JP2024021277A - 超小型移動式太陽光発電システム及びそれに用いられる車両 - Google Patents

超小型移動式太陽光発電システム及びそれに用いられる車両 Download PDF

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【課題】設置場所を簡単に変えることが可能で、使用用途によってカスタマイズが容易でコストが低く、機動性の高い超小型移動式太陽光発電システム及びそれに用いられる車両を提供する。【解決手段】太陽光パネル1によって充電が可能とされたポータブル電源B2が積載された複数の原動機付自転車あるいは超小型車両(例えば電動三輪車両100)を備え、ポータブル電源B2は、通信ネットワーク300に接続可能な通信機能、スピーカ及びマイクロホンが付加され、原動機付自転車あるいは超小型車両(電動三輪車両100)を設置場所に移動させ、太陽光パネル1による発電によりポータブル電源B2の充電及びポータブル電源B2による給電を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、移動式の電力供給設備に係わり、特に、太陽光発電を用いて電力を供給するようにした超小型移動式太陽光発電システム及びそれに用いられる車両に関する。
従来、災害時の非常用電源やキャンプなどの野外活動など商用電源が使用できない場所に用いる電源装置として、種々の可搬型太陽光発電装置が知られている。また、世界的な環境規制の強化及びエネルギ費用削減の傾向に基づいて、環境に優しい電気自動車についての要求が増加している。そして、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)は、走行中に二酸化炭素(CO2)をまったく出さない世界的な「脱炭素」の動きで需要が急増している。
特許文献1は、複数の太陽電池パネルが折りたたまれて収容された蓋部と、複数の太陽電池パネルが折りたたまれて収容された本体部とを、ヒンジを介して開閉可能なケースとし、ケース内に制御部と蓄電池及びインバーターを内蔵し、小型の太陽光発電システムを人が牽引するキャリー(台車)に積載し、持ち運びを容易にすることが記載されている。
特許文献2は、発電機能、給電機能を備え、災害時に電力供給手段を喪失した被災地へ容易に移送することができ、途絶した送電インフラが復旧するまで電気供給を行うため、トレーラを覆うハウジングの天井の上と、両脇にソーラーパネルを設け、さらにハウジングに蓄電池が備えられている自動車により目的地へ牽引される災害復興トレーラが記載されている。
特開2013-153008号公報 特開2019-73136号公報
上記従来技術において、特許文献1に記載のものは、従来の可搬型太陽光発電装置として、可搬型であり、持ち運びが大変便利であるものの、太陽電池パネルの受光面積が小さいため、充電量が多くとれない。したがって、従来の可搬型太陽光発電装置は、自然災害等甚大な災害が発生した際の被災地、キャンプ場に設置されたテント、バンガロー、共同炊事場、イベントスペースなど電気が通っていない所への給電設備としては充分なものでは無かった。
特許文献2に記載のものは、トレーラを覆うようにソーラーパネルを設けるので、使用用途による利用機器の電力消費量に合わせてカスタマイズすることが困難であり、機動性に欠けるものであった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、車両により簡単に太陽光発電装置の設置場所を変えることが可能で、使用用途によってカスタマイズが容易でコストが低く、低予算で実現できる機動性の高い超小型移動式太陽光発電システム及びそれに用いられる車両を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、太陽光発電を用いて電力を供給するようにした超小型移動式太陽光発電システムであって、太陽光パネルと接続され、該太陽光パネルによって充電が可能とされたポータブル電源が積載された少なくとも1台の超小型車両と、通信機能を有し、スピーカ及びマイクロホンが付加された前記ポータブル電源と、を備え、前記超小型車両を設置場所に移動させ、前記太陽光パネルによる発電により前記ポータブル電源の充電及び前記ポータブル電源による給電を行うものである。
また、上記の超小型移動式太陽光発電システムにおいて、前記超小型車両は、電動車両であることが好ましい。
さらに、上記の超小型移動式太陽光発電システムにおいて、前記超小型車両は、電動三輪車両であることが好ましい。
さらに、上記の超小型移動式太陽光発電システムにおいて、前記超小型車両は、小型トレーラを牽引するものであり、前記太陽光パネル及び前記ポータブル電源は前記小型トレーラに搭載されることが好ましい。
また、本発明は、太陽光発電を用いて電力を供給するようにした超小型移動式太陽光発電システムに用いられる車両であって、前記車両は、太陽光パネルと接続されたポータブル電源が積載された原動機付自転車あるいは超小型車両であり、前記ポータブル電源は、通信機能、スピーカ及びマイクロホンが付加されたものである。
さらに、上記の車両において、前記車両は駆動用バッテリで走行する電動車両であることが好ましい。
さらに、上記の車両において、前記車両はルーフユニットを備えた鞍乗り型電動車両であり、前記ルーフユニットに前記太陽光パネルが取り付けられていることが好ましい。
さらに、上記の車両において、前記車両は超小型モビリティであり、前記ポータブル電源はインターネット接続機能を有することが好ましい。
さらに、上記の車両において、前記車両は小型トレーラを牽引するものであり、前記太陽光パネル及び前記ポータブル電源は前記小型トレーラに搭載されることが好ましい。
さらに、上記の車両において、前記小型トレーラは、前記車両と連結するヒッチメンバと、本体の左右に支持された従動輪と、上方に開閉可能となったフロントカバーと、 前記フロントカバーの上面に取り付けられた前記太陽光パネルと、前記本体の内部に収納された前記ポータブル電源と、を備えたことが好ましい。
本発明による超小型移動式太陽光発電システムは、太陽光パネル1によって充電が可能とされたポータブル電源B2が積載された複数の原動機付自転車あるいは超小型車両を備え、ポータブル電源B2は、通信機能、スピーカ及びマイクロホンが付加され、原動機付自転車あるいは超小型車両を設置場所に移動させ、太陽光パネル1による発電によりポータブル電源B2の充電及びポータブル電源B2による給電を行うので、簡単に太陽光発電装置の設置場所を変えることが可能で、使用用途によってカスタマイズが容易でコストが低く、機動性の高い超小型移動式太陽光発電システム及びそれに用いられる車両を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る超小型移動式太陽光発電システムに用いられる車両(鞍乗り型電動車両の場合)の概略斜視図 図1の側面図 図1の後面図(荷台23に収納ボックス23bを搭載した態様) 図1の上面図 本発明の一実施形態に係る超小型移動式太陽光発電システムのシステム構成図 超小型移動式太陽光発電システムに用いられる小型トレーラを示す斜視図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、超小型移動式太陽光発電システム(Small Mobile SolarPower System)に用いられる車両である原動機付自転車(2輪、3輪、あるいは4輪のものも含む)等の超小型車両[自転車(2輪、3輪とも含む)、電動アシスト自転車(2輪、3輪とも含む)、オートバイ、側車付きオートバイ、トライク等を含む]を電動三輪車両100などの鞍乗り型電動車両とした例であり、その概略斜視図である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、二輪車(原動機付自転車含む)のみならず三輪又は四輪の車両を含み、かつ低床の足載せ部を有するものを意味する。図2は、図1の側面図、図3は後面図であり、荷台23に収納ボックス23bを搭載した態様、図4は、上面図である。
図1から4に示すように、電動三輪車両100は、操舵輪である一輪の前輪10を前車体20に支持すると共に、駆動輪である左右二輪の後輪11、12を後車体30に支持したものである。電動三輪車両100は、後車体30に対して、前車体20を左右揺動(ローリング動)可能とした、揺動式の電動三輪車として構成されている。電動三輪車両100は、車両前方に前進して走行可能であると共に、車両後方に後進(後退)することも可能である。
前車体20は、前輪操舵用のバーハンドル21と、乗員が着座するシート22と、を備えている。前車体20は、バーハンドル21とシート22との間を跨ぎ空間とし、跨ぎ空間の下方は低床フロアとされている。前車体20及び後車体30は、回動機構(図示せず))を介して互いに連結されている。また、前車体20は、荷台23を備え、荷台23とシート22との間には、荷台前壁部24が起立している。
後車体30は、左右の後輪11、12間に配置されるパワーユニット31を備えている。パワーユニット31は、左右の後輪11、12を支持している。後車体30は、後車体カバー32に上方から覆われている。電動三輪車両100は、前車体20の前後に渡って設けられて運転者の前方及び上方を覆うルーフユニット25を備えている。ルーフユニット25は、カウリング26、ウインドシールド27、左右一対のピラー28を備えている。例えば、ルーフユニット25は、オプションとして前車体20に後付けで装着可能である。
パワーユニット31は、電気モータ(図示せず)の出力をアクセル操作に応じて制御し、例えばPDU(Power Driver Unit)及びECU(Electric Control Unit)を一体に備える制御ユニットである。駆動用バッテリB1は、シート22の内部空間に収納され、その電力は、パワーユニット31へ供給される。ECUは、電気モータの回生発電によって生じた電力を駆動用バッテリB1側に戻す機能も有している。
ルーフユニット25の上面は、太陽光パネル1が取り付けられ、ポータブル電源B2は、荷台23に搭載された収納ボックス23b内に収納されている。太陽光パネル1は、太陽光の下に置いて発電し、生じた電流によりポータブル電源B2を充電する。なお、太陽光パネル1は、ルーフユニット25の上面のみならず、収納ボックス23bの上面、側面、後面に取り付けることでも良く、この場合は太陽光パネル1の面積を大きくでき、折り畳み式にするのに適している。
ここで、太陽光パネル1は、折りたたまれていて、設置される場所に置いて拡げて使用できる構成にすることもできる。また、折りたたまれた別の太陽光パネルを備えていて、設置場所において、その折りたたまれた別の太陽光パネルを拡げて使用しても良い。
電動三輪車両100は、走行中及びの設置場所にて太陽光パネル1により発電を行い、電気供給を行いながらポータブル電源B2の充電を行う。電動三輪車両100は、購入費用や維持費がリーズナブルであり、維持費はサイズが小さい分、部品の購入費用を抑えることができるため、メンテナンス費用も大型のトレーラより安くなる。
また、電動三輪車両100の駐車料金は、大型のトレーラがマイクロバスサイズの駐車場が必要なのに対して、その必要がない。また、電動三輪車両100は、狭い路地の走破性や行き先での駐車スペースに対しても、車幅も小さく、狭い場所でも小回りが効くため、コンビニやサービスエリアで駐車した際でも、周囲に迷惑をかけることが無い。
ポータブル電源B2の充電は、家庭用コンセント等から商用電源で充電することが可能とされる。太陽光パネル1は折り畳み式としても良く、1枚で160W、重さはおよそ3Kgのものであれば6から8枚を広げて設置する。太陽光パネル1は、ポータブル電源B2と組み合わせてどの時間帯でも最大電力を生成できるようにされる。太陽光パネル1のエネルギ変換効率は21~22%と高く、動作温度範囲内の寒さや曇りといった気象条件下でも使用可能な性能が良好なものが望ましい。
太陽光パネル1は、結晶系太陽電池、非晶質太陽電池などをガラスなどからなる透光性表面部材とフィルムなどからなる裏面部材の間に封止したパネルに太陽電池素子を設けたものを用いる。例えば、太陽光パネル1は、1つのパネルで160W程度の出力を有し、複数を並列に接続し、所定の電圧で充電電流を多くするように構成する。
また、太陽光パネル1は、丈夫な防塵・防水仕様シームレスなデザインで、一時的に潜水・水没しても機器内部が浸水しない程度の防水性能を示す防水防塵規格IP67を備えている。さらに、太陽光パネル1の表面は、紫外線から保護するエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)樹脂でコーティングされている。
ポータブル電源B2は、内蔵されている蓄電池に予め電気を蓄え、電源コンセントが無い場所で家電製品等に電気を供給するための可搬型の蓄電池である。蓄電池は、充電と放電が繰り返し可能な二次電池であり、リチウムイオン電池が望ましく、リチウムイオン電池は充電と放電を繰り返しても充電容量が減りにくく寿命も長いといった特徴がある。ポータブル電源B2の出力ポートは、自宅の壁にあるコンセントと同じAC出力やDC出力、USBバスパワ、シガーソケット、他にスピーカ、マイクロホンを付加している。
また、ポータブル電源B2は、図示していないが、内部に、蓄電池、充電回路、放電回路、DCの出力回路、USB用の出力回路、バッテリーマネジメント(BMS)が設けられている。充電回路は、交流電圧を電圧変換して昇圧交流とし、整流して蓄電池を急速充電、及び普通充電を可能にする。急速充電は、充電電流を高くして充電の開始かの早い段階から上限電圧に達し、電流を下げていく。
普通充電は充電電流を低くして、満充電付近で電流を下げていく。したがって、ポータブル電源B2は、標準的なご家庭のACコンセントから急速充電が可能であり、さらに、二つの充電方法を組み合わせたデュアル充電で、より早く充電することも可能とされる。
太陽光パネル1からポータブル電源B2内の蓄電池への充電は、太陽光パネル1からポータブル電源B2へ供給される電圧又は電流の時間的変化を検出し、充電電流を時間の経過と共に増加、増加の継続、又は減少等の制御が行われる。ポータブル電源B2の仕様は、例えば、交流電圧によるACコンセントからの急速充電で、最大1500Wを1.5時間から2時間で満充電、シガーソケットからの充電で15時間から20時間で満充電、160W能力の太陽光パネル1を2枚とした場合の充電で3~5時間で満充電とすることが電動三輪車両100との組み合わせで適している。
ポータブル電源B2は、充放電を監視・制御する電子制御回路であるバッテリーマネジメント(BMS)によって、蓄電池の種類、電圧、温度、容量、充電状態、消費電力、残りの動作時間、充電サイクルなどの検出などをリアルタイムに監視し、動作を最適化する。バッテリーマネジメント(BMS)は、蓄電池に残っているエネルギを最適に利用するため、極端な急速充電と極端な高放電電流の結果である過電圧や、深放電から蓄電池を保護する。
また、ポータブル電源B2の蓄電池はマルチセル電池として構成されるので、異なる電池セルが同じ充放電要件を持っていることを管理するセルのバランシング機能を備えている。その他、バッテリーマネジメント(BMS)は、過充電時の充電の停止、過放電時の放電の停止、外部短絡等の大電流放電の停止、外部短絡等により、大電流が流れ続けることを阻止、温度保護による充放電の停止、蓄電池の内部温度を監視し、適正範囲を超えると停止を行う。
ポータブル電源B2は通信機能を有し、インターネット接続機能などを持つ多機能携帯電話であるスマートフォンとペアリングし遠隔操作&確認が可能とされている。例えば、スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで電池残量の確認やAC・DC出力のオン・オフ切替、ACコンセント(AC充電ポート)やシガーソケット(シガーソケット充電ポート)からの充電電流を調整すること、ファームウェアを更新することなどが可能とされている。ポータブル電源B2の通信機能は、ポータブル電源B2を電源として通電され、内蔵されたデータSIMを介して無線LANであるWi-Fi(ワイファイ:登録商標)の電波を発生し、モバイル回線を使ってインターネットを可能にする。
電動三輪車両100は、走行用の大出力モータに供給する電力源として、駆動用バッテリB1に二次電池、燃料電池などを用いたもの、走行用のエンジンと小出力モータを用い、小出力モータは二次電池で駆動するハイブリッド型が適している。駆動用バッテリB1は、電力を供給する高圧バッテリは、例えばリチウムイオンバッテリのような高電圧(100V以上、例えば200~400V)である。
図5は、超小型移動式太陽光発電システムのシステム構成図を示す。図5は電動三輪車両100を用いたシステムとしているが、国土交通省で公道走行を可能として認定している超小型モビリティ(第一種原動機付自転車(ミニカー)、超小型モビリティ(型式指定車)、超小型モビリティ(認定車))、自転車(2輪、3輪とも含む)、電動アシスト自転車(2輪、3輪とも含む)、オートバイ、側車付きオートバイ、トライクなどの超小型車両であっても良い。ここで、超小型車両の中でも2輪車もしくは3輪車を使用することにより、狭い道、山道、その他自動車では通れないところを通ることができるので、災害時には大変役立つことになる。
通信ネットワーク300は、無線によるネットワークでありインターネットが好ましい。複数の電動三輪車両100及び管理センター200は通信ネットワーク300に接続され、管理センター200は、電動三輪車両100の展開場所への派遣、展開場所での情報管理などを行う。
例えば、災害時に緊急電源が必要な場合、管理センター200は、電動三輪車両100を災害地域へ派遣して超小型移動式太陽光発電システムを展開する。この場合、管理センター200は、電動三輪車両100の各通信機能を利用して設置場所となる各災害地域での対策本部と情報交換を行う管理部門となる。超小型移動式太陽光発電システムが展開されることにより、各災害地域は停電時でも最低限の電気機器として照明、連絡手段等の電源を確保することができる。
また、複数の電動三輪車両100同士で通信することもできる。これにより、各設置場所の状況について情報交換を容易に行うこともできる。この際、それぞれの電動三車輪車両100に識別コードが付与されることにより、その識別コードを指定することにより、通信したい電動三輪車両100を選択できるように設定することもできる。
更に、各電動三輪車両100にGPS等の位置情報取得手段を搭載し、それぞれの位置情報を識別コードとともに通信により発信し、またそれを受信することで、それぞれの識別コードの車両がどこに居るか、管理センター200もそれぞれの電動三輪車両100も知ることができる。
よって、管理センター200は、各電動三輪車両100から来る災害等の情報や位置情報に基づいて、新しい電動三輪車両100の設置場所の指定や、既に設置済みの電動三輪車両100の設置場所変更の指示を的確にすることができる。
各災害地域に派遣された電動三輪車両100は、太陽光パネル1を積載したまま、あるいは折り畳まれた太陽光パネル1を広げて展開する。ポータブル電源B2及び収納ボックス23b内に積載されたその他の資機材は、積載のままでも良いし、地上に降ろしても良い。電動三輪車両100は、ポータブル電源B2及び資機材を下ろせばその後、他の用途に運用が可能となる。
電動三輪車両100は小型で機動性が高いので、各災害地域での対策本部から離れたテント等による避難所、あるいは避難が困難で取り残された家屋等へも行くことが可能である。電動三輪車両100は、例えば、取り残された家屋での家庭用電気機器で炊出しに必要な電源確保に役立つ。また、電動三輪車両100が小規模の救護所へ派遣された場合は、医療機器、AEDの充電、携帯電話の充電等の電源確保となる。
つまり、移動式太陽光発電システムは、設置する場所があればどこでも展開でき、電動三輪車両100のみで運用できるので、設備費用維持費が低コストとなる。また、電動三輪車両100は台数を増やすことが容易なので、台数をまとめて発電量・蓄電量を増やすことが可能となる。また、ポータブル電源B2に付加されたスピーカは、管理センター200からの緊急情報等を、通信ネットワーク300を介して各災害地域へ一斉に通達することができる。また、ポータブル電源B2に付加されたマイクロホンは、各災害地域での救難要請、最新状況等を管理センター200へ連絡できる。
また、電動三輪車両100は、必要な資機材を積載することにより様々な用途に対応が可能であり、必要電力容量や使用用途により装備を変えることで、利用機器の電力消費量に合わせてカスタマイズが容易である。例えば、アウトドアパークやキャンプ場に設置されたテント、バンガロー、共同炊事場、イベントスペース等の電気が通っていない所への給電設備等にも適している。
図5で超小型移動式太陽光発電システムは、電動三輪車両100が走行中も太陽光パネル1が稼働状態となるように積載しているので、走行中にポータブル電源B2への充電が可能となる。ポータブル電源B2のバッテリーマネジメント(BMS)は、位置情報を取得し、目的地となる設置場所までの残距離あるいは到着するまでの残時間が所定値以下になった場合、その時点で蓄電池の残量を検出する。
そして、バッテリーマネジメント(BMS)は、検出された蓄電池の残量が少なくとも80~90%未満の場合、駆動用バッテリB1からポータブル電源B2へ充電する。これにより、ポータブル電源B2は、太陽光発電に適さない天候不順時や夜間等の太陽光での発電ができない場合であっても、設置場所に到着して即座に給電を開始できる。
以上の説明において、超小型移動式太陽光発電システムに使用される車両は、鞍乗り型車両の電動三輪車両100としたが、この車両は、電動、非電動に限らず、又鞍乗り型でない二輪車(自転車、原動機付自転車、自動二輪車(オートバイ)、エンジンで動く自動車などを含む)のみならずエンジンで動く自動車、三輪のトライク又は四輪の超小型モビリティであっても良い。
車両に太陽光パネル1の装備場所やポータブル電源B2の収納部が無い場合は、車両の後方に連結し、荷物を運搬する被牽引車であるサイクルトレーラ、バイシクルトレーラ、バイクトレーラなどの小型トレーラ400を用いる。小型トレーラ400は、太陽光パネル1、ポータブル電源B2を備えることにより、上記で説明した電動三輪車両100の構成と同様になり、各機能を発揮することができる。図6は、小型トレーラ400の例を示す斜視図である。
小型トレーラ400は、ヒッチメンバ43を介して車両に連結され、トレーラ本体45の後部の左右に従動輪41、42が支持されている。フロントカバー44は、上方に開閉可能となっている。太陽光パネル1は、フロントカバー44の上面に取り付けられる。ポータブル電源B2は、トレーラ本体45の内部に資機材と共に収納される。太陽光パネル1は、太陽光の下に置いて発電し、生じた電流によりポータブル電源B2を充電する。
ここで、太陽光パネル1は、折りたたまれていて、設置される場所に置いて拡げて使用できる構成にすることもできる。また、折りたたまれた別の太陽光パネルを備えていて、設置場所において、その折りたたまれた別の太陽光パネルを拡げて使用しても良い。
牽引車両が電動車両である場合、太陽光パネル1は、搭載された駆動用バッテリB1と接続される。これにより、駆動用バッテリB1からポータブル電源B2への充電も可能とされる。また、牽引車両を電動車両の場合、ポータブル電源B2のバッテリーマネジメント(BMS)は、駆動用バッテリB1が放電時(走行時:駆動用バッテリB1でパワーユニット31を駆動する時)において、駆動用バッテリB1の各電池セルの内、比較的低電圧のものにポータブル電源B2から駆動用バッテリB1へ充電電流を供給して電圧を増加させ、各電池セル電荷量を均一にセルバランシングすることが好ましい。
また、駆動用バッテリB1の充電時において、各電池セルの内、劣化したものは、劣化のないものよりも先にフル充電に達する。そうすると、駆動用バッテリB1が保持できる全体の総電荷量が劣化したセルによって制限される。そこで、駆動用バッテリB1の各電池セルの内、比較的高い電圧を有するものは、ポータブル電源B2へ放電して各電池セルの電荷量を均一にセルバランシングすることも可能となる。
ここで、牽引車両が2輪車の場合は、小型トレーラ400を用いることが望ましい。2輪車は不安定であり、転倒の恐れがあるが、小型トレーラ400が接続されていれば、転倒しにくいからである。
1…太陽光パネル
10…前輪
11、12…後輪
20…前車体
21…バーハンドル
22…シート
23…荷台
23b…収納ボックス
24…荷台前壁部
25…ルーフユニット
26…カウリング
27…ウインドシールド
28…ピラー
30…後車体
31…パワーユニット
32…後車体カバー
41、42…従動輪
43…ヒッチメンバ
44…フロントカバー
45…トレーラ本体
100…電動三輪車両
200…管理センター
300…通信ネットワーク
400…小型トレーラ
B1…駆動用バッテリ
B2…ポータブル電源

Claims (10)

  1. 太陽光発電を用いて電力を供給するようにした超小型移動式太陽光発電システムであって、
    太陽光パネルと接続され、該太陽光パネルによって充電が可能とされたポータブル電源が積載された少なくとも1台の超小型車両と、
    通信機能を有し、スピーカ及びマイクロホンが付加された前記ポータブル電源と、
    を備え、
    前記超小型車両を設置場所に移動させ、前記太陽光パネルによる発電により前記ポータブル電源の充電及び前記ポータブル電源による給電を行うことを特徴とする超小型移動式太陽光発電システム。
  2. 前記超小型車両は、電動車両であることを特徴とする請求項1に記載の超小型移動式太陽光発電システム。
  3. 前記超小型車両は、電動三輪車両であることを特徴とする請求項1に記載の超小型移動式太陽光発電システム。
  4. 前記超小型車両は、小型トレーラを牽引するものであり、前記太陽光パネル及び前記ポータブル電源は前記小型トレーラに搭載されることを特徴とする請求項1に記載の超小型移動式太陽光発電システム。
  5. 太陽光発電を用いて電力を供給するようにした超小型移動式太陽光発電システムに用いられる車両であって、
    前記車両は、太陽光パネルと接続されたポータブル電源が積載された超小型車両であり、前記ポータブル電源は、通信機能、スピーカ及びマイクロホンが付加されたことを特徴とする車両。
  6. 前記車両は駆動用バッテリで走行する電動車両であることを特徴とする請求項5に記載の車両。
  7. 前記車両はルーフユニットを備えた鞍乗り型電動車両であり、前記ルーフユニットに前記太陽光パネルが取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両。
  8. 前記車両は超小型モビリティであり、前記ポータブル電源はインターネット接続機能を有することを特徴とする請求項5に記載の車両。
  9. 前記車両は小型トレーラを牽引するものであり、前記太陽光パネル及び前記ポータブル電源は前記小型トレーラに搭載されることを特徴とする請求項5に記載の車両。
  10. 前記小型トレーラは、
    前記車両と連結するヒッチメンバと、
    本体の左右に支持された従動輪と、
    上方に開閉可能となったフロントカバーと、
    前記フロントカバーの上面に取り付けられた前記太陽光パネルと、
    前記本体の内部に収納された前記ポータブル電源と、
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載の車両。
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