JP2024017964A - ポリエステルフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に、粘着剤層に貼り合わせた状態で検査することができ、それでいて識別性や判別性をも有する、環境配慮型のポリエステルフィルムを提供することにある。【解決手段】波長300~800nmにおける絶対反射率のスペクトルにおいて波長310~410nmに正の極大値を有するポリエステルフィルムであって、以下の(1)及び(2)の要件を満たす、ポリエステルフィルムである。(1)全光線透過率が85.0%以上であること。(2)ヘーズが5.0%以下であること。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステルフィルムに関する。
ポリエステルフィルムは、透明性、寸法安定性、機械的特性、耐熱性、電気的特性などに優れ、例えば、二軸延伸ポリエステルフィルムを基材とし、シリコーン樹脂などを主成分とする離型層を設けた離型フィルムは、多くの分野で使用されている。
一般的な離型フィルムの用途としては、例えば、基材に粘着剤層を積層してなる粘着フィルムや、基材を有しない粘着剤層に離型フィルムを貼り合わせて、粘着剤層を保護することに用いられている。
粘着フィルムは、粘着剤層の上に離型フィルムを積層した状態で保管され、粘着剤層が汚れて粘着力が低下するのを防止している。
また、離型フィルムを剥がすことにより、粘着剤層が露出するため、他の基材や部材などに貼り合わせることができる。
例えば、タッチパネルやディスプレイに代表される光学用途では、光学フィルム部材を粘着剤で貼り合わせ、複合部材を製造することが広く行われている。かかる用途では、粘着剤層に離型フィルムを貼り合わせた状態で、これらの光学フィルムや複合部材を検査することが行われている(例えば、特許文献1)。
また、上記のようなディスプレイ構成部材の保護等に使用する離型フィルムにおいては、識別性や判別性が必要とされる場合がある(例えば、特許文献2)。
例えば、離型フィルム(軽剥離タイプ)/粘着剤層/離型フィルム(重剥離タイプ)の積層構成からなり、両面の離型フィルムを剥がした後は、粘着剤層のみとなるOCA(Optical Clear Adhesive)用基材レス粘着シートは、通常、軽剥離タイプの離型フィルムを剥がし、露出した粘着剤層の一方の面を物体面に接着した後、重剥離タイプの離型フィルムを剥がし、露出した粘着剤層の他方の面を他の物体面に接着するという手順で用いられている。
さらに、剥がされた離型フィルムは、不要であり、廃棄されるが、昨今の環境問題の高まりから、離型フィルムのリサイクルは喫緊の課題となっており、その活用方法の検討が求められている。
特開2000-141568号公報 特開2013-67743号公報
上述する特許文献1のように、基材フィルムが無色透明なポリエステルフィルムで構成される離型フィルムにあっては、どちらの粘着剤層表面に軽剥離タイプの離型フィルムが貼られているかを識別することが難しいという問題があった。また、そもそも、離型フィルムの有無が目視では判別しづらく、離型フィルムを剥がし忘れる場合があった。
一方で、特許文献2のフィルムは、基材であるポリエステルフィルムが着色されていることで、識別や判別が可能となる反面、異物検査などの検査工程で、フィルムの着色により、製品に混入している異物等を見落としやすくなるという問題があった。
また、特許文献1及び2に開示のフィルムは、環境負荷低減等の検討は一切されていない。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みなされたものであって、その解決課題は、粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に、粘着剤層に貼り合わせた状態で検査することができ、それでいて識別性や判別性をも有する、環境配慮型のポリエステルフィルムを提供することにある。
本発明者は、鋭意検討の結果、次の構成を有することで、上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]波長300~800nmにおける絶対反射率のスペクトルにおいて波長310~410nmに正の極大値を有するポリエステルフィルムであって、以下の(1)及び(2)の要件を満たす、ポリエステルフィルム。
(1)全光線透過率が85.0%以上であること。
(2)ヘーズが5.0%以下であること。
[2]フィルム中に含まれるケイ素含有量が700ppm以上である、上記[1]に記載のポリエステルフィルム。
[3]測定時の総厚みが500μm相当になるようにフィルムを複数枚重ね合わせた時の色調反射法によるy値が、0.3166以上である、上記[1]又は[2]に記載のポリエステルフィルム。
[4]L値が96.8以下であり、かつ、b値が0.18以上である、上記[1]~[3]のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
[5]波長300~800nmにおける平均絶対反射率が6.5%以上である、上記[1]~[4]のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
[6]再生原料を含む、上記[1]~[5]のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
[7]前記再生原料がシリコーン化合物を含む、上記[6]に記載のポリエステルフィルム。
[8]前記再生原料が、シリコーン層を有する積層ポリエステルフィルム由来である、上記[6]又は[7]に記載のポリエステルフィルム。
[9]表層、中間層、及び表層をこの順に有する少なくとも3層からなる積層構造である、上記[1]~[8]に記載のポリエステルフィルム。
[10]前記積層構造が、表層、中間層、及び表層をこの順に有する3層からなり、該中間層に再生原料を含む、上記[9]に記載のポリエステルフィルム。
[11]上記[1]~[10]のいずれかに記載のポリエステルフィルムの少なくとも一方の表面に、離型層を有する、離型フィルム。
[12]上記[11]に記載の離型フィルムが、粘着剤層を介して、光学部材と貼り合わされたフィルム積層体。
[13]前記光学部材が、樹脂フィルム又はガラス基材である、上記[12]に記載のフィルム積層体。
[14]前記樹脂フィルムが、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、環状ポリオレフィンフィルムのいずれかから選択される、上記[13]に記載のフィルム積層体。
[15]前記樹脂フィルムの粘着剤層と接する面上に機能層が設けられている積層フィルムである、上記[13]又は[14]に記載のフィルム積層体。
[16]前記機能層が、他の離型層である、上記[15]に記載のフィルム積層体。
[17]総厚みが200μm以下である、上記[12]~[16]のいずれかに記載のフィルム積層体。
本発明によれば、粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に、粘着剤層に貼り合わせた状態で検査することができ、それでいて識別性や判別性をも有する、環境配慮型のポリエステルフィルムが提供される。
実施例及び比較例のポリエステルフィルムの波長300~800nmにおける絶対反射率のスペクトルである。 図1のグラフについて波長300~420nmの部分を拡大して示した絶対反射率のスペクトルである。
次に、本発明の実施形態の一例について説明する。ただし、本発明は、次に説明する実施形態に限定されるものではない。
<<ポリエステルフィルム>>
本発明のポリエステルフィルム(以下、「本フィルム」とも称する)は、波長300~800nmにおける絶対反射率のスペクトルにおいて波長310~410nmに正の極大値を有するポリエステルフィルムであって、以下の(1)及び(2)の要件を満たす。
(1)全光線透過率が85.0%以上であること。
(2)ヘーズが5.0%以下であること。
本フィルムは、上述の要件を満たすものであれば、特に限定されず、本フィルムは単層構造であっても積層(多層)構造であってもよい。本フィルムが積層構造の場合、本フィルムは2層構造、3層構造などでもよいし、本発明の要旨を逸脱しない限り、4層又はそれ以上の多層であってもよい。積層する層数は、特に限定されないが、10層以下であることが好ましい。10層以下であれば、各層の厚みが十分となるため、製膜時の積層性が十分となり、フローマーク等が発生しにくくなり、フィルムの品質が十分保たれる。
なお、本フィルムが2層以上の積層構造である場合、2種3層、3種3層が好ましく、2種3層であることがより好ましい。
また、本フィルムは、無延伸フィルム(シート)であっても延伸フィルムであってもよい。中でも、一軸方向又は二軸方向に延伸された延伸フィルムであることが好ましい。その中でも、力学特性のバランスや平面性に優れる点で、二軸延伸フィルムであることがより好ましい。
<ポリエステル>
本フィルムの原料であるポリエステルは、主鎖に連続してエステル結合を有する高分子化合物をいい、ホモポリエステルであっても共重合ポリエステルであってもよい。具体的には、ジカルボン酸成分とジオール成分とを重縮合反応させることによって得られるポリエステルを挙げることができる。また、ジカルボン酸成分を100モル%としたとき、芳香族ジカルボン酸又は脂肪族ジカルボン酸を50モル%よりも多く含有するポリエステルを使用することが好ましい。
前記ジカルボン酸成分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、4,4’-ジフェニルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸及び4,4’-ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸や、例えばアジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ダイマー酸、ドデカンジオン酸、シクロヘキサンジカルボン酸及びこれらのエステル誘導体等の脂肪族ジカルボン酸を挙げることができる。
前記ジオール成分としては、例えばエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール、1,4-ヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2-ビス(4-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、イソソルベート及びスピログリコール等を挙げることができる。
上記ポリエステルがホモポリエステルである場合、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとを重縮合させて得られるものが好ましい。芳香族ジカルボン酸としては、好ましくはテレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族ジオールとしては、好ましくはエチレングリコール、ジエチレングリコール及び1,4-シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。代表的なホモポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレート(PEN)等を例示することができ、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
一方、共重合ポリエステルは、例えばジカルボン酸成分と脂肪族ジオールの重縮合ポリマーであることが好ましい。ジカルボン酸成分としては、好ましくはイソフタル酸、フタル酸、テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸及びオキシカルボン酸(例えば、p-オキシ安息香酸等)等の1種又は2種以上が挙げられる。また、脂肪族ジオールとしては、好ましくはエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール及びネオペンチルグリコール等の1種又は2種以上が挙げられる。共重合ポリエステルは、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸を含み、脂肪族ジオールとしてエチレングリコールを含むことが好ましい。
上記ポリエステルが共重合ポリエステルの場合は、30モル%以下の第三成分を含有した共重合体であることが好ましい。第三成分とは、ポリエステルを構成するジカルボン酸成分の主成分(すなわち、最も含有量が多い成分)となる化合物と、ジオール成分の主成分となる化合物以外の成分であり、例えば共重合ポリエチレンテレフタレートではテレフタル酸及びエチレングリコール以外の成分である。
また、共重合ポリエステルは、ジカルボン酸成分及び脂肪族ジオール以外の二官能性化合物由来の構成単位を含んでもよい。ジカルボン酸成分及び脂肪族ジオール以外の二官能性化合物由来の構成単位は、ポリエステルを構成する全構成単位の総モルに対して、好ましくは20モル%以下、より好ましくは10モル%以下である。二官能性化合物としては、各種のヒドロキシカルボン酸、芳香族ジオール等が挙げられる。
本フィルムを構成する全ジカルボン酸成分中のテレフタル酸の含有量は、50モル%以上が好ましく、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。
また、本フィルムを構成する全ジオール成分中のエチレングリコールの含有量は、50モル%以上が好ましく、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。
なお、テレフタル酸及びエチレングリコールの含有量の上限値は、100モル%である。
なお、通常、エチレングリコールを原料の1つとしてポリエステルを製造(重縮合)する場合、エチレングリコールからジエチレングリコールが副生する。本明細書においては、このジエチレングリコールを副生ジエチレングリコールと称する。エチレングリコールからのジエチレングリコールの副生量は、重縮合の様式等によっても異なるが、エチレングリコールのうち5モル%以下程度である。本発明においては、5モル%以下のジエチレングリコールを副生ジエチレングリコールとした上で、前記副生ジエチレングリコールもエチレングリコールに包含されるものとし、共重合成分とは区別される。一方、ジエチレングリコールの含有量によっては、より具体的にはジエチレングリコールが5モル%を超えて含有されている場合には、ジエチレングリコールは副生ジエチレングリコールとしてではなく、共重合成分として扱う。
<再生原料>
本フィルムは、再生原料を含むことが好ましい。再生原料とは、使用済み製品及び製造工程から出る廃棄物を回収し、新しい製品の原料として利用できるようにしたものを意味する。なお、ここでいう製品や廃棄物には、ポリエステルフィルムも含まれる。前記再生原料は、シリコーン化合物を含んでいることが好ましく、シリコーン層を有する積層ポリエステルフィルム由来であることがより好ましい。
より具体的には、本発明で用いる再生原料は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、シリコーン化合物を含有する層(シリコーン層)を設けた積層ポリエステルフィルムを、粉砕してフレーク及び/又はフレークをチップ化したものが特に好ましい。中でも、積層ポリエステルフィルムとして、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、シリコーン離型層を設けた積層ポリエステルフィルムを使用することが最も好ましい。再生原料として、シリコーン離型層を設けた積層ポリエステルフィルムを使用することで、剥がされた後に廃棄されてしまう離型フィルムを活用することができる。このとき、シリコーン層を剥離、除去することはせずに、シリコーン層が設けられたままの積層ポリエステルフィルムの状態で、再生原料とすることが好ましい。
なお、フレークを得る方法としては、従来公知の方法を使用することができ、粉砕物により粉砕してフレークを得る方法が挙げられる。また、フレークをチップ化する方法としても、従来公知の方法を用いることができ、例えばフレークを溶融押出した後、ストランド状の溶融押出物を裁断することでチップ化した原料を得る方法が挙げられる。
前記シリコーン離型層は、離型性を有するシリコーンを主とする層であり、シリコーンとしては硬化型シリコーンが好ましい。硬化型シリコーンは、硬化型シリコーン樹脂を主成分とするタイプでもよいし、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂等の有機樹脂とのグラフト重合等による変性シリコーンタイプでもよい。
前記硬化型シリコーン樹脂の種類としては、付加型・縮合型・紫外線硬化型・電子線硬化型・無溶剤型等、何れの硬化反応タイプでも用いることができる。市販されているものとしては、例えば、信越化学工業株式会社製として、KS-774、KS-775、KS-778、KS-779H、KS-847H、KS-856、X-62-2422、X-62-2461、X-62-1387、X-62-5039、X-62-5040、KNS-3051、X-62-1496、KNS320A、KNS316、X-62-1574A/B、X-62-7052、X-62-7028A/B、X-62-7619、X-62-7213、ダウ・東レ株式会社製として、SRX357、SRX211、SD7220、SD7292、LTC750A、LTC760A、LTC303E、LTC856、LTC761、SP7259、BY24-468C、SP7248S、BY24-452、DKQ3-202、DKQ3-203、DKQ3-204、DKQ3-205、DKQ3-210、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製として、YSR-3022、TPR-6700、TPR-6720、TPR-6721、TPR6500、TPR6501、UV9300、UV9425、XS56-A2775、XS56-A2982、UV9430、TPR6600、TPR6604、TPR6605、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製のDEHESIVEシリーズのうち、DEHESIVE 636、919、920、921、924、929等が例示される。
前記シリコーン離型層は、リバースグラビアコート、ダイレクトグラビアコート、ロールコート、ダイコート、バーコート、カーテンコート等、従来公知のコーティング方式で設けられたものであることが好ましく、オフラインコーティング及びインラインコーティングのいずれで設けられたものでもよい。
なお、再生原料として、以下の(A)~(C)等から得られる再生原料を併用してもよい。
(A)フィルムを製造する際に製品とならないフィルム(例えば、製品から切断除去したフィルム端部等)
(B)製膜中に破断してしまったフィルム
(C)品質不良などで製品に達しなかったフィルム
前記(A)~(C)等から得られる再生原料の製造方法については、特に制限されるものではないが、フィルムを粉砕してフレーク及び/又はフレークをチップ化した原料とすることが好ましい。
<特に好ましい形態>
本フィルムの好ましい形態は、表層、中間層、及び表層をこの順に有する少なくとも3層からなる積層構造である。中でも、前記積層構造が、表層、中間層、及び表層をこの順に有する3層からなることがより好ましい。
前記表層のうち少なくとも一方の厚みは、4.5μm以下であることが好ましく、より好ましくは4.0μm以下、さらに好ましくは3.5μm以下である。一方、当該厚みの下限値は、1.0μm以上、より好ましくは1.5μm以上、さらに好ましくは2.0μm以上である。
当該厚みが、かかる範囲であれば、本フィルムが、波長310~410nmに正の極大値を有していながら、全光線透過率及びヘーズを所望の値とすることができる。
また、当該厚みが、3.5μm以下であれば、中間層の厚みを確保することができるため、中間層に再生原料を含有させた場合に、本フィルムの再生原料の含有量を高めることができる。
一方、当該厚みが、2.0μm以上であれば、表層に粒子を含有させた場合に、本フィルムに取り扱い性を付与することができ、また、粒子の脱落を抑制することができる。
同様の観点から、表層の層厚みの和と中間層の層厚みの和の比は、1:3~1:18であることが好ましく、より好ましくは2:7~1:12、さらに好ましくは1:4~1:8である。
なお、ここでいう「中間層」とは、両表層以外の層を意味する。
本フィルムが、表層、中間層、及び表層をこの順に有する3層からなる積層構造である場合、中間層に、上述の再生原料を含むことが好ましい。最も好ましくは、中間層にシリコーン化合物を含む再生原料を含有し、両表層にシリコーン化合物を含む再生原料を含有しない態様である。かかる積層構造とすることで、本フィルムが、波長310~410nmに正の極大値を有していながら、全光線透過率及びヘーズを所望の値とすることができる。
また、中間層における、シリコーン化合物を含む再生原料、好ましくはシリコーン層を有する積層ポリエステルフィルム(以下、「シリコーンフィルム」とも称する)由来の再生原料の含有率は、10~70質量%であることが好ましい。
当該含有率が、10質量%以上であれば、波長310~410nmに正の極大値を有することとなり、また、環境配慮型フィルムといえる。また、シリコーンによって、本フィルムが白っぽく見えるようになり、粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に識別性や判別性を有する。
一方、当該含有率が、70質量%以下であれば、全光線透過率を所望の値とすることができ、全体的に光を透過するような光学用途に適用可能となる。また、ヘーズを所望の値とすることができ、本フィルムを近くで見た時に透明性を有することから、粘着剤層に貼り合わせた状態で検査することが可能となる。
かかる観点から、当該含有率は、20~60質量%であることがより好ましく、さらに好ましくは30~50質量%である。
なお、本フィルムの層構成及び各層厚みは、ウルトラミクロトームにて冷凍破断した断面を、透過型電子顕微鏡を用いて3,000~200,000倍に拡大観察し、断面写真を撮影することで求められる。
<重縮合触媒>
上記ポリエステルを重縮合する際の重縮合触媒としては、特に制限はなく、従来公知の化合物を使用することができ、例えばチタン化合物、ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物、マンガン化合物、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物及びカルシウム化合物等が挙げられる。
<固有粘度>
本フィルムの固有粘度(IV)は、0.50dL/g以上であることが好ましく、より好ましくは0.52dL/g以上、さらに好ましくは0.54dL/g以上である。かかる範囲であれば、混練中のせん断応力が増大することによって粒子が高分散する等の利点がある。また、当該固有粘度(IV)は、例えば、1.00dL/g以下である。
<粒子>
本フィルム中には、粒子を含有させることも可能である。ポリエステルフィルムは、粒子を含有することで、易滑性が付与され、かつ各工程での傷発生を防止して、取扱い性が良好となる。
本フィルム中に含有させる粒子の種類は、易滑性を付与可能な粒子であれば特に限定されるものではなく、具体例としては、例えばシリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、カオリン、酸化アルミニウム、酸化チタン等の無機粒子の他、架橋シリコーン樹脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子、架橋スチレン-アクリル樹脂粒子、架橋ポリエステル粒子等の架橋高分子、シュウ酸カルシウム及びイオン交換樹脂等の有機粒子を挙げることができる。これらの中でも、透明性等の光学特性の観点から、シリカを用いることが好ましい。
さらに、ポリエステル製造工程中、触媒等の金属化合物の一部を沈殿、微分散させた析出粒子を用いることもできる。
使用する粒子の形状に関しても特に限定されるわけではなく、球状、塊状、棒状、扁平状等のいずれを用いてもよい。
また、その硬度、比重、色等についても特に制限はない。これら一連の粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
また、用いる粒子の平均粒径は、通常5μm以下、好ましくは0.01~3μm、より好ましくは0.02~1.5μm、さらに好ましくは0.03~1μmの範囲である。平均粒径がかかる範囲であれば、本フィルムの取り扱い性と表面平滑性を両立させることができる。
なお、粒子の平均粒径は、粒子が粉体の場合には、遠心沈降式粒度分布測定装置(例えば株式会社島津製作所製、「SA-CP3型」)を用いて粉体を測定した等価球形分布における積算体積分率50%の粒径(d50)を平均粒径とすることができる。フィルム、層又は樹脂中の粒子の平均粒径については、10個以上の粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)観察して粒子の直径を測定し、その平均値として求めることができる。その際、非球状粒子の場合は、最長径と最短径の平均値を各粒子の直径として測定することができる。
本フィルムに粒子を含有させる場合、例えば、表層と中間層を設けて、表層に粒子を含有させることが好ましい。また、3種3層構造などにより表裏異設計とする場合は、少なくとも一方の表層のみに粒子を含有させることも可能である。したがって、前記表層のうち少なくとも一方に粒子を含有させることが好ましく、粒子としては上述のとおり、シリカを用いることがより好ましい。
粒子の含有量は、平均粒径にも依存するが、粒子を含有する層において、質量基準で、5,000ppm以下であることが好ましく、より好ましくは4,000ppm以下、さらに好ましくは3,000ppm以下である。かかる範囲であれば、本フィルムの透明性を良好なものとすることができる。粒子を含有しない場合、あるいは粒子の含有量が少ない場合、滑り性が不十分となる場合があるため、当該含有量は50ppm以上であることが好ましく、より好ましくは100ppm以上である。
本フィルム中に粒子を添加する方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の方法を採用しうる。例えば、積層構造のポリエステルフィルムであれば、各層を構成するポリエステルを製造する任意の段階において添加することができるが、エステル化又はエステル交換反応終了後、添加するのが好ましい。
<その他>
オリゴマー成分の析出量を抑えるために、オリゴマー成分の含有量が少ないポリエステルを原料としてフィルムを製造してもよい。オリゴマー成分の含有量が少ないポリエステルの製造方法としては、種々公知の方法を用いることができ、例えばポリエステル製造後に固相重合する方法等が挙げられる。
また、本フィルムを3層以上の構成とし、本フィルムの表層を、オリゴマー成分の含有量が少ないポリエステル原料を用いた層とすることで、オリゴマー成分の析出量を抑えてもよい。
また、ポリエステルは、エステル化又はエステル交換反応をした後に、さらに反応温度を高くして減圧下で溶融重縮合して得てもよい。
なお、本フィルム中には、上述の粒子以外に必要に応じて従来公知の紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、熱安定剤、潤滑剤、染料、顔料等を添加することができる。
本フィルムの総厚みは、フィルムとして製膜可能な範囲であれば特に限定されるものではないが、機械的強度、ハンドリング性及び生産性などの観点から、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上、さらに好ましくは15μm以上、特に好ましくは20μm以上であり、そして、好ましくは200μm以下、より好ましくは125μm以下、さらに好ましくは80μm以下、特に好ましくは50μm以下である。
<<ポリエステルフィルムの製造方法>>
次に、本フィルムの製造例について具体的に説明するが、以下の製造例に何ら限定されるものではない。
例えば二軸延伸フィルムを製造する場合、先に述べたポリエステル原料(再生原料を含む)の乾燥したペレットを、押出機などの溶融押出装置を用いてダイから溶融シートとして押し出し、回転冷却ドラムなどの冷却ロールで冷却固化して未延伸シートを得る方法が好ましい。ここで、冷却は、例えばポリマーのガラス転移点以下の温度となるように行い、実質的に非晶状態の未配向シート(未延伸シート)を得るとよい。また、シートの平面性を向上させるためシートと冷却ロールとの密着性を高めることが好ましく、静電印加密着法及び/又は液体塗布密着法が好ましく採用される。
次に、得られた未延伸シートは二軸方向に延伸される。その場合、まず、前記の未延伸シートを一方向にロール又はテンター方式の延伸機により延伸する。延伸温度は、通常70~120℃、好ましくは80~110℃であり、延伸倍率は通常2.5~7.0倍、好ましくは3.0~6.0倍である。
次いで、一段目の延伸方向と直交する方向に延伸するが、その場合、延伸温度は通常70~170℃であり、延伸倍率は通常3.0~7.0倍、好ましくは3.5~6.0倍である。
そして、引き続き、通常180~270℃の温度で、緊張下又は30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸延伸フィルムを得る。この熱処理は、熱固定工程とも呼ばれる。熱処理は、温度の異なる2段以上の工程で行ってもよい。
また、熱処理の後に冷却ゾーンにて冷却を行ってもよい。冷却温度は、フィルムを構成するポリエステルのガラス転移温度(Tg)より高い温度であることが好ましく、より具体的には、100~160℃の範囲であることが好ましい。この冷却は、温度の異なる2段以上の工程で行ってもよい。
上記の延伸においては、一方向の延伸を2段階以上で行う方法を採用することもできる。その場合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるように行うのが好ましい。
また、本フィルムの製造に同時二軸延伸法を採用することもできる。同時二軸延伸法は、前記の未延伸シートを通常70~120℃、好ましくは80~110℃で温度コントロールされた状態で機械方向(縦方向)及び幅方向(横方向)に同時に延伸し配向させる方法であり、延伸倍率としては、面積倍率で好ましくは4~50倍、より好ましくは7~35倍、さらに好ましくは10~25倍である。
そして、引き続き、通常170~250℃の温度で、緊張下又は30%以内の弛緩下で熱処理を行い、延伸配向フィルムを得る。上述の延伸方式を採用する同時二軸延伸装置に関しては、スクリュー方式、パンタグラフ方式及びリニアー駆動方式等、従来公知の延伸方式を採用することができる。
なお、フィルムの長手方向(MD)とは、フィルムの製造工程でフィルムが進行する方向、すなわちフィルムロールの巻き方向をいい、機械方向や縦方向とも称する。
フィルムの幅方向(TD)とは、フィルム面に平行かつ長手方向と直交する方向をいい、すなわち、フィルムロール状としたときロールの中心軸と平行な方向をいい、横方向とも称する。
<特に好ましい形態>
本フィルムの製造方法の好ましい形態は、以下の工程(I)~(IV)を有する製造方法である。
(I)シリコーン層を有する積層ポリエステルフィルム、好ましくはシリコーン離型層を設けた積層ポリエステルフィルムを準備する工程
(II)前記積層ポリエステルフィルムを、シリコーン層が設けられたままの状態で、粉砕してフレーク及び/又はフレークをチップ化して再生原料を準備する工程
(III)前記再生原料を中間層の少なくとも一部の原料とし、各層の原料をそれぞれ別の押出機に投入し、共押出法により、溶融押出し、冷却してフィルム状に成形する工程
(IV)長手方向(MD)及び/又は幅方向(TD)に延伸する工程
<<ポリエステルフィルムの物性>>
本フィルムは、波長300~800nmにおける絶対反射率のスペクトルにおいて波長310~410nm、より好ましくは波長310~380nm、さらに好ましくは310~360nmに正の極大値を有する。ここで、正の極大値とはピーク形状をなしていてもよいが、所定の点から横ばいになっているものも含む意味である。好ましくはベースラインを控除したピークにおいて、ピーク高さが0.1%以上のものが好ましく、0.2%以上のものがより好ましく、0.3%以上のものが特に好ましい。上限は特にないが、2.0%以下が実際的である。
前記極大値は、フィルム中に含まれるシリコーン化合物由来のピークであると考えられる。当該シリコーン化合物が波長310~410nmに正の極大値を有する機構は定かではないが、フィルム中のシリコーン化合物がある程度均一に凝集していることで特定の反射ピークを有すると考えている。このシリコーンの均一な凝集形態により、フィルムが白っぽく見え、フィルムの識別性・判別性に資することとなる。
なお、フィルム中のシリコーン化合物とは、上述のとおり、再生原料によるものであり、最も好ましくはシリコーン離型層を設けた積層ポリエステルフィルム由来の再生原料によるものである。正確にいえば、シリコーン化合物は再生原料由来であると限定されるものではないが、通常、意図的にシリコーン化合物を含有させることはないため、前記極大値を有していれば、本フィルムが再生原料を含有しており、環境配慮型フィルムであるといえる。
本フィルムの波長300~800nmにおける平均絶対反射率は、6.5%以上であることが好ましく、より好ましくは6.6%以上、さらに好ましくは6.7%以上である。当該平均絶対反射率が、6.5%以上であれば、波長310~410nmに正の極大値を有することによって反射率の増加が見られているといえ、本フィルムがシリコーン化合物を含む再生原料を含有しているともいえる。なお、当該平均絶対反射率は、特に制限されないが、8.0%以下であることが好ましく、より好ましくは7.5%以下、さらに好ましくは7.0%以下である。当該平均絶対反射率が上記所定の値以上になると、フィルムの識別性・判別性に資するものとなる。一方、平均絶対反射率が上記上限を超えると、フィルムが白っぽくなりすぎることを意味し、検査適正に劣ることとなる。
なお、平均絶対反射率は、本フィルムに使用するポリエステル、特に再生原料の種類や含有量等によって調整することができる。
本フィルムの全光線透過率は85.0%以上である。全光線透過率が85.0%未満であると、全体的に光を透過するような光学用途への適用が困難な場合がある。かかる観点から、全光線透過率は86.0%以上であることが好ましく、より好ましくは87.0%以上である。全光線透過率は高いほどよいといえるが、安定した生産の面からは、99.0%以下であってもよく、95.0%以下であってもよく、90.0%以下であってもよい。
また、本フィルムの波長300~800nmにおける平均光線透過率は、70%以上であることが好ましく、より好ましくは75%以上、さらに好ましくは80%以上である。かかる範囲であれば、汎用的に問題なく使用することができる。上限は特に限定されないが、99%以下であることが実際的である。
なお、全光線透過率は、本フィルムに使用するポリエステル、特に再生原料の種類や含有量等によって調整することができる。
本フィルムのヘーズは5.0%以下である。ヘーズが5.0%を超える場合、透明性が十分でなく、例えば、粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に、粘着剤層に貼り合わせた状態で検査することが困難な場合がある。かかる観点から、ヘーズは4.5%以下であることが好ましく、より好ましくは4.0%以下である。なお、下限値は、特に制限されず、0.01%程度である。
本フィルムの内部ヘーズは、1.3%以上であることが好ましく、より好ましくは1.4%以上、さらに好ましくは1.5%以上である。内部ヘーズは、1.3%以上であれば、内部ヘーズの増加により、遠目に見たら本フィルムが白っぽく見えるようになり、粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に、識別性や判別性を有することになる。なお、上限値は、特に制限されず、3.7%程度である。
なお、ヘーズは、本フィルムに使用するポリエステル、特に再生原料の種類や含有量等によって調整することができる。
本フィルム中に含まれるケイ素含有量は700ppm以上であることが好ましい。当該ケイ素含有量が700ppm以上であれば、フィルム中に含まれるシリコーン化合物由来のピークによって、波長310~410nmに正の極大値を有することになる。当該ケイ素含有量には、易滑性付与を目的として含有させるシリカ粒子等のケイ素も含むものの、波長310~410nmに正の極大値を有するうえで、当該ケイ素含有量をかかる範囲にすれば、フィルム中のシリコーン化合物を含む再生原料を十分に含有しているといえる。
かかる観点から、800ppm以上であることがより好ましく、さらに好ましくは900ppm以上、特に好ましくは1,000ppm以上である。一方、フィルムの透明性の観点から、当該ケイ素含有量は、3,000ppm以下であることが好ましく、より好ましくは2,500ppm以下、さらに好ましくは2,000ppm以下である。
なお、ケイ素含有量は、本フィルムに使用するポリエステル、特に再生原料の種類や含有量等によって調整することができる。
本フィルムの測定時の総厚みが500μm相当になるようにフィルムを複数枚重ね合わせた時の色調反射法によるy値は、0.3166以上であることが好ましい。当該y値が、0.3166以上ということは、フィルムの黄色みが強いことを示しており、本フィルムが再生原料を使用していることを意味する。すなわち、当該y値が0.3166以上であるフィルムは、環境配慮型ということができる。特に、昨今の環境負荷低減の要求から、環境配慮型か否か区別できることは重要であると考えている。
かかる観点から、当該y値は、0.3167以上であることが好ましく、より好ましくは0.3168以上、さらに好ましくは0.3170以上である。一方、当該y値の上限値は、劣化による着色と明確に区別する観点から、0.3300以下であることが好ましく、より好ましくは0.3200以下である。
なお、y値は、本フィルムに使用するポリエステル、特に再生原料の種類や含有量等によって調整することができる。
本フィルムのL値が96.8以下であることが好ましく、かつ、b値が0.18以上であることが好ましい。L値は、明るさを表し、0から100までで数値が大きいほど明るくなる。b値は、黄味-青味を表し、プラスの方向になるほど黄味が強くなる。したがって、L値やb値が、かかる範囲であれば、本フィルムが再生原料を使用していると推定され、環境配慮型のフィルムということができる。かかる観点から、L値は96.7以下であることがより好ましく、さらに好ましくは96.6以下、特に好ましくは96.5以下である。また、b値は0.20以上であることがより好ましく、さらに好ましくは0.25以上、特に好ましくは0.30以上である。なお、特に制限されず、L値の下限値は95.0程度であり、b値の上限値は1.0程度である。
なお、L値及びb値は、本フィルムに使用するポリエステル、特に再生原料の種類や含有量等によって調整することができる。
<<離型フィルム>>
本発明の離型フィルム(以下、「本離型フィルム」とも称する)は、本フィルムの少なくとも一方の表面に、離型層を有する。
離型層は、ポリエステルフィルムに離型性を付与するために設けられる層である。離型層を構成する材料としては、特に制限はなく、従来公知のものを使用することができ、例えば、硬化型シリコーン樹脂を主成分とするもの、あるいはウレタン樹脂、エポキシ樹脂等とのグラフト重合等による変性シリコーン樹脂等、長鎖アルキル基含有化合物、フッ素化合物、炭化水素系ワックス等が挙げられる。
離型層の形成方法は特に限定されず、例えば、リバースグラビアコート、ダイレクトグラビアコート、ロールコート、ダイコート、バーコート、カーテンコート等、従来公知の塗工方式を用いることができる。塗工方式に関しては、「コーティング方式」,槇書店,原崎勇次著,1979年発行に記載例がある。
また、離型層の形成方法としては、インラインコーティング及びオフラインコーティングがある。乾燥及び硬化条件に関しては、特に限定されるわけではなく、例えば、オフラインコーティングにより離型層を設ける場合、通常、80~200℃で3~40秒間、好ましくは120~180℃で3~40秒間を目安として熱処理を行うのがよい。一方、インラインコーティングにより離型層を設ける場合、通常、70~280℃で3~200秒間を目安として熱処理を行うのがよい。
また、オフラインコーティングあるいはインラインコーティングにかかわらず、必要に応じて熱処理と紫外線照射等の活性エネルギー線照射とを併用してもよい。
なお、本離型フィルムを構成するポリエステルフィルムにはあらかじめ、コロナ処理、プラズマ処理等の表面処理を施してもよい。
<<フィルム積層体>>
本発明のフィルム積層体(以下、「本積層体」とも称する)は、前記離型フィルムが、粘着剤層を介して、光学部材と貼り合わされた形態である。
前記粘着剤層を形成するための粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、シリコーン粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、エポキシ粘着剤等を使用することができる。中でも、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、及びシリコーン粘着剤が好ましく、耐熱性及び透明性の観点から、シリコーン粘着剤がより好ましい。なお、光学特性に支障ない限り、2種類以上の材料を混合して用いることもできるし、2層以上に複層化して用いることもできる。
また、当該粘着剤は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれでもよく、架橋タイプ又は非架橋タイプのいずれであってもよい。
さらに、当該粘着剤にはフィラーなどの粒子や添加剤などを添加して、前記粘着剤層を形成することもできる。
前記光学部材は、樹脂フィルム又はガラス基板である。
前記樹脂フィルムは、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、環状ポリオレフィンフィルムのいずれかから選択される樹脂フィルムであることが好ましい。前記ガラス基板は、超薄型ガラス(UTG)であることが好ましい。
また、前記樹脂フィルムの粘着剤層と接する面上に機能層が設けられている積層フィルムであることが好ましい。
前記機能層としては、離型層が好ましい。該機能層は、本離型フィルム中の離型層とは異なる層であり、以下、便宜上「他の離型層」と称する。
前記「他の離型層」は、粘着剤層に対する剥離性の観点から、硬化型シリコーン樹脂を含むことが好ましい。
前記「他の離型層」の一例としては、フッ素置換基を含まない硬化型シリコーン樹脂を主成分として含有するシリコーン組成物から形成される第1層、フッ素置換基を有する成分を含有する第2層を順次備えた構成からなるものを挙げることができる。
また、前記「他の離型層」の別の一例としては、フッ素置換基を含有する硬化型シリコーン樹脂を主成分として含有するシリコーン組成物から形成される層を挙げることができる。
さらに、前記「他の離型層」の別の一例として、フッ素置換基を含まない硬化型シリコーン樹脂を主成分として含有するシリコーン組成物から形成される層を挙げることができる。
なお、ここでいう「主成分」とは、構成成分のうち、最も質量割合の大きな成分を意味するものである。
本積層体の総厚みは、取り扱い性の観点から、200μm以下であることが好ましく、9μm以上125μm以下であることがより好ましく、12μm以上125μm以下であることがさらに好ましく、25μm以上125μm以下であることが特に好ましい。
本積層体の製造方法は、特に限定されないが、例えば、本離型フィルムの離型層上に、粘着剤層形成用液をアプリケーターで塗布して粘着剤層を形成し、その後、粘着剤層上に他の樹脂フィルム又はガラス基板を貼り合わせることで、本積層体を製造することができる。なお、粘着剤層形成用液の塗工方法は特に限定されず、従来公知の手法で行うことができる。
また、上述のとおり、他の樹脂フィルムには、粘着剤層と接する面上に機能層を設けてもよい。
<<用途>>
本フィルムは、粘着剤層を保護する離型フィルムにおける基材用ポリエステルフィルムとして好適に使用することができる。かかる離型フィルムとして用いた際には、粘着剤層に貼り合わせた状態で検査することができ、それでいて識別性や判別性をも有する。
また、本フィルムは、タッチパネルやディスプレイに代表される光学用途として、好適に用いることができる。
ただし、本発明は、かかる用途に限定するものではない。
本フィルム、本離型フィルム及び本積層体は、以下のような形態で好適に使用することができるが、かかる用途に限定するものではない。
本フィルムの少なくとも一方の表面に離型層を有する本離型フィルムを、粘着剤層の片側に積層し、該粘着剤層の反対側に、本離型フィルムよりも剥離強度が高い離型フィルム(重剥離タイプ)を積層してなる構成を備えた本積層体において、本離型フィルムを剥がした後、露出した粘着剤層表面を、光学部材等の被着体に貼着させ、該粘着剤層を硬化させた後、前記剥離強度が高い離型フィルム(重剥離タイプ)を剥離するようにして使用することができる。ただし、かかる使用方法に限定するものではなく、本離型フィルムを剥離強度が高い離型フィルム(重剥離タイプ)として用いることもできる。
被着体としては、光学部材を挙げることができる。光学部材としては、前述の通り、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、環状ポリオレフィンフィルムのいずれかから選択される樹脂フィルム又は超薄型ガラス(UTG)等のガラス基板等が挙げられる。
<<語句の説明>>
本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
本発明において、「X~Y」(X,Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」あるいは「好ましくはYより小さい」の意も包含するものである。
また、「X以上」(Xは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「好ましくはYより小さい」の意も包含するものである。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
ただし、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<評価方法>
(1)固有粘度(IV)
ポリエステルに非相溶な成分を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(質量比)の混合溶媒100mLを加えて溶解させ、粘度測定装置「VMS-022UPC・F10」(株式会社離合社製)を用いて、30℃で測定した。
(2)平均粒径
ポリエステルに含有される粒子の平均粒径については、株式会社島津製作所製の遠心沈降式粒度分布測定装置(SA-CP3型)を用いて測定した等価球形分布における積算体積分率50%の粒径を平均粒径d50とした。
(3)全光線透過率、ヘーズ、内部ヘーズ及び表面ヘーズ
JIS K 7136:2000に準じて、スガ試験機株式会社製のヘーズメーター(HZ-2)を用いて測定した。測定は、中央が直径50mmの円形にくりぬかれた2枚の治具にフィルムを挟んでガラスセルに挿入し、フィルムの表面補償溶媒としてエタノールをガラスセルに充填して行った。
(4)光線透過率
分光光度計(日本分光株式会社製 紫外可視分光光度計「V-670」)を用い、空気層を標準として波長300~800nm領域の光線透過率を測定して、波長300~800nmにおける平均光線透過率を算出した。
(5)絶対反射率
分光光度計(日本分光株式会社製 紫外可視分光光度計「V-670」及び自動絶対反射率測定装置「ARMN-735」)を使用して、同期モード、入射角5°、N偏光、レスポンス Fast、データ取区間隔1.0nm、バンド幅10nm、走査速度1000m/minで、波長300~800nm領域の絶対反射率を測定して、波長310~410nmにおける正の極大値の有無を確認した。また、波長300~800nmにおける平均絶対反射率を算出した。実施例1、2及び比較例1、2の各試料について絶対反射率を測定した結果を図1,2のグラフに掲載した。図1は波長300~800nmにおける絶対反射率のスペクトルであり、図2は図1のスペクトルについて波長300~420nmの部分を拡大して示したものである。
(6)色目(y値)
ポリエステルフィルムの色目(y値)を、コニカミノルタジャパン株式会社製の分光測色計「CM-3700d」を用いて次のようにして求めた。
所定の場所からφ約60mmの丸型ホルダー刃でサンプルを打ち抜いてサンプリングした。試験枚数は、重ね厚み(測定時の総厚み)が500μmに一番近い枚数とした。例えば、25μmのフィルムの場合はフィルムを20枚、38μmのフィルムの場合はフィルムを13枚重ね合わせればよい。測定条件は反射条件とした。なお、色目(y値)の測定は、23℃の環境で行った。
(7)L値及びb
ポリエステルフィルムのL値及びb値を、コニカミノルタジャパン株式会社製の分光測色計「CM-3700d」を用いて次のようにして求めた。
所定の場所からφ約60mmの丸型ホルダー刃でサンプルを打ち抜いてサンプリングした。試験枚数は、重ね厚み(測定時の総厚み)が500μmに一番近い枚数とした。例えば、25μmのフィルムの場合はフィルムを20枚、38μmのフィルムの場合はフィルムを13枚重ね合わせればよい。測定条件は反射条件とした。なお、L値及びb値の測定は、23℃の環境で行った。
(8)ケイ素含有量
ポリエステルフィルムを、蛍光X線分析装置(XRF、株式会社島津製作所製「XRF-1800」)を用いて、Si元素の定量分析を行った。
<使用した材料>
原料A:ホモポリエチレンテレフタレート(固有粘度=0.64dL/g)
原料B:ホモポリエチレンテレフタレートに、平均粒径2.7μmのシリカ粒子を0.6質量%配合したマスターバッチ(固有粘度=0.61dL/g)
原料C:ホモポリエチレンテレフタレートに、平均粒径2.7μmのシリカ粒子を0.7質量%配合したマスターバッチ(固有粘度=0.59dL/g)
原料D:ホモポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にシリコーン離型層を有する積層ポリエステルフィルム;使用済みの市販品(三菱ケミカル株式会社製「MRF38」;表2では「シリコーンフィルム」とも称する)を粉砕したフレーク(固有粘度=0.58dL/g)
原料E:ホモポリエチレンテレフタレート(固有粘度=0.59dL/g)
原料F:塗布層を有さないポリエステルフィルムを原料化した再生ホモポリエチレンテレフタレート(固有粘度=0.58dL/g)
なお、原料A、原料B、原料C及び原料Eはバージン原料であり、原料D及び原料Fは再生原料である。
(実施例1)
原料A及び原料Bをそれぞれ75質量%、25質量%の割合で混合した混合原料を両表層の原料とし、原料A及び原料Dをそれぞれ70質量%、30質量%の割合で混合した混合原料を中間層の原料とした。両表層及び中間層の原料の各々を2台の押出機に供給し、各々280℃で溶融した後、25℃に設定した冷却ロール上に、2種3層(表層/中間層/表層=1/10/1の吐出量)の層構成で共押出し冷却固化させて未延伸シートを得た。
次いで、得られた未延伸シートをロール延伸機で長手方向(MD)に86℃で3.2倍に延伸した。さらに、テンター内にて100℃で予熱した後、幅方向(TD)に115℃で4.3倍に延伸した。最後に230℃で熱処理を施し、厚み38μm(各表層:3.2μm、中間層:31.6μm)の二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。評価結果を表2に示す。
(実施例2)
下記表1に記載の組成及び製膜条件で行った以外は、実施例1と同様に行った。評価結果を表2に示す。
(比較例1~2)
下記表1に記載の組成及び製膜条件で行った以外は、実施例1と同様に行った。評価結果を表2に示す。
実施例1,2のフィルムでは、全光線透過率が85.0%以上であり、ヘーズが5.0%以下であり、全光線透過率が十分に高く、ヘーズも十分に小さいため、ポリエステルフィルムを粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に、粘着剤層を介して貼り合わせた状態で光学部材等の被着体を検査するときの適正(検査適正)にかなうものである。一方、実施例1,2のように、絶対反射率のスペクトルにおいて波長310~410nmに正の極大値を有すること(図1,2参照)はシリコーン化合物の含有を示唆する。それにより、フィルムの外観についてはやや白っぽく見え、フィルムの識別性・判別性に優れる。これは平均絶対反射率にも反映され、実施例のフィルムでは、比較例のフィルムに比し大きな値となっており、十分な識別性・判別性を有していることが分かる。なお、比較例2においては、Si元素が相当量検出されているものの、それはシリカ粒子に由来し、シリコーン化合物に由来するものではないため、絶対反射率における所定のピーク(正の極大値)が出現せず、平均絶対反射率の値も低いものになり、所望の効果が得られなかったと推定される。
本発明のポリエステルフィルムは、粘着剤層を保護する離型フィルムの基材として用いた際に、粘着剤層に貼り合わせた状態で検査することができ、それでいて識別性や判別性をも有する、環境配慮型のポリエステルフィルムであることから、昨今の環境対応問題にも適用可能なフィルムである。
また、本発明は、特に、剥がされた後に廃棄されてしまう離型フィルムの活用方法として、新規なフィルムを提供するものであり、その工業的価値は高い。

Claims (17)

  1. 波長300~800nmにおける絶対反射率のスペクトルにおいて波長310~410nmに正の極大値を有するポリエステルフィルムであって、
    以下の(1)及び(2)の要件を満たす、ポリエステルフィルム。
    (1)全光線透過率が85.0%以上であること。
    (2)ヘーズが5.0%以下であること。
  2. フィルム中に含まれるケイ素含有量が700ppm以上である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  3. 測定時の総厚みが500μm相当になるようにフィルムを複数枚重ね合わせた時の色調反射法によるy値が、0.3166以上である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  4. 値が96.8以下であり、かつ、b値が0.18以上である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  5. 波長300~800nmにおける平均絶対反射率が6.5%以上である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  6. 再生原料を含む、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  7. 前記再生原料がシリコーン化合物を含む、請求項6に記載のポリエステルフィルム。
  8. 前記再生原料が、シリコーン層を有する積層ポリエステルフィルム由来である、請求項6に記載のポリエステルフィルム。
  9. 表層、中間層、及び表層をこの順に有する少なくとも3層からなる積層構造である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  10. 前記積層構造が、表層、中間層、及び表層をこの順に有する3層からなり、該中間層に再生原料を含む、請求項9に記載のポリエステルフィルム。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載のポリエステルフィルムの少なくとも一方の表面に離型層を有する、離型フィルム。
  12. 請求項11に記載の離型フィルムが、粘着剤層を介して、光学部材と貼り合わされたフィルム積層体。
  13. 前記光学部材が、樹脂フィルム又はガラス基材である、請求項12に記載のフィルム積層体。
  14. 前記樹脂フィルムが、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、環状ポリオレフィンフィルムのいずれかから選択される、請求項13に記載のフィルム積層体。
  15. 前記樹脂フィルムの粘着剤層と接する面上に機能層が設けられている積層フィルムである、請求項13に記載のフィルム積層体。
  16. 前記機能層が、他の離型層である、請求項15に記載のフィルム積層体。
  17. 総厚みが200μm以下である、請求項12に記載のフィルム積層体。
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