JP2024027347A - 衝撃波生成装置 - Google Patents

衝撃波生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024027347A
JP2024027347A JP2022130078A JP2022130078A JP2024027347A JP 2024027347 A JP2024027347 A JP 2024027347A JP 2022130078 A JP2022130078 A JP 2022130078A JP 2022130078 A JP2022130078 A JP 2022130078A JP 2024027347 A JP2024027347 A JP 2024027347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
combustion
shock wave
detection sensor
combustible gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022130078A
Other languages
English (en)
Inventor
公宣 戸貝
敏彦 齋藤
啓祐 吉田
智晃 井上
幸人 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2022130078A priority Critical patent/JP2024027347A/ja
Priority to PCT/JP2023/006517 priority patent/WO2024038632A1/ja
Publication of JP2024027347A publication Critical patent/JP2024027347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23JREMOVAL OR TREATMENT OF COMBUSTION PRODUCTS OR COMBUSTION RESIDUES; FLUES 
    • F23J3/00Removing solid residues from passages or chambers beyond the fire, e.g. from flues by soot blowers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/02Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/02Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium
    • F23N5/08Systems for controlling combustion using devices responsive to thermal changes or to thermal expansion of a medium using light-sensitive elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/20Systems for controlling combustion with a time programme acting through electrical means, e.g. using time-delay relays
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/24Preventing development of abnormal or undesired conditions, i.e. safety arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28GCLEANING OF INTERNAL OR EXTERNAL SURFACES OF HEAT-EXCHANGE OR HEAT-TRANSFER CONDUITS, e.g. WATER TUBES OR BOILERS
    • F28G7/00Cleaning by vibration or pressure waves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Control Of Combustion (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gas Burners (AREA)

Abstract

【課題】衝撃波生成装置において、燃料の燃焼状態を判定可能とする。【解決手段】基端から先端に向けて燃焼ガスが流れるガス通路が設けられて先端に開口部が設けられる燃焼装置と、燃焼装置の基端から内部に可燃性ガスを供給する可燃性ガス供給装置と、燃焼装置に供給された可燃性ガスに点火する点火装置と、可燃性ガスの燃焼による火炎の発生時期を検出する火炎発生時期検出センサと、火炎発生時期検出センサの検出結果に基づいて点火装置による点火前の可燃性ガスの自着火を判定する判定装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、爆轟による衝撃波を生成するための衝撃波生成装置に関するものである。
例えば、ごみ焼却炉、石炭ガス化複合発電設備(IGCC)、発電用ボイラなどは、排ガス中に含まれるダストが火炉の内壁面や伝熱管の外面などに付着する。火炉の内壁面や伝熱管の外面などに付着したダストは、熱伝達率を低下させて熱回収効率を悪化させたり、排ガスの流れの抵抗になって火炉の性能を低下させたりする。そのため、ダスト除去装置により、火炉の内壁や伝熱管の外面に付着したダストを定期的に除去する必要がある。
ダスト除去装置は、衝撃波生成装置を有する。衝撃波生成装置は、燃料を燃焼させることで火炎の伝播速度が音速を超える爆轟による衝撃波を生成する。ダスト除去装置は、衝撃波生成装置が生成した衝撃波によりダストを除去する。このような従来の衝撃波生成装置として、下記特許文献に記載されたものがある。
特開昭60-205120号公報 特開2002-106826号公報
従来の衝撃波生成装置は、燃料と酸化剤とが混合された混合気に点火し、混合気が燃焼することで爆轟による衝撃波を生成する。このとき、燃焼の形態により爆轟波が生成されず、爆燃波となってしまうことがあり、例えば、ダストを適切に除去することができないおそれがある。また、混合気に着火する前に、混合気が自着火して逆火が発生することがある。そのため、衝撃波生成装置は、適正に爆轟が発生しているか否かを判定する必要がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、燃料の燃焼状態を判定可能な衝撃波生成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の衝撃波生成装置は、基端から先端に向けて燃焼ガスが流れるガス通路が設けられて前記先端に開口部が設けられる燃焼装置と、前記燃焼装置の前記基端から内部に可燃性ガスを供給する可燃性ガス供給装置と、前記燃焼装置に供給された前記可燃性ガスに点火する点火装置と、前記可燃性ガスの燃焼による火炎の発生時期を検出する火炎発生時期検出センサと、前記火炎発生時期検出センサの検出結果に基づいて前記点火装置による点火前の前記可燃性ガスの自着火を判定する判定装置と、を備える。
本開示の衝撃波生成装置によれば、燃料の燃焼状態を判定することができる。
図1は、第1実施形態の衝撃波生成装置を表す概略構成図である。 図2は、光学センサの取付構造を表す断面図である。 図3は、光学センサの取付構造の変形例を表す断面図である。 図4は、爆轟と爆燃と逆火の検出方法を説明するためのタイムチャートである。 図5は、衝撃波生成装置による燃料の燃焼状態判定方法を表すフローチャートである。 図6は、第2実施形態の衝撃波生成装置における爆轟の強度を説明するための概略図である。 図7は、第3実施形態の衝撃波生成装置を表す概略構成図である。 図8は、爆轟と爆燃と逆火の検出方法を説明するためのタイムチャートである。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[第1実施形態]
<衝撃波生成装置>
図1は、第1実施形態の衝撃波生成装置を表す概略構成図である。
図1に示すように、第1実施形態の衝撃波生成装置10は、ごみ焼却炉、石炭ガス化複合発電設備、発電用ボイラ(以下、ボイラと称する。)などの火炉の内壁面や伝熱管の外面などに付着するダストを除去するダスト除去装置に適用される。なお、火炉は、ボイラの燃焼場の周囲を取り囲む壁部から構成されるものであるが、ダスト除去装置は、火炉の上部や下部に連続する壁部の内壁面などに付着するダストを除去することができる。ダスト除去装置は、火炉の内部に連通する配管を通して火炉内に可燃性ガスを供給し、可燃性ガスに着火させることで爆轟による衝撃波Sを発生させる。すなわち、可燃性ガスが燃焼すると、火炎と衝撃波が一体になった爆轟波が伝播し、可燃性ガスがなくなった時点で衝撃波として伝播する。ダスト除去装置は、爆轟による衝撃波Sが火炉の内壁や伝熱管の外面に作用することで、付着したダストを吹き飛ばして除去する。
衝撃波生成装置10は、ダスト除去装置に設けられ、ボイラの停止中にダスト除去装置が作動するとき、燃料の燃焼による爆轟で衝撃波Sを生成するものである。
衝撃波生成装置10は、燃焼装置11と、可燃性ガス供給装置12と、点火装置13と、火炎発生時期検出センサ14と、制御装置(判定装置)15と、警報装置16とを備える。
燃焼装置11は、基端から先端に向けて燃焼ガスが流れるガス通路21を有する。燃焼装置11は、起爆管22と、燃焼器23とを有する。ガス通路21は、起爆管22の内部に設けられる第1通路24と、燃焼器23の内部に設けられる第2通路25とから構成される。
起爆管22は、筒形状をなし、基端22aが閉塞し、先端22bが開口する。起爆管22は、内部に所定長さの第1通路24が設けられる。起爆管22は、基端22aに可燃性ガス供給装置12が接続される。燃焼器23は、筒形状をなし、基端23aが起爆管22の先端22bに連結されて連通し、先端23bが開口して開口部23cが設けられる。起爆管22のガス通路21と、燃焼器23の第2通路25は、同心である。但し、起爆管22のガス通路21と、燃焼器23の第2通路25は、同心ではなくてもよく、異なる形状であってもよい。燃焼器23は、内部に所定長さの第2通路25が設けられる。燃焼器23の第2通路25は、起爆管22の第1通路24より大径である。燃焼器23は、基端23aから先端22bまで第2通路25が同径であるが、基端23aに対して先端22bが拡径していてもよい。燃焼器23は、先端23bの開口部23cが火炉101の火炉壁102に区画された内部空間103に連通する。
可燃性ガス供給装置12は、燃料供給部31と、酸化剤供給部41とを有する。燃料供給部31は、燃料Fを供給する。酸化剤供給部41は、酸化剤Aとしての酸素または空気を供給する。可燃性ガス供給装置12は、燃料供給部31が供給した燃料Fと酸化剤供給部41が供給した酸化剤Aとが混合された混合気を可燃性ガスMとして燃焼装置11の基端から内部に供給する。
燃料供給部31は、燃料供給経路32と、燃料ボンベ33と、減圧弁34と、マスフローコントローラ35と、安全器36と、燃料供給弁37と、逆止弁38とを有する。燃料供給経路32は、上流端部に燃料ボンベ33が連結され、下流側に向けて減圧弁34、マスフローコントローラ35、安全器36、燃料供給弁37、逆止弁38が設けられる。燃料ボンベ33は、燃料Fが貯留される。減圧弁34は、燃料ボンベ33の燃料Fを減圧し、供給する燃料Fの圧力を調整する。マスフローコントローラ35は、燃料Fの質量流量を計測し、計測した燃料Fの質量流量と予め設定された燃料Fの設定値とを比較し、燃料Fの質量流量が設定値となるように流量制御弁の開度を調整する。安全器36は、逆火を防止する。燃料供給弁37は、開閉弁であり、開放時に燃料Fを供給し、閉止時に燃料Fの供給を停止する。逆止弁38は、上流側への燃料Fや可燃性ガスMの逆流を防止する。
酸化剤供給部41は、酸化剤供給経路42と、酸化剤ボンベ43と、減圧弁44と、マスフローコントローラ45と、安全器46と、酸化剤供給弁47と、逆止弁48とを有する。酸化剤供給経路42は、上流端部に酸化剤ボンベ43が連結され、下流側に向けて減圧弁44、マスフローコントローラ45、安全器46、酸化剤供給弁47、逆止弁48が設けられる。酸化剤ボンベ43は、酸化剤Aが貯留される。減圧弁44は、酸化剤ボンベ43の酸化剤Aを減圧し、供給する酸化剤Aの圧力を調整する。マスフローコントローラ45は、酸化剤Aの質量流量を計測し、計測した酸化剤Aの質量流量と予め設定された酸化剤Aの設定値とを比較し、酸化剤Aの質量流量が設定値となるように流量制御弁の開度を調整する。安全器46は、逆火を防止する。酸化剤供給弁47は、開閉弁であり、開放時に酸化剤Aを供給し、閉止時に酸化剤Aの供給を停止する。逆止弁48は、上流側への酸化剤Aや可燃性ガスMの逆流を防止する。
燃料供給経路32と酸化剤供給経路42は、下流端部がクロス継手51を介して可燃性ガス供給経路52の上流端部に連結され、可燃性ガス供給経路52は、下流端部が起爆管22の基端22aに連結される。また、パージガス経路53は、上流端部に送風機54が連結され、下流端部がクロス継手51に連結される。パージガス経路53は、パージガス供給弁55が設けられる。クロス継手51は、燃料供給経路32と酸化剤供給経路42と可燃性ガス供給経路52とパージガス経路53とを連通する。送風機54は、パージガス(例えば、空気や不活性ガスなど)Pを可燃性ガス供給経路52に供給する。パージガス供給弁55は、開閉弁であり、開放時にパージガスPを供給し、閉止時にパージガスPの供給を停止する。
点火装置13は、燃焼装置11における起爆管22に供給された可燃性ガスMに点火する。点火装置13は、起爆管22の基端22aに設けられる。
火炎発生時期検出センサ14は、可燃性ガスMの燃焼による火炎Cの発生時期を検出する。火炎発生時期検出センサ14は、燃焼装置11における燃焼器23の基端23aに設けられる。火炎発生時期検出センサ14は、燃焼器23の基端23aから開口部23cを向いて配置されることで、所定角度のセンサ領域14aを有する。
火炎発生時期検出センサ14は、燃焼器23で発生した火炎Cからの発光を検出する光学センサであることが好ましい。光学センサとしては、紫外光検出センサが好ましい。火炎は、赤外光線(IR)、可視光線、紫外光線(UV)の波長の電磁波を放射する。但し、赤外光線や可視光線は、火炎C以外からも放出されることから、紫外光検出センサを用いることで、赤外光線や可視光線を不感とし、紫外光線を検出して純粋に火炎Cだけの信号を検出する。特に、波長の短い紫外光(例えば、大気の吸収により太陽光の成分として地上に届きにくい波長100nm~315nm、特に地上に殆ど届かない100nmから280nmのソーラーブラインド領域)を選択的に検出することで、誤って太陽外光を検知することを防止する。
但し、光学センサとしては、紫外光検出センサに限るものではない。例えば、光学センサとして、フォトダイオードや光電管などを適用してもよい。
制御装置15は、点火装置13、火炎発生時期検出センサ14、マスフローコントローラ35、燃料供給弁37、マスフローコントローラ45、酸化剤供給弁47、パージガス供給弁55が接続される。
制御装置15は、点火装置13による可燃性ガスMへの点火時期を制御可能である。制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14の検出結果が入力される。制御装置15は、マスフローコントローラ35とマスフローコントローラ45を調整制御可能である。制御装置15は、燃料供給弁37と酸化剤供給弁47とパージガス供給弁55を開閉制御可能である。
また、制御装置15は、判定装置として機能する。すなわち、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14の検出結果に基づいて点火装置13による点火前の可燃性ガスMの自着火を判定する。また、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14が検出した火炎Cの伝播速度に基づいて爆轟と爆燃を判定する。
そして、制御装置15は、可燃性ガスMの自着火を判定すると、可燃性ガス供給装置12を制御し、燃焼装置11への可燃性ガスMの供給を停止する。すなわち、制御装置15は、燃料供給弁37および酸化剤供給弁47を閉止する。また、制御装置15は、可燃性ガスMの自着火を判定すると、燃焼装置11の内部にパージガスPを供給する。すなわち、制御装置15は、燃料供給弁37および酸化剤供給弁47を閉止した後、パージガス供給弁55を開放する。
制御装置15は、警報装置16が接続される。制御装置15は、警報装置16を作動制御可能である。制御装置15は、可燃性ガスMの自着火や爆燃を判定すると、警報装置16を作動させる。
ここで、制御装置15は、コントローラであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などにより、記憶部に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
<光学センサの取付構造>
図2は、光学センサの取付構造を表す断面図である。
図2に示すように、燃焼器23は、基端23a側の壁部61に光学窓62が設けられる。火炎発生時期検出センサ14としての光学センサは、燃焼器23における壁部61の外側で、光学窓62を覆うように配置される。火炎発生時期検出センサ14は、光学窓62を介して所定角度のセンサ領域14aが設定される。火炎発生時期検出センサ14は、光学窓62を通して火炎Cからの発光を検出する。なお、光学窓62は、透過性を有し、特定の波長の光(例えば、紫外光)だけを取り出すフィルタリング性能を有していてもよい。また、光学窓62は、内側の面に対してパージガスを噴出する機構を設けることで、視認性の確保や冷却性を確保してもよい。
なお、光学センサの取付構造は、上述したものに限定されない。図3は、光学センサの取付構造の変形例を表す断面図である。
図3に示すように、燃焼器23は、基端23a側の壁部61に光学窓62が設けられる。火炎発生時期検出センサ14としての光学センサは、燃焼器23から離間した所定の位置に配置される。火炎発生時期検出センサ14と光学窓62との間に光ファイバ63が設けられる。光ファイバ63は、一端部が火炎発生時期検出センサ14に接続され、他端部が取付部材64により燃焼器23における壁部61の外側で、光学窓62に面するように取付けられる。火炎発生時期検出センサ14は、光ファイバ63および光学窓62を介して所定角度のセンサ領域14aが設定される。火炎発生時期検出センサ14は、光ファイバ63により光学窓62を通して火炎Cからの発光を検出する。
<爆轟と爆燃と逆火の検出方法>
図4は、爆轟と爆燃と逆火の検出方法を説明するためのタイムチャートである。
図1および図4に示すように、可燃性ガス供給装置12は、燃料供給部31および酸化剤供給部41により燃料と酸化剤が混合された可燃性ガスMを起爆管22に供給して充てんする。そして、時間t2にて、点火装置13が作動し、起爆管22の可燃性ガスMに点火する。すると、可燃性ガスMは、起爆管22の第1通路24を流れる間に着火され、火炎Cが基端22aから先端22bに広がるように燃焼する。そして、起爆管22の火炎Cが燃焼器23に到達すると、火炎Cが基端23aから第2通路25を通って先端23bに広がるように燃焼し、爆轟による衝撃波Sが生成される。
制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14が検出した火炎Cの発生時期(伝播速度)に基づいて爆轟と爆燃と逆火(自着火)を判定する。火炎発生時期検出センサ14は、光学センサであって、火炎C(例えば、紫外光線)を検出する。火炎発生時期検出センサ14は、火炎Cの発生時にパルスがONとなり、火炎Cが消滅時にパルスがOFFとなる。そのため、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14が検出した火炎発生時(パルスON)から火炎消滅時(パルスOFF)までの火炎Cが発生した時間であるパルス長τdを算出する。パルス長τdは、火炎Cの伝播速度に反比例する。制御装置15は、火炎Cの発生期間のパルス長τd(火炎Cの伝播速度)に基づいて燃料(可燃性ガスM)の燃焼状態を判定する。
燃料が燃焼するとき、火炎Cの伝播速度に応じて爆燃または爆轟となる。火炎Cの伝播速度が音速以下であるときは爆燃となり、火炎Cの伝播速度が音速を超えると爆轟となって衝撃波Sが生成される。爆轟になると、衝撃波Sが生成される。ここで、爆燃と爆轟との間に、火炎Cの伝播速度に応じたしきい値τtを設定する。爆燃と爆轟との間の伝播速度に応じたしきい値τtは、例えば、伝播速度1000m/sに応じたパルス長である。つまり、算出したパルス長τdがしきい値τt以下であるときは爆轟であり、パルス長τd(火炎Cの伝播速度)がしきい値τtを超えたときは爆燃である。一般的に、爆轟による衝撃波Sの伝播速度(火炎Cの伝播速度)は、1000m/s以上となることから、パルス長τdが短くなる。
そのため、制御装置15は、パルス長τdがしきい値τt以下であるときは爆轟と判定し、パルス長τd(火炎Cの伝播速度)がしきい値τtを超えたときは爆燃と判定する。つまり、時間t3でパルスがONとなり、時間t4でパルスがOFFとなると、パルス長τdがしきい値τt以下であるため、制御装置15は、爆轟と判定する。一方、時間t3でパルスがONとなり、時間t6でパルスがOFFとなると、パルス長τdがしきい値τtを超えるため、制御装置15は、爆燃と判定する。
また、ボイラの稼働中、火炉101の内部空間103を上昇する排ガスに熱により燃焼器23に充てんされた可燃性ガスMが自着火することがある。制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14が検出した火炎Cの発生時期に基づいて自着火による逆火を判定する。すなわち、時間t2にて、点火装置13が作動し、起爆管22の可燃性ガスMに点火されると、その後、可燃性ガスMが着火されて爆轟による衝撃波Sが生成される。しかし、燃焼器23に充てんされた可燃性ガスMが自着火すると、火炎発生時期検出センサ14は、点火装置13が作動する前に火炎Cを検出する。時間t2で点火装置13が作動して可燃性ガスMに点火するとき、逆火(自着火)が発生すると、時間t2より時間Taだけ前の時間t1にて、パルスがONとなり、時間t5にて、パルスがOFFとなる。制御装置15は、点火装置13が作動する時間t2より前の時間t1にて、パルスがONになると、逆火と判定する。
そして、制御装置15が爆轟と判定すると、燃焼装置11は、正常な燃焼であることから、制御装置15は、次の運転タイミングでも同様の制御により、燃焼装置11と可燃性ガス供給装置12と点火装置13を作動する。
一方、制御装置15が爆燃と判定すると、燃焼装置11は、異常な燃焼であることから、制御装置15は、次の運転タイミングでは、異なる制御により、燃焼装置11と可燃性ガス供給装置12と点火装置13を作動する。すなわち、制御装置15は、例えば、可燃性ガス供給装置12により生成される可燃性ガスMにおける燃料と酸化剤の混合比を調整する。
また、制御装置15が逆火と判定すると、燃焼装置11は、異常な燃焼であることから、制御装置15は、可燃性ガス供給装置12による燃焼装置11への可燃性ガスMの供給を停止する。そして、パージガスPを燃焼装置11へ供給することで、逆火の進行を抑制する。
<燃料の燃焼状態判定方法>
図5は、衝撃波生成装置による燃料の燃焼状態判定方法を表すフローチャートである。
図1および図5に示すように、ステップS11にて、制御装置15は、パージガス供給弁55を閉止し、燃焼装置11へのパージガスPの供給を停止する。ステップS12にて、制御装置15は、燃料供給弁37を開放して燃料Fの供給を開始すると共に、酸化剤供給弁47を開放して酸化剤Aの供給を開始する。すると、燃料Fと酸化剤Aが混合された可燃性ガスMが燃焼装置11の起爆管22に供給される。
ステップS13にて、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14が火炎発生に伴って発生するパルス(ON)を検出したか否かを判定する。ここで、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14がパルス(ON)を検出したと判定(Yes)すると、ステップS14にて、制御装置15は、逆火が発生したと判定し、ステップS15にて、燃焼装置11の異常燃焼であると判定する。すなわち、制御装置15は、点火装置13の作動前にもかかわらず、火炎発生時期検出センサ14が燃焼器23で発生した火炎Cを検出したため、逆火が発生した異常燃焼であると判定する。そして、ステップS16にて、警報装置16を作動する。ステップS17にて、燃焼装置11への可燃性ガスMの供給を停止し、ステップS18にて、パージガスPを燃焼装置11へ供給する。
一方、ステップS13にて、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14がパルス(ON)を検出していないと判定(No)すると、ステップS19に移行する。ステップS19にて、制御装置15は、可燃性ガスMを起爆管22に供給してから、予め設定された所定の経過時間が経過したか否かを判定する。ここで、経過時間とは、所定量の可燃性ガスMが燃焼装置11における起爆管22および燃焼器23の内部に充填されるまでの時間である。制御装置15は、所定の経過時間が経過していないと判定(NO)すると、ステップS13に戻る。
一方、制御装置15は、所定の経過時間が経過したと判定(Yes)すると、ステップS20にて、制御装置15は、燃料供給弁37を閉止して燃料Fの供給を停止すると共に、酸化剤供給弁47を閉止して酸化剤Aの供給を停止する。すると、燃焼装置11の起爆管22への可燃性ガスMの供給が停止される。そして、ステップS21にて、制御装置15は、点火装置13を作動し、起爆管22に充填された可燃性ガスMに点火する。すると、可燃性ガスMは、起爆管22の第1通路24を流れる間に着火され、火炎Cが基端22aから先端22bに広がるように燃焼する。そして、起爆管22の火炎Cが燃焼器23に到達すると、火炎Cが基端23aから第2通路25を通って先端23bに広がるように燃焼する。
ステップS22にて、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14が火炎発生に伴って発生するパルス(ON)を検出したか否かを判定する。ここで、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14がパルス(ON)を検出していないと判定(No)すると、ステップS31にて、制御装置15は、点火装置13が作動してから予め設定された所定の待ち時間が経過したか否かを判定する。ここで、制御装置15は、待ち時間が経過していないと判定(No)すると、このままで待機する。しかし、制御装置15は、待ち時間が経過したと判定(Yes)すると、ステップS32にて、制御装置15は、点火装置13による可燃性ガスMへの着火失敗と推定し、ステップS33にて、警報装置16を作動する。
一方、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14がパルス(ON)を検出したと判定(Yes)すると、ステップS23にて、制御装置15は、検出したパルス長τdがしきい値τt以下であるか否かを判定する。ここで、制御装置15は、検出したパルス長τdがしきい値τt以下ではないと判定(No)すると、ステップS24にて、制御装置15は、爆燃が発生したと判定し、ステップS25にて、燃焼装置11の異常燃焼であると判定する。そして、ステップS26にて、警報装置16を作動する。ステップS27にて、燃焼装置11へ供給する可燃性ガスMにおける燃料Fと酸化剤Aの混合比を調整する。
一方、ステップS23にて、制御装置15は、検出したパルス長τdがしきい値τt以下であると判定(Yes)すると、ステップS28にて、制御装置15は、爆轟が発生したと判定し、ステップS29にて、燃焼装置11の正常燃焼であると判定する。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の衝撃波生成装置における爆轟の強度を説明するための概略図である。なお、第2実施形態の基本的な構成は、上述した第1実施形態と同様であり、図1を用いて説明し、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図1に示すように、衝撃波生成装置10は、燃焼装置11と、可燃性ガス供給装置12と、点火装置13と、火炎発生時期検出センサ14と、制御装置(判定装置)15と、警報装置16とを備える。
制御装置15は、判定装置として機能し、火炎発生時期検出センサ14の検出結果に基づいて爆轟と爆燃と逆火(自着火)を判定する。そして、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14の検出結果に基づいて爆轟と判定したとき、火炎の伝播速度に基づいて爆轟波の強度を推定する。
爆轟の強度は、燃焼器23で発生した火炎Cの発生時間、つまり、火炎発生時期検出センサ14が火炎Cを検出してパルスがONとなってからパルスがOFFとなるまでのパルス長τdに応じて推定される。すなわち、燃焼器23に供給される可燃性ガスMの充填量に応じて火炎の爆轟の強度が変化する。そのため、爆轟は、パルス長τdがしきい値τt以下で、且つ、パルス長τdが長いほど強度が高いものと推定できる。
図6に示すように、爆轟の判定は、衝撃波S(火炎)のパルス長τdがしきい値τt以下であると規定されたとき、最も強度の高い最大衝撃波は、パルス長τd=しきい値τtのときである。例えば、パルス長τdがしきい値τtの1/2よりも短いパルス長τd1であるとき、第1衝撃波は、強度が低いものとなる。一方、パルス長τdがしきい値τtの1/2よりも長いパルス長τd2であるとき、第2衝撃波は、強度が高いものとなる。なお、しきい値τtは、余裕分を考慮して設定される。
図1に示すように、制御装置15は、衝撃波Sのパルス長τdから推定した爆轟(衝撃波S)の強度に基づいて、可燃性ガス供給装置12の制御を行う。例えば、制御装置15は、爆轟(衝撃波S)の強度に基づいて、燃焼装置11に対する可燃性ガスMの充てん量を増減したり、可燃性ガスMにおける燃料Fと酸化剤Aの混合比を調整したりする。そのため、衝撃波Sの強度を、火炉101の容積に応じた最適な強度に設定することができる。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態の衝撃波生成装置を表す概略構成図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、衝撃波生成装置10Aは、燃焼装置11と、可燃性ガス供給装置12と、点火装置13と、火炎発生時期検出センサ14A,14Bと、制御装置(判定装置)15と、警報装置16とを備える。燃焼装置11と可燃性ガス供給装置12と点火装置13と制御装置15と警報装置16は、第1実施形態とほぼ同様の構成である。
第1火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bは、可燃性ガスMの燃焼による火炎Cの発生時期を検出する。火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bは、燃焼装置11における燃焼器23のガス流れ方向に間隔を空けて複数(本実施形態では、2個)配置される。火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bは、燃焼器23の第2通路25における可燃性ガスMまたは火炎C(衝撃波S)の流れ方向に交差する方向を向いて配置される。火炎発生時期検出センサ14Aは、第2通路25の上流側に配置され、第2火炎発生時期検出センサ14Bは、第2通路25の上流側に配置される。第1火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bは、燃焼器23の第2通路25におけるガス流れ方向の異なる2か所で火炎を検出する。なお、第1火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bは、燃焼器23で発生した火炎Cからの発光を検出する光学センサであり、検出方法は、第1実施形態と同様である。
図8は、爆轟と爆燃と逆火の検出方法を説明するためのタイムチャートである。
図7および図8に示すように、可燃性ガス供給装置12は、燃料供給部31および酸化剤供給部41により燃料と酸化剤が混合された可燃性ガスMを起爆管22に供給して充てんする。そして、時間t2にて、点火装置13が作動し、起爆管22の可燃性ガスMに点火する。すると、可燃性ガスMは、起爆管22の第1通路24を流れる間に着火され、火炎Cが基端22aから先端22bに広がるように燃焼する。そして、起爆管22の火炎Cが燃焼器23に到達すると、火炎Cが基端23aから第2通路25を通って先端23bに広がるように燃焼し、爆轟による衝撃波Sが生成される。
制御装置15は、第1火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bが検出した火炎Cの発生時期(伝播速度)に基づいて爆轟と爆燃と逆火(自着火)を判定する。第1火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bは、光学センサであって、火炎C(例えば、紫外光線)を検出する。第1火炎発生時期検出センサ14Aおよび第2火炎発生時期検出センサ14Bは、火炎Cの発生時にパルスがONとなり、火炎Cが消滅時にパルスがOFFとなる。燃料が燃焼するとき、火炎Cの伝播速度に応じて爆燃または爆轟となる。火炎Cの伝播速度が音速以下であるときは爆燃となり、火炎Cの伝播速度が音速を超えると爆轟となって衝撃波Sが生成される。
第1火炎発生時期検出センサ14Aと第2火炎発生時期検出センサ14Bは、第2通路25のガス流れ方向に距離Lだけ離間して配置される。そのため、第1火炎発生時期検出センサ14Aにより火炎の検出時期(パルスON)と、第2火炎発生時期検出センサ14Bにより火炎の検出時期(パルスON)との間に時間差Δtが発生する。時間差Δtは、火炎Cの伝播速度に反比例する。制御装置15は、衝撃波Sの時間差Δt(火炎Cの伝播速度)に基づいて燃料(可燃性ガスM)の燃焼状態を判定する。
ここで、爆燃と爆轟との間に、火炎Cの伝播速度のしきい値Vtを設定する。爆燃と爆轟との間の伝播速度のしきい値Vtは、例えば、伝播速度1000m/sである。つまり、距離Lと算出した時間差Δtから求めた伝播速度L/Δtがしきい値Vt以上であるときは爆轟であり、伝播速度L/Δtがしきい値Vt未満であるときは爆燃である。
そのため、制御装置15は、伝播速度L/Δtがしきい値Vt以上であるときは爆轟と判定し、伝播速度L/Δtがしきい値Vt未満であるときは爆燃と判定する。つまり、時間t3で第1火炎発生時期検出センサ14AのパルスがONとなり、時間t4で第2火炎発生時期検出センサ14BのパルスがONなると、時間差Δt1が短いものとなり、伝播速度L/Δt1がしきい値Vt以上であるため、制御装置15は、爆轟と判定する。一方、時間t3で第1火炎発生時期検出センサ14AのパルスがONとなり、時間t5で第2火炎発生時期検出センサ14BのパルスがONなると、時間差Δt2が長いものとなり、伝播速度L/Δt2がしきい値Vt未満であるため、制御装置15は、爆燃と判定する。
また、ボイラの稼働中、火炉101の内部空間103を上昇する排ガスに熱により燃焼器23に充てんされた可燃性ガスMが自着火することがある。制御装置15は、第1火炎発生時期検出センサ14Aまたは第2火炎発生時期検出センサ14Bが検出した火炎Cの発生時期に基づいて自着火による逆火を判定する。すなわち、時間t2にて、点火装置13が作動し、起爆管22の可燃性ガスMに点火されると、その後、可燃性ガスM着火されて爆轟による衝撃波Sが生成される。しかし、燃焼器23に充てんされた可燃性ガスMが自着火すると、火炎発生時期検出センサ14,14Bは、点火装置13が作動する前に火炎Cを検出する。時間t2で点火装置13が作動して可燃性ガスMに点火するとき、逆火(自着火)が発生すると、時間t2より時間Taだけ前の時間t1にて、パルスがONとなり、時間t4にて、パルスがOFFとなる。制御装置15は、点火装置13が作動する時間t2より前の時間t1にて、パルスがONになると、逆火と判定する。
第2実施形態の衝撃波生成装置10Aによる燃料の燃焼状態判定方法は、第1実施形態とほぼ同様であることから、説明は省略する。
なお、第3実施形態は、第1実施形態に対して火炎発生時期検出センサ14,14Bに位置を変更したものである。但し、第1実施形態の火炎発生時期検出センサ14に対して、第3実施形態の火炎発生時期検出センサ14,14Bを追加してもよい。この場合、爆轟をより高精度に判定することができる。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る衝撃波生成装置は、基端から先端に向けて燃焼ガスが流れるガス通路21が設けられて先端に開口部が設けられる燃焼装置11と、燃焼装置11の基端から内部に可燃性ガスMを供給する可燃性ガス供給装置12と、燃焼装置11に供給された可燃性ガスMに点火する点火装置13と、可燃性ガスMの燃焼による火炎Cの発生時期を検出する火炎発生時期検出センサ14,14A,14Bと、火炎発生時期検出センサ14,14A,14Bの検出結果に基づいて点火装置13による点火前の可燃性ガスMの自着火を判定する制御装置(判定装置)15とを備える。
第1の態様に係る衝撃波生成装置によれば、制御装置15は、可燃性ガスMの燃焼による火炎Cの発生時期に基づいて点火装置13による点火前の可燃性ガスMの自着火を判定する。その結果、燃料の燃焼状態を判定することができる。
第2の態様に係る衝撃波生成装置は、第1の態様に係る衝撃波生成装置であって、さらに、制御装置15は、火炎発生時期検出センサ14が検出した火炎Cの伝播速度に基づいて爆轟と爆燃を判定する。これにより、燃料の燃焼状態を詳細に判定することができる。
第3の態様に係る衝撃波生成装置は、第2の態様に係る衝撃波生成装置であって、さらに、制御装置15が爆轟と判定したとき、火炎Cの伝播速度に基づいて爆轟波の強度を推定する。これにより、爆轟波の強度を推定することで、衝撃波の適用先に応じて爆轟波の強度を調整することができる。
第4の態様に係る衝撃波生成装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つに係る衝撃波生成装置であって、さらに、火炎発生時期検出センサ14,14A,14Bは、前記火炎からの発光を検出する光学センサである。これにより、赤外光線、可視光線、紫外光線を検出することで、火炎を容易に特定することができる。
第5の態様に係る衝撃波生成装置は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つに係る衝撃波生成装置であって、さらに、燃焼装置11は、基端22aに可燃性ガス供給装置12が接続される起爆管22と、基端23aが起爆管22の先端22bに連結された燃焼器23とを有し、火炎発生時期検出センサ14は、燃焼器23の開口部23cを向いて配置される。これにより、一つの火炎発生時期検出センサ14により、燃焼器23で発生する火炎を容易に検出することができる。
第6の態様に係る衝撃波生成装置は、第1の態様から第5の態様のいずれか一つに係る衝撃波生成装置であって、さらに、燃焼装置11は、基端22aに可燃性ガス供給装置12が接続される起爆管22と、基端23aが起爆管22の先端22bに連結された燃焼器23とを有し、火炎発生時期検出センサ14A,14Bは、燃焼器23にガス流れ方向に間隔を空けて複数配置される。これにより、燃焼器23で発生する火炎を適切に検出することができる。
第7の態様に係る衝撃波生成装置は、第1の態様から第6の態様のいずれか一つに係る衝撃波生成装置であって、さらに、制御装置15が可燃性ガスMの自着火を判定すると、可燃性ガス供給装置12は、可燃性ガスMの供給を停止する。これにより、安全性を向上することができる。
第8の態様に係る衝撃波生成装置は、第7の態様に係る衝撃波生成装置であって、さらに、制御装置15が可燃性ガスMの自着火を判定すると、燃焼装置11の内部にパージガスPを供給する。これにより、安全性を向上することができる。
なお、上述した実施形態では、衝撃波生成装置を、ごみ焼却炉、石炭ガス化複合発電設備、発電用ボイラなどの火炉の内壁面や伝熱管の外面などに付着するダストを除去するダスト除去装置に適用したが、適用先はこれらに限定されるものではない。衝撃波生成装置は、例えば、衝撃波を燃焼装置の開口部から放射してその反力を受けて推力とする推進機関やタービンを回す動力機関、衝撃波を燃焼器の開口部から放射して開口部近くに配置した物体に対して衝撃波の高圧を利用して物理的な作用を及ぼす(構造物の破壊、材料の分離など)装置、燃焼装置の内部に配置した物体に対して衝撃波の高圧を利用して物理的な作用を及ぼす(構造物の破壊、材料の分離など)装置などに適用可能である。
10,10A 衝撃波生成装置
11 燃焼装置
12 可燃性ガス供給装置
13 点火装置
14 火炎発生時期検出センサ
14A 第1火炎発生時期検出センサ
14B 第2火炎発生時期検出センサ
15 制御装置(判定装置)
21 ガス通路
22 起爆管
23 燃焼器
24 第1通路
25 第2通路
31 燃料供給部
32 燃料供給経路
33 燃料ボンベ
34 減圧弁
35 マスフローコントローラ
36 安全器
37 燃料供給弁
38 逆止弁
41 酸化剤供給部
42 酸化剤供給経路
43 酸化剤ボンベ
44 減圧弁
45 マスフローコントローラ
46 安全器
47 酸化剤供給弁
48 逆止弁
51 クロス継手
52 可燃性ガス供給経路
53 パージガス経路
54 送風機
55 パージガス供給弁
61 壁部
62 光学窓
63 光ファイバ
64 取付部材
F 燃料
A 酸化剤
M 可燃性ガス
C 火炎
S 衝撃波

Claims (8)

  1. 基端から先端に向けて燃焼ガスが流れるガス通路が設けられて前記先端に開口部が設けられる燃焼装置と、
    前記燃焼装置の前記基端から内部に可燃性ガスを供給する可燃性ガス供給装置と、
    前記燃焼装置に供給された前記可燃性ガスに点火する点火装置と、
    前記可燃性ガスの燃焼による火炎の発生時期を検出する火炎発生時期検出センサと、
    前記火炎発生時期検出センサの検出結果に基づいて前記点火装置による点火前の前記可燃性ガスの自着火を判定する判定装置と、
    を備える衝撃波生成装置。
  2. 前記判定装置は、前記火炎発生時期検出センサが検出した火炎の伝播速度に基づいて爆轟と爆燃を判定する、
    請求項1に記載の衝撃波生成装置。
  3. 前記判定装置が爆轟と判定したとき、火炎の伝播速度に基づいて爆轟波の強度を推定する、
    請求項2に記載の衝撃波生成装置。
  4. 前記火炎発生時期検出センサは、前記火炎からの発光を検出する光学センサである、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の衝撃波生成装置。
  5. 前記燃焼装置は、基端に可燃性ガス供給装置が接続される起爆管と、基端が前記起爆管の先端に連結された燃焼器とを有し、前記火炎発生時期検出センサは、前記燃焼器の前記開口部を向いて配置される、
    請求項1に記載の衝撃波生成装置。
  6. 前記燃焼装置は、基端に可燃性ガス供給装置が接続される起爆管と、基端が前記起爆管の先端に連結された燃焼器とを有し、前記火炎発生時期検出センサは、前記燃焼器にガス流れ方向に間隔を空けて複数配置される、
    請求項1に記載の衝撃波生成装置。
  7. 前記判定装置が前記可燃性ガスの自着火を判定すると、前記可燃性ガス供給装置は、前記可燃性ガスの供給を停止する、
    請求項1に記載の衝撃波生成装置。
  8. 前記判定装置が前記可燃性ガスの自着火を判定すると、前記燃焼装置の内部にパージガスを供給する、
    請求項7に記載の衝撃波生成装置。
JP2022130078A 2022-08-17 2022-08-17 衝撃波生成装置 Pending JP2024027347A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022130078A JP2024027347A (ja) 2022-08-17 2022-08-17 衝撃波生成装置
PCT/JP2023/006517 WO2024038632A1 (ja) 2022-08-17 2023-02-22 衝撃波生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022130078A JP2024027347A (ja) 2022-08-17 2022-08-17 衝撃波生成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024027347A true JP2024027347A (ja) 2024-03-01

Family

ID=89941643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022130078A Pending JP2024027347A (ja) 2022-08-17 2022-08-17 衝撃波生成装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2024027347A (ja)
WO (1) WO2024038632A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0765558B2 (ja) * 1988-07-01 1995-07-19 本田技研工業株式会社 内燃エンジンの異常燃焼検知装置及び燃焼制御装置
JPH08277458A (ja) * 1995-04-06 1996-10-22 Nippon Steel Corp 逆火検知装置を有する溶射装置及び逆火の鎮火方法
US20080264357A1 (en) * 2007-04-26 2008-10-30 United Technologies Corporation Control of detonative cleaning apparatus
JP2014074336A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP6670181B2 (ja) * 2016-06-06 2020-03-18 岩谷産業株式会社 水素燃焼装置
JP6381726B1 (ja) * 2017-04-14 2018-08-29 三菱電機株式会社 内燃機関の異常燃焼検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024038632A1 (ja) 2024-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2421662C2 (ru) Газотурбинный двигатель и способ обнаружения частичного погасания факела в газотурбинном двигателе
JP5997434B2 (ja) 航空エンジンを含むガスタービンのための改良型レーザ点火装置
EP4105556A1 (en) Burner with torch ignition mechanism and operation method thereof
WO2024038632A1 (ja) 衝撃波生成装置
Dubey et al. The effect of acoustics on an ethanol spray flame in a propane-fired pulse combustor
US6302682B1 (en) Laser controlled flame stabilization
JP2009030908A (ja) 燃焼装置、並びに、潜熱回収給湯装置
JP3963925B2 (ja) 焼却処理システムにおける二次燃焼方法及び装置
CN104479759A (zh) 一种提高气化炉开工烧嘴点火成功率的方法
KR101811798B1 (ko) 잉여가스 연소장치
JP4614078B2 (ja) 燃焼機における火炎検知装置
WO2000050815A1 (en) Oxygen depletion sensor
JPH09126419A (ja) 石油燃焼機器
JP3784194B2 (ja) バーナ及びその運転方法
US5775895A (en) Combustion-state detecting circuit of combustion apparatus
JP2024027346A (ja) 衝撃波生成装置
JPH07208734A (ja) 火炎検出システム
Djebaili et al. Ignition of a combustible mixture by a hot unsteady gas jet
JP2558797B2 (ja) 給湯器の制御装置
KR200276033Y1 (ko) 석탄류 보일러의 배기장치
KR0138508B1 (ko) 폐기물의 건류가스화 소각 처리장치
JPS584043Y2 (ja) 可燃ガスの燃焼検知装置
RU2324116C1 (ru) Устройство для розжига факела и контроля наличия пламени
JP4010820B2 (ja) 警報器点検具
KR100422866B1 (ko) 예혼합식 콘덴싱 보일러에서의 초기점화시 염 안정화장치및 그 방법