JP2024028017A - データ中継装置、情報端末及びプログラム - Google Patents

データ中継装置、情報端末及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが、車両が配送先にない場合に、配送の前に宅配に対する対応を求める通知を受けることを可能とする。【解決手段】データ中継装置が、車両への宅配が指定された配送物の配送先位置を取得する配送先位置取得部と、宅配する車両位置を取得する車両位置取得部と、配送先位置又は配送先位置の周囲に車両がない場合に、宅配に対する対応を確認するための情報提供部と、を備え、宅配確認情報は、配送先位置と車両位置との位置関係に基づいて生成された、配送先位置での車両への宅配が可能か否かを示す宅配情報に基づいて生成される情報である。【選択図】図6

Description

本発明は、配送先に車両がない場合に、車両への宅配に対する対応を確認するための宅配確認情報をユーザ端末に送信する、データ中継装置とデータ中継プログラム、及び配送作業員の情報端末と配送物の宅配確認情報作成プログラムに関する。
従来、デジタルキーの一時的な使用を許可された配送業者が、配送荷物(以下、「配送物」ともいう)をユーザが所有する車両に宅配する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、受取人が不在の場合でも配達物の受け渡しを確実に行うことができるようにする配達物(配送物)受取システムが記載されている。
具体的には、特許文献1には、受取人が荷受用車両に車載通信機およびトランク制御装置を設けて、トランクを配達物の収容部として設定し、予め配達情報サーバに配達に必要な情報や、荷受用車両の特徴や駐車位置、あるいは認証に必要な情報を登録しておくことが記載されている。そして、特許文献1には、配達物の配達時に、宅配業者の車両に設けた業務用通信機により荷受用車両側と相互認証を行ってトランク内に配達物を収容することが記載されている。
特開2006-206225号公報
配送業者が配送荷物を車両に宅配する場合に、ユーザが車両を移動していると、配送業者が配送先に到着しても車両が存在しないために、配送荷物の持ち戻りが必要となる。
ユーザは、配送荷物の持ち戻りがされた場合、配送荷物をすぐに入手できないため、配送時間を変更したり、配送先を変えて欲しい場合がある。
そのため、ユーザは、車両が配送先にない場合に、配送の前に車両への宅配に対する対応を求める通知を受けることを希望する場合がある。
本発明は、配送先に車両がない場合に、宅配に対する対応を確認するための宅配確認情報をユーザ端末に送信する、データ中継装置とデータ中継プログラム、及び配送作業員の情報端末と配送物の宅配確認情報作成プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るデータ中継装置は、車両への宅配が指定された配送物の配送先位置を取得する配送先位置取得部と、
前記配送物を宅配する車両位置を取得する車両位置取得部と、
前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がない場合に、前記配送物の宅配に対する対応を確認するための宅配確認情報をユーザの情報端末に送信する情報提供部と、を備え、
前記宅配確認情報は、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて生成された、前記配送先位置での前記車両への宅配が可能か否かを示す宅配情報に基づいて生成される情報である、データ中継装置である。
前記データ中継装置において、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて前記宅配情報を生成する宅配情報生成部を備え、
前記情報提供部は、生成された前記宅配情報を配送作業員の情報端末に送信し、前記宅配情報により前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がない場合に生成される前記宅配確認情報を、前記配送作業員の情報端末から受信して、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信するようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記情報提供部は、前記配送先位置と、前記車両位置とを配送作業員の情報端末に送信し、前記配送作業員の情報端末から、前記宅配確認情報を受信して、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信し、
前記宅配確認情報は、前記配送作業員の情報端末において、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて生成された宅配情報が前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がない場合に生成されるようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて前記宅配情報を生成する宅配情報生成部と、
前記宅配情報により前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がないと判断された場合に、前記宅配確認情報を生成する宅配確認情報生成部と、を備え、
前記情報提供部は、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信するようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記情報提供部は、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信したことを配送作業員の情報端末に通知するようにしてよい。
前記データ中継装置において、前記宅配確認情報は、前記ユーザの情報端末の表示部の表示画面に表示させる表示データであるようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記宅配確認情報は、前記配送先位置と前記車両位置との距離が所定の範囲内でない場合に、前記ユーザの情報端末に送信されるようにしてもよい。
前記情報提供部は、前記宅配確認情報に対する応答として、前記ユーザの情報端末から、前記配送物の宅配のキャンセルを含む複数の選択肢の中からユーザにより選択された情報を受信し、受信した情報を配送作業員の情報端末に送信するようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記宅配確認情報は、配送予定時刻を含んでいるようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記情報提供部は、前記配送物の配達時間帯の所定時間前に、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係を判断して、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信するようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記宅配確認情報が複数回送信される場合、送信ごとに前記宅配確認情報が異なるようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記情報提供部は、前記配送作業員の情報端末からの指示又は配達遅延情報に基づき、前記ユーザの情報端末に前記宅配確認情報を送信するタイミングを遅らせるようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記配送作業員の情報端末からの指示又は配達遅延情報に基づき、前記ユーザの情報端末に前記宅配確認情報を送信するタイミングを遅らせるにようにしてもよい。
前記データ中継装置において、前記情報提供部は、配送の指定方法によって前記宅配確認情報を送信するか否かを判断するようにしてもよい。
本発明に係る、データ中継プログラムは、前記データ中継装置としてコンピュータを機能させるためのデータ中継プログラムである。
本発明に係る、配送作業員の情報端末は、車両への宅配が指定された配送物の配送先位置を取得する配送先位置取得部と、
前記配送物を宅配する車両位置を取得する車両位置取得部と、
前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて、前記配送先位置での前記車両への宅配が可能か否かを示す宅配情報を生成する宅配情報生成部と、
前記宅配情報により前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がないと判断された場合に、前記配送物の宅配に対する対応を確認するための宅配確認情報を生成する宅配確認情報生成部と、
前記宅配確認情報をユーザの情報端末に送信する情報提供部と、を備えた、配送作業員の情報端末である。
前記情報端末において、前記宅配確認情報は、前記ユーザの情報端末の表示部の表示画面に表示させる表示データであるようにしてもよい。
前記情報端末において、前記宅配確認情報は、前記配送先位置と前記車両位置との距離が所定の範囲内でない場合に、前記ユーザの情報端末に送信されるようにしてもよい。
前記情報端末において、前記情報提供部は、前記宅配確認情報に対する応答として、前記ユーザの情報端末から、前記配送物の宅配のキャンセルを含む複数の選択肢の中からユーザにより選択された情報を受信するようにしてもよい。
前記情報端末において、前記宅配確認情報は、配送予定時刻を含んでいるようにしてもよい。
前記情報端末において、前記情報提供部は、前記配送物の配達時間帯の所定時間前に、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係を判断して、前記宅配確認情報を、前記ユーザの情報端末に送信するようにしてよい。
前記情報端末において、前記宅配確認情報が複数回送信される場合、送信ごとに前記宅配確認情報が異なるようにしてもよい。
前記情報端末において、前記情報提供部は、配送の指定方法によって前記宅配確認情報を送信するか否かを判断するようにしてもよい。
本発明に係る、配送物の宅配確認情報作成プログラムは、前記配送物の情報端末としてコンピュータを機能させるための、配送物の宅配確認情報作成プログラムである。
本発明によれば、ユーザは、車両が配送先位置又は配送先位置の周囲にない場合に、配送の前に宅配に対する対応を求める通知を受けることができる。それによって、ユーザは、車両が配送先にない場合に、配送時間を変更したり、配送先を変える等の宅配に対する対応をとることができる。
実施形態におけるデータ中継システムの全体構成を示す図である。 宅配確認情報となる表示データを表示した、ユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。 配送物リストと表示データとを表示した配送作業員端末の表示画面の一例を示す図である。 実施形態における配送荷物管理サーバ及び鍵情報制御サーバの機能構成を示す図である。 実施形態におけるユーザ端末及び配送作業員端末の機能構成を示す図である。 本実施形態におけるデータ中継装置の機能構成を示す図である。 配送作業員が、配送物を配送先車両に配送する作業を開始してから配送完了するまでの主要なデータの流れの一例を示す図である。 本実施形態における、データ中継装置及び配送作業員端末の機能構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
第1の実施形態は、データ中継装置が、データ中継装置によって生成される宅配情報に基づいて配送先位置又は配送先位置の周囲に車両がないと判断される場合に、データ中継装置又は配送作業員端末(配送作業員の情報端末)が生成する、車両への宅配に対する対応の確認のための情報(宅配確認情報)をユーザ端末(ユーザの情報端末)に送信する例を示し、第2の実施形態は、配送作業員端末が、配送作業員端末によって生成される宅配情報に基づいて配送先位置又は配送先位置の周囲に車両がないと判断される場合に、宅配確認情報を生成してユーザ端末に送信する例を示す。宅配情報は、配送先位置での車両への宅配が可能か否かを示す情報である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるデータ中継システム1の全体構成を示す図である。
データ中継システム1は、荷受人であるユーザの使用するユーザ端末10と、車両2のデジタルキーを管理する鍵情報制御サーバ20と、配送作業員によって配送される配送荷物を管理する配送荷物管理サーバ30と、配送作業員の使用する配送作業員端末40と、データ中継装置50と、ネットワーク60と、を備える。ネットワーク60は、データの機密性を守るため、セキュリティネットワークとしてもよい。データ中継装置50は、ユーザ端末10、鍵情報制御サーバ20、配送荷物管理サーバ30及び配送作業員端末40とネットワーク60を介して通信可能に接続される。
配送荷物管理サーバ30は、例えば配送業者毎に設けられてもよい。後述するように、当該配送業者の扱う配送荷物の配送作業員は、配送作業員ID及び担当する配送エリアが予め登録されているものとする。配送作業員は、本社及び委託先から構成されてもよい。この場合、配送作業員情報には、所属先情報(例えば本社又は委託先かを示す所属先情報)が記憶されていてもよい。
データ中継装置50は、予め各配送業者の運用する配送荷物管理サーバ30と提携しており、例えば、各配送荷物管理サーバ30の提供するAPIを利用してアクセスするようにしてもよい。逆に、各配送荷物管理サーバ30は、データ中継装置50の提供するAPIを利用してデータ中継装置50にアクセスするようにしてもよい。
鍵情報制御サーバ20は、例えば、車両メーカ毎に設けられてもよい。なお、それぞれの鍵情報制御サーバ20は、当該車両メーカの運用するコネクテッドシステム(図示せず)と連携する(若しくはコネクテッドシステムに備える)ものとする。鍵情報制御サーバ20は、権限を有する者からの車両の位置情報問合せに対して、コネクテッドシステムから車両の位置情報を取得し応答するものとする。
データ中継装置50は、各鍵情報制御サーバ20と提携しており、例えば各鍵情報制御サーバ20の提供するAPIを利用して各鍵情報制御サーバ20にアクセスするようにしてもよい。逆に、各鍵情報制御サーバ20は、データ中継装置50の提供するAPIを利用してデータ中継装置50にアクセスするようにしてもよい。
ユーザ端末10及び配送作業員端末40には、後述するデジタルキーアプリケーションプログラム(「デジタルキーアプリ」ともいう)がそれぞれにインストールされ、当該アプリを実行することで、データ中継装置50との間で、ユーザ端末10及び配送作業員端末40にそれぞれ固有のデータを送受信するようにしてもよい。なお、以下、特段説明しない限り、ユーザ端末10にインストールされたデジタルキーアプリを単にデジタルキーアプリケーションプログラムといい、配送作業員端末40にインストールされたデジタルキーアプリを配送作業員デジタルキーアプリケーションプログラム(「配送作業員デジタルキーアプリ」)という。
本願発明におけるユーザは、コネクテッドシステムに予め登録済みのユーザであり、コネクテッドシステムのユーザIDを有するものとする。さらに、ユーザは車両2のデジタルキーを予め取得しており鍵情報制御サーバ20に登録済みとする。データ中継装置50は、各鍵情報制御サーバ20と提携しており、例えば各鍵情報制御サーバ20の提供するAPIを利用して各鍵情報制御サーバ20にアクセスするようにしてもよい。逆に、各鍵情報制御サーバ20は、データ中継装置50の提供するAPIを利用してデータ中継装置50にアクセスするようにしてもよい。
データ中継システム1が備える各装置について説明する前にデータ中継システム1の動作の概要について説明する。
まず、データ中継システム1の運用に際して、車両等のデジタルキーのオーナーとなるユーザは、データ中継装置50に対してユーザID及び例えばナンバープレートに書かれた車両番号又は登録番号、車名等を含む車両情報を登録するとともに、当該車両のデジタルキーの使用許諾をしていることが前提となる。以下、データ中継装置50にユーザID及び車両情報を登録するとともに、車両のデジタルキーの使用許諾をしているユーザを特に断らない限り、単にユーザという。
ここで、「デジタルキーの使用権限」とは、鍵情報制御サーバ20へのアクセス、及びデジタルキーを使用する権利を意味し、「使用許諾」とは、デジタルキーの使用権限を、データ中継装置50に対して利用することを許すことを意味する。そうすることで、データ中継装置50は、配送作業員が当該デジタルキーを配達すると認められた期間、つまり一時的に有効となるデジタルキーを鍵情報制御サーバ20から取得し、当該配送作業員(具体的には、配送作業員端末40)に貸与する。本実施形態では、予めユーザはデータ中継装置50にデジタルキーの使用許諾をしているものとする。
ユーザは、配送業者から配送に関する情報としての配送物の送り状番号を受信する。なお、配送業者が配送に関する情報をユーザに通知する際、暗号化されていない平文としてもよい。平文によって送り状番号を登録することを可能とすることにより、配送伝票への印刷やユーザによる手入力を利用しての車両宅配サービスを行うことが可能となるため、データ中継装置の汎用性は高まる。
また、ユーザは当該配送物を車両に宅配する場合、当該送り状番号にユーザID及び宅配先となる自身がデジタルキーのオーナーとなる車両情報を紐づけて、データ中継装置50に対してユーザの入力する配送に関する情報として送信するとともに配送依頼を登録する。そうすることで、データ中継装置50は、配送物の配送日時に、当該配送物の配送作業員(具体的には、配送作業員端末40)からの要求に応じて一時的に有効となるデジタルキーを鍵情報制御サーバ20から取得し、当該配送作業員(具体的には、配送作業員端末40)に貸与することで、配送作業員が当該デジタルキーを使用して、宅配先の車両を解錠し、送り状番号に対応する配送物を配送する一連の配送処理を可能とする。
また、配送作業員は、配送先車両の解錠、配送物の車両への宅配、車両の施錠、配送結果通知等をデータ中継装置50が中継してユーザ端末10等に通知することができる。
データ中継装置50は、配送先位置又は配送先位置の周囲に車両がない場合に、車両への宅配対応の確認のための情報(宅配確認情報)を、ユーザ端末10に送信する動作を行う。配送先位置の周囲とは、配送先位置を中心とした所定範囲内をいい、所定範囲は、配送作業員が、配送物を自ら持って、又は配送物を載せた台車等の運搬用具を用いて、配送先位置から移動できる範囲、例えば、半径50mとすることができる。
宅配確認情報は、データ中継装置50又は配送作業員端末40が、データ中継装置によって生成される宅配情報に基づいて配送先位置又は配送先位置の周囲に車両がないと判断される場合に生成する。データ中継装置50又は配送作業員端末40が、データ中継装置によって生成される宅配情報に基づいて宅配確認情報を生成する動作は後述する。
宅配確認情報が、データ中継装置50によって生成される場合は、データ中継装置50が、生成した宅配確認情報をユーザ端末10に送信する。宅配確認情報が、配送作業員端末40によって生成される場合は、データ中継装置50が、配送作業員端末40から受信した宅配確認情報をユーザ端末10に送信する。
宅配確認情報は、配送先位置又は配送先位置の周囲での車両2への宅配ができない場合に生成されるので、宅配確認情報の生成の前提として、配送作業員端末40又はデータ中継装置50で、車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認する必要がある。宅配の可否の確認動作については、後述する。
宅配確認情報は、車両2が配送先位置又は配送先位置の周囲に存在しないこと、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」内のいずれかの選択を求めることを表示する表示データが挙げられる。宅配のキャンセルの場合には、別の配送方法の入力を求める表示を表示データに含めることができる。宅配確認情報は、表示データの他に、表示データ以外のデータ、例えば音声データを含んでもよい。宅配確認情報は、音声データのみであってもよい。
表示データは、ユーザ端末10の表示画面に表示され、音声データはユーザ端末10の不図示のスピーカによって音声としてユーザに伝えられる。
宅配確認情報は、複数回送信されてもよく、送信ごとに宅配確認情報が異なるようにしてもよい。例えば、配送当日の朝に車両への宅配が指定されていることを示す情報(例えば、「本日~時頃にトランク宅配が予定されていますので、~時までに車を配送先住所の近くに駐車しておいてください」)を通知し、配達時間帯の直前には、車両の位置に応じて宅配が可能か否かを示す情報(例えば、車が配送先住所の近くに見つかりません。至急配送先に移動させるか、配達時間/方法の変更を選択してください))を送信する。
ユーザ端末10は、宅配確認情報を受信すると、宅配確認情報となる表示データを表示画面に表示する。
図2は、宅配確認情報となる表示データを表示した、ユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。
表示画面に表示される表示データは、例えば、「X時頃に荷物をトランクに配送予定です。配送先に車がありません。配送予定時間までに先に車を移動させるか、配送時間/方法の変更を選択してください。」をユーザ端末10の表示画面に表示させるデータである。また、表示データは、ユーザが方法の変更を選択した場合には、「宅配のキャンセル」と「車両の現在位置に配送」とのいずれかを選択する表示画面を表示させるデータを含む。表示データは、図2に示された表示画面の一部又は全部に表示することができる。
通知には、図2に示すように、配送予定時刻(例えば、X時)を含めることができる。
ユーザは、表示画面に表示された宅配確認情報を確認して対応を判断し、宅配に対する対応をユーザ端末10に入力する。この対応には、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」のうちのいずれかを選択する選択情報が含まれる。「配送時間を変更」を選択した場合は、変更後の時間が応答に含まれる。
ユーザは、「配送までに配送先に車両を移動」を選択した場合は、配送先まで車両を移動させる。ユーザは、「配送までに配送先に車両を移動」を選択する場合は、車両の現在位置から配送先までにかかる時間を算出して応答に含める。なお、この時間の算出は、データ中継装置50が行ってもよい。配送作業員は、算出された時間を、データ中継装置50を介して取得することで、配送予定時刻までに、車両を移動できるかどうかを確認することができる。
ユーザ端末10は、入力された、宅配に対する対応を応答として、選択された情報を、データ中継装置50を介して配送作業員端末40に送信する。
データ中継装置50は、ユーザ端末10から「配送時間を変更」を選択し、変更後の時間を指定する応答があった場合は、配送ルートを再計算する。そして、データ中継装置50は、配送ルートを表示する表示データを、配送作業員端末40に送信する。配送ルートは、例えば、次の配送先に配送物を配送後に現在の配送先に配送物を宅配する配送ルートである。
配送作業員端末40は、受信した応答内容を表示画面に表示する。配送作業員は、応答内容に基づいて次の行動を取る。
応答が「配送までに配送先に車両を移動」である場合は、配送予定時刻までに配送先に到着するように移動する。この場合、ユーザが配送予定時刻までに車両を配送先に移動されることが必要となる。配送作業員は、応答に含まれる、車両の現在位置から配送先までにかかる時間を確認することで、ユーザが車両を移動できるかどうかを判断することができる。
応答が「宅配のキャンセル」の場合は、配送作業員は、次の配送先に移動する。
応答が「配送時間を変更」である場合は、配送作業員は、受信した配送ルートで配送を行う。配送ルートは、例えば、次の配送先に配送物を配送後に現在の配送先に配送物を宅配する配送ルートである。
応答が「車両の現在位置に配送」である場合又は応答がなかった場合には、配送作業員は配送先に移動する。
このように、データ中継システム1においては、配送作業員端末40又はデータ中継装置50、ユーザ端末10に対して、車両が配送先位置又は配送先位置の周囲に存在しないこと、宅配に対する対応の選択情報を通知することで、ユーザが、車両が配送先に存在せず宅配ができないことを確認し、宅配に対する対応を取ることができる。
ユーザ端末から、ユーザの宅配に対する対応を、配送作業員端末40に送信することで、配送作業員は、宅配に対する行動を決定することができる。
なお、データ中継装置50が宅配確認情報を生成してユーザ端末10に通知する場合は、配送作業員端末40に対して宅配確認情報を通知した旨を表示するための表示データを送信する。配送作業員は、データ中継装置50が宅配確認情報を通知したことを知ることで、宅配確認情報を作成する必要がなくなる。
以下、配送作業員端末40又はデータ中継装置が、データ中継装置によって生成される宅配情報に基づいて宅配確認情報を生成する動作について説明する。
(配送作業員端末40が宅配情報に基づいて宅配確認情報を生成する動作)
データ中継装置50は、配送作業員が配送先に到達する前に車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できるように、例えば、以下のように動作する。
配送作業員が、配送物の車両への宅配を行うために配送作業員端末40の配送物リストの更新ボタンをクリックする。配送物の更新ボタンをクリックにより、配送作業員端末40からデータ中継装置50へ宅配情報要求が送信される。データ中継装置50は、鍵情報制御サーバ20から配送物リスト内の配送物ごとに、配送先の車両位置情報を取得し、配送荷物管理サーバ30から配送物リスト内の配送物ごとに、配送物の配送先位置情報(住所等)を取得する。そして、データ中継装置50は、配送物リスト内の配送物ごとに、配送先の車両位置情報と配送物の配送先位置情報とに基づいて、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ等)を生成し、配送作業員端末40に送信する。宅配情報は、表示データの他に、表示データ以外のデータ、例えば音声データを含んでもよい。宅配情報は、音声データのみであってもよい。
配送作業員端末40は、配送物リスト内の配送物ごとに、データ中継装置50から送信された表示データを表示画面に表示する。
配送作業員端末40は、宅配情報に音声データが含まれる場合は、不図示のスピーカによって音声データによって、音声を伝える。
こうして、配送作業員は、配送先に到達する前に車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できる。
図3は配送物リストと表示データとを表示した配送作業員端末40の表示画面の一例を示す図である。
図3の(A)に示すように、配送作業員が図3の(A)に配送作業員端末40の表示画面に示す荷物リストのうち、配送物リストの配送物Xの欄を指でクリックすると、データ中継装置50は、配送物Xの配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ等)を配送作業員端末40に送信する。配送作業員端末40は、データ中継装置50から送信された表示データを表示画面に表示する。次に、図3の(B)に示すように、配送作業員が、配送物リストのうち、配送物リストの配送物Xの欄の下の欄に示さる次の配送物Yの欄を指でクリックすると、データ中継装置50は、配送物Yの配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ等)を配送作業員端末40に送信する。配送作業員端末40は、データ中継装置50から送信された表示データを表示画面に表示する。
図3の(A)では、配送物Xの配送先の位置での車両2への宅配ができない例を示している。図3の(A)に示す例では、配送作業員端末40に表示される表示データは、地図に配送先位置から離れて車両2が停車していることを表示する(配送先位置と車両位置とを地図上に表示する)データ、及び配送物リストの配送物Xの欄に重ねて「車両なし」を表示するデータである。
図3の(B)では、配送物Xの配送先の位置での車両への宅配が可能な例を示している。図3の(B)に示す例では、配送作業員端末40に表示される表示データは、地図に配送先位置に車両が停車していることを表示するデータ、及び配送物リストの配送物Yの欄に重ねて「車両あり」を表示するデータである。
表示画面に表示される配送物リスト上で、「車両なし」又は「車両あり」を表示することで、各配送物について宅配可能か否かを識別できる。
図3の(A)及び(B)に示す表示データは、地図上に表示されるデータと、配送物リストの配送物の欄に重ねて表示されるデータのうちの、いずれか一方であってもよい。
表示データは、配送先位置と車両位置との距離が所定の閾値以内かに応じて、表示態様が変えてもよい。例えば、「車両なし」は赤色とし、「車両あり」は緑色として表示態様を変えることができる。また、「車両なし」は点滅させ、「車両あり」は点滅させないようにして表示態様を変えてもよい。閾値は、例えば配送先を中心とした半径50mとすることができる。
表示データは、配送物の配送の指定方法によって表示を変える表示データであってもよい。例えば、配送の指定に優先順がつけられて、第1優先が「車両への宅配」、第2優先が自宅(玄関前)である場合、配送先に車両がなくても玄関前に配送物を置けばよいので、配送物の配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを表示しなくともよい。
図3の(A)、(B)の例では、配送物リストから1つの配送物を選択すると、その1つの配送物の配送先位置と車両位置とを地図に表示しているが、配送物リストに含まれる複数の配送先についてそれぞれ配送先位置と車両位置とを地図に表示してもよい。この場合、選択された配送物と他の配送物とを区別するために、選択された配送物の配送先位置と車両位置とを点滅等で強調表示してもよい。
表示データは、所属先情報(例えば本社又は委託先かを示す所属先情報)によって、表示内容を変えてもよい。例えば、配送作業員が委託先の配送作業員である場合、車両2が配送先に存在して宅配が可能か否かの宅配情報を表示しなくともよい。例えば、車両位置を表示せずに、単に配送先又はその近辺に車両があるか否かを知らせるだけの表示としてもよい。また、配送先又はその近辺に車両があるか否かについても表示しないようにしてもよい。
音声データは、例えば、「配送先に車両がありません」、「配送先に車両があります」を配送作業員端末40の不図示のスピーカによって伝えるデータである。
このように、配送作業員端末40は、データ中継装置50が、配送作業員端末40に対して配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す情報(宅配情報)を生成して、配送作業員端末40に通知することで、配送作業員は、配送先に到達する前に、配送作業員は、車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できる。
配送作業員は、宅配情報に基づいて、例えば、図3の(A)の配送物Xの配送先の位置での車両2への宅配ができない表示画面を見て、車両2が配送先に存在せず宅配できないことを判断すると、配送作業員端末40を用いて、上述した宅配確認情報を生成する。
(データ中継装置50が宅配情報に基づいて宅配確認情報を生成する動作)
データ中継装置50は、配送作業員端末40に宅配情報を送信するために、上述した宅配情報、例えば、図3の(A)の配送物Xの配送先の位置での車両2への宅配ができない表示画面を表示するための表示データを生成する。よって、データ中継装置50は、宅配情報を用いて、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを判断できる。そのため、データ中継装置50は、宅配対応の確認のための宅配確認情報を生成する。
以上、データ中継システム1の動作の概要を念頭に、データ中継システム1の備える各装置について詳細に説明する。
まず、配送荷物管理サーバ30の備える機能部について説明する。
図4に、本実施形態における配送荷物管理サーバ30の機能構成を示す。
配送荷物管理サーバ30はサーバ装置等の情報処理装置(コンピュータ)であり、制御部31及び記憶部32の他、各種データの入出力デバイス及び通信デバイス等を備える。
制御部31は、配送荷物管理サーバ30の全体を制御する部分であり、記憶部32に記憶された、各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各機能を実現する。制御部31は、CPUであってよい。
記憶部32は、ハードウェア群を配送荷物管理サーバ30として機能させるための配送荷物管理プログラムを含む各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)、又はハードディスクドライブ(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部32は、本実施形態の各機能を制御部31に実行させるためのプログラムの他、配送作業員情報(配送作業員ID、配送作業員所属先情報、配送作業員の担当する配送エリア情報等)が予め記憶されている。また、各配送荷物の(履歴情報を含む)状態情報を記憶する。
制御部31は、配送計画作成部311と、配送管理部312と、データ中継装置IF部313と、を備える。制御部31は、各部の機能を、配送荷物管理プログラム等を適宜読み出して実行する。
配送計画作成部311は、例えばECサイト等を経由して受信した、荷受人となるユーザの住所氏名情報、配送物に基いて配送情報(送り状番号、配送先位置情報、及び配送日時情報等)を生成する。また、配送日時情報及び配送先位置情報に基き、例えば当該配送先位置を含む配送エリアを担当する配送作業員を送り状番号毎に割り当てるようにしてもよい。
配送計画作成部311は、事前に例えばECサイトを経由して、ユーザの車両宅配の有無及び希望する配送日時を受信した場合、当該情報(車両宅配の有無及び希望配送日時)を勘案して、配送情報を生成するようにしてもよい。
配送計画作成部311は、荷受人であるユーザのユーザ端末に対して、生成した送り状番号・配送日時情報を通知する。以上の機能は、当業者にとって公知の機能であり、詳細な説明は省略する。
なお、荷受人であるユーザが車両宅配を希望する場合、配送計画作成部311は、データ中継装置50に対して送り状番号、ユーザIDを含む車両宅配依頼を、ユーザの入力する配送に関する情報として送信(中継)する。
この場合、後述するように、データ中継装置50(後述する「配送荷物管理サーバ特定部513」)は、ユーザから受信した送り状番号に基づいて、配送業者及び配送荷物管理サーバ30を特定し、特定した配送荷物管理サーバ30から、当該送り状番号に対応する配送物の配送先位置情報(住所氏名等)及び配送日時情報を取得するように構成される。その際、当該車両宅配依頼情報がデータ中継装置50から配送計画作成部311に対して中継されるようにしてもよい。
配送計画作成部311は、データ中継装置50からの送り状番号に基づく問い合わせに対して、当該送り状番号に対応する配送物の配送先位置情報(住所氏名等)及び配送日時情報等を、配送業者の入力する配送に関する情報としてデータ中継装置50に対して応答する。
配送管理部312は、配送計画作成部311により生成された配送計画に基づいて、配送状況を管理する。配送管理部312は、各配送作業員に割り当てた配送荷物情報を、各配送作業員の配送作業員端末40を介して表示するようにしてもよい。
なお、後述するように、配送作業員に割り当てられた、車両宅配となる配送物については、各配送作業員の配送作業員端末40が、データ中継装置50から配送先車両の位置情報を取得して、当該配送物の担当者となる配送作業員の所有する配送作業員端末40に表示するように構成される。
データ中継装置IF部313は、ユーザの車両宅配となる配送物の配送完了通知をデータ中継装置50から受信する。それにより、配送荷物管理サーバ30は、当該送り状番号の履歴情報に、配送完了情報を記録することができる。
データ中継装置IF部313は、登録ユーザの車両宅配となる配送物の配送失敗通知をデータ中継装置50から受信する。それにより、配送荷物管理サーバ30は、当該送り状番号の履歴情報に、配送失敗情報を記録するとともに、配送計画作成部311により、再配送計画を作成するようにしてもよい。
以上、配送荷物管理サーバ30の備える機能部について説明した、配送荷物管理サーバ30も、同等の機能を有することができれば、分散サーバによって運用される仮想的なサーバであってもよい。次に、鍵情報制御サーバ20の備える機能部について説明する。
図4に、本実施形態における鍵情報制御サーバ20の機能構成を示す。
鍵情報制御サーバ20は、サーバ装置等の情報処理装置(コンピュータ)であり、制御部21及び記憶部22の他、各種データの入出力デバイス及び通信デバイス等を備える。
制御部21は、鍵情報制御サーバ20の全体を制御する部分であり、記憶部22に記憶された、デジタルキー制御プログラムを含む各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各機能を実現する。制御部21は、CPUであってよい。
記憶部22は、ハードウェア群を鍵情報制御サーバ20として機能させるための各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)、又はハードディスクドライブ(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部22は、本実施形態の各機能を制御部21に実行させるためのプログラムの他、デジタルキーを有するユーザ情報(ユーザID、車両情報等)及びデジタルキーに関する情報を記憶する。
制御部21は、前述したように、デジタルキー制御プログラム等を適宜読み出して実行することにより、デジタルキー管理部211と、車両情報提供部212と、車両位置情報提供部213と、を備える。
デジタルキー管理部211は、鍵情報制御サーバ20に登録済みのユーザのユーザID、デジタルキー、及び車両情報等を管理する。また、当該デジタルキーの使用許諾がデータ中継装置50に対して与えられている場合、使用許諾情報も紐づけて管理する。
デジタルキー管理部211は、データ中継装置50からのデジタルキーの取得要求に対して、配送に係る一時的な利用時間に許容されたデジタルキーを貸与する。そうすることで、データ中継装置50は、当該デジタルキーを配送作業員の使用する配送作業員端末40に貸与することができる。
デジタルキー管理部211は、データ中継装置50から貸し出し済みの配送先車両のデジタルキーの返却を受信すると、デジタルキー返却処理を行う。これにより、当該送り状番号に紐づけられた配送先車両の施解錠権限は削除される。
このようにすることで、配送作業員は、配送に関する情報に含まれる送り状番号に基づいて、宅配作業に必要となる一時的なデジタルキーの取得及び返却を、データ中継装置50を介して実行することができる。なお、デジタルキーは、配送作業員が当該車両の施解錠を行う毎にデータ中継装置50に対して取得要求及び返却要求を行うようにしてもよい。
車両情報提供部212は、データ中継装置50からユーザIDに対応する車両情報の取得要求を受信すると、当該ユーザIDに対応する車両情報を応答する。
車両位置情報提供部213は、データ中継装置50から配送先の車両位置情報を要求されると、鍵情報制御サーバ20の連携するコネクテッドシステムから配送先の車両位置情報を取得し、データ中継装置50に送信する。そうすることで、データ中継装置50は、送り状番号に紐づけられた配送物の配送先車両位置情報を配送作業員端末40に対して中継することができる。
以上、鍵情報制御サーバ20の備える機能部について説明したが、鍵情報制御サーバ20は同等の機能を有することができれば、分散サーバによって運用される仮想的なサーバであってもよい。次に、配送作業員の情報端末である配送作業員端末40の備える機能部について説明する。
図5に、本実施形態における配送作業員端末40の機能構成を示す。
配送作業員端末40は、配送作業員が配送荷物を配送する際に、配送荷物管理サーバ30又はデータ中継装置50から配送に必要な情報を取得し表示するとともに、配送荷物管理サーバ30又はデータ中継装置50に登録するデータを入力して送信する携帯端末である。
配送作業員端末40は、例えばスマートフォン等の公知の情報処理装置(コンピュータ)であり、制御部41及び記憶部42の他、各種データの入出力デバイス(例えば、入力デバイス、表示器等)及び通信デバイス等(図示せず)を備える。
制御部41は、配送作業員端末40の全体を制御する部分であり、記憶部42に記憶された配送作業員デジタルキーアプリケーションプログラム(「配送作業員デジタルキーアプリ」又は「配送作業員デジタルキーアプリ」ともいう)(図示せず)を含む各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各機能を実現する。制御部41は、CPUであってよい。
記憶部42は、ハードウェア群を配送作業員端末として機能させるための配送作業員デジタルキーアプリを含む各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)、又はハードディスクドライブ(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部42は、本実施形態の各機能を制御部41に実行させるためのデジタルキーアプリの他、当該配送作業員の担当する配送荷物情報、及び宅配先車両情報を含む配送情報等を記憶する。
制御部41は、配送物リスト表示部411と、宅配情報取得部412と、宅配情報表示制御部413と、デジタルキー利用要求部414と、受付部415と、デジタルキー利用制御部416と、配送作業結果管理部417と、データ中継装置IF部418と、を備える。
なお、受付部415は、解錠指示受付部415Aと、施錠指示受付部415Bと、配送結果入力受付部415Cと、を備える。制御部41は、各部の機能を、配送作業員デジタルキーアプリ及び各種プログラムを適宜読み出して実行する。
配送作業員端末40の主要な機能として、配送作業員が配送物の配送に取り掛かる前に配送先の確認作業を支援する機能、配送作業員が配送先車両に配送物を配送する際の車両施解錠作業を支援する機能、及び配送作業員の配送結果報告作業を支援する機能、等が挙げられる。配送先の確認作業を支援する機能は、前述した、配送作業員が配送先に到達する前に車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかの確認を支援する機能を含む。
以下、配送作業員端末40の機能部について、これらの機能毎に説明する。まず、配送作業員が配送物の配送に取り掛かる前に配送先の確認作業を支援する機能を実行する機能部(配送物リスト表示部411、宅配情報取得部412、宅配情報表示制御部413及びデータ中継装置IF部418)について説明する。
以下の説明において配送作業員による送り状番号の入力作業を伴う場合、特に説明しないかぎり、例えば図3に示すように、表示画面の「送り状番号スキャン」をクリックし、送り状番号がバーコードとして印字された荷札のバーコードをスキャンすることで、送り状番号の入力作業を行うようにしてもよい。なお、バーコード入力時にエラー等が発生した場合には、キーボードを介して手入力作業を行う。
配送作業員端末40は送り状番号の入力により、データ中継装置50に対してデジタルキーを要求するためのデジタルキー使用開始ボタンを表示したデジタルキー使用開始画面を表示させることができる。
なお、デジタルキー使用開始ボタンが配送作業員により押下したタイミングをデジタルキーの開始時刻とするのではなく、予め設定された配送日時(配送時間帯)を配送作業員のデジタルキー利用可能時間としてもよい。この場合、配送作業員が送り状番号をスキャンしたタイミングでデジタルキーを取得するようにしてもよいが、デジタルキーを予め取得したとしても、当該配送日時(配送時間帯)にならないとデジタルキーが有効ではなく、使用することはできない。なお、配送先車両の登録デジタルキーが失効していた場合、デジタルキーは取得されない。
配送物リスト表示部411は、例えば図3に示すように車両宅配対象となる配送物の配送リストを表示する。また、配送物リスト表示部411は、宅配情報(表示データ等)を表示する。なお、配送作業員が車両宅配か否かに関わらず配送作業を行う担当エリア内の配送リストを、表示するようにしてもよい。その場合、配送物リスト表示部411は、車両宅配対象となる配送物を車両宅配対象ではない配送物とを区別して表示するようにしてもよい。
宅配情報取得部412は、データ中継装置50から、配送物リスト内の配送物ごとに、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ等)を取得する。宅配情報には、既に説明したように、配送物リスト表示部411に表示される表示データの他に、表示データ以外のデータ、例えば音声データを含んでもよい。
宅配情報表示制御部413は、データ中継装置50から送信された表示データを、配送物リスト表示部411により表示画面に表示される配送リストに加えて、配送物リスト内の配送物ごとに、表示画面に表示する。表示画面に表示される表示データは、例えば、図3の(A)に示す、配送作業員端末40に表示される地図に配送先位置から離れて車両2が停車していることを表示する(配送先位置と車両位置とを地図上に表示する)データ、及び配送物リストの配送物Xの欄に重ねて「車両なし」を表示するデータである。表示画面の一例は既に説明した図3の表示画面である。配送作業員は、表示画面を見ることで、配送先に到達する前に車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できる。
配送作業員端末40は、車両2への宅配が可能でない配送先のユーザのユーザ端末10に対して、宅配に対する対応の確認のための宅配確認情報を、データ中継装置IF部418を介して通知してもよい。
配送作業員は、車両2が配送先位置又は配送先位置の周囲に存在せず宅配ができない場合は、宅配対応の確認のための宅配確認情報を入力する。配送作業員は、宅配確認情報を、表示画面に表示されるキーボードで直接入力して作成しても、配送作業員端末40に記憶されるテンプレートを用いて作成しても、テンプレートを編集して作成してもよい。
データ中継装置IF部418は、情報提供装置として機能し、宅配確認情報をデータ中継装置50に送信する。データ中継装置50は、ユーザ端末10に対して、受信した宅配確認情報を通知する。
宅配確認情報は、既に説明したように、車両2が配送先位置又は配送先位置の周囲に存在しないこと、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」内のいずれかの選択を求めることを表示する表示データが挙げられる。宅配のキャンセルの場合には、別の配送方法の入力を求める表示を表示データに含めることができる。宅配確認情報は、表示データの他に、表示データ以外のデータ、例えば音声データを含んでもよい。宅配確認情報は、音声データのみであってもよい。
表示データは、ユーザ端末10の表示画面に表示され、音声データはユーザ端末10の不図示のスピーカによって音声としてユーザに伝えられる。
宅配確認情報となる表示データを表示した、ユーザ端末の表示画面は、例えば図2に示した表示画面であるである。
データ中継装置IF部418は、宅配確認情報が、配送先位置と車両位置との距離が所定の範囲内でない場合に、ユーザ端末10に送信してもよい。
データ中継装置IF部418は、宅配確認情報に対する応答として、ユーザ端末10から、配送物の宅配のキャンセルを含む複数の選択肢の中からユーザにより選択された情報を受信する。
データ中継装置IF部418は、配送物の配達時間帯の所定時間前に、配送先位置と、車両位置との位置関係を判断して、宅配確認情報をユーザ端末10に送信してもよい。例えば、データ中継装置IF部418は、配達時間帯が15~16時の場合、14時に配送先位置と車両の位置を確認して、宅配確認情報をユーザ端末10に送信してもよい。
データ中継装置IF部418は、配送の指定方法によって宅配確認情報を送信するか否かを判断してもよい。例えば、配送の指定に優先順がつけられて、第1優先が「車両への宅配」、第2優先が自宅(玄関前)である場合、配送先に車両がなくても玄関前に配送物を置けばよいので、ユーザ端末10に宅配確認情報を送信しなくともよい。
データ中継装置50は、配送作業員端末40から、宅配確認情報を受けることなく、宅配確認情報を生成して、車両2への宅配が可能でない配送先のユーザのユーザ端末10に対して、宅配確認情報の通知を行ってもよい。
データ中継装置50は、後述する宅配情報生成部515が宅配情報を生成するときに、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを判断するため、配送作業員端末40から宅配確認情報を受けることなく、後述する宅配確認情報生成部516によって、宅配対応の確認のための宅配確認情報を生成することができる。データ中継装置50は、配送作業員端末40から、宅配確認情報を受けることなく宅配確認情報を通知する場合は、配送作業員端末40に対して宅配確認情報を通知した旨を表示するための表示データを送信する。配送作業員は、データ中継装置50が配確認情報を通知したことを知ることで、配確認情報を作成する必要がなくなる。かかるデータ中継装置50の動作は、後述するデータ中継装置50の機能部の説明において更に説明する。
以上、配送作業員端末40又はデータ中継装置50が、宅配確認情報をユーザ端末10に送信する場合について説明した。次に、宅配確認情報を確認したユーザが、ユーザ端末10を用いて、宅配に対する対応を、データ中継装置50を介して配送作業員端末40に送信する場合について説明する。
既に説明したように、ユーザは、データ中継装置50から受信した宅配確認情報を確認して対応を判断し、ユーザ端末10を操作することで、宅配に対する対応を、データ中継装置50を介して配送作業員端末40に通知(応答)する。この応答には、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」のうちのいずれかを選択する選択情報が含まれる。「配送時間を変更」を選択した場合は、変更後の時間が応答に含まれる。
ユーザは、「配送までに配送先に車両を移動」を選択する場合は、車両の現在位置から配送先までにかかる時間を算出して応答に含める。なお、この時間の算出は、データ中継装置50が行ってもよい。配送作業員は、算出された時間を、データ中継装置50を介して取得することで、配送予定時刻までに、車両を移動できるかどうかを確認することができる。
以上のユーザ端末10の動作は、後述するユーザ端末10の機能部の説明において更に説明する。
データ中継装置50は、ユーザ端末10から、宅配に対する対応に関する通知(応答)を受信すると、その応答を配送作業員端末40に送信する。
データ中継装置50は、ユーザ端末10から「配送時間を変更」を選択し、変更後の時間を指定する応答があった場合は、配送ルートを再計算する。そして、データ中継装置50は、配送ルートを表示する表示データを、配送作業員端末40に送信する。配送ルートは、例えば、次の配送先に配送物を配送後に現在の配送先に配送物を宅配する配送ルートである。かかるデータ中継装置50の動作は、後述するデータ中継装置50の機能部の説明において更に説明する。
配送作業員端末40は、データ中継装置IF部418を介して受信した応答内容を表示画面に表示する。配送作業員は、応答内容に基づいて次の行動を取る。
応答が「配送までに配送先に車両を移動」である場合は、配送作業員は、配送予定時刻までに配送先に到着するように移動する。この場合、ユーザが配送予定時刻までに車両を配送先に移動されることが必要となる。配送作業員は、応答に含まれる、車両の現在位置から配送先までにかかる時間を確認することで、ユーザが車両を移動できるかどうかを判断することができる。
応答が「宅配のキャンセル」の場合は、配送作業員は、次の配送先に移動する。
応答が「配送時間を変更」である場合は、配送作業員は、受信した配送ルートで配送を行う。配送ルートは、例えば、次の配送先に配送物を配送後に現在の配送先に配送物を宅配する配送ルートである。
応答が「車両の現在位置に配送」である場合又は応答がなかった場合には、配送作業員は配送先に移動する。
次に、配送作業員が配送先車両に配送物を配送する際の車両施解錠作業を支援する機能を実行する機能部(デジタルキー利用要求部414、解錠指示受付部415A、施錠指示受付部415B、配送結果入力受付部415C、及びデジタルキー利用制御部416)について説明する。
デジタルキー利用要求部414は、配送作業員からの送り状番号の入力により、データ中継装置50に対して配送先車両のデジタルキーの取得要求をする。そうすることで、データ中継装置50は、当該送り状番号と、ユーザによって入力されていた送り状番号とを照らし合わせることによって、例えば予め設定された配送日時情報(配送時間帯)の間有効となる配送先車両のデジタルキーを鍵情報制御サーバ20から取得する。配送作業員は、配送日時情報に設定された時間内において利用可能となる配送先車両のデジタルキーの利用要求をすることで、対応車両のデジタルキーの使用を開始させることができる。
また、データ中継装置50が、鍵情報制御サーバ20から取得した鍵情報に対してさらに利用制限を掛けるようにすることで、配送作業員端末40は、さらに利用制限が掛けられた状態でデジタルキーを使用可能とするようにしてもよい。
デジタルキー利用要求部414は、デジタルキー取得状況についてデータ中継装置IF部418を介して、データ中継装置50に通知する。
解錠指示受付部415Aは、配送物の車両への宅配を行うときに、配送作業員から配送先となる車両の解錠指示を受け付ける。具体的には、解錠指示受付部415Aは、表示器(図示せず)に、配送先車両を解錠させるための解錠ボタンを表示し、配送作業員により解錠ボタンが押下されることで、配送先車両に対してデジタルキーを利用した解錠要求信号を送出する。なお、解錠指示受付部415Aは、データ中継装置IF部418を介して、解錠指示したことをデータ中継装置50に通知する。
解錠指示受付部415Aは、解錠成功信号又は解錠失敗信号を配送先車両から受信する。なお、解錠失敗の原因としてデジタルキーの利用可能時間外となっていること、通信障害の発生、アプリケーションがハングアップしていること等が挙げられる。解錠指示受付部415Aは、解錠結果(解錠成功/失敗)についてデータ中継装置IF部418を介して、データ中継装置50に通知する。なお、既存のデジタルキーを用いた解錠・施錠システムには、解錠成功信号又は解錠失敗信号を送信せず、コマンド送信の完了時にその旨の信号を返すだけのものもあるが、その際には、解錠要求信号や施錠要求信号は繰り返し送出することが可能であり、例えば解錠指示をしたことで、解錠成功とみなすようにすればよい。
解錠されたことにより、配送作業員は、配送物を車両に宅配することができる。
配送作業員は配送物を車両に宅配した後、配送先車両を施錠する。
施錠指示受付部415Bは、配送物の車両への宅配を完了した後、配送作業員から配送物の配送先となる車両の施錠指示を受け付ける。具体的には、施錠指示受付部415Bは、表示器(図示せず)に、配送先車両を施錠させるための施錠ボタンを表示し、配送作業員により施錠ボタンが押下されることで、配送先車両に対して施錠要求信号を送出する。なお、施錠指示受付部415Bは、データ中継装置IF部418を介して、施錠指示したことをデータ中継装置50に通知する。
施錠指示受付部415Bは、施錠成功信号又は施錠失敗信号を配送先車両から受信する。なお、施錠失敗の原因として、例えば車両と配送作業員端末との距離が所定の距離を超えていること等が挙げられる。施錠指示受付部415Bは、施錠結果(施錠成功/失敗)についてデータ中継装置IF部418を介して、データ中継装置50に通知する。
施錠されたことにより、配送作業員は、配送結果報告を入力することができる。
配送結果入力受付部415Cは、配送物の車両への宅配完了したときに、配送作業員から配送物の車両への宅配完了を受け付ける。具体的には、配送結果入力受付部415Cは、表示器(図示せず)に、宅配完了ボタンを表示し、配送作業員により宅配完了ボタンが押下されることで、データ中継装置IF部418を介して、データ中継装置50に通知するようにしてもよい。解錠指示受付部415Aは、データ中継装置IF部418を介して、宅配完了したことをデータ中継装置50に通知する。
デジタルキー利用制御部416は、配送先車両の施錠の成功信号を受信することで、配送完了報告を実施するための画面に遷移するようにしてもよい。
また、デジタルキー利用制御部416は、配送作業員(配送作業員端末40)の位置情報に応じてデジタルキーの利用可否の制御を行うようにしてもよい。具体的には、デジタルキー利用制御部416は、配送作業員(配送作業員端末40)の位置情報を配送作業員端末40により取得するとともに、配送先車両の位置情報を例えばデータ中継装置50から取得することで、デジタルキーの利用可否を制限するようにしてもよい。例えば、デジタルキー利用制御部416は、配送作業員(配送作業員端末40)の位置が当該車両位置から予め設定した第1距離以上離れた場合、配送作業員端末40の表示器を介して、施錠(施錠ボタンの表示及び押下)はできるが、解錠(解錠ボタンの表示又は押下)ができないようにしてもよい。
さらに、デジタルキー利用制御部416は、配送作業員(配送作業員端末40)の位置が、当該車両位置から予め設定した、例えば第1距離よりも長い第2距離以上離れた場合、配送作業員端末40の表示器を介して、施錠(施錠ボタンの表示又は押下)及び解錠(解錠ボタンの表示又は押下)ができないようにするとともに、当該デジタルキーを無効にするようにしてもよい。
以上、配送先車両の解錠、配送先車両への配送物の配送、配送先車両の施錠の順に配送作業員が処理した場合について説明した。
配送作業結果管理部417は、車両から当該車両の施錠の成功信号を受信することで、配送作業員端末40の表示器を介して、配送完了報告を実施するための画面に遷移可能とする。
配送作業結果管理部417は、配送完了報告を実施するための画面を介して、宅配完了報告が入力されると、データ中継装置50に対して、当該送り状番号に対応する配送物の配送完了通知をする。例えば配送作業結果管理部417は、配送作業員端末40の表示器を介して、配送作業員による送り状番号に対応する配送物の宅配完了ボタンが押下されると、配送完了報告を作成し、データ中継装置50に対して、当該送り状番号に対応する配送物の配送完了通知をするようにしてもよい。これにより、データ中継装置50は、配送完了通知に基づいて、ユーザ端末10や配送荷物管理サーバ30に対して、配送が完了情報を伝達するとともに、鍵情報制御サーバ20に対して、送り状番号に紐づけられた配送先車両のデジタルキーの返却通知を送信する。鍵情報制御サーバ20は、当該返却通知に基づいて、当該送り状番号に紐づけられた配送先車両の予め設定された当該配送時間に許容されたデジタルキーを無効とする。
データ中継装置IF部418は、例えば宅配が失敗に終わった場合、宅配不可の理由と合わせてデータ中継装置50に配送不可通知をする。
また、データ中継装置IF部418は、データ中継装置50に対して、再配送処理に移行するように通知してもよい。
この他、前述したように、配送作業員端末40は、荷受人(デジタルキーのオーナーでもある)であるユーザに対する各種通知をデータ中継装置50に対して行う。データ中継装置IF部418は、データ中継装置50に通知された各種通知を配送作業員端末40に通知する。このように、データ中継装置50は、文字どおり配送作業員端末40とユーザ端末10との間で、各種通知を中継する。
ここで、ユーザ端末10に対する各種通知としては、例えば、宅配対応の確認のための宅配確認情報、配送開始通知、デジタルキー取得通知、使用開始通知、施錠通知、解錠通知、配送成功/失敗通知、デジタルキー利用延長通知、デジタルキー返却通知、施錠未実施通知等が通知される。宅配確認情報は、既に説明したように、例えば、車両2が配送先位置又は配送先位置の周囲に存在しないこと、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」内のいずれかの選択を求めることを表示する表示データが挙げられる。これにより、荷受人となるユーザは、リアルタイムに配送状況を把握することが可能となる。
配送作業員端末40がユーザ端末10から受ける通知は、例えば、宅配確認情報に対する応答がある。配送作業員は、応答内容に基づいて、既に説明した各行動を取ることができる。例えば、ユーザ端末10からの応答が「配送までに配送先に車両を移動」である場合は、配送作業員は、配送予定時刻までに配送先に到着するように移動する。
以上、配送作業員端末40の備える機能部について説明した。次に、ユーザ端末10の備える機能部について説明する。
ユーザ端末10は、荷受人であるユーザがデータ中継装置50に登録するデータを入力して送信するとともに、データ中継装置50からの通知情報を受信して表示する携帯端末である。
図5に、本実施形態におけるユーザ端末10の機能構成を示す。
ユーザ端末10は、例えば、スマートフォン等の公知の情報処理装置(コンピュータ)であり、制御部11及び記憶部12の他、各種データの入出力デバイス(例えば、入力デバイス、表示器等)及び通信デバイス等(図示せず)を備える。
制御部11は、ユーザ端末10の全体を制御する部分であり、記憶部12に記憶されたデジタルキーアプリ(図示せず)を含む各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各機能を実現する。制御部11は、CPUであってよい。具体的には、予め、デジタルキーアプリケーションプログラム(「デジタルキーアプリ」)をユーザ端末10にインストールし、制御部11により実行することで、以下に説明する機能を実現する。
記憶部12は、ハードウェア群を荷受人のユーザ端末として機能させるためのデジタルキーアプリを含む各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)、又はハードディスクドライブ(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部12は、本実施形態の各機能を制御部11に実行させるためのデジタルキーアプリの他、当該ユーザのプロファイル情報、及び当該ユーザの荷受人とする配送情報等を記憶する。
制御部11は、施解錠機能部110と、ユーザ情報入力部111と、車両宅配依頼部112と、通知情報取得部113と、を備える。なお、施解錠機能部110はデジタルキーによる車両の施解錠を実行する機能部であって、本実施形態ではデジタルキーをシェアキーの形態で使用する場合を例示する。
ユーザ情報入力部111は、データ中継システム1を介して車両宅配サービスを希望するユーザが、自身のユーザ情報と車両情報をデータ中継装置50(後述する「ユーザ情報登録管理部511」)に登録するための入力部である。ユーザ情報入力部111は、データ中継装置50に対して、自身のユーザ情報、鍵情報制御サーバ20のユーザ情報と車両情報(ナンバー、車体番号等)をキーボード、タッチパネルのようなユーザ端末10の入力部(図示せず)から入力する。
なお、ユーザ情報入力部111は、車検証にQRコード(登録商標)として記載された車両情報をQRコードリーダにより読取ることで得られる車両情報をデータ中継装置50に送信するようにしてもよい。
また、ユーザ情報入力部111は、車両のナンバープレートを含む車両全体の撮影画像に基づいて得られる車両情報をデータ中継装置50に送信するようにしてもよい。
また、後述するように、データ中継装置50がユーザ端末10から入力されるユーザIDに基づいて、鍵情報制御サーバ20と連携するコネクテッドシステム(図示せず)から車両情報を取得し、ユーザ情報を登録するようにしてもよい。
ユーザ情報入力部111は、データ中継装置50からの当該車両のデジタルキー使用許諾要求に応じて、当該デジタルキーの使用許諾を応答することにより、当該デジタルキーの使用許諾情報を予めデータ中継装置50に登録する。
デジタルキーの使用許諾情報が予め登録されることで、データ中継装置50は、ユーザから車両宅配の依頼が(送り状番号及びユーザIDを含む)配送に関する情報とともに入力されると、送り状番号に紐づけられる配送物の配送日時情報に基いて、当該配送日時に一時的に有効となるデジタルキーを鍵情報制御サーバ20から取得し、当該配送物の配送を担当する配送作業員の配送作業員端末40に貸与することができる。このように、データ中継装置50は、配送物毎に付与される送り状番号に基づいて、車両宅配を希望するユーザと、配送物を配送する配送作業員と、の間で車両のデジタルキーを中継し、配送作業員による車両の施解錠操作を実現する。
車両宅配依頼部112は、ユーザが例えばECサイト等で商品を購入し、当該商品の車両宅配を希望する場合、データ中継装置50に対して、配送業者(配送荷物管理サーバ30等)から受信した配送荷物の送り状番号をユーザIDとともにユーザの入力する配送に関する情報として送信する機能部である。なお、ユーザは、宅配先の希望箇所として複数個の場所(例えばトランク、後部座席等)のうち希望する場所を指定するようにしてもよい。また、ユーザは、登録した車両宅配依頼情報を後から変更することができる。なお、配送業者は例えば車両宅配が失敗した場合、データ中継装置50は再配送する場合の選択肢(例えば、車両宅配又は玄関前宅配等)をユーザ端末10に対して送信するようにしてもよい。
なお、当該ユーザIDに複数の車両情報が登録されている場合、データ中継装置50は、ユーザIDに紐づけられた車両情報に基く宅配対象車両の選択肢を送信することができる。このような場合、車両宅配依頼部112は、ユーザにより選択される宅配対象車両情報をデータ中継装置50に対して送信するようにしてもよい。さらに、データ中継装置50は、配送先車両における宅配先の場所(例えば、トランク、後部座席等)の選択肢を送信するようにしてもよい。
これにより、データ中継装置50は、送り状番号及びユーザIDを宅配先車両情報に紐づけしてユーザの入力した配送に関する情報として記憶部12に記憶する。
通知情報取得部113は、配送荷物管理サーバ30及びデータ中継装置50から受信する、ユーザ自身に対する通知を受信して、表示器(図示せず)に表示する。
通知情報取得部113は、例えば配送荷物管理サーバ30から、送り状番号・配送日時通知を受信する。通知情報取得部113は、データ中継装置50を介して配送作業員端末40から送信された、又はデータ中継装置50で生成して送信された、宅配対応の確認のための宅配確認情報を取得する。宅配確認情報は、既に説明しように、車両2が配送先位置又は配送先位置の周囲に存在しないこと、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」内のいずれかの選択を求めることを表示する表示データが挙げられる。宅配のキャンセルの場合には、別の配送方法の入力を求める表示を表示データに含めることができる。宅配確認情報は、表示データの他に、表示データ以外のデータ、例えば音声データを含んでもよい。宅配確認情報は、音声データのみであってもよい。
また、通知情報取得部113は、データ中継装置50から、配送作業員(配送作業員端末40)が車両位置情報を取得したこと、車両デジタルキーを取得したこと、車両デジタルキーを使用開始したこと、車両を解錠したこと、車両を施錠したこと、配送成功又は失敗したこと、デジタルキーの利用可能時間を延長したこと、デジタルキーを返却したこと、及び施錠未実施状態であること等を含む配送状況を受信する。
ここで、デジタルキーの返却とは、不要となったデジタルキーの情報について、鍵情報制御サーバ20までその旨の通知をすることによって行われ、情報としての「デジタルキー」それ自体が鍵情報制御サーバ20まで返却されることがあってもよいが、無効化するデジタルキーの情報のみが鍵情報制御サーバ20に通知され、当該デジタルキーが無効されることによって鍵情報の返却とすることもできる。さらには、鍵情報を無効とせずとも、当初に発行したデジタルキーの情報の時間切れを待つことにより(新しいデジタルキーを発行しないことにより)、「デジタルキーを無効」と同等の効果を導くこともできる。
なお、通知情報取得部113は、応答を求められている通知に対しては、ユーザからの入力に応じて応答通知を送信する。
ユーザは、データ中継装置50から受信した宅配確認情報を確認して対応を判断し、ユーザ情報入力部111を用いて、宅配に対する対応を入力する。この対応には、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」のうちのいずれかを選択する選択情報が含まれる。「配送時間を変更」を選択した場合は、変更後の時間が応答に含まれる。通知情報取得部113は、入力された、宅配に対する対応を応答としてデータ中継装置50に送信する。
ユーザは、「配送までに配送先に車両を移動」を選択した場合は、配送予定時刻までに、配送先まで車両を移動させる。
以上、ユーザ端末10の備える機能部について説明した。最後に、データ中継装置50の備える機能部について説明する。
図6は、本実施形態におけるデータ中継装置50の機能構成を示す図である。
データ中継装置50は、サーバ装置等の情報処理装置(コンピュータ)であり、制御部51及び記憶部52の他、各種データの入出力デバイス及び通信デバイス等を備える。
制御部51は、データ中継装置50の全体を制御する部分であり、記憶部52に記憶された、データ中継プログラムを含む各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各機能を実現する。制御部51は、CPUであってよい。
記憶部52は、ハードウェア群をデータ中継装置50として機能させるためのデータ中継プログラムを含む各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスクドライブ(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部52は、本実施形態の各機能を制御部51に実行させるためのプログラムの他、ユーザ登録情報(ユーザID、車両情報、及びデジタルキーの使用許諾情報等)、ユーザの入力した配送に関する情報(送り状番号、ユーザID等)及び配送業者の入力した配送に関する情報(送り状番号、配送先住所氏名、配送日時情報等)が記憶される。また、車両宅配対象となる配送荷物の(履歴情報を含む)状態情報を記憶するようにしてもよい。こうすることで、データ中継装置50は、例えば、送り状番号を共通IDとして、配送作業員端末40とユーザ端末10との間を中継することで、セキュリティを保ちながら、配送作業員端末40側の車両操作を実現するとともに、ユーザ端末10側に配送状況を逐次通知することを可能とする。
制御部51は、データ中継プログラム等を適宜読み出して実行することにより、ユーザ情報登録管理部511と、車両宅配情報管理部512と、配送荷物管理サーバ特定部513と、配送先車両位置情報取得部514と、宅配情報生成部515と、宅配確認情報生成部516と、デジタルキー配送業者提供部517と、配送処理状況通知部518と、情報提供部519と、を備える。
車両宅配情報管理部512と、配送先車両位置情報取得部514と、宅配情報生成部515と、情報提供部519とは、取得した車両位置と、取得した配送先位置との位置関係に基づいて、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ等)を生成して配送作業員端末40に送信する機能を実現する。
ユーザ情報登録管理部511は、ユーザ端末10で説明したように、データ中継システム1を介して車両宅配サービスを希望するユーザ情報を登録するとともに、登録されたユーザを管理する機能部である。具体的には、ユーザ情報登録管理部511は、予めユーザ端末10(ユーザ情報入力部111)から入力される、ユーザID及び車両情報を含むユーザ情報に基いて、ユーザ情報を記憶部52に登録する。
ユーザ情報登録管理部511は、データ中継システム1を介して車両宅配サービスを希望するユーザから予めデジタルキー使用許諾を取得し、当該ユーザのデジタルキー使用許諾情報を登録して管理する。
車両宅配情報管理部512は、ユーザがECサイト等で商品を購入し、当該商品を配送する配送業者(例えば配送荷物管理サーバ30等)から配送荷物の送り状番号・配送日時通知を受信し、当該配送荷物の車両宅配を希望する場合に、ユーザからユーザ端末10(車両宅配依頼部112)を介して受信した、送り状番号、登録済みのユーザID、及び宅配先車両情報を含む、ユーザの入力した配送に関する情報を記録管理する機能部である。
なお、車両宅配情報管理部512は、当該ユーザIDに複数の車両情報が登録されている場合、複数の宅配対象車両から当該ユーザにより選択された車両情報をユーザの入力した配送に関する情報として記録管理するようにしてもよい。また、車両宅配情報管理部512は、配送物の複数の置き場所(例えば、トランク、後部座席、前部座席、助手席等)から選択された置き場所をユーザの入力した配送に関する情報として記録管理するようにしてもよい。
これにより、データ中継装置50は、送り状番号に、荷受人となる登録ユーザ(登録ユーザID)と、宅配先車両情報と、ユーザのデジタルキー使用許諾情報と、を紐づけて管理することができる。
さらに、車両宅配情報管理部512は、後述する配送荷物管理サーバ特定部513により送り状番号の様式等に基づいて特定される配送業者の配送荷物管理サーバ30に対して、配送先位置情報(住所氏名)、配送日時情報を要求することで、配送業者側の送り状番号に紐づけられた配送情報を取得することができる。車両宅配情報管理部512は、配送先位置を取得する配送先位置取得部として機能する。
車両宅配情報管理部512は、登録ユーザから受信したユーザの入力した配送に関する情報と配送業者(配送荷物管理サーバ30)から受信した配送業者の入力した配送に関する情報を、送り状番号に紐づけて管理する。
なお、車両宅配情報管理部512は、配送荷物管理サーバ30に対して、当該送り状番号に対応する配送荷物が車両宅配配送荷物であることを通知するようにしてもよい。
配送荷物管理サーバ特定部513は、送り状番号の様式等に基づいて、当該配送荷物を配送する連携する配送業者の配送荷物管理サーバ30を特定する。なお、配送荷物管理サーバ特定部513は、送り状番号の様式等に基づいて、1つの配送荷物管理サーバ30を特定できない場合、例えば送り状番号をキーとして、当該送り状番号に係る配送物の配送日時情報、配送先の住所氏名等を問合せることで配送物の配送日時情報、配送先の住所氏名等を受信し、ユーザ情報と照らし合わせて検証することにより、1つの配送荷物管理サーバ30を特定するようにしてもよい。
具体的には、例えば、配送先の住所氏名をユーザ情報に含まれる住所氏名と照らし合わせることで特定するようにしてもよい、また、配送日時情報が近未来の日時情報であるか否かを照らし合わせることで、1つの配送荷物管理サーバ30を特定するようにしてもよい。
配送先車両位置情報取得部514は、配送作業員端末40を介して、当該送り状番号に対応する配送物の配送作業員からの当該配送物を宅配する車両の位置情報の問い合わせに対して、(コネクテッドシステムと連携する)鍵情報制御サーバ20から車両の位置情報を取得する。
宅配情報生成部515は、車両宅配情報管理部512より取得した配送先位置情報(住所氏名)と、配送先の車両位置情報と配送物の配送先位置情報とに基づいて、配送物ごとに、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報を生成する。宅配情報は、配送作業員端末40の表示部の表示画面に表示させる表示データを含む。
情報提供部519は、生成された表示データを、配送作業員端末40に送信する。
表示データは、例えば、図3の(A)に示した、配送先位置と、配送先位置から離れて停車している車両の位置とを示した地図データと、配送物リストの配送物Xの欄に重ねるための「車両なし」のデータである。
ここでは、表示データとして、地図データと「車両なし」のデータとを例示したが、特にこの表示データに限定されず、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す情報であればよい。例えば、表示データは、「車両は、配送先から半径Xメートル以内にありません。」とのテキストデータであってよい。
データ中継装置50は、配送作業員端末40から、宅配確認情報を受けることなく、宅配確認情報生成部516が宅配対応の確認のための宅配確認情報を生成し、情報提供部519が車両2への宅配が可能でない配送先のユーザのユーザ端末10に対して通知することができる。
宅配確認情報生成部516は、宅配情報生成部515が、配送先位置又は配送先位置の周囲の位置での車両2への宅配ができないと判断したときは、宅配確認情報を生成する。
宅配確認情報は、既に説明したように、車両2が配送先位置又は配送先位置の周囲に存在しないこと、「配送までに配送先に車両を移動」、「宅配のキャンセル」、「配送時間を変更」及び「車両の現在位置に配送」内のいずれかの選択を求めることを表示する表示データが挙げられる。宅配のキャンセルの場合には、別の配送方法の入力を求める表示を表示データに含めることができる。宅配確認情報は、表示データの他に、表示データ以外のデータ、例えば音声データを含んでもよい。宅配確認情報は、音声データのみであってもよい。表示データは、ユーザ端末10の表示画面に表示され、音声データはユーザ端末10の不図示のスピーカによって音声としてユーザに伝えられる。宅配確認情報の具体例は図2に示される。
情報提供部519は、ユーザ端末10に対して、宅配確認情報を通知する。
宅配確認情報生成部516は、宅配確認情報を生成する場合は、配送作業員端末40に対して宅配確認情報を通知した旨を表示するための表示データを生成する。そして、情報提供部519は、配送作業員端末40に対して、この表示データを通知する。
送信する。
情報提供部519は、宅配確認情報が、配送先位置と車両位置との距離が所定の範囲内でない場合に、ユーザ端末10に送信してもよい。
情報提供部519は、宅配確認情報に対する応答として、ユーザ端末10から、配送物の宅配のキャンセルを含む複数の選択肢の中からユーザにより選択された情報を受信する
情報提供部519は、配送物の配達時間帯の所定時間前に、配送先位置と、車両位置との位置関係を判断して、宅配確認情報をユーザ端末10に送信してもよい。例えば、情報提供部519は、配達時間帯が15~16時の場合、14時に配送先位置と車両の位置を確認して、宅配確認情報をユーザ端末10に送信してもよい。
情報提供部519は、配送作業員端末40からの指示又は配達遅延情報に基づき、ユーザ端末10に宅配確認情報を送信するタイミングを遅らせてもよい。
情報提供部519は、配送の指定方法によって宅配確認情報を送信するか否かを判断してもよい。例えば、配送の指定に優先順がつけられて、第1優先が「車両への宅配」、第2優先が自宅(玄関前)である場合、配送先に車両がなくても玄関前に配送物を置けばよいので、ユーザ端末10に宅配確認情報を送信しなくともよい。
情報提供部519は、ユーザ端末10から、宅配に対する対応に関する通知(応答)を受信すると、その応答を配送作業員端末40に送信する。
情報提供部519は、ユーザ端末10から「配送時間を変更」を選択し、変更後の時間を指定する応答があった場合は、配送ルートを再計算して、配送ルートを表示する表示データを、配送作業員端末40に送信する。配送ルートは、例えば、次の配送先に配送物を配送後に現在の配送先に配送物を宅配する配送ルートである。
デジタルキー配送業者提供部517は、車両宅配対象の配送荷物の配送を担当する配送作業員の配送作業員端末40から、配送荷物の送り状番号を含む車両宅配情報とともに当該配送先車両のデジタルキーの要求を受信すると、鍵情報制御サーバ20から、例えば配送日時の時間帯のみ有効となる当該送り状番号に紐づけられた配送先車両のデジタルキーを取得し、配送作業員端末40に対して提供する。
また、ユーザ情報登録管理部511により登録管理された、ユーザIDと車両情報とデジタルキーの使用許諾情報に基いて、デジタルキー配送業者提供部517が、鍵情報制御サーバ20から、当該車両のデジタルキーの利用権を取得できなかった場合、当該ユーザIDをブラックリストとして、記憶部52に記録管理するようにしてもよい。
また、配送作業員端末40に対して提供されるデジタルキーは、前述したとおり、配送作業員端末40(配送作業員デジタルキーアプリ)において、さらに解錠してから施錠するまでの有効時間等の制限を掛けたデジタルキーに修正することができる。
また、配送作業員端末40から配送完了報告を受信すると、鍵情報制御サーバ20に対して当該デジタルキーの返却処理を行う。それにより、鍵情報制御サーバ20は、当該デジタルキーに係る一時的な利用許可情報を削除することができる。
配送処理状況通知部518は、配送作業員の配送作業員端末40から受信する、当該配送物の配送状態を示す配送開始通知、デジタルキー取得通知、使用開始通知、施錠通知、解錠通知、配送成功/失敗通知、デジタルキー利用延長通知、デジタルキー返却通知、施錠未実施通知等を含む各種通知をユーザ端末10に通知(中継)する。
以上、データ中継システム1の備える各装置の機能部について説明した。
次に、データ中継システム1における、配送物を配送先車両に配送する作業を開始してから配送完了するまでの主要なデータの流れを示すシーケンスについて説明する。
図7は配送作業員が、配送物を配送先車両に配送する作業を開始してから配送完了するまでの主要なデータの流れの一例を示す図である。
宅配情報は、データ中継装置50が生成して配送作業員端末40に送信することが可能であるが、図7では、配送作業員端末40から、データ中継装置50に宅配情報要求がされ、データ中継装置50が宅配情報を生成して、配送作業員端末40に送信する例について説明する。また、配送作業員端末40は、車両2への宅配が可能でない配送先のユーザのユーザ端末10に対して、宅配確認情報を通知し、ユーザ端末10からの、宅配に対する対応の通知を受けてもよいが、図7ではこの動作は省略されている。
図7を参照すると、配送作業員は配送作業員端末40を介して、配送物の送り状番号(S101)をスキャンしてデータ中継装置50に入力する。配送作業員端末40は、配送作業員の操作により、データ中継装置50に対して、車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認するための宅配情報の要求(宅配情報要求)を行う(S102)。
データ中継装置50は、鍵情報制御サーバ20に対して対象車両の位置情報を要求(S103)し、配送荷物管理サーバ30に対して配送先位置情報(住所、氏名等)を要求する(S104)。データ中継装置50は、鍵情報制御サーバ20から対象車両の位置情報(S105)を取得し、配送荷物管理サーバ30から配送先位置情報を取得する(S106)。データ中継装置50は、対象車両の位置情報と配送物の配送先位置情報とに基づいて、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ)を生成し、配送作業員端末40に送信する(S107)。配送作業員端末40は、表示画面に表示データを表示する。
配送作業員端末40は、宅配情報に基づいて生成された宅配確認情報をデータ中継装置50に対して送信し(S107A)、データ中継装置50は、宅配確認情報をユーザ端末10に送信する(S107B)。
配送作業員は、配送作業員端末40を介してデジタルキー使用開始ボタンを押下することで、データ中継装置50に対して、対象車両のデジタルキーの要求(S108)をする。
データ中継装置50は、鍵情報制御サーバ20に対して対象車両のデジタルキーを要求(S109)し、対象車両のデジタルキーを取得(S110)する。
データ中継装置50はデジタルキーを配送作業員端末40に貸与(S111)する。これにより、配送作業員は、配送作業員端末40を介して、アンロックボタンを押下することで、対象車両に対して解錠コマンド(S112)を送信し、配送作業員端末40は、対象車両から解錠コマンド成功のレスポンス(S113)を受信する。
配送作業員端末40は、データ中継装置50に対して対象車両が解錠状態であることを通知(S114)し、データ中継装置50はユーザ端末10に対して対象車両が解錠状態であることを通知(S115)する。
配送作業員は、対象車両に配送物を宅配し、配送作業員端末40を介してロックボタンを押下することで、対象車両に対して施錠コマンド(S116)が送信され対象車両から施錠コマンド成功のレスポンス(S117)を受信する。
配送作業員端末40はデータ中継装置50に対して対象車両が解錠状態であることを通知(S118)し、データ中継装置50はユーザ端末10に対して対象車両が施錠状態であることを通知(S119)する。
以上により、配送は、対象車両を解錠し、配送物を車両内に配送し、対象車両を施錠することができる。また、ユーザは車両が配送業者により解錠されたこと及び施錠されたことをリアルタイムに把握することができる。
以上、データ中継システム1における配送物を配送先車両に配送する作業を開始してから配送完了するまでの主要なデータの流れを示すシーケンスについて説明した。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態は、データ中継装置が、配送先に車両があることを事前に把握して、車両への宅配が可能か否かを示す情報(宅配情報)を生成して、配送作業員端末に送信する例について説明した。本実施形態は、配送作業員端末が、データ中継装置から配送先位置と配送物を宅配する車両位置とを取得し、配送先に車両があることを事前に把握して、車両への宅配が可能か否かを示す情報(宅配情報)を生成して配送作業員端末の表示部に表示する例を示す。
配送作業員端末が、宅配情報に基づいて、配送先位置又は配送先位置の周囲に車両がないと判断される場合に、宅配確認情報を生成してユーザ端末に送信する動作は第1実施形態と同じなので、説明を省略する。
図8は、本実施形態における、データ中継装置及び配送作業員端末の機能構成を示す図である。本実施形態のデータ中継システムの構成は、データ中継装置50及び配送作業員端末40がデータ中継装置50A及び配送作業員端末40Aに置き換わっている点を除いて図1、図5及び図6に示した構成と同じである。
配送作業員端末40Aは、配送作業員が配送先に到達する前に車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できるように、例えば、以下のように動作する。
配送作業員が、配送物の車両への宅配を行うために配送作業員端末40Aの配送物リストの更新ボタンをクリックする。配送物の更新ボタンをクリックにより、配送作業員端末40Aからデータ中継装置50Aへ配送先の車両位置情報と配送物の配送先位置情報(住所等)との情報要求が送信される。データ中継装置50Aは、鍵情報制御サーバ20から配送物リスト内の配送物ごとに、配送先の車両位置情報を取得し、配送荷物管理サーバ30から配送物リスト内の配送物ごとに、配送物の配送先位置情報(住所等)を取得して、配送作業員端末40Aに送信する。
配送作業員端末40Aは、配送物リスト内の配送物ごとに、配送先の車両位置情報と配送物の配送先位置情報とに基づいて、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ)を生成し、表示データを表示画面に表示する。こうして、配送作業員は、配送先に到達する前に車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できる。
配送物リストと表示データとを表示した配送作業員端末40の表示画面の一例としては、図3を用いて既に説明した表示画面が挙げられる。
このように、データ中継システム1においては、配送作業員端末40Aが、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す情報を生成して、表示画面に表示することで、配送作業員が配送先に到達する前に、配送作業員は、車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できる。
以下、配送作業員端末40A及びデータ中継装置50Aの備える機能部について図8を用いて説明する。
データ中継装置50Aの制御部51Aは、データ中継装置50の制御部51と比べて、宅配情報生成部515がない。また、図6の情報提供部519は、情報提供部519Aに置き替わっている。情報提供部519Aを除く各部はデータ中継装置50と同じなので、以下、情報提供部519Aについてのみ説明する。
情報提供部519Aは、配送作業員端末40Aからの情報要求により、鍵情報制御サーバ20から配送物リスト内の配送物ごとに、配送先の車両位置情報を取得して、配送作業員端末40Aに送信する。
また、情報提供部519Aは、配送作業員端末40Aからの情報要求により、配送荷物管理サーバ30から配送物リスト内の配送物ごとに、配送物の配送先位置情報(住所等)を取得して、配送作業員端末40Aに送信する。
配送作業員端末40Aは、配送作業員端末40と比べて、宅配情報取得部412がなく、配送先位置取得部419、車両位置取得部420及び宅配情報生成部421が追加されている。配送先位置取得部419、車両位置取得部420及び宅配情報生成部421は、取得した配送先位置と、取得した車両位置との位置関係に基づいて、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す情報(表示データ)を生成する機能を実現する。
配送先位置取得部419、車両位置取得部420及び宅配情報生成部421を除く各部はデータ中継装置50と同じなので、以下、配送先位置取得部419、車両位置取得部420及び宅配情報生成部421についてのみ説明する。
配送先位置取得部419は、情報提供部519から配送物の配送先位置情報(住所等)を取得する。車両位置取得部420は、情報提供部519から配送先の車両位置情報を取得する。
宅配情報生成部421は、配送物リスト内の配送物ごとに、配送物の配送先位置情報と配送先の車両位置情報とに基づいて、配送先の位置での車両2への宅配が可能かどうかを示す宅配情報(表示データ等)を生成し、表示データを宅配情報表示制御部413に出力する。宅配情報表示制御部413は、宅配情報生成部421から出力から送信された表示データを、配送物リスト表示部411により表示画面に表示される配送リストに加えて、配送物リスト内の配送物ごとに、表示画面に表示する。
本実施形態においても、配送作業員が配送先に到達する前に、配送作業員は、車両2が配送先に存在して宅配が可能かどうかを確認できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、前述した実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施形態では、鍵情報制御サーバ(及びコネクテッドサーバ)をデータ中継システム1の構成要素としたが、これに限られない。例えば、鍵情報制御サーバ及びコネクテッドシステムの提供するAPIを構成要素としてもよい。
本実施形態では、配送荷物の宅配を例示して説明したが、配送荷物の宅配に限られない。例えば集荷に適用してもよい。具体的には、集荷業者が、デジタルキー制御の集荷先デバイスに出向いて、デジタルキーを使用して集荷先デバイスから集荷荷物をピックアップする集荷業務に適用してもよい。本実施形態の配送作業と比較して、集荷作業は、荷物の流れが、集荷依頼人から集荷業者に向かう点が異なるものの、デジタルキーの適用形態としては、同様の形態となる。
また、上述した実施形態の機能的構成を変形するようにしてもよい。つまり、図4~図6の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明のデータ中継システム機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4~図6の例に限定されない。
また、これら機能的構成を実現するための装置についても、上述した実施形態での説明は例示に過ぎない。例えば、上述の実施形態では、データ中継装置50を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、データ中継装置50の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、データ中継装置50の各機能を実現してもよい。
データ中継システム1の各サーバ及び端末に係る機能は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、情報処理装置(コンピュータ)にインストールされる。また、これらのプログラムは、CD-ROMのようなリムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。さらに、これらのプログラムは、ダウンロードされることなくネットワークを介したWebサービスとしてユーザのコンピュータに提供されてもよい。
デジタルキーは、配送に関する情報に紐づけられる配送日時の間のみ、配送作業員端末40において利用可能とされるようにしてもよい。
これにより、配送作業員は、デジタルキーを配送日時以外に利用できないようにする。
また、配送作業員端末40に対して利用可能とされる車両のデジタルキーは、配送作業員端末40の位置情報に応じて、車両のデジタルキーの利用可否が制限されるようにしてもよい。
これにより、配送業者は不必要に車両の開閉操作ができないようにする。
また、配送作業員端末40に対して利用可能とされる車両のデジタルキーは、配送作業員端末40が、車両から予め設定された第1の距離以上に離れると、施錠はできるが解錠ができないように、車両のデジタルキーの利用可否が制限されるようにしてもよい。
また、配送作業員端末40に対して利用可能とされる車両のデジタルキーは、配送作業員端末40が、車両から予め設定された第2の距離以上に離れると、施錠も解錠もできないように、車両のデジタルキーが無効化されるようにしてもよい。
また、データ中継装置50は、配送荷物の車両への宅配が失敗したとき、配送作業員端末40から再配送処理通知を受信することで、配送作業員端末40に対して、ユーザの保持する車両のデジタルキーを再度利用可能とするようにしてもよい。
これにより、配送業者は、配送荷物の再配送を効率よく行うことができる。
また、データ中継装置50は、複数の鍵情報制御サーバ20及び/又は複数の配送荷物管理サーバ30と、ネットワーク60を介して通信可能に接続され、
ユーザ端末10から受信したユーザの入力した配送に関する情報に基いて、配送荷物の配送を管理する配送荷物管理サーバ30を特定する、配送荷物管理サーバ特定部513を備えるようにしてもよい。
これにより、データ中継装置50は、当該ユーザに配送物を配送する配送業者を容易に特定することができる。
また、配送荷物管理サーバ特定部513は、さらに、1つの配送荷物管理サーバ30を判定できない場合、各配送荷物管理サーバ30に対して、ユーザ端末10から受信したユーザの入力した配送に関する情報に基いて、配送日時情報又は配送先の住所氏名を問合せ、当該ユーザの入力した配送に関する情報に照らして検証することで、1つの配送荷物管理サーバ30を特定するようにしてもよい。
また、データ中継装置50がユーザ端末10から受信するユーザの入力した配送に関する情報は、少なくとも、配送荷物を識別する送り状番号、及びユーザのユーザ識別IDを含み、
配送作業員端末40から受信する前記配送業者の入力した配送に関する情報は、少なくとも、配送荷物を識別する送り状番号を含むようにしてもよい。
これにより、データ中継装置50は、配送荷物を一意に特定する送り状番号を共通IDとして、ユーザと配送業者の双方に対してデジタルキーを安全に中継することができる。
本発明に係る、配送物の宅配情報の生成用プログラムは、車両への宅配が可能か否かを示す情報を生成するために、データ中継装置50又は配送作業員端末40としてコンピュータを機能させるためのものである。
本実施形態により、例えば、プライバシを確保したデジタルキーの利用を容易にできることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
1 データ中継システム
2 車両
10 ユーザ端末
11 制御部
111 ユーザ情報入力部
112 車両宅配依頼部
113 通知情報取得部
12 記憶部
20 鍵情報制御サーバ
21 制御部
211 デジタルキー管理部
212 車両情報提供部
22 記憶部
30 配送荷物管理サーバ
31 制御部
311 配送計画作成部
312 配送管理部
313 データ中継装置IF部
32 記憶部
40、40A 配送作業員端末
41、41A 制御部
411 配送リスト表示部
412 宅配情報取得部
413 宅配情報表示制御部
414 デジタルキー利用要求部
415 受付部
415A 解錠指示受付部
415B 施錠指示受付部
415C 配送結果入力受付部
416 デジタルキー利用制御部
417 配送作業結果管理部
418 データ中継装置IF部
419 配送先位置取得部
420 車両位置取得部
421 宅配情報生成部
42 記憶部
50、50A データ中継装置
51、51A 制御部
511 ユーザ情報登録管理部
512 車両宅配情報管理部
513 配送荷物管理サーバ特定部
514 配送先車両位置情報取得部
515 宅配情報生成部
516 宅配確認情報生成部
517 デジタルキー配送業者提供部
518 配送処理状況通知部
519、519A 情報提供部
52 記憶部
60 ネットワーク
データ中継システム1が備える各装置について説明する前にデータ中継システム1の動作の概要について説明する。
まず、データ中継システム1の運用に際して、車両等のデジタルキーのオーナーとなるユーザは、データ中継装置50に対してユーザID及び例えばナンバープレートに書かれた車両番号又は登録番号、車名等を含む車両情報を登録するとともに、当該車両のデジタルキーの使用許諾をしていることが前提となる。以下、データ中継装置50にユーザID及び車両情報を登録するとともに、車両のデジタルキーの使用許諾をしているユーザを特に断らない限り、単にユーザという。
ここで、「デジタルキーの使用権限」とは、鍵情報制御サーバ20へのアクセス、及びデジタルキーを使用する権利を意味し、「使用許諾」とは、デジタルキーの使用権限を、データ中継装置50に対して利用することを許すことを意味する。そうすることで、データ中継装置50は、配送作業員が当該デジタルキーを配達すると認められた期間、つまり一時的に有効となるデジタルキーを鍵情報制御サーバ20から取得し、当該配送作業員(具体的には、配送作業員端末40)に貸与する。
ユーザは、配送業者から配送に関する情報としての配送物の送り状番号を受信する。なお、配送業者が配送に関する情報をユーザに通知する際、暗号化されていない平文としてもよい。平文によって送り状番号を登録することを可能とすることにより、配送伝票への印刷やユーザによる手入力を利用しての車両宅配サービスを行うことが可能となるため、データ中継装置の汎用性は高まる。
また、ユーザは当該配送物を車両に宅配する場合、当該送り状番号にユーザID及び宅配先となる自身がデジタルキーのオーナーとなる車両情報を紐づけて、データ中継装置50に対してユーザの入力する配送に関する情報として送信するとともに配送依頼を登録する。そうすることで、データ中継装置50は、配送物の配送日時に、当該配送物の配送作業員(具体的には、配送作業員端末40)からの要求に応じて一時的に有効となるデジタルキーを鍵情報制御サーバ20から取得し、当該配送作業員(具体的には、配送作業員端末40)に貸与することで、配送作業員が当該デジタルキーを使用して、宅配先の車両を解錠し、送り状番号に対応する配送物を配送する一連の配送処理を可能とする。
また、配送作業員は、配送先車両の解錠、配送物の車両への宅配、車両の施錠、配送結果通知等をデータ中継装置50が中継してユーザ端末10等に通知することができる。

Claims (24)

  1. 車両への宅配が指定された配送物の配送先位置を取得する配送先位置取得部と、
    前記配送物を宅配する車両位置を取得する車両位置取得部と、
    前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がない場合に、前記配送物の宅配に対する対応を確認するための宅配確認情報をユーザの情報端末に送信する情報提供部と、を備え、
    前記宅配確認情報は、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて生成された、前記配送先位置での前記車両への宅配が可能か否かを示す宅配情報に基づいて生成される情報である、データ中継装置。
  2. 前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて前記宅配情報を生成する宅配情報生成部を備え、
    前記情報提供部は、生成された前記宅配情報を配送作業員の情報端末に送信し、前記宅配情報により前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がない場合に生成される前記宅配確認情報を、前記配送作業員の情報端末から受信して、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信する、請求項1に記載のデータ中継装置。
  3. 前記情報提供部は、前記配送先位置と、前記車両位置とを配送作業員の情報端末に送信し、前記配送作業員の情報端末から、前記宅配確認情報を受信して、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信し、
    前記宅配確認情報は、前記配送作業員の情報端末において、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて生成された宅配情報が前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がない場合に生成される、請求項1に記載のデータ中継装置。
  4. 前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて前記宅配情報を生成する宅配情報生成部と、
    前記宅配情報により前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がないと判断された場合に、前記宅配確認情報を生成する宅配確認情報生成部と、を備え、
    前記情報提供部は、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信する、請求項1に記載のデータ中継装置。
  5. 前記情報提供部は、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信したことを配送作業員の情報端末に通知する、請求項4に記載のデータ中継装置。
  6. 前記宅配確認情報は、前記ユーザの情報端末の表示部の表示画面に表示させる表示データである、請求項1に記載のデータ中継装置。
  7. 前記宅配確認情報は、前記配送先位置と前記車両位置との距離が所定の範囲内でない場合に、前記ユーザの情報端末に送信される、請求項1に記載のデータ中継装置。
  8. 前記情報提供部は、前記宅配確認情報に対する応答として、前記ユーザの情報端末から、前記配送物の宅配のキャンセルを含む複数の選択肢の中からユーザにより選択された情報を受信し、受信した情報を配送作業員の情報端末に送信する、請求項1に記載のデータ中継装置。
  9. 前記宅配確認情報は、配送予定時刻を含んでいる、請求項1に記載のデータ中継装置。
  10. 前記情報提供部は、前記配送物の配達時間帯の所定時間前に、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係を判断して、前記宅配確認情報を前記ユーザの情報端末に送信する、請求項1に記載のデータ中継装置。
  11. 前記宅配確認情報が複数回送信される場合、送信ごとに前記宅配確認情報が異なる、請求項1に記載のデータ中継装置。
  12. 前記情報提供部は、前記配送作業員の情報端末からの指示又は配達遅延情報に基づき、前記ユーザの情報端末に前記宅配確認情報を送信するタイミングを遅らせる、請求項2に記載のデータ中継装置。
  13. 前記配送作業員の情報端末からの指示又は配達遅延情報に基づき、前記ユーザの情報端末に前記宅配確認情報を送信するタイミングを遅らせる、請求項3に記載のデータ中継装置。
  14. 前記情報提供部は、配送の指定方法によって前記宅配確認情報を送信するか否かを判断する、請求項1に記載のデータ中継装置。
  15. 請求項1から請求項14にいずれか1項に記載のデータ中継装置としてコンピュータを機能させるためのデータ中継プログラム。
  16. 車両への宅配が指定された配送物の配送先位置を取得する配送先位置取得部と、
    前記配送物を宅配する車両位置を取得する車両位置取得部と、
    前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係に基づいて、前記配送先位置での前記車両への宅配が可能か否かを示す宅配情報を生成する宅配情報生成部と、
    前記宅配情報により前記配送先位置又は前記配送先位置の周囲に前記車両がないと判断された場合に、前記配送物の宅配に対する対応を確認するための宅配確認情報を生成する宅配確認情報生成部と、
    前記宅配確認情報をユーザの情報端末に送信する情報提供部と、を備えた、配送作業員の情報端末。
  17. 前記宅配確認情報は、前記ユーザの情報端末の表示部の表示画面に表示させる表示データである、請求項16に記載の情報端末。
  18. 前記宅配確認情報は、前記配送先位置と前記車両位置との距離が所定の範囲内でない場合に、前記ユーザの情報端末に送信される、請求項16に記載の情報端末。
  19. 前記情報提供部は、前記宅配確認情報に対する応答として、前記ユーザの情報端末から、前記配送物の宅配のキャンセルを含む複数の選択肢の中からユーザにより選択された情報を受信する、請求項16に記載の情報端末。
  20. 前記宅配確認情報は、配送予定時刻を含んでいる、請求項16に記載の情報端末。
  21. 前記情報提供部は、前記配送物の配達時間帯の所定時間前に、前記配送先位置と、前記車両位置との位置関係を判断して、前記宅配確認情報を、前記ユーザの情報端末に送信する、請求項16に記載の情報端末。
  22. 前記宅配確認情報が複数回送信される場合、送信ごとに前記宅配確認情報が異なる、請求項16に記載の情報端末。
  23. 前記情報提供部は、配送の指定方法によって前記宅配確認情報を送信するか否かを判断する、請求項16に記載の情報端末。
  24. 請求項16から請求項23にいずれか1項に記載の情報端末としてコンピュータを機能させるための、配送物の宅配確認情報作成プログラム。
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