JP2024021591A - コネクタ - Google Patents

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健太 芦部
Kenta Ashibe
章宏 松永
Akihiro Matsunaga
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Abstract

【課題】フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することができるコネクタを提供する。【解決手段】インナーコンタクト18の挿入部18Aは、嵌合軸を挟んで互いに対向する一対のスリット18Fと、プラグコンタクト13に接触する接点部と、押し付け部P2を有し、シート状導電部材15の一部が、嵌合軸に直交する方向において押し付け部P2と凹部13Cの内面との間に挟まれ、凹部13Cの内面がシート状導電部材15の表面に接触し、押し付け部P2がシート状導電部材15の裏面に接触することにより、プラグコンタクト13が直接シールド層15Dに電気的に接続され、また、インナーコンタクト18を介してシールド層15Fに電気的に接続される。【選択図】図16

Description

この発明は、コネクタに係り、特に、少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物に接続されるコネクタに関する。
近年、着用するだけで心拍数、体温等のユーザの生体情報を取得することができる、いわゆるスマート衣料が注目を浴びている。このスマート衣料は、計測箇所に配置された電極を備え、電極に計測機器としてのウエアラブルデバイスを電気的に接続することで、生体情報をウエアラブルデバイスに伝送することが可能となる。
電極とウエアラブルデバイスとの接続は、例えば、電極から引き出されたフレキシブル導体に接続されるコネクタを用いることにより行うことができる。
この種のコネクタとして、例えば、特許文献1に、図18に示されるようなコネクタが開示されている。コネクタは、フレキシブル基板1を間に挟んでフレキシブル基板1の両側に配置されたハウジング2およびベース部材3を有し、コンタクト4の筒状部4Aがハウジング2のコンタクト用貫通孔2Aに通され、コンタクト4のフランジ4Bがハウジング2とフレキシブル基板1の表面に露出するフレキシブル導体1Aとの間に挟まれる。
この状態で、ベース部材3をハウジング2に向けて押し込むことで、図19に示されるように、ベース部材3の突起3Aが、フレキシブル基板1を間に挟んでコンタクト4の突起収容部4Cに挿入され、突起収容部4Cの内面がフレキシブル導体1Aに所定の接触力で接触し、これによりコンタクト4がフレキシブル導体1Aに電気的に接続される。
また、図18に示されるように、ベース部材3に突出形成されたハウジング固定用ポスト3Bをハウジング2のポスト収容部2Bに圧入することで、ハウジング2とベース部材3が、互いに固定される。
特開2018-129244号公報
特許文献1に開示されたコネクタにウエアラブルデバイスを嵌合することにより、フレキシブル導体からなる電極にウエアラブルデバイスを接続することができる。
しかしながら、フレキシブル導体1Bがフレキシブル基板1の裏面上に露出している場合には、特許文献1のコネクタでは、フレキシブル導体1Bをコンタクト4に電気的に接続することができないという問題がある。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することができるコネクタを提供することを目的とする。
この発明に係るコネクタは、
嵌合軸に沿って延びる凹部を有する筒状の導電性のプラグコンタクトと、
凹部内に挿入され且つ嵌合軸が通る筒状の弾性変形可能な挿入部を有する導電性のインナーコンタクトと
を備え、
挿入部は、嵌合軸を挟んで互いに対向する位置に形成された一対のスリットと、一対のスリットとは嵌合軸の回りの異なる回転位置における挿入部の外周面上に配置され且つ凹部内でプラグコンタクトに接触する接点部と、一対のスリットの近傍における挿入部の外周面上に配置される押し付け部を有し、
少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、嵌合軸に直交する方向において押し付け部と凹部の内面との間に挟まれ、凹部の内面が接続対象物の表面に接触し、押し付け部が接続対象物の裏面に接触することにより、フレキシブル導体が接続対象物の表面に露出する場合は、プラグコンタクトが直接フレキシブル導体に電気的に接続され、フレキシブル導体が接続対象物の裏面に露出する場合は、プラグコンタクトがインナーコンタクトを介してフレキシブル導体に電気的に接続されるものである。
挿入部は、挿入部の外周面に沿って一対のスリットの間にそれぞれ配置される一対の接点部と、一対のスリットの近傍にそれぞれ配置される一対の押し付け部を有し、
一対の接点部が凹部内でプラグコンタクトに接触することにより、挿入部は、プラグコンタクトから力を受けて一対のスリットのそれぞれの幅が縮小されるように弾性変形し、一対の押し付け部がそれぞれ凹部の内面に向けて弾性的に変位することが好ましい。
一対の接点部は、嵌合軸に沿った方向において一対のスリットに重なる位置に配置され、
一対の押し付け部は、嵌合軸に沿った方向における一対のスリットの端部に隣接する位置に配置されることが好ましい。
挿入部は、嵌合軸に沿って延びる円筒部と、円筒部に連結され且つ嵌合軸に沿って先細りに延びる縮径部とを有し、
縮径部は、円筒部との連結部分に配置され且つ円筒部よりも径方向に張り出す張り出し部を有し、
一対のスリットは、それぞれ、円筒部および縮径部にまたがるように配置され、
一対の接点部は、張り出し部上で且つ嵌合軸に沿った方向から見て一対のスリットに対して直交する位置に配置されているように構成することができる。
プラグコンタクトは、筒状部と、筒状部の一端に形成された第1フランジとを有し、
インナーコンタクトは、挿入部の一端に形成され且つ第1フランジに重なるように配置される第2フランジを有し、
凹部は、筒状部の内部からなり、
接続対象物は、第1フランジと第2フランジの間に挟まれることが好ましい。
接続対象物とプラグコンタクトとインナーコンタクトを保持するための絶縁性のハウジングを備え、
ハウジングは、
プラグコンタクトの筒状部が貫通し且つ第1フランジよりも小さいコンタクト用貫通孔が形成されたトップインシュレータと、
ボトムインシュレータと
を有し、
コンタクト用貫通孔にプラグコンタクトの筒状部を貫通させると共に接続対象物と第1フランジと第2フランジをトップインシュレータとボトムインシュレータとの間に挟むようにトップインシュレータがボトムインシュレータに固定されることが好ましい。
この発明によれば、プラグコンタクトの凹部内に挿入されるインナーコンタクトの弾性変形可能な挿入部は、嵌合軸を挟んで互いに対向する位置に形成された一対のスリットと、一対のスリットとは嵌合軸の回りの異なる回転位置における挿入部の外周面上に配置され且つプラグコンタクトに接触する接点部と、一対のスリットの近傍における挿入部の外周面上に配置される押し付け部を有し、接続対象物の一部が、嵌合軸に直交する方向において、押し付け部と凹部の内面との間に挟まれ、凹部の内面が接続対象物の表面に接触し、押し付け部が接続対象物の裏面に接触することにより、フレキシブル導体が接続対象物の表面に露出する場合は、プラグコンタクトが直接フレキシブル導体に電気的に接続され、フレキシブル導体が接続対象物の裏面に露出する場合は、プラグコンタクトがインナーコンタクトを介してフレキシブル導体に電気的に接続されるので、フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することが可能となる。
実施の形態に係るコネクタを示す斜視図である。 実施の形態に係るコネクタの分解斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるトップインシュレータを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるボトムインシュレータを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるプラグコンタクトを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるプラグコンタクトを示す断面図である。 実施の形態のコネクタに接続される接続対象物を示す断面図である。 実施の形態のコネクタに接続される接続対象物を斜め上方から見た斜視図である。 実施の形態のコネクタに接続される接続対象物を斜め下方から見た斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられる補強シートを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるインナーコンタクトを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるインナーコンタクトを示す平面図である。 プラグコンタクトの凹部内に挿入された際の、インナーコンタクトの変形状態を示す側面図である。 プラグコンタクトの凹部内に挿入された際の、図13とは直交する方向から見たインナーコンタクトの変形状態を示す側面図である。 接続対象物に接続された実施の形態のコネクタにおけるインナーコンタクトが挿入されたプラグコンタクト内の状態を示す部分断面図である。 接続対象物に接続された実施の形態のコネクタにおけるインナーコンタクトが挿入されたプラグコンタクト内を図15とは直交する方向から見た状態を示す部分断面図である。 接続対象物に接続された実施の形態のコネクタにおける突起が挿入されたプラグコンタクト内の状態を示す部分断面図である。 従来のコネクタの分解斜視図である。 従来のコネクタを示す部分断面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、実施の形態に係るコネクタ11を示す。コネクタ11は、例えば、ウエアラブルデバイスを嵌合するための衣服側コネクタとして使用されるもので、絶縁性材料からなるハウジング12を有している。ハウジング12には、4つのプラグコンタクト13が保持され、さらに、ハウジング12により、補強シート14とシート状導電部材15が互いに重ねられた状態で保持されている。シート状導電部材15は、コネクタ11が接続される接続対象物を構成している。
4つのプラグコンタクト13は、互いに平行な2列に配列された状態で、シート状導電部材15に対して垂直に突出するように配置されている。
ここで、便宜上、補強シート14およびシート状導電部材15がXY面に沿って延び、4つのプラグコンタクト13の配列方向をY方向、4つのプラグコンタクト13がそれぞれ突出する方向を+Z方向と呼ぶことにする。Z方向は、コネクタ11が相手側コネクタと嵌合する嵌合方向となる。
図2は、コネクタ11の分解斜視図である。コネクタ11は、トップインシュレータ16およびボトムインシュレータ17を有しており、これらトップインシュレータ16およびボトムインシュレータ17によりハウジング12が構成されている。
トップインシュレータ16の-Z方向側に補強シート14が配置され、補強シート14の-Z方向側に4つのプラグコンタクト13が配置され、4つのプラグコンタクト13の-Z方向側にシート状導電部材15が配置されている。さらに、シート状導電部材15の-Z方向側に1つのインナーコンタクト18が配置され、インナーコンタクト18の-Z方向側にボトムインシュレータ17が配置されている。インナーコンタクト18は、4つのプラグコンタクト13のうち、-X方向側で且つ-Y方向側に位置する1つのプラグコンタクト13に対応している。
図3に示されるように、トップインシュレータ16は、+Z方向に向かって開いている凹部16Aと、凹部16A内に形成された4つのコンタクト用貫通孔16Bを有している。凹部16Aは、図示しない相手側コネクタの一部が収容される相手側コネクタ収容部を構成するものであり、4つのコンタクト用貫通孔16Bは、4つのプラグコンタクト13に対応している。また、トップインシュレータ16の-Z方向を向いた面に、それぞれ-Z方向に突出する複数のボス16Cが形成されている。
図4に示されるように、ボトムインシュレータ17は、平板部17Aを有し、平板部17Aに、それぞれ+Z方向に向かって開いている4つの円形の凹部17Bが形成されている。4つの凹部17Bは、4つのプラグコンタクト13に対応している。4つの凹部17Bのうち、-X方向側で且つ-Y方向側に位置する1つの凹部17Bは、+Z方向を向いて露出する平坦な底面を有しており、残りの3つの凹部17Bには、それぞれ+Z方向に突出する3つの突起17Cが形成されている。
また、平板部17Aには、トップインシュレータ16の複数のボス16Cに対応する複数の貫通孔17Dが形成されている。
4つのプラグコンタクト13は、それぞれ、金属等の導電性材料から形成され、トップインシュレータ16の凹部16Aに図示しない相手側コネクタの一部が収容された場合に、相手側コネクタの対応するコンタクトに接続されるものである。
図5に示されるように、プラグコンタクト13は、嵌合軸Cに沿ってZ方向に延びる円筒形状の筒状部13Aと、筒状部13Aの-Z方向端部からXY面に沿って延びる第1フランジ13Bを有している。また、図6に示されるように、筒状部13Aの内部には、-Z方向に向かって開放された凹部13Cが形成されている。
なお、4つのプラグコンタクト13のうち、-X方向側で且つ-Y方向側に位置する1つのプラグコンタクト13は、グランド電位に接続されてシールド端子として使用され、残る3つのプラグコンタクト13は、それぞれ、電気信号を伝送するための信号端子として使用される。
図7に示されるように、シート状導電部材15は、絶縁性材料からなるシート本体15Aを有し、シート本体15Aの+Z方向を向いた表面上に、フレキシブル導体から形成された信号配線層15B、絶縁層15C、フレキシブル導体から形成されたシールド層15Dおよび絶縁層15Eが順次積層され、シート本体15Aの-Z方向を向いた裏面上に、フレキシブル導体から形成されたシールド層15Fおよび絶縁層15Gが順次積層された多層構造を有している。
図8に示されるように、シート状導電部材15の+Z方向を向いた表面上に4つのプラグコンタクト13を配置するための4つのコンタクト配置領域15Hが区画されている。4つのコンタクト配置領域15Hのうち、-X方向側で且つ-Y方向側に位置する1つのコンタクト配置領域15Hは、シールド端子として使用されるプラグコンタクト13が配置される領域R1を形成し、残る3つのコンタクト配置領域15Hは、信号端子として使用されるプラグコンタクト13が配置される領域R2を形成している。
シールド端子となるプラグコンタクト13が配置される領域R1においては、絶縁層15Eが除去されることにより、シールド層15Dが+Z方向に向けて露出している。信号端子となる3つのプラグコンタクト13が配置される領域R2においては、それぞれ、絶縁層15E、シールド層15Dおよび絶縁層15Cが除去されることにより、信号配線層15Bが+Z方向に向けて露出している。領域R1およびR2以外の領域には、絶縁層15Eが露出している。
また、すべての領域R1、R2において、シート状導電部材15をZ方向に貫通する複数の切り込み15Jが形成されている。
切り込み15Jは、シート状導電部材15をZ方向に貫通しているので、図9に示されるように、シート状導電部材15の-Z方向を向いた裏面にも、1つの領域R1および3つの領域R2に対応する位置に、それそれ、切り込み15Jが見えている。
シート状導電部材15の-Z方向を向いた裏面においては、領域R1に対応する位置にのみ、絶縁層15Gが除去されることにより、シールド層15Fが露出し、それ以外の領域には、絶縁層15Gが露出している。
また、シート状導電部材15の周縁部には、トップインシュレータ16の複数のボス16Cに対応する複数の貫通孔15Kが形成されている。
図10に示されるように、補強シート14は、コネクタ11が実装される図示しない衣服等の実装対象物を補強するためのもので、絶縁性材料からなり、中央に形成された開口部14Aを有している。さらに、補強シート14の開口部14Aの周縁に沿って,トップインシュレータ16の複数のボス16Cに対応する複数の切り欠き14Bが形成されている。
図11および図12にインナーコンタクト18の構成を示す。インナーコンタクト18は、金属等の導電性材料から形成され、嵌合軸Cが通る筒状の弾性変形可能な挿入部18Aと、挿入部18Aの-Z方向端部からXY面に沿って延びる第2フランジ18Bを有している。挿入部18Aは、シート状導電部材15を間に挟んでプラグコンタクト13の凹部13C内に挿入されるもので、嵌合軸Cに沿ってZ方向に延びる円筒部18Cと、円筒部18Cの+Z方向端部に連結され且つ嵌合軸Cに沿って+Z方向に先細りに延びる縮径部18Dを有している。円筒部18Cに連結される縮径部18Dの-Z方向端部には、円筒部18CよりもXY面に沿って径方向に張り出す張り出し部18Eが形成されている。
また、挿入部18Aには、嵌合軸Cを挟んで互いにY方向に対向する位置に一対のスリット18Fが形成されている。それぞれのスリット18Fは、円筒部18Cおよび縮径部18DにまたがるようにZ方向に延び、インナーコンタクト18を形成する導電性材料を厚さ方向に貫通している。
さらに、挿入部18Aの張り出し部18E上で且つ嵌合軸Cに沿った方向から見て一対のスリット18Fに対して直交する位置に一対の接点部P1が設定されている。一対の接点部P1は、Z方向において一対のスリット18Fに重なる位置に配置されている。
一対の接点部P1の間隔、すなわち、一対のスリット18Fが存在しないX方向における張り出し部18Eの直径D1は、円筒部18Cの直径よりも大きい。この張り出し部18Eの直径D1は、挿入部18Aがプラグコンタクト13の凹部13C内に挿入された場合に張り出し部18Eが接触する部分の凹部13Cの内径よりもわずかに大きく設定されている。
このため、インナーコンタクト18の挿入部18Aをプラグコンタクト13の凹部13C内に挿入すると、図13に示されるように、挿入部18Aの一対の接点部P1が凹部13Cの内面に接触して、凹部13Cの内面から嵌合軸Cに向かうX方向の力F1を受ける。
ここで、挿入部18Aには、嵌合軸Cを挟んで互いにY方向に対向する位置に一対のスリット18Fが形成されているため、挿入部18Aは、図13に破線で示されるように、X方向の径が縮小されるように弾性変形することとなる。
さらに、これにより、図14に破線で示されるように、X方向から見た場合に、挿入部18Aは、Y方向の径が増加するように弾性変形する。特に、一対のスリット18Fの-Z方向端部に隣接する位置において、円筒部18CのY方向の弾性変形量は最大となる。
そこで、一対のスリット18Fの-Z方向端部に隣接する位置の円筒部18Cの外面上に一対の押し付け部P2が形成される。
トップインシュレータ16の4つのコンタクト用貫通孔16Bと、4つのプラグコンタクト13と、シート状導電部材15の4つのコンタクト配置領域15Hと、ボトムインシュレータ17の4つの凹部17Bは、互いにZ方向に整列する位置に配置されている。
インナーコンタクト18は、シート状導電部材15の4つのコンタクト配置領域15Hのうち、領域R1を形成する、-X方向側で且つ-Y方向側に位置するコンタクト配置領域15Hと、ボトムインシュレータ17の4つの凹部17Bのうち、平坦な底面が露出している、-X方向側で且つ-Y方向側に位置する凹部17Bに対して、Z方向に整列する位置に配置されている。
また、トップインシュレータ16の複数のボス16Cと、補強シート14の複数の切り欠き14Bと、シート状導電部材15の複数の貫通孔15Kと、ボトムインシュレータ17の複数の貫通孔17Dは、互いにZ方向に整列する位置に配置されている。
コネクタ11を組み立てる際には、まず、トップインシュレータ16の複数のボス16Cが補強シート14の複数の切り欠き14Bに挿入される。このとき、トップインシュレータ16の4つのコンタクト用貫通孔16Bは、補強シート14の開口部14A内に位置している。
次に、トップインシュレータ16の4つのコンタクト用貫通孔16Bにそれぞれ対応するプラグコンタクト13の筒状部13Aが-Z方向から挿入され、4つのプラグコンタクト13の-Z方向側にシート状導電部材15が配置される。このとき、シート状導電部材15は、4つのコンタクト配置領域15Hが4つのプラグコンタクト13の第1フランジ13Bに接触するように配置される。
この状態で、シート状導電部材15の-Z方向側から、シート状導電部材15の領域R1の上に位置しているプラグコンタクト13の凹部13Cに向けてインナーコンタクト18の挿入部18Aが-Z方向から挿入される。具体的には、インナーコンタクト18の挿入部18Aは、シート状導電部材15がプラグコンタクト13の第1フランジ13Bとインナーコンタクト18の第2フランジ18Bの間に挟まれるまで、シート状導電部材15の領域R1を押し込みながら+Z方向に向けてプラグコンタクト13の凹部13C内に挿入される。
さらに、ボトムインシュレータ17がトップインシュレータ16に向けて+Z方向に押し付けられる。
これにより、ボトムインシュレータ17の3つの突起17Cが、それぞれシート状導電部材15の領域R2を押し込みながら、対応するプラグコンタクト13の凹部13Cに挿入される。
なお、シート状導電部材15の4つのコンタクト配置領域15Hには、それぞれ、複数の切り込み15Jが形成されているため、インナーコンタクト18および3つの突起17Cは、それぞれ、対応するコンタクト配置領域15Hの複数の切り込み15Jを開きつつプラグコンタクト13の凹部13Cに挿入される。
また、ボトムインシュレータ17をトップインシュレータ16に押し付けることにより、トップインシュレータ16の複数のボス16Cが、補強シート14の複数の切り欠き14B、シート状導電部材15の複数の貫通孔15Kおよびボトムインシュレータ17の複数の貫通孔17Dを順次貫通する。そして、ボトムインシュレータ17の-Z方向側に突出する複数のボス16Cの先端を熱変形させることにより、トップインシュレータ16とボトムインシュレータ17が互いに固定され、コネクタ11の組み立てが完了する。
なお、それぞれのプラグコンタクト13は、第1フランジ13Bがトップインシュレータ16とボトムインシュレータ17の間に挟まれることによりトップインシュレータ16およびボトムインシュレータ17に固定されている。
図15に示されるように、シールド端子として使用されるプラグコンタクト13においては、インナーコンタクト18の挿入部18Aがシート状導電部材15の領域R1を押し込みながらプラグコンタクト13の凹部13Cに挿入される。これにより、シート状導電部材15は、プラグコンタクト13の第1フランジ13Bとインナーコンタクト18の第2フランジ18Bの間に挟まれる。また、インナーコンタクト18の挿入部18Aの一対の接点部P1がプラグコンタクト13の凹部13Cの内面に押し付けられ、インナーコンタクト18がプラグコンタクト13に電気的に接続される。
また、インナーコンタクト18の挿入部18Aには、互いにY方向に対向する位置に一対のスリット18Fが形成されているため、一対の接点部P1を介して凹部13Cの内面から力を受けた挿入部18Aは、X方向の径が縮小されるように弾性変形する。
このとき、図16に示されるように、X方向から見ると、挿入部18Aの円筒部18Cは、Y方向の幅が増加するように弾性変形し、特に、一対のスリット18Fの-Z方向端部に隣接する一対の押し付け部P2において、円筒部18CはY方向に大きく弾性変形しようとする。このため、シート状導電部材15は、インナーコンタクト18の挿入部18Aの一対の押し付け部P2により、プラグコンタクト13の凹部13Cの内面に向けて押し付けられる。
ここで、図8および図9に示されるように、シールド端子として使用されるプラグコンタクト13が配置されるシート状導電部材15の表面の領域R1にはシールド層15Dが露出し、シート状導電部材15の裏面には、領域R1に対応する位置にシールド層15Fが露出している。
従って、シート状導電部材15の表面のシールド層15Dがプラグコンタクト13の凹部13CのY方向を向いた内面に所定の接触圧で接触し、また、シート状導電部材15の裏面のシールド層15Fがインナーコンタクト18の押し付け部P2に所定の接触圧で接触する。
これにより、シート状導電部材15の表面に露出しているシールド層15Dは、直接プラグコンタクト13に電気的に接続され、シート状導電部材15の裏面に露出しているシールド層15Fは、インナーコンタクト18を介してプラグコンタクト13に電気的に接続される。すなわち、シールド層15Dおよび15Fの双方が、シールド端子として使用されるプラグコンタクト13に接続されることとなる。
このように、コネクタ11によれば、インナーコンタクト18を用いることにより、シート状導電部材15の表面側に配置されたシールド層15Dと裏面側に配置されたシールド層15Fの双方を、領域R1に配置された1つのプラグコンタクト13に電気的に接続することが可能となる。
一方、シート状導電部材15の表面上に区画された4つのコンタクト配置領域15Hのうち、信号端子として使用される3つのプラグコンタクト13が配置される3つの領域R2においては、図17に示されるように、ボトムインシュレータ17の突起17Cが、シート状導電部材15の領域R2を押し込みながら、プラグコンタクト13の凹部13Cに挿入される。ここで、シート状導電部材15の表面の領域R2には、図8に示されるように、信号配線層15Bが露出しているため、突起17Cの側面とプラグコンタクト13の凹部13Cの内面との間にシート状導電部材15が挟まれ、信号配線層15Bがプラグコンタクト13の凹部13Cの内面に所定の接触圧で接触して、領域R2に配置されたプラグコンタクト13に電気的に接続される。
なお、信号配線層15Bには所定のパターニングが施されており、3つの領域R2に配置される3つのプラグコンタクト13に、それぞれ信号配線層15Bから形成され且つ互いに絶縁された3つの配線が接続されている。
図7に示されるように、信号配線層15Bは、シート状導電部材15の表面側に配置されたシールド層15Dおよび裏面側に配置されたシールド層15Fから絶縁された状態でこれらシールド層15Dおよび15Fの間に積層されているため、領域R1に配置され且つシールド層15Dおよびシールド層15Fに接続されたプラグコンタクト13をグランド電位に接続することで、信号配線層15Bに対するシールド効果が発揮され、電磁波等による外乱の影響を抑制した高精度の信号伝送を行うことが可能となる。
なお、上記の実施の形態では、シート状導電部材15の領域R1に配置されたプラグコンタクト13が、シート状導電部材15の表面側に露出しているシールド層15Dとシート状導電部材15の裏面側に露出しているシールド層15Fの双方に接続されているが、例えば、シート状導電部材15の裏面側に露出しているシールド層15Fのみを領域R1に配置されたプラグコンタクト13に接続することもできる。
上記の実施の形態において用いられるシート状導電部材15は、図7に示される多層構造を有しているが、これに限るものではなく、少なくとも、シート本体の裏面側に配置されたフレキシブル導体を有するものであればよい。
また、上記の実施の形態では、シート状導電部材15のシールド層15Dおよびシールド層15Fからなる2層の導電層が、シールド端子として使用される1つのプラグコンタクト13に接続されるが、これに限るものではなく、3層以上の導電層を1つのプラグコンタクト13に接続することもできる。
また、上記の実施の形態に係るコネクタ11は、シールド端子として使用されるコンタクトと信号端子として使用されるコンタクトを含む4つのプラグコンタクト13を有しているが、プラグコンタクト13の個数に限定されるものではなく、少なくとも、シート状導電部材15のシート本体の表面側または裏面側に配置されたフレキシブル導体に電気的に接続される1つのプラグコンタクト13を有していればよい。
実施の形態のコネクタ11では、ボトムインシュレータ17とトップインシュレータ16との間に補強シート14が配置されているが、コネクタ11が取り付けられる衣服等の実装対象物を補強する必要がない場合には、補強シート14を省略することができる。
1 フレキシブル基板、1A フレキシブル導体、2 ハウジング、2A コンタクト用貫通孔、2B ポスト収容部、3 ベース部材、3A 突起、3B ハウジング固定用ポスト、4 コンタクト、4A 筒状部、4B フランジ、4C 突起収容部、11 コネクタ、12 ハウジング、13 プラグコンタクト、13A 筒状部、13B 第1フランジ、13C 凹部、14 補強シート、14A 開口部、14B 切り欠き、15 シート状導電部材、15A シート本体、15B 信号配線層、15C,15E,15G 絶縁層、15D,15F シールド層、15H コンタクト配置領域、15J 切り込み、15K 貫通孔、16 トップインシュレータ、16A 凹部、16B コンタクト用貫通孔、16C ボス、17 ボトムインシュレータ、17A 平板部、17B 凹部、17C 突起、17D 貫通孔、18 インナーコンタクト、18A 挿入部、18B 第2フランジ、18C 円筒部、18D 縮径部、18E 張り出し部、18F スリット、C 嵌合軸、R1,R2 領域、P1 接点部、P2 押し付け部、D1 直径、F1 力。

Claims (6)

  1. 嵌合軸に沿って延びる凹部を有する筒状の導電性のプラグコンタクトと、
    前記凹部内に挿入され且つ前記嵌合軸が通る筒状の弾性変形可能な挿入部を有する導電性のインナーコンタクトと
    を備え、
    前記挿入部は、前記嵌合軸を挟んで互いに対向する位置に形成された一対のスリットと、前記一対のスリットとは前記嵌合軸の回りの異なる回転位置における前記挿入部の外周面上に配置され且つ前記凹部内で前記プラグコンタクトに接触する接点部と、前記一対のスリットの近傍における前記挿入部の前記外周面上に配置される押し付け部を有し、
    少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、前記嵌合軸に直交する方向において前記押し付け部と前記凹部の内面との間に挟まれ、前記凹部の内面が前記接続対象物の表面に接触し、前記押し付け部が前記接続対象物の裏面に接触することにより、前記フレキシブル導体が前記接続対象物の表面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが直接前記フレキシブル導体に電気的に接続され、前記フレキシブル導体が前記接続対象物の裏面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが前記インナーコンタクトを介して前記フレキシブル導体に電気的に接続されるコネクタ。
  2. 前記挿入部は、前記挿入部の前記外周面に沿って前記一対のスリットの間にそれぞれ配置される一対の前記接点部と、前記一対のスリットの近傍にそれぞれ配置される一対の前記押し付け部を有し、
    前記一対の前記接点部が前記凹部内で前記プラグコンタクトに接触することにより、前記挿入部は、前記プラグコンタクトから力を受けて前記一対のスリットのそれぞれの幅が縮小されるように弾性変形し、前記一対の前記押し付け部がそれぞれ前記凹部の内面に向けて弾性的に変位する請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記一対の前記接点部は、前記嵌合軸に沿った方向において前記一対のスリットに重なる位置に配置され、
    前記一対の前記押し付け部は、前記嵌合軸に沿った方向における前記一対のスリットの端部に隣接する位置に配置される請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記挿入部は、前記嵌合軸に沿って延びる円筒部と、前記円筒部に連結され且つ前記嵌合軸に沿って先細りに延びる縮径部とを有し、
    前記縮径部は、前記円筒部との連結部分に配置され且つ前記円筒部よりも径方向に張り出す張り出し部を有し、
    前記一対のスリットは、それぞれ、前記円筒部および前記縮径部にまたがるように配置され、
    前記一対の前記接点部は、前記張り出し部上で且つ前記嵌合軸に沿った方向から見て前記一対のスリットに対して直交する位置に配置されている請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記プラグコンタクトは、筒状部と、前記筒状部の一端に形成された第1フランジとを有し、
    前記インナーコンタクトは、前記挿入部の一端に形成され且つ前記第1フランジに重なるように配置される第2フランジを有し、
    前記凹部は、前記筒状部の内部からなり、
    前記接続対象物は、前記第1フランジと前記第2フランジの間に挟まれる請求項1~4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記接続対象物と前記プラグコンタクトと前記インナーコンタクトを保持するための絶縁性のハウジングを備え、
    前記ハウジングは、
    前記プラグコンタクトの前記筒状部が貫通し且つ前記第1フランジよりも小さいコンタクト用貫通孔が形成されたトップインシュレータと、
    ボトムインシュレータと
    を有し、
    前記コンタクト用貫通孔に前記プラグコンタクトの前記筒状部を貫通させると共に前記接続対象物と前記第1フランジと前記第2フランジを前記トップインシュレータと前記ボトムインシュレータとの間に挟むように前記トップインシュレータが前記ボトムインシュレータに固定される請求項5に記載のコネクタ。
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