JP2024018560A - 被包装吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体ギャザーを備えた吸収性物品を折り畳みやすく、かつコンパクトにした被包装吸収性物品が提供すること。
【解決手段】吸収性物品20の延出部52と立体ギャザー部60を備えた吸収性物品20と、吸収性物品20を包装する包装材10とを有する被包装吸収性物品1であって、立体ギャザー部60は、外側固定端91と、固定端92と、自由端部を有し、延出部52と立体ギャザー部60は、固定端92及び自由端部より吸収性物品20の幅方向外側に折り位置WFを有し、包装材10は、幅方向の折り位置WFで、延出部52と立体ギャザー部60とともに、吸収性物品20の幅方向内側に、長手方向に沿って折り畳んで包装される、被包装吸収性物品1。
【選択図】図2

Description

本発明は、被包装吸収性物品に関する。
一般に、吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を含んで構成されており、これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。また、吸収性物品には、トップシート側に、吸収性物品の幅方向に所定の間隔を有し、吸収性物品の長手方向に延在する一対の立体ギャザーが配設されており、この立体ギャザーにより、尿等の体液の横漏れを防止している。被包装吸収性物品は、包装材によってこの吸収性物品が折り畳まれて個別包装されたものである。近年、携帯性等に優れたコンパクトな被包装吸収性物品が望まれ、様々な提案がなされている。
特許文献1には、生理用ナプキンと包装材とからなり、生理用ナプキンの長手方向に沿う両端部が、生理用ナプキンの幅方向で且つ肌当接面側に折り返された状態で包装材上に載置され、さらに、包装材は、生理用ナプキンと共に、長手方向に3つ折りされた状態で、生理用ナプキンを個装するものが記載されている。これにより、コンパクトな生理用ナプキンの包装構造が提供される。
特開2003-88548号公報
ところで、吸収性物品を折り畳んでサイズを小さく、コンパクトにするためには、吸収性物品の吸収体の厚さを薄くすればよいが、吸収体の厚さを薄くすると、尿等の体液の吸収速度が低下するため、尿等の体液の漏れを確実に防止するためには、立体ギャザーの重要性が増してくる。そこで、立体ギャザーの自由端部に糸ゴムなどの伸縮性弾性部材を入れて起立性を付与して立体ギャザーでの防漏性の向上が図られている。しかしながら、立体ギャザーに糸ゴムを入れた場合、糸ゴムの入った立体ギャザーの部分では、糸ゴムによって立体ギャザーが起立しようとするため、吸収性物品を折り畳みにくく、折り畳んだ後も折り畳んだ形が崩れやすい。引用文献1には、吸収性物品に立体ギャザーが配設された場合に、吸収性物品をどのように折り畳むかについては考慮されていない。
本発明の目的は、立体ギャザーを備えた吸収性物品を折り畳みやすく、かつコンパクトにした被包装吸収性物品を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、立体ギャザーを備えた吸収性物品の長手方向に沿って折り畳む位置を、立体ギャザーの固定部より幅方向外側にすることで、吸収性物品を折り畳みやすく、かつコンパクトにした被包装吸収性物品を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、下記の被包装吸収性物品に係る。
(1)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に設けられる吸収体とを備えた吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材とを有する被包装吸収性物品であって、前記吸収性物品は、前記トップシートと前記バックシートの少なくともいずれか一方に設けられ、前記吸収体の幅方向外側に延出する延出部と、前記トップシート側に配設され、前記吸収性物品の幅方向に所定の間隔を有し、前記吸収性物品の長手方向に延在する一対の立体ギャザー部とを有し、前記立体ギャザー部は、前記吸収体の幅方向端部と幅方向で同じ位置又は前記吸収体の幅方向端部より幅方向内側の位置で前記立体ギャザー部と固定される外側固定端と、前記吸収体の幅方向端部と幅方向で同じ位置又は前記吸収体の幅方向端部より幅方向外側の位置で前記トップシートと固定される固定端と、前記吸収体の上方に位置する自由端部を有し、前記延出部と前記立体ギャザー部は、前記固定端及び前記自由端部より前記吸収性物品の幅方向外側に折り位置を有し、前記包装材は、前記折り位置で、前記延出部と前記立体ギャザー部とともに、前記吸収性物品の幅方向内側に、長手方向に沿って折り畳んで包装される、被包装吸収性物品。
(2)前記立体ギャザー部は、前記固定端より前記吸収性物品の幅方向内側の位置において前記トップシートと固定される内側固定端を有する、上記(1)の被包装吸収性物品。
(3)前記包装材は、前記包装材が前記折り位置で、前記吸収性物品の幅方向の内側に一対の前記立体ギャザー部とともに長手方向に沿って折り畳まれた三つ折り状態で封止される封止部を有する、上記(1)または(2)の被包装吸収性物品。
(4)前記封止部が、接着剤により封止される、上記(3)に記載の被包装吸収性物品。
(5)前記三つ折り状態で封止された前記被包装吸収性物品が、さらに、前記吸収性物品の幅方向に沿って、長手方向の二か所でそれぞれ内側に向けて折り畳まれた三つ折り状態で封止される第2封止部を有する、上記(3)の被包装吸収性物品。
(6)前記第2封止部が、タグテープにより封止される、上記(5)の被包装吸収性物品。
(7)前記外側固定端は、前記吸収性物品の長手方向の端部から、前記吸収性物品の長手方向の中央寄りの所定の位置まで、前記立体ギャザー部と固定され、前記固定端は、前記吸収性物品の長手方向の一方の端部から他方の端部にわたり前記トップシートと固定される、上記(1)の被包装吸収性物品。
(8)前記内側固定端は、前記吸収性物品の長手方向の端部から、前記吸収性物品の長手方向の中央寄りの所定の位置まで前記トップシートと固定される、上記(2)の被包装吸収性物品。
本発明によれば、立体ギャザーを備えた吸収性物品を折り畳みやすく、かつコンパクトにした被包装吸収性物品が提供される。
本実施形態に係る吸収性物品が包装材に載置された状態の被包装吸収性物品を模式的に示す折り畳み前の図である。(a)は本実施形態に係る吸収性物品が包装材に載置された状態の被包装吸収性物品を模式的に示す折り畳み前の平面図であり、(b)は、(a)に示すX0-X0切断線における模式断面図である。 本実施形態に係る吸収性物品を模式的に示す図である。(a)は本実施形態に係る吸収性物品を模式的に示す平面図であり、(b)は、(a)に示すX1-X1切断線における模式断面図である。(c)は、(a)に示すX2-X2切断線における模式断面図である。 本実施形態に係る吸収性物品を模式的に示す図である。(a)は図2(b)に相当する拡大断面図である。(b)は図2(c)に相当する拡大断面図である。 本実施形態に係る吸収性物品を模式的に示す図であり、図2(a)に示すX2-X2切断線における模式断面図である。(a)は吸収性物品が長手方向に沿って三つに折り畳まれた後の状態を模式的に示す模式断面図である。(b)は吸収性物品が長手方向に沿って三つに折り畳まれる前の状態を模式的に示す模式断面図である。 図1の本実施形態に係る被包装吸収性物品を長手方向に沿って折り畳んだ後の状態を模式的に示す図である。(a)は本実施形態に係る被包装吸収性物品を長手方向に沿って折り畳んだ後の状態を模式的に示す平面図であり、(b)は、(a)に示すX4-X4切断線における模式断面図である。 図5の本実施形態に係る被包装吸収性物品を幅方向に沿って折り畳んだ後の状態を模式的に示す平面図である。 比較例の吸収性物品を模式的に示す図であり、図2(a)に示すX2-X2切断線における模式断面図である。(a)は吸収性物品が長手方向に沿って三つに折り畳まれた後の状態を模式的に示す模式断面図である。(b)は吸収性物品が長手方向に沿って三つに折り畳まれる前の状態を模式的に示す模式断面図である。
本明細書において、吸収性物品の着用とは、体液の吸収前後を問わず、吸収性物品を身体に着用した状態をいう。吸収性物品において、長手方向とは吸収性物品を身体に着用したときに着用者の股間部を介して身体の前後に亘る、図中Yに示す方向であり、幅方向とは長手方向に対して直交する、図中Xに示す方向であり、厚さ方向とは各構成部材又は構成要素を積層する、図中Zに示す方向である。肌側表面とは、吸収性物品を着用したときに、着用者の肌に当接する表面及び肌を臨む表面であり、非肌側表面とは、着用者の衣服に接触する表面又は衣服を臨む表面である。内側とは、吸収性物品の幅方向中心寄りの側又は吸収性物品の幅方向中心寄りの肌側表面側をいう。外側とは、内側と反対側であり、吸収性物品の幅方向中心寄りでない反対の側をいう。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
<被包装吸収性物品>
以下、図面を参照しつつ、本実施形態の被包装吸収性物品1について説明する。なお、これらの図面は、被包装吸収性物品1中の各構成部材の形状や寸法、大小関係等を規定するものではない。
図1(a)は、本実施形態に係る吸収性物品20が包装材10に載置された状態の被包装吸収性物品1を模式的に示す折り畳み前の平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すX0-X0切断線における模式断面図である。図2(a)は本実施形態に係る吸収性物品20を模式的に示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示すX1-X1切断線における模式断面図であり、図2(c)は、図2(a)に示すX2-X2切断線における模式断面図である。図3(a)は、図2(b)の拡大断面図であり、図3(b)は、図2(c)の拡大断面図である。
図1(a)、図1(b)に示すように、被包装吸収性物品1は、平面視で略長方形状の包装材10と、包装材10の一面に貼着される吸収性物品20から成る。
<包装材>
包装材10は、吸収性物品20を個別に包装するものであり、包装材10の材質としては特に限定されず、不織布、樹脂フィルム、少なくとも表面に撥水性を付与した紙製シート等、種々のものを使用できるが、風合いや開封時の音等の観点から、不織布が好ましい。不織布としては、バックシートに用いられる不織布が好ましく、強度等の観点からスパンボンド不織布、スパンボンド不織布を含む複合不織布等がより好ましい。スパンボンド不織布を含む複合不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。使用される不織布の坪量は、例えば、13g/m以上25g/m以下の範囲である。また、包装材10の材質として、シリコン剤をコーティングし剥離性を付与したシリコンコートPEフィルムなどのシリコンコートフィルムを使用できる。シリコンコートフィルムの厚みは、例えば、20g/m以上30g/m以下の範囲である。
包装材10の大きさは、吸収性物品20が包装材10の一面に貼着されたとき、吸収性物品20が包装材10から外側にはみ出ることがない大きさであり、平面視で吸収性物品20より大きな外形を有する。包装材10の長手方向の寸法及び幅方向の寸法はいずれも特に限定されないが、例えば、長手方向の寸法が、180mm以上450mm以下の範囲、及び幅方向の寸法が、100mm以上300mm以下の範囲である。
<吸収性物品>
本実施形態に係る吸収性物品20としては、尿吸収パッド、生理用ナプキンが例示されるが、本発明の吸収性物品はこれに限定されるものではなく、軽失禁パッド、軽失禁ライナー、その他の吸収性物品であってもよい。吸収性物品20は、平面視で略長方形状の包装材10の長手方向及び幅方向の略中心に貼着される。吸収性物品20の長手方向の寸法及び幅方向の寸法はいずれも特に限定されないが、例えば、長手方向の寸法が、150mm以上400mm以下の範囲、及び幅方向の寸法が、60mm以上200mm以下の範囲である。吸収性物品20の寸法をこの範囲に調整することで、種々の用途のものが容易に得られる。また、吸収性物品20が長手方向に沿って三つに折り畳まれた後の状態における包装材10を除く吸収性物品20の厚さ(図4におけてHで示した寸法)は、1.5mm以上10mm以下の範囲であることが好ましい。これにより、厚さ寸法が小さくよりコンパクトな吸収性物品20を得ることができる。
図2、図3に示すように、吸収性物品20は、身体側表面に配置された液透過性のトップシート30と、トップシート30に対向し、衣類側表面に配置された液不透過性のバックシート50と、トップシート30及びバックシート50の間に配置された吸収体40と、トップシート30の肌側面に配置され、吸収性物品20の幅方向に所定の間隔を有し、吸収性物品20の長手方向に延在する一対の立体ギャザー部60と、を備える。吸収体40はトップシート30とバックシート50との間に挟まれた構造となり、尿等の体液はトップシート30を通して吸収体40に吸収及び保持される。また、トップシート30上を幅方向に流れた尿等の体液は、一対の立体ギャザー部60により止められ、横漏れが防止される。
以下、各構成部材について、トップシート30、吸収体40、バックシート50、立体ギャザー部60の順でさらに詳しく説明する。
<トップシート>
トップシート30は、吸収体40に向けて体液を速やかに通過させる液透過性のシート状基材である。トップシート30は、着用者の肌に当接する場合があることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えない基材が好ましい。該基材としては、例えば、親水性シート、同種又は異種の親水性シートの積層体である複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等が挙げられる。親水性シートとしては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等を用いて作製された、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。
トップシート30には、液透過性を向上させる観点から、エンボス加工や穿孔加工を表面に施してもよい。トップシート30は、肌への刺激を低減させる観点から、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等の1種又は2種以上を含有してもよい。トップシート30の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の観点から、例えば、15g/m以上40g/m以下の範囲である。トップシート30の形状は特に制限されず、漏れがないように体液を吸収体へと誘導するために必要とされる、吸収体40の一部又は全部を覆う形状であればよい。また、トップシート30の形状を、吸収体40の幅方向の寸法よりも幅方向外側に延出させた延出部を備えた形状としてもよい。本実施形態では、トップシート30の幅方向端部を、吸収体40の幅方向端部40aよりも幅方向外側に延出させている。この延出部の幅方向外側の端部は、後述する幅方向の折り位置WFよりも幅方向内側に位置する。また、この延出部を幅方向の折り位置WFよりも外側まで延出させて、後述する立体ギャザー部60の固定部71を、この幅方向の折り位置WFよりも外側まで延出させたトップシート30の延出部に固定してもよい。
<吸収体>
吸収体40は、肌側に位置するトップシート30と、非肌側に位置するバックシート50との間に配置されるものであり、トップシート30を透過してきた体液を吸収及び保持する。本実施形態の吸収体40は、平面視形状が長方形であり、長手方向の寸法(最大長さ)が、例えば、110mm以上350mm以下の範囲であり、幅方向の寸法(最大幅)は、例えば、45mm以上100mm以下の範囲である。本実施形態の吸収体40の長手方向の寸法は、後述するバックシート50の長手方向の寸法より短いが、吸収体40の長手方向の寸法を、バックシート50の長手方向の寸法と同じ寸法としてもよく、この場合には、尿等の体液の吸収量をより確保することができる。また、吸収体40の全面又は一部にエンボス加工を施してもよい。吸収体40の平面視形状としては、長方形の他に、例えば、砂時計型、Iの字状、4角が丸まった角丸四角形、長円等が挙げられる。吸収体40の平面視形状が砂時計型である場合は、長手方向の寸法が80mm以上340mm以下の範囲であり、着用者の股間部に当接する股部の幅方向の寸法が30mm以上80mm以下の範囲、着用者の股間部を除く長手方向端部側の幅方向の寸法がともに40mm以上90mm以下の範囲である。吸収体40は、2層以上の吸収体からなるものでもよく、例えば、上層(肌側)に配置された上層吸収体と下層(非肌側)に配置された下層吸収体とを積層したものでもよい。この場合、上層吸収体と下層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法は、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より大きくてもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法と同じでもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より小さくてもよい。
吸収体40は、例えば、吸収基材として、吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(Supe r Absorbent Polymer、以下「SAP」ともいう)と、を含有する。
<吸収性繊維>
吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ(以下単に「フラッフ」ともいう)、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュー、吸収紙、親水性不織布等が挙げられる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等の綿状解繊物等が挙げられる。
<高吸収性ポリマー>
高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等が挙げられる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸アルカリ金属塩がより好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムが更に好ましい。高吸収性ポリマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
高吸収性ポリマーは、例えば、粒子状、繊維状等の形態で用いられるが、取扱い易さ等の観点から好ましくは粒子状で用いられる。このとき、粉体としての流動性が悪い微粉末の高吸収性ポリマーの使用を避け、中位粒子径を有する高吸収性ポリマーを用いることにより、吸収に関する基本性能を高め、かつ、吸収体40が硬くなることにより発生するごつごつとした触感を低減することができる。高吸収性ポリマーの中位粒子径は、例えば、50μm以上600μm以下の範囲である。
吸収体40中のSAPの坪量は、例えば、200g/m以上750g/m以下の範囲である。SAPの坪量を前述の数値範囲内とすることで、吸収体40におけるゲルブロッキングを防止し、かつ、吸収体40に多量の体液を吸収させることができる。また、吸収体40において、吸収体全体の重量に対する、高吸収性ポリマーの重量の比率である、高吸収性ポリマーの重量/吸収体40全体の重量×100(%)は、例えば、15重量%以上の範囲である。
吸収体40において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成したものでもよく、吸収性繊維間にSAP粒子を固着したSAPシートでもよい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体40の形状の安定化の観点から、吸収体40をキャリアシートに包んでもよい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュー、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布が挙げられる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一でも異なるものでもよい。
<バックシート>
バックシート50は、吸収体40が保持する体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、該基材としては、例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体である複合シート等が挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。また、複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の単層不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布積層体、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体等の複合不織布、これらの複合材料等が挙げられる。
バックシート50の坪量は、強度及び加工性の点から、例えば15g/m以上60g/m以下の範囲である。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート50には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート50に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート50にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
図2、図3に示すように、本実施形態のバックシート50の形状は、平面視(図2(a))で長円形であり、その大きさは、吸収体40がバックシート50の長手方向の寸法の範囲内及び幅方向の寸法の範囲内に納まる大きさである。バックシート50の長手方向の寸法(最大長さ)が、例えば、150mm以上400mm以下の範囲であり、幅方向の寸法(最大幅)は、例えば、60mm以上200mm以下の範囲である。
バックシート50は、吸収体40の下部に位置し、長手方向と幅方向の寸法が吸収体40のそれぞれの寸法と同じであるバックシート本体部51と、吸収体40の幅方向の寸法より幅方向外側に、長手方向にわたり延出する幅方向延出部52と、吸収体40の長手方向の寸法より長手方向外側に、幅方向にわたり延出する長手方向延出部53とを有する。バックシート50は、バックシート本体部51と幅方向延出部52と長手方向延出部53とが一体に形成された一枚のシートである。また、幅方向延出部52は、吸収体40の幅方向の両側にそれぞれ形成されており、長手方向延出部53は、吸収体40の長手方向の両側にそれぞれ形成されている。幅方向延出部52の幅方向の長さは、後述する、幅方向の折り位置WFでバックシート50の幅方向延出部52及び立体ギャザー部60の固定部71を幅方向内側に折り畳んだ際に、バックシート50の幅方向延出部52及び立体ギャザー部60の固定部71の端部が、立体ギャザー部60の下辺部72の幅方向内側の端部72aと、幅方向でほぼ同じ位置となる長さである(図3、図4(a))。
吸収性物品20は、着用者が排泄した体液の横漏れを防止するために、バックシート50の肌側及びトップシート30の肌側に配設され、吸収性物品20の幅方向に所定の間隔W(図2(a))を有し、吸収性物品20の幅方向の両端付近で吸収性物品20の長手方向に延在する一対の立体ギャザー部60を有している。
<立体ギャザー部>
図2、図3に示すように、立体ギャザー部60は、撥水性及び/又は防水性のシート部材70と、弾性伸縮部材80とを有する。本実施形態のシート部材70は、固定端部と自由端部を有し、バックシート50の幅方向延出部52に固定され、吸収体40の幅方向外側に延在する固定端部としての固定部71と、固定部71から吸収体40の幅方向内側に延び、トップシート30の幅方向端部の上に配置される下辺部72と、下辺部72の幅方向内側の端部72aから幅方向外側に向けて折り返されて、トップシート30の幅方向端部の上に配置される上辺部73と、上辺部73の幅方向外側の端部73aから幅方向内側に折り返されて、下辺部72と上辺部73との間に配置される中間部74と、を有する。自由端部は、この上辺部73と中間部74とを含む。自由端部は、下辺部72を含んでもよい。固定部71と下辺部72と上辺部73と中間部74とは、吸収性物品20の長手方向にわたり一体に形成されている。
固定部71は、バックシート50の幅方向延出部52に固定された部分から幅方向内側の第1変曲部71aを介して肌側に隆起し、さらに第1変曲部71aよりも幅方向内側の第2変曲部71bを介してトップシート30と略平行に幅方向内側に延び、トップシート30の幅方向端部の上に配置される下辺部72へと連続して形成されている。立体ギャザー部60は、固定部71を除き、下辺部72と上辺部73と中間部74が吸収体40及びトップシート30の上方に配置されている。上辺部73の幅方向外側の端部73aの幅方向位置は、吸収体40の幅方向外側の端部40a(以下、幅方向端部40aともいう。)とほぼ同じ位置又は吸収体40の幅方向端部40aよりも若干幅方向外側の位置である。固定部71の幅方向端部の外形は、バックシート50の幅方向端部の外形と一致しており同じ外形を有する(図2(a))。また、上辺部73と中間部74の間には、弾性伸縮部材80が、吸収性物品20の長手方向にわたって配設されている。
シート部材70は、撥水性及び/又は防水性を有するシートであり、例えば不織布から構成される。シート部材70の不織布としては、疎水性繊維にて形成された撥水性及び/ 又は防水性(液不透過性)の不織布を特に限定なく使用でき、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体である複合不織布(SMS不織布)等が挙げられる。立体ギャザー部60の坪量は、例えば、10g/m以上100g/m以下の範囲である。
弾性伸縮部材80は、上辺部73と中間部74との間に、吸収性物品20の長手方向にわたって配設され、自由端部に起立性を付与し、立体ギャザー部60を着用者の体型に合わせて変形可能とすることができる。また、弾性伸縮部材80により起立性が付与された立体ギャザー部60の自由端部は、吸収体40の内部の高吸収性ポリマーが膨潤することによりさらに起立し、体液の横漏れを防止する。本実施形態では、弾性伸縮部材80が2本配設されているが、1本でもよく、また3本以上の弾性伸縮部材80を配設してもよい。本実施形態の弾性伸縮部材80としては、糸ゴムが使用されている。弾性伸縮部材80としては、糸ゴム以外に、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものを適宜使用することができる。弾性伸縮部材80の本数や素材は、相反する吸収性物品20の折り畳みやすさと立体ギャザー部60の起立性を考慮して適宜設定し得る。
立体ギャザー部60は、固定部90を有し、トップシート30及び立体ギャザー部60同士が固定部90で接着剤により固定されている。立体ギャザー部60の固定部90は、外側固定端91、固定端92、内側固定端93を有する。
<外側固定端>
立体ギャザー部60の固定部90は、立体ギャザー部60の下辺部72の肌側の上面と中間部74の非肌側の下面とが固定される外側固定端91を有する。外側固定端91の幅方向外側の端部は、吸収体40の幅方向端部40aと幅方向においてほぼ同じ位置又は吸収体40の幅方向端部40aより幅方向内側に位置する。また、外側固定端91の幅方向外側の端部は、上辺部73の幅方向外側の端部73aより幅方向内側に位置する(図3(a))。なお、本実施形態では、固定部71の第2変曲部71bの位置と上辺部73の幅方向外側の端部73aの位置は、幅方向においてほぼ同じ位置である(図3(a))。
また、外側固定端91の幅方向内側の端部の位置は、例えば、外側固定端91と後述する固定端92で立体ギャザー部60がトップシート30及び立体ギャザー部60同士で固定された際に、上辺部73と中間部74の間に設けられた弾性伸縮部材80の幅方向の位置とほぼ同じ位置である(図3(a))。
外側固定端91は、立体ギャザー部60の長手方向において、吸収性物品20の長手方向の端部であるバックシート50の長手方向端部50eから、吸収体40の長手方向の中央寄りの所定の位置91eにわたり設けられている。この所定の位置91eは、後述する、吸収性物品20を、幅方向に沿って折り畳む長手方向の折り位置LFで内側に折り畳んだ際に、長手方向の折り位置LFと重ならない位置であり、長手方向の折り位置LFより長手方向端部寄りの位置である。吸収性物品20の平面視において、長手方向端部寄りの2か所と幅方向端部寄りの2か所の合計4か所、すなわち長手方向端部寄りかつ幅方向端部寄りの4か所に外側固定端91を有する(図2(a))。外側固定端91により、立体ギャザー部60の下辺部72の肌側の上面と中間部74の非肌側の下面とが固定されることで、立体ギャザー部60が起立しないように固定されている。
<固定端>
立体ギャザー部60は、吸収体40の幅方向端部40aを含む位置から、吸収体40の幅方向端部40aより幅方向内側の所定の位置まで、下辺部72の非肌側の下面とトップシート30の肌側の上面とが固定される固定端92を有する。固定端92の幅方向外側の端部は、吸収体40の幅方向端部40aと幅方向でほぼ同じ位置又は吸収体40の幅方向端部40aよりも幅方向外側に位置する。したがって、固定端92の幅方向外側の端部が、吸収体40の幅方向端部40aよりも幅方向外側に位置する場合には、当該固定端92の幅方向外側の端部は、外側固定端91の幅方向外側の端部よりも幅方向外側に位置することとなる。また、固定端92の幅方向外側の端部は、上辺部73の幅方向外側の端部73aより幅方向内側に位置する(図3(a))。また、固定端92の幅方向内側の端部であるこの所定の位置は、例えば、外側固定端91と固定端92で立体ギャザー部60がトップシート30及び立体ギャザー部60同士で固定された際に、上辺部73と中間部74の間に設けられた弾性伸縮部材80の幅方向の位置と重なる位置である(図3(a))。また、この固定端92は、立体ギャザー部60の長手方向において、バックシート50の長手方向の一方の端部50eから他方の端部50eにわたり設けられている。吸収性物品20の平面視において、幅方向端部寄りの2か所に固定端92を有する。
固定端92により、下辺部72の非肌側の下面とトップシート30の肌側の上面とが固定されることで、立体ギャザー部60の下辺部72の幅方向外側、すなわち、固定部71の第2変曲部71b付近がトップシート30から離れないように固定されている。固定端92の幅方向外側の端部は、吸収体40の幅方向端部40aより幅方向外側まで設けられていてもよいが、この場合は、固定端92の幅方向外側の端部は、外側固定端91の幅方向外側の端部より幅方向内側に位置するように設けられている。
<内側固定端>
立体ギャザー部60は、固定端92より吸収性物品20の幅方向内側の位置においてトップシート30の肌側の上面と下辺部72の非肌側の下面とが固定される内側固定端93を有する。この内側固定端93は、内側固定端93の幅方向外側の端部が、固定端92と所定の間隔を有する位置から、内側固定端93の吸収性物品20の幅方向内側端部が、下辺部72の幅方向内側の端部72aの位置より内側に突出しない位置まで設けられている。内側固定端93は、立体ギャザー部60の長手方向において、バックシート50の長手方向端部50eから、吸収体40の長手方向の中央寄りの所定の位置93eにわたり設けられている。この所定の位置93eは、後述する、吸収性物品20を長手方向において、幅方向に内側に折り畳む際に、長手方向の折り位置LFと重ならない位置であり、長手方向の折り位置LFより長手方向端部寄りの位置である。吸収性物品20の平面視において、長手方向端部寄りの2か所と幅方向端部寄りの2か所の合計4か所、すなわち長手方向端部寄りかつ幅方向端部寄りの4か所に内側固定端93を有する(図2(a))。
内側固定端93の長手方向の長さは、外側固定端91の長手方向の長さとほぼ同じである。吸収性物品20の平面視で、バックシート50が長円形を有していることから、両者の長手方向の長さは同じであるが、外側固定端91の長手方向の吸収体40の長手方向中心寄りの端部の位置が、内側固定端93の長手方向の吸収体40の長手方向中心寄りの端部の位置より、吸収体40の長手方向中心に近い位置となっている。内側固定端93の長手方向の長さを、内側固定端93の所定の位置93eが外側固定端91の所定の位置91eと長手方向において同じ位置となるように設けてもよい。また、内側固定端93の長手方向の長さよりも外側固定端91の長手方向の長さを長くして、内側固定端93の所定の位置93eより外側固定端91の所定の位置91eの方が吸収体40の長手方向中心に近い位置となるように設けてもよい。内側固定端93により、トップシート30の肌側の上面と下辺部72の非肌側の下面とが固定されることで、立体ギャザー部60が起立しないように固定されている。
本実施形態の外側固定端91と固定端92と内側固定端93とは、いずれも接着剤で固定される部位である。したがって、図2、図3で示された符号91、92、93は、それぞれ接着剤を表す。接着剤として、ホットメルト接着剤が用いられる。接着剤はホットメルト接着剤以外の接着材であってもよい。上記のように構成された吸収性物品20は、平面視で略長方形状の包装材10の一面に貼着される。そして、吸収性物品20は、貼着された包装材10とともに、その長手方向に沿って、吸収性物品20の幅方向の両端部付近を幅方向の折り位置WFとして、長手方向に沿って幅方向内側に折り畳まれる。なお、バックシート50の下面(非肌側)には、包装材10を吸収性物品20に貼着する貼着材(不図示)が設けられている。また、包装材10として、剥離層を含まない不織布などを使用する場合は、包装材10の上面(肌側)には、剥離紙(不図示)が設けられ、包装材10の剥離紙を吸収性物品20の貼着材に貼着することで包装材10が吸収性物品20に取り付けられ、包装材10の剥離紙を吸収性物品20の貼着材から剥がすことで、包装材10を吸収性物品20から取り外すことができる。包装材10として、シリコンコートPEフィルムなどのシリコンコートフィルムを使用する場合には、剥離層を含んでいるため、剥離紙は不要である。吸収性物品20の貼着材は、吸収性物品20を下着等に装着する際に、吸収性物品20がずれないように位置決めする役割も果たす。
<幅方向の折り位置>
図1から図3に示すように、バックシート50の幅方向延出部52と立体ギャザー部60は、外側固定端91より吸収性物品20の幅方向外側の位置に、仮想線で示した幅方向の折り位置WFを有する。包装材10は、この幅方向の折り位置WFで、バックシート50の幅方向延出部52と立体ギャザー部60の固定部71とともに、吸収性物品20の幅方向内側に、長手方向に沿って折り畳んで包装される。すなわち、この幅方向の折り位置WFで、バックシート50の幅方向延出部52と立体ギャザー部60の固定部71が包装材10とともに、吸収性物品20の幅方向内側に折り畳まれる。幅方向の折り位置WFは、吸収性物品20の幅方向の両側の2か所にあり、吸収性物品20は長手方向に三つに折り畳まれる。幅方向の折り位置WFは、外側固定端91の幅方向外側の端部から5mm以上60mm以下の範囲にあることが望ましい。
図4は、図2(a)に示すX2-X2切断線における模式断面図であり、(a)は吸収性物品が長手方向に三つに折り畳まれた後の状態を模式的に示す模式断面図であり、(b)は吸収性物品が長手方向に三つに折り畳まれる前の状態を模式的に示す模式断面図である。図5(a)は、図1の本実施形態に係る被包装吸収性物品を長手方向に沿って折り畳んだ後の状態を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すX4-X4切断線における模式断面図である。図6は、図5(a)、図5(b)の本実施形態に係る被包装吸収性物品を幅方向に沿って折り畳んだ後の状態を模式的に示す平面図である。図7は、比較例の吸収性物品を模式的に示す図であり、図2(a)に示すX2-X2切断線における模式断面図であり、(a)は吸収性物品が長手方向に沿って三つに折り畳まれた後の状態を模式的に示す模式断面図であり、(b)は吸収性物品が長手方向に沿って三つに折り畳まれる前の状態を模式的に示す模式断面図である。
図4(a)に示すように、吸収性物品20のバックシート50の幅方向延出部52と立体ギャザー部60の固定部71が幅方向の折り位置WFで吸収性物品20の幅方向内側に折り畳まれると、バックシート50の幅方向延出部52と立体ギャザー部60の固定部71が反転して、立体ギャザー部60の上辺部73の肌側の上方に位置することとなる。また、バックシート50の幅方向延出部52は、立体ギャザー部60の固定部71より肌側の上方に位置する。そして、バックシート50の幅方向延出部52と立体ギャザー部60の固定部71の端部の位置は、立体ギャザー部60の下辺部72の幅方向内側の端部72aと、幅方向でほぼ同じ位置となる。そして、図5(a)、図5(b)に示すように、被包装吸収性物品1は、包装材10が、吸収性物品20とともに長手方向に沿って三つに折り畳まれた状態(三つ折り状態)となる。
包装材10は、包装材10が幅方向の折り位置WFで、吸収性物品20の幅方向の内側に一対の立体ギャザー部60とともに長手方向に沿って折り畳まれた三つ折り状態で封止される封止部11を有する。図5(a)、図5(b)に示すように、包装材10は、幅方向の一方の端部と幅方向の他方の端部が、それぞれ幅方向内側に折り畳まれ、折り畳まれた状態において、一方の端部と他方の端部が、厚さ方向で重畳する部分の間、すなわち、重畳して折り畳まれた際に下側に位置する一方の端部の上部で、かつ重畳して折り畳まれた際に上側に位置する他方の端部の下部に挟まれた部分に、封止部11を有し、一方の端部と他方の端部を固定している。また、封止部11は、上側に位置する他方の端部の端から幅方向に所定の距離wだけ離れた部分に、包装材10の長手方向の全長に亘り設けられている。封止部11が、上記のように所定の距離wだけ離れた部分に設けられているため、包装材10を開封する際に、他方の端部を指などでつまみやすく、包装材10を開封しやすくなっている。上記の所定の距離wは、例えば、5mm程度とすることができる。封止部11は、ホットメルト接着剤により封止される。封止部11により、上方から立体ギャザー部60を抑えることができるため、立体ギャザー部60をより綺麗に折りやすい。また、包装材10の上記三つ折り状態を保持でき、三つ折り状態が外れることがない。
幅方向の折り位置WFは、外側固定端91の幅方向外側の端部より吸収性物品20の幅方向外側の位置である。また、幅方向の折り位置WFは、外側固定端91より吸収性物品20の幅方向外側に位置する固定端92の幅方向外側の端部よりも幅方向外側の位置である。さらに、幅方向の折り位置WFは、上辺部73と中間部74との間に配設された弾性伸縮部材80よりも幅方向外側の位置である。このため、この幅方向の折り位置WFで、包装材10を、バックシート50の延出部52と立体ギャザー部60の固定部71とともに、吸収性物品20の幅方向内側に折り畳む際に、幅方向の折り位置WFが、外側固定端91、固定端92及び弾性伸縮部材80に干渉しない。
立体ギャザー部60は、固定部71を除き、下辺部72と上辺部73と中間部74がトップシート30及び吸収体40の上方に配置されており、外側固定端91、固定端92の幅方向外側の端部とほぼ同じ位置又は幅方向内側に位置している。また、幅方向の折り位置WFは、立体ギャザー部60の上辺部73の幅方向外側の端部73aより、幅方向外側の位置である。したがって、幅方向の折り位置WFが、立体ギャザー部60に起立性を与える自由端部に干渉しない。このため、包装材10を、バックシート50の延出部52と立体ギャザー部60の固定部71とともに折り畳みやすく、また折り畳んだ後も折り畳んだ形が崩れることがない。また、外側固定端91と固定端92と内側固定端93とが、吸収性物品20の長手方向の端部側でそれぞれ、トップシート30及び立体ギャザー部60同士を固定していることにより、幅方向の折り位置WFで折り畳んだ際にも、立体ギャザー部60が起立してしまうことを防ぐことができる。
なお、仮に、幅方向の折り位置WFを、立体ギャザー部60の自由端部と幅方向において重なる位置に設定すると、吸収体40と立体ギャザー部60の自由端部とを共に内側に折り畳むこととなり、吸収体40及び立体ギャザー部60の自由端部の反力により、吸収性物品20を折り畳みにくく、折り畳んだ後も、吸収体40及び立体ギャザー部60の自由端部が元の形状に戻ろうとするため折り畳んだ形が崩れやすい。また、幅方向の折り位置WFを、立体ギャザー部60の幅方向内側の、一対の立体ギャザー部60の所定の間隔W(図2(a))内に設定した場合にも、吸収体40の反力により、吸収性物品20を折り畳みにくく、折り畳んだ後も、吸収体40が元の形状に戻ろうとするため折り畳んだ形が崩れやすい。
また、立体ギャザー部60の自由端部が吸収体40上にない場合、すなわち、立体ギャザー部60の自由端部が幅方向の折り位置WFより外側に設定された場合には、立体ギャザー部60の自由端部が吸収体40又は吸収体40の上面(肌面)を覆うトップシート30に固定されないため、立体ギャザー部60が自由に起立したり、幅方向に動いたりすることを許容することとなり、吸収性物品20を折り畳みにくい。また、折り位置WFで内側に折り畳む際に、バックシート50の延出部52とともに立体ギャザー部60の自由端部も折り畳むこととなり、折り畳んだ後に立体ギャザー部60の自由端部の反力により立体ギャザー部60が元の形状に戻ろうとするため折り畳んだ形が崩れやすい。
そして、このように長手方向に三つに折り畳まれた被包装吸収性物品1は、被包装吸収性物品1の幅方向に沿って、被包装吸収性物品1の長手方向の両端部付近にさらに長手方向の折り位置LFを有する。図5(a)、図5(b)に示すように、被包装吸収性物品1は、この長手方向の折り位置LFで幅方向に沿って内側に折り畳まれる。
<長手方向の折り位置>
図5(a)に示すように、仮想線で示した長手方向の折り位置LFは、被包装吸収性物品1の長手方向の一方の端部から第1の所定距離L1の位置を長手方向の折り位置LF1とし、さらに被包装吸収性物品1の長手方向の他方の端部から第2の所定距離L2の位置を長手方向の折り位置LF2として、幅方向に沿って内側に折り畳まれる。このように、長手方向の折り位置LFは、被包装吸収性物品1の長手方向の両端側の2か所であり、被包装吸収性物品1は幅方向に三つに折り畳まれる。すなわち、図6に示すように、被包装吸収性物品1は、包装材10が、吸収性物品20とともに長手方向に三つに折り畳まれた状態(三つ折り状態)となる。上記の第1の所定距離L1と、長手方向の折り位置LF1と長手方向の折り位置LF2との間の距離L3と、第2の所定距離L2との比率は、本実施形態では、略2.5:5.5:3.5であるが、三つ折りに折り畳んだ際に、包装材10が長手方向の一方の端部と他方の端部が重なるような折り位置であれば、長手方向の折り位置LFは上記比率に限らない。
図6に示すように、被包装吸収性物品1は、長手方向の折り位置LFで幅方向に三つに折り畳まれた後、長手方向の一方の端部と他方の端部が重なる部位が、第2封止部としてのタグテープ100で封止される。上述したように、外側固定端91の所定の位置91eと内側固定端93の所定の位置93eは、吸収性物品20長手方向の折り位置LFと重ならない、長手方向の折り位置LFより長手方向端部寄りの位置である。このため、長手方向の折り位置LFには、固定端92のみがあり、外側固定端91と内側固定端93がない。そして、長手方向の折り位置LFが、外側固定端91と内側固定端93がない部分の吸収体40と立体ギャザー部60の幅方向の2か所のみであるため、被包装吸収性物品1を折り畳みやすく、また折り畳んだ後も折り畳んだ形が崩れることがなく、封止したタグテープ100が外れることがない。また、第2封止部により、さらに上方から立体ギャザー部60を抑えることができるため、立体ギャザー部60を含む吸収性物品20をより綺麗に折りやすい。また、包装材10を含む被包装吸収性物品1の三つ折り状態を保持でき、三つ折り状態が外れることがない。
被包装吸収性物品1の使用時に、図6に示したタグテープ100を外し、長手方向の折り位置LFで折り畳んだ包装材10の折り畳みを解いて図5(a)、図5(b)に示すように拡げ、さらに、幅方向の折り位置WFで折り畳んだ包装材10の折り畳みを解いて図1に示すように拡げると、立体ギャザー部60は、吸収体40の長手方向の端部では、図2(a)に示すX1-X1切断線における模式断面図のように、固定部90により固定された折り畳み状態となる。また、立体ギャザー部60は、外側固定端91と内側固定端93がない吸収体40の長手方向の中央寄りの部分でも、弾性伸縮部材80の弾性力に抗して立体ギャザー部60が上記と同様に折り畳み状態となる。
この状態から、吸収性物品20を、長手方向の折り位置LFで内側に少し折り曲げると、吸収性物品20の長手方向の端部は、外側固定端91と固定端92と内側固定端93とで固定されているため、上記と同様に折り畳み状態のままとなるが、外側固定端91と内側固定端93がない吸収性物品20の長手方向の中央寄りの部分では、弾性伸縮部材80の弾性力により、図2(c)、図3(b)に示すように、自由端部である下辺部72と上辺部73と中間部74が上面(肌側)方向に跳ね上がった起立状態となる。また、固定端92は、バックシート50の長手方向の一方の端部50eから他方の端部50eにわたり設けられているため、吸収性物品20の長手方向の端部を、長手方向の折り位置LFで少し内側に折り曲げでも、外側固定端91と内側固定端93がない吸収体40の長手方向の中央寄りの部分では、下辺部72がトップシート30と固定された状態が保たれる。
また、立体ギャザー部60の自由端部である下辺部72と上辺部73と中間部74が、幅方向の折り位置WFより、吸収体40の幅方向の内側に配設されており、立体ギャザー部60の長手方向の端部が、外側固定端91と固定端92と内側固定端93でトップシート30と立体ギャザー部60を固定しているため、吸収性物品20を、長手方向の折り位置LFで内側に少し折り曲げた際に、外側固定端91と内側固定端93がない長手方向の中央寄りの位置において、立体ギャザー部60の自由端部が、幅方向の折り位置WFより、吸収体40の幅方向の外側に飛び出して起立状態となることがない。これにより、立体ギャザー部60の自由端部が、幅方向の折り位置WFに近い箇所で吸収体40の上方に厚さ方向に起立するため、一対の立体ギャザー部60間を広くとることができるとともに、自由端部の高さを確保でき、尿等の体液の横漏れを確実に防止できる。
また、本実施形態では、図4に示すように、幅方向延出部52の幅方向の長さは、幅方向の折り位置WFでバックシート50の幅方向延出部52と立体ギャザー部60の固定部71を幅方向内側に折り畳んだ際に、バックシート50の幅方向延出部52及び立体ギャザー部60の固定部71の端部が、立体ギャザー部60の下辺部72の幅方向内側の端部72aと、幅方向でほぼ同じ位置となる長さであるため、幅方向の折り位置WFでの折り畳みを解いて拡げても、立体ギャザー部60の自由端部が、幅方向の折り位置WFより、吸収体40の幅方向の内側で起立し、幅方向の折り位置WFより、吸収体40の幅方向の外側に飛び出さないので、自由端部の高さを十分確保でき、尿等の体液の横漏れを確実に防止ができる(図4(b))。
図7は比較例を示した図であり、比較例では、排尿を受けることができる面積を広くして漏れを防止しやすくなるよう、立体ギャザー部60を全体的により外側に設置している。しかしながら、立体ギャザー部60をより外側に設置すると、立体ギャザー部60が上手く折り畳めないうえに、折ると嵩がでるためコンパクトになりづらいという欠点がある。この点、本実施形態では、折りやすさを確保するため、立体ギャザー部60を幅方向の折り位置WFよりも幅方向内側に設置しつつも、長手方向における一方の端部から他方の端部に亘ってトップシート30と立体ギャザー部60が接する部分を、できる限り幅方向外側に設置することにより立体ギャザー部60が幅方向外側で起立して排尿を受けるようにしている。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品20は、公知の製造方法により製造できるが、例えば、トップシート30とバックシート50との間に吸収体40を配置する工程と、バックシート50の幅方向の両端部に立体ギャザー部60を配置し、立体ギャザー部60の縁辺とバックシート50の縁辺とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定する工程と、を含む製造方法が挙げられる。
<被包装吸収性物品の製造方法>
被包装吸収性物品1は、上述のように製造した吸収性物品20の立体ギャザー部60の、外側固定端91を下辺部72の上面と中間部74の下面にホットメルト接着剤で接着する工程と、固定端92をトップシート30の上面と下辺部72の下面にホットメルト接着剤で接着する工程と、内側固定端93をトップシート30の上面と下辺部72の下面にホットメルト接着剤で接着する工程と、包装材10を吸収性物品20とともに、幅方向の折り位置WFで折り畳み、封止部で封止する工程と、包装材10を、幅方向の折り位置WFで折り畳んだ吸収性物品20とともに、長手方向の折り位置LFで折り畳み、第2の封止部で封止する工程と、を含む製造方法が挙げられる。
本実施形態の被包装吸収性物品1は、液透過性のトップシート30と、液不透過性のバックシート50と、トップシート30とバックシート50との間に設けられる吸収体40とを備えた吸収性物品20と、吸収性物品20を包装する包装材10とを有する被包装吸収性物品1であって、吸収性物品20は、トップシート30とバックシート50の少なくともいずれか一方に設けられ、吸収体40の幅方向外側に延出する延出部52と、トップシート30側に配設され、吸収性物品20の幅方向に所定の間隔Wを有し、吸収性物品20の長手方向に延在する一対の立体ギャザー部60とを有し、前記立体ギャザー部は、吸収体40の幅方向端部40aと幅方向で同じ位置又は吸収体40の幅方向端部40aより幅方向内側の位置で立体ギャザー部60と固定される外側固定端91と、吸収体40の幅方向端部40aと幅方向で同じ位置又は吸収体40の幅方向端部40aより幅方向外側の位置でトップシート30と固定される固定端92と、前記吸収体の上方に位置する自由端部を有し、延出部52と体ギャザー部60は、固定端92及び自由端部より吸収性物品20の幅方向外側に折り位置WFを有し、包装材10は、幅方向の折り位置WFで、延出部52と立体ギャザー部60とともに、吸収性物品20の幅方向内側に、長手方向に沿って折り畳んで包装される。すなわち、包装材10を、幅方向の折り位置WFで、幅方向内側に、長手方向に沿って折り畳む際に、立体ギャザー部60の自由端部は折り畳まない。このように、立体ギャザー部60の自由端部は折り畳まないため、包装材10を、吸収性物品20が有する延出部52と立体ギャザー部60とともに折り畳みやすく、また折り畳んだ後も折り畳んだ形が崩れることがない、コンパクトな被包装吸収性物品1を得ることができる。
また、立体ギャザー部60は、固定端92より吸収性物品20の幅方向内側の位置においてトップシート30と固定される内側固定端93を有する。内側固定端93により、トップシート30の肌側の上面と立体ギャザー部60の下辺部72の非肌側の下面とが固定されることで、立体ギャザー部60が起立しないように固定できる。
包装材10は、包装材10が幅方向の折り位置WFで、吸収性物品20の幅方向の内側に一対の立体ギャザー部60とともに長手方向に沿って折り畳まれた三つ折り状態で封止される封止部を有する。この封止部は、接着剤により封止される。封止部により、上方から立体ギャザー部60を抑えることができるため、立体ギャザー部60をより綺麗に折りやすい。また、包装材10の三つ折り状態を保持でき、三つ折り状態が外れることがない。
三つ折り状態で封止された被包装吸収性物品1が、さらに、吸収性物品20の幅方向に沿って、長手方向の二か所の長手方向の折り位置LFでそれぞれ内側に向けて折り畳まれた三つ折り状態で封止される第2封止部を有する。この第2封止部は、タグテープ100封止される。第2封止部により、さらに上方から立体ギャザー部60を抑えることができるため、立体ギャザー部60をより綺麗に折りやすい。また、包装材10の三つ折り状態を保持でき、三つ折り状態が外れることがなく、コンパクトな被包装吸収性物品1を得ることができる。
外側固定端91は、吸収性物品20の長手方向の端部から、吸収性物品20の長手方向の中央寄りの所定の位置91eまで、立体ギャザー部60と固定され、固定端92は、吸収性物品20の長手方向の一方の端部から他方の端部にわたりトップシート30と固定される。また、内側固定端93は、吸収性物品20の長手方向の端部から、吸収性物品の長手方向の中央寄りの所定の位置93eまでトップシート30と固定される。外側固定端91と固定端92と内側固定端93とが、吸収性物品20の長手方向の端部側でそれぞれ、トップシート30及び立体ギャザー部60と固定していることにより、吸収性物品20を幅方向の折り位置WFで折り畳んだ際にも、立体ギャザー部60が起立してしまうことを防ぐことができる。また、外側固定端91の所定の位置91e及び内側固定端93の所定の位置93eより吸収体40の中央寄りの位置に長手方向の折り位置LFがある場合には、長手方向の折り位置LFに外側固定端91と内側固定端93がないため、被包装吸収性物品1を折り畳みやすく、また折り畳んだ後も折り畳んだ形が崩れることがない。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 被包装吸収性物品
10 包装材
20 吸収性物品
30 トップシート
40 吸収体
50 バックシート
50e 長手方向端部(吸収性物品の長手方向の端部)
52 延出部
60 立体ギャザー部
70 シート部材
80 弾性伸縮部材
90 固定部
91 外側固定端
92 固定端
93 内側固定端
100 タグテープ(第2封止部)
WF 幅方向の折り位置(折り位置)
LF 長手方向の折り位置

Claims (8)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に設けられる吸収体とを備えた吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装材とを有する被包装吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、
    前記トップシートと前記バックシートの少なくともいずれか一方に設けられ、前記吸収体の幅方向外側に延出する延出部と、
    前記トップシート側に配設され、前記吸収性物品の幅方向に所定の間隔を有し、前記吸収性物品の長手方向に延在する一対の立体ギャザー部とを有し、
    前記立体ギャザー部は、
    前記吸収体の幅方向端部と幅方向で同じ位置又は前記吸収体の幅方向端部より幅方向内側の位置で前記立体ギャザー部と固定される外側固定端と、
    前記吸収体の幅方向端部と幅方向で同じ位置又は前記吸収体の幅方向端部より幅方向外側の位置で前記トップシートと固定される固定端と、
    前記吸収体の上方に位置する自由端部を有し、
    前記延出部と前記立体ギャザー部は、前記固定端及び前記自由端部より前記吸収性物品の幅方向外側に折り位置を有し、
    前記包装材は、前記折り位置で、前記延出部と前記立体ギャザー部とともに、前記吸収性物品の幅方向内側に、長手方向に沿って折り畳んで包装される、被包装吸収性物品。
  2. 前記立体ギャザー部は、前記固定端より前記吸収性物品の幅方向内側の位置において前記トップシートと固定される内側固定端を有する、請求項1に記載の被包装吸収性物品。
  3. 前記包装材は、前記包装材が前記折り位置で、前記吸収性物品の幅方向の内側に一対の前記立体ギャザー部とともに長手方向に沿って折り畳まれた三つ折り状態で封止される封止部を有する、請求項1または2に記載の被包装吸収性物品。
  4. 前記封止部が、接着剤により封止される、請求項3に記載の被包装吸収性物品。
  5. 前記三つ折り状態で封止された前記被包装吸収性物品が、さらに、前記吸収性物品の幅方向に沿って、長手方向の二か所でそれぞれ内側に向けて折り畳まれた三つ折り状態で封止される第2封止部を有する、請求項3に記載の被包装吸収性物品。
  6. 前記第2封止部が、タグテープにより封止される、請求項5に記載の被包装吸収性物品。
  7. 前記外側固定端は、前記吸収性物品の長手方向の端部から、前記吸収性物品の長手方向の中央寄りの所定の位置まで、前記立体ギャザー部と固定され、前記固定端は、前記吸収性物品の長手方向の一方の端部から他方の端部にわたり前記トップシートと固定される、請求項1に記載の被包装吸収性物品。
  8. 前記内側固定端は、前記吸収性物品の長手方向の端部から、前記吸収性物品の長手方向の中央寄りの所定の位置まで前記トップシートと固定される、請求項2に記載の被包装吸収性物品。
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