JP2024014042A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】。加熱手段から放出される赤外線を効率良く調理プレートや被加熱物に伝える加熱調理器を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の加熱調理器1は、本体2と、本体2に収容された赤外線シーズヒータ8と、本体2に着脱可能であり、赤外線シーズヒータ8の上方に配設される調理プレート3と、赤外線シーズヒータ8の下方に配設される反射板7と、を備え、調理プレート3には複数のプレート貫通孔18が形成され、反射板7には複数の反射板貫通孔21が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の調理方式から所望の調理方式を選択して調理可能な加熱調理器に関する。
加熱手段により調理プレートを加熱して加熱調理を行う調理器として、特許文献1に記載の電気調理器が知られている。特許文献1の電気調理器は、ヒーター(14)の上方に配設したホットプレート(4)又は焼肉プレート(5)をヒーター(14)により加熱し、ホットプレート(4)又は焼肉プレート(5)に載置した被加熱物を加熱調理するものである。なお、ホットプレート(4)はヒーター(14)に接触するが、焼肉プレート(5)はヒーター(14)に接触しない構成となっている。
特許文献1にはヒーター(14)の種類等について記載されていないが、焼肉プレート(5)がヒーター(14)に接触しない構成であり管状に形成されていることを考慮すると、電熱ヒータ(シーズヒータ)であると考えられる。そうすると、ヒーター(14)からは全周方向に赤外線が発せられる。
特開平11-46991号公報
そうすると、上方向に発せられた赤外線は、ホットプレート(4)又は焼肉プレート(5)、ひいてはホットプレート(4)又は焼肉プレート(5)に載置された被加熱物を加熱するが、下方向に発せられた赤外線は、水受け皿(2)や水受け皿(2)に入れられた水(19)を加熱する一方で、ホットプレート(4)、焼肉プレート(5)、被加熱物の加熱に寄与する割合が極めて低いという問題があった。その結果、消費エネルギーに無駄が生じていた。
そこで本発明は、加熱手段から放出される赤外線を効率良く調理プレートや被加熱物に伝える加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器は、本体と、前記本体に収容された加熱手段と、前記本体に着脱可能であり、前記加熱手段の上方に配設される第一調理プレートと、前記加熱手段の下方に配設される反射板と、を備え、前記第一調理プレートには複数の貫通孔が形成され、前記反射板には複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の加熱調理器によれば、加熱手段から下方向に放出される赤外線を反射板で反射することにより第一調理プレートや第一調理プレートに載置した被加熱物を輻射熱で加熱することができる。また、加熱手段から放出される赤外線が貫通孔を通過することで、赤外線を直接被加熱物に伝達することができる。
本発明の一実施形態の加熱調理器の(a)平面図と(b)縦断面図である。 本発明の一実施形態の赤外線シーズヒータ及びその周辺の縦断面図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器において焼き網を使用した状態の(a)平面図と(b)縦断面図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器において平プレートを使用した状態の(a)平面図と(b)縦断面図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器において深鍋を使用した状態の縦断面図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器において深鍋と蒸し台を使用した状態の縦断面図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器において深鍋を使用した状態の縦断面図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器において調理プレートに鍋を載置して使用した状態の縦断面図である。 本発明の一実施形態の加熱調理器において圧力鍋を使用した状態の縦断面図である。 本発明の一実施形態の非選択状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態のBBQ炙り焼きを選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態のBBQプレートを選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態のBBQプレートを選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態の圧力調理を選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態の圧力調理を選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態の煮物を選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態の煮物を選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態の炊飯を選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態の炊飯を選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態のスチームを選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態のオーブンを選択した状態の操作パネルを示す図である。 本発明の一実施形態のコンロを選択した状態の操作パネルを示す図である。 調理プレートを使用した状態の他の加熱調理器の縦断面図である。 平プレートを使用した状態の他の加熱調理器の縦断面図である。 深鍋プレートを使用した状態の他の加熱調理器の縦断面図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。 他の加熱調理器による炊飯の加熱パターンを示す図である。 深鍋プレートを使用した状態の他の加熱調理器の縦断面図である。 他の加熱調理器の表示部と操作部を示す図である。
以下、本発明における好ましい加熱調理器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1~図23は、本発明の一実施形態を示している。加熱調理器1は、本体2と、本体2に着脱可能な調理プレート3と、を備えている。また、本体2には給電用の電源プラグを有する電源コード(図示せず)が着脱可能となっている。
本体2は、外枠4と、外枠4の内部に収容された内枠5と、内枠5の内部に収容された水受容器6と、水受容器6に載置された反射板7と、反射板7の上方に配設された加熱手段である赤外線シーズヒータ8と、を備えている。
外枠4は、側壁部11と底部12を有し、上側が開口している。底部12には、加熱調理器1を安定して載置する脚部13が複数設けられている。
内枠5は、側壁部14と底部15を有し、上側が開口している。側壁部14の上端部分に調理プレート3が載置されるようになっている。第一プレートである調理プレート3は、図1(a)に示すように、平面視において隅丸矩形状を有している。また、調理プレート3は琺瑯鋼板により形成されているが、赤外線シーズヒータ8による輻射熱に耐え、傷つき難いものであれば、他の材質や表面処理により形成してもよい。被加熱物を載置する調理プレート3の上面16と下面17は平坦に形成されている。調理プレート3には、調理プレート3を貫通する孔であるプレート貫通孔18が複数形成されている。具体的には、図1(a)に示すように、縦方向(調理プレート3の長手方向)に6列、横方向(調理プレート3の短手方向)に4列、合計24個のプレート貫通孔18が形成されている。縦方向に並ぶプレート貫通孔18は等間隔であり、横方向に並ぶプレート貫通孔18も等間隔である。プレート貫通孔18は、調理プレート3の短手方向に長い長円形状を有している。
水受容器6は、側壁部19と底部20を有し、上側が開口している。水受容器6は、アルミニウム材の表面にアルマイト処理を施したものや、ステンレス等の腐食し難い金属材料により形成されている。水受容器6は、肉汁J(図4(b)参照)等の余分な脂や水分が発生する焼き肉等の調理を行う際に水W(図4(b)参照)を入れておき、肉汁J等を回収するための容器であり、側壁部19の上端部分に反射板7が載置されるようになっている。水受容器6は、内枠5に着脱可能に取り付けられており、取り外して給水や排水、洗浄を行うことができる。なお、肉汁J等の発生しない調理を行う際は、水受容器6に水Wを入れる必要はない。水受容器6は、肉汁J等を回収するだけでなく、赤外線シーズヒータ8の熱が外枠4の底部12や内枠5の底部15に伝わり難くするように遮断する役割を有する。
第二プレートである反射板7は、アルミメッキ鋼板により形成されているが、赤外線シーズヒータ8による輻射熱に耐え、赤外線反射性に優れたものであれば、例えば、ニッケルメッキ鋼板等の他の材質や表面処理により形成してもよい。平板状に形成された反射板7には、反射板7を貫通する孔である反射板貫通孔21が複数形成されている。反射板貫通孔21は上記のプレート貫通孔18と同一形状で、かつ、同数形成されているため、縦方向(反射板7の長手方向)に6列、横方向(反射板7の短手方向)に4列、合計24個の反射板貫通孔21が形成されている。縦方向に並ぶ反射板貫通孔21は等間隔であり、横方向に並ぶ反射板貫通孔21も等間隔である。反射板貫通孔21は、反射板7の短手方向に長い長円形状を有している。
赤外線シーズヒータ8は、外管8Aが高ニッケル耐熱鋼により形成されており、高温での優れた強度、耐食性及び耐酸化性を有している。赤外線シーズヒータ8は、600℃程度で波長が3μm以上の赤外線R(図2参照)を多く放射する構成となっている。なお、石英管にコイル状のタングステン線の発熱体を封入したハロゲンヒータや、特殊加工した高純度カーボン薄板の発熱体(フィラメント)を不活性ガスと共に石英管に封入したカーボンヒータ等を使用してもよいが、液状脂やその他の汚れが付着することで石英管ガラスからの赤外線Rの放射性能が悪化する場合や、ガラスが破損し易いことを考慮すると、外管8Aが鋼材のシーズヒータが好ましい。
赤外線シーズヒータ8は、後述する温度センサ22、23の検知温度に応じて赤外線R放射量を調節可能となっている。すなわち、温度センサ22、23の検知温度に応じて赤外線シーズヒータ8に印加する電圧を調節するか、PWM(Pulse Width Modulation)制御(オンとオフの繰り返しの周波数を固定し、オン回数を多くすれば平均電力量が大きくなり、オン回数を少なくすれば平均電力量が小さくなる制御)することにより、赤外線シーズヒータ8の赤外線R放出量を調節することができる。
赤外線シーズヒータ8は、調理プレート3の下方であって反射板7の上方の位置に配設されているが、プレート貫通孔18の真下や反射板貫通孔21の真上に位置しないように配設されている。そのため、図2に示すように、赤外線シーズヒータ8から放射される赤外線Rは、上方に位置する調理プレート3を輻射加熱する。そのため、調理プレート3に載置された被加熱物に調理プレート3の熱が伝達され被加熱物が加熱される。また、輻射加熱された調理プレート3からも赤外線Rが放射されるため、この赤外線Rによって被加熱物が輻射加熱される。さらに、赤外線シーズヒータ8から放射される赤外線Rは、プレート貫通孔18から上方に移動して調理プレート3に載置された被加熱物を輻射加熱する。また、赤外線シーズヒータ8から放射された赤外線Rは、下方に位置する反射板7に反射してプレート貫通孔18から上方に移動して調理プレート3に載置された被加熱物を輻射加熱する。また、赤外線シーズヒータ8により周囲の空気が加熱され、加熱された空気Nは上昇しプレート貫通孔18から上方に移動する。そのため、赤外線シーズヒータ8周囲に空気の対流が生じる。
本実施形態では、プレート貫通孔18と反射板貫通孔21が同一形状で同数形成されているが、肉汁J等を水受容器6に滴下可能であれば、プレート貫通孔18と反射板貫通孔21の強度や被加熱物の加熱効率等を考慮し、プレート貫通孔18と反射板貫通孔21の形状や数を任意のものとすることができる。調理プレート3に形成するプレート貫通孔18を全て同形状とする必要もなく、反射板7に形成する反射板貫通孔21を全て同形状とする必要もない。なお、肉汁J等が赤外線シーズヒータ8の外管8Aに付着しないように、プレート貫通孔18が赤外線シーズヒータ8の真上に位置しないことが好ましい。プレート貫通孔18が本発明における第一の孔であり、反射板貫通孔21が本発明における第二の孔である。
外枠4の内側であって内枠5の外側には、調理プレート3の温度を検知する温度検知手段である複数の温度センサ22、23が設けられている。温度センサ22、23はサーミスタを内蔵し、外装をステンレス、アルミニウム、黄銅等の熱伝導性のよい金属により形成している。温度センサ22、23が検知した調理プレート3の温度に基づいて赤外線シーズヒータ8のオン/オフや出力を制御可能となっている。温度センサ22、23を複数設けているのは、調理プレート3に部分的な温度ムラが生じた場合であっても、調理プレート3の温度を精度よく監視するためである。また、温度センサ22、23は、調理プレート3が所定の温度(例えば250℃)以上となった場合には、赤外線シーズヒータ8の駆動を停止し、安全性を確保するようになっている。本実施形態では、調理プレート3の短辺部24、25の近傍の下面17に当接する位置に2箇所配設されているが、調理プレート3の温度を精度よく監視できれば、1箇所や3箇所以上に設けてもよく、調理プレート3に当接させる位置は他の位置であってもよい。
外枠4の内側であって内枠5の外側には、調理プレート3が内枠5に載置されているか否かを検知する載置スイッチ26が設けられている。調理プレート3が内枠5に載置されていない場合等、載置スイッチ26が調理プレート3を検知しない場合には、赤外線シーズヒータ8を駆動できないようになっている。
図3は加熱調理器1の電気的な構成を示している。加熱調理器1は本体2に組み込まれた制御部9を備えている。制御部9は、マイクロコンピュータや各部の駆動素子などを含んで構成されている。制御部9の入力ポートには、温度センサ22、23と、載置スイッチ26と、後述する操作部62Aがそれぞれ電気的に接続されている。また、制御部9の出力ポートには、赤外線シーズヒータ8と、後述する表示部62がそれぞれ電気的に接続されている。制御部9には、各種の情報やデータを記憶する読み出しおよび書き込みが可能なメモリ等の記憶手段27が組み込まれている。制御部9は、記憶手段27に予め記憶された調理プログラムや、有線又は無線通信により記憶手段27に追加・変更された調理プログラムを読み出して実行することで各種調理を行う。
図4に示すように、加熱調理器1は、付属品として調理プレート3に載置する焼き網31を備えていてもよい。焼き網31は隅丸矩形状の枠部32と、枠部32の短手方向に延設された複数の網部33から形成されている。焼き網31は、ステンレス鋼や、炭素鋼にニッケルメッキや黒色酸化処理を施したもの、炭素鋼の表面を窒化処理したもの等、耐熱性、耐食性、耐汚染性に優れた素材により形成されている。枠部32の直径は4.0~6.0mmであり、網部33の直径は1.0~2.0mmである。
図4は焼肉の調理を行っている状態を示しているが、焼き網31は、その他にもステーキ、ジンギスカン、焼き魚、焼きおにぎり、食パン、餅、スルメ、ピザ、油揚げ等、調理プレート3や赤外線シーズヒータ8からの輻射熱により炙り焼き調理を行う場合に使用することができる。なお、焼き網31は、調理プレート3に安定して載置することができ、被加熱物を安定して載置することができるものであれば、例えば円形等、他の形状のものであってもよい。
図5に示すように、加熱調理器1は、付属品としてプレート貫通孔18が形成されていない平プレート36を備えていてもよい。平プレート36は、図5(a)に示すように、平面視において隅丸矩形状を有している。平プレート36は、アルミダイキャストや、アルミニウムを板厚2.0~4.0mmにプレス加工することにより形成されている。また、上面37はフッ素コーティングが施されている。平プレート36は、調理プレート3を取り外し、内枠5に載置して使用する。このとき、温度センサ22、23と載置スイッチ26が平プレート36の下面38に当接する。なお、平プレート36は、内枠5に安定して載置することができ、温度センサ22、23及び載置スイッチ26に当接するものであれば、例えば平面視で円形等、他の形状であってもよい。図5は、ホットケーキを焼いている状態を示しているが、平プレート36は、その他にも薄焼き卵、ハムエッグ、フレンチトースト、お好み焼き、焼き餃子、焼きそば、たこ焼き、明石焼き等の調理に使用することができる。
図6に示すように、加熱調理器1は、付属品として深鍋41と鍋蓋42を備えていてもよい。深鍋41は、琺瑯鋼板や、アルミニウム材の表面をアルマイト処理したものや、ステンレス材により形成されている。深鍋41の内面43はフッ素コーティングが施され、汚れの付着を防止している。深鍋41を使用する際は、調理プレート3や平プレート36を使用せず、深鍋41を直接内枠5に載置する。このとき深鍋41の下面44には、温度センサ22、23と載置スイッチ26が当接する。深鍋41と鍋蓋42は平面視に置いて隅丸矩形状を有しているが、内枠5に安定して載置することができ、温度センサ22、23及び載置スイッチ26に当接するものであれば、例えば平面視で円形等、他の形状であってもよい。
図6は、深鍋41を使用しておでんを加熱調理している状態を示しているが、温度センサ22、23により深鍋41の温度を検知することで、沸騰を検知した場合に赤外線シーズヒータ8の出力を調節し、弱い出力で煮込みを行ったり、保温したりすることが可能である。おでんの他、例えば、寄せ鍋、水炊き、キムチ鍋、もつ鍋等の鍋モノ料理や、煮豚、豚の角煮、カレー、もつ煮等の煮込み料理に使用することができる。なお、温度センサ22、23がドライアップ(水が無くなることによる急激な温度上昇)を検知した場合に、赤外線シーズヒータ8の駆動を停止することで、空炊きを防止し、食材の焦げや炭化、発煙を防止することができる。
図7に示すように、深鍋41と鍋蓋42は蒸し料理を行う場合に使用することもできる。本実施形態では、蒸し台45を備えており、この蒸し台45は、焼き網31を支持体46に載置したものである。そのため、焼き網31は上述のように単独で調理プレート3に載置して使用することもでき、蒸し台45の一部として使用することもできる。なお、蒸し台45は、焼き網31を支持体46に着脱可能としたものでもよく、焼き網31と支持体46が一体に形成されたものでもよい。
深鍋41内に蒸気を発生させるための水Wを入れ、蒸し台45を深鍋41内に配置し、焼き網31に被加熱物を載置する。その後、赤外線シーズヒータ8を駆動させ、深鍋41を加熱して蒸し調理を行う。水Wが無くなり温度センサ22、23がドライアップを検知した場合には、赤外線シーズヒータ8の駆動を停止することで空焼きを防止する。図7は、蒸し料理の一例として焼売を示しているが、その他の蒸し料理として、蒸し餃子、蒸し野菜、魚、あさりの酒蒸し、肉、中華ちまき、蒸しおこわ、赤飯、蒸し芋等が可能である。
深鍋41と鍋蓋42を使用してオーブン調理を行うこともできる。深鍋41に水Wを入れず、被加熱物を入れて赤外線シーズヒータ8により深鍋41を加熱する。温度センサ22、23による深鍋41の検知温度に基づいて赤外線シーズヒータ8の出力をコントロールして調理を行う。オーブン調理は、例えば図8に示すように鶏肉のオーブン焼き等である。
図9に示すように、調理プレート3に市販の鍋47、フライパン(図示せず)、ケトル(図示せず)等を載置して使用することもできる。これは、いわゆる電気コンロとしての使用方法である。調理プレート3に載置された鍋47等は、調理プレート3や赤外線シーズヒータ8からの輻射熱により加熱される。そのため、鍋47の底部48に多少の湾曲や凹凸形状がある場合でも加熱効率に影響が出難い。また、温度センサ22、23により調理プレート3の温度を検知することで、調理プレート3に載置される鍋47等がどのような形状、大きさ、種類であっても異常温度上昇を検知し、赤外線シーズヒータ8の駆動を停止して安全性を確保することができる。なお、調理プレート3を使用せず、誤って鍋47を直接赤外線シーズヒータ8に載置した場合であっても、載置スイッチ26が調理プレート3を検知しないため赤外線シーズヒータ8は駆動しない。図9は、鍋47を使用してインスタントラーメンを調理している状態を示している。
図10に示すように、付属品として圧力鍋51と圧力蓋52を備えていてもよい。圧力蓋52は、圧力鍋51の開口を密閉状態で閉塞することが可能であり、圧力鍋51の内圧を調節する圧力調節弁53と、圧力調節弁53が故障した場合に圧力鍋51の内圧を常圧にするための安全弁54を有する。圧力鍋51は、琺瑯鋼板や、アルミニウム材の表面をアルマイト処理したもの、ステンレス材等により形成されている。また、圧力鍋51の内面55は、フッ素コーティングが施され、汚れの付着を防止している。
圧力鍋51と圧力蓋52を使用して調理する場合には、併せて外ケース56と蓋ケース57を使用する。外ケース56と蓋ケース57は、加熱調理中に圧力鍋51や圧力蓋52に触れて火傷することを防止するものであり、外ケース56は外枠4の上側に取り付けられた状態で圧力鍋51の外側を覆い、蓋ケース57は外ケース56の上側に取り付けられた状態で圧力蓋52の外側を覆う。なお、圧力調節弁53と安全弁54は、圧力鍋51内の蒸気を外部に排出する必要があるため、その一部が蓋ケース57の外側に露出している。外ケース56と蓋ケース57は、合成樹脂等により形成されている。圧力鍋51を使用する際は、調理プレート3や平プレート36を使用せず、圧力鍋51を直接内枠5に載置する。このとき圧力鍋51の下面58には、温度センサ22、23と載置スイッチ26が当接する。
本実施形態の圧力調節弁53は、調理時の圧力鍋51内の圧力を1.19atm(水の沸騰温度:105℃)~1.96atm(水の沸騰温度:120℃)程度に調節可能となっているが、圧力の調節可能範囲は任意に設定することができる。なお、圧力調節弁53を開放状態とすることで、圧力鍋51と圧力蓋52を常圧環境の調理鍋として使用することができる。
本実施形態の圧力鍋51、圧力蓋52、外ケース56、蓋ケース57は、それぞれ別個に形成されており、分離して洗浄が可能となっているが、例えば、圧力蓋52と蓋ケース57を一体に形成したものを外ケース56に軸支し、軸(図示せず)を中心として回動させることで圧力鍋51の開口を開閉する構成としてもよい。
図10は、煮豚を調理している状態を示しているが、煮汁が無くなり温度センサ22、23がドライアップを検知した場合には、赤外線シーズヒータ8の駆動を停止することで、食材である豚肉の焦げ付きや過加熱を防止する。また、所定の加圧調理終了後は、加熱を停止し、圧力鍋51の内部を減圧し、自動的に所定温度(例えば、60℃~80℃)で保温するように設定することも可能である。
図1、図4~図9には記載されていないが、加熱調理器1は図10に示すように、本体2に操作パネル61が設けられている。操作パネル61は、LCD(Liquid Crystal Display)とLED(Light Emitting Diode)からなる表示部62と、表示部62を覆うように配設された操作部62Aを有する。操作部62Aは、透明なタッチセンサ―である。なお、表示部62はLCDでなく、TFT(Thin Film Transistor)、有機EL(Electro Luminescence)であってもよい。
図11に示すように、表示部62は、大きな隅丸矩形状のメイン表示部63と、小さな隅丸矩形状の5つの実行スイッチ表示部64、65、66、67、68から構成されている。実行スイッチ表示部64、65、66、67、68は、操作パネル61の右側に縦に並んで配置され、その左側にメイン表示部63が配置されている。
メイン表示部63は、調理方式を表示する、小さな隅丸矩形状の8つの調理選択スイッチ表示部69、70、71、72、73、74、75、76を有している。調理選択スイッチ表示部69は「BBQ炙り焼き」の文字が表示され、調理選択スイッチ表示部70は「BBQプレート」の文字が表示され、調理選択スイッチ表示部71は「圧力調理」の文字が表示され、調理選択スイッチ表示部72は「煮物」の文字が表示され、調理選択スイッチ表示部73は「炊飯」の文字が表示され、調理選択スイッチ表示部74は「スチーム」の文字が表示され、調理選択スイッチ表示部75は「オーブン」の文字が表示され、調理選択スイッチ表示部76は「コンロ」の文字が表示されている。メイン表示部73の最上部に左側から右側方向に調理選択スイッチ表示部69、調理選択スイッチ表示部70、調理選択スイッチ表示部71、調理選択スイッチ表示部72の順に配置され、その下側に左側から右側方向に調理選択スイッチ表示部73、調理選択スイッチ表示部74、調理選択スイッチ表示部75、調理選択スイッチ表示部76の順に配置されている。
調理選択スイッチ表示部73の下側には、「温度」の文字が表示された温度表示部77、「時間」の文字が表示された時間表示部78、「温度」の文字が表示された温度表示部79、「時間」の文字が表示された時間表示部80が上側から下側方向に並んで配置されている。
温度表示部77と時間表示部78の右側には、アラビア数字をDSEG7フォントで示した数字表示部81が配置されている。また、温度表示部79と時間表示部80の右側には、アラビア数字をDSEG7フォントで示した数字表示部82が配置されている。
数字表示部81の右側には、上向き三角と下向き三角からなる切替表示部83が配置されている。また、数字表示部82の右側には、上向き三角と下向き三角からなる切替表示部84が配置されている。
スイッチ表示部64には「時計」の文字が表示され、スイッチ表示部65には「予約」の文字が表示され、スイッチ表示部66には「保温」の文字が表示され、スイッチ表示部67には「調理」の文字が表示され、スイッチ表示部68には「切」の文字が表示されている。また、スイッチ表示部64、65、66、67には、ランプ表示部85、86、87、88が配置されている。
操作部63は、実行スイッチ表示部64、65、66、67、68の表面に配設された実行スイッチ64A、65A、66A、67A、68Aと、調理選択スイッチ表示部69、70、71、72、73、74、75、76の表面に配設された調理選択スイッチ69A、70A、71A、72A、73A、74A、75A、76Aと、温度表示部77、時間表示部78、温度表示部79、時間表示部80の表面に配設された温度スイッチ77A、時間スイッチ78A、温度スイッチ79A、時間スイッチ80Aと、切替表示部83、84の表面に配設された切替スイッチ83A、84Aを有している。
実行スイッチ64A、65A、66A、67Aがタッチ操作されると、当該タッチ操作された実行スイッチ64A、65A、66A、67Aに対応する実行スイッチ表示部64、65、66、67が選択されたことを示すランプ表示部85、86、87、88が点灯する。その状態で実行スイッチ68Aをタッチ操作すると、実行スイッチ表示部64、65、66、67の選択が解除され点灯していたランプ表示部85、86、87、88が消灯する。
調理選択スイッチ表示部69、70、71、72、73、74、75、76は、図11に示すように、選択可能状態(非選択状態)では、枠と文字が黒色で枠内背景が白色で表示される。図12等で示すように、選択された調理選択スイッチ表示部69は、枠が黒色で文字が白色で枠内背景が黒色で表示され、選択されなかった調理選択スイッチ表示部70、71、72、73、74、75、76は、グレーアウト表示となる。
温度表示部77、時間表示部78、温度表示部79、時間表示部80は、温度スイッチ77A、時間スイッチ78A、温度スイッチ79A、時間スイッチ80Aがタッチ操作され、選択状態では、枠と文字が黒色で枠内背景が白色で表示され、非選択状態ではグレーアウト表示となる。
数字表示部81、82は、温度又は時間を表示状態のときに黒色で表示され、温度又は時間を非表示状態のときにグレーアウト表示となる。
切替表示部83、84は、タッチ操作可能状態では黒色で表示され、タッチ操作不可能状態ではグレーアウト表示となる。以上のように、本実施形態では、表示部62の枠や文字を黒色で表示しているが、他の色により表示してもよい。
ここで、操作パネル61を操作して調理する方法について説明する。図11に示すように、調理方法が選択されていない初期画面において、調理選択スイッチ69Aをタッチ操作すると、図12に示すように、調理選択スイッチ表示部69の「BBQ炙り焼き」の文字が選択表示状態となり、その他の調理選択スイッチ表示部70、71、72、73、74、75、76がグレーアウト表示となる。次に、温度スイッチ77Aをタッチ操作すると、数字表示部81に設定温度(図12では「250」℃)が黒文字表示され、切替表示部83がタッチ操作可能状態の黒色表示となる。ここで、切替スイッチ83Aをタッチ操作することで、設定温度を変更することができる。切替スイッチ83Aの上向き三角をタッチ操作すると設定温度を上げることができ、下向き三角をタッチ操作すると設定温度を下げることができる。設定温度が決定し、実行スイッチ67Aをタッチ操作すると、ランプ表示部88が点灯し、赤外線シーズヒータ8が駆動する。その後、調理プレート3の温度が設定温度に到達したことを温度センサ22、23が検知すると、設定温度を維持するように赤外線シーズヒータ8の出力が調節される。
図13は、調理選択スイッチ70Aをタッチ操作して「BBQプレート」を選択し、温度スイッチ77Aをタッチ操作して設定温度を200℃に設定し、実行スイッチ67Aをタッチ操作して加熱調理を開始した状態を示している。「BBQプレート」の調理は平プレート36を使用する。また、図14に示すように、温度スイッチ79Aをタッチ操作することで、数字表示部82に温度センサ22、23が検知した平プレート36の温度(図14では「185」℃)が表示される。そのため、設定温度と実温度を同時に視認することができる。その結果、平プレート36が適正温度に達する前に被加熱物の加熱調理を開始し加熱不足となったり、平プレート36の温度が高すぎて過加熱となることを防止できる。
図15は、調理選択スイッチ71Aをタッチ操作して「圧力調理」を選択した状態を示している。また、温度スイッチ77Aをタッチ操作して設定温度を115℃に設定し、時間スイッチ80をタッチ操作して調理時間を10分に設定した後、実行スイッチ67Aをタッチ操作して加熱を開始した状態を示している。圧力調理は圧力鍋51と圧力蓋52を使用する。設定温度の115℃は数字表示部81に表示され、調理時間の10分は数字表示部82に表示されている。
図15に示すように、設定温度を115℃としているのは、圧力鍋51の内圧が1.67atmである場合の水Wの沸騰温度が115℃だからである。また、温度センサ22、23により検知した圧力鍋51の下面58の温度が130℃であるときに圧力鍋51内の被加熱物(食材と調味液)の温度が115℃となることが既知であることから、赤外線シーズヒータ8の出力を調節し、温度センサ22、23による検知温度が130℃を10分間維持するように制御されている。すなわち、圧力鍋51の下面58の温度と、圧力鍋51の内圧と、圧力鍋51内の被加熱物の温度の相関関係に基づいて加熱制御を行う。なお、圧力調節弁53により圧力鍋51の内圧を制御する場合には、図16に示すように、時間スイッチ78Aをタッチ操作して加圧時間(図16では「25」分)を設定し、時間スイッチ80Aをタッチ操作して加圧後の煮込み時間(図16では「10」分)を設定してもよい。加圧温度の25分は数字表示部81に表示され、煮込み時間の10分は数字表示部82に表示されている。
図16は、時間スイッチ78Aと切替スイッチ83Aをタッチ操作して加圧時間を25分に設定し、時間スイッチ80Aと切替スイッチ84Aをタッチ操作して加圧調理後の煮込み時間を10分に設定している。この場合、煮込みは115℃の加圧調理後に加熱を停止し、圧力鍋51内の温度が100℃に降下したときに90℃~100℃に温度を維持する。
図示しないが、数字表示部81には、全体の調理時間を表示させることも可能である。切替スイッチ83Aをタッチ操作して全体の調理時間を設定する。例えば、沸騰までの時間5分、沸騰後115℃で10分、その後25分の煮込みを行うように、全体の調理時間を40分に設定することができる。このように、数字表示部81、82は、温度表示と時間表示の組み合わせとすることや、時間表示と時間表示の組み合わせとすることができる。また、時間表示と時間表示の組み合わせとする場合には、第一工程の時間表示と第二工程の時間表示の組み合わせとすることや、工程全体の時間表示と特定の工程の時間表示の組み合わせとすることができる。
図17は、調理選択スイッチ72Aをタッチ操作して「煮物」を選択した状態を示している。「煮物」調理は、深鍋41や鍋47や圧力鍋51を使用することができる。図17は、時間スイッチ78Aと切替スイッチ83Aをタッチ操作し調理時間を60分に設定し、実行スイッチ67Aをタッチ操作し煮物調理を行っている状態を示している。本実施形態では、調理開始後に調理時間の経過に伴って調理完了までの残時間をカウントダウンさせて数字表示部81に表示している。例えば、60→50→45→40・・・10→5→4→3→2→1→0や、1分ずつカウントダウン表示するもの等である。調理完了後は、自動的に保温に移行する設定が可能であり、この場合、図18に示すように、実行スイッチ表示部67のランプ表示部88が消灯し、実行スイッチ表示部66のランプ表示部87が点灯する。また、時間表示部78がグレーアウト表示となり、数字表示部81に保温経過時間が表示される。保温経過時間はカウントアップさせて表示される。図18では、保温を開始してから6時間が経過した状態を示しており、1時間単位でカウントアップ表示しているが、分単位でカウントアップ表示してもよい。
図19は、調理選択スイッチ73Aをタッチ操作して「炊飯」を選択した状態を示している。炊飯調理は圧力鍋51を使用する。圧力炊飯を行う場合には、圧力蓋52の圧力調節弁53を1.2atm(水の沸騰温度:105℃)となるように設定する。制御部9による炊飯加熱パターンは、一般的な電気炊飯器と同様であり、ひたし炊き加熱工程、炊飯鍋加熱工程、むらし鍋加熱工程、保温鍋加熱工程の順で加熱を行う。
図19は、タイマー予約炊飯を設定した状態を示している。実行スイッチ64Aをタッチ操作すると、ランプ表示部85が点灯し、時間表示部78が選択された状態となり、数字表示部81に現在時刻である21:00が表示される。この現在時刻は、切替スイッチ83Aをタッチ操作することで、時刻合わせをすることができる。また、実行スイッチ65Aをタッチ操作すると、ランプ表示部86が点灯し、時間表示部80が選択された状態となり、数字表示部82に炊き上がり予約時刻である6:30が表示される。この炊き上がり予約時刻は、切替スイッチ84Aをタッチ操作することで所望の時刻に変更することができる。
図20は、タイマー予約を使用しないで炊飯した状態を示している。この場合、ランプ表示部88が点灯し、数字表示部81に炊き上がり(むらし鍋加熱工程終了時)までの残時間(図20では「10」分)が表示される。残時間は、ひたし炊き加熱工程、炊飯鍋加熱工程、むらし鍋加熱工程の各行程の残時間をそれぞれ表示し、前の工程が終了後に次の工程の残時間を表示してもよく、全工程(ひたし炊き加熱工程、炊飯鍋加熱工程、むらし鍋加熱工程)の合計の残時間を表示してもよい。
図21は、調理選択スイッチ74Aをタッチ操作して「スチーム」を選択した状態を示している。スチーム調理は蒸し台45と圧力鍋51と圧力蓋52を使用する。なお、蒸気を排出できれば深鍋41と鍋蓋42と蒸し台45を使用してもよい。事前に圧力蓋52の圧力調節弁53を開放し、圧力鍋51に蒸し台45と水Wを入れる。水位は蒸し台45に載せた食材よりも低くする。
時間スイッチ78Aをタッチ操作すると調理時間(図21では「30」分)が表示される。調理時間は、切替スイッチ83Aにより所望の時間に変更可能である。調理時間を設定し、実行スイッチ67Aをタッチ操作すると、ランプ表示部88が点灯し、赤外線シーズヒータ8による加熱が開始される。調理が開始されると調理時間は残時間としてカウントダウン表示される。調理時間を30分に設定した場合、例えば、5分で水Wが沸騰した場合には、スチーム発生時間は25分間となるが、途中で水Wが無くなりドライアップを検知した場合には、赤外線シーズヒータ8による加熱が停止される。
図22は、調理選択スイッチ75Aをタッチ操作して「オーブン」を選択した状態を示している。図8に示すように、オーブン調理は深鍋41と鍋蓋42を使用する。温度スイッチ77Aをタッチ操作すると、数字表示部81に設定温度(図22では「230」℃)が表示される。設定温度は、切替スイッチ83Aにより所望の温度に変更可能である。また、時間スイッチ80Aをタッチ操作すると、数字表示部82に調理時間(図22では「45」分)が表示される。調理時間は、切替スイッチ84Aにより所望の時間に変更可能である。なお、設定温度230℃は深鍋41内の温度であり、深鍋41内が230℃になるように制御部9により赤外線シーズヒータ8が制御される。そのため、温度センサ22、23が検知する深鍋41の下面44の温度は、例えば245℃等となる。設定温度は例えば150℃~250℃等、上限温度と下限温度を設け、この範囲内で所望の温度に設定可能としてもよい。同様に、調理時間も例えば5分~90分等、下限時間と上限時間を設け、この範囲内で所望の時間を設定可能としてもよい。
図23は、調理選択スイッチ76Aをタッチ操作して「コンロ」を選択した状態を示している。図9に示すように、コンロ調理は、市販の鍋47やフライパン(図示せず)やケトル(図示せず)を調理プレート3に載置して使用する。なお、深鍋41や圧力鍋51を調理プレート3に載置して使用してもよい。
温度スイッチ77Aをタッチ操作すると、数字表示部81に調理プレート3の設定温度(図23では「250」℃)が表示される。設定温度は、切替スイッチ83Aにより所望の温度に変更可能である。また、時間スイッチ80Aをタッチ操作すると、数字表示部82に調理時間(図23では「60」分)が表示される。調理時間は、切替スイッチ84Aにより所望の時間に変更可能である。設定温度と調理時間を設定後、実行スイッチ67Aをタッチ操作すると、ランプ表示部88が点灯し、赤外線シーズヒータ8が駆動し、加熱調理が開始される。なお、設定温度のみを設定し、調理時間を設定しなくても加熱調理を開始可能としてもよいが、安全性を考慮し、一定時間(設定した調理時間)経過時に赤外線シーズヒータ8が停止するようするため、調理時間を設定した場合に限り赤外線シーズヒータ8が駆動する構成としてもよい。
図11~図23において、操作パネル61の表示方法や操作方法について説明したが、「BBQ炙り焼き」、「BBQプレート」、「圧力調理」、「煮物」、「炊飯」、「スチーム」、「オーブン」、「コンロ」の何れかで説明した表示方法や操作方法は、他の「BBQ炙り焼き」、「BBQプレート」、「圧力調理」、「煮物」、「炊飯」、「スチーム」、「オーブン」、「コンロ」に用いてもよい。
以上のように、本実施形態の加熱調理器1は、本体と、本体2に収容された赤外線シーズヒータ8と、本体2に着脱可能であり、赤外線シーズヒータ8の上方に配設される調理プレート3と、赤外線シーズヒータ8の下方に配設される反射板7と、を備え、調理プレート3には複数のプレート貫通孔18が形成され、反射板7には複数の反射板貫通孔21が形成されている。そのため、赤外線シーズヒータ8から下方向に放出された赤外線が反射板7で反射し、反射した赤外線が調理プレート3や調理プレート3に載置した被加熱物に伝達され輻射熱で加熱することができる。また、赤外線シーズヒータ8から放出された赤外線がプレート貫通孔18を通過することで、赤外線を直接被加熱物に伝達することができる。そのため、赤外線シーズヒータ8のエネルギーを被加熱物や調理プレート3を加熱することに効率良く使用することができる。
また、本実施形態の加熱調理器1は、調理プレート3に、焼き網31や深鍋41、鍋47及び圧力鍋51を載置可能であることにより、炙り焼き調理以外に、電気コンロとしての使用が可能となる。
また、本実施形態の加熱調理器1は、貫通孔が形成されていない平プレート36をさらに備え、平プレート36が調理プレート3に代えて本体2に着脱可能であることにより、本体2一台で、調理プレート3による炙り焼き調理に加え、液状の被加熱物を焼き調理することができる。
また、本実施形態の加熱調理器1は、被加熱物を収容する圧力鍋51と、圧力鍋51の開口を密閉可能に閉塞する圧力蓋52と、をさらに備え、圧力蓋52には、圧力鍋51内の圧力を調節する圧力調節手段53が設けられ、圧力鍋51が調理プレート3に代えて本体2に着脱可能であることにより、本体2一台で、調理プレート3による炙り焼き調理に加え、圧力調理が可能となる。
また、本実施形態の加熱調理器1は、各種情報を表示する表示部62と、各種操作をする操作部62Aと、をさらに備え、表示部62には、調理方式と温度情報と時間情報を表示可能であることにより、ユーザは調理方式と温度情報と時間情報をそれぞれ視認することができる。そのため、調理方式の選択が容易となり、温度情報(設定温度、実温度等)を容易に認識することができ、時間情報(調理時間、残時間、現在時刻、予約時刻等)を容易に認識することができる。
以下、本発明の実施形態ではないが、類似する加熱調理器101について説明する。図24に示すように、加熱調理器101は、外枠102と、内枠103と、遮熱体104と、加熱手段であるシーズヒータ105と、温度センサ組立106と、調理プレート107と、を備えている。外枠102と、内枠103と、遮熱体104と、シーズヒータ105と、温度センサ組立106は、調理器本体108を構成する。調理プレート107や後述する脂受け皿116は、調理器本体108に着脱可能となっている。また、調理器本体108には、給電用の電源プラグを有する電源コード(図示せず)が着脱可能となっている。さらに、調理器本体108には、温度調節等を行う操作部(図示せず)が設けられている。
外枠102は有底で上方が開口しており、内部に内枠103、遮熱体104、シーズヒータ105、温度センサ組立106、調理プレート107が配設されている。
内枠103は、底板部111と、内側板部112と、外側板部113と、受板部114と、を有し、全体として略円環形状をなしている。底板部111は略水平に配設され、内側板部112は底板部111のうち加熱調理器101の中心に近い端部から立設されており、外側板部113は底板部111のうち加熱調理器101の中心から遠い端部から立設されている。そのため、内枠103は、底板部111と内側板部112と外側板部113により囲まれた空間S1を有し、空間S1の上方は開口している。受板部114は外側板部の上端部から外側方向(加熱調理器101の中心から離れる方向)に略水平に延設されている。
空間S1には、脂受け皿116の受け容器部117が配置される。受け容器部117は上方が開口した有底形状を有している。また、脂受け皿116は内枠103の受板部114に係止する係止部118を有している。脂受け皿116は、係止部118を内枠103の受板部114に係止させることで、受け容器部117が空間S1内に配置され、内枠103に対して吊設された状態となる。脂受け皿116は、内枠103に着脱可能に取り付けられるものであり、取り外して洗浄することができる。脂受け皿116は、受け容器部117が後述する滴下孔140の下方に位置し、流れ落ちる肉汁(食肉から滲み出た脂や水分)や油等を回収するものである。
内枠103の底板部111の下面には、遮熱体104が取り付けられている。遮熱体104は、底板部111に取り付けられる取付部126と、遮熱壁部127と、上壁部128と、を有している。取付部126は略水平に配置された円環板状に形成されている。遮熱壁部127は取付部126の内側端部分から上方に突出しており、上方に向かって先細り形状を有している。上壁部128は遮熱壁部127の上端部分から略水平に配置され、円板形状を有している。上壁部128の中心部分には、後述するサーミスタ131を挿通する挿通孔129が形成されている。遮熱体104は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、アルミニウムメッキ鋼板等、耐熱性に優れ、かつ赤外線反射特性に優れた金属素材により形成することができる。内枠103と遮熱体104の間には、シーズヒータ105が配設されている。遮熱体104を設けることにより、後述するサーミスタ131がシーズヒータ105からの輻射熱の影響を受け難くすることができ、温度検知精度を確保することができる。また、遮熱体104は二重構造となっており、内部が空洞となっているため、内部に空気層130が形成される。そして、この空気層130によって断熱性を高めている。さらに、図24に示すように、遮熱壁部127は縦断面視において傾斜しており、サーミスタ131から放出された赤外線Rが遮熱壁部127に反射し、調理プレート107に到達することで効率良く調理プレート107を加熱することができるようになっている。
シーズヒータ105は、略水平に円環状に配置されており、赤外線Rを放射し、輻射熱で調理プレート107を加熱する構成となっている。シーズヒータ105の外管105Aは、ニッケル-鉄-クロム固溶体合金等、700℃程度の高温に耐える材料により形成されている。本実施形態のシーズヒータ105は、内側と外側の2層構造であるが、1層や、3層以上であってもよい。また、加熱手段は、IH(Induction Heating:電磁誘導加熱)式、熱板式等、他の加熱手段であってもよい。
温度センサ組立106は、温度検知手段であるサーミスタ131と、サーミスタ131を保持する保持体132と、保持体132を上方向に付勢する付勢手段133と、サーミスタ131と保持体132と付勢手段133を取り付ける基台134と、を有している。
基台134は円板形状を有し、遮熱体104の取付部126に取り付けられている。そのため、遮熱体104の遮熱壁部127及び上壁部128と基台134により空間S2が形成されている。この空間S2内にサーミスタ131と保持体132と付勢手段133が配設されている。基台134の上面の中心部分に付勢手段133が固定されている。付勢手段133は例えば圧縮コイルばね等である。付勢手段133の上部分にサーミスタ131を保持した保持体132が取り付けられている。保持体132とその内部に配設されたサーミスタ131の上側部分は、挿通孔129から遮熱体104(空間S2)の外側に突出しており、調理プレート107が調理器本体108に取り付けられていない状態では、付勢手段133は伸長しており、調理プレート107が調理器本体108に取り付けられた状態では、保持体132が調理プレート107により下方向に押圧されることで付勢手段133が僅かに収縮するようになっている。そのため、保持体132は付勢手段133の付勢力により調理プレート107に当接した状態が維持される。
保持体132は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、又はステンレス等の耐熱性に優れた素材により形成されている。サーミスタ131により検知した調理プレート107の温度に基づいてシーズヒータ105の出力(例えば、0W~1400W)を制御することができ、調理プレート107が加熱調理に適した温度になるように調節することができる。
第1のプレートである調理プレート107は、母材を熱伝導性に優れたアルミニウムとし、上面部分に非粘着性を有するフッ素コーティングを施しているが、鉄製、アルミニウム合金製、ステンレス製、陶磁器製、麦飯石製等であってもよい。調理プレート107は、円形の皿形状を有しており、円板形状の中心部136と、中心部136から外側に向かって低くなるように傾斜した傾斜部137と、傾斜部137の外側に形成された周囲部138と、周囲部138の外側に立設された側壁部139と、を有する。中心部136は、上面部136Aと下面部136Bが平坦に形成されている。周囲部138には、肉汁等を脂受け皿116に滴下させるための滴下孔140が複数形成されている。外枠102の外形寸法D1は、調理プレート107の外形寸法d1よりも大きくなっており、高温となる調理プレート107が外枠102から周囲に出ない構成になっている。また、外枠102の上端部109の高さ方向の位置は、調理プレート107の上端部141の高さ位置以上となっており、高温となる調理プレート107が外枠102から上方に出ない構成になっている。
ここで、加熱調理器101の使用方法について説明する。まず、調理器本体108に脂受け皿116を取り付ける。このとき、脂受け皿116の係止部118が内枠103の受板部114に係止する。なお、脂受け皿116の受け容器部117に水を入れておくことで、受け容器部117に回収した肉汁の除去が容易となる。次に、調理器本体108に調理プレート107を取り付けると、調理プレート107の外周部分(周囲部138と側壁部139の接続部分)が脂受け皿116の係止部118に係止する。このとき、サーミスタ131を保持する保持体132が調理プレート107の中心部136の下面部136Bに当接し、付勢手段133が僅かに収縮し、保持体132が調理プレート107に押し付けられた状態となる。すなわちサーミスタ131は、保持体132を介して調理プレート107に当接し、中心部136の温度を検知可能となる。調理器本体108に調理プレート107を取り付け、調理器本体108に給電した状態で操作部(図示せず)を操作して電源を入れると、シーズヒータ105が駆動し、調理プレート107が下側から輻射加熱される。
加熱調理器101は、調理プレート107に替えて調理器本体108に取り付け可能な底平坦プレートである平プレート146と深鍋プレート151を備えている。そのため、調理メニュー等に応じて調理プレート107、平プレート146、深鍋プレート151を適宜選択して使用することができる。
図25は、第2のプレートである平プレート146を使用した状態を示している。平プレート146は、円形の浅皿形状を有しており、内側面が平坦に形成された底部147と、底部147の外周端部分に立設された側壁部148と、を有する。外枠102の外形寸法D1は、平プレート146の外形寸法d2よりも大きくなっており、高温となる平プレート146が外枠102から周囲に出ない構成になっている。また、外枠102の上端部109の高さ位置は、平プレート146の上端部149の高さ位置以上となっており、高温となる平プレート146が外枠102から上方に出ない構成になっている。
平プレート146を使用する場合も、調理器本体108に脂受け皿116を取り付け、脂受け皿116の係止部118が内枠103の受板部114に係止する。そして、調理器本体108に平プレート146を取り付けると、平プレート146の外周部分(底部147と側壁部148の接続部分)が脂受け皿116の係止部118に係止する。このとき、サーミスタ131を保持する保持体132が平プレート146の底部147の略中心部分の下面部150に当接し、付勢手段133が僅かに収縮し、保持体132が平プレート146に押し付けられた状態となる。すなわちサーミスタ131は、保持体132を介して平プレート146に当接し、底部147の略中心部分の温度を検知可能となっている。
図26は、第3のプレートである深鍋プレート151を使用した状態を示している。深鍋プレート151は、円形の深皿形状を有しており、内側面が平坦に形成された底部152と、底部152の外周端部分に立設された側壁部153と、を有する。外枠102の外形寸法D1は、深鍋プレート151の外形寸法d3よりも大きくなっており、高温となる深鍋プレート151が外枠102から周囲に出ない構成になっている。また、外枠102の上端部109から深鍋プレート151の上端部154までの長さhは、外枠102の高さHの1/3以下となっており、不用意に深鍋プレート151に触れ難くなっている。
深鍋プレート151は蓋155を備えており、蓋155の上面中心部には蓋155を把持するための蓋ツマミ156が設けられている。この蓋155は、調理プレート107や平プレート146にも使用可能である。
深鍋プレート151を使用する場合も、調理器本体108に脂受け皿116を取り付け、脂受け皿116の係止部118が内枠103の受板部114に係止する。そして、調理器本体108に深鍋プレート151を取り付けると、深鍋プレート151の外周部分(底部152と側壁部153の接続部分)が脂受け皿116の係止部118に係止する。このとき、サーミスタ131を保持する保持体132が深鍋プレート151の底部152の略中心部分の下面部157に当接し、付勢手段133が僅かに収縮し、保持体132が深鍋プレート151に押し付けられた状態となる。すなわちサーミスタ131は、保持体132を介して深鍋プレート151に当接し、底部152の略中心部分の温度を検知可能となっている。
加熱調理器101の調理器本体108には、図27~図34、図36に示すような表示部161と操作部162が設けられている。表示部161は、予約中であることをLED(Light Emitting Diode)点灯で表示する予約中表示部163と、調理中であることをLED点灯で表示する調理中表示部164と、適温であることをLED点灯で表示する適温表示部165と、保温中であることをLED点灯で表示する保温中表示部166を有する。また、表示部161は、調理に関する各種情報を表示するメイン表示部167を有する。メイン表示部167は、LCD(Liquid Crystal Display)が用いられているが、TFT(Thin Film Transistor)、有機EL(Electro Luminescence)を用いてもよい。
メイン表示部167には、「時計」、「前調理」、「本調理」、「後調理」、「保温」、「低温BBQ」、「高温BBQ」、「ホットプレート」、「なべもの」、「オーブンなべ」、「予約」、「白米炊飯」、「白米おかゆ」、「焼きいも」、「フレンチトースト」の文字が加熱調理器101に給電中は常時表示されている。また、「時計」の表示の下側には現在時刻(図27では「12:00」)が表示されている。「時計」の文字と現在時刻は常に黒文字で表示されている。「前調理」、「本調理」、「後調理」、「保温」、「予約」、「白米炊飯」、「白米おかゆ」、「焼きいも」、「フレンチトースト」は、非選択状態のときにグレーアウト表示となっており選択状態のときに黒文字表示となる。「低温BBQ」、「高温BBQ」、「ホットプレート」、「なべもの」、「オーブンなべ」は、選択状態のときに白文字で表示され、非選択状態のときに黒文字で表示される。なお、メイン表示部167には、「白米炊飯」、「白米おかゆ」、「焼きいも」、「フレンチトースト」が表示されているが、これらは調理メニューの一例であって、例えば、「麦ご飯」、「炊き込みご飯」、「お焦げご飯」、「焼きそば」、「焼きうどん」、「リゾット」、「パエリア」等、多種多様な調理メニューを表示させることが可能である。
操作部162は、「予約」の文字が印字された予約ボタン171と、「メニュー」の文字が印字されたメニューボタン172と、「設定」の文字が印字された設定ボタン173と、「用途」の文字が印字された用途ボタン174と、「調理開始」の文字が印字された調理開始ボタン175と、回転式のダイヤル176と、「切」の文字が印字された切ボタン177と、を有している。予約ボタン171の下側には「出来上がりタイマー」の文字が印字されており、メニューボタン172の下側には「自動調理」の文字が印字されており、設定ボタン173の下側には「加熱調整」の文字が印字されており、用途ボタン174の下側には「機能選択」の文字が印字されており、ダイヤル176の下側には「調整回転ダイヤル」の文字が印字されている。これらの印字は、各ボタン171、172、173、174と、ダイヤル176の用途を簡単に説明するものである。
メニューボタン172を押圧操作すると、メイン表示部167に表示された「白米炊飯」、「白米おかゆ」、「焼きいも」、「フレンチトースト」から所望の調理機能を選択することができる。また、用途ボタン174を押圧操作すると、メイン表示部167に表示された「低温BBQ」、「高温BBQ」、「ホットプレート」、「なべもの」、「オーブンなべ」から所望の調理機能を選択することができる。
図27は、用途ボタン174を押圧操作して「高温BBQ」を選択した状態を示している。「高温BBQ」が選択されると、自動的に「高温BBQ」が白文字で表示され、「本調理」が黒文字で表示される。また、メイン表示部167の「本調理」の下側に設定温度(図27では「250℃」)と調理時間(図27では「90分」)が自動的に表示される。設定温度や調理時間を変更したい場合には、設定ボタン173を押圧操作し、ダイヤル176を回動操作することで所望の設定温度と調理時間を設定することができる。設定温度と調理時間を設定後、調理開始ボタン175を押圧操作すると調理中表示部164が点灯し、シーズヒータ105が駆動し調理プレート107の加熱が開始される。サーミスタ131が検知した調理プレート107の温度が設定温度である250℃になると、適温表示部165が点灯する。これによりユーザは、設定温度で焼肉等の加熱調理を開始可能であることを視認することができる。調理開始ボタン175を押圧操作して加熱を開始してから90分経過すると、シーズヒータ105の駆動が停止し、調理中表示部164と適温表示部165が消灯する。なお、加熱途中で切ボタン177を押圧操作することにより、シーズヒータ105の駆動を停止させ加熱を終了させることができる。調理時間はカウントダウン表示し、ユーザが残時間を視認し、時間を延長する場合等の目安とすることができる。
図28は、用途ボタン174を押圧操作して「低温BBQ」を選択した状態を示している。「低温BBQ」が選択されると、自動的に「低温BBQ」が白文字で表示され、「本調理」が黒文字で表示される。また、メイン表示部167の「本調理」の下側に設定温度(150℃)と調理時間(90分)が自動的に表示される。そして、調理開始ボタン175を押圧操作すると調理中表示部164が点灯し、シーズヒータ105が駆動し調理プレート107の加熱が開始される。調理プレート107の温度が設定温度である150℃になると、適温表示部165が点灯する。調理開始ボタン175を押圧操作して加熱を開始してから90分経過すると、シーズヒータ105の駆動が停止し、調理中表示部164と適温表示部165が消灯する。
図29は、用途ボタン174を押圧操作して「ホットプレート」を選択した状態を示している。「ホットプレート」の調理機能を使用する場合には、調理プレート107ではなく平プレート146を使用する。「ホットプレート」が選択されると、自動的に「ホットプレート」が白文字で表示され、「本調理」が黒文字で表示される。また、メイン表示部167の「本調理」の下側に設定温度(200℃)と調理時間(30分)が自動的に表示される。そして、調理開始ボタン175を押圧操作すると調理中表示部164が点灯し、シーズヒータ105が駆動し平プレート146の加熱が開始される。平プレート146の温度が設定温度である200℃になると、適温表示部165が点灯する。調理開始ボタン175を押圧操作して加熱を開始してから30分経過すると、シーズヒータ105の駆動が停止し、調理中表示部164と適温表示部165が消灯する。
自動的に表示される設定温度(200℃)と調理時間(30分)は、設定ボタン173を押圧操作し、ダイヤル176を回動操作することで所望の設定温度と調理時間を設定することができる。また、調理開始ボタン175を押圧操作したときに設定されていた設定温度と調理時間を、調理器本体108に設けられたマイコン(図示せず)に記憶し、次回「ホットプレート」を選択したときに記憶した設定温度と調理時間を自動的に表示させるように制御してもよい。また、最も使用頻度が高い設定温度と調理時間をマイコンに記憶させ、設定ボタン173の押圧操作により容易に読み出せるように制御してもよい。
図30は、パンケーキを160℃で10分(予熱5分)焼いた後、120℃で5分焼き、その後、60℃で保温を30分に設定した状態を示している。具体的には、「本調理」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「本調理」の下側に設定温度(160℃)と調理時間(10分)が表示される。また、「後調理」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「後調理」の下側に設定温度(120℃)と調理時間(5分)が表示される。また、「保温」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「保温」の下側に設定温度(60℃)と調理時間(30分)が表示される。この設定は、焦げ色が強くならないように二段階に温度を設定してパンケーキを焼いた後、冷めないように保温する使い方である。このような、好みの設定をマイコンに記憶させ、次回以降、パンケーキを焼く際に当該設定を読み出して加熱調理を行うことで同様の焼き加減とすることができる。
図31は、深鍋プレート151を使用しておでんを加熱調理するために、用途ボタン174を押圧操作して「なべもの」を選択した状態を示している。「本調理」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「本調理」の下側に設定温度(100℃)と調理時間(30分)が表示されている。また、「後調理」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「後調理」の下側に設定温度(85℃)と調理時間(30分)が表示されている。また、「保温」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「保温」の下側に設定温度(70℃)が表示されている。なお、「保温」の調理時間は設定されていないが、所望の調理時間を設定してもよい。
この設定は、例えば、出汁と、大根と、こんにゃくと、ゆで玉子を深鍋プレート151に入れ、弱火(100℃)で30分煮る(「本調理」)。その後、煮崩れしないように85℃で30分コトコト煮込み味を染み込ませる(「後調理」)。好みに応じ、途中で焼ちくわ、揚ボール、つみれ、結び昆布、はんぺん等を加えてもよい。「後調理」終了後は、70℃で保温する、といった加熱調理をするものである。このように、複数の設定温度と調理時間を設定して、おでん等の自動調理が可能となる。
図32は、深鍋プレート151を使用して乾麺パスタを加熱調理するために、用途ボタン174を押圧操作して「オーブンなべ」を選択した状態を示している。「前調理」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「前調理」の下側に設定温度(50℃)と調理時間(15分)が表示されている。また、「本調理」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「本調理」の下側に設定温度(100℃)と調理時間(30分)が表示されている。また、「保温」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「保温」の下側に設定温度(60℃)が表示されている。
スパゲティ(乾麺)、水、トマトソース、トマトケチャップ、オリーブ油、ウインナー(斜め薄切り)、玉ねぎ(薄切り)、ピーマン(輪切り)、マッシュルーム(水煮)、砂糖、にんにく(みじん切り)、コンソメ(顆粒)、塩、黒こしょうを各々適量深鍋プレート151に投入し、蓋155で深鍋プレート151の開口を閉塞する。調理開始ボタン175を押圧操作すると、調理中表示部164が点灯し、シーズヒータ105が駆動する。深鍋プレート151内の水温を50℃に維持して15分加熱(「前調理」)することで、乾麺スパゲティへの吸水を促進し、腰のある生麺食感を引き出す。次に、100℃で30分加熱(「本調理」)し、十分に吸水した乾麺スパゲティが糊化する。乾麺スパゲティに吸収されなかった水分は蒸発し、乾麺スパゲティ以外の食材は加熱される。次に、蓋155を開け、かき混ぜればスパゲティナポリタンの自動調理が完了する。調理完了後は、予め設定された保温温度60℃で保温されるので、スパゲティナポリタンが冷めて食味が低下することを防止できる。なお、保温温度は、腐食菌や食中毒菌の増殖を防止するため60℃を下限とし、脱水や脱水による糖の凝縮で起こる焦げ付き等を考慮して85℃を上限とすることが好ましい。「前調理」が50℃で15分、「本調理」が100℃で30分、「保温」が60℃とした設定は一例であって、他の料理メニューやレシピ、ユーザの好みに応じて所望の設定温度や調理時間に設定することができる。
図33は、深鍋プレート151を使用して乾麺パスタを加熱調理するために、用途ボタン174を押圧操作して「オーブンなべ」を選択し、タイマー予約をした状態を示している。「本調理」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「本調理」の下側に設定温度(100℃)と調理時間(30分)が表示されている。また、「保温」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「保温」の下側に設定温度(60℃)が表示されている。また、「予約」が黒文字で表示され、メイン表示部167の「予約」の下側に予約時刻(図33では「19:00」)が黒文字で表示されている。調理が完了する時刻である予約時刻は、予約ボタン171を押圧操作し、ダイヤル176を回動操作して設定する。
設定温度、調理時間、予約時刻を設定後、調理開始ボタン175を押圧操作すると、予約中表示部163が点灯する。その後、19:00に調理が完了するように「本調理」が開始する。「本調理」終了後は60℃で保温される。図33に示すように、深鍋プレート151に食材を投入し、昼の12:00に調理開始ボタン175を押圧操作した場合には、「本調理」開始までの待機時間が長い。待機時間が1時間以上ある場合には、乾麺スパゲティは十分に吸水するため、「前調理」(例えば、50℃で15分加熱)が不要である。そのため、図33に示すタイマー予約では、「前調理」を設定していない。なお、生肉や生魚等の食材を使用する料理の場合には、長時間のタイマー予約の待機時間中に腐敗菌や食中毒菌が増殖する虞があるため、待機時間が1時間経過したときに調理を開始し、調理完了後、予約時刻まで保温状態を維持する制御としてもよい。
図34は、深鍋プレート151を使用して白米を炊飯するために、用途ボタン174を押圧操作して「白米炊飯」を選択し、タイマー予約をした状態を示している。ここでは、「白米炊飯」がマイコンに予め記憶された図35に示す加熱パターンで調理が行われるため「保温」の温度(図34では「73℃」)のみが表示されている。
「白米炊飯」は、一般的な電気炊飯器と同様の加熱パターンにより炊飯調理を行う。図35は、「白米炊飯」の加熱パターンの一例を示しており、ひたし炊き加熱工程、炊飯鍋加熱工程、むらし鍋加熱工程、保温鍋加熱工程の順で加熱を行う。各工程においてサーミスタ131により深鍋プレート151の温度を検知して深鍋プレート151内の温度を調節する。炊飯鍋加熱工程において、サーミスタ131が深鍋プレート151内の水が無くなることによる深鍋プレート151の底部152の急激な温度上昇(ドライアップ)を検知した場合には、シーズヒータ105の出力が制御され、むらし鍋加熱工程に移行する。
一方、ユーザが「前調理」、「本調理」、「後調理」の設定温度や調理時間を設定して「白米炊飯」の調理を行うことも可能である。ユーザが加熱パターンを設定する場合には、「前調理」がひたし炊き加熱工程、「本調理」が炊飯鍋加熱工程、「後調理」がむらし鍋加熱工程、「保温」が保温鍋加熱工程となる。例えば、米の澱粉の加熱による還元糖量を増加させたい場合には、ひたし炊き加熱工程の水温を50℃に維持する時間を15分から30分に延長する。また、ご飯に焦げを付けたい場合には、炊飯鍋加熱工程の設定温度を100℃から105℃に上げる等、好みに応じた炊き方が可能である。
図36は、用途ボタン174を押圧操作して「オーブンなべ」を選択し、「焼きいも」調理を設定した状態を示している。この「焼きいも」調理には、図37に示すように深鍋プレート151を使用する。メニューボタン172を押圧操作して「焼きいも」を選択する。また、用途ボタン174を押圧操作して「オーブンなべ」を選択する。さらに、設定ボタン173を押圧操作して「前調理」を50℃で60分、「本調理」を250℃で60分、「保温」を70℃に設定する。そして調理開始ボタン175を押圧操作すると、調理中表示部164が点灯し、シーズヒータ105が駆動し、加熱調理が開始される。
「焼きいも」の調理手順は、深鍋プレート151に所望の芋を入れて蓋155で深鍋プレート151の開口を閉塞する。「前調理」としては深鍋プレート151内の温度を40℃~80℃、好ましくは50℃とする。また、調理時間は30分~90分、好ましくは60分とする。「本調理」としては深鍋プレート151内の温度を130℃以上、好ましくは250℃とする。また、調理時間は45分~75分、好ましくは60分とする。「保温」は、深鍋プレート151内の温度を60℃~80℃、例えば70℃とする。このような加熱パターンにより、50℃で60分温めてアミラーゼを活性化して甘みを引き出した後に250℃で60分焼くことで、焼きいもの自動調理が可能となる。
以上のように、加熱調理器101は、調理器本体108と、調理器本体108に収容されたシーズヒータ105と、調理器本体108に着脱可能な、調理プレート107、平プレート146又は深鍋プレート151と、を備え、シーズヒータ105により調理プレート107、平プレート146又は深鍋プレート151を加熱する複数の工程において、各工程の設定温度と調理時間をそれぞれ設定可能である。そのため、複数の加熱工程からなる複雑な加熱調理の加熱パターンを設定することができる。
また、加熱調理器101は、調理器本体108と、調理器本体108に収容されたシーズヒータ105と、調理器本体108に着脱可能な、調理プレート107、平プレート146又は深鍋プレート151と、を備え、シーズヒータ105により調理プレート107、平プレート146又は深鍋プレート151を加熱する複数の工程において、各工程を自動で行うことにより、ユーザが各工程の設定温度や調理時間を設定しなくても、複数の工程からなる加熱調理を行うことができる。
また、加熱調理器101は、調理機能を表示する表示部161と、調理機能を選択する操作部162を備えることにより、ユーザは表示部161を視認しながら調理機能を容易に選択することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、調理プレート3が、半分の面積にプレート貫通孔18を形成し、残りの半分の面積にはプレート貫通孔18を形成しないもの、すなわち、調理プレート3と平プレート36とを合体させたようなものであってもよい。
1 加熱調理器
2 本体
3 調理プレート(第一調理プレート)
7 反射板
8 赤外線シーズヒータ(加熱手段)
18 プレート貫通孔(貫通孔)
21 反射板貫通孔(貫通孔)
31 焼き網
36 平プレート(第二調理プレート)
41 深鍋(調理鍋)
47 鍋(調理鍋)
51 圧力鍋(調理鍋)
52 圧力蓋(蓋)
53 圧力調節手段
62 表示部
62A 操作部

Claims (5)

  1. 本体と、
    前記本体に収容された加熱手段と、
    前記本体に着脱可能であり、前記加熱手段の上方に配設される第一調理プレートと、
    前記加熱手段の下方に配設される反射板と、を備え、
    前記第一調理プレートには複数の貫通孔が形成され、
    前記反射板には複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記第一調理プレートには、焼き網や調理鍋を載置可能であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 貫通孔が形成されていない第二調理プレートをさらに備え、
    前記第二調理プレートが前記第一調理プレートに代えて前記本体に着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 被加熱物を収容する容器と、
    前記容器の開口を密閉可能に閉塞する蓋と、をさらに備え、
    前記蓋には、前記容器内の圧力を調節する圧力調節手段が設けられ、
    前記容器が前記第一調理プレートに代えて前記本体に着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  5. 各種情報を表示する表示部と、
    各種操作をする操作部と、をさらに備え、
    前記表示部には、調理方式と温度情報と時間情報を表示可能であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の加熱調理器。
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