JP2024013752A - 空気清浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気集塵部10を汚れ具合に応じて必要なときに効率よく通電して自動作動させ、速やかに空気を浄化できるとともに、作動頻度を適切に抑制することができ、部品寿命への影響を抑え、オゾン濃度の上昇のおそれも防止できる空気清浄機を提供すること。【解決手段】電気集塵部10を作動させる通電作動条件を、ダストセンサーにより検知され判定されるダストレベルが所定レベル以上でありこの所定レベル以上の状態が所定時間継続していて、且つこの所定レベル以上となるための前記ダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知されることとしていることを特徴とする空気清浄機。【選択図】図2
Description
本発明は、空気中の埃、花粉、臭い成分、PM2.5、ウイルスなどの塵を除去して空気を浄化する空気清浄機に関するものである。
吸気部から吸気され通過する空気中の塵を集塵フィルターに付着させて除去し空気を浄化する集塵フィルター部や、たとえば汚れセンサー(ダストセンサーやガスセンサー)により汚れが酷い(ダストレベルが高い)と判定されたときに通電制御して通過する空気中の塵を静電化しこの塵を集塵電極に静電吸着させて除去し空気を浄化する電気集塵部を本体部に設け、この集塵フィルター部や電気集塵部などの集塵部を通過させることで浄化した空気を送風部により吹き出し部から吹き出すように構成した空気清浄機が好評である。
たとえば、このような空気清浄機では、本体部に集塵フィルター部を着脱自在に装着した構成とし、さらにこの集塵フィルター部の上流側もしくは下流側に前記電気集塵部を着脱自在に装着した構成としてもよい。
またこのような空気清浄機の電気集塵部は、たとえばイオン化電極を多数並設し、この各イオン化電極とそれぞれ間隔を置いて集塵電極を多数並設した構成で、汚れが酷く(ダストレベルが高く)浄化能力を上げたいときには、電圧供給部に接触導通している電極端子部を介して通電制御することでイオン化電極に通電したとえばこの各イオン化電極を正極、これと離間対向している各集塵電極を負極として電圧が印加されて、これを通過する空気中の塵が静電化され負極の各集塵電極に静電吸着されて除去され空気が浄化される構成としている。
またこのような空気清浄機では、通常はダストセンサーやニオイセンサー(ガスセンサー)のレベルに応じて送風部(送風ファン)の送風量を制御して、汚れ具合に応じて効率よく速やかに前記集塵フィルター部により空気を浄化する構成としているが、たとえば前述したように前記集塵フィルター部に加えて電気集塵部を並設し、ダストレベルが高いときには前記電気集塵部を通電制御して作動させ、さらに浄化能力を上げるように構成することが望ましい。
しかし、この電気集塵部を単に通電して自動作動制御する場合この作動頻度が高まってしまうと、部品寿命に影響し、またオゾンを発生させるためオゾン濃度が上昇するおそれがあることから、この電気集塵部は、汚れ具合に応じて必要なときに効率よく作動制御させることが望ましい。
たとえば、従来、特許文献2,3のように単にダストレベルやニオイレベルに応じて送風量を制御するものや、特許文献1のように単に電気集塵部のみ設け、この電気集塵部をダストレベルが高いときに通電制御する構成とした空気清浄機などはあるが、集塵フィルター部に加えて電気集塵部を設け、集塵フィルター部のみでは浄化能力が不足するときに、電気集塵部を所定の通電作動条件で通電して自動作動させ、汚れ具合に応じて必要なときに効率よく作動制御して速やかに空気を浄化できるとともに部品寿命の影響を抑え、オゾン濃度の上昇のおそれを防止できるものはない。
本発明は、このような問題点を見出し、これを解決するもので、ダストセンサーにより検知されるダストレベルに応じて送風部の送風量を制御し集塵フィルター部で空気を効率よく浄化するとともに、浄化能力が不足する場合に通電制御し作動させる電気集塵部の通電作動条件を所定条件に設定することで、この電気集塵部を汚れ具合に応じて必要なときに効率よく通電して自動作動させ、速やかに空気を浄化できるとともに、作動頻度を適切に抑制することができ、部品寿命への影響を抑え、オゾン濃度の上昇のおそれも防止できる実用性に優れた画期的な空気清浄機を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
外気を吸気する吸気部2と、この吸気部2から吸気される空気中の塵を付着除去して空気を浄化する集塵部3と、浄化した空気を吹き出す吹き出し部4と、前記吸気部2から吸気し前記吹き出し部4から吹き出す前記空気の流れを生む送風部5とからなり、ダストセンサーにより検知されるダストレベルに応じて前記送風部5の送風量を制御する風量制御部が備えられている空気清浄機であって、前記集塵部3は、イオン化電極6が備えられているイオン化電極部7と、このイオン化電極6と間隔を置いて配設される集塵電極8が備えられている集塵電極部9とからなり、このイオン化電極6とこれと離間している前記集塵電極8とに電圧を印加して、通過する空気中の塵を静電化し前記集塵電極8に静電吸着させる構成の電気集塵部10と、前記電気集塵部10が作動していなくても、通過する空気中の塵を付着させ空気を浄化する集塵フィルター11が備えられている集塵フィルター部12とが備えられている構成とされていて、前記イオン化電極6に通電し前記電圧を印加して前記電気集塵部10を作動させる通電制御部が備えられていて、この通電制御部は、第1通電作動条件が満たされた際に、前記イオン化電極6に通電して前記電気集塵部10を自動作動させる自動作動制御機構が備えられている構成とされていて、前記第1通電作動条件は、前記ダストセンサーにより検知され判定される前記ダストレベルが所定レベル以上でありこの所定レベル以上の状態が所定時間継続していて、且つこの所定レベル以上となるための前記ダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知されることが必須条件とされている構成であることを特徴とする空気清浄機に係るものである。
前記通電制御部に備えられている前記自動制御機構は、前記ダストセンサーの出力が前記所定レベル以上となる前記第1閾値より大きい第2閾値以上であることが検知される第2通電作動条件が満たされた際には、前記第1通電作動条件が満たされていなくても、前記イオン化電極6に通電して前記電気集塵部10を自動作動させる構成であることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機に係るものである。
また前記通電制御部に備えられている前記自動作動制御機構は、前記ダストセンサーにより検知され判定される前記ダストレベルは複数レベルに設定されていて、このダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知された際に、または前記ダストセンサーの出力が前記第1閾値より大きい第3閾値以上であることが検知された際に、前記ダストレベルをレベルアップさせる制御機構が備えられている構成であることを特徴とする請求項2記載の空気清浄機に係るものである。
また前記通電制御部に備えられている前記自動作動制御機構は、前記ダストセンサーの出力が前記第1閾値以上であることが判定時間内に複数回検知された際に、前記ダストレベルを上げる制御機構が備えられている構成であって、前記ダストレベルの上位レベルほど前記第1閾値以上の出力の判定時間内での検知回数が多くなるレベル判定条件に設定されている構成であることを特徴とする請求項3記載の空気清浄機に係るものである。
またガスセンサーが備えられていて、このガスセンサーにより検知され判定されるニオイレベルが複数設定されているとともに、前記ダストレベルに加えてこのニオイレベルも加味して前記送風部5の送風量が制御される前記風量制御部に構成されていることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、ダストセンサーにより検知されるダストレベルに応じて送風部の送風量を制御し集塵フィルター部で空気を効率よく浄化するとともに、浄化能力が不足する場合に通電制御し作動させる電気集塵部の通電作動条件を所定条件に設定することで、この電気集塵部を汚れ具合に応じて必要なときに効率よく通電して自動作動させ、速やかに空気を浄化できるとともに、作動頻度を適切に抑制することができ、部品寿命への影響を抑え、オゾン濃度の上昇のおそれも防止できる実用性に優れた画期的な空気清浄機となる。
本発明の最適な実施形態を図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
送風部5により外気が吸気部2から本体部1内に吸気され、この空気が本体部1の集塵部3を通過することで、空気中の塵は付着または吸着除去されて空気は浄化され、吹き出し部4から排出されることなる。
具体的には、たとえばこの本体部1に集塵部3として集塵フィルター11を備えた集塵フィルター部12を設けるとともに、この集塵フィルター部12の上流側または下流側に別の集塵部3として電気集塵部10も設けた構成であるため、送風部5により外気が本体部1の吸気部2から吸気され、この空気が各集塵部3(電気集塵部10と集塵フィルター部12)を順次通過することで塵が付着または吸着除去されて浄化され、上部の吹き出し部4から排出されることとなる。
すなわち、たとえばダストセンサーの検知状況(汚れ具合)に応じて送風部5の送風量が制御されこの空気の流れの途中経路に装着されている集塵フィルター部12の集塵フィルター11により空気中の塵が捕捉され付着除去されるが、この上流側または下流側に通電制御により作動する電気集塵部10が重層状態に設けられているため、このダストセンサーにより汚れが酷い(ダストレベルが高い)と検知判定された際に(第1通電作動条件が満たされた際に)通電されることで前記電気集塵部10が自動作動して、空気中の塵が静電化され集塵電極8に静電吸着されて除去されることとなる。
言い換えると、本発明の集塵部3は、前述のように集塵フィルター部12と電気集塵部10とが重層並設した構成で、たとえば集塵フィルター部12では浄化能力が不足する場合やこれを強化するために双方を空気が通過するように構成していて、汚れ具合に応じて必要なときにすなわち前記第1通電作動条件が満たされた際に通電して、集塵フィルター部12に加えて電気集塵部10も自動作動させ、浄化能力が高められる構成としている。
また本発明では、前述のように、電気集塵部10が作動していなくても、集塵フィルター部12で空気を浄化するが、必要に応じてすなわち前記第1通電作動条件が満たされた際に、通電制御部の自動作動制御機構により前記イオン化電極6に通電し前記電気集塵部10を自動作動させて、浄化能力が高められる構成としている。
また本発明のこの電気集塵部10の通電制御部の自動作動制御機構に設定されている前記第1通電作動条件は、前記ダストセンサーにより検知判定される前記ダストレベルが所定レベル以上でありこの所定レベル以上の状態が所定時間継続していて、且つこの所定レベル以上となるための前記ダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知されることが必須条件とされているため、この電気集塵部10を汚れ具合に応じて必要なときに効率よく通電して自動作動させ速やかに空気を浄化できるとともに、作動頻度を抑えて部品寿命への影響を抑え、オゾン濃度の上昇のおそれも防止できることとなる。
すなわち、単にダストレベルが高いだけでなく、このダストレベルが所定時間継続していること、さらにはこの高いダストレベルとなるためのダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知されることが前記第1通電作動条件とされていることで、通常の集塵フィルター部12による浄化では不十分な状況であり、浄化能力を高めなければならない状況であることの判定が適切となるため、電気集塵部10の作動頻度を適切に抑制できることとなるから、必要ときに効率よく通電して自動作動させることができ速やかに空気を浄化できるとともに、部品寿命への影響を抑え、オゾン濃度の上昇のおそれも防止できることとなる。
また前記ダストセンサーの出力が前記所定レベル以上となる前記第1閾値より大きい第2閾値以上であることが検知される第2通電作動条件が満たされた際には、前記第1通電作動条件が満たされていなくても、前記イオン化電極6に通電して前記電気集塵部10を自動作動させるように前記通電制御部の自動作動制御機構を構成すれば、さらに電気集塵部10の作動頻度が適切に抑制できるから、汚れ具合に応じて必要ときに効率よく通電して自動作動させ一層速やかに空気を浄化できるとともに、部品寿命への影響を抑え、オゾン濃度の上昇のおそれも防止できることとなる。
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
本実施例は、本体部1に外気を吸気する吸気部2と、この吸気部2から吸気される空気中の塵を付着除去して空気を浄化する集塵部3と、浄化した空気を吹き出す吹き出し部4と、前記吸気部2から吸気し前記吹き出し部4から吹き出す前記空気の流れを生む送風部5とを備えた構成とし、ダストセンサーにより検知判定されるダストレベルに応じて(汚れ具合に応じて)前記送風部5の送風量を制御する風量制御部を備えた構成としている。
具体的には、前記送風部5の下方から上方への送風により、底部の前後左右の4方向すなわち全周方向に設けた前記吸気部2から中央上部へ外気が吸気され、この本体部1の送風部5の下部上流側すなわち空気通過路の途中全面に設けた集塵部3により空気中の塵が付着または吸着除去され浄化される構成としている。
また本実施例のこの集塵部3は、集塵フィルター11を備えた集塵フィルター部12と電気集塵部10とからなり、本体部1の送風部5の上流側(下部)にこの集塵部3として集塵フィルター部12を設け、さらにこの上流側(下部)に集塵部3として電気集塵部10を重層並設した構成で、送風部5により外気が本体部1の底部の前記吸気部2から吸気され、この空気が集塵部3(電気集塵部10と集塵フィルター部12)を通過することで塵が付着または吸着除去されて浄化され、上部の吹き出し部4から排出されるように構成している。
すなわち、ダストセンサーの検知状況に応じて送風部5の送風量が制御されて、途中経路全面に着脱自在に装着されている集塵フィルター部12の集塵フィルター11により効率よく空気中の塵が捕捉され付着除去される構成としているが、この上流側に通電制御により作動する電気集塵部10を着脱自在にして重層状態に設けた構成として、このダストセンサーにより汚れが酷い(ダストレベルが高い)と検知判定された際に(第1通電作動条件が満たされた際に)通電され前記電気集塵部10が自動作動することで、空気中の塵が静電化され静電吸着されて除去され浄化される(浄化能力が高まる)構成としている。
言い換えると、本実施例の集塵部3は、前述のように集塵フィルター部12と電気集塵部10とが重層並設した構成で、汚れ具合に応じて必要なときにすなわち前記第1通電作動条件が満たされた際に通電して、集塵フィルター部12に加えて電気集塵部10も自動作動させて、空気中の塵が静電化されて静電吸着除去され浄化能力が高められる構成としている。
また本実施例の前記電気集塵部10は、多数のイオン化電極6が間隔をおいて配設されているイオン化電極部7と、この多数の各イオン化電極6と間隔を置いて配設されている多数の集塵電極8が配設されている集塵電極部9と、この各イオン化電極6とこれらと離間している各集塵電極8とに電圧を印加させる電圧供給部(高圧電源の供給端子部)と接触導通させる電極端子部(接触用端子部)とを備えた構成とし、この電極端子部を介してイオン化電極6に通電しこのイオン化電極6とこれと離間している前記集塵電極8とに電圧(高電圧)を印加して、通過する空気中の塵を静電化し多数の前記集塵電極8に静電吸着させる構成としている。またこの電気集塵部10は着脱ユニットに構成し、本体部1に着脱自在に装着する構成としていて、さらに前記イオン化電極部7から前記集塵電極部9をスライドして2パーツに分離できる構成としていて、メンテナンス時に前記集塵電極部9の集塵電極8を容易に露出させることができ、吸着している塵を容易に除去できるように構成している。
また本実施例では、前述したようにこの電気集塵部10が作動していなくても、風量制御部により制御される送風部5による送風と、前記集塵フィルター部12の集塵フィルター11により、通過する空気中の塵を付着させ空気を浄化する構成としている。
また本実施例では、前記イオン化電極6に通電し前記電圧を印加して前記電気集塵部10を作動させる通電制御部を備えていて、この通電制御部は、前記第1通電作動条件が満たされた際に、前記イオン化電極6に通電して前記電気集塵部10を自動作動させる自動作動制御機構を備えた構成としている。
本実施例のこの第1通電作動条件は、前記ダストセンサーにより検知され判定される前記ダストレベルが所定レベル以上でありこの所定レベル以上の状態が所定時間継続していて、且つこの所定レベル以上となるための前記ダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知されることが必須条件とした構成としている。
具体的には、その前提として本実施例では、ダストセンサー(ホコリセンサー)によりホコリ占有率を検知判定して出力する構成とし、このダストセンサーの出力(ホコリ占有率)に応じて汚れ具合を判定するダストレベルを複数レベル設けて、このダストセンサーの出力に応じて決定する構成としている。
すなわち、本実施例の前記通電制御部に備えられている前記自動作動制御機構は、前記ダストセンサーにより検知され判定される前記ダストレベルの決定に際して、このダストセンサーの出力(ホコリ占有率)が、たとえば第1閾値以上であることが所定回数検知された際に、または前記ダストセンサーの出力が前記第1閾値より大きい第3閾値以上であることが1回検知された際に、前記ダストレベルをレベルアップさせる(ダストレベルが最大レベルにレベルアップさせる)制御機構を備えた構成としている。
さらにこのダストレベルについて詳述すると、本実施例では、ダストセンサーの出力(P出力(%))すなわちホコリ占有率の検知状況に応じて、汚れがなくきれいなレベルゼロからレベル3までの4段階にダストレベルが設定されていて、たとえばレベルゼロにおいてP出力a%以上を1分間にb回以上検知した際には、ダストレベルをレベルゼロからレベル1にレベルアップさせ、さらにP出力c%(前記a%より大きい)以上を1分間にd回以上検知した際またはP出力e%(前記c%より大きい)以上を1回検知した際には、ダストレベルをレベル1からレベル2にレベルアップさせ、またさらにP出力f%(少なくとも前記a%より大きい)以上を1分間にg回(前記d回より大きい)以上検知した際またはP出力h%(前記e%および前記f%より大きい)以上を1回検知した際にダストレベルをレベル2から最大のレベル3にレベルアップさせるように前記制御機構を構成している。なお、同じ感度設定の場合本実施例では、c%とf%を同じ値たとえば中間感度で6%に設定している。
なお、これらP出力のホコリ占有率に基づくダストレベルの変更の各レベルアップ条件となるこのホコリ占有率の値(P出力%)は、感度設定を強弱変更することで、一斉に大小変更することができように設定していて、送風部5の送風量の制御や電気集塵部10の自動作動制御の作動感度を調整設定できるように構成している。
そして、本実施例では、このようにダストレベルのレベルアップ条件のホコリ占有率(P出力%)を自動変更して感度を変更できる構成としているが、このP出力(閾値)に基づいて電気集塵部10の自動作動制御する前記第1通電作動条件を、本実施例では前記ダストレベルが最大のレベル3以上でありこのレベル3以上の状態が所定時間(たとえば3分)継続していて、且つこのレベル3となるための前記ダストセンサーのP出力が第1閾値以上(前記P出力f%たとえば6%)であることが所定回数g(たとえば4回)検知されることを作動条件としている。
すなわち、本実施例では、前記電気集塵部10を作動させるための前記通電制御部に前記自動作動制御機構を設けてこの電気集塵部10自動運転制御するが、汚れ具合に応じてダストレベルをゼロから3までの4段階設けて、このダストレベルが上がるほど送風量を上げるとともに、高いダストレベルであって前記第1通電作動条件を満たした際に電気集塵部10を自動作動させる構成とし、しかも単に高いダストレベルであるだけでなく、この第1通電作動条件としてこの高いダストレベルが所定時間継続していて且つP出力がこの高いダストレベルにレベルアップされるための前記第1閾値以上(前記f%以上)であることが所定回数(g回)検知されることを作動条件として設定しているから、集塵フィルター部12では浄化能力が不十分な汚れが酷いときにのみ作動させて浄化能力を上げ速やかに空気を浄化できるとともに、作動頻度が不必要に上がることを抑制し、高電圧印加による部品寿命の低下やオゾン濃度上昇のおそれを確実に防止できる構成としている。
また送風部5の回転数の急変頻度も押さえ、部品寿命の影響も抑えている。
また本実施例の前記通電制御部に備えられている前記自動制御機構は、前記ダストセンサーの出力(前記P出力)が前記第1閾値(ホコリ占有率f%たとえば6%)より大きい第2閾値(たとえば前記ホコリ占有率i%たとえば12%)以上であることが検知(1回検知)される第2通電作動条件が満たされた際には、前記第1通電作動条件が満たされていなくても、前記イオン化電極6に通電して前記電気集塵部10を自動作動させる構成としている。
言い換えると本実施例では、電気集塵部10を自動運転制御する制御機構すなわち通電制御部の自動作動制御機構は、ダストレベルが所定レベル(最大のレベル3)の状態で、所定時間(たとえば3分以上)経過していて、且つP出力が前記第1閾値(ホコリ占有率f%たとえば6%)以上をたとえば4回(4データ(16秒))連続検知した際(第1通電作動条件を満たした際)、またはダストレベルがこのレベル3の状態でP出力が前記第2閾値(ホコリ占有率h%たとえば12%)以上を1回(1データ)検知した際(第2通電作動条件を満たした際)に、通電し自動作動させる構成としている。
したがって、本実施例では、レベル3となってもその近傍では送風量の上昇制御だけですなわち集塵フィルター部12だけですぐに室内の空気が浄化されることが考えられるため、レベル3にレベルアップしてから空気が浄化されない状況に応じて電気集塵部10を初めて作動制御するように前記第1通電作動条件を設定し、さらに前記第1通電作動条件の第1閾値以上(ホコリ占有率f%たとえば6%以上)のP出力が所定回数(たとえば前記g回である4回)検知されることを待っていると、汚れがかなり酷いのに電気集塵部10の作動が遅れるおそれがあるために、前記第1通電作動条件に替えて(オア条件として)前記第2通電作動条件を設定し、前記P出力が前記第1閾値(ホコリ占有率f%)より大きい前記第2閾値(ホコリ占有率i%たとえば12%)以上であることが1回検知されたら、すなわち検知回数でなくP出力の絶対値が大きい検知が1回検知されたら(この第2通電作動条件が満たされたら)、第1通電作動条件が満たされるのを待たずに電気集塵部10を自動作動させる構成として、汚れの程度が極端であるときは速やかにこれを検知し自動作動させて速やかに浄化能力が上がるように構成している。
なお、この極端に汚れが酷い状況と判定されるこの第2閾値は、通常のハウスダストなどで頻繁に検知される値より大きい値に設定するため、頻繁に作動することはなく使用感を損なうこともない。
またダストレベルアップの制御機構について補足すれば、前述したように、本実施例の前記通電制御部に備えられている前記自動作動制御機構は、前記ダストセンサーのP出力がたとえばダストレベル2から最大のダストレベル3にレベルアップさせるための前記第1閾値(ホコリ占有率f%)以上であることが所定回数g検知された際に、または前記ダストセンサーの出力が前記第1閾値より大きい第3閾値(ホコリ占有率h%)以上であることが1回検知された際に、前記ダストレベルを(たとえばレベル2からレベル3)にレベルアップさせる制御機構としている。
具体的には、前述したとおりであるが、この制御機構には、前記ダストセンサーの出力が前記第1閾値(前記a%、c%やf%)以上であることが判定時間内に複数回検知された際に、前記ダストレベルを上げる制御機構が備えられている構成であって、前記ダストレベルの上位レベルほど前記第1閾値以上の出力の判定時間内での検知回数が多くなるレベル判定条件(たとえばレベル1からレベル2はc%をd回(2回)に対して、レベル2からレベル3はc%と同一としたf%をg回(4回))に設定した構成としている。
したがって、閾値を上げずにP出力が閾値以上である検知回数が増えることに応じてダストレベルが上がるように設定して、汚れが酷いときに早くレベルアップできるように構成するとともに、一方で汚れが極端に酷いときにこの複数回検知を待っているとレベルアップが遅れる場合があることも考慮して、高い閾値以上の1回の検知でもレベルアップするように構成し、汚れの程度をより素早く判定し浄化できるようにし、使用感向上を図っている。
また本実施例では、ガスセンサーが備えられていて、このガスセンサーにより検知され判定されるニオイレベルが複数設定されているとともに、前記ダストレベルに加えてこのニオイレベルも加味して前記送風部5の送風量が制御される前記風量制御部に構成している。
したがって、ガスセンサー(ニオイセンサー)は、ダストセンサーに比べて振れが少ないので、少ない検知回数でも適切なレベル判定ができることとなる。
また本実施例の電気集塵部10の自動作動制御機構は、安全性、操作性、使用感の向上のため、通電禁止制御や連続通電制限制御など様々な制御も行うように構成している。
またたとえばこのような通電禁止条件に基づく通電禁止制御により電気集塵部10が作動しなくても、前述したように集塵フィルター部12により浄化されるため、ユーザーの使用感を大きく損なうことはない。
またユーザー操作により自動運転モードからユーザーの好みに応じた固定運転モードに切り替えても、送風量は固定されることになるが、本実施例では、電気集塵部10の運転制御は前述したように自動作動制御され、前述した作用効果が常に発揮される構成としている。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 本体部
2 吸気部
3 集塵部
4 吹き出し部
5 送風部
6 イオン化電極
7 イオン化電極部
8 集塵電極
9 集塵電極部
10 電気集塵部
11 集塵フィルター
12 集塵フィルター部
2 吸気部
3 集塵部
4 吹き出し部
5 送風部
6 イオン化電極
7 イオン化電極部
8 集塵電極
9 集塵電極部
10 電気集塵部
11 集塵フィルター
12 集塵フィルター部
Claims (5)
- 外気を吸気する吸気部と、この吸気部から吸気される空気中の塵を付着除去して空気を浄化する集塵部と、浄化した空気を吹き出す吹き出し部と、前記吸気部から吸気し前記吹き出し部から吹き出す前記空気の流れを生む送風部とからなり、
ダストセンサーにより検知されるダストレベルに応じて前記送風部の送風量を制御する風量制御部が備えられている空気清浄機であって、
前記集塵部は、イオン化電極が備えられているイオン化電極部と、このイオン化電極と間隔を置いて配設される集塵電極が備えられている集塵電極部とからなり、このイオン化電極とこれと離間している前記集塵電極とに電圧を印加して、通過する空気中の塵を静電化し前記集塵電極に静電吸着させる構成の電気集塵部と、
前記電気集塵部が作動していなくても、通過する空気中の塵を付着させ空気を浄化する集塵フィルターが備えられている集塵フィルター部とが備えられている構成とされていて、
前記イオン化電極に通電し前記電圧を印加して前記電気集塵部を作動させる通電制御部が備えられていて、
この通電制御部は、第1通電作動条件が満たされた際に、前記イオン化電極に通電して前記電気集塵部を自動作動させる自動作動制御機構が備えられている構成とされていて、
前記第1通電作動条件は、前記ダストセンサーにより検知され判定される前記ダストレベルが所定レベル以上でありこの所定レベル以上の状態が所定時間継続していて、且つこの所定レベル以上となるための前記ダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知されることが必須条件とされている構成であることを特徴とする空気清浄機。 - 前記通電制御部に備えられている前記自動制御機構は、前記ダストセンサーの出力が前記所定レベル以上となる前記第1閾値より大きい第2閾値以上であることが検知される第2通電作動条件が満たされた際には、前記第1通電作動条件が満たされていなくても、前記イオン化電極に通電して前記電気集塵部を自動作動させる構成であることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- 前記通電制御部に備えられている前記自動作動制御機構は、前記ダストセンサーにより検知され判定される前記ダストレベルは複数レベルに設定されていて、
このダストセンサーの出力が第1閾値以上であることが所定回数検知された際に、または前記ダストセンサーの出力が前記第1閾値より大きい第3閾値以上であることが検知された際に、前記ダストレベルをレベルアップさせる制御機構が備えられている構成であることを特徴とする請求項2記載の空気清浄機。 - 前記通電制御部に備えられている前記自動作動制御機構は、前記ダストセンサーの出力が前記第1閾値以上であることが判定時間内に複数回検知された際に、前記ダストレベルを上げる制御機構が備えられている構成であって、前記ダストレベルの上位レベルほど前記第1閾値以上の出力の判定時間内での検知回数が多くなるレベル判定条件に設定されている構成であることを特徴とする請求項3記載の空気清浄機。
- ガスセンサーが備えられていて、このガスセンサーにより検知され判定されるニオイレベルが複数設定されているとともに、前記ダストレベルに加えてこのニオイレベルも加味して前記送風部の送風量が制御される前記風量制御部に構成されていることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022116087A JP2024013752A (ja) | 2022-07-21 | 2022-07-21 | 空気清浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022116087A JP2024013752A (ja) | 2022-07-21 | 2022-07-21 | 空気清浄機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024013752A true JP2024013752A (ja) | 2024-02-01 |
Family
ID=89718305
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022116087A Pending JP2024013752A (ja) | 2022-07-21 | 2022-07-21 | 空気清浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024013752A (ja) |
-
2022
- 2022-07-21 JP JP2022116087A patent/JP2024013752A/ja active Pending
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