JP2024017989A - ポーション容器及び容器組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の混合を容易に行うことができるポーション容器及び容器組立体を提供する。【解決手段】本開示のポーション容器20は、筒状の外筒31と、外筒31の径方向内側に設けられ下端部に開口33aを有する内筒33と、外筒31と内筒33の下端部同士を上下方向に相対変位可能に連結する底壁35とを有する充填容器30であって、外筒31、内筒33及び底壁35により内容物の収容空間S2を形成する充填容器30と、外筒31に固定されるとともに内筒33の外面に沿って上下方向に延在し、内筒33の開口33aを径方向外側から閉塞する閉塞筒41とを備え、内筒33が下方への押圧力によって外筒31に対して下方に相対変位することによって、開口33aが閉塞筒41から露出して収容空間S2内の内容物が下方に流出することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、ポーション容器及びポーション容器を組み込んだ容器組立体に関する。
従来より、二液を使用時に混合して使用したり、濃縮液を使用直前に薄めて使用するための混合容器が提案されている。例えば特許文献1には、容器本体の胴部に、内容物が充填されたカップ体をフィルム材が下側に向けて露出する姿勢に保持可能に構成され、上側に向けて尖りフィルム材を破断する刃部が配設された、混合容器が開示されている。
特開2011- 63275号公報
上記のような混合容器では、内容物を充填したカップ体をフィルム材でシールし、フィルム材を刃部で破断して内容物を混合させる必要があり、内容物を混合させるための構成が複雑であるため、これらの点で改善の余地があった。
本開示は、上記問題を解決することを課題とし、内容物の混合を容易に行うことができるポーション容器及び容器組立体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本開示のポーション容器は、
[1]
筒状の外筒と、
前記外筒の径方向内側に設けられ下端部に開口を有する内筒と、
前記外筒と前記内筒の下端部同士を上下方向に相対変位可能に連結する底壁と
を有する充填容器であって、前記外筒、前記内筒及び前記底壁により内容物の収容空間を形成する該充填容器と、
前記外筒に固定されるとともに前記内筒の外面に沿って上下方向に延在し、前記内筒の前記開口を径方向外側から閉塞する閉塞筒と
を備え、
前記内筒が下方への押圧力によって前記外筒に対して下方に相対変位することによって、前記開口が前記閉塞筒から露出して前記収容空間内の内容物が下方に流出することを特徴とする。
また、本開示のポーション容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記閉塞筒は、径方向外側に配置された係合リングと連結されており、前記係合リングが前記外筒と係合することによって、前記外筒に固定されていることが好ましい。
また、本開示のポーション容器は、
[3]
上記[2]に記載の構成において、前記係合リングには、前記収容空間を上方から閉塞する蓋体が装着されることが好ましい。
また、本開示のポーション容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記底壁は、前記外筒の下端部及び前記内筒の下端部の双方とヒンジ部により連結されていることが好ましい。
また、本開示のポーション容器は、
[5]
上記[4]に記載の構成において、前記底壁は、前記開口が前記閉塞筒によって閉塞されている状態において、径方向内側に向かって上方に傾斜していることが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本開示の容器組立体は、
[6]
外容器体と、
前記外筒が前記外容器体の口部の内側に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載のポーション容器と、
前記外容器体の口部に装着されるキャップ部材と、
前記キャップ部材により前記外容器体の口部に固定されるとともに前記ポーション容器に向けて垂下する押圧部と
を備えた容器組立体であって、
前記キャップ部材を前記外容器体の口部に装着すると、前記押圧部が前記ポーション容器の前記内筒を下方に押圧することを特徴とする。
また、本開示の容器組立体は、
[7]
上記[6]に記載の構成において、前記内筒は、径方向内側に突出し前記押圧部からの押圧力を受ける受圧部を有することが好ましい。
本開示によれば、内容物の混合を容易に行うことができるポーション容器及び容器組立体を提供することができる。
本開示の一実施形態に係るポーション容器を用いた容器組立体(キャップ部材未装着状態)を示す正面一部断面図である。 本開示の一実施形態に係るポーション容器を構成する充填容器の正面断面図である。 本開示の一実施形態に係るポーション容器を構成する充填容器の底面図である。 本開示の一実施形態に係るポーション容器を構成する閉塞部材の平面図である。 本開示の一実施形態に係るポーション容器を構成する閉塞部材の正面断面図である。 本開示の一実施形態に係るポーション容器に内容物を充填している状態を示す正面断面図である。 本開示の一実施形態に係るポーション容器への内容物の充填を完了し、蓋体を閉塞した状態を示す正面断面図である。 充填が完了したポーション容器及びキャップ部材を外容器体の口部に装着した状態の容器組立体を示す正面一部断面図である。
以下、図面を参照しつつ本開示の一実施形態に係るポーション容器20及びこれを用いた容器組立体100の構成について詳細に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上方向は、図1に示すように容器組立体100を正立姿勢とした状態における外容器体1の底部13からトリガー式液体噴出器2へ向かう方向であり、下方向はトリガー式液体噴出器2から外容器体1の底部13に向かう方向とする。また、ノズル5が設けられる側を前方(図1における左側)とし、その反対側を後方(図1における右側)とする。また、上下方向及び前後方向に対して直交する方向(図1における紙面に垂直な方向)を左右方向とする。また、径方向とは、中心軸線Oを通り当該中心軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとし、径方向外側方向は中心軸線Oから離れる方向、径方向内側方向は中心軸線Oに向かう方向とする。
図1に示すように、本開示の一実施形態に係る容器組立体100は、外容器体1と、外容器体1の口部11の内側に装着され配置されるポーション容器20と、トリガー部4を前後方向に駆動することによってポンプを作動させ、外容器体1の収容空間S内に収容された混合物を縦流路R及び噴出器本体6経由でノズル5から噴出させるトリガー式液体噴出器2と、外容器体1の口部11に装着されトリガー式液体噴出器2を外容器体1に固定するキャップ部材3とを備えている。本実施形態では、トリガー式液体噴出器2から垂下する筒状の押圧部7が、キャップ部材3により外容器体1の口部11に固定されるとともにポーション容器20に向けて垂下し縦流路Rを区画形成している。
本実施形態では、外容器体1は、図1に示すように、筒状の口部11と、口部11の下端部に肩部14を介して連なる胴部12と、胴部12の下端部を閉塞する底部13とを備えている。外容器体1は、合成樹脂素材で形成されるパリソンに対し、押出ブロー成形を行うことによって形作っている。そして、外容器体1を構成する材料には、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いている。外容器体1にHDPEを用いた場合には、高い剛性を付与することができる。本実施形態において、また、外容器体1の材料には、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)に代えて、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)又は低密度ポリエチレン(LDPE)等を用いることもできる。また、外容器体1は、複数の樹脂からなる積層体であってもよい。また、二軸延伸ブロー成形を行うことによって外容器体1を形成する場合には、外容器体1の材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)を用いてもよい。
本実施形態では、筒状の押圧部7は、トリガー式液体噴出器2から垂下し、外容器体1の収容空間S内の混合物をパイプ9から吸い上げてノズル5まで供給する縦流路Rを区画形成している。すなわち、本実施形態の押圧部7は、後述するように内筒33を下方に押圧する機能に加えてトリガー式液体噴出器2の縦流路Rを形成している。しかし、この態様には限定されず、押圧部7は、キャップ部材3の天壁3cからポーション容器20に向けて垂下する部材であってもよく、この場合キャップ部材3と押圧部7とが一体形成されていてもよい。押圧部7は、内筒33を下方に押圧するために設けられた専用部材であってもよい。
なお、トリガー式液体噴出器2の各構成は、例えば合成樹脂を用いた成型品とすることができる。
ポーション容器20は、図1、図4及び図5に示すように、外筒31、内筒33及び底壁35により内容物の収容空間S2を形成する充填容器30と、係合リング43により外筒31に固定されるとともに内筒33の外面に沿って上下方向に延在し、内筒33の開口33aを径方向外側から閉塞する閉塞筒41とを備えている。本実施形態において、内容物の収容空間S2は、平面視でドーナツ状(リング状)の空間である。この構成によって、径方向中央の貫通孔33dを通じてパイプ9を配置することができる。なお、外容器体1の形状等に合わせて収容空間S2をドーナツ状以外の形状とすることもできる。
本実施形態において、充填容器30は、図2A及び図2Bに示すように、筒状の外筒31と、外筒31の径方向内側に設けられ下部に開口33aを有する内筒33と、外筒31と内筒33の下端部同士を上下方向に相対変位可能に連結する底壁35とを備えている。
外筒31は、ポーション容器20の外形を形成しており、上部に段部31aを介して径方向外側に拡径する拡径部31bを備えている。図1に示すように、拡径部31bが外容器体1の口部11の内面に嵌合することによってポーション容器20を外容器体1に装着することができる。
内筒33は、図2A及び図2Bに示すように、外筒31の径方向内側に設けられており、下部に開口33aを有している。開口33aは、図2Bに示すように周方向4箇所に略等間隔で形成されている。開口33aは、後述するように開口33aを塞ぐように配置された閉塞筒41に対して内筒33を下方に相対移動させて開口33aを露出させることによって、この開口33aを通じて収容空間S2内の内容物(濃縮液など)を流出させる。これによって、外容器体1の収容空間S内に収容された内容物(水等の希釈液など)と収容空間S2内の内容物(濃縮液)とを混合させる。開口33aは、例えば収容空間S2を形成する金型と貫通孔33dを形成する金型との合わせ面による食い切りによって形成することができる。
底壁35は、図2A及び図2Bに示すように、外筒31と内筒33の下端部同士を連結することによって収容空間S2の下部を閉塞している。底壁35は、外筒31の下端部及び内筒33の下端部の双方と環状のヒンジ部35a,35bにより連結されている。この構成によって、外筒31と内筒33の下端部同士は上下方向に相対変位可能な状態で連結されている。
すなわち、底壁35は、図1に示すようにポーション容器20の収容空間S2内に内容物が充填されているが、未だ外部に流出していない状態において、ヒンジ部35a,35bの屈曲によって径方向内側に向かって上方に傾斜するように配置されている。この状態では、内筒33の開口33aが閉塞筒41によって径方向外側から覆われることで閉塞されているため、内容物は収容空間S2内に充填された状態で維持されている。
これに対して、図6に示すように、ポーション容器20が外容器体1の口部11に装着された状態でキャップ部材3を口部11に装着すると、押圧部7による内筒33の下方への押圧によってヒンジ部35a,35bが弾性変形し、底壁35は径方向内側に向かって下方に傾斜するように変位する。これによって、内筒33は外筒31に対して下方に相対変位し、内筒33の開口33aが閉塞筒41に対しても下方に変位して露出する(図6参照)。これによって、収容空間S2内の内容物(濃縮液など)は、開口33aを通じてポーション容器20の外に流出し、外容器体1の収容空間S内の内容物(希釈液など)と混合する。
内筒33の上部における内面には、径方向内側に突出し押圧部7からの押圧力を受ける受圧部33bが設けられている。本実施形態において、受圧部33bは、内筒33から径方向内側に突出する環状突部として形成されている。また、内筒33における上部外面には、後述する閉塞筒41の係合突起41aとアンダーカット係合する係合突部33cが設けられている。
閉塞筒41は、図3A及び図3Bに示すように、平面視で略円形状を備える筒状部材であり、上部の内面には、内筒33の係合突部33cとアンダーカット係合する係合突起41aが設けられている。閉塞筒41は、その外面から径方向外側に突出して形成され周方向4か所に設けられた連結リブ42によって係合リング43と一体形成され、連結されている。
係合リング43は、図3A及び図3Bに示すように、閉塞筒41の径方向外側に閉塞筒41と同心状に設けられ、その上端部が閉塞筒41の上端部と略同一高さに揃えられている。係合リング43は、図4に示すように係合フランジ43aが外筒31の上端部に上から当接するとともに外面に設けられた嵌合突起43bが外筒31の拡径部31bの内面に嵌合することによって、外筒31に対して位置決めされ固定されている。そして、拡径部31bが外容器体1の口部11の内面に嵌合固定されることによって、係合リング43及び閉塞筒41も口部11に固定される。
係合リング43は、その上端部においてヒンジ部44によって蓋体45と連結されている。すなわち、本実施形態において、閉塞筒41、係合リング43及び蓋体45は、合成樹脂により一体形成され、閉塞部材40を構成している。しかし、この態様には限定されず、閉塞筒41、係合リング43及び蓋体45の少なくとも一部を別部材として形成した後に組み合わせてもよい。
蓋体45は、図3A及び図3Bに示すように、天壁45aと、天壁45aの下面から下方(図3Bにおける上方)に突出する外環状突起45d及び内環状突起45cと、貫通孔45bとを備えている。
蓋体45は、図4の状態からヒンジ部44周りに回動させることによって、図5に示すように、天壁45aの外周縁が係合フランジ43aの上方に立設された部位の内面に嵌合し、充填容器30の収容空間S2を上方から閉塞する。このとき蓋体45の外環状突起45d及び内環状突起45cが、それぞれ図5に示すように係合リング43の内面及び閉塞筒41の外面に嵌合することによって、収容空間S2を液密にシールすることができる。
キャップ部材3は、図1に示すように、外容器体1の口部11に係合する外周壁3aと、外周壁3aの上端部を閉塞する天壁3cとを備えている。外周壁3aの内面には、口部11の外面に形成された雄ねじ部11aにねじ係合する雌ねじ部3bが形成されている。
トリガー式液体噴出器2から垂下する押圧部7は、図1に示すように、その外面から径方向外側に延びる装着フランジ7aを備えている。図1に示すように、装着フランジ7aをキャップ部材3の天壁3cの下面に当接させ、装着フランジ7aの下面にパッキン8を配置した状態でキャップ部材3を外容器体1の口部11に装着することによって、トリガー式液体噴出器2を口部11に固定するとともに、後述するように押圧部7で内筒33を下方に押圧して開口33aを開放させ、ポーション容器20の収容空間S2内の内容物(濃縮液等)を開口33aを通じて外容器体1内に供給することができる。
以上のような構成を有する容器組立体100は、まず、製造者が図3A及び図3Bに示す閉塞部材40の閉塞筒41の内面に図2A及び図2Bに示す充填容器30の内筒33を嵌合させて、図4に示すポーション容器20を組み立てる。このとき、閉塞筒41の係合突起41aを内筒33の係合突部33cにアンダーカット係合させるとともに係合リング43の嵌合突起43bが拡径部31bの内面に嵌合し、さらに係合リング43の下端部が外筒31の段部31aに当接することによって、閉塞部材40は充填容器30に対して位置決めされ固定される。
この閉塞部材40と充填容器30とが位置決めされ固定された状態において、底壁35は、径方向内側に向かって上方に傾斜する姿勢で位置決めされている。この状態では、閉塞筒41の下部が径方向外側から内筒33の開口33aを覆っており、開口33aは閉塞されている。なお、図4に示すように、内筒33の下端部は、内筒33の上部よりも僅かに拡径されている。この構成によって、図4の状態において閉塞筒41の下端部が内筒33の下端部外面に当接して液密に開口33aをシールするとともに、開口33aよりも上方において内筒33の外面と閉塞筒41との間には径方向に僅かに隙間が形成されている。これによって、後述する押圧部7による受圧部33bの下方への押圧によって内筒33は閉塞筒41に対してスムーズに下方に変位して開口33aを露出させることができる。
次に製造者は、組み立てられた図4のポーション容器20の蓋体45を開放した状態で、図中に矢印で示す位置から収容空間S2内に内容物を充填する。ポーション容器20の収容空間S2内に充填する内容物は、例えば水で希釈して用いる黴取り剤や洗剤、衣料用糊剤、住居用ワックス、整髪剤、芳香剤、薬剤又は調味料等である。収容空間S2内に充填する内容物は、外容器体1内に収容された主剤と混合して用いる添加剤等であってもよい。
ポーション容器20の収容空間S2内に内容物を充填すると、次に製造者は、図5に示すように蓋体45で収容空間S2を上方から閉塞する。これによって、ポーション容器20の上部開口及び開口33aがともに閉塞された状態となるため、流通時に収容空間S2内の内容物が外部に漏れ出さないようにすることができる。このように、本実施形態のポーション容器20は、フィルム部材等で封止することなく内容物を液密にシールして流通させることができるので、充填工程を簡素化することができる。
製造者は、図1のトリガー式液体噴出器2を空の外容器体1に装着したものと、内容物が充填されたポーション容器20とをセットで市場に流通させる。
容器組立体100の利用者は、キャップ部材3を外容器体1の口部11から取り外した後、空の外容器体1内に、内容物として例えば水などの希釈液や主剤等を収容する。次に利用者は、図1に示すように濃縮液や添加剤などの内容物が充填された充填容器30を外容器体1の口部11に装着する。充填容器30の外容器体1の口部11への装着は、外筒31の拡径部31bを口部11の内面に嵌合させることで行うことができる。
次に利用者は、図1に示すようにキャップ部材3の天壁3cの下面に装着フランジ7aを当接させた状態でキャップ部材3を口部11に上方から押し当て、平面視で時計回りに回動させて口部11にねじ係合させる。このとき、ねじ係合が進む過程でトリガー式液体噴出器2から垂下する押圧部7が内筒33に設けられた受圧部33bを押圧する。キャップ部材3を口部11に完全にねじ係合させるまでに押圧部7はさらに受圧部33bを下方に押圧する。そのため、内筒33が押し下げられて内筒33の係合突部33cと閉塞筒41の係合突起41aとのアンダーカット係合が解除されるとともに底壁35は、図6に示すように、ヒンジ部35a,35bの弾性変形によって径方向内側に向かって下方に傾斜するように変位する。内筒33は、口部11に固定された閉塞筒41に対して下方に相対変位するため、内筒33の開口33aは閉塞筒41の下端部から下方に露出し、収容空間S2内の内容物が外容器体1の収容空間S内に流出する。
利用者は、収容空間SとS2の内容物同士を十分に混合させた後、トリガー部4を前後方向に駆動することによってポンプを作動させ、外容器体1の収容空間S内に収容された内容物の混合液を噴出器本体6経由でノズル5から噴出させることができる。
なお、トリガー式液体噴出器2に代えて、注出用の逆止弁が配設された注出キャップ等の他の注出具(図示省略)を装着するように構成してもよい。また、注出具の装着は、例えば口部11に設けられた雄ねじ部11aを用いたねじ結合によるものの他、打栓によるアンダーカット係合で行う構成とすることもできる。
容器組立体100の利用者は、混合物の利用を終了すると、次回は内容物(濃縮液など)が充填されたポーション容器20のみを購入し、内容物を使い切ったポーション容器20と入れ替えることによって新たに混合物を使用することができる。特に収容空間Sに収容する希釈液に水などの汎用の液体を使用することによって、流通時に容器組立体100の積載重量を低減することによるCO排出量の削減や利用者が持ち帰り易くなるなどの利点がある。
以上述べたように、本実施形態は、筒状の外筒31と、外筒31の径方向内側に設けられ下端部に開口33aを有する内筒33と、外筒31と内筒33の下端部同士を上下方向に相対変位可能に連結する底壁35とを有する充填容器30であって、外筒31、内筒33及び底壁35により内容物の収容空間S2を形成する充填容器30と、外筒31に固定されるとともに内筒33の外面に沿って上下方向に延在し、内筒33の開口33aを径方向外側から閉塞する閉塞筒41とを備え、内筒33が下方への押圧力によって外筒31に対して下方に相対変位することによって、開口33aが閉塞筒41から露出して収容空間S2内の内容物が下方に流出するように構成した。このような構成の採用によって、内筒33の押し下げという簡便な操作によってポーション容器20から内容物を流出させて収容空間S内に供給することができるので、内容物の混合を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、閉塞筒41は、径方向外側に配置された係合リング43と連結されており、係合リング43が外筒31と係合することによって、外筒31に固定されるように構成した。このような構成の採用によって、ポーション容器20の径方向内側に設けた閉塞筒41を係合リング43を介して容易に外容器体1の口部11に固定して内容物の流出操作を行うことができる。
また、本実施形態では、係合リング43には、収容空間S2を上方から閉塞する蓋体45が装着されるように構成した。このような構成の採用によって、従来の例のようにフィルム部材を用いた容器のシールが不要になるので、充填工程を簡素化することができる。
また、本実施形態では、底壁35は、外筒31の下端部及び内筒33の下端部の双方とヒンジ部35a,35bにより連結されるように構成した。このような構成の採用によって、充填容器30の底壁35のシールを維持した状態で内筒33を外筒31及び閉塞筒41に対して上下方向に相対移動させることができるので、充填容器30からの液漏れ等に対する信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、底壁35は、開口33aが閉塞筒41によって閉塞されている状態において、径方向内側に向かって上方に傾斜するように構成した。このような構成の採用によって、内筒33の下端部が外筒31の下端部よりも上方にある状態から下方に相対変位するため、ポーション容器20を配置する上下方向のスペースを抑制することができる。
また、本実施形態では、外容器体1と、外筒31が外容器体1の口部11の内側に配置される、上記いずれかのポーション容器20と、外容器体1の口部11に装着されるキャップ部材3と、キャップ部材3により外容器体1の口部11に固定されるとともにポーション容器20に向けて垂下する押圧部7とを備えた容器組立体100であって、キャップ部材3を外容器体1の口部11に装着すると、押圧部7がポーション容器20の内筒33を下方に押圧するように構成した。このような構成の採用によって、キャップ部材3の外容器体1への装着という簡便な操作によってポーション容器20から内容物を外容器体1内に流出させることができるので、外容器体1内の内容物との混合を容易に行うことができる。なお、本実施形態では、ポーション容器20が貫通孔33d,45bを備えているので、図1及び図6に示すように、パイプ9がポーション容器20の径方向中央部分を貫通して収容空間S内の混合液を容易にノズル5に導くことができる。
また、本実施形態では、内筒33は、径方向内側に突出し押圧部7からの押圧力を受ける受圧部33bを有するように構成した。このような構成の採用によって、ポーション容器20の径方向の寸法を増大させることなく押圧部7からの下向きの押圧力を確実に内筒33に伝達することができるので、ポーション容器20を小型化することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態においては、充填容器30の底壁35がヒンジ部35a,35bを介して外筒31及び内筒33と連結されるように構成したが、この態様には限定されず、ヒンジ部35a,35b以外の弾性部材などにより連結されるようにしてもよい。
1 外容器体
2 トリガー式液体噴出器
3 キャップ部材
3a 外周壁
3b 雌ねじ部
3c 天壁
4 トリガー部
5 ノズル
6 噴出器本体
7 押圧部
7a 装着フランジ
8 パッキン
9 パイプ
11 口部
11a 雄ねじ部
12 胴部
13 底部
14 肩部
20 ポーション容器
30 充填容器
31 外筒
31a 段部
31b 拡径部
33 内筒
33a 開口
33b 受圧部
33c 係合突部
33d 貫通孔
35 底壁
35a,35b ヒンジ部
40 閉塞部材
41 閉塞筒
41a 係合突起
42 連結リブ
43 係合リング
43a 係合フランジ
43b 嵌合突起
44 ヒンジ部
45 蓋体
45a 天壁
45b 貫通孔
45c 内環状突起
45d 外環状突起
100 容器組立体
O 中心軸線
R 縦流路
S,S2 収容空間

Claims (7)

  1. 筒状の外筒と、
    前記外筒の径方向内側に設けられ下端部に開口を有する内筒と、
    前記外筒と前記内筒の下端部同士を上下方向に相対変位可能に連結する底壁と
    を有する充填容器であって、前記外筒、前記内筒及び前記底壁により内容物の収容空間を形成する該充填容器と、
    前記外筒に固定されるとともに前記内筒の外面に沿って上下方向に延在し、前記内筒の前記開口を径方向外側から閉塞する閉塞筒と
    を備え、
    前記内筒が下方への押圧力によって前記外筒に対して下方に相対変位することによって、前記開口が前記閉塞筒から露出して前記収容空間内の内容物が下方に流出する、ポーション容器。
  2. 前記閉塞筒は、径方向外側に配置された係合リングと連結されており、前記係合リングが前記外筒と係合することによって、前記外筒に固定されている、請求項1に記載のポーション容器。
  3. 前記係合リングには、前記収容空間を上方から閉塞する蓋体が装着される、請求項2に記載のポーション容器。
  4. 前記底壁は、前記外筒の下端部及び前記内筒の下端部の双方とヒンジ部により連結されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のポーション容器。
  5. 前記底壁は、前記開口が前記閉塞筒によって閉塞されている状態において、径方向内側に向かって上方に傾斜している、請求項4に記載のポーション容器。
  6. 外容器体と、
    前記外筒が前記外容器体の口部の内側に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載のポーション容器と、
    前記外容器体の口部に装着されるキャップ部材と、
    前記キャップ部材により前記外容器体の口部に固定されるとともに前記ポーション容器に向けて垂下する押圧部と
    を備えた容器組立体であって、
    前記キャップ部材を前記外容器体の口部に装着すると、前記押圧部が前記ポーション容器の前記内筒を下方に押圧する、容器組立体。
  7. 前記内筒は、径方向内側に突出し前記押圧部からの押圧力を受ける受圧部を有する、請求項6に記載の容器組立体。
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