JP2024020092A - 運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム - Google Patents

運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2024020092A
JP2024020092A JP2022122997A JP2022122997A JP2024020092A JP 2024020092 A JP2024020092 A JP 2024020092A JP 2022122997 A JP2022122997 A JP 2022122997A JP 2022122997 A JP2022122997 A JP 2022122997A JP 2024020092 A JP2024020092 A JP 2024020092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
yaw rate
value
driving operation
operation determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022122997A
Other languages
English (en)
Inventor
亮一 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2022122997A priority Critical patent/JP2024020092A/ja
Priority to CN202310664608.3A priority patent/CN117485349A/zh
Priority to US18/212,221 priority patent/US20240034342A1/en
Publication of JP2024020092A publication Critical patent/JP2024020092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W40/00Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models
    • B60W40/08Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models related to drivers or passengers
    • B60W40/09Driving style or behaviour
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W50/00Details of control systems for road vehicle drive control not related to the control of a particular sub-unit, e.g. process diagnostic or vehicle driver interfaces
    • B60W50/08Interaction between the driver and the control system
    • B60W50/10Interpretation of driver requests or demands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/26Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
    • B60Q1/34Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating change of drive direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W30/00Purposes of road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub-unit, e.g. of systems using conjoint control of vehicle sub-units, or advanced driver assistance systems for ensuring comfort, stability and safety or drive control systems for propelling or retarding the vehicle
    • B60W30/18Propelling the vehicle
    • B60W30/18009Propelling the vehicle related to particular drive situations
    • B60W30/18163Lane change; Overtaking manoeuvres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2520/00Input parameters relating to overall vehicle dynamics
    • B60W2520/10Longitudinal speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2520/00Input parameters relating to overall vehicle dynamics
    • B60W2520/14Yaw
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2540/00Input parameters relating to occupants
    • B60W2540/18Steering angle

Abstract

【課題】カーブ形状の道路を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを判定可能な運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラムを提供する。【解決手段】車両30のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後にターンシグナルレバーが操作状態から非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する。【選択図】図7

Description

本発明は、運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラムに関する。
下記特許文献1には、道路を走行中の車両が車線変更を実行したことを検知可能な発明が開示されている。
特表2004-523772号公報
上記特許文献1は、カーブ形状の道路を走行中の車両が車線変更を実行していることを検知できない。
本発明は上記事実を考慮し、カーブ形状の道路を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを判定可能な運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラムを得ることを目的とする。
請求項1に記載の運転操作判定装置は、車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する。
請求項1に記載の運転操作判定装置は、レバー操作情報及びヨーレート情報に基づいて、ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後にターンシグナルレバーが操作状態から非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する。
車両が走行中の道路が直線形状とカーブ形状のいずれであっても、車線変更を行う車両のヨーレートの最大値と最小値の差が所定値である第1閾値以上になり易い。
さらに直線形状の道路を走行する車両のヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値未満の場合、この車両が車線変更を伴わずにこの道路を走行している可能性が高い。
そのため請求項1の発明は、カーブ形状の道路を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを判定可能である。
請求項2に記載の発明に係る運転操作判定装置は、請求項1記載の発明において、前記車両の車速を表す車速情報に基づいて、前記特定時間内における前記車両の平均車速が第3閾値以上か否かを判定する。
請求項2に記載の発明の運転操作判定装置は、特定時間内における車両の平均車速が第3閾値以上か否かを判定する。特定時間内における車両の平均車速が第3閾値以上の場合に、この車両は、制限速度が所定値である道路を走行している可能性が高い。そのため請求項2の発明は、制限速度が所定値である道路を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを判定可能である。
請求項3に記載の発明に係る運転操作判定装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記特定時間が第4閾値より大きい。
請求項3に記載の発明では、特定時間が第4閾値より大きい。第4閾値以下の時間内にターンシグナルレバーを非操作状態から操作状態に切り替えながら車両が車線変更を行うことは難しい。そのため、請求項3の発明は、カーブ形状の道路を走行中の車両が、ターンシグナルレバーを非操作状態から操作状態に切り替えながら車線変更を実行しているか否かを判定可能になる。
請求項4に記載の発明に係る運転操作判定装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1閾値が0.7(deg/sec)である。
請求項4に記載の発明では、第1閾値が0.7(deg/sec)である。車両が走行中の道路が直線形状とカーブ形状のいずれであっても、車線変更を行う車両のヨーレートの最大値と最小値の差が0.7(deg/sec)以上になり易い。そのため請求項4の発明は、カーブ形状の道路を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを高い精度で判定可能である。
請求項5に記載の発明に係る運転操作判定装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第2閾値が0.7(deg/sec)である。
請求項5に記載の発明では、第2閾値が0.7(deg/sec)である。直線形状の道路を走行する車両のヨーレートの最大値の絶対値が0.7(deg/sec)未満の場合、この車両が車線変更を伴わずにこの道路を走行している可能性が高い。そのため請求項4の発明は、カーブ形状の道路を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを高い精度で判定可能である。
請求項6に記載の発明に係る運転操作判定装置は、請求項2に記載の発明において、前記第3閾値が80.0(km/h)である。
請求項6に記載の発明では、第3閾値が80.0(km/h)である。特定時間内における車両の平均車速が80.0(km/h)以上の場合に、この車両は、制限速度が所定値である道路を走行している可能性が高い。そのため請求項6の発明は、制限速度が所定値である道路のカーブ形状の部位を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを高い精度で判定可能である。
請求項7に記載の発明に係る運転操作判定装置は、請求項3に記載の発明において、前記第4閾値が1.5(sec)である。
請求項7に記載の発明では、第4閾値が1.5(sec)である。1.5(sec)以下の時間内にターンシグナルレバーを非操作状態から操作状態に切り替えながら車両が車線変更を行うことは実質的に難しい。そのため、請求項7の発明は、カーブ形状の道路を走行中の車両が、ターンシグナルレバーを非操作状態から操作状態に切り替えながら車線変更を実行しているか否かを高い精度で判定可能になる。
請求項8に記載の発明に係る運転操作判定システムは、前記レバー操作情報を取得するレバー位置検出部と、前記ヨーレート情報を取得するヨーレートセンサと、請求項1又は請求項2に記載の前記運転操作判定装置と、を備える。
請求項9に記載の発明に係る運転操作判定方法は、車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定するステップを有する。
請求項10に記載の発明に係るプログラムは、車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する処理、
をコンピュータに実行させる。
以上説明したように、本発明に係る運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラムは、カーブ形状の道路を走行中の車両が車線変更を実行しているか否かを判定可能である、という優れた効果を有する。
実施形態に係る運転診断装置へ検出値を送信可能な車両を示す図である。 運転診断装置、車両及び携帯端末を備える運転診断システムを表す図である。 図2に示される運転診断装置の第1サーバの制御ブロック図である。 図2に示される第2サーバの機能ブロック図である。 シーンリストを示す図である。 ターンシグナルレバーの位置変化を示すタイミングチャートである。 車両がカーブ形状の高速道路を走行する様子を示す模式的な平面図である。 第2サーバが実行する処理を示すフローチャートである。 第4サーバが実行する処理を示すフローチャートである。 図2に示された携帯端末が実行する処理を示すフローチャートである。 携帯端末の表示部に表示された画像を示す図である。 車両が直線形状の道路を走行する様子を示す模式的な平面図である。
以下、本発明に係る運転診断装置(運転操作判定装置)10、運転診断システム(運転操作判定システム)100、運転診断方法(運転操作判定方法)及びプログラムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の運転診断システム100(以下、システム100と称する)は、図2に示されるように互いに無線通信可能な運転診断装置10、車両30及び携帯端末50を備える。
運転診断装置10とネットワークを介してデータ通信可能な車両30は、図1に示されるようにECU(Electronic Control Unit)31、車速センサ32、シフトレバー33、シフトポジションセンサ34、ヨーレートセンサ35、操舵角センサ36、ターンシグナルスイッチ(レバー位置検出部)37及びGPS(Global Positioning System)受信機39を有する。運転診断装置10による診断を受信可能な車両30には車両IDが付されている。車速センサ32、シフトポジションセンサ34、ヨーレートセンサ35、操舵角センサ36、ターンシグナルスイッチ37、及びGPS受信機39はECU31に接続されている。
ECU31は、CPU、ROM、RAM、ストレージ、通信I/F、及び入出力I/Fを含んで構成されている。CPU、ROM、RAM、ストレージ、通信I/F及び入出力I/Fは、バスを介して相互に通信可能に接続されている。CPU、ROM、RAM、ストレージ、通信I/F及び入出力I/Fは、後述する第1サーバ12のCPU12A、ROM12B、RAM12C、ストレージ12D、通信I/F12E及び入出力I/F12Fと、それぞれ同じ構成及び機能を有する。これらの機能の詳細については後述する。上記ネットワークは、通信事業者の通信網及びインターネット網を含んでいる。車両30、後述する第1サーバ12、第4サーバ18及び携帯端末50は、上記ネットワークを介したデータ通信を行う。
さらに車両30はアクセルペダル(図示省略)を有する。車両30の運転者の足によってアクセルペダルが踏み込まれると、ECU31によって車両30の駆動源(図示省略)が制御される。なお、車両30の駆動源には、内燃機関及び電動モータの少なくとも一方が含まれる。
さらに車両30はステアリングホイール30Cを有する。運転者によってステアリングホイール30Cが回転操作されると、ステアリングホイール30C及び操舵輪(図示省略)の操舵角(転舵角)が変化する。さらに車両30はターンシグナルレバー(ウインカーレバー)30Dを有する。ターンシグナルレバー30Dは、所定の中立位置(初期位置)から上方側の第1位置と下方側の第2位置とにそれぞれ回転可能である。以下の説明では、第1位置及び第2位置を「操作位置」と総称する場合がある。
車速センサ32は、車両30の車速を検出する。シフトレバー33は、D(ドライブ)レンジ(前進走行位置)、R(リバース)レンジ、P(パーキング)レンジ及びN(ニュートラル)レンジの各シフト位置に移動可能である。即ち、車両30はオートマチック車両(AT車両)である。シフトレバー33のシフト位置はシフトポジションセンサ34によって検出される。周知のように、シフトレバー33がDレンジにあるとき、前進走行用のギヤ段が形成される。そのためシフトレバー33がDレンジにあるとき、駆動源の駆動力によって車両30は前進走行可能である。
ヨーレートセンサ35は車両30のヨーレートを検出する。本明細書では、平面視における車両30の反時計方向のヨー角の大きさを表す符号が(+)であり、時計方向のヨー角の大きさを表す符号がマイナス(-)である。操舵角センサ36はステアリングホイール30Cの操舵角を検出する。本明細書では、運転者から見てステアリングホイール30Cが反時計方向に回転したときの操舵角の大きさを表す符号がプラス(+)であり、時計方向に回転したときの操舵角の大きさを表す符号がマイナス(-)である。
ターンシグナルスイッチ37は、ターンシグナルレバー30Dの位置を検出する。例えば、ターンシグナルレバー30Dが第1位置に位置することをターンシグナルスイッチ37が検出すると、ECU31の制御によって車両30に設けられた左側の方向指示器(図示省略。照明装置)が点灯する。一方、ターンシグナルレバー30Dが第2位置に位置することをターンシグナルスイッチ37が検出すると、ECU31の制御によって車両30に設けられた右側の方向指示器(図示省略)が点灯する。
GPS受信機39はGPS衛星から送信されたGPS信号を受信することにより、車両30が走行している位置に関する情報(以下、「位置情報」と呼ぶ)を取得する。車速センサ32の検出値(車速情報)、シフトポジションセンサ34の検出値、ヨーレートセンサ35の検出値(ヨーレート情報)、操舵角センサ36の検出値、及びターンシグナルスイッチ37の検出値(レバー操作情報)は、ECU31に設けられたタイマーから取得した時刻を表す時刻情報及び位置情報と関連付けられながら、車両30に設けられたCAN(Controller Area Network)を介してECU31に送信され且つECU31のストレージに保存される。
図2に示されるように運転診断装置10は、第1サーバ12、第2サーバ14、第3サーバ16及び第4サーバ18を備える。例えば第1サーバ12、第2サーバ14、第3サーバ16及び第4サーバ18は、1つの建物の中に配置される。第1サーバ12及び第4サーバ18は上記ネットワークに接続されている。第1サーバ12と第2サーバ14はLAN(Local Area Network)により接続されている。第2サーバ14と第3サーバ16はLANにより接続されている。第3サーバ16と第4サーバ18はLANにより接続されている。即ち、運転診断装置10はクラウドコンピューティングシステムとして構築されている。
図3に示されるように第1サーバ12は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)12A、ROM(Read Only Memory)12B、RAM(Random Access Memory)12C、ストレージ12D、通信I/F(Inter Face)12E及び入出力I/F12Fを含んで構成されている。CPU12A、ROM12B、RAM12C、ストレージ12D、通信I/F12E及び入出力I/F12Fは、バス12Zを介して相互に通信可能に接続されている。第1サーバ12は、タイマー(図示省略)から日時に関する情報を取得可能である。
CPU12Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU12Aは、ROM12B又はストレージ12Dからプログラムを読み出し、RAM12Cを作業領域としてプログラムを実行する。CPU12Aは、ROM12B又はストレージ12Dに記録されているプログラムに従って、各構成の制御及び各種の演算処理(情報処理)を行う。
ROM12Bは、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM12Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ12Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置により構成され、各種プログラム及び各種データを格納する。通信I/F12Eは、第1サーバ12が他の機器と通信するためのインタフェースである。通信I/F12Eは、例えば車両30及び携帯端末50と無線通信可能である。入出力I/F12Fは、様々な装置と通信するためのインタフェースである。
車速センサ32、シフトポジションセンサ34、ヨーレートセンサ35、操舵角センサ36、ターンシグナルスイッチ37及びGPS受信機39が検出した検出値を表すデータを検出値データと称する。車両30のインストルメントパネル(図示省略)に設けられたスタートボタン(図示省略)がON状態に切り替えられてからOFF状態に切り替えられるまでの間、所定時間が経過する毎に、検出値データがECU31の通信I/Fから上記ネットワークを介して第1サーバ12の通信I/F12Eへ送信され、且つ、検出値データがストレージ12Dに記録される。なおスタートボタンがON状態にあるとき、上記駆動源が動作可能な状態になり且つ車両30が走行可能な状態になる。ストレージ12Dに記録される全ての検出値データには、車両IDに関する情報、時刻情報及び位置情報が含まれる。
第2サーバ14、第3サーバ16及び第4サーバ18の基本構成は第1サーバ12と同じである。
図4には第2サーバ(コンピュータ)14の機能構成の一例がブロック図で示されている。第2サーバ14は、機能構成として、送受信制御部141、シーン抽出部142、KPI取得部143、得点演算部144及び削除部145を有する。送受信制御部141、シーン抽出部142、KPI取得部143、得点演算部144、及び削除部145は、第2サーバ14のCPUがROMに記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
送受信制御部141は、第2サーバ14の通信I/Fを制御する。第2サーバ14の通信I/Fは、LANを介して第1サーバ12及び第3サーバ16の通信I/Fと情報を送受信する。第1サーバ12のストレージ12Dに記録された検出値データは、車両ID、時刻情報及び位置情報と紐づけられながら第2サーバ14の通信I/Fへ送信される。第1サーバ12から第2サーバ14へ送信される検出値データは、所定のデータ検出時間の間に取得されたデータ群を含む。このデータ検出時間は例えば30分である。以下、一つの車両IDに対応し且つデータ検出時間の間に取得されたデータ群を「検出値データ群」と称する。第1サーバ12に記録された検出値データ群は、取得された時刻が古いものから順に第2サーバ14の通信I/Fへ送信される。より詳細には、後述するように第2サーバ14のストレージから検出値データ群が削除されたときに、当該検出値データ群より新しい検出値データ群が第1サーバ12から第2サーバ14へ送信され、この新しい検出値データ群が第2サーバ14のストレージに保存される。
図5は、第2サーバ14のROMに記録されたシーンリスト22である。シーンリスト22は、車両30の様々な操作部材の操作内容に基づいて規定されている。
シーンリスト22に含まれる抽出条件1と関連する操作対象はターンシグナルレバー30Dであり、抽出条件1と関連するシーンは高速道路における車線変更である。図7は、平面視においてカーブ形状をなし且つ2本の車線71、72を有する高速道路70を車両30が前進走行する様子を示す。また車線71と車線72は区画線73によって区切られている。高速道路70は矢印A方向にのみ車両が走行可能な一方通行の道路である。抽出条件1は、例えば図7に示されたシーンと関連する。
シーン抽出部142は、ターンシグナルスイッチ37の検出値に基づいて、以下のシーン開始条件が成立したか否かを判定する。

シーン開始条件:ターンシグナルレバー30Dが中立位置(初期位置)から操作位置に移動する。
さらにシーン抽出部142は、ターンシグナルスイッチ37の検出値に基づいて、シーン終了条件が成立したか否かを判定する。条件1及び条件2が満たされた場合にシーン終了条件が成立する。

条件1:ターンシグナルレバー30Dが操作位置から中立位置(初期位置)に移動する。
条件2:図6に示されたシーン時間(特定時間)Tsが所定時間(第4閾値)より長い。ここで、所定の第1時刻t1においてシーン開始条件が成立し且つ第2時刻t2において条件1が成立した場合を想定する。第1時刻t1と第2時刻t2との間の時間帯がシーン時間Tsである。シーン時間Tsが所定時間(第4閾値)以下の時間内において、ターンシグナルレバー30Dの位置が中立位置から操作位置に切り替えられながら車両30が車線変更を行うことは難しいと考えらえる。例えば、第4閾値は1.5(sec)である。
シーン終了条件が成立した場合、シーン抽出部142は、ストレージに保存された検出値データ群を、特定検出値を表すデータと、それ以外のデータとに識別する。より詳細には、シーン抽出部142は、ストレージに保存された検出値データ群から、シーン時間Tsにおいて車速センサ32及びヨーレートセンサ35が検出したデータを、後述するKPIの取得に必要なデータである特定検出値を表すデータとして抽出する。
KPI取得部143は、この特定検出値に基づいて抽出条件1に対応するKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)を取得(演算)する。即ち、KPI取得部143は、シーン抽出部142によって抽出された特定検出値である車速センサ32及びヨーレートセンサ35の検出値に基づいて、抽出条件1に含まれる以下の条件3~5の全てが成立するか否かを判定する。例えば、図7に示された高速道路70の車線71を前進走行中の車両30が、図7に示された走行軌跡70R1に沿って車線72へ移動する場合に、条件3~5の全てが成立する。換言すると、この場合に抽出条件1が成立する。抽出条件1が成立した場合、車両30が前進走行しながら車線変更を実行している可能性が高い。

条件3:車両30のヨーレートの最大値Ymaxと、ヨーレートの最小値Yminと、の差が第1閾値以上である。例えば、最大値Ymaxが(+)0.2(deg)且つ最小値Yminが(-)0.1(deg)の場合、当該差は(+)0.3(deg)である。車両30が走行中の道路が直線形状とカーブ形状のいずれであっても、車線変更を行う車両30のヨーレートの最大値Ymaxと最小値Yminの差は第1閾値以上になり易い。例えば、第1閾値は0.7(deg)である。
条件4:車両30のヨーレートの最大値Ymaxの絶対値が第2閾値以上である。例えば、第2閾値は0.7(deg)である。
条件5:シーン時間Tsにおける車両30の平均車速VAが第3閾値以上である。第3閾値は、車両30が走行中の道路において渋滞が発生していない場合に、平均車速VAがこの大きさ以上になる可能性が高い値である。例えば、制限速度が100~120km/hの間の所定値に設定された道路を車両30が走行する場合の第3閾値は80.0(km/h)である。
図示は省略されているが、シーンリスト22には、抽出条件1とは異なる抽出条件が含まれる。例えば、これらの抽出条件は、車両30のアクセルペダル及びブレーキペダルに関するシーン、特定検出値、及びKPIと関連する。これらに関する詳細な説明は省略する。
得点演算部144は、後述するように、演算されたKPIに基づいて運転操作得点を演算する。
シーン抽出部142、KPI取得部143及び得点演算部144が、ストレージに記録された一つの検出値データ群に対する上記処理を完了すると、取得された運転操作得点に関するデータを第2サーバ14の通信I/Fが第3サーバ16の通信I/Fへ車両IDに関する情報と共に送信する。
シーン抽出部142、KPI取得部143及び得点演算部144が一つの検出値データ群に対する上記処理を完了すると、削除部145が第2サーバ14のストレージから当該検出値データ群を削除する。
第3サーバ16の通信I/Fは、第2サーバ14から送信された運転操作得点に関するデータを受信する。第3サーバ16の通信I/Fが受信したこれらのデータは、第3サーバ16のストレージに記録される。
第4サーバ18は、少なくともWebサーバ及びWebAppサーバとして機能する。第4サーバ18の通信I/Fは、第3サーバ16の通信I/Fから送信されたデータを受信し、受信したデータをストレージに記録する。
図2に示される携帯端末50は、CPU、ROM、RAM、ストレージ、通信I/F及び入出力I/Fを含んで構成されている。携帯端末50は、例えば、スマートフォン又はタブレット型コンピュータである。携帯端末50のCPU、ROM、RAM、ストレージ、通信I/F及び入出力I/Fは、バスを介して相互に通信可能に接続されている。携帯端末50にはタッチパネルを有する表示部51が設けられている。表示部51は携帯端末50の入出力I/Fに接続されている。
携帯端末50は例えば、車両IDが付された車両30の運転者が所有する。携帯端末50には、所定の運転診断表示アプリケーションがインストールされている。携帯端末50の通信I/Fは、第4サーバ18の通信I/Fと無線通信を行なうことが可能である。即ち、携帯端末50の通信I/Fは、第4サーバ18の通信I/Fとデータの送受信を行うことが可能である。CPUによって制御される表示部51は、例えば、通信I/Fが第4サーバ18の通信I/Fから受信した情報及びタッチパネルを介して入力された情報を表示する。タッチパネルによって入力された情報は、携帯端末50の通信I/Fが第4サーバ18の通信I/Fへ送信可能である。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
まず第2サーバ14のCPU(以下、第2CPUと称する)が行う処理の流れについて、図8のフローチャートを用いて説明する。スタートボタンがON状態にあるとき、第2CPUは、所定時間が経過する毎に、図8のフローチャートの処理を繰り返し実行する。
まずステップS10(以下、「ステップ」の文字を省略する)において第2サーバ14の第2CPUは、通信I/Fが第1サーバ12から検出値データ群を受信したか否かを判定する。換言すると、第2CPUは、第2サーバ14のストレージに検出値データ群が記録されているか否かを判定する。さらに第2CPUは所定条件が成立したか否かを判定する。所定条件の一例は、上述のシーン終了条件である。
S10でYesと判定されたとき、第2CPUはS11へ進み、シーン抽出部142がストレージに保存された検出値データ群から特定検出値を表すデータを抽出する。さらにKPI取得部143が、抽出された特定検出値を表すデータに基づいてKPIを取得(演算)する。
例えば、抽出条件1が成立したときに、KPI取得部143は、スタートボタンがON状態にある間に抽出条件1が成立した回数を、KPIとして取得する。
S11の処理を終えた第2CPUはS12へ進み、得点演算部144が運転操作得点を演算する。
例えば、得点演算部144は、抽出条件1が成立した回数が1回以上のとき、抽出条件1に関連する得点を1点に決定する。一方、得点演算部144は、抽出条件1が成立した回数が0(回)のとき、抽出条件1に関連する得点を100点に決定する。
なお、抽出条件1以外の抽出条件が成立した場合は、得点演算部144が各操作対象のKPIに対応する得点を演算する。
さらに得点演算部144は、演算された得点に基づいて、運転操作得点を演算する。具体的には、得点演算部144は、各抽出条件に対応した得点の合計点を、抽出条件の数(例えば、3)で割った値(平均値)を運転操作得点として取得する。
S12の処理を終えた第2CPUはS13へ進み、通信I/Fが運転操作得点に関するデータを、第3サーバ16へ車両IDに関する情報と共に送信する。
S13の処理を終えた第2CPUはS14へ進み、削除部145が第2サーバ14のストレージから当該検出値データ群を削除する。
S10でNoと判定したとき又はS14の処理を終えたとき、第2CPUは図8のフローチャートの処理を一旦終了する。
次に第4サーバ18のCPU(以下、第4CPUと称する)が行う処理の流れについて、図9のフローチャートを用いて説明する。第4CPUは、所定時間が経過する毎に、図9のフローチャートの処理を繰り返し実行する。
まずS20において第4サーバ18の第4CPUは、運転診断表示アプリケーションが起動されている携帯端末50の通信I/Fから第4サーバ18の通信I/Fへ表示リクエストが送信されたか否かを判定する。即ち、第4CPUは携帯端末50からのアクセス動作があったか否かを判定する。この表示リクエストには、携帯端末50と紐づけられた車両IDに関する情報が含まれる。
S20でYesと判定されたとき、第4CPUはS21へ進み、第4サーバ18の通信I/Fが第3サーバ16との間で通信を行う。第4サーバ18の通信I/Fは、表示リクエストを送信した携帯端末50と紐づけられた車両IDに対応する運転操作得点に関するデータを第3サーバ16の通信I/Fから受信する。
S21の処理を終えた第4CPUはS22へ進み、S21で受信したデータを用いて運転診断結果画像55(図11参照)を表すデータを生成する。運転診断結果画像55は、運転診断表示アプリケーションが起動されている携帯端末50の表示部51が表示可能である。
S22の処理を終えた第4CPUはS23へ進み、S22で生成されたデータを、第4サーバ18の通信I/Fが携帯端末50の通信I/Fへ送信する。
S20でNoと判定したとき又はS23の処理を終えたとき、第4CPUは図9のフローチャートの処理を一旦終了する。
次に携帯端末50のCPU(以下、端末CPUと称する)が行う処理の流れについて、図10のフローチャートを用いて説明する。端末CPUは、所定時間が経過する毎に、図10のフローチャートの処理を繰り返し実行する。
まずS30において端末CPUは、運転診断表示アプリケーションが起動中か否かを判定する。
S30でYesと判定されたとき、端末CPUはS31へ進み、携帯端末50の通信I/Fが第4サーバ18の通信I/Fから運転診断結果画像55を表すデータを受信したか否かを判定する。
S31でYesと判定されたとき、端末CPUはS32へ進み、運転診断結果画像55を表示部51に表示させる。
図11に示されるように運転診断結果画像55は得点表示部57を有する。得点表示部57に運転操作得点が表示される。
S30でNoと判定したとき又はS32の処理を終えたとき、端末CPUは図10のフローチャートの処理を一旦終了する。
以上説明したように本実施形態の第2サーバ14は、ターンシグナルレバー30Dが中立位置から操作位置へ移動した第1時刻t1と、その後にターンシグナルレバー30Dが操作位置から中立位置へ移動した第2時刻t2との間の時間であるシーン時間Ts内に、ヨーレートの最大値Ymaxと最小値Yminの差が第1閾値以上になり且つヨーレートの最大値Ymaxの絶対値が第2閾値以上なったか否かを判定する。
カーブ形状又は直線形状の道路を前進走行中の車両30が当該道路において車線変更を行うときに、車両30のヨーレートの最大値Ymaxと最小値Yminの差が第1閾値以上になり易い。特に、第1閾値が0.7(deg/sec)であり且つ当該差が第1閾値以上の場合は、カーブ形状又は直線形状の道路を前進走行中の車両30が当該道路において車線変更を行っている可能性が高い。
さらにここで、図12に示されるように、車両30が直線形状の道路80を走行する場合を想定する。道路80は車線81と車線82を有し、車線81と車線82が区画線83によって区画されている。道路80は矢印B方向にのみ車両が走行可能な一方通行の道路である。例えば車線81上に位置する車両30が、図12の符号84で示された軌跡に沿って車線81を前進走行する場合に、ヨーレートの最大値Ymaxの絶対値が第2閾値未満になり易い。換言すると、ステアリングホイール30Dの操舵角が時計方向及び反時計方向に僅かに操作されながら車両30が車線81上を走行する場合に、ヨーレートの最大値Ymaxの絶対値が第2閾値未満になり易い。換言すると、車両30のヨーレートの最大値Ymaxの絶対値が第2閾値以上の場合、車両30が直線形状の道路において車線変更を実行している可能性が高い。特に、第2閾値が0.7(deg/sec)であり且つヨーレートの最大値Ymaxの絶対値が第2閾値以上の場合は、車両30が車線変更を行っている可能性が高い。
ここで図7に示されるように、車両30が車線72を符号70R2で示した走行軌跡に沿って前進走行する場合を想定する。このときの車両30の操舵角及びヨーレートは共にマイナスの値である。走行軌跡符号70R2は高速道路70の延長方向と平行である。また、車両30の操舵角がマイナスであり且つ走行軌跡70R2に沿って走行する場合よりも操舵角の絶対値が大きくなったときに、車両30は走行軌跡70R3に沿って走行することがある。このように車両30が走行軌跡70R3に沿って走行する場合、ヨーレートの最大値Ymaxの絶対値は第2閾値以上になる。即ち、条件4、5のみが成立したときに抽出条件1が成立する場合は、第2サーバ14が、「図7の走行軌跡70R3に沿って走行している車両30は車線変更を実行している」と誤判定する可能性が高い。しかし車両30が走行軌跡70R3に沿って走行する場合は、条件3が成立しない。そのため条件3~5が成立したときに抽出条件1が成立する本実施形態では、第2サーバ14がこのような誤判定を行う可能性は低い。
そのため第2サーバ14は、カーブ形状又は直線形状の道路を走行中の車両30が車線変更を実行しているか否かを判定可能である。
さらに第2サーバ14は、シーン時間Ts内における車両30の平均車速VAが第3閾値以上か否かを判定する。平均車速VAが第3閾値以上の場合は、車両30が、制限速度が所定値であり且つ渋滞が発生していない道路を走行している可能性が高い。そのため第2サーバ14は、制限速度が所定値であり且つ渋滞が発生していない道路を前進走行中の車両30が車線変更を実行しているか否かを判定可能である。
さらに第2サーバ14は、シーン時間Tsが第4閾値より大きい場合に、シーン終了条件が成立すると判定する。換言すると、シーン時間Tsが第4閾値以下の場合は、第2サーバ14は、車両30が車線変更を実行しているか否かを判定しない。シーン時間Tsが所定時間以下の時間内において、ターンシグナルレバー30Dの位置が中立位置から操作位置に切り替えられながら車両30が車線変更を行うことは難しいと考えらえる。特に第4閾値が1.5(sec)の場合は、このような車線変更が実行される可能性は低いと考えられる。従って、第2サーバ14は、車両30がターンシグナルレバー30Dを中立位置から操作位置に切り替えながら車線変更を実行しているか否かを高い精度で判定可能である。
さらに本実施形態では、運転操作得点(KPI)を用いて運転診断が行われる。そのため運転診断結果画像55を見た運転者は、自身の運転操作の特徴を容易に認識できる。
さらにKPI取得部143が、検出値データ群の中で特定検出値のみを用いてKPIの演算を行う。そのため検出値データ群の全てを用いてKPIの演算を行う場合と比べて、KPI取得部143の演算負荷は小さい。従って運転診断装置10の演算負荷は小さい。
以上、実施形態に係る運転診断装置10、システム100、運転診断方法及びプログラムについて説明したが、これらは本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能である。
運転診断結果画像55が、運転診断の対象となった車両30の挙動が現れた時刻を表す時刻情報及び当該挙動が現れた位置を表す位置情報を含んでもよい。さらに運転診断結果画像55が地図データを含み、この地図データが当該挙動が現れた時刻及び位置を表す情報を含んでもよい。このようにすれば、表示部51に表示された運転診断結果画像55を見た運転者は、この挙動と関連する自身の運転操作が実行された時刻及び位置を認識できる。
条件5が省略されてもよい。
運転診断装置10を上記とは別の構成で実施してもよい。例えば、第1サーバ12、第2サーバ14、第3サーバ16及び第4サーバ18を一つのサーバにより実現してもよい。この場合は、例えばハイパーバイザーを利用して、当該サーバの内部を、第1サーバ12、第2サーバ14、第3サーバ16及び第4サーバ18にそれぞれ相当する領域に仮想的に区画してもよい。
運転診断装置10がインターネットに接続されていなくてもよい。この場合は、例えば車両から取得した検出値データ群をポータブル式の記録媒体(例えば、USB)に記録させ、且つ、この記録媒体内の検出値データ群を第1サーバ12にコピーする。
車両30がGPS受信機39の代わりに、GPS以外の全地球航法衛星システム(例えばガリレオ)の衛星からの情報を受信可能な受信機を備えてもよい。
車両30のECU31が、シーン抽出部142、KPI取得部143及び得点演算部144に相当する機能を有してもよい。
[付記]
本発明の運転診断装置は以下の構成1~構成7を任意に組み合わせたものであってもよい。
〈構成1〉車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する運転操作判定装置。
〈構成2〉前記車両の車速を表す車速情報に基づいて、前記特定時間内における前記車両の平均車速が第3閾値以上か否かを判定する運転操作判定装置。
〈構成3〉前記特定時間が第4閾値より大きい運転操作判定装置。
〈構成4〉前記第1閾値が0.7(deg/sec)である運転操作判定装置。
〈構成5〉前記第2閾値が0.7(deg/sec)である運転操作判定装置。
〈構成6〉前記第3閾値が80.0(km/h)である運転操作判定装置。
〈構成7〉前記第4閾値が1.5(sec)である運転操作判定装置。
さらに本発明の運転診断システムは以下の構成8と、構成1~7の少なくとも一つを組み合わせたものであってもよい。
〈構成8〉前記レバー操作情報を取得するレバー位置検出部と、前記ヨーレート情報を取得するヨーレートセンサと、前記運転操作判定装置と、を備える運転操作判定システム。
さらに本発明の運転診断方法は以下の構成9と、構成1~8の少なくとも一つを組み合わせたものであってもよい。
〈構成9〉車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定するステップを有する運転操作判定方法。
さらに本発明のプログラムは以下の構成10と、構成1~8の少なくとも一つを組み合わせたものであってもよい。
〈構成10〉車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する処理、
をコンピュータに実行させるプログラム。
10 運転診断装置
14 第2サーバ(運転診断部)
30 車両
30D ターンシグナルレバー(ウインカーレバー)
35 ヨーレートセンサ
37 ターンシグナルスイッチ(レバー位置検出部)
Ts シーン時間(特定時間)
t1 第1時刻
t2 第2時刻

Claims (10)

  1. 車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する運転操作判定装置。
  2. 前記車両の車速を表す車速情報に基づいて、前記特定時間内における前記車両の平均車速が第3閾値以上か否かを判定する請求項1に記載の運転操作判定装置。
  3. 前記特定時間が第4閾値より大きい請求項1又は請求項2に記載の運転操作判定装置。
  4. 前記第1閾値が0.7(deg/sec)である請求項1又は請求項2に記載の運転操作判定装置。
  5. 前記第2閾値が0.7(deg/sec)である請求項1又は請求項2に記載の運転操作判定装置。
  6. 前記第3閾値が80.0(km/h)である請求項2に記載の運転操作判定装置。
  7. 前記第4閾値が1.5(sec)である請求項3に記載の運転操作判定装置。
  8. 前記レバー操作情報を取得するレバー位置検出部と、
    前記ヨーレート情報を取得するヨーレートセンサと、
    請求項1又は請求項2に記載の前記運転操作判定装置と、
    を備える運転操作判定システム。
  9. 車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定するステップを有する運転操作判定方法。
  10. 車両のターンシグナルレバーが操作されたか否かを表すレバー操作情報及び前記車両のヨーレートを表すヨーレート情報に基づいて、前記ターンシグナルレバーが非操作状態から操作状態に切り替わった第1時刻と、その後に前記ターンシグナルレバーが前記操作状態から前記非操作状態に切り替わった第2時刻との間の特定時間内に、前記ヨーレートの最大値と最小値の差が第1閾値以上になり且つ前記ヨーレートの最大値の絶対値が第2閾値以上になったか否かを判定する処理、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2022122997A 2022-08-01 2022-08-01 運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム Pending JP2024020092A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022122997A JP2024020092A (ja) 2022-08-01 2022-08-01 運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム
CN202310664608.3A CN117485349A (zh) 2022-08-01 2023-06-06 驾驶操作判定装置、驾驶操作判定系统、驾驶操作判定方法以及存储了程序的存储介质
US18/212,221 US20240034342A1 (en) 2022-08-01 2023-06-21 Driving operation determiner, driving operation determination system, driving operation determination method, and storage medium storing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022122997A JP2024020092A (ja) 2022-08-01 2022-08-01 運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024020092A true JP2024020092A (ja) 2024-02-14

Family

ID=89665659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022122997A Pending JP2024020092A (ja) 2022-08-01 2022-08-01 運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20240034342A1 (ja)
JP (1) JP2024020092A (ja)
CN (1) CN117485349A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN117485349A (zh) 2024-02-02
US20240034342A1 (en) 2024-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107024215B (zh) 追踪动态环境内的对象以改进定位
EP3118079B1 (en) Road surface submergence estimation device
EP2264683A1 (en) Driving support device and program
FR2863557A1 (fr) Systeme et procede de determination du degre d'eveil
JP6380252B2 (ja) 注意喚起出力装置
EP2873057A1 (en) Methods and systems related to establishing geo-fence boundaries
JP2008186082A (ja) 情報作成システム
JP6448347B2 (ja) 減速制御システム、方法およびプログラム
JP2009015504A (ja) 交通規制位置検出装置、交通規制位置検出方法及びコンピュータプログラム
JP2002367092A (ja) 交通情報収集・配信システム
JP2024020092A (ja) 運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム
JP4687302B2 (ja) 走行履歴収集システム及び走行履歴収集方法
JP6866821B2 (ja) サーバ装置および車両システム
JP4501718B2 (ja) 車両用情報取得装置、車両用情報配信システムおよび車両用情報取得方法
JP2020148524A (ja) 地図情報配信システム及び車両
US20240001943A1 (en) Driving diagnosis device, driving diagnosis system, driving diagnosis method, and storage medium
JP2024015918A (ja) 運転操作判定装置、運転操作判定システム、運転操作判定方法及びプログラム
JP4138828B2 (ja) ナビサーバ、ナビ装置およびナビシステム
JP2010009443A (ja) 車載装置とこれを利用した車両運行管理システム
US11267466B2 (en) Driving support device
JP2022156833A (ja) 運転診断装置及び運転診断方法
JP2007057310A (ja) 走行状況再現システムおよび方法
JP2008296640A (ja) 駐車支援装置
JP6458634B2 (ja) 事象検出装置
US20210264775A1 (en) Server, non-transitory storage medium, and information processing method