JP2024030797A - 移載システム - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡素化し搬送台車の軽量化が図れるとともに、移載アームの移動距離を少なくして移載処理時間を短縮することを可能とする移載システムを提供すること。【解決手段】本発明の移載システムは、搬送台車によって搬送される被搬送物を収容棚に出し入れする移載システムであって、前記搬送台車は、被搬送物と係合可能で前記収容棚の収容空間内に進退可能な移載アームを有し、前記移載アームは、被搬送物の移載時移動方向の前端部近傍および後端部近傍に選択的に係合可能な係合爪部を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自動倉庫等の物品収容設備に好適な、搬送台車によって搬送される被搬送物を収容棚に出し入れする移載システムに関する。
自動倉庫等で収容物を出し入れする際に、多数の収容空間を有する収容棚に搬送台車を用いて被搬送物を搬送して出し入れするものは周知である。
自動倉庫全体の収容効率を上げるため、収容棚の収容空間が搬送台車側方の手前と奥の2列にわたって設けられ、搬送台車が手前と奥のいずれの被搬送物も出し入れ可能として搬送台車の通路スペースの比率を小さくするようにしたものも公知である(例えば特許文献1等参照。)。
特許文献1で公知の移載システムでは、搬送台車に設けられた移載アームが、収容棚の2列にわたって設けられた収容空間の奥の被搬送物を搬送台車に移動させる際には、搬送台車に設けられた移載アームが奥の被搬送物の最も遠い位置まで伸び、移載アームの先端の係止部材が奥の被搬送物における搬送台車から最も離れた面に係止するように構成されている。
特開2021-147133号公報
搬送台車に設けられた移載アームは、搬送台車の移動時の障害とならないよう搬送台車の幅内に収容可能とする必要があり、一方、2列にわたって設けられた収容空間の奥にある被搬送物を搬送台車に移載するために搬送台車の幅方向に移動し、かつ、搬送台車の幅の倍の長さまで伸びる構造とする必要がある。
このために、移載アームの移動、伸縮のための構造や、その駆動のための構造が複雑となるとともに部品点数が増えて搬送台車自体の軽量化の妨げとなっていた。
また、奥の被搬送物を搬送台車に移動させるためには、移載アームの先端の係止部材を奥まで挿入する必要があり、そのための時間が必要であった。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、構造を簡素化し搬送台車の軽量化が図れるとともに、移載アームの移動距離を少なくして移載処理時間を短縮することを可能とする移載システムを提供することを目的とするものである。
本発明の移載システムは、搬送台車によって搬送される被搬送物を収容棚に出し入れする移載システムであって、
前記搬送台車は、被搬送物と係合可能で前記収容棚の収容空間内に進退可能な移載アームを有し、
前記移載アームは、被搬送物の移載時移動方向の前端部近傍および後端部近傍に選択的に係合可能な係合爪部を有することにより、前記課題を解決するものである。
本発明の移載システムによれば、搬送台車の移載アームが被搬送物の移載時移動方向の前端部近傍および後端部近傍に選択的に係合可能として構成されていることにより、収容棚の収容空間が搬送台車側方の手前と奥の2列にわたって設けられている場合であっても、移載アームの係合爪部を被搬送物の前端部近傍に係合することと後端部近傍に係合することとを場合によって選択可能であることによって、収容棚の奥行きに対して短いストロークで被搬送物を収容棚に移載することができるので、移載アームの総移動距離を少なくして移載処理時間を短縮することができる。また、収容棚の奥行きに対する移載アームのストロークが短くなることによって移載アーム自体の長さを小さくすることができる結果、搬送台車の幅を小さく設計することが可能となるので、移載アームの伸縮のための構造の簡素化や搬送台車の小型化および軽量化を図ることができる。さらに、自動倉庫等における搬送台車の通路スペースの比率を小さくすることができて自動倉庫等における単位面積当たりの被搬送物の収容量を増やすことができる。
本発明の、被搬送物が移載トレーを有する移載システムによれば、移載トレーにコンテナを載せて運用することで、コンテナが移載アームの係合爪部によって係合することができないサイズや形状を有している場合であっても、移載トレーに移載アームの係合爪部に適合する被係合部が備えられていることによって、被搬送物を収容棚に移載することができる。すなわち、移載トレーに載せることができるコンテナであれば、そのサイズや形状が問われないため、移載対象とすることができるコンテナの選択に高い自由度が得られる。
本発明の、搬送台車の移動経路の両側方に収容棚が配置され、移載アームが搬送台車の両側方のいずれにも進退可能に構成された移載システムによれば、1つの搬送台車によって移載可能な被搬送物の収容量を増やすことができ、自動倉庫等における搬送台車の通路スペースの比率をより小さくすることができるので、自動倉庫等における被搬送物の収容効率をさらに向上させることができる。
本発明の、2本の移載アームがそれぞれ独立して進退可能に構成された移載システムによれば、一方の移載アームを伸ばすと同時に他方の移載アームを縮めることが可能となるので、2本の移載アームを時間差で被搬送物の後端部近傍および前端部近傍にそれぞれ係合させて移動させることで、移載処理時間を極めて短縮することができる。また、被搬送物の移載時移動方向を規制するガイド部材を有することによって、一方の移載アームのみを伸縮させて被搬送物の移載を行う場合であっても、移載時に被搬送物の位置ズレが生じることが抑止されるとともに向きズレが抑止されて被搬送物の姿勢を適正に維持することができる。その結果、例えば被搬送物の脱荷動作を適正な位置および姿勢で完了させられるので、この被搬送物の載荷動作時に移載アームの係合爪部を確実に移載トレーの被係合部に係合させることができて正確な移載が可能となる。
本発明の一実施形態に係る移載システムが設けられた物品収容設備の概要を示す斜視図である。 移載トレーの構成の一例を示す斜視図である。 搬送台車の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る移載システムの手前脱荷動作の一例を示す平面図である。 図4の手前脱荷動作における第1の動きを示す斜視図である。 図4の手前脱荷動作における第2の動きを示す斜視図である。 図4の手前脱荷動作における第3の動きを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る移載システムの手前載荷動作の一例を示す平面図である。 図6の手前載荷動作における第1の動きを示す斜視図である。 図6の手前載荷動作における第2の動きを示す斜視図である。 図6の手前載荷動作における第3の動きを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る移載システムの奥脱荷動作の一例を示す平面図である。 図8の奥脱荷動作における第1の動きを示す斜視図である。 図8の奥脱荷動作における第2の動きを示す斜視図である。 図8の奥脱荷動作における第3の動きを示す斜視図である。 図8の奥脱荷動作における第4の動きを示す斜視図である。 図8の奥脱荷動作における第5の動きを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る移載システムの奥脱荷動作の別の例を示す平面図である。 図10の奥脱荷動作における第1の動きを示す斜視図である。 図10の奥脱荷動作における第2の動きを示す斜視図である。 図10の奥脱荷動作における第3の動きを示す斜視図である。 図10の奥脱荷動作における第4の動きを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る移載システムの奥載荷動作の一例を示す平面図である。 図12の奥載荷動作における第1の動きを示す斜視図である。 図12の奥載荷動作における第2の動きを示す斜視図である。 図12の奥載荷動作における第3の動きを示す斜視図である。 図12の奥載荷動作における第4の動きを示す斜視図である。 図12の奥載荷動作における第5の動きを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る移載システムの奥載荷動作の別の例を示す平面図である。 図14の奥載荷動作における第1の動きを示す斜視図である。 図14の奥載荷動作における第2の動きを示す斜視図である。 図14の奥載荷動作における第3の動きを示す斜視図である。 図14の奥載荷動作における第4の動きを示す斜視図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る移載システムについて、図面に基づいて説明する。
本発明の移載システムは、倉庫等の物品収容設備において、搬送台車によって搬送される被搬送物を収容棚に出し入れするシステムであり、自動倉庫等に好ましく適用することができる。
本実施形態に係る物品収容設備100には、図1に示すように、被搬送物Wを直線状の移動経路に沿って台車搬送方向Yに搬送する搬送台車120と、台車搬送方向Yに交差する被搬送物Wの移載時移動方向Xに沿って手前と奥に2つの被搬送物Wを並べて収容可能な収容空間を備えた収容棚110とが備えられている。
本実施形態においては、一対の収容棚110が、搬送台車120の移動経路の両側方に線対称に配置されている。すなわち、搬送台車120の移動経路を挟んだ両側方(右側方および左側方)に一対の収容棚110が互いに線対称に配置されている。
本明細書において、移載時移動方向Xは、搬送台車120によって収容棚110の収容空間に対して被搬送物Wを出し入れする方向であり、移載時移動方向Xは、水平面において台車搬送方向Yに対して平面視で直交する方向とされている。また、台車搬送方向Yは、物品収容設備100内における一の収容階層において搬送台車120が移動する方向である。また、移動経路の右側方および左側方とは、搬送台車120が移動経路の一端から他端に向かう場合の右側および左側をいう。
物品収容設備100内においては、XY平面に沿った一の収容階層において1または複数の収容棚110が配設されている。また、物品収容設備100は、上下方向に積重される複数の収容階層を有し、各収容階層に1または複数の収容棚110が配設された構成とされていてもよい。複数の収容階層を有する場合においては、各収容階層における収容棚110に対して、例えばスタッカークレーンなどを用いて同一の搬送台車120によって被搬送物Wの移載が行われる構成とされていてもよく、各収容階層の収容棚110に対して、互いに異なる搬送台車120によって被搬送物Wの移載が行われる構成とされていてもよい。また、物品収容設備100は、一の収容階層に、搬送台車120およびこの搬送台車120により被搬送物Wを収容可能な収容棚110よりなる物品収容ユニットが複数、配置された構成とすることもできる。
本実施形態に係る物品収容設備100においては、複数(図1においては4つ)の収容棚110が台車搬送方向Yに並設されて構成された収容棚列が2列、搬送台車120の移動経路を挟んだ両側方に互いに線対称となるように配置されている。
台車搬送方向Yに並設された複数の収容棚110は、互いに連結され、あるいは、一体化されて収容棚列を構成している。収容棚列は、XY平面に沿って設けられる矩形枠113よりなる。矩形枠113は、台車搬送方向Yに沿って平行に伸びるとともに互いに離間する2本の梁114,114と、矩形枠113を各収容棚110に区画するよう移載時移動方向Xと平行に延びて両梁114,114を結ぶ複数の区画部材115よりなる。
区画部材115は、台車搬送方向Yに隣接する2つの収容棚110を区画するものであり、一方の収容棚110における前方側のガイドレール115Aと、これの台車搬送方向Yの前方側に隣接する収容棚110における後方側のガイドレール115Bとが連結部115Cによって一体的に形成されて構成されている。収容棚列における台車搬送方向Yの前方端の区画部材115においてはガイドレール115Aのみを有して構成されていればよく、後方端の区画部材115においてはガイドレール115Bのみを有して構成されていればよい。
ガイドレール115A,115Bは、被搬送物Wの下方を支持する収容空間の台車搬送方向Y内方に突出する支持板と、この支持板から上方に垂設された、被搬送物Wの台車搬送方向Y方向のズレを規制する規制壁を有する、断面L字状のガイド部材である。
1つの収容棚110は、2本の梁114,114と、2本のガイドレール115A,115Bとによって枠状に形成されており、2本のガイドレール115A,115Bは、収容棚110に対してその収容空間の移載時移動方向Xの両側縁にそれぞれ配置された状態とされている。
梁114,114の上面は、ガイドレール115の支持板の上面と略同等のレベル位置とされている。また、搬送台車120の移動経路から遠い奥側の梁114上であってガイドレール115A,115Bの搬送台車120の移動経路から最も遠い外端には、被搬送物Wの収容空間からのはみ出しを防止するために、台車搬送方向Yに沿って延びる状態に支持板から上方に突出する突き当て板118が設けられている。
また、台車搬送方向Yから近い手前側の梁114の下方には、搬送台車120を台車搬送方向Yに走行させるための走行レール117が、手前側の梁114と連続して移載時移動方向Xの手前側に突出するように設けられている。
矩形枠113は、搬送台車120の台車搬送方向Yに沿った移動が阻害されない状態に配置されている。
矩形枠113の上方は開放されており、2本の梁114,114および隣接して対向する2本のガイドレール115A,115Bによって囲繞された領域の上方空間が各収容棚110の収容空間とされる。一の収容棚110の収容空間は、移載時移動方向Xの搬送台車120側方の手前と奥の2列にわたって形成されている。すなわち、一の収容棚110の収容空間においては、手前収容位置P1および奥収容位置P2にそれぞれ被搬送物Wを同時に収容させておくことができる。
本実施形態においては、搬送台車120によって直接的に移載される、すなわち搬送台車120の移載アーム130,140に接触する被搬送物Wは、各種コンテナ等の収容物を載置することができる移載トレー150とされる。
移載トレー150は、図2に示すように、収容物を載置することができる平板状凹所151と、平板状凹所151の全周縁を囲う略矩形枠状の土手部152とが一体的に形成されて構成されている。
土手部152の四隅には、後記に詳述する移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142が係合可能な被係合部153a,153b,153c,153dが形成されている。具体的には、台車搬送方向Yの前方側(図2において左下側)においてそれぞれ移載時移動方向Xの前端部近傍および後端部近傍の2隅に形成された153a,153bは、前方側の移載アーム130の係合爪部131,132が係合可能な被係合部153a,153bがそれぞれ形成されている。移載時移動方向Xの前端部に形成された被係合部153aには、前方側の移載アーム130の先端側に形成された係合爪部131,132が選択的に係合可能であり、移載時移動方向Xの後端部に形成された被係合部153bには、前方側の移載アーム130の係合爪部131のみが係合可能である。また、台車搬送方向Yの後方側(図2において右上側)においてそれぞれ移載時移動方向Xの前端部近傍および後端部近傍の2隅に形成された153c,153dは、後方側の移載アーム140の係合爪部141,142が係合可能な被係合部153c,153dがそれぞれ形成されている。移載時移動方向Xの前端部に形成された被係合部153cには、前方側の移載アーム140の先端側に形成された係合爪部141,142が選択的に係合可能であり、移載時移動方向Xの後端部に形成された被係合部153dには、前方側の移載アーム140の係合爪部141のみが係合可能である。
移載トレー150の台車搬送方向Yの前方側の前端部および後端部に係る被係合部153a,153bは、台車搬送方向Yの前方側および上方側が開放されるとともに、他の3側方が閉塞された形状の凹部よりなる。
移載トレー150の台車搬送方向Yの後方側の前端部および後端部に係る被係合部153c,153dは、前方側の前端部に係る被係合部153a,153bと移載トレー150の移載時移動方向Xの中心線に線対称となる形状を有し、台車搬送方向Yの後方側および上方側が開放されるとともに、他の3側方が閉塞された形状の凹部よりなる。
本明細書において、台車搬送方向Yの前方側とは、搬送台車120が移動経路の一端から他端に向かう側をいい、台車搬送方向Yの後方側とは、その逆側をいう。
なお、移載トレー150は、移載時移動方向Xに沿った中心線に線対称、かつ、台車搬送方向Yに沿った中心線に線対称な形状を有する。これにより、移動経路の右側方および左側方のいずれの収容棚列の収容棚110においても、左右および奥手前の別を識別することなしに使用することができる。図2に示す移載トレー150は、左側の収容棚110で使用する場合に対応する符号を付している。
移載トレー150の平板状凹所151には、樹脂製のコンテナ等の収容物を載置することができる。平板状凹所151に載置可能であればコンテナ等の収容物のサイズや形状は問わず、移載トレー150の移載に伴ってコンテナ等の収容物を収容空間に移載することができる。平板状凹所151には、通常、商品を収容したコンテナ等を載置するが、平板状凹所151に商品をそのまま載置して収容空間に移載してもよい。
搬送台車120は、移動経路に沿って台車搬送方向Yに被搬送物Wを搬送する機能と、移載時移動方向Xに沿って被搬送物Wを移動させて当該被搬送物Wを収容空間に対して移載する機能とを有する。換言すると、搬送台車120は、被搬送物Wを、移載時移動方向Xおよび台車搬送方向Yによる特定のXY座標で表される収容位置に脱荷することができ、また、特定のXY座標で表される収容位置にある被搬送物Wを、搬送台車120上に載荷することができる。
搬送台車120は、矩形枠113の走行レール117に支持されてこの走行レール117上を走行することによって、移動経路に沿って被搬送物Wを台車搬送方向Yに移動する台車本体121と、被搬送物W(移載トレー150)と係合可能で収容棚110の収容空間内に進退させることにより、被搬送物Wを移載時移動方向Xに移動する、2本の移載アーム130,140とを有する。
台車本体121は、被搬送物Wを載置することができる載置部122と、載置部122における台車搬送方向Yの後方側に設けられた駆動部123と、載置部122における移動経路の右側方および左側方において、それぞれ矩形枠113の走行レール117に支持されてこの走行レール117上を走行する走行部124,124と、を有する。
駆動部123には、駆動源(図示せず)と、走行部124による移動経路に沿った台車搬送方向Yへの移動および移載アーム130,140の伸縮を制御する制御部(図示せず)が備えられている。
走行部124は、複数の車輪125と、これらの車輪125を軸支する台車搬送方向Yに沿って延びる支持板126とにより構成されている。
移載アーム130,140は、移載時移動方向Xに伸縮して収容空間に対して進退可能なものであり、移載時移動方向Xに被搬送物Wを移動させて収容棚110の収容空間に対して被搬送物Wを出し入れする移載動作(脱荷動作および載荷動作)を行うものである。移載アーム130,140は、台車本体121の載置部122に対して台車搬送方向Yの前方側および後方側にそれぞれ備えられている。
前方側の移載アーム130は、駆動部123の台車搬送方向Yの前方側の側縁部に固定され、駆動部123の載置面から垂立するとともに移載時移動方向Xに沿って延びる固定柵133と、固定柵133に対して移載時移動方向Xに移動自在に支持された手前アーム134と、手前アーム134に対して移載時移動方向Xに相対的に移動自在に支持された奥アーム135とよりなる。手前アーム134および奥アーム135は、いずれも、移載時移動方向Xに沿って移動経路の右側方にも左側方にも相対移動が可能に構成されている。これにより、移動経路の右側方の収容棚110および左側方の収容棚110のいずれの収容空間に対しても、被搬送物Wの移載を行うことができる。
移載アーム130は、手前アーム134が固定柵133に対して移載時移動方向Xの一方(例えば左側方)に移動すると共に、奥アーム135が移載時移動方向Xの同じ一方(左側方)に相対移動することにより、移載時移動方向Xの一方(左側方)に伸ばすことができる。一方、移載アーム130は、一方に伸ばした状態から、奥アーム135が手前アーム134に対して移載時移動方向Xの他方(右側方)に移動すると共に、手前アーム134が移載時移動方向Xの同じ他方(右側方)に相対移動することにより、移載時移動方向Xの他方(右側方)に縮めることができる。
固定柵133、手前アーム134および奥アーム135は、いずれもが、移載時移動方向Xに沿った台車本体121の幅よりも短い長さとされている。
また、前方側の移載アーム130は、奥アーム135の移載時移動方向Xの両端に係合爪部131,132(図4等参照)が各々形成されており、奥アーム135の移動に伴って移載時移動方向Xに沿って移動するように構成されている。移載アーム130が移動経路の左側方に伸ばす場合には、係合爪部131,132のうち、相対的に左側方に配置された係合爪部131が奥端側の係合爪部として機能するとともに相対的に右側方に配置された係合爪部132が基端側の係合爪部として機能する。一方、移動経路の右側方に伸ばす場合には、相対的に右側方に配置された係合爪部132が奥端側の係合爪部として機能するとともに相対的に左側方に配置された係合爪部131が基端側の係合爪部として機能する。
係合爪部131,132は、移載アーム130の長手方向を軸として回転自在に移載アーム130の奥アーム135に支持されており、移載アーム130から上方に突出する非係合状態と、前方側の移載アーム130の長手方向を中心に台車搬送方向Yの後方側に突出する係合状態とに状態変更されるように構成されている。非係合状態から係合状態への変更においては、係合爪部131,132は、移載アーム130の長手方向を中心に台車搬送方向Yの後方側に約90°回転される。
そして、前方側の移載アーム130の奥端側の係合爪部(131または132)は、移載トレー150の前方側の前端部の被係合部(以下、「前方前端被係合部」ともいう。)153aおよび後端部の被係合部(以下、「前方後端被係合部」ともいう。)153bに選択的に係合することができるものとされている。奥端側の係合爪部(131または132)が前方後端被係合部153bに係合する場合には、同時に基端側の係合爪部(131または132)が前方前端被係合部153aに係合する。
後方側の移載アーム140は、前方側の移載アーム130と移載時移動方向Xの中心面に対して面対称となる構造を有し、前方側の移載アーム130と面対称となるように駆動部123の台車搬送方向Yの後方側の側縁部に設けられている。
具体的には、後方側の移載アーム140は、駆動部123の台車搬送方向Yの後方側の側縁部に固定され、駆動部123の載置面から垂立するとともに移載時移動方向Xに沿って延びる固定柵143と、固定柵143に対して移載時移動方向Xに移動自在に支持された手前アーム144と、手前アーム144に対して移載時移動方向Xに相対的に移動自在に支持された奥アーム145とよりなる。手前アーム144および奥アーム145は、いずれも、移載時移動方向Xに沿って移動経路の右側方にも左側方にも相対移動が可能に構成されている。これにより、移動経路の右側方の収容棚110および左側方の収容棚110のいずれの収容空間に対しても、被搬送物Wの移載を行うことができる。
移載アーム140は、手前アーム144が固定柵143に対して移載時移動方向Xの一方(例えば左側方)に移動すると共に、奥アーム145が移載時移動方向Xの同じ一方(左側方)に相対移動することにより、移載時移動方向Xの一方(左側方)に伸ばすことができる。一方、移載アーム140は、一方に伸ばした状態から、奥アーム145が手前アーム144に対して移載時移動方向Xの他方(右側方)に移動すると共に、手前アーム144が移載時移動方向Xの同じ他方(右側方)に相対移動することにより、移載時移動方向Xの他方(右側方)に縮めることができる。
固定柵143、手前アーム144および奥アーム145は、いずれもが、移載時移動方向Xに沿った台車本体121の幅よりも短い長さとされている。
また、後方側の移載アーム140は、奥アーム145の移載時移動方向Xの両端に係合爪部141,142が各々形成されており、奥アーム145の移動に伴って移載時移動方向Xに沿って移動するように構成されている。移載アーム140が移動経路の左側方に伸ばす場合には、係合爪部141,142のうち、相対的に左側方に配置された係合爪部141が奥端側の係合爪部として機能するとともに相対的に右側方に配置された係合爪部142が基端側の係合爪部として機能する。一方、移動経路の右側方に伸ばす場合には、相対的に右側方に配置された係合爪部142が奥端側の係合爪部として機能するとともに相対的に左側方に配置された係合爪部141が基端側の係合爪部として機能する。
係合爪部141,142は、移載アーム140の長手方向を軸として回転自在に移載アーム140の奥アーム145に支持されており、移載アーム140から上方に突出する非係合状態と、後方側の移載アーム140の長手方向を中心に台車搬送方向Yの後方側に突出する係合状態とに状態変更されるように構成されている。非係合状態から係合状態への変更においては、係合爪部141,142は、移載アーム140の長手方向を中心に台車搬送方向Yの後方側に約90°回転される。
そして、後方側の移載アーム140の奥端側の係合爪部(141または142)は、移載トレー150の後方側の前端部の被係合部(以下、「後方前端被係合部」ともいう。)153cおよび後端部の被係合部(以下、「後方後端被係合部」ともいう。)153dに選択的に係合することができるものとされている。奥端側の係合爪部(141または142)が後方後端被係合部153dに係合する場合には、同時に基端側の係合爪部(141または142)が後方前端被係合部153cに係合する。
前方側の移載アーム130および後方側の移載アーム140は、移載時移動方向Xに沿って互いに平行に、かつ、これらの両移載アーム130,140間に移載トレー150を挿入可能な間隙が存在する状態に互いに離間して、設けられている。すなわち、両移載アーム130,140は、移載トレー150の両側縁に沿って、土手部152の前方側および後方側の側縁部からわずかに離間した状態で進退可能に配置されている。
移載アーム130,140は、それぞれ独立して伸縮可能に構成されている。
また、移載アーム130,140は、移載時移動方向Xに沿って、搬送台車120の移動経路の両側方(右側方および左側方)のいずれの方向にも伸縮可能に構成されている。このように構成されていることにより、一の搬送台車120によって、移動経路の右側方の収容棚列および左側方の収容棚列のいずれの収容棚110の収容空間に対しても被搬送物Wを移載することができる。
以下、本発明の移載システムにおける移載動作について説明する。
図4および図5a~図5cは、搬送台車120によって搬送してきた被搬送物Wを、収容対象である収容棚110の収容空間の手前側の位置(手前収容位置P1)に載置する手前脱荷動作を示している。なお、図4および図5a~図5cにおいては、搬送台車120の移動経路の左側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作を説明しているが、搬送台車120の右側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作も、搬送台車120の移載アーム130,140が左右対称に動作して、係合爪部132および係合爪部142が各々奥端側の係合爪部として機能するとともに係合爪部131および係合爪部141が各々基端側の係合爪部として機能すること以外は、同様にして行うことができる。
手前脱荷動作においては、まず、図4(a)および図5aに示すように、移載トレー150(被搬送物W)が載置部122に載置されて保持された状態の搬送台車120が、台車搬送方向Yに沿って移動され、所定の収容棚110に位置合わせされた状態で停止する。このとき、移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142は、それぞれ、移載トレー150の前方後端被係合部153b、前方前端被係合部153a、後方後端被係合部153d、および、後方前端被係合部153cに係合されている。
次いで、図4(b)および図5bに示すように、移載アーム130,140を、先端側の係合爪部131,141が収容空間内における手前収容位置P1の奥端近傍に位置するまで移載時移動方向Xに沿って伸ばす。これにより、移載トレー150が手前収容位置P1に移動される。そして、移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142の係合を解除することにより、移載トレー150が手前収容位置P1に載置される。
さらに、図4(c)および図5cに示すように、移載アーム130,140を搬送台車120に収容される初期位置まで縮めることにより、手前脱荷動作が完了する。
上記の手前脱荷動作は、移載アーム130,140のうちのいずれか一方を上記と同様の手順で伸縮する片引きによっても行うことができる。移載アーム130,140のうちの伸縮させない他方は、搬送台車120に収容される初期位置に停止している。この片引きによって移載動作を行う場合には、収容棚110にガイドレール115A,115Bが備えられていることが好ましい。一方の移載アーム130によって移載トレー150が移載時移動方向Xに移動される際、両側縁のガイドレール115A,115Bによって移載トレー150の姿勢が規制されながら案内され、移載トレー150に位置ズレが生じることが防止される。
図6および図7a~図7cは、収容対象である収容棚110の収容空間の手前側の位置(手前収容位置P1)に載置されている被搬送物Wを搬送台車120に積み込む、手前載荷動作を示している。なお、図6および図7a~図7cにおいては、搬送台車120の移動経路の左側方に配置された収容棚110に対する載荷動作を説明しているが、搬送台車120の右側方に配置された収容棚110に対する載荷動作も、搬送台車120の移載アーム130,140が左右対称に動作して、係合爪部132および係合爪部142が各々奥端側の係合爪部として機能するとともに係合爪部131および係合爪部141が各々基端側の係合爪部として機能すること以外は、同様にして行うことができる。
手前載荷動作においては、まず、図6(a)および図7aに示すように、載置部122が空の状態の搬送台車120が台車搬送方向Yに沿って移動され、所定の収容棚110に位置合わせされた状態で停止した後、移載アーム130,140を収容空間内において移載時移動方向Xに沿って伸ばす。
次いで、図6(b)および図7bに示すように、移載アーム130,140の先端側の係合爪部131,141が手前収容位置P1の奥端近傍の所定の位置(係合可能位置)まで到達したら、移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142を、それぞれ、移載トレー150の前方後端被係合部153b、前方前端被係合部153a、後方後端被係合部153d、および、後方前端被係合部153cに係合する。
さらに、図6(c)および図7cに示すように、移載アーム130,140を搬送台車120に収容される初期位置まで縮めることにより、移載トレー150が搬送台車120の載置部122に載置されて保持された状態とされ、手前載荷動作が完了する。
上記の手前載荷動作は、移載アーム130,140のうちのいずれか一方を上記と同様の手順で伸縮する片引きによっても行うことができる。移載アーム130,140のうちの伸縮させない他方は、搬送台車120に収容される初期位置に停止している。この片引きによって移載動作を行う場合には、収容棚110にガイドレール115A,115Bが備えられていることが好ましい。一方の移載アーム130によって移載トレー150が移載時移動方向Xに移動される際、両側縁のガイドレール115A,115Bによって移載トレー150の姿勢が規制されながら案内され、移載トレー150に位置ズレが生じることが防止される。
図8および図9a~図9eは、搬送台車120によって搬送してきた被搬送物Wを、収容対象である収容棚110の収容空間の奥側の位置(奥収容位置P2)に載置する奥脱荷動作を示している。なお、図8および図9a~図9eにおいては、搬送台車120の移動経路の左側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作を説明しているが、搬送台車120の右側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作も、搬送台車120の移載アーム130,140が左右対称に動作して、係合爪部132および係合爪部142が各々奥端側の係合爪部として機能するとともに係合爪部131および係合爪部141が各々基端側の係合爪部として機能すること以外は、同様にして行うことができる。
奥脱荷動作においては、まず、図8(a)および図9aに示すように、移載トレー150(被搬送物W)が載置部122に載置されて保持された状態の搬送台車120が、台車搬送方向Yに沿って移動され、所定の収容棚110に位置合わせされた状態で停止する。このとき、移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142は、それぞれ、移載トレー150の前方後端被係合部153b、前方前端被係合部153a、後方後端被係合部153d、および、後方前端被係合部153cに係合されている。
次いで、図8(b)および図9bに示すように、移載アーム130,140を、先端側の係合爪部131,141が収容空間内における手前収容位置P1の奥端近傍に位置するまで移載時移動方向Xに沿って伸ばす。これにより、移載トレー150が手前収容位置P1に移動される。
さらに、図8(c)および図9cに示すように、移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142の係合を解除し、移載アーム130,140を一旦、先端側の係合爪部131,141が手前収容位置P1の手前端近傍の所定の位置に配置されるまで縮め、移載アーム130,140の係合爪部131,141を、移載トレー150の土手部152の手前側の縁部の移載時移動方向Xの手前側において、それぞれ、収容空間の台車搬送方向Y内方側に回転させてこの土手部152の手前側の縁部を押圧可能に係合する。
そして、図8(d)および図9dに示すように、収容空間内において手前収容位置P1の奥端近傍まで移載アーム130,140を移載時移動方向Xに沿って伸ばす。これにより、移載トレー150が奥収容位置P2に移動される。さらに、移載アーム130,140の係合爪部131,141の係合を解除することにより、移載トレー150が奥収容位置P2に載置される。
その後、図8(e)および図9eに示すように、移載アーム130,140を搬送台車120に収容される初期位置まで縮めることにより、奥脱荷動作が完了する。
図10および図11a~図11dは、図8および図9a~図9eの奥脱荷動作を、移載アーム130,140を互いに独立して伸縮させることによって行う片引きの奥脱荷動作を示している。片引きの場合、移載アーム130,140のどちらを最初に伸ばす移載アームとして選択してもよい。図10および図11a~図11dに示す片引きの奥脱荷動作は、最初に前方側の移載アーム130を伸ばす場合を示している。なお、図10および図11a~図11dにおいては、搬送台車120の移動経路の左側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作を説明しているが、搬送台車120の右側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作も、搬送台車120の移載アーム130,140が左右対称に動作して、係合爪部132および係合爪部142が各々奥端側の係合爪部として機能するとともに係合爪部131および係合爪部141が各々基端側の係合爪部として機能すること以外は、同様にして行うことができる。
片引きの奥脱荷動作においては、まず、図10(a)および図11aに示すように、移載トレー150(被搬送物W)が載置部122に載置されて保持された状態の搬送台車120が、台車搬送方向Yに沿って移動され、所定の収容棚110に位置合わせされた状態で停止する。このとき、移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142は、それぞれ、移載トレー150の前方後端被係合部153b、前方前端被係合部153a、後方後端被係合部153d、および、後方前端被係合部153cに係合されている。
次いで、図10(b)および図11bに示すように、後方側の移載アーム140の係合爪部141,142の係合を解除した後、前方側の移載アーム130を先端側の係合爪部131が収容空間内における手前収容位置P1の奥端近傍に位置するまで移載時移動方向Xに沿って伸ばす。これにより、両側縁のガイドレール115A,115Bによって移載トレー150の姿勢が規制されながら案内され、移載トレー150に位置ズレが生じることが防止された状態で、移載トレー150が手前収容位置P1に移動される。
さらに、図10(c)および図11cに示すように、移載アーム130の係合爪部131,132の係合を解除し、移載アーム130を搬送台車120に収容される初期位置まで縮め、これと同時に、後方側の移載アーム140を、先端側の係合爪部141が収容空間内における手前収容位置P1の手前端近傍に位置するまで移載時移動方向Xに沿って伸ばし、係合爪部141を移載トレー150の土手部152の手前側の縁部の移載時移動方向Xの手前側において、収容空間の台車搬送方向Y内方側に回転させてこの土手部152の手前側の縁部を押圧可能に係合する。その後、移載アーム140を先端側の係合爪部141が収容空間内における奥収容位置P2の手前端近傍に位置するまで移載時移動方向Xに沿って伸ばす。
これにより、両側縁のガイドレール115A,115Bによって移載トレー150の姿勢が規制されながら案内され、移載トレー150に位置ズレが生じることが防止された状態で、移載トレー150が奥収容位置P2に移動されて載置される。
その後、図10(d)および図11dに示すように、移載アーム140の係合爪部141の係合を解除し、移載アーム140を搬送台車120に収容される初期位置まで縮めることにより、片引きの奥脱荷動作が完了する。
図12および図13a~図13eは、収容対象である収容棚110の収容空間の奥側の位置(奥収容位置P2)に載置されている被搬送物Wを搬送台車120に積み込む、奥載荷動作を示している。なお、図12および図13a~図13eにおいては、搬送台車120の移動経路の左側方に配置された収容棚110に対する載荷動作を説明しているが、搬送台車120の右側方に配置された収容棚110に対する載荷動作も、搬送台車120の移載アーム130,140が左右対称に動作して、係合爪部132および係合爪部142が各々奥端側の係合爪部として機能するとともに係合爪部131および係合爪部141が各々基端側の係合爪部として機能すること以外は、同様にして行うことができる。
奥載荷動作においては、まず、図12(a)および図13aに示すように、載置部122が空の状態の搬送台車120が台車搬送方向Yに沿って移動され、所定の収容棚110に位置合わせされた状態で停止した後、移載アーム130,140を収容空間内において移載時移動方向Xに沿って伸ばす。
次いで、図12(b)および図13bに示すように、移載アーム130,140の先端側の係合爪部131,141が収容空間内における奥収容位置P2の手前端近傍の所定の位置(係合可能位置)まで到達したら、移載アーム130,140の係合爪部131,141を、それぞれ、移載トレー150の前方前端被係合部153aおよび後方前端被係合部153cに係合する。
さらに、図12(c)および図13cに示すように、移載アーム130,140を、一旦、移載トレー150を手前収容位置P1に載置可能な位置まで縮め、移載アーム130,140の係合爪部131,141の係合を解除する。
そして、図12(d)および図13dに示すように、移載アーム130,140の先端側の係合爪部131,141が手前収容位置P1の奥端近傍の所定の位置(係合可能位置)まで到達したら、移載アーム130,140の係合爪部131,132,141,142を、それぞれ、移載トレー150の前方後端被係合部153b、前方前端被係合部153a、後方後端被係合部153d、および、後方前端被係合部153cに係合する。
その後、図12(e)および図13eに示すように、移載アーム130,140を搬送台車120に収容される初期位置まで縮めることにより、移載トレー150が搬送台車120の載置部122に載置されて保持された状態とされ、奥載荷動作が完了する。
図14および図15a~図15dは、図12および図13a~図13eの奥載荷動作を、移載アーム130,140を互いに独立して伸縮させることによって行う片引きの奥載荷動作を示している。片引きの場合、移載アーム130,140のどちらを最初に伸ばす移載アームとして選択してもよい。図14および図15a~図15dに示す片引きの奥脱荷動作は、最初に前方側の移載アーム130を伸ばす場合を示している。なお、図14および図15a~図15dにおいては、搬送台車120の移動経路の左側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作を説明しているが、搬送台車120の右側方に配置された収容棚110に対する脱荷動作も、搬送台車120の移載アーム130,140が左右対称に動作して、係合爪部132および係合爪部142が各々奥端側の係合爪部として機能するとともに係合爪部131および係合爪部141が各々基端側の係合爪部として機能すること以外は、同様にして行うことができる。
片引きの奥載荷動作においては、まず、図14(a)および図15aに示すように、載置部122が空の状態の搬送台車120が台車搬送方向Yに沿って移動され、所定の収容棚110に位置合わせされた状態で停止する。
次いで、図14(b)および図15bに示すように、前方側の移載アーム130を収容空間内において移載時移動方向Xに沿って伸ばし、先端側の係合爪部131が手前収容位置P2の手前端近傍の所定の位置(係合可能位置)まで到達したら、係合爪部131を奥収容位置P2に載置された移載トレー150の前方前端被係合部153aに係合する。これと同時に、後方側の移載アーム140は、先端側の係合爪部141が手前収容位置P1の奥端近傍の所定の位置(係合可能位置)に位置するまで伸ばす。このとき、係合爪部141は非係合状態に維持する。
さらに、図14(c)および図15cに示すように、前方側の移載アーム130を、移載トレー150を手前収容位置P1に載置可能な位置まで縮める。このとき、両側縁のガイドレール115A,115Bによって移載トレー150の姿勢が規制されながら案内され、移載トレー150に位置ズレが生じることが防止された状態で、移載トレー150が手前収容位置P1に移動される。その後、後方側の移載アーム140の係合爪部141,142を、手前収容位置P1に載置された移載トレー150の後方後端被係合部153dおよび後方前端被係合部153cにそれぞれ係合する。前方側の移載アーム130の係合爪部131の係合は解除する。
そして、図14(d)および図15dに示すように、後方側の移載アーム140を搬送台車120に収容される初期位置まで縮めることにより、移載トレー150が搬送台車120の載置部122に載置され、その後、前方側の移載アーム130の係合爪部131,132が移載トレー150の前方後端被係合部153bおよび前方前端被係合部153aにそれぞれ係合することにより、載置部122に保持された状態とされ、片引きの奥載荷動作が完了する。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上記においては、被搬送物Wを、収容物を載置可能な移載トレー150として説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、移載アーム130,140の係合爪部131,141が係合可能な被係合部が下方の四隅に形成されたコンテナそのものを被搬送物として適用することもできる。
また、物品収容設備100において、複数の収容棚110が配置された収容棚列が搬送台車120の移動経路の両側方に設けられる構成は必須ではなく、収容棚列は、搬送台車120の移動経路の右側方または左側方のみに設けられた構成としてもよい。
100 ・・・ 物品収容設備
110 ・・・ 収容棚
113 ・・・ 矩形枠
114 ・・・ 梁
115A,115B ・・・ ガイドレール
115C ・・・ 連結部
117 ・・・ 走行レール
118 ・・・ 突き当て板
120 ・・・ 搬送台車
121 ・・・ 台車本体
122 ・・・ 載置部
123 ・・・ 駆動部
124 ・・・ 走行部
125 ・・・ 車輪
126 ・・・ 支持板
130,140 ・・・ 移載アーム
131,141 ・・・ 係合爪部
132,142 ・・・ 係合爪部
133,143 ・・・ 固定柵
134,144 ・・・ 手前アーム
135,145 ・・・ 奥アーム
150 ・・・ 移載トレー
151 ・・・ 平板状凹所
152 ・・・ 土手部
153a,153b,153c,153d ・・・ 被係合部
P1 ・・・ 手前収容位置
P2 ・・・ 奥収容位置
W ・・・ 被搬送物
X ・・・ 移載時移動方向
Y ・・・ 搬送方向

Claims (6)

  1. 搬送台車によって搬送される被搬送物を収容棚に出し入れする移載システムであって、
    前記搬送台車は、被搬送物と係合可能で前記収容棚の収容空間内に進退可能な移載アームを有し、
    前記移載アームは、被搬送物の移載時移動方向の前端部近傍および後端部近傍に選択的に係合可能な係合爪部を有することを特徴とする移載システム。
  2. 前記被搬送物は、収容物を載置する移載トレーを含み、
    前記移載トレーは、移載時移動方向の前端部近傍および後端部近傍に前記係合爪部が係合可能な被係合部を有することを特徴とする請求項1に記載の移載システム。
  3. 前記移載アームは2本平行に設けられ、前記移載トレーの両側縁に沿って進退可能に配置されることを特徴とする請求項2に記載の移載システム。
  4. 前記係合爪部は、前記移載アームの上方に突出して設けられ、前記移載アームの長手方向を軸とする回転によって側方の前記移載トレーと係合するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の移載システム。
  5. 前記収容棚は、前記搬送台車の移動経路の両側方に配置され、
    前記移載アームは、前記搬送台車の両側方のいずれにも進退可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移載システム。
  6. 前記収容棚は、前記被搬送物の移載時移動方向を規定するガイド部材を有し、
    前記移載アームは2本平行に設けられ、それぞれ独立して進退可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の移載システム。
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