JP2024017382A - 中古車売買仲介プログラム、中古車売買仲介方法および中古車売買仲介システム - Google Patents

Abstract

【課題】中古車の個人間売買において多くの中古車両に商談の機会を発生させつつ、出品者および購入者が車両輸送費の過度な負担を強いられないプラットフォームを実現する中古車売買仲介プログラムを提供する。【解決手段】中古車売買仲介プログラムは、中古車の売買を仲介する中古車売買仲介プログラムであって、車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を管理者から受け付ける車種指定受付ステップと、中古車の購入候補者の所在に関する所在情報を取得する所在情報取得ステップと、特定車種に属する中古車の販売情報を所在情報に基づいて限定して購入候補者の端末へ提供する提供ステップとをコンピュータに実行させる。【選択図】図１１

Description

本発明は、中古車売買仲介プログラム、中古車売買仲介方法および中古車売買仲介システムに関する。

スマートフォンの普及やネットワーク環境の向上に伴い、電子商取引による個人間売買が広く行われるようになってきた。電子商取引による個人間の売買においては、出品作業等を代行する代行者を介在させる情報処理を行うことも実現化されつつある（例えば、特許文献１参照）。

特開２０２１－０９６５８２号公報

個人間売買の対象が中古車両となると、出品者から購入者へ移送する費用や手間も大きくなる。特に、互いに離れた地に住む者が取引きを行う場合には移送コストが嵩み、商談に多大な影響を与えることもあり得る。一方で、移送コストを基準として個人間売買の取引きを制限すると、購入希望者が購入を希望する中古車両に巡り合うことができず、商談の機会を逸することも考えられる。

本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、中古車の個人間売買において多くの中古車両に商談の機会を発生させつつ、出品者および購入者が車両輸送費の過度な負担を強いられないプラットフォームを実現する中古車売買仲介プログラム等を提供するものである。

本発明の第１の態様における中古車売買仲介プログラムは、中古車の売買を仲介する中古車売買仲介プログラムであって、車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を管理者から受け付ける車種指定受付ステップと、中古車の購入候補者の所在に関する所在情報を取得する所在情報取得ステップと、特定車種に属する中古車の販売情報を所在情報に基づいて限定して購入候補者の端末へ提供する提供ステップとをコンピュータに実行させる。

また、本発明の第２の態様における中古車売買仲介方法は、中古車の売買を仲介する中古車売買仲介方法であって、コンピュータが車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を管理者から受け付ける車種指定受付ステップと、コンピュータが中古車の購入候補者の所在に関する所在情報を取得する所在情報取得ステップと、コンピュータが特定車種に属する中古車の販売情報を所在情報に基づいて限定して購入候補者の端末へ提供する提供ステップとを有する。

また、本発明の第３の対応における中古車売買仲介システムは、中古車の売買を仲介する中古車売買仲介システムであって、車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を管理者から受け付ける車種指定受付部と、中古車の購入候補者の所在に関する所在情報を取得する所在情報取得部と、特定車種に属する中古車の販売情報を所在情報に基づいて限定して購入候補者の端末へ提供する提供部とを備える。

本発明により、中古車の個人間売買において多くの中古車両に商談の機会を発生させつつ、出品者および購入者が車両輸送費の過度な負担を強いられないプラットフォームを実現する中古車売買仲介プログラム等を提供することができる。

本実施形態に係る中古車売買仲介プログラムが利用される環境を示す図である。 アプリサーバのハードウェア構成図である。 管理者が特定車種に関する情報を登録する登録画面の一例である。 車種情報データベースを模式的に示す図である。 出品者が中古車に関する出品情報を登録する登録画面の一例である。 出品者が自身に関する属性情報を登録する登録画面の一例である。 出品情報データベースを模式的に示す図である。 購入候補者が候補者情報を通知する通知画面の一例である。 購入候補者が閲覧する出品車一覧に係る閲覧画面の一例である。 購入候補者が特定の中古車を選択した場合に示される閲覧画面の一例である。 アプリサーバによって処理される処理手順を示すフロー図である。

以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。

図１は、本実施形態に係る中古車売買仲介プログラムが利用される環境を示す図である。本実施形態に係る中古車売買仲介プログラムは、中古車売買仲介アプリをユーザ端末３００に提供して中古車売買の仲介業を運営する運営会社のサーバであるアプリサーバ１００で実行される。アプリサーバ１００は、インターネット９００に接続され、インターネット９００を介して、ユーザであるアプリ利用者のユーザ端末３００と情報の授受を行う。

本実施形態に係る中古車売買仲介アプリのユーザは、中古車の出品者、中古車の購入候補者、アプリサーバ１００の管理を行う管理者を想定している。出品者は、自らが所有する乗用車を売却したい者であり、自身のスマートフォンである出品者端末３００ａへインストールした中古車売買仲介アプリを介して当該乗用車に関する出品情報を登録すれば、購入者を広く募ることができる。購入候補者は、出品者によって登録された出品情報を、自身のスマートフォンである候補者端末３００ｂへインストールした中古車売買仲介アプリを介して閲覧しつつ、希望に合致する中古車を探すことができる。希望に合致する中古車に対しては購入希望を申し出ることができ、出品者との間で合意に至れば、購入者として当該中古車を入手することができる。

管理者は、購入候補者の閲覧要求に対して、出品者によって登録された出品情報のうちのいずれの情報を販売情報として提供させるかを調整するなどの管理作業を、自身のスマートフォンである管理者端末３００ｃへインストールした中古車売買仲介アプリを介して実行する。なお、管理者は運営会社の関係者であるが、本実施形態においては、管理者端末３００ｃを介してアプリサーバ１００の管理を行う観点から、ユーザの一部として扱う。アプリサーバ１００は、中古車売買仲介プログラムを含むサービス提供プログラムを実行することにより、ユーザ端末３００で実行される中古車売買仲介アプリと連携して、必要とされるサービスを各ユーザへ提供する。

なお、本実施形態においては、ユーザがスマートフォンにインストールした中古車売買仲介アプリを介してサービスの提供を受ける場合を想定するが、ユーザ端末３００は、スマートフォンに限らず、タブレット端末やＰＣなど他の情報端末であっても構わない。出品者端末３００ａ、候補者端末３００ｂ、管理者端末３００ｃは、互いに異なる種類の端末であってもよいし、また、例えば複数の出品者が利用するそれぞれの出品者端末３００ａは、互いに異なる種類の端末であっても構わない。また、管理者は、管理者端末３００ｃを介さずに、アプリサーバ１００に接続された入出力インタフェースを介して直接的に管理作業を行っても構わない。

また、本実施形態においては、アプリサーバ１００から提供されるサービスを、アプリケーションプログラムである中古車売買仲介アプリを介して受ける場合を想定するが、ユーザ端末３００で実行されるプログラムは、アプリケーションプログラムの形式に限らず、ＷＥＢブラウザ上で実行されるプログラム等などであっても構わない。いずれにおいても、アプリサーバ１００で実行される中古車売買仲介プログラムは、ユーザ端末３００側で実行されるプログラムと連携することにより、中古車売買の仲介に関するサービスを提供する。なお、以下の説明においてはスマートフォンに表示される表示画面の例を用いるが、表示態様は、利用される情報端末や実行されるプログラムによって適宜変更され得る。

図２は、アプリサーバ１００のハードウェア構成図である。アプリサーバ１００は、主に、処理部１１０、記憶部１３０、通信部１４０、および入出力インタフェース１５０によって構成される。処理部１１０は、アプリサーバ１００の制御とプログラムの実行処理を行うプロセッサ（ＣＰＵ：Central Processing Unit）である。プロセッサは、ＡＳＩＣやＧＰＵ等の演算処理チップと連携する構成であってもよい。処理部１１０は、記憶部１３０に記憶された中古車売買仲介プログラムを読み出して、中古車売買の仲介に関する様々な処理を実行する。

記憶部１３０は、不揮発性の記憶媒体であり、例えばＨＤＤ（Hard Disk Drive）によって構成されている。記憶部１３０は、アプリサーバ１００の制御や処理を実行するプログラムの他にも、制御や演算に用いられる種々のパラメータ等も記憶する。記憶部１３０は、特に、車種情報データベース１３１（以下、「車種情報ＤＢ１３１」と称する）、出品情報データベース１３２（以下、「出品者情報ＤＢ１３２」と称する）、候補者情報データベース１３３（以下、「候補者情報ＤＢ１３３」と称する）を含む。

車種情報ＤＢ１３１には、管理者端末３００ｃから送られてきた、車両輸送費を購入者負担としない特定車種に関する車種情報が、予め設定されたフォーマットに従って蓄積されている。出品者情報ＤＢ１３２には、出品者端末３００ａから送られてきた出品車等に関する出品情報が、予め設定されたフォーマットに従って蓄積されている。候補者情報ＤＢ１３２には、候補者端末３００ｂから送られてきた購入候補者に関する候補者情報が、予め設定されたフォーマットに従って蓄積されている。それぞれのデータベースに蓄積される情報やフォーマットについては後に詳述する。

通信部１４０は、インターネット９００への接続およびユーザ端末３００や他のサーバ等との情報の授受を担い、例えばＬＡＮユニットによって構成されている。通信部１４０は、処理部１１０の制御に従って、インターネット９００との間で指示コマンドや情報の授受を行う。入出力インタフェース１５０（以下、「入出力ＩＦ１５０」と称する）は、例えばキーボードやマウス等の入力デバイスや表示モニタ等の出力デバイスを含む。入出力ＩＦ１５０は、管理者が中古車売買仲介プログラムを更新したり、それぞれのデータベースを編集したりする場合に利用される。

処理部１１０は、中古車売買仲介プログラムが指示する処理に応じて様々な演算を実行する機能演算部としての役割も担う。処理部１１０は、車種指定受付部１１１、出品情報取得部１１２、所在情報取得部１１３、提供部１１４として機能し得る。車種指定受付部１１１は、通信部１４０と協働して、管理者端末３００ｃから送られてくる特定車種の指定を受け付ける。なお、入出力ＩＦ１５０を介して入力される特定車種の指定を受け付けてもよい。出品情報取得部１１２は、通信部１４０と協働して、出品者端末３００ａから送られてくる出品車に関する出品情報を取得する。中古車売買仲介プログラムが指示する処理において必要とする出品情報がすでに出品情報ＤＢ１３２に蓄積されている場合には、出品情報ＤＢ１３２から当該出品情報を読み出して取得する。

所在情報取得部１１３は、通信部１４０と協働して、候補者端末３００ｂから送られてくる購入候補者の所在に関する所在情報を含む候補者情報を取得する。中古車売買仲介プログラムが指示する処理において必要とする所在情報やその他の情報がすでに候補者情報ＤＢ１３３に蓄積されている場合には、候補者情報ＤＢ１３３からその情報を読み出して取得する。提供部１１４は、通信部１４０と協働して、出品者へ提供する各種情報を出品者端末３００ａへ、購入予定者へ提供する各種情報を候補者端末３００ｂへ、管理者へ提供する各種情報を管理者端末３００ｃへ提供する。

次に、アプリサーバ１００で実行される中古車売買仲介プログラムによって提供される中古車売買の仲介に関する一連のサービスを、管理者端末３００ｃ、出品者端末３００ａ、候補者端末３００ｂに表示される表示画面の例を用いて順次説明する。表示画面には、管理者、出品者、購入候補者であるユーザの指示を受け付ける入力デバイスとしてタッチパネルが重畳されており、ユーザは、表示画面に対してタップ、スワイプ、ピンチ等の操作を行うことにより、選択や入力を行うことができる。

まず、管理者端末３００ｃに表示画面を通じて、管理者が行う操作や、それに伴う管理者端末３００ｃおよびアプリサーバ１００の動作について説明する。図３は、管理者が特定車種に関する情報を登録する登録画面の一例である。管理者は、この登録画面を通じて、車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を登録することができる。なお、図３以降の各図においては、煩雑になることを回避するため、同種の要素については一部に符号を付し、他に同一符号を付すことを省く場合がある。

図３に示す登録画面は、アプリロゴ３１０、表示タイトル３２０、登録情報３３０を含む。アプリロゴ３１０は、サービスを提供するアプリを示すロゴである。アプリロゴ３１０の隣にはアプリ名「ＶＥＨＩＣＬＥ ＴＲＡＤＥ ＡＰＰ」が表示されている。ユーザはこのアプリロゴ３１０やアプリ名を視認することにより、中古車売買の仲介に関して一貫するサービスを受けられることを認識できる。表示タイトル３２０は、現在の表示画面がいずれのサービスに係る表示であるかを端的に示す文字情報である。ここでは、表示タイトル３２０は「特定車種の登録」であり、車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を受け付ける登録画面であることを表している。

登録情報３３０は、表示タイトル３２０に関連して入力すべき情報が列挙されている。具体的には、まず、車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定が求められている。管理者は、指定しようとする特定車種の車種名を、選択ボックス３３１をタップして表示される一覧から選択することにより指定する。次に、地域区分の指定が求められており、管理者は、特定車種の指定と同様に、指定しようとする地域区分を、選択ボックス３３１をタップして表示される一覧から選択することにより指定する。

地域区分は、特定車種として指定された中古車が出品された場合に、その出品者の所在地が属する指定された地域区分において当該中古車が購入されるときには、当該中古車を購入者の元へ輸送する車両輸送費を購入者負担としないこととする地域の単位である。具体的には、「地方」「都道府県」「市町村」などが地域区分の候補となり得る。例えば、「地方」は、「関東地方」や「中部地方」であり、「関東地方」であれば、東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県を含む。ただし、一部の離島などを対象から除外しても構わない。なお、この場合の車両輸送費は、出品者あるいはアプリサーバ１００を運営する運営会社が負担する。出品者と購入者の間に合意が形成されれば、例えば購入者が売買に係る中古車を直接引き取りに赴くことも可能である。

次に、選定条件の指定が求められており、管理者は、未販売期間とボディカラーの指定を行う。選定条件は、地域区分の制限を受けずに車両輸送費を購入者負担としない条件であり、本実施形態においては未販売期間とボディカラーについての条件が指定可能に構成されている。

管理者は、指定しようとする未販売期間を、選択ボックス３３１をタップして表示される一覧から選択することにより指定する。未販売期間の設定は、その期間を超えて売買契約がなされなかった場合に、地域区分の指定によらず車両輸送費を購入者負担としないことにする設定である。例えば、図示するように「１２か月」が指定されると、出品から１２か月の間は、地域区分で指定された地域に限って車両輸送費を購入者負担としない規定が適用されるが、１２か月を超えたら、全国のいずれの地域でも車両輸送費を購入者負担としない規定が適用される。

管理者は、指定しようとするボディカラーを、チェックボックス３３２をタップして選択状態にすることにより指定する。ボディカラー設定は、指定された特定車種であっても、ボディカラーが指定されたカラーであれば、地域区分の指定によらず車両輸送費を購入者負担としないことにする設定である。例えば、図示するように「ピンク」が指定されると、出品された中古車がピンクであれば、全国のいずれの地域でも車両輸送費を購入者負担としない規定が適用される。

管理者は、すべての指定が完了したら登録ボタン３３３をタップする。中古車売買仲介アプリは、登録ボタン３３３がタップされたら、指定された特定車種に関する車種情報を確定させ、インターネット９００を介してアプリサーバ１００へ送信する。アプリサーバ１００の車種指定受付部１１１は、管理者端末３００ｃから当該車種情報を取得すると、車種情報ＤＢ１３１へ予め設定されたフォーマットに従ってその内容を追記する。

図４は、車種情報ＤＢ１３１を模式的に示す図である。図は、具体的には車種情報ＤＢ１３１のうちの管理テーブルを示し、車種情報ＤＢ１３１は、図示する管理テーブルの他に、管理テーブルによって特定車種に関連付けられた関連ファイルを蓄積することもできる。

車種情報ＤＢ１３１の管理テーブルは、指定された車種ごとに、地域区分と選定条件を関連付けて管理している。すなわち、複数の車種が特定車種として指定されていれば、それぞれの車種に対して適用される地域区分と選定条件が関連付けられている。「地域区分」には、上述のように「地方」「都道府県」「市町村」のいずれかが記される。図示する例では、例えば車種「プリファ」には「市町村」が設定されている。また、「未販売期間」は、指定された期間が記される。図示する例では、例えば車種「ＴＨラックス」には「１２か月」が設定されている。また、「ボディカラー」は、指定されたカラーのすべてが記される。図示する例では、例えば車種「ＧＲ８６３」には「黄、ピンク、茶」が設定されている。なお、選定条件については、指定されていなければ、「（なし）」などと記される。

続いて、出品者端末３００ａに表示される表示画面を通じて、出品者が行う操作や、それに伴う出品者端末３００ａおよびアプリサーバ１００の動作について説明する。図５は、出品者が中古車に関する出品情報を登録する登録画面の一例である。出品者は、この登録画面を通じて、自身に関する情報を含む出品車の出品情報を登録することができる。

図５に示す登録画面は、アプリロゴ３１０、表示タイトル３２０、登録情報３３０を含む。表示タイトル３２０は「出品情報の入力」であり、中古車の出品者が出品に係る情報を入力する旨を表している。

登録情報３３０は、表示タイトル３２０に関連して入力すべき情報が列挙されている。具体的には、まず、出品する対象である出品車の写真の登録が求められている。出品者が追加ボタン３３５をタップするとカメラアプリが立ち上がり、カメラアプリで出品車を撮影するとその画像が画像ウィンドウ３３４に表示される。そして、当該画像の画像データが出品者による登録情報として出品情報に加えられる。出品者は、更に追加して画像データを出品情報に加えたい場合には、この作業を繰り返す。

出品者は、出品車の車種名を、選択ボックス３３６をタップして表示される一覧から特定の一車種を選択することにより指定する。続けて、出品車のこれまでの走行距離や希望売却額を、それぞれ入力ボックス３３７へ入力する。更に、出品者は、出品車のボディカラーを、選択ボックス３３６をタップして表示される一覧から選択することにより指定する。送り指標３３８は、三角が示す方向に更に入力項目が存在することを示している。出品者は、送り指標３３８をタップすることにより、登録情報３３０の画面を遷移させることができる。

図６は、出品者が中古車に関する出品情報を登録する登録画面の続きであり、出品者が自身に関する属性情報を登録する登録画面の一例である。出品者は、自身の氏名や住所などの属性情報を入力ボックス３３７へ入力する。「住所」は出品者の所在地である。住所と出品車の引渡し予定地が異なる場合には、当該引渡し予定地を「住所」として登録してもよい。

出品者は、すべての入力が完了したら登録ボタン３３３をタップする。中古車売買仲介アプリは、登録ボタン３３３がタップされたら、入力された出品情報を確定させ、インターネット９００を介してアプリサーバ１００へ送信する。アプリサーバ１００の出品情報取得部１１２は、出品者端末３００ａから当該出品情報を取得すると、出品情報ＤＢ１３２へ予め設定されたフォーマットに従ってその内容を追記する。

図７は、出品情報ＤＢ１３２を模式的に示す図である。図は、具体的には出品情報ＤＢ１３２のうちの管理テーブルを示し、出品情報ＤＢ１３２は、図示する管理テーブルの他に、管理テーブルによって出品者に関連付けられた出品車写真の画像データ等の関連ファイルを蓄積している。

出品情報ＤＢ１３２の管理テーブルは、出品される中古車ごとに割り当てるＩＤに、それぞれの属性情報と出品車情報を関連付けて管理している。すなわち、複数の中古車が出品されていれば、その数だけＩＤが存在し、それぞれのＩＤに対応する属性情報と出品車情報が関連付けられている。属性情報は、出品者個人に属する情報であり、氏名、住所、年齢、電話番号等を含み得る。出品車情報は、出品者が出品する中古車に関する情報であり、車種、走行距離、希望売却額、ボディカラーといった情報に加え、出品車を撮影した画像データのリンク情報を含み得る。

続いて、候補者端末３００ｂに表示される表示画面を通じて、購入候補者が行う操作や、それに伴う候補者端末３００ｂおよびアプリサーバ１００の動作について説明する。図８は、購入候補者が自らに関する情報である候補者情報を通知する通知画面の一例である。売り出されている中古車を紹介する閲覧画面の閲覧を希望する購入候補者は、閲覧画面の呼び出しに先立ち、自身に関する情報を候補者情報としてアプリサーバ１００へ通知する。

図８に示す通知画面は、アプリロゴ３１０、表示タイトル３２０、通知情報３５０を含む。表示タイトル３２０は「出品中古車閲覧」であり、中古車の閲覧に関して事前に通知することが求められる項目が列挙されていることを表している。

通知情報３５０においては、購入候補者の所在に関する所在情報の入力が求められている。具体的には、購入候補者は、自身が住む地域を、選択ボックス３３１をタップして表示される一覧から選択することにより指定する。ここで指定する地域は、上述の地域区分において設定し得る区分のうち、最も小さい区分（本実施形態においては「市町村」）を選択できるように構成されている。入力形式は、選択ボックス３３１に限らず、例えば入力ボックス３３７に郵便番号を入力すると市町村に自動変換される形式でもよい。

通知情報３５０においては、更に、輸送費用を自己負担するか否かの選択と、検索条件を登録するか否かの選択が求められている。購入候補者は、輸送費用を自己負担することを前提に閲覧画面の閲覧を希望するか否かに応じて「はい」または「いいえ」のラジオボタン３４１をタップする。また、次回以降の閲覧においても同様の条件で検索したいか否かに応じて「はい」または「いいえ」のラジオボタン３４１をタップする。

購入候補者は、すべての入力が完了したら閲覧ボタン３４２をタップする。中古車売買仲介アプリは、閲覧ボタン３４２がタップされたら、入力された通知情報を購入候補者に関する候補者情報として確定させ、インターネット９００を介してアプリサーバ１００へ送信する。

候補者情報は、上述のように購入候補者の所在に関する所在情報を含む。アプリサーバ１００の所在情報取得部１１３は、候補者端末３００ｂから候補者情報を取得すると、提供部１１４へ引き渡す。提供部１１４は、当該候補者情報に基づいて購入候補者へ提供する販売情報を生成し、閲覧要求元である候補者端末３００ｂへ送信する。所在情報取得部１１３は、取得した候補者情報に登録指示を見出した場合には、取得した候補者情報を候補者情報ＤＢ１３３へ予め設定されたフォーマットに従ってその内容を追記する。候補者情報ＤＢに候補者情報が登録されると、以後の閲覧要求においては、候補者端末３００ｂにおいて候補者情報の入力が省かれても、提供部１１４は、候補者情報ＤＢ１３３から候補者情報を読み出して、当該購入候補者へ提供する販売情報を生成する。

ここで、提供部１１４による販売情報の生成について説明する。提供部１１４は、まず、閲覧要求に係る候補者情報に、中古車の輸送費用を購入候補者が負担する旨の負担通知が含まれるか否かを確認する。負担通知が含まれる場合には、車種情報ＤＢ１３３に登録された車種情報を参照することなく、すなわち車種情報に含まれる地域区分に関係なく、出品情報ＤＢ１３２に登録された全ての中古車を閲覧対象とする販売情報を生成する。

一方で、負担通知が含まれていない場合には、提供部１１４は、車種情報ＤＢ１３３に登録された車種情報を参照し、出品情報ＤＢ１３２に登録された中古車のうち特定車種に属する中古車については、購入候補者の所在情報と車種情報に関連付けられた地域区分に基づいて限定した販売情報を生成する。具体的には、所在情報から購入候補者の所在地を参照し、出品情報ＤＢ１３２に登録された中古車のうち特定車種については、車種情報で関連付けられた地域区分に従って購入候補者の所在地を含む地域区分の属性情報を有する中古車に限定した販売情報を生成する。例えば、図４で示す例のように車種情報により車種「ＴＨラックス」には地域区分として「都道府県」が関連付けられている場合に、購入候補者の所在地が「愛知県」であれば、出品情報ＤＢ１３２に登録された中古車「ＴＨラックス」は、属性情報の住所に「愛知県」を含むものに限って販売情報に加えられる。また、車種情報により車種「ＧＲ８６３」には地域区分として「地方」が関連付けられている場合に、購入候補者の所在地が「愛知県」であれば、出品情報ＤＢ１３２に登録された中古車「ＧＲ８６３」は、属性情報の住所に「愛知県」を含む地方である「中部地方」に属する県（新潟県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、愛知県、富山県、石川県、福井県の９県）を含むものに限って販売情報に加えられる。

ただし、特定車種に属する中古車であっても、当該特定車種において設定された選定条件を満たす選定中古車については、地域区分による制限を受けることなく、販売情報に加えられる。例えば、図４で示す例のように車種情報により車種「ＴＨラックス」には選定条件の未販売期間として「１２か月」が設定されている場合に、出品情報ＤＢ１３２に登録された中古車「ＴＨラックス」のうち１２か月以上にわたって売買契約がなされなかったものは、販売情報に加えられる。また、例えば、車種情報により車種「ＧＲ８６３」にはボディカラーとして「黄」「ピンク」「茶」が設定されている場合に、出品情報ＤＢ１３２に登録された中古車「ＧＲ８６３」のうちこれらのボディカラーの情報を有するものは、販売情報に加えられる。

提供部１１４は、このように販売情報を生成すると、閲覧要求元である候補者端末３００ｂへ送信する。候補者端末３００ｂは、受信した当該販売情報を、購入候補者が閲覧可能なように調整して表示部に表示する。図９は、購入候補者が閲覧する出品車一覧に係る閲覧画面の一例であり、特に、輸送費用を自己負担しない場合の例を示す。購入候補者は、この閲覧画面を通じて、買いたい中古車を探索する。

図９に示す閲覧画面は、アプリロゴ３１０、表示タイトル３２０、提供情報３４０を含む。表示タイトル３２０は「出品中古車一覧」であり、出品されている中古車が一覧表示されている旨を表している。提供情報３４０は、出品されている中古車のそれぞれの代表写真が画像ウィンドウ３４３に収められてマトリックス状に配列されている。それぞれの画像ウィンドウ３４３に隣接して、その中古車の出品者の希望売却額を表すラベル３４４が配置されている。また、画像ウィンドウ３４３に表示された中古車が選定中古車である場合には、その旨を示すアイコン３４５が当該画像ウィンドウ３４３に隣接して配置される。

購入候補者は、輸送費用を自己負担しない旨を指定して閲覧要求しているので、一覧表示されている中古車は、いずれも購入者に輸送費用を負担させないものである。例えば、表示されている「ＴＨラックス」は、図４の例によれば車種情報における地域区分が「都道府県」に指定されているので、購入候補者の所在地が「愛知県」であれば、愛知県内で出品されている出品車である。すなわち、「ＴＨラックス」が複数表示されている場合には、いずれもが愛知県内で出品されているものであり、逆に、出品情報ＤＢ１３２に蓄積されている「ＴＨラックス」であっても、その他の県の属性情報を有するものは表示されない。

購入候補者は、閲覧画面を上下左右方向へフリックすれば、その方向へ閲覧画面を移動させることができ、新たな画像ウィンドウ３４３を表示させることができる。また、画像ウィンドウ３４３をタップして特定の中古車を選択すると、その中古車の詳細情報を閲覧することができる。

図１０は、購入候補者が特定の中古車を選択した場合に示される閲覧画面の一例である。購入候補者は、この閲覧画面を通じて、選択した中古車の詳細情報を確認することができる。

表示タイトル３２０は「出品中古車詳細」であり、選択された中古車の詳細情報が表示されている旨を表している。提供情報３４０は、車種、走行距離、希望売却額、ボディカラーの情報と、対象中古車の写真を表示する画像ウィンドウ３４３を含む。画像ウィンドウ３４３の下部には、横一列に配列された複数の丸印で表される遷移指標３４６が配列されており、当該対象中古車に対して用意されている写真の数と、表示されている写真の順番を示している。購入候補者は、他の丸印をタップすると、その丸印に対応する写真を表示させることができる。

また、提供情報３４０は、車両の輸送費用が無料である旨の表示を含む。具体的には、購入候補者の所在地（例えば「愛知県」）を示した上で、その所在地において車両の輸送費が無料である旨を示している。提供情報３４０の最下部には商談ボタン３４７が配置されている。購入候補者が商談ボタン３４７をタップすると、表示画面は、商談を進めるための商談画面へ遷移する。

以上の説明においては主にユーザ端末３００で表示される表示画面の例に従って中古車売買を仲介の流れを説明したが、ここで、中古車売買仲介プログラムがアプリサーバ１００で実行する処理フローを整理する。図１１は、アプリサーバ１００によって処理される処理手順を示すフロー図である。なお、以下のフローにおいては、これまで説明したすべての処理を説明するものではなく、主要な処理に限って説明するものである。

車種指定受付部１１１は、ステップＳ１０１で、管理者端末３００ｃから車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を受け付け、受け付けた特定車種の車種情報を車種情報ＤＢ１３１へ蓄積する。特定車種の指定は、中古車売買の仲介サービスを提供する期間において逐次行われ、必要に応じて既に受け付けた車種情報の修正や削除も受け付ける。

出品情報取得部１１２は、ステップＳ１０２で、出品者端末３００ａから出品情報を取得し、取得した出品情報を出品情報ＤＢ１３２へ蓄積する。なお、出品情報取得部１１２は、出品情報を他のサーバから取得したり、入出力ＩＦ１５０からの入力を受け付けて取得したりしてもよい。

処理部１１０は、ステップＳ１０３で、候補者端末３００ｂから閲覧要求があったか否かを確認する。閲覧要求があればステップＳ１０４へ進む。所在情報取得部１１３は、ステップＳ１０４で、閲覧要求に係る購入候補者の所在に関する所在情報を取得する。具体的には、閲覧要求指令と共に送られてきた候補者情報から、候補者が住む地域の情報を取得する。更にステップＳ１０５へ進み、所在情報取得部１１３は、候補者情報に負担通知が含まれるか否かを確認する。負担通知が含まれていなければステップＳ１０６へ進み、含まれていればステップＳ１０６をスキップしてステップＳ１０７へ進む。

ステップＳ１０６へ進むと、提供部１１４は、車種情報ＤＢ１３３に登録された車種情報を参照し、出品情報ＤＢ１３２に登録された中古車のうち特定車種に属する中古車については、閲覧要求に係る購入候補者の所在情報と車種情報に関連付けられた地域区分に基づいて限定した販売情報を生成する。ただし、特定車種に属する中古車であっても、当該特定車種において設定された選定条件を満たす選定中古車については、地域区分による制限を受けることなく販売情報に加えるものとする。

ステップＳ１０７へ進むと、提供部１１４は、ステップＳ１０６を経由した場合には出品情報ＤＢ１３２に蓄積された出品情報を限定して生成した販売情報を、ステップＳ１０６をスキップした場合には出品情報ＤＢ１３２に蓄積された出品情報を限定することなく生成した販売情報を、閲覧要求に係る候補者端末３００ｂへ送信する。その後、購入に関する商談手続きへ移行しなければステップＳ１０３へ戻る。ステップＳ１０３で、閲覧要求がなければ、一連の処理を終了する。

以上説明した本実施形態においては、特定車種の指定を車種単位で受け付けたが、同一車種でも更に年式やグレードで細分化してその細分化された単位で特定車種の指定を受け付けても構わない。また、特定車種の地域区分の例として「地方」「都道府県」「市町村」の場合を説明したが、例えば都心部では「都道府県」を指定して都心部以外では「地方」を指定できるようにしてもよい。また、本実施形態においては、購入候補者が車両輸送費を負担しないことを選択した場合に出品情報ＤＢ１３２の出品情報を限定して販売情報を生成したが、出品情報の限定条件はこれに限らず、他の条件を追加的に採用しても構わない。

また、以上説明した本実施形態においては具体的な表示画面の例を示して説明したが、表示画面のレイアウトやデザインはこれらの具体例に限られるものではない。アニメーションや写真、動画映像を採用してもよいし、ＶＲやＡＲの技術を採用してもよい。

１００…アプリサーバ、１１０…処理部、１１１…車種指定受付部、１１２…出品情報取得部、１１３…所在情報取得部、１１４…提供部、１３０…記憶部、１３１…車種情報ＤＢ、１３２…出品情報ＤＢ、１３３…候補者情報ＤＢ、１４０…通信部、１５０…入出力ＩＦ、３００…ユーザ端末、３００ａ…出品者端末、３００ｂ…候補者端末、３００ｃ…管理者端末、３１０…アプリロゴ、３２０…表示タイトル、３３０…登録情報、３３１…選択ボックス、３３２…チェックボックス、３３３…登録ボタン、３３４…画像ウィンドウ、３３５…追加ボタン、３３６…選択ボックス、３３７…入力ボックス、３３８…送り指標、３４０…提供情報、３４１…ラジオボタン、３４２…閲覧ボタン、３４３…画像ウィンドウ、３４４…ラベル、３４５…アイコン、３４６…遷移指標、３４７…商談ボタン、３５０…通知情報、９００…インターネット

Claims (5)

1. 中古車の売買を仲介する中古車売買仲介プログラムであって、
   車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を管理者から受け付ける車種指定受付ステップと、
   前記中古車の購入候補者の所在に関する所在情報を取得する所在情報取得ステップと、
   前記特定車種に属する前記中古車の販売情報を前記所在情報に基づいて限定して前記購入候補者の端末へ提供する提供ステップと
   をコンピュータに実行させる中古車売買仲介プログラム。
2. 前記購入候補者から前記中古車の輸送費用を負担する旨の負担通知を受け付ける負担通知受付ステップをコンピュータに実行させ、
   前記提供ステップは、前記負担通知受付ステップで前記負担通知を受け付けた場合には、前記販売情報を前記所在情報に基づいて限定することなく前記購入候補者の端末へ提供する、
   請求項１に記載の中古車売買仲介プログラム。
3. 前記特定車種に属する前記中古車のうち、予め設定された条件を満たす選定中古車を選定する選定ステップをコンピュータに実行させ、
   前記提供ステップは、前記選定ステップで前記選定中古車が選定された場合には、前記所在情報に基づいて限定された前記販売情報と、前記選定中古車に関する前記販売情報を前記購入候補者の端末へ提供する、
   請求項１または２に記載の中古車売買仲介プログラム。
4. 中古車の売買を仲介する中古車売買仲介方法であって、
   コンピュータが車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を管理者から受け付ける車種指定受付ステップと、
   コンピュータが前記中古車の購入候補者の所在に関する所在情報を取得する所在情報取得ステップと、
   コンピュータが前記特定車種に属する前記中古車の販売情報を前記所在情報に基づいて限定して前記購入候補者の端末へ提供する提供ステップと
   を有する中古車売買仲介方法。
5. 中古車の売買を仲介する中古車売買仲介システムであって、
   車両輸送費を購入者負担としない特定車種の指定を管理者から受け付ける車種指定受付部と、
   前記中古車の購入候補者の所在に関する所在情報を取得する所在情報取得部と、
   前記特定車種に属する前記中古車の販売情報を前記所在情報に基づいて限定して前記購入候補者の端末へ提供する提供部と
   を備える中古車売買仲介システム。
   

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