JP2024021666A - 係止部材及びカウルカバー - Google Patents
係止部材及びカウルカバー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024021666A JP2024021666A JP2022124664A JP2022124664A JP2024021666A JP 2024021666 A JP2024021666 A JP 2024021666A JP 2022124664 A JP2022124664 A JP 2022124664A JP 2022124664 A JP2022124664 A JP 2022124664A JP 2024021666 A JP2024021666 A JP 2024021666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- locking
- main body
- locking member
- protrusion
- locked
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims abstract description 31
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 3
- 230000035939 shock Effects 0.000 abstract description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 235000019645 odor Nutrition 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
Description
本発明は、被係止部に係止される係止部を有する係止部材及びこれを備えたカウルカバーに関する。
従来、相手部材の開口部に対して係止爪を用いて係止する係止部材がある。係止爪は、開口部の縁部に引っ掛かる係止面を有し、係止面の角部に面取り部が形成されている。そして、係止部材の取り外しの際には、面取り部が開口部の縁部に向かって回動するように係止部材を引っ張ると、係止爪と開口部の縁部との係止点が面取り部に移動し、面取り部がガイド面となって、面取り部が開口部の開口線上を移動しながら係止爪を弾性的に撓ませ、開口部の縁部が係止面の頂点を乗り越えることで係止が解除するので、係止部材を容易に取り外すことができる(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記の構成では、係止爪の係止面の角部に面取り部を形成しているため、係止面の面角度の変化が急であり、取り外しの際の衝撃について考慮されていない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、被取付部材からの取り外し時の衝撃を緩和した係止部材及びこれを備えたカウルカバーを提供することを目的とする。
請求項1記載の係止部材は、本体部と、この本体部に形成され被取付部材の被係止部に係止される係止部と、を備え、前記係止部は、前記本体部から突出する突出部と、この突出部に形成され、この突出部からこの突出部の突出方向に沿う第一方向と交差する厚み方向である第二方向に傾斜状に立ち上がって前記被係止部の縁部に引っ掛かる係止面を備える爪部と、を有し、前記係止面は、前記第一方向と前記第二方向とに対して交差する第三方向の一側よりも他側で前記第二方向の傾斜が小さく形成されているものである。
請求項2記載の係止部材は、請求項1記載の係止部材において、係止面は、第三方向の一側から他側に亘り傾斜が徐々に小さくなるように形成されているものである。
請求項3記載の係止部材は、請求項1記載の係止部材において、突出部は、被係止部に対する係止部の係脱に応じて第二方向に弾性変形可能な弾性部と、この弾性部に前記第二方向に窪んで形成された薄肉部と、を備え、前記薄肉部は、前記弾性部において、第三方向の他側に形成されているものである。
請求項4記載の係止部材は、請求項1記載の係止部材において、本体部に形成された取り外し操作用の操作部を備え、前記操作部は、前記本体部において、第三方向の他側に位置するものである。
請求項5記載のカウルカバーは、開口部である被係止部を有し車幅方向に長尺に配置される被取付部材としてのカバー本体部と、前記被係止部に係止部が係止され、本体部により前記被係止部の少なくとも一部を覆う請求項1ないし4いずれか一記載の係止部材と、を備えるものである。
請求項1記載の係止部材によれば、第三方向の他側を取り外しの開始側として係止部を被係止部から引き抜いていくと、被係止部の縁部から爪部の係止面に対し、第二方向の傾斜が小さい側に最初に荷重が加わることとなるため、取り外しの切っ掛けを生じやすくできるとともに、爪部の係止面に対する取り外しの荷重は、被取付部材からの取り外しが進むにしたがい、第三方向の他側から一側へと、係止面の第二方向の傾斜が大きい側へと進行することで大きくなるため、荷重が急激に大きくなりにくく、荷重の急変に起因する被取付部材からの取り外し時の衝撃を緩和できる。
請求項2記載の係止部材によれば、請求項1記載の係止部材の効果に加えて、被取付部材からの取り外しが進むにしたがい、被係止部の縁部から係止面に加わる荷重が、第三方向の他側から一側へと、係止面の第二方向の傾斜が大きい側へと進行することで徐々に大きくなるので、被取付部材から円滑に取り外すことができる。
請求項3記載の係止部材によれば、請求項1記載の係止部材の効果に加えて、薄肉部によって、弾性部の撓みやすさを第三方向に設定できるため、被取付部材から取り外す際に被係止部の縁部から爪部の係止面に対し加わる荷重を第三方向に制御でき、被取付部材から取り外しやすくできるとともに、被係止部に取り付けられた状態で必要な被係止部に対する嵌合力も薄肉部によって容易に調整でき、所望の性能を得やすくできる。
請求項4記載の係止部材によれば、請求項1記載の係止部材の効果に加えて、操作部の操作によって被取付部材から取り外そうとすることによって、被係止部の縁部から爪部の係止面に加わる荷重が、第二方向の傾斜が小さい第三方向の他側から開始されることとなるので、被取付部材からの円滑な取り外しを誘導できる。
請求項5記載のカウルカバーによれば、係止部材をカバー本体部から円滑に取り外しできるため、高品質感を付与できるとともに、係止部材がカバー本体部から一気に外れることがないため、係止部材がカバー本体部から外れたときに被係止部からエンジンルームなどへと脱落することを抑制できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1において、1は係止部材を示す。係止部材1は、被取付部材に着脱可能に取り付けられ、被取付部材に取り付けられた状態で被取付部材の少なくとも一部を覆うものである。本実施の形態において、係止部材1は、図4に示す車両部品としてのカウルカバー2に用いられるものであり、被取付部材としてのカバー本体部3の一部を覆う蓋部材(キャップ)である。
カウルカバー2は、カウルトップカバーとも呼ばれ、車体のエンジンルームを覆う相手部材であるフードと、車室の前側に位置するウインドシールドであるフロントガラスと、の間のカウル部すなわちフロントカウルの上側を覆って外観を向上するように配置される。
カバー本体部3は、合成樹脂などの部材により長手状に形成されている。カバー本体部3は、車幅方向に長尺に配置される。カバー本体部3は、概略平板状の一般部4を有する。一般部4は、フロントガラスと略平行に傾斜して長手方向に連続して形成されている。一般部4は、全体的に後部から前部へと下方に傾斜した状態で配置される。一般部4のフロントガラスに対向する後部には、フロントガラスの前縁部を受けるための保持部が形成されている。
一般部4には、空気取入穴部5が形成されている。空気取入穴部5は、空気取入部と連通する。本実施の形態において、空気取入穴部5は、カバー本体部3の長手方向の一端寄り、つまり車幅方向の一側に偏って形成されている。
また、一般部4には、ワイパピボット穴部6が形成されている。ワイパピボット穴部6には、ワイパ装置のシャフトが挿通される。本実施の形態において、ワイパピボット穴部6は、カバー本体部3の長手方向の他端寄り、つまり車幅方向の他側に偏って複数形成されている。
図示される例では、カバー本体部3は、カバー突出部7を有する。カバー突出部7は、カバー本体部3の長手方向に連なって長尺に形成されている。カバー突出部7は、一般部4から前方上側に向かって突出し、上端部に配置されたフードシールを介して、エンジンルームを閉塞したフードを下方から支持する。フードシールが、閉じた状態のフードに液密に密着することで、エンジンルームからの熱気や臭気を遮蔽するようになっている。
さらに、カバー本体部3は、縦壁部8を有する。縦壁部8は、カウル部とエンジンルームとの間に介在される隔壁部である。縦壁部8は、カバー本体部3の長手方向に連なって長尺に形成されている。縦壁部8は、一般部4の前部にて下方に延びている。つまり、縦壁部8は、カバー突出部7の下方に延びている。縦壁部8は、前方下側に向かい傾斜している。縦壁部8の下端部には、フロントカウルの上部に支持される。したがって、縦壁部8は、フロントカウルとフードとの間に位置している。
そして、カバー本体部3には、被係止部9が形成されている。本実施の形態において、被係止部9は、係止部材1が着脱可能に取り付けられる開口部である。カウルカバー2の場合、被係止部は、例えば車体番号刻印の視認用、あるいは下側の部品のメンテナンス用の開口部として用いられ、通常時には係止部材1により覆われて閉塞されている。本実施の形態において、被係止部9は、カバー本体部3の長手方向の両端部にそれぞれ形成されている。図示される例では、被係止部9は、カバー突出部7の一部を切り欠き、かつ、縦壁部8に開口されている。被係止部9は、車幅方向に長い四角形状に形成されている。
被係止部9に着脱可能に取り付けられる係止部材1は、合成樹脂により形成されている樹脂部品である。係止部材1は、被係止部9を覆う本体部11を有する。本体部11は、板状に形成されている。本体部11の外形は、任意の形状としてよいが、本実施の形態では、被係止部9に取り付けられた状態でカバー突出部7と一体的に位置する突出本体部12と、縦壁部8と一体的に位置する縦壁本体部13と、を有する。なお、説明を明確にするために、図1ないし図3において、カバー本体部3、本体部11及び被係止部9は形状を単純化して示しており、カバー本体部3は平板状、本体部11は四角形平板状、被係止部9は四角形状として図示する。
図3(a)に示すように、係止部材1は、被係止部9に係止される係止部15を有する。係止部15は、係止部材1の背面側、つまり被係止部9に対向する側に突設され、被係止部9に挿入される部分である。係止部15は、本体部11に対し、本体部11の厚み方向に突出している。好ましくは、係止部15は、本体部11に複数形成されている。図示される例では、係止部15は、本体部11の各長辺に沿って位置し、長手方向に離れてそれぞれ形成されている。
図1に示すように、係止部15は、本体部11(図3(a))から突出する舌片状の突出部20を備える。本実施の形態において、突出部20は、板状に形成され、本体部11の幅方向である短手方向に厚みを有するように配置されている。突出部20は、基端部が本体部11(図3(a))と連なっており、先端部が自由端状となっている。なお、以下、突出部20の本体部11(図3(a))からの突出方向に沿う方向を第一方向と定義し、図中では矢印D1a,D1bとして示す。矢印D1a側を突出部20の突出方向である第一方向の一側、矢印D1b側をその反対方向である第一方向の他側とする。
本実施の形態では、突出部20は、厚み方向に貫通して形成された穴部22を有する枠状の突出部本体部23と、突出部本体部23に連なり穴部20内に位置する弾性部24と、を有する。
突出部本体部23は、板状に形成され、基端部から先端部へと徐々に幅狭となるように両側部が傾斜して形成されている。
弾性部24は、突出部本体部23と面一または略面一な板状に形成されている。弾性部24は、図示される例では、突出部本体部23の先端部側から穴部22内に本体部11(図3(a))側、すなわち突出部20の基端部側に向かって突出して位置する。つまり、弾性部24の基端部は、突出部本体部23の先端部に連なっている。また、弾性部24の先端部は、突出部本体部23の基端部から離れる自由端状となっている。そのため、弾性部24は、穴部22内において厚み方向に弾性的に変形可能となっている。つまり、突出部20の少なくとも一部が第二方向に弾性変形可能となっている。
そして、突出部20には、爪部26が形成されている。爪部26は、被係止部9の縁部9aに係止される部分である。なお、本実施の形態では、被係止部9の縁部9aは、開口の奥側へと立ち上がった壁部として形成されている。爪部26は、突出部20に対して第一方向と交差または直交する厚み方向(板厚方向)である第二方向に突出する。なお、以下、第二方向は、図中では矢印D2a,D2bとして示す。矢印D2a側を突出部20に対する爪部26の突出方向である第二方向の一側、矢印D2b側をその反対方向である第二方向の他側とする。本実施の形態において、爪部26は、突出部20から本体部11の外側に向かって立ち上がっている。図示される例では、爪部26は、突出部20の弾性部24の先端部、つまり突出部本体部23から離れた自由端側に形成されて、穴部22に位置する。
爪部26は、被係止部9の縁部9aに引っ掛かる接触面である係止面28を備える。係止面28は、爪部26において、被係止部9からの係止部15の引き抜き方向、つまり第一方向の他側に位置する。係止面28は、突出部20から第二方向の一側に傾斜状に立ち上がり、第一方向と第二方向とに対して交差または直交する突出部20の幅方向である第三方向の両側に拡がっている。なお、以下、第三方向は、図中では矢印D3a,D3bとして示す。矢印D3a側を第三方向の一側、矢印D3b側をその反対方向である第三方向の他側とする。係止面28は、爪部26の幅全体に拡がっている。この係止面28は、第三方向の一側よりも他側で第二方向の傾斜が小さく、つまり傾斜における第二方向成分が小さく形成されている。そのため、爪部26は、第三方向の一側より他側で傾斜が緩やかとなっている。図1に示す例では、爪部26は、図中の右側の傾斜が左側より小さい。例えば、係止面28の第二方向の傾斜については、第三方向の他側では一般的な傾斜より小さく、第三方向の一側では一般的な傾斜より大きくすることが好ましい。つまり、第三方向における係止面28の傾斜の平均は、一般的な係止面の傾斜と同等であることが好ましい。
また、好ましくは、係止面28は、第三方向の一側から他側に亘り第二方向の傾斜が徐々に小さくなるように、つまり傾斜が徐々に緩やかとなるように滑らかに傾斜が繋がって形成されている。例えば、図1及び図2(a)ないし図2(c)に示すように、係止面28は、第一方向に対する第二方向への傾斜角度θが、第三方向の一側から他側へと連続的に変化するように形成されている。図2(a)に示す例では、傾斜角度θは例えば75°であり、図2(b)に示す例では、傾斜角度θは例えば60°であり、図2(c)に示す例では、傾斜角度θは例えば45°である。
爪部26は、係止面28に連なって、傾斜面29を備える。傾斜面29は、爪部26において、第一方向の一側に位置する。傾斜面29は、係止面28の先端部から突出部20の先端部側に亘り連なっている。本実施の形態では、傾斜面29は、係止面28の先端部から、弾性部24の基端側に向かい傾斜状に形成されている。したがって、爪部26は、係止面28と傾斜面29とが連なる位置を頂点とする山形状に形成されている。
また、好ましくは、図3(a)及び図3(b)に示すように、係止部材1は、操作部31を有する。操作部31は、係止部材1を被係止部9から取り外すときの取り外し操作用のものである。つまり、操作部31は、乗員などの作業者により操作されることで係止部材1をカバー本体部3の被係止部9から取り外し可能とするように構成されている。本実施の形態では、操作部31は、本体部11の突出部20とは反対側、つまり被係止部9に対向しない側の面において、第三方向の他側に位置する。
そして、図3(a)に示すように、成形されたカバー本体部3の被係止部9に対し、別途成形された係止部材1を位置合わせして、係止部15を被係止部9に挿入するように係止部材1をカバー本体部3に向かって押し込むことで、図2(a)ないし図2(c)に示す係止部15の爪部26の傾斜面29の被係止部9の縁部9aへの当接に伴い弾性部24が基端部の位置で弾性的に変形しつつ傾斜面29が縁部9aをすべり、傾斜面29の頂点が縁部9aを乗り越えた位置で弾性部24が復帰変形することで、爪部26の係止面28が被係止部9の縁部9aに当接して引っ掛かり、係止部材1がカバー本体部3に係止保持される。この状態で、係止部材1の本体部11が被係止部9を覆い、開口が閉塞される。本実施の形態では、図4に示すように、操作部31が、カウルカバー2の両端部、つまり車幅方向の両側部に位置するように係止部材1が配置される。
例えば、車体番号刻印を視認する際、あるいは下側の部品をメンテナンスする際、作業者は、操作部31を用いて係止部材1をカバー本体部3から取り外す。具体的に、作業者は、図3(b)に示すように、操作部31から係止部材1を本体部11の面直方向、つまり図中の上方向に引っ張ることでカバー本体部3から取り外す。このとき、操作部31の位置が第三方向の他側、つまり図中の左側に偏っているため、操作部31を持ち上げたとき、係止部材1は第三方向の他側から一側へと、つまり図中の左側から右側へと回動するように取り外されていく。つまり、第三方向の他側が係止部材1の取り外しの開始側、第三方向の一側が係止部材1の取り外しの終了側となる。
このとき、本実施の形態によれば、被係止部9の縁部9aに引っ掛かっていた係止部15の係止面28が、第三方向の一側よりも他側で第二方向の傾斜が小さく形成されているため、第三方向の他側を取り外しの開始側として係止部15を被係止部9から引き抜いていくと、被係止部9の縁部9aから爪部26の係止面28に対し、第二方向の傾斜が小さい側に最初に荷重が加わることとなるため、突出部20(弾性部24)が撓みやすく、取り外しの切っ掛けを生じやすくできる。そして、爪部26の係止面28に対する取り外しの荷重は、係止部材1のカバー本体部3からの取り外しが進むにしたがい、第三方向の他側から一側へと、つまり係止面28の第二方向の傾斜が大きい側へと進行することで次第に大きくなるため、荷重が急激に大きくなりにくく、荷重の急変に起因するカバー本体部3からの取り外し時の衝撃を緩和できる。
また、係止面28が、第三方向の一側から他側に亘り傾斜が徐々に小さくなるように形成されているため、係止部材1のカバー本体部3からの取り外しが進むにしたがい、被係止部9の縁部9aから係止面28に加わる荷重が、第三方向の他側から一側へと、つまり係止面28の第二方向の傾斜が大きい側へと進行することで徐々に大きくなるので、係止部材1をカバー本体部3から円滑に取り外すことができる。
係止部材1は、取り外し操作用の操作部31が、本体部11において、第三方向の他側に位置するため、操作部31の操作によって係止部材1をカバー本体部3から取り外そうとすることによって、被係止部9の縁部9aから爪部26の係止面28に加わる荷重が、第二方向の傾斜が小さい第三方向の他側から開始されることとなるので、カバー本体部3からの係止部材1の円滑な取り外しを誘導できる。
また、開口部である被係止部9に取り付けられた状態での係止部材1に求められる、主として本体部11の面直方向への被係止部9に対する嵌合力については、爪部26の係止面28の第三方向の他側では、その第二方向の傾斜が小さいことから嵌合力が弱くなっているとしても、第三方向の一側では、第二方向の傾斜が大きいことで相殺されるため、性能を満足できる。
そこで、カウルカバー2は、係止部材1をカバー本体部3から円滑に取り外しできるため、高品質感を付与できるとともに、係止部材1がカバー本体部3から一気に外れることがないため、係止部材1がカバー本体部3から外れたときに勢い余って係止部材1が作業者の手や工具から離れることにより係止部材1が被係止部9からエンジンルームなどへと脱落することを抑制できる。
次に、第2の実施の形態を図5及び図6を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の係止部材1は、弾性部24に薄肉部35が形成されているものである。薄肉部35は、弾性部24に第二方向、つまり突出部20の厚み方向に窪んで形成されている。また、薄肉部35は、弾性部24において、第三方向の他側に形成されている、すなわち、薄肉部35は、弾性部24の撓み起点となる基端部において、爪部26の係止面28における第二方向の傾斜が小さい側に形成されている。また、薄肉部35は、弾性部24の基端部において、第三方向に延び、穴部22に亘り連なる直線状に形成されている。
この構成では、薄肉部35によって、弾性部24の撓みやすさを第三方向に設定できるため、係止部材1をカバー本体部3から取り外す際に被係止部9の縁部9aから爪部26の係止面28に対し加わる荷重を第三方向に制御でき、係止部材1をカバー本体部3から取り外しやすくできるとともに、開口部である被係止部9に取り付けられた状態での係止部材1に求められる、主として本体部11の面直方向への被係止部9に対する嵌合力も薄肉部35によって容易に調整でき、所望の性能を得やすくできる。
なお、上記の各実施の形態において、突出部20は、穴部22を有する突出部本体部23に弾性部24が形成されている構成に限らず、単に本体部11から突出して弾性変形可能な板状などに形成されていてよい。
また、操作部31に代えて、あるいは操作部31に加えて、係止部材1には、カバー本体部3からの好ましい取り外し方向を作業者に報知するための矢印や文字などの表示部などが配置されていてもよい。
本発明は、例えば、自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配置されるカウルカバー、及びそのカバー本体部に着脱されるキャップなどに適用できる。
1 係止部材
2 カウルカバー
3 被取付部材としてのカバー本体部
9 被係止部
9a 縁部
11 本体部
15 係止部
20 突出部
24 弾性部
26 爪部
28 係止面
31 操作部
35 薄肉部
2 カウルカバー
3 被取付部材としてのカバー本体部
9 被係止部
9a 縁部
11 本体部
15 係止部
20 突出部
24 弾性部
26 爪部
28 係止面
31 操作部
35 薄肉部
Claims (5)
- 本体部と、
この本体部に形成され被取付部材の被係止部に係止される係止部と、を備え、
前記係止部は、
前記本体部から突出する突出部と、
この突出部に形成され、この突出部からこの突出部の突出方向に沿う第一方向と交差する厚み方向である第二方向に傾斜状に立ち上がって前記被係止部の縁部に引っ掛かる係止面を備える爪部と、を有し、
前記係止面は、前記第一方向と前記第二方向とに対して交差する第三方向の一側よりも他側で前記第二方向の傾斜が小さく形成されている
ことを特徴とする係止部材。 - 係止面は、第三方向の一側から他側に亘り傾斜が徐々に小さくなるように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の係止部材。 - 突出部は、
被係止部に対する係止部の係脱に応じて第二方向に弾性変形可能な弾性部と、
この弾性部に前記第二方向に窪んで形成された薄肉部と、を備え、
前記薄肉部は、前記弾性部において、第三方向の他側に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の係止部材。 - 本体部に形成された取り外し操作用の操作部を備え、
前記操作部は、前記本体部において、第三方向の他側に位置する
ことを特徴とする請求項1記載の係止部材。 - 開口部である被係止部を有し車幅方向に長尺に配置される被取付部材としてのカバー本体部と、
前記被係止部に係止部が係止され、本体部により前記被係止部の少なくとも一部を覆う請求項1ないし4いずれか一記載の係止部材と、
を備えることを特徴とするカウルカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022124664A JP2024021666A (ja) | 2022-08-04 | 2022-08-04 | 係止部材及びカウルカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022124664A JP2024021666A (ja) | 2022-08-04 | 2022-08-04 | 係止部材及びカウルカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024021666A true JP2024021666A (ja) | 2024-02-16 |
Family
ID=89854946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022124664A Pending JP2024021666A (ja) | 2022-08-04 | 2022-08-04 | 係止部材及びカウルカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024021666A (ja) |
-
2022
- 2022-08-04 JP JP2022124664A patent/JP2024021666A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3112220B1 (en) | Fixing structure and grille shutter unit | |
JP6370798B2 (ja) | カウルトップカバー | |
JP2008105474A (ja) | バンパーの車体取付構造 | |
JP2017043351A (ja) | 支持要素、自動車用ワイパーブレード及び風防ワイパー | |
JP2010064518A (ja) | カウルトップカバーの取付構造 | |
JP2024021666A (ja) | 係止部材及びカウルカバー | |
JP3966013B2 (ja) | 開口部カバー構造 | |
JP4541390B2 (ja) | リッドの取り付け構造 | |
JP2006240392A (ja) | カウルカバー構造 | |
JP6408196B2 (ja) | 車両用ドアミラーのハウジング取付構造 | |
JP4108494B2 (ja) | 車両用フィニッシャ構造 | |
US20220410982A1 (en) | Vehicle side structure | |
JP3642453B2 (ja) | グローブボックス構造 | |
JP4257898B2 (ja) | インストルメントパネル用ブラインド部材 | |
JP6120442B2 (ja) | カウルトップカバー | |
CN108974137B (zh) | 前围罩 | |
JP2996130B2 (ja) | クラスタの取付け構造 | |
JP6824819B2 (ja) | カウルカバー | |
JP7120734B2 (ja) | カバー | |
JP2002154394A (ja) | バンパー用樹脂部品の取付構造 | |
JP2024014215A (ja) | 車両用内装材 | |
JP7127386B2 (ja) | 車両用ルーバ取付構造 | |
JP6997937B2 (ja) | 車両の前部構造 | |
JP6796979B2 (ja) | 車両のカウル部構造 | |
JP7103207B2 (ja) | 車両用内装部品の取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20240312 |