JP2024020102A - 液体吸引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 遠心分離容器の上清のみを可及的に吸引して除去する。【解決手段】 上部に口部2dが形成されて内部に管状の本体収容部2aと当該本体収容部2aの下方に円錐状の底収容部2bとが形成された遠心分離容器2を、上記底収容部2bを下方に向けて保持する容器保持手段3と、上記遠心分離容器2に挿入される筒状の吸引ノズルNと、上記吸引ノズルNが接続されて遠心分離容器2内の液体を吸引する吸引手段8とを備えた液体吸引装置1に関する。上記容器保持手段3を傾斜させる容器傾斜手段4と、上記吸引ノズルNを上記遠心分離容器2の内部に挿入させるノズル挿入手段6とを備え、上記容器傾斜手段4は、遠心分離容器2の内周面における本体収容部2aと底収容部2bとの境界部分2cが最下端位置となるように上記容器保持手段3を傾斜させて、上記吸引ノズルNの先端を上記最下端位置の境界部分2cに位置させた状態で上記吸引手段により上清Lを吸引する。【選択図】 図3
Description
本発明は液体吸引装置に関し、具体的には円錐状の底収容部が形成された遠心分離容器から液体を吸引する液体吸引装置に関する。
従来、培養した細胞を回収する際には、遠心分離容器に収容した細胞を含んだ細胞懸濁液を遠心分離装置によって処理し、上記細胞懸濁液を細胞と上清とに分離するとともに、遠心分離容器から上記上清だけを除去することが行われている。
上記遠心分離装置で細胞を分離するために用いる遠心分離容器は、一般的に上部に口部が形成され、内部に管状の本体収容部と当該本体収容部の下方に円錐状の底収容部とを備えたものとなっている。
上記遠心分離容器を用いて細胞懸濁液を遠心分離すると、分離した細胞が上記底収容部の円錐状の先端部に押し込まれ、その上部に上清が貯留するようになる。
そして、上記遠心分離容器から上清を除去する作業は、ピペットやアスピレータを用いて人手により行っていたが、近年ではこれらの作業を自動化することが求められている。
そのような自動化装置として、遠心分離装置に保持された遠心分離容器に吸引ノズルを挿入して上清を吸引するようにした構成が知られている(特許文献1)。
ここで特許文献1の液体吸引装置では、上清を除去するための吸引ノズル11(図2参照)の先端部11aを、遠心分離容器の底収容部の細胞の上方に位置させて、当該先端部11aより上方に貯留する上清の吸引を行うようになっている。
上記遠心分離装置で細胞を分離するために用いる遠心分離容器は、一般的に上部に口部が形成され、内部に管状の本体収容部と当該本体収容部の下方に円錐状の底収容部とを備えたものとなっている。
上記遠心分離容器を用いて細胞懸濁液を遠心分離すると、分離した細胞が上記底収容部の円錐状の先端部に押し込まれ、その上部に上清が貯留するようになる。
そして、上記遠心分離容器から上清を除去する作業は、ピペットやアスピレータを用いて人手により行っていたが、近年ではこれらの作業を自動化することが求められている。
そのような自動化装置として、遠心分離装置に保持された遠心分離容器に吸引ノズルを挿入して上清を吸引するようにした構成が知られている(特許文献1)。
ここで特許文献1の液体吸引装置では、上清を除去するための吸引ノズル11(図2参照)の先端部11aを、遠心分離容器の底収容部の細胞の上方に位置させて、当該先端部11aより上方に貯留する上清の吸引を行うようになっている。
上記特許文献1の装置では、遠心分離容器ごとに細胞の量は異なるため、誤って細胞を吸引することがないよう吸引ノズルの先端の位置は、余裕をみて細胞から上方に離隔させて設定されている。
そのため、吸引ノズルによって上清を吸引するものの、細胞の上面と吸引ノズルの先端との間に貯留する上清は除去することができないという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は遠心分離容器から可及的に上清だけを回収することが可能な液体吸引装置を提供するものである。
そのため、吸引ノズルによって上清を吸引するものの、細胞の上面と吸引ノズルの先端との間に貯留する上清は除去することができないという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は遠心分離容器から可及的に上清だけを回収することが可能な液体吸引装置を提供するものである。
すなわち請求項1の発明にかかる液体吸引装置は、上部に口部が形成されて内部に管状の本体収容部と当該本体収容部の下方に円錐状の底収容部とが形成された遠心分離容器を、上記底収容部を下方に向けて保持する容器保持手段と、上記遠心分離容器に挿入される筒状の吸引ノズルと、上記吸引ノズルが接続されて遠心分離容器内の液体を吸引する吸引手段とを備えた液体吸引装置であって、
上記容器保持手段を傾斜させる容器傾斜手段と、上記吸引ノズルを上記遠心分離容器の内部に挿入させるノズル挿入手段とを備え、
上記容器傾斜手段は、遠心分離容器の内周面における本体収容部と底収容部との境界部分が最下端位置となるように上記容器保持手段を傾斜させて、上記吸引ノズルの先端を上記最下端位置の境界部分に位置させた状態で上記吸引手段により液体を吸引することを特徴としている。
上記容器保持手段を傾斜させる容器傾斜手段と、上記吸引ノズルを上記遠心分離容器の内部に挿入させるノズル挿入手段とを備え、
上記容器傾斜手段は、遠心分離容器の内周面における本体収容部と底収容部との境界部分が最下端位置となるように上記容器保持手段を傾斜させて、上記吸引ノズルの先端を上記最下端位置の境界部分に位置させた状態で上記吸引手段により液体を吸引することを特徴としている。
上記発明によれば、容器傾斜手段によって容器保持手段に保持された遠心分離容器を傾斜させることで、遠心分離容器における最下端位置に本体収容部と底収容部との境界部分を位置させることができる。このとき遠心分離後の細胞は、円錐状の底収容部の先端部に押し込まれて嵌まり込んだ状態を維持するため、遠心分離容器を傾斜させると上清だけが上記最下端位置の境界部分に集まることとなる。
そして、吸引ノズルの先端を上記最下端位置の境界部分に位置させた状態で液体を吸引することで、細胞を吸引することなく上清のみを可及的に吸引して除去することが可能となる。
そして、吸引ノズルの先端を上記最下端位置の境界部分に位置させた状態で液体を吸引することで、細胞を吸引することなく上清のみを可及的に吸引して除去することが可能となる。
以下、図示実施形態について説明すると、図1、図2は第1実施形態にかかる液体吸引装置1の正面図および側面図を示しており、遠心分離装置で使用するための遠心分離容器2から液体を吸引するものとなっている。
上記液体吸引装置1は、内部が無菌状態に維持された細胞培養システムを構成するアイソレータの内部に設けられており、このアイソレータの内部には、上記遠心分離装置や、後述する吸引ノズルを交換するためのノズル交換装置等が設けられている。また上記細胞培養システムは図示しないコンピュータなどからなる制御手段により制御され、細胞培養を行うための各工程が自動的に処理されるようになっている。
上記細胞培養システムの動作についての詳細な説明は省略するが、本実施形態の液体吸引装置1は、細胞培養の過程で行う培地交換や細胞の回収の際に用いられるものとなっている。
培地交換や細胞を回収する際には、培養容器から細胞や培養液を含んだ細胞懸濁液を回収して遠心分離容器2に収容し、当該遠心分離容器2に収容された細胞懸濁液を遠心分離装置において遠心分離する。
遠心分離により、細胞懸濁液は細胞Cと培養液等を含んだ上清Lとに分離され、このうち細胞Cは遠心力により遠心分離容器2の円錐状の底収容部2bの先端部に押し込まれて嵌まり込み、上清Lは液体の状態で細胞Cの上方に貯留するようになっている。
そして上記遠心分離容器2から細胞Cだけを回収するため、本実施形態の液体吸引装置1を用いて遠心分離容器2から上清Lのみを吸引して除去するようになっている。
上記液体吸引装置1は、内部が無菌状態に維持された細胞培養システムを構成するアイソレータの内部に設けられており、このアイソレータの内部には、上記遠心分離装置や、後述する吸引ノズルを交換するためのノズル交換装置等が設けられている。また上記細胞培養システムは図示しないコンピュータなどからなる制御手段により制御され、細胞培養を行うための各工程が自動的に処理されるようになっている。
上記細胞培養システムの動作についての詳細な説明は省略するが、本実施形態の液体吸引装置1は、細胞培養の過程で行う培地交換や細胞の回収の際に用いられるものとなっている。
培地交換や細胞を回収する際には、培養容器から細胞や培養液を含んだ細胞懸濁液を回収して遠心分離容器2に収容し、当該遠心分離容器2に収容された細胞懸濁液を遠心分離装置において遠心分離する。
遠心分離により、細胞懸濁液は細胞Cと培養液等を含んだ上清Lとに分離され、このうち細胞Cは遠心力により遠心分離容器2の円錐状の底収容部2bの先端部に押し込まれて嵌まり込み、上清Lは液体の状態で細胞Cの上方に貯留するようになっている。
そして上記遠心分離容器2から細胞Cだけを回収するため、本実施形態の液体吸引装置1を用いて遠心分離容器2から上清Lのみを吸引して除去するようになっている。
本実施形態で用いる上記遠心分離容器2は従来公知のものを使用することが可能であり、内部に管状の本体収容部2aと、当該本体収容部2aの下方に形成された円錐状の底収容部2bとを備えており、これら本体収容部2aと底収容部2bとの間の内周面には滑らかな円弧状断面を有した境界部分2cが設けられている。
また上記本体収容部2aの上部には当該本体収容部2aよりも小径で図示しないキャップが装着される口部2dが形成されている。なお、上記本体収容部2aについては、上記底収容部2bに向けて縮径するテーパ状であってもよい。
ここで、遠心分離装置によって遠心分離される細胞Cの量は毎回異なるため、上記遠心分離容器2における細胞Cの上面の位置(高さ)が変動するが、本実施形態においては当該細胞Cの上面の高さは上記底収容部2bを構成する円錐形状部分の範囲に位置し、最下端位置となる上記境界部分2cには上清Lのみが流れ込むようにして、吸引にあたって細胞Cの量の影響を受けないようになっている。
また上記本体収容部2aの上部には当該本体収容部2aよりも小径で図示しないキャップが装着される口部2dが形成されている。なお、上記本体収容部2aについては、上記底収容部2bに向けて縮径するテーパ状であってもよい。
ここで、遠心分離装置によって遠心分離される細胞Cの量は毎回異なるため、上記遠心分離容器2における細胞Cの上面の位置(高さ)が変動するが、本実施形態においては当該細胞Cの上面の高さは上記底収容部2bを構成する円錐形状部分の範囲に位置し、最下端位置となる上記境界部分2cには上清Lのみが流れ込むようにして、吸引にあたって細胞Cの量の影響を受けないようになっている。
上記液体吸引装置1は、上記遠心分離容器2を保持する容器保持手段3と、上記容器保持手段3を傾斜させる容器傾斜手段4と、上記遠心分離容器2に挿入される筒状の吸引ノズルNと、当該吸引ノズルNを保持するノズル保持手段5と、当該ノズル保持手段5を支持して上記吸引ノズルNを上記遠心分離容器2の内部に挿入させるノズル挿入手段6と、上記ノズル挿入手段6を傾斜させるノズル傾斜手段7と、上記吸引ノズルNに接続された吸引手段8とを備えている。
上記容器保持手段3は、上記アイソレータの床面に固定された第1支柱11に上記容器傾斜手段4を介して支持されており、容器傾斜手段4が備える背面プレート12に設けられて遠心分離容器2を側方から支持する支持部材13と、当該支持部材13から垂下して設けられるとともに略中央に上記遠心分離容器2の底部2bが勘合する貫通穴(図示せず)の形成された支持プレート14とから構成されており、遠心分離容器2を底収容部2bを下方に向けて保持するようになっている。
本実施形態では、上記容器保持手段3への遠心分離容器2の供給および取り出しを図示しないロボット等の移載手段によって行うことが可能となっており、干渉を回避するため図1に示すように容器保持手段3の上方には上記吸引ノズルNやノズル保持手段5が位置しないようになっている。
上記容器保持手段3は、上記アイソレータの床面に固定された第1支柱11に上記容器傾斜手段4を介して支持されており、容器傾斜手段4が備える背面プレート12に設けられて遠心分離容器2を側方から支持する支持部材13と、当該支持部材13から垂下して設けられるとともに略中央に上記遠心分離容器2の底部2bが勘合する貫通穴(図示せず)の形成された支持プレート14とから構成されており、遠心分離容器2を底収容部2bを下方に向けて保持するようになっている。
本実施形態では、上記容器保持手段3への遠心分離容器2の供給および取り出しを図示しないロボット等の移載手段によって行うことが可能となっており、干渉を回避するため図1に示すように容器保持手段3の上方には上記吸引ノズルNやノズル保持手段5が位置しないようになっている。
上記容器傾斜手段4は、図2に示すように第1支柱11の上端部に設けられたモータ4aによって構成されており、当該モータ4aの駆動軸4bは背面プレート12に連結されている。
上記駆動軸4bの位置は、後に図4を用いて説明するが、上記遠心分離容器2の口部2dの上端よりも高い位置、口部2dの上端と同等の高さ位置、口部2dの上端よりも低い位置に設定することが考えられるが、本実施形態では駆動軸4bを遠心分離容器2の口部2dの上端と同等の高さ位置に設定している。
上記駆動軸4bの位置は、後に図4を用いて説明するが、上記遠心分離容器2の口部2dの上端よりも高い位置、口部2dの上端と同等の高さ位置、口部2dの上端よりも低い位置に設定することが考えられるが、本実施形態では駆動軸4bを遠心分離容器2の口部2dの上端と同等の高さ位置に設定している。
上記吸引ノズルNは、細長い筒状の部材となっており、先端に向けて先細りとなるテーパ状に形成されるとともに、上端部が上記ノズル保持手段5に支持された接続管Naに結合されている。
本実施形態において、上記吸引ノズルNは交換可能となっており、図示しないノズル交換手段は吸引ノズルNを保持して上記接続管Naへの吸引ノズルNの装着および取り外しを行うようになっている。 上記ノズル保持手段5は、アイソレータに設けられた第2支柱21に上記ノズル挿入手段6およびノズル傾斜手段7を介して設けられており、上記接続管Naが連結される連結部5aと、上記連結部5aの上方に設けられて上記吸引ノズルNと吸引手段8との間に接続されるフレキシブルなチューブ8aを保持するチューブ保持部5bとを備えている。
上記第2支柱21は図1に示すように上記容器保持手段3を保持する第1支柱11に対して、容器保持手段3(遠心分離容器2)およびノズル挿入手段6(吸引ノズルN)を傾斜させる方向(本実施例では右方)に位置をずらして設けられており、上記遠心分離容器2および吸引ノズルNが直立した状態では、吸引ノズルNの下方に遠心分離容器2が位置しないようになっている。
これにより、上記ノズル交換手段によって吸引ノズルNを交換する際に吸引ノズルNを遠心分離容器2に干渉させないようにし、また交換の際に異物が遠心分離容器2の内部に落下しないようにすることができる。
本実施形態において、上記吸引ノズルNは交換可能となっており、図示しないノズル交換手段は吸引ノズルNを保持して上記接続管Naへの吸引ノズルNの装着および取り外しを行うようになっている。 上記ノズル保持手段5は、アイソレータに設けられた第2支柱21に上記ノズル挿入手段6およびノズル傾斜手段7を介して設けられており、上記接続管Naが連結される連結部5aと、上記連結部5aの上方に設けられて上記吸引ノズルNと吸引手段8との間に接続されるフレキシブルなチューブ8aを保持するチューブ保持部5bとを備えている。
上記第2支柱21は図1に示すように上記容器保持手段3を保持する第1支柱11に対して、容器保持手段3(遠心分離容器2)およびノズル挿入手段6(吸引ノズルN)を傾斜させる方向(本実施例では右方)に位置をずらして設けられており、上記遠心分離容器2および吸引ノズルNが直立した状態では、吸引ノズルNの下方に遠心分離容器2が位置しないようになっている。
これにより、上記ノズル交換手段によって吸引ノズルNを交換する際に吸引ノズルNを遠心分離容器2に干渉させないようにし、また交換の際に異物が遠心分離容器2の内部に落下しないようにすることができる。
上記ノズル挿入手段6はリニアスライダからなり、上記ノズル傾斜手段7によって傾斜される背面プレート22の正面に設けられたロッド6aと、当該ロッド6aに沿って上記ノズル保持手段5ごと吸引ノズルNを昇降させるスライダ6bとから構成されている。
上記スライダ6bは図示しない駆動手段によって駆動され、上記ロッド6aに沿って移動することにより、上記ノズル保持手段5に保持された吸引ノズルNが遠心分離容器2に対して挿入するように移動し、図3に示すように吸引ノズルNを遠心分離容器2に対して挿入することが可能となっている。
上記スライダ6bは図示しない駆動手段によって駆動され、上記ロッド6aに沿って移動することにより、上記ノズル保持手段5に保持された吸引ノズルNが遠心分離容器2に対して挿入するように移動し、図3に示すように吸引ノズルNを遠心分離容器2に対して挿入することが可能となっている。
上記ノズル傾斜手段7は、図2に示すように上記第2支柱21の上端部に設けられたモータ7aによって構成されており、当該モータ7aの駆動軸7bは上記背面プレート22に連結されている。
本実施形態では、図3(a)(b)に示すように上記容器傾斜手段4およびノズル傾斜手段7は、容器保持手段3および遠心分離容器2や、ノズル挿入手段6および吸引ノズルNを同じ方向に傾斜させるようになっている。
また本実施形態では、図3(a)(b)に示すように遠心分離容器2および吸引ノズルNを同じ角度に傾斜させるようになっており、このとき吸引ノズルNの中心軸と上記遠心分離容器2の中心軸(口部2dの中心位置)とを一致させるようになっている。
ただし、上記吸引ノズルNの中心軸と上記遠心分離容器2の口部2dの中心位置との位置関係については、後に図4を用いて説明するように、口部2dに対して吸引ノズルNを傾斜方向とは逆方向(図示左方)に偏倚させた位置に設定することもできる。
本実施形態では、図3(a)(b)に示すように上記容器傾斜手段4およびノズル傾斜手段7は、容器保持手段3および遠心分離容器2や、ノズル挿入手段6および吸引ノズルNを同じ方向に傾斜させるようになっている。
また本実施形態では、図3(a)(b)に示すように遠心分離容器2および吸引ノズルNを同じ角度に傾斜させるようになっており、このとき吸引ノズルNの中心軸と上記遠心分離容器2の中心軸(口部2dの中心位置)とを一致させるようになっている。
ただし、上記吸引ノズルNの中心軸と上記遠心分離容器2の口部2dの中心位置との位置関係については、後に図4を用いて説明するように、口部2dに対して吸引ノズルNを傾斜方向とは逆方向(図示左方)に偏倚させた位置に設定することもできる。
上記構成を有する液体吸引装置1の動作について説明する。最初に、遠心分離装置において、細胞懸濁液の収容された遠心分離容器2に対して遠心分離処理を行う。
これにより細胞懸濁液が遠心分離され、遠心分離容器2の底収容部2bの先端部に細胞Cが押し込まれて嵌まり込み、その上方に液状の上清Lが貯留することとなる。
上記細胞Cおよび上清Lを収容した遠心分離後の遠心分離容器2は、ロボット等の移載装置または人手により、液体吸引装置1における上記容器保持手段3に移載され、また図示しないノズル交換手段が未使用の吸引ノズルNを上記ノズル保持手段5へと移動させて、上記接続管Naに結合し、当該吸引ノズルNに吸引手段8のチューブ8aを接続する。
この時、上記容器保持手段3およびノズル挿入手段6は、図1や図2に示すように直立状態となっており、容器保持手段3の上方にはノズル保持手段5や吸引ノズルNが位置していないことから、遠心分離容器2の移載を容易に行うことが可能となっている。これと同様、ノズル保持手段5の下方には遠心分離容器2が位置していないため、吸引ノズルNの交換を容易に行うことが可能となっている。
これにより細胞懸濁液が遠心分離され、遠心分離容器2の底収容部2bの先端部に細胞Cが押し込まれて嵌まり込み、その上方に液状の上清Lが貯留することとなる。
上記細胞Cおよび上清Lを収容した遠心分離後の遠心分離容器2は、ロボット等の移載装置または人手により、液体吸引装置1における上記容器保持手段3に移載され、また図示しないノズル交換手段が未使用の吸引ノズルNを上記ノズル保持手段5へと移動させて、上記接続管Naに結合し、当該吸引ノズルNに吸引手段8のチューブ8aを接続する。
この時、上記容器保持手段3およびノズル挿入手段6は、図1や図2に示すように直立状態となっており、容器保持手段3の上方にはノズル保持手段5や吸引ノズルNが位置していないことから、遠心分離容器2の移載を容易に行うことが可能となっている。これと同様、ノズル保持手段5の下方には遠心分離容器2が位置していないため、吸引ノズルNの交換を容易に行うことが可能となっている。
このようにして遠心分離容器2および吸引ノズルNがセットされると、制御手段が上記容器傾斜手段4およびノズル傾斜手段7を作動させて、図3(a)に示すように容器保持手段3およびノズル挿入手段6を同じ方向に同じ角度だけ傾斜させる。
これにより、上記遠心分離容器2の中心軸と、上記吸引ノズルNの中心軸とが同一軸線上に位置するようになる。また、遠心分離容器2の内周面における本体収容部2aと底収容部2bの境界部分2cが、遠心分離容器2の最下端位置となる。
ここで、上記容器傾斜手段4によって遠心分離容器2を傾斜させると、上記上清Lは液体であるため液面が水平を保つように移動するが、上記細胞Cは遠心分離容器2の円錐状の底収容部2bに押し込まれて嵌まり込んだ状態を維持するため、一体化した細胞Cの形状は変化せず境界部分2cに崩れ落ちることはない。
これにより、上記遠心分離容器2の中心軸と、上記吸引ノズルNの中心軸とが同一軸線上に位置するようになる。また、遠心分離容器2の内周面における本体収容部2aと底収容部2bの境界部分2cが、遠心分離容器2の最下端位置となる。
ここで、上記容器傾斜手段4によって遠心分離容器2を傾斜させると、上記上清Lは液体であるため液面が水平を保つように移動するが、上記細胞Cは遠心分離容器2の円錐状の底収容部2bに押し込まれて嵌まり込んだ状態を維持するため、一体化した細胞Cの形状は変化せず境界部分2cに崩れ落ちることはない。
次に、制御手段は上記ノズル挿入手段6を作動させて、上記吸引ノズルNを上記遠心分離容器2に向けて移動させ、図3(b)に示すように吸引ノズルNを遠心分離容器2に挿入する。
このとき吸引ノズルNを遠心分離容器2の内部の本体収容部2aの下端2e付近まで挿入させて、上記底収容部2bに嵌まり込んでいる細胞Cの上面よりも離隔した位置で停止させる。
この状態では、上記遠心分離容器2の中心軸と上記吸引ノズルNの中心軸とが同一軸線上に位置していることから、吸引ノズルNの先端は遠心分離容器2の境界部分2cには向けられていないが、これ以上遠心分離容器2を傾斜させると上清Lが口部2dから流れ出るため、一旦この傾斜角度を維持した状態で吸引手段8を作動させて上清Lを吸引する。
しかしながらこの状態では、吸引ノズルNの先端の位置よりも下方(図3(b)に図示する破線Laより下方)の上清Lを吸引することができない。
このように上清Lが残留した状態で処理を終了してしまうと、その後遠心分離容器2から細胞Cを回収する際に上記上清Lが混入してしまうこととなるため、上記上清Lについては極力除去する必要がある。
このとき吸引ノズルNを遠心分離容器2の内部の本体収容部2aの下端2e付近まで挿入させて、上記底収容部2bに嵌まり込んでいる細胞Cの上面よりも離隔した位置で停止させる。
この状態では、上記遠心分離容器2の中心軸と上記吸引ノズルNの中心軸とが同一軸線上に位置していることから、吸引ノズルNの先端は遠心分離容器2の境界部分2cには向けられていないが、これ以上遠心分離容器2を傾斜させると上清Lが口部2dから流れ出るため、一旦この傾斜角度を維持した状態で吸引手段8を作動させて上清Lを吸引する。
しかしながらこの状態では、吸引ノズルNの先端の位置よりも下方(図3(b)に図示する破線Laより下方)の上清Lを吸引することができない。
このように上清Lが残留した状態で処理を終了してしまうと、その後遠心分離容器2から細胞Cを回収する際に上記上清Lが混入してしまうこととなるため、上記上清Lについては極力除去する必要がある。
そこで本実施形態では、図3(c)に示すように、上記容器傾斜手段4が容器保持手段3を、既に傾斜させた方向にさらに傾斜させる。
これにより、相対的に吸引ノズルNが遠心分離容器2の内部で傾けられて、吸引ノズルNの先端が遠心分離容器2の内周面の本体収容部2aと底収容部2bの境界部分2cに位置した状態となる。
この状態では、境界部分2cは引き続き遠心分離容器2の最下端位置となっており、容器保持手段3(遠心分離容器2)をこの傾斜角度に維持して吸引手段8を作動させることにより、残りの上清Lの全量を吸引することが可能となる。
なお、この状態においても上記細胞Cは上記底収容部2bに嵌まり込んだ状態を維持するため、当該細胞Cが上記境界部分2cに崩れ落ちることはない。
ここで、上記容器傾斜手段4による容器保持手段3や遠心分離容器2の傾斜角度、上記ノズル挿入手段6による遠心分離容器2への吸引ノズルNの挿入量、および上記ノズル傾斜手段7によるノズル挿入手段6や吸引ノズルNの傾斜角度は予め図示しない制御手段に登録されている。
なお、遠心分離容器2の上清Lの収容量によっては、上記容器保持手段3とノズル挿入手段6を同方向に傾斜させた後、引き続き容器保持手段3だけをさらに傾斜させた後に、ノズル挿入手段6が吸引ノズルNを前進させて遠心分離容器2に挿入させて、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させるようにしてもよい。
このように遠心分離容器2の内周面の境界部分2cは、容器傾斜手段4によって遠心分離容器2の最下端位置となっているため、上清Lは当該境界部分2cに集まることとなり、当該境界部分2cに吸引ノズルNの先端を位置させて吸引することで、遠心分離容器2に残留する略全量の上清Lを除去することが可能となっている。
なお、吸引ノズルNの先端を境界部分2cに位置させる場合は、遠心分離容器2をさらに傾斜させずに、上記ノズル傾斜手段7によって吸引ノズルNを図3(a)に示す遠心分離容器2と同じ方向に傾斜させてから、所定角度だけ逆方向に戻すようにしてもよい。
すなわち、遠心分離容器2に対して互いの中心軸を一致させて垂直に挿入させた吸引ノズルNを、遠心分離容器2に対して相対的に所定量傾斜させることで、遠心分離容器2の内周面における境界部分2cに吸引ノズルNの先端を位置させることができる。
これにより、相対的に吸引ノズルNが遠心分離容器2の内部で傾けられて、吸引ノズルNの先端が遠心分離容器2の内周面の本体収容部2aと底収容部2bの境界部分2cに位置した状態となる。
この状態では、境界部分2cは引き続き遠心分離容器2の最下端位置となっており、容器保持手段3(遠心分離容器2)をこの傾斜角度に維持して吸引手段8を作動させることにより、残りの上清Lの全量を吸引することが可能となる。
なお、この状態においても上記細胞Cは上記底収容部2bに嵌まり込んだ状態を維持するため、当該細胞Cが上記境界部分2cに崩れ落ちることはない。
ここで、上記容器傾斜手段4による容器保持手段3や遠心分離容器2の傾斜角度、上記ノズル挿入手段6による遠心分離容器2への吸引ノズルNの挿入量、および上記ノズル傾斜手段7によるノズル挿入手段6や吸引ノズルNの傾斜角度は予め図示しない制御手段に登録されている。
なお、遠心分離容器2の上清Lの収容量によっては、上記容器保持手段3とノズル挿入手段6を同方向に傾斜させた後、引き続き容器保持手段3だけをさらに傾斜させた後に、ノズル挿入手段6が吸引ノズルNを前進させて遠心分離容器2に挿入させて、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させるようにしてもよい。
このように遠心分離容器2の内周面の境界部分2cは、容器傾斜手段4によって遠心分離容器2の最下端位置となっているため、上清Lは当該境界部分2cに集まることとなり、当該境界部分2cに吸引ノズルNの先端を位置させて吸引することで、遠心分離容器2に残留する略全量の上清Lを除去することが可能となっている。
なお、吸引ノズルNの先端を境界部分2cに位置させる場合は、遠心分離容器2をさらに傾斜させずに、上記ノズル傾斜手段7によって吸引ノズルNを図3(a)に示す遠心分離容器2と同じ方向に傾斜させてから、所定角度だけ逆方向に戻すようにしてもよい。
すなわち、遠心分離容器2に対して互いの中心軸を一致させて垂直に挿入させた吸引ノズルNを、遠心分離容器2に対して相対的に所定量傾斜させることで、遠心分離容器2の内周面における境界部分2cに吸引ノズルNの先端を位置させることができる。
このようにして遠心分離容器2内の上清Lが除去されたら、制御手段はこれまでと逆の順序で容器傾斜手段4およびノズル挿入手段6、ノズル傾斜手段7を作動挿入させて、吸引ノズルNを遠心分離容器2から抜き出し、遠心分離容器2および吸引ノズルNを直立させる。
ここで図4は、上記遠心分離容器2の中心軸と上記吸引ノズルNの中心軸との位置関係と、上記容器傾斜手段4の駆動軸4aの位置とをそれぞれ異ならせた場合の、吸引ノズルNの挿入状態を比較したものである。
なお、ここでは境界部分2cが遠心分離容器2の最下端位置に位置するように、遠心分離容器2を傾斜させてはいない。
図4(a)は、上記遠心分離容器2の中心軸と、上記吸引ノズルNの中心軸とを一致させた場合を示している。
これに対し図4(b)は、遠心分離容器2の中心軸に対して上記吸引ノズルNの中心軸を、遠心分離容器2を傾斜させる方向に偏倚させた(図1における図示右方にずらした)場合を、図4(c)は、遠心分離容器2の中心軸に対して上記吸引ノズルNの中心軸を、遠心分離容器2を傾斜させる方向とは逆方向に偏倚させた(図1における図示左方にずらした)場合を示している。
また図4(a)~(c)の各図において、(i)は吸引ノズルNを遠心分離容器2に対して傾斜させることなく挿入した状態を示している。
これに対し(ii)(iii)(iv)は、吸引ノズルNを先端が上記境界部分2cに位置するように遠心分離容器2に対して相対的に傾斜させる場合において、上記容器傾斜手段4の駆動軸4aの高さ位置を異ならせた状態を示しており、(ii)は駆動軸4aが遠心分離容器2の口部2dの上端よりも低い位置に位置している場合を、(iii)は駆動軸4aが遠心分離容器2の口部2dの上端と高さが同等の位置に位置している場合を、(iv)は駆動軸4aが遠心分離容器2の口部2dの上端よりも高い位置に位置している場合をそれぞれ示している。
なお、ここでは境界部分2cが遠心分離容器2の最下端位置に位置するように、遠心分離容器2を傾斜させてはいない。
図4(a)は、上記遠心分離容器2の中心軸と、上記吸引ノズルNの中心軸とを一致させた場合を示している。
これに対し図4(b)は、遠心分離容器2の中心軸に対して上記吸引ノズルNの中心軸を、遠心分離容器2を傾斜させる方向に偏倚させた(図1における図示右方にずらした)場合を、図4(c)は、遠心分離容器2の中心軸に対して上記吸引ノズルNの中心軸を、遠心分離容器2を傾斜させる方向とは逆方向に偏倚させた(図1における図示左方にずらした)場合を示している。
また図4(a)~(c)の各図において、(i)は吸引ノズルNを遠心分離容器2に対して傾斜させることなく挿入した状態を示している。
これに対し(ii)(iii)(iv)は、吸引ノズルNを先端が上記境界部分2cに位置するように遠心分離容器2に対して相対的に傾斜させる場合において、上記容器傾斜手段4の駆動軸4aの高さ位置を異ならせた状態を示しており、(ii)は駆動軸4aが遠心分離容器2の口部2dの上端よりも低い位置に位置している場合を、(iii)は駆動軸4aが遠心分離容器2の口部2dの上端と高さが同等の位置に位置している場合を、(iv)は駆動軸4aが遠心分離容器2の口部2dの上端よりも高い位置に位置している場合をそれぞれ示している。
図4(a)は本実施形態のように上記遠心分離容器2の中心軸と、上記吸引ノズルNの中心軸とが一致している場合を示している。
この状態において、(ii)に示すように遠心分離容器2を傾斜させると、傾斜させた遠心分離容器2の口部2dが吸引ノズルNに干渉してしまい、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることができない。
これに対し、(iii)や(iv)に示すように遠心分離容器2を傾斜させると、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることが可能となる。
図(4)(b)では、(iii)に示すように、駆動軸4aが口部2dの上端と同じ高さの場合に、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることが可能となり、(ii)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より低い位置の場合は、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに向けることができるものの位置させることができず、(iv)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より高い位置の場合は、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることができない。
図(4)(c)では、(iii)に示す駆動軸4aが口部2dの上端と同じ高さの場合、または(iv)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より高い位置の場合に、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることが可能となり、(ii)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より低い位置の場合は、吸引ノズルNを傾斜させることもできない。
これらのことから、遠心分離容器2に対する駆動軸4aすなわち遠心分離容器2を傾斜させるための回動中心の高さ方向の位置としては、遠心分離容器2の口部2dの上端とほぼ同等の高さか、それよりも高い位置とするのが良いことが分かる。また、遠心分離容器2の中心軸に対する吸引ノズルNの位置としては、中心軸の位置とするか、それよりも傾斜方向とは逆方向に偏倚させた位置とするのが良い。
この状態において、(ii)に示すように遠心分離容器2を傾斜させると、傾斜させた遠心分離容器2の口部2dが吸引ノズルNに干渉してしまい、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることができない。
これに対し、(iii)や(iv)に示すように遠心分離容器2を傾斜させると、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることが可能となる。
図(4)(b)では、(iii)に示すように、駆動軸4aが口部2dの上端と同じ高さの場合に、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることが可能となり、(ii)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より低い位置の場合は、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに向けることができるものの位置させることができず、(iv)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より高い位置の場合は、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることができない。
図(4)(c)では、(iii)に示す駆動軸4aが口部2dの上端と同じ高さの場合、または(iv)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より高い位置の場合に、吸引ノズルNの先端を上記境界部分2cに位置させることが可能となり、(ii)に示す駆動軸4aが口部2dの上端より低い位置の場合は、吸引ノズルNを傾斜させることもできない。
これらのことから、遠心分離容器2に対する駆動軸4aすなわち遠心分離容器2を傾斜させるための回動中心の高さ方向の位置としては、遠心分離容器2の口部2dの上端とほぼ同等の高さか、それよりも高い位置とするのが良いことが分かる。また、遠心分離容器2の中心軸に対する吸引ノズルNの位置としては、中心軸の位置とするか、それよりも傾斜方向とは逆方向に偏倚させた位置とするのが良い。
図5、図6は第2実施形態にかかる液体吸引装置101を示している。なお、以下の説明において、上記第1実施形態と同じ構成については詳細な説明を省略するものとし、第1実施形態で用いた符号に100を加算した数字を付すものとする。
上記第1実施形態では、上記容器傾斜手段4およびノズル傾斜手段7を、それぞれ第1支柱11および第2支柱21に設けているのに対し、本実施形態は上記容器保持手段103および容器傾斜手段104を上記ノズル傾斜手段7に設けて傾斜動作手段107を構成し、これによって容器保持手段103(遠心分離容器2)とノズル挿入手段106(吸引ノズルN)を一体的に同じ方向に傾斜させる構成となっている。
上記傾斜動作手段107は、支柱121の上部に設けられた図示しないモータ107aによって構成されており、当該モータ107aの駆動軸107bに背面プレート122が連結されている。
背面プレート122の正面には、ノズル挿入手段106が設けられており、当該ノズル挿入手段106にノズル保持手段105が支持されている。図5に示すように、挿入ノズル保持手段105および吸引ノズルNの下方に上記容器保持手段103が配置されて遠心分離容器2が位置するようになっている。
上記第1実施形態では、上記容器傾斜手段4およびノズル傾斜手段7を、それぞれ第1支柱11および第2支柱21に設けているのに対し、本実施形態は上記容器保持手段103および容器傾斜手段104を上記ノズル傾斜手段7に設けて傾斜動作手段107を構成し、これによって容器保持手段103(遠心分離容器2)とノズル挿入手段106(吸引ノズルN)を一体的に同じ方向に傾斜させる構成となっている。
上記傾斜動作手段107は、支柱121の上部に設けられた図示しないモータ107aによって構成されており、当該モータ107aの駆動軸107bに背面プレート122が連結されている。
背面プレート122の正面には、ノズル挿入手段106が設けられており、当該ノズル挿入手段106にノズル保持手段105が支持されている。図5に示すように、挿入ノズル保持手段105および吸引ノズルNの下方に上記容器保持手段103が配置されて遠心分離容器2が位置するようになっている。
上記容器保持手段103および容器傾斜手段104は上記背面プレート122に設けられており、図示しないモータ104aが上記背面プレート122の正面に設けられ、モータ104aの駆動軸104bに連結された背面プレート112に、上記容器保持手段103を構成する支持部材113と支持プレート114が設けられている。
なお、上記駆動軸104bは第1実施形態と同様、上記容器保持手段103に保持された遠心分離容器2の口部2dの上端より若干高い位置に設けられている。
上記構成により、図5に示すように上記容器傾斜手段104が容器保持手段103および遠心分離容器2を直立させた状態では、上記遠心分離容器2の中心軸とノズル保持手段105に保持された吸引ノズルNの中心軸とが一致するようになっている。
なお、上記駆動軸104bは第1実施形態と同様、上記容器保持手段103に保持された遠心分離容器2の口部2dの上端より若干高い位置に設けられている。
上記構成により、図5に示すように上記容器傾斜手段104が容器保持手段103および遠心分離容器2を直立させた状態では、上記遠心分離容器2の中心軸とノズル保持手段105に保持された吸引ノズルNの中心軸とが一致するようになっている。
上記構成を有する第2実施形態にかかる液体吸引装置101の動作について説明する。
傾斜動作手段107はノズル挿入手段106を直立状態として、ノズル保持手段105に吸引ノズルNを直立に保持させる。この状態で細胞Cと上清Lとを収容した遠心分離容器2を容器保持手段103に保持させ、吸引ノズルNの直下に遠心分離容器2を位置させる。
この状態から液体吸引装置101を作動させると、最初に上記ノズル挿入手段106が吸引ノズルNを遠心分離容器2に挿入する。このとき遠心分離容器2と吸引ノズルNとはともに直立しているため、吸引ノズルNは遠心分離容器2の中心を通過して本体収容部2aの下端2e付近まで達し、底収容部2bに嵌り込んでいる細胞Cの上方に位置するようになっている。
この状態で一旦吸引手段108を作動させて、本体収容部2aの下端2e付近まで上清Lを吸引する。この状態では、遠心分離容器2の底収容部2bの細胞Cの上方に上清Lが残留している。
傾斜動作手段107はノズル挿入手段106を直立状態として、ノズル保持手段105に吸引ノズルNを直立に保持させる。この状態で細胞Cと上清Lとを収容した遠心分離容器2を容器保持手段103に保持させ、吸引ノズルNの直下に遠心分離容器2を位置させる。
この状態から液体吸引装置101を作動させると、最初に上記ノズル挿入手段106が吸引ノズルNを遠心分離容器2に挿入する。このとき遠心分離容器2と吸引ノズルNとはともに直立しているため、吸引ノズルNは遠心分離容器2の中心を通過して本体収容部2aの下端2e付近まで達し、底収容部2bに嵌り込んでいる細胞Cの上方に位置するようになっている。
この状態で一旦吸引手段108を作動させて、本体収容部2aの下端2e付近まで上清Lを吸引する。この状態では、遠心分離容器2の底収容部2bの細胞Cの上方に上清Lが残留している。
続いて、図示しない制御手段によって上記傾斜動作手段107を作動させて、上記ノズル挿入手段106や吸引ノズルNを傾斜させるとともに、上記容器傾斜手段104ごと容器保持手段103および遠心分離容器2を一体的に傾斜させる。
このとき、遠心分離容器2および吸引ノズルNの相対的な傾斜角度は同じ角度に維持されているため、傾斜した遠心分離容器2および吸引ノズルNは上記第1実施形態で示した図3(b)の状態と同様の状態となる。
この状態から引き続き、図示しない制御手段によって上記容器傾斜手段104を作動させて、図6に示すように上記容器保持手段103だけをさらに同じ方向に傾斜させて、ノズル挿入手段106とは異なる傾斜角度として、吸引ノズルNの先端を上記遠心分離容器2の内周面における上記本体収容部2aと底収容部2bとの境界部分2cに位置させる。
この状態では、遠心分離容器2の境界部分2cが最下端位置となっており、この状態を維持して上記吸引手段108を作動させることで、第1実施形態と同様、遠心分離容器2内に残留している上清Lの略全量を可及的に吸引することが可能となる。
なお、本第2実施形態においては、上記傾斜動作手段107が上記遠心分離容器2の内周面の境界部分2cが最下端位置となるように容器保持手段103を傾斜させており、本発明における容器傾斜手段として構成されている。
このとき、遠心分離容器2および吸引ノズルNの相対的な傾斜角度は同じ角度に維持されているため、傾斜した遠心分離容器2および吸引ノズルNは上記第1実施形態で示した図3(b)の状態と同様の状態となる。
この状態から引き続き、図示しない制御手段によって上記容器傾斜手段104を作動させて、図6に示すように上記容器保持手段103だけをさらに同じ方向に傾斜させて、ノズル挿入手段106とは異なる傾斜角度として、吸引ノズルNの先端を上記遠心分離容器2の内周面における上記本体収容部2aと底収容部2bとの境界部分2cに位置させる。
この状態では、遠心分離容器2の境界部分2cが最下端位置となっており、この状態を維持して上記吸引手段108を作動させることで、第1実施形態と同様、遠心分離容器2内に残留している上清Lの略全量を可及的に吸引することが可能となる。
なお、本第2実施形態においては、上記傾斜動作手段107が上記遠心分離容器2の内周面の境界部分2cが最下端位置となるように容器保持手段103を傾斜させており、本発明における容器傾斜手段として構成されている。
ここで上記第2実施形態では、上記容器傾斜手段104によって容器保持手段103だけをさらに傾斜させることで、上記吸引ノズルNの先端を上記最下端位置となる境界部分2cに位置させるようになっている。
これに対し、上記容器傾斜手段104によって容器保持手段103を傾斜させずに、上記容器傾斜手段104を、ノズル挿入手段106またはノズル保持手段105を背面プレート122に対して回動可能とする、ノズル傾斜手段として構成するようにしてもよい。
この場合、上記傾斜動作手段107によって上記境界部分2Cが最下端位置となるように遠心分離容器2を傾斜させた方向とは逆方向に、ノズル傾斜手段が吸引ノズルNを回動させることで、遠心分離容器2に対して相対的に吸引ノズルNを傾斜させ、上記吸引ノズルNの先端を上記最下端となる境界部分2cに位置させることができる。
これに対し、上記容器傾斜手段104によって容器保持手段103を傾斜させずに、上記容器傾斜手段104を、ノズル挿入手段106またはノズル保持手段105を背面プレート122に対して回動可能とする、ノズル傾斜手段として構成するようにしてもよい。
この場合、上記傾斜動作手段107によって上記境界部分2Cが最下端位置となるように遠心分離容器2を傾斜させた方向とは逆方向に、ノズル傾斜手段が吸引ノズルNを回動させることで、遠心分離容器2に対して相対的に吸引ノズルNを傾斜させ、上記吸引ノズルNの先端を上記最下端となる境界部分2cに位置させることができる。
図7、図8は第3実施形態にかかる液体吸引装置201を示している。なお、以下の説明において、上記第2実施形態と同じ構成については詳細な説明を省略するものとし、第2実施形態で用いた符号にさらに100を加算した数字を付すものとする。
上記第2実施形態では、容器傾斜手段104とノズル挿入手段106を傾斜動作手段107によって一体的に傾斜させ、その後、容器傾斜手段104によって容器保持手段103および遠心分離容器2を傾斜させて、吸引ノズルNの先端を遠心分離容器2の境界部分2cに位置させるようになっている。
これに対し、本実施形態では容器保持手段203に対して、これから遠心分離容器2を傾斜させる方向とは逆の方向に傾斜させてノズル挿入手段206を背面プレート222に設けており、予め容器保持手段203とノズル挿入手段206を異なる傾斜角度として傾斜動作手段207によって一体的に傾斜させる構成となっている。
上記容器傾斜手段207は、支柱221の上部に設けられたモータ207aによって構成されており、当該モータ207aの駆動軸217bには背面プレート222が設けられている。
上記傾斜動作手段207の背面プレート222には、ノズル挿入手段206が傾斜角度を調節されて、上記容器保持手段203とは異なる傾斜角度で、すなわち図7に示すように、直立した遠心分離容器2に対して上記傾斜作動手段207によってこれから容器保持手段203を傾斜させる方向とは逆の方向に傾斜させて取り付けられており、上記吸引ノズルNがノズル挿入手段206を介して傾斜した状態で保持されている。
上記吸引ノズルNが保持される位置および角度は、図7に示すように、上記ノズル挿入手段206によって吸引ノズルNを遠心分離容器2に挿入した際に、当該吸引ノズルNの先端が本体収容部2aと底収容部2bとの境界部分2cに位置するように設定されている。なお第2実施形態とは異なり、背面プレート222に対して容器保持手段203を傾斜できるようにはなっていない。
上記第2実施形態では、容器傾斜手段104とノズル挿入手段106を傾斜動作手段107によって一体的に傾斜させ、その後、容器傾斜手段104によって容器保持手段103および遠心分離容器2を傾斜させて、吸引ノズルNの先端を遠心分離容器2の境界部分2cに位置させるようになっている。
これに対し、本実施形態では容器保持手段203に対して、これから遠心分離容器2を傾斜させる方向とは逆の方向に傾斜させてノズル挿入手段206を背面プレート222に設けており、予め容器保持手段203とノズル挿入手段206を異なる傾斜角度として傾斜動作手段207によって一体的に傾斜させる構成となっている。
上記容器傾斜手段207は、支柱221の上部に設けられたモータ207aによって構成されており、当該モータ207aの駆動軸217bには背面プレート222が設けられている。
上記傾斜動作手段207の背面プレート222には、ノズル挿入手段206が傾斜角度を調節されて、上記容器保持手段203とは異なる傾斜角度で、すなわち図7に示すように、直立した遠心分離容器2に対して上記傾斜作動手段207によってこれから容器保持手段203を傾斜させる方向とは逆の方向に傾斜させて取り付けられており、上記吸引ノズルNがノズル挿入手段206を介して傾斜した状態で保持されている。
上記吸引ノズルNが保持される位置および角度は、図7に示すように、上記ノズル挿入手段206によって吸引ノズルNを遠心分離容器2に挿入した際に、当該吸引ノズルNの先端が本体収容部2aと底収容部2bとの境界部分2cに位置するように設定されている。なお第2実施形態とは異なり、背面プレート222に対して容器保持手段203を傾斜できるようにはなっていない。
上記構成を有する第3実施形態にかかる液体吸引装置201の動作について説明する。細胞Cと上清Lとを収容した遠心分離容器2を容器保持手段203に保持させ、吸引ノズルNを上記ノズル保持手段205に装着し、図7に示すように、遠心分離容器2が直立した状態であるのに対し、吸引ノズルNは傾斜動作手段207が容器保持手段203とノズル挿入手段206を傾斜させる方向とは逆の方向に、傾斜させて保持するようになっている。
この状態から液体吸引装置201を作動させると、最初に上記ノズル挿入手段206が吸引ノズルNを遠心分離容器2に挿入する。このとき容器保持手段203に対してノズル挿入手段206は予め相対的に傾斜させて設けているため、挿入するだけで吸引ノズルNの先端は遠心分離容器2の本体収容部2aと底収容部2bとの境界部分2cに位置するようになっている。
この状態で一旦吸引手段208を作動させて、境界部分2cの高さ位置となる本体収容部2aの下端2e付近まで上清Lを吸引する。この状態では、遠心分離容器2の底収容部2bの細胞Cの上方に上清Lが残留している。
この状態から液体吸引装置201を作動させると、最初に上記ノズル挿入手段206が吸引ノズルNを遠心分離容器2に挿入する。このとき容器保持手段203に対してノズル挿入手段206は予め相対的に傾斜させて設けているため、挿入するだけで吸引ノズルNの先端は遠心分離容器2の本体収容部2aと底収容部2bとの境界部分2cに位置するようになっている。
この状態で一旦吸引手段208を作動させて、境界部分2cの高さ位置となる本体収容部2aの下端2e付近まで上清Lを吸引する。この状態では、遠心分離容器2の底収容部2bの細胞Cの上方に上清Lが残留している。
その後、図示しない制御手段は上記傾斜動作手段207を作動させて、上記背面プレート222に設けられた容器保持手段203とノズル挿入手段206を一体的に同じ方向に傾斜させる。
傾斜動作手段207は、第2実施形態と同様、上記遠心分離容器2の境界部分2cが最下端位置となるように容器保持手段203を傾斜させ、残留した上清Lを最下端位置となった境界部分2cに集めるようになっている。
挿入された吸引ノズルNの先端は上記遠心分離容器2における内周面の上記境界部分2cに位置しているため、この状態で上記吸引手段208を再び作動させれば、第2実施形態と同様、遠心分離容器2内の上清Lを可及的に略全量を吸引することが可能となる。
なお、本第3実施形態においても上記第2実施例と同様に、上記傾斜動作手段207が上記遠心分離容器2の内周面の境界部分2cが最下端位置となるように上記容器保持手段203を傾斜させており、本発明における容器傾斜手段として構成されている。
傾斜動作手段207は、第2実施形態と同様、上記遠心分離容器2の境界部分2cが最下端位置となるように容器保持手段203を傾斜させ、残留した上清Lを最下端位置となった境界部分2cに集めるようになっている。
挿入された吸引ノズルNの先端は上記遠心分離容器2における内周面の上記境界部分2cに位置しているため、この状態で上記吸引手段208を再び作動させれば、第2実施形態と同様、遠心分離容器2内の上清Lを可及的に略全量を吸引することが可能となる。
なお、本第3実施形態においても上記第2実施例と同様に、上記傾斜動作手段207が上記遠心分離容器2の内周面の境界部分2cが最下端位置となるように上記容器保持手段203を傾斜させており、本発明における容器傾斜手段として構成されている。
1 液体吸引装置 2 遠心分離容器
2a 本体収容部 2b 底収容部
2c 境界部分 3 容器保持手段
4 容器傾斜手段 5 ノズル保持手段
6 ノズル挿入手段 7 ノズル傾斜手段
8 吸引手段 N 吸引ノズル
C 細胞 L 上清
2a 本体収容部 2b 底収容部
2c 境界部分 3 容器保持手段
4 容器傾斜手段 5 ノズル保持手段
6 ノズル挿入手段 7 ノズル傾斜手段
8 吸引手段 N 吸引ノズル
C 細胞 L 上清
Claims (3)
- 上部に口部が形成されて内部に管状の本体収容部と当該本体収容部の下方に円錐状の底収容部とが形成された遠心分離容器を、上記底収容部を下方に向けて保持する容器保持手段と、上記遠心分離容器に挿入される筒状の吸引ノズルと、上記吸引ノズルが接続されて遠心分離容器内の液体を吸引する吸引手段とを備えた液体吸引装置であって、
上記容器保持手段を傾斜させる容器傾斜手段と、上記吸引ノズルを上記遠心分離容器の内部に挿入させるノズル挿入手段とを備え、
上記容器傾斜手段は、遠心分離容器の内周面における本体収容部と底収容部との境界部分が最下端位置となるように上記容器保持手段を傾斜させて、上記吸引ノズルの先端を上記最下端位置の境界部分に位置させた状態で上記吸引手段により液体を吸引することを特徴とする液体吸引装置。 - 上記吸引ノズルを傾斜させるノズル傾斜手段を備え、
上記容器傾斜手段または上記ノズル傾斜手段によって遠心分離容器に対して相対的に吸引ノズルを傾斜させて、上記吸引ノズルの先端を上記最下端位置となる境界部分に位置させることを特徴とする請求項1に記載の液体吸引装置。 - 上記吸引手段は、上記吸引ノズルの先端が上記最下端位置となる境界部分に位置する前に所定量の液体を吸引し、その後、上記吸引ノズルの先端が最下端位置の境界部分に位置した状態で残りの液体を吸引することを特徴とする請求項1に記載の液体吸引装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022123016A JP2024020102A (ja) | 2022-08-01 | 2022-08-01 | 液体吸引装置 |
EP23186993.4A EP4316663A1 (en) | 2022-08-01 | 2023-07-21 | Liquid suction device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022123016A JP2024020102A (ja) | 2022-08-01 | 2022-08-01 | 液体吸引装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024020102A true JP2024020102A (ja) | 2024-02-14 |
Family
ID=87429332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022123016A Pending JP2024020102A (ja) | 2022-08-01 | 2022-08-01 | 液体吸引装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
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EP (1) | EP4316663A1 (ja) |
JP (1) | JP2024020102A (ja) |
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JP2000121511A (ja) * | 1998-10-13 | 2000-04-28 | Hitachi Koki Co Ltd | 自動分離抽出装置及びその制御方法 |
JP2010046568A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Olympus Corp | 遠心分離装置 |
JP2011004705A (ja) | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Olympus Corp | 細胞分離装置および細胞分離方法 |
JP5928435B2 (ja) * | 2013-11-01 | 2016-06-01 | 株式会社安川電機 | ロボットシステム、検査方法および被検査物の生産方法 |
JP2021153534A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 株式会社安川電機 | 処理物製造装置、処理物製造方法、処理物製造装置用プログラム、および、処理物製造システム |
-
2022
- 2022-08-01 JP JP2022123016A patent/JP2024020102A/ja active Pending
-
2023
- 2023-07-21 EP EP23186993.4A patent/EP4316663A1/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
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EP4316663A1 (en) | 2024-02-07 |
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