JP2024024257A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクケースの側面を斜めにカットして小型化および軽量化を図りつつ、カバー部材側に支持したクランク角センサの位置ずれを抑えることができる内燃機関を提供する。【解決手段】クランク軸線C1を車幅方向に沿わせたクランクシャフト21を収容するクランクケース22と、前記クランクケース22の車幅方向外側を覆うカバー部材と、前記クランクシャフト21の回動に伴い回転するパルサーリング51と、前記カバー部材に支持され、前記パルサーリング51の回転を検出するパルサーセンサ55と、を備えた内燃機関において、前記クランクケース22と前記カバー部材との接合面は、車幅方向に直交する平面に対して前後方向で傾いており、前記パルサーセンサ55は、前記パルサーリング51に車両上下方向で対向するように配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関に関する。
従来、クランクシャフトの前上方にクランク角センサを配置し、このクランク角センサをクランクケースに取り付けた構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2018/180014号
ところで、鞍乗り型車両等に搭載される内燃機関を小型軽量化するため(特にクラッチ周りの張り出しを抑えるため)、クランクケースの側面を前後方向に対して傾斜させる(斜めにカットする)ことがある。クランクケースの側面は、クランクケースに取り付けられるカバー部材との合わせ面(接合面)でもある。この接合面が前後方向に対して傾斜すると、カバー部材を車幅方向で締結した際に、カバー部材が接合面に沿ってずれて前後方向の位置ずれを生じさせることがある。このため、クランクケース側に支持した被検出体とカバー部材側に支持したクランク角センサとの間の相対位置を合わせにくい構造となり、クランク角センサの検出精度にばらつきが生じる虞がある。
他方、近年では、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する軽量化に関する研究開発が行われている。軽量化に関する本技術においては、カバー部材側に支持したクランク角センサの位置ずれが課題である。
そこで本発明は、クランクケースの側面を斜めにカットして小型化および軽量化を図りつつ、カバー部材側に支持したクランク角センサの位置ずれを抑えることができる内燃機関を提供する。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、回転中心軸線(C1)を車幅方向に沿わせたクランクシャフト(21)を収容するクランクケース(22)と、前記クランクケース(22)の車幅方向外側を覆うカバー部材(41)と、前記クランクシャフト(21)の回動に伴い回転する被検出体(51)と、前記カバー部材(41)に支持され、前記被検出体(51)の回転を検出するクランク角センサ(55)と、を備えた内燃機関において、前記クランクケース(22)と前記カバー部材(41)との接合面(41a)は、車幅方向に直交する平面(S1)に対して前後方向で傾いており、前記クランク角センサ(55)は、前記被検出体(51)に車両上下方向で対向するように配置されている。
この構成によれば、クランクケースとカバー部材との接合面(クランクケースの外側面でもある)が、車幅方向に直交する平面に対して前後方向で傾斜している。これにより、クランクケースの前又は後の車幅方向一側(ケース部材側)においては、クランクケースの車幅方向外側への張り出しが抑えられる。これにより、クランクケース成型時のサイズが抑えられ、小型軽量化およびコストダウンを図ることができる。クランクケースを小型化した場合にも、クランク角センサはカバー部材に取り付けることで、クランク角センサの配置自由度への影響を抑えることができる。
クランクケースとカバー部材との接合面が前後方向に対して傾斜すると、カバー部材を取り付けて車幅方向で締結した場合、傾いた接合面に沿ってカバー部材の位置が前後方向でずれることがある。しかし、クランクケースとカバー部材との相対位置が前後方向でずれた場合でも、クランク角センサは被検出体に車両上下方向で対向しているので、クランク角センサと被検出体との間の対向方向のクリアランス(隙間)の変化が抑えられる。
すなわち、クランク角センサが被検出体に前後方向で対向していると、カバー部材の前後方向の位置ずれがそのままクランク角センサと被検出体との間のクリアランスの変化となり、クランク角の検出精度に影響を与えやすい。一方、クランク角センサと被検出体とが車両上下方向で対向していると、カバー部材の前後方向の位置ずれが生じても、クランク角センサと被検出体との間では対向方向と交差する方向の位置ずれが生じるため、クリアランスの変化が小さくなり、クランク角の検出精度への影響を抑えることができる。
したがって、内燃機関を小型化しつつクランク角を精度よく検出することができる。
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、前記クランクケース(22)の上部から前上方に突出するシリンダ部(23)を備え、車幅方向から見た側面視において、前記クランク角センサ(55)は、前記クランクシャフト(21)の回転中心軸線(C1)を通り車両上下方向と平行に延びる第一角度基準線(L1)と、前記回転中心軸線(C1)を通り前記シリンダ部(23)の突出方向に沿うシリンダ軸線(C2)と平行に延びる第二角度基準線(L2)と、に挟まれた範囲(H1)に配置されている。
この構成によれば、被検出体の上方から前方に渡る角度範囲で、クランク角センサがシリンダ部と同様に前上方に傾斜して配置されるので、クランク角センサに機関の上方から配索された配線を繋ぎやすくすることができる。また、クランクケースの後部に配置されたクラッチや変速機とクランク角センサとの干渉を抑え、クランク角センサの配置自由度を確保することができる。
本発明の第三の態様は、上記第一又は第二の態様において、前記クランクケース(22)の上部から前上方に突出するシリンダ部(23)を備え、車幅方向から見た側面視において、前記シリンダ部(23)の突出方向に沿うシリンダ軸線(C2)と平行な第一前後基準線(L3)および第二前後基準線(L4)を、それぞれ前記被検出体(51)の外周縁の前後に接する接線として配置したとき、側面視で前記第一前後基準線(L3)と前記第二前後基準線(L4)とに挟まれた範囲(H2)に前記クランク角センサ(55)が配置されている。
この構成によれば、クランク角センサがシリンダ部の車幅方向外側に並ぶように配置されるので、クランク角センサを目立たなくするとともに外乱の影響を抑えることができる。
本発明の第四の態様は、上記第一から第三の態様の何れか一つにおいて、前記接合面(41a)は、後側ほど車幅方向内側に位置するように傾いており、前記クランク角センサ(55)は、前記クランクシャフト(21)の回転中心軸線(C1)よりも前方に配置されている。
この構成によれば、カバー部材の接合面が後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜するので、カバー部材を締結した際、カバー部材の位置ずれは後方に向けて生じることになる。このとき、クランク角センサがクランクシャフトの軸心よりも前方に配置されていれば、カバー部材の位置ずれが生じたとしても、クランク角センサと被検出体とが互いに近づくことになる。そのため、クランク角センサと被検出体とが互いに離れてしまう場合と比べて、クランク角センサの検出精度のばらつきを抑えることができる。
本発明の第五の態様は、上記第一から第四の態様の何れか一つにおいて、前記クランクケース(22)の上部から前上方に突出するシリンダ部(23)を備え、車幅方向から見た側面視において、前記クランク角センサ(55)は、前記シリンダ部(23)の突出方向に沿うシリンダ軸線(C2)よりも垂直寄りの角度で配置されている。
この構成によれば、クランク角センサの設置角度がシリンダ軸線よりも後方でより垂直に近付くので、カバー部材の前後方向の位置ずれが生じても、クランク角センサと被検出体との間のクリアランスの変化がより小さくなり、クランク角の検出精度への影響を抑えることができる。
本発明の第六の態様は、上記第一から第五の態様の何れか一つにおいて、前記クランク角センサ(55)は、車幅方向で前記接合面(41a)に隣接して配置されている。
この構成によれば、接合面付近にクランク角センサが配置されるので、クランク角センサ周辺が車幅方向で肥大化することを抑え、内燃機関を小型化することができる。「接合面に隣接」とは、例えばクランク角センサがカバー部材の最外側から車幅方向外側に突出するようなことがなく、可及的に接合面寄りに配置されることをいう。
本発明の第七の態様は、上記第一から第六の態様の何れか一つにおいて、前記被検出体(51)は、前記クランクシャフト(21)に取り付けられた伝動部材(37)に支持されている。
この構成によれば、クランクシャフトに取り付けられた伝動部材に被検出体を支持するので、伝動部材の大きさで被検出体の支持部の径寸法を確保すること可能となる。また、伝動部材と被検出体とをできるだけ近づけて配置することができる。このため、被検出体を直接クランクシャフトに支持する場合と比べて、被検出体の支持構造を簡易にし、内燃機関を小型化することができる。
本発明の第八の態様は、上記第一から第七の態様の何れか一つにおいて、前記クランク角センサ(55)は、前記カバー部材(41)の車幅方向外側に形成された凹部(65)に配置され、前記凹部(65)には、前記クランク角センサ(55)を前記カバー部材(41)に固定するセンサ固定部(63)が配置されるとともに、前記カバー部材(41)を前記クランクケース(22)に固定するカバー固定部(45)が配置されている。
この構成によれば、クランク角センサを配置する凹部内に、センサ固定部とともにカバー固定部を備えることで、各固定部の突出を抑えて内燃機関を小型化することができる。また、クランク角センサの近くにカバー固定部が配置されるので、クランク角センサの位置決め精度を確保しやすくすることができる。
本発明によれば、クランクケースの側面を斜めにカットして小型化および軽量化を図りつつ、カバー部材側に支持したクランク角センサの位置ずれを抑えることができる内燃機関を提供することができる。
本発明の実施形態におけるエンジンの右側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2からケース右カバーを無くした右側面図である。 上記エンジンの要部の平面図である。 図2のV-V断面図である。 パルサーセンサの側面視の位置ずれを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ実施形態の内燃機関を搭載する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
図1~図5に示すエンジン(内燃機関)Eは、自動二輪車等の鞍乗り型車両の車体に搭載され、走行用の駆動力を出力する。エンジンEは、例えば車幅方向(車両左右方向)に複数の気筒を並べた並列多気筒エンジン(例えば並列四気筒エンジン)である。エンジンEは、クラッチおよび変速機と一体化されたパワーユニットとして構成されている。エンジンEは、クランクシャフト21の回転中心軸線(クランク軸線)C1を左右方向(車幅方向)に沿わせている。エンジンEは、クランクケース22の前上部からシリンダ部23を斜め前上方に突出させている。図中線C2は側面視でシリンダ部23の突出方向に沿う軸線(シリンダ軸線)を示す。シリンダ軸線C2は、シリンダ中心軸線を側面視した直線に相当する。実施形態の「側面視」とは「車幅方向から見た側面視」の意である。
図1を参照し、シリンダ部23は、クランクケース22側から順に、シリンダ本体24、シリンダヘッド25、ヘッドカバー26を備えている。シリンダ本体24、シリンダヘッド25、ヘッドカバー26は、シリンダ軸線C2に沿う方向で重ねられている。シリンダヘッド25の後上部には各気筒用の吸気ポート25a(図4参照)が開口し、シリンダヘッド25の前下部には各気筒用の排気ポート25bが開口している。図中符号25cはシリンダ本体24とシリンダヘッド25との間の接合面、符号25dはシリンダヘッド25とヘッドカバー26との間の接合面をそれぞれ示す。各接合面25c,25dはシリンダ軸線C2と直交する平面である。
図2、図3を参照し、クランクケース22は、例えば上下方向でアッパーケース22aとロアケース22bとに分割されている。アッパーケース22aの前上部には、シリンダ本体24が一体成型により一体化されている。ロアケース22bの下方には、オイルパン27が取り付けられている。ロアケース22bの前方には、オイルフィルタ28が取り付けられている。
クランクケース22は、前部にクランクシャフト21を収容し、後部にクラッチ装置31およびトランスミッション34を収容している。クラッチ装置31は、クランクケース22の後部右側に収容され、車幅方向外側(右側)からケース右カバー41で覆われている。クラッチ装置31は多板クラッチであり、軸方向を車幅方向に沿わせている。トランスミッション34は、メインシャフトおよびカウンタシャフトの間に変速ギヤ群を備えた周知の構成を有し、メインシャフトおよびカウンタシャフトの軸方向を車幅方向に沿わせている。クランクシャフト21の回転動力は、後述する遠心クラッチ37を介してクラッチ装置31に伝達され、クラッチ装置31からトランスミッション34に伝達されて変速された後、クランクケース22の後部左側から例えばチェーン式伝動機構を介して駆動輪に伝達される。
図4を併せて参照し、クランクケース22の右側部は、ケース右カバー41が着脱可能に取り付けられている。ケース右カバー41とクランクケース22との接合面41aは、車幅方向に直交する平面S1に対して後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜している。これにより、クランクケース22の後部において、右側方へのクランクケース22の張り出しが抑えられる。その結果、クランクケース22の成型時のサイズが抑えられ、クランクケース22ひいてはエンジンEの小型軽量化ならびにコストダウンが図られる。
ケース右カバー41は、クランクケース22の右端が後側ほど車幅方向内側に変化した分、車幅方向の厚みを後側ほど増すように形成されている。ケース右カバー41の後部が車幅方向の厚み(深さ)を確保することで、クラッチ装置31の収容空間が確保されている。クランクケース22ひいてはエンジンEの車幅方向の寸法は、小型化の観点から最小限に抑えられている。このため、クランクケース22に後述するパルサーセンサ55の配置スペースを確保することは難しく、実施形態ではケース右カバー41にパルサーセンサ55が配置されている。この場合、ケース右カバー41の位置ずれによるパルサーセンサ55の検出精度への影響が懸念される。
図2,図3,図5を参照し、パルサーセンサ(クランク角センサ)55は、ケース右カバー41の前上部に取り付けられている。パルサーセンサ55は、クランクシャフト21の径方向に沿って直線的に延びる態様をなし、クランク軸線C1側の先端に検知部56を有している。パルサーセンサ55は、鉛直方向(車両上下方向)に対して斜めに取り付けられている。
クランクシャフト21の右端部には、薄板円板状のパルサーリング51が配置されている。パルサーリング51は、クランクシャフト21の右端部に支持した伝動部材(例えば遠心クラッチ37)の車幅方向外側の側面に重なるように取り付けられている。パルサーリング51が取り付けられる部材は、クランクシャフト21と常時一体的に回転する部材である。パルサーリング51が取り付けられる伝動部材は、遠心クラッチ37に限らず、プライマリドライブギヤ38等であってもよい。
パルサーリング51の径方向外側には、パルサーセンサ55の検知部56が径方向で対向配置されている。これらパルサーリング51およびパルサーセンサ55を含んで、クランクシャフト21の回転を検知する回転センサが構成されている。
遠心クラッチ37は、クランクシャフト21とプライマリドライブギヤ38との間の動力伝達を断接する。遠心クラッチ37は、クランクシャフト21の回転数が規定未満の場合は、動力伝達を遮断した切断状態となり、クランクシャフト21の駆動力をプライマリドライブギヤ38に伝達しない。遠心クラッチ37は、クランクシャフト21の回転数が規定以上になると、動力伝達が可能な接続状態となり、クランクシャフト21の駆動力をプライマリドライブギヤ38に伝達可能とする。この遠心クラッチ37を設けることで、クラッチ装置31の手動操作を要することなく、車両の発進および停止が可能である。
クラッチ装置31は、例えば湿式多板クラッチであり、かつノーマルクローズクラッチである。クラッチ装置31は、例えば乗員のクラッチ操作に応じて操作ケーブルや油圧等を介して規定の操作入力があると、動力伝達を遮断した切断状態となる。クラッチ装置31は、前記操作入力が解除されると、内蔵するクラッチスプリングのバネ力により、動力伝達が可能な接続状態に戻る。前記操作入力は、乗員のクラッチ操作のみに限らず、電気モータ等のアクチュエータの駆動を含んでも良い。
クラッチ装置31には、クランクシャフト21のプライマリドライブギヤ38と噛み合うプライマリドリブンギヤ39が取り付けられている。プライマリドライブギヤ38及びプライマリドリブンギヤ39は、エンジンEの一次減速機構を構成している。プライマリドリブンギヤ39は、クラッチ装置31の最大径と同等の外径を有し、その前端部にはクランクシャフト21と同軸のパルサーリング51の後端部が側面視で重なっている。すなわち、パルサーリング51の外形寸法をできるだけ大きくした構造とすることができるので、特にパルサーセンサ55の位置がパルサーリング51の接線方向でずれた場合に、パルサーセンサ55とパルサーリング51との間のクリアランスの変化が小さくなり、パルサーセンサ55の検出精度への影響がえられる。
図3を参照し、パルサーリング51は、円板状の環状体51aと、環状体51aの外周縁から放射方向に延びる複数のリラクター51bと、を備えている。各リラクター51bは、環状体51aの外周部に一体形成された突起であり、遠心クラッチ37の外周縁よりも径方向外側に突出している。パルサーリング51は、炭素鋼その他の鋼材(磁性体)から形成されている。パルサーリング51は、クランク軸線C1と直交する平板状をなし、複数のリラクター51bは、クランク軸線C1中心の周方向に沿って一列に並んでいる。
複数のリラクター51bは、パルサーリング51の外周部において、周方向で等間隔に配列されている。パルサーリング51の外周部において、周方向の一部には、予め定めた周方向範囲でリラクター51bを除去したリラクター欠如域52が設けられている。すなわち、複数のリラクター51bは、パルサーリング51の周方向でリラクター欠如域52を除く範囲において、周方向で等間隔に配列されている。リラクター欠如域52の周方向幅(リラクター欠如域52両側の一対のリラクター51bの間隔)は、リラクター欠如域52を除く範囲で等間隔に並ぶリラクター51bの間隔の整数倍に設定されている。
各リラクター51bの径方向外側の先端面に対し、パルサーセンサ55先端の検知部56が径方向外側から対向配置されている。パルサーセンサ55は、検知対象であるリラクター51bの有無に応じて、周期的に磁性を変化させてパルス信号を生成する。すなわち、パルサーセンサ55は、クランクシャフト21の回転に応じたパルス信号を生成する。パルサーセンサ55の検出結果(パルス信号)は、エンジンEの制御装置であるECU(Engine Control Unit)に送られる。例えば、ECUは、予め設定されたサイクル数の間でクランクシャフト21の回転数の変化量(角速度の変化量)が閾値を超えた場合に、エンジンEの失火を推測する。パルサーリング51は、リラクター欠如域52ではリラクター51bが存在しないことから、パルサーセンサ55が生成するパルス信号の周期が変化する。これにより、クランクシャフト21の回転位置ひいてはエンジンEの行程が検知される。
図2~図5を参照し、パルサーセンサ55は、ケース右カバー41に穿たれたセンサ差し込み孔61に差し込まれて、ケース右カバー41に取り付けられている。パルサーセンサ55は、例えばGMR(Giant Magneto Resistance)といった磁気抵抗効果素子を用いた回転センサで構成されている。パルサーセンサ55は、車両上下方向(鉛直方向)に対して傾斜した姿勢で、ケース右カバー41に保持されている。パルサーセンサ55は、側面視でシリンダ部23と重なる範囲でケース右カバー41の前上部に配置されている。
パルサーセンサ55は、磁性体を検知する先端をケース右カバー41内(クランクケース22内)に臨ませている。パルサーセンサ55は、最も感度の高い検出軸線(パルサーセンサ55の本体部の中心軸線に相当)55aをクランク軸線C1に指向(交差)させている。パルサーセンサ55は、リラクター51bの軌道上で検出される磁性体の有無に応じて、規定の電気信号を出力する。パルサーセンサ55は、クランクシャフト21の回転角度位置を特定するパルス信号を出力する。
ケース右カバー41の前上部には、パルサーセンサ55を取り付けるためのセンサ取り付け座面62が形成されている。センサ取り付け座面62は、左右方向と平行な平面であり、側面視で前下がりに傾斜し、面直方向を前上方に向けている。センサ取り付け座面62は、円形のセンサ差し込み孔61の開口の周囲を含む矩形状をなしている。センサ差し込み孔61には、その深さ方向(取り付け座面62の法線方向)に沿って、パルサーセンサ55の円柱状の本体部が挿入される。
パルサーセンサ55は、本体部の基端側に固定フランジ57を備えるとともに、外部ハーネスを接続するカプラ58を備えている。固定フランジ57は、本体部の中心軸線55aと直交する板状をなしている。固定フランジ57は、例えば周方向の一部を外周側に張り出させて締結部57aとしている。固定フランジ57は、本体部をセンサ差し込み孔61に挿入した状態(センサ取り付け状態)で、センサ取り付け座面62に当接する。この状態で、締結部57aがセンサ取り付け座面62に形成されたネジ穴部にボルト57bによって締結されることで、パルサーセンサ55がケース右カバー41に固定される。前記ネジ穴部は、センサ差し込み孔61と平行なネジ穴を有し、例えばセンサ差し込み孔61よりも後側かつ車幅方向外側に形成されている。締結部57a、ボルト57b、前記ネジ穴部を含んで、パルサーセンサ55をケース右カバー41に固定するセンサ固定部63が構成されている。
センサ取り付け座面62は、クランク軸線C1の前上方に形成されている。ケース右カバー41の前上部には、外面部を側面視矩形状に切り欠くように凹部65が形成されている。凹部65は、側面視で前下がりに傾斜するセンサ取り付け座面62と、センサ取り付け座面62の前後端からセンサ取り付け座面62と直角に立ち上がる前後壁66,67と、センサ取り付け座面62の車幅方向内側端からセンサ取り付け座面62と直角に立ち上がる内側壁68と、を備えている。センサ取り付け座面62に取り付けられたパルサーセンサ55のクランクケース22外側への突出部分(例えばカプラ58)は、側面視でケース右カバー41の前上部の端縁42と重なるように配置されている。
ケース右カバー41は、側面視の周縁部に配置された複数の締結部43によって、クランクケース22の右側部に固定される。各締結部43におけるボルト締め込み方向(ボルト軸方向)は、車幅方向と平行である。複数の締結部43の内、ケース右カバー41の前上部に位置する一つの締結部44(および締結部44に用いるボルト44a)は、概ね凹部65の内側に位置している。凹部65内側の締結部44は、センサ固定用のボルト57bを着脱する際の作業空間(ボルト57bを頭部側に延長した仮想空間)K1(図2参照)と側面視で重なるように配置されている。凹部65内には、締結部44およびボルト44aならびにこれらに対応するクランクケース22側のネジ穴部を含んで、ケース右カバー41をクランクケース22に固定するカバー固定部45が構成されている。
ここで、ケース右カバー41の接合面41aが平面視で前後方向に対して傾斜しているのに対し、ケース右カバー41の締結ボルト43aは車幅方向に平行である。このため、各ボルト43aを締め込むと、位置決めピン等のケース位置決め構造の公差程度の範囲で、ケース右カバー41が接合面41aに沿ってずれることがある。すなわち、ケース右カバー41を車幅方向内側に締め込んだ際、ケース右カバー41が接合面41aの傾斜に沿って前後方向一側(実施形態では後側)に位置ずれを生じさせることがある。
ケース右カバー41の位置が前後方向にずれると、パルサーセンサ55のパルサーリング51に対する相対位置も前後方向でずれる。このとき、パルサーセンサ55がパルサーリング51に対して前後方向で対向していると、ケース右カバー41の位置ずれがパルサーセンサ55とパルサーリング51との間のクリアランスに直接影響する。その結果、パルサーセンサ55とパルサーリング51との間のクリアランスが適正範囲を超えると、クランク角の検出精度に影響を与える。
パルサーセンサ55がパルサーリング51の真上か真下にあれば、ケース右カバー41が前後方向(この場合は接線方向)に動いたとしても。パルサーセンサ55とパルサーリング51との間のクリアランスはほぼ変化しない。パルサーセンサ55先端の検知部56は、各リラクター51bの先端面よりも十分大きく、パルサーセンサ55が公差範囲で接線方向に動いたとしても、パルサーセンサ55のパルサーリング51に対する相対位置はほぼ変化しない。したがってパルサーセンサ55の接線方向の位置ずれでは、クランク角の検出精度への影響は少ない。さらにパルサーセンサ55がパルサーリング51の上方にあれば、車体側の制御装置等と接続するための配線も短くて済む。
以上からパルサーセンサ55のベストな配置はパルサーリング51の真上となるが、パルサーセンサ55近傍の締結部44およびボルト44aを避ける等の理由から、パルサーセンサ55はやや前傾した実施形態の配置となる。なお、ケース右カバー41の後部では、クラッチ装置31を車幅方向外側から覆う椀形のクラッチカバー部が車幅方向外側に張り出すことから、パルサーセンサ55を後傾させて配置することはクラッチカバー部との干渉の面で課題がある。
パルサーセンサ55とパルサーリング51とが上下方向で対向していれば、ケース右カバー41の位置が前後方向にずれても、パルサーセンサ55とパルサーリング51との間のクリアランスの変化は少ない。パルサーセンサ55が上下方向に対して斜めに配置されていても、パルサーセンサ55が側面視で接合面41aの傾斜方向(車幅方向との直交面に対して接合面41aの傾斜が最も大きくなる方向、実施形態では前後方向)を向いて配置される場合と比べて、パルサーセンサ55が前後方向に動いた際のパルサーリング51との間のクリアランスの変化が抑えられる。
図6を参照し、例えばパルサーセンサ55が上下方向および前後方向に対して斜めに配置される場合、パルサーセンサ55の前後方向のずれY1は、パルサーリング51の径方向(パルサーセンサ55とパルサーリング51との対向方向)のずれR1と接線方向のずれR2とに分解される。このとき、径方向のクリアランスの変化はゼロではないが、パルサーセンサ55が前後方向を向く場合と比べて、径方向のクリアランスの変化は少なくなる。
図3を参照し、パルサーセンサ55は、側面視でシリンダ部23と重なる位置に配置されている。図中線L1は側面視でクランク軸線C1を通り上下方向に延びる第一基準線、線L2は側面視でクランク軸線C1を通りシリンダ軸線C2と平行に延びる第二基準線、をそれぞれ示す。パルサーセンサ55は、側面視で第一基準線L1と第二基準線L2とに挟まれた角度範囲H1に配置されている。
また、図中線L3はシリンダ軸線C2と平行かつ側面視でパルサーリング51の外周縁(リトラクターの先端を繋いだ円周)に前方側から接する第三基準線、線L4はシリンダ軸線C2と平行かつ側面視でパルサーリング51の外周縁に後方側から接する第四基準線、をそれぞれ示す。パルサーセンサ55は、側面視で第三基準線L3および第四基準線L4の間の前後範囲H2に配置されている。
パルサーセンサ55は、側面視でクランク軸線C1よりも前方に配置されており、かつシリンダ軸線C2よりも上後方に配置されている。パルサーセンサ55は、側面視で上下方向に対して上側が前側に位置するように前傾している。パルサーセンサ55の前傾角度は、側面視でシリンダ軸線C2よりも垂直寄りとなる角度であり、パルサーセンサ55を可及的に上下方向に向けて配置している。パルサーセンサ55は、カバー締結ボルト44aと側面視で重ならないようにするために、やや前傾した配置とされている。
以上説明したように、上記実施形態におけるエンジンEは、クランク軸線C1を車幅方向に沿わせたクランクシャフト21を収容するクランクケース22と、前記クランクケース22の車幅方向外側を覆うケース右カバー41と、前記クランクシャフト21の回動に伴い回転するパルサーリング51と、前記ケース右カバー41に支持され、前記パルサーリング51の回転を検出するパルサーセンサ55と、を備えた内燃機関であって、前記クランクケース22と前記ケース右カバー41との接合面41aは、車幅方向に直交する平面S1に対して前後方向で傾いており、前記パルサーセンサ55は、前記パルサーリング51に車両上下方向で対向するように配置されている。
この構成によれば、クランクケース22とケース右カバー41との接合面41a(クランクケース22の外側面でもある)が、車幅方向に直交する平面S1に対して前後方向で傾斜している。これにより、クランクケース22の前又は後の車幅方向一側(ケース右カバー41側)においては、クランクケース22の車幅方向外側への張り出しが抑えられる。これにより、クランクケース22成型時のサイズが抑えられ、小型軽量化およびコストダウンを図ることができる。クランクケース22を小型化した場合にも、パルサーセンサ55はケース右カバー41に取り付けることで、パルサーセンサ55の配置自由度への影響を抑えることができる。
クランクケース22とケース右カバー41との接合面41aが前後方向に対して傾斜すると、ケース右カバー41を取り付けて車幅方向で締結した場合、傾いた接合面41aに沿ってケース右カバー41の位置が前後方向でずれることがある。しかし、クランクケース22とケース右カバー41との相対位置が前後方向でずれた場合でも、パルサーセンサ55はパルサーリング51に車両上下方向で対向しているので、パルサーセンサ55とパルサーリング51との間の対向方向のクリアランスの変化が抑えられる。
すなわち、パルサーセンサ55がパルサーリング51に前後方向で対向していると、ケース右カバー41の前後方向の位置ずれがそのままパルサーセンサ55とパルサーリング51との間のクリアランスの変化となり、クランク角の検出精度に影響を与えやすい。一方、パルサーセンサ55とパルサーリング51とが車両上下方向で対向していると、ケース右カバー41の前後方向の位置ずれが生じても、パルサーセンサ55とパルサーリング51との間では対向方向と交差する方向の位置ずれが生じるため、クリアランスの変化が小さくなり、クランク角の検出精度への影響を抑えることができる。
したがって、内燃機関を小型化しつつクランク角を精度よく検出することができる。
上記エンジンEにおいて、前記クランクケース22の上部から前上方に突出するシリンダ部23を備え、車幅方向から見た側面視において、前記パルサーセンサ55は、前記クランク軸線C1を通り車両上下方向と平行に延びる第一基準線L1と、前記クランク軸線C1を通り前記シリンダ部23の突出方向に沿うシリンダ軸線C2と平行に延びる第二基準線L2と、に挟まれた範囲H1に配置されている。
この構成によれば、パルサーリング51の上方から前方に渡る角度範囲で、パルサーセンサ55がシリンダ部23と同様に前上方に傾斜して配置されるので、パルサーセンサ55に機関の上方から配索された配線を繋ぎやすくすることができる。また、クランクケース22の後部に配置されたクラッチや変速機とパルサーセンサ55との干渉を抑え、パルサーセンサ55の配置自由度を確保することができる。
上記エンジンEにおいて、前記クランクケース22の上部から前上方に突出するシリンダ部23を備え、車幅方向から見た側面視において、前記シリンダ部23の突出方向に沿うシリンダ軸線C2と平行な第三基準線L3および第四基準線L4を、それぞれ前記パルサーリング51の外周縁の前後に接する接線として配置したとき、側面視で前記第三基準線L3と前記第四基準線L4とに挟まれた範囲H2に前記パルサーセンサ55が配置されている。
この構成によれば、パルサーセンサ55がシリンダ部23の車幅方向外側に並ぶように配置されるので、パルサーセンサ55を目立たなくするとともに外乱の影響を抑えることができる。
上記エンジンEにおいて、前記接合面41aは、後側ほど車幅方向内側に位置するように傾いており、前記パルサーセンサ55は、前記クランク軸線C1よりも前方に配置されている。
この構成によれば、ケース右カバー41の接合面41aが後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜するので、ケース右カバー41を締結した際、ケース右カバー41の位置ずれは後方に向けて生じることになる。このとき、パルサーセンサ55がクランクシャフト21の軸心よりも前方に配置されていれば、ケース右カバー41の位置ずれが生じたとしても、パルサーセンサ55とパルサーリング51とが互いに近づくことになる。そのため、パルサーセンサ55とパルサーリング51とが互いに離れてしまう場合と比べて、パルサーセンサ55の検出精度のばらつきを抑えることができる。
上記エンジンEにおいて、前記クランクケース22の上部から前上方に突出するシリンダ部23を備え、車幅方向から見た側面視において、前記パルサーセンサ55は、前記シリンダ部23の突出方向に沿うシリンダ軸線C2よりも垂直寄りの角度で配置されている。
この構成によれば、パルサーセンサ55の設置角度がシリンダ軸線C2よりも後方でより垂直に近付くので、ケース右カバー41の前後方向の位置ずれが生じても、パルサーセンサ55とパルサーリング51との間のクリアランスの変化がより小さくなり、クランク角の検出精度への影響を抑えることができる。
上記エンジンEにおいて、前記パルサーセンサ55は、車幅方向で前記接合面41aに隣接して配置されている。
この構成によれば、接合面41a付近にパルサーセンサ55が配置されるので、パルサーセンサ55周辺が車幅方向で肥大化することを抑え、内燃機関を小型化することができる。「接合面41aに隣接」とは、例えばパルサーセンサ55がケース右カバー41の最外側から車幅方向外側に突出するようなことがなく、可及的に接合面41a寄りに配置されることをいう。
上記エンジンEにおいて、前記パルサーリング51は、前記クランクシャフト21に取り付けられた伝動部材(遠心クラッチ37)に支持されている。
この構成によれば、クランクシャフト21に取り付けられた伝動部材にパルサーリング51を支持するので、伝動部材の大きさでパルサーリング51の支持部の径寸法を確保すること可能となる。また、伝動部材とパルサーリング51とをできるだけ近づけて配置することができる。このため、パルサーリング51を直接クランクシャフト21に支持する場合と比べて、パルサーリング51の支持構造を簡易にし、内燃機関を小型化することができる。
上記エンジンEにおいて、前記パルサーセンサ55は、前記ケース右カバー41の車幅方向外側に形成された凹部65に配置され、前記凹部65には、前記パルサーセンサ55を前記ケース右カバー41に固定するセンサ固定部63が配置されるとともに、前記ケース右カバー41を前記クランクケース22に固定するカバー固定部45が配置されている。
この構成によれば、パルサーセンサ55を配置する凹部65内に、センサ固定部63とともにカバー固定部45を備えることで、各固定部63,45の突出を抑えて内燃機関を小型化することができる。また、パルサーセンサ55の近くにカバー固定部45が配置されるので、パルサーセンサ55の位置決め精度を確保しやすくすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、本実施形態の内燃機関は、自動二輪車以外の鞍乗り型車両に適用してもよい。前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪(四輪バギー等)の車両も含まれる。また、原動機に電気モータを含む車両に適用してもよい。エンジン形式は並列四気筒エンジンに限らず、三気筒以下又は五気筒以上の複数気筒エンジン、V型エンジンおよび単気筒エンジンであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
E エンジン(内燃機関)
21 クランクシャフト
22 クランクケース
23 シリンダ部
31 クラッチ装置
34 トランスミッション
37 遠心クラッチ(伝動部材)
41 ケース右カバー(カバー部材)
41a 接合面
45 カバー固定部
51 パルサーリング(被検出体)
55 パルサーセンサ(クランク角センサ)
63 センサ固定部
65 凹部
C1 クランク軸線(回転中心軸線)
C2 シリンダ軸線
H1,H2 範囲
L1 第一基準線(第一角度基準線)
L2 第二基準線(第二角度基準線)
L3 第三基準線(第一前後基準線)
L4 第四基準線(第二前後基準線)
S1 車幅方向に直交する平面

Claims (8)

  1. 回転中心軸線(C1)を車幅方向に沿わせたクランクシャフト(21)を収容するクランクケース(22)と、
    前記クランクケース(22)の車幅方向外側を覆うカバー部材(41)と、
    前記クランクシャフト(21)の回動に伴い回転する被検出体(51)と、
    前記カバー部材(41)に支持され、前記被検出体(51)の回転を検出するクランク角センサ(55)と、
    を備えた内燃機関において、
    前記クランクケース(22)と前記カバー部材(41)との接合面(41a)は、車幅方向に直交する平面(S1)に対して前後方向で傾いており、
    前記クランク角センサ(55)は、前記被検出体(51)に車両上下方向で対向するように配置されている、内燃機関。
  2. 前記クランクケース(22)の上部から前上方に突出するシリンダ部(23)を備え、
    車幅方向から見た側面視において、前記クランク角センサ(55)は、前記クランクシャフト(21)の回転中心軸線(C1)を通り車両上下方向と平行に延びる第一角度基準線(L1)と、前記回転中心軸線(C1)を通り前記シリンダ部(23)の突出方向に沿うシリンダ軸線(C2)と平行に延びる第二角度基準線(L2)と、に挟まれた範囲(H1)に配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記クランクケース(22)の上部から前上方に突出するシリンダ部(23)を備え、
    車幅方向から見た側面視において、前記シリンダ部(23)の突出方向に沿うシリンダ軸線(C2)と平行な第一前後基準線(L3)および第二前後基準線(L4)を、それぞれ前記被検出体(51)の外周縁の前後に接する接線として配置したとき、
    側面視で前記第一前後基準線(L3)と前記第二前後基準線(L4)とに挟まれた範囲(H2)に前記クランク角センサ(55)が配置されている、請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記接合面(41a)は、後側ほど車幅方向内側に位置するように傾いており、
    前記クランク角センサ(55)は、前記クランクシャフト(21)の回転中心軸線(C1)よりも前方に配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
  5. 前記クランクケース(22)の上部から前上方に突出するシリンダ部(23)を備え、
    車幅方向から見た側面視において、前記クランク角センサ(55)は、前記シリンダ部(23)の突出方向に沿うシリンダ軸線(C2)よりも垂直寄りの角度で配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
  6. 前記クランク角センサ(55)は、車幅方向で前記接合面(41a)に隣接して配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
  7. 前記被検出体(51)は、前記クランクシャフト(21)に取り付けられた伝動部材(37)に支持されている、請求項1に記載の内燃機関。
  8. 前記クランク角センサ(55)は、前記カバー部材(41)の車幅方向外側に形成された凹部(65)に配置され、
    前記凹部(65)には、前記クランク角センサ(55)を前記カバー部材(41)に固定するセンサ固定部(63)が配置されるとともに、前記カバー部材(41)を前記クランクケース(22)に固定するカバー固定部(45)が配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
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