JP2024018216A - 天井パネル - Google Patents

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恒也 田中
Koya Tanaka
宗一郎 大野
Soichiro Ono
剛一 田村
Koichi Tamura
司 金子
Tsukasa Kaneko
大樹 松崎
Daiki Matsuzaki
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Abstract

【課題】構造の簡素化を図りながらも、パネル本体の端部に固定される部材の固定強度を向上し得る天井パネルを提供する。【解決手段】天井パネル1は、パネル本体10と、該パネル本体の第1方向両側の端部に固定され、第1方向に直交する第2方向に延びる長尺状とされ、かつ天井下地2に保持される被保持部材11と、を備えており、前記被保持部材は、前記端部を受け入れる受入溝12の溝底を区画する溝底片部13と、該受入溝の溝幅方向一方側を区画する第1側片部14と、該第1側片部の溝深さ方向の寸法W1よりも溝深さ方向の寸法W2が小とされ、前記受入溝の溝幅方向他方側を区画する第2側片部16と、を備えており、前記第2側片部には、前記被保持部材を前記端部に固定する接着剤8の溜溝17が前記第1側片部に向けて開口し、かつ第2方向に延びるように設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、天井パネルに関する。
従来より、種々の設置対象に対して設置される天井パネルが知られている。
例えば、下記特許文献1には、天井及び壁面に固定されたレール固定具及び壁面に固定された壁パネル固定具に固定されるレールに、天井パネルの側端部が嵌合される上下板片を有した天井パネル嵌合部を設けた構造が開示されている。
特開2013-234524号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構造では、天井パネルをレールに固定するためにワイヤーや、このワイヤーをレールに固定するワイヤー固定部をレールに設ける必要があり、更なる改善が望まれる。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、構造の簡素化を図りながらも、パネル本体の端部に固定される部材の固定強度を向上し得る天井パネルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本開示に係る天井パネルは、パネル本体と、該パネル本体の第1方向両側の端部に固定され、第1方向に直交する第2方向に延びる長尺状とされ、かつ天井下地に保持される被保持部材と、を備えており、前記被保持部材は、前記端部を受け入れる受入溝の溝底を区画する溝底片部と、該受入溝の溝幅方向一方側を区画する第1側片部と、該第1側片部の溝深さ方向の寸法よりも溝深さ方向の寸法が小とされ、前記受入溝の溝幅方向他方側を区画する第2側片部と、を備えており、前記第2側片部には、前記被保持部材を前記端部に固定する接着剤の溜溝が前記第1側片部に向けて開口し、かつ第2方向に延びるように設けられていることを特徴とする。
本開示に係る天井パネルは、上述のような構成としたことで、構造の簡素化を図りながらも、パネル本体の端部に固定される部材の固定強度を向上させることができる。
(a)、(b)は、本開示の一実施形態に係る天井パネルの一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略分解縦断面図、(b)は、一部破断概略縦断面図である。 同天井パネルの概略斜視図である。 同天井パネルを施工した状態を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。
以下に本開示の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
以下の実施形態では、本実施形態に係る天井パネルの一例を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1~図3は、本実施形態に係る天井パネルの一例及び同天井パネルを用いた天井パネル設置構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る天井パネル1は、図2及び図3に示すように、パネル本体10と、パネル本体10の第1方向両側の端部に固定され、第1方向に直交する第2方向に延びる長尺状とされ、かつ天井下地2に保持される被保持部材11,11と、を備えている。この天井パネル1は、第1方向両側の被保持部材11,11が天井下地2を構成する一対のフレーム2a,2aに保持される。これらフレーム2a,2aは、吊部材としてのハンガー2e及び吊ボルト2fによって吊元となる上層のスラブや鉄骨等の躯体に吊り下げられる構成とされていてもよい。複数のハンガー2eのうちのいくつかには、図示省略のブレースの下端が取り付けられるブレース取付具2gが取り付けられていてもよい。フレーム2aの具体的構成の一例については、後述する。
この天井パネル1は、その第1方向両側に隣接して配される他の天井パネル7,7間において、種々の機器6を取り付けるための機器取付用パネルでもよい。この天井パネル1に取り付けられる機器6としては、図例のような火災感知器に限られず、照明器具や音響機器、送風機、物干装置、収納装置等でもよく、その他、種々の設備機器でもよい。
この天井パネル1は、住居やオフィス等の比較的に小型の建物の天井として施工されてもよく、体育館やホール、ショッピングモール、工場、学校等の比較的に大型の各種の建物の天井として施工されてもよい。
この天井パネル1の第1方向両側に配される他の天井パネル7,7は、上記同様な吊部材に吊り下げられる適宜の野縁受に保持され、第1方向に延びるように配される野縁3,3に保持されてもよい。これら他の天井パネル7,7は、方形平板状とされ、標準的な寸法とされていてもよい。これら他の天井パネル7,7は、第1方向に沿う長さ寸法が600mm~3000mm程度とされ、第2方向に沿う幅寸法が野縁3のピッチに応じた寸法、例えば、300mm~1200mm程度とされ、厚さ寸法が3.0mm~20.0mm程度とされていてもよい。
天井パネル1は、第2方向に長尺な略方形平板状とされている。この天井パネル1の第2方向に沿う長さ寸法は、例えば、600mm~2000mm程度でもよい。この天井パネル1の第2方向に沿う長さ寸法は、他の天井パネル7の第2方向に沿う幅寸法の2倍程度でもよい。この天井パネル1の第1方向に沿う幅寸法は、下面側に種々の機器6が設置される場合には、機器6の寸法に応じた寸法でもよく、例えば、150mm~600mm程度でもよい。この天井パネル1の厚さ寸法は、他の天井パネル7の厚さ寸法と同程度でもよい。
パネル本体10は、第2方向に長尺な方形平板状とされている。このパネル本体10は、一般的に天井ボードとして用いられるボードでもよい。このパネル本体10は、他の天井パネル7と同様のパネル材から形成されていてもよく、または異なるパネル材から形成されていてもよい。このパネル本体10は、機器6の配設や配線等のために施工現場において容易に孔加工が可能なように、例えば、比較的に脆弱な石膏ボードやけい酸カルシウム板、発泡樹脂系ボード等でもよい。
被保持部材11は、図1に示すように、パネル本体10の第1方向の端部を受け入れる受入溝12の溝底を区画する溝底片部13と、受入溝12の溝幅方向一方側を区画する第1側片部14と、受入溝12の溝幅方向他方側を区画する第2側片部16と、を備えている。第2側片部16の溝深さ方向(受入溝12の溝深さ方向)の寸法W2は、第1側片部14の溝深さ方向の寸法W1よりも小とされている。このような構成とすれば、図例のように、第2側片部16側が室内側となるように天井パネル1を配設することで、被保持部材11を室内側において目立ち難くすることができる。また、当該天井パネル1の室内側面(下面)側に、種々の設備機器等の機器6が設置される場合には、第2側片部16と機器6とが干渉するようなことを抑制することができる。換言すれば、天井パネル1の第1方向両側に設けられた被保持部材11,11の第2側片部16,16間の機器設置スペースを効果的に大きくすることができ、機器6が設置される天井パネル1として好適となる。
第2側片部16には、被保持部材11をパネル本体10の第1方向の端部に固定する接着剤8の溜溝17が第1側片部14に向けて開口し、かつ第2方向に延びるように設けられている。このような構成とすれば、被保持部材11をパネル本体10の端部に接着剤8によって固定することができ、ワイヤー等を要する構成と比べて構造の簡素化を図ることができる。また、溝深さ方向の寸法W2が小さい第2側片部16に溜溝17が設けられ、第1側片部14の溝深さ方向の寸法W1が第2側片部16の同寸法W2よりも大である。従って、第1側片部14側で接着面積を確保し、かつ第2側片部16の溝深さ方向の寸法W2を小さくしながらも、両側における接着剤8のはみ出しを抑制することができる。これにより、美観を損なうようなことを抑制することができる。
第1側片部14及び第2側片部16には、互いに向き合う方向に突出し、かつ第2方向に延びる突部(第1側片部14の突部としての第1突部15及び第2側片部16の突部としての第2突部18)15,18が設けられている。このような構成とすれば、これら第1側片部14及び第2側片部16の第1突部15及び第2突部18によってパネル本体10との間に接着剤層9を形成する隙間の確保が可能でありながらも、パネル本体10に対して被保持部材11が第2方向に沿う軸回りに傾くようなことを抑制することができる。
第2側片部16は、溜溝17よりも溝開口(受入溝12の溝開口)側に設けられた第2突部18を備えている。このような構成とすれば、この第2突部18によって第2側片部16の溝開口側における接着剤8のはみ出しをより効果的に抑制することができる。
第2突部18の突出寸法H2よりも第1突部15の突出寸法H1が大である。このような構成とすれば、パネル本体10との間に形成される隙間が第1側片部14側において大きくなることから、第1側片部14側に接着剤8が回り(流れ)易くなり、第2側片部16側における接着剤8のはみ出しをより効果的に抑制することができる。
第1側片部14には、溝深さ方向の複数箇所に第1突部15,15が設けられ、溝深さ方向で、これら第1突部15,15のうちの2つの第1突部15,15の間に位置するように第2側片部16の溝開口側の第2突部18が設けられている。このような構成とすれば、少なくとも第1側片部14の2つの第1突部15,15と第2側片部16の溝開口側の第2突部18とによってパネル本体10の端部を挟むようにして保持することができる。また、第2側片部16の溝開口側の第2突部18が第1側片部14の2つの第1突部15,15の間に位置するように設けられているので、パネル本体10に対して被保持部材11が第2方向に沿う軸回りに傾くようなことをより効果的に抑制することができる。また、第2側片部16の第2突部18と第1側片部14の第1突部15,15とが溝深さ方向で同位置に形成された構成と比べて、パネル本体10の端部を受入溝12に円滑に差し込むことができる。
具体的には、図2に示すように、第1方向両側の被保持部材11,11は、パネル本体10の第1方向両側の端部を第2方向の略全長に亘って覆うように設けられている。これら第1方向両側の被保持部材11,11は、互いに同様の構成であるので、以下では、一方を例にとって具体的構成の一例について説明する。
被保持部材11は、全長に亘って概ね一様な形状とされている。この被保持部材11は、金属系材料や合成樹脂系材料から形成され、全長に亘って略一様な断面形状とされた押出成形品でもよい。
受入溝12は、図1(a)、(b)に示すように、パネル本体10のパネル幅方向中央側に向けて開口し、かつ被保持部材11の全長に亘って貫通するように設けられている。この受入溝12は、略方形溝状とされている。
溝底片部13は、厚さ方向が受入溝12の溝深さ方向(パネル本体10のパネル幅方向)となる略板状とされている。
第1側片部14は、溝底片部13の受入溝12の溝幅方向(パネル本体10のパネル厚さ方向)一方側(天井下地側)縁部から溝深さ方向に延出するように設けられている。この第1側片部14は、厚さ方向が受入溝12の溝幅方向となる略板状とされている。この第1側片部14の溝深さ方向の寸法W1は、パネル本体10の端部を保護する観点や接着面積を確保する観点、軽量化を図る観点等から適宜の寸法とされていてもよい。この第1側片部14の溝深さ方向の寸法W1は、例えば、パネル本体10の厚さ寸法の1.5倍~3倍程度でもよく、10mm~30mm程度でもよい。
この第1側片部14には、2つの第1突部15,15が溝深さ方向に間隔を空けて設けられている。図例では、これら2つの第1突部15,15は、第1側片部14の溝深さ方向中央部よりも僅かに溝底側に位置する第1突部15と、第1側片部14の延出方向先端側となる溝開口側端部よりも僅かに溝底側に位置する第1突部15と、を含んでいる。これら2つの第1突部15,15は、互いに同様の構成とされているので、以下では、一方を例にとって説明する。
第1突部15の溝底側に向く第1側面15aは、溝底面に平行状、つまり、第1側片部14に対して略垂直状の垂直面とされている。このような構成とすれば、溝底側に塗布された接着剤8の溝開口側への流出を効果的に規制することができる。
第1突部15の溝開口側に向く第2側面15bは、突出方向先端側から基端側に向かうに従い溝開口側となるように傾斜する傾斜面とされている。このような構成とすれば、溝開口側から差し込まれるパネル本体10の端部を円滑に溝底側に差し込むことができる。図例では、第1突部15は、被保持部材11を長手方向に見て略三角形状とされている。つまり、第1側面15aと第2側面15bとが第1突部15の突出方向先端部となる頂点において交差する構成とされている。
第1突部15の突出寸法H1は、パネル本体10に対する被保持部材11の傾きを抑制する観点や接着剤層9を形成する隙間を確保する観点等から適宜の寸法とされていてもよい。第1突部15の突出寸法H1は、0.1mm~1.0mm程度でもよく、好ましくは、0.2mm~0.5mm程度でもよい。
第1側片部14に設けられる第1突部15の個数や形状は、上記のような個数や形状に限られない。例えば、第1側片部14に、1つの第1突部15が設けられていてもよく、または3つ以上の第1突部15が溝深さ方向に間隔を空けて設けられていてもよい。また、複数の第1突部15のそれぞれの突出寸法H1を、例えば、溝開口側に向かうに従い大としたり、溝開口側の第1突部15の突出寸法H1を他の第1突部15の突出寸法H1よりも大としたりしてもよく、その他、種々の変形が可能である。
第2側片部16は、溝底片部13の受入溝12の溝幅方向他方側(室内側)縁部から溝深さ方向に延出するように設けられている。この第2側片部16は、厚さ方向が受入溝12の溝幅方向となる略板状とされている。この第2側片部16の溝深さ方向の寸法W2は、パネル本体10の端部を保護する観点や接着面積を確保する観点、軽量化を図る観点等から適宜の寸法とされていてもよい。この第2側片部16の溝深さ方向の寸法W2は、例えば、第1側片部14の溝深さ方向の寸法W1の1/4~3/4程度でもよく、図例では、第1側片部14の溝深さ方向の寸法W1の1/2程度とされている。図例では、第1側片部14の溝側面となる第1溝内壁の溝深さ方向の寸法(W1)と、溝底片部13の溝側面となる溝底面の溝幅方向の寸法に第2側片部14の溝側面となる第2溝内壁の溝深さ方向の寸法(W2)を足し合わせた寸法と、が概ね等しくなる構成とされている。このような構成とすれば、図例のように第1溝内壁と溝底面との入隅部に接着剤8をビード状に塗布した場合に、接着剤8が概ね均一に第1溝内壁側並びに溝底面側及び第2溝内壁側に広がり易くなる。
この第2側片部16には、溝深さ方向の複数箇所に溜溝17,17,17が設けられている。このような構成とすれば、これら複数の溜溝17,17,17に接着剤8を受け入れることができ、第2側片部16側における接着剤8のはみ出しをより効果的に抑制することができる。
溜溝17は、第1側片部14に向かうに従い拡開するように形成されている。溜溝17を区画する溝底片部13側の第1溝側壁17aの傾斜が第2溝側壁17bの傾斜よりも緩やかである。このような構成とすれば、溝底片部13側から第2側片部16の先端側に向かう接着剤8を円滑に溜溝17に受け入れることができる。また、溜溝17の容積を確保しながらも溜溝17を浅くすることができるので、第2側片部16の強度低下を抑制することができる。
具体的には、第2側片部16には、3つの溜溝17,17,17が設けられている。これら溜溝17,17,17は、等間隔を空けて設けられている。図例では、3つの溜溝17,17,17のうちの1つの溜溝17が第2側片部16の溝深さ方向中央部よりも僅かに溝底側に位置するように設けられ、残余の2つの溜溝17,17が第2側片部16の溝深さ方向中央部よりも溝開口側に位置するように設けられている。これら3つの溜溝17,17,17は、互いに同様の構成とされているので、以下では、一つを例にとって説明する。
溜溝17の第1溝側壁17aは、第1側片部14側で溝開口側に向く傾斜面とされている。この第1溝側壁17aの勾配(受入溝12の溝深さ方向を底辺とし溝幅方向を高さとする勾配)は、10%~40%程度でもよく、図例では、20%程度とされている。
溜溝17の第2溝側壁17bは、第1側片部14側で溝底側に向く傾斜面とされている。この第2溝側壁17bの勾配(受入溝12の溝深さ方向を底辺とし溝幅方向を高さとする勾配)は、80%~200%程度でもよく、図例では、100%程度とされている。
図例では、溜溝17は、溜溝17の溝長手方向に見て、V溝状とされている。つまり、第1溝側壁17aと第2溝側壁17bとが溜溝17の溝底において交差する構成とされている。
この溜溝17の第2側片部16の厚さ方向と同方向となる溝深さ寸法は、接着剤8を受け入れる観点や第2側片部16の強度上の観点等から適宜の寸法とされていてもよく、例えば、0.1m~0.5mm程度でもよい。
溜溝17の個数や形状は、上記のような個数や形状に限られず、例えば、第2側片部16に、1つまたは2つの溜溝17が設けられていてもよく、4つ以上の溜溝17が設けられていてもよい。また、溜溝17は、第1側片部14に向かうに従い拡開する形状に限られず、略方形溝状とされていてもよい。また、同様の構成とされた複数の溜溝17を設けた態様に代えて、受入溝12の溝開口側に向かうに従い容積が大となるように複数の溜溝17を設けた態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
また、第1側片部14には溜溝を設けずに、第2側片部16のみに溜溝17を設けた例を示しているが、第1側片部14にも溜溝が設けられていてもよい。
第2側片部16には、溝開口側の第2突部18のみが設けられている。この第2突部18は、第2側片部16の延出方向先端部に設けられている。この第2突部18の溝底(溝底片部13)側に向く第1側面18aは、溝底面に平行状、つまり、第2側片部16に対して略垂直状の垂直面とされている。このような構成とすれば、接着剤8の溝開口側への流出を効果的に規制することができる。この第2突部18は、受入溝12の溝長手方向に見て略方形状とされている。つまり、第2突部18の突出方向先端面は、第2側片部16の溝側面となる第2溝内壁と平行状とされ、第2突部18の第2側面は、第2側片部16の延出方向先端面と同一平面状とされている。このような構成に代えて、第2突部18の第2側面を上記した第1突部15と概ね同様の傾斜面としてもよい。
第2突部18の突出寸法H2は、パネル本体10に対する被保持部材11の傾きを抑制する観点や接着剤層9を形成する隙間を確保する観点等から適宜の寸法とされていてもよい。第2突部18の突出寸法H2は、0.05mm以上でもよく、第1突部18の突出寸法H1の1/5~4/5程度でもよい。
この第2突部18の先端から第1突部15の先端までのパネル厚さ方向(パネル本体10の厚さ方向)の寸法は、パネル本体10の厚さ寸法と同寸法でもよく、パネル本体10の厚さ寸法よりも僅かに大きい寸法でもよい。
第2側片部16に設けられる第2突部18の個数や形状は、上記のような個数や形状に限られない。例えば、第2側片部16に、2つ以上の第2突部18が溝深さ方向に間隔を空けて設けられていてもよい。第1側片部14及び第2側片部16に設けられる第1突部15及び第2突部18の位置も上記のような位置に限られず、種々の位置に設けられていてもよい。また、第2突部18の突出寸法H2よりも第1突部18の突出寸法H1を大とした態様に代えて、これらを略同寸法としてもよく、または、第2突部18の突出寸法H2よりも第1突部18の突出寸法H1を小としてもよい。また、第1側片部14及び第2側片部16の両方に第1突部15及び第2突部18を設けた態様に代えて、いずれか一方のみに突部が設けられていてもよく、更には、両方に突部を設けていない構成としてもよい。
被保持部材11には、後記するフレーム2aの載置片部2bに設けられた係合突部2c(図3参照)が差し込まれる係合凹部19が設けられている。このような構成とすれば、係合凹部19に係合突部2cを差し込むことで、それぞれに吊部材に吊下保持された一対のフレーム2a,2aの離間する方向への移動を天井パネル1によって抑制することができる。また、載置片部2b,2bに載置して仮保持させた天井パネル1が意図せずに落下するようなことを抑制することができる。
係合凹部19は、受入溝12の第1方向外側に位置するように設けられている。この係合凹部19は、下方側に向けて開口し、被保持部材11の全長に亘って延びるように溝状に形成されている。この係合凹部19の上下方向に沿う溝深さ寸法及び第1方向に沿う溝幅寸法は、後記する係合突部2cの受け入れが可能なように適宜の寸法とされている。この係合凹部19の溝幅方向一方側は、被保持部材11の溝底片部13によって区画されている。係合凹部19の溝底は、溝底片部13の上下方向途中部位から第1方向外側に延出する底片部によって区画されている。係合凹部19の溝幅方向他方側は、底片部の延出方向先端部から垂れ下がる外側片部によって区画されている。図例では、この外側片部の下端部から第1方向外側に向けて突出する下端突片部が設けられた例を示している。この下端突片部は、その下面(室内側面)が第2側片部16の下面(室内側面)と概ね同一平面状となるように設けられている。係合凹部19としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の構成とされていてもよい。
被保持部材11には、後記するフレーム2aの立上片部2dを貫通する固着具の軸部を受け入れる受入凹所が設けられている。この受入凹所は、第1方向外側(立上片部2d側)に向けて開口し、被保持部材11の全長に亘って延びるように溝状に形成されている。この受入凹所の第1方向に沿う溝深さ寸法及び上下方向に沿う溝幅寸法は、立上片部2dを貫通する固着具の軸部の受け入れが可能なように適宜の寸法とされている。この受入凹所の溝幅方向一方側は、係合凹部19の溝底を区画する底片部によって区画されている。受入凹所の溝底は、溝底片部13及びこれに連なるように上方側に向けて延出する延出側片部によって区画されている。受入凹所の溝幅方向他方側は、延出側片部の延出方向先端部となる上端部から第1方向外側に向けて突出する上端突片部によって区画されている。図例では、延出側片部の上端部から第1方向内側に向けて突出する内側突片部が設けられた例を示している。
この被保持部材11の各片部の厚さ寸法は、軽量化を図る観点や強度上の観点等から適宜の寸法とされていてもよく、例えば、1mm~3mm程度でもよい。
この被保持部材11をパネル本体10の端部に固定する接着剤8は、変性シリコーン系接着剤やウレタン系接着剤等、種々の接着剤8でもよい。図例では、第1側片部14と溝底片部13との入隅部にビード状に塗布した例を示している(図1(a)参照)。この接着剤8の塗布量は、受入溝12の溝幅方向両側の内壁の大半に亘って行き渡るように、かつ溝開口側にはみ出さないように適宜の量とされていてもよい。図例では、第1側片部14の溝側面となる第1溝内壁の溝底側から溝開口側の第1突部15の第1側面15aに至るまで接着剤層9が形成されている例を示している(図1(b)参照)。また、第2側片部16の溝側面となる第2溝内壁の溝底側から溝開口側の第2突部18の第1側面18aに至るまで接着剤層9が形成されている例を示している。
上記のような構成とされた天井パネル1の第1方向両側端部を保持する一対のフレーム2a,2aは、図3に示すように、天井パネル1を、その第1方向両側に隣接される他の天井パネル7,7よりも上方側に位置させるように保持する構成とされている。これらフレーム2a,2aは、互いに同様の構成であるので、以下では、一方を例にとって説明する。
フレーム2aには、天井パネル1の第1方向の端部を構成する被保持部材11が載置される載置片部2bと、第1方向に架け渡されるように設けられ第1方向両側の被保持部材11,11の上面に当接される連結部材5が固定される立上片部2dと、が設けられている。載置片部2bには、上記した係合凹部19(図1参照)に係合する係合突部2cが切り起こし状に設けられている。立上片部2dは、載置片部2bのパネル幅方向外側縁部から上方側に向けて立ち上がるように設けられている。図例では、載置片部2bのパネル幅方向中央側の縁部から下方側に向けて垂れ下がるように垂下片部を設けた例を示している。
フレーム2aには、吊部材を構成するハンガー2eの引掛片が挿通される挿通孔が設けられハンガー2eに固定される被吊下部が立上片部2dの上方側に連なるように設けられている。図例では、第1方向両側のフレーム2a,2aの被吊下部に第1方向両端部が固定され第1方向に架け渡される間隔保持部材4を設けた例を示している。
天井パネル1の第1方向両側端部を保持する一対のフレーム2a,2aとしては、上記したような構成に限られず、その他、種々の構成とされていてもよい。また、連結部材5や間隔保持部材4が設けられていなくてもよい。
上記した例では、天井パネル1の被保持部材11に、係合凹部19を形成する片部や受入凹所を形成する片部等を設けた例を示しているが、少なくとも溝底片部13、第1側片部14及び第2側片部16が設けられていればよい。
上記した例では、天井パネル1を、種々の機器が取り付けられる機器取付用パネルとした例を示しているが、天井面全面や大半を構成する天井パネルを構成してもよい。
天井パネル1を構成する各部材としては、上記したような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
<付記>
以上の実施の形態の記載により、天井パネルに係る以下の技術が開示される。
<技術1>
天井パネルは、パネル本体と、パネル本体の第1方向両側の端部に固定され、第1方向に直交する第2方向に延びる長尺状とされ、かつ天井下地に保持される被保持部材と、を備えている。被保持部材は、パネル本体の端部を受け入れる受入溝の溝底を区画する溝底片部と、受入溝の溝幅方向一方側を区画する第1側片部と、第1側片部の溝深さ方向の寸法よりも溝深さ方向の寸法が小とされ、受入溝の溝幅方向他方側を区画する第2側片部と、を備えている。第2側片部には、被保持部材をパネル本体の端部に固定する接着剤の溜溝が第1側片部に向けて開口し、かつ第2方向に延びるように設けられている。
<技術2>
第2側片部には、溝深さ方向の複数箇所に溜溝が設けられている技術1に記載の天井パネル。
<技術3>
第1側片部及び第2側片部には、互いに向き合う方向に突出し、かつ第2方向に延びる突部が設けられている技術1または技術2に記載の天井パネル。
<技術4>
第2側片部は、溜溝よりも溝開口側に設けられた突部を備えている技術3に記載の天井パネル。
<技術5>
第1側片部には、溝深さ方向の複数箇所に突部が設けられ、溝深さ方向で、これら突部のうちの2つ突部の間に位置するように第2側片部の溝開口側の突部が設けられている技術4に記載の天井パネル。
<技術6>
第2側片部に形成された突部の突出寸法よりも第1側片部に形成された突部の突出寸法が大である技術3~技術5のいずれか1項に記載の天井パネル。
<技術7>
溜溝は、第1側片部に向かうに従い拡開するように形成されている技術1~技術6のいずれか1項に記載の天井パネル。
<技術8>
溜溝を区画する溝底片部側の第1溝側壁の傾斜が第2溝側壁の傾斜よりも緩やかである技術7に記載の天井パネル。
1 天井パネル
8 接着剤
10 パネル本体
11 被保持部材
12 受入溝
13 溝底片部
14 第1側片部
15 第1突部(第1側片部の突部)
16 第2側片部
17 溜溝
17a 第1溝側壁
17b 第2溝側壁
18 第2突部(第2側片部の溝開口側の突部)
2 天井下地
H1 第1突部の突出寸法
H2 第2突部の突出寸法
W1 第1側片部の溝深さ方向の寸法
W2 第2側片部の溝深さ方向の寸法

Claims (6)

  1. パネル本体と、該パネル本体の第1方向両側の端部に固定され、第1方向に直交する第2方向に延びる長尺状とされ、かつ天井下地に保持される被保持部材と、を備えており、
    前記被保持部材は、前記端部を受け入れる受入溝の溝底を区画する溝底片部と、該受入溝の溝幅方向一方側を区画する第1側片部と、該第1側片部の溝深さ方向の寸法よりも溝深さ方向の寸法が小とされ、前記受入溝の溝幅方向他方側を区画する第2側片部と、を備えており、
    前記第2側片部には、前記被保持部材を前記端部に固定する接着剤の溜溝が前記第1側片部に向けて開口し、かつ第2方向に延びるように設けられていることを特徴とする天井パネル。
  2. 請求項1において、
    前記第2側片部には、溝深さ方向の複数箇所に前記溜溝が設けられていることを特徴とする天井パネル。
  3. 請求項1において、
    前記第1側片部及び前記第2側片部には、互いに向き合う方向に突出し、かつ第2方向に延びる突部が設けられており、
    前記第2側片部は、前記溜溝よりも溝開口側に設けられた前記突部を備えていることを特徴とする天井パネル。
  4. 請求項3において、
    前記第2側片部に形成された前記突部の突出寸法よりも前記第1側片部に形成された前記突部の突出寸法が大であることを特徴とする天井パネル。
  5. 請求項3または4において、
    前記第1側片部には、溝深さ方向の複数箇所に前記突部が設けられ、溝深さ方向で、これら突部のうちの2つの突部の間に位置するように前記第2側片部の溝開口側の前記突部が設けられていることを特徴とする天井パネル。
  6. 請求項1において、
    前記溜溝は、前記第1側片部に向かうに従い拡開するように形成され、該溜溝を区画する前記溝底片部側の第1溝側壁の傾斜が第2溝側壁の傾斜よりも緩やかであることを特徴とする天井パネル。
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