JP2024014248A - Qkdシステム、監視装置、多重化装置及びプログラム - Google Patents

Qkdシステム、監視装置、多重化装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】限られた光ファイバの本数で光波長多重による暗号鍵の伝送速度を向上させながら、光ファイバに断線などの不具合が発生した際でも暗号鍵の伝送を継続させる。【解決手段】実施形態のQKDシステムでは、複数の送信装置は、複数の量子信号と、複数の古典信号とを送信する。監視装置は、複数の光ファイバの伝送状態を監視する。複数の光ファイバは、複数の量子信号が波長多重された第1の光ファイバと、古典信号が波長多重された第2の光ファイバとを含む。監視装置は、監視部と制御部とを備える。監視部は、第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送状態と、第2の光ファイバを流れる複数の古典信号の伝送状態とを監視する。制御部は、監視部による監視結果に応じて、第1の光ファイバ又は第2の光ファイバを、複数の光ファイバから選択された別の光ファイバに切り替える指示を、第1の多重化装置及び第2の多重化装置の少なくとも一方に出す。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態はQKDシステム、監視装置、多重化装置及びプログラムに関する。
量子鍵配送技術(Quantum Key Distribution、以下QKD)とは、光ファイバで接続された、単一光子を連続的に送信する送信装置と、単一光子を受信する受信装置との間で、安全に暗号鍵を共有する技術である。QKDにより共有される暗号鍵は、量子力学の原理に基づいて、盗聴されていないことが保証されている。共有された暗号鍵を用いて、ワンタイムパッドと呼ばれる暗号通信方式を利用して暗号データ通信されたデータは如何なる知識を有する盗聴者によっても解読できないことが情報理論によって保証されている。
特許第4784202号公報
しかしながら従来の技術では、限られた光ファイバの本数で光波長多重による暗号鍵の伝送速度を向上させながら、光ファイバに断線などの不具合が発生した際でも暗号鍵の伝送を継続させることが難しかった。
実施形態のQKDシステムは、複数の送信装置と、複数の受信装置と、第1の多重化装置と、第2の多重化装置と、複数の光ファイバと、監視装置とを備える。複数の送信装置は、QKD(Quantum Key Distribution)により共有される暗号鍵情報を含む複数の量子信号と、前記QKDの制御情報を含む複数の古典信号とを送信する。複数の受信装置は、前記複数の量子信号と、前記複数の古典信号とを受信する。第1の多重化装置は、前記複数の送信装置と接続される。第2の多重化装置は、前記複数の受信装置と接続される。複数の光ファイバは、前記第1の多重化装置と、前記第2の多重化装置との間を接続する。監視装置は、前記複数の光ファイバの伝送状態を監視する。前記複数の光ファイバは、前記複数の量子信号が波長多重された第1の光ファイバと、前記古典信号が波長多重された第2の光ファイバとを含む。前記監視装置は、監視部と制御部とを備える。監視部は、前記第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送状態と、前記第2の光ファイバを流れる複数の古典信号の伝送状態とを監視する。制御部は、前記監視部による監視結果に応じて、前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバを、前記複数の光ファイバから選択された別の光ファイバに切り替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出す。
一般的なQKDシステム1式の構成例を示す図。 複数のQKD装置によるQKDシステムの構成例を示す図。 光波長多重技術を用いる場合の例1を示す図。 光波長多重技術を用いる場合の例2を示す図。 第1実施形態のQKDシステムの装置構成の例を示す図。 第1実施形態の多重化装置の機能構成の例を示す図。 第1実施形態の光ファイバの切替制御の例を説明するための図。 第1実施形態の多重化制御の例を説明するための図。 第1実施形態の品質劣化調査制御の例を説明するための図。 第2実施形態の同期パラメータ初期化制御の例を説明するための図。 第3実施形態の光源波長の切替制御の例を説明するための図。 第1乃至第3実施形態の多重化装置及び監視装置のハードウェア構成の例を示す図。
以下に添付図面を参照して、QKDシステム、監視装置、多重化装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
以下、QKD(量子鍵配送)技術を利用した暗号鍵交換装置をQKD装置という。また、複数のQKD装置により構成される暗号鍵交換システムをQKDシステムという。まず、一般的なQKDシステムの例について説明する。
図1は一般的なQKDシステム1式の構成例を示す図である。一般的なQKDシステム100は、送信装置1、受信装置2、並びに、2本の光ファイバ101及び102を備える。
送信装置1は、送信側のQKD装置である。送信装置1は、光子を生成し、その光子に、0又は1のビット情報を示す暗号鍵情報をエンコードし、暗号鍵情報がエンコードされた光子を受信装置2に送信する。
受信装置2は、受信側のQKD装置である。受信装置2は、送信装置1から送られてきた光子を受信し、暗号鍵情報をデコードする。
光ファイバ101は、暗号鍵情報がエンコードされた量子信号を伝送する量子通信路として使用される。
光ファイバ102は、QKDの制御情報を含む古典信号を伝送する古典通信路として使用される。例えば古典通信路は、送信装置1で使用される光子の送信器と、受信装置2で使用される光子の受信器との間の同期信号や、データ通信などの光信号の伝送に使用される。
古典通信路中の光信号に比べ量子通信路中の量子信号は非常に微弱なため、通常、量子通信路及び古典通信路には物理的に別の光ファイバ101及び102が使用される。また、QKD装置専用の信号を伝送するため、量子通信路の光ファイバ101、及び、古典通信路の光ファイバ102はダークファイバである必要がある。
図2は複数のQKD装置によるQKDシステム100-2の構成例を示す図である。QKDシステム100-2では、共有される暗号鍵の伝送速度を向上させるために、QKD装置の台数を増やして、QKDシステム100-2全体での暗号鍵の伝送速度を向上させている。図2に示すように、例えば3式のQKDシステムを使用した際の暗号鍵の伝送速度は、1式のQKDシステム100(図1)を用いた時に比べ3倍になる。ただし、この場合、必要になる光ファイバの本数が増える。QKDシステムを社会実装する上で必要になる光ファイバの本数が増えるのは実用的ではない。
そこで、光波長多重技術を用いて、量子通信路と古典通信路とを1本の光ファイバで実現する方法がある(特許文献1)。量子通信路の光信号の波長と古典通信路の光信号の波長をずらすことで、同一の光ファイバを伝送させた場合でもお互いが干渉せずにQKDによる暗号鍵の伝送が可能となる。この技術によりQKDシステム1式に対して必要な光ファイバは1本になる。
図3は光波長多重技術を用いる場合の例1を示す図である。図3のQKDシステム100-3では、通常のQKD装置(送信装置1及び受信装置2)と、量子通信路として使用される光ファイバ101と、古典通信路として使用される光ファイバ102とに加え、光信号を波長多重させる多重化装置3a及び3bと光ファイバ103が使用される。
送信装置1と多重化装置3a、及び、受信装置2と多重化装置3bは、例えば同じラックなどに配置され、短い光ファイバで接続される。多重化装置3a及び3bの間は通常のQKD装置と同様に通信する距離に応じた光ファイバ103で接続される。
ただし、図3の例1では、強度の異なる光信号の波長多重を実施する必要があり、技術的に困難である。そこで、図4に示すように、量子通信路の光ファイバ101a~101cを1本の光ファイバ101dに波長多重し、古典通信路の光ファイバ102a~102cを1本の光ファイバ102dに波長多重する手法も考えられる。
図4は光波長多重技術を用いる場合の例2を示す図である。図4のQKDシステム100-4では、多重化装置4a及び4bによって、量子通信路に使用される光ファイバ101a~101cの光信号の波長多重が行われ、多重化装置4c及び4dによって、古典通信路に使用される光ファイバ102a~102cの光信号の波長多重が行われる。
図4のQKDシステム100-4のように同じ強度の光信号の波長多重を行うことは、図3のQKDシステム100-3のように異なる強度の光信号を波長多重する場合に比べて容易である。図3に示す波長多重方式では、暗号鍵の伝送速度を向上させるために使用するQKD装置の台数を増やすと、その台数に比例して必要な光ファイバ103の本数も増える。一方、図4に示す波長多重方式であれば、波長多重するQKD装置の台数が増加しても必要な光ファイバの本数は2本のままであり、実装コストが抑えられる。図4に示す波長多重方式の欠点としては、1本の光ファイバが断線してしまうと、複数のQKD装置全てが動作しなくなる。すなわち、多重化装置間の光ファイバが1本でも断線した場合、QKD装置による暗号鍵の伝送が停止してしまう。
(第1実施形態)
以下、限られた光ファイバの本数で光波長多重による暗号鍵の伝送速度を向上させながら、光ファイバに断線などの不具合が発生した際でも暗号鍵の伝送を継続させることができるQKDシステムの実施形態について説明する。
[装置構成の例]
図5は第1実施形態のQKDシステム200の装置構成の例を示す図である。第1実施形態のQKDシステム200は、送信装置1a~1c、受信装置2a~2c、多重化装置5a及び5b、並びに、監視装置6を備える。なお、送信装置1a~1c及び受信装置2a~2cの台数は、それぞれ3台に限らず任意でよい。多重化装置5a及び5bは、3本の光ファイバ103a~103cにより接続される。以下、光ファイバ103a~103cを区別しない場合は、単に光ファイバ103という。
多重化装置5aは、送信側に設置され、複数の送信装置1a~1cの量子通信路及び古典通信路に接続される。多重化装置5bは、受信側に設置され、複数の受信装置2a~2cの量子通信路及び古典通信路に接続される。多重化装置5a及び5bは複数の量子通信路を1本の光ファイバ103に、複数の古典通信路を1本の光ファイバ103に多重化する。
多重化装置5a及び5bの間は3本以上の光ファイバ103(図5の例では、光ファイバ103a~103c)で接続され、どの光ファイバ103を使ってQKDによる暗号鍵伝送を実施するかをスイッチする機能を持つ。すなわち、多重化装置5a及び5bは、光波長多重の機能に加えて、量子通信路及び古典通信路に使用される光ファイバ103a~103cを切り替える機能を持つ。多重化装置5a及び5bは、多重化装置5a及び5b間の複数の光ファイバ103a~103cを切り替えることにより、量子通信路として使用される光ファイバ103、及び、古典通信路として使用される光ファイバ103を決定する。
通常は、2本の光ファイバ103を使用してQKDによる暗号鍵の伝送を行い、予備として未使用の光ファイバ103も確保しておく場合、多重化装置5a及び5b間の光ファイバ103は、2本より多い本数である必要がある。例えば、図5の例では、光ファイバ103aを量子通信路として使用し、光ファイバ103bを古典通信路として使用し、光ファイバ103cは予備として確保しておく。
監視装置6は、監視部61及び制御部62を備える。
監視部61は、各QKD装置(送信装置1a~1c及び受信装置2a~2c)の暗号鍵の伝送状況を監視する。例えば、監視部61は、複数の受信装置2a~2cから、量子信号に基づく暗号鍵生成速度、及び、量子信号の誤り率の少なくとも一方を受信することによって、光ファイバ103aを流れる複数の量子信号の伝送状態を監視する。例えば、光ファイバ103aの断線などによって、監視部61は、各QKD装置における暗号鍵の伝送停止を検知した場合、暗号鍵の伝送停止を制御部62に通知する。
制御部62は、監視部61による各QKD装置の暗号鍵の伝送状況に応じて、多重化装置5a及び5bにより使用される光ファイバ103を切り替える。例えば、制御部62は、監視部61から暗号鍵の伝送停止の通知を受信すると、量子通信路として使用されていた光ファイバ103aを光ファイバ103cに切り替える指示を、多重化装置5a及び5bに送信する。
なお、図5の例では、3式のQKDシステムを光波長多重した際の構成を示しているが、多重化させるQKDシステムの数は2式以上で良い。
以下、多重化装置5a及び5bを区別しない場合、単に多重化装置5という。
[多重化装置の機能構成の例]
図6は第1実施形態の多重化装置5の機能構成の例を示す図である。第1実施形態の多重化装置5は、多重化部51及び切替制御部52を備える。
多重化部51は、複数のQKD装置(送信装置1a~1c)から、QKDにより共有される暗号鍵情報を含む複数の量子信号と、QKDの制御情報を含む複数の古典信号とを受信する。そして、多重化部51は、複数の光ファイバ103から選択された光ファイバ103a(第1の光ファイバ)を使用して、複数の量子信号を波長多重し、複数の光ファイバ103から選択された光ファイバ103b(第2の光ファイバ)を使用して、複数の量子信号を波長多重する。
切替制御部52は、監視装置6からの切替指示に応じて、光ファイバ103a(第1の光ファイバ)又は光ファイバ103b(第2の光ファイバ)を、複数の光ファイバ103から選択された別の光ファイバ(図5の例では、光ファイバ103c)に切り替える。
図7は第1実施形態の光ファイバ103a~103cの切替制御の例を説明するための図である。3式のQKDシステムの量子通信路(光ファイバ101a~101c)が光ファイバ103aに多重化されていて、古典通信路(光ファイバ102a~102c)が光ファイバ103bに多重化されていて、光ファイバ103cが未使用であるとする。
何らかの原因で光ファイバ103aが断線、もしくは盗聴を受けているなどの理由で暗号鍵の伝送が継続できない状態になったとする(ステップS1)。すると監視部61が、各QKD装置(送信装置1a~1c及び受信装置2a~2c)の暗号鍵の伝送状況が、伝送停止状態になったことを検知し(ステップS2)、検知結果を制御部62に通知する。
この時、監視部61は、暗号鍵の伝送停止状態だけでなく、検知結果に関連するQKD装置の動作情報も通知してもよい。例えば、QKD装置の動作情報は、光子検出数、QBER(Quantum Bit Error Rate)、及び、暗号鍵伝送速度(または暗号鍵共有速度、または暗号鍵生成速度という。)等である。QBER(量子信号の誤り率)及び暗号鍵伝送速度の関係として、QBERが上がると、暗号鍵伝送速度は低下する関係がある。
制御部62は、監視部61からの通知を元に、量子通信路を光ファイバ103aではなく、未使用の光ファイバ103cに切り替える指示を多重化装置5a及び5bの少なくとも一方に出す(ステップS3)。
多重化装置5a及び5bの切替制御部52は、制御部62から指示を受け付けると、量子通信路を光ファイバ103aではなく、未使用の光ファイバ103cに切り替える。これにより、暗号鍵の伝送が継続される(ステップS4)。
なお、制御部62は、古典通信路の切り替えの指示も、上述の量子通信路の場合と同様にして出すことができ、多重化装置5a及び5bも、上述の量子通信路の場合と同様にして、古典通信路を切り替えることができる。
図7に示す光ファイバ103の切替制御によれば、光ファイバ103に不具合があった際も暗号鍵の伝送を継続することができ、冗長性が向上する。なお、複数の光ファイバ103は、3本以上あればよく、少なくとも1本の未使用の光ファイバ103を含んでいればよい。
図8は第1実施形態の多重化制御の例を説明するための図である。同じ光強度である量子信号を光波長多重することで量子信号の誤り率(QBER)の悪化を抑え、暗号鍵伝送速度の悪化を抑えることができるが、それでも光波長多重することによる暗号鍵伝送速度の劣化は考えられる。光波長多重の数を減らすことでその劣化を抑えることができる。
3式のQKDシステムの量子通信路(光ファイバ101a~101c)が光ファイバ103aに多重化されていて、古典通信路(光ファイバ102a~102c)が光ファイバ103bに多重化されていて、光ファイバ103cが未使用であるとする。
監視部61は、光ファイバ103a~103cの状態(例えば、伝送状態及び使用有無の状態等)と、暗号鍵の伝送状態とを監視する(ステップS11)。
制御部62は、監視部61で監視されている暗号鍵の伝送速度が正常な状態であり、かつ、未使用の光ファイバ103(図8の例では、光ファイバ103c)があれば、監視部61からの各QKD装置(送信装置1a~1c及び受信装置2a~2c)の動作状態を元に、多重化制御を行う。具体的には、制御部62は、光ファイバ103a~103cの伝送状態が正常である場合、波長多重された複数の量子信号の一部を解除し、解除された量子信号の伝送を、未使用の光ファイバ103に切り替える指示を、多重化装置5a及び5bの少なくとも一方に出す。図8の例では、制御部62は、光ファイバ103aの波長多重を一部解除し、光ファイバ101cを光ファイバ103cに割り当て、光ファイバ101a及び101bを光ファイバ103aで波長多重するように割り当てる指示を、多重化装置5a及び5bの少なくとも一方に出す(ステップS12)。
多重化装置5a及び5bの多重化部51は、制御部62からの指示に基づいて量子通信路の割り当てを切り替える(ステップS13)。こうすることで光ファイバ103aの光波長多重の数は減少し、光ファイバ101a及び101bの暗号鍵伝送速度の劣化を抑えることができる。また、光ファイバ103cは光ファイバ101cのみに使用され、光ファイバ101cでは光波長多重も行われないので、光ファイバ101cの暗号鍵伝送速度の劣化も抑えられる。このように光波長多重の一部を解除することで、QKDシステム200全体として暗号鍵伝送速度が向上する。
図9は第1実施形態の品質劣化調査制御の例を説明するための図である。図9の例では、性能劣化の原因調査を行う場合の制御について説明する。
3式のQKDシステムの量子通信路(光ファイバ101a~101c)が光ファイバ103aに多重化されていて、古典通信路(光ファイバ102a~102c)が光ファイバ103bに多重化されていて、光ファイバ103cが未使用であるとする。
まず、監視部61が、暗号鍵生成速度の劣化を検知し(ステップS21)、暗号鍵生成速度の劣化を示す検知結果を制御部62に通知する。例えば、監視部61は、暗号鍵生成速度が生成閾値よりも小さい場合、暗号鍵生成速度の劣化を示す検知結果を制御部62に通知する。なお、監視部61は、量子信号の誤り率が誤り率閾値よりも大きい場合に、量子信号の誤り率の劣化を示す検知結果を制御部62に通知してもよい。
制御部62は、監視部61から通知を受け付けると、光ファイバ103a~103cを入れ替える指示を多重化装置5a及び5bの少なくとも一方に出す(ステップS22)。例えば、制御部62は、光ファイバ103aに波長多重されていた量子通信路(光ファイバ101a~101c)と、光ファイバ103bに波長多重されていた古典通信路(光ファイバ102a~102c)と、を入れ替える指示を多重化装置5a及び5bの少なくとも一方に出す。
多重化装置5a及び5bの切替制御部52は、制御部62からの指示に従って、光ファイバ103aに波長多重されていた量子通信路(光ファイバ101a~101c)を光ファイバ103bに切り替え、光ファイバ103bに波長多重されていた古典通信路(光ファイバ102a~102c)を光ファイバ103aに切り替える(ステップS23)。
監視部61は、入れ替え後に測定された暗号鍵伝送速度を受信し、入れ替え前後の暗号鍵伝送速度を比較する(ステップS24)。監視部61は、暗号鍵伝送速度が向上していれば、ステップS21で暗号鍵生成速度の劣化が検知された光ファイバ103の品質劣化を特定する。
以上、説明したように、第1実施形態のQKDシステム200では、複数の送信装置1a~1cは、QKDにより共有される暗号鍵情報を含む複数の量子信号と、QKDの制御情報を含む複数の古典信号とを送信する。複数の受信装置2a~2cは、複数の量子信号と、複数の古典信号とを受信する。多重化装置5a(第1の多重化装置)は、複数の送信装置1a~1cと接続される。多重化装置5b(第2の多重化装置)は、複数の受信装置(2a~2c)と接続される。複数の光ファイバ103a~103cは、第1の多重化装置と、第2の多重化装置との間を接続する。監視装置6は、複数の光ファイバ103a~103cの伝送状態を監視する。複数の光ファイバ103は、複数の量子信号が波長多重された光ファイバ103a(第1の光ファイバ)と、古典信号が波長多重された光ファイバ103b(第2の光ファイバ)とを含む。監視部61は、第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送状態と、第2の光ファイバを流れる複数の古典信号の伝送状態とを監視する。制御部62は、監視部61による監視結果に応じて、第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバを、複数の光ファイバ103から選択された別の光ファイバに切り替える指示を、第1の多重化装置及び第2の多重化装置の少なくとも一方に出す。
これにより第1実施形態のQKDシステム200によれば、限られた光ファイバ103の本数で光波長多重による暗号鍵の伝送速度を向上させながら、光ファイバ103に断線などの不具合が発生した際でも暗号鍵の伝送を継続させることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の説明については省略し、第1実施形態と異なる箇所について説明する。第2実施形態では、監視装置6が、同期パラメータ初期化制御を行う例について説明する。
図10は第2実施形態の同期パラメータ初期化制御の例を説明するための図である。多重化装置5a及び5b間で使用される光ファイバ103の切り替えをしたときに、切り替え前後で光ファイバ103の長さなどの特性が変化した場合、送信装置1と受信装置2との間の送受信の同期に使用される同期パラメータの初期化が必要になる場合がある。
図10の例では、光ファイバ103cの長さは、光ファイバ103aの長さよりも長い。例えば、上述の図7で説明した切替制御によって、量子通信路(光ファイバ101a~101c)の多重化に使用されていた光ファイバ103aが、未使用の光ファイバ103cに切り替えられたとする(ステップS31)。このような場合、制御部62は、例えば送信装置1a~1cに同期パラメータの初期化の指示を出す(ステップS32)。
なお、ステップS32の指示は、受信装置2a~2cへ出されてもよいし、送信装置1a~1c及び受信装置2a~2cの両方に出されてもよい。
以上、説明したように、第2実施形態のQKDシステム200-2では、制御部62が、切り替え前の光ファイバ103の特性が、切り替え後の光ファイバ103の特性と異なる場合、複数の送信装置1a~1cと複数の受信装置2a~2cとの間の送受信の同期に使用される同期パラメータを初期化する指示を、複数の送信装置1a~1c、及び、複数の受信装置2a~2cの少なくとも一方に出す。
これにより第2実施形態のQKDシステム200-2によれば、切り替え前後で光ファイバ103の長さなどの特性が変化した場合であっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態について説明する。第3実施形態の説明では、第1実施形態と同様の説明については省略し、第1実施形態と異なる箇所について説明する。第3実施形態では、監視装置6が、光源波長の切替制御を行う例について説明する。
一般には、量子信号の波長は1通りしかなく、古典信号の波長も1通りしかない。多重化装置5a及び5bが、複数の送信装置1a~1cから送信される量子信号(量子通信路を流れる信号)、及び、古典信号(古典通信路を流れる信号)を多重化するためには、予め各送信装置1a~1cの信号の波長が異なるように設計、製造されている必要がある。
第3実施形態の送信装置1a~1cには、波長の異なる量子信号を生成する複数の量子信号光源、及び、波長の異なる古典信号を生成する複数の古典信号光源が実装されている。以下、多重化で組み合わせる送信装置1a~1cに応じて光源の波長を切り替える制御方法について説明する。
図11は第3実施形態の光源波長の切替制御の例を説明するための図である。多重化装置5a及び5bにて、各QKD装置(送信装置1a~1c及び受信装置2a~2c)の量子通信路及び古典通信路を光波長多重するためには、各送信装置で生成される量子信号どうし、古典信号どうしの波長が異なっている必要がある。
第3実施形態の送信装置1aは、波長の異なる3通りの量子信号(量子1―1~1-3)と、波長の異なる3通りの古典信号(古典1―1~1-3)とを生成できる。同様に、送信装置1bは、波長の異なる3通りの量子信号(量子2―1~2-3)と、波長の異なる3通りの古典信号(古典2―1~2-3)とを生成できる。同様に、送信装置1cは、波長の異なる3通りの量子信号(量子3―1~3-3)と、波長の異なる3通りの古典信号(古典3―1~3-3)とを生成できる。
監視部61は、各送信装置1a~1cから、量子信号の光源の波長情報、及び、古典信号の光源の波長情報を収集する(ステップS41)。
制御部62は、ステップS41で収集された波長情報に基づき、各送信装置1a~1cに、どの波長の光源を使用するか指示を出す(ステップS42)。
各送信装置1a~1cは、ステップS42の指示に基づき、各送信装置1a~1cで異なる量子信号光源、及び、各送信装置1a~1cで異なる古典信号光源を選択し、選択された光源を使用して暗号鍵伝送を開始する。
以上、説明したように、第3実施形態のQKDシステム200-3では、制御部62が、各送信装置1a~1cの量子信号どうし、古典信号どうしの波長が異なるように、各送信装置1a~1cに指示をする。例えば、量子1-1に1550.12nm、量子2-2に1550.92nm、量子3-3に1549.32nmの波長の光源を割り当て、送信装置1aで量子1-1、送信装置1bで量子2-2、送信装置1cで量子3-3を使用することで、異なる波長の量子信号を生成でき、波長多重を行うことができる。これにより第3実施形態のQKDシステム200-3によれば、多重化装置5a及び5bにて問題なく波長多重を行うことができる。
最後に、第1乃至第3実施形態の多重化装置5及び監視装置6のハードウェア構成の例について説明する。
[ハードウェア構成の例]
図12は第1乃至第3実施形態の多重化装置5及び監視装置6のハードウェア構成の例を示す図である。第1乃至第3実施形態の多重化装置5及び監視装置6は、プロセッサ201、主記憶装置202、補助記憶装置203、表示装置204、入力装置205及び通信装置206を備える。プロセッサ201、主記憶装置202、補助記憶装置203、表示装置204、入力装置205及び通信装置206は、バス210を介して接続されている。
なお、多重化装置5及び監視装置6は、上記構成の一部が備えられていなくてもよい。例えば、多重化装置5及び監視装置6が、外部の装置の入力機能及び表示機能を利用可能な場合、多重化装置5及び監視装置6に表示装置204及び入力装置205が備えられていなくてもよい。
プロセッサ201は、補助記憶装置203から主記憶装置202に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置202は、ROM及びRAM等のメモリである。補助記憶装置203は、HDD(Hard Disk Drive)及びメモリカード等である。
表示装置204は、例えば液晶ディスプレイ等である。入力装置205は、多重化装置5及び監視装置6を操作するためのインタフェースである。なお、表示装置204及び入力装置205は、表示機能と入力機能とを有するタッチパネル等により実現されていてもよい。通信装置206は、他の装置と通信するためのインタフェースである。
例えば、多重化装置5及び監視装置6で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、メモリカード、ハードディスク、CD-RW、CD-ROM、CD-R、DVD-RAM及びDVD-R等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また例えば、多重化装置5及び監視装置6で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
また例えば、多重化装置5及び監視装置6で実行されるプログラムをダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。具体的には、例えばASP(Application Service Provider)型のクラウドサービスによって、多重化装置5の制御処理、及び、監視装置6の制御処理を実行させる構成としてもよい。
また例えば、多重化装置5及び監視装置6のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
多重化装置5及び監視装置6で実行されるプログラムは、上述の機能構成のうち、プログラムによっても実現可能な機能を含むモジュール構成となっている。当該各機能は、実際のハードウェアとしては、プロセッサ201が記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各機能ブロックが主記憶装置202上にロードされる。すなわち上記各機能ブロックは主記憶装置202上に生成される。
なお上述した各機能の一部又は全部をソフトウェアにより実現せずに、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
また複数のプロセッサ201を用いて各機能を実現してもよく、その場合、各プロセッサ201は、各機能のうち1つを実現してもよいし、各機能のうち2以上を実現してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 送信装置
2 受信装置
3 多重化装置
4 多重化装置
5 多重化装置
6 監視装置
51 多重化部
52 切替制御部
61 監視部
62 制御部
100 QKDシステム
101 光ファイバ
102 光ファイバ
103 光ファイバ
201 プロセッサ
202 主記憶装置
203 補助記憶装置
204 表示装置
205 入力装置
206 通信装置
210 バス

Claims (11)

  1. QKD(Quantum Key Distribution)により共有される暗号鍵情報を含む複数の量子信号と、前記QKDの制御情報を含む複数の古典信号とを送信する複数の送信装置と、
    前記複数の量子信号と、前記複数の古典信号とを受信する複数の受信装置と、
    前記複数の送信装置と接続された第1の多重化装置と、
    前記複数の受信装置と接続された第2の多重化装置と、
    前記第1の多重化装置と、前記第2の多重化装置との間を接続する複数の光ファイバと、
    前記複数の光ファイバの伝送状態を監視する監視装置と、を備え、
    前記複数の光ファイバは、前記複数の量子信号が波長多重された第1の光ファイバと、前記古典信号が波長多重された第2の光ファイバとを含み、
    前記監視装置は、
    前記第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送状態と、前記第2の光ファイバを流れる複数の古典信号の伝送状態とを監視する監視部と、
    前記監視部による監視結果に応じて、前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバを、前記複数の光ファイバから選択された別の光ファイバに切り替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出す制御部と、
    を備えるQKDシステム。
  2. 前記複数の光ファイバは、3本以上であり、少なくとも1本の未使用の光ファイバを含み、
    前記制御部は、前記監視部による監視結果に応じて、前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバを、前記複数の光ファイバから選択された未使用の光ファイバに切り替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出す、
    請求項1に記載のQKDシステム。
  3. 前記監視部は、前記複数の受信装置から、量子信号に基づく暗号鍵生成速度、及び、前記量子信号の誤り率の少なくとも一方を受信することによって、前記第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送状態を監視する、
    請求項2に記載のQKDシステム。
  4. 前記制御部は、前記暗号鍵生成速度が生成閾値よりも小さいこと、及び、前記量子信号の誤り率が誤り率閾値よりも大きいこと、の少なくとも一方が検知された場合、前記第1の光ファイバと、前記第2の光ファイバとを入れ替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出し、
    前記監視部は、前記第1の光ファイバ及び前記第2の光ファイバの入れ替え後に、前記暗号鍵生成速度が向上した場合、前記第1の光ファイバの品質劣化を特定する、
    請求項3に記載のQKDシステム。
  5. 前記制御部は、前記複数の光ファイバの伝送状態が正常である場合、前記第1の光ファイバに波長多重された複数の量子信号の一部を解除し、解除された量子信号の伝送を、前記未使用の光ファイバに切り替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出す、
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載のQKDシステム。
  6. 前記制御部は、前記第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送が停止した場合、前記第1の光ファイバを、前記複数の光ファイバから選択された別の光ファイバに切り替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出す、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のQKDシステム。
  7. 前記制御部は、切り替え前の光ファイバの特性が、切り替え後の光ファイバの特性と異なる場合、前記複数の送信装置と前記複数の受信装置との間の送受信の同期に使用される同期パラメータを初期化する指示を、前記複数の送信装置、及び、前記複数の受信装置の少なくとも一方に出す、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のQKDシステム。
  8. 前記複数の送信装置は、
    波長の異なる量子信号を生成する複数の量子信号光源と、
    波長の異なる古典信号を生成する複数の古典信号光源と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の光ファイバに波形多重される複数の量子信号それぞれの波長が異なるように、前記量子信号光源を使用する指示を前記複数の送信装置に出し、前記第2の光ファイバに波形多重される複数の古典信号それぞれの波長が異なるように、前記古典信号光源を使用する指示を前記複数の送信装置に出す、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のQKDシステム。
  9. 複数の送信装置と接続された第1の多重化装置と、複数の受信装置と接続された第2の多重化装置との間を接続する複数の光ファイバの伝送状態を監視する監視装置であって、
    前記複数の光ファイバは、QKD(Quantum Key Distribution)により共有される暗号鍵情報を含む複数の量子信号が波長多重された第1の光ファイバと、前記QKDの制御情報を含む複数の古典信号が波長多重された第2の光ファイバとを含み、
    前記第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送状態と、前記第2の光ファイバを流れる複数の古典信号の伝送状態とを監視する監視部と、
    前記監視部による監視結果に応じて、前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバを、前記複数の光ファイバから選択された別の光ファイバに切り替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出す制御部と、
    を備える監視装置。
  10. 対向の多重化装置と複数の光ファイバによって接続された多重化装置であって、
    複数のQKD(Quantum Key Distribution)装置から、QKDにより共有される暗号鍵情報を含む複数の量子信号と、前記QKDの制御情報を含む複数の古典信号とを受信すると、前記複数の光ファイバから選択された第1の光ファイバを使用して、前記複数の量子信号を波長多重し、前記複数の光ファイバから選択された第2の光ファイバを使用して、前記複数の量子信号を波長多重する多重化部と、
    監視装置からの切替指示に応じて、前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバを、前記複数の光ファイバから選択された別の光ファイバに切り替える切替制御部と、
    を備える多重化装置。
  11. 複数の送信装置と接続された第1の多重化装置と、複数の受信装置と接続された第2の多重化装置との間を接続する複数の光ファイバの伝送状態を監視する監視装置を機能させるためのプログラムであって、
    前記複数の光ファイバは、QKD(Quantum Key Distribution)により共有される暗号鍵情報を含む複数の量子信号が波長多重された第1の光ファイバと、前記QKDの制御情報を含む複数の古典信号が波長多重された第2の光ファイバとを含み、
    前記第1の光ファイバを流れる複数の量子信号の伝送状態と、前記第2の光ファイバを流れる複数の古典信号の伝送状態とを監視する監視部と、
    前記監視部による監視結果に応じて、前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバを、前記複数の光ファイバから選択された別の光ファイバに切り替える指示を、前記第1の多重化装置及び前記第2の多重化装置の少なくとも一方に出す制御部、
    として機能させるためのプログラム。
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