JP2024031544A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音を低減することができる電気掃除機を提供すること。【解決手段】排気口を有する筐体と、筐体内に収納された電動送風機と、筐体の外面に着脱可能な吸音部とを備え、吸音部は、通気可能な吸音材を有し、吸音材によって排気口を覆うように吸音部を筐体の外面に装着することによって排気口からの排気を吸音材に通して外部に排出させる電気掃除機。【選択図】図3

Description

本発明は、電気掃除機に関する。
特許文献1には、駆動時の騒音を低減することを目的とする電気掃除機が開示されている。この電気掃除機は、掃除機本体内の前方に集塵室が設けられ後方にファンモータが設けられ、掃除機本体の後端に排気孔を有するリヤカバーが設けられている。さらに、リヤカバーの内面側には排気フィルタが設けられると共に、リヤカバーの外面側には吸音材および防音板が設けられている。リヤカバーの外面には4本のボスが設けられており、4本のボスの先端に防音板が取り付けられ、4本のボスにおける防音板とリヤカバーとの間位置に吸音材が取り付けられている。吸音材は、通気性を有しており、防音板およびリヤカバーの外面と隙間をもって平行に配置されている。リヤカバーの外面と吸音材との間の隙間は吸音材の周囲に開放する第1の排気通路となっており、吸音材と防音板との間の隙間は防音板の周囲に開放する第2の排気通路となっている。この電気掃除機によれば、排気孔からの空気の一部は第1の排気通路を通って直接外部に排出され、排気孔からの空気の残部は吸音材および第2の排気通路を通って外部に排出されるため、風切り音などの騒音を低減可能であるとされている。
特許第3345992号公報
特許文献1の電気掃除機の場合、排気孔からの空気の一部は吸音材を通過せずに第1の排気通路を通って直接外部に排出されるため、吸音材による騒音低下が効果的に作用していない。
本発明は、以上のような事情を考慮してなされた電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、排気口を有する筐体と、前記筐体内に収納された電動送風機と、前記筐体の外面に着脱可能な吸音部とを備え、前記吸音部は、通気可能な吸音材を有し、前記吸音材が前記排気口を覆うとともに前記筐体に密着するように前記吸音部を前記筐体の前記外面に装着することによって前記排気口からのすべての排気を前記吸音材に通して外部に排出させる電気掃除機を提供する。
さらに、本発明は、排気口を有する筐体と、前記筐体内に収納された電動送風機と、前記筐体の外面に移動可能に設けられた吸音部とを備え、前記吸音部は、通気可能な吸音材を有し、前記吸音材が前記排気口を覆うとともに前記筐体に密着するように前記吸音部を移動させることによって前記排気口からのすべての排気を前記吸音材に通して外部に排出させ、前記排気口を覆わないように前記吸音部を移動させることによって前記排気口からの排気を直接外部に排出させる電気掃除機を提供する。
本発明に係る電気掃除機によれば、駆動時の騒音を抑制することができる。
本発明に係る電気掃除機(第1実施形態)の通常モードを示す斜視図である。 図1の電気掃除機を左右方向に沿って切断した横断面図である。 第1実施形態の電気掃除機の静音モードを示す部分的な斜視図である。 第1実施形態の電気掃除機の吸音部を裏側から見た図である。 図4の吸音部を表側から見た図である。 第1実施形態の電気掃除機における吸音部を排気口から離間させた開放状態を示す説明図である。 第1実施形態の電気掃除機における吸音部を排気口が覆われるように装着させた装着状態を示す説明図である。 第1実施形態の変形例における排気口から吸音部を離間させた開放状態を示す説明図である。 第1実施形態の変形例における排気口に吸音部を装着させた装着状態を示す説明図である。 第2実施形態の電気掃除機を左右方向に沿って切断した横断面図である。 第3実施形態の電気掃除機の通常モードを示す斜視図である。 第3実施形態の電気掃除機の静音モードを示す斜視図である。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る電気掃除機(第1実施形態)の通常モードを示す斜視図である。図2は図1の電気掃除機を左右方向に沿って切断した横断面図である。なお、図2の横断面図は、後方から前方を見た場合である。図1と図2において、使用者が電気掃除機11を持って水平に構えた時の使用者から見た前後左右上下方向を矢印にて示し、これらの方向に基づいて便宜的に電気掃除機11の構造を説明する。
図1に示すように、この電気掃除機11は、排気口12を有する筐体13と、筐体13内に収納された電動送風機14と、筐体13の前部側に離脱可能に装着される集塵装置15と、筐体13の後部側に離脱可能に装着されるバッテリ16とを備える。
図1に示すように、筐体13は、前端に吸引口17を有する吸引管部18と、後部に設けられたハンドル19と、吸引管部18とハンドル19との間に設けられ電動送風機14を収納する電気部品収納部111と、ハンドル19の上部に設けられた操作スイッチ部112とを備える。
図1に示す電気掃除機11は、図示しない延長管および吸込口体を備えてもよい。この場合、電気掃除機11の吸引管部18の吸引口17に延長管を介して吸込口体を接続するとスティックタイプとして使用可能であり、吸引口17に直接吸込口体を接続するとハンディタイプとして使用可能である。
図1に示すように、筐体13において、吸引管部18の下端および電気部品収納部111の前端に沿った部分が集塵装置15を装着する集塵装置装着部113となっている。この集塵装置装着部113は、吸引管部18の下端に設けられた空気流出口114と、電気部品収納部111の前端に設けられた空気流入口115とを有する。吸引管部18の吸引口17と空気流出口114とは連通している。
図2に示すように、筐体13の外面は、上面21と、上面21の両側に配置される一側面としての右側面22および他側面としての左側面23を含む。本実施形態の場合、電動送風機14の軸心Pの方向(前後方向)から見て、筐体13は、上面21から下方に向かうにつれて左右方向の幅が広くなる略逆V字形の横断面形状を有しており、左右方向の幅の最も広い電気部品収納部111の下側がバッテリ16を装着するバッテリ装着部24となっている。
図1に示すように、電気部品収納部111の右側面22は、緩やかに外側へ膨らむ凸状外面117を前側に有すると共に、緩やかに内側へ窪んだ凹状外面118を後側に有し、凸状外面117と凹状外面118との境界は段差となっている。さらに、凸状外面117および凹状外面118にはそれぞれ複数の小孔状の排気口12が形成されている。複数の排気口12と電気部品収納部111の内部空間とは連通している。
図1に示すように、集塵装置15は、集塵容器119と、集塵容器119に離脱可能に装着されるフィルタ部120とを備えたサイクロン方式の集塵装置である。フィルタ部120は、集塵容器119内に配置されるメッシュ状の内筒部121と、フィルタ本体(不図示)とを有している。図1中の点線矢印は、電気掃除機11の内部における空気の流れを示している。この集塵装置15が筐体13の集塵装置装着部113に装着された状態において、集塵容器119の周囲部の上端が吸引管部18の下端に沿い、フィルタ部120の後端が電気部品収納部111の前端に沿う。集塵容器119の周囲部の一部には、筐体13の吸引管部18の空気流出口114と気密に接続する空気導入口(不図示)が設けられている。フィルタ部120の後端には、筐体13の電気部品収納部111の空気流入口115と気密に接続する空気排出口(不図示)が設けられている。
図1に示すように、この電気掃除機11では、清掃の際に電動送風機14が駆動して吸引力が発生すると、ダストを含む空気が、吸引口17から吸引管部18内に流入する。ダストを含む空気は、吸引管部18内から空気流出口114および空気導入口(不図示)を通って集塵容器119内に流入し、比較的大きな第1のダストが集塵容器119内を旋回し容器底部に溜まる。第1のダストよりも小さい第2のダストの一部は、メッシュ状の内筒部121にて捕捉され、第2のダストの残部は内筒部121を通過した後にフィルタ本体(不図示)にて捕捉される。これにより、第2のダストが除去された空気が、フィルタ本体を通過し、空気排出口(不図示)および空気流入口115を通って筐体13の電気部品収納部111内の電動送風機14に流入し、電動送風機14の内部を通過した空気は電気部品収納部111内の電動送風機14の周囲から後方に亘るスペースに流入して複数の排気口12から外部右方向へ排出する。図1において、矢印Aは排気を示している。
図1に示す電気掃除機11の動作は、複数の排気口12から空気が直接外部へ排出する通常モードでの動作である。
図3は第1実施形態の電気掃除機の静音モードを示す部分的な斜視図である。本実施形態の場合、図3に示すように、電気掃除機11は筐体13の外面に着脱可能な吸音部31をさらに備えている。
この吸音部31は、筐体13の外側から複数の排気口12(図1参照)を覆うまたは開放させるものである。この電気掃除機11では、吸音部31を筐体13の右側面22に装着して複数の排気口12のすべてが覆われるように筐体13に装着させた装着状態のときに静音モードとなり、吸音部31を筐体13から取り外して複数の排気口12を開放した開放状態のときに通常モードとなる。
図4は第1実施形態の電気掃除機の吸音部を裏側から見た図である。図5は図4の吸音部を表側から見た図である。図6は第1実施形態の電気掃除機における吸音部を排気口から離間させた開放状態を示す説明図である。図7は第1実施形態の電気掃除機における吸音部を排気口が覆われるように装着させた装着状態を示す説明図である。
吸音部31は、図4に示す通気可能な吸音材41と、吸音材41を保持する図5に示すホルダ51とを有する。図4に示す吸音材41には、通気性および柔軟性を有する多孔質(連続気泡)の素材を使用可能であり、例えば、発泡樹脂または発泡ゴムが好適である。その他に、起毛布、織物、不織布、綿等の繊維素材を1層または複数層に重ねて吸音材41として用いてもよい。本実施形態の場合、発泡ウレタンを吸音材41として用いている。
図6に示すように、ホルダ51は、吸音材41と接する内面61と、内面61と略平行な外面62と、内面61から外面62まで貫通する(吸音材41に向かって開口する)複数のホルダ排気口52とを有する。図3に示すように、ホルダ51は、筐体13の右側面22に取り付け可能なように、右側面22の凸状外面117に対して吸音材41を介して対向する前側部分32と、右側面22の凹状外面118に対して吸音材41を介して対向する後側部分33とを有する。
図5に示すように、ホルダ51は、前側部分32の前端に設けられたホルダ側係止部53(以下、ホルダ側前端係止部53という)と、後側部分33の後端に設けられた図4に示すホルダ側係止部54(以下、ホルダ側後端係止部54という)とを有する。図4と図5に示すように、ホルダ側前端係止部53は前側部分32に対して吸音材41側へ屈曲しており、ホルダ側後端係止部54は後側部分33に対して吸音材41を抱え込むように屈曲している。
一方、図3に示すように、吸音部31が装着される筐体13は、電気部品収納部111の前端における右側面22の近傍に設けられた図示しない筐体側係止部(以下、筐体側前端係止部という)と、電気部品収納部111の後端における右側面22の近傍に設けられた図示しない筐体側係止部(以下、筐体側後端係止部という)とを有している。筐体13の右側面22に吸音部31を装着した状態において、ホルダ側前端係止部53(図4参照)と筐体側前端係止部(不図示)とが互いに係止し、かつ、ホルダ側後端係止部54と筐体側後端係止部(不図示)とが互いに係止する。装着の際、先にホルダ側前端係止部53(図4参照)を筐体側前端係止部(不図示)に係止し、この前側の係止部分を支点としてホルダ51の後側を揺動させてホルダ側後端係止部54を筐体側後端係止部(不図示)に係止するという手順で容易に装着を完了させることができる。図3に示すように、ホルダ51は、ホルダ側後端係止部54(図4参照)に対して後側へ屈曲する小片36を有しており、小片36を指Fで押さえてホルダ側後端係止部54を筐体側後端係止部(不図示)に係止することができる。
図6に示すように、吸音材41は、ホルダ51の内面61に接着剤または両面テープにて貼り付けられている。この場合、吸音材41の通気性(特に、吸音材41からホルダ排気口52へ抜ける方向の通気性)が十分確保されるように接着面積、接着箇所等を考慮することが望ましい。図5に示すホルダ51の前側部分32の内面と後側部分33の内面との境界には後側部分33の内面が盛り上がるような段差があり、この段差が反映されるよう図4に示す吸音材41にも段差42が設けられて吸音材41の後側部分が盛り上がっている。
図3に示すように、吸音部31を筐体13の右側面22に装着すると、図7に示すように吸音材41が右側面22に密着し、右側面22のすべての排気口12が吸音材41によって覆われる。このように、本実施形態によれば、吸音部31は、図7に示すように複数の排気口12から排出されるすべての排気Aを吸音材41に通して外部に排出させるように吸音材41にてすべての排気口12が覆われる装着状態に切り替えることが可能である。さらに、図6に示すように、複数の排気口12からの排気Aを直接外部に排出させるように吸音部31を筐体13の右側面22から取り外して吸音材41を複数の排気口12から離間させる開放状態に切り替えることが可能である。
図3に示すように、筐体13の右側面22に吸音部31を装着した静音モードにおいて、右側面22の凸状外面117と凹状外面118にはそれぞれ吸音材41が密着してすべての排気口12(図7参照)が覆われている。この静音モードでは、吸音材41の周囲における上端と下端はホルダ51にて覆われておらず外部に開放している。電気掃除機11を静音モードで駆動すると、複数の排気口12からのすべての排気Aは吸音材41を通過する。吸音材41を通過する排気のうち、一部の排気A1はホルダ51の複数のホルダ排気口52を通って外部へ排出可能である。他の一部の排気A2は吸音材41を通過し、ホルダ51の開放した上端から外部に排出可能である。さらに他の一部の排気A3は吸音材41を通過し、ホルダ51の開放した下端から外部に排出可能である。
本実施形態によれば、すべての排気Aを吸音材41に通して外部に排出するため、排気と一緒に漏れる騒音を効果的に抑制することができる。さらに、静音モードでは吸音材41を通過する排気A1、A2、A3を異なる複数の方向に分散させて外部に排出するため、静音モードでの排気A1、A2、A3の風速は通常モードでの排気A(図1、図6参照)の風速よりも低下する。この結果、塵埃の巻き上がりが抑制されると共に、排気がユーザの体に当たる不快感が緩和される。静音モードは、例えば、夜間に騒音を抑えながら室内を局所的に清掃する場合に適している。
静音モードから通常モードへの切り替えは、図3に示す吸音部31を筐体13から取り外すことにより簡単に行うことができる。この際、吸音部31を筐体13へ装着するときと逆の手順で取り外す。通常モードは、静音モードよりも騒音は大きいが吸引力が高いため、例えば、昼間に室内の広い面積を高い清掃度で清掃する場合に適している。
図7に示すように、本実施形態では、ホルダ51によって吸音材41が右側面22側へ押さえつけられて厚みが半分程度となるまで圧縮しているが、吸音材41はほとんど圧縮しないように右側面22に軽く接触してもよい。ただし、この場合でも、吸音材41は右側面22に密着している。圧縮することにより、圧縮前と比べて吸音材41の内部の空隙率が低下して吸音材41の通気度合いが変化する(通気度合いが低下する)ため、所望の通気度合いが得られるように吸音材41の圧縮度合いを実験などを行って、事前に設定することが好ましい。
(第1実施形態の変形例)
図8は第1実施形態の変形例における排気口から吸音部を離間させた開放状態を示す説明図である。図9は第1実施形態の変形例における排気口に吸音部を装着させた装着状態を示す説明図である。図8と図9において、図6と図7中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図8に示すように、この変形例では、吸音部81におけるホルダ82の構成が第1実施形態とは異なっており、その他の構成は概ね第1実施形態と同様である。以下、変形例における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図8に示すように、ホルダ82は、その内面61の複数のホルダ側係止部83を有している。各ホルダ側係止部83は、先端に爪を有する一対の係止爪84をそれぞれ有する。一対の係止爪84は隙間を挟んで互いに近接している。本実施形態の場合、ホルダ82の内面61の四隅にホルダ側係止部83が配置されている。これら4つのホルダ側係止部83は、筐体13の右側面22の複数の排気口12のうちの四隅に配置された排気口12に対応する。さらに、4つのホルダ側係止部83は、吸音材41を貫通しており、各対の係止爪84の先端の爪によって吸音材41が抜けないように押さえている。なお、ホルダ側係止部83の数および配置は特に限定されない。
図9に示すように、筐体13の右側面22に吸音部81を装着した静音モードにおいて、吸音部81の4つのホルダ側係止部83が4つの排気口12に係止している。装着の際、1つのホルダ側係止部83について着目すると、一対の係止爪84の先端の爪が排気口12に挿入されると、一対の係止爪84は互いに接近する方向に弾性変形し、一対の係止爪84の先端の爪が排気口12を通過すると一対の係止爪84は元の位置に戻り、一対の係止爪84の先端の爪が排気口12の周囲部に係止する。他の3つのホルダ側係止部83についても同様である。この場合、右側面22を有する筐体13の略厚み分の寸法で吸音材41が圧縮する。
この変形例の場合も、第1実施形態と同様に、静音モードでは筐体13の右側面22のすべての排気口12からの排気Aが吸音材41の内部に流入し、異なる複数の方向に排気A1、A2、A3が分散しながら吸音材41を通過して外部に排出されるため、騒音が低減される。
静音モードから通常モードへの切り替えは、吸音部81のホルダ82を筐体13に対して引っ張って取り外す。この際、一対の係止爪84が互いに接近する方向に弾性変形してそれらの爪が各排気口12の周囲部から外れる。なお、爪が各排気口12の周囲部から外れやすいように、爪の周囲部に接する内面側にテーパを設けてもよい。
(第2実施形態)
図10は第2実施形態の電気掃除機を左右方向に沿って切断した横断面図であり、この横断面図は、後方から前方を見た場合である。なお、図10において、図2中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図10に示す第2実施形態の電気掃除機11Xは、吸音部101の構成が異なる以外は第1実施形態およびその変形例と同様に構成されている。以下、第2実施形態における第1実施形態およびその変形例とは異なる点を主に説明する。
図10に示すように、第2実施形態の電気掃除機11Xの場合、吸音部101は、筐体13の上面21、右側面22および左側面23を覆うように軸心P(前後方向)から見て略逆V字形に湾曲したホルダ102と、ホルダ102の凹曲面状の内面105に沿って設けられた吸音材103とを有する。
ホルダ102における筐体13の右側面22に対向する右側部分と左側面23に対向する左側部分には複数のホルダ排気口104が設けられている。吸音材103は、ホルダ102の内面に接着剤または両面テープにて接着されている。
図10に示す電気掃除機11Xの静音モードにおいて、吸音部101は、吸音材103が筐体13の上面21、右側面22および左側面23と密着することによって装着状態を維持している。このとき、吸音材103と筐体の外面との間に摩擦抵抗が作用しているため、吸音部101が筐体13から不意に外れないようになっている。この場合、筐体13の右側面22および左側面23の一部(例えば、ホルダ排気口104の近傍位置)に微小突起(筐体側係止部)を設けることによって、微小突起に吸音材103が軽く引っ掛かるようにしてもよい。この場合、吸音材103がホルダ側係止部を兼用することになる。なお、吸音部101を筐体13にしっかりと固定するために、筐体13に筐体側係止部を設け、ホルダ102に筐体側係止部と係脱可能なホルダ側係止部を設けてもよい。静音モードから通常モードへの切り替えは、吸音部101のホルダ102を掴んで筐体13から吸音部101を上方へ取り外すことにより行うことができる。逆に、通常モードから静音モードへの切り替えは、吸音部101の幅の広い下端の開放部分(吸音材103の右側端部と左側端部の間)を筐体13に上面21側から嵌め込んで吸音部101を装着することにより行うことができる。
図10に示すように、電気掃除機11Xの静音モードにおいて、筐体13のすべての排気口12は吸音部101の吸音材103によって覆われている。この静音モードでは、ホルダ101の右側部分の下端、左側部分の下端、ホルダ102の右側部分におけるホルダ排気口104近傍の前端および後端、ホルダ102の左側部分におけるホルダ排気口104近傍の前端および後端は、開放している。そのため、吸音材103の右側部分の下端と前端と後端、および、吸音材103の左側部分の下端と前端と後端は、ホルダ102にて覆われておらず外部に開放している。電気掃除機11Xを静音モードで駆動すると、複数の排気口12からのすべての排気Aは吸音材103を通過する。吸音材103を通過する排気のうち、一部の排気A1はホルダ102の右側部分の複数のホルダ排気口104を通って外部へ排出可能であり、他の一部の排気A3は吸音材41の右側の開放した下端から外部に排出可能であり、さらに他の一部の排気A2は右側面22から左側面23の方へホルダ102の内面105に沿って流れて吸音材41の左側の開放した下端からまたは左側のホルダ排気口104を通って外部に排出可能である。さらに、図示しないが、吸音材103の開放した前端または後端からも一部の排気が外部へ排出可能である。
第2実施形態の場合、排気の吸音材103に対する通過距離を長くすることができるため、騒音をより低減することができる。さらに、電動送風機14の駆動音は筐体13を透過して外部に放出される場合があるが、吸音部101にて筐体13の上面21、右側面22および左側面23が覆われているため(筐体13と吸音部101とで二重壁構造を形成しているため)電動送風機14の駆動音の外部への放出を抑制することができる。
(第2実施形態の変形例1)
第2実施形態の電気掃除機11X(図10参照)において、吸音材103は複数箇所に配置されてもよい。例えば、左右のホルダ排気口104に対向する箇所および筐体13の上面21に対向する箇所の3箇所に吸音材103を配置し、それら以外の箇所は空洞にしてもよい。
(第2実施形態の変形例2)
第2実施形態の電気掃除機11X(図10参照)において、ホルダ102の左側または右側の複数のホルダ排気口104を省略してもよく、あるいは複数のホルダ排気口104をホルダ101の全体に設けてもよい。あるいは、ホルダ102の右側の複数のホルダ排気口104を省略するとともに、ホルダ102の前端と後端、及び、ホルダ102の右側部分の下端が閉じているようにしてもよい。この場合、複数の排気口104からのすべての排気Aは吸音材103を通過し、ホルダ102の左側部分の下端、または、左側のホルダ排気口104から排気される。そのため、排気Aが吸音材103の内部を長い距離通過することになり、より騒音が低減される。
この場合さらにホルダ102の左側部分の下端も閉じてもよく、そうすることですべての排気が左側のホルダ排気口104から外部に排出される。
(第3実施形態)
図11は第3実施形態の電気掃除機の通常モードを示す斜視図である。図12は第3実施形態の電気掃除機の静音モードを示す斜視図である。なお、図11と図12において、図1中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第1、第2実施形態およびそれらの変形例の電気掃除機では筐体に対して吸音部が着脱可能な別部材であるのに対して、図11と図12に示す第3実施形態の電気掃除機11Yでは筐体13に対して吸音部106に移動可能に取り付けられている点が異なる。以下、第3実施形態における第1、第2実施形態およびそれらの変形例とは異なる点を主に説明する。
第3実施形態の電気掃除機11Yの場合、吸音部106は、筐体13の外面に移動可能に取り付けられており、図11に示すように排気口12から離間する方向に移動して排気口12を開放し、図12に示すように排気口(不図示)に接近する方向に移動して排気口を覆う。本実施形態の場合、筐体13の外面に溝状ガイド部107が設けられ、かつ、溝状ガイド部107にスライド可能に係合する凸状摺接部110が吸音部106のホルダ109に設けられている。
より詳しく説明すると、図11に示すように、筐体13の凸曲面状の右側面22には複数の排気口12が設けられると共に、右側面22における複数の排気口12の前後位置に上下方向に延びる一対の溝状ガイド部107が設けられている。
吸音部106は、複数のホルダ排気口108を有する四角板状のホルダ109と、ホルダ109の内面に設けられた四角形板状の吸音材(不図示)とを有する。さらに、ホルダ109の内面における複数のホルダ排気口108の前後位置には、筐体13の一対の溝状ガイド部107に沿ってスライド可能に係合した複数の凸状摺接部110が設けられている。この構成により、吸音部106は、図11に示す複数の排気口12が開放した通常モードまたは図12に示す複数の排気口(不図示)が覆われた静音モードに切り替えることができる。なお、静音モード時において、吸音材(不図示)が右側面22に密着し、右側面22の複数の排気口12のすべてが吸音材(不図示)によって覆われる。
図11に示す電気掃除機11Yの通常モードでは、吸音部106が複数の排気口12よりも上方位置にスライド移動しており、駆動時の排気Aが複数の排気口12から直接外部へ排出可能となる。図12に示す電気掃除機11Yの静音モードでは、吸音部106が複数の排気口12を覆う下方位置にスライド移動しており、駆動時のすべての排気が複数の排気口(不図示)から吸音材(不図示)の内部に流入し、一部の排気A1はホルダ排気口108から外部に排出可能である。さらに、本実施形態の場合、筐体13の右側面22とホルダ109の外周部との間に隙間があるため、吸音部106の吸音材の周囲端面(前後および上下の端面)は外部に開放している。そのため、吸音材の内部に流入した排気のうち、他の一部の排気A2、A3、A4、A5は吸音部106の上方、下方、前方、後方に排出可能である。この場合、例えば、ホルダ109の後端にリブを設け、このリブによって吸音部106の後方への排気A5が排出しにくくすることで、ユーザの手に排気A5が当たりにくくするようにしてもよい。
本実施形態の場合、吸音部106にある程度の力を加えるとスライドさせることができるように各溝状ガイド部107と各凸状摺接部110との間に摩擦抵抗が作用するため、吸音部106を任意の上下高さ位置で維持させることができる。そのため、図11に示す騒音および吸引力が大きい通常モードと、図12に示す騒音および吸引力が小さい静音モードとの間に、中間的な中間モードを複数段階で設定することができる。例えば、複数の排気口12のうちの略半数の排気口12を吸音部106にて覆うことにより、騒音および吸引力に関して通常モードと静音モードとの中間程度に調整することができる。吸音部106の上下高さ位置を細かく調整することにより、騒音および吸引力をより細かく調整することができる。
(第4実施形態)
図11に示す第3実施形態では吸音部106を筐体13にスライド可能に一体化した場合を例示したが、筐体13の右側面22と吸音部106のホルダ109とを連結するヒンジ部を設け、筐体13の右側面22に対してホルダ109が移動可能(揺動可能)であるようにしてもよい。この場合、例えば、筐体13の右側面22における最も上の排気口12の近傍上方位置にヒンジ部を設け、静音モードでの吸音部106のホルダ109の上端をヒンジ部に連結することによって吸音部106を筐体13に一体化する。この構成によれば、静音モードから通常モードに切り替える際、ヒンジ部の軸を中心として吸音部106を上方へ揺動させて筐体13の複数の排気口12を開放させる。通常モードから静音モードへの切り替えはこの逆の動作となる。この場合、通常モードの維持および静音モードの維持のために、例えば、ある程度力を加えないと吸音部106が揺動しないようなヒンジ部を形成する。あるいは、ホルダ109を筐体13にロックするロック部を設けてもよい。
(他の実施形態)
1.前述の実施形態(変形例を含む)の電気掃除機において、吸音部のホルダに設けられた複数のホルダ排気口はすべて省略されてもよい。
2.前述の実施形態(変形例を含む)の電気掃除機において、吸音部の吸音材はホルダに接着される以外に、ホルダの内面に設けた複数の微小突起に吸音材を引っ掛けるようにしてもよい。
3.前述の実施形態(変形例を含む)の電気掃除機は、キャニスター型またはアップライト型であってもよい。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
11、11X、11Y:電気掃除機、 12:排気口、 13:筐体、 14:電動送風機、 15:集塵装置、 16:バッテリ、 17:吸引口、 18:吸引管部、 19:ハンドル、 21:上面、 22:右側面、 23:左側面、 24:バッテリ装着部、 31、81、101、106:吸音部、 32:前側部分、 33:後側部分、 36:小片、 41、103:吸音材、 42:段差、 51、82、102、109:ホルダ、 52、104、108:ホルダ排気口、 53:ホルダ側係止部(ホルダ側前端係止部)、 54:ホルダ側係止部(ホルダ側後端係止部)、 61、105:内面、 62:外面、 83:ホルダ側係止部、 84:係止爪、 107:溝状ガイド部、 110:凸状摺接部 111:電気部品収納部、 112:操作スイッチ部、 113:集塵装置装着部、 114:空気流出口、 115:空気流入口、 117:凸状外面、 118:凹状外面、 119:集塵容器、 120:フィルタ部、 121:内筒部、 A,A1,A2,A3,A4:排気、 F:指、 P:軸心

Claims (7)

  1. 排気口を有する筐体と、前記筐体内に収納された電動送風機と、前記筐体の外面に着脱可能な吸音部とを備え、
    前記吸音部は、通気可能な吸音材を有し、
    前記吸音材が前記排気口を覆うとともに前記筐体に密着するように前記吸音部を前記筐体の前記外面に装着することによって前記排気口からのすべての排気を前記吸音材に通して外部に排出させる電気掃除機。
  2. 前記吸音部は、前記吸音材を保持するホルダをさらに有し、
    前記筐体の前記外面に筐体側係止部が設けられ、かつ、前記筐体側係止部と係脱可能なホルダ側係止部が前記ホルダに設けられている、請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記筐体の前記外面が、上面と、前記上面の両側に配置される一側面および他側面とを含み、
    前記排気口は前記一側面に設けられており、
    前記ホルダは、前記一側面と前記上面と前記他側面とを覆う内面を有し、
    前記吸音材は前記ホルダの前記内面に保持されており、
    前記吸音部を前記筐体に装着した状態において、前記排気口からの排気が前記吸音材を通過しかつ前記一側面から前記他側面の方へ流れて外部へ排出可能である、請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 排気口を有する筐体と、前記筐体内に収納された電動送風機と、前記筐体の外面に移動可能に設けられた吸音部とを備え、
    前記吸音部は、通気可能な吸音材を有し、
    前記吸音材が前記排気口を覆うとともに前記筐体に密着するように前記吸音部を移動させることによって前記排気口からのすべての排気を前記吸音材に通して外部に排出させ、前記排気口を覆わないように前記吸音部を移動させることによって前記排気口からの排気を直接外部に排出させる電気掃除機。
  5. 前記吸音部は、前記吸音材を保持するホルダをさらに有し、
    前記筐体の外面にガイド部が設けられ、かつ、前記ガイド部にスライド可能に係合する摺接部が前記ホルダに設けられている、請求項4に記載の電気掃除機。
  6. 前記吸音部は、前記吸音材を保持するホルダをさらに有し、
    前記筐体の外面に対して前記ホルダを揺動可能なように前記外面と前記ホルダとを連結するヒンジ部が設けられている、請求項4に記載の電気掃除機。
  7. 前記ホルダが、前記吸音材に向かって開口するホルダ排気口を有し、
    前記吸音材が前記排気口を覆うとともに前記筐体に密着した状態において、前記排気口からの排気が前記吸音材および前記ホルダ排気口を通過して外部に排出可能である、請求項2、3、5または6に記載の電気掃除機。
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