JP2024022518A - レバーハンドル操作器具及び扉開装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉本体に対して十分にサイズが小さい器具によってレバーハンドルを握って押し下げる操作をせずに扉を開くことができる技術を提供する。【解決手段】レバーハンドル操作器具10は、レバーハンドルを備える開き戸式の扉に取り付けられるレバーハンドル操作器具であって、扉のレバーハンドル近傍に固定される設置部21を有する固定部材20と、レバーハンドルの把持部に当接可能な当接部31を有し、固定部材20に対して移動可能な可動部材30と、を備え、固定部材20は、可動部材30が設置部21の方へ移動可能とする案内部23を有し、当接部31は、可動部材30を設置部21の方へ移動させた場合に把持部に対して摺動しながら把持部を押し下げる押下面32を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、レバーハンドル操作器具、扉開装置に関する。
レバーハンドルを備える開き戸式の扉は、住宅、オフィス、公共施設等の建物に広く用いられている。開き戸式の扉は、レバーハンドルが回動操作されることで、扉のラッチがラッチ受けから離脱し、この状態で扉を開くことができる。一般的に、扉を開くためには、レバーハンドルを握って押し下げる操作が必要である。
特許文献1には、レバーハンドルを握って押し下げる操作無しで扉を開くことができる扉開装置が開示されている。当該扉開装置は、扉本体に後付け可能であり、扉本体の開方向に押し込み可能なプッシュ部材を当該開方向に押し込む操作を行うことで、扉を開くことができる。
特開2020-133362号公報
扉のレバーハンドルは、特許文献1に記載の扉開装置などが扉本体に設置されている場合を除き、扉を開く動作を行う者の手が必ず触れる部位である。例えば、不特定多数の人が触るレバーハンドルを握りたくないとの要望がある。また、扉を開く動作を行う者が、両手で荷物を持っている、手首の関節が傷む等の理由により、レバーハンドルを握って押し下げる操作をせずに扉を開きたいと要望もある。
特許文献1に記載の扉開装置は、ボルト等の固定部材によって扉本体に固定される。特許文献1に記載の扉開装置は、扉本体の幅方向の略全域を覆う程のサイズである。
本開示は、扉本体に対して十分にサイズが小さい器具によってレバーハンドルを握って押し下げる操作をせずに扉を開くことができる技術を提供することを目的とする。
第1の態様に係るレバーハンドル操作器具は、レバーハンドルを備える開き戸式の扉に取り付けられるレバーハンドル操作器具であって、前記扉の前記レバーハンドル近傍に固定される設置部を有する固定部材と、前記レバーハンドルの把持部に当接可能な当接部を有し、前記固定部材に対して移動可能な可動部材と、を備え、前記固定部材は、前記可動部材が前記設置部の方へ移動可能とする案内部を有し、前記当接部は、前記可動部材を前記設置部の方へ移動させた場合に前記把持部に対して摺動しながら前記把持部を押し下げる押下面を有する。
このレバーハンドル操作器具は、扉を改造することなく扉に取り付け可能である。また、可動部材を固定部材の設置部側に移動させることで、可動部材の当接部の押下面がレバーハンドルの把持部に対して摺動しながら該把持部を押し下げる。したがって、レバーハンドルを握って押し下げる操作をすることなく、扉のラッチボルトをラッチ受けから離脱させることができ、これによって扉本体を回動可能な状態とすることができる。
第2の態様は、第1の態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記可動部材が、前記案内部に沿って移動する移動部を有し、前記移動部は、前記案内部の内周面に沿って移動する。
第3の態様は、第2の態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記移動部が、前記把持部の上方を移動する上方移動部を有し、前記上方移動部に前記当接部が形成されている。
当接部は、把持部の上方を移動する上方移動部に設けられている。当接部の押下面がレバーハンドルの把持部の上方を押下することで、当該把持部を押し下げ、レバーハンドルを回動させることができる。
第4の態様は、第1の態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記可動部材が、前記案内部に沿って移動する移動部を有し、前記移動部は、前記案内部の外周面に沿って移動する。
第5の態様は、第1から第4の態様のいずれか1態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記可動部材が、前記可動部材を前記設置部側と反対方向に移動させたときに、前記可動部材が前記案内部に案内されている状態で前記把持部に当接するストッパ部を有する。
このレバーハンドル操作器具では、可動部材を設置部側と反対方向に移動させたときに、可動部材のストッパ部が、可動部材が案内部に案内されている状態で把持部に当接する。したがって、レバーハンドル操作器具の使用中に可動部材が固定部材から離脱することが抑制される。
第6の態様は、第1から第5の態様のいずれか1態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記固定部材が、前記設置部を有する第1固定部品と、前記案内部を有して前記第1固定部品に取り付けられる第2固定部品とを備え、前記扉に対する前記把持部の位置に合わせて前記第1固定部品に対する第2固定部品の位置を調整して取り付けられている。
このレバーハンドル操作器具では、第1固定部品に対する第2固定部品の位置を調整することで、扉に対するレバーハンドルの把持部の位置が異なる様々な仕様の扉に適用可能である。可動部材は、第2固定部品の案内部に案内されて第1固定部品の設置部の方へ移動することができ、このとき可動部材の当接部の押下面がレバーハンドルの把持部に対して摺動しながら該把持部を押し下げる。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれか1態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記可動部材には、前記設置部の方への前記可動部材の移動方向の力の入力、及び該移動方向と交差する斜め上方から力の入力を受けることが可能な操作部が設けられている。
このレバーハンドル操作器具では、レバーハンドルの把持部を押し下げるために可動部材を設置部の方へ移動させる際に、操作部に対して力を入力する。この操作部は、設置部の方への可動部材の移動方向の力の入力、及び該移動方向と交差する斜め上方から力の入力を受けることが可能であるので、利用者から見て操作部の位置が低い位置にあっても、可動部材を円滑に設置部の方へ移動させて、レバーハンドルの把持部を押し下げることができる。
第8の態様は、第1から第7の態様のいずれか1態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記可動部材には、前記設置部の方への前記可動部材の移動方向の力の入力を受けることが可能な操作部が設けられ、前記操作部は、前記固定部材の正面側上部よりも上方に張り出している。
このレバーハンドル操作器具では、操作部が固定部材の正面側上部よりも上方に張り出しているので、操作部に手を掛けることで、扉を手前側に引いて開く操作を容易に行うことができる。
第9の態様は、第1から第4の態様のいずれか1態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記固定部材が、前記当接部が前記設置部の方へ移動可能な内部空間と、前記内部空間の方へ前記把持部の自由端側を挿入可能な開口部を有する。
このレバーハンドル操作器具は、扉への設置時に、レバーハンドルの把持部の自由端が固定部材の開口部から内部空間に挿入される。そして、可動部材を固定部材の内部空間に移動させると、可動部材の当接部が設置部の方へ移動し、当接部の押下面がレバーハンドルの把持部に対して摺動しながら該把持部を押し下げる。
第10の態様は、第9の態様に係るレバーハンドル操作器具において、前記固定部材が、前記案内部に前記把持部を挿通可能なように両側に前記開口部を有する。したがって、レバーハンドルの向きにかかわらず設置が可能である。なお、レバーハンドルの把持部は固定部材の一方の開口部から内部空間に挿通されて可動部材の当接部と当接していれば、他方の開口部から突出していなくてもよい。
第11の態様は、第1から第10の態様のいずれか1態様に係るレバーハンドル操作器具と、前記レバーハンドル操作器具と組み合わせて使用される開扉器具と、を備える扉開装置であって、前記開扉器具が、前記扉の本体に固定される取付部と、付勢部材により前記扉の枠又はその近傍の壁を押す押圧部とを備えている。上記レバーハンドル操作器具と開扉器具とを組み合わせることによって、可動部材を設置部側に移動させる1回の操作のみで扉を開くことができる。
第12の態様は、第1から第10の態様のいずれか1態様に係るレバーハンドル操作器具と、前記レバーハンドル操作器具と組み合わせて使用される開扉器具と、を備える扉開装置であって、前記開扉器具が、前記扉の枠又はその近傍の壁に固定される取付部と、付勢部材により前記扉を押す押圧部とを備えている。上記レバーハンドル操作器具と開扉器具とを組み合わせることによって、可動部材を設置部側に移動させる1回の操作のみで扉を開くことができる。
本開示によれば、扉本体に対して十分にサイズが小さい器具によってレバーハンドルを握って押し下げる操作をせずに扉を開くことができる技術を実現できる。
第1実施形態に係る扉開装置を取り付けた扉を示す図である。 第1実施形態に係るレバーハンドル操作器具の外観図である。 第1実施形態に係るレバーハンドル操作器具から固定部材を抜き出して示す外観図である。 第1実施形態に係るレバーハンドル操作器具から可動部材を抜き出して示す外観図である。 第1実施形態に係るレバーハンドル操作器具の断面図である。 第1実施形態に係る開扉器具の外観斜視図である。 第1実施形態の変形例に係るレバーハンドル操作器具の断面図である。 第2実施形態に係るレバーハンドル操作器具を示す斜視図である。 第2実施形態に係るレバーハンドル操作器具を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係るレバーハンドル操作器具から可動部材を抜き出して示す斜視図である。 可動部材を示す断面図である。 固定部材を示す正面図である。 固定部材を示す、図12における13-13矢視断面図である。 第2実施形態に係るレバーハンドル操作器具を扉に取り付けた状態を示す側面図である。 第2実施形態に係るレバーハンドル操作器具の使用状態を示す側面図である。 第3実施形態に係るレバーハンドル操作器具を示す分解斜視図である。 第3実施形態に係るレバーハンドル操作器具を扉に取り付け、第2固定部材を第1固定部材の設置部から最も遠い取付け位置に取り付けた状態を示す側面図である。 図17の底面図である。 第3実施形態に係るレバーハンドル操作器具を扉に取り付け、第2固定部材を第1固定部材の最も設置部側に位置に取り付けた状態を示す側面図である。 図19の底面図である。 第3実施形態の変形例に係るレバーハンドル操作器具を示す斜視図である。
以下に、図面を参照して本開示の実施形態に係る扉開装置について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本開示はこれらの実施形態の構成に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1(A)~(C)は、本実施形態に係る扉開装置が設置された扉を示す図である。なお、図1において、扉がレバーハンドル操作器具の操作者に接近するように開かれる側を「正面」とし、扉が操作者から離れるように開かれる側を「背面」とし、扉100を正面から見た場合を基準として、上下左右方向を上下左右方向とする。図1(A)は、扉100を正面から見た正面図である。図1(B)は、図1(A)の扉100の上下方向に沿って延びるAA線で扉100を切断した場合の扉100の断面図である。図1(C)は、図1(A)の扉100の水平方向に沿って延びるBB線で扉100を切断した場合の扉100の断面図である。
扉100は、木製やアルミ製等の開き戸であり、建物の開口部に設置される。扉100は、扉本体101と、扉本体101を固定する扉の枠102を備える。扉本体101は、上下方向が長手方向となる長方形の板状形状を有し、蝶番103によって枠102に回動可能に取り付けられている。扉本体101は、蝶番103を回動軸として図1の状態から手前側に回動することができるが、奥側には回動することができない。枠102は、木製やアルミ製などであり、その内側に上下方向が長手方向となる長方形状の空間を形成する。枠102は、建物の壁に螺子や釘等で固定される。扉100の閉状態では扉本体101と枠102の間にはほとんど隙間が形成されない。扉100を閉状態とすることで、建物内の空間や建物の内部と外部とを仕切ることができる。
扉本体101の正面及び背面の右寄りには、扉本体101に対して下方向に回動可能なレバーハンドル104が設けられている。レバーハンドル104は、アルミニウム合金等の金属製であり、一般的に扉の開閉操作を行う者の手が触れる部位である。また、扉本体101には、レバーハンドル104と連動するラッチ機構(不図示)が設けられている。レバーハンドル104が水平に延びる初期位置に位置する場合に、ラッチ機構のラッチボルトは、扉本体101の右側面から突出して、枠102の右側面に設けられたラッチ受け(不図示)内に挿入された状態となって扉本体101が回動するのを防ぐ。レバーハンドル104が下方向に回動操作されることでラッチ機構が作動する。ラッチ機構の作動により、ラッチボルトは、扉本体101の右側面内に引っ込むことでラッチ受けから離脱し、扉本体101を開くことができる。
本実施形態に係る扉開装置50は、レバーハンドル104を操作することなく、扉100を開くための装置である。扉開装置50は、レバーハンドル操作器具10と開扉器具40を備える。レバーハンドル操作器具10は、単独で使用することも可能であり、レバーハンドル104を操作することなく扉100を開くことができる器具である。開扉器具40は、レバーハンドル操作器具10と組み合わせて使用される器具である。レバーハンドル操作器具10と開扉器具40とが組み合わせられた扉開装置50によれば、レバーハンドルを操作することなく、レバーハンドル操作器具を1回だけ操作することによって扉100を開くことができる。なお、レバーハンドル操作器具10は、扉本体101の手前側と奥側に設置可能である。レバーハンドル操作器具10は、扉本体101の手前側と奥側の少なくとも一方に設置されていてもよい。なお、以降では、扉本体101の手前側に配置されたレバーハンドル操作器具10を例に挙げて説明する。
まず、図2~図5を用いて本実施形態に係るレバーハンドル操作器具10について説明する。図2(A)~(D)は、レバーハンドル操作器具10の外観図である。図2(A)、(B)は、レバーハンドル操作器具10を左手前斜め上方から見た斜視図であり、図2(C)、(D)は、レバーハンドル操作器具10を左側から見た側面図である。図2(A)~(D)に示されるように、レバーハンドル操作器具10は、図1に示される扉100のレバーハンドル104近傍に固定される固定部材20と、レバーハンドル操作器具10に対して移動可能な可動部材30とを備える。図2(A)、(C)は、可動部材30が固定部材20の最奥まで押し込まれた状態を示しており、図2(B)、(D)は、可動部材30が固定部材20の最奥から手前側に引き出された状態を示している。
図3(A)~図3(C)は、レバーハンドル操作器具10から固定部材20を抜き出して示す外観図である。図3(A)は、固定部材20を左手前斜め上方から見た斜視図であり、図3(B)は、固定部材20を左側から見た側面図であり、図3(C)は、固定部材20を手前側から見た正面図である。固定部材20は、扉本体101に取り付けた状態で奥から手前側に沿う部分が長手方向となる直方体形状を有している。固定部材20は、扉本体101に対して固定される設置部21を有する。設置部21は、奥側の背面であり、概ね平坦に形成されている。固定部材20は、設置部21に例えば両面テープを貼り付けることで設置部21を扉本体101の表面に固定することができる。レバーハンドル操作器具10は、設置部21を扉本体101に両面テープで固定することができるので、扉100を改造することなく扉100に後付け可能である。
固定部材20は、正面開口26を有する中空の箱状であり、左右の側板部27はそれぞれ開口部22を有している。開口部22は、レバーハンドル104の把持部の自由端側が挿入可能な大きさ及び形状に形成されている。レバーハンドル操作器具10を設置する際には、レバーハンドル104の把持部が、右側の開口部22から挿入され、左側の開口部22から固定部材20の外方に突出するように両側の開口部22を挿通される。また、固定部材20は、上板部28、底板部29及び左右の側板部27により区画された内部空間24を有している。なお、固定部材20にレバーハンドル104を挿入するために、レバーハンドル104の回動軸に近い側にのみ開口部22を設けられていればよく、レバーハンドル104の回動軸から遠い側に開口部22を設けられていなくてもよい。
レバーハンドル操作器具10では、内部空間24内を図2に示される可動部材30が移動可能なように可動部材30が固定部材20に嵌め込まれている。そして、上板部28、底板部29及び左右の側板部27が、可動部材30を手前側及び奥側に移動させる場合に可動部材を案内する案内部23として機能する。
図4(A)~図4(C)は、レバーハンドル操作器具10から可動部材30を抜き出して示す外観図である。図4(A)は、可動部材30を左手前斜め上方から見た斜視図であり、図4(B)は、可動部材30を底面側から見た斜視図であり、図4(C)は、可動部材30を左側から見た側面図である。可動部材30は、手前側の操作部36と、操作部36から奥側に延在する移動部33とを有する。図2(A)~(D)に示されるように、可動部材30は、固定部材20の前面の開口部に移動部33の奥側から差し込まれている。移動部33は、固定部材20の案内部23に沿う大きさ及び形状を有しており、案内部23に沿って移動する。より具体的には、移動部33は、当該把持部の上方を移動する上方移動部33Aと、当該把持部の下方を移動する下方移動部33Bと、上方移動部33Aと下方移動部33Bの手前側を連結する前板部33Cと、上方移動部33Aと下方移動部33Bの奥側を連結する先板部33Dとにより、レバーハンドル104を挿通可能な挿通空間34を有する枠状に形成されている。また、移動部には、上方移動部33Aから前板部33Cにかけて当接部31が形成されている。
レバーハンドル操作器具10は、レバーハンドル104の把持部が、固定部材20の右側の開口部22から挿入され、移動部33の挿通空間34に挿通され、固定部材20の左側の開口部22から外方に突出するように、扉本体101に設置されている。開口部22、挿通空間34は、レバーハンドル104の把持部が右から左に挿通可能なように相対的に位置合わせされて形成されている。また、移動部33の内側には、レバーハンドル操作器具10の設置状態、すなわち、挿通空間34にレバーハンドル104の把持部が挿通された状態で、当該把持部に当接可能な当接部31が形成されている。
図4(B)に示されるように、可動部材30の当接部31は、図3に示す内部空間24を設置部21の方へ移動した場合にレバーハンドル104の把持部に対して摺動しながら当該把持部を押し下げる押下面32を有する。押下面32は、奥側から手前側に向かって下方に傾斜しているので、当接部31が設置部21の方へ移動した場合にレバーハンドル104の把持部に対して摺動しながら当該把持部を押し下げることができる。
また、図4(B)、(C)に示されるように、押下面32は、右側端部と左側端部とで傾斜角度が異なる。具体的には、押下面32において、レバーハンドル104の回動軸から遠い側の下端が、レバーハンドル104の回動軸に近い側の下端よりも下方に達しており、レバーハンドル104の回動軸から遠い側に押下面32の傾斜角度が大きく形成されている。扉100の背面に取付けられたレバーハンドル操作器具10Rの押下面32は、図4(B)、(C)に示される通りである。扉100の正面に取付けられたレバーハンドル操作器具10については、レバーハンドル104の回動軸から遠い側が左側であるので(図1(A)、(C)参照)、押下面32は、左側端部の下端が右側端部の下端よりも下方に達しており、左側端部が右側端部よりも傾斜角度が大きく形成されている。
また、図3(A)、(C)に示されるように、固定部材20は、可動部材30が案内部23からの脱離を防ぐ止部25を有する。止部25は、案内部23を形成する内側の底板部29から内部空間24に向かって突出している。止部25は、可動部材30を固定部材20の内部空間24内に差し込んだ後、固定部材20の底面に形成された開口(不図示)から打ち込まれる。一方、図4(D)に示されるように、可動部材30の下方移動部33Bは、移動部33が案内部23に沿って移動する場合に、止部25との干渉を防ぐ溝35を有している。溝35は、可動部材30の底面に止部25よりも大きな幅で手前側から奥側に延在するように形成されており、溝35内に止部25が嵌ることで止部25と移動部33との干渉が生じない。
次に、レバーハンドル操作器具10の動作について図5を参照しつつ説明する。図5(A)~(D)は、レバーハンドル操作器具10の断面図である。図5(A)、(B)は、図2(A)、(B)に対応するレバーハンドル操作器具10の断面図であり、図5(C)、(D)は、図2(C)、(D)に対応するレバーハンドル操作器具10の断面図である。図5(A)、(C)に示されるように、レバーハンドル操作器具10が扉100に設置されていない状態では、移動部33の最奥が内部空間24内の最奥面に当接するまで可動部材30を固定部材20に嵌め込むことができる。また、図5(B)、(D)に示されるように、溝35の最奥が止部25に当接するまで可動部材30を固定部材20から引き出すことができる。このように、可動部材30は、固定部材20から脱離することなく手前側及び奥側に移動可能である。
本実施形態に係るレバーハンドル操作器具10を扉100に設置した場合、可動部材30を設置部21の方向へ押し込むことで、当接部31が設置部21の方へ移動し、当接部31の押下面32がレバーハンドル104の把持部に対して摺動しながら当該把持部を押し下げることができる。この動作によりレバーハンドル104は下方に回動することで、ラッチ機構が作動し、扉本体101のラッチボルトがラッチ受けから離脱するので、扉100開くことができる。本実施形態に係るレバーハンドル操作器具10によれば、扉本体101に対して十分にサイズが小さい器具によってレバーハンドル104を握って押し下げる操作をせずに扉100を開くことができる。
また、本実施形態では、押下面32は、レバーハンドル104の回動軸から遠い左側端部が右側端部よりも傾斜角度が大きく形成されている。この構成により、レバーハンドル操作器具10は、押下面32によってレバーハンドル104の把持部の左側をより大きく押し下げることができる。レバーハンドル104の把持部の左側をより大きく押し下げることで、レバーハンドル104の回動角度を大きくすることができ、ラッチボルトをより確実にラッチ受けから離脱させることが可能となる。
次に、図6を用いて本実施形態に係る開扉器具40について説明する。図6は、開扉器具40の外観斜視図である。図6(A)は、開扉器具40を奥側から見た斜視図であり、図6(B)は、開扉器具40を手前側から見た斜視図である。
開扉器具40は、図1に示されるように上述のレバーハンドル操作器具10と組み合わせて使用される。開扉器具40は、基部41と、扉100の扉本体101に固定される取付部42と、付勢部材により扉の枠102を押す押圧部43とを備える。基部41は、上下方向に長い長方形状を有する。基部41に対して取付部42と押圧部43が一体となっている。取付部42は、基部41の上下方向の中央から奥側に延在して基部41と対向する対向部420Aを形成する挿入部42Aを有する。挿入部42Aは、基部41と一体的形成されている。挿入部42Aの内側に扉本体101の端部が挿入される。開扉器具40は、挿入部42Aの内側に扉本体101の端部が挿入されることによって扉本体101に対して取り付ける位置が定められる。また、取付部42は、基部41を貫通する螺子42Bを有する。螺子42Bの先端は挿入部42Aの内側に突出しており、当該先端には可動部42Cが固定されている。可動部42Cは、螺子42Bを緩めると基部41側に移動し、螺子42Bを締めると対向部420Aの方向に移動する。取付部42は、挿入部42Aの内側に扉本体101を挿入し、可動部42Cを対向部420Aの方向に移動させ、可動部42Cと対向部420Aとで扉本体101を挟持することで開扉器具40を扉本体101に取り付けることができる。よって、開扉器具40は、扉100を改造することなく扉本体101に取り付け可能である。
押圧部43は、圧縮コイルバネ43A(本願でいう「付勢部材」の一例)と、押圧板43Bとを有する。圧縮コイルバネ43Aの一端は基部41に固定されており、圧縮コイルバネ43Aの他端は押圧板43Bに固定されている。開扉器具40が扉本体101に取り付けられた場合に、圧縮コイルバネ43Aは、自然長よりも圧縮された状態となり、押圧板43Bを介して枠102を押し続ける。この状態でレバーハンドル操作器具10の可動部材30が設置部21に向かって移動操作されると、レバーハンドル104が下方に回動してラッチ機構が作動し、扉本体101のラッチボルトがラッチ受けから離脱し、押圧板43Bが枠102を押圧する力によって扉本体101が手前側に回動する。本実施形態に係るレバーハンドル操作器具10によれば、当接部31の押下面32がレバーハンドル104の把持部を押し下げると、ラッチボルトがラッチ受けから離脱し、押圧部43が枠102を押すことで扉100が開く。このように、本実施形態に係るレバーハンドル操作器具10によれば、扉を改造することなく、レバーハンドル104を握って押し下げる操作せずに扉100を開くことができる。なお、レバーハンドル操作器具10によれば、可動部材30を設置部21に向かって押し込む1回の操作のみで扉100を開くことができる。
なお、図1に示す、扉本体101の奥側に設けたレバーハンドル操作器具10Rは、当接部31が扉本体101の手前側に設けたレバーハンドル操作器具10の当接部31と左右逆になっている以外は、手前側に設けたレバーハンドル操作器具10と同じ構成、形態を備える。なお、当接部31は、左右の形状、すなわち、左右の傾斜角度を同じにすることで、レバーハンドル操作器具10を左右のいずれを向いているレバーハンドル104に使用することができる。
[変形例1]
次に、本実施形態の変形例1について図7を用いて説明する。上記実施形態のレバーハンドル操作器具10では、可動部材30の移動部33は、固定部材20の案内部23の内周面に沿って移動するように構成されているが、移動部33は、案内部23の外周面に沿って移動するように構成されていてもよい。
図7(A)、(B)は、本変形例に係るレバーハンドル操作器具10を左側から見た断面図である。図7(A)は、可動部材30が固定部材20の最奥まで押し込まれた状態を示し、図7(B)は、可動部材30が固定部材20の手前側に移動した状態を示している。本変形例では、案内部23が移動部33の内側に差し込まれ、移動部33が案内部23の外周面に沿って移動する。本変形例のように、例えば、移動部33が案内部23の外側に沿って移動するように可動部材30が固定部材20に嵌め込まれる構成であってもよい。なお、本変形例では、止部25および溝35を設けていないが、止部25を下方移動部33Bの内側に設け、溝35を底板部29の外側に設けてもよい。
[変形例2]
次に、本実施形態の変形例2について説明する。上記実施形態の扉開装置50では、開扉器具40は扉本体101に取り付けられているが、開扉器具40は、固定部により扉100の背面側の枠102や近傍の壁に取り付けられて、押圧部が扉本体101の背面を押す構成としてもよい。
[第2実施形態]
図8から図15において、本実施形態に係るレバーハンドル操作器具12は、固定部材60と、可動部材70とを備えている。
固定部材60は、扉100のレバーハンドル104近傍に固定される設置部61を有する。設置部61は、奥側の背面であり、概ね平坦に形成されている。固定部材60は、設置部61に例えば両面テープを貼り付けることで設置部61を扉本体101の表面に固定することができる。
固定部材60は、上板部68、底板部69及び左右の側板部67により区画され、後述する可動部材70の当接部71が設置部61の方へ移動可能な内部空間64を有する箱状の部材である。内部空間64には、手前側の正面開口66を通じて可動部材70が差し込まれる。固定部材60における例えば上部の左右内面には、可動部材70が設置部61の方へ移動可能とする例えば溝状の案内部63がそれぞれ設けられている。
底板部69の手前側の端縁と、左右の側板部67の手前側の端縁の一部とは、案内部63の手前側の端縁よりも奥側に下がった切欠き段部65となっている。切欠き段部65は、第1実施形態における開口部22に相当し、後述する可動部材70の当接部71との間にレバーハンドル104の把持部の自由端側が挿入される部位である。切欠き段部65は、案内部63よりも下方に位置しており、側板部67の奥行寸法は、切欠き段部65の部分が案内部63の部分よりも短くなっている。図12、図13に示されるように、設置部61の内面側には、圧縮コイルばね53の一端が配置される例えば円形の溝54が設けられている。
可動部材70は、レバーハンドル104の把持部に当接可能な当接部71を有し、固定部材に対して移動可能とされている。当接部71は、可動部材70を設置部61の方へ移動させた場合に把持部に対して摺動しながら把持部を押し下げる押下面72を有する。
可動部材70は、手前側の操作部76と、操作部76から奥側に延在する移動部73とを有する。操作部76は、例えば、設置部61の方への可動部材70の移動方向の力の入力、及び該移動方向と交差する斜め上方から力の入力を受けることが可能に構成されている。操作部76は、例えば可動部材70の移動方向における設置部61側と反対側に凸の曲面を有している。また、操作部76は、例えば固定部材60の正面側上部、つまり上板部68よりも上方に張り出している。更に、操作部76は、移動部73よりも左右に張り出していてもよく、移動部73より下方に張り出していてもよい。図示の例では、操作部76は、移動部73に対して上下左右に張り出しており、中でも上方への張出しが最も大きくなっている。これは、操作部76に上から手を掛けて引く動作を行い易くするためである。
可動部材70は、固定部材60の正面開口66に、後述する移動部73の先板部73D側から差し込まれている。移動部73は、固定部材60の案内部63に沿う大きさ及び形状を有しており、案内部63に沿って移動する。より具体的には、可動部70は、当接部71と、上方移動部73Aと、先板部73Dと、ストッパ部75とを有している。上方移動部73Aは、案内部63に案内されてレバーハンドル104の把持部の上方を移動する部位である。上方移動部73Aは、溝状の案内部63と上下方向に係合するように、移動部73における上方移動部73A以外の部分よりも左右に張り出して構成されている。先板部73Dは、上方移動部73Aの奥側の端部に位置し、当該端部から下方向に延びている。なお、本実施形態の可動部材70は、先板部73Dの下端が固定部材60の底板部69上面に接触しないように形成されているが、先板部73Dの下端が固定部材60の底板部69上面を摺動するように形成されていてもよい。
また、可動部70における当接部71とストッパ部75との間には、レバーハンドル104の把持部を挿通可能な挿通空間74が形成されている。更に、第1実施形態と異なり、第2実施形態では、可動部材70に下方移動部が設けられておらず、挿通空間74が下方にも開放されている。
ストッパ部75は、可動部材70を設置部61側と反対方向に移動させたときに、可動部材70が案内部63に案内されている状態でレバーハンドル104の把持部に当接する部位である。このストッパ部75は、先板部73Dの下部に設けられている。また、ストッパ部75を含む先板部73Dは、移動部73の移動に伴い、固定部材60の内部空間64内を設置部61側及びその反対側(正面開口66側)に移動可能な大きさとされている。
当接部71は、上方移動部73Aの下方で、ストッパ部75の手前側に設けられている。当接部71及び押下面72は、第1実施形態における当接部31及び押下面32にそれぞれ相当する。押下面72は、奥側から手前側に向かって下方に傾斜しているので、当接部71が設置部61の方へ移動した場合にレバーハンドル104の把持部に対して摺動しながら当該把持部を押し下げることができる。なお、本実施形態では、当接部71及び押下面72が左右対称に形成されており、レバーハンドル操作器具12を左右のいずれを向いているレバーハンドル104にも使用することができる。
図11に示されるように、可動部材70における移動部73と操作部76は、例えばねじ80により締結されて一体化されている。一例として、操作部76の奥側の上下には移動部73の内側に挿し込まれる取付け部82,83が設けられており、上方移動部73Aと取付け部82とが締結され、当接部71と取付け部83とが締結されている。
図14、図15に示されるように、固定部材60と可動部材70のストッパ部75との間には、圧縮コイルばね53が配置され、可動部材70が固定部材60の設置部61と反対方向(手前側)に付勢している。可動部材70が案内部63に案内されている状態で、ストッパ部75がレバーハンドル104の把持部に当接するので、可動部材70は、圧縮コイルばね53に付勢されても固定部材60から外れないようになっている。
(作用)
図14、図15において、このレバーハンドル操作器具12では、レバーハンドル104の把持部を押し下げるために可動部材70を設置部61の方へ移動させる際に、操作部76に対して力を入力する。この操作部76は、可動部材70の移動方向における設置部61側と反対側に凸の曲面に形成されており、設置部61の方への可動部材70の移動方向の力の入力、及び該移動方向と交差する斜め上方から力の入力を受けることが可能である。したがって、利用者から見て操作部76の位置が低い位置にあり、斜め上方から操作部76を押したとしても、可動部材70を円滑に設置部61の方へ移動させることができる。可動部材70を固定部材60の内部空間64に移動させると、可動部材70の当接部71が設置部61の方へ移動し、当接部71の押下面72がレバーハンドル104の把持部に対して摺動しながら該把持部を押し下げる。これにより、ラッチ機構が作動し、扉本体101のラッチボルトがラッチ受けから離脱するので、扉100を開くことができる。
また、操作部76が固定部材60の正面側上部、つまり固定部材60の上板部68よりも上方に張り出しているので、操作部76に手を掛けることで、扉100を手前側に引いて開く操作を容易に行うことができる。更に、可動部材70の挿通空間74が下方にも開放されているので、挿通空間74の下方が閉じている場合と比較して、当接部71によるレバーハンドル104の把持部の押し下げが途中で妨げられず、レバーハンドル104をラッチボルトがラッチ受けから離脱する位置まで適切に回転させることができる。
[第3実施形態]
図16から図20において、本実施形態に係るレバーハンドル操作器具13は、固定部材60が、設置部61を有する第1固定部品91と、案内部63を有して第1固定部品91に取り付けられる第2固定部品92とを備えている。
第1固定部品91は、設置部61、上板部88、及び左右の側板部87を有している。第1固定部品91の下方(底面開口81)及び手前側(正面開口86)は開放されている。
第2固定部品92は、背板部84、上板部68、左右の側板部67、及び底板部69を有し、正面開口66を通じて可動部材70が差し込まれる。案内部63は、この第2固定部品92に設けられている。また、可動部材70の先板部73Dは、移動部73の移動に伴い、第2固定部材92の内部空間64内を背板部84側及びその反対側(正面開口66側)に移動可能な大きさとされている。更に、第2固定部品92の両側の側板部67における例えば奥側の端部には、上下方向に延びる突条90がそれぞれ設けられている。なお、第2固定部品92の他の部分については、第2実施形態の固定部材60と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
第1固定部品91において、左右の側板部87の手前側の端縁の下部は、上部よりも奥側に下がった切欠き段部85となっている。切欠き段部85は、可動部材70の当接部71との間にレバーハンドル104の把持部の自由端側が挿入される部位である。側板部87の奥行寸法は、切欠き段部85の部分が上部よりも短くなっている。
第1固定部品91に対する第2固定部品92の位置は、扉本体101(扉100)に対するレバーハンドル104の把持部の位置に合わせて調整される。図示の例では、第1固定部品91に3本の取付け溝87A,87B,87Cが形成されている。取付け溝87A,87B,87Cは、それぞれ上下方向に延び、下方に開口し、第1固定部品91の奥行方向に平行に所定間隔で形成されている。取付け溝87A,87B,87Cの配置ピッチは、一定であってもよく、また一定でなくてもよい。
第2固定部品92の突条90を取付け溝87A,87B,87Cのいずれかに挿し込むことにより、奥行方向における第1固定部品91に対する第2固定部品92の取付け位置を調整することができるようになっている。第2固定部品92は、第1固定部品91に対して、可動部材70の移動方向と交差する方向、例えば上下方向にスライドして取り付けられる。
なお、第2固定部品92が第1固定部品91から外れないようにするために、取付け溝87A,87B,87Cと突条90とが互いに係合する係合部を設けてもよい(図示せず)。また、接着や締結等により第2固定部品92が第1固定部品91から外れないようにしてもよい。
(作用)
このレバーハンドル操作器具13では、第1固定部品91に対する第2固定部品92の位置を調整することで、扉本体101(扉100)に対するレバーハンドル104の把持部の位置が異なる様々な仕様の扉に適用可能である。図17、図18は、把持部が扉本体101から比較的離れているため、突条90を取付け溝87Cに挿し込んだ場合を示している。図19、図20は、把持部が扉本体101に比較的近いため、突条90を取付け溝87Aに挿し込んだ場合を示している。この場合、第1固定部品91の切欠き段部85と、第2固定部品92の切欠き段部85の位置は、ほぼ一致する(図19、図20参照)。
可動部材70は、第2固定部品92の案内部63に案内されて第1固定部品91の設置部61の方へ移動することができ、このとき可動部材70の当接部71の押下面72がレバーハンドル104の把持部に対して摺動しながら該把持部を押し下げる。これにより、ラッチ機構が作動し、扉本体101のラッチボルトがラッチ受けから離脱するので、扉100を開くことができる。
他の部分については、第2実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[変形例]
図21において、本変形例に係るレバーハンドル操作器具13では、第3実施形態の第1固定部品91における取付け溝87A,87B,87Cの代わりに、第1固定部品91に底板部89を設け、該底板部89に例えば3つの貫通孔89A,89B,89Cを設けている。また、第2固定部品92の突条90の代わりに、第2固定部品92の底板部69に、貫通孔89A,89B,89Cの大きさと同様の凹部96を設けている。そして、貫通孔89A,89B,89Cのいずれかから凹部96に止め部材94を打ち込むことにより、第1固定部品91に対する第2固定部品92の位置を設定できるようになっている。貫通孔89A,89B,89Cの配置ピッチは、一定であってもよく、また一定でなくてもよい。
なお、第1固定部品91に対する第2固定部品92の固定方法は上記の手段に限られず、例えばねじによる締結であってもよい。
以上で開示した実施形態や変形例は、相互に組み合わせることができる。
10 レバーハンドル操作器具
10R レバーハンドル操作器具
12 レバーハンドル操作器具
13 レバーハンドル操作器具
20 固定部材
21 設置部
22 開口部
23 案内部
24 内部空間
25 止部
26 正面開口
27 側板部
28 上板部
29 底板部
30 可動部材
31 当接部
32 押下面
33 移動部
33A 上方移動部
33B 下方移動部
33C 前板部
33D 先板部
34 挿通空間
35 溝
36 操作部
40 開扉器具
41 基部
42 取付部
42A 挿入部
42B 螺子
42C 可動部
43 押圧部
43A 圧縮コイルバネ
43B 押圧板
50 扉開装置
53 圧縮コイルばね
54 溝
56 正面開口
60 固定部材
61 設置部
63 案内部
64 内部空間
65 切欠き段部
66 正面開口
67 側板部
68 上板部
69 底板部
70 可動部材
71 当接部
72 押下面
73 移動部
73A 上方移動部
73D 先板部
74 挿通空間
75 ストッパ部
76 操作部
80 ねじ
81 底面開口
82 取付け部
83 取付け部
84 背板部
85 切欠き段部
86 正面開口
87 側板部
87A 取付け溝
87B 取付け溝
87C 取付け溝
88 上板部
89 底板部
89A 貫通孔
89B 貫通孔
89C 貫通孔
90 突条
91 第1固定部品
92 第2固定部品
94 止め部材
96 凹部
100 扉
101 扉本体
102 枠
103 蝶番
104 レバーハンドル
420A 対向部

Claims (12)

  1. レバーハンドルを備える開き戸式の扉に取り付けられるレバーハンドル操作器具であって、
    前記扉の前記レバーハンドル近傍に固定される設置部を有する固定部材と、
    前記レバーハンドルの把持部に当接可能な当接部を有し、前記固定部材に対して移動可能な可動部材と、
    を備え、
    前記固定部材は、前記可動部材が前記設置部の方へ移動可能とする案内部を有し、
    前記当接部は、前記可動部材を前記設置部の方へ移動させた場合に前記把持部に対して摺動しながら前記把持部を押し下げる押下面を有する、
    レバーハンドル操作器具。
  2. 前記可動部材は、前記案内部に沿って移動する移動部を有し、
    前記移動部は、前記案内部の内周面に沿って移動する、
    請求項1に記載のレバーハンドル操作器具。
  3. 前記移動部は、前記把持部の上方を移動する上方移動部を有し、
    前記上方移動部に前記当接部が形成されている、
    請求項2に記載のレバーハンドル操作器具。
  4. 前記可動部材は、前記案内部に沿って移動する移動部を有し、
    前記移動部は、前記案内部の外周面に沿って移動する、
    請求項1に記載のレバーハンドル操作器具。
  5. 前記可動部材は、前記可動部材を前記設置部側と反対方向に移動させたときに、前記可動部材が前記案内部に案内されている状態で前記把持部に当接するストッパ部を有する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバーハンドル操作器具。
  6. 前記固定部材は、前記設置部を有する第1固定部品と、前記案内部を有して前記第1固定部品に取り付けられる第2固定部品とを備え、
    前記扉に対する前記把持部の位置に合わせて前記第1固定部品に対する第2固定部品の位置を調整して取り付けられている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバーハンドル操作器具。
  7. 前記可動部材には、前記設置部の方への前記可動部材の移動方向の力の入力、及び該移動方向と交差する斜め上方から力の入力を受けることが可能な操作部が設けられている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバーハンドル操作器具。
  8. 前記可動部材には、前記設置部の方への前記可動部材の移動方向の力の入力を受けることが可能な操作部が設けられ、
    前記操作部は、前記固定部材の正面側上部よりも上方に張り出している、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバーハンドル操作器具。
  9. 前記固定部材は、前記当接部が前記設置部の方へ移動可能な内部空間と、前記内部空間の方へ前記把持部の自由端側を挿入可能な開口部を有する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバーハンドル操作器具。
  10. 前記固定部材は、前記案内部に前記把持部を挿通可能なように両側に前記開口部を有する、
    請求項9に記載のレバーハンドル操作器具。
  11. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバーハンドル操作器具と、
    前記レバーハンドル操作器具と組み合わせて使用される開扉器具と、
    を備える扉開装置であって、
    前記開扉器具が、前記扉の本体に固定される取付部と、付勢部材により前記扉の枠又はその近傍の壁を押す押圧部とを備える、扉開装置。
  12. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレバーハンドル操作器具と、
    前記レバーハンドル操作器具と組み合わせて使用される開扉器具と、
    を備える扉開装置であって、
    前記開扉器具が、前記扉の枠又はその近傍の壁に固定される取付部と、付勢部材により前記扉を押す押圧部とを備える、扉開装置。
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