(詳細には後述する第1相手外導体85)との間に配置される。相手内導体81と相手外導体83とは、相手誘電体82を介して絶縁状態に維持される。
相手外導体83は、相手誘電体82の外周を包囲する筒状の第1相手外導体85と、第1相手外導体85の後端部に接触し、且つシールド部93の外周に接触する第2相手外導体86と、を有している。シールド部93は、第2相手外導体86に電気的に接続されている。相手外導体83は、コネクタ10の外導体13および板状導電部材15とともに、ノイズを遮蔽するシールド回路を構成している。
相手ハウジング84は、相手内導体81および相手誘電体82とともに相手外導体83を収容する。シールド電線90は、相手ハウジング84から後方に引き出される。相手ハウジング84の上面側には、弾性変形可能なロックアーム87が形成されている。ロックアーム87は、後述するハウジング14のロック部36に係止可能とされている。
(内導体)
図1および図3に示すように、内導体11は、側面視L字形の角ピン状をなし、前後方向に延びる端子接続部18と、端子接続部18の後端に連なって上下方向に延びる基板接続部19と、を有している。図3に示すように、端子接続部18の前端側は、コネクタ10の嵌合時に相手内導体81の内側に挿入され、相手内導体81に電気的に接続される。基板接続部19の下端側は、回路基板100の接続孔101に挿入され、回路基板100の導電部分に電気的に接続される。
(誘電体)
図1に示すように、誘電体12は、前後方向に延びる円筒状の収容部21と、収容部21の後端に連なって上下方向に延びる縦壁状の導出部22と、を有している。図3に示すように、収容部21の内側には、内導体11の端子接続部18が収容される。端子接続部18の前端部は、収容部21から前方に突出して配置される。導出部22の後面には、内導体11の基板接続部19が同後面に沿うように配置される。基板接続部19の下端部は、導出部22から下方に突出して配置される。
(外導体)
外導体13は、ダイキャスト製であって、亜鉛合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金、銅合金等を鋳造成形して構成される。図4に示すように、第1外導体16は、角箱状の包囲部23と、包囲部23から前方に突出する円筒状の筒部24と、を有している。包囲部23には、包囲部23の前面の上端部および左右端部に対して一段前側に突出した前面部25が形成されている。図3に示すように、筒部24の内側は、前面部25を貫通して包囲部23の内側に連通している。包囲部23の内側には、誘電体12の導出部22が配置される。筒部24の内側には、誘電体12の収容部21が配置される。また、筒部24の内側には、内導体11の端子接続部18の前端部が突出して配置される。
図1および図11に示すように、包囲部23は、この包囲部23の後面から下面に亘って開口する開口部26を有している。図11に示すように、包囲部23の下面における開口部26の周辺四角部には、それぞれ脚部27が突出して形成されている。各脚部27は、円柱状をなし、図3に示すように、回路基板100の位置決め孔102に挿入される。コネクタ10は、各脚部27によって回路基板100に位置決めされる。
図13に示すように、筒部24の外周には、周方向に間隔を置いた複数箇所に、詳細には周方向に90度の等間隔を置いた4箇所に、接点部28が突出して形成されている。図4に示すように、各接点部28は、前後方向に延びるリブ状をなし、弧状の断面形状を有している。各接点部28の後端は、前面部25の前面に連結されている。各接点部28の前端は、筒部24の外周における筒部24の長さ方向中央より後方に位置している。また、筒部24の外周の前端側には、先端に向けて窄まるテーパ形状の斜面部29が形成されている。
図1に示すように、第2外導体17は、底面部31と、底面部31の後端から立ち上がる背面部32と、底面部31の前端に連なって底面部31に対して左右両側に張り出し且つ上方に突出する係合突部33と、を有している。
図11に示すように、底面部31は、内導体11の基板接続部19を通す部分を残して包囲部23の開口部26の下面を閉塞する。背面部32は、包囲部23の開口部26の後面を閉塞し、図3に示すように、導出部22および基板接続部19を後方から覆うように配置される。図11に示すように、係合突部33は、ハウジング14の後述する係合凹部46に嵌合される。係合突部33が係合凹部46に嵌合され、底面部31および背面部32がそれぞれ包囲部23の開口部26の下面および後面を閉塞することにより、第2外導体17がハウジング14と第1外導体16とに跨がって保持される。同時に、第1外導体16は、ハウジング14に対して後方への離脱を規制された状態に保持される。
(ハウジング)
ハウジング14は、全体として角筒状をなし、図2、図3および図5に示すように、奥壁部34と、奥壁部34の外周から前方に突出するフード部35と、を有している。フード部35の内側には、相手ハウジング84が嵌合される。フード部35の上壁の内面には、ロック部36が突出して形成されている。ロック部36がロックアーム87に弾性的に係止されることにより、ハウジング14および相手ハウジング84が嵌合状態に保持される。奥壁部34の上端部には、ロック部36の後面を成形する図示しない金型の引き抜きに起因する型抜孔37が前後方向に貫通して形成されている。
図6に示すように、奥壁部34には、断面円形の貫通孔38が形成されている。図2および図3に示すように、奥壁部34の貫通孔38には、後方から筒部24が前後方向に貫通して配置される。
図5および図6に示すように、奥壁部34の後面には、型抜孔37が開口する上端部より下方に、枠部39が突出して形成されている。枠部39は、背面視で門型枠状をなし、左右方向に延びるリブ状の上辺部41と、上辺部41の左右両端から下方に延びるリブ状の一対の側辺部42と、により構成される。上辺部41および各側辺部42は、奥壁部34の後面における貫通孔38の開口より上側および左右両側にそれぞれ配置される。図5に示すように、上辺部41の上面には、左右方向に細長いスリット孔43が開口して形成されている。スリット孔43は、各側辺部42に切り込みを入れつつ上辺部41を上下方向に貫通している。図3に示すように、枠部39の内側には、第1外導体16の前面部25が嵌合される。
図5に示すように、スリット孔43の内面部分(内壁)は、奥壁部34の後面に沿って連続している。奥壁部34の後面は、型抜孔37が開口する上端部からスリット孔43の内面部分にかけて上下方向および左右方向に沿った押さえ面44を有している。図3および図13に示すように、スリット孔43には、上方から板状導電部材15が差し込まれる。図3に示すように、板状導電部材15の後述する第2接続部48は、押さえ面44に沿って配置される。
図5および図6に示すように、押さえ面44は、奥壁部34の後面における貫通孔38の上半部の開口周辺部に形成されている。奥壁部34の後面において、貫通孔38の下半部の開口周辺部は、押さえ面44に対して一段前方に落ちた引込面45になっている。図7に示すように、奥壁部34の下面には、各側辺部42と引込面45との間に、係合凹部46が開口して形成されている。係合凹部46は、スリット孔43と連通している。
(板状導電部材)
板状導電部材15は、金属板を曲げ加工等して一体に成形されている。図3および図13に示すように、板状導電部材15は、ハウジング14の内外に亘って延び、第1接続部47と、第2接続部48と、第1接続部47と第2接続部48との間に配置される屈曲部49と、を有している。
図1および図8に示すように、第2接続部48は、板面を前後方向に向け、上下方向および左右方向に沿って配置される。図13に示すように、第2接続部48は、ハウジング14の内側で筒部24の外周を包囲する環部51を有している。環部51は、下端が開放された有端環状をなし、左右両側(径方向外側)に弾性変形可能とされている。また、第2接続部48は、環部51と屈曲部49との間に、矩形の連結部52を有している。連結部52の左右両端は、環部51の左右両端との間に左右方向に沿った段差56を介して連なっている。
図3および図8に示すように、第1接続部47は、板面を上面方向に向け、前後方向および左右方向に沿って配置される基部53を有している。基部53は、連結部52と同じ左右幅を有し、屈曲部49を介して連結部52に直角に連結されている。基部53は、屈曲部49から前方に同幅で延び、ハウジング14の外側でフード部35の上面に沿って配置される。
図8に示すように、第1接続部47は、基部53の前端に、左右方向に複数、本実施形態1の場合は3つ並んで配置される弾性接触部54を有している。各弾性接触部54は、互いに同一形状で形成されている。各弾性接触部54は、基部53の前端から前方に連続して突出した後、湾曲して折り返されて後方に延びる形状になっている。各弾性接触部54は、基部53の前端側である湾曲状の折り返し部分を支点として上下方向に弾性変形可能とされている。
各弾性接触部54は、延び方向の途中に屈曲形状の頂部55を有し、折り返し部分から頂部55にかけて上傾し、且つ頂部55から後端部分にかけて下傾している。各弾性接触部54の後端部分は、水平方向に向けて屈曲し、基部53から上方に離れて配置される。図3に示すように、コネクタ10が導電性の筐体である接地部材70の取付孔71に挿入されると、各弾性接触部54が弾性変形した状態で、各弾性接触部54の頂部55が取付孔71の孔面に接触する。これにより、板状導電部材15は、接地部材70に電気的に接続される。
(コネクタの作用)
コネクタ10の組み付けに際し、まずハウジング14に上方から板状導電部材15が組み付けられる。具体的には、第2接続部48がハウジング14のスリット孔43に挿入され、環部51の上半部および連結部52が奥壁部34の押さえ面44に沿って配置される。そして、基部53がハウジング14の上面に載せられ(図12を参照)、図9に示すように、第2接続部48の各段差56が枠部39の上面に載せられる。このようにして、板状導電部材15は、ハウジング14に対して位置決め状態に支持される。また、図9に示すように、連結部52は、奥壁部34の押さえ面44の上端部を覆って、型抜孔37の開口を閉塞する。環部51によって包囲される内側の空間は、貫通孔38に後方から同軸上に連通する。なお、環部51の左右両端間は、劣孤状に連なる空間になる。
続いて、ハウジング14に後方から第1外導体16が組み付けられる。なお、第1外導体16の組み付け前に、あるいは、第1外導体16の組み付け後で且つ後述する第2外導体17の組み付け前に、内導体11を装着した誘電体12が第1外導体16に組み付けられる。
第1外導体16の組み付け過程において、筒部24が環部51の内側から貫通孔38を貫通し、筒部24の先端がフード部35の内側に突出して配置される。筒部24は、斜面部29によって誘導されつつ環部51の内側に挿通される。第1外導体16の組み付けが完了する直前に、各接点部28が環部51の内周に接触し、環部51が径方向外側に弾性変形した状態で各接点部28の後端部(前面部25に連なる側の端部、図3を参照)と接触する。ここで、筒部24から環部51に対して前方への押圧力が加わることになるが、環部51が奥壁部34の押さえ面44に当たることで、環部51が前方へ倒れるように傾くのが阻止される。
第1外導体16の組み付け完了時に、各接点部28の前端部が貫通孔38の内面に接触し、これによって筒部24が奥壁部34に圧入状態に保持される。そして、各接点部28が環部51の内周に接触する状態を維持することで、板状導電部材15が第1外導体16に電気的に接続される。環部51の内側には筒部24が貫通して配置され、環部51が筒部24の外周上半部から下半部に及ぶ部分に係止可能となることで、板状導電部材15がスリット孔43から上方に抜け出るのが阻止される(図9および図13を参照)。
また、第1外導体16の組み付け完了時には、前面部25が枠部39の内側に嵌合され、包囲部23の前面の上端部および左右端部が枠部39の上辺部41の後面および各側辺部42の後面にそれぞれ当接し、第1外導体16のそれ以上の組み付け動作が停止される。環部51の下半部の後方は包囲部23と対向し、環部51の上半部はスリット孔43の内側に配置される。これにより、環部51の全体がコネクタ10の内側に収容された状態になる(図3を参照)。
次に、第1外導体16とハウジング14とに亘って下方から第2外導体17が組み付けられる(図11を参照)。背面部32および底面部31が包囲部23の開口部26に嵌合され、係合突部33が係合凹部46に嵌合されることで、第2外導体17が第1外導体16とハウジング14とに保持される。第1外導体16は、第2外導体17を介してハウジング14に抜け止めされる。以上により、コネクタ10の組み付けが完了し、第1外導体16、第2外導体17、板状導電部材15およびハウジング14が互いに一体に保持された状態になる。
コネクタ10が回路基板100に実装された状態において、図3に示すように、各脚部27が回路基板100の位置決め孔102に挿入され、内導体11の基板接続部19が回路基板100の接続孔101に挿入されて半田接続される。そして、コネクタ10は、接地部材70の取付孔71に挿入され、接地部材70に取り付けられる。すると、各弾性接触部54が弾性変形した状態で、頂部55が取付孔71の内面に接触し、板状導電部材15が接地部材70に電気的に接続される。
図3に示すように、コネクタ10が相手コネクタ80に嵌合されると、内導体11の端子接続部18が相手内導体81に電気的に接続されるとともに、外導体13が相手外導体83に電気的に接続される。外導体13については、第1外導体16の筒部24の内側に第1相手外導体85が嵌合され、第1相手外導体85の板ばね部分が弾性変形した状態で筒部24の内面に接触する。本実施形態1の場合、内導体11と相手内導体81との接続部位と、外導体13と相手外導体83との接続部位とは、前後方向でラップする位置関係にある。
前述したように、相手外導体83は、第2相手外導体86によってシールド電線90のシールド部93に電気的に接続され、且つ第1相手外導体85によって第1外導体16の筒部24に電気的に接続される。板状導電部材15は、第2接続部48の環部51によって筒部24に電気的に接続され、且つ第1接続部47の弾性接触部54によって接地部材70に電気的に接続される。このように、本実施形態1においては、板状導電部材15が包囲部23等ではなく筒部24に直接接触するため、シールド電線90のシールド部93から接地部材70に至る伝達ノイズおよび外部から接地部材70に至る幅射ノイズの伝達経路を短くできる。また、本実施形態1によれば、回路基板100および接地部材70がグランド部になるので、複数のグランド回路を形成することができる。そして、外導体13を、板状導電部材15を介して接地部材70に最短経路で接続することができる。その結果、コネクタ10へのノイズの漏洩、流入を効果的に防止することができる。また、板状導電部材15がハウジング14の内外に亘って配置され、板状導電部材15の第2接続部48がハウジング14の内側で筒部24に接続されるため、第2接続部48が筒部24に対して位置ずれしにくく、第2接続部48と筒部24との接続信頼性を確保することができる。したがって、本実施形態1によれば、シールド性能の向上を図ることが可能なコネクタを提供することができる。
また、板状導電部材15の第2接続部48がハウジング14の内側に配置された状態で、筒部24がハウジング14の貫通孔38に貫通して保持されることにより、筒部24が第2接続部48の環部51をも貫通するため、板状導電部材15の筒部24からの抜け出しが規制されるとともに、ハウジング14に対して板状導電部材15を位置決めすることができる。
また、第2接続部48が有端環状の環部51を有し、環部51が径方向外側に弾性変形した状態で筒部24に接触するため、筒部24に対する第2接続部48の接続状態を容易に実現し且つ維持することができる。さらに、筒部24の外周に突設された各接点部28が環部51の内周に接触するため、筒部24と第2接続部48との接続部位を所定位置に定めることができる。
また、第1接続部47がハウジング14の上面に沿って配置される基部53と基部53の前端側から後側に折り返されて延びる弾性接触部54とを有し、弾性接触部54が基部53側に弾性変形した状態で、弾性接触部54の頂部55が接地部材70に接触する。このため、弾性接触部54が基部53の前端側である折り返し部分を支点として弾性変形したときに、弾性接触部54から基部53に力が加わっても、基部53が変形せずに該力を受け止めることができる。その結果、弾性接触部54が安定して弾性変形することができる。さらに、板状導電部材15の組み付け時、基部53がハウジング14の上面に載せられて支持されることで、板状導電部材15をハウジング14に留め置くことができる。
また、複数の弾性接触部54がそれぞれ独立して弾性変形することができるため、一部の弾性接触部54が適正に弾性変形しない状態になっても、他の弾性接触部54が弾性変形して接地部材70との接続状態に適正に実現することができる。
また、板状導電部材15の連結部52がスリット孔43の内側に配置された状態で、筒部24が第2接続部48の環部51の内側を貫通する際に、第2接続部48が筒部24に押圧されて筒部24の貫通方向である前方に倒れてしまうのを、ハウジング14の押さえ面44に第2接続部48が接触することで、防止することができる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された上記実施形態1はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態1の場合、ハウジングには、板状導電部材の一部を挿入するスリット孔が形成されていた。これに対し、他の実施形態によれば、ハウジングにスリット孔が形成されていなくても良い。板状導電部材の一部は、スリット孔に挿入されず、ハウジングと第1外導体の包囲部等との間に挟まれて保持される構成であっても良い。
上記実施形態1の場合、第2接続部の環部は、下端部を開放させた有端環状をなしていた。これに対し、他の実施形態によれば、第2接続部の環部は、全周を閉じた無端環状をなしていても良い。
上記実施形態1の場合、第2接続部の環部が筒部の外周に接触し、板状導電部材が環部によって外導体に電気的に接続されていた。これに対し、他の実施形態によれば、第2接続部が筒部の外周に接触する板ばね部分を有し、板状導電部材が板ばね部分によって外導体に電気的に接続される構成であっても良い。
上記実施形態1の場合、ハウジングの押さえ面は、環部の上半部の後面に接触可能に対向して環状導電部材の倒れを規制する構造であった。これに対し、他の実施形態によれば、ハウジングの押さえ面は、環部の上半部から下半部に亘る後面に接触可能に対向して板状導電部材の倒れを規制する構成であっても良い。
上記実施形態1の場合、コネクタは、一つの内導体を備える単極コネクタであった。これに対し、他の実施形態によれば、コネクタは、複数の内導体を備える多極コネクタであっても良い。
上記実施形態1の場合、外導体は、第1外導体と第2外導体とに分離可能に構成されていた。これに対し、他の実施形態によれば、外導体は、少なくとも筒部を有していれば、分離不能に一体に構成されていても良い。
10…コネクタ
11…内導体
12…誘電体
13…外導体
14…ハウジング
15…板状導電部材
16…第1外導体
17…第2外導体
18…端子接続部
19…基板接続部
21…収容部
22…導出部
23…包囲部
24…筒部
25…前面部
26…開口部
27…脚部
28…接点部
29…斜面部
31…底面部
32…背面部
33…係合突部
34…奥壁部
35…フード部
36…ロック部
37…型抜孔
38…貫通孔
39…枠部
41…上辺部
42…側辺部
43…スリット孔
44…押さえ面
45…引込面
46…係合凹部
47…第1接続部
48…第2接続部
49…屈曲部
51…環部
52…連結部
53…基部
54…弾性接触部
55…頂部
56…段差
70…接地部材
71…取付孔
80…相手コネクタ
81…相手内導体
82…相手誘電体
83…相手外導体
84…相手ハウジング
85…第1相手外導体
86…第2相手外導体
87…ロックアーム
90…シールド電線
91…芯線
92…内皮
93…シールド部
94…外皮
100…回路基板
101…接続孔
102…位置決め孔

Claims (7)

  1. 内導体と、
    前記内導体の外周を包囲し、且つ前記内導体とは電気的に絶縁される外導体と、
    前記外導体を装着する合成樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジングの内外に亘って延びる板状導電部材と、を備え、
    前記外導体は、相手外導体に電気的に接続される筒部を有し、
    前記ハウジングは、前記筒部を貫通させる貫通孔を有し、
    前記板状導電部材は、
    前記ハウジングの外側で接地部材に電気的に接続される第1接続部と、
    前記ハウジングの内側で前記筒部に電気的に接続される第2接続部と、
    を有している、コネクタ。
  2. 前記第2接続部は、前記筒部を貫通させる有端環状又は無端環状の環部を有している、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記環部は、前記有端環状であって、径方向外側に弾性変形した状態で前記筒部に接触している、請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記筒部の外周には、周方向に間隔を置いた複数箇所に、前記環部に接触可能な接点部が突設されている、請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記板状導電部材は、前記第1接続部と前記第2接続部との間に屈曲部を有し、
    前記第1接続部は、
    前記屈曲部から延びて前記ハウジングの外面に沿って配置される基部と、
    前記基部の延び方向の端部側から前記屈曲部側に折り返されて延びる弾性接触部と、を有し、
    前記弾性接触部は、前記基部側に弾性変形した状態で前記接地部材に接触する頂部を有している、請求項1に記載のコネクタ。
  6. 前記弾性接触部は、前記基部の前記端部側に前記弾性接触部の延び方向と交差する幅方向に複数並んで連結されている、請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記ハウジングは、
    前記貫通孔と交差して延び、内側に前記板状導電部材の一部を配置させるスリット孔と、
    前記貫通孔に対する前記筒部の貫通方向と対向する側で前記スリット孔の内壁を形成し、且つ前記環部の少なくとも一部の板面に接触可能に対向する押さえ面と、を有している、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
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