JP2024018920A - 液体吐出装置および液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置および液体吐出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024018920A
JP2024018920A JP2023059701A JP2023059701A JP2024018920A JP 2024018920 A JP2024018920 A JP 2024018920A JP 2023059701 A JP2023059701 A JP 2023059701A JP 2023059701 A JP2023059701 A JP 2023059701A JP 2024018920 A JP2024018920 A JP 2024018920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
recording medium
cleaning
cleaning liquid
test pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023059701A
Other languages
English (en)
Inventor
健人 青木
Kento AOKI
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to CN202310684649.9A priority Critical patent/CN117465131A/zh
Priority to US18/351,144 priority patent/US20240033767A1/en
Priority to EP23187563.4A priority patent/EP4311677A1/en
Publication of JP2024018920A publication Critical patent/JP2024018920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】テストパターンが形成される記録媒体が再使用されないことによりコストが増大する。【解決手段】液体を吐出し、前記液体によって記録媒体にテストパターンを形成する液体吐出ヘッドと、前記記録媒体に形成された前記テストパターンを、前記記録媒体から除去する除去手段と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、液体吐出装置および液体吐出方法に関するものである。
特許文献1には、印字ヘッドによりテスト記録媒体にテストパターンを印写し、そのパターン中のインク粒の列からなるグループをセンサ手段で撮像し、画像処理によりインク粒の平均面積、端縁位置、中心間隔を求めてインク吐出の正常、異常を判定するインクジェットノズルの不良検知方法が記載されている。
特開2000-094655号公報
本発明は、テストパターンが形成される記録媒体が再使用されないことによりコストが増大することを課題とする。
本発明は、液体を吐出し、前記液体によって記録媒体にテストパターンを形成する液体吐出ヘッドと、前記記録媒体に形成された前記テストパターンを、前記記録媒体から除去する除去手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、テストパターンが形成される記録媒体の再使用が可能になり、コストを低減することができる。
実施形態に係る液体吐出装置の全体概略図。 実施形態に係る液体吐出装置のハードウエア構成図。 吐出状態判定の一例を示すフローチャート。 ヘッドメンテナンス機構の一例を示す説明図。 第1の実施形態を示す説明図。 メディア板移動機構の一例を示す概略斜視図。 第2の実施形態を示す説明図。 第3の実施形態を示す説明図。 第4の実施形態を示す説明図。 第5の実施形態を示す説明図。 第6の実施形態を示す説明図。 第7の実施形態を示す説明図。 第8の実施形態を示す説明図。 第9の実施形態を示す説明図。 変形例を示す説明図。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
<液体吐出装置の概略>
はじめに図1を用いて液体吐出装置の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る液体吐出装置の全体概略図である。例示した液体吐出装置は、自動車の車体などを塗装する塗装装置である。
塗装装置3000は、液体吐出部1000と維持部2000を備え、例えば、所定の塗装ブース内に設置される。
液体吐出部1000は、例えば、多関節ロボットが用いられ、ロボットアーム120の先端に液体吐出ヘッド100(以下、ヘッドと称する)を備える。液体吐出部1000は、車体などの対象物5000に対してヘッド100を自在に動かし、対象物5000の塗装位置にヘッド100を正確に配置させることができる。塗装位置に配置されたヘッド100は、対象物5000に向けて液体の一例であるインクを吐出し対象物5000を塗装する。
また、ヘッド100は、検知手段の一例であるカメラセンサ150を備える。カメラセンサ150は、後述するテストパターンなどを検知する。
維持部2000は、ロボットアーム120の移動範囲の領域内に設置され、インク吐出開始前、インク吐出終了後、または塗装動作が所定時間を経過した場合、ヘッド100は維持部2000に移動する。
維持部2000は、メディア板200、洗浄機構210、乾燥機構220、排液機構230およびヘッドメンテナンス機構290を備える。メディア板200は記録媒体の一例である。
メディア板200の詳細は後述するが、概略として、メディア板200は洗浄性のよい板状の部材からなり、図示のように維持部2000の外部に露出した位置と、維持部2000の内部に格納される位置との間を移動可能に設けられる。維持部2000の外部に露出した位置にあるメディア板200に対して、ヘッド100はインクを吐出し、メディア板200の表面にテストパターンを形成する。
洗浄機構210は、維持部2000の内部に設置された洗浄液ノズル211と、洗浄液ノズル211と維持部2000の外部に設置された洗浄液貯蔵部213を接続する洗浄液供給路212を備える。洗浄機構210は、維持部2000の内部に格納したメディア板200に対して洗浄液ノズル211から洗浄液を噴射し、メディア板200を洗浄する。ここで、洗浄機構210は除去手段の一例である。洗浄液は、ヘッド100で使用される液体の種類や、環境対応等の各種条件に基づいて、純水、水性洗浄液、溶剤、またはこれらの混合物から適宜選定される。
乾燥機構220は、維持部2000の内部に設置されたエアノズル221と、エアノズル221と維持部2000の外部に設置されたエア供給装置223を接続するエア供給路222を備える。乾燥機構220は、維持部2000の内部に格納したメディア板200に対してエアノズル221からエアを噴射し、洗浄後のメディア板200を乾かす。
排液機構230は、維持部2000の内部に設置された排出口231と、排出口231と維持部2000の外部に設置された排出部233を接続する排出路232を備える。排液機構230は、メディア板200の洗浄で使用された洗浄液を排出口231から排出部233へ排出する。
ヘッドメンテナンス機構290は、ヘッド100のノズル面(インクを吐出するノズルが形成された面)に対して、ノズル吸引、ノズル洗浄等の維持回復動作を実施し、ヘッド100の吐出品質を維持する。なお、ヘッドメンテナンス機構290は、維持部2000と一体に設ける構成に限るものではない。例えば、ヘッドメンテナンス機構290を維持部2000と別体で設け、ヘッドメンテナンス機構290と維持部2000とを隣接させて設置する構成としてもよい。
このように、本実施形態は、メディア板200に形成されたテストパターンを、メディア板200から除去する除去手段を備える。除去手段は、メディア板200に洗浄液を供給し、メディア板200を洗浄する洗浄機構210を備える。また、洗浄機構210によって洗浄されたメディア板200を乾かす乾燥機構220を備える。
これにより、テストパターンの検知動作を行う際は、同じメディア板の再使用が可能になり、テストパターン検知動作毎にメディア板を使い捨てにする必要がなくなるため、メディア板に掛かる費用を低減できる。
また、メディア板の再使用は、上記の費用の問題だけでなく、テストパターンの検知精度の向上につながる場合もある。これまでは使い捨てであったため、高価な材質をメディア板に用いることは困難であった。これに対し本発明ではメディア板の再使用が可能であるため、塗装が行われる対象物の材質と同じ材質、もしくは対象物の材質に近い材質を、メディア板として用いることができるようになる。その結果、実際の塗装面と同等の条件下で形成されたテストパターンに基づき、インクの吐出状態を判定することが可能になり、テストパターンの検知精度が向上する。
<液体吐出装置のハードウエア構成>
次に図2を用いて、実施形態に係る液体吐出装置のハードウエア構成について説明する。なお、図2に示されたハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
図2は、実施形態に係る液体吐出装置のハードウエア構成図である。塗装装置3000は、液体吐出部1000、維持部2000、制御部9000および操作表示部7000を備える。
制御部9000は、CPU(Central Processing Unit)901、メモリ902、操作インターフェース903および制御用入出力ポート904等を備える。
CPU901は、塗装装置3000の全体制御を行う。CPU901は、メモリ902に格納されたプログラムもしくはデータを読み出し、処理を実行することで、塗装装置3000の各機能を実現する演算装置である。
メモリ902は、各機能を実行させるためのプログラムまたはデータを保持する。
操作インターフェース903は、文字、数値、各種指示等を操作表示部7000との間で送受信するためのインターフェースである。操作インターフェース903は、操作表示部7000に対するカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報の表示を制御する。
制御用入出力ポート904は、液体吐出部1000、維持部2000等の各装置との間で各制御を実行させるための指示を入出力するためのポートである。
操作表示部7000は、例えばタッチパネルによって構成され、文字、数値、各種指示等の入力、各種指示の選択、もしくは実行、処理対象の選択、またはカーソルの移動等を行う入力手段の一種である。また、操作表示部7000は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する。制御部9000は制御手段の一例である。
液体吐出部1000は、ヘッド100、ノズル駆動電力基板105、インク供給機構110、ロボット駆動機構130およびカメラセンサ150等を備える。ヘッド100は、ノズルからインクを吐出する。ノズル駆動電力基板105は、制御部9000からの指示に基づきヘッド100のノズルを駆動し、ノズルからインク吐出を行わせる。
インク供給機構110は、塗装に用いるインクを貯蔵するとともに、制御部9000からの指示に基づきヘッド100に対してインクを供給する。ロボット駆動機構130は、制御部9000からの指示に基づきロボットアーム120を移動させ、ロボットアーム120の先端に設けたヘッド100を所定位置に配置させる。カメラセンサ150は、ヘッド100などに設けられ、制御部9000からの指示に基づきメディア板200に形成されたテストパターンなどを撮像する。
維持部2000は、洗浄機構210、乾燥機構220、メディア板移動機構240およびヘッドメンテナンス機構290を備える。洗浄機構210は、制御部9000からの指示に基づきメディア板200に洗浄液を供給し、メディア板200を洗浄する。乾燥機構220は、制御部9000からの指示に基づき、洗浄機構210によって洗浄した後のメディア板200にエアを吹き付けて、メディア板200を乾かす。
メディア板移動機構240は、メディア板200を、維持部2000の外部に露出する位置と、維持部2000の内部に格納される位置との間で移動させる移動手段を備え、制御部9000からの指示に基づきメディア板200を動かす。
ヘッドメンテナンス機構290は、ヘッド100のノズル面に対して、ノズル吸引、ノズル洗浄等の維持回復動作を実施する手段を備え、制御部9000からの指示に基づき維持回復動作を実行してヘッド100の吐出品質を維持する。
塗装装置3000は、ノズルからのインク吐出品質に懸念が生じた場合、または塗装開始前に吐出状態判定を実施する。インク吐出品質に懸念が生じた場合とは、長時間インク吐出させずに放置されるノズルが発生することが予測される場合や、インク特性上、連続吐出の時間が制限されているインクであって、その制限時間に近づいた場合等が挙げられる。
なお、上記で説明した実施形態の各機能のうち、制御部9000で実行される部分は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、処理回路とは、電子回路により実装されるCPUのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
以下、図3を用いて、吐出状態判定について説明する。図3は、吐出状態判定の一例を示すフローチャートである。
インク吐出品質に懸念が生じた場合、または塗装開始前には、図1に示したようにメディア板200が維持部2000の外部に露出した位置に設置され、ヘッド100はメディア板200の表面と対向する位置に移動する(ステップS1)。
次に、ヘッド100はノズルからインクを吐出し、メディア板200の表面にテストパターンを形成する(ステップS2)。
次に、メディア板200に形成されたテストパターンを、ヘッド100に設けたカメラセンサ150によって検知する(ステップS3)。ステップS3において液体吐出部1000は、カメラセンサ150によって取得されたテストパターンの撮像データを制御部9000へ送信する。
カメラセンサ150によるテストパターンの検知(撮像)が終了すると、メディア板200は維持部2000の内部に格納される位置に移動する。その後、維持部2000では、メディア板200に対し洗浄機構210による洗浄、および乾燥機構220による乾燥が行われ、テストパターンはメディア板200から除去される。テストパターンが除去されたメディア板200は、再使用可能な状態に再生されて次の吐出状態判定に備える。
制御部9000は、液体吐出部1000から受信したテストパターンの撮像データを処理して吐出状態を判定する(ステップS5)。吐出状態判定では、例えば、テストパターンの線の太さに基づいてインク(液滴)の吐出量を算出し、テストパターンの線の位置に基づいてインク(液滴)の曲がり量を算出する。これら算出値を予め品質評価によって規定した値域と比較することで、吐出品質上の規定値を満たしているかを判断する。
ステップS5において、吐出品質が規定値以上であると判断された場合(Yesの場合)は、吐出状態判定を終了し、対象物5000の塗装を開始する。ステップS5において、吐出品質が規定値を満たしていないと判断された場合(Noの場合)は、ヘッド100をヘッドメンテナンス機構290へ移動させる(ステップS6)。
その後、ヘッド100は、ヘッドメンテナンス機構290において維持回復動作や吐出補完等により吐出品質を改善するための動作が実施される(ステップS7)。ステップS7において回復動作が終了したならば、ステップS1に戻り、再度、吐出状態判定が実施される。
なお、図3に示された吐出状態判定の各ステップの順番は一例であり、これに限るものではない。例えば、ステップS4(メディア板洗浄)とステップS5(吐出状態判定)の順番を入れ替え、吐出状態判定が完了した後にメディア板200の洗浄を行う構成としてもよい。また、ステップS3(テストパターン検知)の後に、ステップS4とステップS5を並行して実施する構成としてもよい。
また、吐出状態判定の実施は、放置ノズルの発生が予測される場合や、連続吐出の制限時間に近づいた場合など、予測的にインク吐出品質が懸念される場合に限るものではない。吐出状態判定は、例えば、実測的に、実際の対象物5000の塗装面をカメラセンサ150で撮像し、カメラセンサ150の撮像データを用いて判定することを含む構成としてもよい。
<ヘッドメンテナンス機構>
次に、図4を用いてヘッドメンテナンス機構の構成について説明する。図4は、ヘッドメンテナンス機構の一例を示す説明図である。
図3のフローチャートのステップS5(吐出状態判定)で「No」と判定された場合等、制御部9000がヘッド100のメンテナンスが必要と判断した場合、ヘッド100はヘッドメンテナンス機構290へ移動する。ヘッドメンテナンス機構290へ移動したヘッド100は、図4(a)に示すようにヘッドノズル面101(以下、ノズル面と称する)がヘッドメンテナンス機構290と対向するように設置される。
ヘッドメンテナンス機構290は、洗浄液ノズル291、洗浄液供給路292、エアノズル293およびエア供給路294などを備える。洗浄液ノズル211は、洗浄液供給路212によって供給される洗浄液をノズル面101に向けて噴射し、ノズル面101に付着した異物(増粘したインクや固着物等)Lmを除去する。エアノズル293は、エア供給路294によって供給されるエアをノズル面101に向けて噴射し、洗浄液によって洗浄した後のノズル面101を乾かす。
図4(b)は、洗浄液による洗浄時の様子を示した図であり、洗浄液ノズル291からノズル面101に向けて洗浄液Lcを噴射し、ノズル面101およびヘッドノズル102(以下、ノズルと称する)に付着した異物Lm等を洗い流す。
その後、図4(c)に示すように、エアノズル293からノズル面101に向けてエアAcを噴射し、ノズル面101およびノズル102に残った洗浄液Lc等を吹き飛ばす。
ヘッドメンテナンス機構290は、維持部2000と一体に備える構成に限るものではない。ヘッドメンテナンス機構290は、維持部2000と別の装置として設け、維持部2000と隣接して備える構成としてもよい。
ヘッドメンテナンス機構290が有する洗浄液供給路292は、メディア板200の洗浄機構210を構成する洗浄液供給路212と一部を共有する構成としてもよい。同様に、エア供給路294は、メディア板200の乾燥機構220を構成するエア供給路222と一部を共有する構成としてもよい。つまり、ヘッドメンテナンス機構290は、洗浄機構210の洗浄液供給路212、乾燥機構220のエア供給路222および排液機構230の排出路232のうちの1つ以上を共有する構成としてもよい。これにより、維持部2000の小型化および省コストを図ることが可能になる。
また、ヘッドメンテナンス機構290におけるヘッド100の洗浄方式と、維持部2000におけるメディア板200の洗浄方式とを同じ方式にしてもよい。これにより、洗浄液ノズル周りの構成部品を共通化することができ、構成の複雑化を抑制できる。
なお、ヘッドメンテナンス機構290に備える手段として、本実施形態ではノズル面101を洗浄する手段と、ノズル面101を乾かす手段を例示したが、ヘッドに対して維持回復処理を施す手段はこれに限るものではない。上記以外に維持回復処理を施す手段には、ノズル102に対して吸引を行う手段(キャッピング)、ノズル面101を拭き取る手段(ワイピング)、ノズル面101を掻き取る手段(スクレイピング)等もある。ヘッドメンテナンス機構290は、これら各手段を取捨選択し、適宜構成されてよい。
<維持部の詳細>
以下、維持部2000の詳細について説明する。
<<第1の実施形態>>
維持部2000の第1の実施形態を、図5を用いて説明する。
第1の実施形態において、メディア板200は、図5(a)に示すように維持部2000の外部に露出した位置と、図5(b)に示すように維持部2000の内部に格納される位置との間で移動可能に設けられる。
図5(a)の状態でヘッド100はメディア板200へインクを吐出し、例えば、図5(c)に示したようなテストパターンPtをメディア板200の表面に形成する。つまり、メディア板200が維持部2000の外部に露出した位置は、メディア板200にテストパターンPtを形成する位置であり、「第1の位置」の一例である。
テストパターンPtは、例えば、ヘッド100が備える各インク吐出ノズルから、規定の長さの線を等間隔に吐出させて形成されたものであり、テストパターンPtに基づいて各インク吐出ノズルの吐出状態を特定できるように規定される。
メディア板200にテストパターンPtが形成されたならば、ロボットアーム120は、カメラセンサ150がテストパターンPtを撮像できる位置にヘッド100を移動させる。テストパターンPtはカメラセンサ150によって撮像され、その撮像データは制御部9000に送信される。カメラセンサ150から制御部9000へのデータ送信等の処理が完了したならば、メディア板200は図5(b)に示すように維持部2000の内部に格納される。
維持部2000の内部に格納されたメディア板200は、テストパターンPtが形成された側の面に対向して配置された洗浄液ノズル211が噴射する洗浄液Lcによって洗浄される。洗浄液Lcによる洗浄後は、エアノズル221が噴射するエアによってメディア板200の乾燥が行われ、メディア板200は再び図5(a)の位置へ移動する。つまり、メディア板200が維持部2000の内部に格納された位置は、メディア板200からテストパターンPtを除去する位置であり、「第2の位置」の一例である。
上述のように、洗浄機構210は、メディア板200の表面に洗浄液を噴射する洗浄液ノズル211を備える。また、乾燥機構220は、メディア板200の表面にエアを噴射するエアノズル221を備える。
これにより、テストパターンの検知動作が完了する毎に、メディア板からテストパターンが除去され、メディア板の再使用を可能にできる。
カメラセンサ150の設置場所は、ヘッド100の横に備える構成に限らず、例えば、図5(a)において破線で示すようにロボットアーム120の上方位置に固定して設けてもよい。この場合は、ロボットアーム120をメディア板200の外に後退させた後、カメラセンサ150がテストパターンPtの撮像を開始する。また、カメラセンサ150は、図5(a)において一点鎖線で示すように維持部2000の内部に設けてもよい。この場合は、カメラセンサ150に防水構造を施して設置することが好ましい。本構成の場合、維持部2000の閉じられた空間で撮像できるため、照明条件が安定し、撮影品質で有利となることもある。
また、カメラセンサ150は、テストパターンPtの検知だけでなく、メディア板200の移動状態、洗浄状態または乾燥状態の撮像を行うように構成してもよい。カメラセンサ150の検知結果に応じて再動作、再洗浄、再乾燥、またはエラー停止等の不良防止措置を行うことで、塗装装置3000の信頼性を向上することができる。
メディア板200の移動は、メディア板移動機構240によって行われる。メディア板移動機構240は、メディア板保持部材241、可動部242および駆動部243を備える。メディア板保持部材241はメディア板200を保持する。可動部242は、その一端部がメディア板保持部材241に接続しており、駆動部243に対して矢印方向へ移動可能に支持されている。駆動部243は、可動部242に動力を伝達し、可動部242を矢印方向へ移動させる。
メディア板移動機構240は、メディア板200を、維持部2000の外に露出する位置と、維持部2000内に格納する位置とを移動させることができる構成であれば、特に構成を制限するものではない。例えば、メディア板移動機構240は、ラック&ピニオンによる方式、リンク機構による方式、動力シリンダによる方式等、適宜選択されてよい。また、塗装装置3000において防爆要件が求められない場合は、電動モータ等、他のアクチュエータを用いて構成してもよい。あるいは、ロボットアームが動力となってメディア板200を移動させる構成としてもよい。この場合のロボットアームは、ヘッド100を持つロボットアーム120であってもよいし、または、メディア板200を移動させるための、別のロボットを備え、当該ロボットのロボットアームを操作することでメディア板200を移動させてもよい。
第1の実施形態では、このうち動力シリンダによる方式を用いる。その一例を、図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態におけるメディア板移動機構の一例を示す概略斜視図である。
上述のように、メディア板200を矢印方向へ移動させるためのメディア板移動機構240は、動力シリンダを含む駆動機構を備える。動力シリンダには、空気圧式、油圧式、水圧式、電動式など種々のものを用いることが可能である。本実施形態では、空気圧式の動力シリンダ(エアシリンダ)を用いる構成として例示する。
図6に示したエアシリンダ248は直動式(複動式)エアシリンダであり、エアシリンダ248は、ピストン242、シリンダ243およびエア電磁弁244を備える。このうちシリンダ243は、エア圧をかけるポートを2つ(243a,243b)備える。ポート243a,243bはエア電磁弁244に接続されている。
メディア板移動機構240は、例えばエア電磁弁244がオフの場合、ポート243aで給気し、ポート243bで排気する状態となり、ピストン242をシリンダ243に対して押し出す方向へ動かす。エア電磁弁244がオンの場合は、上記とは逆にポート243bで給気し、ポート243aで排気する状態となり、ピストン242をシリンダ243に対して引き込む方向へ動かす。ピストン242は可動部の一例であり、シリンダ243は駆動部の一例である。
このようにメディア板移動機構240は、エア電磁弁244のオン、オフにより、ポート243aとポート243bの給気と排気を切り替えることにより、ピストン242の動作方向を切り替える。
ピストン242の端部には、メディア板200を着脱自在に保持するメディア板保持部材241が設けられる。メディア板移動機構240は移動手段の一例である。
このように、維持部2000は、メディア板200を、メディア板200にテストパターンPtを形成する位置(第1の位置)と、メディア板200からテストパターンPtを除去する位置(第2の位置)との間で移動させるメディア板移動機構240を備える。また、メディア板移動機構240は、直動式のエアシリンダ248を含む。
<<第2の実施形態>>
図7は、維持部2000の第2の実施形態を示す説明図である。
第2の実施形態は、図7(a)に示すようにメディア板200にテストパターンを形成する位置において、ヘッド100のインク吐出方向は水平方向である。また、図7(b)に示すように洗浄位置へのメディア板200の移動方向が垂直方向である。これらの点が第1の実施形態と異なる。
このように、メディア板200の移動方向や各位置での向きなどは限定されず、図7に示した垂直方向、あるいはそれ以外の方向で構成されてもよい。そして、第2の実施形態においても第1の実施形態と同等の動作が可能であり、同等の作用効果が得られる。
<<第3の実施形態>>
図8は、維持部2000の第3の実施形態を示す説明図である。
第1および第2の実施形態は、テストパターン形成位置と、テストパターン除去位置を直線上に設け、2つの位置間でメディア板200を水平移動または垂直移動させる構成、つまりメディア板移動機構240は直動式の構成である。これに対し第3の実施形態は、メディア板移動機構240を回転式の構成とした点が第1および第2の実施形態と異なる。
図8(a)は維持部2000の側面からの概略図であり、図8(b)は図8(a)に示した矢印A方向からの矢視概略図である。
第3の実施形態の場合、メディア板200は、維持部2000の外に露出せず、テストパターンの形成および除去は維持部2000内に格納された状態で実施される。
メディア板移動機構240は、メディア板保持部材245、可動部である回転部材246および駆動部であるロータリアクチュエータ247を備える。メディア板保持部材245はメディア板200を保持する。回転部材246は、その一部がメディア板保持部材241に接続しており、ロータリアクチュエータ247によって矢印方向へ回転駆動される。ロータリアクチュエータ247は、回転部材246に動力を伝達し、回転部材246を矢印方向へ回転させる。
第3の実施形態の場合、メディア板200にテストパターンが形成されたならば、ロボットアーム120は、カメラセンサ150がテストパターンを撮像できる位置となるようにヘッド100を移動させる。テストパターンはカメラセンサ150によって撮像され、その撮像データは制御部9000に送信される。カメラセンサ150から制御部9000へのデータ送信等の処理が完了したならば、メディア板200は180°回転し、テストパターンを載せた面が洗浄液ノズル211およびエアノズル221に向けられる。
洗浄液ノズル211およびエアノズル221と対向したメディア板200は、洗浄液ノズル211が噴射する洗浄液Lcによって洗浄される。洗浄液Lcによる洗浄後は、エアノズル221が噴射するエアによってメディア板200の乾燥が行われる。メディア板移動機構240は移動手段の一例である。
このように、メディア板移動機構240は、回転式のロータリアクチュエータ247を含む。
テストパターンを、メディア板200の一方の面だけでなく、両面に形成することができる場合は、第3の実施形態のようにメディア板200のそれぞれの面に対してテストパターンの形成および除去を行うことが可能になる。これにより、検知動作時間の低減を図ることができる。
なお、ロータリアクチュエータとしては、通常の電動モータの他に、空気で回転するエアモータを用いてもよい。
第1および第2の実施形態で示したエアシリンダや、上記のエアモータを用いることは、この種の塗装装置の場合、発火防止の観点でも重要となる。つまり、塗装に使用するインクとして有機溶剤を含むインクを用いる場合、揮発成分による発火が懸念されることから、ヘッド100付近に点火源となり得る部材や発熱部材を設置することは適切でない。エアシリンダやエアモータを用いることにより、有機溶剤を含むインクに対する発火対策にもなる。
<<第4の実施形態>>
図9は、維持部2000の第4の実施形態を示す説明図である。
第1~第3の実施形態において、メディア板200の洗浄は、洗浄液ノズル211からの洗浄液の噴射により行われていた。これに対し、第4の実施形態は、図示のように洗浄液供給路212の端部に、洗浄液を含侵することが可能な材質からなる洗浄液含侵部材214を備える。
洗浄液含侵部材214は、メディア板200に対して少なくともテストパターンが形成される領域をカバーできる奥行長さ(幅)を有する。洗浄液含侵部材214は、メディア板200が露出位置(図9(a)の位置)から格納位置(図9(b)の位置)へ移動する際に、メディア板200の表面に接触するよう、メディア板200の表面の移動方向動線上に配置される。
洗浄液含侵部材214は、例えばスポンジ等、液体を保持することが可能な材料からなり、移動するメディア板200と摺擦することで、メディア板200の表面に洗浄液を付与しながら洗浄する。洗浄液含侵部材214による洗浄後は、第1~第3の実施形態と同様に、エアノズル221が噴射するエアによってメディア板200の乾燥が行われる。なお、洗浄液含侵部材214は、図9に示された構成に限るものではない。例えば、洗浄液含侵部材214のメディア板200と接する部位を、ブラシで形成してもよいし、または、先端を尖らせたブレード状にしてもよい。
以上のように、第4の実施形態は、洗浄機構210に、洗浄液を含侵し、メディア板200に対して接触可能に設けられた洗浄液含侵部材214を備える。
<<第5の実施形態>>
図10は、維持部2000の第5の実施形態を示す説明図である。
第1~第4の実施形態において、メディア板200の乾燥は、エアノズル221からのエアの噴射により行われていた。これに対し、第5の実施形態は、図示のようにメディア板200の表面の移動方向動線上に、洗浄液を吸収することが可能な材質からなる洗浄液吸収部材224を備える。
洗浄液吸収部材224は、メディア板200に対して少なくともテストパターンが形成される領域をカバーできる奥行長さ(幅)を有する。洗浄液吸収部材224は、洗浄液ノズル211による洗浄後のメディア板200が、維持部2000内部から外部へ移動する際に、メディア板200の表面に接触可能に配置される。
洗浄液吸収部材224は、移動するメディア板200と摺擦することで、メディア板200の表面に付着した洗浄液を拭き取る。
以上のように、第5の実施形態は、乾燥機構220に、洗浄液の吸収が可能で、メディア板200に対して接触可能に設けられた洗浄液吸収部材224を備える。
<<第6の実施形態>>
図11は、維持部2000の第6の実施形態を示す説明図である。
第6の実施形態は、カメラセンサ150を維持部2000の内部に設けている。本構成の場合、カメラセンサ150の洗浄液に対する防水構造が必要になるが、維持部2000の閉じられた空間で撮像できるため、照明条件が安定し、撮影品質において優位性がある。
また、洗浄液ノズル211とエアノズル221は、図示のようにメディア板200に対し斜めに設置してもよく、レイアウトによっては残液の除去性に有利な場合がある。
<<第7の実施形態>>
図12は、維持部2000の第7の実施形態を示す説明図である。
第7の実施形態は、メディア板として、ガラス等の透過材からなるメディア板200´が用いられている。本構成の場合、カメラセンサ150によるテストパターンの撮影条件を向上させる目的で、メディア板200´の下方には、メディア板200´に向けて光を照射する光源160を設置するのが好ましい。
また、塗装装置3000において防爆要件が求められない場合、メディア板200´は可燃材料である樹脂等を用いることもできる。
<<第8の実施形態>>
図13は、維持部2000の第8の実施形態を示す説明図である。
第8の実施形態は、維持部2000の内部が仕切り部材203によって2つの部屋201,202に仕切られている。一方の部屋201は、洗浄液ノズル211やエアノズル221等を備え、メディア板200を洗浄するための部屋を形成する。もう一方の部屋202は、カメラセンサ150を備え、メディア板200の移動状態、洗浄状態または乾燥状態を撮像するための部屋を形成する。
本構成の場合、仕切り部材203によって洗浄用の部屋と、撮像用の部屋とに仕切られるため、上述の第6の実施形態の場合のようにカメラセンサ150の洗浄液に対する防水構造が求められず、かつ撮像の照明条件も、より安定させることができる。
ここで本実施形態において、メディア板200が維持部2000の外部に露出した位置は、メディア板200にテストパターンPtを形成する位置であり、「第1の位置」の一例である。また、メディア板200が維持部2000内の一方の部屋201に格納された位置は、メディア板200からテストパターンPtを除去する位置であり、「第2の位置」の一例である。さらに、メディア板200が維持部2000内のもう一方の部屋202に格納された位置は、カメラセンサ150によってメディア板200に形成されたテストパターンPtを撮像する位置であり、「第3の位置」の一例である。
<<第9の実施形態>>
図14は、維持部2000の第9の実施形態を示す説明図である。
第9の実施形態は、洗浄液含侵部材を、回転可能なローラ状の洗浄液含侵部材217とした点が、上述の第4の実施形態と異なる。ここで、ローラ状とは、外周面がおおよそ平滑に形成されたローラの他、ブラシをローラ状に形成してなるブラシローラが含まれる。
なお、洗浄液含侵部材を、第4の実施形態のような固定部材(回転しない部材)として構成された洗浄液含侵部材214とするか、本実施形態のような回転部材として構成された洗浄液含侵部材217とするかは、塗装装置3000における防爆要件の有無等を鑑みて選定される。
<変形例>
図15は、変形例を示す説明図である。
第1~第3および第11~第13の実施形態においては、洗浄液を噴射するための洗浄液ノズル211と、エアを噴射するためのエアノズル221をそれぞれ備える構成としたが、例えば、図15に示すようにノズルを共通にしてもよい。
洗浄液供給路212とエア供給路222は、切替機構の一例である切替弁216を中継して共通ノズル215に接続される。共通ノズル215は流体ノズルの一例である。
以上のように、除去手段は、共通ノズル215と、共通ノズル215に洗浄液を供給する洗浄液供給路212と、共通ノズル215にエアを供給するエア供給路222と、共通ノズル215に接続する供給路を、洗浄液供給路212またはエア供給路222に切り替える切替弁216とを備える。
これにより、維持部2000内に設置されるノズル周りの構成が簡素化され、維持部2000の小型化および省コストを図ることが可能になる。
以上説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様1]
態様1は、インク(液体の一例)を吐出し、インクによってメディア板200(記録媒体の一例)にテストパターンPtを形成する液体吐出ヘッド100と、メディア板200に形成されたテストパターンPtを、メディア板200から除去する除去手段と、を備えることを特徴とするものである。
[態様2]
態様2は、態様1において、除去手段は、メディア板200に洗浄液を供給し、メディア板200を洗浄する洗浄機構210を備えることを特徴とするものである。
[態様3]
態様3は、態様2において、洗浄機構210によって洗浄されたメディア板200を乾かす乾燥機構220を備えることを特徴とするものである。
[態様4]
態様4は、態様1において、メディア板200を、当該メディア板200にテストパターンPtを形成する第1の位置と、メディア板200からテストパターンを除去する第2の位置との間で移動させるメディア板移動機構240(移動手段の一例)を備えることを特徴とするものである。
[態様5]
態様5は、態様4において、メディア板移動機構240は、エアシリンダ248(直動式の動力シリンダの一例)を含むことを特徴とするものである。
[態様6]
態様6は、態様4において、メディア板移動機構240は、回転式のロータリアクチュエータ247を含むことを特徴とするものである。
[態様7]
態様7は、態様2において、洗浄機構210は、メディア板200の表面に洗浄液を噴射する洗浄液ノズル211を備えることを特徴とするものである。
[態様8]
態様8は、態様2において、洗浄機構210は、洗浄液を含侵し、メディア板200に対して接触可能に設けられた洗浄液含侵部材214,217を備えることを特徴とするものである。
[態様9]
態様9は、態様3において、乾燥機構220は、メディア板200の表面にエアを噴射するエアノズル221を備えることを特徴とするものである。
[態様10]
態様10は、態様2において、除去手段は、共通ノズル215(流体ノズルの一例)と、共通ノズル215に洗浄液を供給する洗浄液供給路212と、共通ノズル215にエアを供給するエア供給路222と、共通ノズル215に接続する供給路を、洗浄液供給路212またはエア供給路222に切り替える切替弁216(切替機構の一例)と、を備えることを特徴とするものである。
[態様11]
態様11は、態様2において、メディア板200の洗浄に用いた洗浄液を排出する排出路232を有する排液機構230を備えることを特徴とするものである。
[態様12]
態様12は、態様3において、乾燥機構220は、洗浄液の吸収が可能で、メディア板200に対して接触可能に設けられた洗浄液吸収部材224を備えることを特徴とするものである。
[態様13]
態様13は、態様1において、液体吐出ヘッド100に対して維持回復動作を実施するヘッドメンテナンス機構290を備えることを特徴とするものである。
[態様14]
態様14は、態様13において、ヘッドメンテナンス機構290は、洗浄液供給路212、エア供給路222および排出路232のうちの1つ以上を共有することを特徴とするものである。
[態様15]
態様15は、態様1において、メディア板200(記録媒体の一例)に形成されたテストパターンPtを検知する検知手段と、前記検知手段の出力に応じて液体吐出ヘッド100の駆動を制御する制御部9000(制御手段の一例)と、を備えることを特徴とするものである。
[態様16]
態様16は、態様15において、前記検知手段は、メディア板200(記録媒体の一例)の移動状態、洗浄状態または乾燥状態を撮像可能なカメラセンサ150であることを特徴とするものである。
[態様17]
態様17は、態様4において、前記第1の位置と、前記第2の位置との間に、メディア板200(記録媒体の一例)に形成されたテストパターンPtを検知手段によって検知する第3の位置を有し、メディア板200を、前記第1の位置、前記第3の位置、および前記第2の位置の間で移動させるメディア板移動機構240(移動手段の一例)を備えることを特徴とするものである。
[態様18]
態様18は、態様1において、メディア板200(記録媒体の一例)は、金属板、ガラス板、または樹脂板であることを特徴とするものである。
[態様19]
態様19は、態様2において、前記洗浄液は、純水、水性洗浄液、溶剤、またはこれらの混合物であることを特徴とするものである。
[態様20]
態様20は、態様4において、メディア板移動機構240(移動手段の一例)は、電動モータを用いたアクチュエータであることを特徴とするものである。
[態様21]
態様21は、態様4において、メディア板移動機構240(移動手段の一例)は、ロボットアームによる操作であることを特徴とするものである。
[態様22]
態様22は、態様8において、洗浄液含侵部材214は、メディア板200(記録媒体の一例)の表面に接触可能な固定部材であることを特徴とするものである。
[態様23]
態様23は、態様22において、洗浄液含侵部材214の、少なくともメディア板200と接する部位がブレード状であることを特徴とするものである。
[態様24]
態様24は、態様8において、洗浄液含侵部材217は、メディア板200(記録媒体の一例)の表面に接触可能な回転部材であることを特徴とするものである。
3000 塗装装置(液体吐出装置の一例)
1000 液体吐出部
100 液体吐出ヘッド
101 ヘッドノズル面
102 ヘッドノズル
150 カメラセンサ(検知手段の一例)
160 光源
2000 維持部
200,200´ メディア板(記録媒体の一例)
201,202 部屋
203 仕切り部材
210 洗浄機構
211 洗浄液ノズル
212 洗浄液供給路
213 洗浄液貯蔵部
214,217 洗浄液含侵部材
215 共通ノズル(流体ノズルの一例)
216 切替弁(切替機構の一例)
220 乾燥機構
221 エアノズル
222 エア供給路
223 エア供給装置
224 洗浄液吸収部材
230 排液機構
231 排出口
232 排出路
233 排出部
240 メディア板移動機構(移動手段の一例)
241,245 メディア板保持部材
242 ピストン(可動部の一例)
243 シリンダ(駆動部の一例)
243a,243b ポート
244 エア電磁弁
246 回転部材(可動部の一例)
247 ロータリアクチュエータ(駆動部の一例)
248 エアシリンダ(動力シリンダの一例)
290 ヘッドメンテナンス機構
291 洗浄液ノズル
292 洗浄液供給路
293 エアノズル
294 エア供給路
5000 対象物
Lm 付着物
Lc 洗浄液
Ac エア

Claims (25)

  1. 液体を吐出し、前記液体によって記録媒体にテストパターンを形成する液体吐出ヘッドと、
    前記記録媒体に形成された前記テストパターンを、前記記録媒体から除去する除去手段と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記除去手段は、前記記録媒体に洗浄液を供給し、前記記録媒体を洗浄する洗浄機構を備えることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  3. 前記洗浄機構によって洗浄された前記記録媒体を乾かす乾燥機構を備えることを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
  4. 前記記録媒体を、該記録媒体に前記テストパターンを形成する第1の位置と、前記除去手段によって前記記録媒体から前記テストパターンを除去する第2の位置との間で移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  5. 前記移動手段は、直動式の動力シリンダを含むことを特徴とする請求項4記載の液体吐出装置。
  6. 前記移動手段は、回転式のロータリアクチュエータを含むことを特徴とする請求項4記載の液体吐出装置。
  7. 前記洗浄機構は、前記記録媒体の表面に前記洗浄液を噴射する洗浄液ノズルを備えることを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
  8. 前記洗浄機構は、前記洗浄液を含侵し、前記記録媒体に対して接触可能に設けられた洗浄液含侵部材を備えることを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
  9. 前記乾燥機構は、前記記録媒体の表面にエアを噴射するエアノズルを備えることを特徴とする請求項3記載の液体吐出装置。
  10. 前記除去手段は、流体ノズルと、前記流体ノズルに前記洗浄液を供給する洗浄液供給路と、前記流体ノズルにエアを供給するエア供給路と、前記流体ノズルに接続する供給路を、前記洗浄液供給路または前記エア供給路に切り替える切替機構と、を備えることを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
  11. 前記記録媒体の洗浄に用いた洗浄液を排出する排出路を有する排液機構を備えることを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
  12. 前記乾燥機構は、前記洗浄液の吸収が可能で、前記記録媒体に対して接触可能に設けられた洗浄液吸収部材を備えることを特徴とする請求項3記載の液体吐出装置。
  13. 前記液体吐出ヘッドに対して維持回復動作を実施するヘッドメンテナンス機構を備えることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  14. 前記ヘッドメンテナンス機構は、前記洗浄液供給路、前記エア供給路および前記排出路のうちの1つ以上を共有することを特徴とする請求項13記載の液体吐出装置。
  15. 前記記録媒体に形成された前記テストパターンを検知する検知手段と、前記検知手段の出力に応じて前記液体吐出ヘッドの駆動を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  16. 前記検知手段は、前記記録媒体の移動状態、洗浄状態または乾燥状態を撮像可能なカメラセンサであることを特徴とする請求項15記載の液体吐出装置。
  17. 前記第1の位置と、前記第2の位置との間に、前記記録媒体に形成された前記テストパターンを検知手段によって検知する第3の位置を有し、
    前記記録媒体を、前記第1の位置、前記第3の位置、および前記第2の位置の間で移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求項4記載の液体吐出装置。
  18. 前記記録媒体は、金属板、ガラス板、または樹脂板であることを特徴とする請求項1記載の液体吐出装置。
  19. 前記洗浄液は、純水、水性洗浄液、溶剤、またはこれらの混合物であることを特徴とする請求項2記載の液体吐出装置。
  20. 前記移動手段は、電動モータを用いたアクチュエータであることを特徴とする請求項4記載の液体吐出装置。
  21. 前記移動手段は、ロボットアームによる操作であることを特徴とする請求項4記載の液体吐出装置。
  22. 前記洗浄液含侵部材は、前記記録媒体の表面に接触可能な固定部材であることを特徴とする請求項8記載の液体吐出装置。
  23. 前記洗浄液含侵部材の、少なくとも前記記録媒体と接する部位がブレード状であることを特徴とする請求項22記載の液体吐出装置。
  24. 前記洗浄液含侵部材は、前記記録媒体の表面に接触可能な回転部材であることを特徴とする請求項8記載の液体吐出装置。
  25. 液体を吐出し、前記液体によって記録媒体にテストパターンを形成するテストパターン形成工程と、
    前記記録媒体に形成された前記テストパターンを、前記記録媒体から除去する除去工程と、
    を有し、
    前記テストパターンが除去された後の前記記録媒体を再使用することを特徴とする液体吐出方法。
JP2023059701A 2022-07-28 2023-04-03 液体吐出装置および液体吐出方法 Pending JP2024018920A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN202310684649.9A CN117465131A (zh) 2022-07-28 2023-06-09 液体喷出装置和液体喷出方法
US18/351,144 US20240033767A1 (en) 2022-07-28 2023-07-12 Liquid discharge apparatus and liquid discharge method
EP23187563.4A EP4311677A1 (en) 2022-07-28 2023-07-25 Liquid discharge apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022120434 2022-07-28
JP2022120434 2022-07-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024018920A true JP2024018920A (ja) 2024-02-08

Family

ID=89806977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023059701A Pending JP2024018920A (ja) 2022-07-28 2023-04-03 液体吐出装置および液体吐出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024018920A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9085158B2 (en) Liquid discharging apparatus and method for cleaning discharge head
US20070263026A1 (en) Methods and apparatus for maintaining inkjet print heads using parking structures
JP2000185410A (ja) 清掃機構を有するインクジェットプリンタ及びその製造方法
JP7317937B2 (ja) インクジェット印刷ヘッドの非接触メンテナンス
US9162463B2 (en) Liquid jetting apparatus and method for cleaning wiper
EP1920931B1 (en) Wiping apparatus for print head
KR20180116113A (ko) 애닐록스 롤의 자동 세정 장치와 그 세정 방법
US20070256709A1 (en) Methods and apparatus for operating an inkjet printing system
KR20100083033A (ko) 와이퍼 클리닝 기능이 개선된 잉크젯 프린터
KR20150099421A (ko) 그라비어 인쇄기
JP2013176898A (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッド保管方法
JP2009286032A (ja) インクジェットヘッドのクリーニング方法およびその装置
JP2024018920A (ja) 液体吐出装置および液体吐出方法
JP2014156086A (ja) 洗浄機能を備えたグラビア塗工装置
JP2017043052A (ja) クリーニング装置、クリーニング装置の使用方法およびインクジェットプリンタ
JP2013154490A (ja) インクジェット記録装置及び清掃方法
US20240033767A1 (en) Liquid discharge apparatus and liquid discharge method
JP2006218702A (ja) クリーニング装置及びクリーニング方法
CN117465131A (zh) 液体喷出装置和液体喷出方法
KR20040013644A (ko) 잉크젯 프린터의 센서클리닝장치
JP4830329B2 (ja) スリットノズルの洗浄方法、及びスリットコータ
US20160067973A1 (en) Method of cleaning ink residues off an inkjet head
JP3153957B2 (ja) 洗浄方法および洗浄装置
JP7047611B2 (ja) 液体出力装置、メンテナンス制御方法およびプログラム
CN109664612B (zh) 液体喷射装置以及液体喷射装置的维护方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20231011